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茸筍大合戦~負けられない戦いがそこにある~

#キマイラフューチャー #お祭り2021 #ハロウィン

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 ※ATTENTION!!
 このシナリオは『猟兵同士の模擬戦シナリオ』です。
 勝敗はサイコロで決まるので、負けるのが嫌な人は参加しないでください。

●それは決して誰にも譲れぬ(かもしれない)戦いへの誘い
「おーい、キマイラフューチャーの住民から武闘会に参加して欲しいってオファーがきたぜー」

 招待状のような物を手にして猟兵たちに声をかけるのは何故か真の姿になった地籠・陵也(心壊無穢の白き竜・f27047)。
 招待状の中身を開いて読み上げていく。

『拝啓、灯火親しむ候、猟兵の皆様には益々ご清祥のことと存じます。

 さて、この度、当世界にて例年ハロウィン限定コンコンコンスイーツ「きのこドーナツ」「たけのこクレープ」が出る季節となりました。
 それに伴い「きのこ派」「たけのこ派」によるタイマンバトルイベント「きのこたけのこ武闘会」開催の運びとなり、今年度の武闘会にて「猟兵部門」の設立が決定致しました。
 日々のご精勤にお疲れ気味のことと存じますが、多数のご参加をお待ちしております。

 まずは略儀ながら書中を持ちましてご案内申し上げます。敬具』

「「「……????」」」

 直後、猟兵たちのどういうことやという雰囲気で場が染まる。

「キマフュにはハロウィン限定でコンコンコンできるスイーツがあって、それが「きのこドーナツ」と「たけのこクレープ」。
 これがまため ち ゃ く ち ゃ 美味いらしい」

 めちゃくちゃ美味いことを強調してくる陵也。さらに実物の写真ももらったらしく招待状から取り出して見せてくる。
 あ、これもう見た目からしてめちゃくちゃうまそうな奴だ――猟兵たちはそう直感した。
 というか飯テロすんのやめーや的な気持ちにもなっているかもしれない。

「どんだけ美味いかって?
 ――それこそ、きのこ派とたけのこ派で戦争が起きるぐらいだ、って言ったらわかるか?」

 ……ごくり。
 意図を理解した猟兵の唾を飲んだ音が聞こえたことだろう。
 そう、きのこ派とたけのこ派の戦争は、UDCアースの日本でも常日頃行われている終わりなき戦争の一つ!
 それがキマフュでも存在し、例年的に武闘会が開催されている?いやいや最早それ武闘会どころかただの戦争じゃないの!?
 そう思った者は決して、そう決して少なくはないハズだ。

「で、毎年毎年きのこ派とたけのこ派による「きのこたけのこ武闘会」が開催されてきのこ派とたけのこ派が毎年交代交代に勝利を飾る、みたいな感じでやってたんだけど今回は『猟兵部門』も設置したから、それに参加して欲しいなって両方の陣営からきたのがこの招待状だ」

 ぺらり、陵也はもう一枚の招待状を取り出した。
 差出人はそれぞれきのこたけのこ武闘会のきのこ派代表、たけのこ派代表かららしい。

「まあ、ぶっちゃけると多分ただの大乱闘兄弟的なノリで参戦して思う存分暴れてくれって奴なんじゃねえかな?
 体を動かすのが好きな奴が賑やかしで参加してくれてもいいし、きのこたけのこ戦争にずっと参加し続けてるガチの戦士はそれぞれに協力してもいいだろうし。
 とまれ、そんな物騒なイベントじゃないからもし予定が空いてるなら参加してやってくれよ。キマフュのみんなはきっと喜ぶからな」

 招待状の内容をさらに細かく確認すると、どうやらテレビ撮影も入るらしい。
 完全にガチなイベントじゃねーか!!
 とはいえせっかくある意味でお祭りの招待状をもらったのだ。
 賑やかしで参加してもいいししなくても良ければ、きのこ派、あるいはたけのこ派として長年の戦争に再び一時的な終わりを齎すべく歴戦の戦士として参戦してもいいししなくても良い。
 ただ、どっちにしろ負けず嫌いであるならばあまり参加するのはお勧めできないので、純粋なバトルを楽しめる猟兵たちはよかったら顔を出してみては如何だろうか?


御巫咲絢
 ※注意!このシナリオは猟兵同士の模擬戦シナリオ、つまりPvPシナリオになります。
 冒頭のOP文章でも述べておりますが、負けるのが嫌な方はご参加をお控え頂きますようお願い申し上げます。

 こんにちはこんばんはあるいはおはようございます、初めましての方は初めまして御巫咲絢です。
 当シナリオ閲覧ありがとうございます!御巫のシナリオに参加するのが初めての方はお手数ですがMSページの方もご一読頂けますと幸いです。

 今年もハロウィンシナリオの季節がやってきました。
 しかもよもやよもやの猟兵同士の模擬戦シナリオでございます!!
 しっかりと以下のルールをご確認の上参加をご検討くださいますよう何卒、何卒お願い申し上げます。
 第一章は予選、第二章は決勝戦……ですが予選で負けてもなんやかんや参戦可能です。こんなんじゃ満足できねえぜ!!というサティスファクションを求める方でも楽しめます(?)。

●ルール
 (1)「きのこ派かたけのこ派か」と「対戦相手の猟兵と、一対一で戦うプレイング」を書いてください。合わせプレイングで対戦希望してもOK。
 (2)マスターがきのこ派とたけのこ派のプレイングをひとつづつ選びます。ただし、「負けた相手を貶める内容」が書かれたプレイングは採用しません。
 (3)きのこ派を10の位、たけのこ派を1の位として、d100して出目の大きい方を勝者と決め、リプレイを執筆します(同値なら引き分け)。プレイング内容はリプレイの描写にのみ影響し、勝敗には全く影響しません。
 (4)最終的に、リプレイ執筆終了時点で勝利数の多かった派閥の勝ちです。

 このシナリオに関しましては必ずどちらか一方が敗北となります。
 重ね重ね申しておりますが、負けるのに抵抗がある方は参加をご遠慮くださいますようお願い致します。

●プレイングについて
 現在執筆中のが目処がついてからの予定の為、『10/22(金)8:31』より受付開始予定です。
 開始前の投函は「オーバーロードの場合のみ」受け付けております。それ以外は失効を以てお返しし、受付開始後にご再送をお願い致します。

 果たしてきのこ派かたけのこ派か!? 皆様の熱いバトルプレイングをお待ち致しております!
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第1章 冒険 『きのこたけのこ武闘会(予選)』

POW   :    パワーと体力で押しまくる

SPD   :    スピードとテクニックで翻弄する

WIZ   :    賢く策を弄して立ち回る

👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

サンディ・ノックス
きのこ派
どちらも美味しそうだけど、どんなときでも食べられるきのこドーナツを推したいな
こんなときでも食べられるよとアピールするために、持ち込んだドーナツを食べながら戦う(もし、きのこドーナツが食べられるならそちらを食べる)

俺のユーベルコードは殺す特化なものが多いんだけど…この場に相応しい見栄えのあるものを選ぼう
よし、解放・星夜だ
さあ、攻撃してくる小人達をどうする?
倒すのは簡単だけど数が多いから、彼らと遊んでいる間に俺の剣が煌めくよ
無視して俺と斬り合うならば、その間小人達の魔力弾を受け続けることになる

俺は暗夜の剣を抜き、ヒット&アウェイで相手を攻撃
うーん、急所を狙わずに勝利を目指す戦いって難しいね


ミリアリア・アーデルハイム
はいはいっ、私たけのこ派ですっ!
クレープもさんじゅういちアイスに行くといつも頼んでしまうほど好きです。
たけのこ派の意地をかけて、きのこ派に負けるわけにはいきませんね!!

ルーンソードを構え、対戦相手に向かい走り込みつつ屏氷万里鏡を展開
箒に飛び乗り上空へ、急降下で襲撃(フェイント演出)

UC
其は甘美なる至福の標
何方(いずかた)にても美味しき故に
汝 我が方へと歩み寄りて
その幸いを共に享受せん

対戦相手と交錯し、膝をつきます
負けたら崩れ落ちる方向で。

折角なので『猟兵部門』が盛り上がるといいですね。
食べられるなら正直、勝ち負けはどうでもいいんですけど。
やるからには本気をお見せしないと失礼ですよね?



●ラウンド1
 さあ、今年も開催されました「きのこたけのこ武闘会」!
 今年よりきのこ派とたけのこ派の猟兵同士が熱い戦いを繰り広げる『猟兵部門』が設立され、今その記念すべき第1回戦が行われようとしています!
 それでは選手をご紹介致しましょう。
 赤コーナー、きのこ派よりサンディ・ノックス(調和する白と黒・f03274)選手!!

「どちらも美味しそうだけど、どんな時でも食べられるきのこドーナツを推したいな」

 サンディ選手、コンコンコンから取り寄せたきのこドーナツを早速一口食べている!
 たとえ戦闘前後、いや戦闘中であれども手軽に食べられるという点を主張しています!
きのこ派の所属としてダイレクトにマーケティングも行う辺り生粋のきのこ派戦士と言えるでしょう!(?)
どちらも美味しそうって今言ったじゃないかって?細かいことはいいんです!ムードは大事なので!!
 さあ、対する青コーナー、たけのこ派からはどんな猟兵が戦士として名乗りを上げるのでしょうか!

「はいはいっ!私たけのこ派です!」

 元気よく手を上げてリングに上がったのはミリアリア・アーデルハイム(永劫炉の使徒・f32606)選手だーッ!!
 何でもミリアリア選手、クレープが大好物だそうでさんじゅういちアイスに行くと必ず頼んでしまう程だとか。可愛らしいたけのこクレープを食べている姿、考えるだけでとても似合いますね!

「たけのこクレープ、もちろんさっき頂いてきました!とってもおいしかったです!たけのこ派の意地をかけて、きのこ派に負けるわけにはいきませんね!」

 さあ選手がリングに揃い、互いに武器を構えます!!
果たして最初の1勝を手にするのはきのこ派か、それともたけのこ派か!?試合開始です!


 先手を取ったのはミリアリア選手、ルーンソードを構えて切り込みつつ『屏氷万里鏡』を展開!
 この『屏氷万里鏡』ですが、あらゆる角度が映し出せるように展開する上に見えざるものすらその鏡面に映すことができる鏡だそうです。死角からの攻撃に対処できるよう予め備えておくつもりなのでしょう。流石猟兵なだけあって戦いに慣れていますね!
 対するサンディ選手はきのこドーナツを食べながら愛用の剣で切り込みを受け流し、逆に切り返していくーッ!
 ここでミリアリア選手、回避と同時に箒に飛び乗り今度は急降下!

「(攻撃……いや、それとは違うかなこれは)」

 急降下する剣を受け止めた反動を利用してバックステップを取るサンディ選手、受け流す姿勢を取りながらも慎重に距離を図っています!
 ミリアリア選手は再び箒で上空へ!

「せっかくなので『猟兵部門』が盛り上がるよう、やるからには本気をお見せしないと失礼ですよね?」

 おおっとこれは、ミリアリア選手、箒からルーンソードを高く掲げました!レトロウィザードよろしく魔術の詠唱でしょうか、いやこれは違うぞ!?

「"我が言葉(ことのは)は来るべき刻を紡ぎ出す。其は運命が約定也”」

 ユーベルコードだーッ!!
 元気いっぱいで感受性豊かなミリアリア選手ですが、その種族は何と神!神様らしく自らの勝利の運命を引き寄せようとしているーッ!!
 流石猟兵部門、ユーベルコードも当然入り交じる熾烈な争いが早速繰り広げられていきます!観客のボルテージも最高潮だ!!

「"其は甘美なる至福の標。何方(いずかた)にても美味しき故に、汝、我が方へと歩み寄りてその幸いを共に享受せん――!」

 神様らしい荘厳なる予言!しかし意味はよくよく聞くとおいしいからたけのこクレープをみんなで食べようというとってもフレンドリーな内容!!
 サンディ選手が食べながら戦うことで宣伝するのに対し、神の予言を以てそのおいしさを主張するというハイパースケールで迎え撃ったようです!凄いぞ!!

「なる程……確かに、どちらも美味しそうだものね」

 サンディ選手、ミリアリア選手の宣言にうんうんと頷いています!きのこ派でありながらたけのこ派の主張の否定はせず受け止めた上できのこ派の勝利を目指すというリスペクト精神に溢れていて素晴らしいですね!!
両派の代表共にその姿勢は見習わなければと頷いています!

「――さあ、いきますよっ!!」

 ミリアリア選手、ルーンソードを構えて急降下!サンディ選手に迫ります!!
 この一撃で運命通りの結果になってしまうのかッ!?
 サンディ選手、一歩も動かず剣を構えでガードの姿勢だ!!だがしかし上空から勢いよく加速した状態の彼女を受け止められるのか――ッ!?

「!!」

 おっと、『屏氷万里鏡』がきらりと光りました!ミリアリア選手、それを見て急遽方向転換!サンディ選手の真横を通り過ぎていきました!!
 いったい何が見えたのでしょう……おおっと?サンディ選手の周りに何やら小さく可愛らしいものが見えますね!小人でしょうか?
 どうやら彼もユーベルコードを発動していたようですね!小人たちが魔力弾で反撃するのが鏡に見えた為ミリアリア選手は回避に切り替えざるを得なかったようです!

「流石にその鏡があると不意打ちは難しいか」

 きのこドーナツの最後の一口を食べながらサンディ選手がここで一気に動き出しました!
 ミリアリア選手に肉薄していきます!剣と剣がぶつかり響く金属音、テンションが上がりますね!!
 しかしサンディ選手、追い打ちはかけず距離を取り援護するように小人たちが魔力弾を放ちます!攻撃を交互に行うことでヒット&アウェイも兼ねた撹乱を狙っているというところでしょうか!

「うっ、これはちょっと厳しいですね……!」

 ミリアリア選手、空中に退避して魔力弾の回避に専念しました!
 この小人たちは倒すのは簡単なようですが、いかんせん数が多い故『屏氷万里鏡』を展開していても中々意識を持っていかれるようですね。
 小人にばかり対処していたらサンディ選手の攻撃を許してしまうことに繋がりかねません!
 事実上の手数の多さで言うならば現在サンディ選手に軍配が上がっているようです!
 基本的にオブリビオンを殺すことに特化したユーベルコードばかりをお持ちらしいので、せめて見栄えのあるものをと事前のコメントで仰られていましたがなる程、これは納得がいきますね!

「(ううん、これは下手に守りや数の減らしを考えるよりは……ですね)」

 ミリアリア選手、意を決したのか再びルーンソードを構えました!何と箒からサンディ選手めがけて一気に飛び降り急降下!
 先程失敗した一撃を今度こそはと一か八かにかけるようです!

「この一撃で勝負が決まります!いざ――!!」
「――いいよ、受けて立とう」

 対するサンディ選手、小人たちの魔力弾幕は緩めずにそのまま真正面から迎え撃つ動きを見せたッ!!
 最後の一撃が互いに放たれ交錯!果たしてこの一撃でどうなるのか――ッ!?

「……参りました。私の負けです……!」

 ミリアリア選手、膝をつきそのまま崩れ落ちました!戦闘続行不可能の意志を見せています!
 よってこの勝負、サンディ選手の勝利だ―――ッ!!
 記念すべき猟兵部門最初の試合はきのこ派が一手先制を取る形となりました!!

「とても勇気のある一撃だっただろう。お見事だったよ」
「そちらも見事なお手並みでした、ありがとうございました!次は負けませんからね?」

 互いの健闘を称えての握手が交わされ、選手双方退場していきます!皆様拍手でお見送りをお願いします!
 第二回戦開始まで少々お待ち下さい!

「うーん、それにしても急所を狙わずに勝利を目指す戦いって難しいね……」

 サンディ選手が今しれっと微妙に怖いことを仰られていますね。まあでもオブリビオンとの戦いが主だとそうなるのも当然でしょう!
 ともあれ決勝戦でもどんな戦いが見られるのか楽しみですね!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

カグラ・ルーラー
エリカ(f25110)と対戦だ。

俺はきのこ派。やっぱドーナツだろ。
あんたは……だろうと思ったぜ。本当あんたとは考えが合わねェな。

ッつっても、復讐のために全てを賭けるあんたの覚悟は気に入ってる。
ダークセイヴァーの出身であんな機械の塊をよく学び取ったモンだ。
キャバリアっつうそのデッケェ『剣』の力、俺が見定めてやるよ。

ユーベルコード「『迎撃の』レクリス・ビート」!
突っ込んで来るRXサーフブレイドの切っ先に真っ向から拳を叩き込む!

勝っても負けても、もう一戦やりてェな。
あんたが俺にそう思ったように、俺もあんたにまだ凄ェ手札抱えてる気がしてるのさ。


エリカ・タイラー
カグラ(f21754)と対戦します。

私はたけのこ派です。どちらかと言えばクレープ。
……やはりあなたとは合わないわね。

何でも力で捻じ伏せるようなあなたは正直なところ好きではない。
だけどオウガに憑かれた「アリス」のその力は望んで手に入れたものではないのだものね。
力の振るい方を弁えられる点は敬意を示せる。
だから、あなたには力押しでぶつからせて貰うわね。

ユーベルコード「シルバー・ライニング」。
地上のあなたにRXサーフブレイドに乗って吶喊する。
これが私の力、私の『剣』。

勝っても負けても、もう一戦やらせて欲しいと思う。
まだ一戦目だもの。私がそうしたように、エースは切ってないでしょう?



●ラウンド2
 続きまして第2回戦に入ります!現在きのこ派が1歩リード、たけのこ派はここで巻き返すのかッ!?
 それでは選手入場です、赤コーナーきのこ派、カグラ・ルーラー(バスバリス・f21754)選手!!

「やっぱドーナツだろ、ドーナツ」

 気合十分、いい表情をしておられます!
 対する青コーナーたけのこ派はそんなカグラ選手と浅からぬ縁の様子、エリカ・タイラー(騎士遣い・f25110)です!!

「私はたけのこ派です。どちらかと言えばクレープ」
「だろうと思ったぜ。本当あんたとは考えが合わねェな」
「ええ、やはりあなたとは合わないわね」

 互いに相見えることがわかりきっていたようですね。
茸派とたけのこ派はどうあがいても相容れないものですから仕方ないことでしょう……ん?

「――ッつっても、復讐の為に全てを賭けるあんたの覚悟は気に入ってる。ダークセイヴァーの出身であんな機械の塊をよく学び取ったモンだ」
「そう。私は何でも力でねじ伏せるようなあなたは正直なところ好きではない……だけど、オウガに憑かれた「アリス」のその力は望んで手に入れたものではないのだものね。力の振るい方を弁えられる点は敬意を示せる」

 おおっと、これは犬猿の仲と見せかけておいて互いに譲れぬ信念を持つライバル同士のようです!互いに合う合わないはあれど、評価すべきところはしっかり褒めるというのは簡単に見えて非常に難しいもの――ですがそれを堂々と目を見て言えるということは互いをライバルとして認めていると言っても過言ではありませんでしょう!
 これは素晴らしい試合が期待できます!

「――だから、あなたには力押しでぶつからせて貰うわね」
「ああ、いいぜ。キャバリアっつうそのデッケェ『剣』の力、俺が見定めてやるよ」

 両者準備は万全、試合開始で――おおっと!早くも激しい競り合いが始まる!!片やキャバリアに乗り、片や生身で、殴り込み蹴り込みの応戦だっ!どっちも一歩も譲らないぞ!!

「ははっ!やっぱお前やるじゃねェか!」
「そちらこそ……!」

 キャバリア武器を生身の腕や脚で受け止め、その圧倒的膂力の一撃をキャバリアの武装が受け止めるッ!何という異次元的バトルでしょうか!
 二人共疲れを全く見せません!流石猟兵体力も尋常ではありません!
ですが互いに拮抗したままでは勝負は終わらない、さあどこで切り札を使うのか!?

「このままだといつまで経っても殴り合いが続くだけね……なら!」

 おっとここでエリカ選手がユーベルコードを起動!状況を一気に動かしにきたぞーッ!!

「これが私の、希望の光……!」

 エリカ選手駆るキャバリア『シュヴェールト』がRXサーフブレイドを華麗に乗りこなし、勢いよくカグラ選手目掛けて吶喊するッ!
 このユーベルコードはあらゆる防護を貫通する効果のある破壊力抜群の大技!さあそれにカグラ選手はどう対応する――!?

「上等!受けて立つ!!」

な、何と!?真っ向から迎え撃つつもりのようです!!
キャバリアによる一撃を真正面から拳で受け止めるなんてタフオブタフにも程があります!そこに痺れる憧れるゥッ!!

「これが私の力、私の剣!受けてみなさい、【シルバー・ライニング】!!」

 エリカ選手、それを見てよりスピードを上げていくっ!最早目と鼻の先なんてものではありません!!
 カグラ選手一歩も退かない!そして拳を構えたァーッ!!

「――『迎撃』のォッ!【レクリス・ビート】ォォォォォォォォッッ!!!!!」

 超激アツシャウトと共に繰り出される拳の一撃!!単純で重い一撃と高速吶喊による一撃がぶつかればどうなる!?
 当然エネルギーがぶつかりあって爆発が起きるのです!ぎゃー!!見えない!何も見えない!光が眩しくて何も見えません!爆風も凄い勢いですよ!!
 光が収まるまでしばらくお待ちくださ――おおっと!?派手に地面に叩きつけられるような音が聞こえました!
光が収まってきたのでやっと見れそうで……

な、な、な――――んと!?
両者共にリングから吹っ飛んで壁にその身を叩きつけられたようです!
 とてつもない威力と威力がぶつかり合った結果、その分の反動がきたということでしょうか!
 そして何とこのきのこたけのこ武闘会、リングアウトをどうするかは全く決めておりません!!何故ならリングアウトしてもよく試合が続いていたからです!
 故にこの先どうするかは選手双方のご意向により決めさせていただくものと致します!!

「俺たちで決めていいのか?」
「なら……そうね」

「「もう一戦やりてェな(やりたいわ)」」

 息の合ったご回答頂きましたァー!!
 それでは試合を一時中断されたものとみなし再開させて頂きましょう!!

「まだ一戦目だもの。私がそうしたように、エースは切ってないでしょう?」
「ああ。あんたがそう思ったように、俺もあんたにまだ凄ェ手札抱えてる気がしてるのさ」

 先程の一撃を互いに受けても尚ピンピンしておられる辺り流石猟兵!生命の埒外と呼ばれるだけある身体能力ですね!!
 それでは試合再開です!!


「――で、その後どうなったかって?
 引き分けになったよ。いやーすごかったよ、ホントにどっちも全く引かなかったんだから。
 猟兵部門が開かれたことに感謝したいレベルの試合だったよ」

 と、観戦していた一キマイラは語っていたという。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

レスティア・ヴァーユ
【境界線はマリアナ海溝】
アドリブ大歓迎

ああ、それは理解していた。理解こそしていたが…だからこそ、こちらの心情も察してもらいたい。そちらも知っていたはずだ。
『私が【たけのこ派】である』事を――!
同数。言わばそれは、限界にも近しい妥協点とも言っても過言ではない
……互いに顔を合わせても。相容れることはないであろうとは思っていた…望むところだ――ぐうの音も言わせはしない!

――? 思い切り視線の先を追い掛けて、先手を許す…返す言葉が何も無いな……
攻撃はとっさにオーラ防御を展開し防ぐ。反撃の手を見出せれば…流石にそれは相手を甘く見過ぎだろう。
ならば相手のUCを引き出し自UC【古き天使いの庇護】で返すまで!


アリスティア・クラティス
【境界線はマリアナ海溝】
アドリブ大歓迎

ティータイムには相手の好みを出してこそではない?!それを同数!?
『こちらが【きのこ派】である』事を知りながら!
前々から貴方とは『性根永劫相容れない』と思っていたのよ!ここでけちょんけちょんにしてしてやるのだからっ!

戦闘開始っ!
「あっ!」視線を向けた先を相手が見た瞬間を取って、高速詠唱からの先制攻撃!……そこまでボンクラで本当に今までよく生きてたわね、貴方!?

そちらのオーラ防御による回避などは想定済みよ!煌めく鉱石を更に砕いて、多重詠唱からの魔力解放によるリミッター解除!全力魔法によるUCで畳み掛けるわ!命も惜しまぬ【解放されし七砡の虹】喰らっておきなさい!



●ラウンド3
 早くも白熱しておりますきのこたけのこ武闘会、猟兵部門!
 初っ端からクライマックス真っ只中な勢いですがまだ試合は続きます!皆様お飲み物やおつまみをたっぷりご用意してご覧ください!
 それでは第三回戦の選手双方に入場して頂きましょう!赤コーナーきのこ派、アリスティア・クラティス(歪な舞台で希望を謳う踊り子・f27405)選手!!

「……」

 おや、何か可愛らしいお顔の眉間にシワが寄っていますね?何かあったのでしょうか?
 何かあったなら是非ともその鬱憤をこの戦いで晴らしてくださいね!
 続きまして青コーナー選手入場、たけのこ派、レスティア・ヴァーユ(約束に瞑目する歌声・f16853)選手です!!

「……」

 おやおや、こちらも綺麗な顔が眉を顰めておられますね?これはお互いに何かしらの因縁があるのでしょうか?

「私は今猛烈に怒っているの!ティータイムには相手の好みを出してこそではない?!それを同数!?『こちらが【きのこ派】であることを知りながら!!」
「ああ、それは理解していた。理解こそしていたが……だからこそ、こちらの心情も察してもらいたい。知っていたハズだ『私が【たけのこ派】である』事を――!!」

 お――――っとこれはお茶会できのことたけのこが同数出たことにより紛争が勃発していたようですね!
 きのこたけのこ戦争というものは定期的にそういうこともあるものですので仕方ないですね。この試合で思う存分怒りを発散してもらいましょう!

「信じられないわ!きのこ派の目の前できのことたけのこを同数だなんて!!」
「同数……言わばそれは、限界にも親しい妥協点と言っても過言ではない」
「妥協!?あれで妥協ですって!?まあ!!!たけのこ派は何て傲慢なのかしらっ!?
 全くもう!!前々から貴方とは『性根永劫相容れない』と思っていたのよ!!」
「その言葉そっくりそのまま返させてもらおう……私も、互いに顔を合わせても相容れることはないであろうとは思っていた」
「覚悟なさい、ここでけちょんけちょんにしてやるのだからっ!!」
「望むところだ――ぐうの音も言わせはしない!」

 これこそ本当の犬猿の仲という奴ですね!きのこ派たけのこ派、譲れぬものは互いにたくさんありましょう!
 同数?とんでもない!どちらかがどちらかを制してこそ!そんなきのこ派たけのこ派の方はたくさんおられるのは言うまでもないでしょう!
 それではお二方ともめちゃくちゃやる気に満ち溢れておりますので早いところ開始してしまいましょうっ!試合スタートォッ!!

「あっ!!」

 おっとアリスティア選手、何かを見つけたのか視線を斜め方向に向けて指を差しました!

「――?」

 なんとレスティア選手釣られてしまった!!
 その隙に高速詠唱されたアリスティア選手の魔術が炸裂――――ッ!!
 まさか本当に炸裂するとは思ってはおられなかったようです、アリスティア選手呆然としています!!

「……そこまでボンクラで本当に今までよく生きてたわね貴方!?」
「……返す言葉が何も無いな……」
「返しなさいよそこは!?!?」
「認めざるを得ない以上は仕方ないだろう」

 レスティア選手、先程魔法が直撃したように見えていますがオーラ防御で防いでいたようです!ぴんぴんしております!
 しかしながら実況としてはアリスティア選手のお言葉には個人的に同意致します!!もっと堂々と言い返してもいいと思います!!

「こほん!とにかく、躱す暇なんて絶対与えないぐらいに畳み掛けてやるのだから!!」

 アリスティア選手、多重詠唱にて続けざまに魔法を発射!レスティア選手は引き続きオーラ防御で凌いでいますが、圧倒的な詠唱速度で放たれる魔術は最早数人の魔術師が同時に魔法で畳み掛けているのと同義な程でありましょう!
 反撃の暇などない一方的な防戦を強いられています!

「(反撃の手を見いだせれば……いや、流石にそれは相手を甘く見すぎだろう。ならば――)」

 レスティア選手、防戦一方でありながらも表情を崩しません!何かしら作戦があるのかっ!?
 とはいえ防御技というものはどれもキャパシティが存在していますので、それを越えて畳み掛けられれば間違いなくただでは済みません!
 この圧倒的な魔力の雨に耐えられているのも一重に猟兵としての埒外の力が働いているからこそでしょうか!!

「ふん、そちらのオーラ防御による回避などは想定済みよ!本番はここからなのだから!!」

 取り出した鉱石をバリンバリンと砕いていく!
 こんなに砕いてしまって良いのか!?とってもお値打ちそうに見える鉱石ですが!?!?と貧乏人の実況敵には戦々恐々したくなりますがそんなこと言ってオブリビオンは倒せないッ!それぐらいの力を秘めたこの鉱石を今、きのこ派の勝利の為に惜しみなく使っていますッ!!
 そしてアリスティア選手再び詠唱に入りました!綺麗な多重詠唱だ!!
 激しい魔力の渦が構成されていますっ!何という圧倒的エネルギー、これが一度に爆発すればたとえどんなにタフなバイオモンスターだって無事では済まないでしょう!!
 猟兵でなければ危なかったなんてレベルじゃない威力が飛ぶこと間違いありませんっ!!

「さあ、命も惜しまぬ【解放されし七砡の虹(セイクリッド・エクスプロージョン)】!喰らっておきなさいっ!!」

 虹色に光る魔力が煌めき四方八方からレスティア選手に迫るッ!!
 流石にここまでの強力な攻撃は彼といえど簡単に防げはしないでしょう、どう出るのでしょうか……ん?何やら不透明な羽根のようなものが見えたような??

「――"護り給え!光よ、今此処に”!!」

 な―――んと!!一瞬羽根のようなものが見えたかと思えばそこから純白色のレーザーが発射されましたァーッ!!
 レスティア選手、まるで最初からそうくるのを予期していたかのように自然な流れで詠唱し、光の雨で虹のスコールを押し返していきます!!
 まるで最初からこうなることを狙っていたかのようにレーザーが虹を次々飲み込んでいくぞォーッ!!

「なっ、くぅ、この、私だって絶対に負けないのだから――――ッ!!!」

 アリスティア選手、魔力をさらに放出していきますがレスティア選手の放つレーザーの勢いは止まらない!虹色が純白に染め上げられるーッ!!

「まだよ、まだ鉱石は残っ―――痛っ!」

 アリスティア選手の手から鉱石の入った袋が引き剥がされるッ!!そのまま飛んでリングの外へと落ちていきましたァーッ!!
 同時に虹を純白が飲み込みかき消されていきます!!
 そしてレスティア選手、どうやらこの僅かな間に武器改造を施していたのか銃と化したシンフォニックソードの引鉄を引いていたようです!先程鉱石の入った袋が飛んでいったのはそれによるものでしょう!

「ううっ……いつの間に銃を……!」
「ユーベルコードを使うのはわかりきっていた。ならばそれを誘発しこちらのペースに乗せるまで。
 とはいえそのユーベルコードは命をそれなりに削るものだろう。いくらきのこ派とたけのこ派の譲れぬ戦いとはいえ、命を削りすぎるのは如何なものかと思うが?この戦いは、あくまで盛り上がる為のイベントなのだろう?」
「うっ」

 レスティア選手の至極全うな受け答えがアリスティア選手の心をちくっと突き刺していくッ!!
 確かにユーベルコードは派手ですし見ていて爽快ですが、あくまでイベントですので命を削りすぎて欲しくないのは運営一同思っておりますね!!
 観客席からもうんうんと同意の声が聞こえてきています!

「うっ……視線が痛いのだわ……」
「して、どうする。まだやるなら魔術ではなく武器にて応戦することも吝かではないが」
「さっきのマジレスしておいてよく言うわね!?!?これだから貴女とは合わないのよ全くもう!仕切り直しよ仕切り直し!決勝では負けないんだからっ!!」

 アリスティア選手、袋を拾って退場していきます!仕切り直しということで次の試合を待つつもりのようですね……?
 えー、まだ続くのかと思っておりましたが終わったようですので勝者、レスティア選手!!

「……予選敗退した者は決勝に出れないのではなかっただろうか?む、違うのか?そうか……」

 そう、この武闘会予選で負けても決勝に出るのはアリなんです。
 ともあれたけのこ派はここで1勝しきのこ派に追いつきましたね!これはこの後どうなるか予想がつきませんよーっ!!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

バルタン・ノーヴェ
アドリブ歓迎

きのこドーナツ、たけのこクレープ。
どちらもおいしそうでありますな。
むむ……せっかくなので「たけのこ」を選ばせていただきマース!

バトルとなれば全力で参りマース!
「骸式兵装展開、岩の番!」
ブラキエルの力を使って勝利を狙いマース!

方針は突撃でありますな。岩鎧の防御力を頼りに四本の岩腕や一対の岩翼で白兵戦を挑むであります。
心情としては最初はハイテンションでありますが、徐々にブラキエルの精神が侵食してきてクールダウンするであります。長期戦になると危なくなるので、長引きそうなら降参しマース。
勝利したらUCを解除して嬉々として喜び、敗北したら無念であることを告げるに留めマース。
よろしくデース!


蛇塚・レモン
今年も始まるんだね、あの戦いが
アポロ・クランのあたいは高みの見物を……
え、きのこ派が足りない?
あとで焼き肉奢るから出てくれ、だって?
……乗ったぁっ!(買収完了)

きのこ派の助太刀に参上っ!
猟兵最強のシャーマン(※レベル順参照)のあたいこと、
蛇塚レモンの相手は誰が務めるのかな~っ?

攻防両面を賄うなら……このUCでっ!
キマフューの空を割って降臨する、八首の白き有翼巨大蛇神様!
その背から飛び降りる570体の埴輪兵達が隙間なく対戦相手を包囲
水の大盾のファランクスで攻撃を受け流し
全方位からの霊剣の斬撃波の乱れ撃ちで畳み掛けるよっ!
あたいも蛇腹剣と矛先神楽鈴で衝撃波乱舞!

勝敗関わらず
全力で戦闘を楽しむよっ!



●最初にちょいと遡りまして
 グリモア猟兵からの通達直後ぐらいのこと。
 「きのこドーナツ、たけのこクレープ……どちらもおいしそうでありますな」

 きのこドーナツとたけのこクレープを交互に見ながら眉間にシワを寄せるバルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)。
 グリモア猟兵も言っていたがめちゃくちゃ上手いと評判のこのスイーツ、確かにどう見ても!そう!現物をみてもめちゃくちゃにうまそうなのである!!
 元よりきのこもたけのこもどちらも忌憚なく口にする彼女としては尚更悩むことであった。
 それはもう、眉間にシワを寄せて腕を組みう゛―――――――んと唸り、唸った果てに。

「むむ……せっかくなので「たけのこ」を選ばせていただきマース!そうと決まれば早速エントリー手続きデース!」

 こうしてバルタンはたけのこ派の選手となったのである。


 そしてこれは大会開催当日の開場前後のこと。

「今年も始まるんだね、あの戦いが……!」

 期待に胸を膨らませて会場を訪れたのは蛇塚・レモン(白き蛇神憑きの金色巫女・f05152)。
 楽しみに訪れた彼女であるが、実はきのこ派でもたけのこ派でもない。

「さてさて、アポロ・クランのあたいは今年も高みの見物を……」

 なんかでっかい奴もあるよねあのクラン。いつか食べてみたい。
 そんな感じで観戦準備を万全に整えていざ行かん!としたレモンを引き止めたのは一人のキマイラだった。

「ああっ!その見覚えのある金髪!猟兵さんですよね!?」
「え?あたいは確かに猟兵だけど……どうしたの?」
「お願いです!きのこ派として猟兵部門に出場してくれませんかっ!!」

 何でも、今回はたけのこ派のエントリーが多くきのこ派と数が合わなくてあぶれているらしい。

「後で焼き肉奢りますんで!!!何卒!!!」
「…………乗ったぁッ!!」

 こうしてレモンはきのこ派に買収されたのである――。

●改めましてラウンド4
 いよいよ試合も大詰めとなって参りました第4回戦!
 現在きのこ派、たけのこ派共に1勝1敗1分という互角の接戦となっております!さあここからさらに一歩踏み出すのはどっちだ!!
 それでは選手入場です!

「アポロ・クランより、きのこ派の助太刀に参上ッ!
 猟兵最強のシャーマンのあたいこと、蛇塚・レモンの相手は誰が務めるのかな~っ?」

 おっと、ご紹介するより先に登場してくださいました!華麗な宙返りからの着地そして決めポーズ!!
 元気抜群な様子で蛇塚・レモン選手、赤コーナーきのこ派で参戦だーッ!!
 因みにレモン選手の最強という自負ですが、何と現在シャーマンクラスの猟兵の中でもっとも高い練度数値を示しているそうですよ!凄いですね!

「ではそんなレモン殿のお相手は、猟兵準最強の鎧装騎兵が努めマショーウ!」

 おーっとこちらも紹介前に登場してくださいました、新体操かの如き前方宙返り捻りで華麗に着地!お見事!!
 審査員がいれば文句なしの満点、青コーナーたけのこ派、バルタン・ノーヴェ選手です!!
 尚ご本人の申告通り現在鎧装騎兵クラスの中では2番目に高い練度数値だそうです!!

「レモン殿、お手合わせよろしくデース!全力で参りマース!」
「こちらこそよろしくねバルタンさんっ!全力で楽しむよ~っ!」

 両者共にやる気は十分ですね!では早速ですが開始してしまいましょう!
バトルスタ――――ト!!!

「”骸式並走展開、岩の番”!」

 バルタン選手、さっそくユーベルコードを発動ッ!!岩の鎧にその身を包んでいきます!
 先程の明るい雰囲気とは打って変わって荘厳かつクールに!おおよそ身長の3倍は確実にある巨大な岩の鎧、4本の岩腕と1対の岩翼はまさに強敵と言っても過言ではないオーラを放っていますよ!!
 どうやらこのユーベルコードは別世界のオウガ・フォーミュラの力を模倣したもののようです!何てパワーでしょう!!ガチ戦闘素人の私でもどれだけヤバいかは見ただけでわかるぞーッ!?

「いざ、参るであります!」

 バルタン選手、強固な鎧に身を包んで突撃―ッ!!
 レモン選手はバックステップでひょいひょいっと回避していきます!バルタン選手が猛攻を続けていくも呼吸一つ乱れず回避回避また回避!
ですがこのままでは防戦一方になってしまう!さあどうするのか!!

「流石バルタンさん!これは中々手強いね……!」

 レモン選手、一気に距離を取りました!彼女もユーベルコードで反撃するのでしょうか!

「攻防両面を賄うなら……このUCでっ!

――"顕現せよ、最古の人類”!!」

 レモン選手、祈りを捧げ――おおっ!何ということだ流石シャーマン、あっという間に天に通じました!空が!空が割れて何かが降りてきます!アレは何だ!?神様か!?

「"汝の名は、八岐大蛇"!!」

 や、八岐大蛇だ――――――ッ!!かの有名な奴首の蛇神が今ここに降臨しましたッ!
 しかもたくさんの武装した埴輪がお供にやってきています!可愛らしいがどう見ても手強さは約束されているのがよくわかる程のオーラです!!
 実況担当、あまりにもの神々しさに思わず感動しそうです!!八岐大蛇なんて名前は聞いてても実物を拝んだことない神様NO.1なもんですからね!!

「そっちがブラキエルの力を使うなら、こっちは蛇神様パワーで勝負だよっ!」
「望むところであります。それでこそ全力の戦いというものでありますからな」

 バルタン選手、先程とは打って変わったクールな雰囲気だ!どうやらこの鎧に身を包むと性格にも多少変化が出てくるようですね!
 さあレモン選手の合図で埴輪兵たちが一斉にバルタン選手を包囲しました!斬撃波が四方八方から飛んできます!!
 だがバルタン選手、一つも怯まずに逆に一気に埴輪兵を吹き飛ばしていくゥ――ッ!

「こういう場合は下手に防戦に出るよりは攻勢あるのみであります。道さえ開けば後はこちらのもの……!」

 開けた道の先にはレモン選手と八岐大蛇!バルタン選手の4本の岩腕が勢いよく襲いかかってきます!

「蛇神様っ!」

 レモン選手の召喚した八岐大蛇が水で大盾を作り上げ、岩腕を水の圧力で受け止めて川の流れの如く受け流していきます!
 その合間にレモン選手の蛇腹剣と鋒先神楽鈴が死角からバルタン選手に襲いかかるっ!
 しかし岩というものは非常に頑丈ですから、蛇腹剣をかっきーんと弾き飛ばしていきます!

「流石ブラキエルを模した力、すごくかったいね!」
「お褒めに預かり恐縮であります。レモン殿こそ見事な人海戦術でありますな」

 人海戦術というよりは埴輪海戦術と言ってもいいかもしれませんがそんな余談は置いといて、双方一歩も譲りません!
 互いに大技小技のぶつかりあい!そして吹っ飛んでいく埴輪兵!!八岐大蛇とレモン選手、そしてバルタン選手は未だ壮健な状態で戦っております!
 そろそろ試合開始から2分半は経過しようというところでしょうか……おや?バルタン選手の様子が……

「むむむ……これ以上はワタシが精神を侵食されてしまいマース……悔しいでありますが降参デース!」

 バルタン選手、ユーベルコードを解除し元に戻りました!
 どうやらオウガ・フォーミュラの力を模倣しているのもあるせいかリスクがとても高いようですね。これはサレンダーも仕方有りませんね!
 よってレモン選手の勝利です!!
 2つ目の白星が最初に渡ったのはきのこ派となりましたッ!!

「バルタンさん、いい試合をありがとうっ!決勝もなんだかんだで出ていいらしいから、また当たったらよろしくねっ!」
「むむ、本当でありマスカ?でしたら次は負けマセンヨー!」

 選手たちの固い握手が交わされました!
 素晴らしい戦いを見せてくださった両選手に観客席の皆様、拍手をお送りくださいっ!!ありがとうございましたー!!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

アマニータ・ビロサ
【きのこ派】
闘うのは武乃娘軍団のリーダー。
「あのー、武乃娘ちゃん? なんで私は牢(竹製)に入れられているのでしょうか?」
「なんでかだと? どうやって闘うつもりだったのか言ってみろ」
「それはもちろん胞子をばらまいて寄生……」
「よし、連行しろ」
「「「「あいあいまむ」」」」
「なんでー!」
というわけで、きのこたけのこの言葉に釣られて現れた危険極まりない猛毒寄生キノコ(ヤドクダケベース通称デストロイヤーエンジェル)はバンブーマジックで作られた竹牢に封印されました。
バンブースピアとバンブーシールドを手に、バンブーアーマーとバンブー鉢金とバンブーガントレットとバンブーグリーブに身を包み武乃娘リーダー(名前はお任せ)、きのこ派で参戦。
Q.そんな格好でなんできのこ派なん?
A.棲み家が茸ヶ島(アマニータの本体)だからさ

竹盾で堅実に身を守りながら竹槍でのカウンターを主軸に。この戦法を刷り込んだところでバンブーマジックを発動、足元から雨後の筍のごとくにょっきりと生えたタケノコが急成長し強襲します。


アリス・セカンドカラー
お任せプレ、汝が為したいように為すがよい。
たけのこ派

たけのこ派が必要と聞いて☆まぁ、実際は亡きすぎのこ派で今回もたけのこってよりはクレープ派って言った方が正確だけど、それはそれこれはこれ。
きのこもいいけどご立派なたけのこ様も(この発言は削除されました)。
私のことは親しみを込めてアリス院さんと呼ぶように♡

さて、やるからには本気でイクわ。理論武装は完璧どんな議論でも……え、武闘会?ちょ、まっ!
いやー、マザー戦でタイムフォールダウンを借用(sampling)出来てたなかったら今の回避出来なくておわってたわ、あっぶな。
御理解竿(と名付けた竹刀)を召喚術で呼んで、と。さぁ、改めてイクわよ。

勝利
(何かを指折り数えつつ)(適当な数字)個の技術を借用させるだなんて、あなたとっても強かったわ♪どっちが負けてもおかしくない名勝負だったわね☆

敗北
あれ、折れ……ぱぁぁぁぁ!!(なんだかんだで折れた竹刀でお尻を叩かれておちゃめなダブルピース。相手がヤリそうにないなら竹刀が式神化しての反乱的な感じで)



●またもや遡るんじゃよ
「あのー、武乃娘ちゃん?なんで私は牢(竹製)に入れられているのでしょうか……?」

 4回戦終了直後ぐらいだろうか。アマニータ・ビロサ(殺戮☆天使・f21109)は自らのユーベルコードで呼び出す武乃娘軍団によって竹製の牢に収監されていた。
 武乃娘軍団はああん?と言いたげにこちらを見下ろしている。

「なんでかだと?」
「そうですよ。私何もしてないんですけど」
「どうやって闘うつもりだったのか言ってみろ」
「それはもちろん胞子をばらまいて寄生……」
「よし、連行しろ」
「「「「あいあいまむ」」」」
「なんでー!!!」

 迷いなき即決。そらせやろな。
明らかに大会どころじゃないパンデミック沙汰を起こすと判断されたアマニータは武乃娘軍団によって連行され、武乃娘軍団のリーダーはバンブースピアにバンブーシールド、バンブーアーマーバンブー鉢金バンブーガントレットバンブーグリーブのバンブーセットに身を包み戦場へと赴くのであった……

◆改めましてラウンド5
 いよいよ予選もこれが最後の試合となりました!あっという間に時間が過ぎていきますね!
 それでは選手入場です、赤コーナーきのこ派、アマニータ選手が急遽体調不良とのことで代理として出場されました、武乃娘リーダー番部・秋(ばんぶ・しゅう)選手!明らかにたけのこ派の手先かのような格好ですが、きのこ派だそうですよ!

「何故きのこ派か?棲み家が茸ヶ島だからさ」

 なる程それはきのこ派ですね!
 そんな秋選手と相対するのはこちらの猟兵!青コーナーたけのこ派、アリス・セカンドカラー(不可思議な腐敗のケイオト魔少女・f05202)選手だーっ!!

「たけのこ派が必要と聞いて☆……まあ、実際は亡きすぎのこ派で今回もたけのこってよりはクレープ派って言った方が正確だけど、それはそれこれはこれ」

 何とあの今は滅んだすぎのこ派の生き残りであられたとは!世の中どういうめぐり合わせがあるかわかりませんね!!

「きのこもいいけど……ご立派なたけのこ様も(ピ―――――――)」

 ああ―――っと!アリス選手いけません!それ以上は放送規制にかかってしまいます!!
 観客席の一般キマイラ男性たちがテンションを上げていますが上げるだけに留めてくださいね!それ以上は絶対ダメだぞ!!

「ま、とにかく。私のことは親しみを込めてアリス院さんと呼ぶように♡」

 と、いうことだそうなのでアリス院選手と呼ばせていただきましょう!
 それでは試合スタートです!!

「さて、やるからには本気でイクわ。理論武装は完璧、どんな議論でも……」
「いや、これ議論会じゃなくて武闘会だけど」
「え、武闘k「先手必勝隙有りッ!!」ちょ、まっ!!」

 おーっと秋選手初手ツッコミからの奇襲!アリス院選手に命中――いや、当たっていないですとッ!?
 何と、どう見ても当たっていたようにしか見えないのにアリス院選手無傷です!いったいどんなユーベルコードを使ったのでしょうか!

「いやーマザー戦でタイムフォールダウンを借用(sampling)出来てなかったら今の回避できなくて終わってたわ、あっぶな……それじゃ御理解竿を呼んで、と」

 アリス院選手さらっと凄いことをやってのけたーッ!!御理解竿と言っているが多分名前ですね!取り出したのはどう見てもただの竹刀です!
 だがしかーし!ただの竹刀ですら凶器に変えられる程の力を持っているのが猟兵でございます!

「さあ、改めてイクわよ」

 アリス院選手の御理解竿が伸びたーッ!!おかしいなこれはただの竹刀だったハズですがアリス院選手の武器改造技術がただの竹刀を伸びる竹刀にしてしまったッ!!とんでもないぞ!
 一方秋選手はバンブーシールドで受け止めたーッ!!流石竹製装備なだけあって竹刀の一撃ではびくともしません!果たしてアリス院選手はこの防御を御理解竿で打ち破れるのでしょうか!

「まだまだイクわよ♪」

 竹刀をリボンのようにしならせながらアリス院選手は舞い踊るように迫るッ!
 秋選手はそれを確実に防御していきます!先程の先制攻撃とは打って変わって防戦一方だ!
 しかし負けじとカウンターで竹槍をねじ込んでいくゥーッ!!
 アリス院選手、化け術の応用ですり抜けて回避!!さらに推力移動の応用か体勢を崩さずにぬるんと迫っていきます!
 竹刀は確実に秋選手の盾を、防具に一撃を加えていくがまだ防具はびくともしな――おお――――っと!
 竹刀とは思えぬ程の重量で叩いたかのような鈍い音!秋選手のバンブーシールドが粉々に砕け散ったァーッ!!
 そこを逃さずロープワークで括るかのように竹刀で捉えるアリス院選手!これは決まってしまうのかーッ!!

「くっ……!まだ、まだッ!!」

 秋選手、何とか腕だけ自由を確保しバンブースピアで竹刀を思い切り叩き折ったーッ!
 どれだけ改造していても竹刀は竹刀ということでしょうかね?しかし巻き付いた竹刀までは剥がせずそのまま地面に叩きつけられましたッ!!
 これは勝負決まったか!?

「あら、折れ――ぱぁぁぁぁぁぁっ!!」

 何と、突然地面から雨後の筍の如く筍が出現しアリス院選手のお尻にダイレクトアタックーッ!!
 思い切り叩いて、そう!叩いてです!刺さってなんてないですよ!思い切り叩かれて上空に舞うアリス院選手、えへ☆とダブルピースしています!していますが同じように落下していくゥーッ!!

「ぱっ!?」

 おおーっとさらに先程までアリス院選手が使っていた竹刀が突然アリス院選手のお尻に追撃を仕掛けました!!どうやら式神化してしまったようですね!!
 そのままお空に飛ばされて――あれ、戻ってこない?だ、大丈夫かな?

『はぁい、ちょっと大分遠くまで飛ばされちゃったけど大丈夫よ♪今から戻ってくるけどリングアウトどころか会場アウトだし、私の負けでも構わないわよ』

 おっとご無事でした!!ハッキング技術で通信してくださったようですね!
 アリス院選手はこう仰られていますが秋選手……は気絶していますね。戦闘続行は不可能な様子です。
 よってこの勝負は引き分けという形で処理をさせて頂きましょう!

 というワケで予選全5試合終了致しましたので只今より休憩時間に入ります!決勝戦まで今しばらくお待ちくださいませ!
 お手洗い行ってない人はちゃんと行ってまた戻ってきてくださいね~!!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 冒険 『きのこたけのこ武闘会(決勝戦)』

POW   :    パワーで相手をねじ伏せる!

SPD   :    スピードで相手を突破する!

WIZ   :    賢さで相手の裏をかく!

👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


【MSより】
第一章ご参加ありがとうございました!
第二章受付に関しましてですがMSが再就職とワクチン接種を来週控えており、
執筆速度がいつもよりさらに遅くなる可能性が高い為一週間程開けさせて頂きまして
『11/5(金)8:31』より受付 とさせて頂きます。
お手数ですが、ご了承の程頂けますようよろしくお願い致します。
サンディ・ノックス
きのこ派
予選ではきのこ派優勢だったけど接戦、油断はできないね
「みんな、休憩時間にきのこドーナツは食べてくれたー?」
どんな反応が帰ってきてもにこやかに手を振る

さて決勝戦
今回も魅せる戦いをして会場を盛り上げたいな
武器を4つ駆使して戦おう

1つめは暗夜の剣
俺の愛用の剣、これをメインに使い相手と切り結ぶ
基本はショートソードサイズだけどロングソードにも鎖鎌にもなるんだよ

2つめは玉桂の小刀
懐に忍ばせていて
投擲したり、暗夜の剣を手放し丸腰になったと思わせて油断したところを突く武器

3つめは朔
相手やその周辺に投擲して距離を詰めるのによく使うよ

最後はこのUC
相手のUCを喰らう暴食の魔剣だよ
(作りだす原理は言わない)


バルタン・ノーヴェ
アドリブ連携歓迎

第四回戦で敗退した我輩でありましたが、せっかくのお祭りなので再登場デース!
引き続きたけのこ派の刺客として、自作したたけのこクレープを配布しながら参上デース!

さて。
先程は正面からのタイマンであったので、今度はハチャメチャ大乱闘と行きマショー。
カモン! バルタンズ! 『バルバルバル!』
何やらきのこドーナツを食べてるミニ・バルタンもいマスガ、気にせずレッツファイト!
数の多さでヒャッハーデース!

勝ったら:残った面子で勝ち鬨のダンスデース! 勝利のポーズ的な。
負けたら:無双アクションのやられ役デショーナ。死屍累々(生きてます)と倒れてマショー!

よろしくお願いしマース!



●決勝戦:ラウンド1
 さあ皆さんお待たせ致しました、いよいよ決勝戦の開幕です!
 決勝戦とか言うけど途中参加や乱入敗退関係なしに出場OK!
 最早名ばかりだって?そんなことは気にすんな!今日はハロウィンお祭り無礼講だァ!!
 猟兵の皆さんによる圧倒的ガチバトルですよ今この時に思う存分見ずして何とする!!彼らの長年培ってきた技術を、今この肉眼でしっかりと捉えるチャンスを見逃してはなりません!!
 それでは引き続きご出場くださる選手にご登場頂きましょう!決勝戦第一試合、赤コーナーきのこ派、サンディ・ノックス(調和する白と黒・f03274)選手!!

「みんな、休憩時間にきのこドーナツは食べてくれたー?」
\食べた―――――――!!/
\おいしかった――――――!!/

 サンディ選手、きのこ派としてきのこドーナツの宣伝アピールも忘れておられません!戦いのスタイルからも堅実っぷりが相変わらず伺えるものとなっています!
 甘いルックスでにこやかに微笑みながら手を振っている様は会場の女子の視線を完璧に釘づけていますッ!!カッコいいぞ!!
 予選ではきのこ派が優勢ながらも引き分けも多々発生していましたし気は抜けないと仰っておられましたサンディ選手、今回も確実かつ映える戦いで臨まれるとのこと!楽しみですね!!
 続きまして青コーナーたけのこ派、バルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)選手!

「敗退した吾輩でありましたが、せっかくのお祭りなので再登場デース!
そしてたけのこ派の刺客としてたけのこクレープの良さを広めるべく超級料理人の腕を存分に振るわせて頂きマシター!」

 なななな――――んと!!
 バルタン選手、自作のたけのこクレープを会場の皆さんにお配りしながらリングに上がってこられましたーッ!!
 流石メイドにして超級料理人!どう見ても完璧にあのたけのこクレープが再現されています!!

「実況さんもいかがデスカー?」

 あっ頂いていいですか!?実況はあくまで中立なのでここはありがたく頂きます!!
 では早速失礼しまして……う、う、うま――――――い!!!味も完璧にコンコンコン限定スイーツを再現しておられます!めちゃくちゃうまいです!
 バルタン選手はもうこれはお店を開いても良いんではないんでしょうか!!!というぐらいおいしいです!!!

「限定スイーツを再現するなんて、お見事な腕前だね。
 俺にはそこまで完璧に作れる程の料理技術はないけど――戦闘技術はその分負けるつもりはないよ」
「HAHAHA!ワタシも雇われバトルサイボーグメイドとして、料理も掃除も言わずもがなデスガ戦闘技術にはそれなりに自負がありマース!
 今度こそ負けマセンヨー!」

 ……はっ!つい美味しすぎて完食するまで黙ってしまいました!
 失礼しました、お二方とも既に準備万全のようですので早速いってしまいましょう!それでは、バトルスタ――――――トッ!!

「(今回も魅せる戦いをして会場を盛り上げたいな……ふむ。そうだね、武器を駆使して戦おうか)」

 先手に出たのはサンディ選手!黒いショートソードを一気にロングソードへと変化させてバルタン選手に切り込みました!
 この剣は暗夜の剣と言うサンディ選手の愛剣だそうですが、何と他にも鎖鎌になるそうです!凄いですね!
 対するバルタン選手は愛用のファルシオン風サムライブレードで受け止め、激しい剣戟を繰り広げていきます!
 激しい金属と金属のぶつかり合い!鍔迫り合い!双方の見事な技術の結晶が今目の前で繰り広げられていきます!動画撮るなら今!今ですよ皆さんッ!!

「流石サンディ殿、お見事な剣捌きデース!」
「褒めてもらえるなんて光栄だよ。バルタンさんの方も素晴らしい腕をしているね」

 戦闘中であれど互いにリスペクトを忘れないッ!!何とスポーツマンシップに溢れた戦いでありましょうかッ!
 剣戟は収まりましたが今度は双方距離を取り、サンディ選手の暗夜の剣が鎖鎌の形を取りバルタン選手に投げつけられていきます!!

「”カモン!バルタンズ!”」
『バルバルバル!』

 おっとバルタン選手ここでユーベルコードを発動ッ!
 小銭をばらまけば可愛らしいミニ・バルタンたちが華麗にキャッチしつつかつたけのこクレープを食べながら鎖鎌を砲撃で弾き返していきましたッ!!

「先程は正面からのタイマンであったので今度はハチャメチャ大乱闘と行きマショー!」
『バルバルバル!』

 ミニ・バルタンズもやる気満々な顔をしながらたけのこクレープを食べ……あれ?きのこドーナツを食べているミニ・バルタンもいらっしゃいますね!
 これは一人だけ反乱なのかそれとも和解しようとしているのかッ!?

「数の多さでヒャッハーデース!」

 バルタン選手の合図でミニ・バルタンズがサンディ選手目掛けて突撃し、あるいは銃撃を放っていきます!
 さあこの数は圧倒的だぞサンディ選手、どう出るのかッ!!

「(これだけ数が多いなら、より武器で魅せる為にも勝つためにも、より全力でいかないとね)」

 サンディ選手、バックステップで距離を取りつつ懐から小刀を投擲!!
 バルタン選手、ミニ・バルタンズ共々回避しましたが―――おおっと!?ミニ・バルタンズの発射したロケットランチャーの弾丸と見事にぶつかり相殺しましたッ!!
 銃弾は鎖鎌にした暗夜の剣を大ぶりに凪いで相殺していくゥー!!
 これはもしかしたら護りの方が狙いだったかもしれませんね!!

「ワーオ!お見事デース!デスガ我々はまだ止まりマセンヨー!!」
『バルバルバル!!』

 バルタン選手&ミニ・バルタンズが立て続けに切り込んでいきます!
 暗夜の剣をロングソードに変えサンディ選手は応戦しますが――おおっと!死角から切り込んだミニ・バルタンの一撃がサンディ選手の手から剣を手放させました!!
 これは万事休すかーッ!?

「ナイスバルタンズ!いざお覚悟デース!」
「流石だね――けど、まだ終わらないよ!」

 おっと?サンディ選手の手から離れた暗夜の剣が突き刺さると同時に何かが巻き付き――こ、これはロープ!ロープですね!
 綺麗な黒水晶のフックが綺麗に剣にひっかかっています!
 そしてサンディ選手、一気に距離を引き離して追撃を躱しましたーッ!!これは見事なロープワーク、そして冷静な判断ッ!!
 同時に暗夜の剣を再び手に取り――ません!?おっと、敢えて使わないのかはたまたそれともいったい何をしようと言うのでしょうか!
 バルタン選手&ミニ・バルタンズ、銃撃を交えて牽制しながら接近を試みていきます!

「今回は武器を4つ駆使して戦おうと思っていたんだ。
1つ目はこの『暗夜の剣』。実況さんも言っていたけどロングソードにも鎖鎌にもなる。
 2つ目は『玉桂の小刀』、先程投げたものだ。暗夜の剣を手放した時に丸腰だと思わせて油断した時にも使うね。
 3つ目は『朔』。このロープだね。距離を詰めるのによく使うけど――今回は距離を離すのに使った。そして―――」

 おおっと!?サンディ選手の腕から凄まじい力が溢れ出しました!しかも腕が形を変えて漆黒の大剣になっていきます!

「――最後はこのユーベルコード。相手のユーベルコードを食らう暴食の魔剣だよ」

 サンディ選手、暗夜の剣ではなく暴食の魔剣を手にバルタン選手らに立ち向かっていきます!
 ミニ・バルタンズが振るわれた一撃を剣で受け止め――な、なんと!?

『ば、バル~~!!』

 剣を受け止めたミニ・バルタンがへなへなとその場に座り込んで白旗を上げたーッ!!

「ワーオ!ユーベルコードを食らう魔剣だからミニ・バルタンズに当たれば力を奪ってしまうようデスネー!これはますます油断できマセーン!」

 バルタン選手、そう言っておられますがめちゃくちゃ楽しそう!!めちゃくちゃ楽しそうです!!
 全力のバトルというものは無意識に戦士として生きる者たちの口元を綻ばせてしまうのでしょうか!!
 ミニ・バルタンズはサンディ選手から距離を取り遠距離攻撃主体に切り替えたようです!
 バルタン選手の剣がサンディ選手の大剣と再び切り結んでいきますが、ミニ・バルタンズによる弾幕がサンディ選手に防戦を強いていく!!

「(予選で俺が使った戦い方に似ている……ふふ、本人はそんなつもりないんだろうけどまさか意趣返しじみた展開になるなんて。だけど――)

 ――まだ、終わらないよ……!」

 サンディ選手、再び『朔』を暗夜の剣に向けて伸ばします!再び距離を取るのでしょうか……い、いや違う!違います!!フックをひっかけて引っこ抜きましたッ!!
 そして暗夜の剣が鎖鎌に変化したタイミングで思い切り朔を投げたッ!投げました!!
 鎖鎌になった暗夜の剣がその勢いで振り回されてミニ・バルタンズを拘束していくーッ!!

『バ、バルバルバル~~!!!』

 ぐるぐる巻きにされてしまったミニ・バルタンズ!バルタン選手の後ろ盾はがなくなりました!
 それはそれとしてぐるぐる巻きにされておめめもぐるぐるなミニ・バルタンズがめちゃくちゃ可愛いッ!カメラさんここはドアップどころですよ!!

「ワーオ!ですが隙アリデース!!」

 バルタン選手のファルシオン風サムライソードがサンディ選手のユーベルコード性の大剣を貫いた――――ッ!!
 大剣が貫かれ、元のサンディ選手の腕に戻りました!ですが衝撃は中々走っているようで痺れたのか大剣に変化させていた腕は動かないようです!このまま決まってしまうのか―――ッ!?

「この勝負、頂きマース!」
「言ったよ、まだ終わらないって!!」
「――!!」

 何と、バルタン選手の手からファルシオン風サムライソードが弾き飛ばされたァーッ!?
 先程の攻撃と同時に『玉桂の小刀』を『朔』で引き寄せていたのか、それとも最初から一本とは言ってなかったから数本あるのか!?
 どちらにせよサンディ選手の手には小刀が握られています!!そしてそれを迷わず振るうッ!!
 文字通り4つの武器を見事なまでに駆使して一気に逆転かーッ!?

「NO!まだ終わりマセンヨー!!」

 バルタン選手の剣を弾き飛ばされた腕からアームドフォートが出現ッ!!
 サンディ選手の小刀とアームドフォートがぶつかり――ば、爆発したーッ!?
 どうやら砲撃を封じる為に小刀を砲口に突っ込んだのでしょうか!!互いにフィールド外までふっ飛ばされていきました!!!

「……HAHAHA!お見事デース、サンディ殿!」
「……バルタンさんこそ。今のはかなり効いたよ」
「いやー、凄かったデスネー!流石にちょっと立つのもしんどいデース。これ以上の戦闘は無理デスネー」
「そうだね、俺も流石に堪えたよ。これ以上は厳しいかな」

 確かに今のは凄まじい威力とダメージでしたでしょう!猟兵同士の力がぶつかればこうなることもままあるであろうとよくわかりました!
 双方共に戦闘続行不能とのことで、決勝戦第1試合は引き分け!引き分けだ――――ッ!!
 きのこ派の現時点有利は変わりませんがここで白星を取らせなかったのは非常に大きいぞたけのこ派!次の試合の選手に望みを託しましたーッ!!
 果たしてこのままたけのこ派が同数となりさらに逆転するのか、きのこ派がこのまま優位をキープして勝ちを持っていくのか!!わからなくなって参りました!!!
 次の試合までしばらくお待ち下さい!!!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

アリス・セカンドカラー
お任せプレ、汝が為したいように為すがよい。
たけのこ派

なんやかんやで敗者復活戦より決勝に。
上空から降ってきた鎧のたけのこ(式神使い、召喚術)を手に取り正面に構えれば、べりっと皮が展開し鎧の如く纏われる(防具改造、武器改造)。
ところで、このたけのこの武器分類ってなんだろう?
継戦能力でヒュンケる(動詞)もしくはクロコダイる(動詞)。私の守りを抜くのはそう簡単じゃないわよ?
たけのこは生命力の象徴、故に生命力(情熱、エネルギー充填)を燃やすような闘い方をしましょう。魂を込めたこの一撃に砕けぬモノはなし。
たけのこを逆手に構えていざ、
「アb(この技名は歓声にかき消されました)」(全力魔法)
ま、完コピしても猟兵なら苦もなく対処してくるわよね。それでこそ決勝に相応しい闘いというものよ。こっちの鎧も結構ぼろぼろにされてしまったし。
では、もう一度。
「ラi(この技名は歓声にかき消されました)」(属性攻撃、全力魔法)

勝ち
どっちが負けてもおかしくない名勝負だったわ。

負け
ぐぁぁぁぁ! お見事!


蛇塚・レモン
きのこドーナツ、美味しいじゃん!
あたいはきのこ派で戦うよ!

ボッ!と音を立て、レモンの体が発光!
凄まじい量の黄金霊波動が聖火めいて天を衝く!

基本、防戦に徹する
催眠術を発動させ、あたいの幻影を大量発生させるよっ!
第六感+幸運フル活用
結界術の不可視の壁やオーラ防御、接近戦に鏡盾の盾受け
蛇腹剣の斬撃波で場外勝利を狙い
天候操作+雷属性全力魔法で空から落雷の神罰を
敵頭上を飛んで幻影と一緒に踊りつつ
童謡かごめかごめの歌に呪詛を込め精神攻撃

♪うしろの正面、だあれ?

UC発動!
敵の背中に魔法陣……蛇神様召喚!
にゅるんと敵の頭を睨んでマヒ攻撃+捕縛&UC封殺!

最後は全力オーラガンの呪殺弾+衝撃波で吹き飛ばしちゃえ!



●決勝戦:ラウンド2
 第一試合から早くも熾烈な戦いが繰り広げられております決勝戦!
 今も尚きのこ派が一手リードをキープしたままです、たけのこ派は挽回なるか!!
 これは目が離せませんよー!!
 それでは第二試合の出場選手にご入場頂きましょう!赤コーナーきのこ派、蛇塚・レモン(白き蛇神憑きの金色巫女・f05152)選手!

「きのこドーナツおいしいじゃん!!あたいはきのこ派で戦うよ!」

 どうやらきのこ派はアポロ・クランと同盟を締結している模様!アポロ・クランはそれなりに大きい勢力ですからそれが加わったきのこ派はたけのこ派を押し返すまでになっているかもしれません!
 続きまして青コーナーたけのこ派、敗者復活戦を乗り越えて復活!アリス・セカンドカラー(不可思議な腐敗のケイオト魔少女・f05202)選手です!!

「はぁい♪何とか間に合って帰ってきたわよ。アポロ・クランがきのこ派と同盟締結するなら、私の名の下にすぎのこ派はたけのこ派に入る宣言をしようかしら。
 そうしたら数はそれなりにイーブンになるでしょ?」

 ななななーんと!!すぎのこ派の残存勢力はたけのこ派の傘下に加わるようです!なんてこったいこれは歴史が動いたぞ!!
 これも果たして猟兵の力なのかーっ!?
 おっと観客の皆様が最早待ちきれないようです、それでは早速開始してしまいましょう!バトルスタ――――――トッ!!!!!

「はああああああああああああ……ッ!!!」

 おっと、レモン選手は開幕から凄まじいオーラを放っている!!黄金の霊波動がまるで某星人のような威圧を醸し出しています!
 これは噂に聞いたアポヘル戦争でお披露目となったスーパーレモンモードなのでしょうかッ!!
 一方アリス選手は何かを上空から召喚したようです、物凄いスピードで落ちてリングにのめりこみ――た、たけのこ!!鋼鉄のたけのこです!!何かどっかで見たことあるようなシルエットをしたたけのこの柄をアリス選手は握りしめます、一体何が起きるのでしょう……!!

「アm――」

 おーっと彼女の宣言をかき消すかのような歓声!!鋼鉄のたけのこの皮が剥がれ、アリス選手の鎧となって身に纏われていきます!!

「これぞ鎧のたけのこ。あらゆる魔術に対する防御を備えた特殊な金属でできている最強のたけのこよ♪……武器分類はわからないけど」

 確かに一体何の武器になるんでしょうか!ともあれ鎧のたけのこを身にまとい、その手に皮がはがれ槍のように鋭くなった鋼鉄のたけのこを手にアリス選手がいざレモン選手に向かっていきます!
 早速一撃がレモン選手に命中――いや違いますね!たけのこの切っ先が当たった瞬間陽炎のように掻き消えていきました!!

「あたいはこっちだよっ!」

 おっとレモン選手、いつの間にかアリス選手の背後を陣取っています!!
 見事な変わり身の術で……い、いやこれはもしかして多重影分s……げふげふ、幻影でしょうか!?
 いつの間にかアリス選手の周りをレモン選手が何十人も取り囲んでいますッ!!

「ふふ、そうこなくっちゃ」

 アリス選手、動揺している様子はありません!むしろこれぐらいのものがきて当然だろうというかのような泰然自若っぷりです!!流石猟兵ですね!!
 分身を一体ずついなしていきます!
 しかしその一撃は全部レモン選手の展開した結界によって綺麗に受け流されていくーッ!!
 実体を持つ分身故に現状レモン選手が数で押している状況ですね、基本防戦の構えを崩さず適格なタイミングで蛇腹剣の斬撃波と落雷を挟み着実にアリス選手を押して行っています!
 だがアリス選手の驚異的な継戦能力は伊達ではないかと言わんばかりに息一つ乱していません!落雷と斬撃が同時命中してもクロコダイって踏みとどまり、さらにはどんどんヒュンケって闘気を高めていくッ!!

「ふふ、私の守りを抜くのはそう簡単じゃないわよ?」
「流石アリスさん、でもあたいのこの戦術だって伊達じゃないんだからっ!」
「そうね。たけのこは生命力の象徴、故に生命力を燃やすような闘い方をしましょう」

 おっと、アリス選手たけのこを逆手に構え……ハッ!?ま、まさかこの構えは伝説のあの構えでしょうか!!!
 観客が皆期待にどよめいている中たけのこにあらゆる生命エネルギーが集まっていく!!!これはもはや間違いなく――!!

「魂を込めたこの一撃に砕けぬものはなし!いざ――ーアb「「うおおおおおおおおおおおおお!!!!!」」※歓声

 で、出た―――――――――――ッッッ!!!!アリス選手、ついにあの伝説の技すらも完全に再現してしまわれましたッッ!!!
 会場がハイテンションボルテージMAX!!観客が歓びの咆哮を上げていますッ!!!!

「うわわっ、この一撃は流石に強烈そうっ!」

 レモン選手、鏡盾を構え幻影と同時に結界とオーラ防御を幾重にも重ねてその一撃を受け止めたーッ!!
 結界にぶつかるだけで激しい衝撃波が発生しています!実況はたった今吹き飛ばされかけました!!!念のために命綱つけてて正解でした私は猟兵ではないのでふっとばされたら死にますからね!!!
 しかしそれでも幻影の何人かは衝撃波に呑まれました、何という威力!これぞアリス選手が再現した伝説のあの技ということでしょうかッ!!
 とはいえレモン選手は未だ健在!!さあここからどうなるのか!!

「ま、完コピしても猟兵なら苦も無く対処してくるわよね」
「もっちろんだよ!狙うは優勝なんだからねっ!」
「ええ、それでこそ決勝に相応しい戦いというものよ。こっちの鎧も結構ぼろぼろにされてしまったし……ではもう一度」

 アリス選手、たけのこを今度は上空に翳し――雷が落ちました!ま、まさか次はあの……!

「ラi「「きゃああああああああああああ!!!!!!」」※歓声

 ま、またしても完全再現―――――――ッッッ!!!最早ファンが歓喜に咽び泣き始めています!!
 ぶっちゃけると実況もめちゃくちゃファンだったので嬉しさで心臓がまろび出そうです!!
 今度はレモン選手、敢えて結界を展開せずに受け止める構えをしています!しかしこの一撃、まともに受けるにはあまりにも強烈すぎる!耐えられるのでしょうか!!
 アリス選手の放った雷の斬撃がレモン選手に命中、派手に爆発を上げました!!これはレモン選手大丈夫かーッ!?!?

 ”――かーごーめ かーごーめ……かーごのなーかのとーりーはー……♪”

 おっと、どこからか歌が聞こえてきました!キマイラフューチャーのアーカイブにもあるかごめかごめの歌ですね。
 綺麗にかわいらしい声で歌われていますが一体どこからなので――あ、ああっ!何とレモン選手が上空で幻影と共にかごめかごめを踊っています!!
 どこか神秘的ながらも禍々しいオーラが会場を覆っていきます!!

「――後ろの正面、だーあれ♪」
「!」

 何と、アリス選手の後ろから白く巨大な蛇が現れたーッ!!これはレモン選手のユーベルコードが発動されましたね!!
 蛇神様がにゅるんっとアリス選手の体を拘束します!これは流石に動けなさそうです!!

「くっ、しまった……!」
「この勝負、あたいがもらったぁッ!!ついでにそっちが再現するならこっちも再現しちゃうぞっ!!

 レi「「わあああああああああああああああ!!!!!」」」※歓声

 決まったァ―――――――ッッ!!!レモン選手、アリス選手に便乗してかの有名なあの技を再現するかのように指から巨大なオーラショットを放ちましたァーーーーッ!!!

「ぐぁぁぁぁぁぁ!!!お見事……ッ!!!」

 アリス選手、女性とは思えぬその悲鳴も再現でしょうか!最後の最後までこだわりを見せつけながらリングアウトーッ!!!
 戦闘不能を確認しました!!よって勝者、レモン選手!!
 きのこ派がたけのこ派を大きく引き離す結果となりましたーッ!!

「やったーっ!蛇神様ありがと~~っ!!」

 レモン選手、呼び出した蛇神様に喜びのハグをしています!蛇神様もそれを受けて嬉しそうにしていますね、大変微笑ましい光景です!!
 蛇神様の頭に乗って笑顔で手を振って退場していきました!可愛らしさにシャッター音が止まりません!!
 さあいよいよ猟兵部門も大詰めとなって参りました、果たしてたけのこ派はきのこ派のこれ以上の猛攻を止められるのでしょうか!?次の試合開始まで今しばらくお待ちください!!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

土御門・泰花
※アドリブ等大歓迎!(一見すると普段の調子の泰花でありつつ、どことなく戦闘狂テイストでの参加です。)

※きのこ派

まぁ!これは面白そうな催しですね。
宴ではなくお手合わせですか、良いではありませんか。日頃の腕試しと参りましょう!勝つか負けるか、ワクワク致します♪

きのこドーナツなるもの、先ほどおひとついただきましたが大変美味でした。携帯のしやすさも魅力ですね。
では、食後の稽古ということで……ふふ、どうぞお手合わせのほどよろしくお願い致します、たけのこ派さん!『猟兵部門』を盛り上げて参りましょう☆

【軽業】【早業】での回避と【呪詛】を纏わせた式神の黒揚羽や薙刀での【カウンター】等、技能をフル活用して思いっきり戦闘を楽しみます。
相手からのUCは敢えて受け止めてUCでお返し!

「ふふふ、大変楽しゅうございました。お手合わせに感謝致します。」
勝っても負けても、爽やかな笑顔でお礼を伝えます。

……そうですね。折角です、たけのこクレープなるものもいただいてみましょう。
あら、こちらはこちらで、意外な美味しさが!


朱酉・夕烏
男性人格・夕生 たけのこ派
心情)どっちでもいい~…! 美味いならいいじゃねェかどっちでも…! とはならんのか? ならんのか。参加を決めたなら仕方ない、戦いは俺の領分。頑張りますかァ!
行動)たけのこ派で戦うよ。メンツが足りねえンだろ? まだそんなに技がなくてね、出来ることと言ったら火槍を強化して走り回るくらいさ。ただこれでも軽業師、相手さんの武器を避けたり、傘で受けたり、上に乗ったりして立ち回ろうか。槍投げて、帰ってくるまでの間ズメイで戦うのもアリだな。追い詰められないように、がいちばん大事だ。戦闘狂ってンじゃないが、経験は大事だ。この機に先輩方の胸を借りようかア!(戦闘アドリブ歓迎)



●決勝戦:ラウンド3
 さあ最初から最後までクライマックスぶっ続けな勢いで進んできました猟兵部門もいよいよ最後の試合となってしまいました!
 当然最後まで見逃してはなりません、目ン玉かっ開いてその戦いを焼き付けろッ!!お覚悟はよろしゅうございますね皆さん!
 それでは選手入場です、赤コーナーきのこ派、土御門・泰花(風待月に芽吹いた菫は夜長月に咲く・f10833)選手!!

「宴ではなくお手合わせ。とても良いではありませんか。日頃の腕試しと参りましょう!」

 泰花選手、薙刀を片手にやる気は十二分の模様!そういや今回初めてきのこドーナツを召し上がられたそうですが感想の程をお聞きしてもよろしいでしょうか!

「はい、先程おひとつ頂きましたが……大変美味でした。携帯のしやすさも魅力ですね」

 お口に合ったようで何よりでございます!確かにきのこドーナツはたけのこクレープよりも食べ歩きがしやすいかもしれないですね!
 続きまして青コーナーたけのこ派、何と飛び入り参戦してくださいました!朱酉・夕烏(夕暮れに・f21853)選手です!!

「美味いならいいじゃねェかどっちでも……!とはならんのか?」

 ならないんですよー。その疑問はごもっともなのですが、それでも譲れないものがありますので。

「ならんのか。まあ参加を決めたなら仕方ない、戦いは俺の領分。頑張りますかァ!」

 やる気満々で素晴らしいですね!これが終わったら是非たけのこクレープ食べてみてくださいね!
 では両者準備万端ですので早速始めてしまいましょう!泣いてもわらってもこれが猟兵部門最後のバトルです!!いざ、戦闘開始――――ッ!!

「ふふ、どうぞお手合わせの程よろしくお願い致します!共に『猟兵部門』を盛り上げていきましょう☆」
「戦闘狂ってンじゃないが経験は大事だしな。この機に先輩方の胸を借りようかァ!」

 両者一歩前に踏み出し――み、見えない―――――ッッ!!全く、全く見えません!!
 泰花選手も夕烏選手もとんでもない速度であの手この手を繰り出し凄まじい激戦を繰り広げています!!ちょ、ちょっとスローカメラ、スローカメラお願いします!!
 ……ほほ―――う!なるほどなるほど、泰花選手は式神の黒揚羽で牽制しつつ薙刀で隙を突かんとしていますね!
 対する夕烏選手はそれを軽業師の十八番の機動力でひょいひょいっと躱しては傘でいなしと軽やかに舞っています!
 あっ、今拮抗しました!夕烏選手の傘の先端と泰花選手の薙刀の切っ先が鍔迫り合い!
 す、凄いぞまるで曲芸を見ているかのようなバランスだーッ!!夕烏選手は上空から見事に傘でバランスを保ち、泰花選手もその分の重量が入っても一歩も譲りません!!

「まあ、お見事にございます。私にもそのような身軽さと器用さがあればと思わずにはいられません」
「褒めても何も出ねェぞ?俺もあんたのような優雅な戦い方はできねェから、純粋に凄いと思うがね」
「うふふ。しかし真剣勝負ですので、勝利まではお譲りするつもりはありません――よッ!」

 泰花選手の黒揚羽が奇襲をしかけました!!夕烏選手、傘から手を離し華麗にバク転からのバックステップ!

「おっと、まだまだ!"俺と踊ってもらうぜ"!」

 夕烏選手、炎を槍と変えて天高くぶん投げた!!これは大きい一撃がやってきそうな気がしますね!

「まあ、時限式のユーベルコードでしょうか?でしたら、それまでできることはやらせて頂きます!」

 泰花選手、攻撃の手をより強めました!!先程よりもスピードが上がっていきますが、夕烏選手は宣言通り踊るかのように機敏に動いていなしていきま――おっと!?
 体勢を崩しました!!泰花選手の攻撃が夕烏選手の防御を打ち破ったようです!

「まだまだっ!」

 夕烏選手まだ武器を持っていたようです!薙刀の一撃を受け止め距離を取り――おっと!?蛇が飛び出してきました!
 泰花選手に噛みつこうと執拗に追いかけていきますね!!黒揚羽の隙間をくぐり抜けて蛇が食らいついている間に夕烏選手はどんどん距離を取っていきます!距離はこのまま開いていく一方です!
 そしてだんだん暑くなってきまし――いや熱いッ!!とんでもない熱気が近づいてきていませんか!?まさかこれは夕烏選手の先程投げた槍が返ってき―――か、返ってきたァ―――――!!
 最早熾烈すぎる程の巨大な火柱とも違わぬ炎の槍がまっすぐに泰花選手に向かっていきます!!

「まあ……!でしたらその技、"そっくりお返し致します"!」

 泰花選手、結界術を展開して真正面から受け止めました!!とんでもない熱量すぎて実況の毛が焦げそうです!!
 結界越しでも厳しい程の熱量に泰花選手もダメージを受けているように見えますが何とか受け止め切りました!そして御札を一枚夕烏選手へと投げたッ!!
 な、なんと!!全く同じ炎槍が夕烏選手目掛けて飛んでいくゥ―――ッ!!かなり至近距離でこれは避けられ――ああーっと命中したァーッ!?
 とんでもない爆発が起きましたが夕烏選手は果たして無事なのでしょうか!?煙が晴れましたが夕烏選手の姿はどこにもありません……!

「……ふう、危ねえ危ねえ」

 おおっと夕烏選手姿を表しました!ダメージは一切受けているように見えません!

「まあ、何と技術の高い結界術でしょうか。認識そのものを覆い隠してしまわれたのですね?」

 泰花選手解説ありがとうございます!よく見ると不思議な御札のついた帽子を被っておられますね、それの力もあるのでしょうか!

「ギリギリ間一髪ってとこだったけどな。さて、俺はまだ戦えるがそっちはどうする?」
「いえ、先程の一撃で大分体力を持って行かれてしまいましたので……少々厳しゅうございますね。降参致します」

 泰花選手からサレンダーの合図が出ました!よって勝者、夕烏選手!!
 飛び入り参戦からの見事なアクロバティック技術と咄嗟の結界術でたけのこ派の勝利をもぎ取りましたーッ!!

「ふふ、大変楽しゅうございました。お手合わせに感謝致します」
「俺もあんたの多彩な動きをたくさん見せてもらっていい経験になったよ」

 選手双方硬い握手の後退場!皆様拍手でお送りください!
 素晴らしい戦いを見せて頂いた猟兵の皆さん!!本当にありがとうございましたァ――!!
 
 さて、猟兵部門ではきのこ派3勝、たけのこ派2勝、残り引き分けという熾烈な結果となりました!
 残る一般部門でたけのこ派が逆転するのか、それともきのこ派がこのままぶっちぎるのか!今後の展開はますます目が離せません!!

●おまけ:食べてみた
「……せっかくです、たけのこクレープなるものも頂いてみましょう……あら、こちらはこちらで意外な美味しさが!」

 これは中々選び難いな、と思った泰花。

「……うーん、やっぱ美味いならどっちでもいいんじゃねェか……?」

 一方で夕烏もきのこドーナツとたけのこクレープを食べ比べたのだが、どっちも普通に美味しいので、やっぱりそういう風にしか思えなかったのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年11月11日


挿絵イラスト