時間質量論を追って〜南極大陸研究所地下〜
「これはサポート参加者を優先的に採用するシナリオです(通常参加者を採用する場合もあります)。」
●時間質量論
戦争後、マザー・コンピュータの唱える『時間質量論』に関する大量のデータを押収した猟兵たちは、データ解析を進めていた。
すると、データの一部が世界中に存在する『隠された研究所』で保管されていることが判明した。
「一部では、研究が続けられている可能性も考えられますね」
「そうよね。これは、調査を進めなければならないわ」
「しかし、宇宙の幼生といい、データといい。管理がずさん過ぎませんか?」
「或いは、誰かの手によって持ち出されたか。故意に流出させたか……」
『うーーーーーん』
暫く考えてみたものの、答えは出ず。
「とりあえず、地道にやっていくほかありませんか……」
仕方なく彼らは、目の前の大量のデータの整理と解析を続けるのだった。
●グリモアベース
「皆様、『宇宙の幼生』回収、お疲れ様でした。無事に回収できて何よりです」
ナノ・ナノン(ケットシーの聖者・f18907)は、そう言って猟兵たちに丁寧にお辞儀する。
「女性研究員も無事保護でき、貴重なお話も聞くことができましたが、新たな問題が発生しました」
そう言うとナノンは、グリモアを宿した杖を一振りする。
「先ほど南極大陸の研究所が『隠された研究所』の一つだと判明しました」
猟兵たちの目の前に、見覚えのある建物が燃え盛る映像が写し出された。
「宇宙の幼生を回収した南極大陸の研究所の地下に、マザー・コンピュータが書き記した『時間質量論』に関わるデータが保管されていたようなのです」
そして、それは何者かの手によって消却されようとしているという。
データの中身は不明だが、回収しなければならない。
「なお、研究所内には、時間質量論について極秘に研究を続けていた研究員が取り残されているようです」
研究員はすでに洗脳された状態で、自分たちが何の研究を行なっているのか自覚がない状態だという。
研究員ごと消し去ろうとするとは、余程のことだろう。
ナノンは転送用の魔法陣の準備を終えると、「それでは、よろしくお願いします」と一礼し、猟兵たちを南極大陸の研究所地下へと転送したのだった。
柚子胡椒
初めましてこんにちは、柚子胡椒です。
こちらは、サポート参加者を優先的に採用するシナリオです(通常参加者を採用する場合もあります)。
『【サポート優先】宇宙の幼生追跡戦〜極寒の研究所〜』の続きの物語となります。
以下補足です。
第1章、大炎上する研究所内が舞台となります。
炎に対処しながら、洗脳された研究員(数名)を救出して進んでください。
研究所の外には、すでに救助部隊が控えています。
彼らにお願いすれば、研究員の洗脳を解くのと同時に保護してくれます。
第2章、データの警備をするオブリビオン『業病のジュピター』が覚醒します。
『業病のジュピター』は人類と猟兵を世界を侵食する『病』と認識しており、殲滅させようとします。研究所の外に出ると厄介なので、ここで確実に討伐してください。
よろしくお願いします。
第1章 冒険
『大炎上』
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POW : 消火活動を行う
SPD : 物資の運び出しを行う
WIZ : 生存者の救出を行う
👑7
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●忍びの影
時は少し遡る。
南極大陸にある研究所から、宇宙の幼生を猟兵たちが回収していく。
その様子を遠くで見ている者たちがいた。
「ふむ……。ここも違うようだ」
「ふむ……。では、どうする?」
「猟兵たちが嗅ぎつけた場所だ。消してしまった方が良いだろう」
「そうだな。地下の資料はどうする?」
「必要ないだろう。我々が求めるのは『フィールド・オブ・ナイン』の残り3体の居場所だ」
忍びの姿をした影たちは、小さく頷き合う。
そして、懐から炎のオブリビオンを取り出し、それを研究所に向けて放ったのだった。
サエ・キルフィバオム(サポート)
アドリブ歓迎
基本的には情報収集が得意かな
相手が何かの組織だったら、その組織の一員になり切って潜入して、内側から根こそぎ情報を頂いちゃうよ
そうじゃなければ、無害で魅力的な少女を演じて、上手く油断させて情報を引き出したいね
戦いになったら、直接力比べの類は苦手だから、口先で丸め込んだりして相手を妨害したり、糸を利用した罠を張ったり、誘惑してだまし討ちしちゃうかな
上手く相手の技を逆に利用して、手痛いしっぺ返しが出来ると最高♪
敢えて相手の術中に陥ったふりをして、大逆転とかも良く狙うよ
リディア・スカーレット(サポート)
ダンピールのビーストマスター×パラディン、女です。
普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」
恋人には「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
静かな場所や花などの自然が大好きです。
人との会話は淡々とこなし、あまり私情を入れない様にしてます。
仲間は大切に思っており、仲間とは協力し合い
依頼の成功を目指します。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
榎・うさみっち(サポート)
アドリブ・連携歓迎
◎:ほのぼの、ギャグ、冒険
△:シリアス、心情
▼性格
誰にでも強気で態度がでかい、口も悪い
でもすぐビビるヘタレ
ボケもツッコミもこなせる
自分ちの貧乏な家計を支えているからか、とてもがめつい
▼戦闘スタイル
小さい身体と逃げ足技能を活かしてぶんぶん飛び回り攻撃を避ける
逃げに徹して隙を見て一撃食らわせる
挑発して気を引いて、他猟兵にアタッカーを任せる
UCのみっちシリーズを大量召喚して数の暴力で攻撃
など、トリッキーな戦い方が多い
▼その他得意な事
料理
裁縫
アート全般
『わはは! うさみっち様が居れば百人力!』
『ぴゃああああ!』
十字路・冬月(サポート)
「どんなダンスが好き?あたしは何でもどんとこいさ!」
隙あらば踊ろうとします。一人でも勝手に踊っていますが、できれば他の人とも踊りたい。
心の声は保護者的存在(多分男性)の、いわゆるイマジナリーフレンドです。
難しいことを考えることは苦手ですが、心の中で会話することで解決策を見出すことがあります。
ダンスの他は子供と美味しいものが好き。
戦闘を苦手とし、できるだけ避けようとします。
回避できないなら誰かを守るためにも、心のオカンに励まされつつ楽しいダンスのために腹をくくります。
あとはおまかせ!アドリブ歓迎!
●再び南極大陸へ
白い光景に、一箇所だけ黒い煙を吐き出した建物があった。
以前、何者かによって「宇宙の幼生」を持ち込まれた研究所である。
研究所の地下に転送された猟兵たちは、すぐに煙によって視界が遮られてしまう。
あちこちで爆発音が響き、隙間からは赤い炎の光がチロチロと見えている。
「燃えてるね〜」
「はい、燃えてますね……」
榎・うさみっち(うさみっちゆたんぽは世界を救う・f01902)とリディア・スカーレット(孤高の獣使い・f24325)は、近くにあった消火器を持って馳せ参じる。
しかし、目の前で炎のオブリビオンが火をつけて回っている光景を見て、静かに消火器を置いた。
「これは、普通の消火活動でどうにかなるレベルではなさそうだ」
「どちらかというと、猟兵としての出番ですね……」
2人は武器を構えると、目の前のオブリビオンにロックオンする。
榎はキャノン付きの【ばにみっちゆたんぽ。】を構え、オブリビオンに向けてバンバン撃っていく。
「な〜んだ。弱っちぃ奴らだぜ!」
反撃もできず消えていくオブリビオンたちを掻き分け、道を拓いていく。
一方、リディアは、例え弱い敵でも全力で立ち向かう。
「血統覚醒……」
瞳の色が真紅に変わり、ヴァンパイアの姿へと変わっていく。
リディアはクリムゾン・ノヴァを握り、オブリビオン目掛けて大きく振るった。
岩をも砕く巨大な剣は、風圧だけでオブリビオンと炎を掻き消していく。
「あ、あそこに研究員がいるぜ」
榎が炎が掃けた先で、立ち尽くしている研究員たちを見つけ駆け寄った。
しかし、一向にその場から離れようとしない。
「困りましたね……」
押しても引いても動かない研究員たちに、リディアは困惑してしまう。
「こうなったら、無理矢理連れ出すしかない。『うさみっち達の恨みつらみ!喰らえー!!』」
榎は「今回は、研究員たちに恨みつらみはないんだけどね〜」と付け足しつつ、【あなたのうしろにうさみっちゴースト(ウサミノ・オンネン・ガ・オンネン)】を発動した。
見えない5体の幽霊風うさみっちを呼び出すと、研究員を背後から捕まえ、フヨフヨと浮き上がった。
次いで榎は、ピンク色のドラゴン【ドラみっち】に「この人たちをよろしく!」と託す。
ドラみっちは元気いっぱいに「ふぎゃー」と鳴くと、研究員たちを外へと避難させたのだった。
●
レガリアスシューズを履いた十字路・冬月(ダンス大好き!・f24135)は、その機動力を活かし、研究所の地下を隅々まで探索していた。
「ボンボン!」と、炎のオブリビオンは口から炎の玉を吐き出しながら、スルスル動き回っている。
それらを蹴りで一掃しながら、猛スピードで走り抜ける十字路。
床に倒れた棚をジャンプで飛び越え、壁を走り抜け、生存者の有無を確認していく。
すると、炎に取り囲まれているにも関わらず、ボンヤリと立っている研究員を見つけた。
「おーい。大丈夫かい?」
「……」
十字路が声をかけるが反応がない。
「(まるで、魂が抜かれてしまったかのようだな)」
イマジナリーフレンドが心の中で言う。
「仕方がない」
十字路は研究員を抱えて脱出を試みる。
幸い、小柄な女性のため、十字路でも軽々と抱えることが出来た。
「(おい、オブリビオンが気配を察して集まって来てるぞ)」
イマジナリーフレンドの言葉に周囲を見渡すと、炎のオブリビオンが体を広げながら近づいて来ている。
「どんなダンスが好き? あたしは何でもどんとこいさ!」
十字路は一度研究員を下ろすと、レガリアシューズを構えオブリビオンに言う。
踊るような動きでオブリビオンを翻弄しながら、【ジャッジメント・クルセイド】を発動した。
指先を向けた方向に天からの光を放ち、道を作る。
「(今のうちだな)」
十字路は研究員をもう一度抱えると、レガリアシューズで圧縮した空気をロケット発射して、一気に駆け抜けるのだった。
●根こそぎ貰っていきます♪
サエ・キルフィバオム(突撃!社会の裏事情特派員・f01091)は、金庫の周りを徘徊する炎のオブリビオンの消火を試みていた。
「弱っちくてよかったわ♪」
数は多いものの一撃で粉砕できるので、消火活動は思いの外捗っていた。
「しかも、一部のものしか燃えてないみたい」
建物自体にあまり損傷がないことから、目的だ建物の破壊ではないことは明らかだった。
サエは消火活動を行いつつ、目当てのデータがないか隈なく調べる。
「パソコンは燃えてしまって使えない状態だけど、バックアップは無事のようね」
と言うわけで、早速データの取り出しにかかる。
データをダウンロードしている間、サエは手にしていた茨の剣【RX-Aメルズピナン】で、目の前の金庫を破壊した。
「ふっふ~ん。さ~て、こっちも根こそぎ持ってっちゃおうか♪」
サエは、鼻歌まじりで中身を防火袋にポイポイと投げ入れていく。
やがて袋いっぱいに資料を詰め込み終えると、「よいしょっと!」と担いだ。
「さてと、残りのデータも貰って行こうかな♪」
サエはダウンロードが済んだデータを手に次の部屋に行くと、そこでも手際よくデータを回収するのであった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
赤嶺・愛(サポート)
『世界が平和になりますように』
人間のパラディン×シーフの女の子です。
普段の口調は「平和を愛する(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、怒った時は「憤怒(私、あなた、~さん、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
性格は明るく、人と話す事が好きで
平和的な解決を望む優しい性格の女の子ですが
戦う事でしか依頼を成功出来ない時は戦う事も厭わないです。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
ハロ・シエラ(サポート)
私はハロ・シエラ。
戦う事以外は不得手です。
また、オブリビオンによる問題に対しては説得などより戦いで蹴りをつけるのを好みます。
口調は(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、でしょうか?)。
基本的には誰に対しても敬語です。
戦術としては【第六感】と【見切り】を駆使して勝機を見出し【カウンター】や【鎧無視攻撃】で敵を仕留めるスタイルです。
真面目に戦いますが、強敵が相手なら【毒使い】や【投擲】、【物を隠す】による【だまし討ち】も視野に入れましょう。
ユーベルコードは戦況に応じて何でも使用しますが、味方や一般人は巻き込まない様に努力します。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
フルム・サーブル(サポート)
口調はステシ通り、穏やかな印象が基本です
パワー型フェアリーというツッコミどころ満載のキャラクターです
余裕があれば、景色や自然を楽しんだりします
キャラぶれ気にしません、公序良俗に反しない限りは
好きに動かしてください
ギミック系の攻略は【力溜め】【怪力】を活かした力押しと
【第六感】によるヤマカン
【鍵開け】【破壊工作】による正面突破が基本です
任務内容によってはその他技能を活用し
シリアスだったらある程度空気を読み、大人として振舞います
また、フェアリーとしての小柄さを活かしたり
ユーベルコードを活用して頭脳的な立ち回りをすることもありますが
優先度は低めです
リカルド・マスケラス(サポート)
『さーて、どう調べるっすかね~』
装着者の外見 オレンジの瞳 藍色の髪
基本は宇宙バイクに乗ったお面だが、現地のNPCから身体を借りることもある
得意なのはサポートで、非戦闘時はコミュ力や宇宙バイクの機動力で情報収集をしたりなどが可能。ある程度のその世界の知識や常識なども世界知識でわきまえていたりもする。
また、仮面単体の時のサイズを利用すれば、念動力と組み合わせて、狭い場所を通ったり潜入調査を行うこともできる。
基本的には真面目に仕事はしますが、きれいなお姉さんと一緒に行動できる選択肢があれば、迷わずそちらを選ぶチャラいキツネさんです
●更なる地下へ
最後のデータは、最下層にあるようだとい情報を得た猟兵たちは、煙の充満する非常階段をひたすら降りて最下層を目指す。
そこには、問題のオブリビオンも眠っているようだ。
戦闘に巻き込まれると厄介である。その為、研究員を優先的に避難させる必要がある。
赤嶺・愛(愛を広める騎士・f08508)、ハロ・シエラ(ソード&ダガー・f13966)、フルム・サーブル(森林の妖精さん・f03354)、リカルド・マスケラス(ちょこっとチャラいお助けヒーロー・f12160)の4人は最下層に辿り着くと、赤嶺、ハロ、フルムは逃げ遅れた研究員の探索を、リカルドはデータの回収を開始した。
●正義の味方
「まだまだ、平和になるには時間が必要そうね」
ハート形の盾が目を引く赤嶺は、ここでも暴れている炎のオブリビオンを蹴散らせながら、ため息混じりに呟いた。
愛用のハートフルソードを振りかざし、生存者を探してとにかく前へと進んでいく。
すると、巨大モニターの前に倒れている女性を発見した。
赤嶺は駆け寄ると、すぐさま口元に手を当てる。
微かだが、呼吸をしている……。
「煙がこれ以上酷くなる前に連れ出さないと!」
すると、ワラワラとオブリビオンが集まってくる。
「そう。この人を消そうって言うのね」
赤嶺はハートフルソードとハート形の盾を構える。そして、【シャイニング・カクタス】を発動した。
『それは棘だけではない、希望の花をも咲かせるのよ!』
すると、ハートフルソードとハート形の盾がサボテンの花びらに変わる。
半透明の美しい花びらは嵐を起こすると、オブリビオンを次々と掻き消していく。
花びらの嵐は、充満していた煙も一掃すると、チラチラと穏やかに舞った。
「これで良し! 大丈夫、私があなたを助けるよ」
赤嶺は女性を担ぐと、非常階段を一気に駆け上がり、救護班のもとへと向かうのだった。
●
「戦う事以外は不得手ですが、人命の救助を優先しましょう」
ハロは、煙が充満し始めている地下施設を第六感を使って探索していく。
研究室はいくつかのブースに分かれているものの、ガラスで中が確認できるようになっていた。
途中、邪魔してくる炎のオブリビオンを払い除け、一つ一つ丁寧に確認しながら進むと、ようやく研究員たちを発見する。
研究員たちは、すでにオブリビオンに取り囲まれ、逃げ場がない状態だった。
ハロはオブリビオンを飛び越えると、中心で聖なる力が込められた短剣【エッジ・オブ・サンクチュアリ】を地面に刺した。
すると、短剣の刃からオーロラのように揺れる白い波動が放たれ、研究員たちを優しく包み込みながら、オブリビオンたちを退けていく。
「簡易的な聖域ですが、少しの間は持つでしょう」
次にハロは、脱出経路の確保に取り掛かった。
すると、ハロの行動を察したオブリビオンの一匹が可燃性の液体を吐き出した。
火をつけて退路を無くそうとしているようだ。
別のオブリビオンが、液体に火を付けようと口から火の玉を吐き出すのを見て、ハロはすかさず、【ラム・イット・ダウン】を発動した。
『その技、その力全て……断ち斬ります!』
現象をも打ち砕く一撃は、オブリビオンの群れを液体もろとも相殺した。
ハロは1人ずつ研究員を非常階段まで誘導すると、再び短剣を差し直す。
「これで、しばらくは安全なはずです」
非常階段を聖なる力で保護すると、救護班の元へと研究員たちを誘導するのだった。
●体は小さくてもパワフルなフェアリーの戦士
フルムは身長30.6cmという小さな体をフルに活用して、研究所地下を飛び回っていた。
「まぁ、全員を運ぶのは無理そうだからね。誘導や搬送は仲間たちに任せるとしよう」
ということで、第六感も駆使して研究員たちの居場所を把握していくと、仲間たちに大まかな場所を報告していく。
炎のオブリビオンが邪魔しようと火を吐いてくるが、フルムは小さな隙間を縫うように尚も飛び回り、オブリビオンたちを翻弄する。
続いて、トドメを刺すために【妖精さんの素敵な杖】を取り出したフルムは、「因みに、こう見えても肉体派のフェアリーなんだよ」とニッコリ微笑むと、片っ端からフルスイングで殴り飛ばしていく。
「そこはフェアリーらしく魔法じゃないのかっ!」というツッコミが、どこからともなく聞こえてきたような気がするが、気にはしない。
粗方殴り倒したところで、フルムは「ふぅ〜」と、スッキリした表情で額の汗を拭った。
「さてと、これぐらいでいいかな?」
周囲の安全確認を終え、フルムは見つけた研究員たちの元へと飛んでいく。
目の前をフイフイと左右に飛んでみせるが、洗脳された研究員たちは気に留める様子はない。
試しに髪の毛を軽く引っ張ってみる。
「ふーん。抵抗してくる様子もない、か」
それならばと、フルムは【フェアリーランド】を発動させた。
フルムの手に収まる小さな壺は、触れても抵抗しない対象を吸い込むことができる代物だ。
それで一人、また一人と吸い込んでいくと、今度は外へと飛んでいくのだった。
●狐のお面のヒーロー参上!
「さーて、どこかに丁度いい体はないっすかね〜」
そう言ってリカルドは、ふよふよと地下の研究室を飛び回っていた。
宇宙バイクでも動き回れるが、資料を積み込むのは流石に無理だった。なので、積み込み要員の依代が欲しいところではある。
するとタイミングの良いことに、洗脳状態の研究員がフラフラと現れた。
リカルドは早速声をかけた。
「そこのお嬢さん、ちょ〜っと体借りるっすよ」
そして、無抵抗な研究員の頭に難無く付くと、その体を依代にする。
研究員の髪の毛が藍色に変化し、瞳がオレンジ色に変わる。
「これでよし! さーて、どこから調べるっすかね~」
右手を目の上に掲げ、キョロキョロと辺りを見渡した。
この辺りはまだ火の手が迫っていないようで、パソコンや金庫の類は見るからに無事だった。
リカルドは手当たり次第資料を集めると、それを器用に宇宙バイクに積んでいく。
火の手がリカルドのところまで迫ってくる頃には、全ての資料を積み終えていた。
「随分、遅かったっすね」
リカルドは炎のオブリビオンの群れにそう言うと、バイクに跨った。
「それじゃ、これは貰っていくっす」
「じゃっ!」と軽く片手を上げながら、【ゴッドスピードライド】で宇宙バイクを変形させると、今度は猛スピードでオブリビオンの群れの中を駆け抜ける。
何体か体当たりで吹っ飛ばしたり、引き千切りながら、リカルドは非常階段の入り口へと向かう。
非常階段の前で屯していたオブリビオンをバイクで一掃した後、リカルドはバイクを止めた。
「あとは、ここを駆け上がるだけっす」
リカルドはそう言うと、何度かエンジンを蒸す。そして今度は、バイクで一気に駆け上がって行く。
ガタガタと小刻みに揺れながら器用に階段を登り切ると、勢いのままズバンと研究所からカッコよく飛び出したのだった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
第2章 ボス戦
『業病のジュピター』
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POW : 病勢のニーズヘッグ
【両手の砲身から放たれる医療用レーザー】が命中した箇所を破壊する。敵が体勢を崩していれば、より致命的な箇所に命中する。
SPD : 病臥のラタトスク
【自動追尾麻酔ミサイル】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全対象を眠らせる。また、睡眠中の対象は負傷が回復する。
WIZ : 病理のフレースヴェルグ
自身の身体部位ひとつを【対象の病魔根絶に適した形】に変異させ、その特性を活かした様々な行動が可能となる。
イラスト:ekm
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠トール・ペルクナス」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●覚醒
猟兵たちが研究員、およびデータを研究所から持ち出した直後のこと……。
研究所内に、けたたましいサイレンが鳴り響いた。
『データ、および研究員の一部が外に出たことを確認シマシタ』
『コレより、安全装置が作動シマス。職員は速やかに……』
その後、一体のオブリビオンがカプセルから吐き出される。
マザー・コンピュータがデータの警備をさせていたオブリビオン『業病のジュピター』。
人類と猟兵を世界を侵食する『病』と認識し、一度覚醒すると、病原体を殲滅するまで止まることはない。
「マザー・コンピュータの命により、病原体を排除を開始します」
ジュピターは、猟兵たちを見ると、すぐ襲いかかって来たのだった。
レパル・リオン(サポート)
こんにちは!あたしはレパル!またの名を『魔法猟兵イェーガー・レパル』よ!よろしくね!
お祭りとかイベントとか友達と遊んだりとか、とにかく楽しい事大好き!
あたしが戦うのは、怪人(オブリビオン)から人々と平和を守るため!そのためなら、ケガをしたってかまわないわ!
(強敵相手だと少し怯えるが、表には出さないように努める)
得意なのは肉弾戦!ダッシュで切り込んだり、ジャンプやオーラ防御でよけたり、激痛耐性でガマンしたり、怪力パンチ&キックでぶっ飛ばしたりするわ!
ユーベルコードに怪人の弱点属性を組み合わせてパワーアップさせたりもするわよ!
頭を使うのは苦手かな。でも、パワーとスピードでなんとかするわ!
御形・菘(サポート)
※語尾に「のじゃ」は不使用
はっはっは、妾、推参!
敵は決してディスらんよ、バトルを彩るもう一人の主役なのでな!
強さも信念も、その悪っぷりも誉める! だが妾の方が、もっとスゴくて強い!
バトルは常に中継配信+後で編集しての動画配信
いかにカッコ良く魅せるか、見映えの良いアクションが最優先!
とはいえ自身の不利は全く気にせんが、共にバトる仲間にまで不利を及ぼす行動はNG!
戦法は基本的に、テンションをアゲてボコる! 左腕とか尾で!
敵の攻撃は回避せず、受けて耐える! その方がカッコ良いからのう!
はーっはっはっは! さあ全力で来るがよい、妾も全力で応えよう!
●
「出たわね怪人! あたしが相手よ!」
「はっはっは、妾、推参!」
狼で虎でドラゴンなキマイラ、レパル・リオン(魔法猟兵イェーガー・レパル・f15574)と御形・菘(邪神様のお通りだ・f12350)は颯爽と現れると、カッコ良くポーズを決める。
高性能AI内臓の映像撮影用のドローン【天地通眼】が、2人の周りをブンブン飛び回った。
もちろん、バトルを常に中継配信するためである。
業病のジュピターは2人を確認すると、「病原体ヲ確認シマシタ。コレヨリ排除シマス」と機械的な音声で喋り、両手の砲身を構えた。
「はーっはっはっは! さあ全力で来るがよい、妾も全力で応えよう! 」
御形が声高らかに言う。
ジュピターは砲身を回転させながら、2人に向けてマシンガンを撃ち始めた。
途切れることのない弾丸の中をレパルは【レガリアス・レパル・サンダル】で空気を蹴って、スーパージャンプで避ける。
一方、御形は避けるような事はせず、オーラ防御を展開した左腕を盾に、そのまま突っ込んで行く。
「はっはっは、これでも喰らうが良い!」
目の前まで来ると、御形はグルリと体を回転させ、自らの尾でジュピターを打ちつけてやる。
「今ぞ!」
「悪い怪人を蹴っ飛ばすよ!」
御形の死角から飛び出したレパルは、ジュピターに飛び蹴りを喰らわせた。
ジュピターは回転しながら【病勢のニーズヘッグ】で砲身を切り替えると、医療用レーザーを放った。
光のエネルギーは熱に変換され、周囲にあるあらゆる物を焼き切る。
「遠距離からの攻撃で、なかなか近づけないわ」
当たれば致命傷間違いないレーザーを避けながら、レパルが言う。
「せめて攻撃に隙が出来れば、【変身(レパル・トランスフォーム)】で致命傷を与えられるかもしれない……」
「ならば、妾の出番であるな!」
御形は【ほしのなみだ(スター・ティア)】を展開した。
『良かったのう、ブッ倒れるまで願い事の唱え放題であるぞ!』
緒方は両手を広げると、部屋中に無尽の流星群が出現する。
流星群は赤、青、黄色と色とりどりの眩い光を放ちながら、ジュピターに降り注ぐ。
ジュピターは流星群を防ごうと両腕を交差した。
その隙にレパルが【変身(レパル・トランスフォーム)】を発動する。
『このイェーガー・レパルが相手よ!変・身!!』
内に秘めた生命誕生のパワーでライオンをモチーフにした魔法少女に変身すると、爆発的に攻撃力が増大した蹴りをジュピターの両腕に目掛けて放った。
流星のようなレパルの蹴りは、両腕を破壊することは出来なかったものの、ヒビを入れることに成功したのだった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
月詠・莉愛(サポート)
『あの……宜しくお願いしますね。』
オラトリオのシンフォニア×聖者の女の子です。
普段の口調は「丁寧口調(私、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」
独り言は「普通かな(私、~さん、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
大人しくて口数が少ないですけど、心優しく
動物や植物などの自然が好きな少女。
争い事は苦手ですけど、依頼の成功の為なら戦う事も厭わないです。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
百地・モユル(サポート)
熱血で好奇心旺盛
本が好きな小学生
正義感が強く困っている人は見過ごせない
UCは業火の一撃、灼熱の束縛に加えて
自分たちが押し切られそうになったらオーバーヒートバッシュ
🔴の数が多い場合はバーニングリベンジャーだ
攻撃には怪力、属性攻撃、2回攻撃、グラップルなどの技能をのせる
逆に敵の攻撃をからみんなをかばう、耐えるために
武器受け、挑発、おびき寄せ、時間稼ぎ、激痛耐性なども使用
敵に一撃入れられそうなら咄嗟の一撃や捨て身の一撃、カウンター
こいつがボスか…
みんな大丈夫?助けにきたよ!
そんなの許せない、ボクの炎で焼き払ってやる!
技能の勇気、覚悟、気合いは常に発動状態
アドリブ絡み歓迎
影朧などの場合は説得もしたい
●
「人類や私たちを、世界の病原体だと認識しているとのことでしたね」
月詠・莉愛(銀の月を謳う・f16320)は憂うように言う。
「病気はこの世から無くなってほしいとは思うけど」
難病から生き長らえるためにサイボーグなった百地・モユル(ももも・f03218)は、ちょっとだけ悲しげだ。
「……争いは苦手ですが、あれが外に出たら大変なことになります。なんとしてでも、ここで食い止めなければ」
月永は月光の聖銃を構えると、ジュピターに向けて威嚇射撃を放つ。
百地も「燃ゆる炎は勇気のしるし!」と気合を入れ、ルーンソードを構えてジュピターに果敢に挑む。
ジュピターは光り輝く弾丸を避ける様子もなく、「病原体ノ排除コソ、我ガ指名!」と繰り返しながら、狂ったようにマシンガンで周囲の物を撃ち抜いていく。
撃ち抜かれた電気機器からは火花が散り、コンクリートの壁はボロボロと崩れて行く。
月詠は背中の羽を広げ、飛び回りながら、なんとか隙ができないかと敵の動きを伺った。
百地は、炎の精霊の力を宿したルーンソードで弾丸を防ぎながら、少しずつ距離を詰めていく。
その動きに気が付いたジュピターが、【病理のフレースヴェルグ】で自身の背に生えた4本の羽を火炎放射器に変化させた。
病魔を根絶させるための炎を吐き出す火炎放射器は、四方を焼き尽くしていく。
「それなら、ボクの炎で更に焼き払ってやる!」
そう言うと百地は【灼熱包囲網(バーニングシージ)】を展開した。
『ボクの剣から逃がしてたまるか!』
百地の周囲に990本の【燃えさかる剣】が現れると、複雑な動きをしながらジュピターを包囲し、一気に攻撃する。
剣はジュピターの放つ炎を取り込みながら、火炎放射器を串刺しにしていく。
やがて火炎放射器は燃え落ち、元の羽の形状に戻る。
すると、今度は両手の砲身を【病勢のニーズヘッグ】で医療用レーザーに切り替え、無数のレーザーを放った。
レーザーは燃えさかる剣を撃ち抜き、次々消失していく。
「ありがとうございます。おかげで攻撃のチャンスが生まれました」
百地がジュピターの注意を引いている間に、背後に回った月詠が【不死鳥の天舞(フシチョウノテンブ)】を発動した。
『私に眠る不死鳥の力よ、覚醒せよ!』
月詠の背中に複数の翼が生え、炎を纏うと【炎の鳥】に姿を変える。
神々しい姿となった月詠は、そのままジュピターに向かって飛翔すると、体当たりを喰らわせた。
「やった!」
その様子を見ていた百地が、喜びの声を上げる。
「ガガガ……、病原体ノ抹殺二失敗シマシタ……。体制ヲ立テ直シマス」
片腕が崩壊したジュピターは火花を散らせながら残った方の腕から煙幕を撒くと、2人から撤退していくのだった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
リディア・スカーレット(サポート)
ダンピールのビーストマスター×パラディン、女です。
普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」
恋人には「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
静かな場所や花などの自然が大好きです。
人との会話は淡々とこなし、あまり私情を入れない様にしてます。
仲間は大切に思っており、仲間とは協力し合い
依頼の成功を目指します。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
一郷・亞衿(サポート)
廃墟探索中に呪われ、その結果として力を得た猟兵です。独自開発した混沌魔術や呪詛を纏わせたカッターナイフ、金属バット、伸縮式の山刀(蛇腹剣)等を用いて戦います。
各種オカルト話を好みますが、オブリビオンに対しては基本的に容赦しません。
外見特徴として、マスクで常時顔を隠しています。
一人称は「あたし」。
年下~同年代にはくだけた感じの口調で話し、年上や偉い人には敬語(さん付け、ですます口調)を使います。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使いますが、寿命が減る系の物はタイミングを見計らい極力短時間の使用で済ませるようにしています。
軽口を叩いたりもしますが、戦闘時は真面目に役割を果たそうとするタイプです。
隣・人(サポート)
『隣人ちゃんは隣人ちゃんですよ隣人ちゃんと呼んでくd』
バーチャルキャラクターの殺人鬼 × 四天王
年齢 22歳 女
外見 158.4cm 赤い瞳 茶色の髪 色白の肌
特徴 囚われていた 実は奴隷だった ハイテンション! いつも笑顔 刺激に敏感
口調 ビハインド(自分の名前+ちゃん、あなた、~さん、ね、よ、なの、かしら?)
本音で話す時は 収容違反(私、アンタ、ね、よ、なの、かしら?)
人型のオブリビオンが相手だと三半規管を狙います
それはもう執拗に狙います
相手が『見せられなく』なるまで
真の姿の際は『殺人』特化
普段とは違い、シリアスな感じでお願い致します
ミスティ・ストレルカ(サポート)
基本方針は専守防衛・他者フォローです
サポート故、連携重視のお任せ
知らない人にはどうにも気後れしてしまうけど
それでも他の人が怪我するのも嫌なので押すところは押すのですよ
主にサモン・シープ等攻撃系のUCで他者行動の隙を消す様に立ち回るのです
中遠距離をとり全体を掴む感じですね
防御系の技能で時間稼ぎも行けますので
生まれながらの光での前線維持、魔力性防御障壁の囮役も…ちょっと怖いけど
でもでも、みんなの居場所を守るのですよー
そうそう、えっちなのはいけないと思います。
興味がない…訳ではないですがひつじさんが怖い雰囲気纏って凄い勢いで止めにツッコんでくるのです
年齢制限がどうとか、らしいです
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「研究員の皆さんは全員避難させたので、私も参戦します」
リディア・スカーレット(孤高の獣使い・f24325)が、先に戦闘を開始していた猟兵たちに合流する。
顔半分をマスクで隠した一郷・亞衿(奇譚綴り・f00351)は、リディアに現在の戦況について簡単に説明した。
「ありがとう。現在、ジュピターは負傷した状態だよ」
「そうなのね」
「だけど、敵は【自動追尾麻酔ミサイル】を放って、ご覧の通り睡眠作用のある煙を煙幕にして隠れちゃったんだよ」
睡眠作用の煙は空気より重いのか、足元でユラユラと揺れながら漂っていた。
「私たちを足止めして、自己修復を行っているかもしれないのね」
リディアは機動力を上げるべく、【ライオンライド】で巨大な黄金のライオンを召喚すると、ビーストコマンダーを携え、騎乗した。
「まずは、居所を突き止めよう」
「そうだね」
リディアが一郷をライオンの背に乗せると、一郷の第六感を頼りに煙の中に飛び込んだ。
しばらく走り回っていると、自己修復中のジュピターの姿を確認する。
ジュピターは、己を収めていたポッドで武器の修復を試みているようだった。しかし、猟兵たちの気配に気付くと、自らコードを引き千切り襲いかかって来る。
リディアは黄金のライオンと共に、弾丸が降り注ぐ中を力強く疾走していく。
一方、一郷はライオンの背から降りると、【灰色こっくりのバット】を構え、リディアとは逆方向に自慢のダッシュで駆け抜けた。
左右に分かれてジュピターの攻撃を撹乱させる作戦だ。
ジュピターがどちらを狙うか迷った一瞬の隙を突き、黄金のライオンがジュピターの片足に噛みつく。
ライオンは獲物を乱暴に振り回すと、頑丈な顎で細い足を噛み砕来ながら引きちぎる。
バランスを崩したジュピターが、体制を立て直そうと四つん這いになる。そこにタイミングを見計らっていた一郷が、頭目掛けて灰色こっくりのバットをフルスイングした。
鈍い音が周囲に響く。
「グギ……ギィ……」
ジュピターは呻きながら腕だけ動かすと、一郷に医療用レーザーを放つ。
一郷は咄嗟に【創作怪談:煙々羅(オカルト・エンエンラ)】で体を煙に変化させるが、レーザーは一郷の煙を撃ち抜き、焼き切る。
「あ、危ない、危ない……」
致命傷はま逃がれたが、レーザーが貫通した箇所に軽い火傷を負った一郷。
するとそこに、隣・人(🌈・f13161)がハイテンションな様子で姿を現した。
「隣人ちゃんは隣人ちゃんですよ。隣人ちゃんと呼んでね」
続いて、ミスティ・ストレルカ(白羽に願う・f10486)もやって来る。
「あとは任せてなの!」
ミスティはオーラ防御で仲間を庇うと、隣が殺意マシマシな【名状し難いバールのようなもの】で、早速ジュピターに襲いかかった。
リディアと一郷からジュピターを引き離しながら、攻撃を繰り出す隣とミスティ。
2人のもの凄い気迫に気圧されたのか、ジュピターが【病理のフレースヴェルグ】で砲身をミサイルに変えると、何発も放ってくる。
ジグザグに飛んでくるミサイル。
しかし隣は、余裕の笑みを浮かべながら【冒涜王の従者(ソウルボード・ラビリンス)】を発動した。
『これは私と『アンタ』のかたち』
戦場全体に【精神世界で造られた、簡素な壁】で出来た迷路を展開し、その壁でミサイルを防いで見せる。
ミスティはミサイルの動きを見切り、背中の翼を羽ばたかせながら跳び箱を飛ぶように「ひょい、ひょい」とかわすと、「こっちだよ〜」と敵の注意を引く。
ジュピターは片足で器用に立つと、回転しながらミスティに砲身を向けた。
その隙に隣がジュピターに近づき、【名状し難いバールのようなもの】で、残った足に狙いを定める。
金属同士がぶつかり合う音が響いた後、「バキバキッ」と割れる音がした。
バランスを崩したジュピターを見て、ミスティはトドメを刺すべく【鈴蘭の嵐】を発動する。
ジュピターの周囲に甘い香りが漂うと、無数の【鈴蘭】の花びらが舞い始める。
白く輝く鈴蘭の花びらは、ヒラヒラと舞う鋭い刃となってジュピターを切り刻んでいった。
切断された場所から黒い液体と火花を散らせながら「ゴトリ」と力無く倒れたジュピターは、その後、完全に沈黙したのだった。
●救出された研究員たち
救護班によって、洗脳が解かれた研究員たち。
猟兵たちが何らかの情報が得られるのではないかと、一人一人に話を聞くと思わぬ名前が飛び出てきた。
彼らは、ヴォーテックス一族を名乗る者によって拉致されたというのだ。
詳しいことは分からないが、何かを目覚めさせる為の実験を行っていたという。
猟兵たちは、それが「フィールド・オブ・ナイン」だったのではないかと推測し、手に入れた資料を手にグリモアベースへと帰還したのだった。
成功
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