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禁忌なる触手教団

#アポカリプスヘル #戦後 #ネタ歓迎 #ノリと勢いだけでOKです

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●触手止めますか、それとも人間辞めますか?
「アポカリプスヘルでの戦争は僕達の勝利で終わったけど……アメリカ以外にも、まだまだ危険なオブリビオンが悪さをしている場所が、たくさんあるみたいだね」
 日本の北関東平野も、そのひとつ。そんな中でも、色々な意味でヤバ過ぎる集団が発見されたと、日紫樹・蒼(呪われた受難体質・f22709)は、どうにも気乗りしない様子で猟兵達に告げた。
「アポカリプスヘルにはオブリビオンが支配する、邪悪な『カルト教団』がたくさんあるんだ。武器とか麻薬を生産して悪い事に使ったり、後は邪悪な儀式を行ったりする教団がね……」
 無法地帯であるアポカリプスヘルにおいて、そういった邪悪な教団は、ある意味ではUDCアースの邪神教団より性質が悪い。社会の裏に隠れてひっそりと信仰を……なんてことはしなくて良いので、堂々と教義を公開し、非人道的な行いをしている教団も多いのである。
「それで……僕が予知した教団なんだけど……その……『TSA』って名乗っている、とっても危ない団体なんだ……」
 正式名称はTentacle Supreme Association……直訳すると、触手至高協会である。なんでも、この団体のボスは元々は生物兵器として生み出された触手を駆る化け物で、構成員もまた重度の触手愛好家。彼らは自らの肉体を触手化させることこそ至高と考え、信者達の全員が改造手術によって触手ゾンビになっているという、頭のイカれた集団である。
「こんなのを放っておいたら、僕みたいな触手の被害者が……あ、いや、何でもないんだ。とにかく、危ない団体には違いないから、一刻も早くやっつけないと!」
 今回は、テレポートを使って直接敵の拠点に殴り込みをかける。そして、すかさず信者達を奇襲し、乱戦に持ち込めば、数的不利も覆すことができるだろうと蒼は続けた。
 触手ゾンビになった信者達は耐久性とパワーに優れ、時に捨て身で攻撃を仕掛けてくるものの、戦いの練度は猟兵達に劣るはず。混乱に乗じて一気に殲滅するか、あるいは何らかの方法で油断させれば、彼らを倒すことは造作もない。
「問題なのは、その後だけどね。教祖のオブリビオンは、そう簡単にはやられないと思うから……」
 だが、この教祖を倒すことができればTSAを崩壊させ、彼らによって攫われた一般人達も救出することができるはず。攫われた者達は、男なら洗脳された上で触手ゾンビに改造され、女であれば触手ゾンビの慰み者として、死ぬまで辱められるというのだから、やってられない。
「今回は、僕も敵の拠点にテレポートすることになるから……絶対に、触手ゾンビを討ち漏らさないでね! 万が一、僕が襲われたら、僕のお尻が……じゃなかった! 皆が、帰れなくなっちゃうかもしれないから!」
 そう言って、蒼は震えながら尻を抑えつつ、猟兵達をTSAの本拠地へとテレポートさせるのであった。


雷紋寺音弥
 こんにちは、マスターの雷紋寺音弥です。

 アポカリプスヘルで、色々な意味でヤバ過ぎるカルト教団が発見されました。
 彼らがこれ以上の悪事を働く前に、拠点ごと叩き潰してしまいましょう。
 なお、よほど世界設定やゲームのルールを無視したプレイングでなければ、なんやかんやでどうにかなるとは思いますので、どなたでもお気軽にご参加ください。

●第一章(集団戦)
 自らを触手ゾンビに改造してしまった、狂った信者達との戦いになります。
 彼らの実力はそこまで高くはありませんが、数だけは無駄に多いので、奇襲からの混乱状態を維持するなどして、数の差を覆して下さい。

●第二章(ボス戦)
 カルト教団のボスとの戦いです。
 このボスを倒すことで、カルト教団に捕われていた一般人を救出できます。

●TSA
 正式名称はTentacle Supreme Association(触手至高協会)。
 触手をこよなく愛する頭のイカれた連中の集まりで、自らの身体を改造して触手モンスターにすることに、この上ない喜びを覚える変態集団です。
 彼らに捕まった一般人は、男なら洗脳されて新たなる触手ゾンビの材料に、女なら死ぬまで触手ゾンビの慰み者にされてしまいます。

●グリモア猟兵
 オープニングで何か言っていましたが、よほど手抜きなプレイングばかりが集まらない限り、皆様が帰還不能になることはありませんので、ご安心ください。
 なお、彼の命運については断章で2行程度で語られることはあっても、それ以外のリプレイ内に登場することはありませんので、特に気にしなくても問題ありません。
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第1章 集団戦 『改造屍人『インテグラルアーム』』

POW   :    暴虐たる捕縛者
【巨大化能力】を使用する事で、【全身に触手】を生やした、自身の身長の3倍の【第二形態】に変身する。
SPD   :    マルチプルインテグラル
【無数】【の】【触手】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
WIZ   :    ポイズンテンタクルス
【触手】から【粘液】を放ち、【それに含まれる麻痺毒】により対象の動きを一時的に封じる。

イラスト:V-7

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

アリス・クイン
クロエ(f19295)がヤバい戦場に向かうとか言ってたから、友人として止め来たんだけど……なんか手伝うことになったわ
フン、あれでしょ、蹴散らせばいいんでしょ? やってやるわよ!

なにあの触手!あんなのになるとか変態が過ぎるでしょ!?

UC【リアライズ・バロック】
そ、その粘液であたしとクロエをエロい目に遭わせる気でしょ!それも、触手で服の中とか入って粘液でねとーってして透けたり溶かしたりマヒさせたり!
そうなる前にぬいるぐみ軍団を召喚して触手を迎撃!
どう? 触手のそのエロ粘液も、ぬいぐるみには効果を発揮しないでしょ!

……なんか綿が濡れて動きが鈍ってる気がするけど!
が、がんばれー!

※アドリブ連携歓迎です


クロエ・アスティン
カルト集団なんて放っておけないであります!
そ、それに、触手がかかわるなんてダメ、絶対であります!

と、とはいえ、やっぱり一人だと不安なので
心配して止めに来てくれたアリス様(f24161)に涙目でお願いして一緒についてきてもらいました。

転送されたら、大盾を構えながら触手ゾンビに突撃であります。
アリス様のぬいぐるみと一緒に触手を迎え撃ちますが、
巨大化した触手ゾンビに押し倒されてしまい……ひぃっ、触手が服の中にまで!?

超至近距離から【戦乙女の戦槍】を叩き込んで難を逃れますが、
粘液でびしょびしょ、服や下着も一部溶かされてしまいました。

はっ、アリス様もお守りしなければであります!

※アドリブや連携も大歓迎



●君達、これを見てどう思う?
 触手を愛し過ぎたが故に、自ら触手モンスターとなることを至高としてしまった変態集団。そんな連中が好き勝手にやっていると聞いて、現場に駆け付けたアリス・クイン(ビビり屋毒吐き姫・f24161)だったが……想像していた以上にキモ過ぎるゾンビ達の群れを前にして、思わずドン引きしながら叫んでしまった。
「なにあの触手! あんなのになるとか変態が過ぎるでしょ!?」
 人間辞めてまで触手になりたいとか、この教団の連中の思考回路はどうなっているのだろうか。まあ、今さら問い詰めたところで、ゾンビになって本能のままに得物を貪る以外になくなった信者どもからは、まともな返事など返って来ないだろうが。
「カルト集団なんて放っておけないであります! そ、それに、触手がかかわるなんてダメ、絶対であります!」
 とりあえず、目の前の敵を殲滅すべく、クロエ・アスティン(ハーフドワーフのロリ神官戦士・f19295)が大盾を構える。しかし、その足元はどこか震え、なんとも心許ない状況だ。
「……フン、あれでしょ、蹴散らせばいいんでしょ? やってやるわよ!」
 見兼ねたアリスが半ばヤケクソになって叫ぶが、そんな彼女もまた内心ではビビりまくっていた。
 あのゾンビに捕まったが最後、絶対に碌でもない目に遭わされる。触手で全身を縛り上げられ、麻痺毒によって身体の自由も奪われ、おまけに粘液で衣服も溶かされた挙句、エロ行為の限りを尽くされるのだ。
 このまま戦っていては、数の暴力により蹂躙されてしまう。ならば、数には数で対抗すべしと、アリスは恐怖を糧に大量のぬいぐるみを呼ぶ。
「どう? 触手のそのエロ粘液も、ぬいぐるみには効果を発揮しないでしょ!」
 これぞまさしく、エロ触手に対する絶対的なカウンター。ぬいぐるみ相手に、エロが成立するものならやってみろとドヤ顔で告げるアリスの言葉に、クロエもなんとか身体を奮い立たせ。
「と、突撃するであります! てやぁぁぁぁっ!」
 勢いに任せて突進し、次々とゾンビを薙ぎ倒して行く。が、しかし、さすがはゾンビだけあって耐久力だけはアホみたいに高く、おまけに彼らは一斉に奇怪な咆哮を上げたかと思うと、その身を3倍近くに肥大化させてきた。
「……ぬぐぉぉぉぉっ!!」
「ぶじゅるわぁぁぁぁっ!!」
 粘液を迸らせ、巨大化した触手が暴れ回る。いかにクロエが怪力の持ち主とはいえど、体格の差は如何ともし難い。
「……ひぃっ、触手が服の中にまで!? ひゃぁん! そ、そんなところ、弄ったらダメで……ひぁぁぁぁっ!!」
 哀れ、あっという間に押し倒され、クロエは服の中まで触手で蹂躙されてしまった。おまけに、下着の一部も溶かされてしまい、このままでは数分と持たず全裸にされてしまうだろう。
「うぅ……ひ、光よ! 女神に仇名す者を貫く槍となれ! ――ヴァルキリーズジャベリン!」
 だが、それでもクロエはなんとか力を込め、零距離から光の槍で触手ゾンビを貫いた。
「ぐ、ぐぼぉぉぉぉっ!?」
 殺到する無数の光槍が、触手の塊を切断して行く。いかにしぶとい相手でも、これだけ徹底的に串刺しにすれば、二度と再び立ち上がれまい。
「はぁ……はぁ……な、なんとか助かったでありま……ハッ! アリス様もお守りしなければであります!」
 全身を粘液まみれにされた身体で立ち上がり、クロエは思い出したかのように後ろを振り返った。見れば、アリスを守るべくぬいぐるみ達が折り重なって壁を作っているものの、触手の数と大きさに圧倒されて、徐々に壁が崩されている。
「……なんか綿が濡れて動きが鈍ってる気がするけど! が、がんばれー!」
 必死に声援を送るアリスだったが、粘液を吸って身体が重たくなったぬいぐるみは、もはや肉壁になるのが精一杯の状態だった。
 このままでは、今度はアリスが蹂躙されてしまうだろう。助っ人を頼んだ手前、彼女を酷い目に遭わせるわけにはいかないと、クロエは再び光槍を構え。
「いい加減にするであります! てやぁぁぁぁっ!!」
 残るゾンビ達も全て纏めて、光の槍で貫いた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

篁・綾
アドリブ歓迎。分身には何をしても可。

そう。引っ掻き回すのは得意よ。
指定UCを使用、分身を作成。
【闇に紛れ】奇襲を敢行。【目潰し、マヒ攻撃、催眠術、斬撃波、範囲攻撃、鎧無視攻撃】等々を駆使して攻撃と撹乱をしつつ、
【敵を盾に】しながら立ち回らせるわ。

捕獲された個体はまぁ酷い目に遭うでしょうけど、暫く様子を見てから自爆させ、更に幻をばらまかせましょう。

本体側は相手方の立ち回りを【見切り】つつ、先程の物に加え【残像】も駆使して動き回るわ。
捕まると厄介だから、場合により分身も盾にしつつ囲まれない立ち回りをしましょう。
分身が囲まれた場合は放置してから爆破するわ。

…まぁアレよね、この手の輩は殲滅するに限るわ


高千穂・ましろ
「邪悪な教団は、魔法少女である私が殲滅させてあげますっ!」

魔法少女に変身して、【メテオストライク】の呪文を詠唱。
触手ゾンビになった信者たちなんかには近づかずに、隕石で遠距離から一気にやっつけちゃいましょう!

「やりましたかっ!?」
『気をつけるにゃ、ましろ!
触手ゾンビが第二形態に変身して反撃してくるにゃ!』

ノワールが言う通り、倒したと思った触手ゾンビたちが次々と姿を変えていきます。

「って、なんかさっきよりも大きくなってませんかっ!?」
『うん、太くて大きいにゃ』
「そっちじゃなくて身長のことですーっ!
って、きゃああっ!」

集まってきた触手ゾンビたちの触手に捕まってしまって、慰み者にされてしまうのでした。


シトラ・エンバー
触手好きが高じてそこまで……。いや、いくらなんでもおかしいと思わないのか!?
まあいい。触手の相手は慣れている。本意ではないが……。

群がるゾンビどもをフォースセイバーで叩き斬る。伸ばしてきた触手も全て斬り落としてやろう。
……っと、さすがに数が多すぎるな。指定UCでフォースセイバーを遠隔操作しつつ、近寄ってきたやつはプラズマブレードで処理しよう。

しかし長期戦でダメージが蓄積し、ついにはUCを封じられてしまう。
くっ……ここまでか。
絡み付いた触手に自由を奪われ、武器も取り落とせば好き放題犯されてしまうだろう。

アドリブ、連携歓迎



●凄く、大きいです……
 触手が好きなら、自分が触手になればいいじゃない!
 そんな狂った教義を掲げる集団に、シトラ・エンバー(旅するエルフ・f26556)は早くも脳が理解の範疇を超えているのを感じていた。
「触手好きが高じてそこまで……。いや、いくらなんでもおかしいと思わないのか!?」
 誰もが入れるであろう、至極当然な突っ込み。だが、それに対してYesと答える者は、少なくともゾンビどもの中にはいないのだろう。
「邪悪な教団は、魔法少女である私が殲滅させてあげますっ!」
 こんな連中は絶対に生かしてはおけないと、高千穂・ましろ(黒猫ノワールと契約した魔法少女・f29622)が早々に魔法少女としての姿に変身した。その一方で、篁・綾(幽世の門に咲く桜・f02755)は他の二人とは異なり、なにやらこっそりと闇の中へ紛れて行き。
(「……そう。引っ掻き回すのは得意よ」)
 どうやら、奇襲を仕掛けようとしているようだが、果たして何をするつもりだろうか。
「気をつけろ! 来るぞ!!」
 こちらに気付いた触手ゾンビが仕掛けてくるのを察し、シトラが叫ぶ。ゾンビ達は獲物が現れたことに歓喜しながら触手を伸ばしてくるが、シトラはそれをフォースセイバーの一振りで、いとも容易く斬り捨てた。
「……っ!? おぐわぁぁぁっ!!」
「悪いな。触手の相手は慣れている。本意ではないが……」
 続けて迫り来る多数の触手も、シトラは次々と斬り払って行く。その一方で、闇に身を隠した綾は敵の死角から強襲しつつ、自らの分身を戦場に撒き散らすことで敵を撹乱して行く。
「……触手に目は要らないでしょう? もらうわ」
「……ぐげっ!?」
 いきなり敵の目の前に現れ、まずは目潰し。続けて触手を敵の腕ごと斬り捨て、悶絶する敵の影に隠れて追撃をやり過ごす。
「ましろ、今がチャンスだにゃ。一気に殲滅するにゃ!」
「わかりました! 隕石の一撃、受けてください!」
 珍しくまともなアドバイスをしている黒猫のノワールの言葉に頷いて、最後はましろが特大の隕石呪文を発動させた。さすがに、こんなものを食らっては、触手ゾンビとで無事では済まない。哀れ、教団施設の屋根をブチ抜いて飛来した隕石の直撃を食らい、ゾンビ達は気色悪い粘液と汁を撒き散らしながら、物言わぬ肉塊となって飛び散ってしまった。
「やりましたかっ!?」
 思いの他に作戦が上手く行き、誰に問うともなしに叫ぶましろ。
 だが、それはフラグというものだ。こういう場合、碌に生死を確かめもせず、倒したと思うのは敗北への片道切符である。
「気をつけるにゃ、ましろ! 触手ゾンビが第二形態に変身して反撃してくるにゃ!」
 果たして、ノワールの言う通り、生き残っていたゾンビ達は一斉に巨大化してましろへと襲い掛かって来た。
「えぇっ!? って、なんかさっきよりも大きくなってませんかっ!?」
「うん、太くて大きいにゃ」 
 驚くましろの横で冷静に答えているノワールだったが、これは落ち付いている場合ではあるまい。
「そっちじゃなくて身長のことですーっ! って、きゃああっ!」
 案の定、ましろは隙を突かれて触手に捕まり、なにもできない状態に! 隕石呪文で蹴散らそうにも、こんな状態で隕石など呼び出したら、自分まで巻き込んでしまうだろう。
「……っと、さすがに数が多すぎるな」
 ましろを助けに行こうとするシトラだったが、その行く手は新たなゾンビによって阻まれた。ならば、こちらも手数で応戦すべきと、フォースセイバーを遠隔操作して対抗しつつ、自らに襲い掛かる触手はプラズマブレードで斬り捨てるが。
「くっ……ここまでか」
 さすがに、敵の数が多過ぎる。ついには武器も奪われてしまい、シトラもまた触手によって完全に捕われてしまうのだった。

●肉を抱かせて触手を断つ?
 奇襲により多くのゾンビを纏めて倒すことができたものの、そこから先は一転して、触手による蹂躙タイムになってしまった。
「ひゃぁん! や、やめてください! そんなとこ吸っちゃダメ……ひゃぁぁぁぁっ!!」
「くっ……は、離せ! 弄ぶくらいなら……ひと思いに殺せ!!」
 ましろも、シトラも、完全に触手ゾンビの玩具状態。そして、あれだけたくさんいた綾の分身たちもまた、全員が触手ゾンビに捕まっていた。
「……っ! くぅ……」
「んぐっ! んぶぅぅぅ……」
 ある者は触手によって身体の奥まで貫かれ、また別の者は胸元を口を同時に蹂躙された挙句、体内に大量の粘液を流し込まれ。
 それは、見ているだけで目を覆いたくなる地獄絵図。しかし、調子に乗ったゾンビ達は、その程度では終わらない。
「……っ!? あが……ごぼ……ぐぅ……」
 分身の後ろから強引にねじ込まれたゾンビの触手が身体の中を駆け廻り、ついに貫通して口の中から先端を覗かせたのだ。
(「……やってくれるわね。作戦とはいえ、見ているだけで吐き気がするわ」)
 そんな分身たちの哀れな末路を、綾は物陰から見つめていた。
 自分で考えた作戦の結果とはいえ、やはり自分と同じ顔をしたものが、化け物に好き放題されているのを見るのは気持ちが悪い。だが、それもここまでだ。調子にのって、奥深くまで結合した触手どもは、もはや綾の仕掛けた罠から逃れる術はないのだから。
「爆ぜよ、爆ぜよ。その腕の中で、掻き抱く夢が、指の間から溢れるように。鮮烈な終をその身へ刻め……」
 詠唱と同時に印を結べば、その瞬間、分身たちが次々に光輝き一斉に自爆を開始する。触手で深く絡み合っていたことが災いし、触手ゾンビ達は逃れる暇もなく、爆風の中に飲み込まれてしまった。
「……はぁ……はぁ……。な、なんとか、助かったか……」
「うぅ……ひ、酷い目に遭いました。それに、服もボロボロです……」
 爆発に巻き込まれて触手が吹っ飛び、シトラとましろも触手から解放されたようだ。もっとも、二人の衣服は触手による攻撃と爆風の余波で、吹けば飛ぶ程に破れてしまっていたが。
「……まぁアレよね、この手の輩は殲滅するに限るわ」
 足下に転がって来た触手の残骸を踏みつけ、綾が呟く。こちらも無傷とはいかなかったが、それでもなんやかんやで、多数の触手ゾンビを撃破することはできたようだ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

陽環・柳火
アドリブOK

「ったく、今回のグリモア猟兵は情けねえな。男ならもっとシャキッとしろっての」

「まあ、安心させるためにもさっさととっちめるか」
UCで火【属性攻撃】を込めた蹴りを敵に叩き込みまくる。UCの効果で蹴りを放った軌道上に炎は残り続ける
「来るなら来いよデカブツが!」
あとは空間上に残っている炎が敵の進路上に来る様に誘導してハメる
「デカくなると、逆に動きにくくなるってのも、ゾンビじゃ分からねえか」
あとは動きが鈍ったとこで更にUCを叩き込んで炎を増やす
「これでどうだ?それともまだ心配か?」

一応蒼が狙われるようなら、そういった敵から仕留めに行くぜ
「雑魚がこの程度ならボスもたかが知れてるな」
とフラグ立て



●フラグが成立しました
 敵の本拠地に直接ワープし、信者と教祖を纏めて叩く。グリモア猟兵ならではの転送能力を利用した作戦であったが、しかし問題なのは、そのグリモア猟兵自身がしょーもないヘタレだったということである。
「……ったく、今回のグリモア猟兵は情けねえな。男ならもっとシャキッとしろっての!」
 陽環・柳火(突撃爆砕火の玉キャット・f28629)からすれば、それはなんとも許し難いことだった。曲がりなりにも、猟兵なのだ。今までも化け物と戦ってきた経験は数知れず、自分の身くらい守れそうなものなのだが……実際、グリモア猟兵の中でも日紫樹・蒼(呪われた受難体質・f22709)は重度のヘタレ! 戦闘能力も大半は召喚された謎のナマモノやら悪魔やらに頼っており、彼自身は独りでは満足にオブリビオンも倒せない、クソ雑魚ナメクジなのである。
「まあ、安心させるためにもさっさととっちめるか」
 そんなことは露知らず、柳火はいつもの通り、真正面から敵を叩き潰すことにした。相手は薄気味悪い触手ゾンビだが、なんのことはない。猪突猛進なだけの敵ほど、組み易い敵はいないので。
「悪ぃな。ちぃーっと足癖が悪いんだわ」
 まずは一撃。近づいてきた触手ゾンビを蹴り飛ばせば、それと同時に炎が迸り周囲に散る。それらは触手ゾンビを焼いても消えることなく残り続け、ゾンビ達の行く手を阻む。
「来るなら来いよデカブツが!」
 行動を制限されて苛立つ触手ゾンビ達を、柳火は更に挑発した。それに乗せられて突っ込んで来たものは、全て進路上に繰り出された焔の餌食だ。中には、それさえも乗り越えて、自らの肉体を巨大化させて来る者もいたが、その程度で柳火は怯まない。
「デカくなると、逆に動きにくくなるってのも、ゾンビじゃ分からねえか」
 敵の触手が鞭の如く叩きつけられるのに合わせ、柳火は一気に間合いを詰めて、相手の懐に飛び込んだ。巨大化によってパワーとリーチは増しているが、その分、懐に入られると相手は何もできない。こうなれば、小回りの利く柳火の方が圧倒的に有利であり。
「……そらっ! こいつで終わりだ」
 燃え盛る蹴りで腹を蹴り飛ばせば、触手ゾンビは不気味な唸り声を上げながら、粘液を撒き散らし燃えて行く。見れば、周りには既に他の触手ゾンビはおらず、全て迎撃した後だった。
「これでどうだ? それともまだ心配か?」
 憂いは断ったので、ここから先は後ろで隠れて見ていればいい。雑魚がこの程度なら、ボスも大したことはないだろう。そう、グリモア猟兵に向かって告げる柳火だったが……こういう場合、それが予期せぬピンチのフラグになるであろうことは言うまでもなかった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『繁殖型特殊実験素体ミルキィ・オーク』

POW   :    捕食触手
自身の身体部位ひとつを【クリーチャー】の頭部に変形し、噛みつき攻撃で対象の生命力を奪い、自身を治療する。
SPD   :    悪鬼の宴
【溶解液】【催淫毒】【触手】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
WIZ   :    獣欲衝動
【大型の触手】で攻撃する。また、攻撃が命中した敵の【味と反応】を覚え、同じ敵に攻撃する際の命中力と威力を増強する。

イラスト:8mix

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はガイ・レックウです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●暴虐と凌辱の王
 頭のイカれた触手ゾンビ達は、猟兵達の活躍によって全滅した。途中、衣服がヤバいことになった者もいるようだが、それはそれ。とりあえず、グリモア猟兵は無事だったので、帰還する際の憂いはなさそうだ。
 だが、そんな安心も束の間、今度は教祖と思しき怪物が、地響きを立てながら現れた。
「グヘヘヘ……雌だぁ……。雌の匂いがするぞぉ……」
 物陰から現れたのは、巨大な体躯を誇る醜悪な怪物。アックス&ウィザーズ世界に住まうゴブリンにも似ているが、体格もパワーも桁違い。おまけに全身は触手が絶えず出入りしており、どうやら身体のイボのひとつひとつが、全て触手になるようだった。
 繁殖型特殊実験素体ミルキィ・オーク。異種交配による自己増殖機能を持った生物兵器として創造されたモンスターだが、今となっては本能に従い欲求を満たすだけの怪物だ。
「喜べぇ、お前達ぃ……。俺様の遺伝子を……お前達にも分けてやるぞぉ……」
 下劣な笑みを浮かべつつ、猟兵達に迫るミルキィ・オーク。彼の言葉が本当なら、この戦いに負けた場合、こんな化け物の子を孕まされることになるということか!
 男は触手ゾンビに改造し、女は全て繁殖の道具。人を人とも思わない化け物に、もはや問答の類は無用。これ以上、哀れな被害者を出さないためにも、この化け物はここで討伐せねばならないだろう。
シトラ・エンバー
こいつが親玉か……。いかにも醜悪な姿だな。
ぼろ切れ同然になったレオタードは、少し動けば大事なところが丸見えになってしまうだろう。しかしそれを気にして勝てる相手でもなさそうだ。
落としたフォースセイバーを【念動力】で回収。襲ってくる触手を【見切り】、【切断】していく。
特殊な形状の触手が乳房に吸い付き、秘部を貫かれても冷静に切り捨てて。
ふっ……、くっ!このままではキリがないか。ならば私は動きを止めよう。あとは任せるぞ!
フォースセイバーを本体に深く突き入れ、精霊術による電撃をお見舞いする。動き回ってほとんど裸になりながらも、仲間の攻撃のチャンスを作りだす。

アドリブ、連携歓迎


高千穂・ましろ
「ふ、服がボロボロですが……
女性の敵の教祖はやっつけてあげます!」

こんな気持ち悪い相手の遺伝子なんか、魔法で燃やし尽くしましょう!
【エクスプロージョン】の呪文の詠唱を始めますが……

『まずいにゃ!
呪文の詠唱より敵の攻撃の方が早いにゃ!』
「えっ、きゃあああっ!?」

溶解液と催淫毒、触手を受けてしまい。

『ましろの魔法が封じられて、変身が解除されてしまったにゃ!』

ただの女の子に戻ってしまった私に、もはや抵抗する力はありません。
身体に巻き付いてきた触手が全身を這い回り、敏感なところを刺激されて。

『ああっ、ましろの中にたっぷりと敵の遺伝子が注がれてしまったにゃ!』
「いやーっ、見てないで助けて、ノワールっ!」


陽環・柳火
「ようやくボスのお出ましか。なら余力を温存する必要もねえ。喰らえ、爆符『烈火乱れ咲き』!」
火【属性攻撃】【全力魔法】の最大火力【弾幕】をボスに叩き込む
「へっ、他愛もねえ」
しかし攻撃をやり過ごした敵の触手に捕らわれる。力を残していない上、作戦の要であるグリモア猟兵を人質にされてなすがままに
「離せ! 触手がなければ何もできないクソ野郎が!」
恥ずかしい姿にされて触手に嬲られている様を護衛対象に至近距離で見せつけるという屈辱を強要される
「み、見るな!見るなぁ!」
そして快楽に溺れそうになる

多分UCで(性的に)食べたゾンビ触手か自然回復なりで回復した魔力で追い払うなり雑に脱出
「……今日見たことは忘れろ」



●触手野郎のお約束
 群がる触手ゾンビどもを薙ぎ倒し、ようやくボスを誘き出すことに成功した猟兵達。だが、先程までの戦いで、既に彼女達の衣服の大半は、見るも無残なことにされていた。
「こいつが親玉か……。いかにも醜悪な姿だな」
 平静を装い対峙するシトラ・エンバー(旅するエルフ・f26556)だったが、少しでも激しく動けば、その勢いでポロリしてしまいそうな程である。
「ふ、服がボロボロですが……女性の敵の教祖はやっつけてあげます!」
 同じく、気丈に振舞う高千穂・ましろ(黒猫ノワールと契約した魔法少女・f29622)も、やはり衣服はズタボロだ。一応、魔法少女の姿に変身しているはずなのだが、あまりに酷く損傷してしまい、コミケ帰りに強姦魔に襲われたコスプレ少女にしか見えないのが悲しかった。
「ようやくボスのお出ましか。なら余力を温存する必要もねえ」
 そんな中、比較的無事な陽環・柳火(突撃爆砕火の玉キャット・f28629)は、早々にミルキィ・オークに対して自慢の火炎呪文を叩きつける。こういうゲテモノには問答無用。最初から最大火力を叩き込み、さっさと燃やしてしまうに限る。
「喰らえ、爆符『烈火乱れ咲き』!」
 護符を投げつけると同時に、それらは激しく光って爆発し、ミルキィ・オークは瞬く間に爆炎の中に飲み込まれた。
「……へっ、他愛もねえ」
 何もできないまま焔に飲まれたミルキィ・オークを見て、柳火は得意げな顔をしていた。しかし、この場合に限って、それはフラグというものだ。果たして、彼女の予想に反し、ミルキィ・オークは殆どダメージを負ってはおらず。
「ぐはぁぁぁぁっ! 驚かせやがってぇ!!」
「なっ……! し、しまった!?」
 あっという間に、柳火は触手に捕まってしまった。ミルキィ・オークは触手の先を口のような形状に変形させると、それを使って柳火の敏感な部分に食らいつき、彼女の身体から精気を奪って火傷を回復させ始めた。
「……っ! くぅ……や、やめろぉ!!」
 抵抗する柳火だったが、変なところを弄られながら力を奪われているため、反撃も満足にできない。見兼ねたましろが、再びミルキィ・オークを特大の火炎呪文で焼き払おうとするも、相手の方が少しばかり早い。
「まずいにゃ! 呪文の詠唱より敵の攻撃の方が早いにゃ!」
「えっ、きゃあああっ!?」
 ノワールの警告は間に合わず、ましろは頭から溶解液と催淫毒を被った挙句、彼女もまた触手に捕らわれてしまった。
「ましろの魔法が封じられて、変身が解除されてしまったにゃ!」
 ノワールの言う通り、魔法少女の衣装を失ったましろは、何の力も持たない少女に過ぎない。ミルキィ・オークからすれば、それは正に格好の獲物。全身を触手が這い回り、ましろの身体の敏感な場所に、触手の先端が伸びて行く。
「このケダモノめ! これ以上は、やらせるか!」
 落ちていたフォースセイバーを念によって掌に吸い寄せ、シトラが果敢にミルキィ・オークへと挑む。が、彼女一人で、果たして何ができるだろう。全身のどこからでも触手を出せるミルキィ・オークは、正に全身触手凶器の怪物なのだ。
「ぐはははは! その強がりが、いつまで持つかなぁ?」
 ミルキィ・オークの放った触手がシトラの胸に食らいつき、それに気を取られた隙を突いて、今度は下からも触手が襲い掛かって来た。
「……っ!? だが……まだだ!!」
 それでもシトラは、冷静に迫り来る触手を捌き、そして斬り落として行く。だが、やはり手数が違い過ぎるのか、防戦一方になってしまっていた。

●肉を犯させて触手を断つ!?
 触手を至高とし、自ら触手になることを推奨するイカれた集団。その首魁を務めるだけあって、ミルキィ・オークの強さは先程の触手ゾンビ達とは比べ物にならなかった。
「離せ! 触手がなければ何もできないクソ野郎が!」
 暴れる柳火だったが、触手に四肢を拘束されてしまっており、どうにもできない。怪力で引きちぎってやろうかと思ったが、しかし他にも仲間が捕まっているため、迂闊な行動は仲間を傷つけることに繋がってしまう。
「ぐはははは! ここからは、俺様のターンだぜぇ? 妙なことしやがると……この女の首を触手で絞め殺してやるぞぉ?」
 そう言って、ミルキィ・オークは触手の先端をましろに向けた。グリモア猟兵が捕らわれなかったのは幸いだが、しかし代わりに彼女が捕まってしまっているのだから、殆ど同じことだ。
「この野郎……卑怯だぞ!」
「卑怯? そいつは、俺様にとっては誉め言葉だなぁ!」
 そう言うが早いか、ミルキィ・オークはありったけの触手を伸ばし、ましろの身体を蹂躙し始めた。
「きゃぁっ! こ、来ないでください……んぐっ!? ふぐぅぅぅっ!!」
 突然、口の中に触手を突っ込まれ、ましろは込み上げる吐き気に目を丸くした。だが、泣いている暇もなく、今度は触手の先端が彼女の胸の先に食らいつく。中からは更に細い触手が現れて胸を刺激し、おまけに今度は後ろから、二本の触手が同時に彼女を貫いた。
「んぅっ!? んくぅぅぅっ!!」
 触手が動くたびに、全身を駆け抜ける痛みと不快感。上も下も、そして前も後ろも犯されて、ましろは完全に触手の餌食だ。
「おい、こら! 約束が違うじゃねーか!」
「ん? なんのことだぁ? 俺様は殺さないとは言ったが、犯らないとは言ってないぞぉ?」
 柳火の言葉に屁理屈で返し、ミルキィ・オークは彼女にも更なる触手を伸ばして行く。そのまま衣服を破り捨て、果ては両手を後ろに拘束して前を曝け出させるような恥ずかしい格好に縛り上げ、大きく上に掲げて周囲に晒し始めたではないか!
「み、見るな! 見るなぁ!」
 堪らず叫ぶ柳火だったが、そこへミルキィ・オークの触手による更なる追い打ちが迫る! 触手は柳火の敏感な個所へ食らいつくと、ブラシ状の突起物を激しく振動させ始めた。
「あ……? んぁぁぁぁっ!!」
 今までに感じたこともない刺激に、柳火の意識が瞬く間に真っ白になって行く。こんな触手に感じるなんて、絶対にないはず。そう、頭の中では思っていても、身体の反応が止まらない。
「ぐはははは! 他愛のないやつらめ! さあ、そろそろお楽しみタイムと行かせてもらおうかぁ!!」
 高笑いしながら、ましろの後ろより触手を引き抜くミルキィ・オーク。一瞬、痛みが引いたことで安堵するましろだったが、しかしミルキィ・オークはしっかりとましろの尻を両手で掴むと、なんと自ら彼女のことを貫いた。
「んぐっ!? んぅぅぅぅぅっ!!」
 これから何をされるのか分かり、恐怖に怯えるましろだったが、ミルキィ・オークの蹂躙は止まらない。後ろから乱暴に襲われて、更に尻と口は再び触手で蹂躙されて……とうとう、犯されている全ての部位に、催淫毒や不快な粘液、あるいはもっと危険な代物を、一斉にブチ撒けられてしまった。
「んぶっ!? がはっ! ごぼっ……!!」
 口から粘液が溢れ出し、ましろは泣きながら咽た。触手が引き抜かれ、ようやく口の自由を得たましろだったが、既に完全なる放心状態だった。
「ああっ、ましろの中にたっぷりと敵の遺伝子が注がれてしまったにゃ!」
 相変わらず、何もできないままノワールが叫ぶ。
 このクソ猫、本当に大事なところで何もしない。魔法少女の相棒なら、少しは身体を張って助けてやれよ!
「いやーっ、見てないで助けて、ノワールっ!」
「ぐははは! まだまだ、こんなもんじゃ、俺様は満足できんなぁ! さあ、第二ラウンドの始まりだぁ!!」
 新たな触手が伸びてきて、更にミルキィ・オーク自身も未だ果てることのない様子に、ましろは再び恐怖を覚えて叫んだ。が、しかし、いくら叫んだところで、ノワールが役立たずなことは変わらない。最後の希望は、未だ捕まっていないシトラであったが……しかし、彼女もまたミルキィ・オークの繰り出す触手によって、迂闊に近づけないままだ。
「くっ……! このまま、仲間が犯されるのを黙って見ていられるか!」
 だが、これ以上はやらせないと、ついにシトラが覚悟を決めて突っ込んだ。迫り来る触手を斬り払い、粘液によって服が溶かされても気にしない。最後は殆ど全裸に等しい格好になりながらも、手にしたフォースセイバーを、深々とミルキィ・オークの尻に刺し。
「しばらく大人しくしておいてもらおう。身体を犯される痛み、貴様も味わえ!」
「なっ……!? ぐぇぇぇぇぇっ!!」
 ミルキィ・オークの体内に、直接電撃を流して行く。いかに強靭な肉体を持つ怪物といえど、内臓を直に攻撃されては堪らない。
「……しょ、触手が緩んだ? よし……今だ!!」
 敵の攻めが弱まったことを知って、今度は柳火が動いた。残る力は殆どなかったが、それでも最後の力を振り絞り、なんとか触手から脱出し。
「……あぅっ!? た、助かった……のですか?」
 同じく、ましろもミルキィ・オークの手から放り出され、なんとか触手地獄からは解放された。
「ましろ! 今の内に、もう一度変身するにゃ!」
「ふぇぇぇ……は、はい……」
 ノワールに促されるまま、なんとか変身するましろ。本当は、もうこのまま逃げ出したかったが、変身しなければ服を溶かされているため素っ裸のままだ。
「お、おのれぇ……。この……雌ガキどもがぁ……」
 感電から立ち直りつつあるミルキィ・オークが、しつこく触手を伸ばしてきた。それを見たましろの脳裏に、先程までの地獄が蘇り、彼女は思わず叫びながら全力で爆破の呪文を唱えた。
「いやぁぁぁっ! こ、来ないで! こ、この一撃で吹き飛んでください!」
「ぬぅ……? ぎょぇぇぇぇぇっ!!」
 巨大な爆発に飲み込まれ、部屋の奥に吹っ飛んで行くミルキィ・オーク。ちなみに、肝心のグリモア猟兵はというと……これまた部屋の片隅で、頭を抱えたまま尻だけ出した格好で震えていた。
「今日見たことは忘れ……って、この様子じゃ、何もみてねぇか」
 安堵の溜息を吐く柳火だったが、それでもやはり、どこか情けなさを覚えたのは事実である。
 本当に、こんな男の娘がグリモア猟兵で、この先も大丈夫なのだろうかと。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

クロエ・アスティン
うぅ、ぬめぬめして気持ち悪いであります。
そ、それにちょっと激しく動いたら、み、見えてしまいそうで……
って、ア、アリス様(f24161)、何を想像して……!?

自分のことを守ろうとしてくれてるのは分かりましたがアリス様ばかりに任せてはおけません!
戦槌と大盾を構えて襲いかかってくる触手を叩きのめしていきます。

けど、味と反応を覚えて増していく命中力にかなわず触手に捕まってしまい、
アリス様と一緒にアリス様の想像したような酷い目に合いそうに……

なんとか【戦女神に捧げる聖なる祈り】で変身することで一瞬を隙を作り、
戦乙女の槍の一撃を叩き込んで、アリス様を連れて離脱するであります

※アドリブやよりエロい目も大歓迎


アリス・クイン
クロエ(f19295)と一緒に決着をつけるわよ!
ついクロエを盾にしちゃったけど、こいつはダメ
すでに裸一歩手前のクロエじゃ一発で孕ませられる……!

触手の子を孕むクロエ……お腹ポッコリでマタニティドレスのクロエ……苦しい出産の末におくるみに包まれた触手の子を見せられるクロエ……!

UC【リアライズ・バロック】
親友のおぞましい未来像への恐怖を武器に、召喚したぬいぐるみの手には、触手を断ち切るハサミが輝く! 孕ませるっていうのなら孕ませてみせなさい!

ばさりとスカートの裾を掴んで持ち上げ、お望みのものを晒してみせるわ
近寄ってきたらジョキンよ!
一本二本入ってきても、怯んだりしないんだから!

※もっと酷い目も可



●少女孕み体験!?
 触手ゾンビとの戦いで、衣服を破損してしまったクロエ・アスティン(ハーフドワーフのロリ神官戦士・f19295)。未だ敵の親玉が残っているというのに、少しでも動けばポロリしてしまいそうで、これでは迂闊に動けない。
「うぅ、ぬめぬめして気持ち悪いであります……」
 全身を覆う不快感のせいで、まともに武器を握れるかもわからない。それでも、ここえ戦わねば食い物にされるだけだと、気合いを入れ直して身構えるクロエだったが。
(「ついクロエを盾にしちゃったけど、こいつはダメ! すでに裸一歩手前のクロエじゃ一発で孕ませられる……!」)
 敵のヤバさを直感的に察し、アリス・クイン(ビビり屋毒吐き姫・f24161)は、思わず自分が負けた時の未来を想像してしまっていた。
 触手の遺伝子を注がれ、怪物の子を孕んでしまう未来。そのまま怪物の花嫁として、マタニティドレスを着せられる未来。そして……苦しい出産の末、自らの子として触手の化け物を差し出される未来。
「そ、そんなのダメ! 絶対にダメ!」
「……って、ア、アリス様!? 何を想像して……!?」
 アリスが良からぬことを想像しているのを察し、クロエが思わず突っ込んだ。
 冗談じゃない。ただでさえ恥ずかしい格好にさせられているのに、妄想の中でまで辱められては堪らない。
 もっとも、妄想が生んだ恐怖はアリスの率いる対触手部隊として具現化され、それぞれ鋏を持ったぬいぐるみとして降臨した。
「さあ、孕ませるっていうのなら孕ませてみせなさい!」
 俄然、強気になるアリス。迂闊に近づけば、その瞬間に切断してやる。そんな彼女に鼓舞されてか、クロエも大盾と戦槌を構えてミルキィ・オークへと突撃した。
「ア、アリス様ばかりに任せてはおけません!」
 近づく触手を薙ぎ倒し、クロエは本体であるミルキィ・オークへと迫る。しかし、ミルキィ・オークとて、ただ触手を殴らせていたわけではない。
「ぐはははは! やるなぁ、小娘ぇ! だがなぁ……その味、覚えたぞぉ」
「なっ……そ、そんなところから触手が!?」
 自分が誘われていたと気付いた時には既に遅く、死角から回り込んだ触手によって、クロエは敢え無く捕らえられてしまった。大盾は身を守るのには最適だが、しかし視界を大きく塞がれてしまうので、大型の触手が死角から迫っているのに気が付かなかったのだ。
「あぁっ、クロエが! ちょっと、放しなさ……きゃぁっ!!」
 そして、同様にアリスもまた難なく大型触手に捕まってしまう。ぬいぐるみ達の鋏では、小さな触手は断ち切れても、大型触手は斬れなかった。
「くっ……! こ、この程度で、怯んだりしないんだから!」
 両足を触手で縛られ、逆さ吊りにされながらも、アリスは気丈なふりをして叫んだ。スカートは完全にめくれ、下着が丸見えになっていたが、ここで泣き叫んだところでどうにもならない。
「ふん、可愛げのない雌ガキだな。まあ、良いわ。貴様は後回しにして……まずは、こっちをいただくとするか」
 そう簡単にアリスが折れないと察してか、ミルキィ・オークはクロエの方へと狙いを定めた。慌ててアリスが止めるが、ミルキィ・オークはそれさえも楽しんでいるようだ。
「ちょっと、やめなさいよ! か、代わりに……アタシが何でもするから!!」
「ぐへへへ……そう言われて、やめると思ったのか? せいぜい、そこで仲間が穢されるのを眺めているんだなぁ♪」
 底意地の悪い笑みを浮かべ、ミルキィ・オークは大小様々な触手をクロエに放った。ユーベルコードの類ではない。単に相手を嬲り、犯し、慰み者にするための行動だ。
「ひっ……! く、来るなでありま……ひぎぃっ!?」
 極太の触手で前後から同時に貫かれ、クロエは思わず悲鳴を上げた。しかし、それでミルキィ・オークの蹂躙が止まるはずもなく、今度は先端に針のような突起を持った触手が胸の先に吸いつき、新たな極太触手が口の中にも押し込まれた。
「んぐっ……! がっ……ごふっ……!!」
 身体の内部を直に触手でまさぐられる感触と、大量の粘液が注ぎ込まれる感触が、同時にクロエを苦しめる。胸の先に差し込まれた触手からも何かを注がれ、クロエの腹と胸元が、小柄な体躯からは在り得ない程にパンパンな形へ膨らんで行く。
「あ……あぁ……」
 悪夢が現実となったことに、アリスは怯えてなにもすることができなかった。破裂しそうな程に膨らんだ胸と腹は、それこそアリスの想像していた触手の子を孕んだ状態そのものではないか!
「ぐへへへ……安心しろ。こいつに注いでいるのは、俺様の催淫毒を含んだ粘液だけだからなぁ。まだ、俺様の遺伝子は注いでねぇから、ガキが産まれることはねぇぞぉ」
 その代わり、まずは身体の中から雌奴隷になるよう改造してやる。そう言って笑うミルキィ・オークの攻めは、更に激しさを増して行く。
(「んぐぐ……お、お腹と胸が張って……苦しいであります……」)
 身体の中に更なる粘液を注がれて、もはやクロエは限界寸前だった。元より、彼女の体つきは10歳にも満たない少女のそれと大差ないのだ。それなのに、胸と腹をこうも無理やりに膨らまされては、今に皮膚の方が限界を迎えて身体が弾け飛んでしまう。
「さあ、これでラストだぁ! テメェはこれから、俺様の雌奴隷として可愛がってやるぜぇ!!」
「……っ! んぐっ! んふっ!! ひぐぅぅぅぅぅ!!」
 ミルキィ・オークが触手を大暴れさせたことで、クロエは全身を痙攣させて白目を剥いてしまった。触手が引き抜かれた瞬間、胸の先や下半身、そして口の中からも大量の粘液を噴き出して、ガックリと崩れ落ちて動かなくなる。異物を吐き出し、元通りの大きさに戻ったクロエの身体は、しかし薄汚い粘液の海に沈んでしまい、小刻みに震えるだけだった。
「さぁて、次はテメェだ、雌ガキ。さっき、孕ませてみろと言っていたよなぁ? だったら、お望み通りにしてやるぜぇ!」
「なっ……! や、やめなさいよ! そんなの、入るわけな……いやぁっ! 来ないで! やめてぇ!!」
 続けて自分に迫るミルキィ・オークの下半身を目の当たりにし、とうとうアリスも心が折れた。
 この化け物は、触手ではなく自分自身でアリスのことを犯すつもりだ。そんなことをされてしまったが最後、化け物の子を孕むのはアリス自身。先程から、ぬいぐるみ達も果敢に触手を切断しようと鋏で攻撃しているが、やはり極太の触手は大き過ぎるのか手も足も出ない。
 もはや、これまで。自分の純潔はここで奪われ、化け物の慰み者にされてしまう。身も心も完全に折れ、泣き叫ぶしかできなくなったアリスだったが……しかし、最後の最後で、運命の女神は彼女達を見捨ててはいなかったようだ。
「……いと気高き戦女神、戦いの地に立つ我らに加護を……我の生命を光に……」
「なっ……!? ぐはぁぁぁっ!!」
 消え入るような声の詠唱と共に、ミルキィ・オークの身体を背後から貫く光の槍。見れば、戦女神の加護を受けた鎧を纏ったクロエが、背後から渾身の一撃を放った後だった。
「だ、大丈夫でありますか……アリス様……」
 粘液と催淫毒で全身を侵蝕されたクロエは、既に立つのも一苦労といった状態だった。それでも、女神の加護を糧になんとか立ち上がり、触手から解放されたアリスを抱えて逃げ出した。
「こ、ここは……戦略的撤退であります……」
 このまま戦っても、これ以上はこちらの身が持たない。辛くも、化け物の子を孕まされることだけは逃れることに成功した二人は、後のことを他の猟兵達に任せ、一足先にグリモアベースへと帰還した。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

篁・綾
アドリブ連携歓迎だわ。

教祖なのか汚染源なのか悩むところね。

指定UCを発動しつつ突撃。
攻撃等を【誘惑】するように正面から行きましょう。
【目潰し】で撹乱しつつ、【鎧無視攻撃、2回攻撃】を駆使し【斬撃波】を乱射。
間合いを【見切り】、【残像】で攻撃をいなしながらドンドン斬り込むわ。
防御は【オーラ防御】で。
被害はまぁ、ないならないでいいのだけれど、あるならあるで。
被害が出た分だけUCの効果で強化されるわ。

それでも捕まった場合は、まぁ【覚悟】を決めてなんとかしましょう。
ナニかされつつも指定UCで侵食。
生命力を吸収しつつヤツの存在を【捕食】していくわ。

さあ、捧げなさい、おまえ自身を…



●弱肉強食の理
 触手ゾンビとの戦いで消耗した猟兵達を、次々に犯して行く恐るべきミルキィ・オーク。しかし、その度に手痛い反撃を受けまくったことで、ミルキィ・オーク自身もまた、随分と消耗してしまっていた。
「ぐぬぬぬ……これ以上は、さすがにマズい……。誰でもいい……早く、性を貪って力を回復せねば……」
 全身を炎で焼かれ、背中から槍で貫かれたダメージは、後から効いてきたようだ。このままでは、自分も猟兵と共倒れになってしまう。そうなる前に、誰でもいいから女を食っておこうと獲物を探し回るミルキィ・オークが見つけたのは、物陰に佇む篁・綾(幽世の門に咲く桜・f02755)だった。
「ぐへへへ……こいつは、丁度いい! 今からお前を食って、力を回復させてもらうとしよう」
 下劣な笑みを浮かべながら、ミルキィ・オークが綾に迫る。しかし、綾は繰り出された触手を軽々と避け、お返しとばかりに太刀を相手の眼球目掛けて突き立てた。
「ぐぇぇぇぇっ! 痛ぇぇぇぇっ!!」
 片目を抑え、悶絶するミルキィ・オーク。その間にも、綾は次々と斬撃を繰り出し、ミルキィ・オークの触手を片っ端から斬り捨てて行く。
「……この雌犬がぁ! こうなったら、犯しながら殺ってやるぅ!!」
 怪力に任せて、ミルキィ・オークが拳を振るうが、それもまた虚しく宙を切るだけだ。ならば、拳の攻撃をフェイントに使って触手を叩きつけようとするものの、闘気を纏った綾は、それさえも軽々と腕で跳ね除けた。
「この程度なの? まあ、所詮は女を犯すことしか能のないゲテモノね」
「おのれぇ……言わせておけば!」
 淡々と攻撃を捌き続ける綾に業を煮やしたのか、ミルキィ・オークは完全にブチ切れ、今までになく正確な触手攻撃を繰り出して来た。
「……っ!?」
「ぐはははは! さっきまでの戦いで、貴様の攻撃パターンは覚えたのだぁ!」
 学習型触手とでもいうのだろうか。今度は触手の方が綾の動きを見切り、瞬く間に彼女のことを縛り上げる。両手を塞がれた状態では刀を振るうこともできず、完全に攻守が後退してしまった。
「さぁて、捕まえたぞぉ。貴様には、色々と酷い目に遭わされたからなぁ。思う存分、楽しませてもらうぜぇ」
 邪悪な笑みを浮かべながら、ミルキィ・オークは綾の首に触手を巻き付け、同時に自らを以て彼女のことを貫いた。力に任せ、強引に嬲る。相手の女性に苦痛しか与えないやり方で、綾の尊厳を破壊しながら肉体も破壊しようというのだ。
「んぐぅっ!? こいつ、なかなか良い締まり……な、なんだぁ!?」
 だが、調子に乗って胸を開けさせたところで、ミルキィ・オークは目の前の光景に、思わず目を疑った。
 そこにあったのは、柔らかい女性の象徴などではない。桜色をした水晶が、びっしりと綾の身体を覆っていたのだ。
「廻れ、廻れ、因果の華……。憎悪に根を張り、緋を穿ち、朱の月夜に狂い咲け」
「ぐぉぉぉぉ! な、なんだ、これはぁ! 俺様の方が……力を吸われているぅ!?」
 慌てて身体を放そうとするミルキィ・オークだったが、しかし綾の方が、しっかりとミルキィ・オークを掴んで離さない。彼女の身体の締め付けは更に増し、ミルキィ・オークの触手さえも、そのまま食い千切らんばかりの勢いで締め上げて行き。
「や、やめろ! それ以上は千切れ……ぐぅぅぅぅっ! い、痛ぇぇぇぇっ!!」
 力任せに綾を引き剥がそうとするも、それをすればミルキィ・オークの方が千切れてしまう。気が付けば、綾の全身は桜水晶で覆われており、殆ど一糸纏わぬ姿でありながら、柔肌は全く曝け出しておらず。
「これは、私に敵対する者を食らう水晶。それを全身に纏ったらどうなるか……もう、お前にも分かるはず……」
「ぐぬぅぅぅぅ! だ、だが、何故に中からも力を吸われるのだぁ!?」
 力を奪うどころか逆に捕食され、ミルキィ・オークは焦っていた。
 外側を水晶で覆っているのなら、何故に貫いた中からも力を奪われるのか。理由は簡単。内臓の壁面とは、身体の内側にある皮膚のようなものだから。即ち、中身を裏返せば、それも外側と大差のないが故に、今の綾は胎内までびっしりと桜水晶で覆われているのだ。
「さあ、捧げなさい、お前自身を……」
「ひぃっ!! い、嫌だぁぁぁぁっ!!」
 全身から一度に力を吸い出され、ミルキィ・オークは泣き叫びながら懇願した。
 もっとも、それで許す綾ではない。貴様は今までどれだけの女性を、同じように懇願したのにも関わらず犯して来たのか。その所業を悔いながら、最後は自分が食われて死ぬとは、これを皮肉と言わずしてなんと言おうか。
「あ……ぁぁぁ……ぐぇぇぇ……」
 結局、綾の身体から逃げることはできないまま、ミルキィ・オークは触手の先端まで干からびて、ミイラとなって死んでしまった。
 乱れた衣服を戻し、綾はユーベルコードを解除する。下劣な化け物の生命力は大味で下品なので、どうにも好きになれない。
「因果応報とは、このことね。今まで犯した女性達に、地獄で詫びるがいいわ」
 それだけ言って、綾は踵を返し、颯爽と去って行く。首魁が倒された今、TSAも崩壊し、二度と再び同じような非道は行えないだろう。
 かくして、アポカリプスヘルの地より、また一つ邪悪な組織が消え去った。だが、忘れてはならない。この荒廃した無法地帯には、まだまだ恐るべきカルト教団や、モヒカンヒャッハー達の帝国があることを。その全てを駆逐するまで、猟兵達の戦いも終わらないということを。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年10月24日


挿絵イラスト