【サポート優先】宇宙にも温泉の秋が来ました
これはサポート参加者を優先的に採用するシナリオです(通常参加者を採用する場合もあります)。
●結局年中営業してますってよ
漿船「ウィンタースプリングス」はもう自らが何のために作られたのかも忘れ、そこに住むクリスタリアン達と気ままな日々を過ごしていた。体内にあるのは季節を問わず楽しめる温泉ビーチで、今日も子供達の声が騒がしい。
「……いい御身分ですね、『ウィンタースプリングス』」
そこへ突如として現れたのがバトラー・サファイアだった。何の用途かも分からない部屋の片隅。バトラー・サファイアは手を壁に触れ、漿船の声を聞く。
「まさかこれがまだ動くなんて、思いもしませんでしたか? メンテナンスをする者などいなかったでしょうから仕方のないことですが……これはプリンセスのためにあるもの。そう簡単に壊れるはずがありません」
言いながらバトラー・サファイアは徐に部屋を出て、喧騒の大きくなるほうへと向かう。
「察しが良いのは美徳です。プリンセスはあなたを待ちわびていますよ。ですが、『中の者達』を共に連れていくことはできませんので……私が始末して差し上げましょう」
●スペースシップワールド・13thラウンド
「疲れを癒すなら温泉は鉄板ですよね。のんびりぽかぽかいい気分……ですが、その温泉がピンチなので行きましょう! 温泉ビーチへ!」
ロザリア・ムーンドロップ(薔薇十字と月夜の雫・f00270)は今日も高々と握り拳を振り上げる。拳を握れば元気が出る。拳を上げれば力が湧く。これから事件へと向かう猟兵達にエールを送っているのだ。
「今回は久々に漿船の事件です。漿船『ウィンタースプリングス』にバトラー・サファイアが出現し、中に住んでいるクリスタリアンの皆さんを皆殺しにしてしまうということがわかりました。なので皆さんにはバトラー・サファイアの襲撃からウィンタースプリングスを守って頂きたい、ということになるのですが、ここで前段の話に戻ります。ウィンタースプリングスには『温泉ビーチ』というものがありまして、冬でも遊べるのが売りなんだそうです。ですが、秋だってきちんと遊べますよー、ということで、皆さんには温泉ビーチで遊びながら、クリスタリアンの皆さんの手を借りてバトラー・サファイアの出現場所を突き止めてほしいんです」
バトラー・サファイアは漿船ウィンタースプリングスに仕込まれた転送装置を利用して侵入を果たす。もし転送装置の在処をいち早く知ることができれば、バトラー・サファイアの出現を待ち構え、クリスタリアン達の被害なく倒すことも可能ということだ。
「各世界で色々な事件が起こっていますが、それに乗じて動き出す猟書家もいるかもしれません。警戒しつつ、一つ一つ事件を解決していきましょう! それではよろしくお願いします!」
沙雪海都
沙雪海都(さゆきかいと)です。
気が付いたら秋でしたね……。いやあ月日が経つのはあっと言う間です。
●フラグメント詳細
第1章:日常『冬でも営業中『温泉ビーチ』』
ノリで選んだんですが、さすがにまだ冬ではなかったです。
しかし冬でも営業しているよってだけで秋でもええやんけ! なノリです。
温泉ビーチにはクリスタリアンの子供達が集まって楽しく遊んでいるようです。話を聞けば何かわかるかもしれません。
第2章:ボス戦『バトラー・サファイア』
一緒に温泉には入ってくれません。ですので倒しましょう。
第1章 日常
『冬でも営業中『温泉ビーチ』』
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POW : 新たなビーチスポーツ『ビーチ卓球』で汗を流す
SPD : 温泉ビーチなら泳いだってマナー違反じゃない
WIZ : 遊んで楽しく薬用効果もある温泉ビーチ
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
草柳・華穂(サポート)
草柳・華穂(くさやなぎ・かほ)、ウサギ等動物の能力を移植された強化改造人間。
悪の秘密結社から脳改造寸前で脱出し復讐のため戦っていたわ。
悪い奴らに容赦は要らない、特に邪神とか邪教団とか手加減をする理由がないわね
まあ、容赦しなさ過ぎてダークヒーロー扱いになったんだけどね、後悔は無いわ
戦闘では蹴り技を主体とした戦い方をすることが多いわ
色々な動物が入っているけど、メインはウサギだからね脚力はちょっとした自慢よ
サエ・キルフィバオム(サポート)
アドリブ歓迎
基本的には情報収集が得意かな
相手が何かの組織だったら、その組織の一員になり切って潜入して、内側から根こそぎ情報を頂いちゃうよ
そうじゃなければ、無害で魅力的な少女を演じて、上手く油断させて情報を引き出したいね
戦いになったら、直接力比べの類は苦手だから、口先で丸め込んだりして相手を妨害したり、糸を利用した罠を張ったり、誘惑してだまし討ちしちゃうかな
上手く相手の技を逆に利用して、手痛いしっぺ返しが出来ると最高♪
敢えて相手の術中に陥ったふりをして、大逆転とかも良く狙うよ
蒼月・暦(サポート)
デッドマンの闇医者×グールドライバー、女の子です。
普段の口調は「無邪気(私、アナタ、なの、よ、なのね、なのよね?)」
嘘をつく時は「分かりやすい(ワタシ、アナタ、です、ます、でしょう、でしょうか?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
無邪気で明るい性格をしていて、一般人や他猟兵に対しても友好的。
可愛い動物とか、珍しい植物が好き。
戦闘では、改造ナノブレード(医療ノコギリ)を使う事が多い。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
●侮るなかれ温泉ビーチ
燦々とホログラム太陽が照り、南国を演じる偽装植物が生い茂るそこは一見すれば常夏の砂浜、つまりビーチである。
しかし寄せる波は滋養の湿気を多分に含む、人肌にもクリスタリアン肌にも丁度良い湯加減の湯。浸かってみれば温泉なのだから、そこは人呼んで温泉ビーチ。年中無休、いつでも温泉に入り放題、ビーチで遊び放題の、漿船「ウィンタースプリングス」の一施設だった。
よって草柳・華穂(強化人間のダークヒーロー・f18430)、サエ・キルフィバオム(突撃!社会の裏事情特派員・f01091)、蒼月・暦(デッドマンの闇医者・f27221)の三人が身に付けているのは水着ではなく湯あみ着だ。漿船で貸与されたワンピースタイプのもので、色はお揃いのピンクだった。
「ちょっと……あたしには似合ってないんじゃない……?」
「そんなことないない。まー、暦さんの似合いっぷりにはちょっと負けるけど」
「えへへ、ピンクが可愛かったの」
暦の希望が通った形で実現したピンクの湯あみ着。三人の中では年長者の華穂は少々見栄えを気にしているようだが、サエが問題なしと太鼓判を押す。幸い、今この温泉ビーチに居るのは、三人の他には暦と同じか少し下くらいの年代の、クリスタリアンの子供達だけ。他人の視線を気にしなくていい分だけ気楽だった。
「さてさて、情報収集だけど……多分普通に聞けば教えてくれるでしょ」
「そうね。この漿船に語り掛けてもらったとしても……時間には余裕がありそうよ」
「じゃあ、温泉で遊ぶ時間があるのね!?」
「そゆこと。というわけで、まずは温泉にゴー!」
サエが先頭切って温泉へ向けて走り出すと、暦が続いて追っていく。戦いに於いては険しい表情を見せることもある華穂もこの時ばかりは笑みを零して波打ち際へと歩いていった。
「あー……こういう楽しみ方もあるわけだ」
「ぷかぷかするのー!」
サエと暦は所々に浮いているブイに掴まり、のんびり温泉に浸かっていた。足が付かない入浴は案外疲れてしまうのではないか、と思っていただけに、お助けアイテムは思いの外有難かった。
しかしここは温泉ビーチ。海水浴場として活用するのもまた一興。華穂は形のいいクロールと力強いバタ足でざぶざぶ温泉を泳ぎ回っている。また一往復、サエと暦の前を通過していく。
「いやいや華穂さん、温泉に来てまで泳ぐってどーなのよ」
もう何往復しているのやら――少々呆れ気味にサエが声を掛けると、華穂は立ち泳ぎに切り替えて髪を整えつつ、
「ごめんなさい、なんだか足が浮いた状態なのが落ち着かなくて……それに、温泉で泳ぐって、なかなかできないことじゃない?」
「まあ、確かに……普通の温泉じゃ怒られますけども」
「私も泳いでみるの!」
それは脚力が自慢の強化人間の性なのか。華穂は泳ぎ、飛沫を浴びて温泉を満喫している。そこへ好奇心の塊みたいな暦が便乗し、ブイをビート板代わりにバチャバチャバチャバチャ。足を懸命に動かすも、なかなか前に進んでいかない。
「もっと、足の角度をこうすると――」
「わかったの!」
そしてひょんなことから始まる水泳講座。華穂は手を使って足の動きを真似てみせ、暦がそのように足を動かす。バチャバチャバチャバチャ。ちょっとは速度が出てきた気がする。
――となれば、泳がないのが何だか損な気がしてサエもぷかりと、ラッコ泳ぎ、もといブイを抱えた背泳ぎで温泉に浮いてみた。ホログラム太陽の日差しは眩しく、ホログラムの空は殊更青い。
「あー……こういう楽しみ方もあるわけね」
サエはちょっと悔しそうに納得して、足をゆらゆらと動かしていた。
随分「長湯」だった気がする。砂浜まで戻り、いざクリスタリアンの子供達を探してみると、彼らは何故か卓球を行っていた。
「ビーチで卓球をやってるの!」
「足腰が鍛えられたり……するのかしらね?」
「いやあ、それにしても斬新すぎでしょ」
温泉に卓球とは確かに縁があるが、くっつけてしまうという発想は三人には無かった。ともかく子供達に話を聞かないことには進まないので、見物している子供達にサエがそっと声を掛けてみる。
「君達、ちょっといいかい? お姉さん達、『転送装置』っていうものを探してるんだけど、何か知らない?」
「『転送装置』? 何それ、知ってるか?」
「ううん、知らなーい」
子供達の輪の中で転送装置という言葉が広がっていく。卓球をしていた子供達も手も止めていたが、誰一人として知っているという声は無かった。
「そういえば、漿船の住人のクリスタリアンは、その漿船の声を聞くことができるはずよ」
「それだ。誰か、この漿船に聞いてもらえないかな?」
サエが改めて尋ねてみると、クリスタリアンの子供達は顔を見合わせてから、
「いいよ。でもその前に、ビーチ卓球で勝負だ!」
「おっと、予想外の展開だな」
「ビーチ卓球っていうの? 私、やってみたいの!」
「こっちもか!」
今日のサエはツッコミ役でなかなか忙しい。
さて、ここでいつものサエならあれこれ策を弄し口車に乗せて相手から情報を引き出すのだが、今回の相手はまだ十年生きたかどうかもわからない子供達。下手に拗ねられても困り物で、暦からの援護射撃もあって。
「……仕方ない、やるかあ、ビーチ卓球」
温泉ビーチの第二ラウンドが始まるのだった。
ビーチ卓球とはビーチで卓球をするだけ――と思いきや、これがなかなかの曲者。理由は華穂がちらりと挙げていたが、その足場にあった。
「――とわっ、とと」
きゅるきゅると曲がってきたボールに追いつこうとサエが踏み出すも、ずずっと足元が沈み込んでしまい、伸ばしたラケットが空を切る。砂浜は足元が安定せず、際どい所でボールを逃しがちだった。
しかも相手の子供はおそらく毎日ビーチ卓球に興じているのだろう。場慣れしていて結構上手い。サエはポイントを先行される苦しい流れになっていた。
その右隣では暦がクリスタリアンの少女とビーチ卓球で対戦していた。こちらは至極ほんわかしたムードで、ツーバウンドが許されているゆるりとした勝負。
「カッコいいサーブを決めてみせるの!」
暦は手のひらに乗せたボールをポンと跳ねさせ、ラケットで素早く叩く。カコン、と暦のコートで一度跳ねたボールは大きくネットを超えて相手のコートへ。
「あうっ!」
跳ねてきたボールに合わせて少女はラケットを振り回したが、高く跳んだ分だけ落下の速度がついたボールは少女の目測の外へと落ちてしまい、レシーブは空振りに終わってしまった。ボールは転々とコート上を転がり、やがてぽてりと砂の上に落ちる。
「これで私の勝ちよね?」
「負けちゃった……あなた、強いのね!」
勝負が終われば二人は友達。少女が差し伸べてきた手に暦はぎゅっと握手した。
他方、左隣では。
「――ふっ!」
華穂が自慢の脚力を存分に発揮し、砂地も何のそのでボールを拾いまくっていた。ぱっと見でも他の二人とは迫力が違う。
相手も子供ながら強豪だったのだが、回転サーブだろうが超速スマッシュだろうがとにかく足を飛ばして食らいつき、相手のコートへ返球する。卓球の技量以上に脚力を見せつけていた。
「また負けたー! お姉さん強すぎー!」
その結果が二連勝。決着が速過ぎたため相手のリベンジを受ける形になったが、容赦なく跳ね返す。子供だから、と手を抜かないのは華穂の美徳であった。
「まー、お姉さん達の勝ちってことで!」
場を仕切る少年はちょっと譲る形で負けを認めた。総合的に見れば猟兵の三勝一敗。黒星については当人が愕然としているのでここでは触れないでおく。
「じゃあ、漿船のお声を聞いてもらえるのよね?」
「ちょっと待ってて!」
先程まで大はしゃぎだった子供達は静まり返り、漿船の声に耳を傾ける。不思議な沈黙の中に波音だけが響いてくる。
「……うん……うん……え、そうなんだ!」
子供達は揃って驚いているようだった。それからまた少し交信のような行動を続けて、華穂と暦の二人に言うには、
「あるんだって! 『転送装置』ってやつ!」
「できたら、その場所に案内してもらえないかしら?」
「わかった! ここを出たところで待っててよ!」
子供達は各々駆けて更衣室へと戻っていく。その姿を見送って、華穂は少し離れた場所で砂弄りに明け暮れるサエへと声を掛けた。
「あたし達も行きましょ?」
「はぁ~い……もう少しだったんだけどなぁ……」
互いに点を取り合ういい勝負だっただけに悔やまれる。とは言え目下の目的は果たされており、三人もまた温泉ビーチを後にして着替えに向かうのだった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
第2章 ボス戦
『バトラー・サファイア』
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POW : ナイブスストーム
【サファイアでできた無数の暗器】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
SPD : アカンプリッシュメント・オブ・アサシン
レベル分の1秒で【麻酔針】を発射できる。
WIZ : サファイア・フラッシュ
【サファイアの肌】から【蒼く眩い閃光】を放ち、【目を眩ませること】により対象の動きを一時的に封じる。
イラスト:白菜ポンズ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠エリル・メアリアル」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●満を持しての登場も
「……ここは」
バトラー・サファイアが辿り着いた漿船には明かりが灯っていた。何故明るいのかと問われれば、答えは一つしかない。
クリスタリアンの子供達の手引きで一足先に転送装置の元へ辿り着いた猟兵達は、待ち構えていたのだ。バトラー・サファイアが現れるのを。
「……排除すべきものが少し増えただけ……『ウィンタースプリングス』がプリンセスの元へと届けられる事実は、揺るぎませんから」
だがプリンセスに仕える「バトラー」はあっさりとした反応を見せる。プリンセスに仕える「バトラー」だからこそ、底知れぬ自信を見せるのだ――。
ハンナ・レドウィッチ(サポート)
ふふん、どうやら大天才邪竜神様の手助けが必要なようね。
不要と言われても助けに行くから、安心して崇め奉りなさい!
超自信過剰なオラトリオの自爆魔法使い。UC大召喚を使用しない間(使用予定無し)、UCの成功率が下がる(お任せ)為、よく自爆して気絶します。
棒術に長け、マイケルくんでの接近戦が得意ですが見た目は若くてもお婆ちゃんなので腰に来ると戦闘不能に。
UCは選択した物を自爆を何故か恐れず強気で使用し、成功すると小躍りして喜びます。
接近戦ではマイケルくんで攻防一体の戦闘を行い、他猟兵と積極的に連携。
隙を見て、あるいは調子に乗ってUCを使用します。
アレンジその他全てお任せ致します!
●大天才は今日も平常運転です
緊張感漂う戦場。バトラー・サファイアがサファイアの暗器に手を掛けようかという時に、どたどたと地鳴りのような足音を立てて駆け込んできたのは。
「私が――来たわよ!」
「……特にお呼び立てしていませんが」
「遠慮しなくてもいいのよ! この大天才邪竜神様ことハンナ・レドウィッチが来たからには、安心して倒されなさい!」
ハンナ・レドウィッチ(天災級自爆魔法使い・f31001)とは騒々しくも猟兵だった。ドリフト的に足元を滑らせながらバトラー・サファイアと正面で対峙する。しかし勢いが付きすぎてあわや壁に衝突するところ――衝突するのがハンナにとっては自然なだけに、踏み止まってしまったのは何か途轍もないことが起こるのでは、と予感させる。
「マイケルくん! 準備オッケーね!」
意志持つ箒はハンナの声にニィと笑う。付き合いの長い間柄、暴走癖にはもう慣れている。持ちつ持たれつ。文字通りハンナに持たれた箒は棍の如き扱いを受け、バトラー・サファイアに向けられようとしていた。
接近が無駄に速い。暗器の投擲が間に合わないと判断したバトラー・サファイアは執事服の袖を引いて肌を晒す。刹那、蒼く眩い閃光が戦場を強烈に駆け抜けハンナを光の世界に巻き込んでいく。
所々ずれているハンナだが、光に対しては人並の反応を示していた。眩しさには反射的に目を閉じて、猛進する足も一瞬固まる。
しかし次の瞬間には、
「見えなくたって関係ないわ!」
足元がどうなっていたかも覚えていないのに暗闇の中を突っ走っていた。妄信とは斯くも恐ろしい。
バトラー・サファイアはある種の脅威を覚えて静かに身を退いていた。距離を取り、次の機会を待つ。当然と思われる行為がハンナの頭には無く、勢いよく繰り出した突きはまず空を切る。
続け様、ハンナは箒を一文字に薙ぎ払っていた。連撃、当然何も掠めないが、ハンナは当たった体で突き進み攻撃を繰り出し続ける。猟兵の中には定められたプログラムの如く連撃を披露する力を持つ者がいるが、ハンナは完全自前だった。
攻撃は一向に当たらないが、バトラー・サファイアとの間はきっちり詰めていた。おそらくはもう閃光の影響は消えているが、ハンナはがっちりと目を閉じたまま。暗闇の中で連撃の締めに持ってきたのは大天才の大魔法――的な何かだった。
『この大天才邪竜神様にかかれば、ただのウィザード・ミサイルもトンでもない力を出せるんだから!』
宙に浮かび上がるは爆ぜる炎。射程は悲しくて声に出すのも憚られるほどだが、ハンナの背後に回り込む動きを見せるバトラー・サファイアにはギリギリ届くか――いや、そもそも論として、そのウィザード・ミサイルは「狙いがついていない」のだから、
「――ぎゃあああああ!!」
闇雲に放たれていった炎の矢は簡単に交差してハンナの零距離で爆発を起こす。レベルの分だけ嵩増しされた炎の海に一度爆発が起これば全ての矢が誘爆し、それこそトンの圧力を発生させる大爆発へと成長していた。
そして悲しき哉。ハンナの力は自爆したほうが射程が伸びるのだ。爆炎がバトラー・サファイアの蒼い肌に焼き目をつけ、爆風が神の手の如くバトラー・サファイアの体を宙に攫って壁に思い切り叩きつけた。
全てが不測。全身を強打したバトラー・サファイアは小さく呻きながら床に落ちる。ハンナは意識ごと落ちてしまっていたが、爪痕はしっかり戦場に残したのだった。
成功
🔵🔵🔴
源・ヨーコ(サポート)
『悪い子はお仕置きっすよー!』
人間のブレイズキャリバー × ビーストマスター
年齢 16歳 女
外見 158.4cm 金の瞳 ピンクの髪 色白の肌
特徴 胸が大きい 八重歯 ギャル ハイテンション! 運動が好き
口調 体育会系(自分、~先輩、~っす、~っすよ、~っすね、~っすか?)
悪いヤツは鉄拳制裁!
あまり難しいことは考えず、敵に向かって猪突猛進するタイプ。全ては拳で解決できると信じていて、とりあえず接近して殴るが基本戦術。
硬そうな相手にはカウンターでの一撃必殺を狙い、素早そうな相手には連撃と使い分けぐらいはする。
単独行動を好み、調査などは苦手。
基本は戦闘オンリーな感じですが、よろしくお願いします。
●燃える闘魂の三原則
「悪い子はいねーっすかー!!」
どこぞの世界のどこぞの風習を思わせる文句を口にして源・ヨーコ(鉄拳制裁・f13588)が戦場に乱入してきた。我の強い猟兵の連続にバトラー・サファイアも思わず眉を顰める。
「次から次へと……」
「悪い子発見っすよー! 外の子供達が少し怯えてたっす……自分がいいところ見せてあげなきゃダメっすね!」
ヨーコは脇を引き締め拳を固めて一直線にバトラー・サファイア目掛け突っ込んでいく。あらゆることは拳で解決できると信じて疑わないヨーコ。まずは接近しないことには始まらない。
接近戦闘は得手でも不得手でもなく、そして相手の土俵に上がるのは癪でもあったが先の例がある。相手が何を持つか見極めんとバトラー・サファイアもまたヨーコに向けて暗器を取っていた。
ヨーコが体を捻り力を溜めると同時、バトラー・サファイアが暗器を振りかざす。互いに右から繰り出された突きの拳と突きの暗器。真っ向勝負を仕掛けた両者の攻撃は中央で衝突すると、衝撃の波を円形に伝播させながら一瞬にして無の空間を作り上げた。
力比べは全くの互角だ。衝突点に二人の視線が注がれる。拳は拳であり、暗器は暗器である。そこに隠し事は一切無い。
バトラー・サファイアはヨーコの拳の本質を見極めると、それ以上踏み込むのは得策ではないと判断し暗器を退きながら後方へ跳躍、暗器の遠距離投擲に切り替える。輪を作る暗器がミサイルの如く放たれて、ヨーコへ包み込むように襲い掛かっていた。
「何が降って来ようとも……正義の名の下に打つべし打つべしっす!!」
鋭利なナイフ状の暗器だが、一度は拳で止めている。まさに鉄拳。それを今度は両の拳で空中に放つ。
ヨーコがグリモア猟兵に送り出されてからこの場に到着するまでの間で、ものの十秒もなかったクリスタリアンの子供達との交流。駆け込んでくるヨーコに対し、握った拳を勇気を出して振り上げてエールを送った少年がいた。お返しに出した右手は触れ合うことはなかったが、そこには確かな友情が芽生えていた。
負けられない戦いだ。積み重ねてきた努力を無駄にしないために、ヨーコは渾身の拳を繰り出していた。高まる気合は攻撃力へと転化され、左右交互に繰り出されるフックは暗器に突き通されることなく、悉く打ち落としていく。
カン、と乾いた音と共に最後の暗器が打たれて直角に落ちた。ヨーコは短く呼吸を整えた後にすぐさまバトラー・サファイアの着地の隙を狙って踏み出す。その一歩は戦車の如き威圧感を湛え、次の暗器に伸びようとしていたバトラー・サファイアの手を鈍らせた。
ぐるんと大回りで飛んできた右のボディーブローを前に、暗器を取れなかったバトラー・サファイアは生身で受けるしかない。中途半端に差し出された左腕にそれこそ刃のような鋭い一発が突き刺さって腹まで持っていく。
「うっ――」
硬いはずの宝石の体にビシッと不吉な音が響き、バトラー・サファイアのすまし顔が痛みに歪む。そのまま振り切られたヨーコの拳は一つの勝利をもぎ取っていた。
成功
🔵🔵🔴
禍沼・黒絵(サポート)
『クロエと遊んでくれる?』
人間の人形遣い×ビーストマスター、13歳の女の子です。
普段の口調は「無感情(自分の愛称、アナタ、ね、よ、なの、かしら?)」、独り言は「ちょっと病んでる(自分の愛称、アナタ、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
一人称はクロエ、人からクロエと呼ばれると喜ぶ。
ちょっと暗い感じの無表情なキャラ
武器は装備している物を自由に使って構いません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
●蒼いアナタと黒いクロエ
やけに蒼くてピカピカした肌は宝石の証らしい。今は少し焼き目がついてしまっているが、それでもどんよりとした「クロエ」とは大違い――禍沼・黒絵(災禍の輩・f19241)は黒いクマのぬいぐるみ、クロームを糸で引き回してバトラー・サファイアに狙いを定める。
ふわふわした見た目とは裏腹に、手足に仕込まれた暗器の一撃は強烈。喜怒哀楽のどれでもない無の表情を保ったまま接近し糸を操る黒絵に、バトラー・サファイアは危機感を覚えていた。
左腕が満足に動かない。軽やかな身のこなしも今は腹に詰め物をされたように体が重く、影を潜めていた。明らかに只者ではないぬいぐるみは波打つ糸の動きに合わせて飛び掛かってこようとしている。黙って見ているわけにはいかなかった。
バトラー・サファイアが右で手にしたのは暗器よりも軽く素早く発射できる麻酔針。ぬいぐるみの根元となる黒絵を討ち取るべく、光の加減によっては不可視の域に到達する細長の針の群れを放つ。秒間100を超える速度で放たれた麻酔針は時に星の瞬きにも似た光を反射しながらぬいぐるみの脇をすり抜けていく。
その先にいた黒絵は――確定した未来から逃れるように、ぬいぐるみに繋がる糸を伸ばしながら左に飛び出していた。バトラー・サファイアが麻酔針を放つよりもっと前に予感していた暗闇は夢の色のない眠り。時の幅があり過ぎたために未来がバトラー・サファイアの手を離れて自由となるまで待たなければならなかったが、その分動き出しは早かった。
不可避、と。ある種の確信めいた感情を抱いていたバトラー・サファイアは虚を突かれ、暗闇に似た色のぬいぐるみが眼前に迫っているとの認識が追いつかなかった。両肩へと振り下ろされたぬいぐるみの両腕は鈍器となってバトラー・サファイアを打ち据える。点の重圧を受けて堪らず膝を折ったバトラー・サファイアの頭上をぬいぐるみが跳び箱の要領で軽く越えると、最後の着地は黒絵がぴたりと決めさせていた。
成功
🔵🔵🔴
迅雷・電子(サポート)
人間のバーバリアン×力持ち、16歳の女です。父親が相撲取りだったのが切欠で相撲にはまり、夢は女横綱です。
普段の口調は「男勝り(あたし、あんた、だねぇ、だよ、だよねぇ、なのかい?)」です。普段は女子高生なので制服ですが戦闘になると脱いでイェーガーカードの姿になります。基本相撲の動きで戦います。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
曽我部・律(サポート)
『この力を得たことは後悔していない……』
『私以外の人間が不幸になるところを見過ごすことはできないんでね』
『こういうのには疎いんだが……ふむ、こんな感じか?』
とある事件で妻子を失い、その復讐の為にUDC研究を続けているUDCエージェントです。ですが、UDCを強引に肉体に融合させた副作用として徐々に生来の人格は失われつつあり、妻子の記憶も彼らの写真によって辛うじて繋ぎ止めています。
多重人格者としての別人格『絶』は凶悪なオブリビオンの存在を察知すると、律に代わって表に出てきて戦います。その際、口調は『おい律……うまそうな匂いがするじゃねぇか。代われよ』みたいな凶悪な感じになります。
●肉は斬らせず、何なら喰らう
「力押しには弱いみたいだねぇ、一気にいくよ!」
「あいつもオブリビオン……くっ――」
(『カカカ……食い甲斐のある匂いがするぜ』)
バトラー・サファイアは度重なる打撃を受けて両腕をだらりと下げていた。無理に持ち上げればベキベキと自壊していきそうで、指先に触れる暗器が重い。その姿に勝機ありと見て、迅雷・電子(女雷電・f23120)と曽我部・律(UDC喰いの多重人格者・f11298)は周りの猟兵達が繰り広げる怒涛の攻撃に乗じ、バトラー・サファイアへと迫っていく。
バトラー・サファイアはこの状況を想定していたわけではない。猟兵達の対応が素晴らしく、重要なところで力負けをしている。そこにやってきた電子と律もまた力技を得意としそうな雰囲気を醸し出していただけに、バトラー・サファイアは対処に追われることになる。
足はまだいくらか動くが、逃げ回るばかりではいつか必ず追い詰められる。間合いに活路を見出さざるを得ないバトラー・サファイアは両肩を負傷し思うように腕が上がらない中、暗器を低く水平に並べ、魚雷の如く電子と律の足元を狙い解き放った。
急角度の方向転換を幾度となく繰り返しながらも絶妙な立体交差で飛翔する暗器は攪乱の意味もあった。少しでも迷い、足が止まれば追撃が利く――だが電子が見せる摺り足は着実な前進を見せた。
「あたしの前には通用しないねぇ!」
脱ぎ捨てた制服の下、さらしを巻いた姿は紛れもなく相撲道を突き進む未来の女横綱。腰を深く落とした摺り足の姿勢から、迫り来る暗器を電撃の突っ張りで弾き返す。何千回と柱を打ってきた硬い掌を前に、暗器は鋭さを失い散らばっていた。
しかし電子の強靭な腕もどうあがいたって二本しかない。そこに生まれる死角をカバーしていたのが律だった。内より湧き上がってくる別人格の衝動を抑え込みながら足技を駆使して暗器を蹴り飛ばす。正面のみを見据えていればいい分、電子の電撃の突進は勢いを増していた。
「どっせぃ!!」
「――ぐっ!?」
ぶつかり稽古さながらに上体を突っ込ませた電子の突進でバトラー・サファイアの腹が大きく凹む。律の助けにより倍化した破壊力はバトラー・サファイアを大きく吹き飛ばし、壁まで叩きつけていた。
反動でうつ伏せに倒れてくるバトラー・サファイアに、今度は律が素早い反応を見せる。抑え込んでいた衝動ももう限界――いや、頃合いか。
「喰っていいぞ、絶」
『待ってたぜぇ』
律は意識の主導権を放棄して「絶」となる。横たわるバトラー・サファイアの左腕をがしりと掴んで持ち上げると、執事服の上から二の腕を一気に噛み砕いた。
「いやあああぁあっ!!」
「ククク……いい歯ごたえだ」
本人の目の前で絶は宝石の腕を咀嚼し喰らう。猟書家だけあって上質で、左腕一本でも体内のUDCの凶暴性は段階を飛ばして跳ね上がった。
「っらぁっ!!」
食後の運動、とでも言わんばかりに放たれた絶の回し蹴り。凹んだ腹をさらに横からごりっと崩し、バトラー・サファイアの体は部屋を横断的に滑り転げる。左腕の欠損故か何度か大きくバウンドすると、最後は仰向けに倒れて止まった。
「あぁ……ぐぅぅ…………」
仰向けの状態でも体が不釣り合いであることがわかる。その身を起こすのは容易なことではなかった。
成功
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シフォン・メルヴェイユ(サポート)
『楽しい世界が待っていたらいいなぁ。』
普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」
怒った時は「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
のんびりとして、無邪気な性格をしています。
基本的に常に笑顔で人に接して、
敵以外なら誰に対しても友好的な性格です。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
●誰がために鉾を振る
まるで何も動かない。バトラー・サファイアの体は時が止まったかのように横たわる。
(もう少しで、あの子達の笑顔を取り戻せるのね……!)
シフォン・メルヴェイユ(夢見る少女・f19704)は時詠みのトライデントを握る手に力を籠めた。完全なる消滅を見届けるまで気は抜けないが、勝利は目前まで迫っている。
確実に手繰り寄せる一撃を放つべく、シフォンは魔力を高めていた。螺旋を描きながら放出される魔力の中でシフォンは天使さながらの豪華絢爛なドレス姿へと変身し、懐中時計の幻影が曲がった針を回すのに合わせて、タンと一蹴り、飛翔する。
時が動く。バトラー・サファイアもまた幻影に晒されて、ようやく我が身の今に気付いた時には三叉の鉾が低空で突き抜けてこようとしていた。
「――っ!!」
強引でも無理矢理でも、とにかく体を転がしずらすしか生き延びる手段がなかった。凹んで崩れて薄っぺらになった腹がひび割れの音を発していたが、視界の端に通過した鉾に真っ二つにされるよりはマシだった。
バトラー・サファイアが悪あがき染みた回避を見せて、シフォンの突撃飛翔からの斬撃は惜しくも床を掠めるに留まった。だが課せられた使命を全うしようとシフォンは急反転から再度バトラー・サファイアへと突っ込んでいく。今度は真横から――転がる程度じゃ逃がさない。
「やああぁっ!!」
鉾を刀のように振り上げて猛然と迫るシフォンに、バトラー・サファイアは最後の意地で閃光を放つ。喰われて露出した左腕の断面が丁度いいスポットライトとなって、シフォンの視界を光で塞ぐ。
眩さにシフォンは思わず目を瞑る。その瞬間にぼやっと見えたのは、道中で目にしたクリスタリアンの子供達の姿だった。
漿船を襲う脅威に立ち向かうには重荷が過ぎる。誰かが代わってやらねばならぬが――誰かとは。シフォンに思い当たるのは一人しかいない。
私が――! その思いがあるからこそ、たとえ視界を失おうとも止まることはできなかった。空振りでも構わない。そのまま壁に激突したって何度だって舞ってみせる。今はただ、その手に握り締めた時詠みのトライデントを振り切るのみ――。
閃光は放った――が、無理が祟って腹が砕け、首が落ちてきたところに鉾先が薙ぎ払われていた。岩石よりもまだ硬い物を力技で叩き割ったような感触が手に跳ね返り、シフォンは急停止して薄ら瞳を開ける。
光は収まっていた。振り返った頃にはバトラー・サファイアの生首が床で割れて、煌めきながら跡形もなく消滅していった。
成功
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