8
炊き出せ、デビチューバー!

#デビルキングワールド #デビチューブ

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#デビルキングワールド
🔒
#デビチューブ


0




「理不尽なクレーム電話かけてみた」
「激辛大食いチャレンジ」
「学校全てのドアに黒板消しを仕掛けてみた」
「捨て猫を石鹸水で虐待してみた」
 これら極悪動画でおなじみ、デビルキングワールドの動画サイト「デビチューブ」。
 玉石混交ながら毎日何千何万もの新たな動画がアップされているこのサイトでは、近年とある問題を抱えていた。
 その名は「勇者系デビチューバー」。
 彼らが行っているのは、その名の通り「愛と勇気に満ちた善行を行う様子を配信する」という、デビルキング法やデビチューブ規約に堂々と違反したマジモンの「裏動画」である。
 しかし怖いものみたさの悪魔達によって凄まじい再生数を稼げることと「デビルキング法に違反しているなんて最高にワルだろう!」と開き直っていることもあり、広告剥奪・チャンネルBANなどの規制線も無視して、増加傾向にあった。
 そしてそんな彼らを快く思わない、デビチューバー達も多くいた。
「その結果が勇者系デビチューバーが生配信中に襲われる……という事例ですね」
 ルウ・アイゼルネ(滑り込む仲介役・f11945)がスライドした画面には「勇者系デビチューバー○○、リンチされる!」といった物騒な題がつけられた切り抜き動画が表示されていた。
「勇者系デビチューバーが悪の名の下にボコボコにやっつけられる……という展開は多くの悪魔にとって非常に好ましいこと。そのためそれを実行した者は賞賛され、一気に登録者数を増やしています。そしてオブリビオンも2匹目のどじょうを狙ってくることは余裕で推測できます」
 動画が回されるたび、その投稿者には広告料やスーパーチャットという形でお金が入る。
 魔界の通貨「D(デビル)」には魔力が籠められており、それを大量に集めて使うことでカタストロフ級の儀式魔術を発動できることが分かっている。
 一回の広告料は微々たるもの、世間に人気の動画投稿者だから後回しでも……と見逃していればいつかとんでもない事態が引き起こされてしまうだろう。
「というわけで、今回は新進気鋭の勇者系デビチューバーの援助をすることであえて大きく炎上させ、オブリビオンを誘き寄せたところで、ボコボコに返り討ちにすることが目標となります」
 配信の内容が善行であればある程、真面目な悪魔達の間で炎上して拡散される。
 そしてそれを聞きつけたオブリビオンはきっと自身の名声を上げるべく撮影の現場に現れるはずだ。
「今回、この作戦を実行するに当たってこちらの『MANPUKU』さんに協力を取り付けております」
 MANPUKUは複数人の料理研究家達によるグループで、お金がなかったり災害にあったりして満足にご飯が食べられない者達の元に駆けつけ、無料の炊き出しを行っている。
 デビルキング法に則って本来すべきなのは、その悪魔達を見捨てるか、目の前で美味しそうに食事をすること。彼らの行為はまさに正反対。立派な勇者系デビチューバーだ。
「共に料理をしたり、必要な材料を運び入れたり、彼らを現場に高速で連れて行ったりなど、援護の方法は皆様にお任せいたします。それでは囮捜査ならぬ囮討伐のスタートです!」


平岡祐樹
 おはこんばんにちは、デビルキングワールドで動画サイトにまつわる依頼を完結した直後にそれそのものが来て動揺した系MS、平岡祐樹です。

 第2章は集団戦ですが、戦闘ではありません。
 集団敵はあくまで「魔界の一般住民」です。外見はオブリビオンと大差ありませんが、一般住民なので、惨たらしく殺すようなプレイングは却下させていただきます(普通に斬られたりふっとばされたり燃やされたりする分なら死ぬことは無いので、どんどんやっちゃって構いません)。

 「悪魔は頑丈です」(ここテストに出ます)。
90




第1章 日常 『勇者系生配信』

POW   :    頑健な肉体を活かした善行を働く。

SPD   :    器用さや俊敏さを活かした善行を働く。

WIZ   :    賢さを活かした善行を働く。

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

リケ・ヴァッハ
勇者系デビチューバー?
相変わらず妙なことするものねぇデビルキングワールドは…まぁいいわ
えっと…カメラここにおいて…映ってるかしら?
…よし、どうも〜♪リケチャンネルでぇす♪今日は太陽の力を使って枯れた畑を蘇らせてみようと思いまぁす

(さてとまずは「祈り」を使って私の太陽の力で畑に芽を生やそうかしらね、それから水とかやったり神が体張って自然を耕したら視聴者伸びるでしょう…楽しいじゃないこれ♪)



 話は数ヶ月前に遡る。
「勇者系デビチューバー? 相変わらず妙なことするものねぇデビルキングワールドは……」
 勇者系デビチューバーが起こした騒動とそれに対する有識者の意見をまとめたネットの記事を眺めながら、リケ・ヴァッハ(「太陽」を司る小さな聖女神・f35566)は息を吐いた。
 そしてすぐにそのページを消すと、本来の目的であるサイトに書いてあることへ目を通す。
「まぁいいわ。えっと……カメラここにおいて……映ってるかしら?」
 そしてカメラから距離を取ると、手入れする者が無く荒れ果ててしまった土地を背にリケは両腕を大きく広げた。
「……よし、どうも〜♪ リケチャンネルでぇす♪ 今日は太陽の力を使って枯れた畑を蘇らせてみようと思いまぁす」
 リケは当初、祈り、自らの太陽の力で奇跡っぽいことを起こして、畑に芽を生やそうと考えていた。
 しかし調べてみるうちに、しばらく耕していなかった畑の土は硬くなっていることが多く、土の中に残った昔の作物の根や風で飛ばされて来た小石や雑草をちゃんと取り除かなければ作物に栄養が行き届かず、形が悪く美味しくない物が出来上がってしまうことが明らかとなった。
 どうせ育てるのならば美味しい物を作りたい。水をやったり体を張って耕したりするつもりだったリケはせっかくならば、と挑戦することにしたのだ。
 だがどれだけワルかろうと命に対する価値観は他の世界とほぼ同じなデビルキングワールド。
 極悪動画でお馴染みのデビチューブにも、ガーデニングの様子を投稿したり上手く育てるコツを指南したりする動画が一定数存在し、元々知名度があるか珍しい植物を育てているか等しなければ再生数を大きく伸ばすことは難しい。
「……思ったより楽しいじゃないこれ♪」
 しかし土に汚れながらも楽しげに農作業を行う様は偶然オススメの動画・配信一覧から見つけた視聴者の足を止めさせることがあった。
 そうして時は経ち現在。
 リケの目前には、瑞々しい実をつけた野菜が並ぶ畑が出来上がっていた。
「ふふっ。美味しく食べてもらえるといいわね?」
 あとはこれを調理してくれるデビチューバーの到着を待つばかり。
 自らの聖なる光で育てたからか、初心者ながら美味しそうな見た目に仕上がった実のうちの1つを手に取り、リケは微笑んだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

ブラッディキング・アロ(サポート)
『何事も暴力で解決するのが一番だ!』
鮮血を操る悪魔、 性格は気が強く、肉弾戦を好む。 血液で構成された騎士を召喚することができます、 戦闘状態で背後からさらに2本の腕を出すことができる。 普段長手袋で赤い腕を隠す。 【大人モード】と【ロリモード】の2形態がある。 普段は「ロリモード」で行動する、 本人曰く「省エネモード」。 料理と美味しいものが好き、 人の噂を聞くのが好きだ、 あまり考えないタイプのようだが、戦闘時には意外と頭を使う。


リカルド・マスケラス(サポート)
『炊き出し系ヒーローの登場っすよ~』
装着者の外見 オレンジの瞳 藍色の髪
基本は宇宙バイクに乗ったお面だが、現地のNPCから身体を借りることもある

割と【料理】技能が必要なイベントなど得意。ジャンル的には大衆料理をとにかく量作る感じの得意。宇宙バイクで簡易キッチンセットなども引っ張っているので、そういうのを使って料理することもある。また、ダークセイヴァーで料理修行していたので、素材を余すことなく毒抜きなど行ったりすのも得意。
その世界での料理や行事などについても【世界知識】でカバーしたりできます。
また、食料に困窮した世界では【森羅穣霊陣】で作物を急成長させて食料を生産することも可能



 何十人分もの汁物を煮込めそうな大鍋を小さな体いっぱいに抱え込んだブラッディキング・アロ(血の悪魔の魔王・f35689)が後ろの方へ声をかける。
「ねぇ、ここでいいのー?」
「おー、そこに頼むー!」
 空から落ちてきた物がうっかり料理の中に入らないようにするための仮設テントを組み立てていた「MANPUKU」のうちの1人の指示に従い、アロは持ち運びが出来るコンロの中央に沿うように置いた。これならば中に色々入ってもバランスを崩してぶち撒ける……なんてことはないだろう。
「さあて、あとは材料がくれば……」
「はいは〜い、炊き出し系ヒーローの登場っすよ~」
 そこへリカルド・マスケラス(ちょこっとチャラいお助けヒーロー・f12160)が乗ったバイクが横付けされる。それに引きずられてきた荷台の上には大量の食材が載っかっていた。
「お、来た来た。買い出しごくろうさん!」
「買い出しといってもほとんどの野菜が譲り物っすけどね。……さぁて」
 リカルドはそう答えて辺りを見回す。これだけ大掛かりな準備を堂々としているのだ、野次馬な悪魔達が周りに集まり、スマホのカメラを向けて撮影していた。
 その中には当然青い髪を持つ者もいた。
「ちょっとだけ、その体借りるっすよ〜?」
「ふわっ!?」
 バイクから外れたリカルドは青い髪の悪魔に飛びつき、自分の位置が側頭部に来るように巻きつく。
 驚いた様子だった悪魔は脱力して棒立ちになった後、顔を上げてテントへと歩き出した。
「これで準備完了、『リクエストしてくれるなら、何だって作るっすよ!』」
「うっわー、くっついただけで人の意識を奪っちゃうなんてサイコーに悪どいねぇ。アタシも日頃から料理はするんで、どんどん頼んで!」
「じゃあ、これを細かく刻んでくれ!」
「おっけー!」
 そう言ってMANPUKUの1人投げ渡された玉葱を、アロの背中から突然生えた2本の赤い腕が粉々に砕く。
 そして元々あった手に持っていたお椀で受け止めれば、中には微塵切りになった玉葱がこんもりと積もった。
「……俺らの思ってる刻むと違うなぁ」
「大丈夫、これだけ細かくなってれば。それに腹の中に入れば同じでしょ?」
 困惑するMANPUKUメンバーの気持ちを慮ってか、アロは愛想笑いを浮かべてお椀を渡す。その後方でリカルドは水が入ったペットボトルを掲げながら声を上げた。
「リーダー? 料理の水は普通に硬水とか軟水とか気にせずやっちゃっていいっすか?」
「ああ、毒が入ってさえなきゃ何使ってもいいよー」
「毒って……まあ、こっちは毒々しくてナンボ、って店も多いっすけど?」
 そんなことを呟きながらアロが先程置いた鍋の中にペットボトルの中身をどんどん流し入れていく。この鍋で、寒い野外にはもってこいの豚汁でも作る予定だ。
「さあ、配給の時間は2時間後の予定だ! どんどん手動かしていくよ! MANPUKU向けてがんばろー!」
 リーダーのかけ声を合図に調理の手がさらに速まっていく。しかしその様子を快く思わない者が当然ながらいた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第2章 集団戦 『蕩ける飴『シロップちゃん』』

POW   :    もう離さない~♪
【抱き着き】が命中した対象に対し、高威力高命中の【高粘度の水飴】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD   :    囮さん頼んだよ~♪
【水飴で作られた囮】が現れ、協力してくれる。それは、自身からレベルの二乗m半径の範囲を移動できる。
WIZ   :    水飴を召し上がれ~♪
【高粘度の水飴】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【を水飴の沼に変える】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「ね〜ぇ〜? あなた達こんな寒空の中で生活してる奴に、無料で配給するなんて馬鹿じゃ〜な〜い〜?」
「そ〜そ〜、こんな奴らにはその辺の雑草を生で食うのがお似合いよ〜♪」
 甘ったるい匂いを全身から漂わせるドロドロの飴の体を持つ悪魔達はそう言って笑う。
 MANPUKUの面々はこの程度の批判は慣れっこなのか、特に反応もせずに黙々と料理を作り続けていた。
 相手にされないことを不快に思ったのか、飴の悪魔達は顔を膨らませる。
「そんなに料理したいならさ〜?」
「私達があなた達を料理してあげるわ〜? あなた達が貧相な奴らの胃袋を満たせるんだから、結局同じだよね〜♪」
 そして料理人達を全て飴細工に変えるべく、飴の悪魔達は動き出した。
ミニョン・サフィール
【ソロ希望】【アドリブ歓迎】
まずは【怪盗参上】を使って空を泳ぐ人魚の魔法少年になります
その上で【コールポリス】を使って魔法少女婦警軍団を使って乱戦で敵を倒そうとしますが
次々と捕まり飴細工にされ……ミニョンも捕まって弄られた後飴細工にされそうです



「そうはさせません! 【魔法怪盗サファイア参上です】!」
「いたぞ、あそこだー!」
 空を泳ぐ人魚の魔法少年となったミニョン・サフィール(魔法怪盗サファイア・f32433)目当てに大勢の魔法少女婦警が広場に流れ込んでくる。
 悪徳貴族や悪徳商人から物を盗んだ時点では十分なワルである。しかしその盗んだものを自分と同じ境遇である孤児達に分け与えていた……という部分が十二分にギルティであり、デビルキングワールドの警察にも目をつけられる存在となっていたのだ。
「捕まえるのは我々の仕事だ、退いてもらおう!」
 サフィールを捕らえようと、婦警達はMANPUKUや飴の悪魔達に距離を取るよう誘導し出す。だが飴の悪魔達は不満そうに口を尖らせ、頬を膨らませた。
「え〜……警察の言うことを聞くなんて、ワルのやることじゃないよね〜?」
「そ〜だね〜。警察さんも飴にしちゃお〜!」
「何を、うぐっ!?」
 近くにいた婦警に抱きついた飴の悪魔の形が崩れ、液体と化す。
 粘着性のある液体は逃れようと悶える婦警の体に複雑に絡まり、その全身を覆っていく。
 そして冬の冷たい空気に晒されたことで一気に固まり、婦警を閉じ込めた飴の像が出来上がった。
 像の表面から湧いて出た飴の悪魔に向かって、一部始終を見ていた別の婦警が騒ぐ。
「お、お前ら、公務執行妨害で逮捕するー!」
「あはは〜。そんなのじゃ私達は捕まえられないよ〜?」
 飴という伸縮自在の体は取り押さえようと持ち出された手錠や檻の僅かな隙間をくぐり抜け、婦警達を翻弄させる。
 その様子を上空でのんびり眺めていたサフィールの鼻と耳に甘ったるい存在を感じ取り、振り返った。
「高みの見物は、さっせないよ〜♪」
「しまっ……!」
 カードや塗料を取り出す間もなく飲み込まれたサフィールは飴の膜に纏われ、墜落する。
 手を伸ばした状態で固められたサフィールの周りには婦警達の像が鎮座しており、まるで人魚を守るための警備隊のようであった。
「うわ〜色とりどりでキレイだね! あとは蟻さんか変態さんに舐めてもらって助けてもらえるのを待つんだね♪」
「む、虫さんに食べられるのは、もう勘弁ですー!」
 飴の悪魔達の言葉に反論しようともその言葉を飴の膜は遮断し、外へ伝えなかった。

成功 🔵​🔵​🔴​

久遠寺・遥翔(サポート)
UCでフレアライザーや派生形態に変身するか
イグニシオンに【騎乗】して戦う
死角を突いたりといった戦法に躊躇はない
戦いでは取れる手を全力でとる
ただ人質を取ったりなんて義にもとる真似はしないけどな
救助対象がいる場合それ優先で動くぜ

変身・騎乗どちらの場合でも基本的に【空中戦】を仕掛ける
飛行系UCの速度やワイヤーを使った【地形の利用】【ダッシュ】による高速機動戦闘だ
相手の攻撃は【第六感】【視力】を駆使した心眼で【見切り】ながら【残像】でかわし
避けきれない攻撃を【オーラ防御】や【各種耐性】で受け流しながら【カウンター】の
【生命力吸収】する黒焔で対象を【焼却】する【2回攻撃】【範囲攻撃】を叩き込む戦術になる



「次は料理してるあなた達の番だよ、覚悟してね〜」
「どうしよどうしよ、どうせだったら蟻さんの近くに持って行こうか?」
「いいね〜、その様子を撮影して投稿したらめちゃくちゃバズリそうだし♪」
「そうはさせねえぞ」
 鬼が聞いて笑うようなことを嬉々として話す飴の悪魔達の周囲を漆黒と黄金の焔が走る。
 その熱を浴び、サフィールと婦警達を拘束していた飴が再び溶ける。
「随分と悪趣味なこと考えているな。……まあ、ここではそれが当然のことなんだろうが」
 サフィールが再び空の人となり、粘つく飴に婦警達がまた足を取られる中、その焔を全身に纏う黒騎士、久遠寺・遥翔(焔黒転身フレアライザー/『黒鋼』の騎士・f01190)が飴の悪魔達の前に陣取った。
「あ〜、せっかく捕まえたのに〜!」
 憤慨する飴の悪魔達がブンブン腕を振る様子に遥翔は仮面の下で嘆息する。
「こうなったら〜、もう一度固めてやろ〜! お兄さんも一緒にね〜!」
「やってみろよ」
 その瞬間、遥翔の姿が消えて凄まじい衝撃波が公園に走った。
 マッハ8を超える移動による風圧によってMANPUKU達のキッチンに置かれた材料やレシピ本が吹き飛ばされる中、飴の悪魔達は粘つく体で地面にこびりつき、何とか耐える。
「ギャー、いたーい!」
「なんか泡立ってるよー!」
 だがその代償として飴の悪魔達の表面が焦げ、カラメルと化した。
「固まったらもう何かにくっつくことなんて出来ないだろう?」
 遥翔が肩をすくめる中、飴の悪魔達は涙目になりながらカラメルを瘡蓋のように剥がしていく。その痕にはまるで血のようにベタベタの水飴が浮かび上がってきていた。

成功 🔵​🔵​🔴​

彩華・夜翔(サポート)
地味でゆる系な僕だけど、役に立てると良いな。

とりあえず可能であれば先制攻撃や不意打ちを狙うかな?
こっそり敵の背後とったりするの好き。
いい感じにみんなのサポートができたら嬉しいよ。

お手伝いついでに綺麗な景色が見れたら良いな、なーんて。
よろしく、ね。


戦闘は基本的には装備武器の双刃刀を使用。
スピードを活かした素早い動きで敵を翻弄するのが得意。遠距離や咄嗟の時の為にこっそり銃も持っている。

二人称(君(きみ)/名前+くん、さん)
いつも笑顔で戦闘中でも口調は柔らかい落ち着いた少年

アドリブは細かく気にせず遠慮なく!
共闘、負傷、ネタ等、何でもガンガンお好きにどうぞー!



『この闇をもって虚無と成す…大人しく消えて?』
 曇り空を切り裂き、無数の星の欠片が降り注ぐ。地面を揺るがす轟音に飴の悪魔達は慌てふためいた。
「うわうわうわ〜!? 『囮さん頼んだよ~♪』」
 地面に垂れ流しになっていた水飴が蠢き出し、巨大な飴の悪魔の形をとって星の欠片を受け止める。欠片は粘着質の壁を突き抜けることなく、その場で鎮静化した。
「ふーん。無視してたら後ろのテントが消し飛んだのに、止めるんだ?」
 嘲笑する声がした方を見れば、木の影から彩華・夜翔(闇彩変幻・f02015)が姿を現していた。
「クレーターが出来る程度の攻撃じゃあ悪魔は死なない、って聞いたけど。間違いだったのかな?」
「ち、違うもんね〜! 単純に驚いちゃっただけだもんね〜?」
「そうだそうだ〜♪」
 口々に反論する飴の悪魔達に生暖かい視線を送りつつ、夜翔は青い双刃刀を構える。
「口で言うのは誰だって出来るからね?」
 一気に距離を詰めた夜翔は飴の悪魔を守るべく前に出て来た囮に対して双刃刀を振るう。
 普通の刃ならその粘り気に絡め取られ、夜翔は体勢を崩して突っ込んで水飴塗れになっていただろう。
 だが空間と時間を制御し時空の法則すら超越する、と評判の青い刀身は水飴のある空間を捻じ曲げ、両断してみせた。
 重力に従わず、夜翔だけを避けるように囮の上半分を形成していた水飴が散り散りになって落ちる。それが地面に至る頃には夜翔は飴の悪魔達の背後に回っていた。
「この程度じゃ僕は止められないよ。それとも、君達が体を張って止めにかかるのかな?」
 飴の悪魔達はギョッとした表情を浮かべながら振り返る。しかしその頃には夜翔はまた別の場所に移動していた。

成功 🔵​🔵​🔴​

神崎・伽耶(サポート)
『やってみなきゃわかんないしねぇ!』(明るくニヤリ)

アドリブ連携OK。
普段の口調は「庶民的(あたし、キミ、だ、だね、だろう、だよねぇ?)」です。

後先考えず、反射的に行動しますが、他の猟兵に迷惑をかける行為はあまりしません。
姉御肌で、一般人には優しく、時に厳しく接します。

行動原理は好奇心、攻撃よりは防御が得意で、遊撃的なポジションを好みます。
機動力、観察力を生かし、バフやデバフを多用し、トリッキーな攻めを得意とします。

思い付きで動く、常識のある奇人変人ムーヴで描いていただけると大変喜びます。
いっそNPCだと思っていただいてもヨシ!

よろしくお願いします。



「お、美味しい食事前の運動ってか? いいねぇ、やってやんよ」
 まだまだ飴の悪魔達の気持ちが折れてないのを見て、MANPUKUの料理を待っていた神崎・伽耶(トラブルシーカー・ギリギリス・f12535)も肩をぐるぐる回しながら一歩前に出る。
 その言葉を敏感に聞き取った飴の悪魔は豪快に自分の腕を伽耶にぶつけにかかった。
「お食事〜? それならこの、『水飴を召し上がれ~♪』」
「食事前に甘い物を食べたらせっかくの美味しい食事が食べられなくなっちまうよぉ!?」
「え〜、別に良いじゃん、最高にワルだよ?」
 そんなことを言いながら軽やかなステップを踏んで伽耶は避ける。空振った腕が地面を叩くと、その周囲に水飴が染み出していき、巨大な水飴溜まりを形成した。
「おっと、あそこを踏んだらもう二度と逃げられなくなりそうな予感がぷんぷんするねぇ」
 あの飴を浴びたら最後、どうなるかは既に実演済みである。だが伽耶は楽しげに口角を上げると、先端にフックのついた頑丈かつ軽量なワイヤーを頭上に近い位置で振り回して勢いよく投じた。
「でもそれなら地面を踏まずに動けば良いだけの話よ」
 ワイヤーが近くの木の枝に巻きつき、伽耶の体が引っ張られて宙に舞う。
 飴の悪魔はその体を受け止めようと素早く体を伸ばした。しかしそこへ伽耶が新たに投じた謎のスイッチが先に貼りついた。
 剥がそうとする手が届く前に伽耶の両足によってスイッチが押される。すると飴の悪魔は前触れもなく突然爆発した。
「うわ〜!?」
 吹っ飛ばされた飴の悪魔が空のお星様となる中、伽耶は無事に木の下に着地して振り返った。
「あらら、食後に飴ちゃんはまた今度かな? でもいっか、MANPUKUさんの方がもっと美味しそうだし」

成功 🔵​🔵​🔴​

回々・九流々々(サポート)
『僕だってやれば出来ます。はい』
 愉快な仲間のオブリビオンマシン × 四天王、7歳の女です。
 普段の口調は「コーヒーカップ(僕、~様、です、ます、でしょう、ですか?)」、酔った時は「くるくる(僕、~様、です、ます、でしょう、ですか?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



「なんだかドッタンバッタンやってますね? 焦げたり大きくなったり固まったり溶けたり吹っ飛んだり。不思議の国もビックリです」
 小さな足でステップを踏み、名前の通りくるくる回りながら回々・九流々々(くるくる・f21693)は広場を横断する。
 炎や水飴が舞い、警官が右往左往しているこの場所に好き好んで入ってくる悪魔はいないはず。ならばMANPUKUの関係者だと判断した飴の悪魔は回々にも飛びかかった。
「今度は溶かせやしっ?」
 しかし次の瞬間、パステルカラーの少女に抱きついたはずの飴の悪魔はコーヒーカップに乗せられていた。
「ご乗車いただきありがとうございます。どうか最後までお楽しみくださいませ」
 どこからともなく聞こえてきた声に飴の悪魔が周囲を見回しているうちにコーヒーカップは勝手に回り出した。
 咄嗟に中央のハンドルに縋りついてしまった飴の悪魔の全身から水飴が分泌され、コーヒーカップの中を満たしていく。
 あまいみずあめをぐるぐるぐるぐるまわしたら。
 あまくてふわふわわたあめのできあがり。
「う、うぇぇぇ……」
 回転を終えたコーヒーカップから転がり出てきた「材料」は口元から透明な糸を引かせ、橙の顔を真っ青にしながら公衆便所の中へ消えていった。
「うう。何ですかこれは」
 乗客がいなくなり、人型の姿に戻った回々はまるで羊のように綿飴を全身に纏っていた。
「流石に製作者さんに食べてもらうのはないですよね。はい」
 流石に脱ぎ捨てるのはもったいないと思ったのか回々は腕についた綿飴をちぎり取り、口の中で溶かしていった。

成功 🔵​🔵​🔴​

蛇無・杏珠(サポート)
 ◎ドラゴニアンの国民的スタア(自称)×力持ち、18歳のティラノ人間。
・普段の口調(わたし、~君、~さん、だね、だよ、だよね、なのかな? )
・快活、元気でポジティブ、ちょっとアホの子。

◎普段は細々と配信活動をしているよ!こんじゃない~!本業は骨付き肉の移動販売。色んな味があって美味しいよ!

◎UCは指定した物をどれでも使用、多少の怪我は厭わず積極的に突っ込んでいく。他の存在に迷惑をかける行動はしない……つもりだが、たまに力加減を間違える。悪気はない!
何にでも猪突猛進、興味津々。誰かを守りたい気持ちは強い。
 
◎アドリブ・改変歓迎、お色気系NG



「こんじゃない〜……ってあれ!? だいぶもう進んじゃってる!?」
 自前の骨付き肉焼き屋台をガラガラと引いてきた蛇無・杏珠(暴走恐竜配信者・f35795)は半ば完成に近づいているMANPUKUの厨房を見て仰天した。
「大丈夫、来てくれると思っていたからスペアリブとかは作ってないよ」
「いや、配信者として遅刻は御法度なんだよー!」
 元気づけようと励ますMANPUKUの面々の前で杏珠が頭を抱えていると、抜け出してきた飴の悪魔が両腕を広げて襲い掛かってきた。
「残念、その料理もあなた達も全部ぜ〜んぶあたしが甘く固めちゃうんだよ〜」
 手始めに杏珠に抱きついた飴の悪魔の体から水飴が分泌される。
「わわっ!? わたしは料理になる気はないよ!?」
 タレとの絡みを良くするために水飴を使うことがある杏珠は慌てて振り払おうとするが、ネバネバの体は中々離れない。
「うう……わたしは、こんなところで、終われ、ないんだー!」
 固まって動けなくなり出した体に力を込め、無理矢理手を伸ばして屋台にぶら下げておいた骨つき肉を取る。
 そして豪快に齧り付くと固まっていた飴の膜を強引に蹴破った。
「ええっ!? あたしの飴を砕くなんて、なんて馬鹿力〜!?」
「これが! 『蛇無ちゃんの本気だよ!』」
 金色の瞳を爛々と輝かせた杏珠がその場で回転するとあまりの遠心力に耐えきれず飴の悪魔の腕が伸び始め、体が離れていく。
 そこへMANPUKUがドライアイスをぶちまけると細くなった腕が固まり、砕けて吹っ飛んでいった。
「もう! せっかくこんなに美味しい飴が作れるなら手伝ってくれればいいのに!」
 体についた水飴を舐めた杏珠は顔を綻ばせた後、残念そうに肩をすくめた。

成功 🔵​🔵​🔴​




第3章 ボス戦 『いたずら魔女ハートブレイカー』

POW   :    かわいくなあれ
【魔法をかける】事で【敵が魔法少女、もしくは少年】に変身し、スピードと反応速度が爆発的に増大する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
SPD   :    かっこよくなあれ
【魔法をかける】事で【敵がスーパーヒーロー、もしくはヒロイン】に変身し、スピードと反応速度が爆発的に増大する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    もっとワルくなあれ
【魔法をかける】事で【敵が悪の組織の幹部】に変身し、スピードと反応速度が爆発的に増大する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠リトルリドル・ブラックモアです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「……ふふ、どうやら間に合ったようね」
 猟兵と飴の悪魔達の攻防が白熱する中、スマートフォン片手に現れた魔女は、わざとらしい決めポーズをして猟兵とMANPUKUの前に立ち塞がった。
「いたずら魔女ハートブレイカー! 勇者系デジチューバーを倒すために参上よ!」
 MANPUKUも飴の悪魔達も無言ながら「……誰?」という吹き出しがついてそうな呆気に取られた表情を浮かべている。
 カッコつけたは良いものの、どうやらデビチューブであまりバズっていない配信者のようだ。
「ふっふっふっ、アタイはいつでも最強、普通にやったらワンサイドゲームになっちゃう! ……だから、あなた達に全力を出させてあげる!」
 そう言って青い宝石がついた杖を振れば、猟兵達の全身に力が湧いてくる。人によっては真の姿に転ずることも、どこぞのアニメのように衣装を変化させることも出来るだろう。
「これで条件は同じ! あなた達が二度とこんなことをしたくなくなるまで、完膚なきまでに心をへし折ってあげるわ!」
 自分が一方的に負けるビジョンが一切見えてない自信家はそう言って猟兵達に向けた片手の指を仰ぎ、挑発した。
リカルド・マスケラス(サポート)
『正義のヒーローの登場っすよ~』
装着者の外見 オレンジの瞳 藍色の髪
基本は宇宙バイクに乗ったお面だが、現地のNPCから身体を借りることもある
得意なのはサポートで、NPCに憑依(ダメージはリカルドが請け負う)して戦わせたりも可能

接近戦で戦う場合は鎖鎌の【薙ぎ払い】と鎖分銅の【ロープワーク】による【2回攻撃】がメイン。
遠距離戦では宇宙バイク内臓のビーム砲で【薙ぎ払い】
その他状況によって【属性攻撃】や【破魔】等使用。

猟兵や戦闘力のあるNPCには【跳梁白狐】で無敵状態を付与できる。



「うおおお、ラストスパートじゃあああ!」
 割烹着からヒーローを思わせるカッコいい衣装に身を包んだMANPUKUの面々がものすごい速さで最後の仕上げに取り掛かる。
 この分なら自分の出番はもう無いだろうと厨房から出てきたリカルドは乗っ取った悪魔に着せられた衣装をまじまじと眺めた。
「……この子、女の子だったんすね」
 声がハスキーだったし、上半身が慎ましかったので一目では分からなかったリカルドは人によっては地面に叩きつけられかねない感想を小声でつぶやいた。
「ふふふ、まずは悪魔の体を乗っ取ってるあなたからよ! 大人しくやられちゃいなさい!」
 余裕たっぷりの魔女が杖から魔法を放つが、先程の強化魔法で反応速度や体のキレが段違いに上がったリカルドには簡単に避けられる。
 そのまま伸び続けた光線は特設の厨房に飛び込んだが、焼いていた料理を盛り付けたばかりのMANPUKUが持つフライパンに反射された。
「ちょっと待てフライパンに跳ね返されるビームって……」
 こいつ、まさか弱いな? という共通認識が猟兵と飴の悪魔達の間に広がる中、自分が放った光線を浴びた魔女はリカルドを睨みつけた。
「あなた……避けるなんて卑怯じゃない! 敵役なんだから正面から受けてやられなさいよ!」
「そんな協定なんて結んでないっす」
 とはいえ、もしあの光線が布の部分に当たってたら火事になっていた恐れがある。妨害行為を厭わない相手はしっかりと無力化すべきだろう。
「料理が出来るまで『押し潰されるがいいっすよ!』」
 右手に圧縮させた高重力の闇を叩き込む。魔女は余裕で避け切れずに全身をめり込ませ、甲高い唸り声を地面に当て続けた。

成功 🔵​🔵​🔴​

音駆螺・鬱詐偽(サポート)
世界に蔓延る悪を懲らしめるネガティブアイドル鬱詐偽さん
ただいま参上。
・・・って、どうしてこんな恥ずかしいセリフを言わないといけないのよ。
うう、これも番組の為なのね。



自身の命綱である番組の為、多少の苦難や困難は仕方なく行います。
むしろ持ち前の不運によりおいしい場面を呼び込んでくれるかと思います。
ただし、ネガティブとはいえアイドルですのでマイナスイメージとなる仕事はすべて却下でお願いします。
ユーベルコードや技能はご自由に使わせてください。
どうぞ、当番組のネガティブアイドルをお役立てください。
                      プロデューサーより



 今回の「鬱るな!鬱詐偽さん」は異世界の動画投稿者に密着する、という内容。その一幕としてMANPUKUの料理を食べるシーンを撮ることになっていた。
「大丈夫よね、これ……?」
 主役である音駆螺・鬱詐偽(帰ってきたネガティブアイドル・f25431)は目の前に置かれたマグマのようにぐつぐつと沸騰する赤いスープとMANPUKUを交互に見ていた。
 いかにも辛くて熱そうなスープと調理者の悪の組織の幹部っぽい見た目に鬱詐偽の猜疑心や恐怖心は刺激され、呼び出されたバロックレギオンがMANPUKUを小突く。ただ魔女の力でパワーアップしていたので、叩きのめされる事態には陥らなかった。
「大丈夫、ですっ! これ、うちの、地方の、めいぶっ、ですからっ!」
 最悪の手段として「食べずに逃げ、お蔵入り」という手がある。しかし撮影スタッフからの無言の圧力に負けた鬱詐偽は先の割れたスプーンを持つとスープの中に意を決して差し込んだ。
 持ち上げると割れた部分に麺が引っかかっていた。息を何度も吹きかけ、恐る恐る口に入れるとトマトっぽい酸味と甘味が広がった。
「辛くはなくて、口に入れる度にじわじわとトマトの味がやってくるわ。麺ももちもちで……あ、片栗粉かしらスープにとろみがある分よく絡むのね。熱いのは見た目通りだけど」
 その食レポが本心から、というのはバロックレギオンが手刀を突き出すのを止めたことからも明らかだった。
「これ、チーズを入れても美味しいかも……」
「もちろん! 麺が終わったらライスと一緒に入れてリゾット風にしてシメるんです!」
 MANPUKUは隠していたチーズの塊と白米を笑顔で差し出す。確実に美味しいが、翌日以降の体重計が怖くなる第二の矢に鬱詐偽は頭を抱えた。
「うわ、悪魔的所業……!」
「そりゃあ悪魔ですから?」

成功 🔵​🔵​🔴​

御形・菘(サポート)
※語尾に「のじゃ」は不使用
はっはっは、妾、推参!
敵は決してディスらんよ、バトルを彩るもう一人の主役なのでな!
強さも信念も、その悪っぷりも誉める! だが妾の方が、もっとスゴくて強い!

バトルは常に中継配信+後で編集しての動画配信
いかにカッコ良く魅せるか、見映えの良いアクションが最優先!
とはいえ自身の不利は全く気にせんが、共にバトる仲間にまで不利を及ぼす行動はNG!

戦法は基本的に、テンションをアゲてボコる! 左腕とか尾で!
敵の攻撃は回避せず、受けて耐える! その方がカッコ良いからのう!
はーっはっはっは! さあ全力で来るがよい、妾も全力で応えよう!



「ちょっ……アタイを放って、何のんびり撮影すすめてんのよ!」
 完全に置いてけぼりになっていた魔女が怒りによる火事場の馬鹿力か、重力に逆らって起き上がってくる。
「はっはっは、流石だ! それでこそ勇者を倒す魔王の態度よ!」
 その様を眺めていた御形・菘(邪神様のお通りだ・f12350)は拍手をすることで応えた。しかし魔女はきっと睨みつけて叫んだ。
「アンタ! そんな禍々しい見た目してるなら、こっちにつきなさいよ!」
 この世界に住む「ラスボス」の特徴を知っていればそんな台詞を吐くことは出来なかっただろう。心が優しければ優しいほど、見た目が怖くなるのだと。……菘はラスボスじゃなくてキマイラだが。
『この場に在るを、お主は果たして許されるのか? 言葉で答える必要は無いがな!』
 指摘に笑顔のみを返した菘が指差した天上に現れた純白の薔薇から光が差す。
 突然展開された清浄なる領域に飴の悪魔達は悲鳴をあげて逃げ出したが、重力で繋ぎ止められている魔女はそうはいかない。
 唸り声を上げながら再び膝をついた魔女から目を離し、菘は未だに厨房に篭っているMANPUKUに声をかける。
「お主らもキツかったら飴の者達と同じように逃げるのだぞ。火の番くらい妾も出来るからな?」
 勇者系デビチューバーとはいえ、悪魔である彼らにもこの環境は苦痛になってしまうかもしれない。だが脂汗ではなく、熱気と調理という名の反復運動による汗を額に浮かばせながら笑顔でサムズアップしてみせた。
「いえ、全然大丈夫です! このくらい一流レストランで修行していた時に比べたら屁のカッパですので!」

成功 🔵​🔵​🔴​

アリス・セカンドカラー(サポート)
お任せプレ、汝が為したいように為すがよい♥
ヴィジランテの説明と初期UCを根拠に技能値100以上の技能はUC並に鍛え上げたと主張。
サポートとして狂言回し。あると便利な舞台装置、デウス・エクス・マーキナー。どんな混沌な状況も『その時不思議なことが起こった』で解決よ♪

シリアスパートなら神様っぽい何かが。
ギャグパートならタライの落下や爆発オチのコント、あるいはカートゥーン的なナニかが。
お色気パートならT○L○VEる的ななんやかんやが。
KENNZENパートならKENNZENなアレやコレが。
純戦なら青春技能でジュブナイル伝奇的な中二病オサレバトルで。
事件を解決に導くでしょう。

えっちなのうみそおいしいです♥



「フフッ、野外コスプレ喫茶かしら? 中々に面白い催しじゃない?」
 ある時は仲間を先導するグリモア猟兵、ある時は狂言回し。あると便利な舞台装置、その正体はデウス・エクス・マーキナー。ネタに逝きネタに死す。子供の如き無邪気さと小悪魔の如き妖艶さを併せ持った魔王。
 アリス・セカンドカラー(不可思議な腐敗のケイオト艶魔少女・f05202)がそこにいた。
 話を聞くにこの魔女は全然売れていないデビチューバー。おそらく普通に戦っても猟兵どころか並の悪魔にも勝てないから、このMANPUKUの企画をめちゃくちゃにすることで一発逆転を図ろうとでもしたのだろう。
「あなたに最初で最後のチャンスをあげましょう」
 そんな健気で愉快な存在、蜘蛛の糸一本でも差し伸べたくなってしまうではないか。
「ここにございますは『あると嬉しい舞台装置』。あなたの願いを一つだけ叶えてあげる魔法の箱」
 嫉妬の念で濁った目を覗き込んだアリスの手にハートが刻まれた白い箱が浮かび上がる。それを見せつけるように差し出し、妖艶な笑みを浮かべる。
『ハッピーエンドを目指して物語をうまく回しましょう?』
「あ、アタイをここから解放してくれ……!」
「イイわよ?」
 箱が開いた瞬間、薔薇を隠すように雲が立ち込め、重力を狂わせていた闇が振り払われる。
 自由になった魔女は真っ先に正面にいたアリスに襲いかかったが、ノーモーションで張られた結界に弾かれて地面を転がった。
「そういう、目先のことしか考えられない性分。愚かで、短絡的で……とっても愛おしい♪」
 あそこで世界一のデビチューバーになるとか、デビルキングになるとか願っておけば良かったのに……とアリスはケラケラと笑い続けた。

成功 🔵​🔵​🔴​

仲佐・衣吹(サポート)
キレイなもの、カワイイもの、ぶち壊そうなんて許さないんだから
バトルだって芸術よ。美しく戦いなさい!

お相手するはアタシことネイル
美術好きな女性人格よ

口調はいわゆる女言葉かしら
身のこなしが一番軽いみたいで
接近戦より距離をとってダガーで戦うのが好きよ

よく使う手は
外套を投げつけて囮や目暗ましからの一撃
ルーンソードで戦ってる途中で手放して虚を突き、袖口から隠し武器としてダガー
光属性を付けたルーンカルテを落としといて、タイミングを見て目潰しフラッシュ
こんなところかしらね

アイテムやユーベルコードはお好きに選んでくれていいわ
使えるものは全部使って、華麗に美しく戦いましょ!



「く、くそっ!」
「あらあら、そんな怖い顔しちゃダメじゃない。せっかくの凛々しい顔が台無しよ? それにせっかくこんな可愛い衣装を作れるんだから」
 そう言って仲佐・衣吹(多重人格者のマジックナイト・f02831)の一人格・ネイルは自分に着せられたスーパーヒロインのフリル生地を摘んで持ち上げる。しかし起き上がった魔女は顔を真っ赤にさせながら声を荒げる。
「はっ、死に装束を喜ばれたって何も嬉しくないわ! 大人しく倒されなさいよ!」
 放たれた光線を軽い身のこなしで避けるとネイルは残念そうに眉を顰め、口を尖らせた。
「才能とやりたいことが一致してないなんて、残念ね。アタシだって死にたくないから……目一杯反撃させてもらうわ」
 袖口から出したダガーの柄を素早く握り込み、次々に投じる。服の見た目は変わっていても元の服の仕掛けが維持されているのもかなりの評価点だ。ただ外套を脱がされたために、投げつけて囮や目暗ましに使えないのはほんの少しだけ面倒である。
「まあ、あのコートはこれに似合わないからいいけど!」
 距離を一定に保ちながら互いに撃ち合う中、ダガーの中に紛れ込ませていたルーンカルテが不意に凄まじい光を放つ。魔女は悲鳴をあげるだけでなく、光線を撃つのを止めて杖で目を覆った。
「一つ目がダメだった時、第二第三の手を用意してない子は中々いないのよ。覚えておきなさい?」
 ダガーが放たれ、棒立ちになった魔女の両手に突き刺さる。その痛みから落ちた杖は間髪なく投げ込まれた別のダガーによってはるか遠くへはね飛ばされた。

成功 🔵​🔵​🔴​

雁野・リジ(サポート)
「オレが盗んでいいの?それとも盗まれたいの?何をくれる?」
貼り付けたような笑顔を浮かべている女性。
怪盗であると言うが怪盗が何かは分かっていない。

人間の姿をとる狸。人間には人間の、狸には狸の、オブリビオンにはオブリビオンの生活があるし考え方も違う。ということを知っている。
合わせられることは合わしていきたいけれど、
世界が滅ぼされると困っちゃうので、普通に戦う。



 地面を滑っていった杖を、青い毛皮の狸が肉球を何度か押し付ける。変な魔法だか呪いだかが発動しないことを確認した狸は口で摘んで持ち去ろうとする。
「あ、アタイの杖! 返しなさい!」
「おれ怪盗。だから杖、もらう」
 喋るために一旦落とした杖を拾い直し、狸は背を向ける。しかし応じたからってはいはいあげましょう、となるわけがない。
「うるさいうるさいうるさーい! 狸のフリしたって騙されないんだから! 返しなさい!」
 指先から放たれた光線に驚いた狸の周りに煙が立ち込める。
「おっとっと、ビックリしちゃうじゃんか!?」
 人の姿に転じた雁野・リジ(たぬき・f34917)の衣装は着慣れた和服姿ではなく、怪盗らしい黒一色のボディースーツであった。
「って、何これ。肌にぴったりくっついてて気持ち悪いな?」
 だがリジの好みには合わなかったようで布をあちこち引っ張りながら眉間に皺を寄せていた。
 注意が切れたうちに、リジから杖を奪還した魔女は杖に魔力を集中させる。それによる気の乱れを感じ取ったリジは妖力を注ぎ込んだ葉っぱを地面に叩きつけた。
「驚かされっぱなしじゃ、癪だからね!」
 再びあがった煙の中から、巨大な青狸が二本足でそびえ立つ。魔女は息を飲みながらも全力の魔法を叩き込んだが、狸のもふもふの冬毛に鎮圧されてしまった。
「今度、こっち、番!」
 熊が鮭を狩るように振り下ろされた腕が魔女を捉えると、その小さな体は勢いよく吹っ飛んで空の星となった。
 魔女がいなくなったことで元の大きさに戻ったリジの鼻腔を良い匂いがくすぐる。
「オレ、このまま、食う、ある?」
「狸が食べられる料理……調味料控えめのやつあったっけ」
 可愛らしい客が顔を覗かせる姿にMANPUKUの面々は顔を見合わせるのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2022年02月02日


挿絵イラスト