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銀河帝国攻略戦⑪~心臓討ち

#スペースシップワールド #戦争 #銀河帝国攻略戦

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 銀河帝国の超巨大要塞『エンペラーズマインド』。
 遺失技術によって建造されたそれは、同等の存在すなわち猟兵たち率いる『解放軍』が手に入れた遺失技術『ワープドライブ』を妨害する機能を持つ。
 そのために、周辺宙域の解放軍の宇宙船は通常航行を強いられているのだ。
「一度はこのやっかいなデカブツに大打撃を与えられたんだけど、効いてる気がしないのよね」
 集まった猟兵たちを前に、若きエルフのグリモア猟兵、田抜・ユウナ(狸っていうな・f05049)は悔しそうに語った。
 エンペラーズマインドの防御装甲と対艦武装は、規格外の『コアマシン』である『エンペラーズマインド・コア』によって修復され続けている。そのため、いくら攻撃しても撃沈には至らないのだ。
「そこで、みんなには奴の心臓部である『コア』に突入してもらうわ。幸い、これまでの戦いで侵入経路は確保されてる。コアマシンルームに入り込んで、内側から破壊してやれば、自動回復は行えなくなるって寸法よ」
 とはいえ、口で言うほど簡単ではない。
 行く手には最終防衛部隊として帝国の古代超兵器『デストロイ・ウォーマシン』の部隊が待ち構えている。かつての『解放軍』の英雄達を何人も殺害したとされる心なき戦闘機械。強敵だ。そこらのオブリビオンとは格が違う。
 それに、コアマシンルームに入った後にも問題がある。
 内部には、殺人ウイルス『オロチウイルス』が充満しているので、猟兵であっても数秒程度しか活動する事が出来ないというのだ。
「防衛のウォーマシンを排除し、コアマシンルーム踏み込んで攻撃ユーベルコードを一発。それが精一杯だと思う。コアへの攻撃を行ったことが確認出来たら、破壊できてようがいまいが問答無用で強制帰還させるから、命と引き換えに追撃しようなんてしないでよ」
 断固たる表情で伊達メガネをくいと直し、ユウナは説明を締めくくった。


黒姫小旅
 どうも、黒姫小旅でございます。
 此度は難易度「やや難」です。
 よっぽど素晴らしいプレイングでないかぎり、「大成功」とはなりません。
 シビアに判定するつもりですので、奮戦の程よろしくお願いいたします。

●プレイング締め切りについて
 参加人数にもよりますが、早くても火曜日早朝を想定しています。
 焦らずじっくり考えて臨んでいただければ幸いです。

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 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「銀河帝国攻略戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
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62




第1章 ボス戦 『デストロイウォーマシン』

POW   :    デストロイトリガー
【一切殺戮モード】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
SPD   :    クリムゾンバースト
【全武装から全力砲撃】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ   :    ユーベルアナライザー
対象のユーベルコードを防御すると、それを【自身の戦闘プログラムで高速解析し】、1度だけ借用できる。戦闘終了後解除される。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

リステル・クローズエデン
今できることを行うのみ。

<プロトコメット>に騎乗し、ウォーマシンの元に急行。
『騎乗5、空中戦3、ダッシュ5』

戦闘領域に突入後、その勢いのまま
『見切り4+視力3、戦闘知識4+第六感8、残像2』を駆使して攻撃を予測回避

かわし切れないものは『オーラ防御10+盾受け4+電撃耐性3+火炎耐性2』で
オーラディフェンサーとカーズオーラで耐える。

無銘の刀に【呪炎武装】『呪詛4+属性攻撃6』発動
『2回攻撃7、鎧無視攻撃8、鎧砕き6、カウンター2』で
攻撃後のわずかなスキをついて、武装部分か間接部を斬る。

遠距離(コアへの攻撃時)
【呪炎武装】『投擲15、鎧無視攻撃8、属性攻撃6、視力3、怪力6』
苦無の全力投擲。これで




『侵入者、発見』
 真紅の装甲に身を固めた機械兵の眼が蒼く光った。
 装甲に亀裂が入るや、全身から凶悪な兵器が無数に飛び出す。
『迎撃、開始』
 直後、無機質な廊下は轟音に包まれた。
 驟雨のごとく降り注ぐ砲弾に、ミサイルに、熱光線に、相対する侵入者が返すはタダの一言。
「――今できることを行うのみ」
 灰色の閃光が走った。
 装甲バイクを駆るは一番槍、リステル・クローズエデン(なんか青いの・f06520)。
 鋭い観察眼と、冴えわたる直感と、蓄積した戦闘知識でもってすべての射撃軌道を見切る。
 ――いける。
 フルスロットルで直進したら、足元に着弾するのに合わせて跳躍、壁と天井を蹴って熱光線をかわして、背後でミサイルが起こす爆風で加速。
 ――いけた。
 そこはすでにリステルの間合い。
 斬!
 真紅をまとった鋭刃が片足の関節部に滑り込んだ。たちまち呪詛が内部機関へと燃え広がる。
 悲鳴のような雑音とともに、機械兵から音声が漏れた。
『――――デストロイトリガー、軌道』
「な……ぐわっ!?」
 気付いたら天地が滅茶苦茶だった。
 天井、床、天井とゴムボールみたいな跳ね方をしながら後方へ吹っ飛んでいく。
 何度目かの激突を経てようやく停止したリステルが、刀も宇宙バイクも手放さなかったのは称賛に値するだろう。
「ぐぅ……ゴホッ、カハッ!」
 呻き、咳き込みながら身を起こしたリステルは、驚愕に目を見開いていた。
 機械兵の恐るべきパワーに――ではない。
「まさか、効いていないのか!?」
 それは正確ではない。関節部を斬りつけた片足は動きが鈍いし、呪いの炎はいまだ燃え続けている。
 ダメージがあるのは確実。しかし、それは思いのほか小さいものだった。
「……まさか、耐性系の技能でも持ってるのか? 聞いていないぞ」

苦戦 🔵​🔴​🔴​

神宮寺・絵里香
≪心情≫
・戦場にデカブツが居座ってたら邪魔臭い。
 そろそろ沈んでもらおうか。
・デカブツが倒れれば士気もあがるだろうしな。
・強敵相手だ、腕が鳴る。神宮寺流戦巫女、絵里香。推して参る。

≪戦闘≫WIZ
・雷使いが雷で痺れるか。敵の行動で一番対処しやすいのが
 コピーだな。【電撃耐性】があるから雷は効きにくいし、
 上から攻撃されるのも分かるから、傘で【武器受け】も容易だ。
・【世界知識】と【戦闘知識】を基に敵を事前に調べて分析、
  危険な行動を【見切り】対処
・UCは【高速詠唱】を使い発動。【麻痺攻撃】の痺れる雷で攻撃
・黒蛇剣と擬槍蛇の目で白兵戦。【雷属性】を付与して【麻痺攻撃】
・コアには【高速詠唱】のUC


ピオニー・アルムガルト
強いからといって、心のないただの殺人戦闘機械に私達が負ける道理なんてないわ!さあ攻略戦の重要分岐点、みんな頑張って行くわよ!

私は長期戦を睨んで、後方からみんなを【鼓舞】しながらも【陽のかおり】で負傷者を回復していくわね。戦闘だからといってあまりピリピリした雰囲気は嫌いなの、集中しながらもリラックス――少しの心の余裕を持って貰えるような立ち回りをしたいわ。

最終手段として、【ダッシュ】【地形の利用】【敵を盾にする】でデストロイウォーマシンの攻撃をコアに当てる事も考えに入れとくわね。

もう!ギリギリな戦闘は心臓に悪いんだから。




「強いからといって、心のないただの殺人戦闘機械に私達が負ける道理なんてないわ!」
 ピオニー・アルムガルト(ランブリング・f07501)はそう豪語して、蔓の巻き付いた長杖を振り上げた。
 杖の先端の宝珠が輝き、春の日差しを思わせる癒しの波動が放たれる。それは、仲間たちの傷ついた体だけでなく、心にまで染み渡った。
「心も体もぽっかぽか~ってね。あまりピリピリした雰囲気は嫌いなの、リラックスを忘れずいきましょう」
 明るく、暖かく、優しい娘の笑顔が猟兵たちの背中を押し、死線に臨む力を与える。
 そうして戦場を駆ける者たちの中に、一人の女が加わった。
「神宮寺流戦巫女、神宮寺・絵里香(雨冠乃巫女・f03667)。推して参る!」
 片手に変幻自在の黒蛇剣、もう片方には紅い蛇の目の仕込み傘を携えて、絵里香は名乗りを上げた。
「いつまでも通り道に居座っていないで、さっさと退いてもらおうか。『ナウマク・サマンダ・ボダナン・インダラヤ・ソワカ!』」
 それは雷神にして武神、神々の王インドラの真言。巫女の祈りは祭神の怒りとなり、神の裁きを招来する。
『高出力ノ電気エネルギー感知。危険。防護システ……』
「――『魔を滅ぼせ因達羅の矢よ!!』」
 言い切る前に、青白い稲妻が天井を突き破って機械兵を直撃した。
 雷撃は一瞬にして通り過ぎ、機械兵の全身からは煙が上がって――ギュンと眼が光る。
『解析完了。再現可能ト判断。プログラム作成。兵装改造。――――発射』
 二度目の落雷が、来る。
「と、思ってたよ!」
 寸前で開いた蛇の目傘が、雷撃を受け止めた。凄まじい電光が目を眩ませ、絵里香の姿が見えなくなり、
 ――ユラ
 光が収まると同時、力の抜けた体が崩れ落ちる。
「ちょっと! 大丈夫!?」
 ピオニーが慌てて後ろから駆け寄り抱き留めた。後方に退避しながら癒しの波動を送ると、すぐに絵里香は意識を取り戻す。
「ああ良かった。心配させないでよ。あなた気を失ってたわよ」
「……そうか、雷使いが雷で痺れるとはな」
 うつむく絵里香の体が、小刻みに震えた。
「……く…………ぅぅ」
 ピオニーはかける言葉も見つからず、強く抱きしめながら暖かな波動を送り続け――そして気付いた。
「あなた、まさか笑ってるの?」
「く、くくく……いや、すまない。同じ技であれほどの威力を見せつけられるとさ。オレも強くなれば、あそこまで登れるんだと思ったら嬉しくて」
 などと言って笑う戦巫女に、ピオニーは呆れたような敬服するようなため息をついた。
「勘弁してよ、もう! 心臓に悪いどころじゃないわ!」

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ナミル・タグイール
明らかにボスって感じデスにゃ。
破壊ならナミルだって得意にゃ!デストロイ勝負にゃー!
・行動
突撃にゃー!
【呪詛】纏った斧で【呪飾獣の一撃】を狙ってくにゃ
使える距離まで近づいてドッカンドッカンしたいにゃ。
下から潜り込むように接近狙い。援護くださいにゃー!
スーパーマシーンでもきっと呪詛までは解析できないと思いたいにゃ。
バグって止まったりしないかにゃー。

やばそうな攻撃以外は【捨て身の一撃】覚悟でくらいながら行くにゃ。

コアマシンにも【呪飾獣の一撃】
破壊は任せろにゃ!パワーデスにゃ!
呪詛も増し増しにゃー!バグれにゃー
ナミルのお宝パワー(呪)をくらえにゃ!
なんでも歓迎


カイル・サーヴァント
此処を突破してコアを破壊できれば、この戦争の終結に一気に近づけるはず…
なら、最速で最短で真っ直ぐに…今ボクに出来ることを!


戦闘が始まれば前衛と後衛の間、中衛に布陣
【盾の守護獣】を発動して装備している盾「雪月花」を複製
「護りはボクに任せて!皆はアイツに、全力で!!」
そう宣言、敵の味方への攻撃を複製した盾を飛ばして【盾受け】して【かばう】
此処を突破した後、皆が少しでも力を残しておける様に護りを一手に引き受ける
盾で対応できない攻撃が来たらその前に飛び出し【無敵城塞】
この戦闘は攻撃を捨て護る事だけを考える


突破後
例えボロボロでも動けるのであれば、コアへと踏み込み【断空】を放つ
「この拳は、他が為に…!」


嶋野・輝彦
【第六感】で動きを察知、攻撃回避
当たったら【覚悟】【激痛耐性】で耐える。最初からそのつもりで行けば当たってもある程度もつだろ
今まででぶっちぎりにヤベー感じがするんで持久戦で行くわ
向いてないんだがなぁ

攻撃は
【先制攻撃】【だまし討ち】【零距離射撃】【鎧砕き】【2回攻撃】
で近接距離で避けながら戦闘
てか距離ちっけぇ!!誰かフォローしろ
しょうがねぇだろ、技術がねぇんだから他にやり様がねぇ

自分へのダメージ蓄積してきたら【捨て身の一撃】も解禁
死にかけた状態で守りに入っても意味ねぇだろ
でそこから【怪力】で押さえ込んだ所を
俺ごとやれ!
んで死にかけの死にかけで最後っ屁で【戦場の亡霊】
まーそんな感じだ、後は任せた




『一切殺戮! 一切破壊!!』
「破壊ならナミルだって得意にゃ!」
 理性と引き換えに古代超兵器としての戦闘能力を解放させたウォーマシンへ、黒の毛長猫が突貫した。
「元気だねぇ、お嬢ちゃん」
 金色に輝く大斧を担いで正面突破を図るナミル・タグイール(呪飾獣・f00003)の脇を駆けながら、嶋野・輝彦(人間の戦場傭兵・f04223)は皮肉げにほほ笑む。
 純真なインファイターのナミルに対して、輝彦は近接戦闘を好む性格ではない。ただ、他に戦い方を知らないだけだ。
「まあ、当たるつもりで行けばある程度は耐えられるだろ」
『全火器開放!』
 希望的観測を口にする輝彦に応えるように、機械兵は持てる射撃武装のありったけでもって、猟兵たちを迎え撃つ。
「ドッカンドッカンにゃー!」
「って、待て待て! ぶっちぎりにヤベーって!?」
 想像を超えてきた。空間を塗り潰すような一斉掃射は逃げ場もなく、範囲内にいるすべての物体を跡形もなく粉砕するだろう。
 ――耐えられるわけがない。
 輝彦の第六感が絶叫した、その時だ。
「ボクに任せて!」
 二人の前に、白銀の盾が出現した。その数は十八。
 少し距離を置いて防御支援の構えを取っていた流麗な少女……もとい少年、カイル・サーヴァント(盾の守護獣・f00808)である。
 カイルは守護の花言葉を冠する花輪が刻まれた盾を複製し、念動力でもって操作。
 ナミルと輝彦、それぞれに九枚ずつ。浮遊する盾が縦一列に並び、怒涛の爆撃とぶつかった。
 一枚目が蒸発。二枚目が溶解。三枚目が爆散……五枚、六枚、七枚――――。
 張りぼてのように軽々と複製の盾は破られていき、ついに最後の盾が真っ二つに割れる――と同時にナミルと輝彦が機械兵の元までたどり着いた。
 二人とも無傷で、だ。
「ありがとうよ!」「助かりましたにゃ!」
『――光刃展開。白兵モード』
 機械兵の対応も早かった。爆撃を中断するや否や、新たに装甲の一部が割れて光刃のついたアームが数本出現。二人に斬りかかる。
「どんだけ隙がねえんだよ!」
 悪態ついて、輝彦がアームに掴みかかった。
 光刃が肌に触れて焼け付くように痛むのは無視し、あらん限りの力を込めて押さえつけようとするが、それでも一度に抑えられるアームは二、三本が限界。まだ半分以上が自由に動いている。
「くっそがあああ!」
 力が足りない。輝彦は吼え叫んだ。
「俺はほっとけ!」
「了解!」
 応えたのはカイルだ。
 砲撃が止むと同時に飛び込んできた彼は、無敵防御の構えを取ってナミルを襲う光刃のすべてを受け止める。
 その代わり、守り手のない輝彦は背中を十字に焼き切られた。
「ぐっ!? ……今だ、俺ごとやれ!」
「やっちゃりますにゃ!」
 攻撃のすべてを防がれ大きな隙を生じた機械兵に、満を持してナミルが出た。
「ここまでお膳立てされたら、美味しくモグモグいただきますしないと罰当たりデスにゃー!」
 ズンと一足踏み込んで、諸手で金の大斧を振りかぶる。
「増し増しお宝パワーをくらえにゃ!」
 四足に近い低姿勢からえぐり込むように、呪詛をまとった金斧を叩きつける。
 グワァン! と凄まじい音がして、巨体が揺らいだ。呪いが電子回路を蝕み、煙を上げる。
 衝撃で輝彦の体が宙に放り出されたのを、カイルが慌てて抱き留めた。
「ごめんなさい、ボクが護るって言ったのに」
「……い、いいってことよ。それより……後は任せた、ぜ」
 瀕死の重傷を負った輝彦は、それだけ言い残すとグッタリうなだれた。それがユーベルコードの発動キーとなり、傍らに戦場の亡霊が出現する。最初から、こうなることを覚悟していたのだろう。
「……託してくれたもの、無駄にはしないよ」
 カイルは決意を新たに盾を構えた。
 ナミルも斧を肩に担ぎ、好戦的に猫眼を煌めかせる。
 立ち塞がるは真紅の殺戮機械。皆の命を懸けて叩きこんだ一撃をもろに受けてもなお、堪えた様子もなく無数の兵装を猟兵たちに向けた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

大豪傑・麗刃
【鬼神軍】のみんなと参戦するのだ!

敵を知り己を知れば百人一首というらしいのだ!
そんなわけでまずは敵の攻撃への対策をとるのだ。

通常攻撃なら見切ったり武器受けしたり。
デストロイトリガーで来るなら対処法は動かない事。そうすれば相手の目標にならない!もし来ちゃったら最小限の動きで回避。
クリムゾンバーストも最小限の動きで回避。誰かが言ってたのだ『自機狙いの球はチョン避け』って!意味がよくわからないけど、そういうことなのだ!

つーことで達人の智慧を使い、デストロイトリガーの弱点、動かない相手には攻撃できない事を実証してこれを封じるのだ!仮にこれをコピーされてもウォーマシンに有効に使えるとは到底思えないのだ。


宇冠・由
【鬼神軍】で参加

専守防衛。私は皆様の攻撃が成功するように、かばう盾となり挑発して注意を引きます
「さぁ、貴方様の弾数と私の炎、どちらが先に切れるか勝負ですわ」
守ること鬼神の如し、されど攻めるもまた鬼神が如く。拠点防御は心得があります、なら逆にどうすれば攻めやすいかも分かりますの

私の身体は全てが地獄の炎、どのような攻撃が来ても炎のオーラが追跡し、オーラ防御で皆様をかばいます。たとえ攻撃で欠損してもブレイズキャリバーの能力で再生し、【七草繁縷】によって攻撃してきた相手の動きを鈍らせます
そうすれば敵攻撃頻度も減り、味方の攻撃も命中しやすくなりますわ

コアマシン突入後、【熾天使の群れ】で攻撃します


宇冠・龍
【鬼神軍】で参加

【談天雕竜】で蜂型の霊百体を、機械に対する毒でもある「コンピューターウイルス」を針に仕込んで共に召喚。私の呪詛全てを込めます

「ユーベルアナライザー」は一度受けて解析を介さなければ発動しないもの、ならば攻撃そのものにウイルスを仕込み、解析をトリガーに機能不全を起こしてしまえばいいのです
相手は猟兵たちを脅威と見なしています。ならば状況打破のため解析手段を用いる可能性は高い

クリムゾンバーストに対しても蜂型の霊で応戦しましょう
砲撃は物理的に防いで、ウイルスの存在は解析されるまで隠します
この間、私は無防備となってしまいますが、仲間が守ってくれます

コアマシン到達後も蜂を放ち攻撃しましょう


アイ・エイド
【鬼人軍】で参加!

オレは後衛で【召喚魔法】!
【ゼロシールド】が変形して
ウォーマシンのクリムゾンバーストに対してのみ有効(他の攻撃や人はすり抜ける)な透明な反射シールドを
ウォーマシンの周りに召喚!
限定条件下での召喚だから時間短縮出来っかな?

召喚が終わって隙がありゃ
【特殊性錆び毒】を塗った千本を
ウォーマシンの足や傷が出来たとこを狙って投擲!

んで【膨張する毒素】で銃口や脆くなったとこを狙ってみるぜ!
狙いとしちゃ装甲脆くさせたり、
銃口腐らせて攻撃手段減らしたい!毒使いの本領、見せてやるぜェ!

コアの攻撃も【膨張する毒素】 だ!出来りゃ、龍(f00173)の【談天雕竜】の蜂と連携とりてェな!!




 子曰く、「自機狙いの球はチョン避け」と。
「意味はよくわからんのだ」
 とぼけたような表情で大豪傑・麗刃(変態武人・f01156)が首をかしげると、その頬スレスレを砲弾が通り過ぎた。
 風圧にあおられるように左足を軸に一回転したところへ、打ち込まれたフォースセイバーが背中2センチほどをかすめ空を切る。
『殺戮セヨ! 蹂躙セヨ! 殲滅セヨ!』
 機械兵はただひたすらに、動くものすべてを殺し尽くせというコマンドに従って銃火器を撃ちまくり、光刃を振り回す。その至近にいながら、麗刃はのらりくらりと身を躱していた。
「……しっかし、このままでは埒が明かないのだ」
 抜け目なく敵の攻撃を見切り、第六感に身をゆだねて回避を続けながら麗刃は唸る。
 動くものに反応するなら動かなければいい、というのが彼の理論だったが、嵐のような猛攻の前では動きを止めるヒマなど一瞬もない。
 このままでは、いつか躱し損ねて一発KOが関の山だ。
「つーことで、お願いします先生」
「はいですの!」
 呼ばれて飛び出したるはヒーローマスクの少女。名を宇冠・由(宙に浮く焔盾・f01211)という。愛らしい獣の覆面から地獄の炎が噴き出して人の形を取り、それでも収まりきらない紅炎が周囲へ飛び散った。
「さぁ、貴方様の弾数と私の炎、どちらが先に切れるか勝負ですわ!」
 傲岸不遜だが、言うだけのことはあった。実際、由の炎は機械兵が撒き散らす弾幕に引けを取らず、次々と砲弾を飲み込んでは運動エネルギーを奪い取って床へ落下させていく。
 しかし、
『殺戮効率低下。完全白兵モードヘ移行』
 機械兵が全火器を収納、代わりに出現した光の剣による近接戦闘に切り替えた。
「だったら、本体を焼くだけです!」
 すぐさま地獄の炎が真紅の装甲に振りかかった。ところが、機械兵はわずかに動きを鈍らせる程度で、無数の光刃を手に暴れ続ける。
「これは!?」
 由が頬をひきつらせた。
 明らかに効き目が弱い。耐性技能でも所持していたのだろうか。予想外の事態で焦燥を覚え……

「デストロイトリガー、打ち破ったり!」

 麗刃の声が響き、機械兵から立ち上っていた狂気が失われた。
 由が銃器を封じ、わずかなりとも本体を鈍らせることで、刹那の隙が生じた。麗刃はその間隙を突いて塑像のごとく静止、動体しか感知できないという弱点を証明したことで【達人の知恵】の発動条件をクリアし、一切殺戮モードを封じ込めたのである。
「由ちゃんのおかげなのだ……っとわ!?」
 ニカリと親指を立てたのもつかの間、X軌道を描く振りの光刃を麗刃はバックステップで躱す。
 攻撃力と耐久力が通常に戻ったとはいえ、いまだ敵は健在だ。
「ってか、通常でも十分に強過ぎなのだ!?」
 相変わらず回避が精一杯の麗刃。地獄の炎は効果いまひとつ。
 手詰まりだと感じて、由が叫んだ。
「お母さま!」
「いま、仕上がったところです」
 娘の叫びに、母が答えた。
 由や麗刃が前線で時間を稼いでいる間、死霊術に専念していた宇冠・龍(過去に生きる未亡人・f00173)の術式がついに完成する。
「オレもいるぜ!」
 次いでアイ・エイド(腐れ人狼・f10621)が飛び出した。
 狼の相を持つ青年が腕の装置を掲げると、素材に使われたクリーチャーが反応、即時展開した反射機能付きの盾が機械兵を取り囲む。
 ギィィィ!
 光刃がシールドをひっかいて、鳥肌の立ちそうな音を立てた。
 剣舞が止まる。
 そこに合わせて、龍の詠唱が締めくくられた。
「――『悪鬼百鬼と数えれば、七転八倒列を成す』」
 召喚するは百を超える毒蜂の霊。
 蜂の群れは自分たちを呼び出した術士の命に従って、眼前の強敵へと殺到した。
 小さな蜂たちはシールドによる囲いをすり抜けて機体に取り付くと、虫のそれにしては長く鋭すぎる毒針を一斉に突き立てる。
 真紅の装甲に錆の点が浮き、それは見る間にサッカーボール大まで巨大化、不気味な斑点模様を形成する。
 カカと笑うのはアイだ。
「オレ特製の錆び毒の味はどうだ!」
『異常発生。解析開始』
 対する機械兵は、淡々と対処を行う……が、
『腐食性ノ毒物。有効ナ中和物質ヲ検索。精製開始。かいし。か※■shi』
 ノイズが生じた。
「始まりましたね」
 龍がほくそえんだ。
「錆び毒はアイさんが用意したもの。そして私も、別に毒を仕込ませてもらいました」
 それは精密機械のソフトウェアを侵食する、プログラムという名の実体なき毒素、コンピュータウィルスである。
 蜂の悪霊が注入したウィルスが、機械兵の解析システムと反応を起こし、プログラムをでたらめに書き換えていく。
『危険、きけん、侵食かくダイ。戦▲〒◎優先*☆プロテクト……』
 徐々に発する音声が不明瞭になっていくなか、機械兵はなおも光刃を振り上げ、
『DRyyyyyyyy!!!』
 意味なき電子音を上げての一斉斬撃が、ついにアイが放った不可視の盾を叩き斬った。
「ほあああああっっ!?」
「きゃああああっっ!?」
 余波を受けて、麗刃と由が転げるように退避する。
「由! 大豪傑さん! これは……ウィルスは効いたはずでは!?」
 ドラゴニアンの未亡人は、悪霊の群れを分割して己の養女や旅団団長を守りに行かせながら、殲滅機動を再開した機械兵に驚嘆する。
「チッ、こりゃ面倒だぜ!」
 追加の錆び毒と増幅のユーベルコードを込めた針で援護射撃していたアイが舌打ちした。
 メカニックとしての技能を持つ彼は、四人の中で真っ先に気付いたのだ。
「ウィルスは効いてるよ。だけどヤロウ、自我データや生命維持機能を後回しにして、センサー類や火器の管理なんかの戦闘機能を守りやがった。たしかに戦い続けられるだろうが、数分そこらで死んじまうぞ」
 重要なのは今この時、目の前の敵を攻撃することだけ。そのためだけに、自身の心も生命も捨て駒にしたというのである。
 哀しくも恐ろしいその選択は、しかし殺戮機械にとっては至極合理的であった。
 勝敗などとうの昔に決している。あと数分と経たずに戦闘は終わるだろう。ならばその時が訪れる瞬間まで、与えられた役割をまっとうするのみ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

ロクガツ・クロッカス
【アドリブ・絡みOK】
【SPDを使用】
【UC、アイテム、技能は<>で囲む】

基本方針は<機動狙撃戦術>による引き撃ち

敵の一斉射撃の範囲内に入らないよう、<空間凝固装置+フェイント+残像>で敵の攻撃を回避しながら
<機動狙撃戦術+早業+二回攻撃+空中戦>で攻撃を行うよ
なるべく装甲の内側の骨格や武装そのものを狙うけど、それで攻撃を食らったら元も子もないし、あくまで努力目標かな
敵がデストロイトリガーを起動させる素振りをしたら、予め自動操縦モードで上空をぶんぶん飛び回るように設定しておいたドローンを発進
ドローンを囮にしつつ<カウンター+スナイプ>でモノアイを撃ち抜きたい

コアには対物狙撃銃で一発ズドン!かな


露木・鬼燈
まずはウォーマシンを突破しないと。
相性はあまりよくなさそうだけどやるしかないっぽい。
化身鎧装と瞬身焔舞で強化して接近戦で勝負です。
サイバーアイからの情報を基に射撃軌道を見切る。
回避できないものは棒手裏剣で迎撃。
多少の被弾は覚悟、全速力で突っ込むっぽい!
首尾よく接近出来たらカメラに向かって呪炎の弾丸を撃ち込む。
まぁ、これはフェイントで視覚とセンサーを潰すためのもの。
ダメージはそこまで期待しないです。
本命は同時に仕掛ける戦槌形態の魔剣。
全力で叩き付けるっぽい!
装甲に守られた機械にはこれが一番っぽい。

コアへ攻撃…
呪炎に過剰なまでの生命を注いだ46センチ砲を再現した一撃。
こいつを撃ち込んでやるっぽい!


リステル・クローズエデン
油断、いえ…過小評価が引き起こした事態ですね。

必要なければ。いえ……待ちましょう。時を。

プロトコメットの『迷彩(機能)+目立たない』で姿を隠し。
じっと機会を待ちます。

その間、行動パターンを観察『視力+見切り+情報収集+戦闘知識』

他の方々がピンチになる
あるいは、敵が大技を放つ瞬間を見切り

『覚悟』をもって
【呪力解放・瞬撃斬空形態】の『封印を解く』<真の姿解放>

【刀の切っ先を向けた方向に、氷結呪縛の吹雪】
『暗殺+属性攻撃+呪詛+マヒ攻撃』を
味方に誤爆しないよう敵の武装に放ちます。

可能なら、そのまま吹雪で行動阻害を行いたいが

無理ならば、プロトコメットを無理やり動かし離脱する
『逃げ足+ダッシュ』




『VLLLAAAAA!!!』
 もはや言葉も忘れ、ただ内蔵型武器を放ち続けるだけの存在と化したウォーマシンか吼えた。
 センサーが頭上の飛行物体を感知し、即座に迎撃。小型ミサイルを二十ばかり乱射した。
 ――撃墜成功。
「まあ、囮のドローンだけど」
 囮に気を取られた隙をついて、ロクガツ・クロッカス(スペースベトコン・f06933)の対物狙撃銃が錆び付いた装甲に穴を開けた。
『GTLL!』
 被弾など一顧だにせず、反撃が来る。
 影を残して飛び退いた足元に大砲が炸裂。衝撃波や床の破片を受けて体勢を崩しながらも、ロクガツは壁や天井、さらには空気すら蹴り、三次元機動で戦場を跳び回りながら、その銃口は信じられない正確さで機械兵を捕捉して……
 スコープ越しに赤熱光線が見えた。
 回避不能。痛みを覚悟するが、それが訪れることはなかった。
「無駄っぽい!」
 横から投擲された棒手裏剣が熱線を受けた。鍛え上げられた刃が赤光を反射し、壁を溶解して奥深くまで穴をあける。
 飛ぶように馳せ参じたのは露木・鬼燈(竜喰・f01316)だ。
 一足飛んで、片目に大妖<大百足>の紋が浮かぶ。もう一足で、逆の瞳に英霊<竜を呪う聖騎士>の紋が浮かぶ。三歩目で、呪炎<竜殺し>が我が身に宿る。
 そして四歩目。生命を収奪する呪炎が全身を包むと同時、鬼燈は機械兵に向かって呪炎の弾を放った。
 小さな小さな炎のつぶて。牽制になるかどうかも怪しいが……
 BOOM!
 呪炎が爆ぜた。
 火球を裏から貫いた徹甲弾が、機械兵のモノアイを突き破る。
「当たりだ」
 硝煙を上げる銃口を下ろし、ロクガツが笑った。
 目を潰されてエラー音を上げる機械兵。ここぞとばかりに、鬼燈は肉薄する。
「全力で叩き付けるっぽい!」
 竜を呪う魔剣が、戦槌形態へと高速変形。
 ――――ッ!!!
 凄まじい衝撃音、呪炎が弾ける音、鉄板が割れる音、精密機械が壊れる音、様々な音が一度に響き渡った。
 度重なる猟兵たちの猛攻を受け、とうとう真紅の装甲が限界に達したのだ。巨大な亀裂が生じ、内部が剥き出しとなった機械兵は、力尽きたように膝を折る。
「……やったかな?」
「それフラグっぽい」
 まさか、二人が交わした言葉を聞いていたわけではあるまい。
 突然、機械兵の体が力を取り戻した。
『C……CC――――クリムゾン、バースト』
 自ら装甲を砕きながら、ミサイルや大砲、熱光線、果ては光刃の投擲まで持ち出した、全方位に向けた全力射撃。最後の最後に、残された全ての武装を解放したのだ。
「っ!? 回避……」「……防御!」
 二人がそれぞれ行動を取ろうとした、その時だった。

「――――呪力、解放! アクセルモード!!」

 青き閃光が走った。
 彼女の存在に、敵はもちろん猟兵たちさえ気付かなかっただろう。
 いの一番に突貫し、手痛い反撃をもらったリステル・クローズエデン(なんか青いの・f06520)は、その後ステルス状態で身を潜め、機を窺っていた。
 そして今、機械兵が最後の一手を放つのを真っ先に見抜き、秘め続けていた牙を剥いたのだ。
 真の姿、【呪力解放・瞬撃斬空形態】を取ったリステルは一振りの凍てつく刃。青き呪いの軌跡を曳いて機械兵に飛びかかり、一射を撃つヒマも与えずにその切っ先を機体の中枢部へと突き立てた。
『GZZZZZ……』
 唸り声のような音が、徐々に小さくなっていき……
「これで終わり、ではないだろう!」
 叫んで、リステルは刀を握る手に力を込めた。
 相性とか、時の運などと言い訳はしない。
 我が身に受けた傷は、己の油断……いや、敵の力量を誤認した愚かさの証だ。
 その戒めを胸に刻み、徹底的に押し通す。
「凍てつけ!」
 機械兵の体内に沈んだ刃の切っ先から、氷結呪縛の吹雪が放たれた。この状況なら誤爆の心配はない。遠慮なしの全力放射。
 冷気が、呪いが、内部からウォーマシンの機構を凍り付かせていく。
 そして、ついに……
 ――バキバキバキバキバキバキバキ!!!
 真っ白に氷結した機械兵が、粉微塵に砕け散った。ここまで完膚なきまでに屑鉄と化せば、今度こそお仕舞いだろう。
「助かったよ。すごい威力だね」
「いえ、これまで皆さんがダメージを蓄積させていたからこそですよ」
「二人とも、話は後っぽい」
 鬼燈が言うまでもなく、ロクガツもリステルも、その他の猟兵たちも分かっている。本当の仕事は、これからだ。

   ***

 デストロイウォーマシンが全てをかけて防衛してきた廊下の先、その突き当りには『エンペラーズマインド』の心臓部、コアマシンルームに通じる扉があった。
 扉の中に踏み入ると、すぐさまオロチウイルスによる汚染が始まる。
 驚異の殺人ウィルスにより、早くも意識が遠のき始める中で、猟兵たちは攻撃態勢を取った。
「こいつを撃ち込んでやるっぽい!」
 鬼燈は呪炎にあらん限りの生命力を注ぎ、巨大戦艦の46センチ砲を思わせる一撃を見舞う。
「一発ズドン!」
 その巨大戦艦の装甲すらぶち抜く大徹甲弾を、ロクガツはぶっ放す。
「これで、本当に終わりだ!」
 リステルは凍てつく呪いとともに、苦無を投擲した。
 他の猟兵たちも、炎や雷撃、呪いに拳打に毒薬と、思い思いのユーベルコードを乗せた攻撃を放っていく。
 そして、ウィルスに耐え切れず意識を失う直前、彼らの体躯を包み込むようにキューブ型のエネルギー体――グリモアが出現したかと思うと、虚空の彼方へと連れ去った。

 死闘を潜り抜けてきた戦士たちが無事に目を覚ますのは、もう少し後の話。
【END】

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年02月13日


挿絵イラスト