アポカリプス・ランページ⑬〜アポカリプスブレイカー!!
「スーパー戦車、破壊。プレジデント、断絶。デミウルゴス、臨終。ポーシュボス・フェノメノン、根絶。マザー・コンピュータ、停止……」
信じられん、そう呟く5mの巨漢はしかし、終焉を齎す事を諦めはしない。
「これもある意味では都合が良いのか?我こそが残ればカタストロフは起こる。五柱の同胞よ、願いは叶う!」
そう叫ぶと同時、オブリビオン・ストームを掌握した巨人――最後の『フィールド・オブ・ナイン』、フルスロットル・ヴォ―テックスはオブリビオン・ストームを変容させていく――
その姿は、蠍の魔人(ギルタブリル)が如く。
「時は来た!人類の終末を越えてなお、黙示録の黄昏(アポカリプスヘル)にしがみつく者共よ!我が血潮と嵐と内燃機関に懸けて、貴様らに真実の終末を告げてくれよう!」
傲慢な理想を告げ、アメリカ大陸からこの荒廃してでも『生き続ける勇気』を持った人類と人間の総て。それらを『無意味』、『無価値』と断じてフルスロットルは叫ぶ。
「我が望むは支配にあらず! 君臨にもあらず!望むは、汝らの尽く命尽きる事のみ。妥協の余地は無い!」
誰もが空を、アメリカ大陸が存在する方角を見つめる。
「我らフィールド・オブ・ナインは、オブリビオン・ストームを「終点」と定めた。これ以上の発展は不要。これ以上の暴力は不要。これ以上の歴史も、生命の繁栄も不要!」
ただ只管、己の価値観にとって無と断じた事象を滅ぼす。
それだけがフルスロットル・ヴォ―テックスを動かす動機。
それはまるで、他者の偉大な功績を妬んだ『大■■』の如く。
「オブリビオン・ストームよ!大地を燃やし、全てを消し去れ!世界の為でも、神の為でも無く!ただひたすら、黙示録の黄昏(アポカリプスヘル)にしがみつく者共の尽く命尽きる事で世界を満たさんが為に!」
それだけで、世界は滅び終わる。
理不尽に、世界に生きようとしている人々は何もできずに――
「我は『フィールド・オブ・ナイン』第六席、フルスロットル・ヴォ―テックス……!それのみが、この終末を齎す唯一つの理由!」
君は、それを赦せるか。
「我こそが、世界の全て……!」
その結末を破壊しろ。
汝らは猟兵。『生命体の埒外』ならば――
理不尽な『終焉』を『終焉』させるのだ!!
「最早言葉は不要。今回の戦争の主犯『フルスロットル・ヴォ―テックス』以外の『フィールド・オブ・ナイン』は全滅した。後はこの男を撃滅するのみだ」
東雲・深耶(時空間切断剣術・空閃人奉流流祖・f23717)はそう告げる。
この戦争は、最善の形で幕を下ろそうとしている。
それに抗うは、理不尽なる『終焉(エンディング)』を齎そうとしている『フルスロットル・ヴォ―テックス』。
これが、『アポカリプス・ランページ』の最後の戦いだ。
「終わりを終わらせるんだ。永い後日談の先を、このアポカリプスヘルに生きる全ての人々が願っている!」
君達に、それが出来ない筈が無い。
そう笑みと共に告げて深耶は最終決戦の地へと猟兵達を転移させていった。
黒代朝希
いよいよ、最終決戦です。
これでアポカリプスヘルに平和をもたらしましょう。
プレイングボーナス……オブリビオン・ストームに飛び込み、毒と敵群を乗り越える。
に加え、
プレイングボーナス……理不尽な『終焉』を『終焉』させる気持ちを抱き、戦う。
が存在します。
ここまでの『アポカリプス・ランページ』の戦いを一緒に戦い抜け、この結末に辿り着けたことを誇りに思います。
それでは、皆様の素晴らしいプレイングをお待ちしています。
第1章 ボス戦
『フルスロットル・ジ・アポカリプス』
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POW : 崩壊世界の覇者
レベル×1体の【オブリビオンレイダー軍団】を召喚する。[オブリビオンレイダー軍団]は【略奪】属性の戦闘能力を持ち、十分な時間があれば城や街を築く。
SPD : フルスロットル・ストーム
【ヴォーテックス・アーマー】から、戦場全体に「敵味方を識別する【オブリビオン・ストーム】」を放ち、ダメージと【致死毒】の状態異常を与える。
WIZ : ヴォーテックス・アーマー
自身の【ヴォーテックス・アーマー】から【オブリビオン・ストーム】を放出し、戦場内全ての【猟兵の接近】を無力化する。ただし1日にレベル秒以上使用すると死ぬ。
イラスト:あなQ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
メイスン・ドットハック(サポート)
『めんどーじゃけど引き籠る為に』
アメジストのクリスタリアンで、熟練の電脳魔術師
攻撃手段は電脳魔術・もしくは電脳魔術や現代技術を使ったトラップ
電脳魔術はミサイルや機銃、大型兵器も精製可能
トラップは地雷、機雷、ワイヤートラップなど様々
またハッキング技術も長けており、機械コンピュータはもちろん、電脳魔術を応用することにより、空間に直接ハッキングを仕掛け、情報を収集することもできる
正々堂々よりかは、搦手で弱点を的確に攻撃するタイプ
心理誘導をしたり、囮を使ってなどもする
仲間との連携は歓迎
喋り口調は広島弁
「じゃけん→じゃけー」「じゃけえのう→じゃけーのー」と語尾を伸ばすのが特徴的
「めんどーじゃけどなー。『終焉』を『終焉』させるというのは何となくじゃけど、『猟兵』にもその流儀が乗っかっているのはあるかのー」
面倒そうにフルスロットル・ヴォ―テックスの前へと転移してきたのは、メイスン・ドットハック(ウィザード級ハッカー(引き籠り)・f03092)。
アメジストのクリスタリアンであると同時に熟練の電脳魔術師である彼女は、引きこもっていた部屋からグリモアベースに招集されてアポカリプスヘルのアメリカ大陸の荒野へとやってきた。
「この戦争におけるオブリビオン・フォーミュラ『フィールド・オブ・ナイン』もお主一人だけかのー。とっとと終わらせて部屋に引き込まらせてもらう」
億劫そうに告げると同時、ユーベルコード『23の雷雲の無限竜を制し者の権能(インフィニティドラゴン・ワーム)』を起動させていくメイスン。
「今回の流儀(ノリ)で行くなら、このユーベルコードはおあつらえ向きじゃのー」
雷雲の海と共に帝竜ワーム培養体と分身体を召喚していくと同時、ワームがフルスロットル・ヴォ―テックスへと襲い掛かっていく。
「なーんかお気に召さなかった模様じゃのー、ワーム」
帝竜ワームとフィールド・オブ・ナイン第六席フルスロットル・ヴォ―テックスとの闘いを見つめながら、メイスンは電脳魔術を用いて追撃を仕掛けていくのであった。
成功
🔵🔵🔴
馬県・義透
四人で一人の複合型悪霊。生前は戦友
第一『疾き者』唯一忍者
一人称:私
武器:漆黒風
まあね、いつもならば妹なんですよ、こういう場面って。
でも、たまには私でもいいでしょう?
毒には毒耐性をもってあたりましょう。そして、敵群の攻撃はわざと受ける。
何せ、指定UC(攻撃力重視)効果で強化になりますのでー。
ふふ、影に潜む陰海月と霹靂により、名前は常に認識されてますしね?
そして、フルスロットル。プレジデントを最も断絶した『男たち』が来ましたよー。
あなたの好きにはさせません。ここでの『終焉』は壊してしまいましょう。
オーバーロードにより真の姿ver.2『風絶鬼』(若い方の鬼)顕現。
ここでの終焉はなく、ただただ未来へと続けましょう。
それこそが、四悪霊の誓いの先なれば。
四悪霊…いえ、鬼からただで略奪できると思うな。漆黒風の投擲に加え、四天霊障による押し潰しもある。
さあ?私はあちらの世界では 赤子から先の未来はなかったと思いますけどね?そういう家ですよ、外邨って。
バルタン・ノーヴェ
できると思いマスカ、カタストロフを!
させると思いマスカ、エンディングを!
答えはノー!
フルスロットル!
アナタの理不尽な終焉を、エンドブレイカーしてやりマース!
と意気込んでおりマスガ、実のところワタシの解毒スキルは料理頼りであるゆえ。
オブリビオン・ストームの毒と負傷を治療するジュースを作り、他の猟兵の皆様に配って回りマース!
どうぞデース! この戦いが終わったら宴会デスヨ!
さて。戦いでは兵糧部隊を狙うのが定石デスネ?
つまりワタシも狙われる訳デスガ……HAHAHA!
レイダー軍団相手にUCなど不要!
我輩の内蔵式武装の火器で返り討ちにしてやりマース!
さあ!
フルスロットルの始末はお任せしマスヨ、エブリワン!
霧崎・紫苑
オブリビオン・ストームは『対BCM兵器用防護服』の【毒耐性】や【呪詛耐性】で軽減しつつ、喰らえるものは喰らってしまおう
俺達、ストームブレイドにとって、こいつは燃料に過ぎんからな
出現するオブリビオンのレイダー軍団はUCを使って吸引、虚無の彼方へ吹き飛ばす
そしてフルスロットル、貴様の運命も同様だ
古来より、医者は病魔の齎す理不尽な『終焉』を『終焉』させてきた
俺にとって貴様の排除は病巣の切除と同義だ
敵の攻撃に合わせる形でブラックホールを叩きつけ、内部へ吸引
事象の地平に近づけば時は加速し、しかし中性子星の回転は時を逆行させる
故に、後にも先にも進めず重力崩壊の中に閉じ込められる
「貴様は死にすら値しない
「まあね、いつもならば妹なんですよ、こういう場面って。でも、たまには私でもいいでしょう?」
そうお道化ながら『真の姿』を開放していくのは『複合型悪霊』たる猟兵『馬県・義透(死天山彷徨う四悪霊・f28057)』の内の一人、『疾き者』。
猟兵の真価にして『時間質量論』では説明できない異端の証明たる『真の姿』の内、『疾き者』の『風絶鬼』たる若き鬼が顕現する。
「ここでの『終焉(エンディング)』はなく、ただただ『未来』へと続けましょう――」
かつて、世界を完膚なきまでに救いあげた終焉破壊者(エンドブレイカー)の足跡が如く。
自分達の世界を救っただけでなく、数多の世界を救い、その連鎖を紡ぐ事こそ『猟兵』の真価なれば。
「それこそが、四悪霊の誓いの先」
終焉に抗う英雄譚の主人公であり、人々に、夢と希望を与える光となろう。
「フルスロットル・ヴォ―テックス。プレジデントを最も断絶した『男たち』が来ましたよー。あなたの好きにはさせません。ここでの『終焉』は壊してしまいましょう」
起動するユーベルコードは『四悪霊・『戒』』。
身体を再構築し、生み出し封じてきた呪詛で自身を強化していく御業は正に『悪霊』――否、『鬼』の御業
「四悪霊……いえ、鬼からただで略奪できると思うな。漆黒風の投擲に加え、四天霊障による押し潰しもある」
ちなみに、と呟くは。
「私はあちらの世界では 赤子から先の未来はなかったと思いますけどね?そういう家ですよ、外邨って」
それは、一見すれば聞いた物が首を傾げるようなものかもしれない。
だが、ある者達は悲しみを抱くような事実なのだろう。
「毒には毒耐性をもってあたりましょう。ふふ、影に潜む陰海月と霹靂により、名前は常に認識されてますしね?」
『馬県・義透』という認識補助術式によっても自己の強化を図ることが出来る『複合型悪霊』。
それを自身の使い魔を介して補強をする事で行われる更なる攻撃力の強化。
「さて、『終焉』を『終焉』させるとしましょうか……」
なんの変哲もない棒手裏剣――それに悪霊としての呪詛と霊障を乗せ、フルスロットルに打ち込んでいく『疾き者』。
その冷然とした佇まいは、正に――
「できると思いマスカ、カタストロフを!させると思いマスカ、エンディングを!答えはノー!」
「古来より、医者は病魔の齎す理不尽な『終焉』を『終焉』させてきた……」
襲来してきた『複合型悪霊』の攻撃に身を蹲らせているフルスロットル。
そこへバルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)と霧崎・紫苑(機械仕掛けの闇医者・f32327)が止めを刺すべくそれぞれユーベルコードの起動準備を済ませながら、今回の『アポカリプス・ランページ』の首魁を討ち果たすべく駆けて行く。
「フルスロットル!アナタの理不尽な終焉を、エンドブレイカーしてやりマース!」
「俺にとって貴様の排除は病巣の切除と同義だ……いつも通りの『終焉破壊(オペレーション)』をする」
まず、フルスロットルから流出していくオブリビオン・ストームを『対BCM兵器用防護服』で軽減しつつ、喰らえるものを喰らっていく紫苑。
「と、先程まで意気込んでおりマシタガ、実のところワタシの解毒スキルは料理頼りであるゆえ。オブリビオン・ストームの毒と負傷を治療するジュースを作り、他の猟兵の皆様に配って回りマース!」
「と、助かる」
そこにバルタンが紫苑に解毒用のジュースを手渡していく。
超級料理人であるバルタンが作った料理を食べた者は、一切の状態異常の影響から逃れる事が出来る。
「さて。戦いでは兵糧部隊を狙うのが定石デスネ?つまりワタシも狙われる訳デスガ……HAHAHA!レイダー軍団相手にUCなど不要!我輩の内蔵式武装の火器で返り討ちにしてやりマース!」
バルタンの肉体から展開されるパイルバンカー等の重武装。
それを以てサイボーグメイドはオブリビオンレイダー軍団を蹴散らしていく。
「露払いは任せるであります。此度の騒乱、これで納めて下さい」
一瞬、素の軍人口調となって紫苑を激励しながら。
「了解した――『悠久無限なる終焉(エターナル・インフィニティ・エンド)』!!」
紫苑がバルタンの言葉に頷くと同時、紫苑の義手の掌に収束させた小型ブラックホールが顕現する。
それをフルスロットルへとクロスカウンターの要領で叩き付けると同時、超高速回転する中性子星による時間逆行が始まっていく。
「事象の地平に近づけば時は加速し、しかし中性子星の回転は時を逆行させる……故に、後にも先にも進めず重力崩壊の中に閉じ込められる」
「おーう、考えるのを止めた。と言う奴デスナー」
貴様は死にすら値しない。
そう呟き背中を向けると同時――『アポカリプス・ランページ』を引き起こした巨人のレイダーは、ここに一つ討伐されるのであった。
大成功
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