アポカリプス・ランページ⑯〜砂時計のたまご
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「集合お疲れ様。ようやく確認されていたフィールド・オブ・ナインの全員に辿り着くことが出来たみたいだ、これも皆のおかげだな。という訳で、今回は『マザー・コンピュータ』の討伐を頼みたい」
茜谷・ひびき(火々喰らい・f08050)はそう言葉を紡ぎつつ、猟兵達へと顔を向ける。労いの言葉をかけつつも、その顔には緊張の色が滲んでいた。
「彼女はデトロイトにて俺達を待ち受けている。今までの話でも何度か出てきたが、マザー・コンピュータの元になった女性は『時間質量論』とやらを研究していたのは覚えているか? 今回は……その論理を恐ろしい形で実践して挑んでくるみたいだぜ」
そう話しつつ、ひびきはグリモアを起動しデトロイトの光景を映し出す。
中央にあるのは予知でも見られたマザー・コンピュータの機械だが――その中に彼女の姿はなかった。
見ればその装置の上空から、赤く輝く光が溢れている。その中央にいるのはマザー本体だ。
「この状態のマザーは『時間質量』を開放し、『タイムフォール・ダウン』と呼ばれる能力を発動出来るんだ。本来持っていた機械制御の能力を失う代わりに、別の恐ろしい能力を使ってくるって訳だな……皆には、その能力の攻略法を考えてもらいたい」
そこでひびきは話を区切り、改めて猟兵達をしっかりと見据える。
「『タイムフォール・ダウン』は任意の対象の時間を2~4倍速で巻き戻したり、早送りすることが出来る。その上でマザーは他のオブリビオンと変わらず、ユーベルコードも行使してくる。俺達は……時間を操る相手と戦わなくちゃいけないんだ」
相手は限定的ながら、過去と未来を操作する。
猟兵達の行動や自身の負傷を巻き戻し、場合によっては未来から攻撃を放ってくる。
そのような相手に挑むのは、決して簡単なことではないだろう。
「ただ、相手が行ってくるのはいわゆる『先制攻撃』だ。そんな相手なら、俺達は今まで何度も相手をしてきている。皆の知恵と力を合わせれば、決して倒せない敵じゃない。具体的な対処方法は任せるが……どうにかこの強敵を、倒してくれ」
マザーが操る時間を超え、未来へと進むためにもこの困難を乗り越えなくてはならないだろう。
無理難題に近しいが、そのような状況を何度だって超えてきたのが猟兵だ。
「戦争の終わりも近付いてきてる。アポカリプスヘルを、そして世界を守るため……今回もよろしく頼むぜ」
ひびきはそう話を締めくくり、深く頭を下げるのだった。
ささかまかまだ
こんにちは、ささかまかまだです。
時間を超えて。
※このシナリオは「やや難」です。
頑張っていきましょう。
●プレイングボーナス
敵の「巻き戻し」「早送り」を含めた先制攻撃に対処する。
マザーは任意の対象に限定的な「巻き戻し」「早送り」を仕掛けてきます。
こちらの動きを先読みしたり、あるいは攻撃を予め設置してきたりするかもしれません。
下手に放置すれば巻き戻しで自分の傷も癒やすでしょう。
トンデモ能力ですが、これに対抗しようとするのがプレイングボーナスとなります。
知略を巡らすか、あるいは何かしらの意思や気合を示すか。
方法はお任せします。
●『マザー・タイムフォール・ダウン』
フィールド・オブ・ナインの一体です。
今回は生体コアである女性の方が浮遊して戦います。
恐ろしい能力にどうにか対処し、勝ちにいきましょう。
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オープニングが出た時点でプレイングを受付開始します。断章の追加はありません。
シナリオの進行状況などに関しては戦争の詳細ページ、マスターページ等も適宜確認していただければと思います。
また、プレイングの集まり次第で不採用が出てしまうかもしれません。ご了承下さい。
それでは今回もよろしくお願いいたします。
第1章 ボス戦
『マザー・タイムフォール・ダウン』
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POW : タイム・タイド・アタック
【時間質量の開放がもたらす超加速】によりレベル×100km/hで飛翔し、【速度】×【戦闘開始からの経過時間】に比例した激突ダメージを与える。
SPD : タイム・アクセラレーション
【時間の超加速】による素早い一撃を放つ。また、【時間質量の消費】等で身軽になれば、更に加速する。
WIZ : オールドマンズ・クロック
攻撃が命中した対象に【時計型の刻印】を付与し、レベルm半径内に対象がいる間、【肉体が老化し続けること】による追加攻撃を与え続ける。
イラスト:有坂U
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ペトニアロトゥシカ・ンゴゥワストード
アドリブ・連携OK
時間操作とはまた面倒な。
けどまあ、時間を操作する奴は他にも居たからね。
あたしの体はもう適応してる。
体内の時間蓄積器官から時間を放出して、
操作されない自分の時間を使って、相手の時間操作に対抗するよ。
時間操作が無ければ突進を避けるのは普段と変わらないから、
落ち着いて動きを見切って、直撃しないよう腕で受け流しながら避けようか。
先制攻撃を凌いだら、【雷身飛翔】を発動。
戦場全域に電撃を放って攻撃するよ。
たとえダメージが巻き戻されても、
蓄積した時間を使ってる以上、それは無限じゃない。
最終的に使い切らせることが出来れば、猟兵の勝ちだよ。
さあ、あたしの時間が尽きるまで、付き合ってもらおうか。
●
「時間操作とはまた面倒な」
『タイムフォール・ダウン』の実態を聞いたペトニアロトゥシカ・ンゴゥワストード(混沌獣・f07620)の反応はとても素直なものだった。
けれど彼女の顔に焦りの色はない。元々のマイペースな気質もあるのだが、それ以上に――ペトニアロトゥシカの身体には此度の戦いに向いた備えがあるのだ。
「時間を操作する奴は他にも居たからね。あたしの体はもう適応してる」
歩くような足取りでこちらに対面するペトニアロトゥシカをマザーは訝しげに睨んでいる。
確かにマザーの操る時間は驚異。けれど――もしも此方も『質量のある時間』を用意できるなら?
ペトニアロトゥシカの体内で動き始めた器官に気付くことなく、マザーは容赦のないタイム・タイド・アタックを繰り出してきた。
時間を消費するその超加速、まともに当たればひとたまりもないが――マザーの身体は、ペトニアロトゥシカに近づけば近づく程減速していくのだ。
「……これは。まさか貴女も?」
「うん。あたしの体内にある『時間蓄積器官』、そっちが使う技と似たようなものだねぇ。びっくりしたかな?」
減速した突進なら、いつも通り見切れば十分。
先制攻撃をひらりと回避し、ペトニアロトゥシカは更に体内の器官を脈動させる。次に生み出すのは生体電流だ。
「飛ばして行くよ!」
次の瞬間、デトロイトの街に雷光が弾けた。
ペトニアロトゥシカの体内から生み出された電撃が辺り一面を覆い尽くし、飛び込んで来たマザーはまともにその輝きに身を焦がす。
「くっ……いいえ。焦ることはありません。私には、この能力があるのだから」
マザーは瞬時に自身の時間を巻き戻し、負った傷や火傷を再生していく。
その様子は驚異的だが――やはりペトニアロトゥシカの顔に焦りはなかった。
「確かに凄い能力だけど、それって蓄積した時間を使っているから……つまり有限だよね」
鋭い指摘にマザーは表情を微かに歪める。
同じ『質量のある時間』を消費する者からの、実感の伴った指摘。それを学者でもあるマザーは簡単に否定出来ないのだろう。
「よしよし。予想通りだ。それじゃあ……ここから先は根比べだねぇ」
ペトニアロトゥシカが蓄えた時間は有限、けれどマザーが蓄えた時間も有限。
長い時を過ごしてきたオブリビオンが蓄積した時間ならばその量はきっと膨大だろうが――けれど、猟兵はひとりきりじゃない。
「さあ、あたしの時間が尽きるまで、付き合ってもらおうか」
自分達の勝利を掴むため、ペトニアロトゥシカはひたすら構える姿勢だ。身体からは激しく電撃を巻き起こし、次の攻撃のチャンスを窺っている。
ペトニアロトゥシカの挑む戦いは確実にマザーのリソースを減らし、猟兵達を助ける一歩と変わるのだ。
大成功
🔵🔵🔵
トリテレイア・ゼロナイン
フィールド・オブ・ナイン最後の一人
喉元に届いた以上、この地の人々の安寧の為に逃す訳にはいきません
接敵と同時に●防具改造で装着していた投光器を起動
同時に物資収納Sの煙幕手榴弾を●投擲し●目潰し
『任意の対象』なら、相手の認識から逃れる事による『巻き戻し』の回避に賭ける他ありません
光と時間差で発生する煙、どちらを巻き戻すか二択強要
加速による突撃は●怪力での盾受けで防御…!
継戦能力には自信あり、一撃で倒れはしません
用途申請、オブリビオンフォーミュラの撃破!
UCによる素粒子干渉能力を起動
戦場の光を捩じ曲げ相手の視界を封じ巻き戻し防止
敵の四肢の空気を鉄塊に変異させ拘束、早送りの意味をゼロに
剣を一閃
●
先の戦いで蓄えた時間を消費させられて、マザーの表情にも疲労の色が滲んでいる。
けれどその気配も未だに圧倒的で。それを全身のセンサーで受け止めつつ、トリテレイア・ゼロナイン(「誰かの為」の機械騎士・f04141)は前を見据える。
「フィールド・オブ・ナイン最後の一人。喉元に届いた以上、この地の人々の安寧の為に逃す訳にはいきません」
相手は強敵だ。少しの油断も許されないだろう。
マザーが此方の気配に気付くと同時に、トリテレイアは数々の武装を展開していく。
最初に起動したのは投光器だ。相手は機械と化していても、視覚は目に頼っているだろう。
マザーの動きが怯んだのを確認すれば立て続けに装甲内部に格納していた煙幕手榴弾を投擲し、煙の中に姿を隠す。
「そこにいるのは分かっています。この程度の小細工は『タイムフォール・ダウン』で……」
「巻き戻すつもりでしょう。ですが、一体何を巻き戻すのですか?」
トリテレイアの言葉に、煙の奥から小さく唸る声がした。
マザーは確かに強力な能力を持っている。しかし適用出来るのは『空間』ではなく『対象』だ。
時間差で発生した光と煙、その双方に即時に対応するのは難しいだろう。
トリテレイアの読みは当たり、マザーが巻き戻したのは後に発生した煙幕だけ。完全ではない視界の中で、マザーはただ敵を狙って加速する。
流石に時間を束ねた攻撃は圧倒的だ。けれど狙いが中途半端ならば――。
「この程度なら……受け止められます!!」
重質量大型シールドを前へと構え、足をしっかりと地面につけて。トリテレイアが準備を整えた瞬間、彼の身体に凄まじい衝撃が襲い掛かった。
けれど吹き飛ばされたりはしない。的確な作戦と継戦能力、そして覚悟がトリテレイアの身体をその場へと押し留めたのだ。
敵は目の前にいる。決めるなら今しかない。
「用途申請、オブリビオンフォーミュラの撃破!」
盾を構えたまま、声をかけるは背負った『電脳禁忌剣アレクシア』。淡々と承認が告げられれば、周囲の様子は一変しだした。
「な……なんですか、この能力は!」
何が起きたのか、理解が遅れマザーが叫ぶ。見れば周囲の光は彼女の顔へと集まり、完全に視界を阻害している。
その原因が『光』だと認識出来なければ巻き戻しも出来ないだろう。更にマザーの四肢周囲の空気は鉄塊へと変異され、逃げることすら叶わなくなっている。
そのままトリテレイアは『アレクシア』を抜いて、動けず焦るマザーへと向き合った。
禁じられた力でも、この地の人々の安寧に未来を切り拓く力になる。
そう信じて振るわれた刃は――見事に機械の母を打ち据えた。
大成功
🔵🔵🔵
黒木・摩那
時間を操る能力で先制攻撃とは厄介極まりないですね。
この先制攻撃を避けるのは至難といえます。
ならば、ダメージを別に受け持ってもらいましょう。
キャバリア『エクアトゥール』に搭乗します。
先制攻撃はキャバリアでしのぎます。
キャバリアが落とされてからが反撃開始。
キャバリアから脱出した後、キャバリアや都市の部材をUC【胡蝶天翔】で黒蝶に変換します。これらでマザーを覆うことで、視界を奪います。
見えなければ、時間を操作しようがないでしょう。
あとは魔法剣『緋月絢爛』で、マザーの位置がずれても命中するように【衝撃波】で十字斬りに【なぎ払い】ます。
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「時間を操る能力で先制攻撃とは厄介極まりないですね。この先制攻撃を避けるのは至難といえます」
デトロイトに向かう最中、黒木・摩那(冥界の迷い子・f06233)が思い返していたのはマザーの能力だ。
先制攻撃自体は何度も対処してきている。けれどそこに時間操作という要素が加われば、対策の難易度は大いに上昇するだろう。
「ならば、ダメージを別に受け持ってもらいましょう」
そう語る摩那が居るのは――キャバリア『エクアトゥール』のコックピットだ。
そろそろ転移も終わる。黒い機体に乗った摩那を迎え入れるのは、広大な機械都市だ。
「異世界のキャバリア……その技術も素晴らしいですが、私が求める真理とはジャンルが違いますね」
マザーは摩那の登場に気がつくと、すぐに時間を巻き戻す。
場所は転移終了の瞬間。そこに向かって叩き込まれるのは、容赦のない時間の質量だ。
「くっ……予想はしていましたが、相当なものですね」
大きな衝撃でコックピットが揺れるのも苦しいが、それ以上に大変なのは周囲の機器類。
どれもがエクアトゥールの損傷を訴えており、時間の加速による老朽化も起こっているようだ。
摩那はすぐさまコックピットから脱出し、崩れ行くエクアトゥールの足元へと身を隠す。少し危険な行為だが、此方の姿をマザーに認識されるよしはマシだ。
けれどこれも作戦通り。自分のすぐ側には崩れるキャバリア、周囲には無数の機械達。これらは全て、埒外の力の糧となるのだから。
「天に漂いし精霊よ。物に宿りて我に従え。姿さずけよ」
詠唱が終わった瞬間、辺り一面に舞い踊るのは艶やかな黒い蝶だ。
それらは周囲の無機物を材料に次々と生まれ、マザーの元へと飛んでいく。
「なんですか、この蝶は。センサー類が……機能しない?」
飛び交う蝶にはセンサーを妨害する力が付与されている。マザーは生体コアとは言え機械のパーツだ、撹乱としては最適の行動だっただろう。
相手が視界を取り戻し、時間を巻き戻すより早く――摩那は魔法剣『緋月絢爛』を構え、マザーへと狙いを定めた。
「チャンスはそう多くないでしょう。此処は確実に当てられるように……!」
蝶達のおかげでマザーのいる方向は確認出来るが、肝心の彼女の姿は視認しづらい。
相手の位置がズレていてもいいように摩那が選択したのは――十字切りによる衝撃波の斬撃だ。
「今まで数々の戦いを乗り越えてきましたからね。今回も……勝たせてもらいます!」
煌めくルーンと共に放たれた斬撃は蝶の群れを乗り越え、機械の母を強かに斬りつける!
摩那の立てた作戦は見事に功を奏し、凶悪な能力を超えていったのだ。
大成功
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卜二一・クロノ
「捉えたぞ、我が機織りを阻む者よ」
時空の守護神の一柱、あるいは祟り神として参加します
時の糸を紡ぎ、歴史の柄を織る者にとって、好き勝手に時間を遡る行為は織り直しを強要するので害悪
そのような、猟兵やオブリビオンの事情とは無関係な動機で祟ります
時間を操るユーベルコードを以て、敵の時間を操るユーベルコードを完封します
神の摂理に反する者には神罰を
何なら先制攻撃の受け皿になったっていい
ある程度のダメージはやむを得ないものとします
咎人に死の宿命を見出したら、満足して帰ります
※時間操作を行う猟兵は見て見ぬふりをします。できれば同時には採用しないでください
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「捉えたぞ、我が機織りを阻む者よ」
ふいに戦場に響く、静かだが重々しい声。
その声の主である卜二一・クロノ(時の守り手・f27842)は堂々とした足取りでマザーの前へ姿を晒した。
「……貴女は?」
「我は時の糸を紡ぎ、歴史の柄を織る者。徒に時の調和を乱す輩を、我は赦さない」
トニーは時空の守護神の一柱であり祟り神。時の糸を紡ぎ、歴史の布を織り成す力を持っている。
それはどの世界、どの場所の時だろうと、だ。
トニーが感知していたのは、デトロイトでの何度も繰り返される時間操作。その根源を、自ら断ちに来たのだ。
ここには猟兵としての使命は関係がない。相手が世界を滅ぼすオブリビオンだからではなく、時間を操る無法者だから裁きに来ている。
けれどマザーからすればその逆で、トニーは猟兵だからこそ潰すべきだと判断するだろう。
「貴女が神であろうと、猟兵ならば決戦兵器にて倒すのみ。さあ、いきますよ」
先に動いたのはマザーの方だ。彼女は身体を赤く輝かせ、周囲に強烈な時間の質量を展開していく。
その輝きがトニーの身体を穿けば、そこには時計型の刻印が刻まれていた。
ダメージ自体は甘んじて受け入れるしかないだろう。トニーは荒い呼吸をしつつ、マザーをキッと睨みつける。
その表情にあるのは損傷に対する苦しみではない。自らの身体で受け止めた、時間操作能力に対する怒りだった。
「……神の摂理に反する者には神罰を。我から汝に与えるのは、試練だ」
トニーの視線は威圧となり、マザーの精神を小さく揺さぶる。その僅かな揺らぎでも――神罰を注ぎ込むには十分だ。
次の瞬間、マザーの身体からは赤い輝きが失われ、彼女の方が荒々しい呼吸をし始めた。
「これは……『タイムフォール・ダウン』が……使えない……?」
「そうだ。我が与えたのは『時間操作の代償』。汝が散々研究し、蓄積し、操作してきた時間がそのまま重荷になるだろう」
苦しむマザーにトニーが向けているのは、変わらず鋭い視線だ。
オブリビオンと化してまで『時間』に向き合ってきたマザーなら、トニーの与える試練は相当なものになる。
更には時間操作の能力を封じられ、完全に為すすべもないだろう。
「咎人よ、己の行いに死の宿命を見出すが良い。そしてそのまま……骸の海で悔い続けよ」
しっかりと罰を与えられたことを確認し、トニーは来た道を帰っていく。
オブリビオンの神よりも、より旧く強い神として。トニーはしっかりと務めを果たしたのだった。
大成功
🔵🔵🔵
ルドラ・ヴォルテクス
◎連携アドリブOKです
『時間流の異常を観測、警戒を』
わかっている、この力、放置しては置けない。
【メーガナーダ・イラプション】
先制にて、チャンドラーエクリプスの盾を正面に、ヴァハーナ・ヴィマナを二段構えの防陣として展開。
ヴィマナに対応出来ていなければ、弱点はそこにある。
メーガナーダー発雷、この期に及んで、更に進化するか……!
乱れ飛べ、紫電!奴に逃げる隙間を与えるな!
……これはブラフ、単なる紫電の乱射と散弾と思わせて、本命は発射先に仕込んでプラズマと高電圧の罠。
時間の早送りで攻撃に気が行っているなら、俺の勝ちだ。
部屋全体に仕込んだ全方位の雷とプラズマの鎖で一気に拘束し、トドメを決める。
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戦いが続き、マザーは着実に疲労し続けている。それでも『質量ある時間』はデトロイトに蠢き、猟兵達を待ち受けていた。
『時間流の異常を観測、警戒を』
「わかっている、この力、放置しては置けない」
スーツからの情報と自身の感覚で危険を察知し、ルドラ・ヴォルテクス(終末を破壊する剣“嵐闘雷武“・f25181)は身体に力を籠める。
自身のタイムリミットが刻一刻と近付いていることは分かっていた。けれど禍風の輩を見過ごすことは、決して出来ない。
マザーは時間を自分の元に集め、今にも攻撃を行ってきそうだ。それより早く、どうにか打開策を見つけなければ。
そこでルドラが取り出したのは盾へと変形させた『チャンドラー・エクリプス』だ。身の丈よりも大きな盾で自分自身を覆い隠し、ルドラはマザーが動くのを待つ。
「盾を構えようと、私の前では無意味です。さあ、吹き飛びなさい」
ルドラの行為を一蹴するかの如く、マザーが駆けた。彼女は『タイムフォール・ダウン』の巻き戻しを行いつつ、突撃を行ってきたが――。
「……読み通りだ。その時間操作、認識している対象にしか発動出来ないな」
巻き戻しで大盾が剣へと戻されても、そこにルドラの姿はなかった。
彼は盾の後ろに展開していた『ヴァーハナ・ヴィマナ』の影に身を隠していたのだ。
おかげでマザーの攻撃は此方に直撃することはない。弾き飛ばされるヴァーハナ・ヴィマナを飛び越して、ルドラは己の身体に力を籠める。
嵐の神を、殺すために。
「哮り、吼えろ!」
飛び上がったルドラが纏うのは猛獣の如き紫電だ。その雷はルドラの意志に応えるように吼え、マザーへと狙いを定めている。
(この期に及んで、更に進化するか……!)
ユーベルコードの威力が高まるにつれ、身体にかかる負荷だって上がっていく。けれどルドラは歯を食いしばり、意識をしっかりと保つ。
「乱れ飛べ、紫電! 奴に逃げる隙間を与えるな!」
更に叫びと共に紫電を展開すれば、周囲一体がかなり激しい光量に包まれていく。
けれどその中央に捕らわれたマザーの顔に焦りの色はない。紫電をどんどん巻き戻し、彼女はルドラへ涼しい視線を向けていた。
「先程は油断しましたが……この程度の攻撃なら恐れる必要はありません」
「……いいや、俺の勝ちだ。禍風の輩、滅する時だ」
ここは機械都市で、戦場も大きく開けた空間ではない。ルドラはただ雷を展開しているように見せかけて、プラズマと高電圧の罠を仕込んでいたのだ。
マザーが意識をしっかりとそちらへ向けるより早く、設置した罠を発動すれば――彼女の身体は雷の猛獣に喰らわれ、蹂躙されるように焼き尽くされていく。
ルドラの知略を巡らした作戦と覚悟を籠めた咆哮が、見事強敵を打ち倒す力となったのだ。
大成功
🔵🔵🔵
リア・ファル
巻き戻しにしろ早送りにしろ
ある時点からの事象の変化は一定範囲に留まるハズ
構えた魔剣『ヌァザ』による後の先
ボクが後攻という事実だけは崩れない
ボクの行動で誘い込み、範囲を絞り込み
その全ての因果を演算し、対応しよう
時空間制御ならボクの十八番だ
(情報収集、学習力、カウンター)
如何に加速しようが、「来る」と分かっているモノの対処はできる
ヌァザにて受ければ、反撃開始だ
【暁光の魔剣】!
因果法則と時空間制御で、相手の能力を掌握し返す!
(ハッキング、リミッター解除)
永遠の中で真理を求める事なんて出来ないさ
それこそメビウスの輪のようにループし巡り続けるのみ
銀の光よ、明日の輝きとなってこの場を照らせ!
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マザーの『タイムフォール・ダウン』はデタラメな能力だ。そう簡単に対処出来るものではない。
かといってその能力に対し向き合わなければ、勝機は決して掴めないだろう。
だからこそリア・ファル(三界の魔術師/トライオーシャン・ナビゲーター・f04685)は出来る限りの思考を重ね、戦場へと舞い降りる。
(巻き戻しにしろ早送りにしろ、ある時点からの事象の変化は一定範囲に留まるハズ)
マザーの能力は状況を変化させるものではない。状況を元の形、或いは必然的な形に変化させるものだろう。
ならば起点になるものを定めて、そこを作戦の中心にすればいい。
(それなら最適なものがある。構えた魔剣『ヌァザ』による後の先、ボクが後攻という事実だけは崩れない)
握りしめた魔剣をちらりと見遣り、そして戦場へと視線を。マザーとの交戦まではあと少しだ。
けれど此方には頼もしい相棒と、皆が作り上げてくれた演算能力がある。
周囲の時間が加速していくのを感じながら――リアの戦いが始まった。
「妙な武装を携えているようですが……やるべきことはシンプルです。さあ、吹き飛びなさい」
リアの姿を確認するや否や、マザーが放ってきたのは強烈な加速による突撃だ。
その軌道を瞬時に計算し、リアは勢いよく地を蹴飛ばす。
「まずはこっち……!」
「いいえ、逃しません」
横に跳んでの回避行動はあっさりと巻き戻された。
けれどこれは予期出来ていたこと。リアは敢えてその場に身を屈め、頭上を通り過ぎる敵を睨む。
直後に起こるは再度の巻き戻しだ。いよいよリアは元の場所へと戻り、容赦なくマザーが飛び込むが――。
「それも読めていたよ!」
突進の方向に合わせ、リアは瞬時にヌァザを構えていた。衝突の瞬間にヌァザは眩い輝きを放ち、リアを衝撃から守り抜く。
「キーワード――『Tomorrow never knows, Tomorrow never dies.』……リミット解除!」
そのまま解除コードを叫び、ヌァザは真の力を発揮していく。
「その能力は……!?」
「ボクが解除したのはヌァザの因果法則と時空間制御能力だ。これでキミの能力はもう通用しないよ」
マザーと同様に時間を掌握出来るのならば、もう恐れるものは何もない。
それに――リアの抱く想いは、マザーの思想を決して見過ごせはしないのだ。
「永遠の中で真理を求める事なんて出来ないさ。それこそメビウスの輪のようにループし巡り続けるのみだ」
『今を生きる誰かの明日の為に』。未来へと進む命令を承っている以上、永遠を求める過去は打倒しなければならない。
覚悟を決め、リアは堂々とヌァザを振りかぶる。
「銀の光よ、明日の輝きとなってこの場を照らせ!」
放たれた暁光の魔剣は見事マザーを切り結び――永遠の黄昏から、次の朝へ進む一歩となったのだ。
大成功
🔵🔵🔵
ヴィクティム・ウィンターミュート
時間を操るか…大層な能力じゃねえか
だからどうした…そういうのが出来る存在が、お前だけだと思ったか
こちとら長い事、じゃじゃ馬と上手くやってきてんのさ
負けるわけがねえぜ……なぁ、『漆黒の虚無』
Void Link Start
エクステンド──『Distortion』
打ってこいよ…時間の超加速ってやつを
インパクトの瞬間、【封印を解く】
過去改竄──その攻撃は、無かったことにする
過去の改変は言ってしまえば、究極の後出しだ
お前が早送りしようと、巻き戻そうと
そうした過去が無くなれば、意味を失う
この虚無の刃、届かせてやる
どんな応手を講じようが、関係無いぜ
そう言うのも全部消し飛ばして、勝利という結果だけを残す!
●
猟兵達との交戦でマザーのリソースは大きく削れてきている。
それでもまだデトロイトへ足を踏み入れれば、マザーが蓄積した『時間』の重みは感じ取れるだろう。
その気迫を前にしても、ヴィクティム・ウィンターミュート(Winter is Reborn・f01172)はいつものように笑みを浮かべる。
「時間を操るか……大層な能力じゃねえか」
けれど、マザーは理解していないだろう。そんな大層なことが出来るのは、決して自分一人ではないということを。
その事実を叩き込んでやろうじゃないか。ヴィクティムは堂々と機械の中を進み、マザーの元を目指す。
「こちとら長い事、じゃじゃ馬と上手くやってきてんのさ。負けるわけがねえぜ……なぁ、『漆黒の虚無』」
そう呟くヴィクティムの影がごぽりと蠢いた。そこにあるのは、全てを呑み込む還らずの海だ。
同時に装備した電脳デバイスが記入されたコードを表示する。
Void Link Start。エクステンド――『Distortion』。それに呼応するように、ヴィクティムの影がより一層濃くなった。
マザーは都市の中央で、変わらず猟兵達を待ち受けていたらしい。
彼女は周囲の時間を自分の元へと集中し、凄まじい密度に凝縮していく。
「よく此処まで来ましたね。その名誉を讃え、一撃で終わらせましょう」
マザーは凝縮した時間をエネルギーへと変え、それを糧にし一気にヴィクティムの元へと迫りくる。
それに対し、彼が構えていたのは二振りの生体機械ナイフだ。
超加速により放たれる一撃を受け止めるには、あまりに心許ないが――。
「――結果ハスデニ、オ前ノ手ヲ離レタ」
ナイフの刃とマザーがぶつかる瞬間、周囲の景色が一変した。
衝撃も、衝突音も、マザーの悲鳴すら呑み込んで広がるのは『漆黒の虚無』だ。それが全てを呑み込み、マザーの能力を打ち消していく。
この作戦を立てるにあたり、ヴィクティムが考えていた考察は見事に的中していた。
『タイムフォール・ダウン』が行うのは言ってしまえば究極の過去改変、つまり起点となる時間が存在している。
その起点を消滅してしまえば――勿論能力は意味を失い、何も出来なくなるだろう。
虚無の中で驚愕の表情を浮かべるマザーに、ヴィクティムはゆっくりと視線を向ける。
彼の身体も虚無に蝕まれ大きく負担がかかっているが、それ以上に手を届かせたいものがあるのだ。
「これ以上どんな応手を講じようが、関係無いぜ。それも全て消し飛ばして――勝利という結果だけを残す!」
知略と技巧、そして勝利への執念。ヴィクティムがそれらを全て籠めて振り下ろす刃は、マザーを切り裂き『未来』という結果を生み出したのだった。
大成功
🔵🔵🔵
ラブリー・ラビットクロー
ヒトは限られた時間しかないからきっと必死に足掻くんだ
何度もやり直しのできる人生に意味なんかあるもんか
らぶは一度きりの人生を精一杯生きてやる
時間を停められる前に翼を広げて空に逃げるぞ
空中からラビットブレスで煙をまいて視界を塞いじゃえ
時間を停められる前に翼を広げて空に逃げるぞ
ウサ耳で音を拾って少しでも安全な所へ
時間を停められる前に翼を広げて空に逃げるぞ
あれ?
いつの間にか刻印が
老化する前にラビットファングで攻撃を
今度は早送り!?翼の力が弱まっちゃう
そーいえば一つ言い忘れてたん
マザーってば歌は唄えないんだぞ
【ハッキング完了。機械都市を掌握しました。攻撃を開始します。コントロールを取り戻される前に決着をつけましょう】
行くぞマザー
このセカイを取り戻すんだ!
【目標︰デトロイト奪還。コード︰パルージアを発動します。人類に栄光あれ。カウントダウン。3、2⎯⎯】
お前の歌は好きだったぞ
きっと色んな事を知ってないと作れない
でもお前は知らないんだ
ヒトビトのユメこそが
セカイを輝かせる歌だって!
【⎯⎯ハレルヤ】
●
瘴気の街で目が覚めて、沢山の人に出会ってここまで来て。
その道程でラブリー・ラビットクロー(と人類叡智の結晶【ビッグマザー】・f26591)はたくさんの人に出会ってきた。
誰もが必死で頑張ってて。それはきっと、ヒトは誰もが限られた時間しか持てないからだ。
「私は、真理を求める時間が欲しいだけ。なのに邪魔をするのですね、猟兵」
マザー・コンピュータはヒトの『時間』を否定しようとしている。永遠を、何度でも出来るやり直しを手に入れようとしている。
そんなやつに、負けるもんか。
「らぶは一度きりの人生を精一杯生きてやる」
覚悟を胸に、ラブリーはいよいよマザー・コンピュータと対峙する。
そんな彼女を圧倒するかのように、残された時間質量がデトロイトに展開された。
相手が放つ攻撃は凶悪だ。まずは初撃を凌がなくては。
(時間を停められる前に翼を広げて空に逃げるぞ)
そこでラブリーが展開したのは背中の偽神兵器。
神々しい六枚の翼がラブリーを空へと導き、下方ではマザー・コンピュータの姿が見えた。
そのまま火炎放射器『ラビットブレス』で煙幕を放ち、
(時間を停められる前に翼を広げて空に逃げるぞ)
背中の偽神兵器を展開し、ラブリーは空へ舞い上がる。ウサ耳型偽神兵器で周囲の警戒も怠らず、
(時間を停められる前に翼を広げて空に逃げるぞ……あれ?)
背中の翼を広げ、飛び立とうとした瞬間――ラブリーはふと、身体の異変に気付く。
見ればそこには打撲の跡と刻印が刻まれているではないか。
「まずい……早くなんとかしないと!」
ラブリーは改めて翼を広げ、チェーンソーを構えマザー・コンピュータの元へと向かうが――。
「まだ気付かないのですか。貴女の時間は完全に掌握しています」
突如ラブリーの身体は前方へと急発進し、翼のエネルギーも現象し始めた。
「っ……今度は早送り!?」
急激なスピード変更とエネルギー消費が相まって、ラブリーの身体は地面へと崩れ落ちていく。
その衝撃でパーカーからは端末が零れ落ち、からんと小さく音を立てた。
「これで理解したでしょう。貴女にもう勝ち目はありません」
冷ややかに此方を見下ろすマザー・コンピュータ。
ラブリーも顔を上げて敵へと視線を向けるが――彼女の指先は、自身の端末へと伸びていた。
「そーいえば一つ言い忘れてたん」
「……何を」
「マザーってば歌は唄えないんだぞ」
次の瞬間、機械都市に凄まじい轟音が鳴り響く。
その轟音の中でも聞こえるのは端末の――ビッグマザーの声だ。
『ハッキング完了。機械都市を掌握しました。攻撃を開始します。コントロールを取り戻される前に決着をつけましょう』
「ありがとなん。マザーならやってくれるって信じてたぞ」
ここまでの行動は全てブラフ。ラブリーはビッグマザーが大仕事を終えるまで、自ら時間を稼いでいたのだ。
彼女ならきっと成し遂げると信じて――そしてその想いは現実となった。
真に時間を掌握していたのは、ラブリー達だ。
「行くぞマザー、このセカイを取り戻すんだ!」
ラブリーはビッグマザーの端末を構え、堂々と立ち上がる。
チャンスはたった一度きり。それに全てを賭けるべく、入力するのは決死のコードだ。
『目標︰デトロイト奪還。コード︰パルージアを発動します。人類に栄光あれ。カウントダウン。3、2――』
同じ機械である故か、マザー・コンピュータはこれから起こることを察したらしい。
彼女は必死の形相でラブリー目掛けて跳んでくるが、その表情は嘗ての歌姫とは似ているけれど全く違っていた。
「お前の歌は好きだったぞ。きっと色んな事を知ってないと作れないから」
耳に残るメロディもう詩的な歌詞も、そのどれもが努力の上に成り立っていったのだろう。
歌だけでない。彼女の研究も被造物もきっとそうだったのだろう。でも――それらは全て過去のもの。
「でもお前は知らないんだ。ヒトビトのユメこそがセカイを輝かせる歌だって!」
今この世界に必要なのは過去でも永遠でもない。それを教えてやる!
『――ハレルヤ』
ビッグマザーは歌を唄わないが、人の道行きを讃えることは出来る。
カウントが終わった瞬間、機械都市に降り注いだのは無数の高汚染物質だった。
それらがあらゆるものを汚染していけば――最後に残るはフラスコチャイルドだけ。
馴染んだ匂いを感じつつ、ラブリーは崩れ行くマザー・コンピュータを見つめていた。
瘴気の街から始まって、色んなことがあって、ここまで来て。
けれどショーニンの旅路はまだまだ続く。
みんなのユメが世界を照らす時は、これからまた始まるのだから。
●
こうして猟兵達はフィールド・オブ・ナインの一体を無事に討ち取った。
いずれ機械都市からは戦いの痕跡も消え去り、いつかの未来には人々も戻るかもしれない。
その未来を勝ち取ったのは、間違いなく猟兵達だった。
大成功
🔵🔵🔵