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アポカリプス・ランページ⑪〜偽神の求めるもの

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 アイオワ州デモインには、再建されたデモイン砦がそびえ立っていた。
 そこに苦悩する者が一人。
「……煩い……煩い……煩い……!」
 彼の頭の中に、声が絶え間なく響く。
 響く声は、人々の悲痛な声。
 「助けてくれ」「裁いてくれ」「赦してくれ」といったものだ。
「俺は、狂った教団に造られた偽物の神だ。 なのになぜ、俺に人間の祈りが届き続ける……!?」
 片腕を異形化し、不気味な漆黒の大剣を持つ彼は、なおも苦しむ。
「……黙れ……黙れ……黙れ……! 俺に……お前達を救う力など無い……! 祈りの声が聞こえなくなるまで、俺がお前達を殺し尽くしてやる」
 大剣を掴み、虚空を睨んだ。
「あるいは、俺を殺してくれ……!」
 それは、彼の……デミウルゴスの願いなのだろうか?

「皆様には、アイオワ州にて、再建されたデモイン砦に向かっていただきますわ」
 彼女もいや、響納・リズ(オルテンシアの貴婦人・f13175)もまた、悲痛な表情で、猟兵達へと告げる。
「そこで戦っていただくのは、『フィールド・オブ・ナイン』の1体である、無敵の偽神、デミウルゴスです。……ええ、今回の任務はシンプルゆえに、覚悟も必要です」
 デミウルゴスは『偽神』となっている。彼は体内に偽神細胞を持たない存在からの攻撃を完全無効化する力を持っている。だが……。
「ストームブレイド以外の猟兵は、ソルトレークシティで手に入れた偽神細胞液を体内に注射し、一時的に『偽神化』しなければ、デミウルゴスに傷を与える事すらできません。しかし、偽神細胞の接種は激しい拒絶反応をもたらし、絶命の危機さえあるのです」
 そういって、アタッシュケースを開き、件の薬を見せる。
「もしそれでも……倒しに向かってくださるのでしたら、現地までお送りしましょう」
 リズはそういって、覚悟を決めた瞳で猟兵達を導くのであった。


柚葵チハヤ
 こんにちは、柚葵チハヤです。
 1章のみの戦争シナリオ、しかも、あのデミウルゴスと戦うシナリオとなります。

 今回のボーナスはこちら。
 プレイングボーナス……「偽神化」し、デミウルゴスを攻撃する。
 そうですね、接種直後の様子とかあると、かなり格好いい感じになるのではと思います。
 デミウルゴスと同じく、苦悩に耐えながら、戦うバトルをお楽しみください。

 また、複数で参加する際は、お相手の名前やID、グループ名もお願いしますね。

 皆様の偽神化プレイング、お待ちしています!
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第1章 ボス戦 『デミウルゴス』

POW   :    デミウルゴス・セル
自身の【偽神細胞でできた、変化する肉体】が捕食した対象のユーベルコードをコピーし、レベル秒後まで、[偽神細胞でできた、変化する肉体]から何度でも発動できる。
SPD   :    偽神断罪剣
装備中のアイテム「【偽神断罪剣(偽神細胞製の大剣)】」の効果・威力・射程を3倍に増幅する。
WIZ   :    デミウルゴス・ヴァイオレーション
自身が装備する【偽神断罪剣(偽神細胞製の大剣)】から【強毒化した偽神細胞】を放ち、レベルm半径内の敵全員にダメージと【死に至る拒絶反応】の状態異常を与える。

イラスト:佐渡芽せつこ

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

七星・桜華(サポート)
『天魔流免許皆伝、更なる高みへと!』
『一か八かの勝負?必要無いね!私達の勝ちだ!』
『後は派手に騒ぐんだ!誰も倒れないようにね!』
隠れ里に伝わる『天魔流』の免許皆伝で派生流派も含めても免許皆伝は一人
残像を攻防の両方に使い、腰に挿している6振りの刀と扇子を使い戦闘する。
闘う姿は艶やかな舞踏が如く空中戦もできる。
第六感や野生の勘と言う直感も鋭く見切るまでも早い。
先手後手問わず。
殺気や覇気が残像にまで残る程濃密。
常に最善を最短で気づき勝ってきた。
防御無視の内部破壊を息をするかの様に行う。
柔剛の技を扱い両立させる。
消耗の回復に生命力を吸収する。
優れた第六感で賭け事も強い。
家事も万能。
両親も猟兵である。



「これがないと倒せないとはねえ……」
 七星・桜華(深紅の天魔流免許皆伝・f00653)は、不本意に思いながらも、リズから渡された偽神細胞液を体内に注射し、何食わぬ顔でデミウルゴスと対峙する。
「さあ、始めようか」
「……煩い。さっさと貴様を倒す、それだけだ」
 桜華はにっと笑みを浮かべると。
「我が闘気を解き放つ!」
 フルバースト・オーラデストラクションを発動。神魔の融合した闘気を放ち、腰に差している二振りの刀を引き抜いた。
「貴様のその力、もらい受ける!」
「やれるものなら、やってみよ!」
 その桜華の攻撃は、艶やかな舞踏が如く、6本の刀を巧みに翻し、デミウルゴスへと斬りつけていく。
「な……にっ……!?」
 少し抵抗はあったものの、攻撃には問題はない。
 これも事前に接種した偽神細胞液のお陰だろう。
 デミウルゴスが桜華の攻撃を捕食する前に、桜華の闘気あふれる攻撃は終わりを告げる。
「ぐあああああ!!!」
「後は派手に騒ぐんだ! 誰も倒れないようにね!」
 後に続く仲間のために、桜華はそう鼓舞するのであった。 

成功 🔵​🔵​🔴​

シフォン・メルヴェイユ(サポート)
『楽しい世界が待っていたらいいなぁ。』
 普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」
 怒った時は「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

のんびりとして、無邪気な性格をしています。
基本的に常に笑顔で人に接して、
敵以外なら誰に対しても友好的な性格です。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



「ううう……まだなんか、気持ち悪い……」
 そう呟くのは、シフォン・メルヴェイユ(夢見る少女・f19704)。彼女もまた、デミウルゴスと戦うためにこの地に降り立つ猟兵だ。
「……また、来るのか」
 先ほど受けたダメージもそのままに、デミウルゴスはやってきたシフォンを睨みつける。
「ごめんね。でも、あなたを倒さないといけないの」
「ならば、これを受けよ!!」
 デミウルゴスが偽神断罪剣を振るう前に、いち早くシフォンが発動させたのは、ドレスアップ・プリンセス。
 豪華絢爛なドレス姿に変身し、心の力を増強し、飛翔能力を持った花びらが舞い散る。
「残念だけど、それは無理」
 デミウルゴスの放った強毒化した偽神細胞は、シフォンに当たることはなかった。
「できれば、こんな形で出会いたくはなかったけれど」
 そう言って、シフォンは大きなハートを生み出した。
「この次は友達として会いたいな」
「……ふ、戯言よ」
 威力を増したシフォンのプリンセスハートがデミウルゴスを撃ち貫く。
「かはっ!!」
 避けることなく、それをもろに浴びたデミウルゴスは、口から血を吐きながらも、なおも立ち上がるのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

城田・紗希(サポート)
基本的には考えるより行動するタイプ。
でもウィザードミサイルや斬撃の軌跡ぐらいは考える。…脳筋じゃナイデスヨ?
暗器は隠しすぎたので、UC発動時にどこから何が出てくるか、術者も把握していない。
逆恨みで怒ってる?…気のせいデスヨ。UCの逆恨みじゃアルマイシ。

戦闘は、範囲系ユーベルコードなら集中砲火、単体攻撃なら可能な限りの連続使用。
必要に応じて、カウンターでタイミングをずらしたり、鎧破壊で次の人を有利にしておく。

……防御?なんかこう、勘で!(第六感)
耐性……は、なんか色々!(覚えてない)



「うう、ちょっと痛かった……いや、まだ痛いし」
 そう涙目になりながらも、城田・紗希(人間の探索者・f01927)もまた、この地にやってきた。
 目指すはデミウルゴスの撃破。
「……次から次へとやってくる、か」
「んー、でもアナタを倒さないと困っちゃう人達がいるんで」
 そういって、さっそく紗希は、デュエリストブレイド開幕宣言(デュエルシヨウゼ)を発動させた。
「むっ……これは?」
「今ここに、デュエリストブレイドの開会を宣言する!」
 カードの雨を降らせる事で、戦場全体がデュエリストブレイド会場へと変わった。
「なるほど、カードで戦えと」
「理解が速くて助かりますね! では、さっそく!!」
「やると思ったか!!」
 デミウルゴスは、手に持っていた偽神断罪剣を振るい、攻撃してきた。
「わわ、ダメですよ! 反則反対!」
 紗希はすかさず、カード一杯に武器のイラストが描かれたカードを翳した。
「出てこい、私の必殺武器!」
「でたらめな……」
 カードから生み出した紅時雨を取り出すと、一気にデミウルゴスの懐に飛び込み、一閃翻すのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

月夜・玲
ああ、全く
何処の世界でも似たような事を考える先達は居るもんだ
私は神器という形でのアプローチだけど、人造の神を直球ストレートに造った奴等も居た…と
最も、精神まで神足りえる物には出来なかったみたいだけどね


《RE》IncarnationzとBlue Birdを抜刀
全く、こんな怪しいお薬に頼らないといけないなんてね
偽神化…開始
千切れるような身体の痛み
頭に響く数多の願い
確かにこれは…嫌になる
というか死にかねない
けれども痛みも願いも知った事か!
あんたに1発喰らわせられるなら耐えてみせる!
【Code:T.S】起動
デミウルゴスに届くまで雷刃、展開
砦ごと『なぎ払い』、2剣による『2回攻撃』をぶちかます!



 そんな猟兵達の戦いを遠くから眺める者がいる。
 月夜・玲(頂の探究者・f01605)だ。
「ああ、全く。何処の世界でも似たような事を考える先達は居るもんだ。私は神器という形でのアプローチだけど、人造の神を直球ストレートに造った奴等も居た……と。最も、精神まで神足りえる物には出来なかったみたいだけどね」
 思わず笑みが零れる。だが、それも一瞬。
 愛刀である《RE》IncarnationzとBlue Birdを抜刀し。
「全く、こんな怪しいお薬に頼らないといけないなんてね。偽神化……開始」
 玲は自ら偽神化を促す。
 と、同時に接種したときには感じなかった千切れるような身体の痛みに、頭に響く数多の願いに襲われた。
「確かにこれは……嫌になる」
 死にかねない痛みに玲は顔を顰める。
「けれども痛みも願いも知った事か! あんたに1発喰らわせられるなら耐えてみせる!」
 と、そこでデミウルゴスが玲の存在に気づき、振り返った。デミウルゴスも異形の手を構え、玲の攻撃に備えているようだが。
「出力上昇、雷刃形成……【Code:T.S】起動!」
 Code:T.S(コード・サンダーソード)を発動させ、デミウルゴスに届くまで雷刃を展開。そのまま、砦ごとなぎ払い、2剣による2回攻撃をぶちかましてみせる。
「ぐあああああ!!」
 玲の剣を捕食しようとしたのだが、それごと薙ぎ払われて、デミウルゴスはそのまま地に伏した。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ヴィリー・フランツ
Pow【偽神細胞液を使用】

心情:生きるか、死ぬか…神様のご機嫌次第か。
摂取:「あ、遺言書を書くの忘れてたな」
なんだこりゃ!?か、体がイテェ!!(摂取直後のたうち回る)撃たれるとかそんな痛さの次元じゃねぇ、体が生きたまま引き裂かれてるみてぇだ!?

戦闘:…何とか動けるが、そのうち発狂するぜ…
射撃は痛みで狙いが定まらん、[銃剣]を[ブルパップ式小銃]に着剣して【軍隊式近接格闘術・攻撃力▲】を仕掛ける。
主に銃剣での突き、銃床による打撃、銃を横にしての斬撃防御を試みる。

齧られれば奴にUCをコピーされちまうが、コイツは俺の戦闘技術の積み重ねだ、にわか仕込みで対抗出来るか、坊主?

兎に角、限界まで戦うつもりだ



「生きるか、死ぬか……神様のご機嫌次第か」
 そう呟くのは、ヴィリー・フランツ(スペースノイドの傭兵・f27848)。おもむろに受け取っていた薬をさっそく摂取する。
「……あ、遺言書を書くの忘れてたな」
 と呟いた瞬間。
「なんだこりゃ!? か、体がイテェ!! 撃たれるとかそんな痛さの次元じゃねぇ、体が生きたまま引き裂かれてるみてぇだ!?」
 ヴィリーはそのまま、激しい痛みにのたうち回り。

 というのが、数時間前。やっと、耐えられるようになったヴィリーが目を向けると、玲の攻撃を受けた後に、ようやくまた立ち上がるデミウルゴスの姿だった。
「……何とか動けるが、そのうち発狂するぜ……」
 射撃では狙いが定まらないと思ったヴィリーが取った行動とは。
「まずはこれ」
 銃剣をブルパップ式小銃に着剣し、一気に距離を詰めていく。
「むっ!!」
「かはっ!!」
 ヴィリーはデミウルゴスに捕食されながらも、その手は止まらない。
「コイツは俺の戦闘技術の積み重ねだ。にわか仕込みで対抗出来るか、坊主?」
「なんだと……?」
 その言葉通り、デミウルゴスは何度もヴィリーの攻撃を真似るが、活かすことはできない。逆にヴィリーの攻撃をこれでもかと受けてしまう。
「ノロマが、食らいやがれ!」
 ヴィリーが発動させたのは、軍隊式近接格闘術(シーキューシー)。ナイフや銃を使った近接格闘術の威力を上げる力だ。だからこそ、デミウルゴスはその力を十分に生かすことができなかった。
「……やっと、俺は……」
 最後のデミウルゴスの声は、激しい痛みに耐えながら戦うヴィリーの耳には届かなかった。しかし、彼が見せた笑みはしっかりと見届けた。
「あばよ、坊主」


 こうして、猟兵達の活躍により、デミウルゴスは討ち果たされた。
 倒すべき敵も目前。
 戦いはいよいよ佳境へと差し掛かるのであった。
 

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年09月17日


挿絵イラスト