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アポカリプス・ランページ⑪〜偽神を打ち破れ!

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●偽神にならずとも
「お疲れさまです、皆さん。デミウルゴスへの道が開けましたので、そちらに向かっていただきたいのです」

 マップのデミウルゴスの位置をぺしぺしと叩きながら、金宮・燦斗(《奈落を好む医者》[Dr.アビス]・f29268)は猟兵達に声をかける。

 フィールド・オブ・ナインの1体、無敵の偽神「デミウルゴス」。彼の者は偽神細胞を持たない者の攻撃を受けることはないため、無敵の名がついている。
 既に偽神細胞を移植してあるストームブレイドであれば話は別だが、その他の猟兵達には偽神細胞を移植して馴染ませるには時間がなく、更には細胞の拒否反応から危険視がされている。

 そこで、燦斗が提案したのがデミウルゴスが率いる「拠点破壊部隊」を利用すること。
 部隊は全員偽神細胞を有するオブリビオンによって作られており、部隊の持つ武装や戦闘車輌などでもデミウルゴスにダメージを与えることが出来るだろうと。

「世界中の拠点を破壊するために作られた部隊を、逆に利用することで奴の無敵に穴を開けてやるということですね。いやぁ、慌てふためく様子が思い浮かびますねぇ!」
「ああ、ですがご注意を。奴は偽神細胞を持つオブリビオンを自在に操ることが出来ますので、うまく使わないと逆にこちらがやられてしまいます」

 デミウルゴスは伊達や酔狂でフィールド・オブ・ナインを名乗っているわけではない。
 そこを頭に入れておくように……とだけ注意し、燦斗は猟兵達を戦場へと送り届けた。


御影イズミ
 閲覧ありがとうございます、御影イズミです。
 デミウルゴス戦と聞いて出しました。

 初めての方はMSページを読んで頂ければと思います。

●採用について
 「シナリオの成功数に到達する🔵の確保が確定した時点」で締め切ります。
 採用についてですが、現時点では全員採用を目標にしています。
 ただし、人数や内容によっては採用の確約が出来ません。
 また採用が難しいと判断したプレイングはお返し致しますのでご了承ください。

●場所:荒野
 デミウルゴスが部隊を動かしてる最中の荒野から始まります。
 移動寸前で猟兵を見つけた、というところから。
 部隊のオブリビオンについては自由です。

●プレイングボーナス:「拠点破壊部隊」を利用し、デミウルゴスを攻撃する。
 偽神細胞を持つオブリビオンの攻撃、部隊が所持する武装や戦闘車輌を利用することでボーナスが入ります。
 オブリビオンに関しては自由な記載でOKです。ビーム撃つとか、拳振るうだけとか。

 皆様の素敵なプレイング、お待ちしております。
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第1章 ボス戦 『デミウルゴス』

POW   :    デミウルゴス・セル
自身の【偽神細胞でできた、変化する肉体】が捕食した対象のユーベルコードをコピーし、レベル秒後まで、[偽神細胞でできた、変化する肉体]から何度でも発動できる。
SPD   :    偽神断罪剣
装備中のアイテム「【偽神断罪剣(偽神細胞製の大剣)】」の効果・威力・射程を3倍に増幅する。
WIZ   :    デミウルゴス・ヴァイオレーション
自身が装備する【偽神断罪剣(偽神細胞製の大剣)】から【強毒化した偽神細胞】を放ち、レベルm半径内の敵全員にダメージと【死に至る拒絶反応】の状態異常を与える。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ルドラ・ヴォルテクス
⚫︎アドリブ連携OKです

嵐の軍、ワイルドハントか……。
嵐を鎮めるのは、同じ嵐の剣を持つ者の宿命、嘆きも哀しみも全て断ち切る。

【ジャガンナート】
敵部隊はジャガンナートの蹂躙攻撃、範囲攻撃で迎撃。
デミウルゴスに相対したら、ジャガンナートの力を更に解放、限界突破する。

ジャガンナートの本質は、妨げるものたちの破壊、偽神細胞も威力を軽減して、俺の侵攻を止めさせはしない。

断罪剣の存在が危険か。
チャンドラーエクリプス、ソードブレイカー形態!その力は封じさせてもらおう!
蹂躙者は、暴風の機構剣の一撃を最後の一撃として偽神に見舞おう。

デミウルゴス、おまえの理不尽も、嵐の剣が引き受ける……安らかに眠れ!



●嵐は断ち切る
「嵐の軍、ワイルドハントか……」
 偽神細胞を注入された拠点破壊部隊を率いるデミウルゴスの前に立ちはだかるのは、同じく偽神細胞を注入されたストームブレイドの1人、ルドラ・ヴォルテクス(終末を破壊する剣“嵐闘雷武“・f25181)。
 彼はユーベルコード『不可抗の蹂躙戦者』でその姿を止め処なきジャガンナートへと変貌させ、相手を、もしくは自分を殺せと呟くデミウルゴスを見据えていた。
「……嵐を鎮めるのは、同じ嵐の剣を持つ者の宿命。嘆きも哀しみも、全て断ち切る」

 ストームブレイドの力を持つ者として、彼は一歩前へ出る。
 敵部隊はデミウルゴスの指示を待つことなく、ルドラを止めるために一斉に武装を用いて攻撃を開始するが……今のルドラに攻撃を行っても軽減される。どんなに傷をつけられようとも、圧倒的な蹂躙を行う彼には問題は無く。
 一歩、また一歩、速度を上げれば上げるほど、敵部隊の攻撃は当たることはなく、またデミウルゴスへの距離が縮まる。その一撃を叩き込むためにルドラは右腕を振り上げて――。
「遅い」
 その瞬間、デミウルゴスの持つ偽神断罪剣から一気に強い毒となった偽神細胞が吹き上がり、吹き飛ばされてしまった。
 じわじわとルドラの体内に入り込んだ偽神細胞は彼の身体を構築する細胞から一気に拒絶反応が現れ、死へのカウントダウンを早めていた。

 もともとユーベルコードの力で寿命が減り続けているルドラ。体勢を立て直しながらも、身体に痛みが走るこのままでは死に至る可能性だって高い。
 それでも彼は戦いをやめることはなく、立ち上がって戦況を立て直した。その手にチャンドラー・エクリプスを構えて剣形態に変貌させ、偽神断罪剣に向けて走り、何度も何度も剣を振り下ろす。
「……お前は……」
 デミウルゴスが反応する直前、偽神断罪剣はチャンドラー・エクリプスの一撃によって機構を一時的に停止。再度起動までに時間がかかるようで、通常の剣のように振り下ろされ続ける。
 切って、払って、受けて、薙いで……何度も何度も、2つの剣が金属音を打ち鳴らして、戦いの激化を知らせていた。
「悪いがデミウルゴス。おまえの理不尽も、この嵐の剣が引き受ける。……死にたいのなら、いくらでも付き合ってやろう!!」
 ――啖呵を切ったルドラの声が、荒野に響き渡った。

成功 🔵​🔵​🔴​

月夜・玲
フィールドオブナインで、オブリビオンフォーミュラで、更には偽神?
ちょっと設定盛り過ぎじゃない?
しかもまあ、無敵ときた
クソゲーだね、クソゲー!
それでもうてる手があるだけ有情か
やるだけやってみようじゃん?


《RE》IncarnationとBlue Birdを抜刀して敵部隊に突っ込む!
射撃兵装を持つオブリビオン部隊を探してそこに『オーラ防御』でシールドを貼りながら突貫
【Code:B.T】を起動して武器を持つ腕を狙って『なぎ払い』、多くの敵を斬りつける!
そして腕を操作!
その銃火器でデミウルゴスに一斉射撃!
斬りつけた順に攻撃させていき、私は次々と腕狙いで敵オブリビオンを操っていこう
多少のリスクは承知!



●クソゲーオブザアポヘル
「フィールド・オブ・ナインで? オブリビオン・フォーミュラで?? 更には偽神??? いやちょっと設定盛り過ぎじゃない!? しかもまあ無敵と来た!!」
 もうこれ今年度最強のクソゲーだよ! と叫んでいる月夜・玲(頂の探究者・f01605)。以前の戦争にも無敵な相手はいたが、今回は打てる手立てがあるだけまだ温情があると気づいてからは、ぱったりと抗議を止めた。それでもクソゲーではあるのだが。
「……部隊を使え、だっけ? いいじゃん、やるだけやってみようじゃん?」
 にぃ、と笑った玲は敵部隊の状況を確認したが……目的の部隊が見当たらないため、その手に《RE》IncarnationとBlue Birdを携え、真正面から部隊を突っ切って探すことにした。

 彼女が走れば走るほど、拠点破壊部隊は持てる全ての武装と兵器を用いて玲を押し留めようと画策する。何があってもデミウルゴスのもとへは走らせないようにと。
 偽神細胞を持たない玲にはデミウルゴスを倒す手段は今のところは無いというのに、猟兵という存在がそこにあるだけで危険だと、オブリビオンの本能で把握しているようで。
「――見つけたっ!」
 デミウルゴス直下に存在した射撃部隊を見つけた玲は、素早くユーベルコード『Code:B.T』を発動させて大きく薙ぎ払い、斬撃が命中した者達に向けて雷を流し込んでその腕を操作。銃火器を持ったその腕をデミウルゴスに向けて発射し、『偽神細胞を持つ者による一撃』を食らわせた。
「っ――……!!」
 これに対しデミウルゴスは偽神細胞でできた変化する肉体を利用して、玲のユーベルコードをコピー。その手に握った偽神断罪剣を利用して、玲に斬撃を与えようと剣を振りかざし続けた。
 出来るだけデミウルゴスの攻撃に当たらないように、しかし極力多くの敵を利用できるように動き回る玲。射撃兵器を持つ者達の腕を切りつけては操作をし、デミウルゴスを的確に撃ち続けた。

 やがてデミウルゴスの剣は玲の身体を切り裂き、その身体に操作のための黒い雷を流し込み始める。
 まずいと感じた玲は一度距離を取って、操作に抵抗の意思を示した。
「相手の力をコピー出来るとか……やっぱ、クソゲーじゃん……!!」
 歯を食いしばり、無理矢理意識操作の手法から逃れた玲。一度撤退し、後に来る猟兵達に後を託したのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ジフテリア・クレステッド
闇医者として勉強した成果と異世界で手にした力を見せてやる!

さあ、頭使うよ!
真の姿になり【毒使い】を極めた私の毒は相手の被害を完全に操作できる。
そして、毒素というものにはタンパク質が含まれていることが多い。
更に、ある種の寄生虫は寄生対象の脳に何らかのタンパク質を作り出すことで行動を操作できる。ハリガネムシとかね。
つまり!私の『相手の被害を完全操作する毒素』なら敵の脳に行動を操作するタンパク質を生成することが可能!
その毒素を高速移動で広範囲放射することで敵部隊をごっしり操作!
デミウルゴスを数の力で【蹂躙】するよ!

敵部隊を盾にしながら自分は高速移動してれば攻撃当たる事も滅多にない!
皆!いっくよー!



●毒なら毒に対抗を
「闇医者として勉強した成果と異世界で手にした力を見せてやる!」
 そう意気込むジフテリア・クレステッド(ビリオン・マウスユニット・f24668)はユーベルコード『簡易D儀式発動・魔界盗賊ジフテリア参上!』を発動させ、ちょっと懐にしまい込んでおいたDをその身に取り込んで魔界盗賊の姿となり、相手の被害を完全に操作できる毒を極めた毒使いへと変貌した。

 毒素というものには、大抵がタンパク質が含まれていることが多い。
 更にはある種の寄生虫は対象となった相手の脳に何らかのタンパク質を作り出すことで、己の操るままに行動を操作できるようになるのだ。
「つまり、私のこの毒素なら!」
 そう言ってジフテリアは敵部隊を真っすぐ突っ切るように走りながら、毒素をばら撒く。自分を追いかける者、自分を狙う者、自分を堰き止めようとする者、全てを巻き込むように毒素の雨を降らせて。
 敵部隊の装甲というのは、物理的・魔術的なダメージは軽減するように作られているものの、微細なウィルスや微生物、毒素と言ったものには全く意味をなさない。そのため吸い込んでしまった者達は水を求めるカマキリのように、ジフテリアに従う他許されなくなってしまった。
 武装を全てそのままに、拠点ではなくデミウルゴスを目指す敵部隊の面々。ジフテリアはなるべく見つからないように俊敏に動き回りながら、更に手数を増やすために広範囲に毒素をばら撒き続ける。

「……」
 デミウルゴスはそんな光景を冷ややかに見下していた。殺せるのならば、あるいは殺してもらえるのならばどちらでも良いと言った感覚なのだろう。ジフテリアによって操作された敵部隊を偽神断罪剣で斬っては捨てて、斬っては捨てて、を繰り返した。
 何か目的があるわけではない。ただ、目の前をうろつく者が邪魔で仕方なくて斬り捨てているだけ。ジフテリアはなるべく射程距離に入らないように動いていたが、デミウルゴスはジフテリアを見つけると真っ直ぐに剣を振り下ろした。
「しまっ――……」
 一瞬だけ足を止めてしまったが、ジフテリアはすぐに敵部隊の1人を前に押しやって盾にしたため大きなダメージは免れた。しかしその威力たるや、フィールド・オブ・ナインの名は伊達ではないというわけで。

 それでもジフテリアは立ち上がった。
 まだ手数は残されているし、ここで引くのももったいない。
「まだまだ! 皆、いっくよー!」
 数が残る限り、彼女は戦場に立ち続けた。

成功 🔵​🔵​🔴​

朱鷺透・小枝子
偽神細胞が無ければ傷を負わせる事すらできない。忌々しい……!丁度良い。アレを使おう!いくぞ主よッ!

亡国の主に搭乗操縦。メガスラスターの推力移動で空中機動、雷降拳銃から雷を引き出して放電属性攻撃。戦闘機オブリビオンを粉砕しないように倒し、RX騎兵刀で眼下のデミウルゴスへ斬りかかる!

速く来い、もっと、速く……!

継戦能力、RX騎兵刀にオーラ防御、偽神断罪剣を武器受け、奴の注意を引いて【3番目の加速機】

倒した際にメガスラスターを増設し、操った戦闘機オブリビオンで弾幕攻撃!奴の不意をつく。

壊せない事など百も承知!壊せ!諸共壊れろ!!

早業、怪力で偽神断罪剣を抑え重量攻撃、戦闘機をデミウルゴスへ特攻させる!



●全てを壊せ!
「偽神細胞が無ければ傷を負わせることすら出来ない……ああ、忌々しい……!!」
 無敵と呼ばれるデミウルゴスに対し、怒りを抱えているのは朱鷺透・小枝子(亡国の戦塵・f29924)。戦場に到着した途端に敵部隊に囲まれたため、ジャイアントキャバリア・亡国の主に乗り込んで素早く敵部隊をかき乱した。
 どの部隊も統率が取れているが、拠点を襲撃するために組まれたもののため些かその威力には不安がある。そこで小枝子が目につけたのは空を飛ぶ戦闘機型のオブリビオンだった。
「丁度いい、アレを使おう! いくぞ、主よッ!!」
 地上を動く敵部隊を蹴飛ばして、亡国の主はメガスラスターの推力移動を使って空中へと飛び出すと、コクピット部分を開いて小枝子を曝け出して雷降拳銃による攻撃を可能にする。
 雷降拳銃から放たれた雷撃弾は複数の戦闘機オブリビオンの装甲を貫き、内部を焼き切る。本来はこちらの討伐がメインではないため操作系統の混乱のみにとどめておいた。
「このまま1体巻き添えに!!」
 丁度、フラフラと動く1体の戦闘機オブリビオンの直下にデミウルゴスがいたため、小枝子は亡国の主に亡国の騎兵刀を複数持たせて戦闘機オブリビオンを思いっきり叩き切る。
「……! 真上……!」
 デミウルゴスが気づいたときには、戦闘機オブリビオンを諸共叩き込む小枝子と亡国の主の姿があった。その手に握った偽神断罪剣を盾に取るが、その威力は骨身を折るほどの痛みが染み渡った。
 無理矢理3つをどかし、視界を広げるデミウルゴス。上空ではフラフラと機械系統を叩き折られた戦闘機オブリビオンが飛び交っているが、彼は空を気にすること無く亡国の主へと切りかかってきた。
「くっ……速く来い……もっと、速く……!!」
 そのまま亡国の騎兵刀を使って偽神断罪剣を受け止め、連撃もなるべく受け流してゆく小枝子。そのうち、上空の戦闘機オブリビオン達が集まり始めたため、ユーベルコード『3番目の加速機』を用いて戦闘機オブリビオン達を操り始めた。
 攻撃で弱らせた際にメガスラスターを増設していたのが功を奏したのか、戦闘機オブリビオン達は小枝子の指示通りに弾幕を張り巡らせ、デミウルゴスへと攻撃を仕掛ける。
「……!?」

 何が起こったのか理解できない。
 そんな表情を見せたデミウルゴスに対して、小枝子は言い放った。
 ――壊せないことなど百も承知! それでも壊せ! 諸共壊れろ!! と。

成功 🔵​🔵​🔴​

イヴェット・アンクタン
武器を調達して、防御を突破すれば、良いのですね。では、【彼】と……キャバリアと、いきましょう。

スティングランスによる、薙ぎ払いやランスチャージ、両腕の弩を用いた砲撃で、まずは部隊を蹴散らします。
陣形を崩したら、弩の威力を落として乱れ撃ち、悪路を走破する脚力で突っ切ります。
そして部隊の中でも、大型の武装や砲台を狙い、走りつつ切断しながら盗み攻撃を行います。

武器入手したら、リミッター解除後デミウルゴスへ接近……UCを発動です。
ですが本命は、槍で突き飛ばした、先の部隊の武器群。
これを、槍の刺突に紛れ込ませ、雨あられと叩きつけます。
追加で、盗んだ武器を貫通攻撃でまとめ、槍投げを放ちましょう。……穿て。



●彼と共に、打ち砕く。
「武器を調達して、防御を突破すれば、良いのですね?」
 再度作戦を確認するイヴェット・アンクタン(ロックオン・サバイバー・f24643)は隣でガンガン敵を薙ぎ払う決戦兵器ギガント・バリスタと共に、デミウルゴスの拠点破壊部隊と接敵していた。
 橙一色の巨大な槍――スティングランスが一直線に敵陣営を横切ると、連続して串刺しにされたオブリビオンがイヴェットの上空を舞い飛び、その手に握られていた装備を落とす。
 装備を現場で見繕うことでデミウルゴスへの対抗が可能となるのだが、イヴェットの想定していたよりも威力が小さそうな兵器に彼女は肩を落とした。
「……まだ小さいですね。もう少し大きい武装を探さないと……」
 気を取り直して素早く辺りを見渡し、個別の武装よりも大きめの兵器を探し出すイヴェット。敵部隊をかき分けるようにスティングランスで薙ぎ払い、更には弩砲を使って部隊を蹴散らし走る。
 陣形が崩れたところで弩砲の威力を落とし、見つけた兵器を使うオブリビオン諸共全てを一掃してから兵器を確保。大型武装や砲台を携え、次に向かうはデミウルゴスの下へ。

 デミウルゴスはその手に握った偽神断罪剣から強い毒となった偽神細胞をばら撒くと、周囲のオブリビオン隊に向けて陣形を組み多数で猟兵を相手にするように指示を出す。イヴェットが自分を刈り取るよりも前に彼女を討ち取ることを考え、細かい武装で整ったオブリビオン隊を前に出し盾にすることにしたようだ。
 しかしそんな彼の思惑とは裏腹に、イヴェットはリミッターを解除した状態で一目散にデミウルゴスへ接近し、ユーベルコード『襲槍棘』を使用してギガント・バリスタによる眼下目がけての乱れ突きを放ち、刺突の雨あられを降り注がせる。
「何だ、この程度の攻撃は。そもそもお前の攻撃は――」
「通らない。ええ、わかっていますよ、そんなことはね!」
 刺突の雨あられは彼の足を止めることは成功しているが、劇毒となった偽神細胞の影響でギガント・バリスタにもイヴェットにもかなりの負担がかかっている。
 そのため、イヴェットは刺突の雨あられを降らせる中で、奪い取っておいた大型武装と砲台に籠められていた武器を全てその雨あられの中に紛れ込ませ、デミウルゴスへと攻撃を続けていた。

「っ……?!」
 予想外の動きにデミウルゴスは驚愕の表情を見せる。
 そんな中でも、イヴェットは絶えず、刺突の雨あられを降らせ続けていた。
「――穿て!!」

成功 🔵​🔵​🔴​

マリア・ルート
待ってたわよ、デミウルゴス――『創造』の力持つ者として、造物主を語るあんたは、許せないから。
ここで――討滅させてもらうわ!

部隊を発見したら『早業』からの【指定UC】で相手の武器を掌握。
相手はオブリビオンは自在に操れる、けど武器まで動かせるわけじゃないでしょう?
掌握した武器でデミウルゴスを攻撃すればダメージは入ると思うわ。

部隊との距離はミッドレンジをキープし、相手の攻撃は『野生の勘』で察知し、回避は『残像』、防御は『オーラ防御』『激痛耐性』で。
デミウルゴスとはロングレンジを維持したいわね、細胞飛ばされて自分に入って拒絶反応されたらまずいから。

気分はどう、造物主?
自分の力が、自分を苦しめる気分は!



●創造の者は造物主を打ち砕く
「……待ってたわよ、デミウルゴス……!!」
 その瞳に闘志を燃やすのはマリア・ルート(紅の姫・f15057)。『創造』の力を持つ者としては造物主を名乗るデミウルゴスを許せないと告げ、気を引き締めて敵部隊へと乗り込んだ。

 拠点破壊部隊はまさに進軍をしていたところだった。目の前に広がる拠点を1つでも潰して、戦争の勢いを広げようとしている様子。
 そんな中でマリアはユーベルコード『環境掌握する創世の力』を発動させ、敵部隊を包み込むように赤い靄を広げて敵部隊の持つ武器を掌握。デミウルゴスに向けて掌握した全ての武器で彼に攻撃を開始する。
 額を、肩を、腕を、胸を、足を、目を、口を、耳を撃ち落としてしまえと、掌握した武器は容赦なく弾幕を張り巡らせてデミウルゴスの逃げ場をなくした。
「ちっ……!!」
 マリアの赤い靄に紛れ、デミウルゴスは攻撃を回避しつつ近くにいたオブリビオンを無理矢理操作。自らの盾になるように前に出させると、追加で偽神断罪剣から強毒化した偽神細胞をばら撒き始めた。
 偽神細胞が体内に入れば、細胞との拒絶反応により多大なダメージを受けることは既に報告を受けているが、今回使われている細胞はそれを更に凶悪化したもののようだ。本能的に危険だと感じ取ったマリアは敵部隊を足蹴にしながら、一度その場を離れた。
「うわうわうわ、やばいっ……!」
 出来る限り敵部隊とはミッドレンジを、デミウルゴス本人とはロングレンジを取るように距離をキープするマリア。偽神細胞のばら撒き範囲を軽く推測した後に掌握する武器もなるべく遠距離系を選び、近距離武器を持つオブリビオンは野生の勘で回避して蹴り伏せておいた。

 長く続く乱戦。荒野に増える赤い靄と毒の細胞。
 お互いそれぞれが距離を保ちながらも、相手を倒すために動き回っていた。
「気分はどう、造物主? 自分の力が、自分を苦しめる気分は!」
 赤い靄を利用してオブリビオンの部隊の武器を掌握し、偽神細胞兵器をまるごとそのまま打ち返すマリア。
「どうとも思わない。さっさと死んでくれないかと願う程度だ」
 辺りに強毒化偽神細胞を撒き散らしては、オブリビオンの部隊を自在に操ってマリアの動きを封じ込めようとするデミウルゴス。

 創造者と造物主の争いは収まる時を知らず、長く、長く続いた。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2021年09月15日


挿絵イラスト