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アポカリプス・ランページ⑪~ヤルダバオトの死の行進~(作者 御巫咲絢
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●狂気に苛むは人々の
 それは絶え間なく反響する。
 神に救いを求める声。許しを乞う声。罰して欲しいと願う声。

「――煩い」

 例え男が望まずとも、まるで啓示を与えよと逆に命令されるかのように。

 ――神よ、どうか我らをお救いください!

 ――私は許されぬ罪を犯しました。どうかこの罪を禊ぐ為、神の啓示を与えたもうことを……!

「……黙れ……!」

 壁に頭を強く叩きつけても消えない。永遠に反響し続ける救いを求める声。
 それは男を狂気の淵に苛むものでしかなかった。
 救いを求める者たちは知らない。
 男が狂った教団により、無理やり神として仕立て上げられた存在でしかないことを。
 ――いや、知っていても尚求めるのかもしれない。
 この終末の黄昏を迎えようとしている世界で、救いを求めずに生きていく強さを持たない人々にとっては瑣末事でしかないのだろう。

 ――神よ。
 ――神よ。
 ――神よ。

「黙れ……黙れ、黙れ黙れ黙れ黙れ黙れッ!!!!」

 俺にお前達を救う力などない。祈ってもできることなどあるワケがない。
 なのに何故俺に救いを求める?偽りの神に救いを求めて何になる?
 頼むから、俺を神などと扱わないでくれ。
 神だと扱うぐらいなら殺してくれ。

「……あるいは、俺が――」


「アイオワ州デモイン・再建されたデモイン砦にてフィールド・オブ・ナイン『デミウルゴス』の存在を確認しました」

 終夜・日明(終わりの夜明けの先導者・f28722)は淡々と、努めて冷静であろうとするかのように猟兵たちに語る。

「デミウルゴスは偽神細胞を持たぬ者からの攻撃を全て無効化する特性を持ち、例えユーベルコードであったとしても、偽神細胞がなければ傷一つつくことはありません。
 元々偽神細胞を埋め込んでいるストームブレイドならばそれを無効化し、通すことは可能です。

 ――では、偽神細胞を持たぬ者はどうすれば良いのか」

 日明は一つのアンプルを取り出し、猟兵たちに見せる。

「これは『偽神細胞液』。ソルトレークシティの研究施設に保管されていたものです。
 これを投与すれば一時的に『偽神化』し、デミウルゴスにダメージを与えることが可能になります。……ですが、当然ただ強化して終わるというワケではありません」

 この偽神細胞液は最早劇薬と言っても過言ではない。
 取り込めば、最悪の場合は絶命も有り得る程の激しい拒絶反応に襲われることとなる。
 デミウルゴスと拒絶反応、その双方と戦うようなものなのだ。

「ここまでのリスクを背負わねばならぬ程、デミウルゴスは強力なフィールド・オブ・ナインということです。
 命を賭して戦うことは今に始まったことではありませんが……今回は特に危険性は高い。
 覚悟のある誰かがやらねばなりません。僕が行ければよかったのですがね……」

 予知をした以上、グリモア猟兵が戦場に赴くことはできない。
 だが、覚悟無き者を送り出す程冷酷になるつもりもない。
 命を賭してでも戦う覚悟ができているならば、兵士は君たちを送り出すだろう。


御巫咲絢
 予兆を見た途端MSの性癖な気がしてなりませんでした。
 こんにちはこんばんはあるいはおはようございます、初めましての方は初めまして御巫咲絢です。
 シナリオ閲覧ありがとうございます!御巫のシナリオが初めての方はお手数ですがMSページもご一読くださると幸いです。

 戦争シナリオ5本目をお送りします。ある意味被害者の一人とも呼べるであろうフィールド・オブ・ナイン『デミウルゴス』と戦う為、諸刃の刃を背負って頂きます。
 今回は純然たるシリアスな戦闘をお届けしたい所存でございます。

●シナリオについて
 当シナリオは『戦争シナリオ』です。
 一章で完結し『アポカリプス・ランページ』の戦況に影響を及ぼすことのできるシナリオとなっています。
 また、このシナリオには以下のプレイングボーナスが存在しています。

●プレイングボーナス
 「偽神化」し、デミウルゴスを攻撃する。
 ストームブレイドの方はこのプレイングボーナスを満たしているとさせて頂きます。
 そうでない方は偽神細胞液を注入しない限りデミウルゴスにダメージを与えることはできません。予めご了承ください。

●プレイング受付について
 現在執筆中のものが一段落してからの予定ですので『9/16(木)8:31~』から受付開始、締切は締切は『クリアに必要な🔵の数に達するまで』とさせて頂きます。
 受付開始前に投げられたプレイングに関しましては全てご返却致しますので予めご了承の程をよろしくお願い致します。
 頂いたプレイングは『5名様は確実にご案内させて頂きます』が、『全員採用のお約束はできません』。また、『執筆は先着順ではなく、プレイング内容と判定結果からMSが書きやすいと思ったものを採用』とさせて頂きます。
 以上をご留意頂いた上でプレイングをご投函頂きますようお願い致します。

 それでは、皆様のプレイングをお待ち致しております!
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第1章 ボス戦 『デミウルゴス』

POW ●デミウルゴス・セル
自身の【偽神細胞でできた、変化する肉体】が捕食した対象のユーベルコードをコピーし、レベル秒後まで、[偽神細胞でできた、変化する肉体]から何度でも発動できる。
SPD ●偽神断罪剣
装備中のアイテム「【偽神断罪剣(偽神細胞製の大剣)】」の効果・威力・射程を3倍に増幅する。
WIZ ●デミウルゴス・ヴァイオレーション
自身が装備する【偽神断罪剣(偽神細胞製の大剣)】から【強毒化した偽神細胞】を放ち、レベルm半径内の敵全員にダメージと【死に至る拒絶反応】の状態異常を与える。
👑11 🔵🔵🔵

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


マリア・ルート
ひたすらに啓示を求められる、神ではないのに神と崇められるーーああ、そんなのに似た奴、知り合いにいたわね。
ーーま、デミウルゴス(造物主)なんて言ってる時点で『創造』の力使う者として許せないのは変わんないけど!

拒絶反応で体が焼けそうなほど血が熱いし体を引き裂いて何かが出そうな痛みまである。『激痛耐性』で堪えてもいいけど、もう解放した方がいいわねこれ。
最低限の『オーラ防御』と『残像』の回避だけ考え【指定UC】発動、インファイトに持ってく!これならコピーされても真っ向勝負よ!

徐々に体の感覚がなくなってくるけど、痛覚も感じなくなるなら傷とか気にせず好きなだけ攻撃できるということ!
倒れるまで攻撃してやる!



 「煩い……煩い、煩い……ッ!!」

 果たして猟兵たちが訪れる前に何度頭を打ち付けたのだろうか。
 確かに流れる深紅の血で額を僅かながらに濡らした偽神の瞳は願っても止まらぬ声への憎悪を募らせていた。

「ああ……お前たちも、俺に縋りにきた連中か……そうだろうな……自分たちが救われさえすれば構わないんだろうからな……!!」

 同時に、正気は既になく。
こちらの姿を正しく認識されているかも非常に怪しい目を、目の前に立つ猟兵に構える剣と共に向ける。
 マリア・ルート(紅の姫・f15057)はその視線を真正面から受け止めながらも既視感を感じていた。

「(ひたすらに啓示を求められる、神ではないのに神と崇められる――)」

 ああ、と既視感の正体に納得する。
 彼女の知人にもこの眼の前の偽神と同じように神と一方的に崇められ、啓示を求められた者がいた。
 経緯や状況は違えど、その点では目の前の偽神は同じ、あるいは非常に近しい存在なのだ、と。

「――ま、デミウルゴス(造物主)なんて言ってる時点で、『創造』の力使う者として許せないのは変わんないけど!」
「……さっきから何を言っている?」
「あんたにはわかんなくていいことよ。どうせここで倒れるんだから」
「ああ……そうだな、聞こえなくなるまで殺して、殺して、殺し尽くせばいいだけのことだ……!!」

 噛み合っているように見えて全く噛み合わない会話。
 デミウルゴスの体内にある偽神細胞が活性化し、左腕を異形のそれと変えて臨戦態勢を取る。
 対抗すべく、マリアも迷わず偽神細胞液が入った注射を自らの首に突き刺す。
 直後、彼女の体内の血液全てが激しく煮え滾るかのような感覚に襲われた。身体を内側から焼き尽くされそうな程に熱く、自分の身体という”殻”を、内側から引き裂いてでも何かが飛び出そうとしているかのような激しい痛みに気が狂いそうになる。
 元より備えている痛みへの耐性があっても、尋常じゃない程に痛いと言えると確信できる程……これが偽神化への拒絶反応かと、マリアは改めて認識した。
 堪えようと思えば堪えられる。だが――

「(……もう、解放した方がいいわね、これ)」

 敢えてそれをせず、内側から飛び出そうとする痛みを隠しもせず、同時に己の中に眠るもの――破壊衝動を、解き放つ。

「ああ――■■■■■■■■■■――――!!!」

 鷲の翼が背から広がり、獰猛な鉤爪を備えた手は最早人のそれにあらず。
少女の殻を突き破り現れた死を飲み込む破壊の怪鳥の瞳が獲物を捕らえたその瞬間、デミウルゴスの身体に凄まじい衝撃が走った。
少女とは思えぬとてつもない膂力が大剣を携え異形化したその肉体を突き飛ばし、引きずり回そうと首を掴む。
だが、たかだか地面に一度叩きつけて引きずる程度で倒れるのであればそもそもフィールド・オブ・ナインにはなり得ない。
 デミウルゴスもまた、マリアを引き剥がすべく異形化した左腕を彼女の腹に突き立て、そのまま吹き飛ばす。
 数メートルなんて生易しいものではない距離を転がると同時に地面が抉れる。
 だがユーベルコードによる超耐久力を得たマリアにはこの程度致命傷どころか重傷にすら至らない。
 再び獣のような雄叫びを上げ、真っ直ぐにデミウルゴスへと突撃する――!

「ああ、煩い……煩いッ……その口を頭ごと叩き潰せばいい加減黙るかァッ!?」

 デミウルゴスの偽神細胞により異形化した身体が目の前の怪鳥と同じ鷲の姿を象る。
 偽神細胞で構成された肉体は相手に応じてその姿を変え、ユーベルコードの効果すらも模倣する。

「「■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■――――!!!!!!」」

 響き渡る二人――否、二匹の咆哮。
 互いにその人としての象徴たる理性を代償に、その獰猛な鉤爪を身体に突き立て続ける。
 何度も、何度も何度も何度も何度も――いくら鮮血が滴り落ちようと、相手が倒れない限り互いを執拗に追いかけては喰らいつき、地面に叩きつけ、雑巾のように引きずり続けて。
 だが、変化は程なく訪れた。

「……っが……ッ!」

 デミウルゴスの顔が痛みに歪む。
 偽神細胞による模倣が途端に解かれ、今までに喰らっていたダメージによる苦痛が一気に奴を苛み、感覚と判断を鈍らせる。
故に、マリアの攻撃を真正面からまともに受け止めることとなったのだ。
 当然、それで彼女は止まらない。
 最低限生命を護るだけの防御だけを考え、それ以外の理性を捨てる選択をした彼女は倒れるまで止まるつもりが元よりなかった。
 身体の感覚は最早ない、だがそれは逆に痛みすらも完全に殺して動けるということ。
 これ以上は危険だと判断され強制送還させられない限り彼女は偽神を攻撃し続ける。

「―――――――ッ!!!!!」

 最早声にすらならぬ鬨の咆哮と共に鉤爪が偽神を捕らえ、再び地面に叩きつける。
 感覚も理性もなくしたが故に出せる全力の一撃は、大地を大きく刳り割った――。
大成功 🔵🔵🔵