アポカリプス・ランページ⑪〜生死を賭して(作者 一二三四五六
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●グリモアベースにて
「やあ、猟兵諸君。くるるちゃんの召集に集まってくれて感謝するね」
 グリモアベースに集まった猟兵達を前に腕を広げ、鏡繰・くるる(属性過積載型バーチャル男の娘・f00144)は愛らしい笑顔――もなく、真剣な表情で猟兵達に切り出した。
「今回もアポカリプス・ランページ。フィールド・オブ・ナインの第8席、『デミウルゴス』と戦って貰うよ」
 デミウルゴスの特性は、『無敵』。狂った教団に造られた究極の偽神である彼は、条件を満たさない他者からのあらゆる攻撃を無効化する。
 その条件とは、『偽神細胞をその身に宿しているかどうか』。そうでないものは、彼を傷つける事はおろか、あらゆる干渉を許されない。
 ストームブレイドのジョブに就いている猟兵ならば、この制限を突破する事が出来る。が、それ以外の猟兵は、そのままだと、戦う事すら出来ない。

「そこで用意したのがこれ。猟兵のみんながソルトレークシティで確保した、偽神細胞液だよ」
 そう言ってケースを取り出し、蓋を開くくるる。中には、注射器が収められている。
「これを体内に注射すれば、一時的に『偽神化』して、デミウルゴスと戦う事ができる……ん、だけど」
 ソルトレークシティで、細胞を移植されたオブリビオンと戦った事のある猟兵は、それがどんな効果をもたらすか知っているだろう。
 強大な力を得る代わりに、激烈な拒絶反応によって、自壊していったオブリビオン達。猟兵達もこれを注入すれば、同様の拒絶反応に襲われる。
「まあ摂取量を調整すれば、絶命のリスクは抑えられるよ。ただ、それでも0にはならない。それに死なないまでも、激しい苦痛に襲われる事は間違いない」
 だがデミウルゴスを放置すればこの偽神細胞を利用した拠点破壊部隊や、オブリビオン病などの凶悪な存在が、アメリカ全土に解き放たれる事になる。それだけは、阻止しなくてはならない。
 そのためならば、命を賭ける価値がある――かどうかは、各々の猟兵によるだろうが。

「今回は……うん、本当に危険だ。気楽に、戦ってほしいなんて言えない。それでも、だが、誰かが戦わなきゃならない。もし戦ってくれるなら、この偽神細胞を使って、デミウルゴスを討ち果たしてほしい!」
 そう言ってくるるは、真剣な表情を浮かべて猟兵達を見渡した。
「必ず、生きて帰って来てね。良い知らせを待ってるよ!」

●嘆きの偽神
「ああ……煩い……煩い……! 俺に祈るな……俺に救いを求めるな……!」
 アイオワ州デモイン、デモイン砦。その一角で、偽神デミウルゴスは猟兵達を待っていた。
「来たか……猟兵……お前達も俺に祈るのか……!」
 彼の頭の中には、人々の神への祈りが、絶え間なく響くと言う。全ての人の祈りが、願いが、昼夜を問わず流れ込み続けていると言う。
 もちろん、彼にその祈りを叶える力はない。叶える意思はない。
 彼は偽神だ。人々の祈りなど聞き届けない。
 ――だが、それでも。人々の祈りは、彼に届き続ける。
「ならば、祈る者全てを殺し尽くす。そうして初めて、俺は安らぎを得る事ができるんだ」
 巨大な大剣、偽神断罪剣を手にして、ゆらり、と立ち上がるデミウルゴス。彼が戦闘体勢を取った途端、猟兵達が自らに打ち込んだ偽神細胞が、強制的に活性化する。
 激しい拒絶反応の苦痛が猟兵達を襲う中、デミウルゴスはその肉体を禍々しく変化させ、猟兵に襲いかかって来た。
「さもなくば、俺を殺してくれ、猟兵……!」
 その嘆きと苦痛に打ち勝ち、命を賭して勝利を掴め――!


一二三四五六
 今回は命懸け。

 ごきげんよう。フィールド・オブ・ナイン戦三本目をお届けします。一二三四五六です。

 デミウルゴスは、体内に偽神細胞を持たない存在からの攻撃を『完全無効化』します。例外はありません。直接、間接、肉体、精神を問わず、あらゆる干渉は無意味です。
 ストームブレイド以外の猟兵は、必ず偽神細胞を注射する必要があります。
 そして、偽神細胞を注射すると、強烈な拒絶反応により、死ぬほどの苦痛に襲われます。と言うか摂取しすぎると死にます。
 まあメタ的な事を言うと死亡システムとかは無いので、『死ぬほどの苦痛と、絶命の恐怖に耐えながらの、命懸けの戦いを(プレイヤーは)楽しもう』と言うシナリオです。

 なお、ストームブレイドのジョブ(メイン・サブを問わず)に就いている猟兵は、改めて注射する必要はありません。
 が、戦闘中は体内の偽神細胞が活性化するので、苦痛は変わらず襲いかかるでしょう。

 『偽神細胞を接種しての攻撃』は、『接種者が手にした装備での攻撃』『接種者と何らかの形でリンクしている装備での攻撃』『接種者が生み出したり召喚した何かによる攻撃』、どれでも大丈夫です。なんか偽神細胞が武器(など)に流れ込んで有効になります。
 逆に言うと、『召喚した存在だけに偽神細胞を接種させて自分は安全』とかは無理です。猟兵に逆流してきます。

 それでは、皆様のプレイングを楽しみにお待ちしています。
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第1章 ボス戦 『デミウルゴス』

POW ●デミウルゴス・セル
自身の【偽神細胞でできた、変化する肉体】が捕食した対象のユーベルコードをコピーし、レベル秒後まで、[偽神細胞でできた、変化する肉体]から何度でも発動できる。
SPD ●偽神断罪剣
装備中のアイテム「【偽神断罪剣(偽神細胞製の大剣)】」の効果・威力・射程を3倍に増幅する。
WIZ ●デミウルゴス・ヴァイオレーション
自身が装備する【偽神断罪剣(偽神細胞製の大剣)】から【強毒化した偽神細胞】を放ち、レベルm半径内の敵全員にダメージと【死に至る拒絶反応】の状態異常を与える。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


ミルフィ・クロノラヴィット
アドリブ連携等歓迎

偽神細胞…
しかし打てば…

この様な事
わたくしの「姫様」に
させる訳には…!

(躊躇無く打ち)

『うぐぅっ!?…う…あああああぁあ!!!!』

偽神細胞を打ち
想像を絶する苦痛に
苛まれ戦闘

『アームドクロックワークス』を展開
【ジャバウォックの爪牙】も
手に持ち

【砲撃】【誘導弾】の【一斉発射】や
【切断】【なぎ払い】等の剣戟や
剣の【斬撃破】
UCで
死に物狂いで攻撃

…が
苦痛で
当たるかどうか…

敵の攻撃は
【第六感】【見切り】【残像】
【オーラ防御】で
防御・回避…の行動を
取れるかどうか…

気休めでも
【激痛耐性】で少しでも
耐え抜き…

『がああああ!!デミ…ウルゴス!…わ…たくしは…姫様の…為ならば…この命…も…!!』


ニクロム・チタノ
偽神細胞・・・あまり気は進みませんが仕方ない、もうヘドロ細胞で改造されているので同じですね
覚悟を決めての注入、グアアァ、全身からヘドロが吹き出して体がひび割れて砕けそう
なんのこれぐらい、行きます!
ヘドロを大量に吹き出して視界を遮りそのままヘドロの中に潜って攻撃を掻い潜りながら接近、そこから猛毒ヘドロの津波を起こして悪臭と猛毒でダメージを与えながら目眩ましからの奇襲攻撃です
ボクの身体もそろそろ限界なんとしても一撃食らわせる
流石にこれ以上は持ちません、皆さん後はお願いします


黒川・闇慈
「救いを求められる偽の神ですか……なんとも気の毒な存在ですねえ……クックック」

【行動】
wizで対抗です。
私は偽神細胞液を注射して戦うしかありませんねえ。激痛耐性、覚悟の技能で拒絶反応に備えましょうか。
高速詠唱、属性攻撃、範囲攻撃、全力魔法の技能を用いてUCを使用します。
ただでさえ自分で注射した拒絶反応があるというのに、追加で偽神細胞を撒かれてはかないません。デミウルゴス諸共に、周囲の強毒化した偽神細胞を焼き払ってしまいましょう。

「お望み通り、地獄の劫火で焼き殺して差し上げますよ。これが貴方への救いとならんことを。クックック……」

【アドリブ歓迎】


ルドラ・ヴォルテクス
⚫︎アドリブ連携OKです

デミウルゴス、昏き憤怒の神。
嵐を鎮めるのは、同じ嵐の剣を持つ者の宿命、嘆きも哀しみも全て断ち切る。

【真なるジャガンナート】
ジャガンナートの力を最大まで解放、限界を超える!

死に至る拒絶反応、ジャガンナートは止めどなき暴虐、本質は妨げるものの破壊、俺の進攻を止める偽神細胞は破壊し、威力を低下させる。

断罪剣……!
チャンドラーエクリプス、破壊剣形態!大地ごと蹂躙、破壊する!
奴の武器を破壊、一時使用不能にし、暴風を纏った一撃をデミウルゴスに叩き込み、蹂躙破壊する!

おまえは、生まれるべきではなかったのかもしれない、死が救済になるのなら、嵐の剣として引導を渡す!


ネロ・アンドラス
「そうか、早く解放してほしいのがお前の望みか。」その哀れな姿に少し同情しつつ、偽神細胞を注入❗「ふう❗激痛耐性があるとはいえやっぱ効くぜ❗」痛みに耐えながら両腕をガトリングに変換❗「待ってろよ❗今すぐ解放してやるぜ❗くらえ❗ダブル・ヘル・ガトリング❗」両腕のガトリングを発射❗発射された弾が巨大化❗「確かにユーベルコードはコピーできるかも知れないが、威力はコピーできねえだろ、いくぜ❗アクアヴォルテック❗」威力を上げながら、近づき「これで解放してやるぜ❗リミッター解除❗」更に限界突破「これで終わりだ、ゆっくり眠れ。」


リーヴァルディ・カーライル
…寿命を削りながらの闘いには慣れているとはいえ、これはキツいわね

…いずれにせよ、この状況で長期戦を選択するのは愚策
後事は他の猟兵に託し、一撃に全てを賭して奴を討ち果たすわ

偽神化の反動による激痛を心の中で救世の祈りを捧げる事で気合いで耐えて受け流し、
「影精霊装」を防具改造して全身を闇に紛れるオーラで防御して吸血鬼化を行いUCを発動
限界突破した生命力を吸収し闇の魔力を溜めた大鎌を怪力任せになぎ払い、
敵UCの偽神細胞ごと押し流す"闇の奔流"を放つ闇属性攻撃を放つ

…我が手に宿れ、闇の理。我に叛く諸悪の悉くを断罪せしめん

…お前の望みを叶えてあげるわ、偽神デミウルゴス
この一撃、手向けと受け取りなさい…!


ジフテリア・クレステッド
私は誰にも祈らないよ。私も勝手な願いで造られて嫌な思いした側だしね。
格下に言われても響かないかもだけど、同情するよ。だから、命懸けで殺してあげる…!

【先制攻撃】!【スナイパー】ライフルの攻撃を絶対先に当てる!銃弾には私の【毒使い】能力における最強無敵の毒を込めてね。
これで向こうもこの毒が使えるけど先に当てたのはこっちで自分の能力を信じてるのもこっちの方だよ!毒による【マヒ攻撃】【目潰し】で動きが鈍った敵の攻撃を【念動力】で強化した【ダッシュ】で避けまくる!脳が焼き切れる程に集中力を【限界突破】してね!当たれば死ぬ!!
でも避けてればその間に毒が敵を【蹂躙】する!

集中集中集中集中集中集中集中……!


ペイン・フィン
こんにちは

自分は、ペイン・フィン、という
指潰しという、拷問具で、怨念喰らい、だよ
負の感情……、苦痛とか、絶望とか、そういうモノを喰らい、力に変える
そういう、存在、だよ

今回は、ね
貴方を、終わらせに来たよ

「偽神細胞液」を注射
そして、コードを、使用
自分の属性を、怨念の力を、反転
浄化の属性へと、変わる

……自分は、貴方がどんな存在だったのか、よく知らない
でも、ね
祈りに押しつぶされ、苦しんだその怨念と恐怖を
造られ、偽物の神として虐げられたその憤怒と憎悪を
救う力を持たず、無力だったその悲哀と絶望を
細胞の拒絶反応の痛みと一緒に
自分が、全部、食べていこう

だから、そう
貴方の痛みは、此処でお仕舞い、だよ

お疲れ様


ウィーリィ・チゥシャン
【かまぼこ】
シャーリーとはこれまで何度も冒険の中で苦しみを共有してきた。
けど、あからさまな苦痛を味わわせるのはやっぱり抵抗がある。
それでも。
「行くぞ、シャーリー」
【覚悟】を決めて二人同時に偽神細胞を打ち込み、デミウルゴスに挑む。
どんな苦痛でも【気合】で耐えてみせる。

炎の【属性攻撃】を付与した大包丁で斬りつけ、シャーリーと一緒に奴の身体を焼き払っていく。
少しでも、奴の苦しみが和らぐように祈りながら。
奴が俺を取り込もうとしたら【早業】で上着を脱いで【フェイント】でそれを身代わりにして回避し、その隙に【捨て身の一撃】で全力の【料理の鉄刃】を叩き込む。

俺達はお前に救いを求めはしない。与えるだけだ。


シャーリー・ネィド
【かまぼこ】
喜びも苦しみも分かち合う、それがパートナーだよ
【勇気】で偽神細胞の苦痛を堪え、ウィーリィくんと【手をつなぐ】事で少しでも痛みを分かち合い、和らげる
行くよ、ウィーリィくん

ビーム銃と熱線銃の【弾幕】+【範囲攻撃】+【制圧射撃】で捕食しようとする細胞を焼き払いながら【ロープワーク】+【罠使い】で足元にワイヤートラップを張り巡らせ、ウィーリィくんが敵UCを回避した瞬間に絡ませて動きを封じて攻撃のチャンスを作る
そして得物を持ち替え、ウィーリィくんと同時に【ラスト・チェーンソー】で偽神の苦しみを終わらせる


フレミア・レイブラッド
偽りの神、デミウルゴス。
貴方の願いを叶えましょう。
わたし達は貴方に祈りはしない。全ては自らの力で叶えるのみ!

偽神細胞を取り込み、【真祖の吸血姫】で真祖の力を解放するわ!

拒絶反応なんかに…負けてられないのよ!

敵の変化する肉体を封じる為、真祖の魔力で凍結の魔力弾【属性攻撃、高速・多重詠唱、誘導弾】による連射で敵の細胞の活動を鈍らせ、UCによる超高速機動から凍結属性を付与した魔槍【属性攻撃、怪力、早業、切断、2回攻撃、串刺し】で攻撃。
ダメージと同時に徐々に肉体を凍結させて素早い捕食が不可能となったのを見て、全力の凍結魔力砲撃【魔力溜め、砲撃】を放ち、零距離からの神槍グングニルを叩き込むわ!


ヴィクティム・ウィンターミュート
苦痛?どーでもいいよ、そんなもの
こちとら年中味わい続けてんだ 今更一つ増えたくらいで、脚が止まるなんてことは無い
ただ全力で敵をぶっ殺して、勝つ…それだけだ
それ以外のことは全部ノイズなんだよ

自己【ハッキング】、サイバネフルブーストだ
偽神細胞の力を限界まで引き出しつつ──『Sword dance』
テメェの大剣の射程が伸びるってこたぁ…取り回しが悪くなるわけだ
なら限界ギリギリの近距離で、インファイトを仕掛ける
思い切り振り回すには、距離が近すぎるだろ?

手足を切り刻めば、振りの威力も支える足腰も弱まる
頭が痛ぇ、出血もひどい、マジで死にそうだ
だからこそ、生きてられる この痛みが俺の生を肯定してくれんのさ!


ネフラ・ノーヴァ
アドリブOK。

ああ、私に祈る神など持たぬ。そして奴のお望み通り、安寧なる結末をくれてやろう。
過去数多死線をくぐり抜け、此度もまたその一つに過ぎない。
偽神細胞を刺剣に仕込み、UCで己の腹を刺し破壊もたらす赤刃の長剣と成す。
奴がUCをコピーするなら同じように腹を捌く様子を愉しめるだろうか。フフフッ。
さあ、散りゆくまで美しき舞踏を繰り広げようじゃないか。


カイム・クローバー
祈る?ハッ、俺はカミサマなんざ信用しちゃいない。
俺が来たのは依頼でアンタを止める為。だが――どうやら依頼人はもう一人いるらしい。
『俺を殺してくれ』か。――良いぜ。その依頼、俺が請け負った。

頭に響く声。『全てを殺せ』と俺の中の化物の言葉。
祈りの声じゃないが。それでも頭に響くのは地獄さ。
拒絶反応の焼け付くような痛みに【覚悟】で耐えて。
アレの依頼を請け負ったんだ。多少の代償は必要だ。

表情に余裕。額に汗。
魔剣を以てぶつけてから構えを解くぜ。
【挑発】してUC。
威力3倍?そいつは楽しみだ。
さぁ、俺を殺してみな。出来るモンならな!

アンタも被害者だ。ゆっくり眠りな。誰の祈りも、もうアンタの眠りを邪魔しないさ。


露木・鬼燈
苦痛と絶命の恐怖…
まぁ、戦うってことはそーゆーもの。
何も特別なことじゃないよね。
むしろ死闘の気配を感じてテンション上がるよねっ!
とゆーことで迷わずプスっと。
流石に致死量はダメだけどそのギリギリを責めるのはあり。
この苦痛と死の淵に立っている感覚。
これが戦闘者としての自分を研ぎ澄ませることとなる!
その代わり長く戦うことはできなそうだけどね。
なので<大百足之御霊降>で短期決戦いくですよ!
敵は射程と威力を強化してくるっぽい。
まぁ、それでも僕がやることは変わらないけど。
突っ込んで超至近距離でやり合う!
強化された能力で片手で魔剣を操り受け流す。
魔剣は防御専用。
攻撃はこの拳がある!


メアリー・ベスレム
この調味料(偽神細胞)、なんて刺激的なのかしら
まるで串刺しにされて内外から焼かれているようで
生きたまま切り刻まれて挽き肉にされているようで
とっても痛くて苦しくて、ああ、頭がおかしくなってしまいそう!

だって言うのに……あなたはとってもつまらないわ
神様ならもっと上から目線で見下ろしてくれなきゃ
あなたったら「助けてほしい」「殺してほしい」「赦してほしい」って
自分の為に祈ってばっかりで
そんなの、まるで哀れな人間(アリス)のようじゃない
良いわ、だったらお望み通り殺してあげる!

拒絶反応に【激痛耐性】【狂気耐性】耐えながら
その苦痛を【雌伏の時】で力に変えて戦うの
復讐し甲斐のない相手だけれど、この苦痛があなたの所為なのは間違いないものね?

オーバーロードで半獣半人の真の姿に変身
剣の長い射程相手に【逃げ足】【野生の勘】で立ち回り
隙を見つけて敵の懐へと跳び込んでみせる
後は【継戦能力】で我慢比べと行きましょう?
反撃されたならその苦痛をも代償に変えて
組み付いたまま抱き合うように喰い合うように
獣の牙爪で攻撃し続ける


「偽神細胞……しかし打てば……」
 手にした注射器を、じっと見つめるミルフィ・クロノラヴィット(メイドオブホワイトラビット・f20031)。これを打てば、耐え難い苦痛と死の危険に襲われる。
 それは恐ろしい事だ。だが彼女には、もっと恐ろしい事がある。
「この様な事、わたくしの『姫様』にさせる訳には……!」
 何よりも大事な相手を思えば、自らが死ぬ恐怖など。そう思えば躊躇いは消え、自らの腕に細胞を撃ち込む。途端――身体の中で暴れ回る拒絶反応。
「うぐぅっ!? ……う……あああああぁあ!!!!」
「お前は……俺を殺せるか……?」
 その激痛に耐え、デミウルゴスに襲いかかるミルフィ。魔獣竜を思わせるその大剣で、偽神の大剣と打ち合う。
 だが、痛みで狙いが定まらない。しかも打ち合う度、相手の大剣から撒き散らされる強毒細胞。
「がああああああっ!? デミ……ウルゴス!」
 僅かでも皮膚に付着すれば、拒絶反応が増幅される。それでも耐え続け、血走った瞳で相手を睨む。
「……わ……たくしは……姫様の……為ならば……この命……も…!!」
 発狂死しそうな激痛。それを支えるのはただ、忠誠心のみ。白兎をその脚に纏い、デミウルゴスに蹴りかかった。
「お前も……祈るのか……!」
「っ……があああっ!?」
 だが全てを灼くその炎は、増殖する偽神細胞に阻まれた。逆に相手の蹴りが脇腹に突き刺さり、熱と衝撃がミルフィを苛む。
 もはや肉体は限界。ついに意識を手放し――。
「ぎ、ぃぃっっ……ひめ、さまぁっ……!」
「ぐぅっ……!?」
 そして、意識を手放したまま、相手の脚にしがみつくミルフィ。精神が肉体を支え、気を失ってなお忠誠を貫く。
 その強い祈りの心に当てられ、デミウルゴスが僅かにたじろぎ……そこに降り注ぐ、新たなる炎。
「ぐっ!?」
「救いを求められる偽の神ですか……なんとも気の毒な存在ですねえ……クックック」
 放つのは黒川・闇慈(魔術の探求者・f00672)。昏い笑みを浮かべながら、無数の炎砲を降り注がせる。
 だが、飄々とした態度を崩さないように見える彼も当然、その身体を偽神細胞の拒絶反応に苛まれている。一見すれば平然と立っているように見えるが、その実はただ、立ち尽くしていると言うだけの事。
「やれやれ。こういうのは趣味ではないのですがねぇ……」
 指一本動かすだけでも、全身がバラバラになりそうに思える。汗を滲ませながら、皮肉げに自嘲する。
 当然こうして喋るのも辛いが、かと言って無言だと、そのまま気絶してしまいそうだ。
「この状態で追加の偽神細胞など、堪ったものではありませんよ」
「ぐっ……がぁっ!!」
 その痛みに耐えて放ち続ける地獄の灼炎が、デミウルゴスの撒く強毒細胞を燃え上がらせる。しがみつかれているせいで避けられず、直撃を受けるデミウルゴス。
「お望み通り、地獄の劫火で焼き殺して差し上げますよ。クックック……」
「があぁぁぁ……まだ、だっ! それでは……俺は死なない……!」
 相手は苦痛の呻きを漏らしながら、燃え盛る炎とミルフィを振り払って後退する。殺してくれとは言いながら、大人しく殺される気はないらしい。
 いや、あるいは、偽神細胞が死を許してくれないのか――その肉体の損傷が、増殖する細胞によって塞がれていく。
「俺に……祈るな……!」
「祈る? ハッ、俺はカミサマなんざ信用しちゃいない」
 うわ言のように、何度も同じ言葉を繰り返すデミウルゴス。その言葉をカイム・クローバー(UDCの便利屋・f08018)は、吐き捨てるように否定する。
 ここに来たのはただの依頼。この偽神は、倒すべき相手に過ぎない。だが。
「が――『俺を殺してくれ』、か。どうやら依頼人はもう一人いるらしい」
 便利屋Black Jackは依頼の困難さを、それを断る理由にしない。邪神だろうと偽神だろうと関係ない。危険と死地は、彼の友。
「良いぜ。その依頼、俺が請け負った」
 ニヤリと笑みを浮かべ、偽神細胞を体内に注射する。襲いかかる拒絶反応の、焼け付くような痛み。それに耐え、余裕の表情を浮かべて見せた。
「はっ、アレの依頼を請け負ったんだ。多少の代償は必要だ」
 もちろんそれは強がりで、額に滲む汗。頭の中ではガンガンと、『全てを殺せ』と声が響く。
 黒銀の魔剣を手にする腕が重い。だが……それでも笑みを崩す事はなく。
「さぁ、俺を殺してみな。出来るモンならな!」
「グッ……あああ……っ!」
 ばかりか一発デミウルゴスを打ち据えると、敢えて無防備を晒して見せる。構えを解いて挑発すれば、大剣を振り上げる偽神。
「全て……殺すッ……!」
「っ……!」
 その大剣は威力と重さ以上に、蠢く偽神細胞が致命的だ。僅かにでも身体が強張れば、その瞬間にカイムの命は尽きる。
 その、並外れた危険を前にして、カイムは――やはり、笑って。
「……はっ、効かないねぇっ!」
「ぐがぁっ!?」
 内なる邪神の権能を以て、その刃を受け流すカイム。カウンターの魔剣が、偽神の身体を深く切り裂く。
 デミウルゴスは苦痛に声を上げながら、だがまだ動きを止める事はなく――。
「偽りの神、デミウルゴス。貴方の願いを叶えましょう」
「ぐぅっ……!?」
 その身体へと降り注ぐ、氷の魔弾。次々と撃ち込まれるそれが、デミウルゴスの偽神細胞を冷却する。
 身体に霜を下ろしながらも彼が頭上を見上げれば、そこに悠然と佇むフレミア・レイブラッド(幼艶で気まぐれな吸血姫・f14467)。
「わたし達は貴方に祈りはしない。全ては自らの力で叶えるのみ!」
 彼女もまた、祈りを拒絶し、デミウルゴスの『依頼』を受け入れる。高速飛翔で飛び回り、次々と冷気を降り注がせる。
 だが偽神細胞は高熱を発し、その冷気を相殺する。死を望む偽神を、生かそうとするように。
「こんなものでは……俺は殺せない……!」
「流石にやるわね……でもっ!」
 そんな熱に負けじと急接近し、魔槍を叩きつけるフレミア。目にも留まらぬ速度で、偽神細胞を凍結させようとする。
 相手の反撃もその速度で回避し、矢継ぎ早に攻撃を加え――何度目かの方向転換で、ガクンと失速しかける。
「っ!? ……ま、まだよっ!」
 当然彼女も、偽神細胞をその身に宿している。自らの速度で、身体が自壊しそうにすら感じられる。
 だが、止まらない。速度を緩めたい、このまま倒れたい、その欲求を意地と誇りでねじ伏せる。
「拒絶反応なんかに……負けてられないのよ!」
「ガアアアッ!!」
 そうして相手の偽神細胞を凍結させると、そこに渾身の神槍を叩き込む。莫大な真祖の魔力を叩きつければ、凍結した部分が粉々に吹き飛んだ。
 その損傷はすぐに、増殖する細胞によって塞がれてしまう。だがその再生も、無限ではない筈。
「だったら、攻撃を続けるまでっ……」
「よし、次は俺もいくぞっ!」
 その戦闘に参加すべく、注射器を手にするウィーリィ・チゥシャン(鉄鍋のウィーリィ・f04298)。だが……いざ撃ち込むとなると、躊躇う。
 いや、とは言っても、苦痛を恐れている訳ではない。『自分自身の』苦痛は。
「喜びも苦しみも分かち合う、それがパートナーだよ」
「……シャーリー」
 そう。彼が恐れるのは、シャーリー・ネィド(宇宙海賊シャークトルネード・f02673)
が苦痛を味わう事だ。これまで冒険の中で共有して来た、その苦しみとは訳が違う。
 だがシャーリーは、そんなウィーリィに微笑みかける。ぎゅっと握りしめる手から、伝わって来る覚悟。
 彼女を守ってやりたい。けれど彼女は、守られるだけではない。
「……ああ、分かった。行くぞ、シャーリー」
「うん。行くよ、ウィーリィくん」
 頷き合うと同時に、偽神細胞を撃ち込む2人。途端、襲いかかる苦痛に、一瞬気が遠くなっていく。
 覚悟はしていた。だが、その拒絶反応の痛みは、覚悟を上回る。
「っ……ぐっ……ぅうっっ……シャーリー……!」
「ウィー、リィ……くんっ……!!」
 1人では、耐えられない痛み。けれど2人なら。気合で、勇気で、その痛みに耐える。
 戦いの前にもう一度だけ、互いを見つめ合う。互いの手の感触を感じ、そして……手放すと同時に、大包丁を抜き放つウィーリィ。
「さあ、いくぞっ……!」
「ッ、がああっ……俺に、祈るな……!!」
 炎を纏った斬撃で、デミウルゴスを斬りつける。すると相手も大剣を振り上げ、反撃して来た。
 戦意を向けられるだけで、全身の細胞が悲鳴を上げるようだ。だがその痛みを、必死に堪え、後ろに飛び下がる。
「ウィーリィくんはやらせないよっ!」
「ぐぅぁぁ……っ!」
 彼の隙を埋めるように、シャーリーも両手の銃からビームと熱線を撃ち込む。2人の炎と熱が細胞を焼けば、苦痛で唸るような声を漏らすデミウルゴス。
「俺に祈る奴は……全て……殺し尽くす――!」
「うぉっ……!?」
 その苦痛に反応してか、一気に増殖する細胞。焼かれるより早いスピードで膨れ上がったそれが、ウィーリィに襲いかかる。
 避ける暇もなく、細胞の波に呑み込まれていき――。
「ウィーリィくんっ!」
「――俺達はお前に救いを求めはしない。与えるだけだ」
 いや、呑み込まれたのは、囮として投げつけた上着だけだ。シャーリーの張り巡らせたワイヤーが僅かに捕食の速度を遅らせ、その隙に逃れて見せる。
「少しでも……お前の苦しみを和らげてやるっ!」
「終わらせて、あげるよっ!!」
 そして反撃として繰り出す、大包丁の一閃――そしてシャーリーのチェーンソー。デミウルゴスの偽神細胞を、大きく削り取った。
「がぁっ、ああ……ぐぅぅ……!」
 それでもデミウルゴスは止まらない。荒々しく大剣を振り回し、猟兵を遠ざけようとする。そんな様を見ながら、深くため息をつくニクロム・チタノ(反抗を忘れた悪堕ちヘドロ・f32208)。
「あまり気は進みませんが……」
 苦痛を味わうと分かっていて偽神細胞を注入するのは、やはり躊躇われる。だが、ここまで来て、それをしないと言う選択肢もない。
 他の猟兵達の奮戦を見て、やっぱりやめたと帰れる度胸は、彼女にはない。
「まあ、仕方ない……もうヘドロ細胞で改造されているので、同じですね!」
 覚悟を決めて注射器を突き刺せば、襲いかかる拒絶反応。全身が、一気にヒビ割れた。
 そのヒビから、大量のヘドロが噴き出していく。
「グアアアッ……だから、気が進まなかったんですがねぇっ……」
 ヘドロ怪人である彼女の身体は、形を保ちにくい。激しい拒絶反応に、自壊を起こしていく。汗だか血液だか涙だか分からないがとにかくヘドロを噴き上げ続けて。
「はぁ、はぁ、なんの、これくらいっ!」
「ぐっ……これ、はっ……!」
 その悪臭と猛毒のヘドロを、津波のようにデミウルゴスへと押し寄せさせる。偽神細胞を腐食させ、ヘドロへと変える蒼い汚泥。
 だが偽神細胞の方も、逆にヘドロを取り込もうとして。
「ほら、隙ありですよぉっ!」
「がっ!?」
 そのヘドロの中に紛れていたニクロムが、飛び出して奇襲をかける。ヘドロ化して脆くなっている部分を、妖刀で斬り裂いた。
 少なくない偽神細胞を無力化する……が、その代償も大きい。
「さ、流石にこれ以上は持ちませんね……」
 これ以上動けば、もう自己を保てない。溶けかけの身体で、地面に突っ伏すニクロム。
 まあ、そうして動けなくなるのは、彼女に限った話ではない。先に偽神細胞を撃ち込んだ猟兵から順に、限界を越えて動けなくなっていく。
「……やはり、この状況で長期戦を選択するのは愚策ね」
 そんな戦場を見回し、呟きを漏らすリーヴァルディ・カーライル(ダンピールの黒騎士・f01841)。彼女も自身に偽神細胞を撃ち込み、その苦痛に耐え続けている。
「……寿命を削りながらの闘いには慣れているとはいえ、これは、キツいわね……」
 気を抜けば、肉体より先に心が壊れてしまいそうだ。そんな痛みを、心の中で救世の祈りを捧げる事で、耐え続ける。
 それでも、長くは持ちそうにはない。
「ならば、この一撃に全てを賭して……」
 首に撒いた布を解けば、それを構成する闇が全身を包む。陽光を遮れば、活性化する吸血鬼の血。
「……我が手に宿れ、闇の理。我に叛く諸悪の悉くを断罪せしめん」
 静かに唱えながら、大鎌を高く掲げる。闇はその大鎌に移り、同時にリーヴァ自身の生命力を、限界まで吸い上げて。
「……お前の望みを叶えてあげるわ、偽神デミウルゴス」
「っ……!!」
 ヘドロに気を取られているデミウルゴスの背後から、急接近と共に大鎌を振るう。相手は大剣でそれを受け止めるが……怪力任せに、ねじ伏せて。
「この一撃、手向けと受け取りなさい……!」
「が、ぁっ……!!」
 相手の偽神細胞ごと、闇の奔流がデミウルゴスの身体を呑み込み、押し流す。そのまま大鎌が相手を切り裂けば――細胞のみならず、鮮血が噴き上がった。
「が、はっ……そうだ、俺を……俺を殺してくれ……」
「っ、はぁ、はぁ……ええ……でも、殺すのは、他の猟兵に託す、わ……」
 討ち果たす、とはまでいかなかったが、確かな手傷は負わせた。その手応えを感じながら、限界を越えて地面に倒れるリーヴァ。
 そんな彼女に代わってデミウルゴスに向かい合うのは、ネロ・アンドラス(バイオモンスターの殺人鬼・f33761)だ。
「そうか、早く解放してほしいのが、お前の望みか」
 ネロは難しい事は分からない。だが、目の前の相手の絶望は分かる。哀れむように一瞬だけ目を伏せ、そして相手をまっすぐに見据える。
 望みを叶えてやるために、自らに偽神細胞を注射すれば、襲いかかってくる激痛。
「ぐ、ぉぉぉぉぉ……これは……効く、ぜっ……がああっ!?」
 予想していたより遥かに強い痛みに、一瞬気が遠くなる。痛みに強い方だと自負していたが、これは、もう、別格だ。
 今まで感じた事のない激痛を味わいながら、なんとか倒れず踏み留まる。
「待ってろよ……今すぐ解放してやるぜっ! ダブル・ヘル・ガトリングッ!」
 両腕をガトリングに変形させ、一斉に発射するネロ。射出された弾丸は、巨大化し、デミウルゴスへと迫る。
 だが、その弾丸を、大剣で切り裂くデミウルゴス。
「こんなものでは……俺は、殺せない……!」
「うぉっ、やるなぁっ……だったらこいつで、どうだっ!」
 それに驚きの表情を浮かべるネロだが、すぐに次撃を放つべく、体内のエンジンを励起する。水力に発電される電撃を、弾丸に纏わせて。
「いくぜ! アクアヴォルテック!」
「ふ、んっ……!」
 今度はそれを偽神細胞で受け止め、捕食を図るデミウルゴス。弾丸も電流も、全て食らいつくそうとする偽神を前にして――。
「だったら、これで解放してやるぜ! リミッター解除っ!」
 あくまで、正面突破。限界を越えた電力を放ち、その偽神細胞を焼き尽くしにかかる。
 当然、今の状況でリミッターを外せば、激痛で意識が遠のきかけるが。
「これで終わりだ……ぐぉぉぉぉぉっっ!!」
「……がっ!!」
 なんとかその電撃を解き放ち、偽神細胞の守りを貫通させる。デミウルゴスがよろめき下がった所に、間合いを詰める露木・鬼燈(竜喰・f01316)。
「苦痛と絶命の恐怖……まぁ、戦うってことはそーゆーもの!」
 常在戦場を旨とする彼にとって、苦痛は恐れる物ではない。だが、そんな彼をしても、偽神細胞の拒絶反応は強烈だ。
 気を抜けば、意識が飛ぶ……あるいはそのまま一生目が覚めなくなる。
「これが……この、苦痛と死の淵に立っている感覚が、僕を研ぎ澄ませるっぽい!」
 そう、己を細く、鋭く研ぎ澄ませる。己の身体をただ、戦うための刃へと変えていく。大百足の骸魂をその身に宿せば、その苦痛はさらに増し、刃はさらに研ぎ澄まされる。
「今の僕に恐怖は……無いっぽいっ!」
「っ、ぐっ!」
 そのまま一気に間合いを詰め、デミウルゴスに肉薄した。偽神細胞の侵食を恐れる事なく、超至近距離で殴りつけた。
「離れ、ろ……!」
「そうはいかない、っぽいっ!」
 呻きを漏らしながらも、鬼燈を大剣の柄で殴りつけようとするデミウルゴス。その一撃を魔剣で阻み、さらにもう1度殴りつける。
 武器は右の拳一本のみ。大百足の怪力で、何度も、何度も打ち付けて。
「ただ全力で敵をぶっ殺して勝つ、それだけだ。それ以外のことは全部ノイズなんだよ」
 ヴィクティム・ウィンターミュート(Winter is Reborn・f01172)も、同様に己を研ぎ澄ませる。自身の身体をハッキングし、両眼を輝かせれば、全身のサイバネを限界状態で稼働させていく。
「こいつの力……限界まで引き出してやるよ──『Sword dance』!」
 自身を侵食する偽神細胞にも、限界までその身を委ねる。死に近づく事で、鮮明になっていく感覚。
 あとは、至近へ接近するのも同様。相手の武器が大剣ならば、その間合いの内側に入り込むのは、定石だ。
「思い切り振り回すには、この距離は近すぎるだろっ?」
「ぐっ、離れ、ろっ……!」
 接近する2人を振り払うべく、大剣を振るうデミウルゴス。確かに刃の間合いの内ではあるが、その剣は偽神細胞をも撒き散らす。それを浴びる度、さらに増していく苦痛。
「苦痛なんぞ年中味わい続けてんだ、今更一つ増えたくらいで、脚が止まるかよ!」
 その叫びは、半ば強がりだ。全身から溢れる血。頭が割れるように痛い。死、と言う言葉が、ひどく間近に感じられる。
「だからこそ、生きてられる。この痛みが俺の生を肯定してくれんのさ!」
「そう、この死闘こそ、僕が生きる場所っぽいっ!」
 その、間近な死にこそ心躍らせ、ヴィクティムと鬼燈は、ほぼ同時に渾身の拳を叩きつけた。
 デミウルゴスの胸元――硬化した偽神細胞が砕けると、鮮血が噴き上がる。
「ぐ、ふ……それほど死に近いなら……お前達は、俺を殺してくれるか……?」
「それが望みとあらば、叶えるのは吝かではないな」
 問いかけに対し笑みと共に答えるのは、ネフラ・ノーヴァ(羊脂玉のクリスタリアン・f04313)。偽神細胞を己の刺剣に付着させ、デミウルゴスを真っ直ぐに見据える。
 細胞はすぐに武器を侵食し、ネフラ自身にも遡っていく。だが、彼女は一切動揺を見せず、その剣を――逆手に持って。
「過去、数多死線をくぐり抜けて来た。此度もまたその一つに過ぎない……さっ!!」
 その刃が、自らの腹部を貫く。蝕まれるまでもない、自らに直接撃ち込む偽神細胞。想像を絶する苦痛が羊脂玉の肉体を襲い、見開かれる緑の目。
「ぐっ……がっ……はぁ、はぁっ……ふ、んっ……!」
 そうして腹から剣を引き抜けば、彼女の血を纏った赤刃の両刃剣。それを手にして、デミウルゴスに斬りかかるネフラ。
 腹の傷は瞬時に塞がる……筈だが、偽神細胞のせいか、上手く塞がらない。赤い血が、白い身体を汚し続ける。
「やれ、やれ……まあ、自らの血で赤く染まるのも、たまには、悪くない……!」
「なんだ……お前も……俺に祈るのか……!」
 失われる血と苦痛に耐えながら、赤い剣を振るうネフラ。打ち付ける度、デミウルゴスの細胞にその血が喰らわれていくが、構わず振るい続けて。
「いいや、私は祈る神など持たぬ。お望み通り、安寧なる結末をくれてやろう」
「……がっ!?」
 そして血を取り込んだ偽神細胞は、ネフラのユーベルコードを宿主に模倣させた。自らの腹を裂き、鮮血を剣に纏わせるデミウルゴス。
「ぐぅ、がぁ……!!」
「フフフッ、良い姿だ。さあ、散りゆくまで美しき舞踏を繰り広げようじゃないか」
 赤い剣同士が、激しくぶつかり合う。自らを灼く苦痛にも恍惚と、激しく切り結んでいくネフラ。
「ふふふ、この調味料、なんて刺激的なのかしら」
 同じようにメアリー・ベスレム(WONDERLAND L/REAPER・f24749)も、拒絶反応の苦痛に恍惚と笑みを浮かべる。
 まるで串刺しにされて内外から焼かれているような、生きたまま切り刻まれて挽き肉にされているような。
 このまま食料として供されてしまうような、この痛み。
「とっても痛くて苦しくて、ああ、頭がおかしくなってしまいそう!」
 うっとりと頬を染め、自らの身体を掻き抱く。――が、その視線がデミウルゴスに向けられれば、突然スッ、と醒めきって。
「だって言うのに……あなたはとってもつまらないわ」
「なんだ……お前は……俺を殺してくれるのか?」
 彼女が最も好むのは、怪物を食い殺す甘美なる復讐。神様らしく上から目線で見下ろしてくれればそれが叶うのに。
「まるで哀れなアリス(人間)のよう。これじゃあ、復讐のし甲斐がないわ」
 嘆息を漏らすメアリー……だが当然、この会話の間にも、命を削る苦痛が彼女を灼いている。
 この苦痛が相手のせいだと思えば、まあ、少しは復讐の甲斐も出る。ああ、そうだ、このとびきりの痛みが、彼女の身体を変質させ――超克(オーバーロード)させていく。
「……そうね、良いわ。だったらお望み通りに殺してあげる!」
「ガァッ……!」
 獣の脚で地面を蹴り、一気に偽神の懐に飛び込む。獣の爪でその肉を裂き、牙でその肉を噛みちぎる。
 半獣半人の、真の姿を晒したメアリーは、デミウルゴスの身体をズタズタに斬り裂いていく。だがそうして至近で戦うほど、強毒細胞を浴び、さらなる苦痛に襲われる。
「あぐっ……ああ、やっぱり、この苦痛は、良いわね……もっと、もっとよっ!」
 いかに復讐が甘美と言えど、その肉体の許容は限界がある。器が溢れれば、きっと発狂して死んでしまうだろう。
 だがその想像すら糧に変え、ギリギリまで偽神の肉を喰らわんとする。
「お前も……お前も俺に祈るのか……?」
「あら、祈っているのはあなたでしょう。自分のために祈ってばかり!」
 そんな、極限の苦痛の中、デミウルゴスの言葉に反応するメアリー。殺して欲しいと言うその言葉は、彼の祈りに他ならない。
 『助けてほしい』『赦してほしい』――そう願っているのは、果たしてどちらか。
「そうか、俺は……俺は、祈って……?」
 少し呆けた表情で、メアリーの言葉を反芻するデミウルゴス。だが……偽神細胞は宿主に、熟考を許さない。
「ッ……ガアアアッ! 殺す……全て殺し尽くす……!」
「っ……!!」
 衝動に突き動かされるように、偽神の大剣を振り回し、メアリーの身体を振り払う。流石にもう握力も持たず、振りほどかれてしまうメアリー。
 それに変わってデミウルゴスの前に立つのは、ペイン・フィン(“指潰し”のヤドリガミ・f04450)。苦痛に喘ぐ偽神を、気遣うような視線を向ける。
「こんにちは。自分は、ペイン・フィン。指潰しという、拷問具で、怨念喰らい、だよ」
「グゥゥゥゥゥ……だから、なんだ……お前も俺に祈るのか……!」
 語りかけるように自己紹介するが、デミウルゴスは興味がないとばかりに、こちらを睨みつける。
 偽神細胞での再生にも時間がかかり始めているが、再生が済めばすぐにでも斬り捨ててやるとばかり――そんな憎しみを受け止め、寂しそうに首を振る。
「今回は、ね。貴方を、終わらせに来たよ」
 自らに偽神細胞を注射すると、苦痛がその身体に襲いかかる。慣れ親しんだ……あまりに慣れ親しんだ、負の感情。ペインは、そういうモノを糧にする存在だ。
「……自分は、貴方がどんな存在だったのか、よく知らない。でも、ね」
 だが、その怨念の力を、ユーベルコードによって反転させ、浄化の力をその身に纏う。もちろん反転させようが、苦痛が消える訳ではない――全身を苛む激痛に、今にも倒れそうになる。
 だが、本当に絶望しているのは、目の前の偽神だ。それを想えば、少しは耐えられる。
「あなたの負の感情を、全部、自分が食べていこう」
「ぐっ……がぁ……お前に……この祈りが喰らえるか……!」
 だがデミウルゴスから溢れる負の感情は、際限ない。怨念、恐怖、憤怒、憎悪、悲哀、絶望――いくら喰らっても、尽きる事はない。
「俺は……俺は、そうだ、俺が、祈る者どもを、殺し尽くしてやる――!」
「私は誰にも祈らないよ」
 そんなデミウルゴスに静かに言い放つ、ジフテリア・クレステッド(ビリオン・マウスユニット・f24668)。
 フラスコチャイルドの『失敗作』――勝手な願いで造られた彼女には、同じ境遇にあるデミウルゴスの気持ちは痛いほど分かる。
「格下に言われても響かないかもだけど、同情するよ」
「そうだな、デミウルゴス、昏き憤怒の神よ。その嘆きも哀しみも、全て断ち切ろう」
 ルドラ・ヴォルテクス(終末を破壊する剣“嵐闘雷武“・f25181)も、また同じ。命を対価に、その身に力を埋められた存在だ。
 偽神の前に同時に立つ、2人のフラスコチャイルドは――。
「嵐を鎮めるのは、同じ嵐の剣を持つ者の宿命」
「だから、命懸けで殺してあげる……!」
 同時に、ストームブレイド――最初から、偽神細胞を宿す身。デミウルゴスの苦痛を、誰よりも知る者達である。
「そうか、なら、俺を、殺してくれ……!」
「ああ、殺すとも。そのためなら、限界を超えてみせようっ!」
 そんな彼らへと、断罪の剣を振り下ろすデミウルゴス。それを受け止めるべく、まずはルドラが前に出る。手にした刃で受け止め――そして、全ての力を解放した。
「っ、ぐっ……!?」
「止めどなき暴虐……その身で受けるが良い!」
 真なるジャガンナート。それが彼の振るう力の名。妨げる者を砕く暴虐が、デミウルゴスの大剣をねじ伏せ、その偽神細胞を破壊しながら吹き飛ばした。
「ぐっ……まだ……だ……」
「よぉし……必ず当てる……!」
 体勢を立て直そうとするデミウルゴスへ向け、ジフテリアは巨大な偽神兵器のライフルを構える。万が一の誤射も許されない。必中を期し、慎重に狙いを定めて――。
「……がっ!?」
「よし、当たったっ……!」
 放った弾丸は正確に、デミウルゴスを捕らえた。肉体に食い込むと、全身を一気に侵食する。偽神細胞の一つ一つを満たす、強烈な苦痛。
「がっ、これ、はっ……がはっ!?」
「私の毒だよ――最強無敵の、猛毒だけどね」
 彼女の細胞が宿すのは、この世の全てを殺す毒だ。デミウルゴスはこちらを睨みつけながら、血を勢いよく噴き出していく。
 偽神と言えども、この毒のもたらす死からは逃れられない。ただし――。
「ガアアアアアッ――!!」
「っ、と、ぉ……!!」
 その死は、すぐに訪れる訳ではない。逆に毒を取り込んだ偽神細胞が周囲に毒を撒き散らし始め、慌てて飛び退くジフテリア。
「当たれば死ぬから! 気をつけて!」
「全く、無茶を言うっ!」
 全力で逃げ回りながら、ルドラに警告を送るジフテリア。だが毒に苦しむデミウルゴスは、毒を放った彼女に狙いを定めた。
「集中集中集中集中集中集中集中……!」
 当たれば死ぬのは、その毒の主も変わらない。掠めでもすれば、ただでは済まない。生死を駆けて逃げ回り、毒が回るまで時間を稼ぐ。デミウルゴスの身体が、徐々に崩れ落ちていく――。
「お、おぉぉぉぉぉ……殺す……尽く……殺し尽くすッ――!!」
 だが最後の力を振り絞り、彼は断罪の剣を振り上げる。偽神細胞によって、巨大化する大剣。
 もはや毒とか拒絶反応とか、そんなものは関係ない。全てを破壊し得るその刃が、振り下ろされ――。
「チャンドラーエクリプス、破壊剣形態ッ!」
「がっ……!!?」
 それを迎え撃つのは、ルドラの刃。偽神の刃とそれが、真っ向からぶつかり合う。
「ぐ、が……殺す……殺せ……殺してやる……殺してくれ……!」
「おまえは、生まれるべきではなかったのかもしれないな――」
 毒で自壊しながら、なお戦い続けんとする偽神。そんな彼を哀れむように、ルドラは一度だけ目を伏せた。
 だが、その手を緩めはしない。剣が暴風を纏い――。
「死が救済になるのなら、嵐の剣として引導を渡す!」
「……が、ぁっ……ああああっ!」
 止め処なき蹂躙の一撃が、偽神の断罪剣を打ち砕く。そしてそのまま、デミウルゴスの肉体を地面に叩くつけて。
「これで……終わりだっ!!」
「ッ……ああ……そうか、これで、終わる――」
 その、望まれず生まれた偽神細胞の全てを――蹂躙し、打ち砕いた。

「お疲れ様……」
「アンタも被害者だ。ゆっくり眠りな。誰の祈りも、もうアンタの眠りを邪魔しないさ」
 跡形もなく消滅したデミウルゴス。その遺された怨念を喰らい、祈りを捧げるペイン。カイムがそう告げるように、その祈りはもう、この偽神を苦しめる事はない。
 猟兵達も思い思いに、デミウルゴスの事を思う。まあ、偽神細胞の拒絶反応で、全員ロクに身体が動かないが――それでも、誰も死んではいない。ならばこの戦いは、猟兵達の勝利に間違いない。

 望まれず生み出された哀れな神は、こうしてその生命を終えた。
 そしてこの戦争もまた、終わりが近づいている――。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵

最終結果:成功

完成日2021年09月18日
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵