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アポカリプス・ランページ⑤〜猫ちゃんシャンプー大作戦!

#アポカリプスヘル #アポカリプス・ランページ #アポカリプス・ランページ⑤ #ネタ依頼。猫をもふもふしたい人向け。 #猫はひとり(一組)辺り、1〜3匹以上割り当て有りマス。 #🔵>👑到達予定までプレ受付します #参考:るちるの能力→1日に執筆できる人数:4人くらい #オーバーロードについてはマスターページ参照ください #🔵>👑到達予定日時⇒9/16の23:59(ロスタイム中) #9/16の23:59時点⇒プレ5人 #執筆の余力人数:あと2人くらい

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#アポカリプス・ランページ⑤
#ネタ依頼。猫をもふもふしたい人向け。
#猫はひとり(一組)辺り、1〜3匹以上割り当て有りマス。
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 文明崩壊以前のソルトレークシティ。その地下で秘密裏に運営されていた『フラスコチャイルド製造施設』での研究成果のひとつ、『バイオリレーション』。
 それは群体、あるいは群れや部隊に所属する個々の生命力を共有、ひとつのプールとすることで、存在自体は個々でありながらひとつの生命体として活動する術だ。
 数の暴力を耐久力にも反映するこの外法は、この『アポカリプス・ランぺージ』においても猛威を振るっていた。

「大変です。バイオリレーション化されたオブリビオンをグリモアが発見しました」
 ステラ・タタリクス(紫苑・f33899)がグリモアベースにいる猟兵たちに一礼をした後、予知の内容を続ける。その手にあるグリモアからグリモアベースに投影されるオブリビオンの姿は……にゃんこだった。
 いえ、あの、普通のイエネコっぽいのですが? まさかこのイエネコが凶暴なオブリビオンだったりするのか?
 そんな視線を受けてステラは瞳を閉じながらゆっくりと首を横に振る。
「この猫ちゃんに寄生しているノミがオブリビオンです」
 真顔で言うステラ。ちなみにノミの名前は『ライジンノミ』である。
「そして、バイオリレーション、すなわち生命力の共有化によって、潰しても死なないノミとなっています」
 すっごい迷惑だな!? そんな視線と感情がグリモアベースに漂う。
「ええ、生命力の共有化です。このノミたちは自身が受けたダメージを群れに分配、それによって1体1体が受けるダメージを激減することにより、潰れることを避けているのです」
 そんな空気をあえて読まずに真顔で話を続けるメイド。
 バイオリレーション・ライジンノミ。カッコいいけど、実際にいたら本当にイヤだよこんなノミ。
「そしてこれはシャンプーなど薬にも適用されます」
 そう、普段であれば猫ちゃんを掴まえて薬用シャンプーとかで洗ってあげれば全滅させることが出来るのだが、そのシャンプーの薬効もダメージ分配される。
 いや、待ってほしい。いくらダメージが分配されるといっても猫を丸洗いすれば解決できるのでは?
 そんな疑問に対してステラは申し訳なさそうな顔をする。
「それが……この猫ちゃん、野良でして。普段一緒にいる猫ちゃんたちにもノミが広がっているようなのです」
 つまり、街にいる野良猫を全部捕まえてシャンプーしないといけない。1匹でも逃してしまうとそこに寄生しているノミが生きているせいで、他の猫のノミも死なない。
「シャンプーで一撃必殺出来るこのライジンノミですが、実は生体ヴォルテックエンジンを内蔵。単体で百億ボルトの雷を発生可能です」
 むしろ猫ちゃん大丈夫なの!? と思わないではないが、猫の血を吸って生きている関係で猫には絶対危害を加えないらしい。
「今は雌伏の時。ノミたちは数を増やしている時です。野に放たれる前に全滅させる必要があります」
 要約すると、野良猫を全部捕まえて薬用シャンプーで洗ってあげよう、ということである。
「皆様、どうかよろしくお願いします。ついでに猫ちゃんの触り具合をご報告いただけますと、私が喜びます」
 私行けませんので、と悲し気な表情を見せつつ、ステラは猟兵たちをアポカリプスヘルへと送るのであった。


るちる
 まいどです。いつもありがとうございます、るちるです。
 こう、『射程外から狙撃で倒そうぜ!』的なシナリオを考えていたのに、何故かいつの間にか猫をもふもふする依頼に変わってました、ふしぎ。

●全体
 1章構成の戦争シナリオです。
 ほんわかのんびりほのぼの系なシナリオです。リプレイもそんな感じになります。

 場所はとある拠点になります。人々の生活の中で生きている野良猫たちを捕まえろって感じです。そのため、ノミはオブリビオンなのですが、猫たちは普通のイエネコ(野良)です。
 深く考えずに、野良猫を捕獲、後にシャンプーをしてあげるという流れでオッケーです。

 このシナリオには特別なプレイングボーナスがあります。
 『プレイングボーナス』
 (1)なるべく多くの敵に大ダメージを与える(シャンプーで代用可)
 (2)猫と遊んであげる。もふもふしてあげる。
 (3)猫が嫌がらないようにシャンプーしてあげる。

 猫たちの中に水そのものを怖がる子はいません。懐けば快く洗われてくれます。

●ネコとノミ
 猫(通常の生き物)とノミ(オブリビオン)です。
 猫たちは野良なので、人が近づいてくると一応警戒します。逃げ出す時はめちゃくちゃ早いので、捕まえるまでが大変かもしれません。
 戦争中で以前みたいに出歩けないのと、バイオリレーションのせいでノミが増えているので、フラストレーションがすごいことになっています。餌付けや遊び道具など猫の本能を刺激してあげると喜びます。もふもふされるのも大好きです。
 ノミはオープニング参照。猫に寄生して生きています。
 シャンプーされそうになると捨て身の放電(何故か猫にはダメージがいかない)を放ってきますが、絶縁体(ゴム手袋とか)で完全シャットアウトできます。オーラ防御とかでも大丈夫でしょう。あと電撃耐性とか。


 プレの受付はオープニング公開から。冒頭の状況説明追加はありません。
 採用人数は決めていないのですが、1日の執筆人数が多いと採用できない人が出るかも? その辺はタグでご案内します。
 それでは皆さんの参加をお待ちしていまーす。
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第1章 集団戦 『ネコとノミ』

POW   :    てやんでぃ、死なばもろともでぃっ!
自身の【命】を代償に、【落雷に江戸っ子魂】を籠めた一撃を放つ。自分にとって命を失う代償が大きい程、威力は上昇する。
SPD   :    ばーろぃ、やらせるかってんだ!
全身を【発電、皆でネコを守るバリア】に変える。あらゆる攻撃に対しほぼ無敵になるが、自身は全く動けない。
WIZ   :    おいらたちには、まだ帰れる場所があるのさ!
演説や説得を行い、同意した全ての対象(非戦闘員も含む)に、対象の戦闘力を増加する【ネコの生き血(ネコの同意は不要)】を与える。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

栗花落・澪
もふもふと聞いたら黙っていられなかった
【オーラ防御】でがんばります

大きめの桶と少しの遊び道具だけ持ち込ませてもらって
桶に水魔法と炎魔法で温かなお湯を生成

続けて足場に一時的に★花園を広げます
咲かせるのはまたたびの花…というか木というか
またたびのにおいで集まってきてくれないかな、と

集まってきたら【指定UC】発動
猫達と遊んであげてね、ノミには気をつけてと指示出し
(多少はやられても仕方ないかな)
持ち込んだ猫餌や猫じゃらし等も使って順番待ちの猫達と遊ばせておきます
その間に1匹ずつ抱えて
用意したお湯とシャンプーで優しく洗っては風魔法で乾かしてあげるの繰り返し

ん、ふわふわになったよ〜♪(もふもふ撫で撫で




「にゃーん」
「にゃーん」
 とある拠点の日当たりのいい広場で、野良猫たちがねこぱんちの応酬(じゃれあい)をしている。
 そんな光景をちょっと遠目のポジションから見守るオラトリオがひとり。
「もふもふと聞いたら黙っていられなかった」
 栗花落・澪(泡沫の花・f03165)であった。さもありなん、この光景を見て我慢できる者が何人いるというのか。
 だが、バイオリレーション・ライジンノミは確実に猫たちの体を蝕んでいる……!(ノミ的なむーぶで)

 そんなわけで。

「これでいいかな」
 澪の前には大きな桶と猫用の遊び道具が少し。桶の中には澪の水魔法と炎魔法で温かなお湯を生成されている。
 続けざまに澪が『どこにでもある花園』を広げていけば。
「……!」
 見慣れた光景が変わっていく様子に、一瞬警戒する猫たち。威嚇するように身構えて……次の瞬間、ごろーんとその場に寝転がった。
「にゃぁ~ん」
「にゃ~~ん」
 ごろごろもだもだ。ん? 酔っぱらってますか?
 それもそのはず、澪が広げたのはまたたび園(語弊があるかもだが)でした。またたびのにおいが猫たちに直撃していたのである。またたびの匂いかあるいは仲間の様子を見てか、次々と猫たちが集まってくる。
(またたびのにおいで集まってきてくれないかな)
 と思っていた澪の作戦大当たり。

「よーし……い、いけー」
 澪のためらいがちな号令で動き出したのは【極めて小さい天使の物量アタック】で呼び出したミニ澪たちである。ちまい、無邪気、一部たまごの殻に入っている。総じてかわいい。しかし、澪は『技名は意地でも言わないぞ!』って思っているので地の文だけです。
 澪の号令でわーっと猫たちに走っていったミニ澪たちの手には、澪が持ち込んだ遊び道具(猫じゃらしとか)猫餌とかが握られており、猫たちが持てあまさないように時間待ちの対応要員らしい。
「にゃーん!」
「わーーっ」
 一部、たまご澪が(丸いから)にゃんこに弄ばれているが、それはそれとして。ミニ澪たちが猫たちの相手をしている間に、澪は猫を1匹抱えて。

 とてとてもふもふとてもふもふもふもふ。

 自分が用意した大きな桶まで運んできて、レッツ・シャンプー。
『てやんでぃっ!!!』
 めっちゃ小さい、『ん? 誰か何か言った?』みたいな声がする。そう、ライジンノミである。
 あ、これヤベェ、とライジンノミたちが一斉に放電したのだ……!!
「~~♪」
 しかし澪はオーラ防御を展開している! 電撃がぺちっとオーラに跳ね返された。なむなむ。
「いくよー」
 澪の言葉はノミに対してじゃなくて猫に対してです。
 お湯をかけて薬用シャンプーでわしゃわしゃーっと、しかし優しく体を洗っていく。眉間とか耳の間とかもしっかり。
『わーーーーーーっ』
 無情にも流されていくライジンノミ。バイオリレーションによって即死はないが、それでもシャンプーの泡に包まれて動けなくなっていく。
「にゃー♪」
 猫は猫で、ようやくノミがいなくなったのでとっても快適。
 澪の風魔法で乾かしてもらっている時もご機嫌で澪の手の中に収まっている。
「ん、ふわふわになったよ~♪」
 乾いているかの確認です。ふかふかもふもふとなでなでしながら、さらにふかふかもふもふする澪。

 こんな感じで澪はシャンプーを繰り返していって、野良猫たちからライジンノミの一団を滅ぼしたのである。
「にゃーーんっ♪」
「えへへ」
 その後、いっぱい遊んだのは言うまでもないことなのです♪

大成功 🔵​🔵​🔵​

七那原・望
迷惑なノミなのです。ノミは猫の大敵ですからね。殲滅しないとなのです。

アマービレでねこさんをいっぱい呼んだら結界術でノミから身を護ってもらうのです。
準備が出来たらまずはねこさん達にイエネコ達を連れてきてもらうのです。猫同士の方がきっと向こうの警戒心も薄くなるでしょうし、説得してもらえればこの後がスムーズに行くでしょう。

イエネコ達が来たらオーラ防御結界術で放電から身を護りつつ、片っ端からみんな丸洗いなのですー!
手が足りなければオラトリオの影の手も使ってとにかく纏めて丁寧に洗っちゃいましょう。

しっかり乾かして……スッキリしましたね。おいで、ご褒美にご飯をあげましょう。

毛並みはふわふわ。完璧です。



●にゃんこにはにゃんこをぶつけるんだよ!(じゃれあっている)
「にゃーん」
「にゃーん」
 『アポカリプス・ランぺージ』という比較的激しい設定が多い戦争の中、こんなに平和な光景があるだろうか、いやあるはずがない。
 目的地である拠点の広場の中で、猫たちがねこぱんちの応酬(じゃれあい)をしている。野良猫(種としてはイエネコ)だけかと思いきや、実はご新規さんがいる……七那原・望(封印されし果実・f04836)が『共達・アマービレ』で呼び出した魔法猫たちである。

「迷惑なノミなのです」
 ぷんすこ。すみません、擬音は勝手につけました。
 たぶんそんな感じと思しき望はもちろん猫派である、だよね?
「ノミは猫の大敵ですからね。殲滅しないとなのです」
 うん、裏付けに近いお言葉をいただきました。
 そんなわけで鈴の付いた白いタクトを振って、たくさんの魔法猫たちを召喚。これ以上ノミが広がらないように結界術でねこさんたちを包んで身の護りは完璧。
「お願いするのですー」
 と望がねこさんたちを解き放てば、魔法猫たちは早速野良猫たちの元へ遊びに行く。
(猫同士の方がきっと向こうの警戒心も薄くなるでしょうし)
 説得というか仲間意識というか。そんな状態になればこの後もスムーズにいくだろう。そんな感じでねこさんたちに野良猫たちを連れてきてもらうことにしたのである。

 そして冒頭のシーンである。
 突如現れたねこさんたちに、野良猫たちは身構えた! しかし、こういう時は警戒させないのが基本である。ねこさんたちは近寄らず、でも遠くない位置で、もふっと丸くなってすやぁ。こうなると野良猫たちが無視できない……! そーっと近寄っていって、匂いをかぐ。動かない。つんつん。動かない。……ねこぱんち! ねこぱんちが返ってきた!
 でもまぁ敵意が無いことに安心したのだろうか。そのままじゃれじゃれもふもふした光景を周囲にお届けしていたのである。

「なのですー」
 ほんわか。
 望さんはご満悦です。

 いやいや、本番はこれから。すっかり仲良くなったねこさんたちに連れられて野良猫たちが望の元まで歩いて来る。その様子を見て、望が腕まくり。オーラ防御と結界術の合わせ技に【Laminas pro vobis】の護りも展開させて、こちらも準備万端。
「片っ端からみんな丸洗いなのですー!」
 こう、ビニールプールにまとめて一緒に入っている望さんとねこさん'sと野良猫たちをご想像ください。わしゃわしゃわしゃーって感じである。洗い終わった子から外に出たら、ぷるぷるぷるーっと体を震わせて、乾かしてくれるまで望をじー。ねこさんがそういう動きをすれば野良猫たちも一緒のように動いてくれる。
「少し待ってくださいなのですー」
 『影園・オラトリオ』――実体のあるエクルベージュ色の影の手も使って、とにかく纏めて丁寧に。野良猫たちの体からノミを排除していく望たち。
『……! ……!』
 なんかライジンノミたちの声が聞こえた気がするが、綺麗に洗い流されていったのである。

 大人しく望の言うことを聞くようになった野良猫たちをしっかり乾かして。
「……スッキリしましたね」
 目の前にいたのは毛並みふわふわ。完璧な仕上がりの野良猫(イエネコ)たちである。
「おいで、ご褒美にご飯をあげましょう」
「にゃーん」
「にゃーん」
「にゃーん」
「多いのです!?」
 指定しないから。
 望の取り出したご飯に釣られて、周囲にいた野良猫たちが一斉に望に飛び掛かる。そんなわけでキャットタワー(文字通り猫の塔)となった望はもふもふに包まれたのでした。

大成功 🔵​🔵​🔵​

菫宮・奏莉
もふりすとのもふりすとによるもふりすとのための依頼ですね。
ねこさんをシャンプーすればいいなんて、至福の依頼なのです!

せっかくですから、水着(スク水)とビニールの温水プールを持って行って、
シャンプーしながらねこさんと遊んじゃうのです。

ねこさん、お水は苦手な子が多いかもですけど、そこまでもない子もいますですよね。
あったかいところにいっしょに入って、シャンプーしながらノミを倒したら、
プールでアヒルさんのおもちゃとかを使って、遊びますですね。

遊び終わったら、ドライヤーで乾かして、ふわふわもこもこまっくすなところを、めいっぱいもふもふしてきちゃうのですよー!

ステラさんの分も、わたしがもふっちゃうのです♪



●もふりすと降臨
「にゃーん」
「にゃーん」
「にゃーん」
「もふぅ……」
 『アポカリプス・ランぺージ』という戦争の最中、ほんのひと時の安らぎ。そんな存在である野良猫たち……に埋もれた中で既にもふの魔力で溶けかかっている猟兵がいた。菫宮・奏莉(血まみれもふりすと ときどき勇者・f32133)である。決して血まみれでもふっているわけではないので安心してほしい。
「もふりすとのもふりすとによるもふりすとのための依頼ですね」
 言ってることはカッコいいが、既にもふの魔力にとけかかっている(大事なことなので2回)もふりすとの奏莉である。
「ねこさんをシャンプーすればいいなんて、至福の依頼なのです!」
 その前にもふの泉(野良猫たちに包まれている光景)から脱出しよう? 抜け出せなくなるよ?

 どうにかもふの泉を脱出(?)した奏莉は、さっそく準備に取り掛かる。既に奏莉が持ち込んできたかつお節(大量)で餌付けされた野良猫たちはお座り待機でしっぽをゆらゆらさせている。
「せっかくですから、シャンプーしながらねこさんと遊んじゃうのです」
 そう言う奏莉さんはなんと! (古き良き)スク水でビニールの温水プール持ち込み! 遊ぶ気満々やん。
「ねこさん、お水は苦手な子が多いかもですけど」
 いや、ちゃんと考えていた。さすがもふりすと。やることに隙が無い! 幸いにしてここの子たちはそんなに水嫌いじゃないので安心。
「ちょっとだけ我慢してくださいなのですよー」
 プールの中に野良猫たちを呼び込んで、レッツ・シャンプータイム。
『……! ……!』
 なんか蚊の羽音みたいな声が聞こえてきたが、奏莉はもふもふに集中していたのでそのままスルーされた。そして流されていくライジンノミ。なむなむ。
 視界内の野良猫たちを纏めてプールで洗ったのでプールの中は泡だらけ。その泡の中にライジンノミたちがいるわけだが。
「お湯を変えるのです」
 ざばー。
『~~~~…………』
 なむなむ。

 そんなわけでミッションクリアです。
「後は遊ぶのですよ」
 再度セッティングされたプールの上にはアヒルさんのおもちゃとかゴムボールとか。奏莉が先に入ったことで安全を確信した野良猫たちが一斉に飛び込んでくる。
「わわわわっ」
 ばっしゃーん、とプールの中に押し倒される形で、再びもふの泉(今度は水もあるぞ!)に埋まる奏莉さんなのでした。

 目一杯遊んだら、次はドライヤー!
「~~♪」
 ドライヤーで野良猫たちを乾かしながら、その手でもふもふ具合を確かめる奏莉。
 よし、ふわふわもこもこまっくす!
「めいっぱいもふもふしちゃうのですよー!」
 ふわっふわになった野良猫たちのもふもふを、ふかふかもふもふとやっぱりもふりすとはもふの泉(お日様の匂いがする)に埋もれていったのです。
「ステラさんの分も、わたしがもふっちゃうのです♪」
 後でレポートよろしくお願いします。
 そんなグリモア猟兵の声が聞こえたとか聞こえなかったとか。

大成功 🔵​🔵​🔵​

地籠・凌牙
【アドリブ連携歓迎】
シャンプー後のキャットフードと猫缶(選択制)と猫じゃらしとまたたびetc、猫おもてなしフルセットをオブリビオン・ストームにひっかからねえ範囲で持ってきてだな。

まずは猫じゃらしとまたたびで猫を招福!ついでにノミで体中がかゆいという不運を【指定UC】で喰らう!
まずは満足するまで猫の遊びに付き合おう。自由に動けないからフラストレーション溜まってるんだもんなー。おーよしよし元気な猫だぜ。たいへんよろしい。
たくさん遊んだらシャワー浴びようなー。シャンプーまでやったらご飯食べようなー。

電撃?【継戦能力】と【気合い】でなんとか乗り切る。
猫の為ならいくらでも耐えるぜ!!猫は正義だからな!!




「こんなもんかなー」
 地籠・凌牙(黒き竜の報讐者・f26317)は持ち込んできたバッグの中を見て呟く。アポカリプスヘルへのグリモアの転送には所持品の量に制限が入る。それにひっかからない範囲で持ち込んできたのは、キャットフードと猫缶と猫じゃらしとまたたびetcetcといった猫おもてなしフルセットである。猫缶とキャットフードは選択できるほどに量があるというボリュームだ。

 で、どうするかというと、こうである。
「来るかなー」
 言葉とは裏腹に、猫じゃらしを振る手の動きは細やかだ。そして足元にはまたたびをまきびしのように撒いて、猫招福の儀。
「にゃーん」
「にゃーん」
 そんな凌牙の思惑通り、野良猫たちが次々と集まってくる。
「…………」
 猫じゃらしを振る動きは決して怠らず、猫たちを弄び(?)ながら。そっと目を細めて凌牙はユーベルコード発動。【【喰穢】祝福の標】によって野良猫たちから『ノミで体中がかゆいという不運』を喰らう。
 目の前の野良猫たちの表情が少し明るくなった気がする。
(かゆいとそれどころじゃないもんな)
 何をするにしてももどかしいというかうっとうしいというか。まずは気分の部分からフォローに入った凌牙は座り込んで両手を広げる。
「よーし、遊ぼうぜ」
 まずは満足するまで猫の遊びに付き合おう、と凌牙は笑顔を浮かべる。
(自由に動けないからフラストレーション溜まってるんだもんなー)
 最初は凌牙の様子に距離を取ってじーっと見ていた野良猫たちだが、またたびでちょっと酔っているのか、あるいは凌牙の人柄か。
「にゃーん?」
 すぐに野良猫たちが凌牙の足元まで寄ってきた。
「おーよしよし元気な猫だぜ。たいへんよろしい」
 なでなでもふもふ。
 そんなわけで、ここから猫おもてなしフルセットが火を噴く、いや、噴いてないけど。全力全開で野良猫たちを楽しませるのであった。
「にゃーん♪」

 すっかり仲良くなった凌牙はここでミッションに取り掛かる。
「シャワー浴びようなー。シャンプーまでやったらご飯食べようなー」
 と薬用シャンプーで野良猫たちを洗っていく。
『……! ……!』
「ん?」
 なんか肌がぴりっとした。たぶんライジンノミ。しかしそもそも気合で乗り切るつもりだった凌牙。猫との触れ合いで気合アップしていたのでほぼノーダメージだった。
「猫は正義だからな!!」
 そんな感じで、ライジンノミを一網打尽した凌牙と野良猫たち。
「ほら、こっち来いよ」
 凌牙がずらりと並べたキャットフードや猫缶に野良猫たちが群がって。
「……ふ」
 そんな光景に凌牙もほんわかするのでした。

大成功 🔵​🔵​🔵​

安都姫・いちご
ねこさん、かわいい(ほわほわ和んで)
洗ってあげるのが今回のお仕事なの?

わたしでもできるかな?
でも、ねこさんもキレイになったら気持ちいいよね。頑張ってみようかな。

だいたいのねこさんが喜ぶらしい液状のおやつとか猫じゃらしを持っていくよ。
遊んであげたり、なでなでもふもふしたりして、ねこさんとお友達になりたいなぁ。

はぅ、猫じゃらしで遊んでないで早く洗ってあげないとね。
ちょっとぶかぶかするけど、ゴム手袋を着けて。
シャンプーであわあわ。すぐにキレイになるからね。おとなしくていい子ね。

ゴム手袋着けてるからノミさんの電気は痛くないけど、びっくりしたらお友達が出てきちゃった。
ユニコーンさん、大丈夫だよ。




「にゃーん」
「にゃーん」
 グリモアの転送によって訪れた拠点の広場。そこで日向ぼっこしながら遊んでいる野良猫たち。

「ねこさん、かわいい」

 安都姫・いちご(■■の国のアリス・f32835)はほわほわ和んでいました。

 グリモアベースから出立する前。
「洗ってあげるのが今回のお仕事なの?」
 といちごはもう一度グリモア猟兵に確認。頷きを返してきたグリモア猟兵を見て、いちごはちょっと首を傾げる。
(わたしでもできるかな?)
 とも思う。けどもそれ以上に。
(でも、ねこさんもキレイになったら気持ちいいよね)
 『頑張ってみようかな』と思い至ったいちごは、アポカリプスヘルの地をしっかりと踏みしめたのです。

 そんないちごの手にあるのは、『だいたいのねこさんが喜ぶらしい液状のおやつ』とか猫じゃらしとか。

 これに本能を刺激されない猫などいまい。

 そんな感じで、最初は少し警戒していた野良猫たちだが。
「♪」
 いちごの手で楽しそうに振られている猫じゃらしに、猫の本能を抑えきれずに飛び掛かるのでした。
(ねこさんとお友達になりたいなぁ)
 そんないちごの思惑通り、いちごの周りに野良猫たちが増えていく。ご飯を食べながら、いちごの足にすりすりしてくる子や、ずっと猫じゃらしを狙っている子も。慣れてくれば猫たちにも隙が出来る。
「……えい」
 きゃっち。いちごが野良猫を掴まえた。そのまま、なでなでもふもふなでもふもふ。
 これ、大丈夫かな? いや、合法でした。そんな感じでその感触に埋まりそうになったいちごだが。
「はぅ、猫じゃらしで遊んでないで早く洗ってあげないとね」
 お仕事を思い出しました。

 そんなわけで、ちょっとぶかぶかのゴム手袋を着けて。
 ビニールプールに張った水の中に野良猫たちを入れれば、シャンプーであわあわ、あわわわ。
「すぐにキレイになるからね。おとなしくていい子ね」
 次の瞬間、ぴりりっと電撃が走る! もちろんライジンノミのせい。
「わっ」
 いちごが思わずびっくり。その瞬間に、いちごの横に現れたのはユニコーンさん。いちごが【いまじなりー・りあらいず】――『想像』のお友達を現実の世界に「創造』する術で形となったお友達である。
「ユニコーンさん、大丈夫だよ」
 心配そうにいちごを見るユニコーンさんに、いちごはそう笑いかけて。
 野良猫たちのもふもふ具合を堪能しながら、しっかりとシャンプーしていくのであった。
 もふもふ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

リーヴァルディ・カーライル
…普段はもっと凶悪な魔獣や吸血鬼の相手をしているもの

野良猫程度、簡単に捕まえる事が出来なければ吸血鬼狩人の名折れよ



(一時間後)………ふっ

UCを発動して「交渉、雷避け、掃除、誘惑、奉仕、動物会話」の呪詛を付与
●動物と話す●コミュ力により猫達に食べ物あげると●誘惑し、
猫用の餌を与えたり猫じゃらしで遊び●奉仕した後、
敵の攻撃は●電撃耐性で受け流しながらシャンプーで綺麗に●掃除する

『…さっきは追いかけてごめんね?』

『…驚かせたお詫びを持ってきたの、良ければ皆で食べてみて?』

『…私、貴方達と仲良くなりたかっただけなの。一緒に遊んでくれる?』

『何だか皆辛そう…私がノミを退治してあげましょうか?』



…勝った




 後はここに残っている野良猫たちのみ。
 アポカリプスヘルのとある拠点。最後の広場へ挑むのはリーヴァルディ・カーライル(ダンピールの黒騎士・f01841)であった。
(……普段はもっと凶悪な魔獣や吸血鬼の相手をしているもの)
 野良猫程度、簡単に捕まえることが出来なければ『吸血鬼狩人』の名折れというものだ。
 なので、てくてくてく、とリーヴァルディは無造作に近づいていく。そう、いかに猫が素早く動こうが、それよりも早く動けばいいのだ。リーヴァルディならそれが出来る……!

 ……。
 …………。
 ………………。
 ……………………。

 一時間後。
「…………ふっ」
 今日も空が青いなーって、ひっかき傷をいっぱい作ったリーヴァルディさんがひとり空を見上げておりました、まる。

 猫というか、ネコ科のすごいところはトップスピードまでの時間がめっちゃ少ないことである。イエネコだって最高時速は40km/h出るんですって、おくさん。
 リーヴァルディの名誉のために言っておくが、おそらく倒すだけなら楽勝である。様々な手段が取れるし、時速40km/h程度どうとでもなる。今回大変なのは、下手すれば掴めば潰れてしまいそうなか弱い野良猫を『捕獲』しなければならないことである。これは無手では難度が高いのです。

 そんなわけで作戦変更。
 【吸血鬼狩りの業・千変の型】速攻発動。防具を切り替えるかのように『呪詛』を瞬時に切り替えて戦う呪騎士の型をここで全力だ!
 『交渉、雷避け、掃除、誘惑、奉仕、動物会話』の呪詛を付与したリーヴァルディは今度はそーっと近づいていく。大丈夫、対猫フェロモン出てます。
『……さっきは追いかけてごめんね?』
 そして動物会話。動物と話す時は優しいリーヴァルディさん。
『……驚かせたお詫びを持ってきたの、良ければ皆で食べてみて?』
 今度は手に猫が喜びそうなご飯が握られている。ふりふりとご飯を手に誘惑して手招き手招き。
「にゃーん」
「にゃーん」
 野良猫たちが飛びついて来た。
 あぐあぐ、てしてし。
 リーヴァルディの手から奪い取ったご飯をもぐもぐ食べる野良猫たち。そこで取り出したのは伝家の宝刀猫じゃらし!
『……私、貴方達と仲良くなりたかっただけなの。一緒に遊んでくれる?』
 と猫じゃらしをふりふりすると、猫乱舞である。
 そこで野良猫たちに話しかける。
『何だか皆辛そう……私がノミを退治してあげましょうか?』
「にゃーん?!」
 野良猫たちびっくり。それができるなら、とリーヴァルディの足元に近寄ってくる。
 すっかり慣れた野良猫たちを連れて、リーヴァルディが案内するのは野良猫たちのために用意したお風呂……というかプール。
『……! ……!』
 さすがにプールはヤベェと思ったのか、唐突に放電しまくるライジンノミ。
「……」
 それを電撃耐性で無言で受け流すリーヴァルディ。
 ようやくシャンプータイムに辿り着いたのである。

 プールの周辺にはボールとか猫じゃらしとか置いてあって、それで遊んでいる間に1匹ずつさくっとシャンプーしていく方針。
 丁寧にご奉仕するかのように、野良猫たちの体をシャンプーで綺麗に掃除していくリーヴァルディ。
「……勝った」
 小さく呟くリーヴァルディ。何に勝ったのか。いやまぁ勝ったな。


 こんな感じで拠点にいた野良猫たちはみんなキレイさっぱりなにゃんこになりました。
 ライジンノミは薬用シャンプーで全滅しましたとさ。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年09月18日


挿絵イラスト