アポカリプス・ランページ⑰〜OverDrive!!(作者 G.Y.
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●プレジデント
「フィールド・オブ・ナインの一人、プレジデントへの道が繋がりましたわ!」
 エリル・メアリアル(孤城の女王・f03064)は集まった猟兵達に意気揚々と告げた。
 フィールド・オブ・ナイン「プレジデント」。かつて大統領だったというこの男は、猟兵達の見た予兆に割り込んできた。
 目的は、全世界の人類の総オブリビオン化。猟兵達に見られていると知りながら、プレジデントは自身の目的を告げたのだ。
「この国の大統領を務めたというだけあって、相当な自信家のようですわね」
 エリルはプレジデントをそう評価する。それは、このオブリビオンの戦い方にも特徴があったからだ。
「これから皆様に向かって頂くのは、街並みだけが復興されたワシントンD.C.。そのワシントン・モニュメントの前で、プレジデントは待っていますわ。それも、たった一人で」
 隠れるでもなく、待ち伏せをするでもなく。プレジデントはただ堂々と、猟兵達が現れるのを待っているのだという。
「しかも、プレジデントは皆様の闘争心を刺激する精神波を放っていますわ。これを避ける手段は無いのだけれど、避ける必要もありませんわね」
 エリルはそう言って指を立てる。
「何故ならば。精神波を受ければ、皆様は『真の姿』となることが出来るからですの」
 つまり、この戦場においては常に真の姿となって戦うことが出来る、というのだ。
 さらに、もう一つポイントがある、として、エリルが二本目の指を立てた。
「プレジデントは『ボクシング』の戦法で戦いを挑んできますわ。その戦法に真っ向から挑む……つまり皆様もボクシングを用いて戦えば、さらに皆様の力が引き出されるようなのですわ」
 ボクシングとは拳のみを使った格闘技だ。プレジデントの得意とする戦法であろうことは、彼の鋼鉄の拳からも容易に想像が出来る。だが、それはつまり。
「プレジデントは皆様の真の力を呼び起こし、さらにハンデを与えた上でねじ伏せる……。それが出来る自信がある、ということですのよ」
 そんな自信にあてられたか、エリルが頭を抱える。圧倒的な自信。しかしそれは、裏打する実力を備えているということにもなる。激戦となることは必至であろう。
 しかし、それでも、とエリルは猟兵達へと顔を上げる。
「皆様、これは千載一遇のチャンス。フィールド・オブ・ナインの1体を、この戦争の内に倒してしまいましょう!」
 エリルはそう猟兵達を鼓舞し、グリモアを輝かせるのであった。

●闘争本能による超克
「ようこそワシントンD.C.へ。改めてご挨拶をしよう。私は『プレジデント』」
 両手を広げ、まるでハグを求めるかのように猟兵を迎えるプレジデント。
「君達の『真の姿』には、私も興味があるのだ。さぁ、出してみてくれ。そして戦おうじゃないか」
 戦場を圧倒的な精神波が襲う。猟兵達の闘争心を刺激し、彼らの姿を変質させてゆく。
 その姿に満足したような顔をしたプレジデントは、咥えた葉巻を投げ捨て、ネクタイを緩める。
 そして、指をくいっと自身に向けて、ギラギラした瞳で叫んだ。
「さぁ……カモン! エーン、ボクス!!」


G.Y.
 こんにちは、G.Y.です。
 フィールド・オブ・ナインの一人、プレジデントとの決戦です!

 このシナリオでは、🔴の獲得をすることなく、真の姿となって戦うことが出来ます。
 さらに、ボクシングで挑むことでさらなるパワーアップを図ることが出来ます。
 これらはすべてプレジデントの精神波から為せる技であり、プレジデントは相手に塩を送ったうえで勝てる自信を備えています。
 その為、逆にそれ以外の戦法で勝つことは相当難しいと言えるでしょう。
 このシナリオのプレイングボーナスは「真の姿を晒し、ボクシングで戦う(🔴は不要)」となり、プレイングボーナスを得られない戦法の場合は苦戦が強いられる可能性がありますのでご注意ください。

 それでは、皆様のプレイングをお待ちしております!
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第1章 ボス戦 『プレジデント・ザ・ショウダウン』

POW ●アイ・アム・プレジデント
自身の【大統領魂】の為に敢えて不利な行動をすると、身体能力が増大する。
SPD ●プレジデント・ナックル
【竜巻をも引き起こす鋼鉄の両拳】を巨大化し、自身からレベルm半径内の敵全員を攻撃する。敵味方の区別をしないなら3回攻撃できる。
WIZ ●アポカリプス・ヘブン
【対象を天高く吹き飛ばすアッパーカット】を放ち、レベルm半径内の指定した対象全てを「対象の棲家」に転移する。転移を拒否するとダメージ。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


尾守・夜野
「ふは!こちらを強化してくれるとはずいぶん舐めた真似してくれんじゃねぇの!」

破壊大好きな俺様がいかせて貰うぜ
ボクシングのルールや、スタイル等はしらん!
身体能力の強化(弱)でまずは畳み掛ける
とりあえず、拳は使ってOKで足とかは駄目ってのは知ってるからそこは守る

その状態で相手の事を見て、分析をしていくぞ
壊すには相応に知識あった方が楽だし、胴体部等は黒纏があるからある程度ガードはできるはずだしな
…触れると力が抜けるともいう
俺も抜けてるから短期決戦ではあるが、俺が殴るときも血や生命力はちょっと頂いてるぜ

なるほどな…つまりはこうか!
唐突にしゅしゅっと体制低くし、相手の懐に潜り込み顎にアッパー


 無人のワシントンD.C.に人々の気配はない。
 もし、ここに観衆がいて、ファイティングポーズを取るプレジデントの姿を見たならば、場は熱気と歓声と、興奮の坩堝と化していただろう。
 それほどまでに、プレジデントの放つ、精神波は凄まじかった。
 尾守・夜野(墓守・f05352)はギラリと赤い瞳を輝かせ、巨大化した獣の腕を見て、実に楽しそうに笑った。
「ふは! こちらを強化してくれるとはずいぶん舐めた真似してくれんじゃねぇの!」
 夜野の中の破壊者の人格が浮かび上がり、プレジデントを睨みつける。プレジデントはその姿の変質ぶりに満足したか、夜野を促す。
「オーケィ! 君の姿は素晴らしい! さぁ、かかってこい! ハリー、ハリー!!」
「そんじゃあ、俺様がいかせて貰うぜ!!」
 どっと地面を蹴る夜野が、プレジデントとの間合いを詰めてゆく。
 その動きはボクシングにおいてはまるで素人。
「とりあえず拳はOK、足は駄目ってんだろ!」
「ンーフン」
 突っ込む夜野に、プレジデントが軽いジャブを顔に放つ。
「ぶっ……!!」
 夜野の体勢が崩れる。開いた胴体に、プレジデントが力を籠めてボディーブローをぶち込んだ。
「ぐっ……ふっ!!」
 腹に大砲の弾が直撃したような強烈に、夜野は吹き飛ばされる。しかし、プレジデントは追撃を行わず。その拳を見つめる。
「……成る程」
 プレジデントは、触れた拳からじわりと力が抜けたのを感じていた。それは夜野の纏った黒纏による生命力吸収効果である。
「へへ……!」
 夜野がプレジデントの姿をぎょろりとした瞳で捉えながら距離を詰める。長い腕からの拳がプレジデントの顔面を捕えようとするが、プレジデントは咄嗟に腕をかざしてそれをガードする。
「……ほぅ」
 プレジデントは感心したように呟いた。ガードしたその上からも、力が抜けたからだ。
 触れば触るだけ、生命力が奪われる。なるほど良い防御法だ、と。
「だがね」
 夜野の伸ばした腕を避け、プレジデントが強引に突っ込んだ。まさに肉薄。そんな間合いで、プレジデントが夜野の腹に再び強烈なブローを叩き込む。
「がっ……!!」
「アイ! アム!」
 力が抜けようとお構いなしに夜野の腹へと連打を続けるプレジデント。生命力はその都度奪われるが、それに比例するかのようにパンチの速度が上がってゆく。
 自身が不利になる行動によって能力を高める、大統領魂だ。そうして加速した拳を天に向け、一気に打ち上げる。
「プレジデーント!!」
 だが、その拳は空を切る。
「ワッツ!?」
「なるほどな……」
 その声は、プレジデントの足元から聞こえた。
 深くしゃがんだ夜野が、プレジデントの懐の潜り込んでいたのだ。
 これまで夜野はただ攻撃を受け続けていたわけではない。その動きを観察し、自分のものへと昇華していたのだ。
「つまりはこうか!!」
 これまでに奪った生命力を爆発させて、夜野が拳を突き上げる。
 強烈なアッパーカット! それがプレジデントの顎を綺麗に捉え、強く強く吹き飛ばした。
「ノォォォッ!!」
 地面に倒れ込むプレジデント。その姿に夜野は荒れた息を整えながら叫ぶ。
「はぁ、はぁ……短期決戦は、俺様の勝利だ!」
 拳を高く突き上げて、嬉しそうに笑うのであった。
成功 🔵🔵🔴

ルドラ・ヴォルテクス
●アドリブ連携OKです

『オーバーロード発動、左腕インドラ、右腕スカンダ、闘神形態解放』

敢えての挑戦か、受けて立つ。

【拳闘ジャガンナート】
限界突破、ジャガンナート発動!
最高の耐久性、互いに撃ち合う距離ならば、コレが最良。

チャンドラー・エクリプスを拳に纏い、上空まで弾き飛ばす鉄拳には、右腕スカンダの暴風でガード、相殺、落下ダメージもこちらで制御。
上空で相手の上を取ったなら、人間にはどうしても死角になりやすい。
左腕インドラに力を集中、落下の速度と合わせて、初発の電撃で目標を定め、最大限に蓄積した雷撃と加速度の突撃で一気にプレジデントを貫いて見せる。

ボクシングに飛び技はない?
拳同士のぶつかり合いだろ?


 第一ラウンドは猟兵の勝利に終わった。
 しかしプレジデントは立ち上がると、しっかりとした足取りでステップを踏み始める。
「見事だ諸君。だがまだ私もKO負けしているわけではないのでね」
 白い歯を見せて笑うと、凄まじい精神波が戦場を駆け巡る。
『オーバーロード発動、左腕インドラ、右腕スカンダ、闘神形態解放』
 そのシグナルに、ルドラ・ヴォルテクス(終末を破壊する剣“嵐闘雷武“・f25181)の兵装が変化してゆく。その姿を見つめ返してから、ルドラはプレジデントへと向き直る。
「敢えての挑戦か、受けて立つ」
 涼しい顔ながら、闘志に燃えた表情だ。ルドラは羅睺の刃『チャンドラー・エクリプス』を変形させ、拳に纏わせる。
「限界突破、ジャガンナート発動!」
 その宣言と共にルドラの全身に力が漲った。
「互いに打ち合う距離ならば、これが最良だ」
「オーケェイ、カマァン!!」
 プレジデントが手招きをする。ゴングなどはない。しかし、今確かに二人の闘いが始まった。

 どぅ、とルドラが大地を蹴ると、爆発的な加速と共にプレジデントに肉薄した。
「フゥッ!!」
 それを待ち構えていたかのようにプレジデントが左の拳を突き出す。カウンターだ。
「……っ!!」
 パァン、と乾いた音が響く。圧倒的な破壊力は、自身に返ってきた時こそが一番危険である。ルドラは急制動をかけるが、勢いは殺しきれずに拳を受け止め、衝撃が全身に伝わってしまう。
「ぐぅっ……」
「ヘブンへ招待しよう」
 すかさずプレジデントは右の拳を腰だめに構え、天へと向けて一気に突き上げた。
「ただし、片道切符だ!!」
 まるで空を裂くかの如く、凄まじい勢いのアッパーカットがルドラへと放たれた。
 一撃を受けたルドラは、その勢いに飲まれて天へと吹き飛ばされてゆく。
 ――だが。
「まだだっ……!」
 上空のルドラは、しっかりと目を見開き、眼下のプレジデントを見据えていた。
 大きなダメージは負っていない。ルドラの右腕より吹き荒れた暴風が、パンチの勢いを受け止めるクッションの役割を果たしていた。
 逆に、天空へと昇ったことを利用して、ルドラは左腕に力を溜める。
「うおおおおっ!!」
 落下と共に、稲妻がルドラを駆け巡る。そのままの勢いで電撃を放つと、そこでようやくプレジデントは上空の敵が健在であることを知る。
「……サノバビッチ!!」
 目を見開き、悪態をつくプレジデント。放たれた電撃を躱して攻撃を受け止めるべく腕を掲げるが、その予想速度よりもルドラはぐんぐん加速し、まるで本人が稲妻そのものになったような勢いでプレジデントへと突っ込んでゆく!
「止めてみせろ!!」
 激しい衝突音、大地を揺るがし、アスファルトが砕け散る。
 その中央に立っていたのは、ルドラであった。
 プレジデントは全力の一撃を受けて地面に叩きつけられ、反動で吹き飛ばされていた。
「ごほっ……ごほっ……!!」
 倒れたままプレジデントはルドラを睨みつけた。
「ボクシングに飛び技はない、と言いたげだな」
 ルドラはそう言って左腕を掲げてみせる。その腕は電撃が迸っていた。
「拳同士のぶつかり合いだろ?」
「はっ……正しいな……」
 そう言って、プレジデントは横たわるのであった。
成功 🔵🔵🔴

バルタン・ノーヴェ
POW アドリブ連携歓迎

OK、プレジデント!
ワタシたちがアナタに敗北をプレゼントしマショー!
ゴングを鳴らせデース!

リングに入れば真の姿、軍装を纏うであります。
冷静沈着に対応すれど、心のボルテージに一切の滞りは無し。
「六式武装展開、雷の番!」

我輩の身を迸る電撃で覆い、気合を入れた戦闘力を発揮するであります。
機敏なフットワークでヒットアンドアウェイ・スタイル。
迂闊な攻撃にはカウンターの電撃拳を叩き込むであります。

貴殿が機械の腕を振るうように、我輩たちも独自のスタイルを振るわせていただくのみであります。
フェイントを交えて頭上へと飛翔し、体格差を逆に利用した空中からのラッシュを畳みかけるであります。


「ハ、ハ……素晴らしい力だ諸君」
 プレジデントは笑う。何度となく猟兵達の全力を受け止めてもなお、余力のある表情だ。
 そんなプレジデントにバルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)は指を突き付け、高らかに宣言する。
「OK、プレジデント! ワタシたちがアナタに敗北をプレゼントしマショー!」
 意気揚々と歩み寄るバルタン。
 戦場にリングは無い。だが、互いの間合いはリングとなって、踏み入れた瞬間にゴングは鳴らされる。
「ゴングを鳴らせデース!!」
 そう叫ぶと同時に、バルタンの身体が、勇壮なる軍装へと姿を変えてゆく。
 凛々しく見つめたその表情は、先程までのハイテンションなバルタンとは一味違う。静かに、冷静に。しかし、心のボルテージは燃え上がらせて、叫ぶ。
「六式武装展開、雷の番!」
 全身に電撃が迸る。それに伴い、凄まじいパワーがバルタンに漲った。
「行くであります!!」
「オーケイ! ……ボクス!」
 両者が一斉に大地を蹴った。

 バルタンのスタイルはヒット・アンド・アウェイ。いわゆるアウトボクサーのような戦闘スタイルだ。爆発的に向上させた身体能力を機動力へと振って、手数で相手を翻弄する。
 対するプレジデントは典型的なインファイターといえた。どっしりと構えて機を待ち、相手の懐に飛び込んで強烈な一撃を見舞う。
 その為、一見すれば、バルタンの優勢といえる展開となっているように思えた。
「はっ!」
 プレジデントから繰り出されるジャブを躱し、バルタンが顔面にカウンターを叩き込む。その拳には電撃の力が籠められ、バチンと顔面で弾けて相手を怯ませる。
「貴殿が機械の腕を振るうように、我輩達も独自のスタイルを振るわせていただくのみであります」
 攻撃を続けながら告げるバルタンに、プレジデントは笑った。戦法は変わらない。バルタンから放たれるパンチはその機械の腕のガードで受け止めて、隙を見て一撃を放つが、それをバルタンはカウンターで返す。その繰り返しのようであった。
 しかし。
「っ!!」
 プレジデントから突き出された拳を、バルタンは咄嗟に回避する。カウンターを打ち込むタイミングがずれた。一発前のパンチよりも数段素早くなっている。
「アイ、アム……プレジデント!!」
 さらにパンチの速度が上がる! 不利な行動をあえてとることによって、プレジデントは身体能力を向上させていたのだ。
「……ですが!」
 大砲の弾丸のような拳を躱して、バルタンはパンチの体勢をとる。だが、その眼前にプレジデントの拳があった。
「!!!」
 逆にカウンターを返された。爆発的な身体能力がバルタンのフットワークを上回る。圧倒的な能力差がスタイルや作戦を強引に覆してゆく。
「ふぅん!!」
 爆発のようなパンチが放たれた。まともに受ければ一発KO必至。しかしそこに、バルタンはいなかった。
「危ないところでありました」
「……フェイント!?」
 バルタンは、攻撃をするかにみせてプレジデントの攻撃を誘い、上空に飛び上がっていた。
 もし、さらに長時間戦闘が続いていたならば、そのフェイントすらもプレジデントは強引にねじ伏せていただろう。
「独自のスタイルを振るわせて頂く、と言ったであります!」
「オゥ、ノウ!!」
 上空から、超高速のラッシュが繰り出された。その連打はプレジデントの顔面をしたたかにとらえ、大きな隙を生み出す。
「今であります!」
 バルタンが右ストレートを打ち放つ。見事、その一発はプレジデントの鼻っ柱へと打ち込まれ、彼を大きく吹き飛ばすのであった。
大成功 🔵🔵🔵

藤・美雨
真の姿は20歳くらいまで成長した姿だよ
大人になった姿で闘わせてもらう

ボクシングってやったことないな
でも肉弾戦は大丈夫
やれるだけやってみよう

ボクシングはカウンターとかも大事なイメージ
だから最初は相手の攻撃を待って……って
その拳は反則だよ!?
しょうがない、とにかく3回避けよう!

相手の攻撃から目を逸らさないよう
【野生の勘】も研ぎ澄ませて回避に専念
最悪パンチを受けても【激痛耐性】で耐えてみせる
気絶なんかしてやるものか!

反撃のチャンスが来たら踏み込むよ
私だっていっぱい殴れる!
何発かは【フェイント】をかまし、本命の一撃は【限界突破】の勢いで殴り込む!
激しい攻防に心臓が痛むけど、最後に立つのは私の方だ!


 ある時、唐突に若い命が奪われた。
 藤・美雨(健やか殭屍娘・f29345)。享年14歳。
 彼女はある道士の力によって、デッドマンとして蘇った。
 冷たくなった身体はその時のまま。

「おぉ……ブラーボゥ!」
 プレジデントが鋼鉄の腕で拍手を送る。
 成長を止めた筈の美雨の身体。その姿が20歳前後にまで成長したからだ。
 これが美雨の『真の姿』。本来ならば当然なり得たであろう姿であった。
「この姿で闘わせてもらうよ」
 美雨は拳を握り、ファイティングポーズを取る。ボクシングの経験は無い。しかし、格闘戦には自信があった。
「オーケイ……」
 プレジデントも拳を握り、構える。
「ボクス!!」

 プレジデントが駆ける。鍛え抜かれた肉体が美雨目掛けて走る様子は、はまるで巨大な山が迫るようだったが、美雨は焦らず、相手の動きをよく観察する。
(「ボクシングはカウンターとかも大事なイメージ……!」)
 カウンターは相手が力強ければ強いほどに効果的だ。いかにもパワーファイターなプレジデントにはきっとお誂え向きだろう。
 繰り出される拳を良く見てうまく相手の攻撃を躱し、拳を叩き込む。そんな段取りを組み立て、冷静沈着に攻撃を待つ。
「……って!」
 美雨が目を見開いた。プレジデントの拳が巨大化したからである。
「その拳は反則だよ!?」
「残念だがこれは戦争でねェ!!」
 プレジデントは、一振りで嵐をも巻き起こせるほどの膨大なエネルギーを秘めた右の拳を、美雨目掛けて叩き込む。
「うぅっ!!」
 速度、威力共に驚異的。もしまともに当たってしまえば、KOどころか命に危険が及ぶ。美雨は強く踏み込んで、その一撃をギリギリで回避する。
 だが、もう一発。続けざまに左の拳のフックブローが襲う。
「回避に……専念だっ!!」
 上半身を逸らして拳を避ける。しかし、拳の衝撃波だけでもバランスが崩れる。そこに、3発目のボディブローが放たれた。
「……ぁっ!!!」
 声を出すこともままならない。強かに胴体を打ち抜かれ、内蔵全てが暴れ狂う。
 痛みに意識が飛びそうになる。身体がバラバラになりそうだ。しかし、しかし。
「気絶なんか……してやるものか!!」
 ギリリと歯を食いしばり、ギラリと瞳を輝かせ、美雨は踏ん張り、大地にしっかり踏み込んだ。
「……何っ!?」
 プレジデントの懐に美雨が突っ込む。巨大化した腕では死角となって、美雨を振り払うことが出来ない。
「私だって、いっぱい殴れる!!」
「おぐぅっ!!」
 プレジデントのボディへ拳を叩き込む。一撃一撃に殺意を込めた、目にも止まらぬ超連打。
(「心臓が痛む! けど……!」)
 激しい攻防に肉体が悲鳴を上げる。生きている人間では到底不可能な負荷がかかるが、美雨は気にせず拳を叩きつける。
「最後に立つのは……私の方だ!」
 全体重を乗せた一撃が、プレジデントの顔面を打ち抜いた。
「ぐぶっ……!!」
 プレジデントが血を噴きながら吹き飛ばされる。
 美雨の宣言は、今、現実のものとなった。
大成功 🔵🔵🔵

リーヴァルディ・カーライル
…そう。それほど私の真の姿が見たいのなら見せてあげる

…ただし、お前の生命と引き換えだけどね?

…この姿になった以上は優しく出来ないわよ、ジェントルマン?

…さあ。無惨に残酷に、お前の存在をこの世界から消してあげる

「影精霊装」に防具改造を施し陽光を遮る闇のドレスに変化させて真の姿の吸血鬼化を行い、
肉体改造により強化した動体視力で敵の動作を暗視して見切り、
敵の攻撃を「写し身の呪詛」の残像と入れ替わる早業で受け流して懐に切り込み、
限界を突破して虚の魔力を溜めた拳のカウンターを行いUCを発動
虚無空間のオーラで防御を無視して敵を呑み込む虚属性攻撃を放つ

…吸血鬼を太陽の下に引きずり出したんだもの。当然の報いよ


シルヴィア・スティビウム
なるほど……これは、あぶな、い……
私の中のものを目覚めさせて、戦おうというのね
でもお生憎様、この細腕であなたを殴り飛ばすには、少し足りないかもしれないわ

まあ、挑まれたなら、今は斧も剣も捨てましょう
肉体の枷を魂が超えようというのなら、それに従い、あなたを殴り倒して見せる。
う、ぐ……女子供と、侮っているのかしら
それとも、彼女を待っているの?
うるさい、出てくるな銀鐘君。記憶だけの分際で、私を操れると思うな……!
力だけを寄越せ。天を焼き、空を墜としたその力だけを
今だけ私は、魔女になる
天を焼く暁光、拳にのせて突き破る!

(真の力を引き出すほど、髪や目が星空のような銀色の闇に染まってゆく)


「はは……は……素晴らしい力だ……!!」
 プレジデントが笑う。猟兵達の真の姿による攻撃を受け、かなりの負傷をしている筈だ。
 それでも堂々と背筋を伸ばし、口から流した血は鋼鉄の拳で拭きとった。
「生命の埒外。まさしくそのような存在としか言いようがない! さぁ、もっと見せてみたまえ!」
 プレジデントが強力な精神波を発する。その力が猟兵達を真の姿へと導いてゆく。
 リーヴァルディ・カーライル(ダンピールの黒騎士・f01841)はその力を受け、全身に漲る疼きを感じながら、プレジデントへ笑いかける。
「……そう。それほど私の真の姿が見たいのなら……見せてあげる」
 ぞわ、と闇が膨れ上がり、リーヴァルディを覆ってゆく。闇は陽光を遮り、一切の光をも通さない闇のドレスとなってリーヴァルディを着飾った。同時に瞳が紅に輝いて、吸血鬼たる姿へとリーヴァルディを変えてゆく。
「……ただし、お前の生命と引き換えだけどね?」

「なるほど……これは、あぶな、い……!」
 身体の奥から溢れる力に、シルヴィア・スティビウム(鉛の魔戦士・f25715)は身を捩る。
「私の中のものを目覚めさせて……戦おうというのね……」
 その身体の奥から輝きと共に闇が溢れ出す。星空と見紛うかの髪や瞳。『銀色の闇』としか表現できない色に染まってゆく。
「ふむ。どちらも興味深い。同じような闇に見えて、本質はまるで違う」
 プレジデントは興味津々に笑う。
「さぁ次は諸君の力を見てみたい。二人がかりでも良い。かかってきたまえ」
 ファイティングポーズを取り、猟兵達を挑発するプレジデントに、シルヴィアは気怠げに言う。
「……お生憎様。この細腕であなたを殴り飛ばすには、少し足りないかもしれないわ」
 巨大な斧や剣を持つには不釣り合いな細腕を掲げてみせるシルヴィア。
「けれど、挑まれたなら、今は斧も県も捨てましょう。肉体の枷を魂が超えようというのなら、それに従い、あなたを殴り倒して見せる」
 ごとりと斧を地面に落とし、シルヴィアは拳を握った。

「カマン!!」
 プレジデントの声に、猟兵達が駆ける。
 最初に仕掛けたのはリーヴァルディだ。
「……この姿になった以上は優しく出来ないわよ、ジェントルマン?」
「良いとも! 私は確かにジェントルマンだが、女性に対しての優しい主義を持ち合わせていないものでね!」
 笑いながらプレジデントが拳を突き出す。リーヴァルディはそれを見切って躱すが、それは牽制のジャブ。リーヴァルディは懐に潜り込む機会を失い、距離を取る。
「ボクシングで二人がかり……ね。……女子供と、侮っているのかしら」
 その間にシルヴィアがプレジデントの横から接近する。
 明らかにプレジデントの不利である。しかしそれは、自らを不利な状況に置いて奮い立たせている為であろう。
「アーイアーム、プレジデーント」
 白い歯を見せて笑うプレジデント。フットワークは更に軽く、パンチの速度は更に加速してゆく。
「う……ぐっ……」
 対してシルヴィアは、眉間に皺を寄せた。自身の内なる力との葛藤か。それでも構わずパンチを繰り出すが、プレジデントは身体を捻り、シルヴィアのパンチを受け流す。
「それとも、彼女を待っているの?」
「残念だが、私に待ち人はいなくてね」
 ぐんと拳を引いて、力を溜める。そして一気に突き上げる!
「う……うあああっ!!」
「君は、天国で待ち合わをすると良い」
 強烈なアッパーカット。シルヴィアはそれに直撃し、天高く吹き飛ばされてしまう。
「ふむ。どうやら『真の姿』といえども、その姿への『意思』は様々のようだね」
 空を見上げてプレジデントが呟くと、リーヴァルディへと向き直る。意識を集中させて、脇を締めなおす。
「そこだ!」
 プレジデントのストレートがリーヴァルディの顔面に決まった、かと思った瞬間であった。
「……消えた?」
 プレジデントが捉えたのは残像であった。
「オゥ、シット……!」
 本物のリーヴァルディは、プレジデントの懐の中だ。
「……さぁ、無惨に残酷に、お前の存在をこの世界から消してあげる」
 拳に『虚』の魔力を込めて、リーヴァルディが拳を突き上げる。
「……虚空を穿ち、虚無へと還れ」
 咄嗟に両腕を差し出し、プレジデントが拳をガードする。だが、虚の魔力は守りを無視し、プレジデントを飲み込んでゆく。
「……くっ!! だがなぁ!」
 鋼鉄の拳を外し、虚から逃れようとするプレジデント。その時であった。

「うるさい、出てくるな銀鐘君。記憶だけの分際で、私を操れると思うな……!」
 上空から落下してくるものがあった。
「力だけを寄越せ。天を焼き、空を墜としたその力だけを」
 それは闇、そして暁の光。シルヴィアである。
「今だけ私は、魔女になる!!」
 拳に雷火の力を凝縮させて、落下の勢いを乗せてプレジデントへと突っ込んでゆく。
「ぬぅあぁっ!!?」
 天を焼く力が、プレジデントの顔面を捉えた。激しい衝撃と共に吹き飛ばされるプレジデント。その間にも『虚』の侵食は、プレジデントの肉体にまで達しようとしていた。

「……吸血鬼を太陽の下に引きずり出したんだもの。当然の報いよ」
 消えゆくプレジデントに、リーヴァルディが冷たく告げる。そんな猟兵達に、消えてゆく手をぽんぽんと叩いて、プレジデントは笑った。
「ははははは……実に良い。諸君はどうやら≪超克≫に達したようだ」
 オーバーロード。猟兵達の持つ力を引き出す、新たな力。プレジデントとの戦いの中で、猟兵達はその力の使い方を掴むことが出来ていた。
「しかし残念だ。私の目的は達せられない」
 拍手の音が消える。腕が全て虚に消え去ったのだ。心底残念そうに言ったプレジデントであったが、猟兵達へと向き直ると再び自信たっぷりの笑顔を見せる。
「だが、諸君のあがきは、永遠の果てから見守らせてもらうとするよ」
 そう言いながら高らかに笑うプレジデント。その笑い声は、彼が全て虚に飲み込まれるまで、いつまでも響き渡った。

 こうしてプレジデントとの戦いは幕を閉じた。
 アポカリプス・ランページもいよいよ大詰めを迎える。
 オーバーロード。新たな力を携えて、猟兵達は駆け続ける。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵

最終結果:成功

完成日2021年09月16日
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