アポカリプス・ランページ⑤~猟兵・無双!
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ソルトレークシティ。
アポカリプスヘルにおいても文明崩壊以前はアメリカ西部高原地域の経済的中心地となっていたこの街は、宗教都市としても有名であるが……その地下では大規模な『フラスコチャイルド製造施設』が秘密裏に運営されていた。
すなわち、『バイオリレーションセンター』である。
そのまま文明崩壊とともに滅んだかに見えたこの施設には研究成果が遺されており、それをデミウルゴスが利用した。
「生命力の共有化っていう、とんでもない技術でね」
椎宮・司(裏長屋の剣小町・f05659)は肩をすくめる。
「各個撃破が出来なくなるんだ、コイツのせいで」
どういうことかというと、個体AからJまでの10体で群れを成している生物がいるとする。その生物を倒そうと、Aに攻撃を仕掛けるとAに与えたダメージが他の9体と即座に分配される。
「まぁつまり10体全部倒せる威力が無いと、ダメージが分配されまくって倒せないってことさね」
あるいは10体全てを巻き込む攻撃か。
これは例なので10体だが……実際のオブリビオンではそんなことはない。
「ひとり頭、数百で済めばいいかなーって感じ……かな?」
視線を逸らしながら頬を人差し指でぽりぽりと掻く司。
そう、実は依頼の話だったのである。
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簡単に言うと、ソルトレークシティの近郊に、その生命力の共有化を施されたオブリビオンの群れが現れた。数不明。すっごいいっぱい。めちゃ多い。
「まぁ幸いにして、群れ全体で生命力を共有しているわけじゃあなくて、こう、部隊を分ける感じで展開しているから」
目標のオブリビオンは『ウォーキングタンク』。人型サイズの無人戦車である。
戦争の兵器であるがゆえか、最大で大隊規模……まぁ300から500とみておけばいいだろう、その規模で行動している。生命力の共有も同様だ。
そしていくつもの大隊を擁した部隊がソルトレークシティから各所へ戦いを仕掛ける準備を整えている。
これを叩いてほしい、というのが今回の依頼だ。
「さっきも言ったように、1機1機潰していくのは現実的じゃあない。だから、『大隊規模』を一気にせん滅する勢いの何かで攻撃していってほしい」
例えば広範囲を巻き込む魔法とか核爆弾とか。あるいは。
「攻撃そのものは1体1体に仕掛けつつ、生命力を共有しているタンク全てが倒れるまで攻撃を仕掛け続けるか、だね」
生命力を共有しているということは、さっきの例でいうとAに攻撃してもBに攻撃しても『ダメージの蓄積』が出来るということである。共有している生命力が無くなるまで攻撃を仕掛け続ければ理論上は倒せる。その際、足を止めてしまうと一斉に囲まれてしまうが、動き続けていれば特に問題はない。
攻撃力で攻めるか、持久戦で攻めるか。それは参加する猟兵の得意分野でお任せだ。
「一番いいのは、なるべく多くの敵を巻き込んで大ダメージを叩き込んでいく攻撃を連続で放つことさね」
最終的にこちらの手が止まった時、動いている相手がいなければ、いい。
「とまぁ、ここまで結構絶望的なことばかり言ってきたが、実は良い話もある」
そう言って司がニヤリと笑う。
「あんまり強くないんだな。このタンク」
もちろん一般人の奪還者からすれば、どうしようもない硬さだし、食らえば死にかける攻撃力なのだが。
「お前さんたちなら気合で耐えられるレベルだよ。あと、タンクではあるけど攻撃もさくっと通る」
その上、単調な攻撃が多くて回避しやすいし、ダメージさえ与えていけばいいので完全に破壊する必要もない。
「数だけが敵だ。なんで、文字通り蹴散らしてやれば何の問題も無いさね」
いわゆる、猟兵・無双。それがこの戦場で求められる行動なのだ!
「というわけで、全力でぶっ飛ばしてきておくれ」
そう言って笑いながら司は猟兵たちをアポカリプスヘルへと送るのであった。
るちる
まいどです。お世話になってます、るちるです。
ちょっと単純なお話をやりたいなーっていう感じで、猟兵・無双です。タンク相手に無双しましょう。ええ、とにかくぶっ飛ばせばいいのさ☆
●全体
1章構成の戦争シナリオです。
リプレイは戦闘ありの何でもありです。何とか無双みたいに、わーっと群がってくるウォーキングタンクをばっさばっさと斬り捨てたり、撃ち抜いたり、どっかーんとぶっ飛ばしましょう!
ソロvs大多数を想定していますが、ペアでもオッケーです。3人以上になると執筆時間の関係上、つらいかな!
戦場はソルトレークシティーの郊外。荒野になっています。周囲のことは気にせず、攻撃を叩き込んでいただいてオッケーです。
このシナリオには特別なプレイングボーナスがあります。
(=============================)
プレイングボーナス……なるべく多くの敵に大ダメージを与える。あるいは止まることなく絶え間なく攻撃を仕掛け続ける。
(=============================)
このシナリオの基本行動になります。
がんがんいこうぜ!
●ウォーキングタンク
2mくらいの自立歩行無人タンクです。ひとりが相手する敵の数は大隊(300~500)くらいと思ってください。
わらわらーっと寄ってきます。何故かこちらの武器の届く距離から砲撃してきます。まとめてぶっ飛ばしましょう。
生命力の共有があるため、どのような攻撃でも一撃では破壊されませんが、ダメージを受けると一定時間動きが止まります。その間に放置&突破して次の目標を攻撃しましょう。最終的にHP(共有した生命力の総量)がゼロになれば、全タンクが機能停止します。
どういう風にダメージを蓄積していくかはお任せします。アイテムやユーベルコードの制限はありませんが、あらゆる攻撃はダメージとして計算します。ご注意ください。
●補足情報
このシナリオは「⑪デミウルゴス」の支援シナリオになっています。
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プレの受付はオープニング公開から。シチュとかは気にせず、攻撃攻撃攻撃でオッケーです。先に公開している⑤よりは早く完結させる予定で、そのため採用人数は少な目です。
それでは皆さんの参加をお待ちしていまーす!
第1章 集団戦
『ウォーキングタンク』
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POW : 機銃掃射
【砲塔上部の重機関銃】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD : 対猟兵弾
【対猟兵用の砲弾を装填した主砲(連続砲撃)】が命中した箇所を破壊する。敵が体勢を崩していれば、より致命的な箇所に命中する。
WIZ : キャニスター弾
単純で重い【散弾】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
イラスト:良之助
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
栗花落・澪
頭が重そう
物理耐久皆無なので万一に備えて【激痛耐性】の【オーラ防御】を纏い
体力もポンコツだからずっと自分の足で動き回るのは辛いし
飛び回った方が向こうも狙いが付けづらいかもなので
翼の【空中戦】で耐えず動き回ります
砲撃は回避に専念しつつ
【高速詠唱】で雷魔法の【属性攻撃、範囲攻撃】
なるべく広範囲に雷を落として多数の足止めしつつ
すれ違い様★杖の飾り部分(硬いとこ)で足元ぶん殴っていきます
転べ
絶えず攻撃し続ける事で、ダメージは勿論だけどとにかく足止め狙い
最後の大技で一体残らず薙ぎ払えるように
さて、そろそろ終わりにさせてね
【指定UC】で【破魔】を宿した炎の鳥達を召喚し
一斉攻撃の範囲攻撃でまとめて燃やします
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土煙をあげて進軍する『ウォーキングタンク』の部隊。その大隊のひとつ、その上に天使は舞い降りた。
「頭が重そう」
栗花落・澪(泡沫の花・f03165)の開口一番である。
誰か側にいたら、きっと『え? そこからはいる?』ってツッコミを入れていたであろう展開だが、残念ながら澪の眼下にはウォーキングタンクの大群しかいない。
その大群も澪の言葉を理解する知能など無く、ただただオブリビオンの本能に従って、一斉にキャニスター弾を発射する!
「……!」
地対空の形でばら撒かれた散弾を、しかし澪は翼による飛翔――急上昇で以て回避する。
(万一に備えてはいるけど)
曰く、物理耐久皆無な澪は既に不可視ではあるものの、痛覚にまで作用するオーラの護りを纏っている。後は攻撃を食らわないための機動力。体力にも自信が無さげな澪は、翼による飛翔という手段を選択。
(飛び回った方が向こうも狙いが付けづらいかもだし)
そう思いながら、澪はその手に『Staff of Maria』――清浄な輝きを放つ聖なる杖を握り締める。
「こういう時は、上の方が有利だよね!」
澪が振り上げた聖なる杖に応えるは天。高速詠唱で紡がれた極大の雷魔法が澪の周囲を囲むように解き放たれて、ウォーキングタンクたちを飲み込んでいく。
視界内を埋め尽くすように放たれた雷だが、しかしウォーキングタンクの生命力共有を仕留めきるには至らない。だとしても、ウォーキングタンクの動きを止めることには成功した。
「……っと!」
魔法の発動中、滞空していた澪に向けて、雷を逃れたウォーキングタンクから砲撃が再開される。それを地面に向かうような飛翔で回避しながら、澪は『Staff of Maria』を短く変化させてバトンのように握りしめる。
「転べ」
動きが静止しているウォーキングタンクとすれ違いざま、杖の飾り部分(実はとっても硬い)で足元をぶん殴る澪。ウォーキングタンクに回避する術は無く、澪の思惑通り体勢を崩して転倒していく。そのダメージすら共有されて蓄積され。
ぎゅんぎゅん、と、空と大地の間を絶え間なく動きながら、雷魔法と杖の打撃で攻撃し続ける澪。『ダメージは勿論だけどとにかく足止め狙い』と強烈な雷を放ち、動きが止まった瞬間に杖で殴打。ウォーキングタンクたちは転倒させられ、成す術もなく地面に埋まっていく。
そして、澪の周りにいたウォーキングタンクたちの動きが全て止まった。否、まだ生命力のストックは残っている。その証拠に態勢を立て直そうとしている個体が現れ出している。
……が、既に時遅し。
「さて、そろそろ終わりにさせてね」
空で澪が告げる。『最後の大技で一体残らず薙ぎ払えるように』、澪はこのタイミングを作り出していたのだから。
「鳥たちよ、どうか」
その言葉に応じて、澪の周りに110を超える、あらゆる種の鳥の姿を模した炎が出現する。破魔の力を宿した炎の鳥たちは澪の杖の動きに応じて、地を這うように飛翔。炎がウォーキングタンクたちを包み込み、燃やし尽くす……!
「……ふぅ」
ようやく『止まる』ことができた。ゆっくりと空から焼け焦げた大地へ降り立った澪。その周辺には生命力の全てを燃やし尽くされ、スクラップとなったウォーキングタンクたち。そしてその姿すらも塵となっていき、骸の海へと還っていくのであった。
大成功
🔵🔵🔵
黒木・摩那
生命力の共有化とはすごい技術もあったものです。
それが数百もいるとなると……まるでアリの大群です。
アリだって個々が弱いと言っても、油断すれば噛まれて痛い思いもしますからね。
しかし! ちょうどここに新しいユーベルコードがあります。
無敵要塞に使うには少し歩が悪かったのですが、ここならば試すことができそうです。
ドローンをオブリビオンの群れのはるか上空に、群れを囲むように飛行させます。
そしてもUC【殲禍烈剣】を発動。
謎の暴走衛星からのレーザーを地上に叩き込みます。
はじめて使うので、どのぐらいのダメージなのか想像も付きませんが、威力は期待できそうです。
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ソルトレークシティを出て荒野を突き進む『ウォーキングタンク』の部隊。部隊の目標地点などわからない。わかっているのはこの大群が他のあらゆるものを蹂躙して行くであろうことだけだ。
そんな土煙を巻き起こしながら進軍するウォーキングタンクの大隊の前に、立ち塞がる猟兵――黒木・摩那(冥界の迷い子・f06233)。
「生命力の共有化とはすごい技術もあったものです」
純粋にその技術の高さに感嘆する摩那。相手に意志があれば、あるいはこれが平和的な利用であれば、返ってくる言葉もあったであろう。
しかし。
「……!」
摩那を捉えたウォーキングタンクたちは進軍速度を幾分緩めながら、しかし進軍を止めることなく、キャニスター弾を一斉射撃してくる。その動きを鋭く感知した摩那は、足元――踵に力を入れる。くんっ、と地より起き上がるマジカルボード『アキレウス』。浮いた先端から滑らかに空へと舞い上がって、華麗にキャニスター弾の散弾を回避する。
「数百もいるとなると……まるでアリの大群です」
空から眼下を見下ろし、ウォーキングタンクの大群を見る摩那。しかし、アリとて油断するわけにはいかない。
(アリだって個々が弱いと言っても、油断すれば噛まれて痛い思いもしますからね)
そう、今だってウォーキングタンクたちは、摩那に向けて絶え間なく砲撃を続けている。アキレウスを操作してその砲撃を回避しつつ。
『油断せず、一気に仕留める』とウォーキングタンクたちをロックオン。
しかし、だ。普段の摩那の戦い方ではこの数を相手にするには分が悪いはず。どうするつもりなのか……。
「しかし! ちょうどここに新しいユーベルコードがあります」
なんだって摩那?!(すごい勢いで振り向く誰か)
「無敵要塞に使うには少し歩が悪かったのですが、ここならば試すことができそうです」
まさかの新ユーベルコード登場。
そして既にその片鱗は顕在している。アキレウスで飛翔する摩那とは別方向に飛行していくドローンが数機。そのドローンたちがウォーキングタンクの大隊を取り囲むように、キャニスター弾が届かない高高度で展開する。
「誘導ドローン配置問題無し」
キャニスター弾を回避しつつ、摩那が空を見上げる。ドローンたちは摩那の意図した通りの位置へ配置され……摩那の視線はさらに高い空へ。スマートグラス『ガリレオ』を通じてデータが送られてくる。
「衛星軌道よし」
そこまで確認して。摩那が急降下する。その行動はフェイク。突撃すると見せかけて、摩那はそのまま軌道変更、大きく『戦線から離脱』する。
「目標を確認。発射!」
摩那が叫ぶとともに指をパッチンと。それを合図に、天空から迸る……赤い光! 高出力のレーザーが空から大地に突き刺さり、直後、強烈な爆発を引き起こす!
「お、おお……?」
『はじめて使うので、どのぐらいのダメージなのか想像も付きませんがー』とか思っていた摩那だが、思った以上の成果っぽかった。まさかの超爆発である。
この、謎の暴走衛星からのレーザー攻撃こそが摩那の新ユーベルコード【殲禍烈剣】であった。
「威力は期待できそう、と思っていましたが……」
改めてアキレウスで空へと舞い上がった摩那は眼下を見下ろす。そこにあったのはクレーター。もちろんウォーキングタンクの大隊など跡形もなく吹き飛んでおり。
「大成功、ですね」
【殲禍烈剣】のもたらした成果に、摩那は思わず笑みを浮かべるのであった。
大成功
🔵🔵🔵
マリア・ルート
おーけー、無双すればいいのね。
じゃあ遠慮なく『範囲攻撃』で『蹂躙』させてもらうわよ?
『早業』を合わせつつ【指定UC】発動。
そのまま敵軍に武器たちを突撃よ!動かなくなった敵は可能なら突破、無理そうなら放置して次へ!
多段ヒット系の攻撃だから止まることなく攻撃するならうってつけだし、広い場所、なんならロングレンジの敵まで攻撃できる!最高じゃない!
おまけにこの武器たちは無敵だからね、あんたらの攻撃なんかではびくともしないわ!
あ、念のため私本体への攻撃は『野生の勘』で察知して『オーラ防御』で防いだり回避しておくわね。
さあ、蹂躙の時間よ。
ワイルドハント殲滅担当、マリア・ルート――押し通らせてもらうわ!
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各所で猟兵たちの戦いが始まっている。その一角、マリア・ルート(紅の姫・f15057)が『ウォーキングタンク』大隊の進路上に立ち塞がったここもまた、今まさに戦端の火ぶたが切られようとしていた。
「おーけー、無双すればいいのね」
不敵に笑いながら、マリアは即座にユーベルコードを発動する。
「じゃあ遠慮なく蹂躙させてもらうわよ?」
直後、マリアの周辺に浮かぶ無数の武器。近接武器もあれば射撃武器もある。あらゆるレンジ、あらゆる攻撃方法を備えた無敵の【血見猛猟・百器野行】が早業のごとく展開されたのだ。
「突撃よ!」
マリアの号令に応じて、武器たちが一斉に突撃する! 射撃武器の支援を背に、空中を駆ける近接武器たち。
ウォーキングタンクたちが足を止めて、一斉に機銃掃射を行う。重機関銃が激しい音を立てて、周辺に弾幕を張り巡らせるが、それはマリアの射撃武器の斉射で相殺され、空いた空間を近接武器たちが突き抜けてくる!
それはまるで津波のごとく。
ウォーキングタンクの大群を飲み込んで押し戻していく。次々と突き刺さる攻撃が先頭にいる機体をへこましながら吹っ飛ばし、さらには後続にも攻撃の嵐は突き刺さる。
(広い場所、なんならロングレンジの敵まで攻撃できる! 最高じゃない!)
留まるところを知らない自身のユーベルコードの成果にマリアは上機嫌だ。
「おまけにこの武器たちは無敵だからね!」
機銃の攻撃に進路がズレたり、一時的に叩き落されることはあるが、マリアの想像力から生み出されたこの武器たちは彼女が挫けない限り、決して砕けることはない。
(杞憂だったかしら?)
念のため、自身への攻撃に備えて、オーラ防御を展開していたりしたわけだが、それも無用らしい。
そう、殲滅担当に防御は不要。
「さあ、蹂躙の時間よ。ワイルドハント殲滅担当、マリア・ルート――押し通らせてもらうわ!」
掛け声とともにマリアが前進する。それによって押し上げられた戦線がまだ残るウォーキングタンクの大群を圧し潰していくのであった。
大成功
🔵🔵🔵
クリスティナ・バイエンス
人型の兵器との戦いなんて、なんだかクロムキャバリアで戦ってるみたいだね
じゃあこっちもキャバリアで戦うよ、さあ行こうカグツチ
一度に多数の敵を相手取るなら【念動破砕砲】を使おう
念動衝撃波の範囲攻撃で、敵機体の内部から破壊してしまえば、装甲も関係ないしね
余裕があるならRX焔ノ剣で脚部を斬って擱座させてしまいたいね
二足歩行型は脚が一本無くなったら動けなくなっちゃうからね
わたしのカグツチは飛べるけどさ
ふう、カグツチはいい機体だけど欠点は操縦席が蒸し風呂状態な事だよ
早いとこ終わらせないとこっちが参っちゃう
●
荒野を、土煙をあげて突き進む『ウォーキングタンク』の大群はある意味、アポカリプスヘルでは異常な光景だったかもしれない。そう、その光景はまるで。
「なんだかクロムキャバリアで戦ってるみたいだね」
クリスティナ・バイエンス(炎のキャバリア乗り・f30044)は自身のサイキックキャバリア『炎神機カグツチ』のコックピットでそう呟く。モニターに映る敵軍を見てこうとも思う。
「人型の兵器との戦いなんて」
本当にクロムキャバリアみたいだ、と。もちろん、こちらは無人機で、向こうはパイロットがいることが前提の機体だけれども。
だがそうであるならば、こちらもクロムキャバリアのように戦えばいいのだ。
「さあ行こうカグツチ」
クリスティナの言葉に、カグツチの瞳がひと際強く輝く。迫りくるウォーキングタンクの大群に対して、カグツチが大きく肩を開いて、戦闘態勢へと移行するのであった。
もうすぐお互いの有効射程範囲。そこを割った瞬間が勝負だ。
……一度に多数の敵を相手取るなら。
「念動集中……」
瞳を閉じたクリスティナの呟きと同時に、ゆっくりと念動力が高まっていく。その念動力が伝う先は、カグツチの肩にある装備『BS-S念動破砕砲』。広範囲に、念動力による振動衝撃波を放つこの兵器ならば。
(一気に、やれる!)
カッ、と目を開いて、クリスティナが叫ぶ。
「……発射っ!」
直後、高まった念動能力をさらに増幅した衝撃波が【念動破砕砲】として放たれる!
地面を砕きながらウォーキングタンクの大群に迫る衝撃波。ウォーキングタンクたちが機銃掃射で迎撃を試みるもそんな程度で相殺できるモノではない。
衝撃波がウォーキングタンクに触れた途端、表面がボコボコっと凹んでいく。
(念動衝撃波の範囲攻撃で、敵機体の内部から破壊してしまえば、装甲も関係ないしね)
大隊を通り抜ける念動力の衝撃波。しかし通り過ぎるがゆえに、ウォーキングタンクたちを仕留めきるには至らない。
「追撃するよ、カグツチ!」
クリスティナの意志と操作に、滑らかに反応を返すカグツチが『RX焔ノ剣』を抜き放つ。そのまま推力移動で真っ直ぐ突撃。ウォーキングタンクと接触するか否かの距離で焔ノ剣を一閃すれば、ウォーキングタンクの脚部を切断して擱座させる。
「二足歩行型は脚が一本無くなったら動けなくなっちゃうからね」
『わたしのカグツチは飛べるけどさ』と軽口を残しながら、その場に留まることはせず、次々とウォーキングタンクの脚を切断していくクリスティナ&カグツチ。
そしてウォーキングタンクの大隊が身動きが取れなくなったところへ再度の【念動破砕砲】を放ち、今度こそウォーキングタンクの大群を仕留める。
「ふう、カグツチはいい機体だけど欠点は操縦席が蒸し風呂状態な事だよ」
戦い終わった後、クリスティナはハッチを開いて外の空気を求める。
「早いとこ終わらせないとこっちが参っちゃう」
今回はどうやら間に合ったようだ。クリスティナの視界内で動いているウォーキングタンクはなく。この場の勝利はクリスティナに軍配があがったのである。
大成功
🔵🔵🔵
ナイ・デス
(UC『加減しナイくん』『だいぶ加減してナイくん』)一撃で……
いえ、加減を間違えたら……難しいですね
じっくりいきましょうか
【覚悟】決めて『いつか壊れるその日まで』発動
光を纏い、光を放って【推力移動】キャバリアも飛ばせるパワーで自身の子供な体を吹き飛ばし高速で1体に接近
【鎧無視攻撃】黒剣鎧から伸ばした刃を突き立てに
刺されば剣を通して内から、刺さらなければ外から【生命力吸収】する光をあて、1体を通して全体の生命力を喰らおうと
散弾【第六感】で感じたら離れ同士討ち
【激痛耐性、継戦能力】避けきれなくても、囲まれてしまっても痛みには耐え、再生
光続け、再生する程に出力を上げ、遅かれ早かれ敵だけを喰らい尽くす
●
生命力の共有化という超絶な技術で以て、アポカリプスヘルの荒野を征く『ウォーキングタンク』の大群。しかし、その膨大な数も猟兵たちの活躍でその数をごりごりと削られていた。
残るはこの大隊規模のみ。
本能……があるわけではないが、何かに従ってどこかへ向かおうとしているウォーキングタンクの群れの前に。
「……」
ナイ・デス(本体不明のヤドリガミ・f05727)は立ち塞がる。この戦況を見逃すわけにはいかないから。
「……」
だがその表情は険しい。
「いえ、加減を間違えたら……難しいですね」
何かずっと考えていたらしい。結論が出たらしいナイは手足に纏う『黒剣鎧』の調子を確かめて呟く。
「じっくりいきましょうか」
覚悟を決めてナイはユーベルコード【いつか壊れるその日まで】を発動する。
ちなみに、【加減しナイくん】とか【だいぶ加減してナイくん】とか骸の海直葬なユーベルコードで一撃……とか考えていたのは秘密である。
【いつか壊れるその日まで】と、ナイは光を纏う。それは再生を担う聖なる光にして、敵対する者の力を奪う消滅の光。
その光を纏い、そして放ちながらナイが突撃する。そのパワーはキャバリアすらも空へと飛ばし、押し上げる。その光の力で以て、自身の子供のような体を押し出し、推力移動。はじけ飛んだ種子のごとく、ナイは高速で先頭の1機に接近する。
「……っ!」
短い呼気とともに、ナイが脚を振るう。直後、黒剣鎧から伸びた刃がウォーキングタンクの装甲を突き破る!
(このまま……!)
足元に意識を集中させて、ナイが力を発現する。
すべての機体が生命力を共有しているのならば。『この1体』から『全ての生命力を喰らえばいい』。単純にしてあまりにも豪快すぎる作戦。しかしこの作戦に対する阻害要素は『時間だけ』だ。
「それは読めています」
反撃のキャニスター弾の気配を第六感で感じたナイは素早くその場を離脱、次なる機体へと飛び移り、再び刃を突き刺す。そのナイに対して同士討ちもお構いなく、周辺の機体から一斉にキャニスター弾が発射される。
「くっ……」
あまりにも数が多くて回避のタイミングがずれた。腕に纏った黒剣鎧で顔と急所を守りながら、散弾の雨に耐えるナイ。
(思ったより……ダメージが?)
無い。そういえばグリモア猟兵が言っていた。気合で耐えられる程度だと。歯を食いしばって耐えるほどの痛みもなく、再生の力を放つナイであるなら、いとも簡単に回復できるダメージ量。回復出力を上げるよりは……奪い尽くす方に力を回した方が効率的と言えるほどの。
「一気に『頂き』ましょう」
防御を捨てて(というより気にしなくてよくなった)、足元に前意識を集中するナイ。吸い尽くす生命力の量が増え、周辺のウォーキングタンクの動きが急激に鈍くなっていく。
――このまま……このまま……。
相手の力を奪い続けるという、ただただ静かな時間が流れ……そして。
がらがらん、と大きな音を立ててウォーキングタンクたちが崩れ落ちていく。生命力のプール、そこに満たされていた生命力という水が枯渇した瞬間。ナイの光が全てを喰らい尽くした瞬間。
「……ふぅ」
吐息とともにナイを包んでいた光が消える。
「終わりましたね」
ナイの視界内で動いているウォーキングタンクは既になく、この荒野に出撃していたウォーキングタンクは全て、猟兵の手によって屠られた。
「戻りましょう」
まだ戦争は、『アポカリプス・ランぺージ』は終わっていない。
ナイは激化していく戦争へと思考を切り替えて。
動くものがいなくなった荒野を後にするのであった。
大成功
🔵🔵🔵