アポカリプス・ランページ④〜 ガーディアンフォース
「アポカリプスヘルでの大きな戦いの事は既に知っているなカメラート」
いつも被っている軍帽の向きを両手で正すミーティア・シュヴァルベ(流星は燕が如く・f11420)は幼いながらも重みのある口調で切り出す。
「無論、今までのカタストロフを起こそうというオブリビオン達との戦いと変わりがないと言えば変わりはない。私が、我々が、そしてこの世界に住む人々が望むのは勝利だ。だから、これまで通り勝ちに行くぞカメラート!」
集まった猟兵達へと発破をかけたミーティアは自身の見た予知の内容を話し始める。
戦いの舞台は「死の谷」デス・バレーに築いたヴォーテックス一族の要塞だ。
「無論、ただの要塞ではない。その中ではオブリビオン・フォーミュラであるスーパー戦車のスーパーウェポンすら無力化するという禁断のコンピュータウイルスの研究を行っていたらしい。その研究の成果か、この要塞の守る戦車型オブリビオンは、こちらの武装を一時的に無力化する侵蝕プログラム弾なる弾頭を装填しているとの事だ」
武器や防具で攻撃を防いでしまえば、一気に状況は不利になる。武具に攻撃を当てない、或いはそもそも武具を使わないという方法でこのオブリビオンを撃破するしか道はないという。
「戦場の舞台は室内になる。戦車型オブリビオンが入れるだけの大きさはあるが、戦車特有の機動を使った攻撃という物は考えなくていいだろう。厄介なのは砲と装甲で、戦車対歩兵で、歩兵側がまともに武器を使えない等、死地に飛び込むようなものかもしれん。だが、お前達ならできると信じている!作戦名はシンプルに「コードレッド」とでもしようか。活躍を期待しているぞ、カメラート!」
風狼フー太
スーパー戦車……スーパーウェポン……。あ、いつもお世話になっております風狼フー太です。
ついに始まったアポカリプス・ランページ。その戦いの一助になれば、とシナリオの運営をさせてもらいます……スーパーってなんだろうなぁ。
プレイングボーナス……武装の無力化への対策を行う。
プレイングボーナスはこのようになっております。敵の攻撃を武装によって防ぐことなく攻撃を行い、撃破するというプレイングに対してボーナスが付きます。
なお、今回の戦いはシナリオの参加以外にも、トップページにあるアポカリプスアタックから投票を行う事でも敵戦力を減少させる事が出来ます。
それでは、皆様の素敵なプレイングをお待ちしております!
第1章 ボス戦
『暴走戦車』
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POW : オーバーキャノン
自身の【戦車砲のうち1本】を代償に、【ビルを消し飛ばす程の爆発力】を籠めた一撃を放つ。自分にとって戦車砲のうち1本を失う代償が大きい程、威力は上昇する。
SPD : 全門発射
【何本もの戦車砲から砲弾の連射】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ : セメント弾
【主砲】から【速乾性セメントを詰めた特殊砲弾】を放ち、【空中で炸裂した砲弾から降り注ぐセメント】により対象の動きを一時的に封じる。
イラスト:8mix
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
御園・桜花
「武装の無力化と言う事は。武装でないものからの攻撃は延々徹る可能性がある、と言う事ですよね?」
UC「エントの召喚」使用
戦車の下から敵を貫く木の根で攻撃させ車体を貫き持ち上げさせる
「普通の戦車は水平方向より下への砲撃は難しいですし、足止めにもなるでしょう?それに、もしも木の根が侵食されたとしても、切り離してどんどん別の根で貫通していけば結局動きは鈍くなりますもの。故障個所をなかった事にする攻撃ではないのですし」
敵の攻撃は第六感や見切りで躱す
仲間の攻撃が封じられそうなら、積極的に前に出て盾受けする
「私の攻撃は、既にエントに依頼済みです。それなら、他の方の攻撃機会を増やす方が効率が良いと思うのです」
無機質な印象を受ける鉄で出来た大部屋。その床や壁、天井を突如、幾つもの木の根が貫いてゆく。
床や壁を太い根がアーチ状に、細い根が網目に、天井から重力に従い下に垂れ下がり、大小様々な根が張り、しばらくして部屋全体を覆いつくす。
「武装の無力化と言う事は、武装でないものからの攻撃は延々徹る可能性がある、と言う事ですよね?」
女性の声を聞き取り、その方向へとオブリビオンの砲身が向く。轟音と共に放ち、この状況を生み出したであろう人影の前で炸裂したオブリビオンの砲弾は、その中身である速乾性セメントを御園・桜花(桜の精のパーラーメイド・f23155)へとまき散らす。
「おいでませ我らが同胞」
桜花の声に合わせて鉄の床が軋む音が響き、鉄を引き裂く甲高い音と共に彼女の前に横へ並んで飛び出た巨大な木の根がセメントを防ぐ。
当然セメントが触れた箇所から侵蝕プログラムによる侵蝕が始まるが、その先にある部分を切り離してしまえば、侵食が根全体に広がる事はない。
「エント、お願いします」
再びの桜花の声と共に、今度は部屋全体に地響きが鳴り響く。やがてそれが止み、再び鉄の床が軋む音がオブリビオンの真下から響き始める。
「普通の戦車は下から攻撃される……なんて事、想定していませんよね?」
またしても鳴り響いた鉄を引き裂く音と共に、尖った太い根がオブリビオン戦車の陣取る床の下から勢いよく天井へ。
真横から撃たれる事しか想定していない防御を、桜花の自然の槍は貫いたのであった。
成功
🔵🔵🔴
黒曜・鵺
・普通の戦車ならばこちらが死角をつきやすくもありますが、この戦車は多数の砲門を持つことで動かずとも戦える、と。これは厄介ですな。
・武具への攻撃は…私は徒手空拳みたいなものですし、とにかく弾を避ける&狙わせないの2つを実行しましょう。
液状化して地を這って「目立たない」ようにし、ついでに「迷彩」と「ジャミング」を用いて戦車のセンサー類を攪乱。「オーラ防御」の力場を「念動力」で歪ませて避けきれなかった時に弾が逸れるようにすればいいでしょうか。
・そして狙うは本体ではなく砲塔。UCで砲身内で砲弾を止め、一撃を以て無駄打ち&内部爆破を誘発します。一本でも減れば死角が生まれる。次の方、機は作りましたよ。
空桐・清導
POWで挑む
協力やアドリブも大歓迎だぜ
とんでもねえ戦車だな。
…いや、もう戦車じゃなくねえか、あれ?
さてと、当たると武装が使えなくなるか
なら解決策は一つ!
UCを発動して[オーラ防御]を展開して全身に纏う
こいつで弾頭をシャットアウトし、後はステゴロだ!
光焔を拳に纏い、低空飛行で高速移動
攻撃は[気合]で避けながら砲門が向けられない懐に入り込むぞ
デカいことが仇になったな!
自爆覚悟でオーバーキャノンを至近距離で発射しようが無駄だ
ビルを消し飛ばす威力でも、
オレのヒーローの矜持、そして[勇気]は砕けねえ!
拳に[力を溜める]
[怪力]で[装甲を砕き]ながら、連撃を叩き込む
そして、全力の右ストレートでトドメだ!!
「とんでもねえ戦車だな。……いや、もう戦車じゃなくねえか、あれ?」
空桐・清導(ブレイザイン・f28542)がそのような感想を抱くのも無理はないだろう。戦車の主砲はおおよそ一つが相場だが、目の前にいるオブリビオンの戦車に搭載されている主砲は複数に及ぶ。
これだけの武装を積めば、普通なら何かしらの不具合が起こる物だが、現にオブリビオンの戦車は何の問題もなく稼働を続けていた。
「主砲が一つしかない普通の戦車ならばこちらが死角をつきやすくもあります。しかしこの戦車は多数の砲門を持つ事で死角を作らず、そしてこの場所であれば動かずとも戦える、と。これは厄介ですな」
一方で、黒曜・鵺(影渡り・f10896)は冷静に、この戦車の利点を連ねている。多数の砲門があれば、攻撃する際に死角を減らす事が出来、それは大部屋と言う機動力を求められないこの場において大きな利点となっているのは確か。
そして。その多頭の砲塔が、猟兵二人の方へと向いている。
「まあ、つまりだ」
「ええ、難敵という事です」
顔を見合わせ頷き、それと同じくして飛来する幾つもの砲弾を避けて、二手に別れた二人。死角の無い敵の虚を突く為、ブラックタールの体を黒色の液体と化した鵺を見た清導は、全身を金色のオーラで纏うと堂々と主砲の射線に立ち光と炎を纏う拳を握り締める。
「当たると武装が使えなくなるなら解決策は一つ!こいつで弾頭をシャットアウトし、後はステゴロだ!」
声を張り上げ、気合を入れて、ヒーローの矜持と勇気を、胸に、心に、そして拳に。
戦いの間に考える事は少ない方がいい。砲弾の直撃を避けて、ダメージをオーラで防ぐ。武器を使わなければ侵食プログラムの効果が発動する事はない。
床からほんの少し浮かんだ清導の身体はまっすぐ進みながらも、狙いを付けられない様、上下左右に動いてオブリビオンの元へ。対するオブリビオンも近づけさせまいと、砲身を犠牲にする程の威力を持った砲弾を発射。
大きく体を逸らして直撃を回避するが、砲弾が横を通り過ぎる余波で横に吹き飛んだ清導。
壁に両足を付けて受け身を取り、追撃はさせまいと清導は再び体を浮かせる。
だが、追撃の砲弾の代わりに清導へと飛んできたのは、砲塔内で起こった大爆発による爆風と、耳をつんざく爆発音。
「派手に、やるじゃん!」
誰が、何をしたかを把握した清導は、オーラを前方に集中させ爆風と爆音を防ぎ、その隙に戦車の懐へと潜り込み、車体へと拳を突き立てる。
上空へ突き上げて放った拳によって僅かに浮き上がる。その隙をついて液状のまま飛び乗り、砲塔の上で再び人型となった鵺もまた、拳に力を込める。
「大立ち回り、ありがとうございます。お陰で楽が出来ました」
清導がオブリビオンに立ち向かっている間に、液体状になって身を隠した鵺はゆっくりと、気が付かれない様に近づいてユーベルコードの射程内へと踏み込んでいた。
そして、彼に向けて撃っていた砲弾の内の一つを念動力で砲塔内で停止させ、その事を知らずに追撃の砲撃を行った事で砲塔の内部で弾と弾が接触し、大爆発を起こしたのだ。
「一撃を以て、終わりとさせてもらおう」
今度は上から下へと突き抜ける拳がオブリビオンを襲う。
先程の爆発で破壊されていない砲塔へと向けられた一撃は、鉄の装甲を通り、その中にある砲弾へと伝わり、二度目の大爆発を起こしたのであった。
成功
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マオ・ブロークン
……屋内で、強力な。砲塔を、振り回せるのは、
それだけ、丈夫な。つくりの、要塞って、ことなのかな。
破壊、工作も。一筋縄、じゃ、いかなさそうだし……
まずは。あれを、片付けてから。考え、ないと。
セメントの、砲弾。ただでさえ、あたしは、足が、遅い、ので……
当てられたら、やっかい。対策を、うたないと。
ここは……【オフィーリアの微睡み】。
水中の、物理法則、で。室内を、満たして、やる。
速乾、セメントの、溶剤も。空気が、無ければ……
うまく、はたらかない、はず。
それに。乾いた、大地で、走るための、戦車なら。
一度、水浸しに、なるだけで……不具合、だらけ、でしょう。
あとは……装甲ごと。丸ノコで、切り裂いて、やる。
「……屋内で、強力な。砲塔を、振り回せるのは、それだけ、丈夫な。つくりの、要塞って、ことなのかな」
駆動音とおぞましい刃の回転音を響かせる、両手で無ければ持てない程の巨大な丸ノコを持った両腕が、それをオブリビオンの戦車に届ける為に動く両足が、軋みながら鈍く動く。
心臓や、呼吸の鼓動を最後に聞いたのは何時であったか。脳に行く血液も少なく思考も鈍いが、それでもこの要塞の無力化には目の前にいるオブリビオンの破壊が先決だと判断はできる。
マオ・ブロークン(涙の海に沈む・f24917)の魂は朽ちる事無く、過去の存在を屠る為、朽ちたはずの自らの体を前へ、前へと進めていた。
「セメントの、砲弾。固まったら、動けない。ただでさえ、あたしは、足が、遅い」
そして奇妙な事に、彼女とオブリビオンがいる大部屋は巨大な水槽の様に、昏い蒼に沈んでいたのである。
「当てられたら、やっかい。だから、対策」
雨の如く流れ落ちた彼女の涙によって、水没している事を再現された部屋の底を脚を引きずり動くマオ。決して素早いとは言えない彼女の前進を止めるべく、砲塔を向けるがその先から砲弾が、爆炎が飛び出す事はない。
元より地上を奔り、敵を屠る様に、戦車という物は造られているのだ。完全に水没した状況に対する術など持ち合わせているはずもなく。
「……つか、まえた」
遂に目的の場所、オブリビオンの元まで到達したマオは、溢れる涙が止まらない、悲しみの張り付いた顔をオブリビオンへ向けて、両手の丸ノコを振り上げ、ゆっくりとその車体へと振り下ろしたのであった。
大成功
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筒石・トオル
武装の無力化ね……当たらなければ問題ないだろう?
UC『あやかしメダル「ぬらりひょん」』で敵の意識からこちらの存在を逸らしつつ、フック付きチタン製ワイヤーを天井などに引っ掛けて敵へと接近する。
念の為【残像、目立たない、迷彩】でより気付かれないようにし、【見切り、フェイント、オーラ防御】で回避と防御を上げておく。
攻撃は熱線銃で。
射程距離に入り次第【スナイパー】で前面の換気口部分を狙い撃つ。
排気が上手く行かなければ、熱が内部に籠り動作不良を起こすはず。
スーパーな敵だからこそ、最小限の力で倒してみたいって思わない?
カラン、と鉄の上に何かが落ちた音が響く。何かが、自身の上部装甲に落ちた事をオブリビオンは確かに探知した。
何かしらの攻撃である可能性があると、周囲を念入りに探査するオブリビオン。その結果、周囲に異常らしき物は見つからないと判断。
そう、判断したはずであった。
彼は知る由もないが、今その上には小さなコイン状の物が張り付いていた。その名をあやかしメダル、ぬらりひょん。そして、これが張り付いている間は、敵を視認しづらくなるという効力がある。
「武装の無力化ね。当たらなければ……そもそも気が付かれなければ問題ないだろう?」
フックを天井の突起に掛けて、そこから伸びるワイヤーを使い、振り子の要領で急接近した筒石・トオル(多重人格者のマジックナイト・f04677)はオブリビオンの真上まで来るとワイヤーを手放し車体の上へと両足を乗せる。
嫡子の衝撃は流石に誤魔化す事が出来ず、オブリビオンもトオルの存在に気が付くが、時すでに遅しである。
「スーパーな敵だからこそ、最小限の力で倒してみたいって思わない?」
すぐさま戦車の前方へと移動したトオルは、両手に持った熱線銃を下に構える。
狙うは排熱を行う換気口部分。そして、その先にあるエンジン部分。
「チェックメイト、だよ」
一発目の弾丸が換気口部分の鉄柵を焼き切り、二発目の弾丸がその中にあるエンジンを貫いた事を確認したトオルは、再びワイヤーを天井に引っ掛けて移動し、戦車と距離を取る。
それを合図に燃料へ引火し大爆発を起こすオブリビオン。炎に包まれ煙が巻き起こる部屋に、先程まで響き渡っていた駆動音はもうなく、この戦いの終結を物語っていた。
成功
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