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アポカリプス・ランページ③〜突撃、地下のサーバー迷宮!

#アポカリプスヘル #アポカリプス・ランページ

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●その大地は燃えている
 カリフォルニア州エルドラド郡。
 かつて巨大な黄金鉱脈を擁し、黄金郷の名を恣にしていたこの都市は、今や燃え盛る炎に包まれた地と化している。

「と見せかけてー、って感じなんですよ」

 グリモア猟兵のサージェ・ライト(バーチャルクノイチ・f24264)が緊張感のない声で話をつなげる。
 もちろんアポカリプスヘルでの戦争『アポカリプス・ランページ』についての話。
「実はこの都市の地下に、『フィールド・オブ・ナイン』のひとり、最強格のソーシャルディーヴァ『プレジデント』の大規模通信サーバをがあります」
 上手いこと隠したものである。燃え盛る炎の大地にわざわざ足を踏み入れる者はいまい。
「プレジデントはここにはいないんですが、ココを叩くことでプレジデントの戦力にダメージを与えることができるんですよ!」
 というわけで行き掛けの駄賃ではないが、スパーンと壊して行ってほしい。
「名付けて、『突撃、地下のサーバー迷宮!〜ぽろりはないけど、罠はあるよ!』大作戦です!」
 このクノイチ、絶対年齢偽ってるよなーと思った猟兵がいたとかいなかったとか。

●地下のサーバールームを迷宮たらしめているもの
 さて、作戦決行にあたって伝えることがひとつ。
 この地下にある大規模通信サーバは、プレジデントにとっての要、逆を言えば弱点となり得る場所。そんなところを無防備に放置しているわけがない。
「罠がねーすごいんですよねー」
 しろめになりながらサージェが告げた。そう、地下への入り口からサーバールームの入り口までの間、これでもかっていうくらいの罠だらけなのである。
「落とし穴はもちろんのこと、飛び出る槍や上からの落石、転がってくる岩に水責めとフルコースです」
 ちなみに毒ガスや赤外線トラップもあるとのこと。爆弾もあるわけでに『爆発したらサーバールーム壊れるんじゃ?』と思った猟兵の皆さま。
「サーバールームは超頑丈で、罠が発動したところで中のサーバーはぴんぴんしてます」
 ついでに入り口以外からの侵入は現実的ではない。結果的に罠を乗り越えていくのが正解なのだ。
「中に入ってしまえば後はユーベルコード一発でサーバー破壊できますので」
 頑張って乗り越えてほしい。
「それじゃよろしくお願いしまーす」
 そう言ってサージェは猟兵たちを送り出すのであった。


るちる
 まいどです。お世話になってます、るちるです。
 まずはひとつ、アポヘル戦争シナリオお届けしまーす。

●全体
 1章構成の戦争シナリオです。
 冒険で戦闘ありませんので、シリアスにクリアする必要はありません。ユーベルコードの指定も必要ないですが、罠を突破する意思が無いプレは流させてもらうかも?

 皆さんに進んでもらうのは鉄製の真四角い通路になります。サーバー構築に当たって道もしっかり整えた、まさに地下の秘密基地って感じです。ここにありとあらゆる罠があります。
 罠についてはオープニング参照。こんな罠が欲しい! という方はプレイングで指定いただければ増えます。
 ちなみに罠は全部機械仕掛けです。回路や電源、あるいは制御を破壊できれば罠自体も無効化できるでしょう。

 プレイングには、『どんな罠』を『どうやって乗り越えるか』をお書きください(複数可)
 何も指定なければ、落とし穴・槍が飛び出てくる・電気ショックを与える機械触手の3点セットになります。

 このシナリオには特別なプレイングボーナスがあります。活用すると攻略が楽になるかも!
(=============================)
 プレイングボーナス……対侵入者装置を回避または解除する。
(=============================)

●補足情報
 このシナリオは「⑰プレジデント」の支援シナリオになっています。


 プレの受付はオープニング公開から。
 ただし、リプレイ執筆は先に公開されているものを優先して書きます。速度はゆっくりになりますのでご注意ください。

 それでは皆さんの参加をお待ちしています!
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第1章 冒険 『データセンター・ラビリンス』

POW   :    罠を力ずくで破壊する

SPD   :    罠を目ざとく発見し、避けて通る

WIZ   :    クラッキングで罠を無力化する

👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

アハト・アリスズナンバー
なんでこんなに罠の種類が豊富なんです?
作った人は何考えてんですかね。……常人に理解できない事考えるから、こうなる訳か。

施設にドローンを通じてハッキングしつつ、UCを起動して大量の情報データを他の個体達に預けて、安全な場所の結果が帰ってきたら私は罠のない所や無力化したところを行きましょう。
マップデータを得られたのなら、ダッシュしつつ他の猟兵が罠のない所を通れるようにマーキングしておきます。
ちなみに私が回避した罠は酒のあるトラップでした。どうやら試飲させた所を槍で襲うようですね。危うくかかるところでした。だって酒がそこにあるんだもの。



●通路A・入り口
「なんでこんなに罠の種類が豊富なんです? 作った人は何考えてんですかね」

 地下へと繋がる通路の入り口。その入り口を気だるげな瞳で見下ろしつつ、アハト・アリスズナンバー(8番目のアリス・f28285)が呟く。その口にはタバコが運び込まれ、タバコの先端が赤く灯る。……しかし、酒にタバコってどこまで堕ちる気なのかこの娘。
「……常人に理解できない事考えるから、こうなる訳か」
 そんなクズ(?)な嗜好とは裏腹に、彼女は既に手を打っている。こと戦場において彼女は『優秀な固体』なのだから。
 グリモア猟兵の話によれば、この施設はやけに電子機器寄りの制御を頼りにしている。つまり――。
 アハトが視線をあげる。そこに在ったのは空に滞空する『ソード・ソーシャル・ドローン』――アハトを含めた『アリスズナンバーモデル』のネットワーク中継器でもあるドローン。
「順調、ですか」
 ドローンを介してハッキングを仕掛けつつ、ユーベルコード【アリスインデジャヴ】。ハッキングで得た情報を瞬時に他のアリスズナンバーモデルへ同期。彼女らを並列コンピュータのようにすることで超速の計算結果を得る術を以て、アハトは罠ごと全てを解析しようとしていたのだ!

 『この結果は、最適化された最新培養クローン脳の提供でお届けします』

 変なアナウンスがドローンから流れたけど気にしないで欲しい。検証終了の合図である。
「行きましょうか」
 タバコを地面に捨てて足の裏でぐりぐりっと火を消す。そしてアハトは入り口へ飛び込んでいくのであった。

●通路A・踏破
(次は……こっちか)
 脳内にダイレクト送信されてくるマッピングデータ。そこに記された完全万全安全なルートを何事もなく駆けていくアハト。時折、『ヴォーパルソード』でがりがりっと通路の壁にマーキングをして後から来る猟兵たちのための印を残す。
 このまま行けば、何事もなく到達する。
 罠の立場が全然ねー。仕方ないねハッキングされちゃったんだもの。
 だがそこでアハトは足を止める。視線の先にあったのは……なぜか一升瓶に入った酒であった。
「……」
 てってってっと軽快に近づいていって、がっ、と奪って、ごくごくごくごく。ぷはーっ。
「どうやら試飲させた所を槍で襲うようですね」
 そう言って酒から口を離したアハトは壁を見る。そこには射出口を開けたままで静止している槍トラップがあった。もちろんハッキングで解除してあるのは知っているので安全。
「危うくかかるところでした。だって酒がそこにあるんだもの」
 躊躇いなく駆け寄っていった姿を見れば、なんとなく分かる気がする。

 まぁともあれ。こうして難なくアハトは通路の罠をクリアしていったのである(戦利品:酒)

大成功 🔵​🔵​🔵​

アイ・リスパー
「フィールド・オブ・ナインが持つ大規模通信サーバー!
それはぜひ、私のものにするとしましょう!」

待ち構えている罠は【演算加速】で強化した電脳魔術で解決です!
具体的にはトラップを作動させる回路や電子機器をハッキングすることで強引に突破しましょう。

「よし、これで最初の罠は無力化できましたね!」

罠とは発動させる前に勝負が決まっているものなのですよ。(偉そう

「では、この調子で……
って、ああっ、この能力、一度使うとしばらくオーバーヒートして電脳魔術が使えなくなってしまうんでしたっ!?」

大岩に追われたり(運動音痴)、水で溺れかけたり(泳げない)、ゾンビに襲われたり(お化け嫌い)しながら地道に進むのでした。



●通路B
 その日、アイ・リスパー(電脳の天使・f07909)は空から舞い降りた! いや、転送先が何故か空だっただけである。きっとグリモア猟兵が手を抜いたんだね。
「あいたっ!?」
 そしてここで着地に失敗するのがリスパークオリティ。期待を裏切らない我らが電脳の箱庭の団長である。
 まぁそれはさておいて。

「フィールド・オブ・ナインが持つ大規模通信サーバー! それはぜひ、私のものにするとしましょう!」
 意気揚々というか、欲望だだ洩れなアイさんでした。

 そんなわけで罠が待ち受ける通路へ突入である!
「ふっ。待ち構えている罠は【演算加速】で強化した電脳魔術で解決です!」
 速攻で必殺カードを切るアイ。
 説明しよう! 【演算加速】とはリミッターを解除して電脳魔術を使用することで演算速度を超加速。この後訪れる『電脳魔術使用不能時間(オーバーヒート)』を代償に、電脳魔術の精度を劇的に上げる術である! たぶん。
 これによって行うことと言えば、具体的にはトラップを作動させる回路や電子機器をハッキングすることで強引に突破だ!
「よし、これで最初の罠は無力化できましたね!」
 あらゆる罠を無効化して、悠々と通路を突破するアイ。
「ふっ。罠とは発動させる前に勝負が決まっているものなのですよ」
 偉そうというか、まごうことなきドヤ顔である。
 だが、まだ通路は終わりを見せない。次なるセクションが続いているのだ。
「では、この調子で………………って、ああっ!?」
 しばしの沈黙のあと、叫ぶアイ。
「この能力、一度使うとしばらくオーバーヒートして電脳魔術が使えなくなってしまうんでしたっ!?」
 さっき説明したやん? 何故に使用者が忘れているのか!! いや、リスパークオリティとしては高品質基準でした。

 カチッ。

「え?」
 そしてスイッチを踏むのもリスパークオリティ。
 ごんっ、と大きな音を立てて大岩が後方に落ちてきた。アイは地下に向かっているわけで、通路もまた地下に向かって傾斜がある。つまり、うん。
「いやぁぁぁぁぁぁぁ?!」
 絶叫しながら超ダッシュするアイ(運動音痴)。だがスタミナがない!
「も、もう……うにゃぁっ!?」
 ざぶーんっ、と派手な音を立てて水落ちするアイ。前見てなかったので落とし穴(水たっぷり)に落ちたんですね。
「ちょっ、まっ、私およげな……?!」
 知ってます。けど助けは無い、今日は相方がいない! がんばって!
 そんな声が聞こえたのかどうか、アイはどうにか浮上して落とし穴から這い上がる。
「はぁっはぁっ……死ぬかと……!?」
 最後まで声が出せなかったのは、視界に絶対収めたくないモノが見えたからである。
「ぞんびーーーー!?」
 お化け嫌いなアイは一目散にサーバールームへダッシュするのでした。

大成功 🔵​🔵​🔵​

菫宮・理緒
サーバーに突撃ってことならがんばっちゃうよ。
頑張ったお宝は『情報』ってことでいいんだよね!

サーバールームまでいくとなると物理的にいろいろ突破しないといけないみたいだけど、
ここまで大規模な情報施設なら、施設内はオンラインでつながってるよね。

いちばん近い端末……出入り口の管理とかしてるのからアクセスできないかな。

端末を確保したら【電脳潜行】でネットワークの中に潜り込んで、
電脳の中を進んで、メインサーバーまで行くことにしよう。
電脳の中にもウイルスとかあるかもしれないけど、ここならわたしの領域だからね。
クラッキングして潰していっちゃうよ!

ぽろりは、サージェさんにお任せしておけばいいよね。忍べてないし。



●通路C
「……んぅ? なんかアイさんの悲鳴が聞こえたような?」
 地下の大規模サーバールームへの通路を進む菫宮・理緒(バーチャルダイバー・f06437)は少し立ち止まって振り向いて、首をこてん。しかし、耳を澄ましてみても何も聞こえない……否、聞こえるのは罠を駆動させる動力音。
 気を取り直して、理緒は通路の先、その先にあるであろうサーバールームへ視線を向ける。
「サーバーに突撃ってことならがんばっちゃうよ」
 そう、この手の作戦は理緒の大好物だったのだ。
「頑張ったお宝は『情報』ってことでいいんだよね!」
 ここ最近で一番のテンションでホロディスプレイを出現させる。
 目的の端末まで、もう少し。

「ここ、だー!」
 とある場所に辿り着いた理緒は速攻でハッキング、通路の壁に隠された隠し端末を暴露する。と同時に端末にアクセス、あーんどハッキング!
(ここまで大規模な情報施設なら、施設内はオンラインでつながってるよね?)
 『最終目的』のサーバールームまでいくとなると、物理的にいろいろ突破しないといけない。しかし、彼女は電脳メイド……じゃなかった、バーチャルダイバーである。

 どうして『直接突破』にこだわる必要があるのか。

『認証クリア……ログ、イン』
 ユーベルコード【電脳潜行】発動。直後、理緒は自身の意識を電脳世界にダイブさせて、電脳の世界に自身を出現させる。彼女にとっては電脳の世界こそが本領発揮の場。
 外を突き進むくらいなら、電脳の中を進んでいく方が簡単なのだ。すなわち、『中から』罠を突破して、メインサーバーまで辿り着く作戦!
 イメージとして顕現させた自分のアバターで電脳の中を駆ける理緒。
(電脳の中にもウイルスとかあるかもしれないけど、ここならわたしの領域だからね)
 勝手知ったるなんとやら。走りながらも理緒は素早く探索電子を走査させて自身の脅威となるウィルスを見つけ出す。
「とおーっ」
 声に意味があるのかどうかはさておき。見つけたウィルストラップに対して、速攻クラッキングをかまして、ぷちっと潰す。それを繰り返しながら順調に進むと……メインサーバーが見えてきた。
(ぽろりは、サージェさんにお任せしておけばいいよね。忍べてないし)
 唐突なグリモア猟兵いじりこれはひどい。『忍んでますから! クノイチですから!』という幻聴が聞こえた気がするが、気にせずに。サーバーに対してクラッキングを仕掛ける理緒でした。

大成功 🔵​🔵​🔵​

黒木・摩那
地下の迷宮とかアルダワを思い出しますね。
しかも、トラップだらけとかも同じ。ただ、罠が電気仕掛けなのは大きな違いです。
クリアボーナスの宝物もデータサーバーですし。

その手の罠はUC『虚空災禍』で一発クリアかもですが、使用すると寿命縮みそうですからね。大切に使わなくては。

そんなわけで小さい罠は堅実にスマートグラスで探知したところをグローブ『ラファル』を通して【ハッキング】。手が届かないところはヨーヨー『エクリプス』を引っ掛けて、システムを乗っ取ります。

センサーに掛からないような原始的な罠は【第六感】頼みですね。

サーバールームの強制切断とか、爽快そうですね!



●通路D
 『プレジデント』擁する地下の大規模通信サーバーのサーバールームに向かう通路。
 無機質な鉄の通路にブーツの音を響かせながら黒木・摩那(冥界の迷い子・f06233)は一歩一歩慎重に進んでいた。
(地下の迷宮とかアルダワを思い出しますね)
 今は無き、っていやいやまだあるけども。戦争などで散々トライしたあのダンジョンの、『トラップだらけ』とかに近しい感覚を肌で感じながら、しかし摩那はその違いに着目する。
(ただ、罠が電気仕掛けなのは大きな違いです)
 そう。アポカリプスヘルに魔法的な要素は少ない。つまり、あるとしたら電気かもっと原始的な仕組みのどちらか。
 そう考えながら摩那はスマートグラス『ガリレオ』――眼鏡型の、そのレンズに情報を投影するHMDウェアブル端末に手を伸ばす。相手が機械ならこれで周囲の情報を収集・解析する。
「クリアボーナスの宝物もデータサーバーですし、ね」
 そんな軽口を叩いている内に、摩那はレンズに映る情報から分析結果を受け取っていたのであった。

 その実、摩那には一撃必殺(?)の大技【虚空災禍】という手がある。ただ……この技にはリスクも大きい。
(一発クリアかもですが、使用すると寿命縮みそうですからね。大切に使わなくては)
 使用の強度に応じてその代償は変わる。何があるかわからない以上、今はシンプルに堅実に進むのが吉、と判断したのだ。

 周辺をチェック。この辺りには身体能力のみでクリアできるような小さい罠しかない。その位置と罠を正確に把握して、難なくクリアしていく摩那。
 そして第一ポイント。
「ここですね」
 えいやっと気合(?)を叩き込んで、べぎっと通路の壁を破壊する摩那。その奥に在ったのは小さな端末。どうも所々にこういった中継点が設置されているようだ。
「これをこうしまして」
 無造作に端末へ手を伸ばす摩那。その手に装着している指ぬきグローブもただのグローブではない。サイキックグローブ『ラファル』――線維型演算回路編み込み、電子情報の入出力どころか、電撃攻撃も可という超ハイテク装備である。つまり、これで端末を握るということは。
「えい」
 バチッ。ひゅーん……。
 あまりにも合理的な破壊方法に、幾分悲し気な音を立てて、端末がダウン。周囲の罠もまとめて沈黙する。
 こんな感じで順調に周囲の罠を潰していった摩那であるが、不意に。
 スマートグラスに映った映像に違和感を覚える。これまで潰してきたような小さなネットワークではなく、そのネットワークそのものを支配する大きな端末がある。
「これは……大当たりですかね?」
 そう言いながら歩く速度を落として念入りに周辺をチェック。どうやら目標は上……すなわち天井裏に配置されているようだ。
「どうしてあんな位置に……」
 と思わないではない。あんな手の届かないところ、攻撃も届かないがメンテナンスも面倒なのでは?
 しかし、摩那は逡巡することなく、次なるアイテムを取り出す。
「なら、こうするしかありませんね!」
 そう言って摩那が握るのは超可変ヨーヨー『エクリプス』。構えた右手から飛翔したエクリプスが天井を突き破ってそのまま端末に絡みつく。
「耐磁準備完了。集束を確認。照射開始」
 一瞬。1秒にも満たない時間、強力な電磁パルスがエクリプスのワイヤーを伝って端末に叩き込まれる。摩那必殺の【虚空災禍】炸裂。
 バヂッと、強烈に鈍い音がして、罠の制御系が一気にダウンしていった。
「ふぅ……」
 ようやくひと息つく摩那。後はあるとしたら、センサーにもひっかからない、電気頼りではない原始的な罠。例えば落とし穴とか。
「これは第六感頼みですね」
 と自身の第六感を頼りに突き進んだ摩那は、その後特に問題なく難なくサーバールームへと辿り着いた。
 ここまで来たら後やることは一撃。
「サーバールームの強制切断とか、爽快そうですね!」
 構えた魔法剣『緋月絢爛』に電気の力を纏ませながら一閃! 摩那はサーバーを強制切断するのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

レン・ランフォード
初めてきましたアポカリプスヘル
一度滅んだからと言って、また滅んで良いわけがありません
必死に生きている人たちのためにも
道を繋ぎましょう

様々な罠が待ち構えている道
ですがそれを突破するのが忍者のお仕事です

飛び出る仕掛けは壁や床の繋ぎ目等に警戒を
壁が開いて飛び出るタイプなら開くというワンアクションがあるので
そちらの回避は余裕です
その上で『第六感』も動員し警戒
罠には『騙し討ち』や『フェイント』もありますからね

扉がある所は閉じ込めらるのを警戒
壁やシャッターが下りてくる事もありますが
扉や降りて来そうな部分に手裏剣を叩き込んで楔にして
閉じ込めらるのを防ぎましょう
最悪【剣刃一閃】で切り開きますが



●通路E
「初めてきましたアポカリプスヘル」
 グリモア猟兵の転送後、レン・ランフォード(近接忍術師・f00762)は周囲を興味深そうに見渡しながら、そう呟く。
 荒廃とした光景、人が生きるには厳しい世界。それでも。
「一度滅んだからと言って、また滅んで良いわけがありません」
 ましてや、それが自然の流れでないのなら。
「必死に生きている人たちのためにも……道を繋ぎましょう」
 そう言って、レンは白いマフラーで口元を隠す。
 これよりの彼女は忍。そして突破するのは『プレジデント』擁する大規模通信サーバーへの道である。

(様々な罠が待ち構えている道。ですがそれを突破するのが忍者のお仕事です)
 蛇の道は蛇、とはよく言ったもので。否、どちらかといえば、こういうことはレンの方が『専門』だ。

 さも当然のごとく、レンは通路の中を駆け抜けていく。何も無い、とっかかりすら無さそうな無機質な鉄の通路とて彼女から見れば……穴だらけだ。
(まず、あそこ)
 無造作に投げつける苦無。それに反応して壁から槍が飛び出る。
「継ぎ目が荒いですね」
 と言い残してその場を突破。
 直後、がこん、と足元が抜ける。
「……!」
 が、落とし穴が開き切るよりも早く。レンの体は床を蹴ってその場を回避している。
「このタイプの罠はワンアクションがあるので余裕です」
 身に沁み込んだ動きが考えるよりも早く、その罠を回避するのだ。
 かといってレンが油断しているわけではない。研ぎ澄まされた第六感が周囲の、空気の流れや機械の動く音すらも情報として、罠を察知する。
(罠には騙し討ちやフェイントもありますからね)
 罠を知り尽くした忍術師の前に、通路の罠は成す術もなく突破されていく。

 ……が、身体能力だけではどうしても事前回避できないものもある。
 例えば。
「……!」
 がこん、とだいぶ距離のある前方で扉が落ちてきた。それと同時に後方でも扉が落ちてくる。
「閉じ込められました……いえ」
 レンが呟いている間にも、扉がゆっくりと迫ってくる。これは閉じ込めるタイプではなく、圧し潰すタイプ。単純で時間もかかるが、それがゆえにテクニックではかわしにくい。
「……」
 嘆息をつくレンの前に扉が迫って……。

 直後、剣刃が煌めく。

 バターのように滑らかな切断、そして扉が滑るようにズレていく。
「まぁ。切り開けばいいだけなんですが」
 崩れた扉の向こうから悠然と現れるレン。さらっと事も無げに斬鉄を成して、強引に道を切り開いているのだが、全然普通って感じこそが彼女のすごいところである。

 こんな感じで忍術も駆使しつつ、あらゆる罠を真正面から打ち破ったレンは、当然のようにサーバールームに辿り着き、日本刀の一閃でサーバーを破壊するのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

シビラ・レーヴェンス
露(f19223)。
ゴーグルとスマホの『トマト』を使用し不正侵入を試みる。
【機械仕掛けの偶像】で私の技能を底上げしておこうか。
術行使後のことを露に話し対応して貰う。
「ということだから、頼んだぞ。露」

初めにゴーグルと『トマト』のパフォーマンスを上げ準備。
五重の暗号で安全対策。また五つのデコイも用意しておく。

まずは情報収集を開始。罠の制御プログラムを発見しよう。
時間が限られているが極力用心に用心を重ね慎重に集める。
発見したら誤情報を送り込んで罠を無効化してみよう。
ふむ。管理者として全システムの停止…は難しいだろうか。
…時間に余裕がない場合はOSにエラーを流し込み破壊かな…。


神坂・露
レーちゃん(f14377)。
機械のことはわからないからお手伝いできないわ。
むぅ。レーちゃんに抱き着けないからつまんない…。

わ。本当にレーちゃん気を失ってるわ。(つんつん)
寝てるレーちゃんを背負って基地の奥に向かうわ。
罠を止めるって言ってたけどなんとかなったのかしら。

片手に短剣持って【銀の舞】使って一気に進むわよ。
もし矢とか槍が飛び出してくる罠があっても問題ないわ。
大きくて黒い鉄球が転がって来てもなんとかなる…はず。

ちゃんと奥まで行けたらレーちゃんに褒めて褒めて貰うの。
えへへ。楽しみだわ。頭だけじゃなくて頬も撫でて欲しい。
「えー! この機械を破壊してから~?」
【銀の舞】でちゃっちゃと斬り壊すわ。



●通路F
 『プレジデント』擁する地下の大規模通信サーバーのサーバールームに向かう通路のひとつ。この通路を行くのは、シビラ・レーヴェンス(ちんちくりんダンピール・f14377)と神坂・露(親友まっしぐら仔犬娘・f19223)であった。
「ふむ……」
 電脳ゴーグルとスマホの『トマト』を使用して不正侵入を試みるシビラと。
「むぅ。レーちゃんに抱き着けないからつまんない……」
 『機械のことはわからないからお手伝いできないわ』とご不満の露である。

 普段だと、露が主導でシビラが振り回されて、というパターンが多いのだが、今回に限ってはシビラが主導らしい。手持ち無沙汰な露はシビラの後ろでむすーっとしているしかなくて、不機嫌なのだ。

 しかし当のシビラは準備に忙しい。
 今から仕掛けるユーベルコードは諸刃の剣。準備が無くば無駄撃ちになる。振り返って露を手招き。詳細はさておいてこれから起こることのみを伝える。
「ということだから、頼んだぞ。露」
 そう言い捨てて、シビラは詠唱に入る。
「Conceptul de zero. Negarea absenței sensului. Putere invizibilă」
 ユーベルコード【機械仕掛けの偶像】。脳の演算速度と魔力の親和性を一時的に増強し、全ての能力を6倍にする術で以て、自身の技術を底上げする。限られた時間は2分弱。
(まずは……)
 手元にあった電脳ゴーグルとトマトのパフォーマンスを上げる。今からこれでハッキングを仕掛ける。その防御として五重の暗号で安全対策。ついでに五つのデコイも用意しておく。
 そこまで整えたら、すぐさま通路のシステムに介入する。
 情報収集を開始。探しているのは罠の制御プログラム。
(時間が限られているが……)
 ここで急いて失敗しても意味がない。極力、用心に用心を重ね、慎重に事を進める。能力が6倍になってもオペレーションはシビラに委ねられている分、次のアクションまでの時間が必要だ。その分だけ、少しずつ時間が過ぎていくが……見つけた。
(ここに御情報を流し込む……!)
 残り時間はあとわずか。このプログラムを流し込めば、罠を無効化できる……!

 ここでタイムアップだった。

 露の見ている前で、かくんとシビラの体が力を失って倒れる。
「わ」
 と声をあげてシビラをキャッチ。
「本当にレーちゃん気を失ってるわ」
 ほっぺをつんつんしても起きない。
 が、この事態は最初にシビラから教えられている。
「よいしょっと」
 寝ているシビラを背負って露が通路の扉を開く。向かうはもちろんサーバールーム。
(罠を止めるって言ってたけどなんとかなったのかしら)
 そう思いながらも、用心のためにその手に『グランドリオン』――刀身が鮮やかな赤を放つ諸刃の短剣を握る。
 てってってってっと歩いていくも、罠が発動する気配はない。彼女の第六感にも訴えかけてくるものはない。
「んー。大丈夫っぽい?」
 どうやらシビラは宣言通り、罠を無効化したようだ。
 後はサーバールームまで突き進むのみ。
「む……」
 その時、シビラが露の背中で目を覚ます。
「あ、レーちゃん」
「露、か。……どうだ?」
「大丈夫よ。このまま行くね」
「え、まて、おろせ……」
 シビラが言い終わるよりも早く、露は全力で通路を駆け抜けていくのであった。

「はぁ、はぁ……」
 荒い息を繰り返しているのはシビラである。露号が結構ワイルドな走行をしていたのでかえって疲れた。
「えへへ、レーちゃん褒めて褒めて」
「まだ終わってないだろ」
 撫で待ちわんこと化した露にシビラが嘆息を返す。
「あれを破壊してからだ」
「えー! この機械を破壊してから~?」
 いや、それが目的だからね?
「じゃあ、【銀の舞】でちゃっちゃと斬り壊すわ」
 言うが早いか、露の体がサーバールーム内に舞う。
「……」
 さくっと斬り壊されたサーバーを見て、さすがのシビラも露を撫でないわけにはいかないなって思った。
「えへへ。楽しみだわ。頭だけじゃなくて頬も撫でて欲しい」
「……はぁ」
 嘆息をつきながらシビラは露の望むままに撫で回すのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

レテイシャ・マグナカルタ
奪還者だから生きてる施設とかの探索も経験はあるが……ここまで全力で稼働中の殺意高いトラップ満載だと、流石にオレのスキルじゃどうにもなんねぇや

……なんで、正面突破だな!
気功を応用し、呼吸と共に普段から全身を巡る魔力を意識する
丹田を経由して何度も何度も体を巡らせて高めて、それを体の外、自分の周囲にも広げていく……よし!!

蒼い魔力の膜を張って、通路を一目散に飛翔していく
落とし穴は無効、多少の飛び道具は弾くし、それすらも突き破るのは開いている両手で掴んで防御だ



●通路G
 『プレジデント』擁する大規模通信サーバー。地下に存在するそのサーバールームに繋がる通路を前にして、レテイシャ・マグナカルタ(孤児院の長女・f25195)はため息をひとつ。
「奪還者だから生きてる施設とかの探索も経験はあるが……」
 ドラゴニアンの姿を持つレテイシャであるが、彼女のホームはここ、アポカリプスヘル。奪還者(ブリンガー)として活動していた彼女にとってこの手の遺跡はお手の物……と思いきや。
「ここまで全力で稼働中の殺意高いトラップ満載だと、流石にオレのスキルじゃどうにもなんねぇや」
 ならんらしいです。まさかの。
 いや、冷静に分析してみよう。レテイシャの得意な分野は身体強化。その身に余る魔力を自然と肉体の強化に回していた超人的な身体能力が彼女の得手である。だからといってスキルや技能がないわけではない。状況に応じて最適な手を打つのは生存率を高めることにも繋がる。そんなわけでレテイシャは奪還者としてもスキルを保有しているのだが。
 この通路に限って言えば、専門的でないスキルではどうにもならんってーことですね。
 もう一度、『はぁ……』とため息をはいて。
「……なんで、正面突破だな!」
 何でそうなったよ。どういう理論でそうなったよ。
 そんなツッコミを入れる人も燃える大地では側におらず、レテイシャはこの後めちゃくちゃ正面突破する。

「……フゥゥゥ……」

 呼吸とともに気の力が体中を駆け巡る。気功あるいは練丹。体内のエネルギーを循環させるその術を以て、レテイシャが巡らせるのは魔力。普段から全身を巡る魔力を意識して、幾度にも幾度にも重ねて巡らせていく。
(丹田を経由……体を巡らせて高めて……それを体の外……自分の周囲にも広げていく……)
 意識することでその力は十全な力を発揮する。魔力が安定してその濃度を高めていき、そして重厚な力となって。その力はレテイシャの体から彼女の竜の翼に伝わり……その翼が無尽蔵の魔力を集める蒼い光の翼と化す!
「……よし!!」
 【蒼天我路】で以て蒼き力を纏うレテイシャはその声を合図として通路へ飛び込む! 翼が雄々しく風を掴み、レテイシャは一目散に通路の中を飛翔する!
 そのレテイシャに反応して罠が次々と発動。
 飛び交う槍がレテイシャを狙い、落とし穴が彼女の行く手を阻もうとするが。
「効かねぇよ!」
 飛んでいる以上落とし穴は意味がないし、飛んでくる槍は彼女を包む蒼い魔力の膜が弾き返す!
 問題は……電気ショックを与える機械触手。
 だが、にゅっと通路に姿を現わした機械触手をレテイシャは無造作に両手で掴む。直後、触手から電撃が迸るが。
「……何かしたか?」
 レテイシャ、魔力の膜でノーダメージ。そのまま、強引に引きちぎって機械触手を投げ捨てる!
「このままなら楽勝だな」
 飛翔する速度を緩めるどころかスピードアップ。蒼い疾風と化したレテイシャは罠の全てを弾き返して、程なくサーバールームへと辿り着く。

 入り口のドアを蹴り飛ばして破壊。そして中に入ったレテイシャの前には、いかにも『サーバー』といった感じの機器が並んでいる。
「コイツを破壊して……終わりだっ!」
 再度、蒼い魔力を纏ってそのまま突撃。強力な防御力を攻撃に転化することで、いかなるものも破壊する弾丸と化したレテイシャの突撃に、大規模通信サーバーは成す術もなく破壊される。
「任務完了ってやつだな」
 そんなレテイシャの言葉を合図にしたかのようにサーバーが爆発。それに連鎖して次々とサーバーが爆発していく。
「やべっ」
 慌てて反転、来た道を飛翔して戻っていくレテイシャ。

 そしてレテイシャが地上に戻った頃に……地下から派手な爆発音が鳴り響いた。


 複数の通路からアクセスして。分散配置されていた『プレジデント』擁する地下の大規模通信サーバーのことごとくを破壊した猟兵たち。
 こうして猟兵たちは、プレジデントの戦力に確かなダメージを与えたのである。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年09月06日


挿絵イラスト