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剛柔全一、炎を熾す(作者 地属性
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#封神武侠界  #断章投下後よりプレイング受付 


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 プリ・ミョート(怪物着取り・f31555)は、集まった猟兵に礼を述べると、頭を上げてこう力説した。
「おら、思うにパワーとテクニックを併せ持つヤツが最強だと思うべ。素早くて……しかも技も使える、マッチョ? みたいな」
 ……あれ? ステータス10ポイントを好きに割り振る、みたいなRPG(ロールプレイングゲーム)のシステムの話かと思いきや、全てのパラメータに99ずつ割り振れば強い! みたいな話を始めてしまった。……そういう常識にとらわれないのもまた、プリのような「ワル」を目指す悪魔としては憧れなのだろう。ふんすと鼻息荒くしてサイキョー論を豪語する。
 今回――冒険の舞台となる古代中国「封神武侠界」もまた、常識はずれな環境が待ち受ける、図抜けて過酷な世界である。ここに現れるオブリビオンの群れを現地人とともに退治してほしいというのが、依頼の概要だ。
 その現地人とはたった一人だが、ユーベルコードにまで昇華した技を操る、文字通りの達人・天才である。

 やけに興奮気味なプリの発言を掻い摘んでいくと、以下のような趣旨となる。
 件の若き女英傑は、川の渡し守を生業としている。名前は鳳雛という。
 かつて、とある師により剛拳と柔拳の武術の指導を受けたが、あまりの天才気質により全て……あろうことか奥義まで口伝にて体得。未だ少女と言うべき齢ながら、正確無比に教えを何度も何度も反芻し、過酷な鍛錬と困難な仕事の繰り返しで日々を過ごしている。
 仙界の桃源郷、その何処かにあるとされる「連夜川」。あらゆるものが流れ着き、対岸は渡るたびに違う場所へ辿り着いていつも何があるかさえわからない。飛んで渡れば二度と陸地には足をつけられないと実しやかに囁かれる。時には上流と下流が入れ替わり、日によって水温や勢いも変わる。どうやら一定の周期があるらしいが、それを読めるのはやはりこの鳳雛だけらしい。そんな事情もあって彼女は川沿いの小さな小屋で一生を終える心づもりのようである。
「まずはこのお若い英傑サンとの協力を取り付けてほしいんだべ。見たこと聞いたことはな〜んでも正確に再現・想像できるんだと。すげえよな」
 その分、言葉を選ばなければ「頭でっかち」で、外に出る必要性も感じていないのだとか。さすがにオブリビオンが出現すれば立ち向かう……が、一般人対オブリビオンの軍勢となれば結果は明白だろう。猟兵ならではの知恵や技術は、あくまで一般人である鳳雛を広い外(せかい)に連れ出す有効な手段になるはずだ。もちろん腕試しに戦っても構わない。

 オブリビオンたちは水路と陸路の二方向から侵攻してくる。幸い同着しないので、順番に片付けるのがいいだろう。
 水路は『海乱鬼』という、端的には海賊たちだ。十数を超える大船団が河川に集結し、宝貝にメガリス、さらには集めた奴隷を運搬する。攻撃目標がこの河川自体ではなく、通りかかったところに出くわす形なので、攻撃チャンスはこちらに恵まれている。事前に罠を仕掛けたり、船上に足止めする方策があれば、有効に働くだろう。もちろんこちらも水上を移動する手段があればなお効果的である。
 彼らのいく先によからぬ目的地があるならば、なおさら一船たりとも逃してはならない。骨が折れる作業だが根絶やしにしてしまおう。

「……あー……おおー……り、り、陸路は……何が来んのかさっぱりわかんねえべな! ごめんな。なーんか、なんか、こう。ドギャーンと、とてつもないことが起きる気はすんだけんども」
 ウムムム……と頭のあたりをぐねぐねぐねさせている。どうやら明確な予知とやらはできなかったらしい。前後関係からすると何かの大軍が近づいているのは間違いないようなので、どんなことにも柔軟に対応できることが重要だ。

「まあ何が来ても皆ならきっと乗り越えられるべよ! たとえ炎の中水の中、ってな!」
 プリなりの精一杯の激励らしい。猟兵たちは一抹の不安と期待を胸に秘め、仙界へと旅立つ。そこには目の前に広がる雄大なる、燃えるような自然と、未知なる冒険が待ち受けるだろう。





第3章 集団戦 『虚ろなる処刑人』

POW ●首を刎ねる
自身の【雷光を纏った剣】から、戦場の仲間が受けた【ユーベルコード】に比例した威力と攻撃範囲の【雷の一撃】を放つ。
SPD ●咎人は拘束する
【拘束マスク】【両手を封じる手枷】【鉄球の付いた足枷】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
WIZ ●罪を告白しろ
質問と共に【雷光を纏った檻】を放ち、命中した対象が真実を言えば解除、それ以外はダメージ。簡単な質問ほど威力上昇。
👑11

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 砂塵に舞う世界に、燃える唯一絶対の炎。
 日輪と見紛うは「シバの炎」である。
 高温で燃え盛るこの炎の特徴は、決して「消えない」ということだ。
 地に擦っても、水に浸かっても、仮にその場が真空であったとしても、絶対に消えない。反面、仙界といえど一度この炎を放ってしまえば環境変動は免れない。消えぬ炎は地を遍く焼き焦がし、いずれは流れる連夜川を「シバの炎」の川へと変えてしまうだろう。

 斯くして彼の名はあまねく天下へと広く知れ渡っていく。「炎」と共に。
 彼が、炎を放つ時は、対象を敵と見定めた時だ。

「余の命を騙り、英傑に仇なすものよ、この屠龍刀の錆となるがよい」

 『虚ろなる処刑人』たちが慄く間もなく、剣を抜く暇さえ与えず先制の炎を放ち、そして戦場に悠然と現れた好丈夫。見た目の齢は五十代そこそこだろうが、たくわえられた髭は威厳を感じさせ、体に漲る闘気は若者のそれに劣らない。
 その姿を見て、若き英傑・鳳雛は自然と平伏する。心に何度も思い描いてきた、想像だけで姿を克明に描くことができた、天下を統べる「勇」の体現者。数多の伝説から実在を疑う己を必死に押し殺して、しかしどうしても夢見てしまう「頂き」の存在。滂沱と涙を流して拝んでいる。

「時に、汝らは『此れ』に抗う存在であるな? よい。一目見れば分かるぞ、我が国でこれまで余が出会ってきたどの英傑よりも強い! 股肱の臣として迎えたいところだ」

 猟兵へ向けた言葉の端々に、彼が歴戦の猛者である経歴が滲んでいた。事実、彼は名君である。それも功績は枚挙に遑がない。その手で三国を統一した以降も精力的に尽くしている。今また世を脅かす「オブリビオン」の存在と恐ろしさにいち早く気づき、対抗する力を模索している最中なのだ。

 国と、民とを守る決意に満ちた眼差しを向け、拱手をする男。

 そう、その男の名は――!

「その強さに免じて名乗ろう。余は司馬炎、晋の皇帝司馬炎なり。これより義によって助太刀致す!」