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先はどん詰まり。既に詰みであったとしても(作者 みしおりおしみ
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#アポカリプスヘル  #クライスト・ヴォーテックス  #ヴォーテックス一族  #『以外で』  #プレイングは月曜火曜水曜以外で  #お願いいたします  #現在サポート四名 


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「これは……。」
 男が眠っていた瞳をゆっくりと開ける。
「これは啓示か。それとも経験か。」
 男は見た、と言うよりも感じた感覚を吟味し、精査し、思考する。
「どちらにせよという物か。事態は既に覆す事の出来る場所にない。」
 男が感じたそれは破滅の予感。思い込みや勘違い等ではなく、確かに迫りくる凶刃に直面したかのような間違えようの無い確信。
「ヴォーテックス・シティに忍び込み、俺達の対立を煽るネズミ共……。」
 あいつ等だ。ああ、ならば納得じゃないか。その行動力、戦闘力、『俺』はとっくに襲われていたのだ。だが…。
「黙って殺されるなぞ冗談じゃない。死ぬのは御免だ。」
 死ぬのは御免だが、同時に逃げるなぞ認められない。
「俺はクライスト・ヴォ―テックスだ。」
 男は体を起こし、中空を睨みながら呟く。
「『フィールド・オブ・ナイン』よ。見ているか。聞いているか。知っているか。」
 返される言葉は何もない。だが、男は続ける。
「ならば、とくと見、聞き、知れ。お前達を信仰し、お前達を蘇らせる為にオブリビオン教団を作り上げた俺の戦いを。」


「ハーローハワユゥ―。お酒足りてるー?」
 ああ、酔っぱらいがけらけら笑ってる。
「えーっとねー、今日はあれぇー。クラースとヴァ―てーっくすー、だよー。」
 どうやら巷で一世を風靡した狂人教祖の予知らしい。
「それでねぇー、あー…………更地にしてきて。」
 解体工のご依頼だろうか。
「わたしぃーがー、見たのはー。一面緑が広がる中にあるー、白い建物~。」
 白い建物は狂人教祖の居る『白い城塞』と言う奴だろう。それにしてもアポカリプスヘルに一面の緑とは珍しい。
「その緑ぜーんぶ、麻薬のざいりょー。」
 カルト教団らしい緑であった。
「だからさらちー。燃やす場合は煙を吸わないようにねー。」
 なぜきゃっきゃと楽しそうなのか。
「で、きみ達がやる事はー、その麻薬畑の監督達を蹴散らしてー、城塞内の警備員を蹴散らしてー、奥にいる教祖をぶちのめす事~。いつものお仕事だねー。」
 それだけであれば単純明快だ。それだけであれば、ではあるが。
「でもさぁ~? 教団員達が着てるさぁ~白い服が厄介なんだー。近接攻撃を弾いちゃうんだってー。意味わかんないねー。しかも全員が特性銃器を支給されてるとかー。」
 困っちゃうよねーと同意を求めてくる。
「どうするかはきみ達にー……ああ、そうだ。麻薬畑には奴隷の人たちもいるからそっちも君達に任せるよ。どうするか、わね。」
 そう言うと、みょーんとグリモアを展開押させながら酔っ払いが誘う。
「行き先はぁー、元海岸リゾート地ぃ。御行きの方はぁ~?」





第3章 ボス戦 『狂人教祖『クライスト・ヴォーテックス』』

POW ●この俺が「聖書(バイブル)」だ
【クライスト・マシンガンの連射】が命中した対象にルールを宣告し、破ったらダメージを与える。簡単に守れるルールほど威力が高い。
SPD ●ロンギヌスが槍だと、誰が決めた?
【痛みを感じないかの如き狂信的突撃】で敵の間合いに踏み込み、【ハンマーを利用したアクロバット】を放ちながら4回攻撃する。全て命中すると敵は死ぬ。
WIZ ●知ってたか? テキーラはこう使うんだ
レベル×1個の【テキーラと火薬を混ぜた純白】の炎を放つ。全て個別に操作でき、複数合体で強化でき、延焼分も含めて任意に消せる。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「ああ……来たか。当然だ。貴様等ならここまで来るだろうさ。」
 恐らく、最奥。その白一色の大広間にクライスト・ヴォ―テックスは居た。
 窓も無く、装飾も無い、必要最低限の無機質な部屋。
 そこで銀の巨槌を手に、貴方達を待っていた。
「既に失陥しているとしても、やってみせよう。フィールド・オブ・ナインよ。
 クライスト・ヴォ―テックスはこの試練に挑もう。」


白い大広間:広いです
特に身を隠すのに十分な耐久性を持つ物はありません。

白い服は変わらず
ヴィリー・フランツ
SPD 連携OK
心情:手こずらせやがって、だが終わりだよ。
お前の大麻畑も、お前の王国も全てな、後は罪を告白し贖罪するだけだ。

手段:「アディオス、エスタファドル!(訳:アバヨ、詐欺師野郎!)」
基本は小銃での射撃、奴も機関銃程度は持ってるみたいだし、問題は銃撃戦をするには遮蔽物が無い事だな、幸いここも広いから足を止めず動き回りながら狙いを散らすしかねぇな。
●相手UC対策:痛みを感じねぇって…マリファナ吸って痛覚が死んだか?
なら45口径軍用自動拳銃の出番だ、10mのデッドラインを越える前に【抜き打ち】で足を止めてやる!
肉体へのダメージはなくても衝撃だけは防げないのは外の尼さんで実証済みだ。


「手こずらせやがって、だが終わりだよ。お前の大麻畑も、お前の王国も全てな、後は罪を告白し贖罪するだけだ。」
 焦る様子も、驚いた様子もなく、こちらに射る様な視線を向けるクライスト・ヴォ―テックスへ向けヴィリー・フランツ(スペースノイドの傭兵・f27848)が言い捨てる。
「笑わせるな、猟兵。終わりを決めるのは俺であり、俺がいる限りクライスト・シティはここにある。そして、俺に告白する罪などない。」
 言うや否や、狂人教祖はハンマーを短く持ちフェイントや小細工などなく真っ直ぐにヴィリーへ向けて突っ込む。
 狂人教祖も今までの敵同様、白い服を纏っている。10m内にまで詰め寄られてしまえば圧倒的に不利。
 とはいえ、取れる対策は単純なものだ。
(幸いここも広いから、足を止めず動き回る。そんで撃ち続ける。)
 ブルパック式小銃を構え背後に移動しながら引き金を引き絞る。
 少なくとも近づけば有利とは言え、近づくまでに銃弾で撃たれれば嫌がり少しは回避行動をとる……と思っていた。
 狂人教祖は片腕で頭部だけを守り、怯む事無く銃弾が連続で体に突き刺さる中、ヴィリーへ真っ直ぐに突撃してきた。
「痛みを感じねぇって…マリファナ吸って痛覚が死んだか!?」
 その行動と、腕の向こうに垣間見える被弾していると言うのに揺らがない瞳に、ヴィリーは苦笑いが漏れる。
 後退では距離を作り続けるのは難しいと判断し、ヴィリーは狙いよりも動く速度を優先し駆け始める。
 しかし、大広間が広いとは言え、室内であり壁がある。
 相手が銃撃で怯んだり、牽制出来るのならば話は別だが真っ直ぐ突っ込んでくるとなれば10m内に入る事無く逃げ続ける事は難しい。
 真っ直ぐ狂人教祖へ飛んだ弾丸が、弾かれた。
 その瞬間、狂人教祖は足を撓め、力を溜め、一足で距離を詰める。
「さっきマリファナで痛覚は死んだかと言っていたな? 否だ。あんな物俺は使った事などない。必要もないからな。俺のこれは信仰だ。」
 その言葉と共にハンマーが突き出される。頭の部分ではなく、その逆。短く持ったが故に長さがある石突が、片手で槍の様に突き出される。
 ヴィリーが首を横に振った瞬間、元あった空間を風切り音と共に石突が突き刺す。
 息を休める暇もなく、ハンマーの柄が上へと回る。
 柄が上に行くと言う事はつまり、ハンマーの頭が下から上へと振り上げられる。
「くっ…!」
 連撃を避ける…も、ハンマーが小銃にかすり弾き飛ばされる。
 しかし狂人教祖の動きはそこで止まらない。
 ハンマーを上へ振り上げた勢いのまま手を滑らせ、今度は柄を長く持ち替える。
 短く持った怯ませる為の一撃ではなく、威力を込めた致命の為の一撃。
「おぉっっ!!」
 決死で、体ごと投げ出し全力でヴィリーは跳んだ。
 背後で響く轟音に冷たい汗が伝うものの、すぐに体勢立て直し距離を作り身構える。
 狂人教祖は、流石にすぐに追撃には移れなかったのか、ハンマーを引き上げていた。
 小銃は…取りに迎える場所にない。
 狂人教祖が再び突っ込んでくる。
(小銃を無くした今、見えるのは拳銃のみ。近づくのは容易……)
(…みたいなこと考えてるんだろうな。)
 ヴィリーは動かない。狂人教祖があと一歩で10mに入る刹那、ハンマーの衝撃とは違う轟音が響く。狂人教祖が仰け反り、たたらを踏む。
「アディオス、エスタファドル!(アバヨ、詐欺師野郎!)」
 その轟音は銃声に似ていたが、それにしては大きかった。
 そして、ヴィリーの手には拳銃。ただし、45口径もの。
 狂人教祖が踏み込む刹那で、抜き打ちしたのだ。
「おい、痛みを感じないのはお前の信仰だと言ったな? それが止められた気分はどうだ?」
 赤く染まる肩を手で押さえる狂人教祖を尻目に、ヴィリーは小銃の下まで移動しそれを拾い上げる。
「折角だからもう一度言ってやるよ。手こずらせやがって、だが終わりだよ…全てな。」
大成功 🔵🔵🔵

ナターシャ・フォーサイス
貴方が教祖ですか。
偽りの信仰を掲げる偽りの聖者。
…なれば、使徒としてすべきことはひとつ。
真なる信仰、真なる楽園をお見せしましょう。

【結界術】【オーラ防御】で守護結界を張り、【召喚術】で天使を呼びましょう。
貴方のその力は、天使の加護が封じるでしょう。

これより此処は、まだ見ぬ楽園が一端。
貴方もまた、我らが楽園へ至る時が来たのです。
この鎌も、天使達も、全て総て、貴方のためのもの。
仇成すのなら、守護結界で防ぎましょう。
そうして、天使達と共に紡ぐ【高速詠唱】【多重詠唱】【全力魔法】【浄化】の聖なる光を束ね、楽園への標としましょう。
どうか貴方にも、楽園の加護のあらんことを。


「貴方が教祖ですか。偽りの信仰を掲げる偽りの聖者。」
 それは狂人教祖にとって、不遜と言える言葉。
「偽りだと…?」
 痛みを無視し、肩がどれほど動くか確かめながらその言葉を投げかけたナターシャ・フォーサイス(楽園への導き手・f03983)を狂人教祖が見やる。
「…なれば、使徒としてすべきことはひとつ。真なる信仰、真なる楽園をお見せしましょう。」
 ナターシャの戦う者の顔でもなく、かといって別段説得しようとしている訳でもない様子に、狂人教祖は頭を掻きながらも、もう片方の手で地面にスキットルからテキーラをぶちまける。
「あー、なんだ小娘。お遊戯なら隅っこでやってろって言うところだが、猟兵だからな。死んでオブリビオンストームの一端になれ。この世界がオブリビオンストームに飲まれた先に楽園があるのだから。」
 狂人教祖が足を振り上げ、床に撒かれたテキーラに叩きつけられる。
 硬質な音が響き、火花が散ると共に拡がるテキーラを舐める様に白い炎が地面に拡がる。……しかし。
「あ?」
 本来であれば、狂人教祖はその白い炎を自在に操る事が出来るはずだが、当たり前の化学現象以上の事が何も起こらない。
「これより此処は、まだ見ぬ楽園が一端。貴方のその力は、天使の加護が封じました。」
 不審に炎を見下ろす狂人教祖の顔に、ナターシャの言葉と共になにか不愉快さを感じる肌をちりちりと焦がす様な光が差す。
 狂人教祖が顔を上げれば、ナターシャの背後から光が差し、その周囲に光り輝く天使が空間から生まれ出でていた。
 大広間自体が白一色と言うのも手伝い、広間全体が光を放っているかのように光が満ちる。その光景だけを切り出し、ナターシャと狂人教祖でどちらがこの広間の主なのかと問われれば、果たしてどれほどの人が本来の主を指さすだろうか。
「貴方もまた、我らが楽園へ至る時が来たのです。この鎌も、天使達も、全て総て、貴方のためのもの。仇成すのなら祓いましょう、歩むのならば導きましょう。」
 ナターシャが微笑み、狂人教祖へ手を差し出す。
「……。」
 狂人教祖は答えない。しかし近づく。
「……。」
 ナターシャは表情を変える事無く、待つ。狂人教祖が近づく。
「…。」
 そして、狂人教祖が足を止めた。それは、およそ10m。白い服の加護、それが効果を発揮するギリギリの距離。不愉快な、肌を焦がす様な感覚が消えていた。
「はっ。」
 狂人教祖の口から空気が漏れる様に声が漏れ、そして次第に大きくなりそれは哄笑と化した。
「ハハハハハハハハハハハハハハハハ!! ああそうか小娘そうか貴様は本物か!
訂正しよう撤回しようそうか貴様はお遊戯などではないのだなああまったく本物か!
思い込み思い上がりにして独善! 盲目蒙昧にしてその啓蒙は暗迷となる!
自分お眼鏡に叶わない物は全て排斥か! この光の様に! 偽りだと銘打って! 自身を真なると役付けて! そうか貴様は異端の狂信か!!」
 そう言い終わるや否や、狂人教祖はハンマーを振り回し勢いをつけ、叩きつけた。
 が…それはナターシャに、天使に届く前に結界に阻まれるも、結界は大きく軋む音と罅割れる音を響かせた。
「仇成すのなら、守護結界が私達を守ります。」
 ナターシャは微笑みを浮かべたまま、変わらぬ調子でそれだけを答えた。
 狂人教祖の言葉に何を思ったのか、それとも何も思わなかったのか、伺い知れはしない。
 狂人教祖はハンマーを下ろしながらも、未だ可笑しいのかくつくつと笑いながら自ら距離を離していく。
「そうかそうかなるほどこれもフィールド・オブ・ナインの試練と言うわけか。俺の信仰を試しているのだな。それとも俺自身を顧みろと言う訳か? この時この瞬間にこんな出会いを作るのはあまりにも出来過ぎではないか! ああ、そうだ。間違いなくこれは授けられた試練なのだ。」
 ぶつぶつと言葉を羅列しながら歩み、ぴたりと止まるとナターシャへ振り替える。
「やってみろ、異端の狂信者。貴様の信仰を見せてみろ。それが俺の試練となる。」
 白い服の加護が発動しないその距離で、クライスト・ヴォ―テックスは両手を広げ挑発する。
「俺の楽園はオブリビオンストームの先にある、貴様の楽園に導けると言うのならやって見せるがいい。」
 ナターシャはその挑発に乗ったのか、それとも導けと言われたから導く為にそうするだけなのか、鎌を捧げ持つ。
「聖なる光を束ね、楽園への標としましょう。」
 その言葉と共に、天使達も翼を広げ、一斉に祈りを捧げ始める。
 鎌に光が集い、楽園の光が輝きを増す。
「どうか貴方にも、楽園の加護のあらんことを。」
 大広間の白い床よりも、壁よりもなお白く、漂白された純白の光が視界を埋め尽くす。狂人教祖はそれを全身で受け…輝きに飲まれる中、大笑を響かせた。
 輝きが収まるとそこには床に膝をつき、肩で息をする狂人教祖の姿があった。
「くっ…は……はははは。そうだ、試練とはこうでなければ。こうでなければ…。俺の信仰を視ろ、フィールド・オブ・ナインよ。」
大成功 🔵🔵🔵