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戦乱吹き荒れるサムライエンパイア、そこで猟兵と織田信長との大決戦エンパイアウォーから早2年。
あの暑い戦いから2年経とうともこの世界には未だ平穏は訪れていない、猟書家を名乗り再び平和を脅かし暗躍し始めた者達がいるからなのだ。
その名はクルセイダー、江戸幕府の転覆を狙う恐るべき仇敵。
その魔の手が今日もまた信濃から越後へと続く街道沿いへと伸びようとしていた……。
「応、手前らわかってんな? 此度の仕事はたった一人ぶった斬りゃあ終わる安い仕事だ。手前らみたいなド三流でも魔軍将『上杉謙信』の力がありゃあ露払いぐらいにゃなるだろうよ」
旅籠(はたご)の二階で酒をかっ食らう中年男はそう言い少し開けた障子の外へと声をかける。
返事はない、だが確かにそこにはいくつもの殺気混じりの気配が充満していた。
それらは皆揃いも揃ってこの世界には不釣り合いな面を着けた怪しげな者達、彼らこそはかつて戦乱の世に名を轟かせた謎の組織「蒐集院」の負の遺産。
ただ目の前の命を奪う強奪の呪術兵器、幾多の戦いに投入された凶刃達はクルセイダーの秘術『超・魔軍転生』によりあろうことか武将上杉謙信の力を憑依させられ信じれないレベルの力量へと飛躍的に進化してしまっている。
そのような者達が狙うは街道を旅する一人の剣豪・焔何某(ほむら・なにがし)、その剛の者を殺しオブリビオンとして転生させることでまた新たなる配下を生み出そうとしているのだ。
「まっ、後は手前らに任せらぁ……散れっ」
酒を一献ぐびりとあおり中年男は外の空を見る、すでに配下の者達の気配はなく宿場町の喧噪のみが聞こえてくる。
野郎どもの首尾はともかくまずは酒だと障子を勢いよく開けた。
中空に浮かび上がった満月はまるで血のように赤く染まりこの地を照らしているかのようだった……。
●グリモアベース
「どうやら猟書家幹部の悪巧みをキャッチしましたよ!」
そう言ってグリモアベースに集まってくれた者達にお辞儀して村雨・ベルは墨で書かれた簡単な街道図を皆に見せた。
そこはサムライエンパイアの信濃と越後を結ぶ街道の一部らしい、その人気の無い山中の峠がどうやら今回の事件の現場となるようだった。
「彼らの狙いは街道を旅する剣豪・焔何某(ほむら・なにがし)、まぁ何ていうか腕はたつけど魔性に魅入られやすい運の悪い兄ちゃんですね」
そう言って人相書きをベルが差し出したので猟兵達がこれを見間違う事はないだろう。
「敵の狙いはこの焔何某の命で間違いありません、敵の秘術によって殺された剣豪はオブリビオンとして転生し彼らの配下となる、という仕組みです。もちろんそんな事は許されませんし断固阻止です阻止!」
拳を握ってベルはそう言うと今度はまた別の人相書きを猟兵達の前に並べた、それは怪しげな仮面をかぶった異形の剣士達、その刃は常に血に濡れた恐るべき暗殺者達だ。
「彼らの名は魔神兵鬼・シュラ、怪しげな人斬り集団です……これを今回は撃破しその裏にいる敵幹部を引きずり出してくださいな」
つまり今回の事件の糸を引いている者がまだ後ろにはいるということだ、魔神兵鬼・シュラ達を全滅させればその者自身が足を運ぶしかなく後はただただそれを切り伏せればいいだけのこと。
シンプルでしょ?とばかりにベルはウィンクして見せた。
「戦場となる街道は森の中を切り開いた粗末な作りの砂利道です、なので大規模破壊などをしてしまうと付近住民の生活基盤を破壊してしまうのでその辺りは避けてくださいね?」
後で復旧するつもりがあるならその限りではないとばかりにベルは意味ありげにそう締めくくるとさっそく転送の準備を始めた。
あの大戦があった時と同じ暑い夏の日の山中で、血塵飛び散る戦いが今巻き起ころうとしていた……。
轟天
カレンダー見ていたらふと思い出したあのエンパイアウォーから早2年です。
そんなわけで今回は信濃と越後を結ぶ富倉峠付近でのチャンバラです。
川中島の戦いでも上杉謙信の軍勢が通ったとされる地名ですね。
キャバリアや戦車でなんかで蹂躙しても別にいいのでそこは好みの戦闘法でどうぞどうぞ。
2章完結の戦闘シナリオということで頭からっぽにしてお気軽にどうぞ。
それではご参加お待ちしています。
第1章 集団戦
『魔神兵鬼『シュラ』』
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POW : 剣刃一閃・奪命
【近接斬撃武器】が命中した対象を切断する。
SPD : 剣刃一矢・報復
敵を【近接斬撃武器による突き】で攻撃する。その強さは、自分や仲間が取得した🔴の総数に比例する。
WIZ : 剣刃一弾・止水
対象のユーベルコードに対し【近接斬撃武器による弾き】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
イラスト:森乃ゴリラ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
馬県・義透
四人で一人の複合型悪霊。生前は戦友
第二『静かなる者』霊力使いの武士
一人称:私 冷静沈着
さて、目論見を阻止しましょうか。こういうのは、潰してこそです。
先制攻撃の早業で、足元に向かって【四天境地・水】を。
…弾かせるものですか。狙いはそちらの足元を湖にすることなのですから。
UC効果が切れれば、元に戻りますからね。
私は水上歩行できますしね。焔殿は…陰海月の上に乗りますか?
上から霊力矢を射かけ続けますね。
ここは生命力も吸収しますから…さて、上がってこれますか?
(なお、途中に結界術の見えない蓋(攻撃は透過する)があったりする)
※
陰海月「ぷきゅ」
足場になるのは慣れている。ゆらゆら。
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ミンミンと蝉の鳴く声の響く山中にかんらかんらと闊歩する豪快な男が一人、名を焔何某(なにがし)……此度の事件の被害者となる男だ。
「なんでぇなんでぇ、いるのはわかってるぜ?」
立ち止まり周囲を見渡すと一人また一人と現れる異形の仮面の男達、魔神兵鬼・シュラと呼ばれる者達は声すらあげずに静かに抜刀し鞘を捨て去る。
逃げ場はない、ここは富倉峠の山中であり人里に辿り着くのすら数刻はかかるであろう無人地帯。
「命によりその命、貰い受ける!」
そう言い放ち木々の間を駆け下りてくる一団、それを不敵に見上げて大太刀を引き抜くと焔何某は逆薙ぎに刃を振るった。
「ぐぎゃああ……っ」
死角から襲いかかろうとしていたシュラが一人切り裂かれ上半身と下半身が永遠に別れを告げる。
そこにさらに別のシュラが切りかかろうとするが焔何某が刃を振るうより先にそれは額を矢で貫かれ膝から崩れ落ちそのまま絶命する。
「やれやれ、出遅れましたが……助っ人、よろしいかな?」
「そうさな、ちぃと数が多いしな……そっちは任せらあな!」
以前にも猟兵と出会った事があるのかそれとも単純に言葉通りの単純な男なのかはわからないが馬県・義透(死天山彷徨う四悪霊・f28057)にニヤリと笑うと焔何某は敵へとその視線を戻した。
(背を預けられた以上はその信に答えねばですね……)
複合型悪霊第二の人格がそれを冷静に判断し周囲の敵の配置を読み取っていく。
敵は有象無象ではなくどれも手練れの凶刃使い、そしてこちらは今の時点ではたった一人の少ない援軍。
「まぁ、この姑息な目論見を阻止してこその猟兵冥利につきますからな」
そう言うなり疾風の速さで雪のような長弓を引き搾り解き放つ、穿たれた矢は一直線にシュラ達の……足元へと突き刺さった。
「何だ、鏑矢にしても距離が足らぬぞ!」
シュラが剣刃一弾・止水の構えを解いた瞬間にそれは巻き起こる、足場が雪解け水で一気に緩みまるで湖のように変化していくではないか。
「六出の血にて、なした我が技……四天境地・水! 存分に味わうがいいっ!!」
「ば、バカな!? この山中を湖に変えただとっ!?」
足場が不安定になり刃も構えれないシュラへとすり足で素早く間合いを詰めて切り裂く義透。
水上であろうとも地上と変わらぬ足さばきで動き回るこの男からシュラ達は逃げる事もできずに次々と屍を晒した。
「って、おいおいおい……俺もかよ!?」
もちろん近くにいるのだから焔何某もまた湖に沈む、と思いきや水中からぷかりと浮かぶ弾力性の塊の上に乗せられどうにか沈まずにすんだようだ。
「ぷきゅ~~~~っ」
それは義透の影より飛び出し足場になってくれたミズクラゲ、焔何某はそれの上でどうにかバランスを取り立ち上がるも言わばバランスボートの上にいるような状態ではまともに戦うことなどできはしない。
「おいおいおい、おっさん? 先に言えな? これ俺も動けないよな? って話聞けゴラァァ!」
「やれやれ、これだから最近の若い者はいけませんなぁ」
目を閉じたままザクリと足元のシュラの額へと矢を撃ち込み義透は次の獲物へと狙いを定めた。
この術式が効果を維持できる間が勝負の分かれ目だ、ここでいくら数を減らせるかでこの後の戦いは大きく左右される。
富倉峠の焔何某の命を賭けた死闘は今ここに幕を開けたのだった。
大成功
🔵🔵🔵
平・胸盛
広報ばっかりで荒事はあんまり得意じゃないですけど
せっかく平和を守った世界での狼藉、見過ごせませんっ。
世界は違えど武家の娘として悪人は成敗ですっ
長物最強のなぎなたで間合いを取りつつ
距離を詰められて接近戦に持ち込まれないよう
防御重視で戦います。
くっ、Eカップで足元の視界が……っ
でも負けるわけにはいかないんですっ。
疑われているのを感じて
ユーベルコードの事象の地平の悪鬼が出てきたら
おまえ、なにわろとんねんと全力で殺気23を放って足止めして
みんなで囲んでぶっ叩きます。
なんの不正も詐称もなかった。Eカップです。いいですよねっ?
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「ちょーっと待ったですーっ!」
薙刀を振り回しながら乱戦へと飛び込んできた(偽)巨乳少女、その不自然な形状に関しては誰も何も言ってはいけない。
これこそが詐(欺)胸疑惑、この事実に気付いた者は最期には平・胸盛(三枚重ね・f18162)の術中に陥るというアレな必殺技だ。
「助太刀しますっ! せっかく平和にした世界での狼藉、許せませんっ!」
「お、おう、お前さんもあれか猟兵ってやつか!」
焔何某もどうやら急に現れる助っ人には慣れた様子で疑うことなくそちらは任せて自分の目の前のシュラを叩き切る。
「ぐあああ、そいつもふざけてるようで……手練れだっ!」
「くそっ、なんだこいつ動きが何か不自然で……間合いがっ!」
恐るべき力量の者達だからこそ紙一重の攻防で錯覚がもたらす僅かな誤差が戦いの優越を決めてしまっていた。
胸盛の(自称)Eアップの胸の膨らみを切りかかるギリギリに狙い定め狙ってもまるでそれは幻かというぐらいに当たらない。
シュラ達はこの想定外の相手に対し攻めあぐねている、なんだろうとにかくこのヘラヘラしたように見える少女に感じる違和感がこの歴戦の猛者である力を秘めた者達を惑わす。
「くっ、Eカップで足元の視界が……っ、でも負けるわけにはいかないんですっ!
「おっ、そ……そうだな」
対峙するシュラ達の言葉には何故か哀れみがこもってきている、なぜかはわからない……だが胸盛は感じとる、これは一大事だと。
奴らはこの鍛えられた身体をバカにしているのだ、だから生かしてなどおけない。
「なにか……気になることでもっありましたかっ!!」
「いや、気になるも何もお前もしかして偽、ぐはっ!?」
余計なことを口走ろうとしたシュラが悪鬼に貫かれ絶命した、あまりにも高くついた代償、胸盛のパッド疑惑に触れた者はこうして無残な最期を遂げるしかない。
「おまえ、なにわろとんねんっ! うがーっ!」
次々と現れる悪鬼、それはつまりシュラの大半が胸盛の秘密に気づいたということを示している。
これは泣いていい、だが背を向けて戦っている焔何某の運は良かったといえる。
ここで下手に軽口でも叩いていようものならきっと大惨事が待っていたに違いない。
「ぐあっ、やめっやめろおお」
「ぷんぷん、お仕置きですよっ!」
滅多打ちで処理されていくシュラに同情を禁じ得ない、せっかくあれだけシリアスに攻めてきたのにここにいるのは根っからの芸人魂を宿した詐胸少女。
真夏の山中に空しい悲鳴がただただ……静かに聞こえていたという。
大成功
🔵🔵🔵
鳳凰院・ひりょ
アドリブ歓迎
WIZ
場所が場所だけに広範囲攻撃は封印した方が良さそうか…
周りも森があるなら火は避けよう
携帯した飴を媒体に固有結界・黄昏の間を発動、水の疑似精霊を召喚
護符に光の疑似精霊の力を付与し敵の顔面を狙い投擲
まず一手目は相手の視界を奪う【目潰し】攻撃
続けて放つ札には【マヒ攻撃】の効果を付与、動きを封じる!
これでこちらのUCを相殺する事は出来なくなる…はず!
水の力で多数の氷柱を生成して敵に放つ!
氷柱による【乱れ撃ち】で相手を穿つ!
もし万一こっちの氷柱攻撃を相殺してくるようならば
冷気を纏わせた刀で切り込み、相手の腕を狙う
刀を振る速度が鈍ればUC相殺も困難になるかも
接近戦でいけそうならそのまま勝負
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富倉峠の坂を駆け下りながら鳳凰院・ひりょ(天然系精霊術使いの腹ぺこ聖者・f27864)は周囲の景色を見渡しこの後の展開について考える。
(場所が場所だけに火は避けよう、一応封じ手にしておくべきかな?)
ひりょはさすがにこの自然豊かな山中で無茶は出来ないと懐から護符を取り出した、戦場はすぐそこにまですでに接近してきている。
「鳳凰院、ここに推参っ!」
茂みから飛び出すなりひりょは街道で切りあう焔何某とシュラの一団を視界に収めた、ここからは奴らの好きにさせまいと怒涛の反撃が今始まろうというのだ。
ぷっと口に含んだ飴を噴き出すとそれに集まり始めた膨大な精霊力、固有結界黄昏の間……すでに飴玉はただの菓子ではなく疑似精霊として機能してシュラへと飛び込んでいった。
水属性を纏う彼らが見境なく過ぎ去るだけでシュラ達は間合いを取り直そうと一歩引く、だがその一歩があればひりょには十分。
手にした護符を次々と投げつけてその動きを封じていった。
「おっ、あんたももしや猟兵ってやつか?」
「話が早い、俺も手伝おう!」
焔何某はとっさにひりょが味方であると察してそちらを任せ目の前の相手へと袈裟切りに刃を振るう。
ザクリという感触と返す刃でトドメを刺すのも並の力量ではありえない証拠だ。
「こやつら手ごわいぞ、囲め囲め!」
「させないんだよっ!」
シュラが包囲を敷く前にひりょの氷柱が次々とそれを妨害し密集させようとはしない、それを止水にて弾くものもいるのだがあまりにも周囲目掛けて連打する技を相殺するには手数が足りないといえる。
二手に分かれ回り込むように焔何某へと向かおうとするも片方は本人に任せひりょはもう一方へと狙いを定めた。
仕込み杖を抜き放ち一瞬で一人の喉元を切り裂き次を狙う。
「それそれ、俺の攻撃がそんなので防ぎきれると本気で持ってるのかな?」
手数で攻めていくひりょ、触れるだけで凍らせる刃は刀を振るシュラ達にとって防御手段がどんどんと疎かになっていくよう追い詰めていく。
確かに数は多い、だがこれだけ氷や護符で動きを封じればまだまだ持ちこたえることができる。
(援軍は次々と来るはず、だけどそれまでに俺が終わらせても別に、かまわないのだろ……?)
疑似精霊の力を全開に開放しさらに戦いは息も白くなる異形の戦いへと続いていく、はたしてこの無双がいつまで続くのか?
軍神と名高い景虎公のお膝元でその真価が試されようとしている……。
大成功
🔵🔵🔵
夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎
■行動
何やら、聞き覚えの有る名前ですねぇ?
兵鬼さん達の能力は『近接斬撃武器』の命中が条件ですから、届かない位置から叩くのが良いでしょう。
【銀翼袍】を発動し飛行、攻撃の届かない上空から戦場の敵全てに『崩壊の波動』を放射しますねぇ。
これにより『自壊』を促すと共に、弱いながら『認識阻害』を行えますから、焔さんも戦い易くなるでしょうし、必要なら『FMS』のバリアで援護しますぅ。
『自壊』は『利き腕』や『刀』を[部位破壊]し戦力を奪う形を中心に仕掛けますねぇ。
後は『FCS』により『レーザー弾頭』に換装した『FRS』『FSS』の[砲撃]と『FBS』による斬撃を重ね、確実に数を減らしますぅ。
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「ん? なんだこの音は?」
シュラ達の一人がその異音に気付き周囲を見渡す、山中に響き渡る不可思議な音、あまりにも聞き慣れない機械の駆動音に彼らが気付けるはずはない。
彼らは周囲を見渡していた、だがさすがに一か所だけ見ていない方角がある……そう、真上だ。
「何やら聞き覚えのある名前ですが、まぁそれは後ということでまずはお掃除ですねぇ」
遥か上空を女神の衣を纏い飛翔する夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)。
シュラ達の装備が近距離専用しかないことを真っ先に看破した以上はその間合いに付き合う気はないとばかりに大空へと飛び立ったのだ。
そしてこの戦場自体へと崩壊の波動を解き放っていく、これこそが時間差で戦いを有利に導いていく見えない支援になっているとはまだ誰も気付いていない。
「そうれ!」
「グハッ」
焔何某は乱戦を続けさらに先へと進んでいた、シュラ達の追撃はさらに激しさを増していくものの何故か彼らの動きは次第に鈍くなっていくのを感じている。
普通であれば疲労しているのはこちらのはずだが?と思わないでもない、それに刃を叩きつけると同時にシュラの持つ刀が意外とあっさりポキリと折れているのも不思議だ。
まるで見えない何かに守られているように戦いは続いていく。
それでもまだまだ数は多く上空から見るだけで次のシュラ達が包囲網を狭めていくのは時間の問題。
「さすがにやりたくはなかったですがぁ……」
手をかざすと同時に展開される浮遊砲台などの各種武装達、そしてるこるは真上からほぼ全てを同時にロックオンするとセーフィティを解除しそして深呼吸。
ありったけの気合を込めて凛々しく叫んだ。
「全砲門……発射―っ!」
号令と共に森の上空から一斉に砲門が火を噴いた、それと同時に戦輪やビームシールドも一気に降下を始めてシュラ達は思いもよらない角度からの奇襲を受ける事となる。
「な、なんだこの爆音は? 雷にしちゃちょい……派手すぎねえか??」
焔何某はまた一人斬り伏せると同時に周囲を見渡すがあちらもこちらも砂煙と轟音で視界が狭まってしまっていく。
あきらかにシュラ達に動揺が走り混乱が見えた、これならば先に進めるとばかりに街道を先へと急いでいく。
その背後でさらに爆発音が響き、るこるが遠くから見送るのを知らず焔何某は戦場を離れていくのだった。
大成功
🔵🔵🔵
アルテミス・カリスト
まゆさんと
「剣豪とは、サムライエンパイアにおける騎士。
その危機は、正義の騎士アルテミスとして放っておくわけにはいきません!」
まゆさんと一緒に剣豪の焔さんの護衛につきましょう。
人斬り集団から必ず守り抜いてみせます!
「敵は剣豪・上杉謙信の力を宿しているとのこと。
まゆさん、気をつけてくださいね」
敵が襲ってきたら、まゆさんに迎撃を任せて、私は焔さんの近辺で敵を迎え討ちます。
「騎士の名にかけて、焔さんには指一本触れさせません!」
大剣による騎士剣術で攻撃回数を増やし、敵の剣刃一閃による連続攻撃を弾き返していきます。
「今ですっ!」
まゆさんのハンマー攻撃でできた隙をついて、敵に大剣を叩き込みます。
白雪・まゆ
アルテミスさん(f02293)と
シンプルな依頼ですけど、
それは、敵がしっかり強い、ということですね。
アルテミスさんとペアで、焔さんの護衛について、
人斬り集団が襲ってきたら、迎撃です。
「ありがとです!ならば先手必勝ー!なのです!」
相手の機先を制し、行動を制限するために、
【Centrifugal Hammer】で地形破壊しちゃいますのです。
あとが大変かもですが、あとで直せばおっけー、なのですよね?
その後は、アルテミスさんと連携して敵を倒していくのですよ。
ハンマーを思い切り振り回して、相手の隙を作ったら、
そこをアルテミスさんに狙ってもらうのです。
ハンマーだって、よけ損ねたらミンチになりますですしね!
●
「追えっ追えっ! そっちに行ったぞ」
「ったく、次から次に……しつけえな全く」
富倉峠の激闘は続く、山一帯が真っ赤に染まるほどの炎上と爆音を背に焔何某は逃げる逃げる、いちいち戦っていられないと思えるほどに敵の数は多い。
“三六計逃げるに如かず”という言葉があるように戦うだけ無駄な時もあるうえにチャンスを引き寄せるためにこうして全速力で駆け続けるのもまた勝利への近道なのだ。
すでに数多くのシュラを倒した猟兵達、だがあと少しというところで敵増援は追い詰めるかのように計算された動きで目的の首を追い詰めていく。
焔何某もはや絶対絶命、だがそこへと乱入してきた異国の戦士達が波乱を巻き起こす。
「剣豪とはサムライエンパイアにおける騎士! その危機……この正義の騎士アルテミスが放っておくわけにはいけませんっ!」
可愛い声と共に振るわれる大剣、アルテミス・カリスト(正義の騎士・f02293)は茂みから飛び出しながらさっそく数人を吹き飛ばして焔何某に合わせて走り続けた。
そんなアルテミスと並走するように駆けている白雪・まゆ(おねーちゃんの地下室ペット・f25357)は二人ほど体力がないのでそれほど長時間こうして走り続けるわけにはいかない。
だから足止めはここでやるしかないと二人は覚悟を決めて狭い峠道に陣取ることにする。
「敵は剣豪・上杉謙信の力を宿しているとのこと。まゆさん、気をつけてくださいね」
「ありがとです!ならば先手必勝ー!なのです!」
まゆがバトルハンマーを振り回し大上段に構えた、後始末はまあ後でどうにか考えよう……今はこのチャンスを作り出すことが先決。
必殺のCannonball Crush、叩きつけられる地面、地響きと共に崩れてきた崖そのものが斜面を覆いつくし峠道はまさに大惨事となってシュラ達はそれに飲み込まれ生き埋めになっていった。
「な、なんだ急に地震が……ぐあああああ」
「土砂が流れてきて、くそ、なんなのだこれは!?」
地形破壊をもろともしないまゆの一撃で色がる混乱、だがこれでそれを乗り越えて迫る敵の通り道は本当に狭い範囲に限定されてしまった。
そしてそれはアルテミスが振るう大剣で賄うには十分な間合いの中。
「騎士の名にかけて、焔さんには指一本触れさせませんっ!」
柄で殴り剣をバットのように振るい崖下へと捨て去ったりと騎士剣術はまさに豪快、しかも下手に回り道しようものならまゆのハンマーがゴミのように潰しにかかってくるという凶悪コンビーネーション。
シュラ達の奪命を目指した剣技もこれほどの相手であると物理的に弾かれものの役に立たない状態なおが恐ろしい。
「今ですアルテミスさんっ!」
「まゆさん、ご一緒にっ!」
左右に分かれた二人が完璧なホームランでも打つかのようなフルスイング、群がってきていたシュラ達にとってこれは回避できない完全な事故案件。
ベキボキバキ
骨の砕ける音が響く中あっという間に弾かれて崖下へとその姿を消していく襲撃者たち、そんなアルテミスとまゆの奮闘をやれやれ怖い怖いと焔何某は肩をすくめ目の前の敵を真っ二つに切り裂いたのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
神楽・鈴音
相変わらず、私の故郷は物騒な連中が好き勝手やってるわね
早く猟書家を追っ払わないと、布教の一つもできやしないわ!
街道を破壊するのは駄目なのよね
だったらここは、相手の「運気」を破壊してあげるわ
敵に接近される前にUC発動
相手から奪う事象は「摩擦」を指定
これで敵は全身の摩擦がなくなるから、何もない道でさえツルツル滑って立つこともできないはず
さあ、突けるものなら突いてみなさい
この状態で運気まで失ってるから、互いに「うっかり」滑って突き刺し合うのがせいぜいでしょうけど
後は、生き残ってる敵を『賽銭箱ハンマー』で殴って吹っ飛ばす
摩擦がないから、吹っ飛ばせば死ぬまで永遠に滑って行くはずよね
ご愁傷様
●
山の向こう側で何か大きな音がしたけれどあれが戦いの音なのだろうか?
久しぶりの生まれ故郷の山々を眺めながら少女は腰かけていた切り株から立ち上がり街道を駆けてくる男をじっと見つめた。
あれは間違いなく焔何某(なにがし)と呼ばれる今回の護衛対象、かなり疲労もあるだしここでケリをつけてしまおう。
神楽・鈴音(歩く賽銭箱ハンマー・f11259)は物騒な連中が未だに闊歩するのを許せない、あんな奴らがうろうろしていたら布教すらできやしないと頬を叩いて気合を入れることにした。
(街道を破壊するのはダメよね)
鈴音はそう自らの良心に訴えかけその手段を自ら封じ手にした、まぁ……山の向こう側で他の猟兵が色々派手にやらかしたのを知ったら卒倒するかもしれないのでそっとしておくとしよう。
「おっ、もしかして嬢ちゃんも猟兵ってやつか?」
「えぇ、ここは私に任せておいてねっ? 巻き込まれても知らないわ!」
鈴音はそう言って賽銭箱ハンマーで先を急ぐように声をかける、山を破壊しないとはいえ鈴音の力もまたなかなかに恐ろしいもの。
下手に近くにいられると巻き込みかねないというのだ。
「いたぞ、あそこだっ!」
「尋常に勝負しろっ!(×10)」
大人数でボコボコにする気満々のどこが尋常な勝負なのかはいったん置いておきシュラ達は街道沿いをどうにか走ってきたものばかり。
どうやらここに至るまでに大半が脱落してこれが最後の一団なのだと鈴音は本能的に察し、ならばとばかりに霊験新たかな御神籤(おみくじ)筒を振り回すと中から飛び出す全ての御神籤棒がまき散らされていく。
それは全ての運気を司る神への奉納物、それがこうして一度に開放されたということは大御霊の善悪含んだ運気もまた溢れ出し急激に峠の気温が下がってしまったかのように当事者達には思えた。
「特別に無料で御神籤を引かせてあげるわ……ただし、漏れなく全部大凶だけどね!」
凛と鳴る声で祝詞と共に紡ぐ最悪の宣言、それはこの御神籤が全て大凶であるという信じたくはない事実。
これだけの運気が一気に凶へと傾いた時点でシュラ達に未来は無かったようだ。
「なっ、なんだ急に足が滑って……」
「うぉっ? 刀が滑って持っていられ……」
「うわぁぁぁぁ、崖が崖がっ!? 止まらないっっっ」
見事に街道中の“摩擦”が失われてしまい足を滑らせたシュラ達がうっかり同士討ちのように刀を突きさしあう最悪の衝突事故が発生した。
鈴音が直接手を下さなくともそれは次々と死傷者を出していく、それでもどうにか多重事故の外へと逃れ鈴音の目の前にまで逃げてこれたシュラも一人ぐらいはいたのだが。
「残念! 神様は神罰をって仰せのようね!」
大きく振りかぶった賽銭箱ハンマー、ゴルフのフルスイングのようにブンと振り回されその質量はシュラを再び
摩擦のない世界へと引き戻しさらにはピンボールのように何人もを弾き飛ばしながら崖下へと消えていった。
「ご愁傷様、言い忘れてたけどこの道は通行止め、先に進みたいなら別の道を行きなさい!」
やれやれと腰に手を当て摩擦の無い街道をつるんと滑っていく者達を見送る鈴音、こうして焔何某を追う一団は全て闇に葬られた……だがそれはつまり彼らを使いまわしていたオブリビオンの登場を意味している。
真の戦いはどうやらすぐ先で始まってしまうのだろう……。
大成功
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第2章 ボス戦
『用心棒』
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POW : 剛なる居合い
【居合い 】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。
SPD : 飛刃縮地の構え
自身に【修羅の気 】をまとい、高速移動と【斬撃による衝撃波】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
WIZ : 死者の誘い
【用心棒が殺した死者 】の霊を召喚する。これは【悲痛な叫び声】や【生前持っていた武器になりそうな物】で攻撃する能力を持つ。
イラスト:高橋ろでむ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠犬憑・転助」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●
「さぁってシュラの野郎共首尾のほうはっ……ってこいつはいけねぇ、しくじりやがったな」
客の一人しかいない峠茶屋で団子を頬張ると中年男は懐から小銭を取り出し店主へと放り投げると一路街道を駆けてくる偉丈夫を睨みつける。
それは富倉峠での襲撃をからくも逃げ切ってきた焔何某(なにがし)の姿、ということはつまりあれほどの力を持ちながらもシュラ共は男一人殺せずに姿を晦ましてしまったともいえる。
(いやぁ、こいつはアレだな……? 彼奴等が来ているとみるべきか)
顎に手を当て暫し考える、二人前の戦いの折にいずこから現れたのか不詳の軍勢がオブリビオン達を薙ぎ払っていった事件を。
「なんだこりゃ、真田の旦那がヘマしたってんで出てきてみたが、こいつぁ……割に合わねえ仕事だったか?」
男の勘はおそらく合っている、出なければあれほどの人数のシラ達を剣豪とはいえこの男一人で乗り越えれたとはとても思えない。
(まぁいい、奴(やっこ)さんも剣を使う者(もん)なら決闘から逃げたりはしないだろうよ)
団子の櫛を咥えたまま男は焔何某のほうへと歩いていく、鯉口(こいぐち)を切る仕草だけで相手にもどうやら意図は伝わったようだ。
走るのをやめ大太刀へと手を伸ばす焔何某を見て男は笑う。
「わかってんじゃねえか餓鬼がぁ、さぁ邪魔が入る前に死合としゃれこもうや……」
「ケツ、さっきの仮面共の親玉かよ……刀の錆にしてやっぜ」
柄を握ったままジリジリと間合いを詰める二人、まだ抜刀はしない……それが抜き放たれた瞬間に殺し合いは始まる。
いや……すでに始まっているのか?
猟兵達が辿り着いたのはそんなぶつかり合う寸前のタイミングなのだった。
ニクロム・チタノ
アハハ、バチバチしてるところすいませんねぇ空気が読めないもので
なにがしさんはアナタ?ならそっちのヒトがオブリビオンですね、さぁ反抗してください
目を背けないでボクを見てくださいよ、ホラ
悪臭ガスで目眩まししつつヘドロを打ち出して攻撃、刀で切って防いでるところにヨダレで足下を滑らせてガスとヘドロで追い討ち
アハハ、ヘドロまみれですねそれには猛毒があるんですよ?フラついて苦しいでしょう?その状態で妖刀は防げますか?
アハハ、反抗の無意味さを証明する為にボクはいるんですよ❤️
●
富倉峠で出会ってしまった焔何某(なにがし)と手練れの用心棒、猟書家の一味として現れた男の目的はただひとつ。
目の前の豪気な焔何某の首級を頂こうとただそれだけのことだ、だがだがそんな事はさせじと続々と集いつつある猟兵達。
そんな戦いの場へと真っ先に近づいてきたものがあったのだが……。
「な、なんだこりゃ……」
「くっ、なんでぇこりゃ……ドブ川の底よりひでぇ悪臭してやがる」
対峙した二人が思わず顔をしかめたそれは風上からこの峠一帯に漂い始めあまりにも酷すぎる臭いに両者は距離をいったん取り直しえずく気持ち悪さを必死にこらえていた。
「アハハハ、バチバチしてるとこすいませんねぇ……空気読めないもんで!」
だらりと伸ばした舌からボトボトと唾液が零れ落ちる、それと同時にさらに悪臭は酷くなりもはや臭いの原因が何かを誰も詮索する必要のない元凶がずるりと現れた。
「えー、あー、あなたがなにがしさん? ならそっちがオブリビオンっと……うんうん、それじゃぁ反抗してくださいね?」
狂気に満ちた目で両者を見ながらニクロム・チタノ(反抗を忘れた悪堕ちヘドロ・f32208)はふらふらと間に割り込んでいく。
それはまさにニクロムが変化の末にいきついた生き物であると認めたくない異形の姿、そんな者になるぐらいならとっとと自殺したくなる歪な存在として目の前で腕を振り上げた。
「っと……なんでぇこいつは? 気持ち悪ぇぇ」
チンと音がして居合で振るわれた刃が飛び散ったヘドロを弾き返しその身には届かない、だがそれと同時にヨダレもボトボトとこぼし続けるニクロムと長時間相対するのはそれだけでリスクの塊だ。
「目を背けないでぇボクを見てくださいよ、ホラ、ホラホラホラホラ!」
ビチョビチョと次々と弾ける腐りきったヘドロをニクロムは吐き出し足元も腐らせていく恐怖。
「チイッ!」
「アハハハハ、ハハハハハハッ❤」
刃で受けるも飛び散ったヘドロが用心棒の身体へと付着し異臭を放ち始めた、目を開けていられないほどのきつさ。
そんな用心棒へと真横から伸びる妖刀による凶刃、焔何某がここに来て必殺の突きでその命をもらいうけにきたというわけだ。
はっきり言って技を放つ際の息を吐くうちはまだいいのだ、問題はその後の呼吸……それによてヘドロの臭いを吸ってしまい……。
「ゲッホゲホ、こりゃあひでぇ、息がっできねえ」
「ゴホゴホっ……やりおるな異形のバケモノめ!」
二人のそんな様子にニクロムはそれはそれは可笑しそうに笑いながら一歩一歩間合いを詰めていく。
そこにあるのは未知の脅威、見るからに毒々しい色に染まった肌からは健全な雰囲気はまるで失われてしまいあるのはただ恐怖を司る狂気のみ。
「アハハ、反抗の無意味さをここで証明して見せてぇぇ……ボクはそのためにいるんだよぅ?」
無造作に振り上げた腕、だが用心棒はそれを見ただけで間合いを倍は見て距離を取った。
この耐えきれない臭いの前にはすべては等しく反抗するに相応しくない程度の覚悟しかない、そう見て取ってニクロムはあぁこいつもまた違ったかとため息をつきつつ前へと足を踏み出すのだった。
成功
🔵🔵🔴
鳳凰院・ひりょ
アドリブ歓迎
WIZ
っと、もう既に戦いが始まってるっぽいな!急いで合流しないと
流石にあの何某さんだけじゃ荷が重いだろう
【覇気】を【範囲攻撃】で放ち敵にぶつける
命中と同時に聖者の裁きを発動
用心棒へ聖痕を付与する
ついでに聖痕と共に【マヒ攻撃】も付与
召喚された死者は、自身が聖者故に浄化してあげたい所
【呪詛耐性】で悲痛な叫び声によるダメージを軽減し、光の疑似精霊の力を刀に込め聖【属性攻撃】による一太刀を浴びせ【浄化】試み
あの用心棒に殺されてしまった人達の無念さの分も、きっちり相手に返してやらないとね
死者の浄化が完了したら敵の攻撃を【第六感】で回避しながら切り込み、【破魔】の力を込めた一撃を浴びせる!
●
「っと、もう始まってるぽいな!」
富倉峠で始まった暗殺劇、それは焔何某(なにがし)を殺された時点で猟兵達の敗北が決定してしまうそんな戦い。
だからこそ鳳凰院・ひりょ(天然系精霊術使いの腹ぺこ聖者・f27864)にしてみれば1対1ならまだしも敵が使う妖術じみた何かを見過ごすわけにいかずあえて乱入を試みる。
(流石にこれは荷が重いだろうし……)
それもそのはず怪しき剣技を使う男の周囲に漂い始めたのは怪しげな霊気、それもこの密度ともなると霊障間違いなしの外道の技に違いない。
ひりょは迷わず抜刀、そして聖なる力を刃に注ぎ込みながら気合と共に掛け声をあげた。
「かの者に鉄槌をっ!」
用心棒の男に割り込み小さな傷を負わせるもすぐに弾かれ間合いを外すことになる、だがこれで十分だ……なぜならひりょにとって聖痕を相手に刻んだ時点で勝負はついているに等しい。
「貴様、これは何だ……ぐおおおっ!?」
呼び出された悪霊たちの叫び声が響く、それは本当ならば焔何某を襲っていた恐るべき霊障、だがそれを聖気で封じ込めさらにダメージに変えてしまったひりょの御業に焔何某も目を丸くし剣を構え直した。
「なんだなんだおい、わけのわからねーバケモノ出たと思ったら今度はピカピカ光ってわっけわかんねー!」
「死者の怨念を俺がどうにかしてやったんだから、ちゃんと決めてくれないと困るんだぜ」
フォローするように周囲の障害を封じていいくひりょに目で感謝を伝え焔何某は大太刀を大上段へと構えた。
「ということらしいぜ旦那、小細工はどうやら無駄に終わったらしいぜ“!」
「猪口才な小僧めえええええっ!」
怨霊ごと切り裂いてくるような突進を刃で受け流し、さらに横からひりょが破魔の力で割り込みさらなる嫌がらせに徹する、見事なまでの連携に霊障もまた隙だらけとなった。
「いくぜ!」
「応よ!」
焔何某とひりょの刃が交差し血しぶきが飛び散った、熟練の者同士しか通じ合えない阿吽の呼吸でさらに二人は切りこんでいった、
大成功
🔵🔵🔵
夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎
■行動
いえ、既に邪魔が入ることは確定しておりますので?
飛行手段を『FAS(新装備)』に変更、【崇卓】を発動しますねぇ。
指定する現象は『鎌鼬』と『磁力』とし、用心棒さんの振るう側と逆向きに『磁力』で刀を引っ張り、斬撃や防御を阻害しますぅ。
『鎌鼬』は用心棒さんの『手足の腱』を[切断]し[部位破壊]を狙う形で発生、防がれても動きは十分に阻害出来るでしょうし、焔さんの腕ならその『隙』があれば対処可能でしょう。
用心棒さんが間合いを取り、此方への対処に切り替えるなら『FRS』『FSS』の[砲撃]と『FBS』の斬撃で。
最後に【崇卓】で『何も起きなかった状態』を指定、地形を戻しておきますぅ。
平・胸盛
尋常の勝負なら手出しはしませんけど
悪事を企むオブリビオンなら話は別ですっ。
あの失礼な部下の人たちの責任とってもらわないといけないですし
義によって助太刀しますっ。
前回と同じく薙刀で間合いを意識して戦います。
相手の間合いに引き込まれないように。
一瞬で間を詰められて間合いにとりこまれないように。
そしてユーベルコードのE・トリニティーで自身を強化します。
重視するのは防御力。
物理防御力ではなく間合いや呼吸、空間や立ち位置で不利にならないよう防御を上げて
隙を見せたら殺気23をぶつけて動きを止めて攻めにいきます
●
「尋常の勝負なら手出しはしませんけど……」
「既に邪魔が入ることは確定しておりますので?」
薙刀を持って乱入してきた平・胸盛(三枚重ね・f18162)と新装備である腕に装着した法大と浮遊砲台のセットで飛翔し夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)は容赦なくこの富倉峠の戦いへと飛び込んでいった。
剣豪同士の勝負であればいざ知らずここではただの暗殺仕事でしかないのだから遠慮なんてナッシング。
偽乳の事がバレて怒り心頭の胸盛はその怒りの矛先を用心棒へと向けて一直線だ。
それに対してその方面では足りないなんてことはなくむしろダイエットしたいなと思っているるこるにとっては今回の相手はまぁ排除すべき障害程度の扱い。
ここに至るまでに疲労している焔何某の分は働かせてもらおうとさっそく女神の加護を祈り始めた。
「くたばれ……若造!」
「はっ、おっさん息あがってねーか?」
打刀と大太刀が巧みにぶつかりあい、いなしあいそして受け流しあうという至極の一戦。
そこへと隙を突くように胸盛の薙刀が振るわれ両者は一度距離を取り合った、見た目はグラマラスだがあきらかにPADの不自然さが目立つ胸盛。
そんな彼女の薙刀の腕は彼らには及ばない、けれど力のPAD、技のパッド、さらに両方そなえたP3という三枚重ねで増量した胸の厚みはその不利さえ打ち消し薙刀を震わせていた。
具体的にどんな効果といわれたら……怒りのパワーに身体が限界を越えているということにでもしておかないとやっかいな技なのでここでは割愛することにしよう。
世の中には知らない方がいいこともあるってことですよハイ。
「ちっ、なんだこの偽乳娘はっ!」
「偽乳言うな~~~~!」
用心棒の必殺の居合切りが胸盛のボリュームたっぷりの胸を切り裂くがノーダメージ、理由は言わない方がいい……ただし3枚分吹き飛んだ胸盛はここでリタイヤだグッドラック。
防御は確かに硬かった、犠牲は3枚分で済んだしね。
「くっ、あなたの仇はこの私がちゃんとっ!」
失礼な事を言いながらるこるの力が用心棒へと届き始め周囲の空気と場に満ちた異様な感覚が彼らを襲い始める。
「なんだ、これは……勝手に刀がっ!?」
強力な磁力が打刀の動きを阻害し無理に動こうとすると鎌鼬が切り裂いていくという二段重ね。
るこる力にようやく危機感を感じ間合いを取り直した用心棒、だがそれは焔何某を巻き込まないですむというるこるにとっては絶好のタイミング。
「全砲門(撃)てーっ!」
ドンドンドンドンと響く轟音、それらを刃で弾き飛ばす用心棒も大したものだがその轟音に紛れてヒュンと切り裂く恐るべき剣筋。
「ちっ、首はまだついてやがるか!」
「若造がっ、このような児戯でいつまでも封じれていると思うなよっ!」
焔何某全力の大振りを受け流すも肩から血しぶきが飛ぶ用心棒、やはりというかこれだけ騒がしいと完璧なガードというものはできないようだ。
るこると胸盛の作り上げた絶好の機会をさらに生かし両者はさらに剣を交えていく、はたしてこの決着の行方や如何に!
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
馬県・義透
引き続き『静かなる者』にて
追いつきましたが…なるほど、あれが此度の。
…こうしましょうか、陰海月。
【それは虹のように】を。
かわいいでしょう?(夏にかき氷食べたらこうなった陰海月)
ああ、焔殿。動きに癒されるといいですよ。きっといいことがありますから。
さて。敵が高速移動しようとしても、すでに無駄ですよ。もはや、高速にはあらず。
それに、衝撃波には鳴弦による衝撃波をぶつけまして。
そして、早業で霊力矢を射かけましょう。
我らは守るためにあるのですよ。
※
陰海月「ぷきゅぷきゅぷー」
触手ふりふり。ゆらゆらダンスしながら、密かに結界術も使用して守ってる。少年心もつ海月
神楽・鈴音
武士と武士の決闘ね
これは、脇から余計な手出しをするのは無粋かしら?
とはいえ、焔何某に死なれたら元も子もないわ
ここはひとつ、こっそり彼を支援してあげようかしら?
斬り合いが始まる寸前にUC発動
結界を展開し、自分と味方への外部からの攻撃無効&体力回復、そして生命維持まで不要にするわ
当然、焔何某も味方に含まれるはずだから、これなら斬られても直ぐに回復するし、衝撃波も無効化できて一石二鳥ね
敵が高速移動で逃げ回ったところで、互いに決定打を与えられない状況なら、UCの発動に寿命が削られる相手の方が不利のはず
本当に危なそうな時は『呪瘡霊縛布』を投げて、敵の手や足に絡ませることで援護するわ
●
「さて、どうにか追いつきましたか……」
雑兵(というにはあまりにも強敵だったが)達を振り払い富倉峠を駆け抜けた馬県・義透(死天山彷徨う四悪霊・f28057)。
山の向こう側は今も水浸しでおそらくは地盤も緩み大変なことになっているだろう、だが今は目の前の焔何某への手助けこそが肝要。
「ぷきゅぷきゅぷー」
「焔殿っ、この子の踊りを愉しんでくださいね」
「はっ!? いきなり何をって何だこりゃ……伴天連の海月か何かか???」
いきなり1680万色に輝く海月を見たらそうもなるだろうか、その光景を義透ハニコニコと眺めそして敵へと視線を送った。
「なんだふざけおって、許さんっ!」
用心棒もさすがにこれだけ妨害が入ると機嫌が悪くなるというもの、縮地で地面を蹴り一気に決着をつけようと間合いを詰めてきた……はずだった。
「アン? なんだおっさん……やけに踏み込みが甘ぇじゃねぇか!」
目にも止まらぬ踏み込みがなぜかスローモーションのように感じれるほどに遅いおかげで焔何某の大太刀は見事に男の腹へと叩き込まれた。
それもそのはず義透の陸海月の動きを愉しめなかった者はここでは1/5の速度でしか動けないという理不尽な制約を課すこの能力。
完全に用心棒の長所を打ち消してしまうその力は有効に働いていた。
「武士と武士との決闘なんだし余計な手出しするのは無粋だとは思うけれど……」
賽銭箱ハンマーを肩に乗せ神楽・鈴音(歩く賽銭箱ハンマー・f11259)もまた目立たぬように支援に徹している一人。
宴符・神域結界に焔何某を包み込んだために傷や疲労も大半が回復し連戦にも耐えれているというのは本人には内緒だ。
(せっかくの大立ち回り、邪魔しちゃ悪いしね)
目を閉じ静かに祝詞をあげ続ける鈴音の祈りは確実に届いている、衝撃波で切り裂かれた傷も自然治癒してしまうほどに守りは万全。
「こちらも少々手助けいたしましょう」
鳴弦の波動が衝撃波をこまめに打ち消しそれそのものの威力も軽減というおまけつき、さすがに目に見えにくい支援であっても焔何某には助けを受けているというのは気付いているに違いない。
「なんか知らないが……まあ身体は軽く、あんたは遅い、これもまた戦場の常ってやつだ、悪く思うなよっ!」
「ほざけっ! この程度……ちょうど良き加減というものよっ!」
大きく左足から踏み込み居合抜きで飛び込む用心棒、それを大上段に構え後の先で振り下ろす焔何某。
両者の大きな差は見えない部分で猟兵達の助けが入ったか否か、袈裟切りに斬られ崩れ落ちた男。
その表情にはバカなという驚愕が浮かびそしてそのまま身体は躯の海へと溶けていってしまう。
真夏の富倉峠に出た猟書家の魔の手、それはこうして猟兵達のささやかなフォローにより無事に解決の目を見ることができた。
それなりに気付いてはいたのだろう、焔何某は手を振りながら山中へと消えていく。
またどこかで会う事もあるだろうが、その時こそこのような事件に巻き込まれていないことを祈るのみだ。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵