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猟兵でもゾッとする話

#カクリヨファンタズム #お祭り2021 #夏休み #プレイング受付中 #怪談シナリオ #プレイング締め切り08/03(火)23:59まで

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#プレイング締め切り08/03(火)23:59まで


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「夏は海や花火も主役だが……私は結構怪談が好きでな?」
 そう言ってグリモアベースに集った猟兵達に語り掛けるのは東雲・深耶(時空間切断剣術・空閃人奉流流祖・f23717)。
 現在カクリヨファンタズムにて夏休みを過ごす依頼がグリモア猟兵によって紹介されているが、深耶は今回『怪談などの『怖い・ゾッとする話』を語り合う』という旨の夏休みを提供するようだ。
「だが、何せ我ら猟兵は『生命の埒外』に至った存在故、UDCアースで言えば都市伝説や幽霊等に値するUDCを撃破することが出来る力量を持つ者だ。生半可な怖さでは肝が冷えぬ者が多いだろう……」
 恐怖とは、『抗えない』から恐怖たると言える。
 その『恐怖』を撃破できる力を持つ猟兵にとって、生半可な恐怖では肝を冷やすことは出来ぬだろう。
「だが、逆に言えば高水準な『怖い話・ゾッとする話』を有している者がいるかもしれない。戦慄を味わいなら参加してみてはどうだ?」
 種別で言えば怪談に始まり、人間の狂気などの変化球も怖い話には欠かせないだろう。
 いずれにせよ猟兵という『生命の埒外』となった、あるいはなる前の経験や伝聞でも猟兵となる存在が肝を冷やした『恐怖』は他の猟兵や妖怪達を怖がらせることは間違いない……とは行かなくても大いに伝わる事だろう。
「それと、妖怪親分の内東方親分『山本五郎左衛門』殿が興味を示していてな。どんな怖い話が語られるか楽しみにしているようだ」
 是非、彼女を怖がらせてやってくれ。そう言って深耶はグリモアの転移の術式を起動させていく。

 転移された先は寺の御堂。そこは照明が落とされており、代わりの明かりとして蠟燭に灯された火――を真似たランプが室内を照らし出す。室内の温度は程よく冷房で冷えており、そこに和風アンティークな木のテーブルの上に置かれた皿には多種多様な料理が乗せられており、話の肴には欠かす事は無いだろう
「おお、猟兵さん達。こちらは会場の準備を終わらせた所にゃ」
 そう言って着物の上着を着込む東方親分。後ろには配下の妖怪達が冷えている。
「それでは、始めようか。存分に肝を冷やさせてもらうにゃ」
 杯に大吟醸を注いで呷る東方親分。
 そうして、『猟兵でもゾッとする話』が始まった――


黒代朝希
 夏といったら怪談も欠かせないでしょう。
 という訳で怪談会シナリオです。

 思い思いに怖い話を語り出し、東方親分やその配下たちを怖がらせてあげてください。
 怖い話の種類は怪談は勿論、本当に怖いのは人間系の話などでも大丈夫です。
 会場には様々な料理が肴として置いてあるので、それを食するのが目的でも構いません。
 無論の事、料理を自作して持ち込むのもアリです。

 それでは、良い『ゾッとする話』をご堪能ください。
100




第1章 日常 『猟兵達の夏休み2021』

POW   :    妖怪花火で空へGO!

SPD   :    妖怪花火の上で空中散歩

WIZ   :    静かに花火を楽しもう

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

テフラ・カルデラ
※絡み・アドリブ可

怖いお話なら…一つ…お話ししましょう…

とある学校の都市伝説―――
その学校にはある噂が…夕暮れ、美術室に行った生徒が行方不明と同時に歪な石膏像が増えている…と
その真相を確かめに数人の少年少女が夕暮れの美術室へ入っていった先には…一人の少女が立っていた
「あなたも石膏像になってくれるの?」
少女がそう言うと、扉は勝手に閉められ…開けられなくなる
そんな少年少女達に追い打ちをかけるかの如く、まるで生きてるかのごとく蠢く液状の石膏に身体が呑み込まれ…
真相を求めようとした子達は文字通り、行方不明者として…そして、生きたまま歪な石膏像となってしまった…

本当かどうかはご想像にお任せします♪



「怖いお話なら……一つ……お話ししましょう……」
 蝋燭ランプの光が一際大きく輝くと、初手としてテフラ・カルデラ(特殊系ドMウサギキマイラ・f03212)が語り始める。
「とある学校の都市伝説―――その学校にはある噂が……夕暮れ、美術室に行った生徒が行方不明と同時に歪な石膏像が増えている……」
 いわゆる学校の怪談系統の話だろうか。放課後の暗くなってきた美術室に行くと、石膏像へと変えられてしまう……
「その真相を確かめに数人の少年少女が夕暮れの美術室へ入っていった先には…一人の少女が立っており、『あなたも石膏像になってくれるの?』と少女が呟くと同時、扉は勝手に閉められ……開けられなくなる」
 そうして閉じ込められた少年少女たちは蠢く液状の石膏に身体が呑み込まれ……生きたまま石膏像へと変えられてしまった……という結末との事だ。
「本当かどうかはご想像にお任せします……」
 その話にまぁまぁの反応を示す東方妖怪達。それじゃあ次に――と、行こうとした東方親分を遮ってテフラは話を続けていく。
「やがて、そんな事が続いていったら教師陣がその事に気が付き……UDC職員にその情報が耳に入ったとのことです」
 UDC組織は迅速に収容プロトコルは組み、収容は実行された。午前中に石膏像は全てUDC支部に運び込まれて解呪を施されて学生たちは助かり、美術室は例の少女がいる事を確認された直後にUDCの空間遮断技術によって虚空へと飛ばされて収容された。
 少女は収容難易度は低く、セーフクラスとして収容された。
 だが、少女は自身のコレクションを剥奪された美術室で孤独に、永劫の時を過ごさなければならない。
 そして、その事を少女は悟った。
 やがて、少女は自身を石膏像にして自殺を図ったとの事だ。
 そこには、スケッチブックへ遺書代わりとしてこう書かれていたとの事だ。

 ――『お願いお父様、お母様、助けて』

 怪物とはいえ、それは憐憫に値するものだったのか否かは……読み手に委ねるとしてテフラは締めくくったのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

テラ・ウィンディア
怖い…話か

…おれが…本当にぞっとして怖いと思ったのは…あれだな

これは実際の依頼(タイトル「トモダチ」)の話だ

おれは女の子に酷い苛めをしていた友達達がその子の家を燃やそうとしていたから…その結果がどれだけ恐ろしいかを見せようと火達磨になって見せたんだが

…あの子らは…それをスマホで映して楽しんでた

訳が分からなかった
オブビリオンでも…UDCでも骸魂でもない唯の一般の人なのに
どうしてそんな残酷になれるのかが…おれはとても恐ろしかったんだ

おれは未知の恐怖やお化けなんかには全霊を以て挑むけど

荒事や殺し合いと無縁な筈の人達が…ああも残酷に…人が苦しんだりぼろぼろになる様を見て…楽しむのが…とても…怖かった



「怖い……話か。……おれが……本当にぞっとして怖いと思ったのは……あれだな」
 そう沈痛な顔持ちで語るのはテラ・ウィンディア(炎玉の竜騎士・f04499)。
 彼女が語るのは、人間の恐ろしさであり、醜さの極み。
「これは実際の依頼の話だ。UDCアースで人間が絶望の余りUDCに変貌してしまう事件……UDC-HUMANという事件の一つの話だ」
 滔々と語っていくテラ。語るだけでも怖気が走るのか、どことなく顔色も悪い。
「その事件では、女の子に酷い苛めをしていた友達達がその子の家を燃やそうとしていたから……その結果がどれだけ恐ろしいかを見せようと幻術を用いて火達磨になって見せたんだが……」
 そうして、自らの犯そうとしていた罪の重さを思い知らせる為に行った行為に、人間の屑はこうしたとテラは語る。
「……あの子らは……それをスマホで映して楽しんでた」
 人として、最低極まりない行為をしていたと、エルフの少女は語る。
「訳が分からなかった。オブビリオンでも……UDCでも骸魂でもない唯の一般の人なのに……どうしてそんな残酷になれるのかが……おれはとても恐ろしかったんだ」
 猟兵とはいえ幼い少女であるテラにとってそのむき出しの人間の悪意と残忍さは殊更に堪えるものとして映っただろう。
「おれは未知の恐怖やお化けなんかには全霊を以て挑むけど……荒事や殺し合いと無縁な筈の人達が……ああも残酷に……人が苦しんだりぼろぼろになる様を見て……楽しむのが……とても……怖かった」
 そう言って話を締めくくるテラ。その物語に山本は目をつぶって。
「痛ましい話だな」
 酒を呷って、テラにグラスに注がれたラムネを手渡すのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

グリュック・ケー(サポート)
「なんかよく分かんないけど、よろしくなっ」
ノリのいい兄ちゃん。旅が好きでふらふら出歩いている割には呼べば現れる。ひとりも好きだが大勢も好き。楽しそうなことには顔を突っ込みたがる。汚れ役も引き受けられる基本的にいい人。
プリンと睡眠が大好きで常にプリンを持ち歩き、少しでも時間が空けば夢の中へ。寝起きはいいほうだが寝つきがかなり良い。
普段から顔を隠しているが、「見せて」と言われれば普通に見せる。
好戦的というわけではないが、必要であれば躊躇わない。
ユーベルコードも普通に使う。正面から戦うよりかは罠をかけるほうが好き。


徳川・家光(サポート)
 基本的に、必要性が無い限りあまり目立たないようにしています。でも頼られると嫌と言えず、人前に出ることにめちゃくちゃなれているので、必要になればそこそこの「コミュ力」技能でそつなく対応します。
 土木系の力仕事は「羅刹大伽藍」、スピード勝負なら騎乗技能+名馬「火産霊丸」を召喚し、活用します。

 異世界の文化が好きで、自分なりに色々調べており詳しいのですが、ときどき基本的な知識が抜けていたりします。

 嫁が何百人もいるので色仕掛けには反応しません。また、エンパイアの偉い人には会いません(話がややこしくなるので)。
普段の一人称は「僕」、真剣な時は「余」です。
あとはおまかせ。よろしくです!


緋月・透乃(サポート)
『今日も元気に食べて楽しく戦おうね!』
 人間で22歳の女性です。
いつも元気で、強敵との戦闘、食べる、スリルを味わうことを好みます。

基本的に自分の楽しみのために行動し、敵味方問わず他人の心情等には配慮しません。
 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用します。
戦闘では真っ正面からの突撃を好み、負傷は気合いで耐えれば良いと考えています。
戦闘以外のことも大体気合いと力でなんとかしようとします。
脳筋です。

武器は主に『重戦斧【緋月】』を使用しますが、他の武器の方が有効そうならそちらを使用することもあります。

クロムキャバリアでも生身で戦います。

不明な点はおまかせします。よろしくお願いします。



 そして、怪談会は円満に進む。
 時には山本が自身の好敵手の一人たる稲生平太郎を怖がらせるべく図った妖怪変化の話を語ったりする。
 それを肴にして橋を進める猟兵や妖怪達も存在する。
 グリュック・ケー(なんか黒い・f32968)と緋月・透乃(もぐもぐ好戦娘・f02760)の二名は高級スイーツ(バズリトレンディ氏が斡旋)のプリンを口に運び、冷房で冷えた体を暖かいココアで温めて喉を潤していく。
 テーブルに盛られた更には和食や夏の名物たる料理だけでなく、西洋妖怪が作り上げて洋食やパスタ等が皿に盛りつけられており、それを食して階段を聞くのは中々に乙な体験であった。
 そして、この場には徳川・家光(江戸幕府将軍・f04430)……サムライエンパイア世界の元首たる征夷大将軍が座していた。
 サムライエンパイアも怪談には縁欠かない世界。人魂は勿論、朱の盤等の恐ろしい妖怪に似たオブリビオンや怨霊の話を語っていく。
 そして、大詰めとなるは――サムライエンパイアの世界の運命を握る戦い……即ち、家光公が納めるエンパイアにおけるオブリビオン・フォーミュラ『第六天魔王『織田信長』』との闘い、『エンパイア・ウォー』である。
 それは、『怪談等のゾッとする話』とは主旨が違うのかもしれない。
 だが、世界を滅ぼす力量を持つ最強のオブリビオン……このカクリヨファンタズムごと『大祓百鬼夜行』を用いてUDCアースを滅ぼそうとした究極妖怪たるカクリヨファンタズムのオブリビオン・フォーミュラ『大祓骸魂』と同位階の武将との戦は、治める世界を救う為に決戦を挑んだ家光が語ることもあって、壮絶な戦場が聞く者の脳裏にまざまざと浮かび上がるには充分なモノであった。
 その『エンパイア・ウォー』の話を聞きながら透乃はかの第六天魔王との闘い――古参の猟兵たる彼女にとって『エンパイア・ウォー』も経験してるモノなのである――を思い返しながら寿司を口に運んでいく。
 かつてオブリビオンとしての分身体を有する織田信長の一人と戦い、止めを刺した一人でもある彼女にとっては丁度二年弱前の事。
 思い返す度に強敵だったと寿司の海鮮物の旨味ごと噛みしめながら透乃は常々思う。
 一方でグリュックは猟兵としては新参であり、戦争も現状最新の戦争である『大祓百鬼夜行』が最初の経験した戦争である。
 けれども家光公が語る『エンパイア・ウォー』の話は非常に鮮明なモノであり、まるでその戦いにグリュック自身が参加していたと思わせるほどの臨場感をアリス適合者の青年に与えていた。
 やがて、物語は家光自身も一度刃を交えた安土城での信長との闘いに移る。
 それは、激闘などという生温いものではない。幾度も猟兵が撃破され、カタストロフが起こりうる刻限が迫り来る焦りは妖怪達と山本、猟兵達に鮮明に伝わっていく。
 だが、現在サムライエンパイアが『フォーミュラ無き世界』となっているように、この物語は猟兵の勝利で幕を閉じる。
 それを聞き終えた山本五郎座衛門は、感服した声色で『結構なお手前で』と締めくくったのである。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2021年08月04日


挿絵イラスト