水着コンの打ち上げ開催します!
●水着コンの後の打ち上げです!
今年も大盛況だった水着コンテスト。その会場となったビーチを撤退しつつある猟兵たちだったが、そこへ緋薙・冬香(針入り水晶・f05538)が現れた。
「皆、水着コンテストお疲れ様。楽しめたかしら?」
そう言って微笑む冬香は、今年の激しい水着合戦を思い返して、盛況ぶりにうんうんと楽しそうに頷いている。
「それでね」
と冬香が切り出してきたのは、水着コンテストの打ち上げ話であった。
●妖怪花火、乗るか、歩くか、下から見るか
打ち上げの話を持ち出してきたのは、カクリヨの妖怪親分たちであるという。
「何でも、水着コンの激戦っぷり見て、とっても楽しかったらしくてね」
特にバズリトレンディ辺りがはっちゃけていたらしい。その勢いとか流れとかもあったのだろう、盛り上がった話の中で打ち上げやろうとなったわけだ。
「で、親分たちがビーチに用意してくれたのが、なんと『妖怪花火』!」
説明しよう!
妖怪花火とは、妖怪っぽい花火である。もしかしたら花火の妖怪かもしれない。
この妖怪花火には『乗る』ことができる。花火本体にも乗ることができるし、花火が炸裂した後、空中に描かれる模様の上にも乗ることができるのだ。
そんな感じなので、花火本体に乗っかって空を駆け抜けるも良し、空に描かれた花火の上を空中散歩するも良し。
そんな妖怪花火がたっくさんビーチに用意されている。花火本体の大きさから花火が描く模様まで、無いものは無い。好きなヤツを選んで空へ向かえ。
「というわけで。花火次第では大騒ぎもロマンティックもチャレンジャーもオーソドックスもバッチリってわけ」
そしてどこまでいってもカクリヨなので。やりすぎても迷惑かける相手もいない。思い切ったことをやってもオッケーである。
妖怪花火以外にも、BBQとかビーチフラッグとか。用意して持ち込めるなら何でも出来ると思っていい。
「それにビーチはとっても広いから。賑やかな場所にいてもいいし、探せばひとりでのんびりできるところもあるわ」
ひとりでも、仲のいい友人とでも、あるいは大切な相手とでも。思う通りの時間を、思うように過ごしてほしい。
ちなみに。
花火そのもので火傷とかはケガはしないので安心してほしい。そのため乗り方も自由だ。立っていてもいいし、跨ってもいいし、ぶらさがってもいい。
ひとつだけ注意してほしいのは、空から落下すると、海の中にどっぼーんと突っ込むことだ。死んだりはしないけど、痛かったりびっくりしたりする。気を付けて欲しい。
「というところで。準備が終わったらぜひビーチまで来てちょうだい。私は先に行って用意しているわね」
急がず慌てず、ばっちり準備してきてね、と告げて冬香がビーチの方へ走っていく。
さて、カクリヨのビーチで何して遊ぶか。
それは皆のアイディア次第!
るちる
まいどお世話になってます、るちるです。
今年もやってまいりました水着の季節! やっぱり夏休みフレーム出たよぉぉぉぉ!?
いえ、大丈夫ですこんなこともあろうかとネタ(?)は用意しています。
先ほども言いましたが、水鉄砲バトルはちょっと日程も整えたいので、また後程出します。
こちらのシナリオは、水着コンの後の打ち上げが基本となります。もちろん水鉄砲バトルしてもいいのよ?
お気軽に、閃きとノリと勢いでご参加ください。
●全体
1章構成の夏休みシナリオです。
カクリヨファンタズムの夏のビーチを、みんなで遊び尽くしましょう♪
リプレイはプレイングの雰囲気に寄ります。コミカルやギャグ、シリアス、セクシーにキャラ崩壊からしんみり語る系まで、お気軽にやりたいことをプレイングに詰め込んでください。
禁止事項は他の参加者に直接迷惑をかけること。大きな音とか会場破壊とかはこちらで誤魔化しますのでご安心してぶっぱしちゃってください。てへぺろ、で済むことはだいたいやってオッケーです。その他アイテム・ユーベルコードも無し。
時間帯は夜になります。
妖怪花火は形状から種類、そして炸裂した後の模様まで、指定していただいたものが用意できます(参加される方の顔とかもOK)。使える数の制限もないので自由にしてください。
火傷はしない、と書きましたがそれは一般的な話。焼けたい人はその旨をプレイングにどうぞー(笑)
屋台とかはありません。なので、BBQとかしたいor何か飲み食いしたいという人は持ち込んでください。用意できれば制限はありません。シェフごと持ってくるがいい。
現場の管理というか揉め事解決員としてグリモア猟兵の冬香がそこら辺をぶらぶらーっとしています。お声がけいただいた場合はお邪魔にならない程度にお伺いしますね。
それでは皆さんの参加をお待ちしております!
第1章 日常
『猟兵達の夏休み2021』
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POW : 妖怪花火で空へGO!
SPD : 妖怪花火の上で空中散歩
WIZ : 静かに花火を楽しもう
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●今宵の海辺はパーリナイッ!
そんな感じで、夕日が完全に隠れた海辺を月がほんのり照らしている。明るすぎることもなく、しかし暗闇でもなく。
中庸って言葉はこんな時にこそ使われるものだろう。
騒がしさと静寂、明るさと暗さ、空と海。三つの線がどの位置で、どの程度で重なり合うかは、全て猟兵たちのさじ加減。
あなたの望む打ち上げはどんな場所でどんな内容?
レパル・リオン
今年の水着、すなわち雪とシロクマのパワーが宿る衣装『スノウベアー』で行く!
夏!海!よーし、何はともあれ泳ぐわよ!
うおーっ!力の限り泳ぐわ!あの水平線の彼方までー!
つかれた。
氷の塊を出して、掴まって、ぷかぷか浮いて一休みよ。zzz…
おはよう!軽くダイビングからのジャンプでスッキリ爽快リフレッシュ!
よーし、また泳ぐわよ!
【アドリブ大好き】
●泳げ!
青い海! どこまでも広がる空! そして目の前には弾けるようなビーチ!
「そこに降り立つのはあたし、『スノウベアー』!!!」
違います、レパル・リオン(魔法猟兵イェーガー・レパル・f15574)さんです。
なんて涼し気な水着なのか。レパル曰く『雪とシロクマのパワーが宿る』とのことです。
わかる、わかりますよ! ところどころトゲトゲしてて当たったら痛そうな凶暴感がクマっぽいですが、清涼な氷のような青のビキニにしっぽも夏仕様でとっても涼し気。冷気を操る姿はまさしく雪とシロクマの力を宿す者……!
「夏! 海! よーし、何はともあれ泳ぐわよ!」
夏に真正面から対抗できる力に溢れるレパルさんであるが、氷を振り撒くでもなく。全力で浜辺を走り切り、そのまま海へ突入した。元気と気合が彼女の源である。
「うおーっ!」
そして力の限り、全力スイム!! こういう時はクロールですよね!
「泳ぐわ! あの水平線の彼方までー!」
そしてレパルは海を制覇する……ことができるのか!?
……。
…………。
………………。
「つかれた」
そこ(海の沖合)には、氷の塊に掴まって、ぷかーっと海に浮いているレパルさんがいました。本当に疲れたらしい。
その場で水着パワー、氷の塊を出して浮き輪代わりに。
「ぷかぷか浮いて一休みよ。…………zzz……」
寝た。ひんやり氷のベッドがいけなかったのだろう、気持ちよくて寝た。こんな場所で。狼で虎でドラゴンなキマイラの見た目によらず、豪快である。
というか、こういう時に寝るとそのまま遠くまで流されるパターンだと思うんですが!!
「おはよう!」
起きた!! 早いな回復!?
氷の上から海の中に飛び込んで、軽くダイビング。そしてそこから海面に向かって、からの海面ジャンプ!
「ふぅ、スッキリ爽快リフレッシュ!」
完全回復ではなさそうだが、泳ぐ分には問題ないのであろう。そんなレベルまで回復したレパルは再び視線を水平線へ向ける!
「よーし、また泳ぐわよ!」
こうしてレパルはこの海を制覇すべく、彼方まで泳ぎに出たのである!
適当なポイントで戻ってきてくださいねー?
大成功
🔵🔵🔵
薄荷・千夜子
【翠森】
海はざっぱーん、してますけどまずはそっちではなく頑張りましたねー、のお疲れ様会ですよ
色々持ってきたので皆で食べましょうね
にこにこしつつ、相棒の動物たち(鷹や狼、兎や犬と多数)と一緒にたくさんの食材を抱えて
わぁ、シゥ君もいっぱ…(おっと、ちょっとBBQするにはサバイバルがすぎるな???)と悲しませないように言葉には出さず、動物たちのご飯にしましょと誘導しながら
はーい、1位(ビーストマスター部門男女)おめでとうございます!と皆でわいわいお祝いしながら楽しくBBQ
シゥ君も可愛い水着でとてもお似合いですよ
お空に咲く火の花ですよ、妖怪花火は乗れるみたいですね!
せっかくだから皆で遊びましょうか!
シゥ・フリージア
【翠森】
うちあげ、うちあがる…ざっぱーん?
はーい!よくわかんないだけどおいしい食べる!
シゥも、みんなと探して来たよ
チヨコ、見て見てー!
自慢げにえへんっと差し出した両手いっぱいに
食用草と種と木の実
★ファルも袋入り生魚(獲れたてぴちぴち)を咥え
★ぴよちゃん隊長達は飲み物(綺麗な川の水入り桶)を運搬
おいしいよ!
うん!皆(動物達)にもあげるー!
1位ー!おめでとー!
チヨコとってもスゴイね、キレイだもんね
森にはあんまり無い色、キラキラ、シゥ好きー!
ハナビも初めて、チヨコに教わるね
キラキラいっぱい、すごーい!
遊んでいたら花火をつつこうとするぴよちゃん隊長を見て
あ、隊長ダメー、それもハナビなの
ゴハンちがうよ!
●
夜の帳が降りかけているカクリヨビーチ。
その波打ち際でシゥ・フリージア(純真無垢な野生姫・f03749)は小さな妖精の体をぱたぱたとはためかせながら、海を見つめていた。
「うちあげ、うちあがる……ざっぱーん?」
これが妖精の無垢か。
そんなことを思いながら、薄荷・千夜子(陽花・f17474)は後ろから声をかける。
「海はざっぱーん、してますけどまずはそっちではなく頑張りましたねー、のお疲れ様会ですよ」
「……!」
千夜子の声に振り返るシゥ。なるほど、と思いながらしかし視線は千夜子とか千夜子の相棒の動物たち(鷹や狼、兎や犬と多数)が抱えているたくさんの食材に目を奪われていた。
「色々持ってきたので皆で食べましょうね」
「はーい! よくわかんないだけどおいしい食べる!」
そんなわけで、にこにこしている千夜子の元へぱたぱたと戻ってきたシゥでした。
浜辺で水着で打ち上げと来たらBBQである。それは鉄則。
BBQの用意をしている千夜子と相棒たちだったのだが、シゥとしても負けていられないと思ったらしい。
「チヨコ、見て見てー!」
「あら?」
シゥもみんな(ファルとかぴよちゃん隊長とか)と一緒に食材を探してきたらしい。腕いっぱいに抱えた食材を千夜子に向けて差し出す。
「わぁ、シゥ君もいっぱ……」
思わず千夜子の言葉が詰まったのは、振り返った彼女の視界に飛び込んできたのが食用草と種と木の実だったからである。
(おっと、ちょっとBBQするにはサバイバルがすぎるな???)
と思ったのは仕方がないのだ。うむ。
ちなみにファル(灰色狼の義理の母)は獲れたてぴちぴちの袋入り生魚をくわえ、ぴよちゃん隊長達は飲み物(綺麗な川の水入り桶)を運搬してくれた模様。野生か。
「おいしいよ!」
「うん、シゥ君ありがとうございます」
笑顔のまま受け取る千夜子。そして言葉に出さないようにしながら『動物たちのご飯にしましょ』と誘導すれば。
「うん! 皆にもあげるー!」
とシゥが周りの動物たちに食べ物を配って渡り歩く。
そんなこんなでようやくBBQの準備が整ったのである!
「はーい、1位おめでとうございます!」
「1位ー! おめでとー!」
持ってきたコップのサイズは人サイズとフェアリーサイズで違うけれども、そこに入っている想いの重さは一緒。かん、とコップのふち同士が当たれば、千夜子とシゥの顔に笑みが浮かぶ。
そう、この二人、水着コンのビーストマスター部門、男女それぞれの優勝者なのだ。
実はお祝い会でもあったのだね。
「チヨコとってもスゴイね、キレイだもんね」
千夜子の周りをくるくる飛びながらシゥが改めて感想を述べる。赤と黒のクロスビキニに夜光蝶のようなヴェール。その姿にシゥの興味は釘付けだ。
「森にはあんまり無い色、キラキラ、シゥ好きー!」
「シゥ君も可愛い水着でとてもお似合いですよ」
シゥの感想に、千夜子もシゥの水着を褒め湛える。まさに森の妖精といった愛らしい姿を見れば、その感想もさもありなん。
その時、空に大輪の花が咲く。もちろん、妖怪花火が夜空に炸裂したのだ。
「わーーーー♪」
「お空に咲く火の花ですよ」
興味津々に空を見上げるシゥに、微笑みをこぼしながら千夜子が告げる。もしかしたら聞いてないんじゃないかって感じで熱中しているシゥだが、それはそれで。
「妖怪花火は乗れるみたいですね! せっかくだから皆で遊びましょうか!」
「いくー!」
BBQは一時中断。動物たちを連れて、千夜子とシゥは妖怪花火へと向かって。
「ハナビも初めて、キラキラいっぱい、すごーい!」
「でしょう?」
千夜子から『これはあぶないですよー』とか『こう使うんですよー』とか教わりながら千夜子と一緒に妖怪花火を楽しむシゥ。打ち上げだけが花火じゃないんだぜ、と妖怪花火たちも手持ちタイプがめっちゃ頑張ってくれてた。
でも妖怪だから動くんです、勝手に。まだ火は付いてない筒がつつつ、と移動していく様を見て、めっちゃ気になったのだろう、ぴよちゃん隊長が近づいていく。いや、全力でつつこうとしている!
「あ、隊長ダメー、それもハナビなの。ゴハンちがうよ!」
食べようとしてたの!? それは想定外でした。
「食べると熱いですよ。うん、熱いで済めばいいですけど」
ふふ、と笑いながら千夜子がぴよちゃん隊長の目の前から妖怪花火をひょいっと持ち上げる。
不満そうにするぴよちゃん隊長を見て、千夜子とシゥは楽しそうに笑い合うのであった。
大成功
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フロッシュ・フェローチェス
※アドリブ歓迎
足場になる花火とは、面白いね。これはぜひ空中散歩しないと。
太刀魚マリーンズを名乗っているんだし、魚型を打ち上げようか。
上から眺める花火……幻想的になりそう。うん。
お茶目して、花火の上で、魚群を率いる将の如く、タチウオ軍刀を掲げながらポーズでも決めてみようかな。
太刀魚マリーンズここに見参!なーんて。
後は降りて花火を……うわっ海!?
ミスった、泳ぐの苦手だから、焦ったよ。
まー、なんとかなったし結果オーライ……あれ、マスクが勝手に開いて閉じない……壊れた?
どうしよう……水着、ちょっと恥ずかしいし、自信ないから顔隠してたのに……!
こ、ここは帽子をかぶって、花火に集中して気を紛らわそう。うん
●
水着コンテスト会場だったビーチに降りる夜の帳。それを照らすように空で弾ける花火。ぱーん、と空に広がる花火は通常の者とは違って、そのまま空に在り続けて。その上に動く影は、妖怪か猟兵か。
花火が照らす浜辺から見上げながら、フロッシュ・フェローチェス(太刀魚マリーンズ・f04767)は『ふむ』と頷きひとつ。
「足場になる花火とは、面白いね。これはぜひ空中散歩しないと」
めちゃくちゃやる気だった。
そんなフロッシュもこのビーチに合わせて水着……アッハイ黙ります(するどいしせん に はばまれた)。独特なマスクも相まってすごい圧がかかってきたのでそれはさておき。
花火を見上げるフロッシュの視線に込められているのは純粋な興味であった。そんなわけでさっそく空に打ち上がるための妖怪花火を見繕う。
「太刀魚マリーンズを名乗っているんだし、魚型を打ち上げようか」
目を付けたのは魚型の打ち上げ花火。空を斬り裂く魚類である。
そして空に上がった後のことを脳内シミュレート。
(上から眺める花火……幻想的になりそう。うん)
フロッシュは満足そうに微笑むのであった。
準備万端、と空へと打ち上がるフロッシュ。角度と速度はばっちり調整済だ。他の花火よりも僅かに上へ打ち上がるように発射(?)された魚型妖怪花火は予定通りの地点へ到着。
「……っと」
足元での振動は炸裂の合図。足先に力を込めて、とんっと花火を蹴って。フロッシュが僅かな時間、空へ飛び上がったその瞬間に、フロッシュの足元で花火が弾ける。
「おお……」
思わず声が零れたのは、不思議な妖怪花火の仕組みにか、あるいは眼下に広がる美しい景色にか。マスクの下の口端が楽しそうにあがっていることを鑑みれば、もしかしたらわくわくしたのかもしれない。
そして、大輪の花を咲かせる花火の上に降り立つフロッシュ。そのまま花火の上を進み出て、タチウオ軍刀を掲げながらポーズでも決めれば。
「太刀魚マリーンズここに見参! なーんて」
その姿は魚群を率いる将の如く。本人的にはかなりお茶目したようで、次に零れたのは楽しそうな笑みであった。
そして花火が消える。それに合わせて、フロッシュも自由落下に任せて降下を始める……が。
「……うわっ海!?」
夜の暗さゆえか、着地地点に気付くのが遅れた。言葉を発したのとほぼ同時に着水、ざぶーん!
そのまま海中に沈んでいくも、その後、無事に海面へ顔を出すフロッシュ。
「ミスった」
その後、フロッシュは慌てたように急いで浜辺まで辿り着き、陸に上がる。
(泳ぐの苦手だから、焦ったよ)
とはいえ、ケガもなく。無事ここまで辿り着いたので、まぁ結果オーライ?
と思ったのがフラグであった。
「……あれ、マスクが勝手に開いて閉じない……壊れた?」
がーん、とか効果音が聞こえてきそうなシーンであった。呆然とするフロッシュ。
「どうしよう……水着、ちょっと恥ずかしいし、自信ないから顔隠してたのに……!」
え、そんな理由だったんすか?!
いや、ツッコミよりも今はフロッシュの精神的な安全の方が大切である。
夜の闇が幾分か隠してくれるとはいえ、フロッシュの姿を完全に覆い尽くしているわけではない。
(こ、ここは帽子をかぶって、花火に集中して気を紛らわそう。うん)
周囲の視線をシャットアウトするように、帽子を深くかぶって誤魔化すフロッシュ。そしてなるべく人気がない方へ移動しつつ、自身の意識は全て空へ、空へ!
こうしてトラブルもありつつも、フロッシュは夜の花火を堪能したのであった。
大成功
🔵🔵🔵
ヴィクトリカ・ブランロワ
WIZ
空を遮るものがなく、静かに夜空を眺めることのできる場所を探します
服装は水コンに参加した水着のまま
良き場所を見つけたら、そこに腰を下ろし空を見上げるぞ
我は月と星々、夜空が大好きなのじゃ
本当に綺麗な月じゃな
しかし自己主張せず控えめなお蔭で、星々もよく見える
実に我好みの夜空なのじゃ…♪
ごろんと寝転がり
波の音を聞きながら夜空を見上げておると
まるで空が海に思えてくるな
ドーンという音に驚いて
花火の音か
夜空に咲き誇る大輪の花々…
これはこれでよいものじゃ
夜空の花畑を空中散歩…なんての♪
妄想が捗るのう♪
…そういえば花火に乗れるとかなんとか
うぐぐ…魅惑的じゃが、今宵はここで大人っぽく静かに過ごすとするのじゃ
●
空には次々と妖怪花火が打ち上げられて、そして夜空を彩っていく。
そんな光景をヴィクトリカ・ブランロワ(碧緑の竜姫・f05122)は楽しそうに見上げる。
「やはり、夜空は良いのう……」
意外かもしれないだが、夜空を堪能するには『地上』が邪魔になる。地上の建造物、地上からの光、あるいは人々の喧騒。そういったものを避けてヴィクトリカは浜辺を歩いていき、ようやくここを見つけたのだ。
――空を遮るものがなく、静かに夜空を眺めることのできる場所。
水着コンに参加した時の水着のまま……水着? アッハイ水着ですね(かっくん)
深窓の令嬢が現世に舞い降りるなら、このように美しいのだろう。華美でもなく質素でもなく。ただただその品格を現わすかのようにシンプルに美しく、可愛く整っている。白と青という色が落ち着きを現わしつつ、肩や腕、そして絶対領域といった露出が彼女の快活さ、あるいは好奇心の高さを現わしているのかもしれない。
そんなわけで浜辺で活動するにも困らないヴィクトリカは、悠々とその足取りでこの『良き場所』を見つけたのだ。祭りの中心から遠く離れて人気は全くなく、静かに空を見上げるには最適な浜辺。
まずはそこに腰を下して空を見上げるヴィクトリカ。
(……本当に綺麗な月じゃな)
月と星々、そして夜空。毎日、同じ空にありながら、しかしいつも違った姿を見せるこの3つが作り出す光景が、ヴィクトリカは大好きなのだ。
今宵の月は、綺麗ながらもしかし自己主張せず控えめの模様。そのおかげで、星々もよく見える。
「実に我好みの夜空なのじゃ……♪」
満足な気分のままに、ごろんと寝転がれば、視界いっぱいに広がる夜空。遮るものは何もなく、さらに周りを満たすのはただただ、浜辺に押し寄せる波の音。
それを聞きながら夜空を見上げていると……。
「うむ。まるで空が海に思えてくるな」
その時、『ドーン』と大きな音が響き渡る。
「……!?」
驚き、慌てて飛び起きると向こうの方でひと際大きな花火が打ち上がっていたらしい。
「花火の音か」
ほっと胸をなでおろして、そちらに視線を遣ると次々と花火ラッシュ。夜空に咲き誇る大輪の花々がヴィクトリカの視界を埋め尽くす。
「これはこれでよいものじゃ」
楽しそうに微笑むヴィクトリカ。確かこの花火はその上を歩けると聞いた。
(夜空の花畑を空中散歩……なんての♪ 妄想が捗るのう♪)
ふふふ、という笑い声が適当かどうかはわからないけれども、そんな感じで笑みがこぼれているのは事実、のはず?
楽しそうに妄想を巡らせているとやっぱりやりたくなるのがヒトってものである。いえ、ドラゴニアンも含めてヒトです。
つまり……花火に乗りたい。
「うぐぐ……」
めっちゃ悩んでるめっちゃ悩んでる。
しかし、碧緑の竜姫は結論を出した!
「魅惑的じゃが、今宵はここで大人っぽく静かに過ごすとするのじゃ」
もう一度ごろんと浜辺に寝転んで。
夜空を彩る月と星々、そして花火と潮騒の音を堪能するヴィクトリカでありました。
大成功
🔵🔵🔵