●雲の湯
ブルーアルカディア。
雲海の上に無数に浮かぶ浮島で成り立つこの世界では、空を無数の飛空艇が飛び交っていた。
ある者は冒険の為に、ある者は商売の為に、そしてある者達は侵略の為――。
そんなブルーアルカディアの片隅に浮かぶ『ニューサウズエイジ』。巨大な大陸が地割れによって分裂して生まれたその島は、面積こそ他の浮遊大陸に比べるとかなり小さく、近隣島から遠方へと向かう人々の為の長距離輸送客船を中心とした飛空艇の発着場を中心として、訪れた客や飛空艇乗りそのものを相手とした小さな産業が成り立つ程度。
それでも各地を飛び回る飛空艇乗り達にとって、ニューサウズエイジは人気の発着場であった。
その理由は……。
――かぽーん。
――温泉であった。
通称『天空の湯』。高台に設置された露天風呂は、遥かな雲海を一望することが出来るのだ。その絶景は時間により表情を変え、様々な情景を楽しむことができるのだ。
「はぁ~~、生き返る~~♪」
そんな中、飛空艇乗りの女性が湯船の中で大きく伸びをした。
ここまでの道のり、そしてこれから始まる長旅に備えて、たっぷりと英気を養おうと、肩まで浸かってふにゃんと顔をほころばせた。
時刻は夕暮れ時。露天風呂には何人もの入浴客が同じように羽を伸ばし、沈む夕日に心を和ませる。だがその時、沈む太陽の中に、ぽつぽつといくつもの影が揺れていることに気が付いた。
「……ん?」
女性はその違和感に目を細める。鳥にしては大きく、形がまるで人のようで……。
「く、クラウドジェリー!」
女性が思わず立ち上がる。夕日を背にふよふよ近付いてきたのは、クラウドジェリーの群れであった。
クラウドジェリーはブルーアルカディアでは弱い部類の獣人型オブリビオンであるものの、一糸まとわぬ無防備な姿では流石に分が悪い。
「早く逃げっ……」
叫ぶよりも早く、クラウドジェリーの触手が女性に絡みついた。
「あっ……はっ……」
まずいと思った時にはもう遅かった。麻痺毒を注入されてしまい、女性はその場でへにゃりと力なく座り込む。
クラウドジェリーはそんな女性を難なく触手で絡み取り、自分の元へと引き寄せる。
「やっ……ひゃ……っ」
毒で舌が回らない。そんな様子をクラウドジェリーたちはくすくすと笑いながら、ぐるりぐるりと触手で縛り上げ、自身のなめらかで柔らかい、そして透き通った身体を女性と密着させた。
――イタダキマス♪
●揺れて、透き通って
「新たな世界、ブルーアルカディアで早速事件ですわ!」
エリル・メアリアル(孤城の女王・f03064)が、集まった猟兵達に叫ぶ。
空の世界、ブルーアルカディア。やはりこの世界でも、オブリビオンの脅威は絶えないようだ。
「今回事件が起こるのは『ニューサウズエイジ』という島ですわ。小さな島で、飛空艇の発着場と、併設された大きな温泉が特徴ですのよ」
その温泉地にオブリビオンが現れたというわけだ。
「まず襲ってくるのはクラウドジェリー。クラゲと女性が混ざり合ったような獣人型オブリビオンですわ。屍人帝国の尖兵で、この島を襲って乗っ取ることを目的にしているみたいですわね」
細かい目的は不明だが、ともかく襲われている以上、猟兵達の出番だ!
クラウドジェリーを全て倒せば、彼女達を操っていたオブリビオンが現れる。そいつもやっつければいいという、簡単な仕事……のはずであったが、エリルは少し難しい顔をした。
「クラウドジェリーは温泉に入っている客……つまり無防備な人間を優先的に襲うようですわ」
そう、武装をがちがちに固めてしまうと、クラウドジェリー達は猟兵達を回避して他の客を襲ってしまうようなのだ。
それを回避するには……猟兵達も装備を外すしかない。
「クラウドジェリーは弱い……けれど、装備もお洋服も着ないままなんてちょっと落ち着きませんわよね」
困ったような顔をするエリル。
しかしそれだけじゃない。クラウドジェリーはその触手で肌に触れることで、麻痺をはじめとした毒を与えるのだ。
――き、きけんすぎる!
麻痺で運動能力を奪い、毒で体力を奪い、最後に触手を絡めて捕食する。素肌に触手が触れてしまえば、猟兵といえど毒の効果は免れない為、裸の状態でクラウドジェリーと戦うのは色々大変なのだ。
絡み取られない工夫をするか、あるいは自分の免疫力を信じてあえて毒を受け、油断させたところを突くか――。そのあたりの判断は猟兵達に委ねられる。
とはいえ、クラウドジェリー単体は弱い為、うまく隙さえ作れれば打倒は容易だろう。
そこまで説明を終えると、早速エリルがグリモアを輝かせ始めた。
「戦いが全部終われば、今度こそゆっくり温泉を楽しめますわよ。だから皆様、頑張ってくださいませ!」
G.Y.
こんにちは。G.Y.です。
ブルーアルカディアでのシナリオ第一号がこんな感じですがよろしくお願いします。
今回はゆるく楽しくちょっとえっちなノリで楽しめるシナリオに出来ればと思っています。
第1章はクラウドジェリー達との集団戦です。
オープニングの通り、相手は武装していると近寄ってきませんので、装備を脱いで温泉に浸かった状態で待ち伏せをしましょう。
今回のクラウドジェリー達は弱いので、危機的状況に陥っても最後にはなんやかんや逆転できます。
真面目にバトルも勿論OKですが、戦略をがっちり練らずともノリや勢いでなんとか出来るでしょう。
温泉には男湯、女湯、混浴の3つがありますが、緊急時なので気にしないでOKです。
また、ここは普通の温泉なのでタオルを巻いたり水着を着たりするのはマナー違反なのですが、流石にそれは恥ずかしい、という方はプレイング等でその旨記載をすれば、施設の人に許可されたとして、水着やタオルで入浴も出来ます。
第2章は普通のボス戦です。
クラウドジェリー戦後に着替える余裕もあるので普通に戦えますが、そのまま連戦でも大丈夫だと思います。
第3章は温泉でのひとときです。
こちらの章ではちゃんと性別で浴場が分けられます。
混浴もありますので男女ペアで参加される方はそちらでお楽しみください。
それではみなさんのプレイングをお待ちしております!
第1章 集団戦
『クラウドジェリー』
|
POW : 無痛麻痺毒
【麻痺毒】を籠めた【触手】による一撃で、肉体を傷つけずに対象の【運動中枢】のみを攻撃する。
SPD : 毒触手
海の生物「【クラゲ】」が持つ【刺胞毒】の能力を、戦闘用に強化して使用する。
WIZ : 透き通る体
自身と自身の装備、【触手で締め上げた】対象1体が透明になる。ただし解除するまで毎秒疲労する。物音や体温は消せない。
イラスト:びびお
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ユーフィ・バウム
なるほど空の世界にも温泉はあるのですね
では楽しませていただきましょうか。
特に隠す必要もないかと思うので、
武器を置き、裸身で入浴しましょう
と大きく息を吐いて日頃の疲れを取り
寛いでいるとクラウドジェリーが来ますね
肌に触れてくるまでそのままに
毒を与えに来る、そこで自慢の【オーラ防御】全開っ
弾き飛ばしてあげましょう!
野生が鍛えた肉体に、このオーラ
そうそう貫けるものではありませんよっ!
続いて場に現れているジェリーたちを素手での
【功夫】【グラップル】を駆使し、打撃で、投げで
粉砕していきましょう
ここがどこで格好がどうとかは気にしない!
逃げる個体に追いすがり、《トランスクラッシュ》の
ヒップドロップで潰しますっ
ハロ・シエラ
なるほど、相手を見て襲ってくると言う事ですか。
中々難しい戦いになりそうですが……一般人が襲われるのを放っておく訳にも行きませんか。
ではとりあえず入浴を。
手ぬぐいと言うか、体を洗うような小さなタオルくらいは持っていても敵から見れば無防備なはず。
きっと襲いに来るでしょう。
敵が現れても正直あまり近寄る気にはなりませんが、まずは風呂桶などその辺にある物を【投擲】して注意を引き【おびき寄せ】ましょう。
触手に絡みつかれても【毒耐性】と【激痛耐性】で多少は耐えられます。
十分油断させて引き付けたら、あらかじめタオルの模様に紛れ込ませておいた魔術陣に魔力を流し、ユーベルコードで纏めて叩いてしまいましょう。
メフィス・フェイスレス
【合わせ・アドリブOK】
要は無防備そうな姿でいれば敵の方から寄ってきてくれる訳
じゃあ私にお誂え向きね
迷わず外せる装備は全て外して浴場に赴く
接近してきた敵に対し温泉に浸かって隠した体に「肉体改造」で【顎門】を形成し、「毒耐性」を使用しつつ「カウンター」による「捕食」で迎撃
さらに【骨身】の刃を腕から生やして「切断」でトドメをさす
立ち上がり、【顎門】の威圧効果で「恐怖を与える」事で敵を「捕縛」する
喉が渇いてきたから丁度よかったわ
さぁ、デザートの時間よアンタ達
体の【顎門】や継ぎ目から【飢渇】を生成
UCで高速飛翔形態にし敵の群れに嗾ける
身1つだと思って近づきすぎよ
狩る前から舌なめずり、狩人としちゃ三流ね
空の上の澄んだ空気に、白い湯気がほわりと浮かぶ。
ブルーアルカディアの空の上、ニューサウズエイジに湧き出る温泉は、空を行き交う人々の憩いの場として大きく賑わいを見せていた。
「わぁ……絶景ですね」
ユーフィ・バウム(セイヴァー・f14574)は露天風呂に足を踏み入れ溜息をついた。
まるで空の上に湯船があるような錯覚を覚えさせるような光景は、この世界の外の住人にとっては特に珍しい光景である。
しかし、これからこの場は戦場へと変わる。今は見えないが、あの空の向こうからクラウドジェリー達が襲ってくるという。
「相手を見て襲ってくるという事でしたね」
武具、衣服を脱ぎ去って、小さなタオル一枚だけを手にしたハロ・シエラ(ソード&ダガー・f13966)はタオルで前の際どいところを隠しながら敵の行動を思い返す。
「要は無防備そうな姿でいれば敵の方から寄ってきてくれる訳」
メフィス・フェイスレス(継ぎ合わされた者達・f27547)は呟いた。彼女もまた身に着けているものは外せない首輪と外さないベルトだけ。色黒の素肌に刻まれた縫い痕を堂々と晒し、彼女は空の向こうを見つめる。
「じゃあ私にお誂え向きね」
メフィスはそうしてにやりと笑う。無防備なように見える猟兵達であっても、その実、その身体そのものに秘めた力は凄まじい。
とはいえ。
「まずは、楽しませていただきましょうか」
ユーフィはちゃぷんと湯船に身体を沈め、大きく息を吐いた。
「ふぁあ~~……」
たとえ仕事であっても、温泉を舞台にするなら日頃の疲れが取れる良い機会。ユーフィはゆっくりとお風呂を堪能する。
ひとときの悦楽。そしてまもなく、敵が来る。
「……ん?」
飛空艇乗りの女性が目を細めた。
ふよふよと透き通った肌に大きな帽子のような頭。オブリビオン、クラウドジェリー達が現れたのだ。
「は、早く逃げっ……」
女性が風呂から背を向けて走り出す。それを追うように、風に乗ったクラウドジェリーが迫る。
――ぱこーん!
そこに、ハロの投げつけた桶が直撃した。
ぷるるんと身体を揺らして、きょとん顔でハロへと向き直る。
数秒置いて、にこりと笑うと、クラウドジェリーはハロへと飛び掛かった。
「やはり、こちらに来ましたね」
ハロは続けざまに風呂桶を投げつけつつ、湯船の中を二歩、三歩と下がってゆく。
『ウフフ。ウフフフ』
二体、三体とクラウドジェリー達が寄ってくる。その標的の中にはいまだ温泉の中でくつろぐユーフィの姿があった。
「ひゃっ……?」
「くっ……!」
クラウドジェリー達の触手が、ユーフィとハロへと伸びる。柔らかな透明の触手がユーフィに触れる。痛みのない毒がユーフィの身体を侵そうとしたその時。
ばちん! と触手が弾け飛んだ。ゆっくりとくつろいでいたふやけ顔のユーフィはもうそこになく、きりりとした表情でクラウドジェリーを見据える。
ユーフィはただただくつろいでいたわけではなく、こうやって自分に標的が来ることを狙っていたのだ。
「野生が鍛えた肉体に、このオーラ……」
一糸まとわぬ身体は、無駄なく引き締まり美しい小麦色の肌が温泉の湯に濡れて艶やかに照り返す。
「そうそう貫けるものではありませんよっ!」
『キャアァっ!』
その肉体から放たれたオーラが、クラウドジェリーを跳ね返す。ユーフィはそれを追うように湯船を蹴った。
「くっ……ふぅっ……!」
同じく触手を絡められたハロは、その先にある刺胞から突き出た毒を注入され、身体を小刻みに震わせていた。
『フフウ、キャハっ♪』
その姿を満足げに眺めるクラウドジェリーは、今度こそゆっくりと触手を絡みつけ、ハロを捕食しようと口を開く。
「んっ……っ!」
ぴくりとハロの身体が弾ける。痛みと毒が、肌を敏感にさせて、少しの接触が大きな刺激となる。そんな様子にクラウドジェリーは恍惚の表情を浮かべながら、大きく口を開いた。
『イタダキ――』
「油断しましたね」
痛みに耐えていたハロの顔が、普段の冷静なそれに一変していた。すかさず手にしたタオルを裏返し、そこに刺繍されていた魔法陣をクラウドジェリーに見せつける。
『アッ……!?』
「この雷で、斬り開く!」
タオルから激しい雷が迸る!
雷はクラウドジェリー達を狙い、一気に痺れさせてゆく。
『びびびびびびっ……』
透明なクラウドジェリーの身体が雷に痺れて震え、力なくへなへなと落ちてゆく。
タオル程度であれば武器とは見抜かれまいと考えた、ハロの作戦勝ちであった。
『アッチ、アッチ』
猟兵達の迎撃を受けて、クラウドジェリー達が標的を変える。相手は無防備であればあるほど良い。だからこそ、狙うのは未だにゆっくりと湯に浸かる客を標的にするのは自然な流れだった。
しゅるりと伸ばされた触手が、漆黒の髪の女性へと向かう。
だが。
『エッ……?』
触手が突如消えた。こんな状況でも湯に浸かる暢気な相手……。そんな相手が普通じゃないことをクラウドジェリーは気が付くべきだった。
「喉がかわいてきたから丁度よかったわ」
クラウドジェリー達の狙った相手とは、メフィスだったのだから。
彼女が立ち上がる。服を脱ぎ捨てた色黒の素肌には『顎門』が形成され、その顎が食いちぎった触手をじゅるりと吸い込んだ。
『ア……!!』
まずいと思った時には、腕の骨から伸びた刃がクラウドジェリーを切り裂いていた。
「さぁ、デザートの時間よアンタ達」
顎門や、身体の継ぎ目が牙を剥く。
「飛びなさい」
『飢渇』が浮きあがり、メフィスの身体から離れてゆく。
『ヒッ……』
「身1つだと思って近づきすぎよ。狩る前から舌なめずり、狩人としちゃ三流ね」
そう告げ、飢渇がクラウドジェリー達を次々と捕食してゆくのであった。
猟兵達は次々とクラウドジェリーを撃破してゆく。
ここがどこで、格好がどうであろうと、彼女達にはあまり関係が無いのだ。……ましてやここは女湯。隠す必要などどこにもない。
「めいっぱい叩き込みますっ!!」
『ヒャアアアッ!』
ユーフィがお尻を向けて、クラウドジェリーに向けて一気に体重をかける!
盛大なヒップドロップ! あまりの勢いに、クラウドジェリーは押しつぶされてしまう。
こうして憩いの場は戦場になった。肌を惜しげもなく晒しながら戦う猟兵達は、次々とクラウドジェリー達を撃退してゆくのであった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
サリー・オーガスティン
■SPD
ボクの身体はバイク事故の影響で、両脚と右腕はもろに機械だし、脇腹には大きな傷跡もある。
細かいのを入れたら、顔以外傷跡だらけだしなぁ……ギョッとされなければ良いんだけど。
■【迷彩、地形の利用】で……ボクら異性に対して、女性の猟兵が心置きなく闘える状況が出来ればいいんだけど。
ボクはサイボーグだから、内蔵兵器がある。
「丸腰」と言うことにはならないんだよね(にやり)。
命中率重視で、クラウドジェリー撃ち抜こう。
触手は【迷彩、地形の利用、第六感】で避けて、もし倒された一般の方や仲間がいたら【救助活動】で戦場から離脱させるよ。
襲撃してきたのが君達の運の尽き、さ
■連携・アドリブ共に歓迎
アリス・フォーサイス
それじゃあ、男湯に突撃するよ。
ウィザードミサイルを多量に発射して打ち落とすよ。あ、入浴客のタオルにも燃え移っちゃった。まあ、温泉のお湯で消火できるし、少しくらい大丈夫だよね。
触手があるからって薄い本みたいにはさせないよ。美少年を優先的に守る。あのマッチョな勇士たちは自分でなんとかできそうだしね。
サリー・オーガスティン(鉄馬の半身・f02199)。彼は過去に経験したバイクの事故によて、サイボーグへと化した。
両腕は機械で、脇腹には大きな傷跡。それだけではなく、全身には数々の傷が刻まれている。肌を晒せば自ずとそれは衆目に晒されることとなるが、サリーはその姿に『周囲が驚かないか』と気を揉んだ。
「ギョッとされなければいいんだけど……」
そう思い、男湯へと向かう。女湯には女性の猟兵が向かったようだし、ならば自分の戦場は男湯だろうと、サリーは浴場へと向かう。が。
「さぁ、クラウドジェリー達を迎え撃つよ」
「えっ」
ぎょっとしたのはサリーのほうであった。
男湯に、アリス・フォーサイス(好奇心豊かな情報妖精・f01022)がいたからである。
「え、えっと……!」
岩陰に隠れ、自身の身体を隠したサリーにアリスは笑う。
「今は戦場、男湯も女湯も関係ないよ」
確かに勿論、それはそう。クラウドジェリー達は男湯にも現れ、客を襲うのだから、迎え撃つ猟兵達はまんべんなくいるべきなのだ。
とはいえアリスはバーチャルキャラクターながら、その姿は少女の形をしたミレナリィドールだ。男湯では目立つことこの上ない。
まぁ、小さい女の子の姿なのでお父さんと同伴して男湯に来た子、くらいの微笑ましい目線で、見られてるかもしれないが……。
「きゃーっ!?」
そんな時、茶色い声を上げるおじさん方の声が響き渡った。
クラウドジェリー達が現れたのだ。
「よぉし。いくよ、ウィザードミサイルだ」
アリスはにこにこ笑いながらウィザードミサイルを放つ。装備もなにもなくとも、魔法の矢は放てる。だが。
「ひぇええっ!?」
「燃えるぅっ!」
ミサイルが暴発し、入浴客のタオルなんかを燃やし始めたのだ!
「あれ、間違えちゃった」
てへぺろ。明らかに故意だが、炎はお湯で簡単に鎮火するので問題ない、はず。代わりにすっぽんぽんで隠すタオルも無い男性諸氏が誕生した。
「オイシソウ……♪」
これにはクラウドジェリーも歓喜の声。しかし猟兵達はそのまま彼女達が客を襲うのを許すはずがない。
客へと向かうクラウドジェリー達に、サリーが立ちはだかる。武装はなく、裸一貫なのは間違いない。だが。
「ボクはサイボーグだから、内蔵兵器がある。つまり『丸腰』ということにはならないんだよね」
サリーはにやりと笑い、機械化した身体から無数の銃弾を撃ち放つ。
『キャアアアッ!』
「襲撃してきたのは君達の運の尽き、さ」
クラウドジェリー達は次々と撃ち抜かれ、墜落してゆく。弾幕の雨を抜ける相手も、地形をうまく利用して回避し、カウンター気味に撃ち抜いた。だがそんな銃撃の雨をかいくぐり、男性客を襲おうとするクラウドジェリー達がいた。
『ウフフ、ニガサナーイ』
しゅるると触手を伸ばし、絡めて麻痺毒を注入しようとするクラウドジェリー。しかしそこを、アリスは見逃さない。
「触手があるからって薄い本みたいにはさせないよ」
ウィザードミサイルが触手を吹き飛ばし、続けざまにクラウドジェリーを狙う。
「あ、ありがとうございました……」
まつ毛の長い美少年が、洗い場でへたりこみつつもアリスに礼を言う。きらきらとした大きな瞳で上目遣いをされると、周囲がキラキラ輝くような雰囲気を醸し出す。
「うん、よかったよかった」
「こ、こっちも助けてくれぇ……!」
その脇で、マッチョなおじさんが触手に絡めとられる。縛り上げられて自然と出たポーズとかを含めてこっちこそ薄い本案件だが、アリスはまったくそっちを見ないで笑う。
「あの人たちなら自分でなんとか出来るよね」
「えぇーっ!?」
そんなわけで、アリスは美少年を優先的に守る。おじさん達はサリーの攻撃によって解放されたり、本当に何とか自力で対処出来たりするのであった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
四王天・燦
連携NG
魔物娘とお風呂と聞いて来ました
女湯の目立たない一角で裸で一風呂浴びるよ
クラウドジェリーを怯えた演技でおびき寄せるぜ
触手に掴まれても毒耐性で耐える
触手の感触や痺れにさえ心地よさを感じちゃう
間合いに引き込まれたら反撃開始
腋や胸に手を伸ばし蹂躙するぜ
傘の中に入り、触手の付け根や内側にも指を這わせて弱点を探る
人外の魅力が可愛いね、と褒めて誘惑し大人しくするよう説得
んふー、楽しくお風呂に入ろうぜ♪
恋人いるんで一線越えるのはだーめ…妬かせちゃう?
優しく抱いて八重歯を突き立て、吸血で魂喰らいの接吻を行使する
退治なんてとんでもねえ、その魂をアタシに宿させて、一緒に来なよってね
ちっと切なく、いただきます
四王天・燦(月夜の翼・f04448)はこの状況にわくわくしていた。
「魔物娘とお風呂と聞いて」
そんな感じの依頼ではないはずだが、当たらずとも遠からずといった感じだろうか。そんなわけで燦は温泉の女湯に一人、あまり目立たない位置を陣取ってのんびりとお風呂に浸かっていた。
「く、クラウドジェリー!」
間もなく浴場が慌ただしくなり、猟兵達が迎撃を開始する。
「お、始まったなぁ……?」
汗をたらりと流し、にやりと楽しそうに笑う燦。漂ってきたクラウドジェリーと目が合うと……。
「い、いやぁっ!?」
驚くほど、怯えた態度を取ってみせたのだ。
『ネ、コッチコッチ』
その様子に、格好の獲物だと感じたのか、クラウドジェリー達が燦を狙い集まってくる。
『ウフフ、コッチキテ……♪』
そしてゆっくり触手を伸ばし、優しく燦を包み込んだのだ。
「あっ……♪」
触手が燦の腕に、脚に絡みつく。そうして身動きを取れなくしたところで刺胞から毒を注入する。
「んっく……っ」
毒が燦の身体を蝕むが、そのピリリとした刺激がかえって燦を悦ばせた。
「はっ、あっ……!」
ぬらりとぬめった透明な触手が腰に巻き付き、胸を包む。全身に回る毒という刺激が、身体の感度をより高め、燦から思わず甘い声が漏れる。くたっと身体が弛緩して、抵抗する様子も無いように見えた。
クラウドジェリーはそんな、だんだん弱っていくように見える獲物に舌なめずりをして、触手を引き寄せる。
ぴく、ぴくと小さく震える女の紅潮した顔がだんだんと近付き、とうとう自分のものになる……と思った瞬間、燦の腕が触手の呪縛を逃れ、ぐいっとクラウドジェリーの胸に突き出されたのだ。
『ヒャウッ!?』
突然の反撃に、クラウドジェリーから上ずった声が上がった。燦は紅潮した顔でくすりと笑い、もう一方の腕を腋に回す。
透き通ったクラウドジェリーの肌の輪郭を確かめるように、燦の指が表面を這う。ぞくぞくと感じる疼きで、クラウドジェリーは目を見開き、混乱した様子を見せる。
どうして毒が効かなかったの?
「それはアタシが毒に強いから♪」
どうしてこんなにぞわぞわ、どきどきするの?
「それはアタシがお前の『好き』なトコを触ってるから……♪」
燦はそう言いながら、顔をクラウドジェリーの傘の中へと滑り込ませる。
顔と顔が近い。胸同士が密着して、擦れる感覚がクラウドジェリーに未知の感覚を教えこむ。
燦は腕を傘の内側に滑り込ませ、触手の付け根に指を挿し込んだ。
『ンンンッ!!』
クラウドジェリーの背が弓なりに弾けた。その様子に、燦はますます愉悦の表情を浮かべだす。
「ふぅん、ココが弱いんだ」
『ヤッ、モウヤダ……ッ』
首を振うクラウドジェリーの懇願に、燦にはいじらしく感じながらも、かえって嗜虐心を煽ってゆく。
「その人外の魅力が可愛いね」
んふーっと鼻息を荒く言う燦。主導権は完全に燦のものとなり、二人はゆっくり、お風呂の中へと沈み込んでゆく。
「楽しくお風呂に入ろうぜ♪」
『ハァッ、ハァッ……ハァッ……♪』
それからしばらく、二人だけの甘い時間が続いた。息を荒くしたクラウドジェリーの目が潤み、もじもじと腿の付け根を擦り合わせる。ぷるんと膨らんだ唇は文字通り瑞々しく、更なる何かを期待するクラウドジェリーの表情は可愛らしかった。
しかし、燦はウィンクし、指を一本立てる。
「アタシ恋人いるから、一線越えるのはだーめ」
『お預け』を受け落胆するクラウドジェリーに、燦が優しく抱きしめた。
「その代わり、その魂をアタシに宿させて、一緒に来なよ」
くぁ、と開いた燦の口から、鋭い八重歯が覗く。
「いただきます」
切なく言って、燦はそれをクラウドジェリーの首元に突き立てた。
魂を、味を、存在を。牙を通してそれらが燦の中へと流れ込む。同時に輪郭を失ってゆく抱きしめた存在の感触を燦は肌で感じながら、その存在をしっかりと刻み込んでゆく。
こうして、一体のクラウドジェリーは燦の中で、一つになった。
「ごちそうさまでした」
燦は手を合わせ、ゆっくりと目を閉じた。
大成功
🔵🔵🔵
テフラ・カルデラ
※絡み・アドリブ可
はじめてのブルーアルカディア!
…と言いながらも初っ端からアレな依頼…は過去に何度もあったので慣れましたが…
うぅむ…相手が弱いとはいえ、服も無ければ装備も無い…ユーベルコード便りになるしかないですね…
とりあえず温泉に入りましょー!ふぅ…気持ちが良いのです…♪
早速来ましたね!幸いここには誰もいないので『アレ』が出来そうです!
もちろんなすがままにクラウウドジェリー達に絡まれて…麻痺や毒が回る前に【鍾乳石に変えし呪いの雨】を降らせます!
もちろんわたしごと巻き込まれますが自爆上等!
…ってそれとは関係なく相手は意地でも身体を密着されて…!?
(雨が上がり温泉にちょっとえっちな鍾乳石像が…)
雲海が眼下に広がるブルーアルカディア。
今までにない光景に、初めてこの世界を訪れたテフラ・カルデラ(特殊系ドMウサギキマイラ・f03212)は目を輝かせた。
とはいえ、今回の依頼はちょっとアレだ。こういう依頼は過去に経験したこともあってん慣れたもんではあるが、それより気になるのは。
「うぅむ……相手が弱いとはいえ、服も無ければ装備も無い……ユーベルコード頼りになるしかないですね」
脱衣所で服を脱ぎながら考えるテフラ。褐色の肌に少女のような愛らしい顔つき、細くしなやかな手足はまるで女性のようであるが、全ての服、最後の一枚を脱ぎ捨てると、そこにはしっかりと男の象徴が顔を出す。
それはさておき。
「とりあえず温泉にはいりましょー!」
元気に脱衣所を飛び出したテフラは、広い温泉の一角、人気のない場所にゆっくりと浸かり始めた。
「ふぅ……気持ちが良いのです……♪」
テフラが深い溜息をつき、全身が暖かなお湯にじんわりと包み込まれる幸せを噛みしめる。だが、ゆっくり浸かり続ける暇もなく、クラウドジェリーが風に乗って現れる。
「早速来ましたね!」
テフラは湯船から立ち上がると、周囲を確認する。他の客は逃げ出して、この場にいるのはテフラ一人。
「なら『アレ』が出来そうです……ねっ!?」
テフラが身構えるより早く、クラウドジェリー達が襲い掛かったのだ。
「あっ……!」
しゅるりとクラウドジェリー達の触手がテフラに絡みつき、手足を締め上げる。
『ウフフ……♪』
クラウドジェリーの触手が強引にテフラの足を引っ張ると、図らずも足を開くような体制になる。
「あううう~~っ……!」
羞恥に顔を赤らめるテフラだが、クラウドジェリーはお構いなしにテフラを引き寄せる。その間にも、触手から毒が注入され、テフラの身体から力が抜けてゆく。
だが、テフラもやられてばかりではいられない。全身に毒が回りきらないうちに、魔力を込める。
「その雨は呪われている……全てを鍾乳石へ……!」
ざぁ、と降り出した雨が、クラウドジェリー達へと降り注ぐ。
『キャアア、カタクナルワ……!!』
クラウドジェリー達が悶え苦しむ。その透き通った肌が表面から徐々に灰色の鍾乳石へと変わってゆく。
しかし、勿論この状態ではテフラも巻き込まれてしまうのだが。
「自爆上等……って、えっ!?」
むぎゅぅ。クラウドジェリーが咄嗟に触手の力を強めたのだ。
「あっ、いたっ、やっ……」
やわらかな胸がテフラの顔に、腰と腰が、腕が、脚が絡まって密着してしまう。
「あぁあ……っ」
そのままテフラとクラウドジェリー達は土砂降りの雨の中に消えてゆくのであった。
しばらくして、空に虹がかかった。
ぴちょん、と魔法力を失った水が、岩から垂れて湯船に王冠を作った。
気が付けば、温泉の端に、二体の石像がくんずほつれつで密着し合う鍾乳石増が出来上がっていたのであった。
大成功
🔵🔵🔵
ミルフィ・クロノラヴィット
アドリブや連携等も歓迎
ブルーアルカディアで
人気の温泉という故
下見に来てみれば…
『折角、わたくしの姫様に入って頂こうと思いましたのに…先ずは奴らを何とかせねば…』
タオル?水着?
着ませんわ☆
【SPD】
先ずは無装備で温泉に浸かり
クラウドジェリーを待ち伏せ
敵が現れたら
UCで分身を呼び
敵に囲まれて
しまわない様布陣
【功夫】【グラップル】等での
徒手空拳や
突きや蹴りから
気の【衝撃波】【誘導弾】を
放っての遠距離攻撃等
駆使し
触手に注意し戦闘
『では…乱こ…いえ、乱闘パーティーと参りますわ…!』
敵の攻撃は
【第六感】【見切り】【残像】
【毒耐性】【オーラ防御】
等で回避・防御
『あ…ちょ、ソコは…ダメですわ…』
(↑ピンチ?)
ブルーアルカディアの温泉地、ニューサウズエイジ。飛空艇乗り達の憩いの場は、間もなくオブリビオンに襲撃される。
「折角、わたくしの姫様に入って頂こうと思いましたのに……」
人気の温泉スポットと聞いて、下見も兼ねて参加したミルフィ・クロノラヴィット(メイドオブホワイトラビット・f20031)は、残念な様子で呟いた。
「まずは奴らを何とかせねば……」
これから現れるクラウドジェリー達を待ち伏せするべく、ミルフィはメイド服を脱ぎ捨てた。
豊満な肢体が惜しげもなく晒される。大切なところもなにもかも曝け出して露天風呂の空の下に立ったミルフィは、にっこりと笑った。
「タオル? 水着? ……着ませんわ☆」
湯船に浸かったミルフィは、そのままクラウドジェリー達を待ち伏せる。じんわりと身体が熱を帯び、つぅ、と玉のような汗が頬を伝って胸の谷間へと吸い込まれていく頃、いよいよクラウドジェリー達が温泉に現われた。
「来ましたわね?」
ざわつく浴場の中、ミルフィは立ち上がりクラウドジェリー達に向き直る。
「敵が多いなら、わたくしも……兎の手も借りたい――って言うでしょう?」
その言葉と共に、ミルフィの像がブレる。直後、温泉にクラウドジェリーに負けない程の数のミルフィが現れた。彼女達は感覚を全て共有するミルフィの分身体である。
「違いましたかしら?」
そう嘯いて、ミルフィ達はクラウドジェリー達を迎撃するべく布陣する。
「では……乱こ……いえ、乱闘パーティーと参りますわ……!」
ちょっと今不穏な言葉が出かけたが、ともかくミルフィ達は、一斉にクラウドジェリーへと向かってゆくのであった。
「「えぇいっ!!」」
クラウドジェリー達に囲まれないように注意しながら、ミルフィ達が突きを繰り出す。武器などなくても戦えるとばかりに大立ち回りを繰り広げるが、一糸まとわぬその姿では、動く度におっぱいがぶるるんと揺れ、蹴りを放つたびに大切な場所が見え隠れ。
そんな彼女達が大量にいるのだから大変だ。幸い女湯が主戦場なのでそういう視線はあまりないが、それでも目のやり場には困ってしまいそうだ。
それも、攻撃を受けたのならばなおさらだ。
「あっ……!」
ひょい、とクラウドジェリーの触手がミルフィの足に絡みついた。
「ちょ、ソコは……!」
ぐねぐねと絡みつく触手は脚の自由を奪い、太腿のその付け根へと伸ばしてゆく。
「だ、ダメですわ……」
ぐにゅりと触手から刺胞毒が注入される。
「「「あぁんっ……!」」」
数多くのミルフィ達がその刺激に声を上げた。感覚を共有する彼女達は、その刺激を受けて動きを鈍らせてしまう。
「やっ……だめ!」
「いやぁあんっ」
その隙を突かれたか、ミルフィ達は次々とクラウドジェリーの触手に絡めとられてゆく。
「ひやぁあっ!?」
ぬるりと刺激的な触手が胸を擦れば、全てのミルフィに同様の感触が共有される。
「やぁあんっ」
違うミルフィが同時に同じところを攻撃されたなら、その刺激は何倍にも膨れ上がる。
「あ、あぁあっ、あぁぁあ~~っ!!」
全身から昇り詰めるような強く鋭い感覚の波が、ミルフィを一斉に襲ってしまったのだ。
しかし、そんな時間も長くは続かない。
「は、反撃ですわ!」
ミルフィが触手を引き千切り、距離を取る。毒への耐性とオーラを纏うことによって攻撃は致命傷には至らず、度重なる攻撃から相手の攻撃や弱点をミルフィは見切ったのだ
それでもそこに至るまでにミルフィが受けたダメージ? も、少なくはなかった。ぬらりと身体に照り返す粘着質な水気は、きっとクラウドジェリー達の体液。
そんなことはともかく、ミルフィは気を練って衝撃波を放つ。
『キャアアアアーッ』
完全に見切ったミルフィの攻撃は、的確にクラウドジェリー達を倒してゆくのであった。
大成功
🔵🔵🔵
オリヴィア・ローゼンタール
予知によれば敵の襲撃は夕刻
ではお昼から温泉を堪能……もとい、張り込みをしておきましょう!
天空の湯……なるほど、良き眺めです
大きなお風呂で手足を伸ばして寛ぎ、戦闘に備えて英気を養います
クラウドジェリーが現れれば立ち向かい、温泉客たちが逃げるための【時間稼ぎ】
【水上歩行】で温泉の水面を駆け巡って殴り蹴り、【おびき寄せ】
寸鉄も帯びていないので囮としては充分な筈
麻痺毒で動きが鈍ったところを集団で絡み付かれ……【属性攻撃】【雷迅拳】でまとめて痺れさせる
この程度の毒ならすぐに解毒できるので(毒耐性・浄化)、射程の短い技で一網打尽にするため、敢えて捕まった
クラゲは体のほとんどが水分、電撃は効果覿面でしょう
猟兵達が激しい?戦いを繰り広げる数時間前。
「予知によれば敵の襲撃は夕刻……」
オリヴィア・ローゼンタール(聖槍のクルースニク・f04296)はふむと頷き、眼鏡をきらりと光らせた。
「ではお昼から温泉を堪能……もとい、張り込みをしておきましょう!」
そんなわけでオリヴィアは早々に温泉へと向かっていたのだ。
「天空の湯……なるほど、良き眺めです」
露天風呂に足を浸け、オリヴィアはブルーアルカディアの遥かな雲海を眺めた。
雲の上で温泉に浸かるなど、他の世界ではあまり見ることの出来ない経験だろう。
オリヴィアは全身を暖かな湯の中に沈めると、ぐぅっと大きく手足を伸ばして寛ぎ始め……そして今に至る。
「く、クラウドジェリー!」
女性客の悲鳴に、オリヴィアが立ち上がった。たっぷりとお風呂を堪能し、身体はぽかぽか、気合十分。じゃぶんと跳ねて湯船から全身を抜き出すと、オリヴィアの脚が水面で静止した。
「さぁ、こちらです」
豊満な肢体に、武器の類は見当たらない。水面に立って目立つオリヴィアをクラウドジェリー達が標的に選ぶのはごく自然なことであった。
『アハ、オイシソウ♪』
早速とばかりにしゅるりとクラウドジェリー達が触手を伸ばす。
「くっ……!」
触手に触れた箇所から力が抜ける。じいんと痺れたような感覚に、オリヴィアが顔をしかめた。
それを快く思ったか、他のクラウドジェリー達も次々と触手を伸ばしてゆく。
足に、腰に、腕に絡みつかれて、そこから抵抗する力が奪われる。
「うっ、あ……!」
ぬるり、ぬるりと、まるで獲物の形を確かめるように触手が蠢く。運動中枢の感覚は奪われたが、触感は消えていない。
「んんっ……!!」
紅潮する頬は、たっぷりと湯に浸かってのぼせた為か、それとも肌の上で蠢く度に響くくすぐったくも甘い感覚によるものか。抵抗する気力も力も失われたと判断したクラウドジェリー達は、触手を強く締め、一気にオリヴィアへと近付いた。
『サァ、イタダキマス……♪』
「かかりましたね」
ばちん! と触手が弾け飛ぶ。それとほぼ同時に、クラウドジェリー達の全身に電撃が走り出した。
『アァアアアアッ!?』
さっきまで弛緩していたはずのオリヴィアの肉体がすっと力を取り戻す。その拳には雷の力が宿っており、それがクラウドジェリー達を一気に痺れさせたのだ。
「クラゲは身体のほとんどが水分。電撃は効果覿面でしょう?」
『ビビビビビッ……!!』
答えるまでもなく、その効果は目に見えていた。それを確認し、オリヴィアはもう一度拳を突き出した。
『ド、ドウシテ……?』
クラウドジェリーが痺れながら聞く。オリヴィアは完全に毒が回っていた筈で、クラウドジェリー達の勝利は揺るがないはずだった。
「この程度の毒なら、すぐに解毒できます」
短く返し、オリヴィアが雷の力を放つ。そう、オリヴィアはこれまで身体に入り込んでいた毒を、反撃の瞬間に瞬時に解毒したのだ。
毒を受け、油断させて近付かせることで一網打尽にする。これがオリヴィアの作戦だったのだ。
「……終わったらもう一度入りなおしですね」
クラウドジェリーの触手で濡れた肌を見返して、オリヴィアは呟いた。
大成功
🔵🔵🔵
楊・宵雪
同行
神崎・柊一f27721
関係 恋人でご主人様
「装備は持ち込めないのね
護身用に管狐の竹筒持ち込み交渉。水筒か化粧水の類に見えなくもないので、洗面器に入れて持ち込めないか試す。無理なら断念。
囮担当。マナーに則って裸で普通に温泉に入っておく。
UCはカウンター的に使用する予定だが油断を誘うためぎりぎりまで使用しない。
敵WIZUCを食らったら声で居場所を知らせる。
「柊一、わたくしはここよ」
麻痺毒で声が出せない対策として尻尾の中に鈴を隠し持っておく
「心配しなくてもわたくしの体も心もあなたのものよ。他の誰にも染まらないわ
終わったら背中を流したりお酌したり、その他もろもろのご奉仕をすると約束する
神崎・柊一
同行:楊・宵雪(f05725)
関係:恋人兼所有物
敵の性質は分かっているのでシャオに囮を預け
空中浮遊、闇に紛れる、で隠密に
ただ、自分の所有物(シャオ)が誰かの手に汚されるのは許せないのでだいぶ落ち着かない
シャオに仕掛けてこようと取ってきたクラウドジェリーの触手が伸びた瞬間に我慢が限界を超える
UCを使い沸いたジェリーを片っ端から殲滅し欠片も残さない
「お前ら、だれのものに手をだしてんだよ…えぇ!!」
全部滅ぼした後、ふと我に返りちょっとやりすぎたかなーとか思いながらバツの悪そうにシャオにとりあえず終わったよ、と伝える
後は二人で混浴
シャオの奉仕を楽しみたい
ニューサウズエイジには男湯、女湯とは別に混浴温泉が存在する。
その全てにクラウドジェリーは現れると予知されており、猟兵である神崎・柊一(自分探し中・f27721)と楊・宵雪(狐狸精(フーリーチン)・f05725)、二人の恋人達は混浴温泉を戦いの場に選んでいた。
「装備は持ち込めないのね」
服を脱ぎながら、宵雪は注意書きを確認する。タオルは湯に浸けない、などのマナーが記されているが、一番の問題はクラウドジェリーが持ち物を武器とみなすかだ。
「こういうのは持っていっても大丈夫よね」
管狐が入った竹筒を手に、宵雪は施設の者に確認する。見様によっては水筒や化粧品などにも見えなくない。洗面器に入れればなおさらで、カモフラージュは十分可能だろう。
「柊一はもう先に行っているかしら」
準備を整え、宵雪は浴場を見る。混浴温泉に人気はまばら。柊一の姿は無い。
実は柊一は空に浮遊し、闇に紛れて敵の襲来を待っていたのだ。宵雪が脱衣所から出て温泉に浸かる様子を眺め、じっとその時を待つ。
(「シャオ、囮は任せたよ」)
その時、夕日の中に黒い影がぽつり、ぽつりと現れ始めた。
「来たわね……」
温泉に浸かりながら、宵雪はじっとクラウドジェリーが来るのを待つ。洗面器に入れた管狐には、すぐ手が届くようにしながらも使いはしない。じっと待ち、ぎりぎりまで引き付ける。
その様子を見つめる柊一も、気が気ではない様子でそれを眺める。
自身の恋人であり『所有物』である宵雪を、他の誰かが汚すことは許されない。囮となればそういう危険は付きまとう。空中でふらふらと落ち着かない様子をしていると、クラウドジェリーは間もなく、宵雪を標的へと定めたようであった。
『ミイツケタ♪』
クラウドジェリーが宵雪へと触手を伸ばす。透明な触手は宵雪に巻き付き、締め上げて湯船から引きずり出した。
「んっ……!」
ぬるりと気持ちの悪い感触に宵雪が小さく声を上げる。すると、マナーに沿って裸となっている宵雪の豊満な肢体が、徐々に透けて消えてゆく。
それと共に、宵雪の尻尾の鈴がちりんと鳴った。
――柊一、わたくしはここよ。
姿が消えてゆく宵雪が、自分の位置を知らせる為に鳴らしたものだ。その音が響くと同時に、空中から激しい銃撃が降り注いだ。
「……きゃっ!」
触手が千切れ、吹き飛び、クラウドジェリーの身体もバラバラに飛び散った。触手の呪縛から逃れた宵雪は、その身体に色を取り戻し、へたりと浴場に座り込む。
「お前ら、誰のものに手を出してんだよ……えぇ!?」
銃弾の雨あられを降らせたのは、他でもない柊一であった。既に落ち着かない様子だった彼は、クラウドジェリーの触手が宵雪へと絡みついた瞬間、その我慢の限界を越えたのだ。
欠片も残さないほどの苛烈な銃撃で、宵雪へと巻き付いたクラウドジェリー達は一網打尽。
わずかに生き残った相手も――。
「心配しなくてもわたくしの体も心もあなたのものよ」
宵雪がそう言いながら、洗面器に入れた管狐を放ち、狐火で焼き尽くす。
「他の誰にも染まらないわ」
にこりと笑いかけたその表情に、柊一はバツの悪そうな顔をして頭をかくのであった。
そうして、クラウドジェリーの襲撃を退けた恋人達。
「柊一、背中を流すわ」
労いとばかりに宵雪は座る柊一の背に立ち、身体を密着させながら石鹸の泡を立てる。
肌と肌が触れ合い、柊一は宵雪の柔らかな身体を楽しむ。
終われば隣り合って湯船に浸かり、宵雪が柊一にお酌をする。すす、と湯の中で触れる指がさらに柊一の気分を盛り上げる。
じきに、クラウドジェリー達をけしかけたオブリビオンが現れる。
それまでのわずかな時間であっても、二人にとっては甘く、大切なひと時となるのだ。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ルク・フッシー
クーさん(f14438)と共闘、アドリブ歓迎
うーん…入浴するのに筆を持ち込む訳には行かないですもんね…
簡単な魔法なら裸でもいけますけど、迷惑かけない属性にしないと
それよりも…ノリで混浴になってしまいました!!
ううっ、もちろんクーさんも裸…絶対に素敵ですけど、とても直視なんて…
うっ、別の方には別の女性が…目をそらし続けながら敵を待ちます
青白い肌に大きな帽子、クーさん…じゃない!ジェリーです!!!(二度見)
他の人もいるし、塗料を撒き散らすなんてできない!でも【生命描画】なら!
指先に生み出した塗料で空中に亀を描き、生命を与えます
硬度に優れた亀なら触手も防げるはず!亀にクラゲを食べてもらいましょう!
クトゥルティア・ドラグノフ
※ルク君(f14346)と共闘。アドリブ歓迎
裸のところを襲うなんて、狡猾な……
といっても、私にはサイキックエナジーがあるから、直接触れなくてもねじ伏せれちゃうんだけどね
むしろ、せっかくの温泉……それもルク君との!!
ど、どうしよう……私たちなんだかんだお互いの裸は見たことない
い、色々と私大丈夫かな……
あれ、ルク君……それは私じゃないよ?
で、でた!
と、逃がしはしないよ。がっつりサイキックで捕まえてねじ切ってあげる!
ルク君が出したのは亀、なら食べやすいように刻まないとね!
温泉地に襲い掛かると予知されたオブリビオン、クラウドジェリー。
彼女達は狡猾にも無防備な相手を狙うということで、ルク・フッシー(ドラゴニアンのゴッドペインター・f14346)は愛用の筆を置いていくことに少々の不安を覚えていた。
「うーん……簡単な魔法なら裸でもいけますけど、迷惑をかけない属性にしないと……」
対してそんな彼と一緒にこの場に訪れたクトゥルティア・ドラグノフ(無垢なる月光・f14438)は、武器が無い点にはあまり懸念は無いようで。
「裸のところを狙うなんて、狡猾な……」
と、呟いた。
「え、裸……?」
そう、裸である。そして、ルクとクトゥルティア。男女ペアで参戦した二人に通された戦場は。
((「「えぇぇえええっ……っ!!?」」))
混浴であった。
(「の、ののの、ノリで混浴になってしまいました!!」)
湯船の中で肩まで浸かり、ルクが戸惑う。
(「ど、どうしよう……!!」)
ルクの隣で、口元まで温泉に浸かったクトゥルティアは、伏せた瞳を小刻みに揺らす。
二人とも顔が真っ赤なのは、温泉の暖かさだけではなさそうで。
(「せ、折角の温泉……それもルク君との! だけど、い、色々と大丈夫かな……」)
プラトニックな関係の二人は、勿論まだお互いの裸なんか見ていない。
(「うぅ……」)
互いに目を逸らし、顔を背ける。
ルクはわざとらしく遠くを見つめ、背中に感じる存在感にどぎまぎしてしまう。
(「もちろんクーさんも裸……絶対に素敵でしょうけど……!」)
だからといって直視できるものではない。そうして目線を向けた先に、今度は他の女性客の姿が飛び込んで来てしまって。
(「わぁっ!」)
思わず身体ごと顔を逸らすと、勢い余ってクトゥルティアの肩と肩がぶつかった。
「ご、ごめんなさい!」
「う、うぅん……っ」
それからしばし無言の時間が流れたが、二人の心臓の高鳴りによって、普段よりもかえってうるさく感じるくらい。
そんな時、ルクがふと目を向け、ぎょっと首をもたげた。
白く煙る湯気で隠れているが、大きな帽子、青白い肌の影。ゆらり、ぷるんと揺れるのはどこかで見た姿に重なって。
「クーさん……?」
けれど、クトゥルティアは確かに背中にいたはずだ。ルクは半信半疑ながらも、立ち上がろうとした時、背中からよく知った声がかけられた。
「ルク君?」
「えっ……」
ルクが振り向くと、そこには首をかしげるクトゥルティアがいた。
「え……?」
もう一度振り向く。青い肌で大きな帽子。それからもう一回振り向いて。
「それ、私じゃないよ?」
クトゥルティアは間違いなく、ルクの背中側にいた。
「……クーさん、じゃない!!」
「で、でた!!」
ようやく二人は理解する。クラウドジェリーが現れたのだ!
「他の人もいるし、塗料を撒き散らすなんて出来ない! でも生命描画なら!」
ルクが指先を空中で走らせる。その指先から塗料が生まれ、塗料は空で留まり線を繋ぐ。
生まれたのは亀。亀がクラウドジェリーの前へと飛び出すと、大きく口を開けて触手を食べ始める。
『キャアアッ、タベラレチャッテルゥっ!』
クラウドジェリーは急いで亀を退けようと触手を巻き付けるが、硬い甲羅の前では意味がない。それに、なんたって亀にとってはクラゲは好物なのだ。
『ウッソーッ!?』
慌てて逃げ出すクラウドジェリーだが、身体がぎちりと何かに掴まれ、身動きが取れないことに気が付いた。
「逃がしはしないよ」
クトゥルティアのサイキックの力である。
「ルク君が出したのは亀、なら食べやすいように刻まないとね!」
そう言いながら、サイキックエナジーを乗せた手刀をクラウドジェリーへと浴びせかける。
『ヤアアア~~ンッ!!』
細かくちぎれたクラゲの破片を、亀が美味しそうに食べてゆく。
最後の一切れを亀が食べ終え、二人はふぅ、と一息をついた。
「ふぅ、なんとかなってよかった……て、あ」
ルクが硬直した。
戦闘となればどうしても立ち上がらざるをえず。
「あっ……」
二人は温泉に浸かっていたわけであり。
「ご、ごごごごめん~~!!」
「あわわわわっ……!!」
クトゥルティアが手で身体を隠し、ルクもじゃぶんと湯船に沈む。
二人とも顔が真っ赤っかなのは、お風呂でのぼせただけではなさそうだ。
そんな二人を尻目に、ルクの生み出した亀がぐいっと顔を伸ばし、ふぁぁ、と大きくあくびをした。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ペネカ・マネッチア
グリンくん(f33946)と
無防備な人を襲うなんて許せないです
早速倒しにいきましょう!
ペネカ達も無防備にならないといけないのが、ちょっと怖いですが
水着を借りて温泉へ
グリンくんとお風呂にいるとちっちゃい時のことを思い出します
昔はこうやって一緒にお風呂入りましたよね
そして今は一緒に勇士になりました
なんだか不思議な感じで……
ドキドキするような
ピリピリするよう……な?
ぎゃあああ!魔獣の触手が迫ってるじゃないですかぁ!!
どうにかレヴィアタンさんを呼び出して、攻撃力でボコボコにしてもらうのです
レヴィアタンさんは海の悪魔、水中なら強いはずです
それがきっと温泉でも……!
グリンくんと一緒に敵を倒していくのです!
グリン・バウクスイート
ペネカ(f33946)と
無防備な人を狙うっていうのは賢いと思うが、温泉で戦闘とはな
最初は武器なしの状態か
どうやって乗り切ろう……
水着を借りて温泉へ
こうしてるとガキの頃を思い出すのは同じ気持ち
……まさかこの歳で混浴するとは思わなかったけど
でもそれも、一緒に勇士になったからだよな
これからいっぱい旅をして、世界を巡って
その度に色んな気持ちになるんだろうな
でもピリピリって……?
ハッとして周囲を見れば魔獣じゃねえか!
咄嗟にペネカを庇いつつ、気合で伸ばされた触腕を引き千切って【部位破壊】
そのまま【毒耐性】で踊り食いしてやればUC発動、パワーアップだ
ペネカの召喚したレヴィアタンと共に敵を蹴散らしていくぞ
ペネカ・マネッチア(カラフルレンズ・f33906)とグリン・バウクスイート(バグベア・f33946)。
ブルーアルカディアに生まれた二人は、小さな頃からの幼馴染。
一緒に勇士になり、一緒に猟兵となった二人は、またこうして一緒に同じ依頼を受けている。
「無防備な人を襲うなんて許せないです。早速倒しに行きましょう!」
そう意気込むペネカに、グリンはうぅんと頭を悩ませる。
「無防備な人を狙うっていうのは賢いと思うが……温泉で戦うとはな」
装備は全て脱衣所に置いて、武器を一つも持っていくことが出来ないというのはことのほか心細いとペネカは感じる。それはグリンも同じのようで。
「どうやって乗り切ろう……」
グリンはぽつりと呟いた。
――かぽーん。
「……まさかこの歳で混浴するとは思わなかったぜ」
グリンは顔にぱしゃりとお湯を浴びせながら呟いた。
隣にいるのはペネカ。二人とも水着を着て、隣同士同じ湯船に浸かっている。
「昔はこうやって一緒にお風呂入りましたよね」
ペネカはそう言い、口元をほころばせる。長い髪で表情はあまり見えないが、どこか遠くを見て、過去を懐かしむような雰囲気をグリンは感じ取る。
「そして今は一緒に勇士になりました」
「……あぁ、こうしてるのも一緒に勇士になったからだよな」
暖かなお湯が身体と心をほぐし、二人に様々な思い出が溢れてくる。
そうして歩んだ道のりの先に今の二人がいると思うと、ペネカの身体がじぃんと震えた。
「なんだか不思議な感じで……」
胸に手を当て、ペネカがはにかむ。この気持ちを表現する言葉を探して、たどたどしく告げる。
「ドキドキするような、ピリピリするよう……な?」
肌に感じるその違和感に語尾が思わず上がる。しかしグリンは気付かず頷いた。
「これからいっぱい旅をして、世界を巡って……その度に色んな気持ちになるんだろうな」
と、ここまで言って、ふと顔を上げた。
「……ピリピリって?」
そう言ってグリンが最初に目を合わせたのは。ふよんと浮かぶ、文字通り透き通った肌のオブリビオン。
「ぎゃあああ!」
ペネカが叫ぶ。そんな彼女を庇うようにグリンが前に出る。
「ま、魔獣じゃねえか!」
気が付けば、周囲には既にクラウドジェリー達が出現しているではないか。
「あっ……れ……?」
いつの間にか伸びた触手から出された麻痺毒はペネカに注入されており、ペネカはへにゃんと尻もちをつく。
「くっそ!」
グリンがペネカに伸びた触手を引き千切ると、がぶりとそれに喰らい付く。
「うおおおっ!!」
びちびちと跳ねる触手を踊り喰いすると、グリンの力が大きく増してゆく。
「大丈夫か?」
「うん、ありがとう」
グリンがペネカを引き起こす。ペネカに注入された毒もまだ軽い部類だったようで、彼女は少々ふらつきながらも自力で立ち上がった。
「レヴィアタンさん、お願いします!」
すかさずペネカは魔法陣を展開し、巨大な海蛇のような悪魔『レヴィアタン』が温泉に現れた。
「レヴィアタンさんは海の悪魔、水中なら強いはずです……それがきっと温泉でも……!」
その言葉の通り、レヴィアタンは温泉へと潜行すると凄まじい速度で水中を泳ぎ始めていた。
『キャアアッ、下カラ何カクルゥ!』
どぉんと大きな水しぶきを上げ、水中から巨大な影がクラウドジェリーを飲み込んだ。
こうなれば形勢逆転。グリンは力を籠め、拳を握る。
「よぉし、一緒に蹴散らしていくぜ!」
「はいっ!」
そうして、二人の見事な連携によって、クラウドジェリー達は次々と退治されてゆくのであった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
彩波・いちご
理緒さんと
一応湯船に行くまではタオル巻いていきましょう
タオルを湯船の脇に畳んで、裸で湯船に…意識はしないように…
クラゲが出現したら、【異界の顕現】で尻尾を六尾に増やして邪神の依代体に変化
クラゲ相手に殴る蹴るの肉弾戦で戦いましょう
理緒さんの方は…?
風呂桶で戦ってるけど、クラゲの触手に捕まってます!?
慌てて爪でクラゲの触手を切り裂きつつ理緒さんを救出…
救出の際に勢い余って裸のまま抱きしめることに…しかも…ふにっ?
抱き寄せた際に手が理緒さんの(薄い)胸をしっかりつかんでて(赤面
更にそれで慌ててたら、足を滑らせて、理緒さんを押し倒すように転んでどっぽーん…
もがいてたらまた色々やっちゃいました!?
菫宮・理緒
いちごさんと。
装備があると襲われないってことだけど、
お湯に浸かるまでは、タオル巻いていってもいいよね。
や、隠すほどのものでもないけど!
そういえば丸腰だけど、どうやってクラゲと戦えば……。
なんていまさら考えていたら、いつのまにかクラゲの触手が伸びてきていて、
とりあえず手近にあった桶で叩いてみたけど、効かないよね! だよね!?
触手に巻きつかれ、毒を流し込まれてくったりして、
全身に絡まれそうになったところを、助けてもらったのだけど、
抱き寄せられた勢いのまま、手が胸に触れててててっ!?
二人して足を滑らせお湯に沈むと、
いちごさんの足がわたしの足を広げるように……!
ど、毒の回った身体には刺激が強い、よー!
「これでよし……」
腰にタオルを巻いて彩波・いちご(ないしょの土地神様・f00301)が浴場に現れた。
少女のような顔つきのいちごだが、彼はれっきとした男の娘。なので今回一緒に依頼にやってきた菫宮・理緒(バーチャルダイバー・f06437)と温泉を楽しむなら、自然と混浴温泉が選ばれる。
「お湯に浸かるまではタオル巻いていってもいいよね……」
一足遅れて現れた理緒も胸元から腰までタオルを巻いていて、いちごはちょっと顔を逸らしつつ、湯船に足を浸ける。
(「意識はしないように……」)
そう思いながらタオルを外して畳み、身体をお湯に沈めてゆくいちご。だが。
「や、隠すほどでもないけど!」
強がる理緒の姿は、タオルによってかえって凹凸の無い体の線がはっきり出ているうえ、腰からわずか下までしかないタオルの生地では、少し動けばその下に隠された大切な部分が露になってしまいそうなのだから、ドキドキせずにはいられない。
恥ずかしそうにタオルを解く姿は、それだけでどこか蠱惑的でもあった。
そんな時間を乗り越えて、二人は並んで湯船に浸かる。タオルで隠すものはもう何もない。クラウドジェリー達もきっと彼ら目掛けて襲ってくるのだろうが……。
「そういえば、どうやってクラゲと戦えば……」
と、今更ながらに理緒が首を傾げる。そんな時だった。
「……えっ」
「来ましたね、クラウドジェリー!」
理緒の上擦った声と共に、いちごが湯船から立ち上がった。
雲海の空の上から、クラウドジェリーの群れが襲い掛かってきたのだ。
「いあ……いあ……、無限無窮の最奥より夢見る力をこの内に」
早速いちごが邪神の力を覚醒させる。尻尾を六尾に生やし、邪神の依代体へと変化させると、一気に湯船の底を蹴って跳躍、その勢いのままにパンチを繰り出した。
『キャァアンッ』
ぷるんと透明な素肌をしたクラウドジェリーが吹き飛ばされる。続けざまに追撃の蹴りを見舞うと、クラウドジェリーは力なく倒れ伏す。
「理緒さんの方は……?」
敵を退け余裕が出来たいちごが振り返る。そこには、思わぬ光景が広がっていた。
「ひゃああっ、や、あぁっ……っ!!」
理緒がクラウドジェリーの触手に絡みつかれていたのだ。
「お、桶とか投げてみたんだよぉ……?」
毒に身体の自由を奪われながらも、涙目でワケを話す理緒。
曰く、突然の攻撃に風呂桶などを投げつけてみたのだが、そんな攻撃は効くはずもなく、クラウドジェリーの傘にぽよよんと弾かれるだけだった。
そんなわけで、触手を伸ばされされるがまま。くたりと身体が弛緩して、クラウドジェリーに引き寄せられてしまったのだ。
「理緒さんっ!?」
湯船から引き上げられた理緒の身体は隠すものなど何もなく、胸からお尻から、身体の隅々までもを晒け出していた。けれどそんなところで目を背ける暇はない。いちごは慌てて鋭い爪を立て、理緒に巻き付く触手を切り裂いた。
「わひゃっ!?」
「危ない!」
触手が力を失い、糸が切れたように崩れ落ちた理緒をいちごが抱き寄せた。
「た、たすか……っ!?」
理緒が安堵したのも束の間。
「ふぅ……ん?」
いちごの右手の平に、ふにっと、ささやかながらしっかりと柔らかい感触があったのだ。
「む、むむむ、むねぇぇえっ!」
「わ、わ、わ!」
慌てたいちごは手を離そうとするが、同じく慌てた理緒が身体を揺らしてむしろ胸を押し付けるような形になってしまう。
「ひぃんっ!?」
しかもいちごの指と指の間にコリっとしたものが触れる始末。
「ご、ごめんなさっ……!!」
毒で身体の力が抜けた理緒には、僅かな刺激が全身を響かせる。反射的に弓なりに跳ねた理緒の身体に引っ張られ、いちごが足を滑らせる。
――どぼーん……!
こうして、二人して仲良く湯船の中へと沈んでいった。……のだが。
この二人、これだけでは終わらない。
「あ、いたたた……」
「い、いいい、いちごさん……っ!!」
押し倒される形になった理緒が、真っ赤になって目をぐるぐるさせている。
「え……? あっ……」
お湯の中、揺れる波で輪郭が歪んだ二人の下半身は、それでもはっきりわかるくらい、理緒の脚をぱっくりと大股開きにさせていた。
「ど、毒の回った身体には刺激が強い、よー!」
理緒の叫びが、お風呂にこだまするのであった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
エイル・リフィアベルク
「さすがに裸で戦うのは恥ずかしいので……
タオルを巻いて敵を待ち伏せましょう」
『エイル、混浴温泉推奨』
「そ、そんなぁ……」
強化外装ウラノスの制御AIの指示に従って、混浴温泉に浸かりますが……
うう、タオルを巻いてても恥ずかしいです……
『エイル、敵襲検知』
「来ましたねっ、外装装着っ!」
タオルを脱ぎ捨て、強化外装を装着しようとしますが……
『外装転送中。完了予想時間三分後』
「そっ、そんなぁっ!?
きゃああっ」
外装を装着する前に敵の麻痺毒を受けて身体が動かなくなって……
『触手体内侵入検知』
「やぁっ、そんなところ、だめですっ……」
『バイタルデータ異常。エイル、心拍数・体温上昇。原因不明』
「ひゃああんっ」
ニューサウズエイジを訪れ、この島の為に戦う猟兵達。
この戦場は、彼ら一人一人に様々な物語を生み出していた。
「うぅう……」
エイル・リフィアベルク(強化外装ウラノス適合者・f26733)もその一人。
胸から足まで、しっかりタオルを巻いたエイルは、恥ずかしそうに顔を赤らめながら混浴温泉に浸かっていた。
遡ることほんの僅か数分前。
「さすがに裸で戦うのは恥ずかしいので……タオルを巻いて……」
身体を隠せる大きめのタオルを用意したエイルは、温泉へと続く廊下を歩いていた。
向かうは当然女湯だ。そのはずだった。
『エイル、混浴温泉推奨』
彼女の纏う強化外装『ウラノス』による制御AIが、混浴ののれんの前で突如エイルにそう告げたのだ。
「そ、そんなぁ……」
そう言いつつも従うエイル。予定よりももっときつくタオルを巻いたりなんかもしたものの。
(「タオルを巻いてても恥ずかしいです……っ!!」)
ぼぼっと火が出そうなほど顔を赤く染めながら、エイルは湯船に浸かったのだ。
そして今に至る。
周囲の目が気になり、ぷるぷると小刻みに身体を震わせていたエイルに、AIが無機質に告げる。
『エイル、敵襲検知』
その言葉の通り、クラウドジェリー達が現れたのだ。
それまでの震える子犬のような表情とは打って変わり、エイルはきりっと表情を変える。
「来ましたねっ、外装装着!」
立ち上がり、タオルにぐっと手をかける。それを勢いよく脱ぎ捨てると、風が舞ってタオルは遠く、手の届かないところまで飛ばされてゆく。
「…………」
火照った身体に、ひゅぅと涼しい風が吹き抜ける。
「あの、外装装着……」
格好良く取っていたポーズも、思わず委縮する。脚は内股、背は猫背。右手で胸元を、左手で股を隠し、縮こまったエイルに、無情にもAIは宣告する。
『外装転送中。完了予想時間三分後』
「そっ、そんなぁっ!?」
嗚呼、意思疎通というものはかくも難しいものか。自ら放り投げたタオルは風に乗ってどこかへ行って、秘部を覆った手足も、容赦ないクラウドジェリーの触手によって絡み取られてしまう。
「きゃああっ!」
そんなエイルの姿に、クラウドジェリーが笑う。腕も、脚も、触手によって大きく開かれる。何もかも隠す手段を失った彼女の肢体が曝け出され、小さめの胸も下腹部さえも、余すところなく暴かれる。
「あっ……ひっ……」
おまけに、絡みついた触手から注入された毒が、彼女に抵抗するだけの運動能力を失わせ、まさしくエイルはされるがまま。
そこにぬるりと伸びた新たな触手は、エイルの柔肌を楽しむように這いずり回り、腿の付け根で水音を立てた。
「やぁっ、そんなところ、だめですっ……」
そう叫んでも、両手両足に力が入らない。
「んうぅっ……!」
何かを押し殺したような声が漏れ聞こえる。
『バイタルデータ異常。エイル、心拍数・体温上昇。原因不明』
AIが機械的に状況を告げ続けるのとほぼ同時。
「ひゃあああんっ!」
エイルは我慢の限界とばかりに、大きな声を上げてしまった。
そうして3分後。きっちり外装は装着され、顔を真っ赤にしたままのエイルがクラウドジェリー達を苛烈なまでに攻撃し、早々に撃退したのは言うまでもない。
大成功
🔵🔵🔵
旭宮・珠依姫
【連携は女性のみ】
装備は全て外すものの、どこか適当な場所に【迷彩】で隠蔽していつでも手に取れるようにはしておくか
裸体を晒すのは些かどころか多分に気が引けるが、サービスのためにタオルを使わず一肌脱ぐのじゃ
【肉体改造】で見栄えの良い体躯に仕上げておく
ユーベルコードを発動し、その辺のオブジェクトに偽装させて撮影開始
鷹揚に湯に浸りながら敵を座して待つ間もサービスカットを挟んだりして、自身を強化していく
接敵しても四肢が伸びる範囲まではこちらからは仕掛けず待つ
触れられたりしても毒が回らねば何とかなるじゃろう
終始回したままにして、視聴者の応援を稼ごう
後は【戦闘知識や念動力】で何とかするのじゃ
温泉を襲うクラウドジェリー達は、無防備な者だけを狙う。
今回はそれに対抗するべく猟兵達も装備を外し、温泉客を装う作戦となったわけだが、当然そんな状況に気が引ける者も存在する。
「まったく、仕方ないのう」
旭宮・珠依姫(熱く滾る血潮の龍神姫・f31446)もその一人。裸体を晒すのは非常に気が引ける……といいつつも。
「サービスの為にひと肌脱ぐのじゃ」
と、その身をまるで女神の彫刻かのような美しい肉体美へと変貌させながら、温泉へと進み出るのであった。
「ふぅ……」
鷹揚に湯に浸かる旭宮殿下の額から、汗がきらりと零れ落ちた。肉体改造によって美しく整ったその身に、玉のような汗は宝石のよう。
それを彼女が呼び出した現世映写機【八咫鏡】が最高のアングルで撮影をすれば、その姿はもはや現代に現れた生ける芸術。
ねじった腰のくびれ、組んだ脚。長い髪の隙間から覗くうなじ。そうした所作の一つ一つが、八咫鏡越しに見つめる視聴者をおおいに喜ばせていた。
とその時。空の向こうよりふわりふわりとクラウドジェリー達が襲来する。
「きたのぅ」
焦らず落ち着き、旭宮殿下は身体を伸ばす。それから八咫鏡に目線を向けて、視聴者に向けて告げる。
「……ふふ、見てたもれ?」
視聴者からの応援が力になる。サービスカットはすべて、この時の為。
『ウフフ……イッショニナリマショ』
風に乗りながら、クラウドジェリー達が旭宮殿下へと触手を伸ばす。
「むぅっ……!」
触手が旭宮殿下の身体に巻き付いた。強く締め上げれば、その部位から旭宮殿下の身体が徐々に透明になってゆく。
強い力で温泉から引き上げられ、旭宮殿下の肉体美が水しぶきの中で煌めく。
「おのれ……」
触手を引っ張り返し、旭宮殿下が抵抗する。そんな姿も、八咫鏡はしっかりとカメラに収めていた。
――がんばれ!
――旭宮殿下、負けるな!
視聴者からの応援が、旭宮殿下へと向けられた。
「……!!」
その想いを力に、旭宮殿下は念動力を最大限に湧き上がらせて、きっとクラウドジェリーを睨み返す。
その直後、クラウドジェリー達の死角から、突如剣が飛び出してきた!
『キャアっ!?』
不意をつかれ、クラウドジェリーが串刺しになる。
「隠しておいて正解じゃったの」
それは旭宮殿下があらかじめ隠しておいた装備品であった。
装備を隠していれば、敵からの狙いが逸れることはないうえに、念動力で操れば動かずとも敵を葬れる。
「どうじゃ、妾はすごいじゃろう!?」
視聴者にびしっと決めポーズを見せる旭宮殿下。すると視聴者からの喝采コメントが高速で流れ出し、旭宮殿下の能力向上も留まるところを知らない!
「さぁて、残りも片付けるとするかの!」
その勢いのまま、されど優雅に。旭宮殿下は敵を次々と屠ってゆくのであった。
大成功
🔵🔵🔵
第2章 ボス戦
『セラフィムビースト』
|
POW : 天使核獣
【天使核のエネルギー】を使用する事で、【八翼】を生やした、自身の身長の3倍の【滅びの獣】に変身する。
SPD : セラフィムコメット
【天空に出現した『天使の輪』】から、戦場全体に「敵味方を識別する【燃え盛る隕石】」を放ち、ダメージと【消えない炎】の状態異常を与える。
WIZ : 獣の烙印
攻撃が命中した対象に【獣化をもたらす烙印】を付与し、レベルm半径内に対象がいる間、【烙印の侵食】による追加攻撃を与え続ける。
イラスト:カツハシ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
クラウドジェリーの群れは、紆余曲折ありつつもすべて片付けられた。
幸い、温泉客に被害はなく、猟兵達もある程度は軽傷で済んだ……と思う。
一部の猟兵達は顔が少し赤いが、きっと被害はそんなでもない。
しかし、クラウドジェリー達を操っていたオブリビオンがまだ残っている。そいつは彼女達の敗北を知れば、即座にこの場に向かってくるであろう。
まだ多少の猶予はある。ここからは装備を用意して、迎撃することも出来るだろう。
これから現れるオブリビオンに、クラウドジェリー達のように無防備なものを狙う狡猾さはない。自分の強さに自信があるからだ。
もちろん、そのまま温泉に浸かって英気を養うという選択でも構わない。猟兵達はその身一つでも強いのだ、と知らしめるチャンスかもしれない。
それに、たとえどんな状況になっても……最後は必ず勝つ。と、そう思いさえすれば、多少ピンチになったり、ハプニングが起きたところできっと問題は無い。
ふざけるつもりがなくたって、不可抗力的にそうなっちゃう分には仕方ないのだ。
そんな意気込みで、猟兵達はオブリビオン『セラフィムビースト』を迎え撃つ!
その後に待っている、ゆったりしっぽり温泉タイムの為にも、ここは勝たねばならないのだ!
ペネカ・マネッチア
グリンくん(f33946)と
急いでダイモンデバイスの杖を取ってきます
まだ温泉なので服は着替えませんが……
あと少し頑張りましょうね、グリンくん!
ペネカはもう一度レヴィアタンさんを呼びます
今度は敵を押さえて欲しいので攻撃回数重視です
尻尾でびったんびったんしたりして、敵の気を引いて欲しいです
空を飛ばれたら困るので出来るだけ温泉に引きずり込んじゃって下さい……!
グリンくんがパワーアップしたら一緒にゴーゴーです!
レヴィアタンさんは獣をぎゅーっと締め付けて欲しいです
特に大きな翼を封じるように
お願いします……!
ふとした瞬間に「ここ温泉だな」とか「ペネカ達薄着だな」とか思いますが
正気にならないよう頑張ります!
グリン・バウクスイート
ペネカ(f33946)と
チェーンソー剣とお手製のジャーキーを取ってきて迎撃の構え
水着でこれ振るうの結構勇気いるな……
でもこれも仕事だ、ペネカも頑張ろう
ペネカのレヴィアタンが敵を押さえてくれてる間に、俺はジャーキーを一気に喰おう
出来る限り沢山な
喰えば喰うほど力も溢れる
準備が整えば剣を構えて突っ込むぞ
接近したら攻撃開始
レヴィアタンを巻き込まないように注意しつつ、チェーンソー剣で敵を【部位破壊】だ
翼や危険そうな角は出来る限り早く破壊したいな
これ以上好きにはさせねーよ
ふとした瞬間に「こいつもわざわざ温泉まで来なくてもなぁ」とか「やっぱり水着で戦うってシュールだな」とか思うが
正気に戻ったら負けだな、うん
新たなオブリビオンが現れる。そんなことすら予知することが出来るということは、猟兵達にとっての大きな強みであった。
「急いで杖を取ってきますね!」
敵の出現に備える為、女子更衣室へ向かったペネカを見送ったグリンも、自身のチェーンソー剣と、お手製ジャーキーを持ち込むべく、男子更衣室へと走る。
「水着でこれ振るうの、結構勇気いるな……」
温泉が戦場になることを踏まえて水着のままのグリンがチェーンソー剣を構えると、普段とはちょっと違う、チェーンソーの歯が回転するたびに切る空気を肌で感じて、たらりと冷や汗を流す。
「でもこれも仕事だ」
そう言っている間に、ペネカがダイモンデバイスを備えた杖を持って戻ってきた。
「あと少し……頑張りましょうね、グリンくん!」
そんな彼女も水着のまま。グリンはほんのわずかに目を逸らし、小さく頷いた。
「あぁ、ペネカも頑張ろう」
「来ました、セラフィムビーストです!」
飛来する巨体を見て、ペネカが叫ぶ。
「よしペネカ、頼む!」
グリンの言葉にペネカは頷き、杖を構えて魔術を唱える。
「レヴィアタンさん、お願いします!」
現れたのは先の戦闘でも活躍したレヴィアタンだ。だが、先程とは動きが異なり、迫るセラフィムビーストに素早く立ち回る。
『グオアアアッ!!』
セラフィムビーストが叫ぶと、背の翼が8枚まで生えて、巨大化してゆく。しかしレヴィアタンは臆することなく突っ込むと、尻尾でその面を二度、三度とひっぱたいた。
怯んだ瞬間首にぐるりと巻きつけば、レヴィアタンはセラフィムビーストごと一気に落下してゆく。
「そのまま気を引いてください!」
どぼんと温泉に大きな水柱が立つ。水中へ引きずり込んだのであればまさしく水を得た魚。レヴィアタンはペネカのお願い通りに、セラフィムビーストの注目を一手に引き受ける。
「よし、助かるぜ……!」
その間に、グリンは持ち込んだジャーキーに噛み付いていた。
既に何枚目だろうか、飲み込むたびにグリンの肉体に力が漲り、より一層の戦闘力を引き出してくれる。
最後の1枚をごくりと飲み込んで、グリンは口を手で拭う。
「準備完了! 突っ込むぜ!」
グリンはチェーンソー剣を手に、セラフィムビーストのいる温泉へと飛び込んだ。
「一緒にゴーゴーです!」
水しぶきをあげて暴れまわるレヴィアタンとセラフィムビーストに、ペネカが応援するかのように声を上げる。
それに応えるべくレヴィアタンがセラフィムビーストの全身をぎゅぅと締め上げる。その隙に、グリンのチェーンソー剣が翼を引き裂いた。
「あっ……」
ペネカはふと、チェーンソー剣を振り回すグリンの背中に、目線を落とした。
(「よ、よく考えたらペネカ達、ちょっと薄着すぎるのでは……っ」)
ペネカも、グリンも水着だ。それもそうだ。ここは温泉なのだから。そんな状況に今更ながら、少し恥ずかしさがこみあげてくる。
しかしペネカは首をぶるぶる振って、あまり考えないようにする。そう、考えるのは後で言い。まずはこの戦いに勝利を収めてからだ。
「しっかし、お前もわざわざ温泉まで来なくてもなぁ」
グリンはセラフィムビーストの何枚目かの翼を切り裂いて告げた。
『ギャアアアッ!』
痛みにセラフィムビーストが身体を持ち上げた瞬間、大きな隙が見えた。
「……これ以上好きにはさせねーよ」
チェーンソー剣を横薙ぎに、グリンが振り抜いた。
ぎゃりぎゃりと削り取る音と共に、巨大な角が抉られ、そして、斬り飛ばされた。
『グギャアアアアッ!!』
身悶え、セラフィムビーストが悲鳴を上げる。
「……それにしても、やっぱり水着で戦うってシュールだな」
冷静に考えたら負け。そう自分に言い聞かせ、グリンは再びチェーンソー剣を振いあげた。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
ミルフィ・クロノラヴィット
アドリブや連携等も歓迎
【SPD】
親玉のご登場
ですわね
今後の姫様との
しっぽりねっとりな(←?)
温泉の為にも…!
武装持ち込み
身体は
相変わらずタオルも水着も
着けず
『パウチカムイ』『淫魔の翼』を
防御手段に
(素っ裸にマルチライフル、頭に鉢巻の様にパウチカムイを巻き、某「乱暴」な怒りの帰還兵の如く)
自身の
クロックハンズ・マルチライフルと
アームドフォートで
【一斉発射】【レーザー射撃】
【誘導弾】【砲撃】【範囲攻撃】
で
距離を保ちつつ攻撃
機会が訪れたら一気に接近
UCで
大股開きで
炎の蹴りの応酬
『サービスですわ!お代は見てのお帰りですわよ!』
敵の攻撃は
【第六感】【見切り】【残像】
【火炎耐性】【オーラ防御】で
防御・回避
空の向こうから現れたセラフィムビーストとの戦いが始まった。
「親玉のご登場ですわね♪」
ミルフィは武器を手に温泉へと舞い戻ってきたが、何故か衣服は裸のまんま。
「今後の姫様との、しっぽりねっとりな温泉の為にも……!」
先端に時計針のついたマルチライフルを手に、桃色の氣の羽衣『パウチカムイ』を頭に巻きつける。その姿はどこか筋骨隆々なある帰還兵を彷彿とさせたが、筋肉美の代わりに晒されるのは扇情的な魅惑のボディである。
そんな彼女の背から、淫魔の翼が伸び、ミルフィの準備は完了。
ライフルの照準をセラフィムビーストへ合わせるべく腕を伸ばせば、ぷるんと胸が柔らかく揺れた。
「……!」
ミルフィはセラフィムビーストに狙いをつけたまま、上空に起こった出来事に敏感に反応した。空に天使の輪が生まれ、その中から燃え盛る隕石が落ちてきたのだ。
「迎撃ですわ!」
淫魔の翼を広げて、身体を覆う盾のようにミルフィを包み込む。その隙間からライフルの銃口が伸び、トリガーとともに火を噴いた。
続けて、時計仕掛けの兵装がミルフィの周りに展開され、レーザーや誘導弾が一斉に発射される。
激しい弾幕が天空に向けて放たれた。落ちてくる隕石を小さく砕き、砕ききれなかった破片は、淫魔の翼が盾となって防ぐ。そしてセラフィムビーストはというと、銃弾の嵐に回避行動を余儀なくされていた。
いいや、そうではない。セラフィムビーストはそうやって、おびき寄せられたのだ。ミルフィの間合いに。
『……グァッ……!!?』
ミルフィを覆っていた淫魔の翼が畳まれた。その直後、ミルフィが一気に跳躍する。まるで、その場から消えたような早業であった。
「サービスですわ!」
セラフィムビーストの顔面に飛び込んできたものは、大股開きのミルフィの姿。その真ん中をまるで見せつけるようにして……。
「お代は見てのお帰りですわよ!」
時計針状に燃える炎を脚に纏い、ミルフィがセラフィムビーストを蹴り飛ばす。神速の連撃はセラフィムビーストの肉体へ大きな衝撃を与えた後、妬け付くばかりの炎で焦がすのであった。
成功
🔵🔵🔴
ユーフィ・バウム
そのまま温泉に浸かって英気を養い
堂々とセラフィムビーストを迎え撃ちますよ
何をしていても、私は猟兵です
そして素手戦闘にも長けている蛮人。
むしろ英気を養った方が、万全、ですっ!
――《戦士の手》とともに!
戦いの際は
【功夫】を軸に、格闘戦です
敵の攻撃を【見切り】避け、オーラを纏う拳をねじ込み
【鎧砕き】の攻撃として打ち込みましょう
【力溜め】た【怪力】の一撃、
あなたの体躯にも、通じるでしょうっ!
敵の攻撃を避けられないようであれば、
薄い胸と割れた腹筋を堂々と晒し――
【オーラ防御】全開で受け止めるっ!
多少痛くても、傷は残りません
【カウンター】に組み付いて投げを打ち、
頭部をオーラを込めた体での【踏みつけ】です!
オリヴィア・ローゼンタール
巨大化能力……しまった、ここで戦っては……露天風呂が!
この後も浸かることを考えれば、破壊しないように戦場を変えなければ……
取り急ぎ、タオルを身体に巻き付ける
魔獣へ向けて石を【投擲】して注意を惹き(挑発)、温泉から遠ざける方向へ逃げる(ダッシュ)
きっと弱者と認識し、いい気になって追ってくるでしょう(おびき寄せ)
高台にある天空の湯から降ることになるので、魔獣は滑空する形になる筈(地形の利用)
スピードが乗ってきたところで反転、脚に炎を纏い(属性攻撃・全力魔法)、【熾天流星脚】で頭を蹴り抜く
自身のスピードと重量(重量攻撃)が乗った不意の激突、相当なダメージになるでしょう
ハロ・シエラ
装備無しでも何とかなりましたが、次が来ますか。
とりあえず急いで剣だけでも、出来れば気がね無く動けるくらいには服を回収しておきたいですね。
髪を乾かす暇は無さそうです、束ねておきましょう。
敵が巨大になるのは脅威ですが、その分死角も大きくなるはず。
【ダッシュ】と【スライディング】を駆使して敵の近接攻撃を掻い潜り【カウンター】で脚などに手傷を負わせます。
無論それが致命傷になる事は無いでしょうが、ダガーによる【毒使い】などを併用して【マヒ攻撃】とすれば動きを鈍らせるくらいは出来るでしょう。
敵が一旦距離を取ろうとしたらそこを狙ってユーベルコードの一撃を叩き込みます。
倒せば温泉、ならば全力をつぎ込めますね。
セラフィムビーストへの襲来に備えて、猟兵達の取る準備も三者三様だ。
「とりあえず剣だけでも……」
そう更衣室に戻るハロ、タオルを巻き付けるだけで済ませるオリヴィア、そして悠然と温泉に浸かり、英気を養うユーフィ。
「何をしていても、私は猟兵です」
ユーフィが湯に浸かった腕を水面から出し、握りこぶしを作る。
素手での戦闘にも長けるユーフィにとっては、これこそが最適解。
「むしろ英気を養ったほうが、万全、ですっ」
そう言い、ぐ、ぱ、と指を開いては閉じ、その『戦士の手』の力を確かめる。
彼女達はそれぞれ違う行動をとるが、目的はただ一つ。迫るセラフィムビーストを撃退すること。そこに誰一人としてブレは無かった。
「来ましたね」
オリヴィアが襲来するセラフィムビーストの影を見つけると、岩風呂に積まれたうちの石を一つ手にする。
敵の注意を引くべく、石を投げつけようとしたその時、セラフィムビーストの身体に異変が現れた。
「……巨大化能力!」
ただでさえ巨躯なセラフィムビーストの身体が3倍にまで肥大化してゆく。さらに背から8枚の翼を生やすと、その禍々しいフォルムで猟兵達を威嚇する。
「しまった、ここで戦っては……」
激しい戦闘で露天風呂を破壊するわけにはいかない。オリヴィアは手にした石を投げた後、温泉から逃げるように走り出した。こうすれば、オリヴィアを弱者と考えて襲ってくるだろうと考えたのだ。
『グァアアッ!!』
狙い通り、セラフィムビーストがオリヴィアを向く。その瞬間、温泉からユーフィが飛び出した。
「はぁっ!!」
力を蓄えに蓄えた拳がセラフィムビーストに叩き込まれる。身体から垂れた水滴が、ユーフィの勢いに飛び散って、キラキラと輝いた。
その一撃によって、セラフィムビーストは吹き飛ばされ、さらに温泉から遠ざけられる。
だがそれだけでは終わらない。吹き飛ばされた先には、武器を手にしたハロが待ち構えていたのだ。
「流石に髪を乾かす暇はありませんでしたね」
水の滴る長い髪を束ねて縛ったハロが剣を構える。
気兼ねなく動けるようにと、下着と僅かながらの肌着を身に着けた彼女は、迫るセラフィムビーストの死角を取るように身体を屈める。
そして、大地を蹴って大きく速度をつけながらダガーを突き立てた。
――ぽたぽた、と石畳の上に滴が落ちる。
それはハロの毛先から落ちた雫と、セラフィムビーストの身体から零れた血。
『ぐぅおおおっ!!!』
ハロとすれ違うように、傷から流れる血で尾を引きながら、セラフィムビーストは温泉から離れてゆく。
そうした手負いのセラフィムビーストに、さらなる追撃をかけるのは、この状況を作り出したオリヴィアだ。
温泉のある高台から降りてゆくオリヴィアを見つけたセラフィムビーストは、今度こそ敵を狩るべく翼を広げて滑空する。だが、それも術中。
「猛き炎よ、我が脚に集い、破邪の流星となれ――!」
オリヴィアが地を蹴り、跳躍する。脚には炎を纏い、セラフィムビーストの顔面目掛け、強烈な蹴りが放たれる!
「自身のスピードと重量が乗った不意の激突……相当なダメージになるでしょう!」
『ゴアアアアッ!!』
蹴り上げられたセラフィムビーストが天高く打ち上げられた。
連撃は終わらない。上空にはセラフィムビーストを待ち構える二人の猟兵の姿がある。
「いざ、勝負っ!!」
ユーフィが構え、迎撃態勢をとる。だがセラフィムビーストもやられてばかりではない。その曲を生かしての、体当たりを仕掛ける。
「くぅっ……!!」
小さなユーフィの細い腕、薄い胸が巨大なセラフィムビーストとぶつかり合う。身に着ける防具は無く、肌に直接衝撃が走る。しかし、ユーフィは突進を受けたまま、セラフィムビーストに組み付いた。
「殴りっこなら……負けません!」
全身何も隠していないユーフィの小さな体。しかし、その腹筋は見事に割れ、秘められた爆発的な筋肉がセラフィムビーストを受け止めたのだ。
「えええええいっ!!」
そのまま叩きつけるようにセラフィムビーストを投げ飛ばし、脚を伸ばす。
オーラを込めて……一気に踏みつけた!
『がっ……あぁあっ……!!』
強烈な一撃を受け、セラフィムビーストの意識が朦朧とする。何故これだけ立て続けに攻撃を受けてしまうのか? 本来ならば避けられる攻撃もあったはずだ――。
そうぼんやりと考えたセラフィムビーストの瞳に、レイピアの切っ先を向けたハロの姿が飛び込む。
「麻痺毒が効いたようですね」
そこでようやく気付く。ハロと対峙した一回目の傷。あの傷をつけたダガーに塗られた毒が、知らず知らずのうちにセラフィムビーストの動きを鈍らせていたのだ。
「倒せば温泉。ならば全力をつぎ込めますね」
ハロの構えたレイピアに、爆発的なエネルギーが籠められる。剣が巨大化し、刃は鋭さを増してゆく。
「ちぇえすとぉおぉおぉおぉぉぉぉ!」
巨大な刃の一撃が、セラフィムビーストを切り裂いた。
『グギャアアアアアッ!!』
鮮血が噴きあがる。猟兵達の見事な連携は、セラフィムビーストへ深い傷を負わせるのであった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
アリス・フォーサイス
ふう。美少年を触手の魔の手から救えて良かった。どうせこのあと温泉に入るんだし、このままでいいかな。
来たね。それじゃあ、へーんしん!てね。ヴァルキリーモードに変身。魔法の槍をかまえるよ。(服装は変わりません)
隕石をひらりとかわして槍の一撃を加えるよ。へえ。これが本気か。もう、これは邪魔だね。身体を覆っていたタオルを投げ捨てて裸になり、本気の軌道ですべて避けるよ。(きっと温泉の湯気で大事なところは隠れる)
ぼくを遮るものは何もない。覚悟してね。
「ふぅ。美少年を触手の魔の手から救えて良かった」
アリスは一仕事終えたという達成感にむふーっとドヤ顔を披露した。おじさん達には魔の手が伸びたが、まぁ屈強な彼らなら軽いトラウマか、何か別の性癖を開く程度で済むだろう。
そんなことを思っているうちに、上空からセラフィムビーストが飛来する姿をアリスは確認する。
「お、来たね」
早速猟兵達と激しい戦いを繰り広げるセラフィムビーストを前に、アリスは魔法の鍵を構える。
「へーんしん! てね」
きらきらとアリスの周りが輝くと、アリスの脚がふっと宙に浮く。服装こそ変わらないタオル姿だが、アリスはヴァルキリーモードへと変身を遂げたのだ。
空を舞い、セラフィムビーストへと近付いてゆくアリス。セラフィムビーストもそれに気が付いたか、咆哮を一つ上げると、空に天使の輪を投影する。
『ウォオオオオッ!』
激しい咆哮とともに、天使の輪の中から燃え盛る隕石が出現する。纏う炎は消えない炎。当たればただでは済まない。
「へぇ、これが本気か」
しかしアリスは余裕の表情で、その隕石をひらりとかわす。その勢いのまま槍を突き立てるが、セラフィムビーストも簡単には当たらない。アリスは槍を構えなおし、手を胸元にかける。
「もう、これは邪魔だね」
巻いていたタオルを外し、投げ捨てる。一糸まとわぬ裸体となったアリスの軌道力はさらに増し、続けざまに落ちてくる隕石を軽々と避けてゆく。
ところで、こんないたいけな少女が裸で飛び回るなんて流石に色々危ないんではないか?
いいや大丈夫。温泉から立ち上る湯気が、高速で動き回るアリスの大切なところをしっかりと隠してくれる、安心安全仕様なのである。
「ぼくを遮るものは何もない。覚悟してね」
隕石の一撃をギリギリでかわして、セラフィムビーストに肉薄するアリス。
『ギャアアアアアっ!!』
そのまま槍を突き立て、セラフィムビーストへと深い傷穴を抉るのであった。
成功
🔵🔵🔴
菫宮・理緒
いちごさんと
え? もうボスくるの!?
ま、まだ、精神的恥ずか死から立ち直りきってないんですが!?
と、とりあえず、お湯に浸けてもいい装備はー……。
こ、これかな! 【特製辛味セット】で目潰し敢行!
その間に【Oracle Link】とか取ってきて……って!?
いちごさん!いちごさーん!
これ、わたしにも絡みついててててーっっ!?
いちごさんの触手に片足を絡め取られて、
片足だけ持ち上げられる格好で、そのまま宙吊りにされちゃいます。
隠すものもなく、完全に全裸で逆さ吊りにされ、
半泣きになっていたら、いちごさんが触手を送還してくれたけど……。
助けに来てくれたいちごさんの顔に、乗っかるように落っこちてしまうのでした。
彩波・いちご
理緒さんと
先程までお湯の中でもがいて色々あったので、準備の時間が取れず…(赤面
「ここは私が足止めしますから、せめて電脳魔術使えるようにデバイスを取ってきてください!」
変わらず邪神の依代体の六尾のまま前に出て、召喚魔術の呪文を唱え
【異界の抱擁】
湯の中から大量の触手を生み出して、セラフィムビーストを拘束し、締めあげましょう
あとは理緒さんが電脳魔術でとどめを刺してくれれば…って、後ろから悲鳴?
理緒さんも触手に絡まれて宙吊りになってるー、っていうか見えちゃいけない所が丸見えで(真っ赤
あわわ、理緒さんに絡まった触手を送還して救出を…
慌てて駆け寄って触手を消したら、落ちてきた理緒さんが私の顔にむぎゅりと…
クラウドジェリー達の撃破から敵の襲撃までに、今回は僅かながら時間があった。
猟兵達は準備に奔走する者、あえてそのまま待ち構え、英気を養う者など、様々であったが。
「え? もうボスくるの!?」
恥ずかしさのあまり死にそうになった結果準備と言えることがほとんど出来なかった理緒のような者もいる。
「じ、準備の時間が取れませんでしたっ……!」
まだ赤くなった顔が戻らないいちごもそんな一人。というより、二人でお湯の中でもがいたり……もがいたり(?)した結果なのだが、ともかく敵は待ってはくれない。
「と、とりあえずお湯に浸けてもいい装備はー……」
理緒は取り急ぎ、タオルと共に持ち込んでいた道具を引っ張り出すと、特製辛味セットのパウダーを詰めた瓶を手に取った。
「目潰し敢行!」
『ギャアアアアアっ!!」
投げつけた瓶から零れた辛味パウダーが、セラフィムビーストの鼻と目に深刻なダメージを与えた。悶えるセラフィムビーストから理緒を護るようにいちごが前に出ると、六尾の尻尾を揺らして叫ぶ。
「理緒さん、ここは私が足止めしますから、せめて電脳魔術使えるようにデバイスを取って来てください!」
その言葉に理緒は頷き、せめてゴーグル型デバイスの『Oracle Link』を装備するべく更衣室へ走りだした。
「……えっ?」
「ふんぐるいふんぐるい…、星海の館にて微睡む我が眷属よ!」
いちごが呪文を唱えると、湯の中から大量の触手がざばぁと顔を出した。触手たちはいちごの指揮に従い、セラフィムビーストへと絡みつく。
ぬめぬめ、ぎしぎしとセラフィムビーストを抑えつけるように絡みついてゆく触手たち。これで時間稼ぎは出来た筈。
「あとは理緒さんが……」
デバイスを装備して戻ってくる理緒の姿を想像したその直後、悲鳴が上がった。
「いちごさん、いちごさーん!!」
「えっ……?」
振り向けば、そこには確かに理緒の姿があった。しかし、その頭にはデバイスは無く。
「うわぁっ!?」
ぼふっと顔が真っ赤になるいちご。
「これ、わたしにも絡みついてててててーっっ!!?」
理緒は確かにそこにいた。しかし、触手に絡めて宙吊りにされた姿で。
「わっわっ……ま、丸見え……」
タオルも何もない。手も届かない。脚も閉じられない。理緒のあまり人には見せちゃいけない秘密の箇所が、空気に晒され露わになっている。
「うぅうっ……」
宙吊りの理緒の瞳がじわりと滲む。その表情にいちごは焦って叫ぶ。
「す、すみません! 今、触手を消しますから!」
その言葉と共に、理緒を束縛する触手が消えた。
「……えっ」
それはつまり、理緒を吊り上げていたものが突如として消えたことを意味し。
「ひゃああああっ!!?」
「わ、わわわっ!!?」
理緒の身体が、支えを失い落下してゆく。その下にはいちごの姿が。
――ふにゅぅっ。
なかなかの勢いと共に、やわらかな感触がいちごの顔いっぱいに包まれた。
肌と肌がぶつかり合い、いけないところが密着し、今度は理緒がいちごを押し倒す形となって、温泉の中でしぶきをあげる。
こうして、クラウドジェリーとの戦いに引き続き、またもや二人をハプニングが襲ってしまうのであった。
なおその間、セラフィムビーストはじっと拘束され続けていた。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
楊・宵雪
同行
神崎・柊一(f27721)
恋人でご主人様
「迎撃準備する時間があるのね
装備はしっかり着る
UCでごはん作っておき、状態異常やダメージに対抗
おかずはかに玉、天津飯、かきたまスープ、ぴーたん、たまごチャーハン、味玉いりチャーシュー麺、プリン
全部たまご料理
足場の不良は空中浮遊で対応
部位破壊で天使核を狙う
「フォローありがとう、柊一
同行者とツーマンセルで弾幕維持し侵攻阻止
終わったら柊一のお膝にのってはいあーんする
「作りすぎちゃったわ。食べ切れるかしら?
口元についたソースを舌で舐め取って綺麗にしたりイチャイチャする
「このあとも楽しみね…満足するまで離さないんだから
神崎・柊一
同行:楊・宵雪(f05725)
関係:恋人兼所有物
「正面から来る…またさっきのとは随分と毛色が違うじゃないか
シャオがダメージ対策をしてくれているので
此方は重火器を点検して正面から迎え撃つ
足場不良は空中浮遊、シャオの天使核を狙いやすくするために
1点に攻撃を集中して装甲や構成物を取り除く
UCで正面から全弾を撃ち込む…と見せかけて翼を片っ端から穴をあけ飛行能力を殺す
後は二人で空中浮遊で上から打ちおろして頭を押さえ殲滅する
戦闘終了後はシャオとの時間を楽しむ
作ってくれた料理を前にしてシャオを自分の膝の上に乗せてあんしたりされたり
残したりなんかしないさ、シャオの手料理だからね
「正面から来る……またさっきのとは随分と毛色が違うじゃないか」
迫るセラフィムビーストを見つめ、装備を整えた柊一が息を吐いた。
同じく装備を整えた宵雪は、ふんふんと鼻歌を歌いながら、持ち込んだ食材を次々料理に変えてゆく。
かに玉、天津飯、かきたまスープ。
ぴーたん、たまごチャーハン、味玉入りチャーシュー麺。
それから、ぷるんと揺れる魅惑のプリン。
「ご飯にする? お風呂にする? それとも……♪」
温泉内に食卓が出来上がる。宵雪の期待に満ちた笑みに柊一は笑いかけながら、それは後でと微笑み返す。
手にしたキャノンの調子は上々。柊一がそれをセラフィムビーストへと構えると、セラフィムビーストは二人に向かいながらその体躯を巨大化させてゆく。
「いくらでかくなったところで……」
狙うは一点集中。柊一のアームドフォートと、手にしたキャノンが火を噴いた。
『……グゥウッ!!』
それらの銃撃がセラフィムビーストの体表を焼くと、分厚い皮を穿って柔らかい肉が露出する。
「フォローありがとう、柊一」
その間に宵雪は礼を告げて空へと浮かび上がる。周囲に浮かべた浮遊砲台『陰陽玉』をセラフィムビーストへと向けると、宵雪自身も符を手に、攻撃を仕掛ける。
狙うは天使核。宵雪と柊一の弾幕によってセラフィムビーストの動きを阻害し、肉を抉る。そうしてとうとう、天使核が現れる。
「全弾発射だ」
柊一が銃口をセラフィムビーストに向け、正面から狙う。だが、今回狙うのは8枚の翼。
「飛行能力を殺す!」
激しい銃撃の嵐が、セラフィムビーストの背へ放たれる。銃撃が翼を掠め、穴をあけ、羽根を散らす。
「今ね柊一」
「あぁ、シャオ」
空中の宵雪に導かれるように空へと浮かんだ柊一は、機動力を著しく失ったセラフィムビーストの頭上から、武器を打ち下ろす。
その動きは見事にシンクロし、銃撃が、符術がセラフィムビーストに放たれた。
『グオオオオオ―――ッ!!!』
セラフィムビーストは二人と、共に戦った猟兵達の手によって、程なく倒される。
その戦いはまた別の話だが、柊一と宵雪には、その後にも物語があった。
「作りすぎちゃったわ、食べきれるかしら?」
食卓に、柊一と宵雪の二人が座る。柊一は椅子に、宵雪はその膝の上に。
「残したりなんかしないさ、シャオの手料理だからね」
そう微笑みかけた柊一に、宵雪は嬉しそうに身体を摺り寄せた。
「はい、あーん」
それから宵雪はレンゲにすくったかに玉を柊一の顔へと近付ける。
「あ、ん」
柊一は大きく口を開けて、はふっとそれを口に含む。
「うん、美味しい」
柊一が手を宵雪の腰に回して、目を見て頷いてみせる。と、宵雪が何かに気付いて顔を近づけた。
「柊一、口元にソースが付いてるわ」
柊一の唇の下に舌を這わせ、ソースを舐めとる宵雪。柔らかく、優しいその舌遣い。柊一はその感触に酔いしれた。
「この後も楽しみね……。満足するまで離さないんだから」
ぺろりと唇を舐める宵雪の表情はとても妖艶で、この後を期待するには十分すぎる程であった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
サリー・オーガスティン
■POW
クラウドジェリーが出た後では、これがホントの美女と野獣、かぁ。
いや、軽口叩く暇はない!
温泉の名残は惜しいけど、急いでライダースーツ着込んで、外に置いてあるジェイク(宇宙バイク)とりに行かなくちゃ!
そして急いで[人馬一体]発動さ!
■
そちらが3倍ならボクは2倍!350cm弱だとどっちが大きいか解らないけど、ジェイクと一緒なら負ける気はしないよ!
【操縦、騎乗、スナイパー、一斉発射、誘導弾、2回攻撃、零距離射撃、なぎ払い、ダッシュ、援護射撃、だまし討ち、クイックドロウ】で一気に倒してしまおう!
なんか、八翼が気になるなぁ。それだけの余裕がボクにあれば、そこを狙い撃ちさ!
※アドリブ・連携共に歓迎
「クラウドジェリーが出た後では、これがホントの美女と野獣、かぁ」
サリーは迫るセラフィムビーストの姿に、そんな軽口を叩いた。しかし、直後にそんなことをしている暇は無いと、サリーは急いで温泉を後にする。
「温泉は名残惜しいけど……」
更衣室で服を着替え、ライダースーツに身を包む。そのままロビーへ駆け出して、飛空艇の発着場へと急ぐ。
「待たせたね、ジェイク」
そうサリーが告げるのは、彼の愛機の宇宙バイク。
サリーはそれに跨ると、ジェイクのエンジンを噴かしながら叫ぶ。
「さぁ、時間が無い。早速行くよ!」
『Start YOUR Engine!!』
人馬一体。サリーとジェイクが合体し、体長3メートルほどのロボットへと変形を果たしたのだ。
そしてサリーは、セラフィムビーストの待つ戦場へと舞い戻ってゆくのであった。
セラフィムビーストと猟兵達の戦いは既に始まっていた。
温泉とその周辺を舞台に大立ち回りをする彼らのもとに、砲弾の援護が放たれる。
「皆、お待たせ!」
その砲弾はサリーのアームドフォートから放たれたものであった。セラフィムビーストの気を引いたサリーは、迎撃態勢を取られる前に一気に駆け出し、セラフィムビーストへと肉薄する。
「そちらが3倍ならボクは2倍! ジェイクと一緒なら負ける気はしないよ!」
巨大化したセラフィムビーストに対抗するように言う。そのサイズは僅かにセラフィムビーストが上回るが、武装という点ではサリーに分があるように見えた。
何故なら、アームドフォートの砲身がセラフィムビーストの身体に密着したからだ。そのままトリガーを弾けば、砲弾は零距離でセラフィムビーストの肉を穿ち、大穴を開ける。
『グアアアアッ!!!』
痛みに悶え、距離を取るセラフィムビースト。その時、ふとサリーは違和感を覚えた。
「なんか、八翼が気になるなぁ」
あの翼さえ失えば、機動力を失わせることが出来るのではないか。
そう考えたサリーは、マスケット銃を模した銃を翼へ向ける。
「……そこだ!」
『グォアッ!!』
銃弾が、翼を撃ち抜いた。八枚の翼が次々と失われ、セラフィムビーストが落下してゆく。
巧みな狙撃技術が、セラフィムビーストの弱点を見事に射抜いたのであった。
大成功
🔵🔵🔵
四王天・燦
宿した魂に囁くぜ
快楽を求めた姿は魔獣なんかじゃない、可愛い女の子だったとね
アタシは『現世の存在』として宿した娘を受肉させる術を求めてる
いつか魔物娘の楽園を作ろうぜ
服を着てクラウドジェリーを嗾けたビーストをブチ殺しますか
隕石なんざ落とされたら、温泉壊れるだろーが!
稲荷符で結界張って弾き返すぜ
空を飛ばれては話にならねえ
惨めに石を投げまくり…さり気なく時限爆弾・カウントダウンを混ぜて爆撃
地に堕ちりゃあ、妖魔覚醒で頭部―髪先をクラウドジェリーの触手に変異させる
神鳴一閃で斬り裂き、触手からマヒ攻撃の毒を直接打ち込むぜ
痺れさせて滅多斬りだ
彼女の情欲次第では触手が服に忍び込むかな
はう…戦闘どころじゃねえ!?
喰らったクラウドジェリーの魂に、燦は優しく囁いた。
(「快楽を求めた姿は魔獣なんかじゃない……あれは、可愛い女の子だったぜ」)
その言葉が届いたか、届かなかったか。
(「いつか、魔物娘の楽園を作ろうぜ」)
そう心の中で告げるのであった。
「さぁて、クラウドジェリーを嗾けたビーストをブチ殺しますか」
巫女服に身を包み、燦は再び温泉へと舞い戻った。上空には天使の輪が煌めいている。
セラフィムビーストのセラフィムコメット。燃え盛る隕石が、燦達猟兵を押しつぶし、焼き尽くそうとしたのだ。
「隕石なんざ落とされたら、温泉壊れるだろーが!!」
燦はブチ切れ、天へ向かって稲荷符を展開する。隕石を防ぐ結界は、隕石を防ぎ、弾き返すと、隕石は空中で爆散、無力な細かい破片となって温泉へと落ちてゆく。
しかし、セラフィムビーストは再び隕石を落とそうとしている。これでは防戦一方、しかし空を飛んでいては話にならない。
「なら、こいつだ」
燦は落ちた隕石の破片……既に炎は消え、魔力も消えた石くれとなったそれを拾いあげると、セラフィムビーストに投げつける。
『グゥウッ……グルル……!』
投げつけられた石を、セラフィムビーストは難なく跳ねのける。このような攻撃で撃ち落とせるはずがあるまいと、隕石の召喚を止めはしない。
「惨めだと思うかよ?」
燦はにやりと笑う。その時、セラフィムビーストの弾き返した石が爆発したのだ。
『グアアアアッ!!』
突然の爆発に、セラフィムビーストの集中力が途切れる。天使の輪が消え去り、セラフィムビーストが地に落ちてゆく。
「こうなりゃこっちのもんだ……魂の回廊より目覚めて、この身を依り代に顕現せよ。アウェイク・ピュアリィハート!」
その叫びと共に燦の髪が、ひと房ひと房ごとに1本に混ざり合い、透明に色が抜けてゆく。
表面がぬらりと煌めき、出来上がったのは、先ほど喰らったクラウドジェリーより作られた触手であった。
「さぁ、片付けようぜっ」
手に神鳴を携え、燦が刃を振り抜く。それと同時に触手が伸ばされると、セラフィムビーストの表皮を斬り裂くのと同時に、傷口めがけ触手の麻痺毒が突き立てられる。
『グガッ……アッ……!!』
セラフィムビーストの動きが鈍くなる。力が抜け、まともに動くことが出来なくなる。最大の好機が到来した。
「あとは滅多斬りに……はうっ!?」
刀を構えた腕から力が抜ける。見れば、呼び出したクラウドジェリーの触手の一部が、燦の服へと忍び込んでいる!
「ちょっ、ひゃっ、あぁっ……っ」
襟元から入り込んだ触手は、燦の敏感な箇所を優しく撫でる。
「せ、戦闘どころじゃねえ……!?」
魂を喰らった際のクラウドジェリーの情欲が現れたのだろうか。セラフィムビーストが動けないのをいいことに、しばらくの間、燦の身体を撫でまわすのであった。
成功
🔵🔵🔴
メフィス・フェイスレス
・面倒なので格好はそのまま
ようやくメインディッシュのお出ましってわけね
・敵に【微塵】を「投擲」して「爆撃」し、爆風と飛散する【血潮】で「毒使い」と「目潰し」で「体勢を崩す」
・その隙に「集団戦術」で展開した【飢渇】をUCでクラウドジェリーの群れに変異させ、【無痛麻痺毒】による「マヒ攻撃」を行わせて墜落させ、触手で「捕縛」させる
・自らが【宵闇】による「滑空」「ダッシュ」で敵に飛び掛かり【顎門】を形成した腕で敵の翼を「捕食」し飛行出来ないようにする
・取り込んだ血肉を代償に【飢渇】クラウドジェリーが今度はセラフィムビースト(104体)に変異し、本物を喰らい尽くさんと全方位から一斉に襲いかかる
「ようやくメインディッシュのお出ましってわけね」
メフィスは湯に浸かりながら、悠然と空を見上げた。
空から降ってくるのはセラフィムビースト。そのセラフィムビーストを見つめながら、メフィスは汗が滴るのの代わりに、身体より『飢渇』を染み出させた。
そのうち一部は凝固し『微塵』となると、それをメフィスはセラフィムビーストへと投げつける。
『……グオアァァッ!!』
爆発した微塵から血潮が溢れ、セラフィムビーストの視界を潰す。その隙にメフィスは飢渇をさらに増やし、周囲に染み出させてゆく。
「何もかも、全て私だ。『私達」のものだ」
その言葉と共に、飢渇が姿を変えてゆく。肉は透明に透け、人の形を作り上げる。一際大きな傘から触手が伸びると、メフィスが先程喰らった『クラウドジェリー』と同じ姿へと変貌を遂げた。
『ネェ、アソビマショ』
いくつもの飢渇がクラウドジェリーへと変わり、大群となってセラフィムビーストへと押し寄せる。
ふわり、ふわりと揺れるクラウドジェリーを鬱陶しく思ったか、セラフィムビーストの身体が膨れ上がる。3倍もの巨体と八枚の翼が出現し、その翼から放たれる暴風でクラウドジェリーが吹き飛ばされてゆく。
だが、数が多すぎた。吹き飛ばされずに残ったクラウドジェリー達がセラフィムビーストへと接触をする。
『……グガッ……!!』
麻痺毒が注入され、セラフィムビーストの動きが止まる。羽ばたく翼が力を失えば、地上へと墜落するのは道理であり、それを狙ってメフィスは既に、狙いをつけてセラフィムビーストへと飛び掛かっていた。
腕が巨大な顎のような形状へと変化する。メフィスはその腕を翼に向けて一気に突き出す。
『グガアアアアッ!!』
ぐしゃり、ぶちり、ごり、ぼり。
メフィスの腕によって翼をもがれ、骨ごと噛み砕かれる。鮮血が噴きあがり、その血を浴びながら、メフィスは呟いた。
「これも……『私』」
ぺろりと指についた血を舐めとると、周囲のクラウドジェリーの姿が不定形に歪み始めた。
歪み、変わり、新たな姿はセラフィムビースト。大量のセラフィムビースト達が、本物のセラフィムビーストへと襲い掛かる。
『グアアアアアッ!!』
翼を引き裂かれ、角で突かれ、牙を突き立てられ。本物であるはずのセラフィムビーストは、偽物の大群に深い傷を負わせられるのであった。
成功
🔵🔵🔴
エイル・リフィアベルク
「ウラノスさえ装着できれば、私だって戦えるんです」
『状況分析。装着前映像再生』
「あっ、ちょっ、さっきの映像を再生したりしないでくださいっ」
と、とにかく、獣型の敵が出てきましたね。
今度は最初から強化外装を装着してますから、負けませんっ!
翼をたくさん生やした状態に変身した敵に対して、強化外装の武器を展開します。
「ビームキャノン、ツインレーザービット、発射ですっ」
この外装の攻撃を受ければ、敵も無傷というわけにはいかないはずです。
『エイル、警告。本機電装系浸水。装甲パージ開始』
「ふぇっ!?」
身体を覆っていた外装が強制的に弾け飛び……
髪と瞳の色も戻った普段の私が全裸で立ち尽くしていて……
「きゃああっ」
戦場は壮絶だった。
あんなことやこんなことを沢山されてしまったエイルは、息を切らしながらクラウドジェリー達をやっつけた。
その代償は計り知れない、足腰は少しふらつき、体力も消耗してしまった。しかしながらエイルは胸を張って強がった。
「ウラノスさえ装着できれば、私だって戦えるんです」
強化外装を装備したエイルは、髪と目の色が変わっている。外装分、露出も大分減っていて、戦闘態勢としては十分なのだ、が。
『状況分析。装着前映像再生』
「あっ、ちょっ、さっきの映像を再生したりしないでくださいっ!」
漏れ聞こえる声と痴態に赤面させながら、エイルはAIへ叫ぶのであった。
そうこうしているうちに、セラフィムビーストが現れた。
「こ、今度は最初から強化外装を装着してますから、負けませんっ!」
そう、装備を万全にしていれば、遅れを取ることは無い。その証拠に、周囲に浮かせた二門のツインレーザービットは、既に臨戦態勢でセラフィムビーストへと銃口を向けている。
「ビームキャノン、ツインレーザービット、発射ですっ!」
手にしたキャノンのトリガーを弾くのと同時にビットからレーザーが放出された。
レーザーはセラフィムビーストへと吸い込まれるように進み、セラフィムビーストへと直撃する。その様子に、エイルは満足そうに頷き、再び武器を構える。
「この攻撃を受ければ、敵も無傷というわけには……」
『エイル、警告。本機電装系浸水。装甲パージ開始』
「ふぇっ!?」
足元に膝ぐらいまで浸かっている温泉が原因だろう。にしても防水対策が甘すぎる気がしなくもないが、AIが言うのだから間違いない。
覆っていた外装がぱちんと音を立てて、弾け飛んで行く。
「ひゃっ!」
頭のパーツが飛び、腕の装甲が吹き飛ぶ。
「きゃんっ!」
胸部装甲は元々薄かったが、周りの装甲が弾けるのと同時にその内側に隠していた胸がぽろんと零れる。
「ふ、ふぇええ……っ」
髪の色も目の色も、元の緑に戻って、再び、身を護るものを失ったエイルは、全裸で温泉の中へと立ち尽くしていた。
そこに襲い掛かるは、巨大化したセラフィムビースト!
「きゃああっ!!」
巨躯の獣の前に、か弱いエイルは組み敷かれてしまう。
「さ、再起動をっ!」
セラフィムビーストにのしかかられながら、強化外装を再び装備するべくエイルは叫ぶ。
直後、胸元にべたべたと熱い物が零れ落ちる感覚がエイルを襲った。セラフィムビーストの口から零れる涎が、ぼたぼたと肌を汚していたのだ。
「ひっ……!」
身の危険に、エイルの身の毛がよだつ。
「きゃああああ~~っ!!」
後ほど、思念で動くビットを使って脱出に成功したエイルであったが、今回の戦いでも、大分消耗は激しかったようである。
成功
🔵🔵🔴
クトゥルティア・ドラグノフ
※ルク君(f14346)と共闘
着替えたよ!(白ワンピ)
スカート?見せパンだから大丈夫!
これは倒しがいのあるおっきい敵だね。
うん、いこうルク君!私たちなら問題ないさ!
後ろにルク君がいてくれるから、多少の無茶はできる
被弾【覚悟】で突っ込むよ
致命傷になりそうなものは【第六感】【野生の勘】で躱して、【戦闘知識】で相手の急所を探しつつ【怪力】乗せた剣戟で討ちあうよ
ありがとうルク君、君がいるから私は倒されないよ!
大きい技が見えたなら【見切り】【カウンター】、頭捕まえて目玉に剣を突き立てて抉ってあげる!
ふふ、気にいってくれてうれしいよ!
それじゃあまた私を書いてほしいな、なんてね!
ルク・フッシー
クーさん(f14438)と一緒
着替えました!!!(2020水着(アロハ))
うわぁ!!あの魔獣からとんでもないエネルギーを感じます…!(ぶるぶる)
でも、クーさんと世界平和のためですから。ボク、がんばります
ああっ、クーさん痛そうです…!すぐに治します!
敵による刻印や傷を青白く塗ります。傷などないかのように描き変える事でダメージを消し去ります!
大丈夫です、クーさん。クーさんが望む限りいつでも側にいますから。どんな傷も癒やしますから。
クーさんのくれた丸鮫印の油絵具、クーさんの白い肌を表現するのにぴったりです
頂いた分はとっくに使ってしまったので、これは自分で買ったんですけどね
何度でも描きますよ、クーさん
「うわぁ!! あの魔獣からとんでもないエネルギーを感じます……!」
「これは倒しがいのあるおっきい敵だね」
ルクとクトゥルティアは、襲い掛かるセラフィムビーストを前にしてそう口々に感想を呟いた。
二人とも戦闘前に着替えを終え、先程よりも随分と動きやすくなった。
白いワンピース姿のクトゥルティアのスカートが、巨大化し八枚の翼を生やしたセラフィムビーストが羽ばたかせる翼の風圧によってふわりとはためいた。
その姿を見て、ルクは震える身体を奮い立たせてぐっと絵筆を握りなおす。
「クーさんと世界平和の為ですから……ボク、がんばります!」
そんな彼の前にクトゥルティアが一歩出て、頷いた。
「うん、行こうルク君! 私たちなら問題ないさ!」
眩しい笑顔をルクに見せ、クトゥルティアがセラフィムビーストへと向き直る。
背中にはルクがいてくれる。それがクトゥルティアの全開を引き出すことが出来る。
「たあああっ!!」
クトゥルティアが駆ける。多少の傷は覚悟の上で、セラフィムビーストへと向かってゆく。
目の前の巨体が大きな顎を開いて襲い掛かる。その大顎の噛みつきを難なく躱し、剣を横薙ぎに払えば、セラフィムビーストの頬に一筋の傷が刻まれる。
だが、その一撃をものともしないセラフィムビーストは、体勢をそのままに、クトゥルティアへ向かって尻尾を叩きつけた。
「んぐっ……!!」
尻尾の重みに、クトゥルティアの身体が軋む。その動きが止まった瞬間に、巨木を思わせる腕の先の、鋭い爪がクトゥルティアを引き裂いた。
「あぁっ、クーさん!」
ルクが悲鳴を上げた。とても痛そうで、見ている自分も辛くなる。だが、怖気づいているわけにはいかない。彼女をしっかりとサポートしなければと、ルクは絵筆を振り上げた。
「すぐに治します!」
絵筆がクトゥルティアの肌をさっと撫でる。穂先に含まれた塗料は、疲労や傷をいやすもの。クトゥルティアに合わせた青白いその色が、彼女の肌を、傷などまるでなかったかのように美しく染め上げると、実際に傷が塗り替えられ、クトゥルティアは力を取り戻す。
「大丈夫です、クーさん。クーさんが望む限りいつでも側にいますから。どんな傷も癒やしますから」
その言葉に、クトゥルティアは嬉しそうに笑う。
「ありがとうルク君、君がいるから私は倒されないよ!」
剣を構え、再びクトゥルティアはセラフィムビーストへと立ち向かう。
『グアアアアアッ!!』
「……見えた!!」
大振りの一撃。それに合わせて、クトゥルティアのサイキックエナジーが爆発する。
小さな跳躍。たったそれだけでセラフィムビーストの攻撃を躱し、クトゥルティアはそのまま頭に飛びついた。
「これでノックダウンだ!!」
サイキックエナジーで作り上げた大腕が、セラフィムビーストの頭を掴んで地面に叩きつける。そしてそのまま流れるように剣を、瞳に突き刺した。
『グァアオオオオオオッ!!』
激しい咆哮を上げ、セラフィムビーストが悶え苦しむ。剣はセラフィムビーストの脳まで達しており、しばらく暴れた後、ぐったりと息絶えるのであった。
「クーさんのくれた丸鮫印の油絵具、クーさんの白い肌を表現するのにぴったりです」
戦いを終え、ルクは満足げに笑う。その色合いが、彼女の傷を綺麗に癒したのだから、嬉しい事この上ない。
前に貰った分は既に使ってしまって、今の分は買い足したものであるが、貰った思い出はずっと消えはしない。
「ふふ、気に入ってくれて嬉しいよ!」
クトゥルティアも嬉しそうに笑った後、ふと思いついたようにルクを見つめ返す。
「それじゃあまた私を描いてほしいな、なんてね!」
そんなお願いに、ルクも微笑んで頷いた。
「何度でも描きますよ、クーさん」
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
第3章 日常
『空の湯でひと息』
|
POW : ゆっくりお湯に浸かり、身体を温める
SPD : 打たせ湯で身体をほぐす
WIZ : 雄大な景色を眺めて楽しむ
イラスト:真夜中二時過ぎ
|
種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
オブリビオンは全て撃退した。
温泉地には平穏が戻り、今度こそ、最後までゆっくりと温泉を楽しむことが出来るだろう。
一人ででも、誰かとでも。
ニューサウズエイジの天空の湯での、あたたかなひと時が幕をあけた。
サリー・オーガスティン
■WIZ
さてこれで温泉に専念出来るか……
どうやら傷跡に驚くような仲間達はいなかったのはこれは幸い
あとは、新世界の温泉を楽しむのみ!
■雲海に浮かぶ孤島を眺める格好だけど、今までの世界とはちょっと違う風景だね
今後も敵がつきまとうんだろうけども、ボクも対応出来るように鍛えなくちゃいけないかな?
■(飛空艇の姿に興味津々>マシン乗りなだけに、乗り物には反応)
■連携・アドリブ共に歓迎
「さて、これで温泉に専念できるか……」
サリーはぐぅっと背を伸ばして、やっと訪れた憩いのひとときを楽しむべく、再び温泉へと足を踏み入れた。
サイボーグである彼の身体に驚いた仲間がいなかったのも、サリーにとっては嬉しい出来事。そんな良い事ばかりの締めくくりに、温泉は最適と言えるだろう。
「あとは、新世界の温泉を楽しむのみ!」
「今までの世界とはちょっと違う風景だね」
サリーは温泉に浸かりながら、藍色に染まった空を眺めた。
遠く星に紛れて浮かぶ影は、雲海に浮かぶ浮島だろう。今までにない幻想的な光景を何気なく眺めていると、その浮島の奥から小さな光がチカチカしながら近付いてくることに気が付いた。
「あれは、飛空艇かな?」
サリーが温泉から身体を乗り出した。きっとこの島に向かっている飛空艇なのだろう。オブリビオンの心臓『天使核』を用いて飛翔する姿は、マシン乗りのサリーにとっては強く興味を惹かれる光景だ。
「わぁ、凄いなぁ……」
少年のように目を輝かせ、サリーは温泉から飛空艇の様子を眺め続ける。そしてふと、今までの戦いを思い返した。
「……ボクも対応出来るように鍛えなくちゃいけないかな?」
魔獣と呼ばれるオブリビオンと密接な関係のあるこの世界。そして自分は猟兵である。今後も必ずオブリビオンの脅威は現れ、放っておけば、今景色の奥で自由に飛翔する飛空艇にも、いずれ危機が訪れるかもしれない。
ブルーアルカディアの世界を知ってゆくことで、この『世界を守る』という意識が徐々にはっきりと現実的なものに思えるようになってゆく。
「うん……!」
ぱしゃりと顔をお湯で洗って、サリーは想いを新たにするのであった。
大成功
🔵🔵🔵
山田・菜々
式(f02108)と参加
関係:夫婦
混浴で一緒にゆっくりするっすよ。
「新しい世界は浮遊大陸って聞いてたっすけど、こういうとこもあるんすね。」
「見てっす!ここからの景色、すごいっすよ!」
絶景に、まるで浮いてるみたいっていう表現があるっすけど、これは本当に浮いてるんすもんね。
こうやっていろんな世界を堪能できるのは猟兵の特権かもしれないっすね。
清水・式
ペア:山田・菜々(f06898)
関係:夫婦
混浴でのんびりするよ。
「すご。本当に浮いてるんだけど」
「そんなにはしゃぐと危ないよ」
いやぁ、本当に地平線のその先まで見えそうな風景なのだわね。
来てみる価値は十二分にあったし、
いい旅行になるねぇ。
「新しい世界は浮遊大陸って聞いてたっすけど、こういうとこもあるんすね」
遥かな雲海を眺めながら、山田・菜々(正義の味方の味方・f06898)は温泉へと足を踏み出した。
場所は混浴。彼女の夫、清水・式(世迷子・f02108)とともに夫婦水入らずの時を過ごす為、二人はニューサイズエイジを訪れたのだ。
「すご、本当に浮いてるんだけど」
式は温泉から広がる景色に目を丸くしながらも、菜々のはしゃぐ姿はどこでも変わらず可愛いものだと惚れなおす。
「見てっす! ここからの景色、すごいっすよ!」
じゃぶじゃぶと温泉の湯船に足を沈めて、菜々が崖の方にまで歩いていく。
「そんなにはしゃぐと危ないよ」
式は苦笑しながらも注意をするが、菜々と共に映る景色は、確かにすごい。式はほぅと一息、感嘆の溜息をついた。
「いやぁ……本当に地平線のその先まで見えそうな風景なのだわね」
二人肩を並べて、温泉に身体を沈めていく。星空の下に浮かぶ島々に目を細め、菜々は改めてこの世界を認識する。
「絶景に、まるで浮いてるみたいっていう表現があるっすけど、これは本当に浮いてるんすもんね」
これまでにはない、幻想的な光景だ。足元の雲海に浮かぶ浮島の間を、数多くの飛空艇が飛び交っている。
そんな姿を見ればこそ、菜々は改めてこう思う。
「こうやっていろんな世界を堪能できるのは猟兵の特権かもしれないっすね」
今までに訪れた世界はどれも個性的だった。それぞれの世界の違いに気が付くことが出来るのも、猟兵ならではなのだろう。
「来てみる価値は十二分にあったね」
式は頷きながら、隣の菜々を見る。湯の暖かさに頬を染め、垂れる汗が色っぽい。
最高の景色に、愛する妻の姿が合わさった光景は、たったそれだけで式に今回の旅を満足させるには十分すぎるご褒美のようだった。
「いい旅行になったねぇ」
心の底からそんな言葉が湧いて出た。
初のブルーアルカディアは、二人にとって忘れがたい、大切な思い出となっただろう。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ミルフィ・クロノラヴィット
【アリスと白兎】
【アリス・フェアリィハート(f01939)】姫様と参加
アドリブ等歓迎です
【女湯】
『さ…アリス姫様、こちら人気の温泉、通称「天空の湯」ですわ♪』
アリス姫様をエスコートし
2人で温泉へ
勿論タオルも水着も
付けませんわ☆
先ずはアリス姫様と共に
かけ湯をし合い
2人で湯の中へ
『ふう…身体の芯まで温まりますわね…♪』
次に
姫様のお身体を
お流し致しますわ♪
わたくしの身体で❤️
自分の身体に
ボディソープを塗りたくり
姫様に密着
直接
身体で洗いますわ❤️
『さ…姫様…お身体を洗いますわ❤️(ぬりゅぬりゅ)…んっ❤️…具合は如何ですか❤️』
洗った後は
2人で寄り添い
しっぽりと湯に浸かり
『姫様…素敵な景色ですわね…』
アリス・フェアリィハート
【アリスと白兎】
【ミルフィ・クロノラヴィット(f20031)】と参加
アドリブ等歓迎です
【女湯】
『わあ…♪とってもすてきな温泉ですね…♪』
ミルフィと
2人で温泉へ
女湯ですので
私も…
タオルも水着も…(赤面
ミルフィと
かけ湯をし合い
2人でお湯の中へ
『はい…ミルフィ…とっても気持ちいいです…♪』
次はミルフィに身体を
流して貰います
けど…
『ありがとうミルフィ…って…く、くすぐったいですっ☆…な、なんですその洗い方…?』
背中を洗って貰った後は
ミルフィに抱きしめて貰う感じで前も洗って貰い
『あ、あの…くすぐったくて…はずかしいです…』
ちょっとはずかしかったですけど
2人で寄り添い湯に浸かり
『はい…綺麗な景色です…♪』
「さ……アリス姫様。こちら人気の温泉、通称『天空の湯』ですわ♪」
白い湯気がふわりと揺れる温泉に、ミルフィは手を取り、姫と呼ばれた金髪の少女をエスコートする。
少女の名前はアリス・フェアリィハート(不思議の国の天司姫アリス・f01939)。ミルフィが仕えるオラトリオのプリンセスである。
ここは温泉、それも女湯。同性同士で何を隠すことがあろうかと、二人はタオルも巻かずに裸のまま。
そんな姿にアリスはやや恥ずかしそうに目を伏せ、顔を赤らめながら温泉を歩いていたが、たっぷりお湯が張られた岩風呂と、その先に広がる景色に目を輝かせた。
「わぁ……♪」
空の向こうに伸びる茜色の帯が徐々に藍色に染まり、天を仰げば小さな星々が煌めく。
「とってもすてきな温泉ですね……♪」
お気に召した様子のアリスに、ミルフィも満足気に笑うのであった。
「ふぅ……身体の芯まで温まりますわね……♪」
「はい、ミルフィ……とっても気持ちいいです……♪」
お互いにかけ湯をしあって、お湯へと沈む。じんわり温まる心地よさに、アリスはふぅ、とため息を一つついた。
身体の奥に凝り固まったものがほぐれていく感覚。額からつぅ、と滴る汗がぽたりと零れ落ちる。
「さ、姫様……次はお身体を洗いますわ?」
ざばあとミルフィは立ち上がり、アリスの手を取った。それに導かれて立ち上がると、ほかほかと火照った身体に夜風が涼しく気持ち良い。
洗い場の椅子に腰かけて、細い背中を向けたアリスに、ミルフィはんふふと悪戯っぽく笑って、ボディソープのボトルの蓋を開ける。
とろりとボトルから白い液体が胸元へ流れ落ちる。勿論あくまでボディソープ。たぷんと胸元の窪みに溜まったとろとろの液が、谷間を伝っておへそに流れ、腰から内腿を伝ってミルフィを白く染めた。
あくまでボディソープなので、そうやって肌を伝ったぬるぬるの液を掌でこすると、ほわりときめ細かい泡がミルフィを包んでゆく。
白い泡を胸の先にちょんと立てれば、まるでミルフィはデコレーションケーキ。そんな甘くて柔らかな身体を、ミルフィはアリスの背にむぎゅっと密着させた。
「んっ?」
「ありがとうミルフィ……って……」
すりすり。ぎゅむぎゅむ。まるくて大きな双丘がアリスの背中を擦りつつ、空いたミルフィの手は抱き着くようにお腹の前へ。
「く、くすぐったいですっ☆」
二の腕が腋を、掌でお腹から胸にかけて。
「な、なんです、その洗い方……?」
戸惑うアリスを半ば無視して、白いボディソープがもともと白いアリスの肌をもっと白くする。
細かいところは指で丹念に。おへそを人差し指でくりくりしたり、桃色の先端をふにふにとしたり。ミルフィの下腹部をアリスのお尻に密着させて、ゆっくり腰を上下させたり。
「具合は如何ですか?」
「あ、あの……くすぐったくて、はずかしいです……」
顔を赤らめるアリスの姿を愛おしく思いながら、ミルフィはたっぷり時間をかけてアリスの全身を洗うのであった。
身体の泡がお湯で流れてゆく。ぴかぴかになった二人は、再び寄り添うように温泉に浸かっていた。
「姫様……素敵な景色ですわね……」
空を見上げてミルフィが言う。夜空は星々が瞬いて、一つ一つが宝石のよう。
「はい……綺麗な景色です……♪」
そんな光景に、アリスも目を細め微笑むのであった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
楊・宵雪
POW
同行
神崎・柊一(f27721)
恋人、ご主人様
タオルを巻いているけれど濡れ透けて着てないよりふしだら
同行者の視線を感じて嬉しい
見せつけるように前かがみになったり脚を組んだり
「お疲れ様ね。細々したことはわたくしに任せてゆっくり寛いで
同行者にご奉仕
巻いているタオルに石けんつけて抱きついて、胸をこすりつけて洗う
尻尾マッサージはよつん這いになって受ける
「んっ…これ、いいのぉ…
気持ち良くておしりを高くあげてしまう
タオルは持ち上げた尻尾でめくれて…
「なんだかのぼせたみたい…続きはお部屋で、ね(にっこり
抱き上げられて退出
その後は朝までいっぱい甘えたりいろいろ
神崎・柊一
POW
同行:楊・宵雪(f05725)
関係;恋人兼所有物
タオルを巻いている上であえて透けて見えているという淫らなシャオに逆らえず、透けている部分を見てしまう
とりあえず何事もないように接しては見るけれど視線はちらちら透けてるほうへ
「シャオこそ、疲れてるのにいいのかい?
それじゃ…お言葉に甘えて」
抱き着かれて洗われる
シャオの胸の柔らかさなんかを感じながら奉仕してくれるシャオを愛おしくなでる
その後はシャオの尻尾をシャンプーした後、付け根をほぐすようにぐにぐにしたり猫の腰トントンの要領でほぐしていく
めくれたタオルとその中の様子から察し
「そのほうが良さそうさね」
とシャオをお姫様抱っこして上がる
平穏を取り戻した温泉で、宵雪と柊一が肩を寄せ合う。
戦いの合間に入ったそれとは違い、心から身体も傷も癒してくれるようなお湯を足湯代わりに、岩風呂のヘリに腰掛けた宵雪は、タオルで巻いて肌を隠していた。
「……」
しかし、柊一の視線をちらちらと感じ取る。それもそのはず、宵雪を覆うタオルはぴったりと肌に貼り付いて、かえってそのプロポーションを強調する。
そればかりではない。薄い生地はその下に隠された宵雪の身体を透けさせ、白いはずの色にうっすらと色が付く。
何事も無いようにはしたいが、胸元でたわわに実った果実と、ぷくりと膨らむ先端についつい目がとまってしまう。
そんな柊一の姿を嬉しく感じた宵雪は、いたずら娘のようににやにや笑いながら脚を組む。
「……っ」
当然、タオルの下には何もない。組んだ足の影の奥が気になるのは男の性か。宵雪はそんな愛しい人の戸惑う顔をもっと見たいと思ったか、背を丸めて柊一を上目遣いで見つめる。
そうして大胆に見せつけた谷間に、たらりと汗が流れ落ちて、柊一を誘惑し続けた。
そんな言葉を互いに我慢の限界を迎える前に、宵雪は柊一の腿に指を置く。
「お疲れ様ね。細々したことはわたくしに任せてゆっくり寛いで」
にこりと笑う宵雪に、柊一は少し尻込みする。
「シャオこそ、疲れてるのにいいのかい?」
そんな気遣いの言葉だけでも嬉しい気持ちがこみ上げる。宵雪は無言でにんまり笑顔を向けて、こくりと頷いた。
「それじゃ……お言葉に甘えて」
それから二人は、洗い場へと並んで歩いゆく。
「んっ……」
宵雪は巻きつけたタオルに石鹸を染み込ませると、宵雪は柊一の背中に抱き着いた。
胸をぎゅぅと背中に押し付けて、ゆっくりゆっくり身体を上下させる。
「ふぅ……」
宵雪の奉仕のひとつひとつに、柊一は愛おしさと、身体の柔らかさを感じながら、前に手を回してきた宵雪の腕を優しく撫でる。
腰を、胸を。宵雪は丁寧に、柊一の身体を洗ってゆくのであった。
「さぁ、今度はシャオの番だ」
たっぷりと奉仕を受けた柊一は、今度は宵雪に背を向けさせた。
「きゃっ」
されるがままお尻を向けた宵雪に笑いかけて、柊一は手にシャンプーを取って泡立てると、たっぷりふわふわな宵雪の尻尾を優しく撫でてゆく。
「んっ……」
その手つきに、宵雪の身体が気持ちよさげにぴくりと震える。
尻尾の毛を一本一本ほぐすようにしながら、生え際もマッサージするように洗ってゆく。そのうち柊一の手は尻尾の付け根……すなわちお尻にまで達し、柊一はそこを重点的に刺激する。
「これっ、いいのぉ……」
腰を浮かせて、へなへなと宵雪は四つん這いになる。宵雪はお尻をつんと高く突き出して、もっともっととおねだりするように、腰をくいくい振った。
甘く上擦った声を上げる宵雪の様子に高まるものを感じつつ、柊一はお尻をトントンと叩くく。それが気持ち良かったのか、宵雪の9本の尻尾がピンと立ち、柊一は尻尾で隠れたお尻の陰に、とろりと溢れる蜜を見た。
「なんだかのぼせたみたい……」
そう言い、上気した顔を向けた宵雪に柊一は「確かに」と笑う。
「続きはお部屋で……ね?」
宵雪はにこりと笑いつつ、懇願するような潤んだ瞳を向けると、柊一も頷いて、彼女のお尻に手を伸ばす。
「そのほうが良さそうさね」
宵雪をひょいとお姫様抱っこで抱え上げ、二人は浴場を後にする。
そして、互いに膨れ上がった情欲を貪るように身体を求めあい、二人は朝が来るまで、甘く熱の籠った時を過ごすのであった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
四王天・燦
初使用の妖魔覚醒が制御できず、髪がクラウドジェリーの触手に変異したまま身体を弄られているのでした
汗と触手で濡れた服を脱いで女湯の奥に隠れているぜ、はうー
荒い吐息で嬌声をかみ殺してる
一章とは立場が逆
温泉の水面下でアタシが弱点を探られている
おへそは…あぅ…
微弱な刺胞毒がむしろ心地良い
発情状態で変な震えが止まらない
悪意ではなく好意を感じ、気の済むまで彼女の魂の暴走を受け止めるんだ
一線越えちゃうのは駄目だぜ
髪が元に戻ったら余韻と逆上せを収めるべく岩場で大の字になる
空が綺麗だ
この空を自由に流離っていたのに、アタシの中に閉じ込めたのは悪く思うよ
それでも躯の海に還らないでくれ
エロ狐とエロ海月、仲良くやろうぜ
戦いが終わり、平穏が訪れても、燦はまだまだピンチのままであった。
「あっ、はっ……はぅっ……」
荒い吐息に甘い声を混じらせながら、女湯の済で燦がうずくまる。
初めて使った『妖魔覚醒』。その制御が十分ではなかったか、燦の髪はまだクラウドジェリーの触手に変異したまま。おまけにコントロールもうまく効かない。
「や、やめっ……んっ……」
汗と触手の粘液が染みた服はとっくに脱ぎ捨てた。だがその結果、触手が燦をまさぐる動きはより遠慮が無くなり、クラウドジェリーを喰らったあの時の戦いとはまるで立場が逆である。
「おへそは……あぅっ……」
ちゅるりとおへそを触手が撫でると、ぞくぞくとした刺激が燦の背を伝う。刺胞毒は微弱で、身体から痛みを奪ってピリピリとした快楽だけを与えてくる。
「はっ、はっ、はっ……!」
顔が真っ赤に染まり、僅かな刺激が気持ちを昂らせる。
変な震えは抑えられずに、燦が自然と開けた口からは一筋涎が零れ落ちる。
温泉の中には、きっと汗と涎以外の『もの』も混ざってしまっているだろう。下腹部からじわじわ湧き上がる欲望を抑えながら、燦は触手の責めを受け続ける。
「い、一線越えちゃうのは……駄目だぜ?」
胸の先をくにくにと弄られながら、燦は言う。一線さえ越えなければ、あとは気の済むまで好きにさせてやる。これが燦の出した答えであった。
「あっ、ひぁっ……!!」
触手、そしてクラウドジェリーの魂から感じられるのは『好意』であったからだ。
「んっ、んんんっ……っ」
押し殺した声も抑えきれない。だんだんと激しくなる動きに、燦の視界はぱっと真っ白に瞬いて、一際大きく身体を跳ねさせた。
「……はぁ……はぁ……」
燦は岩場の上で、大の字で横たわっていた。
きっと満足をしたのだろう。あれから髪は元に戻り、燦はその余韻と、のぼせてしまった身体を覚ますべく、空を見上げていた。
「……綺麗だ」
夜空に流れ星が一つ。息を整えながら、燦は自身の中に封じ込めた彼女に語り掛ける。
「この空を自由に流離っていたのに、アタシの中に閉じ込めたのは悪く思うよ。……それでも躯の海に還らないでくれ」
魂は答えないが、身体の奥がじんわり熱くなるのを感じ取る。
「エロ狐とエロ海月、仲良くやろうぜ」
にひひと笑って、燦は満天の星空を眺め続けるのであった。
大成功
🔵🔵🔵
オリヴィア・ローゼンタール
何はともあれ一件落着、温泉をゆっくり楽しみましょう
あらかじめお昼に温泉を巡って、見晴らしのいいところを見繕っておきました
クラウドジェリーに絡み付かれたぬめりを洗い落としてすっきりしてから、雄大な景色を眺めて戦いの疲れを癒しましょう
もうすぐ水着コンテストですし、しっかり綺麗にしておかないと
果てしない雲海、ダークセイヴァーの空の上も、こんな風になっているのでしょうか?
たっぷり寛いで英気を養ったら、湯上りに冷たい飲み物でもいただきましょう
お友達へのおみやげは何がいいですかね……
「何はともあれ、一件落着」
オリヴィアは温泉の、一際高いお風呂に腰をかけて、沈みゆく太陽を眺めていた。
あとは温泉をゆっくり楽しむだけ。その為にも、実は、オリヴィアは昼の内に見晴らしの良い場所を見繕っていたのだ。
クラウドジェリーに絡みつかれたぬめりはしっかり洗い落としたし、気にすることはもうなにもない。
「はぁ……」
ちゃぷんと湯船に身体を沈めて、オリヴィアは雄大な雲海の景色に溜息をついた。
幻想的で、美しい光景だ。空の向こう、雲海の下に消えた太陽が照らしていた光は徐々に闇の色に侵食され、代わりに宝石のよう星々が散りばめられる。
「果てしない雲海……」
そんな空の下を、雲が流れる。雲海は浮島の下を覆い尽くして、空の向こうまで続いている。
「ダークセイヴァーの空の上も、こんな風になっているのでしょうか?」
暗く、日のほとんど当たらない世界。その闇が覆う空にも、このような世界が広がっているのなら……。そうオリヴィアは想いを馳せて、腕をぐぅ、と伸ばす。
もうすぐ水着コンテスト。その為にも身体をしっかりと綺麗にして、しっかりと疲れを取ろう。
湯を腕にかけて汗ごと拭うと、肌がすべすべ、しっとりしたように感じた。火照った顔と肩に冷たい夜風を受けて、オリヴィアは最後に首まで浸かってから温泉を後にした。
温泉から上がったオリヴィアは、併設された土産屋を練り歩いていた。
片手には定番の牛乳瓶。冷たい飲み物が、暖かくほぐれた身体にひんやりと心地良い。
ブルーアルカディアの世界には他にはない珍しいものも多く、思わず目移りしてしまう。
「友達へのおみやげは何がいいですかね……」
興味津々に土産物を眺め続けるオリヴィアは、ブルーアルカディアの温泉をたっぷりと堪能できたようであった。
大成功
🔵🔵🔵
エイル・リフィアベルク
「ふう、なんとか無事に敵を撃退できましたが……」
『エイル、外装探索、要求』
「強化外装のパーツ、どこまで飛んでったんですか……!?」
温泉中に飛び散った強化外装のパーツを探して、バスタオル一枚の格好で駆け回ります。
早く回収して帰らないと……!
『エイル、外装反応』
「って、ここ、男湯ですか……!?」
し、仕方ありません。
外装を回収するために、人に見つからないように男湯に忍び込んで……
『警告、足元注意』
「きゃああっ」
転がっていた石鹸を踏んで転んでしまい……
その拍子にバスタオルが脱げて、さらに大きく足を開いて尻もちをついてしまい……
その瞬間に湯気が晴れて、入浴してる男性たちの視線が……
「きゃああっ!」
「ふう、なんとか無事に敵を撃退出来ましたが……」
セラフィムビーストは既に猟兵達に倒され、温泉に平和が戻っていたのだが、エイルはまだ心中穏やかではない。
『エイル、外装探索、要求』
AIがそう言うのだ。先ほどの戦いで吹き飛んでしまった外装は、なんとか足で探し出さなければならないようなのだ。
「強化外装のパーツ、どこまで飛んでったんですか……!?」
ひゅぅと風が吹く。いくら夏場とはいえ裸のままでは少し冷える。エイルはひとまずバスタオルを一枚巻いて、外装の捜索を始めるのだった。
温泉の中から、岩場の陰に。外装はかなり広範囲に飛び散っていたようで、エイルは温泉内をキョロキョロ捜し歩く。AIはある程度外装の位置が掴めるようで、それだけは救いだった。
『エイル、外装反応』
「はい……って、え?」
エイルがAIから告げられた位置を二度見する。
何故なら眼前には木で出来た高い柵。つまりこの先はもう混浴ではなく。
「お、男湯ですか……!?」
どういう神様のいたずらか、外装の一部は遠く男湯まで吹き飛んでしまっていたらしい。
「だ、だからって……」
『エイル、速やかな回収、要求』
戸惑うエイルを催促するようにAIが冷酷に言う。場所とAIの板挟みになったエイルは、はぁー、と一息ついて岩場に足をかける。
「し、仕方ありません……」
岩場を越えて、柵を回避し、男湯の領域へとエイルはこっそり入り込む。
「見つからないように……」
岩場の陰で男湯の様子を伺うと、男性客の数もそこそこ入っているようだ。それはそれでまじまじ見る気にもなれないが、とにかく見つからないようにこっそりとエイルは足を踏み入れる。が。
『警告、足元注意』
「へっ?」
エイルがその渓谷の意味を理解するよりも早く、エイルの身体は宙に浮いていた。
「きゃああっ!?」
足元に、何故か石鹸が転がっていたのだ。つるんと滑って足は大開き。その拍子にバスタオルは緩んではらりと肌から離れてゆく。
そんなことを気にする余裕もなく、どしんとエイルは大きく尻もちをついてしまった。
「いたた……」
尻もちをついたまま腰をさすったエイル。
しかし、その手がふと止まる。
「あ……」
騒音に、男性客達の視線が集まっていたからだ。
その視線に気が付いて、ゆっくりエイルは自身の身体を見下ろす。
タオルは無く、脚は大きく開いている状態。つまり今、エイルは男達に……。
「きゃああっ!!」
手と足で急いで身体を隠すエイル。
しかし、男たちの目には結構しっかりと、その姿が焼き付いてしまったことだろう……。
大成功
🔵🔵🔵
彩波・いちご
理緒さんと
今更ですけど、本当に今更ですけど、湯浴み着を着て改めて打たせ湯へ
「…滝行とは違いますからね、理緒さん?」
流れ落ちる湯で肩をほぐしつつ、並んですごします
食べ物の話とか行ってみたい場所の話とか、のんびりいろんな話をして…
…いたんですが
…湯浴み着って結構透けてくるんですよね(汗
「あっ」
話の最中、ふと理緒さんの方を見たら、濡れて張り付いて透けた湯浴み着が…
それでお互い意識してしまって、さっきまでのとらぶる的なことも思い出しちゃって…今更ですけど
でも、立ち直るのは理緒さんの方が早くて…そんな理緒さんに抱きつかれて
え、えと…では私も、そのまま抱き寄せてみましょうか
身体密着すれば見えませんしねっ
菫宮・理緒
いちごさんと
ここ、打たせ湯もあるんだ。
ちょっと試してみたいけど、いちごさんもいっしょにどうかな?
と、お誘いして、いまさらだけどいちおう湯浴み着を着て、行ってみます。
って、なんかイメージしてたのと違うんだけど!
打たせ湯って、滝行みたいな感じで打たれるんじゃないんだ!
座ってのんびりできるのもあるんだね。
修行ごっこしたかったけど、これはこれでありかも!
いちごさんと2人で打たせ湯にあたってのんびりしていたら、
あ……そか、お湯の中じゃないから透けてきちゃうのか……。
ま、まぁ、うん。
なんていうかもう思いっきり見られてるし、今日はもういいかな。
むしろこのままくっついてみたりしたら、いちごさんどうするかなー?
たくさん、たっくさんハプニングはあったが、結局なんとか事件は終わった。
今度こそ温泉でゆっくり浸かろうという時に、二人は打たせ湯へと向かっていた。
正直互いに十分というくらい裸を見た間柄ではあり、二人ともちょっと『今更』という気持ちがあったりするが、とりあえず湯浴み着を纏っている。
この提案をしたのは、理緒の方からであった。
「へぇ、ここ打たせ湯もあるんだ」
と、温泉の施設一覧を眺めていた時に、理緒が気が付いていちごを誘ったのだ。
そういうわけで打たせ湯にまで着いた二人であるが。
「なんかイメージしてたのと違うんだけど!」
理緒が愕然とした表情で叫ぶ。目の前にある打たせ湯は、2メートルくらいの高さからちょろろと湯が流れ落ちる、ごく一般的なものではあるのだが。
「……滝行とは違いますからね、理緒さん?」
「えっ、違うの!?」
理緒は滝つぼのようなところに立つものを想像していたようだ。誤解とわかって、二人はひとまず隣同士で打たせ湯に座る。
落ちてきた湯が、肩や背に落ちる。程よい刺激が身体に伝って、凝り固まった身体をほぐしてゆく。
「修行ごっこしたかったけど、これはこれでありかも!」
その心地よさに、理緒はふにゃっとふやけた顔になる。それからのんびり、隣同士で二人はしばらく打たせ湯に打たれ続けていた。
「……」
ちらりといちごが隣の理緒を見て、すぐに視線を逸らした。
「どうしたの、いちごさん?」
その様子に理緒は首を傾げたが、直後に自分の身体に視線を落として『あ……』と小さく呟いた。
「そか、お湯の中じゃないから透けてきちゃうのか……」
真っ白な湯浴み着は、薄くて軽い。その分、お湯に触れてぴっちりと貼り付けば、その湯浴み着の下に隠されたものも露わにしてしまう。
そうなれば、さっきまでの戦いで起きた『トラブル』も自然と思い返してしまう。
(「今更ですけど……」)
そうは思いつつも、慣れないものは慣れない。そう顔を赤らめるいちごの姿に、理緒はふっと笑う。
「ま、まぁうん、なんていうかもう……」
思いっきりみられてるし、今日はいいかな。なんて考えて、理緒は少し悪戯を思いつく。
「……えっ」
いちごの腕を暖かな感触が包む。理緒がそのまま抱き着いて、しなだれかかってきたのだ。
「え、えと……」
(「いちごさんどうするかなー?」)
にやにやと心の中で笑い、理緒はよりいちごに密着する。そんな理緒にいちごも意を決したか、いちごは理緒を抱き返し、抱き寄せる。
「……っ」
少し予想外、とも思う理緒であったがこれはこれでとされるがまま。
そうして、静かでゆっくりとしたひと時は過ぎてゆくのであった。
なお。
(「こうしてれば見えませんしね……っ」)
と、いちごにちょっとした別の思惑があったのは、秘密である。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ペネカ・マネッチア
グリンくん(f33946)と
一件落着、ですね
改めて温泉でのんびりさせてもらうのです
グリンくんと一緒なので混浴の方にお邪魔させてもらいますね
温泉での戦闘、どうなるかと思ったけど無事に乗り切れてよかったのです
改めて周囲を見回すと、景色がとっても綺麗で……
グリンくんも見て下さい!
雲海がぶわーってなってて凄いのです!
この景色やこの場所を守れてよかったなぁと思うのです
それにグリンくんと一緒に温泉に来られたのも嬉しいです
嬉しい、ですけど……
改めてペネカ達も少しずつ大人になってきているので
ちっちゃい時とは同じようで違う訳でして
今更恥ずかしさがこみ上げてきたりして
真っ赤になるけど、のぼせたことにしておくのです
グリン・バウクスイート
ペネカ(f33946)と
無事に魔獣は退治出来たな
混浴の方でペネカとのんびりさせてもらおうか
薄着で戦うのは緊張したな、特にチェーンソー剣を振り回した時……
お互い無事で何よりだ
一息ついてたらペネカに肩を叩かれる
促されるまま周囲を見れば、雲海が見事で……
この景色を俺達が守ったんだな、と思うと何だか嬉しい
……そうやってはしゃいでたらペネカが妙にしおらしくなってる
いや、元々大人しい性格なんだけど
顔が赤いぞ?のぼせたか?
思わず顔を覗き込むと更に赤くなった気がする
こくこく頷くペネカを見て、そろそろ上がろうかと促して
せっかくだから風呂上がりにも色々楽しみたいよなぁ、なんて雑談を
ジュースとか買ってのんびりしよう
「無事に魔獣は退治出来たな」
「一件落着、ですね」
グリンとペネカは、セラフィムビーストが倒されたことに安堵し、改めて二人で温泉へと向かうことにした。
場所は混浴。二人は水着姿だが、普段の姿よりは薄着であることは間違いない。
水着姿の自分を見返して、グリンは先の戦闘を思い出す。
「薄着で戦うのは緊張したな、特にチェーンソー剣を振り回した時……」
大変ではあったが、二人とも大きな傷こそなく戦いを終えることが出来たことは幸いだった。
「お互い無事で何よりだ」
そんな呟きにペネカも頷いた。その時。
「あっ、グリンくん、見てください!」
温泉の外に向かって顔を向けたペネカが、グリンの肩を叩く。
「ん……?」
岩場の向こう、太陽の沈んだ先に広がる雲海が、風に乗って大きくうねっている。
「雲海がぶわーってなってて凄いのです!」
「あぁ……」
その見事な光景に、グリンも目を奪われた。
「この景色を俺達が守ったんだな……」
そう思うと、グリンの中に嬉しさがこみあげてきた。きっと、ペネカも同じ気持ちだろう。同じように雲海を向くペネカの横顔は、少し赤くなっているような気がした。
「……どうした?」
「あっ、えっ」
突然声をかけられて、ペネカがびくっと肩を跳ねさせた。
(「……グリンくん」)
ペネカも、多くの場面においてはグリンと同じ気持ちだった。
温泉での戦いが無事に終わってよかったとか、雲海が綺麗で、この場所を守れてよかったとか……。
でも、二人の中で少しだけ違っていたのは、互いへの気持ちだろう。
(「ペネカ達、少しずつ大人になってきているのです」)
同じくらいの背格好だったグリンは、もう見上げないといけない程に大きくなった。
体つきも違ってきた。グリンの身体は逞しく、筋肉質になって、自分は……。
そう思うと、ペネカはなんだか恥ずかしくなってきてしまったのだ。
今更だけれど、と、そう思いながらも、ペネカに恥ずかしさがこみ上げてきたのだ。
「顔が赤いぞ? のぼせたか?」
そんな気もしらずに、グリンが訪ねる。その言葉にハッとしたペネカはこくこくと頷くと、グリンは少し思案してから、こう促した。
「そろそろ上がろう。で、風呂上りにジュースとか買ってのんびりしよう」
その言葉に、ペネカは再び頷いた。
「立てるか?」
立ち上がったグリンが手を差し出して、その手をペネカは少し躊躇った。
けれど、最後は手を取って、二人で温泉を後にする。
(「これは、のぼせたことにしておくのです」)
ペネカはそっと想いを秘めて、温泉での出来事を思い出に刻むのであった。
大成功
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ハロ・シエラ
ようやくゆっくり温泉を堪能する事が出来ますね。
全力を出し尽くしてしまったので、なるべくのんびりできる所があるとありがたいのですが。
あまり熱くないお湯に浸かって、筋肉をほぐして……しかし空の上でこんな事ができるとは考えもしませんでした。
色々な世界があって、それぞれに特別ないい所があって……こんな眺めを壊してしまわないように、力を尽くして戦っていかなければなりませんね。
さて、先ほど乾かしきれなかった髪を洗いなおして……と思いましたが、少し眠くなって来てしまいました。
マナー違反かもしれませんが、少しだけ目を閉じて……
「さて……」
ふぅ、と息をついて、ハロは目の前の温泉を眺める。
「ようやく、ゆっくり温泉を堪能することが出来ますね」
全身の力が抜ける倦怠感。全力を出し尽くした代償だ。
その代わり、この温泉が守られたのであれば悪くないとも思えたし、こうやって温泉があるなら、今すぐにでもこの疲れを癒すことが出来る筈だ。
(「なるべくのんびりできるところがあるとありがたいのですが……」)
そう思って温泉を巡ると、温度の低い温泉が目に入ってきた。
「ここなら」
ふふっとハロは楽しげに、つま先からゆっくりと湯に浸かり始めた。
「はぁ……」
身体の中から疲れを追い出すような、大きなため息をついた。
お湯はハロの筋肉をやわらかくほぐしながら、ゆっくりと身体を暖めてゆく。それを実感しながら、ハロは空を見上げた。
「しかし、空の上でこんな事が出来るとは考えもしませんでした」
夜空に流れ星が一筋流れる。それを追って目を下に向ければ、岩場の温泉の向こうに雲海が広がる光景が目に飛び込む。
その上にはいくつもの浮島があり、ハロも今、そのうちの一つに立っている。
「色々な世界があって、それぞれに特別ないい所があって……」
雲海の上を飛び交う飛空艇から漏れる光が、チカチカと点滅した。
「こんな眺めを壊してしまわないように、力を尽くして戦っていかないとなりませんね」
湯船のへりに背を預けて、ハロは猟兵としての想いを新たにするのであった。
「さて……」
しばらく湯に浸かっていい加減身体が温まってきた頃、ハロは乾ききらなかった髪を洗いなおそうと、立ち上がろうとする。しかし。
「ふぁ……っ」
大きくあくびをしてしまった。きっと、全力で戦った疲れは、まだまだ残っているのだろう。
そう思うと、瞼が少し重くなってきて、立ち上がるのも億劫になってくる。
「マナー違反かもしれませんが……」
そう思いながらも、この欲求には耐えられない。
「少しだけ……」
そう言い聞かせて、ハロは目を閉じるのであった。
大成功
🔵🔵🔵
ルク・フッシー
クーさん(f14438)と一緒
魔獣も倒せたし、帰る前に休んでいきましょうか
入る?ああ、温泉ですね
はい、2人、えっ2人で?あっ…はい、混浴…(ドキドキ)
雲海を…眺めます、とりあえず…
ううう、やっぱりクーさんの入浴と考えると、休むどころじゃないですよぉ…
見たいけど見られないですぅ…
(背中から抱きつかれ)ひゃ!
クーさん、ちょっと、ダメですよ、こんな所で…
…ダメじゃ…ないのかな…?
そっか…クーさんはボクと一緒がいいんですね
ボクもクーさんと一緒がいいです
もう景色どころじゃないです
クーさんの事しか考えられないです
あったかいです、クーさん
クトゥルティア・ドラグノフ
※ルク君(f14346)と一緒
なんだかんだあったけど、結局のところ温泉旅行は続いてる。
ル、ルク君との混浴だって……まだ続けたい。
こんな機会滅多になんだから!
ねえルク君、汗かいちゃったし、もう一回入らない?
こ、今度は二人でゆっくり……
そりゃそうだよね、ルク君まだ16歳だもんね、目が動いちゃうよね……
でもやっぱり、私だけを意識してほしいな……
背中に抱き着いたりして、こっちにだけ集中してほしいよルク君?
ぎゅっとしちゃうねルク君
ずっと二人で一緒にいたいから
「魔獣も倒せたし、帰る前に休んでいきましょうか」
そう提案したのはルクの方だ。
クトゥルティアと二人、折角温泉旅に来たのだし、そんな客向けの店もここにはたくさんある。それを眺めて回るだけでもきっと楽しいと思ってのことだったが、クトゥルティアはその提案に、少し俯いた。
「ね、ねぇルク君」
「はい?」
少し震えた声のクトゥルティアに、ルクはきょとんと首を傾げた。
「汗かいちゃったし、もう一回入らない?」
「入る? あぁ、温泉ですね」
目を逸らしているクトゥルティアに、ルクは軽く頷いた。
そんな彼に、今度はしっかり瞳を見つめてクトゥルティアが言う。
「こ、今度は二人でゆっくり……」
「はい、2人……えっ」
返事をしてから聞き返す。
「2人で?」
その問いに、クトゥルティアは無言でこくんと頷いた。
「……はい、混浴……」
かぽーん。
(「ううう、やっぱりクーさんの入浴と考えると、休むどころじゃないですよぉ……」)
湯に浸かったルクは、目を泳がせながら、とりあえず雲海を眺めていた。
他に目を移せば、他に見ちゃまずいものも見えてしまいそうだし、もちろんクトゥルティアの方なんか見られない。
(「見たいけど見られないですぅ……!」)
そんなルクの背中を眺めて、クトゥルティアは少し残念な気持ちが沸き起こる。
(「そりゃそうだよね。ルク君まだ16歳だもんね……」)
一定の理解は示すものの、やっぱり、自分の本音も伝えたいと思った。
もっと、自分だけを意識してほしいと思った。
だから、クトゥルティアは手を広げ、ルクの背中にぎゅっと身体を押し付けた。
「ひゃっ!」
突然背中に現れたやわらかな感触に、ルクがびっくりした声を上げる。
「クーさん、ちょっと、ダメですよこんなところで……」
と、言ったところで、ルクは抱き着いたクトゥルティアの手を握り返す。
温泉の暖かさとは違う温もり。その熱に触れて、ルクはふと水面に映った自分に目を向ける。
「ダメじゃ……ないのかな……?」
そんな自問自答。その答えはクトゥルティアが持っていて。
「ずっと二人で一緒にいたいよ」
背中から聞こえた言葉に、ルクは小さく「そっか」と呟いた。
「ボクもクーさんと一緒がいいです」
そう返してみたら、もう景色もなにも見えなくなった。
今ルクの中にあるのは、背中に感じる、クトゥルティアのことだけ。
もう、それしか考えられなくなった。
「あったかいです、クーさん」
そうして、二人はいつまでも一緒にいるのであった。
こうして、温泉で繰り広げられた戦いは幕を閉じた。
この戦いは、一つの島が守られたことだけではなく、それと同時に大切な人との新しい気持ちを新たにする機会ともなったようだった。
そのきっかけとなった温泉は、これからも人の心と身体を暖め、ほぐしてゆく。
大成功
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