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銀河帝国攻略戦⑧~革命のブレイクスルー

#スペースシップワールド #戦争 #銀河帝国攻略戦

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●ディクタトル級巡洋戦艦『シャッツインゼル』
 解放軍艦隊は戦線を押し上げ、銀河低国軍のエンペラーズマインド最終防衛ラインと砲火を交えることとなった。
 だが、艦隊同士の戦いに臨んだ経験の少ない解放軍は、エンペラーズマインドを中心としてずらりと並ぶ帝国軍艦隊を前に足並みを乱し、強固な防衛ラインに足止めされていた。
 数の上では解放軍有利。しかし、このままでは若い猟犬の群れは怒れる虎には勝てないだろう。
 今再び、猟兵達の出番がやって来ようとしていた。

「スペースシップワールドにおける銀河帝国攻略戦は、新たなステップへと進みました」
 グリモアベースに集まった猟兵達に、神楽火・綺里枝(メイデン・オブ・シグナム・f01297)は言った。
「緒戦は我が方の勝利に終わり、宇宙要塞『エンペラーズマインド』を巡る攻防戦が始まっております。わたくしが皆様に提案させていただく作戦は、要塞防衛艦隊の中の一隻に肉薄して接近戦でこれを撃破するというものです」
 ただし、直接艦内に転移して急襲することはできない。艦の外側……宇宙空間から打撃を与えて帝国軍艦を撃破せねばならないのだ。
「わたくしが皆様をご案内するのは、巡洋戦艦『シャッツインゼル』の至近のポイントでございます。射線からは外れておりますのでいきなり砲火を向けられることはありませんが、迅速に接近してくださいませ」
 いくら超常の力を持つ猟兵といえども、艦砲が直撃すればひとたまりもない。主砲の射線に入らないよう動き回りつつ打撃を与えていく必要がある。
「最も手っ取り早いのは船橋を狙うことですが……おいそれとは近づけません。狙うのであれば艦の側面後部になるかと思います」
 比較的砲の少ない方向から攻撃して武装を潰し、最後に艦橋を狙うという戦法が効果的だろうと綺里枝は言う。
「宇宙空間での戦闘が始めてという方もおられるでしょうが、わたくし達が勝たねば銀河帝国を倒すことは叶いません」
 そう言って、綺里枝は強い決意に輝く瞳で猟兵達を見た。彼女の左手の上ではグリモアが炎のように揺らめいている。
「さあ、参りましょう。スペースシップワールドに住む全ての命のために」


中村一梟
 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「銀河帝国攻略戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。

 猟兵の皆様ごきげんよう、中村一梟です。
 スペースシップワールドの戦争シナリオをお届けいたします。
 戦争の解説ページにもありますが、戦いには普段通りの姿で挑むことができます。ユーベルコードの使用にも特に制限はありませんが、宇宙空間や対艦戦闘の一工夫があるとボーナスが発生いたします。

 今回も皆様とよい物語を作れることを楽しみにしております。
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第1章 ボス戦 『ディクタトル級巡洋戦艦』

POW   :    主砲発射用意!
予め【主砲にエネルギーを充填しておく】事で、その時間に応じて戦闘力を増強する。ただし動きが見破られやすくなる為当てにくい。
SPD   :    航空各隊、邀撃に移れ!
【両舷カタパルト】から【直掩艦載機】を放ち、【対宙迎撃】により対象の動きを一時的に封じる。
WIZ   :    オール・ウェポンズ・フリー
【兵装使用無制限状態】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠ベモリゼ・テモワンです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ベラドンナ・ベルティネッリ
【アドリブ・共闘歓迎】
宇宙空間での戦闘って苦手なのよね……糸は動かせるけど、引っかける物がないし、斬るにしても距離が離れがちだし。
どこかに手頃なものでもあればいいのだけれど……あら?丁度いいものが。

【野生の勘】【見切り】で射撃を躱しながら、直掩戦闘機に狙いを定めて【死の風(モルテ・ヴェント)】で翼を斬り落とすわ。
それで、残骸を糸で絡め捕ってブリッジとか、機関部とか、重要そうな所(【野生の勘】で判断)に投げ込むわね。
「糸じゃこのくらいが関の山ね。やっぱりこういう場面じゃ質量兵器には敵わないわ。」



「宇宙空間での戦闘って苦手なのよね……」
 手近なデブリにしがみついて、ベラドンナ・ベルティネッリ(ブラックドッグ・f02642)は呟いた。極薄宇宙服のおかげで動作こそ普段通りであるものの、上下左右の区別がない宇宙空間での戦闘にはいまだ慣れない彼女である。
 対して、敵は全長数百メートルはある宙間軍用艦。見たままを述べるのなら、象に立ち向かう蟻といった絵面だ。
「糸は動かせるけど、引っかける物がないし、斬るにしても距離が離れがちだし。どこかに手頃なものでもあればいいのだけれど……」
 首を巡らせるベラドンナの青い瞳が、獲物を見つけて細められる。
「あら? 丁度いいものが」
 狩人の笑みを唇の端に浮かべ、ベラドンナはデブリを蹴った。その視線の先では、猟兵達の転移を感知したのだろう、巡洋戦艦『シャッツインゼル』がカタパルトから戦闘機を吐き出している。
 接近してくるベラドンナに、直掩艦載機の一隊が気づいた。三方から接近し、機銃の連射を浴びせかける。回避しようとするが、勘に任せた見切りだけでは全てをかわすことはできない。
「くっ……!?」
 脚を掠められつつ、ベラドンナは鋼糸を放った。真空の宇宙を一陣の死の風が駆け、三機のうち一機の主推進機関を切り裂く。コントロールを失う戦闘機。機首が分離し、パイロットが脱出する。
 機能停止した戦闘機に鋼糸を巻きつけ、振り回して残る二機にぶつけて撃墜。勢いのままにシャッツインゼルへと投げつけるが、それは近接防御砲に撃ち落とされる。
「糸じゃこのくらいが関の山ね。やっぱりこういう場面じゃ質量兵器には敵わないわ」
 戦闘機の一団が向かってくる。形成不利を悟ったベラドンナは進路を変え、帝国軍の追撃から逃れていった。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

春日・釉乃
【連携・アドリブ改変OK】
巨大な戦艦が相手なら、こっちも奥の手を使うしか!

鎧装騎兵姿で出撃し、背部に接続した『ヴァリアブル・エクシード・ブースター』の[ダッシュ]の力で一気に踊り出る

味方に後退指示を出してから、一撃離脱の戦法でユーベルコードの【蒼き清浄なるセカイのために】を使用
鎧装騎兵用のアトミックバズーカを発射して、[鎧無視攻撃]の破壊力で敵を一網打尽に追い込む!

「ミディア・スターゲイザーの理想を掲げる為に…! 銀河帝国攻略戦、成就の為に…! エンペラーズマインドよ!私は帰って来た!」

ある程度の損害を与えられたら、救済の炎を沈下させ…後続の友軍に残存戦力の掃討を任せて、この宙域から離脱するね



 プラズマジェットの尾を引いて、流星となった春日・釉乃(”CHIPIE”・f00006)が宇宙を翔ける。
「巨大な戦艦が相手なら、こっちも奥の手を使うしか!」
 背中のブースターを最大出力まで吹かし、直掩戦闘機や近接防御砲の迎撃を降りきってシャッツインゼルの正面に踊り出る。
「銀河帝国攻略戦、成就の為に……!」
 釉乃が自身の身長にも匹敵する長大な火砲を構えた。それには超広範囲を撃滅するための弾頭が装填されている。
「皆下がって!」
 叫ぶと同時に、全員へ攻撃範囲の予測データを送信。味方が離れていくのを確認して、安全装置を解除。
 引き金に指をかけた釉乃と相対するシャッツインゼルは、艦首装甲を開放して主砲を展開。充填されたエネルギーが砲口の奥で青白い輝きを放っている。
「蒼き清浄なるセカイのために、私は帰って来た!!」
 釉乃がトリガーを引くのと、シャッツインゼルの主砲が発射されるのはほぼ同時。戦略兵器の輝きが漆黒の宇宙を焼き、巡洋戦艦の艦体を揺らがせる。
 直撃はならず、シャッツインゼルはいまだ健在。釉乃も何とか直撃はかわしたものの装甲を焦がされ、片腕を負傷している。
 これ以上の損害を与えることは難しいだろう。釉乃はユーベルコードの炎を消し去ると、深く傷ついた腕をかばいながら後退した。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

矢上・裕一郎
「一つ墜とした、感覚は掴んだ。なら次もうまく行くはずだ。矢上裕一郎、『夜明号』出るぞ!」

≪機械仕掛けの我が相棒≫を使用、対艦装備と対空兵器、そして宙戦仕様に換装されて少しシルエットが変わった彼の愛機を召喚し搭乗
≪操縦≫と≪空中戦≫の技能で常に移動し敵の照準を狂わせ攻撃を回避しつつ、≪一斉射撃≫で̠武装及び自分を狙う敵艦載機を破壊していく
基本的に敵艦の武装は火線の手薄な箇所から狙う
積極的に味方と連携し、必要があれば≪存在感≫で敵艦載機の注意を引き受け味方の攻撃のチャンスを作る
自分にチャンスがある場合は敵艦へ接近し≪零距離射撃≫で攻撃

「死神が通るぞ、道を開けろ。さもなくば死あるのみ、だ。」



 戦闘宙域に転移するや、矢上・裕一郎(死神・f04178)はユーベルコードを発動した。
「これでも俺はパイロットでな……。『死神』の所以を教えてやろう! 完成せよ! 機械仕掛けの我が相棒(デウス・エクス・マーキナー)!」
 裕一郎の声に応え、巨大な人型のシルエットが空間を超えて現れる。対空・対艦装備に身を固めた機体だ。宇宙空間での機動性を高めるために多少姿は変わっているものの、それは紛れもなく彼の愛機だ。
 黄色いジャケットをまとった体をコックピットに滑り込ませる。裕一郎は眼鏡のつるを押し上げ、シャッツインゼルの三角形の艦影を見据えた。
「矢上裕一郎、『夜明号』出るぞ!」
 増設されたブースターがプラズマを噴き出し、機体を加速させる。敵艦のカタパルトから飛び立った戦闘機の群れがみるみるうちに近づいてきた。
「死神が通るぞ、道を開けろ。さもなくば死あるのみ、だ」
 ミサイルを一斉発射。戦闘機をまとめて吹き飛ばした爆炎を突き抜け、シャッツインゼルの側面に回りこむ。
 夜明号の右肩に架下していた対艦ビーム砲を構え、発射。
 大口径ビームが右舷カタパルトを直撃。発進しようとしていた戦闘機ごと火球に変える。
「感覚は掴んだ。なら次もうまく行くはずだ」
 再び機体を加速させ、裕一郎はシャッツインゼルの上方へと向かっていく。追いすがる近接防御砲の弾丸を振り切り、さらに加速。
 遠近感が狂いがちな宇宙にあってなお存在感を放つ夜明号を狙い、巡洋戦艦の全砲が向きを変える。狙い通りの展開に、裕一郎はヘルメットの中で笑みを浮かべた。

成功 🔵​🔵​🔴​

朱・瑞洪
「さて、どう移動しようかと思ったが…あれを試してみるか」

UC【黄龍星崩】を発動し、複製された龍鱗鉱塊のうちの一つに乗り移動手段にする。
無重力空間の為、乗っても苦もなく操作出来るだろう。
残りの龍鱗鉱塊については周囲に浮かせ盾として扱う。

敵戦艦に接近できれば自慢の【視力】を活かし戦艦全体を把握、【武器改造】【防具改造】【メカニック】の知識を総動員して弱点を【情報収集】。
致命的な弱点を見つける事が出来たならば直ぐ様に接近して船体に武器を【串刺し】し、UC【龍神火砲】による【零距離射撃】で敵戦艦の迅速な破壊を目指す。

「貴様ら帝国軍に明日はない。ここで朽ちて死ぬのが天命だ」
(アドリブ等歓迎致します)



 念力で操る龍鱗鉱塊の上に乗り、朱・瑞洪(紅き黄龍・f04728)はシャッツインゼルへと近づいていく。
(弱点はどこだ……?)
 優れた視力でつぶさに観察する。だが、黙視できる範囲に致命的な弱点は露出していない。方針を転換し、機械や武具の知識を総動員して比較的守りの薄い箇所を探す。
 巡洋戦艦の近接防御砲が撃ち出す弾丸が迫る。瑞洪は追随する龍鱗鉱塊の一つを引き寄せ、盾にした。
 龍鱗鉱塊が砕け、無数の破片となって散った。瑞洪はすぐさま別の龍鱗鉱塊で追撃を防ぎ、密度の高い火戦を避けてシャッツインゼルの底面へと回る。
 こちらにも防御砲は装備されているものの、正面や上部ほどではない。瑞洪は残った龍鱗鉱塊を囮に、エネルギーが充填されつつある艦首主砲へと肉薄した。
「貴様ら帝国軍に明日はない。ここで朽ちて死ぬのが天命だ」
 火龍神機銃砲の切っ先を、艦首装甲の可動部へと突き立てる。
「最終手段だ、爆ぜて散れ! 全弾発射ッ!!」
 ガジェットの引き金を引き、ありったけの弾丸を叩き込む。零距離射撃が他よりも薄い装甲を引き裂いた。
 続けて、今まで足場にしていた龍鱗鉱塊をぶつける。主砲を覆っていた装甲はそれによって破られ、発射から再充填までの間砲身を守ることができなくなってしまった。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

レナ・ヴァレンタイン
※他猟兵との絡み、アドリブ歓迎

――流石に遠近感が狂いそうだな
あれを生身で墜とせとは無茶ぶりが過ぎるぞ

とはいえ。やりようなど幾らでもあるか
味方が直掩戦闘機をかく乱してる間に宇宙バイクを駆って敵戦艦後方から近づく。私一人の迎撃のために艦を振り回すことはせんだろ。そして迎撃武装で真後ろに向けられるものはそう多くあるまい

戦闘機の攻撃は第六感も駆使して回避しつつ、ユーベルコードで巨大化させたブレードを振り回して叩き落す
戦艦にタッチダウンできれば此方のもの
刃を突き立てながら戦艦表面を全力疾走
装甲、迎撃武装、カタパルト。片っ端から薙ぎ払っていく
特にカタパルトは念入りに
これ以上戦闘機を増やされても困るのでな



「――流石に遠近感が狂いそうだな。あれを生身で墜とせとは無茶ぶりが過ぎるぞ」
 宇宙バイク「ハンティング・ホラー」で戦場へと飛び出したレナ・ヴァレンタイン(ブラッドワンダラー・f00996)は、数百メートルを超えるシャッツインゼルの船体を大きく回りこみ、背後を取った。
 艦の後部に主推進機を備えるという構造上、ほぼ火砲が設置されていない方向だ。だが、後ろから追いすがるということは、個人用の物とは比較にならない出力のプラズマジェットの嵐に突っこんでいくことど同義である。
「とはいえ。やりようなど幾らでもある」
 加速。プラズマに振り回されそうになる車体をしっかりと押さえこみ、レナは片手でフォースセイバーを抜いた。
「全能力“暴走解放”」
 輝く光の刃が、二十メートルを超える長さまで伸びる。さらに加速。プラズマジェットが途切れ、巡洋戦艦の表面がレナの眼前に広がった。
「――薙ぎ払うッ!」
 黒い装甲に着地するや、レナはフォースセイバーを奮った。近接防御砲の砲塔が切断され、爆発する。
 その爆炎を背景に、甲板に光の剣を突き立てたレナは宇宙バイクの馬力と速度に任せて装甲を切り裂いていく。
 左舷カタパルトを半ばまで断ち切ったところで跳躍。装甲にタイヤの後を刻みながら停車して、レナはフォースセイバーを収める。
 その背後で、シャッツインゼルに刻まれた傷口が真っ赤な炎を噴き上げた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

シル・ウィンディア
戦艦、大きいね。
これが、解放軍の脅威になるのなら…
頑張らないとねっ!

宇宙空間だから【空中戦】で三次元機動を行いつつ【フェイント】【残像】で、敵をかく乱するよっ!
接敵すれば、機銃位しか撃てないはずだから
戦艦に張り付いて、二本の光刃剣を両手に束ねてもって大剣モードにして
思いっきり振りかぶるね
これで全つ落とせるなんて思ってないけど、少しでも傷つけれたらいいしね

敵の攻撃は【第六感】で感じて、【見切り】で回避
当たりそうになったら【オーラ防御】や【武器受け】で防御するよ

傷つけた所を中心に、エレメンタル・ファランクスで撃ち抜きます
【高速詠唱】と【全力魔法】で、限界突破の一撃をお見舞いだねっ!!



 左舷のカタパルトを失い、右舷にもダメージが積み重なりつつあるシャッツインゼルは、兵装使用無制限状態に移行した。あらゆる武器が今まで以上の速度と威力で砲火を繰り出し、同士討ちでさえ辞さない過密砲撃が猟兵達に襲いかかる。
「戦艦、大きいね。これが、解放軍の脅威になるのなら……」
 巧みな三次元軌道で火線をかわし、シル・ウィンディア(光刃の精霊術士・f03964)はシャッツインゼルの甲板に着地した。
「頑張らないとねっ!」
 フォースセイバーを持った左右の手を重ねる。二振りの光刃が重なって二メートルに届くような大剣に変化。シルはそれを大きく振りかぶって、足元の装甲に叩きつけた。
 装甲に施された対ビーム皮膜と光の剣が激突し、火花を散らす。二度三度と打ちこむ内にコーティングが焼き切れ、装甲に亀裂が走った。
「よーし、今だ!」
 セイバーを収め、シルは両手を掲げた。唇が呪文を紡ぐ。
「闇夜を照らす炎よ、命育む水よ、悠久を舞う風よ、母なる大地よ……。我が手に集いて、全てを撃ち抜きし光となれっ!!」
 四属性が混じり合った輝きが、至近距離で炸裂した。先の斬撃で作られた亀裂を食い破り、魔力砲撃がシャッツインゼルの右舷を貫く。
 弾薬か何かに誘爆したのか、甲板を突き破って紅蓮の炎が噴き出した。
 致命傷に近いダメージを受けてなお、シャッツインゼルは降伏しようとはしない。残された主砲にエネルギーを注ぎ込み、解放軍に一矢報いようとしている。

成功 🔵​🔵​🔴​

張・小龍
「ちょっと遅れちゃいましたが、もう皆さん派手に暴れていらっしゃるようですね」
「ボクも負けずに頑張らせていただきましょう!」

接近時は綺里枝さんのアドバイス通りに側面後部に回り込んで近付きます
空中戦の技能があれば宇宙空間もちょっとはマシに動けるでしょうか?
敵に狙いを絞らせないように残像の技能でかく乱しつつ行きます!

作戦に参加した他の猟兵さんには巡洋戦艦を落とすことが可能になるような大火力の方もいるのではないでしょうか?

ボクは巡洋戦艦に取り付いたあとは、そういった火力特化の猟兵さんが射程内に入れるように対空砲などを破壊して回りたいと思います

怪力鎧砕き等、壊すのは得意です!グラウンドクラッシャー!!



「皆さん派手に暴れていらっしゃるようですね」
 シャッツインゼル側面の後方に取りつき、近接防御砲を破壊して回っていた張・小龍(飛竜子・f03926)は、右舷前方で咲いた大きな火の花を見つめて呟いた。
 ほとんどの武装を失い、シャッツインゼルの命運はもはや尽きかけている。残されたエネルギーを主砲に注ぎこんでいるのは、悪あがきとしか言いようがない。
 だからこそ、ここでとどめを刺しておかなければならないだろう。主砲までもがなくなれば、次は特攻や自爆といった暴挙に出ることは想像に難くない。
「ボクも負けずに頑張らせていただきましょう!」
 優しげな顔に決意の表情を浮かべ、小龍は艦首へと駆けていく。
「壊すのは得意です! グラウンドクラッシャー!!」
 主砲砲身の基部にドラゴンランスを突き刺す。その柄を両手で掴み、小龍は己の中に眠る竜の力を解き放った。
 大地を砕くほどの衝撃が巡洋戦艦の艦体を揺らした。小龍の一撃によって艦首がもぎ取られ、爆発する。それによって艦全体のエネルギーを主砲へと送りこんでいた回路が次々に誘爆、シャッツインゼルは爆炎の中に沈んでいった。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年02月06日


挿絵イラスト