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銀河帝国攻略戦⑧~帝国騎士を討て

#スペースシップワールド #戦争 #銀河帝国攻略戦

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 広大無辺の暗黒。そこは宇宙という名の海であった。
 その海の中、一際威容を誇るものがある。帝国大要塞『エンペラーズマインド』であった。
 集結した『解放軍』を薙ぎ払う予定であった『カイザー・レイ』が猟兵による攻撃によって破壊され、銀河帝国は『エンペラーズマインド』を最終防衛ラインとし、『解放軍』を迎え撃とうとしている。対する『解放軍』の意気はあがっていた。それなのに、三次元レーダーに映し出された画像を見守る艦長の顔色はすぐれない。
「ううむ。これは……まずいな」
 呻くような声で艦長は呟いた。


「帝国艦隊の前衛部隊を叩いてほしいの」
 夜の風にもにた静かな声が発せられた。
 グリモアベース。声の主の名はシモン・ブリリアント(ダンピールの剣豪・f11966)といった。
「帝国大要塞『エンペラーズマインドの攻略作戦が始まるわ。作戦の主力は『解放軍』のスペースシップ。猟兵の活躍もあり『解放軍』の戦力は『エンペラーズマインド』防衛艦隊を凌駕しており、戦力的には勝利は難しくないわ。けれど」
 『解放軍』のスペースシップは、多くの民間人が居住する移民船団であり、大規模な艦隊戦の経験がない。そのため、『エンペラーズマインド』防衛艦隊との開戦直後は、混乱の為、充分な戦闘を行えず大きな被害を出してしまう事が予測されていた。
 混乱が治まり、ある程度の秩序を持って戦えるようになれば、戦力差を生かして、戦線を押し上げる事が可能。しかし、それまでに大損害を受ければ、逃げ出すスペースシップも現れ、戦線が崩壊する危険もありえた。
「混乱する『解放軍』のスペースシップを撃破しようと迫りくる、帝国艦隊の前衛部隊を叩き、『解放軍』の援護をお願いしたいの」
 シモンはいった。この戦いでは、猟兵はチームを組んで、敵戦艦と対決することになる。具体的には戦艦の外壁を破壊して内部に突入し、戦艦の指揮官を撃破するというものだ。
「敵の指揮官は帝国騎士。名はダール・ゾンバルト。強力な敵よ」
 シモンはいった。


雪村彩乃
 紫村ともうします。

 今回はスペースシップワールドに赴いていただきます。
 目的は敵指揮官を撃破すること。猟兵の力をもってすれば戦艦の外壁を破壊して内部に突入することも、艦橋の下部にある司令室にたどり着くことも不可能ではありません。
 ただ艦内には敵兵がいます。司令室での戦いを邪魔されないような策をこうじる必要があるかもしれません。
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第1章 ボス戦 『帝国騎士』

POW   :    インペリアルブレイド
【念動力を宿した「飛ぶ斬撃」】が命中した対象を爆破し、更に互いを【念動力の鎖】で繋ぐ。
SPD   :    ダークフォースバリア
自身に【鮮血の如きオーラ】をまとい、高速移動と【赤黒い電撃】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    インペリアルフラッグ
【念動力で形成した帝国の旗】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【を『帝国の領土』であると見る者に認識させ】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

マヤ・ウェストウッド
「YOU GUYS! アタシを見な。アタシだけを見なよ! おォい!」
・単騎、宇宙二輪エマニュエルを駆り、敵艦上部を航行。機銃や艦載機をあしらいながら艦橋に有りっ丈の熱線銃を叩き込む
・敵を撹乱すると共に戦線の最前に躍り出て味方を鼓舞する目論見
・光剣を敵から[盗み攻撃]でぶんどり、手旗信号を送って僚艦に座標とタイミングを示し艦砲射撃支援を要請。(星船を駆る世界の[世界知識]として通信手段の一つに手旗信号があってもおかしくはない、はず……)
・空いた風穴から艦内にバイクごとエントリー。[野生の勘]を頼りに[ダッシュ]で指揮官の元へ駆け付け、ゴッドスピードライドを以ってゾンバルト卿にロードキルを仕掛ける



 無限の宇宙。それは星の海だ。
 その星海を疾る船があった。戦闘に特化した威容。帝国戦艦である。
「うん?」
 帝国戦艦艦橋内の兵士たちは、その漆黒の空間を流れる光を見た。
 流れ星か。いや、違う、それは人であった。正確にはキマイラの女である。
 ケルト模様のストールをなびかせた隻眼の女戦士。名をマヤ・ウェストウッド(宇宙一のお節介焼き・f03710)といった。
「YOU GUYS! アタシを見な。アタシだけを見なよ!  おォい!」
 叫び、元解放軍義勇隊隊員として名を馳せた女戦士は航宙二輪のエンジンを吹かせた。
 エマニュエル・マギア。ただの航宙二輪ではなかった。魔力発動機構を組み込んだ魔導式航宙二輪である。
「敵だ。撃てェ!」
 戦闘班班長である兵士が叫んだ。艦武装のパルスレーザー砲が指向性エネルギーを放つ。
 闇を裂いて疾った光流は、しかしマヤを捉えることはできなかった。マヤの操るエマニュエル・マギアの機動速度が迅すぎるのだ。
「ええい。何をしている。あんな航宙バイク一台落とせんのか」
 戦闘班班長が怒鳴った時だ。マヤはエマニュエル・マギアを反転させた。光の粒子の尾を引きながら戦艦艦橋に迫る。その手には銃が握られていた。
 M3G-R4 VT熱線騎銃。キマイラの軍需産業『C&P』が生みだした熱線カービン銃である。
「何っ」
 愕然として戦闘班班長は目を見開いた。その顔めがけ、マヤはトリガーをひいた。
 迸る光の奔流。熱線が艦橋の防弾ガラスを直撃した。が、砕けない。
「そんなことは承知の上なんだよ!」
 再びマヤはトリガーをしぼった。ほとんど同時に戦闘班班長が防護シャッターを閉じろと命じる。
「させるかよ!」
 マヤが叫んだ。刹那、数条の熱戦をあびた防弾ガラスに亀裂がはしる。
 防護シャッターが閉じきる寸前、マヤはエマニュエル・マギアを防弾ガラスに激突させた。光の砕片をばらまきながら、艦橋内部に転げ込む。
 床を回転して衝撃を吸収。回転の勢いを利用して立ち上がると、マヤは臨戦態勢の整わぬ敵を残して艦橋を走り出ていった。司令室を目指して。
「これでしばらくは混乱状態だろ」
 マヤはニヤリとした。

大成功 🔵​🔵​🔵​

春日・釉乃
【連携・アドリブ改変OK】
巨大な戦艦が相手なら、こっちも奥の手を使うしか!

鎧装騎兵姿で出撃し、背部に接続した『ヴァリアブル・エクシード・ブースター』の[ダッシュ]の力で一気に踊り出る

味方に後退指示を出してから、一撃離脱の戦法でユーベルコードの【蒼き清浄なるセカイのために】を使用
鎧装騎兵用のアトミックバズーカを発射して、[鎧無視攻撃]の破壊力で敵を一網打尽に追い込む!

「ミディア・スターゲイザーの理想を掲げる為に…! 銀河帝国攻略戦、成就の為に…! エンペラーズマインドよ!私は帰って来た!」

ある程度の損害を与えられたら、救済の炎を沈下させ…後続の友軍に残存戦力の掃討を任せて、この宙域から離脱するね




 スペースシップから一人の女が出撃した。
 長い黒髪を翻せた秀麗な娘。優美な肉体を包んでいるのは突撃用強化装甲鎧である。
 漆黒の宇宙空間を切り裂いて無数の光か飛び交っていた。戦艦から放たれるビーム砲である。時折爆発した戦艦の炎が赤黒く宇宙空間を灼いていた。
 娘――春日・釉乃(”CHIPIE”・f00006)は鋭い目を一隻の巨大な宇宙艦にむけた。帝国騎士が指揮をとる戦艦だ。
「巨大な戦艦が相手なら、こっちも奥の手を使うしか!」
 機械鎧背部に接続させたブースターにちらりと目をむけた。ロケットエンジンを幾重にも重ねたような巨大ブースターだ。
 ヴァリアブル・エクシード・ブースター。人が操るには無理がありそうだが、釉乃にはそれが可能であった。
「全員、後退して」
 戦艦に接近していた仲間に通信を釉乃は送った。
「いくよ」
 仲間の退避を確認すると、釉乃はブースターの出力を一気に引き上げた。ブースターからものすごい炎が噴出する。
 砲弾のように釉乃は飛び出した。凄まじいGに釉乃のしなやかな肉体が悲鳴をあげる。
 流星と化して釉乃は宇宙戦艦に迫った。ようやく彼女の接近に気づいた戦艦がパルスレーザー砲で応射する。怒涛のように破壊エネルギーが乱れ飛んだ。
 その光の狂乱の中、釉乃は翔けた。巧みに指向性エネルギーをくぐり抜けて。
「馬鹿な」
 バルスレーザー砲の砲手が愕然たる声をもらした。無論、釉乃が知る由もなかったが。
 ほんの数秒で接近。釉乃は身体に装備した砲台をターゲットである宇宙戦艦にむけた。
「ミディア・スターゲイザーの理想を掲げる為に…! 銀河帝国攻略戦、成就の為に…! エンペラーズマインドよ! 私は帰って来た!」
 釉乃が叫んだ。戦略級の報復兵器が吼える。
 膨大な破壊熱量が炸裂した。機動兵器のビーム砲くらいではびくともしない宇宙戦艦装甲が粉砕される。とてつもない威力であった。
「任務完了」
 反転、釉乃は戦闘宙域を離脱していった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

暗黒騎士・アングラング
帝国はスペースシップワールドをかつて支配した。帝国騎士はその中核をなす、フォースナイトの祖でもある。
私の一族は、かつて帝国騎士だったらしい。だから、私の剣術は彼らの使った技でもある。

……が、同じではない。
帝国が滅んでから、幾人のフォースナイトが技の研鑽に一生を捧げたと思う?幾星霜の時を経て、剣は磨かれ続けてきた。私に伝えられた技は、かつての帝国騎士を超えているはずだ。
でなければ、時間が進む意味がない。
我が二刀で証明してやろう。光と闇が描く十字が、貴様の見る最期の光景だ。


カタリアンナ・バソリー
せっかく、猟兵として戦い始めたのです。
こんなところで躓いてなどいられませんわ。

敵の指揮官は経験の豊富な方々にお任せして、私は敵の兵卒が邪魔をしないように足止めをいたしましょう。
もちろん、余裕があれば指揮官にも攻撃を仕掛けますわ。


移動は椅子に腰かけたまま、自分ごと超能力で浮かせて移動いたします。
仲間が指揮官のいる部屋に入ったら、出入り口の中央に椅子を下して敵兵を迎え撃ちますわ。

ユーベルコード千刃の奔流。
装備している杭や楔を打ち出し、敵を床や壁に串刺しにいたします。
バリアや装甲が厚い敵には、途中で止められてしまうかもしれませんが…
杭打ちの要領でさらに叩き込めば、問題ないと思いますわ。


毒島・仁郎
妻のリアーナ(f07102)と共闘。

・さて、この艦の指揮官はアンタかい? 仰々しい宇宙騎士さんよ。
俺はこの世界とはさほどの縁はねぇが、これが仕事なんでな。アンタの命、とらせてもらうぜ。

・妻の援護が十全に働き、尚且つ彼女へ騎士の注意が向きにくいよう、「残像」と「2回攻撃」を使って攪乱を行う。要するにお互いに援護しあって攪乱を行うという感じか。俺とリアーナ、どちらがトドメを狙うのかすら迷わせればしめたものだ。

・本命の一撃は俺が担う。リアーナの援護を受け、騎士が隙を見せた一瞬を狙って【剣刃一閃】を放つ。この一閃でケリをつけてやる。

・これが俺達夫婦の共同作業一発目だ。きっちり成し遂げてやるぜ。


リアーナ・シルヴァネール
◎夫の仁郎(f10077)と共闘

◎「アナタの背中は私が守るわ、仁郎」
私の役割は夫の背中を守り、夫の為に敵を穿つ事。
スカイステッパーで空を華麗に舞いながら二丁拳銃の早撃ちで鉛玉の雨を帝国騎士に振らせるわ。
「仁郎、後ろは任せて」
反撃は見切りを駆使して軽やかに避け、夫の隙にはすかさず早撃ちで援護、跳躍限界が来たら帝国騎士を踏みつけるように着地して、再び空を舞うわ。
「美貌の人妻に踏まれるのって、どんな気分?」
最優先は夫の援護、彼が戦い易いように銃撃して、彼の隙をフォローしていき帝国騎士を撹乱する。
「私のオトコに手出しはさせないから」
仁郎がトドメを撃つ時は最大の援護射撃。
「キメて、仁郎!」

※アドリブ歓迎


聖護院・カプラ
【いい猟兵】
旅は道連れ世は情け。いい仲間にすぐそこの辺りで出会えた私はチームを組みました。
いい猟兵である私達は銀河帝国の行いを何としても改めさせねばなりません。
自由を望む人々の願い、帝国騎士の耳に届けてやりましょう。

『存在感』を内部の帝国騎士に放ち、注意を引き付けられたら
帝国騎士の攻撃に対して後光ユニットから放つ『円相光』の輝きを放ちます。
この光は宇宙の生きとし生ける者の叫びの代理ブッダボイス。
貴方に如何こうする事ができるでしょうか。

念動力、結構。
闇のバリア、結構。
自身の帝国所属を表す旗、結構。
その悉くを私の徳によって止めてみせましょう。

いい猟兵の皆さん、帝国騎士に手を加えるなら今この時です!


ジョー・グラム
「いい猟兵」でつるんでいくぜ。
こんなに頼れる仲間にタバコを買いに行く途中で出会えるなんて、なんてツイてるんだ。

熱線銃で外壁に穴をあける。
「こういう時は便利なもんだ。葉巻に火をつける以外にも使えるんだからな」

カプラの存在感で敵を引き付けている隙に一気に攻める。
ヴィリヤや与一の攻撃もアシストできるようなら、敵の動きを銃撃でけん制して、攻撃をやりやすくする。
「そら、行くぜっ」
攻撃手段はクイックドロウで。
「暑苦しい恰好しやがって、風穴開けて少し涼しくしてやる」
騎士だか何だか知らねぇが、ケンカを売る相手を間違えてるぜ。


新美・与一
【いい猟兵】

一人では些か心許ないところでしたが、味方がいるであれば実に心強い。
地獄に仏とはまさにこのことでしょう。
聖護院さん達に意識が向いているであれば実にやりやすい。

私は司令官室への妨害が入らぬように館内の敵兵の抑えを重点的にやっていこうかと。

忍びながら【妖剣開放】。
【不意打ち】、【暗殺】にて通路の物陰から司令官室へ向かう敵は大体無力化しておきたい。
それから見せしめに死体や半死半生を積み上げ、援護に向かおうものなら自分もここで果てると悟らせる。
【殺気】で怖気づいて頂けるといいのですが。

余裕があれば【吸血】で体力を回復して帝国騎士に一太刀浴びせに行けるといいですね。


ヴィリヤ・カヤラ
【いい猟兵】
指揮官が目標なんだよね、頑張るよ!

司令室に着いたら連携重視で戦闘頑張るね!
カプラさんの圧倒的存在感が凄いよね。
気になるけど気にしないようにして戦闘に集中するね。

出来るだけ短期決戦の方が良いのかな?
血統覚醒で自己強化をしてから、
カプラさんが足止めしてる間に
ジャッジメント・クルセイドをメインに使って攻撃していくね。
あとは牽制で攻撃の隙を作る為に氷晶
も混ぜていくね。

もし敵兵が来て妨害してくれる人がいない場合は氷晶で足止めするよ。

アドリブ歓迎


犬憑・転助
俺のユーベルコードは超嗅覚、キナ臭さだって嗅ぎ分けるぜ!

戦艦の外壁は<剣刃一閃>で斬り裂いて潜入
潜入時は着物&浪人笠の姿で【忍び足】で【目立たない】ように警備の目を掻い潜って要塞内に潜入
警備兵に見つかったら(見つかりそうな仲間がいたら)<殺気>を放って一瞬でも警備を足止めした瞬間、斬り捨てる

敵の気配は超嗅覚で感知し仲間にも知らせる

指令室へ続く怪しい道を嗅ぎ分け、その扉は<剣刃一閃>で切り捨てる

帝国の騎士から弱点を超嗅覚で嗅ぎ分け、それを皆に伝える
サムライに斬れないものは、ないんだぜ?

困った状況になったら頭良いPCに従う
傷だらけは望む所です
苦労人ポジションOK

アドリブ歓迎、他PCと絡み希望


尾崎・ナオ
【拳銃早打ち】で仕留めるよ!(レベル分の1秒で【黒い拳銃】を発射できる)
「これ、見える~ぅ?」
相手を茶化しながら早打ち!技能【クイックドロウ28】も乗せて、高速の早打ちを仕掛けるよ!
弾薬が足りない?いやいや、大丈夫。拳銃自体が沢山あるから!同じ銃ちゃんと複数装備してるから!

あとは【ナイフいっぱい☆】も使って牽制していこうかなー。
こいつら、意思はあるんだよね?ちゃんと退いてくれると嬉しいんだけど!
ちゃーんと投げる前に【毒使い7】でしっかり毒を塗ってまぁす!
それを念力で【投擲7】!投擲フォームを使うって事で!



 帝国戦艦装甲の破損部分から猟兵たちは侵入した。数は九。
「待て」
 通路を飛んで進んでいた猟兵たちを一人の男がとめた。
 若い狼を思わせる精悍な風貌の若者。着流しの着物をまとっており、腰に二振りの剣をおとしている。名を犬憑・転助(孤狼の侍・f06830)といった。
「いるぜ」
 転助はニヤリとした。彼の超感覚は姿も見えぬ敵の存在を感知してのけている。
 音もなく前進。通路の角から転助はちらりと顔を覗かせた。
 いた。一人の帝国兵士が立っている。
「俺のユーベルコードは超嗅覚、キナ臭さだって嗅ぎ分けるぜ!」
 抜刀しつつ転助は通路に飛び出した。反応することのできぬ帝国兵士に肉薄、一気に斬り下げた。

 さらに猟兵たちは進んだ。無論、帝国兵士の抵抗はあった。その尽くを始末してのけ、猟兵たちが司令室にたどり着いたのは、彼らが侵入して二十分ほどが経った頃である。
「いってください」
 司令室のドアを目前にして、新美・与一(ユニバーサル・f13044)という名の男は、突入に際して一時的にチームを組んだ者たちに微笑みかけた。
「一人では些か心許ないところでしたが、味方がいるであれば実に心強い。地獄に仏とはまさにこのことでしょう」
 幼さの残る顔で与一はいった。殺人者特有の死んだような目がちらりと仲間たちの顔を見渡す。
「新美さんはどうするのですか?」
 男が不審そうに問うた。聖護院・カプラ(旧式のウォーマシン・f00436)という名であるのだが、人間ではなかった。
 機械の身体をもつ彼。古代帝国時代に製造された人型戦闘ロボットの生き残りであった。
「ここに残ります」
 与一はこたえた。いずれ帝国兵士が駆けつけてくるだろう。それを一人で迎え撃つつもりであった。
「一人で? それは無茶だ」
「一人ではありませんわ」
 涼やかな声がした。真紅の瞳と灰色の髪、そして透けるほど白い肌をした十歳ほどの少女が発したのである。
 その少女の身は空にあった。椅子に座したまま浮かんでいるのである。
 念動による浮遊。
 強力なテレキネシスを操るダンピールの少女にとって、それはさしたる芸ではなかった。
「敵の指揮官は経験の豊富な方々にお任せいたます。私は敵の兵卒が邪魔をしないように、新美様とともに足止めをいたしましょう」
 ダンピールの少女――カタリアンナ・バソリー(サイキックプリンセス・f12516)は可愛らしく微笑んだ。


「旅は道連れ世は情け。いい仲間に私は出会えました」
 司令室のドアを前に、カブラはいった。うなずいたのは二人の男女である。
「ついてたぜ」
 煙草を咥えた口を、その男は小さくゆがめた。笑ったのである。野性味の溢れたその男の名はジョー・グラム(サイボーグのブラスターガンナー・f02723)といった。
「こんなに頼れる仲間にタバコを買いに行く途中で出会えるなんて、な」
「指揮官が目標なんだよね、頑張るよ!」
 女がいった。年齢は二十歳ほどであろうか。父親の影響を受けたせいか、軍服を身にまとっている。名をヴィリヤ・カヤラ(甘味日和・f02681)といった。

 司令室のドアに白光が疾った。ややあって分断されたドアが倒れる。
「いるのはわかってたぜ。悪いが俺の鼻は特別性でね、キナ臭い場所まで嗅ぎ分けちまうのさ」
 ニヤリと笑んだ男が司令室に足を踏み入れた。転助だ。
 その手にあるのは二振りの刀であった。白狼刀と白狽刀。二刀一対の妖刀であった。
 シュウ。
 くぐもった擦過音がする。それはコンソールパネルの前に立つ男から発せられていた。
 漆黒の鎧とマントをまとっている。帝国戦艦指揮官である帝国騎士だ。
「来たか、解放軍の雑魚ども」
 背をむけたまま帝国騎士――ダール・ゾンバルトはいった。
「さて、この艦の指揮官はアンタかい? 仰々しい宇宙騎士さんよ」
 男が声をかけた。左目を縦にはしる傷をもつ、物騒な雰囲気をもった男だ。名を毒島・仁郎(孤狼・f10077)という。
「俺はこの世界とはさほどの縁はねぇが、これが仕事なんでな。アンタの命、とらせてもらうぜ」
「ほざいてくれる。できるか、雑魚とごときに」
 ゾンバルトはゆっくりと振り向いた。
 刹那、吹く、凄絶の殺気の風が。ギシリッと船体が軋む。
「うっ」
 仁郎の妻である女が息をつめた。柘榴色の右眼と金色の左眼を持つオッドアイのエルフである。
 名をリアーナ・シルヴァネール(空を舞う銃姫・f07102)といい、かつて辱めた男たちを殺戮してのけたほどの彼女をして、戦慄させてしまうほどの、それは圧倒的な殺気であった。
 が、一人、その悽愴の気にも動じることなく、泰然と佇む男がいた。暗黒騎士・アングラング(光と闇の剣を自在に操る暗黒宇宙騎士・f08676)だ。
「帝国はスペースシップワールドをかつて支配した。帝国騎士はその中核をなす、フォースナイトの祖でもある。私の一族は、かつて帝国騎士だったらしい。だから、私の剣術は彼らの使った技でもある」
 冷然としてアングラングはいった。
「ふふん」
 ゾンバルトは嗤った。
「つまりは帝国騎士の成れの果てというわけだな」
「ああ。……が、同じではない。帝国が滅んでから、幾人のフォースナイトが技の研鑽に一生を捧げたと思う? 幾星霜の時を経て、剣は磨かれ続けてきた。私に伝えられた技は、かつての帝国騎士を超えているはずだ。でなければ、時間が進む意味がない。そのこと、我が二刀で証明してやろう。光と闇が描く十字が、貴様の見る最期の光景だ」
 アングラングの右手から光がのび、刃を形作った。
 フォースセイバー。サイキックエナジーでできた光の剣である。
 左手には漆黒の剣が握られていた。
 黒剣。異端の血を啜る呪われた剣であった。


「戯言は聞き飽きた」
 目にもとまらぬ速さでゾンバルトは剣を抜き払った。疾る剣風は刃の鋭さを秘めている。
 剣風が吹き付けた――と見えた瞬間だ。アングラングの身が爆発した。ものすごい衝撃にアングラングが吹き飛ぶ。
 いや、吹き飛ぶことはなかった。見えぬ念動の鎖がアングラングをとらえている。
「貴様の剣技が帝国騎士を超えているだと? 馬鹿め」
 ゾンバルトが嘲笑った。
「念動力、結構」
 声がした。カブラの声が。
「闇のバリア、結構。自身の帝国所属を表す旗、結構。その悉くを私の徳によって止めてみせましょう」
「貴様――」
 ゾンバルトの注意が動いた。瞬間、カブラの背から光が広がった。仏が背負った光背にも似た光だ。
 ゾンバルトの動きがとまった。たった一瞬だけ。が、その一刹那の隙だけで猟兵には十分であった。
「そら、行くぜっ」
 ジョーの手のブラスターから熱線が噴出した。いつ抜いたのか、いつ撃ったのかわからない。常人には視認できぬほどの早撃ちであった。
「ほう」
 熱線を撃ち込まれていながら平然として、ゾンバルトは感嘆の声を放った。
 なんという余裕。戦慄よりも武者震いに身を震わせつつ、血色に瞳を輝かせたヴィリヤは断罪するように人差し指をゾンバルトにむけた。
 次の瞬間だ。金色の光が稲妻のごとくゾンバルトを撃った。世界が一瞬、陽光の色に染まる。
 やった、とヴィリヤが思った時だ。衝撃が彼女を襲った。念動の鎖を使い、ゾンバルトがアングラングを投げつけたのである。
「まだだ」
 倒れたヴィリヤめがけ、ゾンバルトは念動力で形成した帝国の旗を投擲した。さすがにヴィリヤは躱せない。旗がヴィリヤを貫いた。
「やってくれるわね」
 リアーナが跳んだ。軽々と空を舞う。
 その姿をゾンバルトは視界の隅でとらえた。その目がすぐに驚愕に見開かれる。さらにリアーナが跳んだからだ。
 驚くべし。リアーナは空気のみを足場とし、さらなる跳躍が可能なのだった。
 リアーナの手の黒い回転式拳銃が吼えた。
 レイヴ。 魔力で弾丸を生成する魔銃である。
 さすがのゾンバルトもアリーナの跳躍は意想外であった。反応が間に合わない。唸り飛ぶ弾丸が彼の鎧を穿った。
「今よ、仁郎!」
「おお!」
 疾風と化し、仁郎が踏み込んだ。一瞬でゾンバルトとの間合いを詰める。
「この一閃でケリをつけてやる」
 仁郎がロングドスの刃を薙ぎ下ろした。UDCの牙を加工して作った鍔のないシンプルな刀である。
 戛然。
 鋼と鋼が相博つ響きを発して、仁郎のロングドスの刃は受け止められている。ゾンバルトの剣によって。
 チッ、チッ、チッ。
 ゾンバルトは仁郎の眼前で立てた人差し指を振った。
 瞬間だ。仁郎は爆発に飲み込まれた。


 司令室にむかう通路を帝国兵士たちが殺到していた。手にはブラスターを握っている。
「おっ」
 帝国騎士たちの口から声が発せられた。彼らは見たのだ。空に浮遊する椅子に座す美少女の姿を。
 帝国騎士たちは狼狽した。それが拙かった。
「待っていましたわ」
 美少女――カタリアンナはニッと笑った。
 刹那だ彼女の周囲に浮遊していた銀灰色に輝く杭と楔が唸りを発して飛んだ。呆然と立ち尽くす帝国兵士を案山子のように貫く。
「なにっ」
 愕然とした帝国兵士たちはブラスターをかまえた。と――。
 ブラスターごと帝国騎士の腕が空に舞った。閃いた刃によって。
「敵だ。撃て!」
 狼狽しつつ、新たに現れた敵――与一にむかって帝国騎士はブラスターの銃口をむけた。撃つ。
 疾る熱線は、しかし与一をかすめて過ぎた。彼の動きが速すぎて捉えられないのだった。
 妖剣解放。与一のユーベルコードの一つだ。
 自身に妖刀の怨念をまとい、高速移動を可能とする技である。が、それは同時に彼自身の寿命を削る危険な技でもあった。
 怨念を黒い霧のように流れさせ、するすると与一は帝国騎士に迫った。造作もなく妖刀カミソリ真改で切り捨てる。
「くそっ」
 帝国兵士がブラスターをむけた。熱線をばらまくつもりなのだ。が――。
 杭が帝国兵士の首を貫いた。
「本当に煩わしい」
 カタリアンナは吐き捨てた。そして背後の司令室を見やると、
「大丈夫でしょうか。少し時間がかかりすぎているような気がしますけれど」
「信じて任せるしかありません」
 抑揚を欠いた声音でこたえると、仮面のような顔で与一は死体を積み上げ始めた。


「逃がしはせん」
 ゾンバルトの手が仁郎の首をがっきと掴んだ。いや――。
 掴もうとして、はじかれたようにゾンバルトは跳び退った。一瞬後、彼のいた空間を弾丸が疾り抜ける。
「さすがですぅ」
 嘲弄するような声が響いた。二十歳ほどの娘である。ケラケラと楽しそうに笑う彼女の手には漆黒の拳銃が握られていた。
「これ、見える~ぅ?」
 遅れて司令室にたどり着いた娘――尾崎・ナオ(人間のシーフ・f14041)の手の黒い拳銃が火を吹いた。ゼロコンマゼロ七秒の早撃ちである。
 が、これほどの銃撃をゾンバルトは高速の動きで躱してのけた。彼の身が真紅のオーラに包まれている。
 ダークフォースバリア。己の寿命を削り発動させる帝国騎士究極奥義の一つであった。
「この技を私に使わせるとはな」
「まだまだぁ」
 相変わらずケラケラと可笑しそうに笑いながらナオは射撃した。弾が尽きれば別の銃を抜き出す。怒涛のような銃撃に、さすがにゾンバルトも回避するしか手はなかった。
「嗅ぎつけたぜ」
 転助が狼のように襲った。が、彼の斬撃は空をうった。一瞬後、彼の肩にざっくりとゾンバルトの刃が食い込んだ。
「無駄だ」
「無駄じゃねえ」
 転助はゾンバルトの腕を掴んだ。
「逃がさねえぜ」
 転助がニヤリとした。
「おのれ」
 ゾンバルトが転助の顔面に掌をむけた。電撃を放つつもりである。
「そうはさせるかよ。暑苦しい恰好しやがって、風穴開けて少し涼しくしてやる」
 ゾンバルトの攻撃の始動。それよりも改造された機械の身体をもつジョーの射撃の方が速かった。疾る光流がゾンバルトの腕をはじく。一瞬後、ゾンバルトが放った血色の電撃がコンソールバネルを砕いた。
「今だぜ、ヴィリヤ」
「わかってる!」
 再びヴィリヤは断罪した。天罰ともいうべき光がゾンバルトを灼く。
「どう、雑魚と呼んだ者に灼かれる気分は? 確かに貴方は強い。けれど、私たちの絆の方がもっと強い」
「ぬかせ、雑魚が」
 怒号を発し、ゾンバルトは転助を蹴り飛ばした。同時に帝国の旗を放ち、転助を串刺しにする。さすがに転助は喪神した。
「ぬっ」
 呻く声は、しかしゾンバルトの口から発せられた。彼の動きが凍結している。カブラの後光をあびて。
「この光は宇宙の生きとし生ける者の叫びの代理ブッダボイス。貴方に如何こうする事ができるでしょうか。皆さん、帝国騎士に手を加えるなら今この時です!」
 カブラが叫んだ。その声の響きが消えぬうち、仁郎はゾンバルトに肉薄している。
「今度こそはしくじらねえ。きっちりケリをつけてやるぜ」
 仁郎のロングドスが袈裟に疾った。
 覚悟と誇りの一閃。それなくして裏の世界では生きてはいけない。
 ロングドスがゾンバルトの右腕を切断した。
「やったな、雑魚が」
 ゾンバルトの左手が剣を掴んだ。そのまま仁郎の首めめがけて刃を薙ぎつける。
「私のオトコに手出しはさせないから」
 リアーナのオッドアイが凄絶に光った。秀麗な彼女の顔に異様なものが滲んでいる。
 修羅の色。鬼相であった。愛する者を傷つけんとする者に対してのみ、リアーナは戦鬼と化すのである。
 リアーナの拳銃が火を噴いた。ゾンバルトの剣をはじく。その隙に仁郎が跳び退った。
 代わりに迫ったのはアングラングだ。迅雷の速さで肉薄する。
 今、相対する二人の騎士。一人は帝国最強たるゾンバルトであり、もう一人は宇宙二刀流・バテ=ンの型を操るアングラングであった。
「光と闇が描く十字、みせてやろう」
 アングラングの黒剣が縦一文字に疾った。鋭い斬撃である。
 その一撃をゾンバルトは剣で受け止めた。受け止め得たのはゾンバルトなればこそである。が、続くアングラングの右手の一閃は受け止め得なかった。光流をひきながら、光の刃がゾンバルトの胴を薙ぐ。
「み、見事だ」
 ニンマリ笑うと、ゾンバルトはどうと倒れ伏した。

 帝国戦艦の動きが鈍ったことに解放軍指揮官が気がついたのは、猟兵たちの戦いが終わった五分後のことである。
「やってくれたか」
 満足そうに頷くと、指揮官は命じた。敵戦艦を攻撃せよ、と。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年02月08日


挿絵イラスト