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大祓百鬼夜行㉕〜愛しきせかい

#カクリヨファンタズム #大祓百鬼夜行

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#カクリヨファンタズム
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#大祓百鬼夜行


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 ――愛しきUDCアース。
 ――あなたを思う、私の愛は揺るがない。
 ――だから、私は帰ってきたのです。

●素晴らしきこの世界
「とうとう、大祓骸魂の居場所が判明いたしましたわ」
 エリル・メアリアル(孤城の女王・f03064)が猟兵達へと告げる。
「UDCアース、東京スカイツリー上空のゲイン塔。そこで大祓骸魂は世界そのものを殺し、骸の海に沈めようとしていますの」
 その力を用いるのは「生と死を繋ぐもの(ヤマラージャ・アイビー)」という名の懐刀。時間さえかければ、何物をも殺すことが出来る。
 そしてその時間に、もはや猶予はない。
「大祓骸魂のいるゲイン塔は、現在カクリヨファンタズムのような世界に変異していますわ」
 エリルは語る。溢れ出る虞の中、幻朧桜の花は咲き乱れ、満月が空に浮かび、橋がかかる。
「そんな世界で大祓骸魂は、これまでの百鬼夜行で遭遇した様々な攻撃を駆使して皆様に襲い掛かりますの」
 エリルはこれまでの戦いを振り返る。
 異質で、異常で、楽しくも恐ろしく、懐かしくも苦しくもあった出来事の数々。猟兵達はそれらを乗り越え、大祓骸魂へと至った。
「皆様も、これまでに得てきた様々な『力』で対抗してくださいまし」
 エリルは告げる。
 今、二つの世界を救うために、得てきた経験を力にする時がやってきたのだ。

「大祓骸魂は、愛故に世界を滅ぼし、愛故に『死』という形で世界に永遠を与えようとしていますわ」
 それは歪んだ愛情だ、とエリルは断じた。
「ですから、大祓骸魂を……止めてくださいまし」
 そう言って、エリルのグリモアが輝き始めた。

●大祓骸魂は空の上で語る
 ――猟兵達よ、止められますか。
 ――愛するものの永遠を望む、私を。


G.Y.
 こんにちは。G.Y.です。
 とうとう最終決戦が始まります。

 敵は大祓骸魂。基本的には指定されたユーベルコード通りの行動を行います。
 この戦場でのプレイングボーナスは「全ての戦場のプレイングボーナスから好きなものを選び、使用できます」。
 プレイングにて、どのプレイングボーナスを使用するかを指定したうえでプレイングを記載してください。
 指定するプレイングボーナスは原則1個としてください。

 それでは、皆さんのプレイングをお待ちしております!
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第1章 ボス戦 『大祓骸魂』

POW   :    大祓百鬼夜行
【骸魂によってオブリビオン化した妖怪達】が自身の元へ多く集まるほど、自身と[骸魂によってオブリビオン化した妖怪達]の能力が強化される。さらに意思を統一するほど強化。
SPD   :    生と死を繋ぐもの
自身が装備する【懐刀「生と死を繋ぐもの」】をレベル×1個複製し、念力で全てばらばらに操作する。
WIZ   :    虞神彼岸花
【神智を越えた虞(おそれ)】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【を狂気じみた愛を宿すヒガンバナで満たし】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。

イラスト:菱伊

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ナーバ・キャンサ
プレイングボーナス……狭い橋の上でうまく戦う。(⑧)

カクリヨファンタズムの風景が混ざりこんだこの景色は、故郷に居るようで安心する一方、他世界を侵食しているのはよくないと複雑な気分。

変化せずブラックタールの姿(猫又姿と人型の部分が似た形に変形している)で戦場に足を踏み入れて、霊木剣を手に、狭い橋の上で大祓骸魂と対峙。
剣を打ち付けてはユーベルコード・バウンドボディを発動し、バウンドモードで狭い橋の上を伸びて別の場所に移動、彼女の死角を取り更に剣を打ち付ける。空中に伸びるのもいいね。
懐刀を多量に操作し攻撃を仕掛けられた時はユーベルコードを解除。液状の体に刀の通りは悪いと思うんだ。


メイスン・ドットハック
【WIZ】
狭い橋の上で逃げ場はなし
僕は電脳魔術士じゃけー、近距離は苦手なんじゃがのー

PB:狭い橋の上でうまく戦う
狭い橋に迷い込み、苦手な間合い、誘い込まれたと見せかける
狭い橋で軌道を限定、神智を越えた虞を放った瞬間、UC[隠れ家への小道」を発動して大きい電脳窓を展開して、電脳空間内へと虞を転移させる
中はヒガンバナで満たされるが、大祓骸魂が強化できる橋の上ではないので、問題なし
そして別の電脳窓を開いて、電脳空間からAIドクトル操縦のキャバリアKIYOMORIを出現させ、ミサイル・榴弾・レーザー砲ユニットによる奇襲集中砲撃を行う

これが僕の狭所での戦い方という奴じゃのー。たっぷり堪能していけのー!



 ――ようこそ来ました。猟兵達よ。
 ――もう少しで、愛するUDCアースは死を迎えます。
 ――あなた達に、止められますか。

 スカイツリー、ゲイン塔。
 東京上空にあるはずのこの場所は、今やカクリヨファンタズムと混ざり合い、混沌とした世界を作り上げていた。
「……複雑だね」
 ナーバ・キャンサ(猫又もどき・f33334)は、そんな風景に複雑な心境を抱いていた。
 カクリヨファンタズムを故郷とするナーバは、どこか安心した気持ちを覚ていたが、同時に、世界が侵食しているその状況は、それぞれの世界、どちらにとってもあってはならない姿であると思ったからだ。
 そんな世界に、一本の橋がかかる。死んだ想い人の幻影を見せる、まぼろし橋だ。
 その橋の上に大祓骸魂は一人、佇んでいた。
「僕は電脳魔術士じゃけー、近距離は苦手なんじゃがのー」
 メイスン・ドットハック(ウィザード級ハッカー(引き籠り)・f03092)がぼやく。狭い橋の上、逃げ場もない戦いだ。メイスンの言う通り、地形的には不利な状況だ。
「僕が行くよ」
 ナーバが霊木剣を手に前に出る。メイスンは頷き、その後ろにつくように橋へと足を踏み入れた。
 大祓骸魂は微笑んだまま、懐刀『生と死を繋ぐもの』を複数生み出し、全ての切っ先を猟兵達へと向ける。
 ナーバも霊木剣を構えると、大祓骸魂へ向かって切っ先を向ける。それを一気に突き出すと、ぐんと伸びて大祓骸魂へと向かってゆく。
 いいや、伸びたのは霊木剣ではない。ブラックタールたるナーバが、バウンドボディの伸縮性を利用してその腕を伸ばしたのだ。
 霊木剣はそのまま大祓骸魂へと伸びるが、大祓骸魂はそれを難なく躱す。だが、大祓骸魂の背後まで飛んで行った霊木剣に引っ張られるように、ナーバが一気に接近する。
『……っ』
 複数の懐刀で受け止め、ナーバをいなす大祓骸魂。だが、ナーバはさらに肉体の弾性を利用して、大祓骸魂の死角を位置取るように跳ねまわる。
「今じゃのー」
 そこにメイスンが割って入る。だが大祓骸魂はメイスンへと鋭い眼差しを向け、笑う。
「っ!!」
 誘い込まれた。ナーバの攻撃に翻弄されていたことは事実だろうが、同時に隙を見せ、メイスンをも自身の間合いに誘い込もうとしていたのだ。
『いらっしゃい』
 ぞわりと全身の身の毛がよだつような『虞』が戦場に溢れ出した。神智をも越えた虞。それがメイスンへと襲い掛かる。
 この虞は、例え外しても戦場を狂気の愛を宿したヒガンバナで満たす。狭い橋の上では、その効果は最大限となる。
「けど、それを待っていたんじゃのー!」
 メイスンは臆さず手をかざす。そこに現れたのは設置型電脳窓。大きな窓は、襲い来る虞を一気にその窓の中へと吸い込ませてゆく。
『……これは一体?』
「電脳空間内なら強化は出来んのー」
 にやりと笑い、メイスンが空間を操作すると、新たな電脳窓が現れる。
「行くんじゃ、KIYOMORI!」
 電脳窓よりキャバリアKIYOMORIが出現した。KIYOMORIは既に数々の武装を構え、一斉攻撃の体勢に入っていた。
『……!』
 突然の奇襲に大祓骸魂が動揺した。ミサイル、榴弾、そしてレーザー砲。それらを受け、爆炎の中へと消えてゆく。
「これが僕の狭所での戦い方という奴じゃのー。たっぷり堪能していけのー!」
 爆炎の中の大祓骸魂へ、メイスンが勝ち誇ったように言う。しかし、直後。
「なっ!?」
 突如、炎の中から無数の懐刀が飛び出してきたのだ。
『まだ、まだですよ』
 傘をくるくると回し、炎の中wゆっくり歩く大祓骸魂。そのゆるやかな動きとは対照的に、懐刀は鋭く、素早く、殺意に満ちている。
 やられる……! そう思ったメイスンの前に、ナーバが飛び込んだ。
 液状化した彼の本来の身体は、懐刀の刃を受けても大きな傷とはならず、勢いを殺して弾き返す。
「この身体に、刀の通りは悪いでしょ」
 身体の形を元に戻しながらナーバが言う。そして懐刀の攻撃が止まったその瞬間に、一気に大祓骸魂へと距離を詰める。
 ナーバはその勢いのまま霊木剣を打ち据えると、大祓骸魂を橋より撃退するのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

飛・千雨
アドリブ連携歓迎
選ぶのは、⑧の🏠、想い人。

叶うなら、戦いたくはないのです。
自分が傷つくのは当然、誰かを傷つけることも、厭いのです。
それなのに、この場に足を向けたのは。
どこかの誰かに、私と同じ苦しみを、故郷を失う悲しみを、感じて欲しくないから。

ああ。

お父様。お母様。
もう、顔も声も思い出せないほど、記憶は摩耗します。
けれど、わかります。そこにいるのですね。ここに来ているのですね。
私はもう、あなたたちが守ってくれた子どもではなくなっているけれども。
あなたたちのように、誰かを護る大人になっているけれども。
どうか。見守ってください。

参ります、大祓骸魂。
忌まわしきこの力、偽神宝貝を存分に振るいましょう。



 まぼろし橋。黄泉の国へと繋がるとされるその橋の上で、大祓骸魂は笑っていた。
 猟兵達の攻撃を受けても、顔色を一つとして変えていない。傘を手に、ただそこに佇むだけで凄まじいまでの虞が溢れ出し、戦場を威圧しているかのようであった。
「……叶うなら、戦いたくはないのです」
 飛・千雨(偽神宝貝の使い手・f32933)は、そう思いながらも、橋へと進み出る。
「自分が傷つくのは当然、誰かを傷つけることも、厭いのです」
 それでもやってきた理由は、自分と同じ傷を、他の誰かに味わわせたくなかったから。
「私と同じ苦しみを、故郷を失う悲しみを、感じて欲しくないから」
 ふわりと橋に立ち、千雨は大祓骸魂へと顔を向けたその時……白い靄と、二つの影が辺りを包み始めた。
「ああ……」
 千雨が嗚咽をこらえる。
 大祓骸魂の姿は靄の奥に消え、代わりに影がぼんやりと輝く。
「お父様。お母様」
 ここはまぼろし橋。黄泉へと繋がる橋は、死別した人の幻影を映し出す。
 しかし千雨の前に現れた二人の姿は、人のような輪郭を形作るのみ。声も、顔も、千雨には見ることが出来ない。
「けれど、わかります。そこにいるのですね。ここに来ているのですね」
 影は答えない。笑いも、泣きもしない。けれど、その暖かさは、はっきりと千雨に伝わっていた。
 遠い過去に離れ離れになった親子は、ようやく再会することが出来たのだ。
「私はもう、あなたたちが守ってくれた子どもではなくなっているけれども」
 千雨は涙を拭い、告げる。
「あなたたちのように、誰かを護る大人になっているけれども」
 ゆっくりと橋を歩み、靄の奥を見据える。
「どうか。見守ってください」
 二つの影が暖かく千雨を包み込んだ。千雨の言葉に、千雨の覚悟に応えるように、彼女に力を与えてくれる。
 両親の愛を確かに感じながら、千雨は靄を抜けた。

 大祓骸魂は、優しく微笑んでいた。その表情は、まるで慈愛のようで。しかし。
『この場で彼らと永遠に一つとなれることは、喜ばしいことでしょう』
 決して相容れぬ価値観。大祓骸魂は『生と死を繋ぐもの』をいくつも生み出し、千雨へと向けた。
「……参ります、大祓骸魂」
 千雨は偽神宝貝を構え、振う。生と死を繋ぐものは難なく弾き返され、大祓骸魂を無防備な姿へと変えていた。
『……何故、です?』
「その答えを、あなたがわかるわけはありません」
 祝飛刀の刃が振り下ろされる。彼女が忌まわしき力と称するその力は今、大祓骸魂の虞を切り裂き、世界の平穏を呼び戻すための一太刀となった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アリス・フォーサイス
プレイングボーナス…… よその戦争を無視して宴会する!

幻朧桜まで生えだしたね。じゃあ、せっかくだし、お花見しよっか。

実は他の戦場で花見するときにサクラミラージュで買ってきた桜餅がまだ残ってるんだよね。大祓骸魂ちゃんも一緒に食べよ。
UDCアースを愛してるってことだけど、こういう桜の景色も嫌いじゃないでしょ?ぼくも好きだよ。こういう人を感動させる景色は美味しい話も生まれやすいしね。
この桜は魂と肉体を癒やす効果があるってことだけど、戦っているみんなの役にたてるかな。



 大祓骸魂との戦場、ゲイン塔はカクリヨファンタズムの様々なものが歪に再現されていた。
 その中でも異質といえるものが、幻朧桜だろう。本来ならばサクラミラージュに存在するはずの桜は、大祓百鬼夜行の最中でも発見され、大きな役割を果たしていた。
「幻朧桜まで生えだしたね」
 アリス・フォーサイス(好奇心豊かな情報妖精・f01022)は咲き誇る無限の桜を見やり、大祓骸魂へ向かってにこりと笑った。
「じゃあ、せっかくだし、お花見しよっか」
 幻朧桜の下でアリスは腰かけ、大祓骸魂を手招きする。
『…………』
 大祓骸魂は、微笑みを絶やさないまま、ゆっくりとアリスへと近付いてゆく。
 膨大な虞は、何故か幻朧桜の下では力を発揮できなかった。猟兵達が百鬼夜行を経験して得た力によるものか。なんにせよ、大祓骸魂は表情を変えぬまま、アリスの隣に座す。
『良いでしょう。ですが……語らうことで私を説得できるとは思わないことです』
「わかってるよ。でもこんなに綺麗なんだもん」
 アリスはごそごそと荷物を漁る。出て来たのは、桜餅。
「実は他の戦場で花見する時に買ってきた桜餅がまだ残ってるんだよね。大祓骸魂ちゃんも一緒に食べよ」
 アリスに差し出され、大祓骸魂は桜餅を手に取った。
 はらりと散る桜の花びらを見上げて、二人は一口、桜餅を頬張る。
「UDCアースを愛してるってことだけど、こういう桜の景色も嫌いじゃないでしょ?」
『えぇ、愛していますとも』
 大祓骸魂が頷く。口の中では優しい甘味と、ふわりと桜の香りが広がって、少し暖かな気持ちにさせてくれる。
「ぼくも好きだよ。こういう、人を感動させる景色は美味しい話も生まれやすいしね」
 満月に照らされた幻朧桜は、美しく咲き誇る。そんな桜の下では、喜び、悲しみ、恐怖……様々な感情を呼び起こす、様々な物語が生まれていた。
 だから、物語を糧にするアリスは、桜が好きなのだ。
『永遠のものとなれば、物語は生まれません』
「だから、ぼく達は君を倒すよ」
 そんな宣戦布告の意味も、このお花見にはあったのかもしれない。
 大祓骸魂は立ち上がり、桜餅の礼を言うと、アリスから離れてゆく。
『では、止めてみなさい』
 ふっと笑い、大祓骸魂は去ってゆく。一人残ったアリスは残る桜餅を食べると、ぽつりと呟いた。
「この桜は魂と肉体を癒やす効果があるってことだけど、戦っているみんなの役にたてるかな」
 その効果は、確かにあったと言えるだろう。
 大祓骸魂は笑顔を絶やさない。だが、その笑顔に、僅かに影が消えたのをアリスは見ていたからだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

リステル・クローズエデン
愛を永遠としたいのは………


プレイングボーナス…… 真の姿を晒して戦う


真の姿
青白い肌と青い仮面の姿。

戦闘
視力、聞き耳で得た情報を高速思考で処理し
第六感もあわせて攻撃を見切り、
軽業、足場習熟、ダッシュや
迷彩、残像を組み合わせ、
受け流し、盾受け、武器落としで
かわし、弾きながら間合いをつめます。

オーラ防御で
かわせないものは受けるしかないか。

途中でユーベルコードを発動し加速。
【氷結呪縛の吹雪】を目潰しと武器落としを目的として放ち。

刀で鎧無視攻撃の斬撃をうちこみます。

攻撃後も即座にダッシュで離脱。

【氷結呪縛の吹雪】をもう一度、放ち
浮かぶ懐刀を凍てつかせ
他の猟兵への援護とする。


愛が失われるのを恐れるからか…


ザクロ・シャハブ
プレイングボーナス:真の姿で戦う

…力は出るっすけど、外見の変化は無しっすか(垂れ耳ウサギの姿。本人は変化を認識できていない)

先ずはUC(攻撃力選択)で【乱れ撃ち】をして気をそらし
その中で近づき、本命の【呪詛】を纏った黒縁で外れないように斬りつける
その後は黒縁で【串刺し】にしたりUCを【零距離射撃】を繰り返そう

敵の攻撃は【ジャンプ】したり【なぎ払い】による【斬撃波】で壁を作り防ぐ

『沢山の愛情表現があるのに破壊を選ぶと言うことは…それは一方的な怨みだ』
『生きているからこそ愛せるのだろう?違うか?』
集まった妖怪達の意思を乱して戦力を乱してみよう

『俺は…生を謳歌し続けるあの世界を望む。だから止める。』


メナオン・グレイダスト
恐るべき悪、であるな。
だが……その悪を認める訳にはゆかぬ。故にお前を打ち倒す。

この灰色の魔王を阻むこと能わず、である……!

大祓骸魂の「虞」の影響を受け、「真の姿」らしきもの――溢れる灰色砂塵を渦巻かせ、所々が異形化した姿を晒しつつ。
【グレイダスト・オーバーロード】。
全力での灰色砂塵の散布・変形・制御を絶えず行い、自身を核として形成するは――さながら空中に浮かぶ巨大な突撃槍。
その実、数多の重火器と追加装甲と推進器の塊。
全力での射撃を大祓骸魂に投射しつつ、突貫!

“突撃槍”は大質量の兵器となるが、あくまで奴に迫るための手段。
本命は我輩自身。捉えて全力での貫手を放ち、その身を、魂を抉り抜いてやる……!



『私を、止められますか――』
 猟兵達と対峙した時、大祓骸魂はそう言った。
 『止められない』という自信は、能面のような微笑にも表れ、溢れ出る虞が対峙する者達を戦慄させる。
「恐るべき悪、であるな」
 メナオン・グレイダスト(流離う灰色の魔王・f31514)は呟く。魔王たるメナオンであってもその虞の影響は免れない。灰色砂塵を溢れさせ、身体のところどこを異形化させる。
「だが……その悪を認めるわけにはゆかぬ。故にお前を打ち倒す」
 戦場に灰色の砂塵が吹き荒れ始めると、虞は他の猟兵達にも波及する。
「……力は出るっすけど」
 虞を受けたザクロ・シャハブ(懐中兎計・f28253)は自分の手をひらひらとさせてみる。
 黒いスーツは白く抜け、長い袖がその手を隠していたが、ザクロは不思議そうに見えない掌を裏表と返す。
「外見の変化は無しっすか」
 垂れた耳、橙の髪、垣間見えない瞳。虞を受けたザクロの姿は明らかに変化させていたが、本人はそれに気が付いていないようだ。
 リステル・クローズエデン(なんか青いの・f06520)は虞を受け、その肌を青白くさせながら呟く。
「愛を永遠としたいのは……」
 青い仮面をつけ、大祓骸魂へと向き直る。
「愛が失われるのを恐れるからか……」
 その言葉に、ひくりと大祓骸魂が頬を僅かに強張らせた。
『私は愛を失いなどしません。カクリヨに封じられていた時ですら、私はUDCアースを愛していたのです』
 大祓骸魂は懐刀『生と死を繋ぐもの』を浮かべ、複数に分裂してゆく。
「さぁ、ドドンといくぞ」
 ザクロが手にした懐中時計をリボルバーへと変形させた。
 狙いを懐刀へと定めて乱れ撃つ。懐刀は銃弾を躱し、弾き返すが、勢いの乗った一撃に何本もの懐刀が吹き飛ばされてゆく。
「この身は刃……凍てつく青き呪いの刃……」
 それに合わせ、リステルも青いオーラを纏う。そのオーラは呪いの力、冷たき刃の鋭さを誇る。刃を大祓骸魂に向けて叫ぶ。
「呪力……解放! アクセルモード!」
 どう、とリステルが疾風の如く駆けた。宙に舞う無数の懐刀を躱し、オーラの障壁で受け流す。
「……灰色の魔王を阻むこと能わず――跪けッ!」
 先陣を切ったリステルに合わせるようにメナオンも動く。周囲に巻きあがった灰色砂塵は主を守るように懐刀を弾きながら渦巻き、次第にメナオンを覆うように集ってゆく。
 それぞれの砂塵が繋がり、重なり、一つの『武器』を作り上げてゆく。
 それは巨大な突撃槍。重火器と推進器にで構成されたそれは、リステルが空けた隙間に狙いを定める。
「ゆけっ!!」
 メナオンが叫ぶと同時に、突撃槍が一気に加速する。
 その発進に合わせてリステルも一気に距離を詰め始める。刃より吹雪を放ち、浮いた懐刀を凍てつかせてゆく。
 阻むなくなった突撃槍はぐんぐんと加速を続け、大祓骸魂へと迫ろうとした、その時。
『来なさい』
「!!」
 どろん、と大祓骸魂の周囲に多数の妖怪達が現れた。それらは全て、骸魂によってオブリビオン化している。
 大祓骸魂は、そんな妖怪達を盾とするつもりなのだ。
 これでは突撃槍の攻撃は大祓骸魂へ届かない。だがその時。
「残念、ここは俺の間合いだ」
 妖怪達に銃を突きつけるザクロの姿があった。
 銃撃で注意を逸らした隙に、既に大祓骸魂へと接近していたのだ。
 零距離での発砲によって、妖怪から骸魂を引き剥がし、ザクロは言う。
「沢山の愛情表現があるのに、破壊を選ぶということは……それは一方的な怨みだ」
 妖怪からの攻撃は斬撃で避け、次々と放つ銃弾が妖怪達を貫く。
「生きているからこそ愛せるのだろう?……違うか?」
 骸魂に囚われたはずの妖怪達に動揺が走った。それを皮切りに、妖怪達の統率が乱れてゆく。
 一糸乱れぬ動きで盾となっていた妖怪達に、綻びが生まれた。その隙をメナオンは見逃さない。
「全力射撃、そして、突貫!!」
 さらに一段階、突撃槍が加速する。装備された重火器を放ちながら、目指すは大祓骸魂。
『……!!』
 轟音が響いた。巨塊が激しく衝突する音と共に、くずれた灰色砂塵が戦場を煙らせる。
 直撃。――かに思われたその時。
 砂塵の煙の中から、じゃらじゃらと懐刀が地面に落ちた。その奥に、大祓骸魂が佇んでいた。
 大祓骸魂は突撃槍の直撃の瞬間、咄嗟に懐刀を前面に密集させていたのだ。
 大祓骸魂は埃を払い、にこりと笑う。しかしその表情は直後に揺らぐ。
「本命は我輩自身」
 眼前に、メナオンの姿があったのだ。
「さっきの言葉、お前にも言ってるんだぜ」
 背後にはザクロ。
「ここまでだ」
 側面にリステル。
 猟兵達は既に、一手、二手先を行っていたのだ。
『……』
 大祓骸魂はそのどれにも答えない。猟兵達も、言葉を待つつもりはない。
 リステルの吹雪の力を込めた斬撃が放たれる。
「その身を、魂を抉り抜いてやる……!」
 メナオンの貫手が大祓骸魂へと突き立てられる。
 そしてザクロ。黒縁という名の刀を振り上げて、告げる。
「俺は……生を謳歌し続けるあの世界を望む」

 ――私を止められますか。

「だから止める」
 刀が振り下ろされた。
 大祓骸魂の身体から鮮血が迸る。純白の衣を紅く染め、施されたヒガンバナの刺繍が、やけに美しく浮かび上がった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ミスト・ペルメオス
・POW
・連携希望

――標的確認。排除開始……!

愛機たる機械鎧を駆って参戦。
ヘルム等を介して念動力を活用、機体をフルコントロール。
出力最大で飛翔――そして念動力を全力解放、【ミューテーション・アンスピーカブル】。
自身と愛機をサイキック・エナジーとの融合体に変異させ、戦域に念動力の嵐を巻き起こす。

大祓骸魂に念動力の嵐による弱体化を与え続けながら超高速戦闘を仕掛ける。
ヘルファイア・デバイスのエネルギー散弾連射、取り巻きの骸魂を蹴散らし。
ドレッドノート・デバイスの大威力砲撃、突貫からのビームブレードでの一閃。
こちらに意識を向けて他の猟兵への注意が疎かになれば良し。大祓骸魂を仕留められればなお良し……!


田抜・ユウナ
④親分と妖怪軍団の両方と戦い、誰も殺さないようにする
…上等よ
ヤワラの真髄は不殺にあり
【選択UC】を常時発動

●戦
《戦闘知識》《早業》
重傷上等、防御は捨てスピード全振り
当たればどうせ死ぬからね《覚悟》

●妖怪軍団
合気の呼吸で傷つけず、軽く押し退けて尻餅つかせる感じで一気に駆け抜ける

●大祓骸魂
頃合いを見て、妖刀を許容限界ギリまで《封印を解く》
<悪刀の怨念>をまとい急加速で目算を狂わせて迎撃を掻い潜り肉薄《ドーピング》《見切り》
命中重視の打撃を入れ「チェェストォオオオ!!」そのまま掴んで彼岸花のない空へ投げ飛ばす

●心
…似たような物を背負ってるからわかる
あんな封印だらけの体でこの虞、全盛だったらどれほど…


ファルルカ・ウェレマイン
【アドリブ・連携歓迎】
【WIZ】
PB:②他の猟兵と連携して戦う
二つの世界が入り混じる様は奇妙でどこか美しく…ですがこれは良くないモノ
彼女が謡う言葉を否定する程に、愛や永遠を思った事はありません
ですが、死に。それ以上の意味が生れるとは思えないのです
故に此度の戦争の中で見出したボクのユーベルコードを
陽の気を司る宝具を反転。陰の気へと堕とす【月虹陣】
彼岸花を命無き死の、月面世界へ誘います

満ちる彼岸花は枯れ朽ちさせようと、また咲き乱れるでしょう
ですが彼女の攻撃の度、幾度でも
…ボクが出来るのは瞬きの間、彼女の強化を封じる程度かもしれませんが
展開できるギリギリまで抑え込み、他の猟兵の方々の支援とします。



 スカイツリー、ゲイン塔。
 UDCアースとカクリヨファンタズムが混ざり合った世界に、ファルルカ・ウェレマイン(月のフラジャイル・f32779)は息をのむ。
「二つの世界が入り混じる様は奇妙でどこか美しく……」
 しかし、ファルルカにもそれは分かる。
「これは良くないモノ」
 そうした歪みを作った原因は、眼前で佇む大祓骸魂。大祓骸魂は手にした懐刀『生と死を繋ぐもの』で、UDCアースという世界そのものを殺そうとしていた。
『私を止められますか』
 そう言い、神智を越えた虞を溢れ出させると、それに呼応するようにオブリビオン化した妖怪達が大祓骸魂を守るように出現した。
「……上等よ」
 大祓骸魂の言葉に、田抜・ユウナ(狸っていうな・f05049)はにやりと笑って構える。
「ヤワラの真髄は不殺にある……」
 そう言いつつも、大祓骸魂を救うことは出来ない。だが、周囲で構える妖怪達を殺さずに救うことは出来るはずだとユウナは駆けるのだった。

「――標的確認。排除開始……!」
 600メートルを優に越すゲイン塔の上をさらに高く、ミスト・ペルメオス(銀河渡りの黒い鳥・f05377)はブラックバードで駆ける。
 変質した世界の中で大祓骸魂を捉えると、ミストはブラックバードの機能を念動力によって解放させる。
「シュラウド、――その力を、貸せ……ッ!」
 そのミストの呼びかけに、ブラックバードの機体が変質してゆく。サイキックエナジーとの融合体だ。
 ブラックバードは大祓骸魂の作った世界を塗り返すかの如く、戦場全域に念動力の嵐を巻き起こす。
 だが、大祓骸魂は笑みを絶やさずに、静かに手をかざす。
 凄まじい虞が巻き起こった。同時に空を飛ぶ妖怪達がミストを墜とすべく飛び上がる。
「はぁっ!!」
 しかしそれを防いだのはユウナであった。
 合気の呼吸で、軽くいなすように妖怪達を叩き落してゆく。妖怪達は大きな傷もなく、尻餅をついて呆然としていた。
 そんな妖怪達を押しのけて、最初に大祓骸魂へと肉薄したユウナは封じられし妖刀の留め金を外す。
「限界ギリまで……!」
 妖刀の封印をギリギリまで引き上げて、ユウナが大祓骸魂へと迫る。
「当たればどうせ死ぬ……っ!」
 防御を捨てて、攻撃だけを考える。妖刀から発せられる怨念を乗せて狙いを定める。
「……!!」
 膨大な虞がユウナを襲った。気が付けば、大祓骸魂の周囲には無数のヒガンバナが咲き誇っていたのだ。
 圧倒的なプレッシャーに、一瞬ユウナの手が止まってしまう。その隙に大祓骸魂は膨大な虞をユウナに向けた。
 直撃する――。そう思った瞬間であった。
「“Moon Side”Surface――……」
 ファルルカの宝貝『月虹陣』が戦場を照らしたのだ。月虹陣は世界を『月面世界』へと変えてゆく。
 月の力は、地球上で生み出された力を無力化する。それは虞と、それによって生まれるヒガンバナですら例外ではない。
「あなたが謡う言葉を否定する程に、愛や永遠を思ったことはありません」
 ファルルカが呟くように言う。
「ですが、死に。それ以上の意味が生れるとは思えないのです」
 大祓骸魂の虞によってヒガンバナが再び咲き、枯れる。輪廻の如き応酬が繰り広げられる中、大祓骸魂がぽつりと呟くように告げた。
『……私達は過去の存在。死とは、過去となること』
 ファルルカを見つめ、大祓骸魂は微笑する。
『過去は永遠なのです』
「……わかりません」
 首を振り、ファルルカは言う。その間にも、ヒガンバナは咲き、そしてまた枯れた。
「……ボクが出来るのは、瞬きの間……」
 ファルルカは月虹陣を維持しながら、告げる。それにこくりと頷いたのはユウナであった。
 今度こそ、届かせる。怨念の力を乗せ、一気に大祓骸魂へと肉薄する。
『っ……!!』
 届いた、打撃一撃。そのままユウナは大祓骸魂を掴み……。
「チェェストォオオオ!!」
 貫くような咆哮と共に空へと投げ飛ばした!
「今だ!」
 空中を飛ぶミストが、重火器を向ける。この状況となったのは、念動力の嵐で大祓骸魂が知らず知らずのうちに力を奪われていたことも起因していることだろう。
 ドレッドノート・デバイスを構え、重粒子加速砲を放つ。命中を待たず、ブラックバードがビームブレードを抜いた。
(「そこだ……!!!」)
 一閃。砲撃とビームブレードは見事、大祓骸魂を捉えた。
『……ぁっ……』
 祓の力が、虞を上回った。大祓骸魂は、今、終焉を迎えようとしていた。

「……似たような物を背負ってるからわかる」
 地に伏し、消えてゆく大祓骸魂を見下ろしてユウナは呟いた。
「あんな封印だらけの体でこの虞、全盛だったらどれほど……」
 今になってぶるりと震えてしまう。そんなユウナに大祓骸魂は微笑みを絶やさぬまま、消えていった。

 愛ゆえに、愛する者の永遠を願う。
 その想いは決して間違いではないのだろう。しかし、大祓骸魂はその想いを遂げる為、愛するものの未来を犠牲にしようとした。
 ゲイン塔に存在した歪な世界は消え去り、スカイツリーの頂上から美しいUDCアースの景色が猟兵達を出迎える。
 永遠よりも美しいものが、そこにはあった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2021年06月01日


挿絵イラスト