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大汚染、海底都市アトランティス!?

#ヒーローズアース #猟書家の侵攻 #クリティアス #ミュータントヒーロー #ヒーローチーム #アトランティス #猟書家

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●アトランティス・クライシス!
「ヒーローズアースで、海底都市アトランティスの危機よ! 今回の事件も、猟書家が絡んでいる感じっぽいわ」
 放っておけば、今にアトランティスは汚染され尽くし、人の住めない場所になる。そう言って、パトリシア・パープル(スカンクガール・f03038)は猟兵達に、今回の事件についての説明を始めた。
「アトランティスを襲撃しているのは『クリティアス』っていう猟書家ね。なんか、侵略者の時代に海を汚されたことで激オコになって、地上文明に襲い掛かった神様の眷属らしいんだけど……」
 その結果、クリティアスは全身を汚染されて死亡し、オブリビオンとして蘇った。そして今、彼は地上の人間と友好を築こうとしているアトランティスの住民達を裏切り者と断罪し、汚染によって粛清しようとしているのだとか。
「まあ、ぶっちゃけ、ただの逆ギレなんだけどね。怨むんだったら、自分を汚染した地上の人にすれば……って、それはそれで困っちゃうか」
 どちらにしろ、彼が亡くなったのは既に過去のこと。それにも関わらず、よりにもよって自分を殺した海洋汚染を齎すことで、平和な海底都市を侵略しようとは何事か!
「クリティアスは戦闘で使うのとは別に、深海での活動を支える『適応光線』を無効化するユーベルコードを持ってるらしいのよね。これのせいで、アトランティスのヒーローの殆どが、海の中で戦えなくされちゃってるのは面倒だわ」
 当然、猟兵達も、アトランティスの超技術に支えられた状態で戦うことはできない。深海に適応できなければ、その時点で苦戦は必至。空気呼吸ができないのは勿論のこと、水圧にも対処する必要がありそうだ。
「一応、『適応光線』がなくても水中で戦えるミュータントヒーローのチームが、クリティアスの配下を迎撃しているみたいなんだけど……戦闘向きな能力を持ってる人が少なくて、このままだと全滅させられちゃうかも……」
 彼らは『オーシャンズ・ガード』と呼ばれ、『自身の身体部位ひとつを【水中活動を可能にする巨大な泡】に変異させる』能力を持っている。これにより、自分や他人が自在に水中を移動することを可能としているが、それ以外は衝撃波を放つ銃くらいしか武器がなく、クリティアスの配下相手では力不足だ。
「クリティアスが送り込んで来たのは、アクア・ガールズっていう女の子達ね。なんか、レディ・オーシャンが連れて来たらしいんだけど、暇してたところをスカウトされて、クリティアスの配下になった感じ?」
 彼女達は肉体の一部が海洋生物のような姿に変貌しており、アトランティスを襲う海洋汚染の発生源にもなっている。オーシャンズ・ガード達と連携して戦えば、特に苦戦もしないだろうが、逃がしてしまうと面倒なことになる。
「アクア・ガールズを一人でも逃がすと、クリティアスが彼女達の汚染した海水を纏ってパワーアップするみたい。そうなったら、汚染海域を突破する手段がないと、まともに攻撃もできなくなるわ」
 目標は、敵の全滅だ。可愛い顔に騙されることなく、一人残らず駆逐せよ!
 そう言って、パトリシアは猟兵達を、ヒーローズアースの海底都市アトランティスへと転送した。


雷紋寺音弥
 こんにちは、マスターの雷紋寺音弥です。

 このシナリオは猟書家の幹部シナリオのため、2章で完結する仕様です。
 アクア・ガールズの手からアトランティスの都市を守り、クリティアスの目論見を阻止して下さい。。

●第一章
 『アクア・ガールズ』との集団戦になります。
 彼女達は汚染の原因でもあり、肉体の一部が海洋生物の姿に変わっています。
 一人でも逃がすと、次の章でクリティアスがパワーアップしてしまいます。

●第二章
 猟書家幹部『クリティアス』との戦いになります。
 前章で一人でもアクア・ガールズを逃がしていた場合、彼女が汚染した水を利用してパワーアップしてしまいます。
 その場合は、何らかの汚染海域を突破しなければ、攻撃することが困難になります。

●オーシャンズ・ガード
 アトランティスを中心に活躍するミュータントヒーローのチームで、『自身の身体部位ひとつを【水中活動を可能にする巨大な泡】に変異させる』というユーベルコードが使えます。
 これにより、水中では環境に関係なく活動可能ですが、それ以外には衝撃波を放つ銃くらいしか武器がなく、オブリビオン相手には力不足です。
 彼らと共闘するか、あるいは猟兵組織『秘密結社スナーク』の一員であると名乗ることで、プレイングボーナスが得られます。
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第1章 集団戦 『『海を統べる者の従者』アクア・ガールズ』

POW   :    アクア・リヴェンジャー
全身を【倒れた仲間の体で構成する水のオーラ】で覆い、共に戦う仲間全員が敵から受けた【戦闘不能者数】の合計に比例し、自身の攻撃回数を増加する。
SPD   :    アクア・ウェポン
装備中のアイテム「【アクア・ウェポン】」の効果・威力・射程を3倍に増幅する。
WIZ   :    アクア・ボール
【周囲の水を集めて作ったアクアボール】を降らせる事で、戦場全体が【水中】と同じ環境に変化する。[水中]に適応した者の行動成功率が上昇する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

オルカ・ディウス
・心情
さて、クリティアスという輩に思う所がない訳ではないが、かつてヴィランに成ったとはいえ我は海底都市ニーラ・カーナの『守護神』なり。我の前で、『海底都市』を滅ぼそうという馬鹿げた真似をするのならば容赦は要るまい?

・戦闘
元よりこの身は【深海適応】を得ている……海中での戦闘なぞむしろ得意分野だ
オーシャンズ・ガードとやらには『秘密結社モナーク』を名乗り、巻き込まれないよう下がることを指示しよう
なに、これから使うユーベルコード『海神乱舞』は敵味方の区別をつけぬ方が派手になるのでな?
アクア・ガールズは【念動力】で動きを封じ、一人たりとも逃さぬようにしよう
では、お仕置きだ

・その他
アドリブ等は大歓迎だ



●海の守護神
 襲撃を受ける海底都市。適応光線の効果を阻害されてしまった今、人々を守れるのは水中で自在に動ける一部のヒーローのみ。
「来るぞ! 迎撃準備だ!」
「くそっ……なんて数だ!!」
 泡の中に入ることで水圧を逃れ、衝撃波銃で応戦するオーシャンズ・ガードの面々。だが、彼らはあくまで自衛の組織。要はガードマンのような存在であり、今回のような大規模戦闘は想定していない。
「あはは! そんな攻撃、今の私達には効かないよ~」
「そ~れ、お返しだ~♪」
 アクア・ガールズ達が軽く水を操作して海流を巻き起こせば、それだけでオーシャンズ・ガード達は渦に飲み込まれ沈んで行く。やはり、圧倒的に攻撃力が足りていない。暴徒鎮圧用の武器では、オブリビオンを撃破するには至らないのだ。
 このままでは、遠からず全滅してしまう。万策尽きたかと思われたが……しかし、天はまだ彼らを見捨ててはいなかった。
「……そこまでだ。これ以上、我の前で好き勝手はさせぬぞ」
 オーシャンズ・ガード達へ止めを刺そうと迫るアクア・ガールズ達の前に現れたのは、オルカ・ディウス(神海戦姫・f16905)だった。
 この深海において、彼女は身一つで動いているが、それも全ては彼女が海の神であるが故のこと。深海への適応力という点では、この中の誰よりも彼女は優れているのだから。
「我は『秘密結社スナーク』の一員だ。ここは我に任せ、汝らは下がれ」
 未だ多数のアクア・ガールズ達が迫る中、オルカはオーシャンズ・ガード達を下がらせるべく告げた。驚くオーシャンズ・ガードの隊員たちだったが、これはオルカの作戦だった。
「なに、心配は要らぬよ。これから使うユーベルコード『海神乱舞』は、敵味方の区別をつけぬ方が派手になるのでな」
 要するに、無差別攻撃を行うから逃げろということだ。これには、オーシャンズ・ガード達も、オルカの言うことを聞いて下がるしかない。そうして、彼らが後退して行く中、オルカは単身アクア・ガールズ達と対峙する。
「さて……クリティアスという輩に思う所がない訳ではないが、かつてヴィランに成ったとはいえ、我は海底都市ニーラ・カーナの『守護神』なり。我の前で、『海底都市』を滅ぼそうという馬鹿げた真似をするのならば容赦は要るまい?」
 神の前では、これ以上の好き勝手はさせない。もはや、自分でも止められないとだけ言って、オルカは巨大化させた杖を振るう。
「アクア・アルタよ、その真なる力を解放せよ」
「えぇっ!? ちょっと、なにそ……きゃぁぁぁっ!!」
 アクア・ガールズ達に反撃させる暇も与えず、オルカの振るった巨大な杖が、刃となって襲い掛かった。たった一撃で大群を薙ぎ払う凄まじい威力。しかし、これはまだほんの小手調べ。
「今のは、ほんの挨拶代わりだ。さあ、続けて行くぞ」
 再び振るわれる巨大な刃。アクア・ガールズ達も手にした武器で応戦するも、それさえも纏めて薙ぎ払われ、オルカまでは届かない。
「こ、これって、ちょっとヤバくない!?」
「こんなの聞いてないよ! お家帰る~!!」
 生き残ったアクア・ガールズ達は、ついに戦いを放棄して逃げ出した。いつもなら、ここでオルカも攻撃の手を止め、彼女達を逃がしてしまうところだったが。
「残念だったな。我の攻撃は、まだ終わってはおらぬぞ?」
 周りに誰も味方がいなければ、当然のことながら巻き込む心配もない。つまり、今のオルカは巨大化させ刃と化した杖を、更に1回ノーリスクで振ることができるわけで。
「では、お仕置きだ」
「ひぃっ! た、助け……きゃぁぁぁぁっ!!」
 止めの一撃が、残るアクア・ガールズ達を全て薙ぎ払い、海の藻屑へと変えて行く。まずは第一波。海底都市への攻撃を見事に阻止し、オルカは一人も残さず敵を殲滅させることに成功した。

大成功 🔵​🔵​🔵​

大空・彼方(サポート)
《アドリブ、連携、苦戦描写、UC詠唱変更、その他何でも歓迎です》
「はじめまして。今回バックアップに回る舞姫です。未熟者ではありますがなんなりとご用命ください。」
UDC組織に所属する新人猟兵。戦闘経験は豊富。
一人称:私
口調:敬語で機械的
性格はクールでマイペース。そしてドがつく程の面倒くさがり。一見、常識人で冷静沈着に見えるが、どこか天然なところがある。獲物は日本刀。
前衛であれば未来視を用いて舞うように敵の攻撃を引き付けながら隙を伺う。
後衛では異界召喚により援護と回復役をこなす。
UCは指定した物をどれでも使用可能。基本的に情報を収集し、慎重に行動。命令や指示には忠実に従い他の猟兵をサポートします。


政木・朱鞠(サポート)
確かに集団相手の対応は厄介だけど悩む時間が勿体ないし、困っている人をほったらかしにしてたら、あっと言う間に未来が過去に喰い潰され無いように、今は目の前のターゲットを倒すことに集中しないとね…。
死ぬこと以外はかすり傷とまでは言わないけど、ここで退くわけには行かないよね。

戦闘
相手は多勢…手数で押し負けないようにしないとね。
武器は拷問具『荊野鎖』をチョイスして、『咎力封じ』を使用して動きを封じて、【鎧砕き】や【鎧無視攻撃】の技能を使い【傷口をえぐる】でダメージを与える戦法を取ろうかな。

アドリブ連帯歓迎



●攻勢に出る時
 海底都市に迫る、異形の徒と化したアクア・ガールズ。
 彼女達を撃退するべく出撃したオーシャンズ・ガードだが、彼らの武器だけでは勝ち目がない。おまけに、猟兵が協力してくれるとはいえ、圧倒的に手数が不足してしまっている。
 この状況を打破するためには、こちらも数を揃えるしかない。そういうわけで、援軍として新たに二人の猟兵が送り込まれて来たのだが。
「はじめまして。今回バックアップに回る舞姫です。未熟者ではありますがなんなりとご用命ください」
 まずは一人目、大空・彼方(眠れる神の巫女・f33087)。彼女の得意とするのは後方支援。故に、これだけでは大量のアクア・ガールズを仕留め切れない。
「援護に感謝します。では、後ろは任せましたよ」
 後ろ盾を得て少しばかり強気になったのか、オーシャンズ・ガードの面々が次々に衝撃波銃を手にして出撃して行く。とはいえ、やはり初戦は専守防衛のヒーローチーム。強化されたオブリビオンの、本気の猛攻には敵わない。
「くそっ! やっぱり駄目か!」
「負傷した者は、無理せずに後退するんだ!」
 先程までの威勢はどこへやら。そんな彼らを見兼ねてか、飛び出したのは政木・朱鞠(狐龍の姫忍・f00521)。
「あの……一人で飛び込むのは、無謀では?」
 咄嗟に彼方が諌めたが、それでも朱鞠は止まらなかった。
「ん~、確かに集団相手の対応は厄介だけど、悩む時間が勿体ないし」
 なにより、この戦いにおいて必要なのは手数、あるいは火力だ。誰も彼もが慎重に立ち回り過ぎた結果、それで各個撃破されては洒落にならない。
 多少の傷など覚悟の上。今は目の前の標的を倒すことだけに集中し、朱鞠は敵の集団へと突っ込んで行く。
「あっ! なんだか、強そうな人が来たわよ!」
「全員、固まって! あいつ、猟兵よ!」
 朱鞠に気付いたアクア・ガールズ達が一斉に彼女へと狙いを定めたが、それは朱鞠にとっても好都合だった。
 水中において、彼女の得意とする炎の技は使えない。ならば、ここは拷問具による攻撃に特化して、全員纏めて動きを封じるまでだ。
「は~い、ごめんね。ちょっとだけ大人しくしておいて♪」
 刺付きの鎖を振るうと当時に、朱鞠は手枷やロープ、そして猿轡までをアクア・ガールズに向けて発射した。鎖の攻撃に気を取られていた彼女達は、その次に放たれた拷問具にまでは対処できず、あっという間に捕まってしまい。
「ん……!? むぐぐぐ……」
「な、なにこれ!? 動けない……!!」
 それどころか、直撃を食らった者はユーベルコードさえ使えなくなっている。こうなれば、後は朱鞠の独壇場。それだけでなく、オーシャンズ・ガード達の力だけでも、アクア・ガールズを倒すことができる。
「はい、お膳立ては終わったわよ。後は、煮るなり焼くなり、お好きにどうぞ♪」
 そう言いながら、自分も刺付き鎖を振るう朱鞠。もはや、完全に一方的な拷問である。あまり気分の良いものではないが、これも海底都市を守るため、致し方あるまい。
「なるほど……守りに徹し過ぎては逃げ場を失うということですね」
 さすがに、こちらが優勢であることを察したのか、彼方も日本刀を抜いてアクア・ガールズの排除に回る。彼女達を一人でも逃がしたら最後、この後に控える猟書家がパワーアップしてしまうので、ここで全て始末せねばならない。
「ひぃぃぃっ! に、逃げろぉぉぉっ!」
「無理! 動けないし! ……って、来たぁぁぁぁっ!!」
 抵抗することもできないアクア・ガールズ達は、完全にパニック状態だった。自慢のアクア・ウェポンも、拘束されていては使えない。そんな彼女達に、彼方の振り降ろした日本刀が、非情にも止めの一撃を食らわせる。
「申し訳ありませんが……あなた達を逃がすわけにはいかないのです」
 これ以上、海は汚染させないし、海底都市も攻撃させない。異形の姿と化した海の乙女を、彼方の振り降ろした鋭い刃が、一刀の下に斬り伏せた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

土御門・泰花
【桔梗】※アドリブ歓迎
「……さて。共に成敗と行きましょうか、ミリアリアさん。」

まずはオーシャンズ・ガードの皆さんに、ミリアリアさんと共にご挨拶に伺います。
「そのような訳で、皆さんのユーベルコードによるお力添えのほど、どうぞよろしくお願い致します。」

お力添え頂けたら、まずは海洋生物の動向を【情報収集】によって慎重に観察し、敵の位置把握に努めます。私も味方には【環境耐性】の【結界術】を施しましょう。

敵を発見したら、UCによる【先制攻撃】を試みます。UC効果の麻痺で敵の動きを妨害しましょう。
逃亡を図る敵には【早業】と【軽業】で【追跡】し、薙刀の一閃により【衝撃波】を放って追撃を。


ミリアリア・アーデルハイム
【桔梗】
土御門さんの手前、両親の知人などに見つからないといいのですが・・・

オーシャンズ・ガードの皆さん、お世話になります
生憎、私達は水中行動が得意ではないので、バブル能力でご一緒させていただけませんか?

海洋生物が逃げて来る方向を見て、敵の位置を捕捉
屏氷万里鏡を巡らせ、味方に環境耐性結界

これ以上の狼藉は赦しません!

土御門さんが黑い蝶を召ばれたら、黄金の剣に神威を込めてUCを発動
土御門さんと入れ替わり、薙刀の斬撃の後ろから雷属性の呪殺弾を放ちます

敵の動きが止まったら、クロウラー式掃除機ローラちゃんの出番です
さあ、遠慮は要りません。残さず食べ尽くしていいですよ(捕食、掃除、浄化、2回攻撃)



●お掃除しちゃいます!
 猟兵達の参戦により、徐々に勢いを取り戻してゆくオーシャンズ・ガード達。
 異業化したアクア・ガールズ達を、完全に倒すまであと少し。
「……さて。共に成敗と行きましょうか、ミリアリアさん」
「ええ。オーシャンズ・ガードの皆さんも、お世話になります」
 土御門・泰花(風待月の菫・f10833)の言葉に頷きながらも、ミリアリア・アーデルハイム(かけだし神姫・f32606)は改めてオーシャンズ・ガードの面々に挨拶をした。
 彼女達は、生身で深海に適応するための術がない。故に、深海での行動はオーシャンズ・ガード達の生み出す泡頼みだ。
「よし、任せてくれ」
「だが……いったい、どうやってあの数を倒すつもりなんだ?」
 とりあえず、泡で身体を包んでくれたオーシャンズ・ガード達だったが、泰花とミリアリアの恰好を見て首を傾げた。
 彼女達は、重火器の類も持っていなければ、身体が巨大なわけでもない。深海に適応していないから、海水を操るような術も持っていないはずなのだが。
「まあ、見ていてください。まずは、二手に分かれるとしましょうか」
 それだけ言って、先行したのは泰花だった。彼女はアクア・ガールズ達の集団が向かっている先に見当をつけると、そこ目掛けて大量の黒揚羽を向かわせたのだ。
「さて、自由に飛びなさい、黒揚羽たち……」
 霊符より呼び出された黒揚羽が、水中を、まるで空中を舞うかの如く泳いでゆく。幻想的だが、同時に異様でもある光景。蝶が海を泳ぐなど、普通ではありえないことなのだが。
「ん……? なに、これ?」
「えぇっ!? なんで、海の中を虫が泳げるわけ!?」
 それだけに、アクア・ガールズ達も驚いて、ただ慌てふためくだけだった。気が付いた時には既に遅し。彼女達は蝶の鱗粉にやられて、まともに動くことさえできなくなってしまった。
「うぐぐ……身体が……痺れ……」
「こ、こうなったら……全部、押し流してやるんだから……」
 中には痙攣しながらも、水の魔術で揚羽蝶を追い払おうとする者もいるが、それでも泰花は全く動じない。水中を自由自在に泳げる以上、あの揚羽蝶は単なる昆虫などではないからだ。
「よ~し……食らえ、アクア・ボール……って、なんで効かないのよ!?」
 水の魔法で蹴散らそうとするも、泰花の蝶は何の影響も受けない。式神に近い存在である揚羽蝶に、泰花が環境への耐性を与える結界術を施しているからだ。
 先程から、揚羽蝶が自由自在に海を泳げるカラクリがこれだった。こうなってしまっては、もはやアクア・ガールズ達に勝ち目はない。
「これ以上の狼藉は赦しません! 覚悟してください!!」
 最後は、ミリアリアが無数の魔法剣を射出して、それによりアクア・ガールズ達を斬り裂いて行く。それでも、中には懸命に逃げようとする者もいるが、今さら逃がすつもりなどない。
「往生際が悪いですね」
「まったくです。一人だって、逃がしませんよ!」
 懸命にもがくアクア・ガールズの後ろから、泰花の振るった薙刀が衝撃波を生む。それに合わせ、ミリアリアも雷弾を放ったところで、それらは全て命中し、逃亡を図る敵をも撃破した。
「片付きましたね。それでは、最後のお掃除です」
 力尽き倒れているアクア・ガールズ達を見て、ミリアリアがなにやら掃除機のようなものを取り出した。無論、それはただの掃除機ではない。オブリビオンを吸い込んでしまう、生きた掃除機なのだから。
「さあ、遠慮は要りません。残さず食べ尽くしていいですよ」
 元より、セイレーンに近い性質を持っていたアクア・ガールズ達。水の身体は吸い込みやすく、彼女達は残らず掃除機の中へと吸い込まれ、二度と再び外に出て来ることはなかった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『クリティアス』

POW   :    深海激怒ティマイオス
【海を汚染した地上文明に対する怒り】の感情を爆発させる事により、感情の強さに比例して、自身の身体サイズと戦闘能力が増大する。
SPD   :    海洋憤懣ヘルモクラテス
自身の【頑健な甲羅】から【大津波と共に汚染に蝕まれた海洋生物たち】を放出し、戦場内全ての【敵を海に沈め、海洋生物以外の水中活動能力】を無力化する。ただし1日にレベル秒以上使用すると死ぬ。
WIZ   :    侵略蔵書「ガベッジ・オーシャン」
【猛毒と化した汚染水を垂れ流す姿】に変身する。変身の度に自身の【体から溢れる汚染廃棄物】の数と身長が2倍になり、負傷が回復する。
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はマローネ・ティーフゼーです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●怒れる大亀
 海洋都市の近海を汚染していた元凶である、アクア・ガールズ達は全て排除された。
 束の間の静寂を取り戻す深海。しかし、これで全て終わったわけではない。むしろ、戦いはここからが本番だ。 
「ゥゥ……ォォ……恨ミ……恨ミ……」
 地の底から響き渡るような憤怒の声。猟兵達の前に現れたのは、深海の水圧を物ともせずに優々と泳ぐ巨大な亀。だが、その穏やかそうな容姿からは想像できない程に、亀は激しい怒りに満ちていた。
「ォォォ……恨ミ、晴ラサデ……オクモノカァァァァッ!!」
 かつて、自分の身体を汚染によって死に至らしめた人間。彼らに対する怒りと汚染による侵食は、大亀の精神さえも蝕んでしまったのだろう。神獣に匹敵する存在でもあった威厳は既になく、ここにいるのは憤怒と怨嗟に支配された、哀れな怪物の成れの果て。
 奇しくも猟書家として蘇った今、大亀の目的は、ただひとつ。海洋都市を汚染しつくすことで自らの痛みを他者にも思い知らせ、それによる恐怖と苦痛から、人々の心に『スナーク』の存在を認識させることだ。
 ここで止めなければ、ヒーローズアースの全ての海は、遠からず汚染され尽くして生物の住めない場所になる。この海に生きる全ての命を守るため、怒れる大亀クリティアスを撃破するのだ!
政木・朱鞠
理不尽な仕打ちに遺恨有るのはわかるから、貴方の悲しみや怒りに寄り添いたい所だけど、破壊行動でしか満たされる事を望まない今は相容れぬ存在同士。
現在を生きる者のワガママかもしれないけど、今は世界を骸の海に沈めないため不安と厄災を撒き散らした敵として貴方を討たせて貰うよ。

戦闘【SPD】
怒りにまかせ暴れられては厄介だし、「咎力封じ」を使用して『クリティアス』の動きを拘束する攻撃していきたいね。
得物は堅い甲殻を越えて急所への【貫通攻撃】を狙って刑場槍『葬栴檀』をチョイスして、【鎧砕き】や【鎧無視攻撃】の技能を使いつつ【傷口をえぐる】【生命力吸収】の合わせで間を置かずダメージを与えたいね。

アドリブ連帯歓迎



●世界の海を守るため
 かつて、海神に匹敵する存在として誕生しながら、汚染によりその命を散らせたクリティアス。だが、猟書家として蘇った今、彼はもはや神でもなければ聖獣でもない。
「憎イ……憎イ……。我ヲ穢シタ……人間ドモ……」
 怨嗟に捉われ、既に自分が何者なのかさえ、クリティアスは分かっていないのかもしれない。そこにあるのは、ただ純粋な怒りのみ。それに従い、世界を汚染させることだけを目的に、残された欠片ばかりの理性を全て使って、猟書家として顕現したというのであれば。
「……理不尽な仕打ちに遺恨有るのはわかるから、貴方の悲しみや怒りに寄り添いたい所だけど……」
 あまりに不憫な巨亀の末路に、政木・朱鞠(狐龍の姫忍・f00521)は同情の念を抱かずにはいられなかった。もっとも、ここでクリティアスを見逃すつもりはない。破壊行動でしか満たされる事を望まない存在となった今、彼女と巨亀は相容れぬ存在同士なのだから。
 ここで戦うことは、現在を生きる者の我儘かもしれない。だが、それでも朱鞠は、一歩も退かずに戦うことを選択した。傲慢だと蔑まれても構わない。今は今は世界を骸の海に沈めないため、不安と厄災を撒き散らす存在を討たねばならない。
「ォォォ……恨ミダ……恨ミダ……」
 朱鞠の姿を捉えたクリティアスの身体が、突如として振動を開始した。まるで、噴火寸前の海底火山のようだ。甲羅から染み出す薄汚い何かを察知して、朱鞠の表情に焦りの色が浮かんだ。
(「拙い……! このままじゃ……」)
 あの甲羅から染み出す物体を、海に撒き散らされては堪らない。敵が増えるのもそうだが、あの物質が津波の如く周囲に放たれれば、その時点で自分はおしまいだ。
 オーシャンズ・ガード達の作った泡によって深海への適応を得ているが、あの汚染物質は、それでさえも無効化してしまうだろう。そうなったが最後、こちらは深海の水圧に耐え切れず圧死するのみ。敵のユーベルコードに使用時間の制限があるとはいえ、一度でも発動させられれば、制限時間内に朱鞠を殺すには十分だ。
「そうはさせないよ! これで……!!」
 全ての汚染物質が放たれるよりも先に、朱鞠は手枷と猿轡、そして拘束ロープをクリティアス目掛けて同時に放った。本来なら人間に対して使う拷問具だが、今回は巨亀のサイズに合わせた特注仕様だ。両手を拘束してしまえば敵は上手く泳ぐこともできず、口を塞いでしまえば噛みつきによる攻撃も行えない。
「よし、決まった! 後は……って、ちょっと!! 大人しくしなさいよ!!」
 だが、クリティアスも必死に抵抗し、ロープを握る朱鞠のことを振り回す。ユーベルコードを封じたとはいえ、あの巨体で暴れ回られれば、いずれはこちらが振り切られる。
 その前に、なんとしても一発は攻撃をお見舞いしなければ。ユーベルコードを封じただけでは、当然ながら巨亀は止まらない。ロープを手繰り寄せるようにして、朱鞠は自分の身体の方を巨亀に近づけて行くと、暴れる巨体の上に槍を持って飛び乗った。
「どんなに堅い甲羅に守られていても、中は柔らかくて無防備なはずよね!」
 狙うは、甲羅の中に隠された急所のみ。力のままに槍先を突き立てれば、それは堅牢な甲羅と甲羅の隙間を割るようにして突き刺さり、クリティアスの体内を激しく抉った。
「……ッ!!!!!」
 口枷のため、叫ぶこともできないまま、巨亀の身体が深海へと沈む。必死に朱鞠を振り落とそうとするが、その間にも傷口からは、命の源たる力が吸われて行く。
 やがて、槍の先が甲羅から抜けたところで、クリティアスは強引に拘束を引きちぎった。だが、それまでに受けた傷は決して浅くなく、巨亀はかなりの体力を奪われ、激しく消耗してしまっていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ロザリア・ムーンドロップ(サポート)
グリモア猟兵として猟書家事件を追っていることもあり、自身も何か手伝いができないかと考えています。

「この事件を解決すれば、また一歩世界の平和に近づきますね!」
「せっかく取り戻した平和を脅かすなんて許せません!」

UCは全て設定しています。
技能・装備はご自由に。

基本的に頑張り屋。戦闘スタイルは魔法をメインに使いますが「困った時は殴ればOK」とも思ってます。
なので接近戦も案外こなすオールラウンダー。

ぷるぷるしたもの(スライムとか)はとても興味を示します。
葛藤しながらも事件解決のために我慢して攻撃するでしょう。
ただしエロ・グロ系はNGで。

戦後依頼でも書けると思ったら書いていいです。


オルカ・ディウス
・心情
死してなお、憎悪にまみれるとは……哀れだな
だが、貴様の思う通りにはさせぬとも

・戦闘
【深海適応】はそのままに、ユーベルコード「スーパー・ジャスティス」で迎え撃つ
海底都市を守ろうという『意思の力』……甘くみるなよ!?
【念動力】で拳の周囲を固め、その甲羅砕いてやろう!

・その他
アドリブ等は大歓迎だ



●怒りと正義と
 怒れる巨亀、クリティアス。その強大なる存在は、人の身で挑むにはあまりに無謀過ぎるもの。
 生ける浮島。あるいは、移動する天然の要塞と言った方が正しいのかもしれない。だが、人ではなく神であるオルカ・ディウス(神海戦姫・f16905)にとっては、その程度では退く理由にならない。
「死してなお、憎悪にまみれるとは……哀れだな。だが、貴様の思う通りにはさせぬとも」
 思えば、自分もかつては海を汚す人間達に怒りを覚え、彼らと敵対していたこともあった。そういう意味では、クリティアスの怒りも理解できないわけではないが……その矛先を当事者だけでなく、同じ海に生きる者達にまで向けるとなれば、放っておける事態でもない。
「ォォォ……全テヲ……全テヲ、我ト同ジ存在ニ……」
 怒りと汚染で狂った亀は、もはや何を守り誰に怒りをぶつけるべきなのかさえ、区別がついていないのだろう。あるいは、己の目的のためならば、同胞でさえも手に掛けることを、何ら躊躇わない外道と化したか。
「これ以上は、見るに堪えんな。だが、意思を力に変える術であれば、我も負けるつもりはない」
 全身を黄金のオーラで覆い、オルカは一直線にクリティアスへと向かって行く。元より、深海への高い適応を持つ彼女には援護など不要。そのまま、意思の力を破壊の力へと変換し、念で固めた拳を敵の甲羅に叩きつけ。
「海底都市を守ろうという『意思の力』……甘くみるなよ!?」
 強引にねじ込み、内部まで粉砕してやろうと考えたが……残念ながら、少しばかり甘かった。
「グォォ……ァァァ……滅ビヨ……滅ビヨ……滅ビヨォォォォォッ!!」
 怒りに任せて咆哮を上げれば、その度にクリティアスの身体がより巨大に、より強靭なものに変わって行く。海を汚した人間達への怒り。その意思の力を糧に、クリティアスは理論上、無限に巨大化できるのだ。
 それはまさしく、意思と意思のぶつかり合い。都市を守らんとするオルカと、全てを飲み込まんとするクリティアス。互いに力を爆発させるも、決定打には至らない。
 このまま戦い続ければ、やがては意思の弱い方が折れる形で決着をつけることは可能だろう。だが、そうなるまでに掛かる時間を考えると、その間にこちらが倒されないとも限らない。
 神話の世界にしかない千日戦争。正に、そのような様相を示さんばかりの戦いになったが、その拮抗を破ったのは一筋の月の光だった。
「魔力全開! これが私の月『魔砲』です!」
 手にした武器に集約させた月の魔力を、躊躇うことなく放つロザリア・ムーンドロップ(薔薇十字と月夜の雫・f00270)。グリモア猟兵としても活躍する彼女にとって、どのような敵であれ、猟書家は倒すべき存在だ。
「ゥゥゥ……オノレ……オノレェェェ……」
 ロザリアに攻撃されたことで、更に怒りを爆発させて巨大化せんとするクリティアスだったが、これ以上は好きになどさせない。魔力砲の直撃を食らった際に生じた亀裂。そこを目掛けてオルカが拳を繰り出せば、痛烈な一撃は今度こそ巨亀の巨体を大きく揺らし。
「ギァァァァァァッ!!」
 甲殻が砕かれると共に、縮みながら沈んでゆく巨亀の身体。互いに海を守りたいという意思は同じなれど、その方法を誤り、他者への犠牲を強いることさえ構わなくなってしまったことが、オルカとクリティアスの決定的な違いだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ミリアリア・アーデルハイム
【桔梗】
前回に引き続き味方への環境耐性結界を維持

海の汚染を最も嫌っていた方が、オブリビオンに化身され自ら汚染物質を撒き散らす身と成り果てていらっしゃるとは、お労しい事です。

それは本来のクリティアスさんの望みでは無い筈
であれば、私も身命を賭してお止め致しましょう。

屏氷万里鏡に身を映し(フェイント、残像、不意打ち)
ユーベルコードケージを掲げUC発動(全力魔法、祈り、威厳)

ケージが生命を喰らうのを感じながら
土御門さん、いえ、泰花さん!お願いします!!

交戦が済めば付近の海を浄化して回ります。

オーシャンズ・ガードの皆さん、ご協力ありがとうございました。
泰花さんも、一緒に戦って下さってありがとう・・・。


土御門・泰花
【桔梗】
哀れですね……。せめて、私たちが滅ぼすことでその激情から解放して差し上げましょう。

ミリアリアさんと共に、前章同様、環境耐性結界を維持。
敵の攻撃は第六感を研ぎ澄ませて見切り、早業と軽業によって式神または薙刀にてカウンター攻撃。
ミリアリアさんの声掛けには即刻応じ、敵へすかさずUCを発動。(早業)

発動の刹那、技を伝授してくれた方が脳裏を過ぎる。これは未だ練度(Lv)の低い頃に初めて他人から、それも憧れの御仁から教わった技。

(ああ、お慕い申し上げております……)

交戦完了後はミリアリアさんと付近の海を浄化。
また、オーシャンズ・ガードの皆さんにはお礼を。

「ふふ。こちらこそです、ミリアリアさん。」



●清浄なる海のために
 猟兵達の激しい攻撃を前に、クリティアスはついに深海へと沈んだ。
 だが、それでも怒れる巨亀は止まらない。もはや、浮上するだけの力は残されていないが、それでも彼の怒りは決して消えず、理不尽にもその矛先を平和な海底都市へと向け続ける。
「海の汚染を最も嫌っていた方が、オブリビオンに化身され、自ら汚染物質を撒き散らす身と成り果てていらっしゃるとは……」
「哀れですね……。せめて、私たちが滅ぼすことで、その激情から解放して差し上げましょう」
 色々な意味で狂ってしまったクリティアスの姿に同情しつつも、ミリアリア・アーデルハイム(かけだし神姫・f32606)と土御門・泰花(風待月の菫・f10833)は覚悟を決めた。
 クリティアスを哀れんだところで、彼の怒りは収まらない。人にア男子、世界を滅ぼさんとする存在になった以上、その恨みと激情を浄化するには、彼を倒す以外に方法はない。
「ゥゥ……ォォォ……恨ミ……コノ恨ミ、晴ラサデ、オクモノカァァァァッ!!」
 怒号と共に、クリティアスの身体から様々な汚染物質が溢れ出した。それは瞬く間に周囲の海域を侵食し、おまけに彼の体躯を更に巨大化させながら、負傷まで回復させている。
「くっ……! 凄まじい数の汚染物質ですね」
 深海を灰色に染める汚泥と油に、泰花が思わず口元を押さえた。
 オーシャンズ・ガード達の作り出した泡の中にいるとはいえ、まさか臭いまで直に漂って来るとは。おまけに、あれは単なるゴミなどではない。重金属、放射性廃棄物、そして流出した原油まで混ざり合った、あらゆる生物の命を奪う猛毒のヘドロだ。
「これでは迂闊に近づけ……いえ、それでも、近づかなければなりませんね」
 それでも、ミリアリアは覚悟を決めて、敢えて汚泥の中へと飛び込んだ。
 彼女のユーベルコードは、炎の力を要するもの。故に、水中では満足な効果を発揮しない。これを効果的に用いるには、どうしても相手に可能な限り接近した上で、オーシャンズ・ガード達の放つ泡で敵諸共包み込んでもらう必要がある。
 汚泥の中に突っ込めば、いかに泡の中にいるとはいえ、毒素による侵食は免れない。それでも、ミリアリアは構わず突撃した。海を汚し、海底都市を汚染することで人々に恐怖を与えること。それは、本来のクリティアスが望んだことではないはずだ。だからこそ、自身もまた身命を賭して、止めねばならぬと思っていたから。
「私が結界を張ります。その隙に……!」
「助かります、土御門さん!」
 泰花の結界が毒素を阻んでいる間に、クリティアスへと迫るミリアリア。そのまま、巨大な甲羅の上に貼り付くと、ここぞとばかりにオーシャンズ・ガードの面々に向かって叫んだ。
「今です! 私と敵を、泡で包んで下さい!」
「ああ、任せておけ!!」
 ありったけの力を振り絞り、泡を発射するオーシャンズ・ガード達。彼らの泡が一つに集まり、それがクリティアスの全身を覆ったところで……ミリアリアは、いよいよ切り札を発動させた。
「生命に仇なす者よ 汝等こそ炉の贄とするに相応しき」
 ケージを掲げて叫べば、そこから放たれるのは炎の鎖。それは毒素を含んだ汚泥を焼き払い、クリティアスの巨体を締め上げると、汚泥の生成さえも阻害して行く。
「土御門さん、いえ、泰花さん! お願いします!!」
「承知しました。――祓い、浄めます!」
 炎の鎖が動きを封じたところで、ミリアリアの言葉に泰花も答える。清浄な気を纏った薙刀を振り降ろせば、刹那の時に脳裏を過るのは、この技を教えてくれた憧れの御仁。
(「ああ、お慕い申し上げております……」)
 自分が始めて、憧れの相手から教えられた技。それを使って負けるはずがないし、負けることは許されない。薙刀の一撃だけでは、当然のことながらクリティアスの命を奪うには足りないが、しかし彼の者が身体の中に溜めこんだ、汚染物質を浄化してしまえば。
「ァ……ァァ……コレ、ハ……」
 周囲の汚泥が消滅して行くのに伴い、クリティアスの身体もまた、周囲の海に溶けるようにして消えて行く。汚染により蝕まれ尽くした彼の肉体。それはもはや、汚染物質そのものといっても過言ではなく、故に浄化されれば問答無用で消滅してしまうのだ。
「ワ……我ガ……消エル……。怒リモ……恨ミモ……消エテ行ク……」
 清浄なる光の中に消えて行くクリティアス。だが、その表情はどこか満足そうだった。その身に溜めた汚染物質が消えたことで、彼の中に溜まっていた恨みや怒りも消滅し、最後は海の神として安らかに逝けたのだろうか。
「オーシャンズ・ガードの皆さん、ご協力ありがとうございました。泰花さんも、一緒に戦って下さってありがとう……」
「ふふ。こちらこそです、ミリアリアさん」
 最後に、二人はオーシャンズ・ガードの面々に礼を述べ、海底都市を後にした。
 願わくは、クリティアスの魂が安らかに眠らんことを。猟書家である以上、再びオブリビオンとして猟兵達の前に姿を現すこともあるかもしれないが、いずれは望まぬ輪廻の鎖から解き放たれ、安息の中に身を置ける日が来ることを祈って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年06月17日


挿絵イラスト