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大祓百鬼夜行⑨〜月夜に首が宙を舞い

#カクリヨファンタズム #大祓百鬼夜行

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#大祓百鬼夜行


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 カクリヨの竹林輝く時、光るかぐやが生れ出るという噂は本当の事だった、かぐや姫ってそんなに大量に生まれるのかって?
 実際生まれてるんだから諦めてください、はっきりいってカクリヨファンタズムのとんでもさは人間界の常識になど囚われないのだ。
「さぁっ、かぐや姫達……オレの命令ちゃんと聞いて悪さしまくるんだよっ!」
 生まれたばかりの彼女達にそう強く断言し無理やり従わせるヂュラハン少女、己の頭を抱えながらテキパキとその指示は伝えられていく。
『きゃっきゃ、きゃっきゃ♪』
「あっ、こらオレの頭で遊ぶな……ってこら何勝手に導火線までつけて、っておいいいいいっ!?」
 生まれたてで悪戯大好きな“かぐや姫達”にまともな命令が通じず自分の頭でボール遊びを始められてしまいデュラハンはその場で必死に取り戻そうと大奮闘。
 だが華麗なボールワークで次々とパスを続けられあっという間に目が回ってその場に倒れこむ。
 妖怪「小玉鼠」の骸魂に飲み込まれて頭が爆弾にされているので爆破すればまた複製できるのだが“かぐや姫達”のノリに引っ張られそこを失念しているうっかりぶり。
 どうやら勝利の鍵はそこにあるのかもしれない……。

●グリモアベース
「竹の中からかぐや姫が生まれるって言うお話はしてましたが、こう毎日毎日生まれるものだなんてさすがに想像つきませんよね~」
 絵本を机の上に置きグリモア猟兵の村雨・ベルは説明を始める事にした、どうやらカクリヨファンタズムでは毎日のように竹林は輝くものというだけは元からのことらしい。
 だが今は毎夜のように“かぐや姫達”が生まれて悪戯放題、それを骸魂に飲み込まれオブリビオンと化した妖怪が指揮して攻めてくる……というのが普通なのだが。
「まだ生まれたてで言う事聞かないかぐや姫達に自分の頭を玩具にされてデュラハンが大騒ぎしているようですね~」
 ノリと勢いだけでこうなっているだけで本来はもっとシリアスでしかも強力な力を持つ妖怪なのだという。
「憑依した骸魂のために頭が爆弾になっているうえに爆発するとすぐに頭を複製して何事も無かったかのように戦い続ける……これが本来のこの妖怪の力です。ですが今はボール遊びに頭を使われていてそっちには気が回らないようですね~」
 ……なので、とベルはここからが本題だとばかりに話を続けていく。
「複製してくる大量の頭(爆弾)は蹴散らしても、あえて本物は最後まで放置しておくことでデュラハンを退治しやすくなるのではと思うのです」
 これはかぐや姫達の悪戯で動転している今だからこその攻略法、次に同じ機会があるとは限らないので注意が必要だ。
 戦場は光り輝く竹林、敵はデュラハンとボール遊び(意味深)に夢中なかぐや姫達、あとはどう闘うのかは猟兵次第……ここからは知恵と勇気の見せ所だ。
 それを確認しベルは転送の準備へと入る、賑やかがまばゆい竹林の戦場へと。


轟天
 これは1章完結の戦争シナリオです。
 カクリヨファンタズムの光り輝く竹林で大騒ぎの大決戦、サクっとやっちゃいましょう。

 大祓百鬼夜行に関するシナリオでは完結優先で最小人数を採用予定です。
 先は長いと思いますので頑張りましょう。

●プレイングボーナス
 かぐや姫の大群に対処する。
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第1章 ボス戦 『デュラハン小玉鼠』

POW   :    大爆破
技能名「【爆撃 】」の技能レベルを「自分のレベル×10」に変更して使用する。
SPD   :    多爆破
自身が装備する【爆弾と化した自身の頭部 】をレベル×1個複製し、念力で全てばらばらに操作する。
WIZ   :    誘爆破
攻撃が命中した対象に【爆弾と化した自身の頭部 】を付与し、レベルm半径内に対象がいる間、【他の頭部達が集まってきて誘爆】による追加攻撃を与え続ける。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はピオネルスカヤ・リャザノフです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

秋葉・亜依
「なんですか、この大量のかぐや姫……?
あっ、こら、いたずらしないでくださいーっ!?」
『亜依、遊んでいないでデュラハンを倒しますよ』

かぐや姫にスカートを捲られつつも、スマホを構えてデュラハンと対峙しましょう。
デュラハンもかぐや姫に翻弄されている今がチャンスです!

「この光り輝く竹林、利用させていただきます!
対象への電脳リンクを確立します」

【ハッキング・プログラム】で竹を操作してデュラハンを抑えつけましょう!
動きさえ封じてしまえば!

「って、きゃああっ!?」

操作していた竹の一部が暴走して私の身体まで拘束してきて!?
抵抗できなくなったところを……

「ちょっと、かぐや姫たち、そんないたずらしちゃだめぇっ!」




 カクリヨの竹林は今日も大騒ぎ、それというのも新たな犠牲者……もといお客様がやってきて生まれたばかりのかぐや姫達の相手をしてくれているからだ。
「なんですかこの大量のかぐや姫はー!?」
『こら、亜依、遊んでないでデュラハンを倒すますよ』
 スカートをめくられるのを諦め悪く抵抗しながら秋葉・亜依(電脳の天使・f33106)はデュラハンと対峙しようとしていた。
「きゃっ、パンツ下ろすのはやめてくださいい!?」
「ほわっ、人の頭を誰だか知らない奴に投げつけるなー!」
 困る亜依、頭を投げつけられ亜依に一直線のデュラハンの首。
 どっちが不幸かと言われると何とも何とも……。

 だがこのままセクハラに負けている場合ではない、亜依はこの竹林を利用して戦うつもりだった、これさえ電脳ハックしてしまえば……。
「対象への電脳リンク確立。強制制御プログラム起動。制御権を奪取します」
 亜依の電脳プログラムが竹林を操作しデュラハンの身体へと巻き付き始めた、これで勝てる……まさかの初手で王手というやつだろうか。
「ふぐぐぐっ、なんだここは生暖かいぞ!」
「きゃっ、きゃぁ……スカートの中でモゴモグ言わないでくださあああい!?」
 ヂュラハンの首が亜依のスカートの中でもぞもぞ動いている、息が吹きかかってこれはちょっといけない気分。
 慌てて振り払おうとして頭に手を当て思い切り引っ張ってみた。
 ペロン
「あっ」
「あっ」
 互いにとても気まずい顔のまま視線を合わせる事になってしまった、何を舐められたのか……それはあえてここで語るまい。
 だが亜依はそのせいで耳まで真っ赤になり大慌て、もちろんそんな感じで電脳プログラムがまともにコントロールできているはずはなく……。
「きゃぁ、なんで私まで!?」
「おい、コラ、はなせっはなせったら!」
 捕まった二人、そこへ悪戯好きのかぐや姫達が飛び掛かりあっという間に色々剥ぎ取られていく二人。
 着衣が鎧がそして下着が脱がされ……竹林に悲し気な声が静かに響いていく……。

「ううっ、しくしく」
「くっ、屈辱だ……」
 何故か全裸で互いにガードしあうデュラハンと亜依、同じように酷い目に合って友情めいたものまで湧いてきた。
 静かに頷き合うと小指同士を絡ませ指切りげんまん嘘付いたら針千本のーます。
「私たちはここで出会わなかった、いいね?」
「は、はい! 互いに上手く急場をしのげた……ということで一つ」
 完璧な勝利だったと報告しに二人はその場で別れることにした、なんだろう……これでいいん、だよね???

大成功 🔵​🔵​🔵​

夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎

■行動
こ、これは、デュラハンさんも困ったでしょうねぇ。
とは言え、利用させて頂くわけですが。

取り敢えず、かぐや姫さん達が「ボール遊び(意味深)」に飽きる前に、速攻を仕掛けておくのが良さそうですぅ。
『FBS』を四肢に嵌め飛行し【耀衣舞】を発動、残る『F●S』各種を『光の結界』へのエネルギー供給へ回して[結界術]も重ね強化、『光速の突撃』を行いますねぇ。
『爆破』に対しても、目が回っている状態であれば狙いは付け辛く、『光速の突撃』を障害物の無い『上』への退避に使えば軽減は可能、或る程度弱まれば『光の結界』で防げますぅ。
上から体重をかけての[重量攻撃]も加え、確実に削って参りますねぇ。




 夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)が現場についた時点で竹林では大バレーボール大会が行われていた。
 わかっているな? ボールはお前(デュラハン)な!
 かぐや姫達が投げ続けるボール(頭)はとっくの昔に目を回してグルグルお目目、身体もそれに合わせてグロッキー状態のようである。
「こ、これは困っておられますよねぇ」
 さすがに同情は禁じ得ないが今回はこの間に一方的に責めるのがるこるのお仕事なのだ、おっと攻めるですよ攻める。
 なんだかイジメみたいな言い回しはよくありませんね!

「大いなる豊饒の女神の象徴せし欠片、その衣を纏いて舞を捧げましょう」
 各武装のエエルギーを全てこちらへと回しるこるの光の結界は今ここに新たなるステージへと進化することとなった。
 光の結界でかぐや姫達とデュラハンは一定範囲内でしか動けずそしてそこに跳び込めば回避するのは用意ではない狭さ。
「ここは同情なんかしたら失礼にあたるのですぅー!」
 るこる渾身の光速アタック、その質量が、その弾力が一気にデュラハンへと襲い掛かり決まり手は乳房で押し潰すこの世のものとは思えない天国な重み。
 さらには体勢を入れ替えてのヒップアタック、これはひどい……まさに容赦の無い肉体を活かした必殺技の数々。
「くっそ……どこからきたぁ?」
 デュラハンが手を翳すと適当な空間が突然大爆発、だが狙いが適当すぎて誰にも当たっていないのが
致命的。
「てぇーい!」
 ボール遊びでポーンと飛んだデュラハンの頭を胸元の谷間に埋めて脅威の窒息攻撃まで加えればこれはなかなかの天国と地獄。
 顔を真っ赤や真っ青に交互に変化させデュラハンは追い詰められていく、それはあまりにも酷い勝負であり……かぐや姫達はそれを見てさらにキャッキャと跳び跳ね悦ぶのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

鳳凰院・ひりょ
アドリブ歓迎
WIZ
かぐや姫の大群とかカクリヨも空前のベビーラッシュ、か?(違

おぉ、これはまた…楽しい、もとい、酷い光景になっているもんだ
…、よし、さらに拍車をかけてみよう
かぐや姫さん達~、飴ちゃんあげよう!
とりあえず手隙のかぐや姫さん達に手持ちの飴を配る
あのボールでより激しく遊んじゃってくれるかな?
そうしたらもっと飴ちゃんあげるよ!
ボール遊びに加わるかぐや姫の数を増やしつつデュラハンを更に翻弄

飴を食べたかぐや姫達に疑似精霊の加護の付与を掛けボール遊びにさらに拍車を掛けさせる

爆発物は危険なので【結界術】で生成した結界の中へ放り込み被弾軽減

後は無防備な体の方へ【破魔】付与の攻撃で畳みかけよう




(ほう、かぐや姫の大群(?)とか、カクリヨも空前のベビーラッシュかっ!)
 出だしから心の中でそう叫び自らネタキャラへと堕ちていく鳳凰院・ひりょ(天然系精霊術使いの腹ぺこ聖者・f27864)。
 知らないよーネタキャラに堕ちると扱いがぞんざいになるともっぱらの噂です。

「そーれー」
「とーす!」
「ぱーす」
「あたーっく!」
「ひゃあああ、やぁぁめめめてぇぇぇっ」
 かぐや姫達に完全にバレーボール状態で飛ばされ続けるデュラハン娘の頭部、もうあれは完全に目が回っていて戦闘不能といっていいのではなかろうか?
(こ、これは楽しい!いや……酷い光景になってるもんだな)
 ならばさらに拍車をかけていくのがひりょの流儀、やはりというかネタだろうが何だろうが前のめりで行くしかない。
「かぐや姫さん達~、飴ちゃんあげる飴ちゃん」
 どこの関西のおばちゃんだろうか? まぁそんなノリで飴玉を配りさらにかぐや姫を集め始めていく。
 これはひどい……デュラハン娘は頭部だけで片隅で思い切り吐いてるけど、そっちは放置ですかそうですか。
「よーっし、俺も混ぜてくれたら嬉しいな!」
「いいよー雨ちゃんくれたおぢちゃん!」
 ピキッ
 子供言うことですからね? 怒らないでね? 肩を震わせるのやめてあげようね。
 そんな怒りはボールにされたデュラハン娘えと向けられる、頭を手に取ってじーっと見つめるとプンスカ怒って猛烈抗議。
「ちょっと! もうちょっと真面目にね、戦わせてよ! このままだとオレなんかすっごく悲しいから!」
「俺もそう思うんだが、自由にしたら思いっきり爆破とかしちゃう……よね?」
 もっともな質問にデュラハン娘はいい笑顔でもちろんだと即答だ。
「はーい、いっくぞー」
「こーらー、人の話聞いてたか―くっそー!?」
 即座に頭部をかぐや姫達にパスしてひりょはこの妖怪はやっぱりここで倒そうと結界を張り倒す準備を始めることにした。
 爆発する頭はしばらくかぐや姫達が苛めてくれてるので、今のうちに身体のほうをやつつけよう。
 そう悪戯するのではない、これは妖怪退治なのだと破魔の力をこめて近づいていく。
「こらー、オレの身体になにするかーっ、やーめーてー!?」
 デュラハン娘の哀しい叫びが竹林に響き渡ったのでした……まる。

大成功 🔵​🔵​🔵​

青葉・まどか
量産型かぐや姫に弄ばれるデュラハン。
あっちへコロコロ、こっちへコロコロ。
頭をボールの様にされているけれど、楽しそうで何よりです。
おもしれー女。

出来れば延々と鑑賞していたいけど、そうもいかない。
本来なら大量のかぐや姫の対処に手間取るけど、幸いデュラハンと遊ぶのに夢中になっている。
このチャンスを逃さないよ!

『光学迷彩・透明』発動。
姿を消して【目立たない】状態でデュラハンに近づいて、【不意打ち】を仕掛けるよ。

シリアス状態ならともかく、かぐや姫と戯れている近所のおねえちゃんモードなら仕留められるはず。




 ポーン、右へ飛んでいく頭部、ばしっ、左へ飛んでいく頭部。
 すでにグロッキー状態のデュラハン娘、まともに戦ったらきっとシリアスでそれはそれはもうかっこいいはずだったのにどうしてこうなったのか?
 そんな光景を眼鏡を輝かせながら見物していた青葉・まどか(玄鳥・f06729)の口から出た感想はまさに辛辣の一言。
「おもしれー女」
 まどかちゃん、普段ヤラれる側なのでたまに自分よりひどい犠牲者見てるとこうなっちゃいます。

「ふう、やれやれ……このまま鑑賞していたいけれどそうもいきかないんだよ」
 首を振りながらやれやれと肩を竦めると同時に何とまどかの姿が周囲の景色に溶け込んで見えなくなっていった。
 光学迷彩が発動し誰にも気づかれる事無く竹林の片隅で目を回して転がっているデュラハン娘の身体を発見。
 さっそく鎧を剥ぎ取って手足を縛りつけることに成功してしまう、やはりそうだ……シリアスモードならともかく今の彼女は子供に遊ばれる近所のおねーさん状態。
 そして今目の前にいるのは下着姿にまで脱がされた首の無い無力な妖怪少女にすぎないのだ。
「ちょっ、ソコ、オレが見てない間に何を~~!?」
「ふっ、すでに不意を打ち終わった私に不可能は無いんだよ!」
 後ろから抱き着いてまどかの手が伸びた先はデュラハン娘の腋の下、コチョコチョとさっそくくすぐってみればかぐや姫達相手に遊ばれている頭部が大声で笑い転げてしまう。
「あははははは、やめっやめてぇっ、くすぐったい……くすぐったいってば」
「いーえー、やめないんだよ、ここでトドメを刺してあげるから!」
 まどかのフィンガーテクで笑いの限界を越えたデュラハン娘、ビクビクと痙攣しそして何とその身体が消滅を始めた……。

 やってしまった……まさかのトドメ技は『くすぐり地獄』、これはデュラハン娘も成仏不可能……あまりにもあっけない幕切れにかぐや姫達は面白くないとそのまま何処かへと散らばっていった。
 何だろうか……これが完全勝利の味、まどかはそれを噛み締めつつそっと天を見上げ心に誓った。
(うん……あんな最後だけは私、ならないように気を付けるだよ)
 最後の最後までこれはひどい……。

 こうして竹林の平和は守られたのだ!

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年05月12日


挿絵イラスト