大祓百鬼夜行⑩〜星詠みの金平糖
●未来でお待ちしています。お客様。
そこは夜なのか。あなたは濃紺の闇を歩き出す。
妙に現実感のないこれは夢だろうか。
シャラリ、シャラリ。
耳を擽るような音が聞こえて、目の前には一つの屋台がある。
「いらっしゃいませ」
そこに居るのは、星を散りばめたような姿をした女妖怪だろう。
牛の如き角をはやした頭に、長い髪を顔の半分に垂らして片目だけを覗かせる。
その足から下はドレスばかりがひろがって、長い裾の中は煌々と輝く星の海。
「ここに居れば会えると識っていました。私は未来を読む妖怪なのです」
女妖怪が屋台に設えたガラスケースを指し示す。
キラキラとしたそれはケースいっぱいの金平糖。
色とりどり、不思議に瞬き輝く砂糖菓子は甘い香りを漂わせている。
「星のようでしょう」
フ。と女妖怪がわらう。
「ひと粒ひと粒、ちがう味がするのですよ」
果物の味、花の香や、コーヒーやワインの味がするもの。
川のせせらぎや鳥の声が聞こえてくる不思議なもの。
「未来のひとかけら、と私共は楽しんでおりました」
甘い砂糖菓子を口の中に転がして味わってもいい。
両の手のひらに掬って飲み干してしまってもいい。
飲み物に混ぜて楽しむのなら、用意もある。
「きっとあなたの望むように私は準備をしています。どうか、好きなように召し上がって」
シャラリ、シャラリ。
金平糖が湧き出すように増えて、ガラスケースを揺らしている。
「これの止め方を、私は忘れてしまった」
際限なくあふれる金平糖は、やがて世界を埋め尽くしてしまうから。
どうか、その前に――……。
●グリモアベース
「予兆を見たかい」
書物の仮面(怪奇録・f22795)が尋ねる。
どれを、いつのと、詳しい内容は特に答えなくてもいい。
本題はこちらだ。
「金平糖売りの妖怪を救ってほしいんだ」
カクリヨファンタズムの戦場で、その妖怪は無限に湧き出す金平糖を売っている。
「彼女はもてなし衝動が大暴走していてね」
ついでに他の力も暴走しているのだ。
無限に増える金平糖もその所為。
「彼女と戦う必要はない。金平糖を食べて、もてなし衝動を満たしてあげれば、彼女も元の妖怪に戻れる」
だから、たくさんもてなされて。
楽しんで食べてあげるといいかもしれないね。
ところで、彼女は元は『件』という妖怪だったという。
そこへ『天津甕星』という星の神の骸魂が混じっているのだが。
未来を読む力は元から彼女に備わったもの。
「その金平糖はね」
未来の一欠片から作られたんだと云うのさ。
だから食べると、様々な味や、音が聞こえることもあるんだとか。
それはもしかしたら君になにかの予兆をもたらすかもね。
「妖怪の屋台だ。そんな事もあるかもしれんよ」
不思議不思議、と仮面が笑う。
「何を味わったとて、気にすることはないさ」
ただの予感と思って飲み込んでしまいなさい。
鍵森
戦争シナリオです。
未来を読む女妖怪さんが猟兵さんをおもてなしします。
●金平糖
屋台で売られている金平糖。
無限に溢れ続けるのでいっぱい食べられます。
砂糖菓子ですが、星のようにキラキラしていたりします。不思議。
食べると様々な味わいがあり、音などが聞こえたりするようです。
それはもしかしたら、あなたの未来に関わる味なのかもしれません。
●プレイングボーナス
屋台グルメを食べまくる(戦わずともダメージを与えられます)。
●採用人数
採用人数が少数になる場合がございます。
早期シナリオ完結を優先させて頂きますことご了承ください。
第1章 ボス戦
『星読みの牛姫』
|
POW : 輝星は瞬き、拳撃が翻り、過去を再現す
【流星に匹敵する速度と衝撃力を秘めた拳撃】が命中した箇所を破壊する。敵が体勢を崩していれば、より致命的な箇所に命中する。
SPD : 星海は拓き、天上へ誘い、現在を侵略す
【追尾能力を備えた流星群】を降らせる事で、戦場全体が【宇宙空間】と同じ環境に変化する。[宇宙空間]に適応した者の行動成功率が上昇する。
WIZ : 星々は巡り、予言を結び、未来に固定す
【体内を巡る星々の動きを読み取る】時間に応じて、攻撃や推理を含めた「次の行動」の成功率を上昇させる。
イラスト:key-chang
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
|
種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠ルゥナ・ユシュトリーチナ」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
灰神楽・綾
【不死蝶】
この世界の夜はもっと賑わっていることが多いのに
ここはとても静かで
何だか異次元にでも迷い込んだような気分
わぁ、こんなにたくさんの金平糖見たの初めて
それはまさに星のよう
これ全部味が違うの?すごい
あれこれ手に取って食べ比べてみる
敢えて何味か聞かずに食べて味当てゲームをしてみたり
この鮮やかな赤は苺味かな?(もぐ
……あ、チェリーだ
梓がコーヒーに金平糖を入れるのを見ていいこと思いついた
お姉さん、俺にはソーダ水くださいな
しゅわしゅわと軽快な音を立てるソーダ水を受け取り
梓の真似をして、その中に金平糖を落としてみる
まるでハーバリウムやジェルキャンドルのようで
キラキラしていてとっても綺麗でしょー?
乱獅子・梓
【不死蝶】
へぇ、金平糖の屋台とは珍しい
あれも食えこれも食えってどんちゃん騒ぎで
もてなしてくれる屋台が多いが
こういう落ち着いた雰囲気の中で食べるのもいいな
子供のようにはしゃぎながら
金平糖を楽しむ綾を微笑ましく見つめつつ
よし、助っ人も呼ぶか
UC発動し、ミニドラゴンたちを召喚
不思議そうに金平糖を見つめてくるドラゴンたちに
それを差し出せば嬉しそうに平らげていく
しかし、色々な味が用意されているとはいえ
口の中が砂糖の甘みでいっぱいになってしまうな…
ブラックコーヒーはあるか?
貰ったら、まずは一口飲んで甘みをリセット
おもむろに、金平糖を数粒コーヒーに浮かべてみる
夜空に浮かぶ星のようだろ、なんてな
妖怪たちの世界の夜ともなれば、騒がしくてにぎやかなもの。
そうした印象を感じていたものだけれど。
ここはとても静かで、夜の帳にそっと包まれているような心地がする。
「何だか異次元にでも迷い込んだような気分」
「そうだな」
灰神楽・綾(廃戦場の揚羽・f02235)の呟きに、乱獅子・梓(白き焔は誰が為に・f25851)も頷いた。
当て所もないのに、二人は自然と同じ場所へと向かう。
辿り着く先は、白々とした明かりを灯した屋台。
「お二人様、ようこそ。お待ちしておりました」
風にのって現れた蝶々のような二人を、店主である女妖怪が微笑んで迎える。
「へぇ、金平糖の屋台とは珍しい」
屋台に備えられたガラスケースには満杯の金平糖。
まるで夜空の星々を集めて詰め入れたような光景だ。
「わぁ、こんなにたくさんの金平糖見たの初めて」
綾はそうっと顔を近づけて、ひと粒ひと粒の煌めきを見詰めた。
どれ一つして同じものはないのだと、そう感じるような輝きがある。
すると店主も、同じようなことを言う。
「これ全部味が違うの? すごい」
感心する様子の綾を、店主の梓と女妖怪は微笑ましく見守っていた。
席に座った二人の前でガラスケースの蓋が開かれて、召し上がれと声をかけられる。
「どれにしよう、好きなの取っていいんだよね」
「無限に湧くらしいからな、気になったのは全部食べていいんじゃないか」
「そっか。じゃあ」
さまよう指先が心の向くままに、金平糖を拾い上げていく。
しばらくそれを眺めていた梓も同じ様に金平糖を選びだした。
どんな味がするのだろう、それは食べてからのお楽しみがいい。
「ねえ。俺、味当てゲームしてみたい」
だから味は内緒にしてて、と店主へお願いすると。
人差し指を唇に当て、彼女は静かに微笑んだ。
「この鮮やかな赤は……苺味かな?」
そう言って最初に口に入れた金平糖を舌の上で転がせば、花の香のような甘さが広がった。
「どうだ?」
「……あ、チェリーだ」
おいしい。と和やかに味わって。
「次は梓の番だよ」
と、手番を向けられた梓の手の上には、氷のような青と火のような赤。
俺もやるのかとそんな事を思いつつも、特に拒むこともなく。
「ソーダと苺、な気がする」
コロンとした二粒を口に放り込んだなら。
キュ、キュ。ガウゥー。
甘えるような小さな鳴き声が聞こえた気がして瞳を瞬く。
それが未来の音だったのか、それとも本物の声だったのか。
どちらにせよ、子供にせがまれた時の親のような笑みが口端に漂った。
「よし、助っ人も呼ぶか」
そう言って召喚された二匹のミニドラゴンは、きょとんとした顔で屋台の淵に座る。お行儀が良い。
なにそれ? と首を伸ばして梓の持つ金平糖を見つめてくるのに笑いかけ。
「ほら、食べてみな」
金平糖を差し出してやれば、二匹は嬉しそうにそれを平らげるのだ。
キュ、キュ。ガウゥー。
「ん。おいしいか、そうか」
さてさて。
色んな味を食べ比べるのは楽しいけれど。
どうしたって口の中には砂糖の甘さがいっぱいになっていく。
「ブラックコーヒーはあるか?」
尋ねた梓へ、店主はほろ苦いコーヒーを用意していた。
こうばしい香りだけでも気分が変わる。一口飲んだだけでも、金平糖が残した甘みがリセットされるようで。
ほう、と一息つく。
あれも食えこれも食え、そんなどんちゃん騒ぎでもてなしてくれる屋台も多いが、こういう落ち着いた雰囲気の中で食べるのもいいな。
そんな思いが浮かんでくる。
静かだけど、窮屈ではなくて。どこか肩の軽くなるような気分だ。
おもむろに。綾はコーヒーのカップへ金平糖を数粒入れてみる。
小さな輝きがブラックコーヒーの上を漂って、揺れた。
「わ、綺麗」
首を傾けるようにカップの中を覗き込んだ綾が声を上げる。
「夜空に浮かぶ星のようだろ」
なんてな、と少しだけ面映いような表情で梓が笑った。
子供のようにはしゃぐ綾の姿を見ながら、その目元はいつだって優しげな色が浮かんでいる。
そんな梓が見せた、ちょっとした遊び心。
いいこと思いついた。と綾も閃く。
「お姉さん、俺にはソーダ水くださいな」
すぐにシュワシュワの透明なソーダを注いだ透明なグラスが置かれる。
グラスの中を彩るように、きれいな色の金平糖を入れていけば。
まるでハーバリウムやジェルキャンドルのような金平糖ソーダの出来上がり。
「キラキラしていてとっても綺麗でしょー?」
「おお、すごいな」
「梓のコーヒーの真似してみた」
屈託のない笑みを交わす二人の声が、星が瞬く夜の中に流れていく。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
臥龍岡・群青
アドリブ連携歓迎
なかなか不思議な光景だな
だが妖怪が己の力で苦しんでいるというのなら助けない理由はない
わしも金平糖、頂いていくぞ
一口食べれば様々な果物の味
リンゴとかミカンとか……ほっこりする感じで美味しいな
なんだか砂糖漬けの果物を食べているかのようだ
飲み物に浮かしてみるのもいいだろうか
ソーダに浮かべるとキラキラ綺麗で
なんだか南国情緒……みたいなものだろうか
そう思うと、ふいに潮の味を感じる
けれどしょっぱくて不快だ、という訳ではない
しょっぱいのに懐かしくて、なんだか不思議な気持ちだ
目を閉じれば海に浮いている心地がする
星空の下でぷかぷかしつつ美味しいものを食べている、そんな気分
心地よいぞ、ありがとうな
いらっしゃいませ。お待ちしておりました、竜の神様。
屋台へ現れた臥龍岡・群青(狂瀾怒濤・f30803)の姿を見て、女妖怪が丁寧に頭を下げる。
「よい、楽にしてくれ」
力も心も暴走しているだろう店主の身を思いやり群青はそう声を掛けた。
一見は落ち着いた振る舞いをしているようにも見えるが、その姿からは客をもてなしたいという想いが強く感じられる。
強すぎるほどだ。
愛しき二つの故郷を救うため、骸魂をあえて喰らった者たち。
助けない理由はない。
「わしも金平糖、頂いていくぞ」
シャラリシャラリ。音を立てて数を増す金平糖を、ガラスケースから掬いあげたなら。まるで星空を掴んだように、手のひらで金平糖は小さな綺羅星の如く輝いている。
「なかなか不思議な光景だな」
夜の中で星を食べるようだと、面白そうに笑う。
ひとまず口に入れた金平糖をその尖った歯で噛み砕けば、リンゴ、ミカン、とあまい果物の味がする。
「……ほっこりする感じで美味しいな」
それは良うございました。と店主が微笑む。
しばし後味を楽しめば果物の香りや味わいが深まるようで。
「なんだか砂糖漬けの果物を食べているかのようだ」
と、群青もくつろいだ様子になる。
カリコリ、良い音をさせて金平糖を食べる内。
ふと口を潤すようなものも欲しくなる。
「これを、飲み物に浮かしてみるのもいいだろうか」
思いついたように口にしてみれば、用意があると店主は応え。
取り出したガラスのグラスに、ソーダ水を注いでいく。
群青は早速、よく冷えたソーダに、紺碧をはじめとした青い金平糖を入れた。さらに赤や黄色を数粒ずつ散らしていけば。
「これは、良いな……」
キラキラ綺麗な金平糖ソーダのできあがり。
トロピカルな色合いが、なんともワクワクさせる。
「南国情緒……みたいなものだろうか」
そんな風に思ったのは、どこかの風景を思い出したからだろうか。
細長い匙でくるりと回してみれば、ソーダの中で泳ぐ金平糖のむれが愛らしい。
ソーダを飲むと、口の中に広がる味わいは予想に反して――あまくない。
ふいに感じたのは、潮の味。
まるで青い海を飲んだようにしょっぱくて、けれど不快だという訳ではない。
しょっぱいのに懐かしくて、なんだか不思議な気持ちだ。
群青は瞼を伏せた。
頬をなぜる風は夜の冷たさを孕んでいたけれど。
それは、どこか体に打ち寄せるさざ波を思わせる。
不思議なことに、まるで広々とした海に浮かんでいるような心地なのだ。
潮の流れに身を任せ、ぷかぷかとしつつ美味しいものを食べている。
そんな、気分だった。
「店主」
目を閉じたまま、群青がつぶやく。
「心地よいぞ、ありがとうな」
優しい感謝の言葉が、店主の苦しみを払う。
けれどなにより群青の喜ぶ姿が、彼女は嬉しいのだった。
大成功
🔵🔵🔵
ティア・メル
【鏡飴】
クロウくん、クロウくん
金平糖だって
いろんな味があるから
甘くないものもあるかもしんないよ
んふふ
未来について何かわかるかもって思うと
どきどきして、そわそわしちゃうね
クロウくんはどんな未来だったら嬉しい?
クロウくんらしいや
優しくてあたたかくて、かっくいーね
ぼく?ぼくは…
独りきりにならない未来なら、なんでも
ふふふーそうだね
クロウくんが居てくれるから、だいじょうぶ
早速金平糖を食べてみよう
んに!しゅわっとしたソーダ味
甘さ控えめだよ
クロウくんも食べられるんじゃないかなあ
クロウくん、あーんっ
きらきら海色に輝く金平糖を
クロウくんの方へと運ぶ
どうかな?
あんまし甘くないのも多いのかもね
いっぱい食べちゃおう!
杜鬼・クロウ
【鏡飴】アドリブ◎
ティア、俺は甘いモンはダメ…
う…無闇に血を流さずとも済むのなら(救う為救う為
ティアに連れられ屋台へ
甘い香りもなく砂糖菓子を見るだけなら好き
花や鳥、貝の形した菓子を観察
星詠みねェ
未来は自ら切り拓いてこそだが気にならないコトもねェ
俺は、戦が無い穏やかなこの世を望む
俺個人は…(言うのを渋り小声
唯一の存在が隣にいて共に歩めるコト、かなァ(選び取れる日は果たして
ティアは?
お前は独りじゃねェよ
俺もいるしな!(自分の胸叩き
…それでも不安か?
ティアが金平糖を食すのを眺め
やっぱ俺は遠慮…ぐ、狡ィよ
仕方ねェな(思い切って一口で
…(未来の味?
まぁまァだな
ンじゃ俺もお返し
ティアへ金平糖を運ぶ
味お任せ
「クロウくん、クロウくん。金平糖だって」
「ティア、俺は甘いモンはダメ……」
袖をちんまり引かれて、杜鬼・クロウ(風雲児・f04599)は首を横に振る。
しかしみなまで言わさぬ勢いで、ティア・メル(きゃんでぃぞるぶ・f26360)も食い下がった。
あのねあのね。大丈夫かもしれない理由があるんだよ。と言葉を継いで。
「いろんな味があるから、甘くないものもあるかもしんないよ」
だから金平糖売りの妖怪さんを助けに行こう。
そんな風に言われたら、断るのは難しい。
「う……。無闇に血を流さずとも済むのなら」
救う為、救う為。と頭の中で念じ、クロウはとうとう頷いたのだった。
クロウの使い魔たる濡羽色の八咫烏に乗って、二人は夜のカクリヨへ降り立つ。
流れ星が降る夜空に満ちた場所に、不思議に瞬き光る金平糖を売る屋台はあった。
ここで売られる砂糖菓子は未来のひとかけらなのだと、妖怪たちは云うらしい。
幻想的な屋台を見て、ティアは瞳を輝かせた。
「綺麗だね、クロウくん」
「ああ、そうだな」
そんな話をしながら歩いていくと、二人の到着を知るように。
「いらっしゃいませ。お待ちしておりました、お客様」
店主である女妖怪が二人を迎え、屋台に設えたガラスケースを手で示した。
未来を読むのだという眼差しが優しく細められて。
「どうぞ、御覧ください。お好きなものを手に取って」
そのように声を掛ける。
「ありがとな、気遣わせちまった」
実のところ砂糖菓子を眺めて見るのは、好きなのだ。
『お食べください』と言われなかったことに、クロウは気づいていた。
だからこそ相手の心遣いを汲んで、一言を添える。
花や鳥、貝といった精巧に作られた砂糖菓子を眺めるクロウの横で。
ティアはさっそく気になった金平糖を選んでいる。
「んふふ」
どれにしようか。
ひと粒ひと粒、どれも違う金平糖。
これは未来のひとかけら、そんな事を聞いてしまうと占いのようで楽しい。
笑みに表情をほころばせて「ねえ、クロウくん」と声を掛ける。
「未来について何かわかるかもって思うと、どきどきして、そわそわしちゃうね」
海の色に似た金平糖をつまみ上げて、首をかしげ。
「クロウくんはどんな未来だったら嬉しい?」
「そうだなァ」
未来を読む、星詠みねェ。未来は自ら切り拓いてこそだが気にならないコトもねェ。
そんな胸の内のまま、クロウは言葉を紡いだ。
「俺は、戦が無い穏やかなこの世を望む」
強く願うように声にした、迷いのない切なる想い。
けれど、それは世界の未来だ。
「俺個人は……」
つい口にしてから、続きを渋るように声が弱まる。
聞かせて、とティアが促すと。顔を伏せながら小さくなった声で。
「唯一の存在が隣にいて共に歩めるコト、かなァ」
迷い、慎重に、そう言った。
選び取れる日は果たして――沸き起こる想いを今は飲み込んで。
「クロウくんらしいや」
穏やかな波音のような声をして、ティアは微笑む。
「優しくてあたたかくて、かっくいーね」
嬉しそうでもあり、しかしほんの僅かに漂う、儚げな気配。
そんな複雑な声音に、クロウも顔を上げる。
「ティアは?」
「ぼく? ぼくは……」
さっきまで、キラキラした未来を思って、どきどきしていたのに。
どうしてだろう。なにも言えない。
喜楽の表情を浮かべながらも、視線はしばし彷徨った。
こくん、と一度喉を鳴らしてからティアは答えを零す。
「ぼくは……独りきりにならない未来なら、なんでも」
「お前は独りじゃねェよ」
間髪をいれずにクロウは自分の胸を叩く。
「俺もいるしな! ……それでも不安か?」
そうやって真っ直ぐな言葉をくれる彼に、ティアはふわりと甘く笑ってみせた。
「ふふふー、そうだね。クロウくんが居てくれるから、だいじょうぶ」
そうして金平糖をひと粒、口に含む。
はたして未来を予感させてくれたのか。
しゅわり、口の中で弾けるのはソーダの味。
「んに!」
「んに?」
「えっとね、ソーダ味だった。甘さ控えめだよ」
んに! ってなったけど美味しかった。
「こういうのなら、クロウくんも食べられるんじゃないかなあ」
だいじょぶだいじょぶ。と近寄れば。
クロウはじりりと思わず後ずさり。
「やっぱ俺は遠慮……「クロウくん、あーんっ」ぐ、狡ィよ」
覚悟を決めて差し出された金平糖を受け取って。
仕方ねェな。とぼやきながらも思い切って口へ放り込む。
とびきり綺麗なきらきら海色に輝く金平糖が口の中で割れたなら。
恐れていたような甘ったるさは、感じない。
代わりにあるのは、瑞々しい花の香り。それはふっと漂い消え去った。
「……」今のが、未来の味なのだろうか。
「どうだった? クロウくん」
「まぁまァだな」
「よかったあ」
やっぱり、あんまし甘くないのも多いのかもね。
クロウが食べられたことを、ティアは喜んでいる。
いっぱい食べちゃおう! と美味しそうに金平糖を食べている姿を眺め。
「ンじゃ俺もお返し」
クロウはたくさんの金平糖から、一番美しく輝いているひと粒を選んだ。
お前の未来が、素敵なものであるように。
甘い蜂蜜色をした金平糖を、その口に食べさせてやろう。
「ふに!」
「ふに?」
またしてもびっくり顔をしたティアと共に首を傾げる。
いまの金平糖がどんな味だったのか、それは彼女にしかわからない。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
南雲・海莉
すごい、カラフルでかわいい!
(大粒の金平糖を「夢かわいい」配色で大きな瓶に詰めてもらい)
わ、こんな大きな金平糖は初めて!
苺にキウイ、ソーダ…どれも本物の美味しいところを詰め込んであるみたい!
(ひたすらいっぱい食べてから
お水で一息吐いて)
…義兄さんが紅茶を淹れてくれた時、
お砂糖代わりに金平糖を用意してくれたの
それはちっちゃくて甘いだけの物だったけれど
カップに流れ星を降らせているみたいでワクワクしたわ
だからお店のことを聞いた時、懐かしくて、嬉しかったの
(差し出された夕焼け色の金平糖を一口
アールグレイ紅茶の風味に混じる、呼び声)
…今、声がした
懐かしくて、優しくて、記憶より少しだけ大人びた義兄さんの…
それはまるで宝石箱のようだった。
不思議に瞬き輝く金平糖、ひと粒ひと粒ちがう色、きれいな色。
「すごい、カラフルでかわいい!」
金平糖に満たされたガラスケースを見詰め。南雲・海莉(コーリングユウ・f00345)は感嘆の声を上げた。
店主の女妖怪も、その様子に嬉しげな眼差しを向けている。
「あの、金平糖を瓶に詰めたりできる?」
そのように尋ねたのなら、ちゃんと用意はしてあるのだ。
リボンを巻いたガラスの瓶がすぐに出てきたので、海莉はワクワクしてしまう。
「ここにね、夢かわいい色を集めてみたいな」
「『夢かわいい』……? それはどのような色なのでしょう?」
首をかしげた店主に、海莉は瞳をまたたく。
相手には聞き覚えのない言葉だったのだろうか。
どう説明しようか、少し考えてから。
海莉はまろやかな色味の青やピンクの金平糖を試しに瓶の中へ入れてみる。
「こういう色合いを、そう呼ぶのよ」
「まあ」
夢かわいい、なぞるように店主は繰り返して。
「人の子の言葉選びは、ほんに愛らしいこと」
そう、ほころぶような笑んだ。
その姿に人への愛おしさを海莉は感じ取る。
二つの故郷を守るために骸魂を受け入れた妖怪が持つ胸の内。暴走しても尚。
存在を忘れられても、もう会えなくても、彼女は人間を想っているのだろう。
「良い言葉を教わりました」と店主が言う。
「うん……」
それなら、良かった。と海莉は微笑んだ。
二人は沢山の金平糖から夢かわいい色を探しては、瓶に詰めていくことにした。
まるでそういう遊びのような、楽しいひと時。
出来上がった金平糖の瓶詰めは、それはそれは可愛いらしい。
一通り眺めて楽しんでから、海莉は金平糖を食べ始めることにした。
「わ、こんな大きな金平糖は初めて!」
ころんと大きなひと粒を、口の中へいれたなら。
甘い砂糖と芳醇な果物の風味が口いっぱいに広がって。
次は苺、今のはキウイ、ソーダかな。
「ふしぎ……どれも本物の美味しいところを詰め込んであるみたい」
この金平糖は未来のひとかけらだと妖怪たちは云っているらしい。
一つ一つちがう味わいは、いつか何処かで巡り合う先触れだとしたら。
海莉の選んだ未来は夢かわいさに彩られているのだろうか。なんて。
「お水、ください」
運ばれてきたお冷を飲む。
口の中の甘さを洗い流して、一息。
ひたすら、いっぱいに金平糖を食べたものだから、さっぱりした水が美味しい。
他の飲み物も用意はあると店主は言うけれど。
それはまた後にしようか。
海莉は夢色に彩られたガラスの瓶を、ぼんやりと見詰める。
「昔」
ぽつん、と海莉は呟いた。
しずかな星の瞬きと、女妖怪だけが声に耳を傾けている。
「……義兄さんが紅茶を淹れてくれた時、お砂糖代わりに金平糖を用意してくれたの」
優しい思い出。
淹れたての紅茶の香りや、ふわりと漂う湯気、カップの温かさまで覚えている。
大事なお茶の時間。
そうした光景は寄り添うように海莉の心の中にずっと在って。
「それはちっちゃくて甘いだけの物だったけれど、カップに流れ星を降らせているみたいでワクワクしたわ」
ふふふ。どこかあどけない笑みを浮かべて、店主を見る。
「だからお店のことを聞いた時、懐かしくて、嬉しかったの」
すると、静かな仕草で店主がガラスケースの中に指を滑らせた。
そうしてなにも言わぬまま、そっと海莉の前に小皿を置く。
小皿に乗っているのは夕焼け色の金平糖だ。
「きれい」
指先で摘んで眺めてから、口に入れる。
アールグレイ。紅茶の風味が口の中で溶けて、その瞬間。
……――。
ふいに聞こえた呼び声に、ゆるゆると海莉の瞳が見開かれていく。
気のせいだろうか、でも確かに聞こえた。
「……今、声がした」
懐かしくて、優しくて。
記憶より少しだけ大人びた義兄さんの……。
大成功
🔵🔵🔵
庵野・紫
えー?!金平糖の屋台じゃん!
アンねー、金平糖好きだよー。
ってかさ、金平糖の屋台とか珍しくね?
はいはーい!アンにも金平糖ちょーだい!
アンみたいにキラキラしたやつ!
アンみたいなピンクの金平糖が沢山入ってんねー。
いいじゃんいいじゃん!
まずはー、一粒食べるよー。
ん?なんか音がする!
なにこれなにこれ!口の中で暴れているんですけど?!
パチパチする金平糖なんて聞いてないってー!
パチパチしてて楽しくなって来たかも!
アンの未来も楽しいってことじゃん!
未来は変わるけどさー。
こんなに楽しい未来なら変えたくないよねー。
次は黄色の金平糖を食べるよー。
絶対にいいことがあるって!
シャルファ・ルイエ
わ、すごい……。
金平糖は可愛くて好きですけど、こんな風にきらきら光ってるものは初めて見ました。
本当に星みたいです。
まずはひとつ、普通に食べてみますね。どんな味がするんでしょうか。
口に運ぶたびに違う味を何度か味わって。
ウィルのお口にも幾つか運んで一緒に食べます。ひとりよりふたりです。
……不思議で楽しいですけど一粒ずつだときりがありませんし、ソーダに溶かしてみましょうか。
硝子のグラスにソーダを注いでひとつかみくらいの金平糖を落としてみます。
水の底で星が踊るみたいで、きっと綺麗です。
せっかくですし、屋台の妖怪さんも一緒に飲みませんか?
ぱちぱち弾ける甘さを飲み干したら、何が見えるんでしょうか。
夜に佇む、星の灯をたたえた屋台。
お待ちしています、なんて助けを呼ぶのならば。
小さなその声だって聞いたげる。
「えー?! 金平糖の屋台じゃん!」
あざやかなピンクの髪がひらめいて、庵野・紫(鋼の脚・f27974)は軽やかな足取りで屋台へと現れる。
「いらっしゃいませ、竜神様」
丁寧に頭を下げる女妖怪は、紫の到着を予感していたように微笑んだ。
彼女を竜神と知るのはカクリヨの妖怪であるからか、未来を読むというその能力からか。
「来たよー」
紫は屈託のない様子で屋台に用意された席に腰掛けると、遠慮なく店主に話しかけた。
「アンねー、金平糖好きだよー。ってかさ、金平糖の屋台とか珍しくね?」
もてなし衝動が大暴走中の店主は、とても嬉しそうに相槌を打つ。
「昔は飴売りなどもおりましたでしょう、その真似事をする内に……」
「ああー。そっか、そういう」
人の世にいた頃の思い出が、そこにはあるのだろう。
自ら骸魂を飲んでまで二つの故郷を守ろうとする妖怪たちの切なる思い。
紫に解らぬはずもない。
同じ頃、金平糖売りの屋台を訪れたのはシャルファ・ルイエ(謳う小鳥・f04245)。
星降る夜、流星はきらめいて行く道を示してくれる。
硝子のベルが音色を立てて。
希望はきっとあなたが持っている、と道々口ずさんだ歌は優しく。
「いらっしゃいませ、お客様」
「こんばんは、金平糖売りさん」
先客がいる隣の席にシャルファは腰掛けた。
「わ、すごい……」
設えられたガラスケースを満たす金平糖を見て目を丸くする。
金平糖は可愛くて好きだから、何度か食べてみたことあるけれど。
こんな風にきらきら光っているものは初めて見る。
「本当に星みたいです」
「ね。カワイイよねー」
と、隣からそう声をかけた紫に、シャルファもこくこく頷いた。
「どんな味がするんでしょう。私の分、選んでもらえますか?」
「はいはーい! アンにも金平糖ちょーだい! アンみたいにキラキラしたやつ!」
と、二人が注文をしたのなら。
それぞれ硝子の器に盛られた金平糖が置かれるだろう。
「アンみたいなピンクの金平糖が沢山入ってんねー」
「わたしの方は青い金平糖が多いですね」
「いいじゃんいいじゃん!」
色合いのちがうお互いの金平糖を見れば、なんだか楽しさも倍になる。自分の分はどんな味がするのだろうと期待はふくらんで。
それぞれ、まずは一粒ずつ手に取って、そっと食べてみる。
「わあ」
シャルファの口にブルーベリーの味が広がった。
甘い果汁に、瑞々しい芳香さえ感じるような風味。
こんなにもはっきり感じられるなんて、不思議なほどに。
双眸を柔く細めて、シャルファは味わいを楽しむ。
けれど、どの金平糖も同じ様に甘いわけではないらしい。
「ん?」
おどろいた紫は口を手で抑えた。
舌の上に弾けるような食感して、耳のそばで電気が走るような音がしている。
「なんか音がする!」
なにこれなにこれ! 口の中で暴れているんですけど?!
止まらないんですけど?!
「パチパチする金平糖なんて聞いてないってー!」
パチパチとは一体なんであろうか。
ただ事ではない反応にシャルファも驚くばかりだ。
「大丈夫ですか? お水飲みますか?」
「んー……」
大丈夫。と紫は首を横に振った。
その顔はだんだん面白そうな顔つきとなって。
「パチパチしてて楽しくなって来たかも!」
あっけらかんと、明るくそう笑う。
「こんなに弾けてるならさー、アンの未来も楽しいってことじゃん! 未来は変わるけどさー。こんなに楽しい未来なら変えたくないよねー」
つられたようにシャルファは小鳥がさえずるような声で笑った。
それはとても素敵な考え方。
「わたしもぱちぱち、食べてみたくなりました」
そうして。
口に運ぶたびに違う味のする金平糖を味わって。
「はい、ウィルにもひとつぶ」
精霊たる白い小竜のお口にも金平糖を運んであげると、嬉しそうに食べている。
ひとりよりふたり、ふたりよりさんにん。
それなりに沢山食べてはいるけれど。しかしちまちまと食べるだけでは無限に増える金平糖の勢いを止められないかもしれない。
それならば、とシャルファが店主に注文をしたのはソーダ水。
用意された硝子のグラスは二杯だ。
「なになに? なにするの?」と、興味を引かれた紫が尋ねる。
「このソーダに金平糖を溶かして飲んだらどうかなと、一緒に飲みませんか?」
「やるやる! そんなのぜったい面白いじゃーん!」
まずはシャルファがひとつかみくらいの金平糖をグラスの中に落として。
長い匙でひとまわしたなら、水の底で星がくるくると踊っている。
「ふふ、綺麗です」
「アンは黄色の金平糖いれるー」
特製の金平糖ソーダはどんな味がするだろう。
「ぱちぱち弾ける甘さを飲み干したら、何が見えるんでしょうか」
シャルファの呟きに「そりゃ超絶パチパチなやつだよー」と紫が笑って。
「だからさ、絶対にいいことがあるって!」
「うん、そうですね」
そして、どちらともなくグラスを持ち上げる。
かんぱい。と硝子の触れ合う音が、涼やかに響いた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
李・玉明
食べるだけなら妾にもできるのじゃ!
少食だからいっぱいはむりだけど、金平糖なら小さくて甘いから大丈夫なのじゃ♪
こんにちは! 金平糖くださいなのじゃー!
はむ。……ん~♪ 甘くて美味しいのじゃ!
そして、なんだか綺麗な音が聞こえるのじゃ。
何じゃろう。もっと食べたらよく聞こえるかのぉ?
はむ。おいしいのじゃー♪
……これは、歌っておるのじゃな。
女の人じゃ。誰じゃろう……綺麗な声なのじゃ。
はむ。気分がよくなるのじゃ!
はむ。妾もこの歌に合わせて、歌うのじゃー♪
ありがとうなのじゃ、金平糖屋のおねーさん♪
(※声の主は、きっと麗しく元気な天女でありましょう。
心の成長が、見た目に相応しく追いついた、未来の天女の歌声。)
そこに現れただけで、温かく優しい気配を感じさせるような。
まるで春陽のような美しい少女であった。
夜の中に降り立って、星の灯をたよりに彼女は屋台を訪ねる。
きっと、食べるだけなら妾にもできるのじゃ!
自分にできることがあるのが嬉しい、と純粋な心がそこにあって。
骸魂によって暴走した妖怪たちを救うために、屋台の料理をたっぷり食べなくてはいけない。
そう知った時には、どうしよう、と不安もあったけれど。
「少食だからいっぱいはむりだけど、金平糖なら小さくて甘いから大丈夫なのじゃ♪」
見た者も元気になるような明るい笑みを浮かべて、李・玉明(豪華絢爛西欧天女・f32791)は、いざ金平糖屋台に踏み入れる。
「こんばんは! 金平糖くださいなのじゃー!」
「いらっしゃいませ。お待ちしておりました、お客様」
可愛らしい客人に、店主の女妖怪も微笑を浮かべた。
ちょこんと玉明が席に座ったのなら。
ガラスケースの蓋を開いて、小さな粒を選んで器に盛ったものが共される。
金色、桃色、青空の色、色とりどりの金平糖は不思議に輝いていて。
どんな味がするのだろうと、玉明をわくわくさせるのだ。
「いただきまーすなのじゃ!」
はむ。とひと粒を口に運べば。
「……ん~♪ 甘くて美味しいのじゃ!」
しゃりっと、口の中でとけるように広がる甘露の味わい。
そこへ、ふと何かが聞こえた。
「……ん?」
気のせいだろうか、それともなにか音がしたのだろうか。
周囲を見回してみても、それらしきものはない。
「あ。いまのが金平糖がさせる音じゃったのかの」
未来のひとかけら、そう呼ばれる金平糖がもたらす不思議があるという。
「何じゃろう。なんだか綺麗な音じゃった」
もっと食べたらよく聞こえるかのぉ?
ひと粒、ひと粒。金平糖を摘み上げて口の中へ入れていく。
「ふふ。おいしいのじゃー♪」
今度はじっくりとゆっくりと溶かしていくように味わえば。
微かだった響きは、滔々と紡がれていく音色となって。
「……これは、歌っておるのじゃな」
その響きは少しずつ鮮明になって、しかしずっと遠いところから聞こえてくるようだった。
不思議な音に耳を澄ませて玉明は、表情をやわらげる。
「女の人じゃ。誰じゃろう……綺麗な声なのじゃ」
いつか未来で声の主と巡り会うのだろうか。
どんな人物なのだろう。
麗しいこの声を、歌を、また聴かせてくれるだろうか。
今はまだ知らぬその人の声を追うように、玉明は唇は旋律をなぞった。
そうすれば、小鳥のように歌いだしたくなるものだ。
「気分がよくなるのじゃ!」
妾もこの歌に合わせて歌おう、と。
伸びやかで元気な歌声があたりに嫋々と響きだしたなら。
店主も、その声に聞き入りながら心地よさそうに体を揺らしていた。
その様子に嬉しくなって、玉明は素直な思いを伝える。
「ありがとうなのじゃ、金平糖屋のおねーさん♪」
感謝を告げられて、礼を言わねばならぬのはこちらなのに、と店主は目を丸くする。
今はまだ幼い天女、その純真な心はいとけなく衒いがない。
やがてその心はより一層と強く美しく成長するのだろう。
歌声の主は、きっとその先に――……。
大成功
🔵🔵🔵
ノヴァ・フォルモント
しゃらりと自身が鳴らす音色とは別の
軽やかな音と甘い香り
…金平糖の屋台か
コレは珍しい
せっかくなので少し立ち寄らせて貰おうかな
さて、どうやって頂こうか
例えば温かい紅茶に砂糖代わりに浮かべるとか
そんな事も出来るかい?
輝く飴色に浮かぶ星の欠片の金平糖
ぷかぷかと漂いながらふわりと甘い香りが広がって
まだ溶けきる前にそっと喉に注ぐ
星を呑むとはこんな感覚なのかね
未来の一欠片から作られたと聴いたが
さて、自身に何か変わった事はあるだろうか
周囲の宵空に輝く星が一層光りを増した気もするが
夢、幻が見せる光景か
現実なのかは判断が付かないな
ガラスケースを揺らす金平糖の輝きを横目に
まだ俺も飲み足りないや
おかわりを貰えるかい?
ぬばたまの夜。
星の灯が輝くのならば、そこには月も現れる。
遠くに、音を聞いた。
夜をそぞろ歩くノヴァ・フォルモント(待宵月・f32296)は、足を止める。
しゃらり、自身が弾く穏やかな演奏とはまた別の音。
さて、誰ぞを呼ぶ声でもしただろうか。
そこに待ち人がいる、そんな淡い予感が胸を過ぎる。
シャラリシャラリと、軽やかな音がする方へと歩きだし。
「コレは珍しい……金平糖の屋台か」
辿り着いた先に見えたのは、妖怪が営む屋台なのだった。
シャラリシャラリ、音の正体はガラスケースの中に詰められた金平糖。
それは綺羅星の如く不思議に瞬き輝き、ほのかに甘い香りを漂わせている。
「いらっしゃいませ、お待ちしておりました。お客様」
店主の声に、ノヴァは緩やかに笑んだ。
まるで自分がここへ来ることを識っていたかのような口ぶり。
けれどそこに悪意はなく、ただ切なる救いを求めているかのような響きがある。
「ああ、せっかくなので少し立ち寄らせて貰おうかな」
するりと用意されていた席へと腰掛ければ、店主もそっと頷いた。
「さて、どうやって頂こうか」
金平糖の甘々とした味わいだけでは、あまり食指も進むまい。
「例えば温かい紅茶に砂糖代わりに浮かべるとか、そんな事も出来るかい?」
思いついたように尋ねたけれど、店主は勿論と頷く。
そして予め用意されていたように、磁器のカップに熱い紅茶は注がれてノヴァの元へ共されるのだ。
「この金平糖はどうして輝いているんだい」
「星のようでしょう、私共は未来のひとかけらと楽しんでおりました」と、店主。
「そう」
どこかで聞いたような話だと、感じるのは気のせいだろうか。
まるで夢の続きを見ているようだと密やかに思う。
ノヴァはガラスケースに手を伸ばし、明るい色をした金平糖をつまみ上げた。
星の欠片のような金平糖をカップに落としたのなら。
飴色をした紅茶も星彩に輝き揺蕩う。
ぷかぷかと浮かぶ金平糖から甘い香りがふわりと広がって。
それらが溶け切らぬ前にと、紅茶をそっと喉に注ぐ。
「星を呑むとは、こんな感覚なのかね」
なかなか面白い心地だと、夜空を仰ぎ見ながらノヴァは愉しげに柔く笑んだ。
屋台の周囲に広がる宵空に燦然と輝く星々が、その時一層光を増したようだった。
この金平糖は未来の一欠片、とそのように聴いたけれど。
それはなにか自身に変化をもたらしたのだろうか。
「夢、幻が見せる光景か」
無数の星々はその煌めきでなにを報せるというのだろう。
それとも今見ている光景は、現実だろうか。さて、判断が付きそうもない。
シャラリ、シャラリ。
紅茶を飲み終えた頃、またその音がした。ガラスケースの金平糖が溢れて揺れる音。
溢れる動きに合わせて瞬くような金平糖の輝きを横目に眺めて。
「まだ、俺も飲み足りないや」
空になったカップを店主へ差し出し、
「おかわりを貰えるかい?」
さりげのない調子で、告げた。
熱い紅茶が注がれる。
これも夢なら、風変わりな夢もあったものだ。
大成功
🔵🔵🔵
尭海・有珠
レン(f00719)と
見上げるでもなく、視線を落とすでもなく
口に運べる星を求めての星巡り、だな
未来なぁ
苦しくなる様な過去を見せつけられるのは嫌だが
未来も不確かが過ぎて知るのは怖い
…私だってこわいさ、死ぬのも痛いのもさ、と笑って返す
一齧り、
きらきら眩い星の瞬き
甘さの中に仄かな苦さ
駆け抜ける草原の中のような風
…そうだな、きっと楽な道ではなくてつらい事もあるだろうけど
内緒話を打ち明けるようにレンに耳打ち
「どこ迄もいける…ちょっとだけ苦くて甘い金平糖だったよ」
レンは、どんな味だった?
ハクは虹か
色鮮やかな未来みたいだ
口の中に残るのは苦さよりも甘さと楽しさ
これが私に刻まれた星巡りの記憶の一つになるんだろう
飛砂・煉月
有珠(f06286)と
今宵煌めく星巡り
口で楽しめる星かぁ
未来の分かる星…金平糖
知りたいも、知りたくないも
断末魔が聞こえたり血の味がしないとイイな、なんて
キミも怖いんだ
あっは、一寸だけ安心したって言ったら怒る?
齧る、
星が流れた音
甘く蕩けそうな香
少し沁みる泪の味
そっと内緒話をする様に
――ねぇ、有珠のはどんな金平糖?
他でもないキミの聲で教えて
「オレのはね、甘いけど少しだけしょっぱい金平糖」
きっとオレの生きた証
お前は?と相棒の白竜に聞く
虹!とだけ嬉しげに答えるから、そっかって撫ぜて
確かに色鮮やかな未来かも
ならハクと一緒なら彩の未来のかな
オレも、キミも
今日は口の中が色鮮やかな星巡り
またキミと刻む星の記憶
星を巡りて二人は宵を連れ歩く。
ここはカクリヨ、あるのは不思議な妖怪たちの夜。
そこには綺羅星めいた金平糖を扱う屋台があるのだという。
「口に運べる星を求めての星巡り、だな」
見上げるでもなく、視線を落とすでもなく尭海・有珠(殲蒼・f06286)は往く道の先を見詰めながらささやく。
「口で楽しめる星かぁ」
隣を歩く彼女から小さく笑うような気配を感じて。
楽しみだな、と飛砂・煉月(渇望の黒狼・f00719)も頷いた。
やがて夜の中に星の灯を湛えた屋台が見えてくる。金平糖のシャラリシャラリと鳴る音が、かすかに聞こえていた。
二人の訪れを待っていたように屋台の店主である女妖怪が迎える。
席に座ればガラスケースに詰め入れた金平糖を一掬い、それぞれ器に盛られものが供されて。もちろんそれは小さな白竜の分もある。
そして綺羅星のように輝くそれらは、未来のひとかけら、と呼ばれているのだと。そんな話を告げられるだろう。
「未来、なぁ」
「知りたいも、知りたくないも……って感じかな」
ほろ苦く笑う。予兆が不吉なものでないとは限らないだろう。自分たちの運命が穏やかだと信じられるほど、無垢ではない。
「断末魔が聞こえたり血の味がしないとイイな、なんて」
冗談にもならない言葉を煉月は軽い調子で紡ぐ。
様々なものを、視てきた。だからこそ、たかが予感と切り捨てることはできないだろう。言葉の底には輪郭のない不安がある。
「苦しくなる様な過去を見せつけられるのは嫌だが」、と前置いて有珠がつぶやく。
「未来も不確かが過ぎて知るのは怖い」
「キミも怖いんだ」と、煉月が瞳をまたたいた。
「……私だってこわいさ、死ぬのも痛いのもさ」
有珠は首をすくめて笑うと、ゆるく吐息をついた。戯れに細い指先で金平糖をつついて、転がしてみる。その仕草は強がっている訳でもないのだろう。
「あっは、一寸だけ安心したって言ったら怒る?」
こわい、と彼女が零した弱い本音が嬉しい。キミの幸せを願うからこそ。
そんな煉月の胸の内も悟っているのだろう。
「怒らないよ」
もう一度笑って、有珠は金平糖を口へと運んだ。
一齧りに砕いた金平糖が舌の上に溶ければ、甘くて、仄かな苦さがしていた。
目の前に一瞬現れるのは、きらきら眩い星の瞬き。
さっと過ぎる感触は、駆け抜ける草原の中のような風。
……そうだな、きっと楽な道ではなくて、つらい事もあるだろうけど。
穏やかに微笑する有珠の横で、煉月も金平糖を飲む。
いつか見た星のような煌めきを、そっと噛み砕いたのなら。
耳奥に星が流れた音がした。口の中に甘く蕩けそうな香と共に広がるのは、少し沁みる泪の味。
流星が落ちる瞬間ほどの短い時間だっただろうか、喉の奥に消えていく余韻を感じながら。
隣へ寄り添うように、煉月は頭を近づけて。
「――ねぇ、有珠のはどんな金平糖?」
内緒話のように小さな声で囁き尋ねた。他でもないキミの聲で教えて、と。
その様子に頷き彼の耳元へ唇を寄せ、有珠も優しい声で打ち明ける。
「どこ迄もいける……ちょっとだけ苦くて甘い金平糖だったよ」
レンは、どんな味だった?
「オレのはね、甘いけど少しだけしょっぱい金平糖」
きっとオレの生きた証。
互いにしか聞こえぬ声で密事を交わし、二人は微笑み合った。
「お前は?」
声を掛けられ、せっせと金平糖を食べていたハクが器から顔を上げる。
「虹!」と一言嬉しげに答える相棒を「そっか」と煉月は撫ぜた。
「ハクは虹か、色鮮やかな未来みたいだ」
「確かに、それならハクと一緒にいれば彩の未来なのかな」
指を触れ合わせて、どちらともなく手を重ねる。まるで離れないようにするみたいに。
「オレも、キミも」
口の中に残るのは、苦さよりも、甘さと楽しさ。
と、有珠は密やかに思い。
今日は口の中が色鮮やかな星巡り。
と、煉月は味わいを噛み締めて。
また一つ共に刻んだ、星巡りの記憶。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
朱赫七・カムイ
⛩神と鬼
イチカ、あまりはしゃぐと転んでしまうよ……ほら、
転びそうになった小さな身体を抱きとめて
優しく頭を撫でる
愛らしくて頬が緩むばかり
この子は可愛い──私の愛し子の子どもだ
本当だ
瞬く星々のように美しい金平糖
桜のような金平糖もあるかな?
イチカ、好きなのをご馳走するよ
遠慮しなくていい
宵穹のようなそれと桜をソーダの中に沈めれば─ほら、宵に咲く桜
イチカの金平糖はとりどりの星彩を束ねた星々の花束のようだね
おや大胆
斯様な食べ方も美味しそう
満天の星を食むかのよう
こういうのも悪くない
無邪気に笑う少年に倖を祈る
ずっと笑っていられるように
桜星の様な金平糖はお土産にしよう
店主、ありがとう
可愛い笑顔と倖を沢山貰えたよ
誘七・一華
🌺神と鬼
すげぇ!カムイ様!来て!
金平糖が星のカケラみたいに光ってる!
あまりの綺麗さについついはしゃいじまった
わっと転びそうになった所で、逞しい腕に支えられる
ありがとう、カムイ様
気をつける!
カムイ様は俺の憧れの神様なんだ!
うきうきした気分のまま金平糖を選ぶ
どれも綺麗で悩むんだ
カムイ様はどんなの?
……宵に咲く桜……それ兄貴みたいだ
カムイ様は兄貴が大好きなんだな
なんて
少し羨ましくなるけどソーダと一緒に飲み干してやるぜ
俺は色んな星の色をした金平糖!
これを……一気にたべる!
甘くて美味しい!口の中で流星群だ
カムイ様もほら!
店主さん有難う!美味いぜ!
楽しくて美味しくて笑顔が溢れる
次は月みたいなのがいい!
満天の星が輝く夜天の下。
星灯をした金平糖を売る屋台があるのだと訊いて。
角に揺れるは真紅のアネモネの花、跳ねるような足取りで鬼の子が屋台へ駆けてくる。
「すげぇ! カムイ様! 来て!」
金平糖が星のカケラみたいに光ってる! と誘七・一華(牡丹一華・f13339)は感嘆の声を上げた。なにしろ憧れの神様とのお出かけなのだから、全身から喜びが迸っている。
その姿を優しく見守りながら、朱赫七・カムイ(約倖ノ赫・f30062)も傍を離れぬように歩く。護るように、危ない目に合わぬよう、と注意を配りながら。
「イチカ、あまりはしゃぐと転んでしまうよ……」と、言ったそばから。わっ。と声を上げて一華の足元が傾いた。「ほら、」と怪我をせぬように逞しいその腕に支え、カムイは小さなその頭を撫でながら柔く笑う。可愛い──私の愛し子の子ども。
「気をつけて、カムイ」
「ありがとう、カムイ様」
気をつける! と素直な声が返ってくる。
屋台の店主は丁寧にお辞儀をして。
お待ちしておりました、お二方様。さあどうぞお好きなものを召し上がって。
そのように二人を迎えるのだ。
ガラスケースの中に詰められた星彩の如き金平糖は、色とりどりに煌めいて。
どれにしよう、とうきうきとした気分で一華は興味の瞳を巡らせる。
指はさまよい、中々一つを決められない。
「イチカ、好きなのをご馳走するよ」
遠慮しなくていい、とカムイは穏やかに促してあげる。
金平糖を選ぶ二人にそれぞれ供されるのは、ソーダ水を注いだグラスだ。
そこへ星の金平糖を入れて飲もう、と言うのだ。
心躍らせる遊戯を楽しむように、二人はひと粒ひと粒心惹かれる色を選び取る。
「カムイ様はどんなの?」
できた? と目を遣れば深藍に染まる宵穹のようなそれと桜の色をした金平糖を沈めたグラス。
「――……ほら、宵に咲く桜」
そう告げるカムイの声は、抑えきれぬ愛情の響きがして。
その色……それ兄貴みたいだ。そう気づいた一華の心に羨ましさが起こる。
カムイ様は兄貴が大好きなんだな。
「イチカは?」
「俺は、色んな星の色をした金平糖!」
グラスを両手に持って、笑顔を浮かべ一華がカムイの前に掲げて見せた。
明るい色合いに綾どられた金平糖ソーダは、見た目にも楽しい気持ちが伝わってくる。
「とりどりの星彩を束ねた星々の花束のようだね」
うん、と大きく頷いて。
「これを……一気にたべる!」
一華はソーダをひと飲み。言葉に出来ないような気持を、一緒に飲み干してしまおうと。喉へ流し込む。その味わいはまるで甘い流星群。
「おや大胆」
美味しそうに食べている可愛らしい様子に小さく笑うと。
「カムイ様もほら!」そう一華もカムイを誘う。
「ああ、そうだね頂こう」
満天の星を食むように、金平糖のソーダに口をつけたのなら。
しゅわり、ぱちり、小さな泡の弾ける食感と甘い煌めきが舌の上に蕩ける。
そこに、宵と桜の香りはあっただろうか。
夜と星を味わう、こういうのも悪くない。
飲み終えたグラスを置いた頃、なにかが去る気配がしていただろう。
だからこそ、一華は屈託のない笑みを顔中に広げていた。
「店主さん有難う! 美味いぜ!」
感謝を伝える一華の頭を、もう一度カムイが撫ぜた。
「店主、私からもありがとう」
可愛い笑顔と倖を沢山貰えたよ、告げながら双眸を伏せて目礼をおくる。
桜星の金平糖をお土産にしようか、硝子の小瓶に詰めて。
そして星々に思いを馳せる、未来のひとかけらと呼ばれた輝きに。
無邪気に笑う少年に倖を祈る。
どうぞこの子が、ずっと笑っていられるように……――。
●
思う存分に猟兵をもてなした店主の体から光が迸り、スウッと天上へと登って消えていく。
それは、星の神の骸魂だったのだろうか。
どうか。
あなた達の未来にたくさんの輝きがありますように。
きらきらと瞬く光から零れる、星に願うような、そんな声がしたかもしれない。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵