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【旅団】恋華荘の日常(ゴールデンウィーク編)

#キマイラフューチャー #【Q】 #旅団 #恋華荘

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 これは旅団シナリオです。
 旅団『恋華荘』の団員だけが採用される、EXPとWPが貰えないショートシナリオです。

●ここではないどこかの温泉郷
「そういえば、ゴールデンウィーク……今年も何も予定ありませんでしたね」
 など彩波・いちご(ないしょの土地神様・f00301)は呟いた。
 その呟きのせいで、昨年のゴールデンウィークにどんな目に遭ったのかはまだ記憶に新しい所である。少しは学習しましょうね、いちごさん。

 それはともかく、普段は寮の管理人にローカルアイドルに学生に猟兵にと多忙ないちごだが、今年もゴールデンウィーク期間中は大きな仕事は何も入れていない。
 かといって、これでどこかに遊びに行こうとか行ったら、昨年の二の舞だ。
 昨年は寮生達との約束がブッキングしまくって、分身や転移を駆使して八面六臂の大活躍でかえって疲労したものだが、さすがにそれは避けたい。
「だから、今年は寮内でのんびりしようかと思うんです」
「まぁ、それがいいんじゃないかしら? 寮の皆も、いちごと遊びたければ寮の中で遊べばいいし」
 話を聞いていた黒岩・りんご(禁断の果実・f00537)は、ちゃんと休めればいいけれどと、ちょっとだけ遠い目をしつつも、いちごの方針には賛同の意を示す。

 今年は飛び石の平日も休むことにしたので、4月29日から5月9日までの長いお休み。
 その間ほぼずっと寮の中で引き篭もっているのは、若干不健康な気がしないでもないが、身体を休めるにはちょうどいいだろう。

 そして、いちごと一緒の時間を過ごしたい寮生たちにとってもこれは朗報だ。
 昨年のように時間の奪い合いをする必要は……たぶんない。
 ……まぁ、日数が多いから被ったりはしないだろうという、ちょっとだけ楽観的な希望的観測ではあるけれど。

 ともあれ、今年のゴールデンウィークも忙しくなりそうないちごであった。


雅瑠璃
 こんにちは。またはこんばんは。
 雅です。

 というわけで恋華荘の旅団シナリオになります。
 なので当然ですが、参加可能なのは恋華荘の団員だけです。ご了承ください。

 というわけで、昨年に続き今年も、ゴールデンウィークのデート回です。
 今年は恋華荘の中でのおうちデートに限定。
 寮内の食堂、厨房、ロビー、遊戯室、露天風呂、各自の自室、いちごの管理人室、などなど、寮の中にありそうな場所ならどこでもOKです。
 そして今回も、一応形式上は時間の奪い合い。
 とはいえ指定する日付と時間は、【4月29日】から【5月9日】までの11日間に、【朝】【昼】【夜】の3分割で、合計33パターンの中からの選択に加え、更に寮内の場所を1ヶ所選択してもらうとなれば、これはもうよっぽど運が悪くない限り被ることはないでしょう(笑)
 ええ、日付と時間帯と場所の全てが被らない限り、ソロでのデート確定です。
 やったね!

 プレイングの冒頭には【日付】【時間帯】【場所】の指定をお忘れなく。

 で、プレイングの受付ですけれど、今回は戦争中&戦争以外にもお待たせしているシナリオがあるという状況なので、この旅団シナリオについては最初から再送前提という事にさせていただきます。
 旅団の方のスレで参加表明の後、いつでもプレイング送ってくれて大丈夫です。
 その代わり流れたら再送してくださいね。
 全員分書きあげた時点で一気にアップする予定です……おそらく今月中に。

 まぁ、そんな状態ですが、やっぱりゴールデンウィークネタはやりたいので、お付き合いいただければと思います。
 質問等があれば旅団のスレでお願いします。
 では、プレイングお待ちしてますね。
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第1章 冒険 『ライブ!ライブ!ライブ!』

POW   :    肉体美、パワフルさを駆使したパフォーマンス!

SPD   :    器用さ、テクニカルさを駆使したパフォーマンス!

WIZ   :    知的さ、インテリジェンスを駆使したパフォーマンス!

👑1
🔵​🔵​🔵​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ヴィクトーリヤ・ルビンスカヤ
【4月30日】【夜】【露天風呂】
※分離、全員タオルか全裸

◆クト
ふーんふーん♪
りんごお姉さまと久しぶりのお風呂なのよ
相変わらずの美脚と美乳、教授されなくちゃ♪
ほえ?気配が…先客さんかしら?

あ、いちごちゃんなのっ。クト達も一緒に入るのよー♪
丁度いいから美の秘訣を、3人でりんごお姉さまに伺うのよっ
いちごちゃんだって可愛い娘だから、聞いて損はないのよ?

…ひゃわー!?(とらぶる内容一任)

◆トーリ
実は、いちごさんが居る事は途中でピンと…
ですが混浴は、私全く問題ありませんしね
照れて狼狽する姿も素敵です♪

ふふ、大魔王からは逃げられない…ですよね?(くす)
いちごさん、観念しましょう…きゃん♡(とらぶる内容一任)



●4月30日/夜/露天風呂
「ふーんふーん♪ りんごお姉さまと久しぶりのお風呂なのよ♪」
「ふふ。はしゃぎ過ぎではないかしら、クトさん」
 ヴィクトーリヤ・ルビンスカヤ(スターナイトクルセイダー・f18623)のメイン人格たるクトは、お姉さまと慕う黒岩・りんごと2人で夜遅くの露天風呂へとやってきていた。
 もちろん浴場に来たのだから、2人とも一糸まとわぬ裸。それを恥ずかしがる2人ではない。というかそもそもりんごの方は自身のアラサーと呼ぶわりには、自身の身体については自信があるのか見られることに頓着しないし、クトに至ってはそんなりんごの身体をじっと見てうっとりとしていた。
「お姉さま、相変わらずの美脚と美乳なの……」
 ぜひその美貌の秘訣を教授してもらわなければと、心の中で誓っていたりする。

「あら、先客の気配がありますね」
「ほえ? 気配が……こんな時間に誰かしら?」
 りんごのことしか見えていないクトのすぐ脇から、この場にいなかったはずの3人目の声がする。
 もっともその3人目に対してクトは全く慌てた様子を見せない。
 なのでクトは、3人目ではなく、その3人目が口にした4人目の気配の方へと視線を向ける。
 視線の先にいたのは……いちごだった。
 いちごは、今回のゴールデンウィークの間、特に用事もなく寮でのんびり……といっても管理人の仕事はそれなりにあるので、入浴もいつもの通り夜遅くになっていたわけだ。
「まぁ、実はいちごさんが居るだろうとは思っていましたので……私も出てきたわけですが」
 というのは、クトの傍らにいた3人目……つまりは分身して出現した第2人格のトーリだ。
「そういうことなのね。いちごちゃんっ。クト達も一緒に入るのよー♪」
 トーリの出現に納得しつつ、クトはブンブンと大きく手を振って湯船の中にいるいちごに声をかけた。
 もちろん裸のまま、何も隠さずに。

「えっ……!?」
 呼ばれたいちごは、クトの方を見て、慌てて真っ赤になって目を逸らした。
 クトはそもそもいちごのことをいまだに(呪いで男のモノが生えている)女子だと思っているのだから、見られて恥ずかしいとか思うわけもないのだが、それを見たいちごの方はそうもいかない。
 更にクトだけではなく、見られることに頓着しないりんごは当然いちごに見られても平気だし、いちごを正しく男と認識し想っているトーリも、いちご相手なら混浴も全く問題ないからと、この2人とも身体を隠すそぶりもないのだから、なおさらだ。
 もっともやはり一番の問題はクトだったりする。
 なぜなら……。
「丁度いいから、いちごちゃんもクト達と一緒に、りんごお姉さまから美の秘訣を伺うのよっ。いちごちゃんだって可愛い娘だから、聞いて損はないのよ?」
 ……などと言いながら、グイっといちごに迫っていくからだ。
「ふふ、そうですねぇ。いちごさんも一緒に、今日は4人でお話ししながら入浴としましょうか」
「大魔王からは逃げられない……ですよね? いちごさん、観念しましょう♪」
 りんごとトーリは、いちごを揶揄うつもりで、くすくすと笑いながら2人して背後に回って逃げ道を塞いでくる。照れて狼狽する姿も素敵……とはトーリの弁なのだが、いちごはもちろんそれどころではない。
「い、いえ、あの、私はそろそろ上がろうかと思ってまして……」
「えー、いいじゃない。一緒しましょ。いちごちゃんっ」
 2人に背後を塞がれているため、逃げることもかなわず、必然的に正面からクトを見ることになってしまういちご。クトは豊かな身体を晒したままいちごに近付いていき……そして、湯船で足を滑らせた。
「……ひゃわー!?」
「んむっ?!」
「きゃん♪」
「あらあら」
 ばっしゃーん。
 倒れこんできたクトを支えようとしたいちごが、クトの胸を鷲掴みにしてしまい……それでも支えきれずに倒されると、トーリとりんごの乳房をクッションにして2人の上に乗りあげてしまう。さらに支えきれなかったクトがちょうどいちごと唇が触れる形で倒れこんでしまっており……。
「も、もぉ、いちごちゃん。お姉さまも見てるのにこれは少し恥ずかしいのよ?」
「あ、あの、すみません……」
「それよりクト、いちごさんの呪いがまた……♪」
「あらあら、これはお話ではなく、3人でいちごさんの治療かしら……?」
 真っ赤になって目を逸らすいちごだったが、そこに背中や後頭部に柔らかい感触を与えてくる小悪魔と魔王が余計なことを言い出してきて……。

 ……いちごは安らぐはずのお風呂で、とても疲れる羽目になってしまったそうな。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ヴェール・フィエーニクス
【4月30日】【夜】【管理人室】

またハプニングにならないように
今度は事前に伝えてからお邪魔します、ですっ

き、今日もお疲れ様、ですっ! 
お疲れなのを少しでも癒してあげようと
差し入れを持ってきましたですので
どうぞいただいちゃってください、ですっ!

と、アリカさんといちごさんを
持ってきたお菓子や飲み物でねぎらってあげます、ですっ

みんなで一息入れたり
だいじょぶそうならチェックのお手伝いもしていきたいですっ

お話しの内容や、丁度映った映像次第では
どきどきはわはわしちゃうかも!?

そして、チェックが終わってから
このまま3人でおやすみしちゃうお誘いが!?

…2人に挟まれて、朝までずっとドキドキしちゃいました、です…



●4月30日/夜/管理人室
「お邪魔します、ですっ」
 管理人室にヴェール・フィエーニクス(「涙を拭う手」のアサシン・f00951)が訪ねてきた。
「こんばんは、ヴェールさん」
「き、今日もお疲れ様、ですっ!」
 いつものような(?)トラブルもあったらしいお風呂から上がって管理人室に戻ってきていたいちごが、扉を開けてヴェールを出迎える。
 その背後からは、湯上・アリカも顔を覗かせていた。

 夜の管理人室といえば、管理人のいちごと、恋華荘の地縛霊を自称するアリカの2人で、アリカのランダム念写能力で撮っている防犯カメラの映像をチェックする時間だ。
 以前ヴェールは、その最中に尋ねてしまってちょっとしたハプニングを巻き起こしたので、今度はそうならないように事前に伝えて許可をもらっての来訪である。
 映像チェックの詳細は住人にはあまり知られていないのだが、ヴェールは既に知っちゃっているから構わないという事でもある。
「よく来たのよ、ヴェール。ささ、入って入って」
 挨拶もそこそこに、アリカはヴェールに早く入るように促す。
 ……まぁ、他の人が来ないうちにドアを閉めたいというのもあるのだろうけれど。
「は、はいっ。えっと、お疲れなのを少しでも癒してあげようと差し入れを持ってきましたですので、どうぞいただいちゃってください、ですっ!」
「ああ、わざわざすみませんね」
「お、お菓子も飲み物もあるのね。それじゃ、ちょうどいいから一休みするの」
 両手いっぱいに抱えるように差し入れを持ってきたヴェールの姿を見て、いちごもアリカも微笑むと、そのまま3人でお茶会を始めるのだった。

 ヴェールがもってきたのはアリカの趣味に合わせたのか、お煎餅とお茶。
 3人でぱりぱりと、夜遅くのいけないおやつタイムを楽しみながら、のんびりとひとときの休息を楽しんでいた。
「このお煎餅とても美味しいのよ。ヴェール、これどこで買ったの?」
「あ、これはですね、駅前のデパートに新しいお店が入ってて、そこで……」
「ああ、あそこですか。私も行ってみたいなと思っててなかなか時間がなかったんですよねぇ……」
 アリカやいちごが好きそうな店もちゃんとチェックしていたのか、ヴェールが照れながらお店の話をすると、思いのほか2人が食いついてきたりして、その勢いに飲まれたヴェールがますます恥ずかしがったりして。

 そんな話をしていると、つけっぱなしだった映像が切り替わる。
 パッと映し出されたのは……いや本当にアリカさん狙ってやってるんじゃないかと思うくらいのドンピシャなタイミングで、ひとりお風呂で身体を洗っているヴェールの姿だった。
「あ、ヴェールなのね」
「えっ……!? はわわわ、あ、あの、あまり見ないでください、です……」
「ご、ごめんなさい、まさかこんなところが……」
 楽しそうに映像を眺めているアリカと違い、ヴェールもいちごも真っ赤になって目を逸らしてしまうのだった。
 ちなみにヴェールのお風呂シーンのタイムスタンプは、ちょうどヴェールがここにやってくる直前の時間。
 まるで、ここに来るために身体を綺麗にしていた風にも見えて……。
「それじゃ、これで映像チェックもだいたい終わったし、ヴェールも泊まっていくといいのよ?」
「「えっ!?」」
 そんな映像を見たアリカは、実に楽しそうな笑みを浮かべて、そんなことを言うのだった。
「泊まってって……私が、ここに、ですかっ!?」
「というかアリカさんが泊まっていくというのも初耳……」
「いいじゃない。3人で川の字になって寝るのよ♪」
 映像チェックを強引に終わらせたアリカは、そういってグイグイと2人をベッド(もちろんいちごのベッド)へと引っ張っていく。
 有無を言わせないアリカの勢いに流されるまま、3人でひとつのベッドへ。
 もちろん3人で寝るには狭いベッドなので、ヴェールを真ん中に挟んでぎゅうぎゅう詰めになってしまい……2人に挟まれたヴェールは、朝までずっとドキドキしっぱなしでろくに眠れなかったそうな……。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ミラ・グリンネル
日付:1日
時間帯:昼
場所:食堂

ご当地お取り寄せグルメツアーを始めるデスヨ!
イチゴを拉致して椅子に座らせテーブルの上に料理を広げマス
不思議そうな顔をするイチゴに説明するのデス
ステイなホームをするためにお取り寄せグルメが流行っているの知りませんカ?

ステーキと厚切り牛タン、牡蠣に山芋、デザートのケーキ、そしてお酒!
日本酒をドンと置きスタンバイOKデス!
え?別に精力が付くとかそんなことナイデスヨ?

いい感じにお酒が回ったらイチゴを膝の上に乗せるデス
イチゴを抱えながら食べるのはサイコーデスネ!
ん?頭に胸が当たる?そんなのは気にしないデス
隙を見てイチゴの頬にキス
今日は付き合ってくれてありがとうデスヨ♪



●5月1日/昼/食堂
 この日、いちごは拉致され監禁されていた。
 犯人によって椅子に座らされ、その目の前にあるテーブルには、数多くの見慣れぬものが置かれている。
「いったいこれは……」
「ふふふ。ご当地お取り寄せグルメツアーの始まりデスヨ!」
 いちごを拉致した犯人……ミラ・グリンネル(妖狐の精霊術士・f05737)は、実に楽しそうな眩しい笑顔でそう宣言するのだった。

 そう、ミラがいちごの腕をぎゅっとつかんで、強引に食堂まで拉致して、食堂のドアに鍵までかけて監禁しているのは確かなのだが、別にいちごを閉じ込めて自分だけのものにしようとか、そういう意味では全くない。扉に鍵をかけたのは、2人きりの時間の邪魔はさせないという意識があってのことだろうが……そこはそれ。
 そして、ミラの宣言通り、いちごの目の前のテーブルに置かれているのは、古今東西様々なご当地グルメであった。
「ステイなホームをするためにお取り寄せグルメが流行っているの知りませんカ?」
「つまり、この日に合わせて色々な食材や料理を取り寄せてみた、と……」
「デース! イチゴも一緒に食べるデスヨ!」
 そう言われて、いちごは改めてテーブルの上を見る。
 置いてあるのは……ステーキと厚切り牛タン、牡蠣に山芋、デザートのケーキ、そして最後にミラがドンっと日本酒の一升瓶をテーブルに叩きつけた。
「さ、これでスタンバイOKデス!」
「えっと……私はお酒は飲みませんけど……」
「お酒はミラ用デース!」
「あと、ステイホーム用のご当地グルメにしては、ミラさんの故郷ともお餅ともあまり関係ないような……?」
 言動からしてアメリカンなミラだが、実を言えばどこ出身なのかははっきりとはしない。唯一わかるのは鏡餅に並々ならぬ愛情をもっているくらいだが……それを考えればやはり日本の出身なのだろうか。とはいえ、そうだとしても、並べられたものからすれば、どこがご当地なのかはよくわからない。というか……。
「……なんだか、精のつくモノばかりですね?」
「え? 別にそんなことナイデスヨ?」
 いちごの指摘に、ちょっと目が泳ぐミラだった。

 ともあれ今回のこれ、要はミラがいちごを食事に誘ったという話なのだ。
 だから、なんだかんだで2人仲良く食事はしていた。
 ……最初は。
「はい、イチゴ、あーんするデスヨ?」
「自分で食べられますからっ!? というか離してくださいってばっ!?」
 気が付くと、いい感じにお酒がまわったミラは、いちごを抱えるようにして膝の上に乗せていた。そしてその状態でいちごに色々食べさせようとご機嫌だった。
「イチゴを抱えながら食べるのはサイコーデスネ!」
「そ、そうですか……」
 ご機嫌なミラとは違い、抱えられているいちごの方は顔が真っ赤で、料理の味もわからないような状況だったりする。なぜなら、ミラがいちごを抱き寄せて自分に寄り掛からせていることもあって、ちょうどミラのアメリカンサイズな豊かな胸が、いちごの後頭部に押し付けられているからだ。
「あの、胸が……」
「ん? 頭に胸が当たる? そんなのは気にしないデス」
「私が気にするんですよっ!?」
「いいじゃないデスか……ちゅっ」
 真っ赤になって反論するいちごの頬に、不意打ちのようにミラが唇を寄せる。
 そのままミラは、いちごの耳元で囁くのだった。
「今日は付き合ってくれてありがとうデスヨ♪」
 ……その際、ミラも少しだけ頬が赤くなっていたのは、お酒がまわっていたのか、それとも……?
 本当のところはミラにしかわからない。

大成功 🔵​🔵​🔵​

白銀・ゆのか
【5月1日】【昼】【いちごの管理人室】


お洗濯ものたたみ終わって、いちごのお部屋に…
と、ふといちごの持ってるゲーム機が目に入って…
『そういえば、昔のゲームとか、皆で遊べるものを入れた…とか言ってたっけ…?』
興味本位で電源オン
懐かしいタイトルやボドゲを眺めて…


っていちごちゃんっ!(あわ
覗いちゃってごめんね?
でも、昔これとか此で遊んだよね~(なんて懐かしんだり…)

ね、折角だから遊んでみたり…どう?
昔みたいにお菓子ををチップ代わりにしてさ♪

手の内ある程度分かってても、買ったり負けたりが楽しくて…
白熱してたら子供の時みたいに勢い余ってむぎゅっと抱きついちゃって

…わざとじゃ…ない、けど、ね?(くす



●5月1日/昼/管理人室
「いちごー、いるー?」
 昼過ぎ、自身の仕事である洗濯物の取り入れも終わった白銀・ゆのか(恋華荘の若女将・f01487)は、いちごのいるはずの管理人室へとやってきていた。
 一応、いちごの妹がいるかもしれないので、扉を開ける前にコンコンとノックをしたが、返事はない。妹はもちろんいちご本人もいないようだ。
「あれ……いちご、いないのかしら?」
 さすがにいちごが食堂に拉致監禁されているなんて思ってもいないゆのかである。
 とはいえ、せっかく来たのだからと合鍵を使って管理人室に入っていく。ゆのかはこの恋華荘のオーナーなのでもちろん鍵は持っているのだ。
「お邪魔しまーす……うん、やっぱりいないかぁ……」
 ひょっとしたら昼寝でもしてるだけかも、寝顔でも見れないかな、なんて期待があったかどうかはともかく、入ってみてもやっぱりいちごの姿はない。
「うーん……どうしよっか。戻ってくるまで待ってようかなぁ……? ん? あれは……」
 この時間いちごに仕事はないはずだと知っているゆのかは、きっとすぐ戻ってくるだろうと、部屋の中で少し待ってみることにした。
 すると、ふと目に入るものがある。
「……そういえば、昔のゲームとか、皆で遊べるものを入れた……とか言ってたっけ……?」
 ゆのかが見かけたのは、自分たちが子供のころ遊んでいた……今の基準で言うならばレトロな家庭用のゲーム機だ。
 レトロゲームが趣味な女医さんや幼女神なんかがいることもあって、その影響を受けたいちごも子供の頃からそういったものに触れる機会が多く、今では自分の部屋にもいろいろと用意していたりするのだ。
「懐かしいなぁ……どれどれっと」
 ゆのかは、興味本位で、そのゲーム機の電源をオンにする。
 流れてくるのは懐かしい……いちごやゆのかが子供の頃に遊んだようなピコピコした電子音。当時でもすでにレトロだったそれらだが、2人はよくそれらで遊んだものだった。
 画面には、どうやら鉄道に乗って全国を旅し物件を買っていくというボードゲームが映っている。
 さらに、今起動させたそれ以外にも、ゲームのカートリッジが辺りに色々と並んでいて、それらを眺めているだけでゆのかは時も忘れてしまいそうになるのだった。

「……あれ、鍵が開いてる? ゆのかさん、来てたんですか?」
「っていちごちゃんっ!?」
 CPUとの対戦に夢中になってコントローラーを握っていたゆのかは、突然聞こえたいちごの声に慌てて、ツインテールが天を突くほど驚いてしまった。
 ゆのかは、普段はいちごのことを呼び捨てにすることが多いのだが、慌てた時などは、ついつい昔のようにいちごちゃんと呼んでしまうのだ。慌てた時ばかりではなく、甘える時などもだったりするが。
「あ、あはは。勝手に入っちゃってごめんね?」
「いえ、ゆのかさんですし、構いませんよ」
 気心知れた幼馴染なので、今更部屋の出入りくらいは気にしないいちごである。
「それにしても、ゆのかさんがひとりでゲームしてるのも珍しいですね?」
「見たら懐かしくなっちゃって。これとか、昔一緒に遊んだよね~」
「そうですねぇ。お互い勝ったり負けたり貧乏神押し付け合ったり……本当に懐かしいです」
「ね、折角だから、久しぶりに遊んでみたり……どう? 昔みたいにお菓子ををチップ代わりにしてさ♪」
 友情破壊ゲームなどともいわれるその双六ゲームだが、2人は本当に仲良く何度も何度も遊んでいたりしたのである。お菓子をかけての真剣勝負でバチバチにやり合っていたのに、それでケンカになることもなく、本当に仲良く遊んでいたのだ。
「いいですね。やりましょうか。では今回賭けるのは、今日のおやつはどちらが作るか、という事で♪」 
 かくして久しぶりの対戦がはじまるのだった。

 長い付き合いゆえに、お互いの気心も知れ、手の内が互いにある程度分かっているのだけれども、だからこそ一進一退の攻防が楽しくて、2人は実に白熱した戦いを繰り広げていた。
 そして最後の決算の時。
「やったー! 私の勝ちーっ♪」
「ひゃっ!?」
 最後の最後ギリギリでゆのかが逆転しての決着だった。
 そしてあまりに白熱したせいか、勝利の興奮に勢い余ったゆのかは、子供の頃のようにむぎゅっといちごに抱きついてしまうのだった。
 もちろん子供ではないので、豊かに育った胸でいちごの顔を包み込むように。
「あ、あはは……わざとじゃ……ない、けど、ね?」
 照れ隠しのようにクスッと笑って舌を出すゆのかでありましたとさ。

 そのあと、負けたいちごがおやつを作り、それを食べながら今度は、世界の様々なボードゲームで遊ぶという対戦ゲームで攻防を繰り返したり、再び鉄道双六ゲームをやったりと、夕食の時間までゲームし続けた2人だったとか。

大成功 🔵​🔵​🔵​

剣・士
【5月2日】【昼】【縁側のある庭】
恋華荘のお庭でジルさんと模擬戦!
…が終わって2人共お疲れ&お昼の日差しも相まって
なかなかに暑くて汗もたっぷりに!

それを見ていたいちごさんが
お庭にビニールプールを用意してくれるというサプライズを!
いちごさんに感謝しつつ、ジルさんと一緒に水浴びをしちゃいますっ

水浴びもひと段落して、一休み…
水に濡れたジルさんの姿を見て、思わずドキッとしちゃうかも…!?
(それを見たジルさんの反応はお任せしますっ)

そこにいちごさんが差し入れを持ってきて…
急に転んでこちらに突っ込んできました!?

そして私達がいるプールにダイブしちゃう事に!?

気が付いたらいけないところにいちごさんの…!?



●5月2日/昼/縁側のある庭
 恋華荘の中庭へと続く縁側。
 旅館だったころは離れとつなぐ渡り廊下だったそこは、今では中庭を望む憩いの場となっている。
 そこにいちごが腰掛けて、中庭で飛び回る小さな2人を眺めていた。

 飛び回っているのは、この寮の中でも数少ないフェアリーのうちの2人。
 剣・士(フェアリーの剣豪…を目指して鍛錬中・f25015)とジル・クリスティの2人が、模擬戦闘を行っているのだ。
 2人は年齢も離れてはいるが、同種族という事もありとても仲が良い。ジルが士のお姉さんというか師匠のようなポジションで付き合っているという方が適切だろうか。フェアリーサイズの重火器を扱う遠距離戦主体のジルと、フェアリーサイズの野太刀を振るう士とでは戦い方も違い過ぎるのだが、今はどうやらジルの砲撃を避けて近付き一本とれるか……みたいな戦いをしているようだ。
「ほらほら、一本どころか、近付く事すらできてないよ?」
「……っ、今度こそ、ですっ!」
 士が飛び込もうとする機先を制するように、ジルのライフルから光が迸る。
 それを何度か躱しつつ近付こうとすれば、今度はジルがライフルの銃口から光の刃を伸ばして一閃。
 やはり戦闘経験ではジルの方に大きく分があることは否めない。
 だが、だからこそ士にとってはいい訓練になっているのだった。

「とはいえ、あれだけ動いてたらかなり汗もかくでしょうしねぇ……今日は5月にしては日差しも強いですし……」
 恋華荘の環境なら、いつでも露天風呂を使えるが、それでもこれだけの日差しの強い日なら温泉に入るよりは……そう考えたいちごは、腰を上げて、ちょっとした準備を始めるのだった。

「さすがに汗かいたね。そろそろあがろうか」
「は、はいっ。ありがとうございました、ですっ!」
 模擬戦を終え、額に汗を輝かせながら縁側にふらふらと飛んでくる2人。そんな2人をいちごは用意したものと一緒に出迎えた。
「お疲れ様です。ビニールプール用意しておきましたから、水浴びでもして汗を流すといいですよ」
 いちごが用意したのは冷たい水をたたえたビニールプール。
 小さなビニールプールでもフェアリーの2人にとっては大浴場に等しい。
「お、気が利くね、いちご」
「いちごさん、ありがとうですっ」
 2人はいちごに礼を言うとそのまま水面に飛び込んでいった。
 鎧装を外し、インナーの白いレオタード姿でプールに飛び込むジル。その手に引っ張られた士は、着物を脱いだサラシと下帯姿だ。
 ばっしゃーんと水音を立てて飛び込んだ後は、2人で水をかけ合いながら、水浴びを楽しんでいた。
 いちごはそんな2人の様子を微笑ましく見たあと、タオルと飲み物を取りに席を外すのだった。

「ああ、気持ちいいなぁ……♪」
 水の掛け合いも一段落し、ジルはプールの端に腰掛けると、水にぬれた長い髪をかき上げる。ジルのそんな姿は、胸はあまり大きくないが均整の取れたプロポーションで既に女を感じさせるものだった。
 その姿に、急に年上のお姉さんらしさを感じたのか、思わず士は、自分でも理由がわからないままドキッとしてしまう。
「ん? どうしたの、士?」
「い、いえ、な、何でもない、ですっ!?」
 そんな士の様子を不思議に思うジルだが、いちごが戻ってきたことに気付いて、それ以上気にするのはやめた。
「2人とも、そろそろ、身体を拭いてあがってくださいな……って、あっ!?」
「「えっ!?」」
 ばっしゃあああああああん。
 そして差し入れの飲み物とタオルを持ってきたいちごは……2人の水浴びで外に跳ねた水にでも足を滑らせたのか、盛大にビニールプールの中に頭から突っ込んでしまうのだった。
「よ、っとと……飲み物は何とか無事、かな……? で、そっちは大丈夫?」
 咄嗟に飛びあがり、宙を舞う飲み物を乗せたお盆を、溢さないように受け止めたジルは、プールに頭から飛び込んだいちごと、まだ中にいた士の方を見て……ため息をつくのだった。
「ひゃあああああ!?」
「ごぼごぼごぼごぼっ?!?!」
 転んだいちごが手をついた際に巻き込まれてしまった士は、下帯がほどけて下半身丸出しになってしまっており、恥ずかしさのあまりいちごの頭を両手で押さえつけてプールに沈めているのだった……。
「いちごが溺れ死んじゃうから、適当なところで手を離してあげなよ……?」
 というジルの言葉が、慌てる士に届くには、もう少し時間が必要そうだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

織笠・アシュリン
【5月2日】【昼】【遊戯室】

えへへ、やっと手に入ったよVRゴーグルとコントローラー!
最近、流行ってるみたいだからやりたかったんだ♪
面白ければ配信で使ってもいいかな……
あ、いちご発見ー!
VRのアクションゲームやるけど、よかったら一緒にプレイしない?
ちょっと強引に誘っちゃう

ゲームはファンタジーのダンジョン探索
コントローラーを振ると、剣や魔法で攻撃できる感じだね
あたしは……基本っぽい剣かな!
二人で次々と襲ってくるモンスターを蹴散らしていく……けど、数が多いー!
「後ろ、あぶなーい……って、ひゃぁっ!?」
足滑らせたー!転んだー!
ゴーグル外れて、いちごを押し倒したのに気づいてドキドキしちゃう……



●5月2日/昼/遊戯室
 恋華荘の遊戯室。
 元々は旅館のゲームコーナーだったので、古いアーケード筐体や卓球台ビリヤード台などが置かれていた場所なのだが、寮になった後でかなり様変わりしていた。いつの間にか、ゲームが趣味の女医さんや幼女神の働き掛けもあって、新旧様々なゲーム機が置かれるようになっていたのである。その2人の趣味でレトロに偏ることはあるのだが、それでも最新機種はきちんと押さえてあるのだ。
 そしてそこに、この日新しい機材が搬入された。
 今回それを搬入したのは、件の女医でも幼女神でもなく、織笠・アシュリン(魔女系ネットラジオパーソナリティ・f14609)だ。
「えへへ、やっと手に入ったよ! VRゴーグルとコントローラー!」
 レトロなアーケード筐体の隣に、背もたれ付きのルームランナーのような機材が置かれており、その前でアシュリンが小躍りするように喜んでいた。
 今回アシュリンが搬入したのは、VRゴーグルと手持ちのスティックというようなものではなく、背中をハーネスで固定してルームランナーの上を動くことで、歩く走る旋回するなど身体全体でVRを楽しめるというデバイスらしい。
「最近、流行ってるみたいだからやりたかったんだ♪ 面白ければ配信で使ってもいいかな……?」
 さすがにここまで本格的なものが一般的に流行っているという事はないだろうが、まぁ、配信者らしい感想であろうか。

 そんな新機材を前にはしゃいでいるアシュリンを見かけて、いちごが遊戯室の中へと入ってきた。昼間からお風呂にでも入っていたのか、少し髪が濡れているようだ。
「ずいぶんと楽しそうですね?」
「あ、いちご発見ー!」
 当然管理人のいちごは、アシュリンが新機材を搬入するという話は知っている。
 とはいえさすがに実物はいちごも初めてなので、興味深そうに近付いてきた。
「ねぇ、これから試しにVRのアクションゲームやるけど、よかったら一緒にプレイしない?」
 実は複数プレイできるようにと、しっかり2台購入していたりする。
 当然それでいちごと一緒に遊びたいという理由もあったのだろう。
 半ば強引にいちごの手を引いて、無理矢理ゴーグルを被らせ、デバイスの上に立たせてゲーム開始するアシュリン。もっともいちごも興味はあったので、いきなりの誘いでも抵抗はしなかった。

「へぇ……本当に異世界を歩いてるような……」
「アルダワのダンジョンに潜ってるみたいだよね。それで手のコントローラーを振ると、剣や魔法で攻撃できる感じだね」
 ゲームは3DのダンジョンファンタジーRPGのようだ。
 本来の周りはアーケード筐体やらコンシュマーなゲーム機が多数置いてある現代の遊戯室で、手に握っているのはもちろんVRのコントローラーなのだが、ゴーグル越しに見ると、地下迷宮の中を剣を持って歩いているようだ。
 さらに歩行デバイスの上を歩くことで、実際にVR世界の中を歩いて探索ができるようになっている。
「っと、モンスターですね!」
「よーし、行くよいちご!」
 適当に迷宮内を歩いていくと、モンスター……それもまたアルダワなどにいそうなゴブリンとかのCGキャラクターだ……が現れた。2人とも武器は剣なので、手にしたコントローラーを振りまわし、そのモーションに合わせて剣戟が繰り広げられる。
 そうして何体ものモンスターを倒してはいくが……次々と敵は押し寄せてくる。
「……いきなり数多くないですかっ!? これもしかしてRPGではなくて、サバイバルホラー系なのではっ!?」
「後ろ、あぶなーい……って、ひゃぁっ!?」
 次第に捌ききれなくなってきた2人。
 そのうち、アシュリンは脚をもつれさせ……その弾みで身体を固定していた背中のハーネスが外れてしまう。
 足元のルームランナーから外れたことで、いちごのVRの視界からは急にアシュリンの姿が消え……次の瞬間いちごに現実の痛みが襲ってきた。
 横からぶつかられ、そしていちごのハーネスも外れて、床に押し倒される。
 ゲームが中断され、VRゴーグルの映像が真っ暗になってしまい、何も状況が分からなくなるいちご。ただ、コントローラーの替わりに何か柔らかいモノを握っているような感触だけがある。
 一方のアシュリンは、転んだ弾みにゴーグルが外れてしまい、いちごを押し倒してその上に乗っかっているという現実を直視し……ついでにいちごの手が自分の何を掴んでいるのかも理解し、顔を真っ赤にしてしまうのだった……。

 この後、動くのに危ないからという事で、2台のデバイスは適度に距離を離して置かれる事になったそうな。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アビゲイル・ガードナー
【5月2日】【夜】【管理人室】
※可愛い系の黄緑色シースルーネグリジェ

イチゴくん、いるー?アビーだよー♪(こんこん)

えへへ、じゃーんっ♪
今日ショッピングに行ったらフェアやっててさ
赤ワイン…にする前の濃厚ぶどうジュース売ってたよっ

だから、お姉さん達とちょっと楽しまない?
ワイングラスもこの通りっ
…え?このカッコ?さっき温泉入ってたから♡
ほらほら、ホカホカスベスベだよーっ♪

かんぱーいっ☆
ふふ、ちょっと早いオトナの雰囲気、どう?
その内、ホントのワイン飲みたいね…♪(ふにゅっ)

ヘンリの抹茶タルトも美味しそうだねー
しかもイチゴくん、あーんまでされちゃって…♪
あーもう、可愛いイチゴくんも大好きっ♡(むぎゅっ)


ヘンリエッタ・アドミラドール
【5月2日】【夜】【管理人室】
※大人っぽい濃青色シースルーネグリジェ

イチゴさん、起きてますか?ヘンリです
2人別々に出かけたら、同じモールで鉢合わせて…
私は高級な抹茶タルトを見つけたんですよ

賞味期限はまだ先なのですが
ヘンリが湯上がりに贅沢気分を、と…
しかも時間が惜しいからって、この格好で…
仕方ないので…イチゴさん、お邪魔しますね♡

かんぱーいっ☆
もう…アビーってば、酔ってないのに色目使って
まあ、イチゴさんの熱で十分酔えますが…♪

はい、イチゴさんあーんっ…♪(むにゅっ)
ふふ、どうですか?穏やかな甘味と苦味…
幸せそうな笑顔が、ホントに大好きです♡(だぎゅっ)

…この後も大人っぽい時間を、色々な意味で…♪



●5月2日/夜/管理人室
 このゴールデンウィークの間、管理人室に同居しているいちごの妹は、神社の方へと泊まりに行っているために不在だ。
 ……という事を知ってか知らずか、ネグリジェ姿の双子のような2人、異母姉妹にして従姉妹のアビゲイル・ガードナー(ブライトテンペスト・f31470)とヘンリエッタ・アドミラドール(シャドウライトニング・f31471)は、夜遅くに管理人室に訪れていた。
 可愛い系の黄緑色シースルーネグリジェを着たアビーことアビゲイルが、コンコンと管理人室のドアをノックする。
「イチゴくん、いるー? アビーだよー♪」
 さらに大人っぽい濃青色シースルーネグリジェを着たヘンリことヘンリエッタも、遠慮がちに声をかける。
「イチゴさん、起きてますか? ヘンリです」
「はーい。どうしましたか?」
 夜遅くで、そろそろ寝ようと思っていたいちごだが、呼ばれれば管理人としてはいつでも出なければいけない。もっとも、この姉妹が来る理由なんて、ねぇ?
 当然、管理人に用事ではなく、いちごに用事があってきた姉妹である。
 扉を開けたいちごに対し、アビゲイルはじゃーんととっておきを披露するかのように誇らしげに、ヘンリエッタはおずおずと遠慮がちにしつつも楽しげに、それぞれがいちごと一緒に楽しもうと思ったものを取り出したのだった。
「え、えっと、それは……?」
 アビゲイルがとりだしたのは、まるでワインのようなガラスのボトル。
「今日ショッピングに行ったらフェアやっててさ。赤ワイン……にする前の濃厚ぶどうジュース売ってたんだよっ」
 さすがにアビゲイルでも、まだ未成年のいちごに飲ませてはいけないというくらいの常識は持っているようだった。でも、ビンを持つのとは逆の手にはワイングラスを人数分持っていたりするのだから、狙っているのは確かだろう。
「2人別々に出かけたら、同じモールで鉢合わせて……それで私の方は、高級な抹茶タルトを見つけたんですよ」
 いつも一緒に行動しているように言える姉妹だが、意外といちご関連以外では別行動もする。男の趣味が完全一致してはいるけれど、それ以外の趣味嗜好はかなり異なっているだから、それもまた当然だろうか。
 とはいえ、思考パターンはやっぱり似てくるらしく、別々に行動しても行先で巡り合うことはしょっちゅうだとか。
 で、そんなヘンリエッタが持ち込んだのは、3人で食べるには……特にこの深夜に食べるには、ちょっとカロリーが凶悪そうなホールサイズの洋菓子。
「賞味期限はまだ先なのですが、ヘンリが湯上がりに贅沢気分を、と……」
「だから、お姉さん達とちょっと楽しまない?」
 というわけで、姉妹は結局、夜の間食という悪事にいちごを巻き込みに来たわけなのだった。
「え、えっと、それはいいですけれど……せめて格好をですね……」
 話聞いて呆気に取られていたいちごだが、さすがに姉妹のセクシーなネグリジェ姿からは顔を赤くして目を逸らしていた。
「……え? このカッコ? さっき温泉入ってたから♥」
「時間が惜しいからって、アビーってばこの格好で……」
「ヘンリも一緒じゃーん? ほらほら、イチゴくん、2人揃ってホカホカスベスベだよーっ♪」
 もちろん姉妹的にはこの格好も狙ってのことだろう。
 いちごに迫る……もしくは、いちごの反応を見て楽しむための。
「ふふっ。では、イチゴさん、お邪魔しますね?」
「は、はい、どうぞ、です……」
 結局赤面するいちごの意見が通るわけもなく、姉妹はそのまま管理人室に乗り込んで、深夜のパーティーを始めるのだった。

「「かんぱーいっ☆」」
 チンッ。
 グラスに注がれたワイン……っぽいぶどうジュースで乾杯する3人。
 もちろんアルコールは入っていない。それはいちごだって、ジュースを口に含んだ時点でわかっていることだ。だが、いちごはまるで酔っぱらったかのように顔が真っ赤であった。
 もちろんその理由は姉妹……とりわけアビゲイルにある。
「ふふ、ちょっと早いオトナの雰囲気、どう? その内、ホントのワイン飲みたいね……♪」
「そ、そうですね……あと2年少し経てば……」
 この夏の7月で18歳になるいちご。なので、お酒が解禁になるのは2年後の夏からだが……はたしてその時が来てもこの姉妹と一緒に飲んでいいものなのだろうか。
 まるで酔っぱらったかのようにいちごに腕を絡めて、薄い布越しの柔らかい大質量をふにゅっと押し付けてくるアビゲイルの様子を見ると、2年後が不安でしかない。
「もう……アビーってば、アルコールも入ってないのに色目使って……まあ、イチゴさんの熱で十分酔えますけど……♪」
「私の熱って何ですかぁ……」
 アビゲイルと違ってまだ平静なヘンリエッタだが、アビゲイルに捕まっているいちごを助けようなどとは全く思わないらしい。
 それどころか、アビゲイルに対抗するようにずいっと身を乗り出してきた。
「はい、イチゴさんあーんっ……♪」
 フォークに刺したタルトをいちごに差し出しあーんと迫る……のはいいのだが、フォークを持つのとは逆の手はしっかりといちごの腕に絡め、こちらもネグリジェ越しの柔らかいものをむにゅっと押し付けてきていた。
「ちょ、ちょっと、ヘンリエッタさんまで……」
「はい、あーん♪」
 迫るフォーク。逃げようにも逆側はしっかりとアビゲイルがホールドしている。
「ヘンリの抹茶タルトも美味しそうだねー。しかもヘンリのあーんつきだもの、イチゴくんちゃんと味わわなきゃ……♪」
「ふふっ。フォークじゃなくて、口移しの方がよかったですか?」
「い、いえっ!? ……あ、あーん」
 観念してパクッとタルトを口に入れるいちご。顔は真っ赤だった。
「ふふ、どうですか? 穏やかな甘味と苦味」
「は、はい、美味しいですよ?」
 真っ赤になりつつも、聞かれたらちゃんと笑顔で感想は答えるいちごである。顔は真っ赤だけれども。
「ふふっ。そんなイチゴさんの幸せそうな笑顔が、ホントに大好きです♪」
「なっ!?」
 さらりと、いつものように好意を隠さずに口にするヘンリエッタに、ますます赤くなるいちご。さらにアビゲイルだって黙ってはいない。
「……口移しかー。ジュースも口移しにする?」
「しなくていいですっ?!」
「あーもう、すぐ真っ赤になる可愛いイチゴくんも大好きっ♥」
 こちらもドストレートに好意を口にし、さらに行動にも移す。
 むぎゅっと胸を押し付けるようにして抱きつくアビゲイル。逆側からもヘンリエッタが同じようにしてきた。
「この後も大人っぽい時間を、色々な意味で……しちゃいます?」
 どうやら深夜のパーティーはまだ終わらないようだ……。
 がんばれ、いちご。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

フロウヴェル・ゼフィツェン
【5月4日】【昼】【管理人室】

いちご、ゴールデンウィークも忙しそうなの。
これは癒しが必要なの…

というわけで、お昼過ぎ…午後三~四時くらい、管理人室にいるところにお邪魔するの。
ティーセット持参で。
「いちご、たまには一緒にティータイムするの」

持って来たのは紅茶…だけど、ちょっとカモミールも配合した茶葉で淹れたお茶。
気分が落ち着く効果があるっていうから。
いちごはいつも皆に気を使ってて、身体より寧ろ精神的に疲れてそうだから、こういうのが良いかなと思ったの。
…って言うか、ベルにもたまには我儘言ってくれても良いと思うの。
いちごが望むなら、あんなことでもこんなことでも…

…えっちなのはダメ?残念なの(?)



●5月4日/昼/管理人室
「いちご、ゴールデンウィークも忙しそうなの。これは癒しが必要なの……」
 そう呟いて拳をぎゅっと握ったベルことフロウヴェル・ゼフィツェン(時溢れ想満ちて・f01233)が、いちごの管理人室へとやってきたのはゴールデンウィークの連休も半ばとなる4日の昼だった。
 いつものフロウヴェルならこういういちごの休みの時には、誰よりも真っ先に押しかけて、他の娘たちがけん制し合っている間を出し抜いて一番乗りかつ2人きりの時間というのが定番だったのだが、今回はいちごの癒しとなるべくタイミングを計っていたのかもしれない。
 実際、寮にいても管理人の仕事がなくなるわけではないし、なんだかんだで女の子たちに絡まれて、肉体的にも精神的にも疲労は否めないいちごだ。
 というわけで、今回は癒しキャラを目指したフロウヴェルは、4日の昼過ぎ、3時のおやつ時を見計らって、管理人室のドアをノックした。
「いちご、たまには一緒にティータイムするの」

 幸いこの時間は他に誰もいなく、いちごも部屋に戻って昼寝でもしようかというタイミングだったので、フロウヴェルはすんなりと管理人室の中へと通される。
「それではお茶を出しましょうか」
「ううん。今日はベルが持ってきたの」
 いつものように来客用にお茶を入れようと立ち上がったいちごを制止し、フロウヴェルは持参したティーセットをいちごに見せる。
「それは……?」
「紅茶持ってきたの。カモミールも配合した特製ブレンド。気分が落ち着く効果があるっていうから」
 用意した茶葉について説明しながら、手際よく紅茶を入れていくフロウヴェル。
 普段はあまりこういう姿は見せないので、意外に思うかもしれないが、無表情気味な様子とは裏腹に、情に厚く気遣いの出来る子なのである。
 ……もっとも、それはいちごのように心許した相手に限られるが。
「いちごはいつも皆に気を使ってて、身体より寧ろ精神的に疲れてそうだから、こういうのが良いかなと思ったの」
「……なんだか気を使わせちゃいましたね」
 フロウヴェルの言葉に、いちごは再び腰を下ろす。
 相変わらず表情筋が仕事をしていないのか、表情のほとんど変わらないフロウヴェルだが、既に付き合いも長いいちごは、微妙な変化から感情の機微を読み取れるようになっていた。
 本心からいちごのことを気遣い、自分のいちごに甘えたい欲を棚上げして、この癒しの時間を作ってくれているフロウヴェルに感謝し、そして同時に気を遣わせて申し訳ないとも思ういちご。
 だけれども、そんないちごの様子もフロウヴェルはお見通しだった。
「ベルはいちごと過ごせれば、それでいいの。……って言うか、ベルにもたまには我儘言ってくれても良いと思うの。いつもはベルがいちごに甘えてるんだから、こういう時くらいはベルに甘えてほしいの」
「ベルさん……すみません」
「そこはすみませんじゃなくて、ありがとうって言ってほしいの」
「ですね。ありがとうございます、ベルさん」
「ん。それでいいの」
 そんな会話をしつつも、紅茶を入れ終えたフロウヴェルは、ティーカップを置くとともに、いちごの傍らに腰掛けた。
「では、いただきますね」
「ん。遠慮なくなの」
 そのカモミールティーは、とても爽やかで、いちごの疲労も溶けていくような澄んだ味だったという……。

 その後はしばらく、のんびりまったりとお茶をしながら、2人は寄り添って会話を楽しむのだった。
「いちご。本当に我儘言ってもいいのよ? いちごが望むなら、あんなことでもこんなことでも……」
「魅力的な話ですが、真昼間からえっちなことはしませんからね?」
「……ダメ? 残念なの」
 まぁ、こんなお約束もあるにはあったけれども、おおむねのんびりとした癒しの時間になったそうな。

大成功 🔵​🔵​🔵​

霧沢・仁美
【5月4日】【夜】【自室】
正確には、あたしがお泊りに使わせてもらってるお部屋だね。
時間帯は、だいたい晩御飯が終わった後ぐらい。

この日から6日までお泊りさせてもらうことになってて、お布団の用意をいちごくんと一緒にしているところ。
(連休の前半は実家に帰ってた)
布団は自分で下ろそうとしたのだけど、うっかりバランスを崩しちゃって、いちごくんを巻き込んで転んじゃって…
…気が付いたらいちごくんがあたしのおっぱいの下敷きになってた。
もうお風呂入ってパジャマ着てたから、ブラもつけてなくて…ほぼ生のおっぱいで押し潰しちゃうコトに。
すぐ謝って退くけど、何だろう…この感触、もうちょっと味わっていたかった気もする。



●5月4日/夜/仁美の借りている部屋
 4日の晩御飯も終わった頃、霧沢・仁美(普通でありたい女子大生・f02862)が恋華荘を訪れた。
「こんばんは、仁美さん。お久しぶりですね。ゴールデンウィークはどこかにお出かけでも?」
「うん、前半はちょっと実家に帰省してたんだ。で、後半はここで過ごさせてもらいうかなって」
 まるで出かけていた寮生が帰ってきたような会話だが、実のところ仁美は別の学生寮で暮らしており、恋華荘の住人ではない。
 それでも、数日顔を見せなかっただけで、久しぶりなんて言われてしまうほど、恋華荘にとっては馴染みの顔である。
「では今日から泊っていかれるんですか?」
「うん。そのつもり。今日から6日くらいまでは、またお世話になろうかなって」
「分かりました。それではいつもの部屋にお布団運んじゃいますね」
 しょっちゅう遊びに来て何度も泊まっている仁美は、いちごにとっても既に半分くらいは寮の住人のような感覚だ。なので、いちごの方も手慣れたもので、仁美がいつも泊まる部屋はちゃんと空けてある。遊びに来るたびに毎回同じ部屋に泊まっているので、実質的には仁美が借りている部屋といってもよかったりする。
 ともあれ、その部屋の布団等の準備をするといういちごと別れ、仁美は寮に泊まる時の一番の楽しみ……露天風呂へと向かっていった。

 仁美が入浴を終え、パジャマ姿で借りている部屋へ戻ってくると、ちょうどいちごが布団を敷いているところだった。
 一応は常にこの部屋で暮らしているわけではないため、掃除の都合上布団は布団部屋に毎回引き上げているので、それを運んで持ってきて敷いているのだ。
「あ、ごめんね、いちごくん。あとはあたしがやるから……」
「いえ、これも管理人の仕事ですから大丈夫ですよ」
 いちごに全部面倒を見てもらうわけにもいかないと、布団を敷くくらいは自分でやろうと足を踏み出した仁美だったが、慌てていたのか、床に置いてあった毛布を踏んでしまい、つるっと足を滑らせてしまった。
「きゃっ」
「えっ? ……わぷっ!?」
 そのまま作業中のいちごの上に覆いかぶさるように転んでしまう仁美。
 しかも間の悪いことに、仁美の悲鳴に振り返ったいちごの顔が、ちょうど仁美の巨大な胸の下敷きになるような格好で。
「もががっ?!」
「あ……っ、ご、ごめん、いちごくん、でもあまりしゃべらないで……っ?!」
 既に風呂上がりで、ブラも外したパジャマ姿である仁美だ。
 拘束から解き放たれた超重量の乳房が、その弾力と重量の全てをいちごの顔面に押し付けている。
 厚くないパジャマの布越しに、もがくいちごの動きと息遣いが、ダイレクトに仁美の胸を揺らしていた。
 ……それで顔を赤くした仁美が、少しだけその感触に身体を昂らせてしまっていると、次第に下でもがくいちごの動きが鈍ってきた。
「えっ? あ、あっ、ご、ごめんね、いちごくんっ。大丈夫っ!?」
 それでいちごが窒息しかけていることに気付いて、慌てて仁美は体を起こす。
 と同時に、何とか仁美を引き剥がそうとしていたいちごの、最後のあがきの手が、下から仁美の乳房を掴んで持ち上げるのだった。
「ぷはーっ……し、死ぬかと思いまし、……た?」
「あ、あのね、いちごくん……手……」
 ふにゅふにゅ。
「あ、っ……ご、ごめんなさい、つい咄嗟に!?」
「う、ううん、あたしの方こそ、押しつぶしちゃって……ごめんね」
 状況に気が付いたいちごは、真っ赤になって謝りながら離れ、仁美も顔を赤くしながら謝り返すのだった。

 いつもといえばいつものとらぶるで、顔を赤くしてちょっと気まずくなる2人。
「す、すみません、それでは私はもう行きますね……」
「あ、待って……」
 顔を赤くしたまま、もう仕事は終わったからと部屋を出ようとするいちご。
 その手を想わず仁美は掴んで止めてしまった。
「えっ?」
「あ、つい……」
 仁美も咄嗟の事で、なんで止めたのかは自分でもはっきりとは理解できていない。
 もしかしたら、先ほどの胸の感触を、もうちょっと味わっていたかった気もする……なんて考えてしまったから、かもしれない。
「え、えっと、もう少しだけ、お話していかない?」
「え、あ、それでは、お言葉に甘えて……」
 それでも引き留められたいちごは、もう少しだけこの部屋で過ごすことにするのだった。

 この後仁美が先程のような感触を味わえたかどうかは、ご想像にお任せしよう。

大成功 🔵​🔵​🔵​

エイル・ドルイディア
【5月5日】【昼】【遊戯室】
まーすーたー!
デュエルしましょー!(旅行鞄一杯にカード詰め込み、自分のと同じソーシャルバトルディスクもセットで…)
折角マスターもデッキ持ってるんですし、玉には普通に遊びたいです♪

一緒にデッキを組んだり、ディスクにセットして実際にバトルしてみたり…

みゃー!?(ピピピ…ライフほぼ空に)
守備力(服や装甲)ボロボロにされた上で触手邪神のトランプル(守備貫通)攻撃…
ソリッドビジョンの絵面が…日曜夕のアニメでは見せられないことにっ…てこっちもー!?
(触手にあれやこれやされているドルイディアのナイト、踊り子や魔獣使い、蘇生したばかりの翼術師こと自分のアバターもねとねとに…)



●5月5日/昼/遊戯室
 恋華荘の遊戯室。
 古いアーケード筐体と最新のゲーム機がずらりと並び、加えて卓球台やビリヤード台もある部屋だ。
 そしてその中には、何も置いていないテーブルもある。 
 それの用途は、テーブルの傍にアナログゲームがいろいろ置かれた棚がることからもわかるだろう。つまりはボドゲスペースだ。
 そして同時にデュエルスペースでもある。
 なので……。
「まーすーたー! デュエルしましょー!」
 トレーディングカードゲームから生まれた新しい妖怪であるエイル・ドルイディア(ドルイディアの翼術士・f28718)にとっては、まさに本領発揮ともいえる場所なのだ。
 というわけでエイルは、自身のマスター……カードとしての自分の所有者であるいちごの腕を引いて、遊戯室のデュエルスペースにやってきた。
 しかも、いっぱいにカードを詰め込んだ鞄を背負ったうえに、自分が使っているものと同じソーシャルバトルディスク(つまりは腕に装着するカードデュエル用の機械)を、いちご用にもう1台用意していたりもする。
「折角マスターもデッキ持ってるんですし、たまには普通に遊びたいです♪」
「確かにそうですねえ……いつも依頼の時に呼び出してばかりでは勿体ないですしねぇ……」
 一応いちごも、エイルを召喚する関係上、ゲームのスターターデッキは持っている。持ってはいるが……普段TCGはしないため、本当に購入したてのスターターそのものでしかなく、エイルを召喚できるというだけのデッキだ。
「あまりハマるとカード買ったりするのでお金が飛びそうですけど……ゲーム自体は普通にやってみたいんですよねぇ……」
「買わなくても、カードならここにいっぱいありますからっ、まずはマスターのやってみたいようなデッキを組んじゃいましょう♪」
「はい。色々教えてくださいね」
「任せてっ!」
 というわけで、いちごはエイルに教わりながら、エイルの用意していた大量のカードを分けてもらい、いろいろとデッキを組んでみるのだった。

「カードの種類多くて覚えきれないですね……」
「まずは覚えやすいものからでいいんですよ、マスター。どういう効果のものが欲しいか思いついたら、私がそのカード用意しますしっ」
「えーっと、じゃあ……」
 などと悪戦苦闘してしばらく……ようやくいちごのデッキも完成した。
「こんな感じでしょうか……?」
「じゃあ、マスター、早速実戦で試してみましょう!」
 というわけで、ゲーム開始。
「それじゃ、マスター、デュエル・スタンバイ!」
「ええ、行きますよっ!」
 2人とも腕にバトルディスクを装着し、完全にTCGアニメのキャラクターになり切った気分で、デュエルが始まった。
 互いに召喚したモンスターカードを場に並べ、魔法カード罠カードを駆使して、一進一退の攻防を……。
「みゃー!?」
 ……いや、正直意外だが、初心者のはずのいちごがエイルを圧倒していた。
「も、もうライフがほとんど残ってないっ……っていうかマスター、なんでそんなにプレイング上手なんですかっ!? まともにデュエルするの初めてなんじゃ!?」
「え、えっと……ビギナーズラック、なのでは……?」
 確かにいちごは、このTCGは初心者なのだが、色々とアナログゲームの経験は多いため、ゲーム的な思考は鍛えられている、という事なのだろう。きっと。
「マスター絶対慣れたプレイヤーですよぅ……ひゃー?! ソリッドビジョンの絵面が……アニメでは見せられないことにっ!?」
 無駄に技術が高いのかそれとも妖怪としての能力なのか、召喚したモンスター同士の戦闘については、ソリッドビジョン……立体映像で動いて魅せてくれている。いるのだが……いちごの召喚した触手の邪神の攻撃が、エイルの召喚した女性型キャラクター……ナイト、踊り子や魔獣使い、そして何より自分自身をもとにしたキャラまでも絡み取っており、さらにこの触手が守備貫通攻撃だったためか、キャラの守備力……すなわち服や装甲をボロボロにしていて、あられもない姿になっていたという。
「使ってるイメージが湧くモンスターをというアドバイスだったから、触手モンスター入れてみましたが……相性いいんですかねぇ、私」
 なんとなく遠い目をするいちごであった。
 そしてさらに。
「……てこっちもー!?」
 ビジョンのエイルが触手に巻かれて裸に剥かれていくと同時に現実のエイルも同じ格好になっていく。どうやら触手にやられているそのカード、エイルの本体のカードだったようで。
「あわわわわっ?! ごめんなさいー!?」
 いちごは慌てて赤面して視線を逸らすが、結局、そのままエイルは恥ずかしい敗北を喫したそうな……。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ネウィラ・カーレンベート
【5月6日】【夜】
「あの、いちごさん」
「いちごさんって、卓球のご経験は?」

いちごさんをお連れする先は遊技場の卓球台。
やったことはなかったけれど、なんとなく恥ずかしく今までできなかった卓球。
せっかくの二人なのでと勇気を持ってのお誘いです。

「えっと、変な方に飛んでも笑わないでくださいね」

始めてみれば、打ち返せるけれどやはりネットに当たったり、力んで大ホームランになったり……
しかしやっているうちに少しずつラリーが続くようになり

「ふふっ、楽しいですね♪」

こうして、二人きりの夜は無事に過ぎていくのでした。

……といくはずもなく

「きゃっ、ボールが服の中に……」

*この後の展開はお任せします
*その他アドリブ歓迎



●5月6日/夜/遊戯室
 恋華荘の遊戯室。
 古いアーケード筐体や最新のゲーム機などがずらりと並ぶ部屋だ。
 今回のゴールデンウィークでは大活躍のこの部屋に、湯上り浴衣姿のネウィラ・カーレンベート(銀糸の術士・f00275)が、いちごを連れてきていた。
「あの、いちごさん、卓球のご経験は?」
 ネウィラがいちごを連れてきたのは、遊戯室の片隅に置かれている卓球台だ。
 ビリヤード台やエアホッケー筐体などに並んでおかれているそれは、恋華荘が温泉旅館だったころからの名残ともいうべきもので、遊戯室に出入りする人は多くても、これで遊んでいる人はあまりいなかった。
 ただ、ネウィラはこれに興味津々だったようで。
「一応温泉卓球程度なら……ですかね?」
 などと、答えるいちごだが、そもそもいちごはここが温泉旅館だったころからこの場に親しんで、温泉卓球もよくやってきていたりので、それなりにできる方だったりする。
「そうなんですか。それでは私に教えていただけませんか?」
 いままでなんとなく恥ずかしくて卓球をやったことはなかったというネウィラだが、せっかくの機会だしと少しだけ勇気を出してのお誘いだった。
 ……なお、なんとなく恥ずかしかった理由だが、温泉卓球なので浴衣姿でするものだという誤解というか思い込みが原因なのかもしれない。が、それはどうでもいい話である。
「いいですよ。それでは軽くやってみましょうか」
「えっと、変な方に飛んでも笑わないでくださいね」
「ええ」
 クスッと微笑んだいちごは、ラケットの持ち方から、軽く打ち方などをコーチするようにして、2人で卓球台を囲んで遊び始めるのだった。

「え、えっと……えいっ」
「そうそう、上手ですよ、ネウィラさん」
 何度か繰り返してみると、ネウィラも少しずつラケットで打ち返せるようにはなってきた。
 もちろんいちごが打ちやすいように軽く返しているというのもある。
 とはいえ、ネウィラが打ち返した玉はネットに当たったり、あるいは力み過ぎて大ホームランになったり……と、なかなかラリーを続けることはできていない。
 それでも、そんな状態でも何度も繰り返していけば、だんだんといちご側のコートの上に返せるようになってきて、そしていちごはそれを打ちやすいようにネウィラの近くへゆるく返し、少しずつラリーが続くようになってきた。
「だいぶん続くようになってきましたね」
「ふふっ、楽しいですね♪」
 あくまでもいちごの接待プレイもあってのラリーではあるが、真剣勝負というわけでもないので、ネウィラが楽しめているのであればそれで十分だろう。
 ……と、こうして平和にラリーを楽しむ時間が過ぎていくのでした、で終わっていてもよかったのだが。

「では少し難易度上げてみましょうか?」
「えっ?」
 ここまで接待プレイで打ちやすい球を返していたのだが、ネウィラもそれにだいぶん慣れたと見たいちごは、少しだけ強めに、そしてコートの端を狙うように撃ち返し始めた。
「あっ、ああっ……」
「そうそう、その調子ですよ、ネウィラさん」
 それでも少しずつ慣れてきていたネウィラは、懸命にパタパタ走り回って、何とか返していく。
 そうしてパタパタ走り回ったネウィラの浴衣が、少しずつ乱れてきたことで、必然的に(?)事故は起こってしまうのだった。

 すぽっ。

「きゃっ、ボールが服の中に……」
「えっ?!」
 ネウィラの浴衣の合わせから、胸の谷間めがけて、打ち返し損ねたピンポン玉がスポッと入ってしまったのだった。
 そして慌てて浴衣の中から取ろうとしたネウィラだったが、悪い事は重なるもので……ここまでの運動で緩んでいた浴衣の帯がはらりと解けてしまう。
 ぽろん。こんっ、こんっ……。
「へっ?!」
「きゃあああああっっ?!」
 浴衣が脱げてしまい、その中身がポロンと零れてしまったネウィラ。
 もちろん、湯上りだったゆえに、浴衣の下は裸であり、豊かな胸がもろに晒されてしまったのだった。
 浴衣の中に入り込んでいたピンポン玉が、こぼれ落ちて卓球台の上でコンコンと跳ねている音がむなしく響く中、赤面して硬直してしまう2人だったとさ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ユニ・ヴァンデルセン
【5月7日】【朝】【キッチン】
ちょっと無理を言って、いちごや和さんたちに、キッチンの一角を貸してもらったよ。
今回は…本の紹介兼朝ごはんの配信♪

じゃーん
『ジンジャーラビットの楽しい料理』ーっ♪
絵本のシリーズに出てきた料理をレシピ化した本なんだ。
作るのは、ミセス・バニーの干し葡萄入りパン♪
レシピ通りに作るつもりだけど…
不安だからいちごせんせ、手伝ってくれる?

小麦粉や膨らし粉をふるいいれてる最中、一緒に手が真っ白けになったり…
ラードのついた指をいたずらでちょっと咥えたり…
仕上げに天火で15分焼き上げてる最中、余った干し葡萄を二人で摘まんだり♪
可愛い男の娘sのお料理LIVE配信、見逃したらめっ…さ♪



●5月6日/朝/キッチン
「すみません、和さん。今日の朝食はお願いしますね」
「はいはい。こっちは大丈夫だから、いちごちゃんはあの子の面倒見てあげなさいね」
 早朝のキッチンにて、いちごと古参従業員の八百山・和がそんな会話をしていた。
 普段ならいちごも寮の朝食の準備に追われている時間なのだが、今日はちょっとした寮生のお願いをかなえるために、いちごは和にあとを任せて、キッチンの隅の一角へと向かうのだった。
 そこには、撮影用のカメラが設置されており、ユニ・ヴァンデルセン(読書系エルフVTuber・f31263)が配信の準備をしていた。

「無理言ってごめんね、いちごさん。和さんも」
「いえいえ、大丈夫ですよ」
「そうそう。気にしないでいちごちゃんと楽しんでなさいな」
 何事かというと、今日は、VTuberであるユニの朝の生配信なのだった。
 普段はこんな時間から生配信などするわけもないのだが、今回はネタのためにわざわざこんな時間にしたらしい。

「おはえるふ~♪ 今回は……本の紹介兼朝ごはんの配信だよー♪」
 配信が開始されたようだ。
 男の娘VTuberのユニが、生配信を見に来てくれた視聴者に向けてお約束の挨拶と、今回の内容を説明している。
 ちなみに、ユニはもともとは人間の女の子で、男の娘のアバターをVにしたYouTuberだったのが、何故かそのアバターの姿に生まれ変わり……しかし男の娘のはずのアバターが本来の性別に引きずられて女体化したというややこしい経緯の持ち主だ。
 なので、今のユニは素顔のままで配信しているにもかかわらず、男の娘VTuberという事になっている。
 その男の娘なユニは、画面に向けて1冊の本を掲げていた。
「じゃーん! 『ジンジャーラビットの楽しい料理』ーっ♪」
 基本は読書系VTuverなユニなので、本の紹介動画なのはいつもの通り。
 だが、今回わざわざ早朝の生配信にしたのはこの本がレシピ本でもあるからだ。
「これはね、絵本のシリーズに出てきた料理をレシピ化した本なんだ。で、せっかくだから実際に作ってみて朝ごはんにしようと思って♪」
 そこまで行ったところで、ユニは画面外のいちごを手招きする。
「今回作るのは、ミセス・バニーの干し葡萄入りパン♪ ……レシピ通りに作るつもりだけど……不安だからいちごせんせ、手伝ってくれる?」
「ええ、お任せくださいな」
 実を言うといちごもユニの動画には寮長というキャラとして時々ゲスト出演している。いちごの場合は、自身がローカルアイドルとしてチャンネルを持っている関係上、多少は映像加工して男の娘アバターという事にしているわけだが、それでももうすっかり、視聴者にとってもお馴染みなのだった。
『キッチン破壊生配信だっけ?』
『炭の作成動画じゃ?』
『全部寮長に任せた方がいいんじゃない?』
 そしてチャット欄に流れる常連たちからの温かいメッセージ……。
「ちゃんとできるんだからねーっ!?」
 もうすっかり、やらかし系エルフなユニと、しっかり者でフォロー上手な寮長というキャラクターが視聴者の間に固定されているようであった。

「じゃ、始めるよっ。可愛い男の娘sのお料理LIVE配信、見逃したらめっ……さ♪」
 オープニングトークも終わり、パン作りが始まった。
 ユニは本のレシピを解説しながら、いちごの指導を受けつつ丁寧に作業をこなしていく。
 ……といってもやっぱりお約束のように、小麦粉をこねている最中、ぼふっと小麦粉を吹きあげてしまい手が真っ白けになったりはしたが。
 さらに。
「あ、いちごせんせ、手にラードが……あむっ」
「はい、いちごせんせ、干し葡萄余ったから、あーん♪」
 ラードのついた指を悪戯でちょっと咥えたり、余った干し葡萄を食べさせたりと、時々ユニがいちごといちゃつくような姿も配信するものだから……。
『寮長の赤面いただきました』
『てぇてぇ』
『寮長可愛い……』
 などとなぜかいちご宛と思われるスパチャが乱舞していたり。

 それでも大きな事故もなく好評のうちにユニの配信は終わったのだった。
「「では、いただきまーす」」
 もちろん、いちごが手伝ったこともあって、パンはとても美味しかったそうな。

大成功 🔵​🔵​🔵​

フェリーネ・フォルス
5/7
夜の11時
露天風呂

いちごさんと一緒にお風呂入っちゃうのですにゃ~♪
お風呂なので当然裸、そして特に隠さない
何度も抱かれてるし、今更隠すのもね~
にゃふー、見たいのなら、見てもいいのですにゃよー?
てか、こっちからしっかりと見るっ。お肌だけどもね、ジー

そういえば、アイドルもしてるんでしたっけにゃ?
やっぱり、お肌のお手入れはしっかりしてるのかにゃー
指先でつつぅ~~、ふにふに
あ、びっくりさせちゃったかにゃ、お返しに……お触り、するにゃ?

もし、触りっこになったら
妙な気分になっていくんだろうな~
なったらなったで……超濃厚な接触でもしちゃうにゃ



●5月7日/夜/露天風呂
 深夜帯の露天風呂は、基本的にはいちごの入浴時間だ。
 まったく気にしない人が多いとはいえ、それでも女子寮で暮らす唯一の男であるいちごは、マナーとして夜遅くの誰もいない時間に入浴している。
 だが、それを知っていてわざとその時間を狙ってお風呂に来るものも少なくない。
 その1人が、フェリーネ・フォルス(にゃん狐・f26982)だった。

「いちごさんと一緒にお風呂入っちゃうのですにゃ~♪」
「へっ!? フェリーネさんっ!?」
 いちごが先に入っているところを狙って露天風呂に飛び込んできたフェリーネ。誰もいないことを確認して入っていたはずのいちごにとっても完全に不意打ちだった。
 しかも当然お風呂なので何も着ていないすっぽんぽん。特に隠さないフェリーネの性格もあって、胸も股間もモロ丸見えなのだった。
 もちろんフェリーネだって誰にでもそうではないはず。ただ、いちご相手なら、何度も抱かれてるし今更隠すのも……なんてことなのだろう。
「にゃふー、見たいのなら、見てもいいのですにゃよー?」
「そういうわけにもっ……」
 何度も見ているし抱いているにも関わらず、いちごはやっぱり赤面して視線を逸らす。それは初対面の時から変わらない……まぁその初対面が裸同士で、しかもフェリーネの初めてを……だったのはさておき。
「なら、こっちからしっかりと見るっ。ジーっ」
「な、何を、ていうかどこを見るとっ!?」
 いちごが見てくれないなら自分から、と、フェリーネはいちごの周りに陣取って、じろじろと舐め回すように……いちごの肌を見ているのだった。
「そういえば、アイドルもしてるんでしたっけにゃ? やっぱり、お肌のお手入れはしっかりしてるのかにゃー」
「え、ええ、それはまぁ……」
 じろじろと見られて落ち着かない様子のいちごだが、上半身の肌艶を見られるのならまだいいかと、少しだけ安心して息を吐く。最も視線を合わせようとすると否応にもフェリーネの小ぶりな胸が視界に入るので、目線は逸らしっぱなしだが。
「ローカルアイドルとはいえ、人に見られる仕事ですから、身だしなみのケアはちゃんと……ってひゃぁっ!?」
 視線を逸らしていたので、フェリーネがいちごの肌に指先を伸ばして、つつ~~っとなぞったり、ふにふにと肌を触ったりしようとしていたことに気付かなかった。なので不意に触れられて思わず声を出してしまう。
「ほんとお肌なめらかで気持ちいいですにゃ~……って、あ、びっくりさせちゃったかにゃ? 触っちゃダメだったかにゃ?」
「い、いえ、いいんですけどね……不意打ちだったので驚いただけですし……」
 恥ずかしがりながらもそう答えるいちごに、フェリーネは悪戯を思いついたように笑みを浮かべると、いちごの手を取った。そして……。
「お返しに……お触り、するにゃ?」
 いちごの手を自分の胸に導き、その手越しに胸を揉み始めたのだった。
「ちょ、ちょっと……!?」
「もっといっぱい触ってほしいにゃぁ……ここ以外にももっと、身体全部……超濃厚な接触したいにゃ……」
 いちごの身体を撫でていた時点ですでに気分が盛り上がっていたのか、フェリーネの目は早くもとろんとしており、上気した頬が朱に染まり、いちごにしなだれかかるように身体を寄せていく。
 耳元に吹き込まれるフェリーネの吐息も熱くて、完全に発情している様子がうかがえた。
 もちろんそんな状態で迫られては、いちごだって何の反応もないわけはなく……その後はしばらく、フェリーネの望むような濃厚接触の時間となってしまうのだった……。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ロザリー・ドゥメルグ
【5月8日】【夜】【自室】よ。


今日はいちごさんと二人っきりの時間を過ごしたくて……。
で、その前にお風呂に入って体もきれいに洗って、
お部屋のフレグランスも心地よいのに取り換えて。
パジャマの下には勝負下着……って、何ドキドキしてるのよ。

で、準備が整ったらいちごさんをお部屋に招き入れるわ。
きっといい感じに……って、ドキドキが止まらなくて……。
とにかく、落ち着かなきゃ、って思ってはいるのだけど。
ドキドキが止まらなくて、結局りんごさんを呼ばれてしまいます。

……わ、私は大丈夫なんだから!!
その後は、結局のろけ話を聞き出されてしまいます。
他の女の子とも、ってのにちょっとジェラシー感じちゃいますね。



●5月8日/夜/ロザリーの自室
 ロザリー・ドゥメルグ(無鉄砲なおてんば姫・f26431)にとって、この日は一大決心の日だった。
 露天風呂に入って、念入りに身体を洗ってきた。自分を一番綺麗に見せようと、隅々まで念入りに洗ってきた。
 自室も片づけた。見られても恥ずかしくないように念入りに片づけた。さらに部屋のフレグランスも心地良いものへと取り換えてみた。
 そして下着も取り替えた。パジャマの下の下着は、大人っぽく大胆な勝負下着に。それを見せる機会のことを考えるとドキドキが止まらないが、準備を怠るわけにはいかない。
 そう、この日のロザリーは一大決心をして、いちごと2人きりの時間を過ごしたくて、夜の自室へといちごを招いたのだ。
 すべての準備が整ったか……何度も何度も同じところを見返したりして、約束の時間がくるのをドキドキしながら待っていた。
 そしていよいよ、時間が来て、ロザリーの部屋の扉がコンコンとノックされる。
「こんばんは、いちごです。こんな時間に、何かありましたか……?」

 実を言うといちごの方は、こんな時間での自室の呼び出しだというのに、そういう意識はしておらず、管理人としての仕事かと思ってやってきていたりする。
 なので、扉を開けて招き入れたロザリーの様子が、顔を赤くしてもじもじとして、なんだか言葉に詰まって恥ずかしそうにしている様子が……愛しい相手を招いて緊張している……ではなく、何らかのトラブルではないかなんて思ってしまったのだ。
 ラブコメ主人公的な鈍感力をこういうときだけ発揮してしまういちごなのだった。
「大丈夫ですか? なんだか顔も赤いし、ふらふらとしているような……」
「う。ううん、だ、大丈夫だから。そ、それより、いちごさん……あの、えっと……」
 ロザリーはあくまでも、勝負の日という緊張でドキドキが止まらないだけ。
 とにかく落ち着かなきゃ……とは思ってはいるのだけど、思えば思うほどにドキドキが止まらなくなってしまい、やがてはドキドキが最高潮に達してしまってふらっといちごにもたれかかるようによろめいてしまった。
「ちょ、ロザリーさん。やっぱり大丈夫じゃないですよ。顔も赤くて熱もあるみたいですし……ちょっと待っててください。りんごさん呼んで来ますね」
 というわけで、いちごはロザリーをベッドに横たえると、医者の黒岩・りんごを呼びに駆けて行ってしまったのだった。
「……わ、私は大丈夫なんだから!!」
 というロザリーの叫びも届かずに……。

「あははははっ。まったく、いちごさんには本当に困ったものですねぇ?」
「はいー……」
「えぇ……?」
 連れてこられたりんごは、状況を見て一目で察し、大笑いしたのだった。
 既に酒が入っていたこともあるのだろうが、まぁ、いちごの鈍感主人公的ムーブを見たら笑いたくなるのはわかる。ロザリーが病気ではないかと本気で心配していたいちごはその扱いに不満そうだったが、ロザリーは大いに共感するのだった。
 その後は、酒の入ってるりんごによる、いちごがどんなにダメか&それでいていちごと周りの女の子たちとののろけのような話が延々と続く。それを複雑な顔で聞かせられる2人だった。
 いちごはこの状況への理不尽さで複雑なのかもしれないが、ロザリーは……若干の嫉妬も交じって。
(「他の女の子とも、ってのは、わかっていますけどやっぱりちょっとジェラシー感じちゃいますね……」)
 結局この夜は、ロザリーの決心が実ることはなく、2人がりんごに絡まれて終わったのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

音駒・莉亜
【5月9日】【昼】【陽の当たる場所(縁側等?)】

くぅ、くぅ…
マタタビ、ジャーキー、天国にゃん♡

…ん?ご主人サマのにおい…♡(すんすん、むく)
えへへ、気持ちよくてお昼寝してたにゃあ♪

「やっぱり猫っぽい」?アタイはコマイヌにゃよ!
それに、ご主人サマのペットっ♪(がばっ)

なんで?白銀神社の『けもぴょい日和』って、
キラキラした円盤に色々書いてあったにゃ♡(すりすり)
男の人は、こういうカッコのペットがだーいすきとか♪
そしてアタイは、ご主人サマの幸せを守りたいにゃっ!

例えばどうやって?えーと…
とりあえず、ブラッシングしてほしいにゃん♪
にゃふ、ふわぁ…わふんっ♡
(喉を撫でられて犬声、巨乳を布越しに擦り付け)



●5月9日/昼/縁側のある庭
 恋華荘の中庭へと続く縁側。
 旅館だったころは離れとつなぐ渡り廊下だったそこは、今では中庭を望む憩いの場となっている。
 そこに……1匹の猫が、無防備に寝ていた。
「くぅ、くぅ……マタタビ、ジャーキー、天国にゃん♥」
 いや失礼。猫は猫ではあるが、寝ているのは猫娘、音駒・莉亜(ネコマイヌ・f33566)だった。
 いや、さらに失礼、一応莉亜は本来狛犬のはずなのだが……でもやっぱりどう見ても猫なのであった。まぁ、恋華荘には他に白虎を自称する猫とかもいますしね……。

 そんなわけでネコマイヌがうとうとしていたら、そこにいちごが通りかかってきた。特に彼女に用があってきたわけではなく、本当にただ通りがかっただけのようだが……いちごが近付いてくると同時に寝ていたはずの莉亜の鼻がひくひくと動く。
「……ん? ご主人サマのにおい……♥」
 すんすん……といちごの匂いをかぎ取った莉亜は、突然ぱっちりと目を覚まし、むくっと起き上がった。
「ご主人サマ! えへへ、気持ちよくてお昼寝してたにゃあ♪」
「……起こしてしまいましたか?」
 せっかく昼寝していたのに申し訳ないというような顔をするいちごに、莉亜は首を横に振る。
「お昼寝も気持ちいいけど、アタイはご主人サマのペットだからっ、ご主人サマと一緒の方が嬉しいにゃん♪」
 そしてがばっと勢いよくいちごに抱きついていった。
 ゴロゴロと喉を鳴らして頬ずり頬ずり。尻尾も嬉しそうにフリフリと揺れている。
「ちょ、ちょっと……もぉ、ほんとに人懐っこい猫ですねぇ……」
「アタイはコマイヌにゃよ!」
 抱きつかれたまま、莉亜の猫っぽい仕草にため息をつくいちごだが、莉亜はその言葉に反応して文句を言う。まぁ、どこぞの白虎も同じようなことはよく言っているが……でもやっぱり仕草は猫としか言いようがないので、いちごも苦笑するしかない。
「まぁ、猫か狛犬かはさておき、……私のペットってのはどこから来たんです?」
 莉亜は一応、白銀神社の狛犬が変化した瑞獣のはずなので、それで土地神のいちごをご主人サマと呼ぶのはまだ理解できる。しかしいったいペットというのはどこから来たのか。
 莉亜が恋華荘に現れたのは最近なのだが、いちごとの初対面の時から、自分はいちごのペットだと公言している。人聞きが悪いからやめてといちごは言うが、それでも莉亜はそのスタンスを崩さない。
「なんで? むしろこれがアタイの普通にゃよ?」
「だからどうしてなんです……?」
「男の人は、こういうカッコのペットがだーいすきだってあったにゃ♪」
「は?」
「キラキラした円盤に色々書いてあったにゃ♥」
 詳しく聞くと、どうやら白銀神社の裏手にとあるパソコンゲーム(それも18禁のアダルトゲーム)が廃棄されていたらしい。キラキラした円盤とはそのゲームディスクのことだ。
 莉亜自身も詳しい仕組みはわかっていないようで、たどたどしく説明した内容からいちごが話をまとめて推測するに、狛犬の像から莉亜が顕現するにあたって、そのアダルトゲーム……しかもよりにもよって動物娘を調教するといった内容のモノのデータを取り込んでしまったのではないか……ということらしい。
「現代の情報を得たアタイは、これがアタイの生きる意味だと確信したにゃ! アタイは、ご主人サマの幸せを守りたいんだにゃっ!」
 その知識は間違ってますよと教えたいのだが……そういって決意を露わに拳を握る彼女に、そのことを伝えることもできなく、思わず天を仰ぐいちごだった。

「で、守るとはいったい……?」
「どうやって? えーと……とりあえず、ブラッシングしてほしいにゃん♪」
 どうやら莉亜的には、ペットとして可愛がってもらう事=いちごを守るために必要な事という図式が成り立っているらしい。
 苦笑しつつも、いちごは縁側に腰掛け、莉亜を膝枕して、髪の毛や尻尾を梳いてあげるのだった。
「にゃふ、ふわぁ……わふんっ♥」
 撫でられるのが気持ちよくて艶っぽい鳴き声をあげる莉亜が、布越しの巨乳を押し付けるほどにぎゅーっといちごに抱きついたりもするのだが、それはまた別の話。


●というわけで……
 今回は比較的平穏ながら、それでもいろいろとイベントの詰まったゴールデンウィークは終わり、恋華荘にはまた新しい日常がやってくるのだった。
 まぁ、その新しい日常でも、管理人の苦労は続くようですがね?

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年07月25日


挿絵イラスト