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虚ろなる玉座の主

#UDCアース

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#UDCアース


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●異邦の王と僕たち
 いと貴き王よ、我らに恵みを与えたまえ。
 我ら忠実なる僕は平伏し生贄を捧げ、偉大なる神の到来を祈念致します。
 祈りは届いているのだろうか。そんなことを口にするものはいない。古の王が降臨した時点で秘蹟は為されたのだ。これが世に邪神と疎まれる、偉大な神の御意向でなくて何だと言うのか。
 ――古の王こそが今のくだらない世界と人間を滅ぼして下さる。
 教団の誰もがそう信じて疑わなかった。この地下拠点の上にある街の人間たちを生贄として、王と神々に捧げるのだ。否、人間も、犬も、猫も、生きとし生けるものすべて。
 本格的な世界への攻勢はこれから。まずは偉大なる古の王の完全なる復活のため、捧げものや復活への手掛かりを探しに教団員たちが拠点を後に八方へ散る。

 彼らは知らなかった。世界さえ超えてその様を見通す者がいることを。
 そして世界を超えて、古の王を倒しに来る者がいることを。

●麺を満喫ツアー、拠点潰し込み
 今度は前より少し状況がいい、とテス・ヘンドリクス(人間のクレリック・f04950)が話を切り出した。以前のUDCアースでの予知は少なからぬ子供の犠牲が出ていた。
「今回は邪神教団の拠点がわかったんだよ。もうオブリビオンが常駐してるけど、それだけに教団員も油断してるんだよね」
 拠点があるのは観光客にも人気の高い、煉瓦倉庫が並んだ港町だ。街の地下深くに拠点があるので、そこへ侵入する手筈はUDC組織が整えてくれている。
 拠点としては中規模、教団員は十数人いるらしい。とはいえオブリビオンさえ倒せば脅威にはなりえない。教団員が出払っている隙に、拠点を制圧するというミッションだ。
「ちょっとこう、もふもふっとして可愛いのがたくさん出てくるんだけど……それもオブリビオンだから。本当に。とってもつらいと思うけど心を鬼にしてね」
 直面したら一番悶絶するのはテスなんじゃないかってぐらい念を押してる。しかし微笑ましいばかりではない敵ももちろんいるわけで。
「もふもふのを従えてるのが『イネブ・ヘジの狂える王』だよ。攻撃することで自分の傷を治療したり、ユーベルコードを封じたりもするから、気をつけて戦ってね」
 多数の生贄を捧げて業を重ねていたような王だ。犯した罪の分の罰を、ここでいくらかくれてやってもいいだろう。
 そしてそこまでとても真面目な顔で話していたテスが、ぱっと表情を明るくした。
「それでね、行き先の街がちょうど、麺類が美味しいって評判らしいんだ。だから一仕事終わったら皆で食べてくるのもいいんじゃないかな!」
 麺類にも色々あるけれど、蕎麦に素麺、うどんにラーメン、焼きそば、お店が苦手ならインスタントやカップ麺もご当地ものがあるから大丈夫。美味しい麺を楽しみに、拠点潰しに全力を注いできて欲しい。


六堂ぱるな
 はじめまして、もしくはこんにちは。
 六堂ぱるなと申します。
 拙文をご覧下さいましてありがとうございます。

●状況
 UDCアース世界への旅となります。
 とある大きな港街の地下に、UDCの邪神教団が拠点を作っています。そこへ侵入する手筈は、現地のUDC組織が整えてくれているので問題ありません。
 拠点に侵入次第、もふもふのセキセイインコ型オブリビオンが現れるので、猟兵の皆さまはその集団戦からの対応をお願いします。
 十数羽いるというもふもふオブリビオンを撃破したら、その更に下層にいるという「イネブ・ヘジの狂える王」との戦いが待っています。

●全てのオブリビオン撃破の後
 この拠点の真上にある港街は、実は麺が美味しいことで評判です。お好きな麺類をお好きなだけお楽しみ下さい。
 テスは参戦する猟兵の皆さまの転移などに従事しますので、戦いには参戦できませんが、お声かけを頂けました場合に限り三章で麺をご一緒させて頂けます。

 シナリオのここだけ出たいな、といった部分のみの参戦も大歓迎でございます。
 皆さまのご参戦をお待ちしております。
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第1章 集団戦 『セキセイさま』

POW   :    ガブリジャス
【嘴で噛み付くこと】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。
SPD   :    あわだまおいしい
戦闘中に食べた【あわだま】の量と質に応じて【全身の羽毛】、戦闘力が増加する。戦闘終了後解除される。
WIZ   :    セキセイまみれ
【沢山のセキセイインコ】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●柔らかなる異形
 街なかの誰もが通るような珍しくもない場所。けれど知っている人しか入れない、秘密が保たれている倉庫がある。
 邪神の教団はそんな場所に拠点の入口を構えていたが、猟兵たちと協力関係にあるUDC組織が下調べを済ませていた。今宵、教団員たちがこぞって留守にしていることも。
 組織員の手引きで暗渠も下水もくぐり抜け、突きあたりの扉を開くと広大な地下空間へ行き当たった。螺旋階段が更なる地下へ続くそのフロアは、教団員たちが整列でもするためか、ちょっとした体育館ほども広さがある。
 猟兵たちが空間へ到達すると、広場を構成する四方の石壁のあちこちに開いた穴から、みっしり羽毛の生えた何かがもふっとはみ出てきた。それはみるみる膨れたと思うと、ぽんと広場へ抜け出てくる。
 丸々しい体でありながら小さな羽で飛行するさまは手品のようだ。眷属、『セキセイさま』――それらは互いに囀りあっていたが、部外者がいることに気がつくと途端に嘴をつぐんだ。落ちる痛いほどの沈黙は、敵と認識されたがゆえのようで。
 次の瞬間、十数羽にものぼる彼らは猟兵たちへ襲いかかってきた。
波狼・拓哉
…オブリビオンじゃ無かったら一体持って帰りたい。結構マジで。けどまあ、倒さなダメだし行きますか。
さてと…いつも通りお願いしますねミミックさん。化け咆えな。あ、周りの人は気を付けてね。この咆哮、狂気と恐怖を与えるから。狂気と恐怖を与えれば相手を混乱に陥れれるだろう。というわけで継続して咆えといてくれ。
俺自身は周りやミミックのサポートに。衝撃波込めた弾でインコを撃ち落としたり、羽毛を散らしたり狙おう。
(アドリブ絡み歓迎)


シェーラリト・ローズ
「お、おお…見た目は鳥さん…」
まー、らぶりー外見でもオブリビオンとはちゃんと戦わないとねぇ
セキセイさま…言いにくい、セッキーでいいや…悪く思わないでねぇ

セッキーの皆が飛び交うのはちょっと困るので
空に星を、地に花をで攻撃するよ
今回は【全力魔法】、【マヒ攻撃】のマヒで少しでも多くのセッキーの動きを阻害できるよう【祈り】つつ!
【第六感】と【聞き耳】で動きや移動音に注意しつつ、攻撃に対して【見切り】で対処していければいいなぁ
どうしても喰らいそうな時は【オーラ防御】で軽減してこー

セッキーのマヒの付与率が悪い場合は【全力魔法】から【2回攻撃】に切り替え、マヒ付与の機会を上げてくねぇ

まーともかくがんばろー


レナード・レッドホーク
敵拠点も判明していて、侵入経路も用意してある。
なるほど、至れり尽くせりだ。

俺は、基本的に味方の援護に回ろう。
腕に自信がないわけじゃないが、派手な立ち回りは苦手でね。
人外相手に正面から殴り合うのは、超能力持ちに任せようか。

「戦闘知識」で、一緒に潜入した仲間にアドバイスをしてサポート。
俺が警戒するのは、「あわだまおいしい」と「セキセイまみれ」
アサルトウェポンの「援護射撃」で、あわだまとセキセイインコを撃ち落として支援するぜ。
攻撃時は「火力支援要請」を使う。

近づかれたときは、「フェイント」を交えつつ「逃げ足」で距離をとる。
超高速のガブリジャスは避けたいからな。


十六夜・月
麺類大好きです!食させてもらおう・・・この世界の麺類とやらを!
まあ、その前にやることはやらないとね。

「可愛いものはいいことだけど、まあ許してね~」

戦闘開始時、[早業]にて[先制攻撃]をしかけ、確実に戦力を削る。
[範囲攻撃]で広範囲の敵に攻撃をして効率的に殲滅できればいいな

もしも、攻撃を仕掛けてきたなら出来るだけ[見切り]、[武器受け]
にて、防御。隙が多いならば[カウンター]にて返り討ちにしてみせる!



 壁からぽろっぽろ『セキセイさま』がこぼれてくるさまを、波狼・拓哉(ミミクリーサモナー・f04253)は絶句して見ていた。なんとか我に返る。
「……オブリビオンじゃ無かったら一体持って帰りたい。結構マジで」
「お、おお……見た目は鳥さん……」
 はばたく姿に愛嬌を見出したシェーラリト・ローズ(ほんわりマイペースガール・f05381)も、金の瞳を瞠ってしばし眺めた。一方、彼女の後に続いて入ってきた十六夜・月(自由気ままなダンピール・f12574)の主張は、主に一仕事が終わってからの期待に満ちている。
「麺類大好きです! 食させてもらおう……この世界の麺類とやらを!」
 見よ、この麺類への執念。ちなみに地上の煉瓦倉庫が素敵な街には、和・洋・中を問わない各種麺類が揃っております。
 仲間に続いて扉をくぐったレナード・レッドホーク(人間の戦場傭兵・f00218)は、今回の仕事の取り掛かり易さを評価している最中だったのだが。
「敵拠点も判明していて、侵入経路も用意してある。なるほど、至れり尽くせりだ」
 丸々しく色鮮やかな鳥が飛び交う地下広場、という奇妙かつファンシーな光景に眉を寄せた。ただ飛んでいるのではない。彼らの目は猟兵たちをしっかりと見据えている。
 『セキセイさま』が結構な数になったと気がついた拓哉は気を取り直した。
「けどまあ、倒さなダメだし行きますか」
 彼の言葉にシェーラリトと月が揃ったように頷きを返す。
「まー、らぶりー外見でもオブリビオンとはちゃんと戦わないとねぇ」
「まあ、麺の前にやることはやらないとね」
 仕方なさげな二人の言葉がわかるのだろうか。話を聞いていたかのように、『セキセイさま』たちは猟兵へと襲いかかってきた。
 今回の作戦はかなりの人手を確保できたので、猟兵たちがまだまだ入ってくる。四人はひと固まりに『セキセイさま』が飛び交う中を駆け抜けて、奥へ向かった。
「腕に自信がないわけじゃないが、派手な立ち回りは苦手でね。人外相手に正面から殴り合うのは、超能力持ちに任せようか」
 対UDC機構を備えたマシンガンを片手にレナードがサポート役を宣言する。頷いた拓哉はその場にいないものへと語りかけた。
「じゃ……いつも通りお願いしますねミミックさん。化け咆えな」
 途端、蒼い何かが彼の傍らに現れた。なるほど、蓋があいて口が開いた箱のようにも見える。開いた口に文字通り牙が生えているようにも。その開いた口から咆哮が迸るのと、拓哉の警告は同時だった。
「あ、皆気を付けてね。この咆哮、狂気と恐怖を与えるから」
 追ってきていた『セキセイさま』の群れの最前線が一気に乱れた。咆哮がもたらす狂気と恐怖が可愛らしいオブリビオンたちを混乱に陥れる。
 撹乱は寡兵で戦う上で必須の作戦だが、だからこそ。
「奴らにあわだまを食う隙を与えるな。あとインコの召喚も避けるんだ」
 向かってくる『セキセイさま』へ立て続けに弾を撃ち込みながらレナードが叫ぶ。拓哉自身もMODELtypeβ バレッフを構える。誰がどう見てもカラフルなカラーリングのモデルガンだが、その弾にこめた衝撃波は『セキセイさま』を弾き飛ばし、或いは羽毛を撒き散らしていった。
 数で勝る『セキセイさま』のうちの数羽がセキセイインコの召喚をなし、いっそう数を増した鳥たちが猟兵を追った。耳と第六感で接近を許さず、シェーラリトはステップでも踏むように距離を取る。その手の甲にある聖痕から花びらを溢れさせた。
「セキセイさま……言いにくい、セッキーでいいや……悪く思わないでねぇ」
 人知れず咲く、名もない花の花弁が雪のように舞う。全力を傾注した魔法はさながら花びらの嵐となって、『セキセイさま』たちを呑み込んだ。花びらに触れた丸々しい体が麻痺して床へ落ちてゆく。
 逆に混乱から猟兵へ襲いかかる『セキセイさま』もいた。体の割に大きいとは言えない嘴をくわっと開いた数羽が月へ一瞬で迫る――が。それを見切り、或いは162L-Sの銃身で受け流して素早く構えた。
「可愛いものはいいことだけど、まあ許してね~」
 当たるを幸いの勢いで弾をばらまく。花びらで消耗したものの持ちこたえていた個体が力尽きて、ばらばらと落ちていった。面制圧力に優れる銃弾の乱射は弾幕ともなり、彼女自身に『セキセイさま』を寄せ付けない。殲滅力の高さで近づこうとした個体は羽毛を散らして回避せざるを得なくなった。
 拓哉の指示のままに蒼い箱型生命体は咆哮をあげ続け、かなり数を減らした『セキセイさま』同士がぶつかり合う。旋回して壁の穴へ戻ろうとする『セキセイさま』はレナードが狙い撃ちにした。みすみす回復などさせるわけがない。
 途端にふらつきながら数羽が彼へと飛来したが、距離を取ったレナードはビーコン弾を撃ち込むと同時に仲間へ通信を入れた。
「こちら猟兵! ビーコンの地点に火力支援を頼む!」
 轟音と共に業火が閃く。友軍からの支援攻撃はまとまっていた『セキセイさま』を撃ち落とした。尚も飛びたとうとして羽ばたくところへ、シェーラリトが追い討ちにもう一度花びらを舞わせる。柔らかな花弁に打たれて二羽が落ちたものの、最後の一羽が瞬間移動でもしたように彼女へと迫っていた。
「――!」
 ひと咬み。咄嗟にオーラで庇ったために大ダメージには至らない。シェーラリトが反撃を浴びせるよりもわずかに早く、月が放った162L-Sの弾丸と拓哉の衝撃弾が同時に最後の一羽に命中。為す術もなく床へと落ちて動かなくなる。
 急造の小隊として完璧な仕事を終えた四人は、他の仲間の戦局を見守ることになった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

リズ・ルシーズ
【全世界サイボーグ連盟猟兵】や他猟兵との連携、アドリブ歓迎だよ!

【SPD】

ファンシーすぎてちょっと攻撃するのに罪悪感あるよね

【ルシーズ】を使って量産型Rシリーズと一緒に【地形を利用】して擬似刻印のレーザーによる光【属性攻撃】で【スナイパー】しつつ、【援護射撃】をするよ!周囲の【情報収集】しながら脆い所があれば【一斉射撃】で数も減らせたらいいかな?

ホーラ、援護射撃、いくよっ!

前衛のため射撃で【時間稼ぎ】しつつ、Rシリーズの何人かを突っ込ませるつもり、ファンシーな敵を抱きしめて自爆して攻撃だね、一応、これも【騙まし討ち】なのかな

なんだろ、自爆する皆の顔が至福の表情なんだけど


クネウス・ウィギンシティ
「全世界サイボーグ連盟で参加」
アドリブ&絡み歓迎

参加予定
・ホーラ・アイアンアーム(f13693)
・ウィンディ・アストレイ(f09020)
・リズ・ルシーズ(f11009)

「悪いですが、そこを退いて貰いましょう」

【POW】

方針:敵POW UCの射程外(31cm〜24m)から一掃する。攻撃順は遅らせ、仲間を巻き込まないようにします。
技能:(UC)一斉発射、視力、スナイパー、援護射撃

(To:ホーラ)
「前衛はお任せします」

(To:ウィンディ)
「足止め、感謝します」

(To:リズ)
「本人許可は頂きましたから、Rシリーズごと吹き飛ばしますよ」

(UC)
「エネルギー、チャージ完了。光よ、全て貫け!」


ホーラ・アイアンアーム
【全世界サイボーグ連盟で参加】【アドリブ歓迎】【他猟兵との絡み歓迎】
【POW】
可愛くってもオブリビオンはオブリビオンだし、普通に鏖殺するのだ。

後衛の皆に攻撃が行かない様、前線に立って戦うのだ。
内蔵アサルトライフル(UC、攻撃回数重視)で【範囲攻撃】しながら【ダッシュ】で近づいて【グラップル】と【鎧無視攻撃】を組み合わせて攻撃するのだ。
【戦闘知識】と【見切り】で相手の攻撃(30cm以内)に近づかずに戦うのだ。

相手が飛んだらこっちも【空中戦】で対応するのだ。

綺麗に残った死体は皮を剥いでホーラの着ぐるみにしてあげるのだ。


ウィンディ・アストレイ
全世界サイボーグ連盟の皆と参加
アドリブ&絡み歓迎

Blanches Aileのバーニア全開で
アームドガーダーと回避で凌ぎつつ敵中に飛び込み
(空中戦&ダッシュ&盾受け&オーラ防御&見切り&残像&第六感)
極力多くのオブリビオンを巻き込む位置を取ったら
『先制攻撃』付UC【Akashic Shaker】発動。敵行動を封じます

発動後はクネウスさんの方へ滞空しつつ退き(空中戦&ダッシュ&逃げ足)
動きを封じた個体から極力多くを叩きます
(先制攻撃&一斉発射&範囲攻撃&二回攻撃)

「くっ…精神攻撃とは、なんと卑劣なオブリビオンなのでしょう…!」
「そんなファンシーな姿をしても、騙されませんよ。騙されませんから…!」



 先の四人に続いて突入してきたのは、【全世界サイボーグ連盟】から来た四人だった。
 続く仲間のために入口を離れて展開しながら、敵性体を確認する。
「ファンシーすぎてちょっと攻撃するのに罪悪感あるよね」
 悪戯っぽく笑ってリズ・ルシーズ(Re-Z・f11009)は言ったものだが、そこまでの余裕がウィンディ・アストレイ(W-ASTRAY・f09020)にはないようだ。
「くっ……精神攻撃とは、なんと卑劣なオブリビオンなのでしょう……!」
 まるでその言葉が聞こえて意味もわかっているように、彼女へ数羽の『セキセイさま』がこくりと首を傾げてみせる。しかしあざとい仕草も、アサルトライフルを手にしたホーラ・アイアンアーム(失ったからこそ得られる力・f13693)には通用しなかった。
「可愛くってもオブリビオンはオブリビオンだし、普通に鏖殺するのだ」
 フロアを一瞥したクネウス・ウィギンシティ(鋼鉄のエンジニア・f02209)は、地下へ向かう螺旋階段の周りに『セキセイさま』が集中していることを見て取った。階下へ降りる手段はその一つだけ、殲滅せねば進めない。
「悪いですが、そこを退いて貰いましょう」
 敵と認識したもふもふたちが四人へ向かってはばたきだす。
「前衛はお任せします」
「ホーラの仕事なのだ」
 前線要員として小柄なホーラが突出する、それに先んじてウィンディがBlanches Aileのバーニアを噴かして飛び交う敵中へ突入した。天井高が充分とは言えなかったが、絶妙な姿勢制御と空間把握で飛行し『セキセイさま』のただ中で振鳴波を解き放つ。
 一瞬、限定領域とはいえ場が振動する。【Akashic Shaker】によって存在因果率の揺らいだ丸々しいボディが、為す術もなく落下した。
 彼らが慌てて羽ばたいて宙へ戻ろうとした時には、ホーラがアサルトライフルを乱射しながら群れに飛び込んでいる。手近な『セキセイさま』を掴んでは床へ再び叩きつけ、飛びかかってくる個体にはバックステップで空を啄ばませた。
「足止め、感謝します」
 バーニアの高速噴射で戻ってきたウィンディへ声をかけ、遠距離を保ったクネウスもアームドフォートの砲火を浴びせる。ホーラを巻き込まないよう標的除外も忘れていない。
 床に落ちたあわだまをつつき始めた『セキセイさま』へも、リズの――否、リズたちの放つ光芒が撃ちこまれた。【R-Series】によって召喚されたリズの複製体たちは、一斉の援護射撃で地下施設の中を明るく照らしていく。
 地下施設の壁は『セキセイさま』のための巣穴も兼ねているようで、あちこちに穴があいてはいた。覗いてみても向こうは杳として知れない空間となっている。
 ウィンディも二連装のビームキャノンとガトリグガンで畳みかけるように銃撃を捻じこんでいった。とはいえ、弾を浴びてあわだまをつつき、健気に飛び立つ『セキセイさま』なんかを見るとちょっと心が揺らいだりもする。
「そんなファンシーな姿をしても、騙されませんよ。騙されませんから……!」
 うっかり躊躇がすぎてぱっくんされそうになり、ダッシュで距離をとるのは無理からぬところであろう。
 群れの真ん中に飛び込んだホーラには、騒々しく鳴くセキセイインコの群れや、勢いよく咬みつこうと嘴を開ける『セキセイさま』が飛びかかってきていた。なんとか動きを見切って弾を浴びせてはいるが、数が多い。
「ホーラ、援護射撃、いくよっ!」
 リズたちとクネウスによる第二掃射が再び浴びせられ、『セキセイさま』が更に落ちた。同時にリズの複製体たちが数人、手近な『セキセイさま』を抱きしめる。ぱちくり、大きな目が瞬いた途端、複製体たちが大爆発を起こした。
「本人許可は頂きましたから、Rシリーズごと吹き飛ばしますよ」
「いいよ、やっちゃって!」
 リズが応えた時には、クネウスのアームドフォートのチャージを終えていた。
「エネルギー、チャージ完了。光よ、全て貫け!」
 アームドフォートが白熱する。【Claíomh Solais】は残る『セキセイさま』たちめがけて轟音と共に砲撃を放った。目標は全て視認済み、外しようがない。既に何らかのダメージを受けていた丸々しいオブリビオンたちが木端微塵に吹っ飛んでいった。
 まだ生き残っていた『セキセイさま』へはウィンディのガトリングを浴びせ、リズが仕上げにRシリーズを数人向かわせる。
「なんだろ……」
 次々と起きる爆発の中、心底わからんという顔でリズは呟いた。
「自爆する皆の顔が至福の表情なんだけど」
「……本当ですね……」
 気力を奮い立たせて熱線を撃ち込むウィンディが呻くように同意する。どのリズの複製体ももっふもふの羽毛玉を抱きしめた途端にめっちゃ幸せそうな顔をしていて。ちょっと気になるけれど、わからないほうが幸せなんだろうなあとか思ってしまった二人である。
「殲滅完了。戦闘を終了します」
 最後の一羽をゲオルギウスによる狙撃で締め、クネウスが戦闘態勢を解除した。
「これ綺麗に残っているのだ!」
 そして奇跡的に外観損耗の少ない『セキセイさま』の骸を発見したホーラはというと、着ぐるみにするべく剥ぎ取りを始めていたのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

烏護・ハル
お洒落な観光地に紛れて、とんでもない事しでかしてたなんて。
絶対止めないと。

……あのインコ?……みたいなの、一見かわいいんだけど、良く見ると目が。
目が死んでるっていうか、濁ってるっているか。
明らかに危ないやつだよね、あれ。

数には数で対抗するよ。
『フォックスファイア』を全部個別に展開。セキセイさま1体につき一つ飛ばすよ。
炎の【属性攻撃】で火炎を増幅させて、大火力にして燃やしちゃおう。
延焼はセキセイさまに留めて、建物に引火しないように気をつけようかな。

でも、【誘惑】に引っ掛かって複数向かってくるなら、その分だけ火炎を一纏めにして一掃出来れば良いな。
こっちだよー、おいでおいでー……なんてね。燃えろっ!


コノハ・ライゼ
あら可愛らしい
攻撃してくる姿もなんだか緊張感に欠けるというか……
「心を鬼に」ね……コレは難問だコト

せめて手早く倒せるよう
手近な敵に行き渡るよう【月焔】を分散し
『高速詠唱』『2回攻撃』で素早く攻撃重ねるネ
……焦げたらイイ匂いするのかしら……いやいや
戦いに集中しましょ
ある程度数が減ったら炎を集中させて確実に焼……倒すネ

戦闘中にあわだまが取り出され(?)たら、食べちゃう前にあわだまを攻撃するわね
可愛い上に強くなられたらたまらないもの

あと、建物への延焼には注意
こんなトコで火事になったら大変だもの


レガルタ・シャトーモーグ
フォム(f06179)と同行

眷属を倒す…、のは了解した、が…
その、なんとも言えない外見は…、なんとかならないんだろうか…
もしかして、あの丸い外観が割れて、醜悪な本体が出てくるのでは…!?
十分に警戒していこう
フォム…、お前、アレを食うのは…?

大量のセキセイインコを鈴蘭の嵐で相殺
うち漏らした分は【暗殺】で各個撃破する
数が多いのは厄介だな
穴の空いて無い壁を背に、囲まれない様に立ち回る
フォムが突っ込んでいくなら周囲の眷属を落とすサポートくらいはしてやるさ
こっちに飛んでくるなら【見切り】と【オーラ防御】で回避

さて、この先が思いやられるな…


フォートナム・メイソン
レガルタ(f04534)と参加

■心情
ごはーんごはーん!港?麺?お魚?いっぱい食べたい!
……あの鳥も食べていいの?

■行動
もこもこ……美味しい?

【地形を利用】【追跡】し、穴のない壁がある場所を探す
【怪力】【鎧砕き】【力溜め】[グラウンドクラッシャー]で敵を倒しつつ、
穴のある壁をぶち壊して自身の戦いやすいように【破壊工作】していく
可能なら明かりも壊し、【地形を利用】しつつ【暗視】持ちである自身の有利を築く
敵に集中攻撃されないよう【ダッシュ】【地形の利用】【見切り】と常に移動し続ける

いっぱい壊すの楽しいね!レー君も鳥さん食べる?

※【野生の勘】【戦闘知識】【見切り】が働いたら本能に従い行動する



 既になかなかの騒動になっている中、コノハ・ライゼ(空々・f03130)は、目の前をよぎった『セキセイさま』をまじまじと眺めた。
「あら可愛らしい。攻撃してくる姿もなんだか緊張感に欠けるというか……」
 『心を鬼に』してとは言われたが。
「コレは難問だコト」
 呟いた背後から顔を出したのはレガルタ・シャトーモーグ(屍魂の亡影・f04534)だ。
「眷属を倒す……、のは了解した、が……」
 あまりにも何とも言えない外見。なんとかならないんだろうかって考えた挙句、はっと我に返った。
「もしかして、あの丸い外観が割れて、醜悪な本体が出てくるのでは……!?」
「あら、それコワい」
 横でコノハが瞬きをした時、レガルタの後ろから耳をぴんと立てたフォートナム・メイソン(ロケットわんこ・f06179)が顔を出した。
「ごはーんごはーん! 港? 麺? お魚? いっぱい食べたい!」
 要望を一通り並べた後で、目の前を横切ったモノを見送り、こきゅ、と首を傾げる。
「……あの鳥も食べていいの?」
「フォム…、お前、アレを食うのは……?」
 要警戒と思われる敵へ食欲を抱いたフォートナムに、愕然とするレガルタである。そこへ最後に烏護・ハル(妖狐の陰陽師・f03121)が元気に駆けこんできた。
「お洒落な観光地に紛れて、とんでもない事しでかしてたなんて。絶対止めないと!」
 そこでやっと、敵にあぶれていた『セキセイさま』たちが四人に気がついた。真正面からしっかり見たハルが、三人を振り返って囁く。
「……あのインコ? ……みたいなの、一見かわいいんだけど、良く見ると目が」
 目が死んでるっていうか、濁ってるっているか。なんか深淵。
「明らかに危ないやつだよね、あれ」
 途端に言葉がわかっているとしか思えないタイミングで、鳥たちが襲いかかってきた。真顔で迫ってこられると案外迫力があったりする。と、コノハの周りに月白の炎が灯って白銀の髪を輝かせた。炎の数は優に二十を超え、『セキセイさま』を迎撃する。
「……焦げたらイイ匂いするのかしら……いやいや。戦いに集中しましょ」
 跳び退きながら呟くコノハを炎に巻かれた鳥たちが追っていく。しなやかな身ごなしで包囲を避ける彼を支援すべく、すぐさまハルが狐火を展開した。全ての個体分はなかったが、十羽以上を捉えられれば上出来だ。更にもう一度、高速詠唱を済ませたコノハの【月焔】が『セキセイさま』を舐める。
 たまらず『セキセイさま』のうち数羽が大量のセキセイインコを召喚した。雲霞のごとき群れの矛先が向いて、レガルタが思わず愚痴る。
「数が多いのは厄介だな」
 言葉の終わらぬうちに、彼の周りで無数の鈴蘭の花びらが舞った。携えるダガー、袖に仕込んだ暗器、それらが変わったものだ。花に嵐とは言うが、時ならぬ花の嵐はインコの群れを呑み込んだ。嵐を超えて襲いくる丸い親玉へは、素早くダガーで応戦する。
 燃えながら一部Uターンをした『セキセイさま』を追ったフォートナムは、彼らが壁の穴へ入っていくのに気がついた。
 丸々しい体もろとも壁までまとめて、ロケットブースター搭載のハンマーで叩き潰す。まさに怪力、がらがらと音をたてて壁が崩れ、その奥の土壁やら穴にあったあわだまやらが床にぶちまけられた。
「可愛い上に強くなられたらたまらないもの、燃やしちゃうネ」
 途端に目ざとく気付いたコノハの炎が、『セキセイさま』が群がろうとしていたあわだまを燃やし尽くす。
 その頃になって、誰もの鼻になんか漂ってきた。――ほどよく焦げた、なんか美味しそうな匂いが。匂いの元はどうやら燃えてる『セキセイさま』らしい。壁を打ち崩しながらフォートナムが感想を一言。
「もこもこ……美味しい?」
「フォム、それ今考えるのはやめよう」
 お腹すくだけだから。という言葉は呑み込んで、レガルタはフォートナムと、穴の開いていない壁を背に立ち回った。笑いをこらえてコノハが月白の炎を操る。
「炎を集中させて確実に焼……倒すネ」
「いっぱい壊すの楽しいね! レー君も鳥さん食べる?」
 駆け回りながらのフォートナムの野生の勘が、黄金の瞳をにぶく輝かせた。
 跳ね退いた頬のわずか数センチ先の空を、『セキセイさま』の嘴がばちんと啄む。しかしその時にはもう、フォートナムの反撃のハンマーが丸々しい鳥に落ちかかっていた。二羽まとめて叩き潰した背へ迫る『セキセイさま』へは、レガルタが目にも止まらぬ速さで暗器を飛ばして仕留める。
 コノハと連携して丹念に眷属焼きを繰り返していたハルは、ふと、この胡乱な鳥に誘惑が効くのか気になった。なにせ形状から違う。
「こっちだよー、おいでおいでー」
 ハルがにこやかな笑顔で手招きをする。それにつられて『セキセイさま』たちがふらふらと近づいていった。効くんだ、という複雑な気持ちはあったが、それなら好都合。まとめて一掃できるということだ。
「……なんてね。燃えろっ!」
 至近距離まで誘い込み、火炎をひと纏めにして叩きつけた。既に弱っていた眷属たちに抗う術はない。羽を散らしてもがいたと思うと、やがて床に落ちていった。
 羽音をたてるものがいなくなったのを確認して、そうそう、とコノハが声をあげる。
「こんなトコで火事になったら大変だもの」
「あっ、そうだった」
 なにしろ入口は倉庫街にある。上の建物まで延焼しないようコノハは【月焔】を、ハルは狐火を消し止めた。燻っていた煙も消え、辺りが静かなところをみると他の猟兵たちも戦いを終えたようだ。
 しかしこんな厄介な眷属を呼んでいる、狂える王とやらはどんなものなのか。
「ボクお腹すいたなー」
「さて、この先が思いやられるな……」
 呟くフォートナムに眉間を押さえ、唸らずにいられないレガルタだった。

 猟兵たちは眷属を全て倒すと、更なる地下へ向かう螺旋階段を下り始めた。
 この遥か下にあるわだかまる闇の中に、かつてUDCに多数の生贄を捧げたというオブリビオン、イネブ・ヘジの狂える王が待ち受けている。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​




第2章 ボス戦 『イネブ・ヘジの狂える王』

POW   :    アーマーンの大顎
自身の身体部位ひとつを【罪深き魂を喰らう鰐】の頭部に変形し、噛みつき攻撃で対象の生命力を奪い、自身を治療する。
SPD   :    カイトスの三魔槍
【メンカルの血槍】【ディフダの怨槍】【カファルジドマの戒槍】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
WIZ   :    ネクロポリスの狂嵐
【腐食の呪詛を含んだ極彩色の旋風】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠神楽火・綺里枝です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●邪なる狂王
 かつては王として君臨した。数多の生贄をUDCに捧げて莫大な富を得ていた。
 復活を目論み闇の底で暗躍するためにここにいる。けれどそんなことを、猟兵が見逃すはずがなかった。
 螺旋階段を下った下、深さも広さもさっきの地下空間の倍ほどはある広大な地下空間はまるで神殿のようだ。浮き彫りや彫刻が施されたひとかかえもある柱が並んで、柱や通路の中央に幾つも焚かれた篝火のおかげで空間全体も概ね把握できる。電気を使わないのは時代錯誤な雰囲気作りなのだろうか。
 そして並んだ柱の先には拝謁の場があった。床から数段高くなったステージの上、豪華に設えられた椅子にかけた狂王が猟兵たちを一瞥して立ちあがる。
『頭を垂れよ、王の前である』
 泰然としているのは王の矜持ゆえか。無論、猟兵たちに畏れ入る義理はない。
烏護・ハル
地上とは全然雰囲気が違うや。
……で、あれが黒幕なんだね。
復権狙ってる所で悪いけど、もう過去の人なんでしょ。今時生け贄なんて流行らないよ。

【誘惑】が効くかどうか分からないけど、仲間への気を反らしてみようかな
王様はどんな生け贄がお望みなのかな?私で試してみる?なんて。

【破魔】の効果を乗せて、【七星七縛符】を腐食の呪詛にぶつけてみるよ。
もしかしたら相殺できるかも。
上手くいったら仲間へ合図を送って、反撃に繋げるよ。
今だよ皆、やっちゃって‼

余裕があれば私も、【ウィザード・ミサイル】に炎の【属性攻撃】を交ぜ込んで援護するよー。
暴君は下々に討たれるっていうのが定番だと思うんだけど。
あなたにはピッタリかもね。


シェーラリト・ローズ
セッキーが配下ならセッキー王でいいか
「セッキー王、台詞にオリジナリティがないねぇ」
わたしの世界じゃ領主くらいでも言う台詞ばっか
まー向こうも黙れってところだろーから、これ以上言葉はいらないよねぇ

敵の攻撃回数を減らすことをまず考えよー
セイクリッド・ランスを【2回攻撃】で狙う
マヒの付与重視だけど、他に支援で動く人がいたら連携できたらいいね
相手の攻撃直後、味方の攻撃直後といった、当てやすいか味方の隙を埋めるように狙っていくよー
集中的に狙いたいのは腕と顔
大顎の回復に繋がる行動を封じていけたらないいなぁ
特に顔は命中しなくても回避させることで行動妨害できたらいーねー

「悪い王様は最後に革命エンドなんだよねぇ」


ウィンディ・アストレイ
全世界サイボーグ連盟で参加
アドリブ&絡み歓迎

「ボクも、小さな王冠を頭に乗せた大きな丸いのを想像してました
まあ、こちらの方がやり易いですが」

UC【Rifle Bit】で、バスターライフルを複製
5挺を自身の付近に残して
残りの15挺で敵WIZ型UCの効果範囲外から波状攻撃を仕掛けます
同時に全射撃武器で、敵射程外から徹底砲撃を
(先制攻撃&スナイパー&一斉発射&2回攻撃)

「虚飾のメッキ、剥がして差し上げます!」

敵SPD型UCは
残した5挺と複製元のライフルで飛来する槍を撃墜します
(カウンター&スナイパー&見切り&一斉射撃&2回攻撃)

敵POW型UCは、アームドガーダーで防御です
(カウンター&見切り&盾受け)


クネウス・ウィギンシティ
全世界サイボーグ連盟(全サ連)で参加
アドリブ&絡み歓迎

「王とは民を導く者。民なきハリボテの王に垂らす頭などありません」

【POW】
方針:味方の援護としてマシンガンを連射し弾幕を形成しつつ、隙を見つけて特攻しライオットシールド型パイルバンカーを敵POW UC●アーマーンの大顎に盾ごと叩き込む。
技能:
(UC)視力、暗視、援護射撃、スナイパー、零距離射撃
(敵POW UC対抗)武器受け

(UC:マシンガン)
「先ずは機先を制する、全弾持って行け」

(UC:パイルバンカー+敵POW UC対抗)
「噛みつきたければこの盾をどうぞ。パイル付きですが」


ホーラ・アイアンアーム
【POW使用】【全世界サイボーグ連盟で参加】【アドリブ、絡み歓迎】
あれ、王様はおっきい鳥さんじゃないのだ?
【防具改造】で【空中戦】モードに変形するのだ。
【ジャンプ】と【ダッシュ】を駆使して王様を翻弄するのだ。
王様の攻撃は【戦闘知識】と【見切り】で回避するのだ。
隙を見て【グラップル】と【鎧無視攻撃】を組み合わせてきっっっっついのをお見舞いしてやるのだ(選択UC、攻撃力優先)

ええっと、王様って確か、負けた時は首を落とすんだっけ?


リズ・ルシーズ
【全世界サイボーグ連盟】や他猟兵との連携、アドリブ歓迎

【SPD】

鳥の王だけど鰐?可愛くないから倒すのに遠慮は要らないよね

【先制攻撃】で【リクリエイト】で空中に天井を複製、複製天井の崩落で上空から攻撃

頭を垂れよ、ね。下ばっかり見て頭の上が疎かになってるんじゃないかな

崩落の砂埃に混じり【迷彩】し【地形の利用】しながら、30mは距離を取って【スナイパー】で戦うね、擬似刻印のレーザーで光【属性攻撃】するよ!【援護射撃】で【時間稼ぎ】して前衛の手助けかな

卑怯?敬意を持つ必要の無い相手に、手段を選ぶ理由って無いよね?

攻撃が来たら【残像・見切り・逃げ足】で避けるよ、避け切れなければ【零距離射撃】で迎撃かな


レナード・レッドホーク
悪いが猟兵なんでな。
レジスタンスのように、圧倒させてもらおうか。

「戦闘知識」で仲間にアドバイスしつつ、支援するぜ。
俺の役割は、仲間の援護だ。
とくに「カイトスの三魔槍」は阻止したい。
それぞれの槍を、仲間にあたる前にユーベルコード「銃の達人」の「援護射撃」で撃ち落とそう。
命中率に優れたスナイパーライフルで、槍を無力化する。

攻撃時は、戦場にある柱を遮蔽物に利用する。
頑丈な遮蔽物が多いのは助かるな。



 きょとんとした顔で首を傾げたのはホーラだった。
「あれ、王様はおっきい鳥さんじゃないのだ?」
「鳥の王だけど鰐? 可愛くないから倒すのに遠慮は要らないよね」
 割合無慈悲にリズが断じる。それも無理はなく、あんな眷属を呼んでおいて想像できるような王ではない。その点はウィンディも胸をなでおろしていた。
「ボクも、小さな王冠を頭に乗せた大きな丸いのを想像してました……まあ、こちらの方がやり易いですが」
 全世界サイボーグ連盟からきた女子三人の感想が尤もだったせいだろうか、ご丁寧にも狂える王は解説まで加えた。
『眷属は言うなれば、金や力というわかりやすいものに屈服せぬものへの手よ。あれが最後の慈悲と思えばよい。其方らに我が玉音を聞かせるのもな』
 ここに至ってはシェーラリトは既に、うんざりした表情を隠しもしない。その真意が黙れってところだろうという見当もつくが、ともかく。
「セッキー王、台詞にオリジナリティがないねぇ」
 セッキーが配下ならセッキー王でいいか、という理由による、シェーラリト独自の名付けであった。実際のところ彼女の出身の世界では領主くらいでも言う台詞だ。
 そんなやりとりの間、神殿めいた辺りの様子をゆっくりと眺めたハルは息をついた。
「地上とは全然雰囲気が違うや。……で、あれが黒幕なんだね」
「そのようだ」
 レナードが首肯する。威圧感を増した狂える王へ向かって、ハルは言い募った。
「復権狙ってる所で悪いけど、もう過去の人なんでしょ。今時生け贄なんて流行らないよ」
『これから屍を晒す其方ら猟兵には、関わりあるまい』
 猟兵であることは先刻承知のようだ。油断も簡単には誘えないということでもある。
 狂える王から突如として風が起こった。瞬きひとつの間に嵐ほどにも勢いを増し、腐食の呪詛をたっぷり含んだ極彩色の風が猟兵たちを呑み込もうと荒れ狂う。
(「もしかしたら相殺できるかも」)
 避けるよりもハルが選んだのは、【七星七縛符】の起動だった。呪詛ならば破魔の力で打ち消せるのではないか。放った符は風などないかのように舞い上がり、地下空間の中ほどでぴたりと止まると輝きを放った。途端に風はまるでかき消えたように失われる。
「今だよ皆、やっちゃって!!」
「悪いが猟兵なんでな。レジスタンスのように、圧倒させてもらおうか」
 ハルの叫びにレナードが応え、対UDC機構つきのマシンガンを構えて銃撃した。真正面からぶつかる立ち回りは自分の役どころではない。得意なのはサポートだ。素早く後方へ退く彼と代わって前へ出ながら、クネウスが【LUCIFER】を起動する。
「先ずは機先を制する、全弾持って行け」
 蒸気マシンガンが重い音と共に銃弾を叩きつけ、床を蹴ったクネウスは距離を詰めた。
「王とは民を導く者。民なきハリボテの王に垂らす頭などありません」
 装填された杭が威圧的な音をたてて空を裂く。銃弾に晒されていた狂える王は回避しきれず、ゆったりした衣をまとった体に三本突き刺さった。その間にリズも【Re-Create】を発動させ、王の座す玉座の上、神殿の天井に使用されている石材を分析した。
「『検索、分析、構造化』Re-Cちょっと使わせて貰うね」
 分析に次いで構成、天井を複製して頭上から崩落させる。王は杭を引き抜きながら黄金の衣装を閃かせて跳び退いたが、石材が砕けて降りそそぐ音はこの広い空間でよくこだました。
「頭を垂れよ、ね。下ばっかり見て頭の上が疎かになってるんじゃないかな」
 リズの皮肉に苛立たしげな表情をする王へは、バーニアで飛行するウィンディが照準を定めている。
「虚飾のメッキ、剥がして差し上げます!」
 【Rifle Bit】展開。15挺ものバスターライフルが波打つように広がると、ウィンディの意に従い波状攻撃を仕掛けた。耳を聾する発射音と弾丸の雨は、既にクネウスの銃撃で抉れていた玉座周りの柱を砕きへし折る。
 さすがに身を翻して弾丸の雨を回避した王だったが、全てを躱すことはできなかった。そこへ防具を空中戦仕様へ変更したホーラが弾丸のように距離を詰める。王に組みつき、勢いを利用して床へ叩きつける。
『不敬にも……』
 ほどがあるぞ、とでも続けたかったのか。しかしその腹に、ホーラの尻尾がしたたか突き刺さった。わずかに息を詰まらせ跳ね起きた王から、ホーラがジャンプで距離をとる。
「カイトスの三魔槍は食らわないように注意しろ。あれをまともに受けたら致命的だ」
 柱の陰できっちり遮蔽をとりながらのレナードの忠告に、全員が頷いた。
「じゃあ、敵の攻撃回数を減らすことをまず考えよー」
 こくりと首肯したシェーラリトが柱の陰から飛び出した。血にまみれながらも未だ痛みすら感じていないように見える王へ、指先を真っ直ぐ向ける。
「太陽、月、星……生者の味方の光よ、滅びの運命を貫き、砕き───彼らに安息を与えたまえ!」
 膨れ上がる聖なる光は篝火に慣れた目を灼いた。光は槍のように尾をひき、滅びの運命を与えるべき王へ疾ると突き刺さる。重要なのはそのダメージの軽重よりも、麻痺という付加価値の方だ。
『……何故、だ?』
 槍でも放つつもりだったのか、腕をあげようとした王が唸った。軋んで意のままに動かない苛立ちに表情が険しく歪む。その眼前に、八十以上の炎の矢が迫っていた。
「暴君は下々に討たれるっていうのが定番だと思うんだけど。あなたにはピッタリかもね」
 悪戯っぽく微笑むハルの【ウィザード・ミサイル】は全てが吸い込まれるように王を貫き、炎で包んだ。
『おのれ、小賢しい真似を!』
 いまだ炎にまかれながら怒号を放つ余裕があるのは、さすがに狂える王というべきか。ハルへ掴みかかろうとする王を遮ったのは、クネウスとレナードの援護射撃だった。弾幕に手を焼く王の頭上から、再びホーラが跳びかかる。
「きっっっっついのをお見舞いしてやるのだ」
『おのれ、貴様!』
 怒りと共に迎え討とうとした王の視界から、柱を蹴ってホーラは消えた。
 狙い澄ましたその一瞬、先ほど天井を崩落させることで出来た、砕けた石材の狭間からリズが疑似刻印を駆使した狙撃を見舞う。眩いレーザーは王の脇腹を貫き焼いて、彼に隙を作りだした。
 死角から組みついたホーラが狂える王を完璧な背負い投げで床に叩きつける。息を詰まらせるオブリビオンの今度は足に杭を打ち込んで、彼女は再び地下空間の闇へと紛れた。
『……姑息な手を使うではないか。卑しき民草なりに』
「姑息? 敬意を持つ必要の無い相手に、手段を選ぶ理由って無いよね?」
 毒を吐き捨てるような狂王の言葉に笑ってリズが応え、その声を頼りに王が襲いかかろうと動きだす。もちろん、それを許すようなウィンディとクネウスではなかった。
「告死の舞、ご堪能下さい」
 再度、【Rifle Bit】が動き出す。複製されたライフルはウィンディの言葉のとおり、舞うように整然と王に狙いを定めて並ぶと、一斉掃射を浴びせかけた。
 呼吸を合わせたクネウスがライオットシールド型のパイルバンカーを構えてリズとの間に滑りこむ。想定どおり、王の左手はリズを目前に【アーマーンの大顎】と化していた。
「噛みつきたければこの盾をどうぞ。パイル付きですが」
 激突と起動は同時。激しい衝撃と同時に左腕に杭を打ち込まれた王が苦しげな呻きをあげて跳び退った。
 果たしてこの王相手に誘惑は通用するのだろうか、という考えがハルの脳裏をかすめる。一度でも行動を阻害できればいいのだ。
「王様はどんな生け贄がお望みなのかな? 私で試してみる?」
『戯言を!』
 微笑みかけたハルに王が咆哮した。腕を一閃すると掌中に三本の槍、【カイトスの三魔槍】が顕れる。素早くバックステップしたハルめがけ、三槍が空を裂いて迫った。避け切れないか――その刹那、レナードが柱の陰から飛び出した。
「よし、こいつの出番だ」
 【銃の達人】を起動する。命中精度に効果を絞ったスナイパーライフルによる狙撃なら、あるいは。スコープごしに【メンカルの血槍】を捉え、引鉄を引き絞る。果たして弾丸は槍を叩き落とした。次いで【ディフダの怨槍】には、ウィンディが複製元のライフルと複製済みの5挺のライフルによる一斉射撃を試みる。力点を見切った射撃によって槍は弾け飛び、床に突き立って消えていった。
 残った【カファルジドマの戒槍】はリズの狙撃が迎え撃った。耳障りな音をたてて転がった槍がゆっくりと消えていく。
 そうして、愕然と立ち尽くす王へホーラが再び跳びかかった。巴投げ気味の一投げで転がったところで、再び彼女の尻尾が突き刺さる。
「ええっと、王様って確か、負けた時は首を落とすんだっけ?」
 ホーラの言葉に狂王が文字通り、常軌を逸した怒りの形相をみせた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

フォートナム・メイソン
レー君と参加(f04534)

■行動
ボクはフォムだよ!よろしくね!
おーさまかっこいい!勝ったらご褒美頂戴!


敵に狙われないよう【ダッシュ】【地形の利用】【見切り】【ロープワーク】[スパイダーウェブ]のワイヤーで柱を利用し、
自身を引き寄せたりして縦横無尽に移動し続ける

敵を【追跡】しながら、篝火や石などを[スパイダーウェブ]で動かし相手の注意を引き隙を作る
【怪力】【鎧砕き】【ロープワーク】[スパイダーウェブ]で上空からや柱の陰など正面からではなく奇襲する

篝火などは壊していき、【暗視】持ちの自身が戦いやすいように戦闘場所を整える

※【野生の勘】【戦闘知識】【見切り】が働いたら本能に従い行動する


レガルタ・シャトーモーグ
フォム(f06179)と同行

こいつが標的だな、了解した
作戦を開始する
…フォム、一旦食い物から頭を離せ…

柱や彫刻の影に隠れながら飛針を放って牽制しつつ接近
敵の攻撃は【見切り】って柱を盾に

フォムの攻撃に合わせて背後に回り込み「バックスタブ」
内蔵を抉り出すついでに【2回攻撃】で【傷口を抉る】

攻撃後はヒットアンドアウェイで柱の影へ
範囲攻撃で近づけない場合は
暗器のワイヤーを高い所に引っ掛け
攻撃を避けるついでに頭上へジャンプし
頭上急降下から首元を狙って【暗殺】を仕掛ける

敵が回復しようとした時も「バックスタブ」で注意を反らす
相手のペースに飲まれるな…

王ってのは暗殺されるものだろ?
遠慮せず逝け


コノハ・ライゼ
あんな眷属呼び出すのがどんなかと思ったら……
ま、コッチのがやり易くてイイわ

仲間の攻撃に合わせ『高速詠唱』で【彩雨】発動
『二回攻撃』で続けざま針を降らせ、目眩ましとしようか
敵が他の仲間に気を取られたら【彩雨】を集中させて撃ち込み
しっかり『傷口をえぐる』ようにしたいネ

敵の変化見て反撃には警戒したいトコ
特に槍の攻撃は全部食らわないよう【彩雨】で相殺したい
噛み付きには「柘榴」を突き立て逆に『生命力吸収』したいトコ
ていうか、オレと攻撃被ってて嫌すぎデショ
近付いてきたなら好機と『捨て身の一撃』で至近からその面に
万色の針を浴びせよう
ほら、オレの色のがキレイだし

アンタは過去の王
ザンネン、座る玉座ナンてナイの


オン・スロート
「オレが足を止める!タイミングを合わせて飛び込め!」

【マルチプルランチャー】を攻撃回数重視で撃ち込み、援護攻撃2と二回攻撃1を使用し、味方が攻撃する隙を制圧射撃で強引に作り出す。



 これほどの猛攻を受けて尚、狂える王に致命的と言える傷はなかった。自身を傷つけられた怒りに満ちているのはわかるが、コノハはというと全く違う点に気がいっていた。
「あんな眷属呼び出すのがどんなかと思ったら……ま、コッチのがやり易くてイイわ」
 やたら可愛い王なんか出てこられても困る。フォートナムに至っては元気よく手をあげて自己紹介から入った。
「ボクはフォムだよ! よろしくね! おーさまかっこいい! 勝ったらご褒美頂戴!」
 負ける想定をしていない辺りが子供というべきか、猟兵と言うべきか。そして彼女が想定しているご褒美を察したレガルタが眉間を揉んだ。
「……フォム、一旦食い物から頭を離せ……」
『不敬もここまでくれば余興に他ならぬな』
 あからさまに子供というフォートナムの外見のせいか、さしもの狂王も呆れ顔だった。それはさておき彼がオブリビオンなのは、先に対戦していた仲間からも明らかで。
「ともあれ、こいつが標的だな、了解した。作戦を開始する」
 気を取り直したレガルタは暗器の準備を整えながら宣言した。突如として暗がりからオン・スロート(猛襲傭兵・f01587)が姿を現したのはその時だ。
「オレが足を止める! タイミングを合わせて飛び込め!」
 ウォーマシンならではの巨躯は、ここへ到達するには少し苦労しただろう。この地下空間ならばとばかり彼は内蔵兵器を展開した。
「目標補足、弾頭種別確認。排除する!」
 狂王へ立て続けに機銃が弾を吐きだし、一気に距離を詰めながらパイルバンカーに杭を装填、細いとすら言える体へ叩きこむ。反撃に出ようとした王はしかし、続けざまにオンから浴びせられる弾に顔をしかめた。
「煌めくアメを、ご堪能あれ」
 コノハも【彩雨】を発動させ、目眩ましに美しくきらめき様々な色を映す針を二度にわたって放つ。針の刺さったところから肌を氷が這い、蝕んでいった。
『ほう、悪くない芸だが』
 笑った狂王が【ネクロポリスの狂嵐】で応じた。目で追う必要はないというわけだ。
 轟々と唸る黄金の風には腐食の呪詛が含まれている。オンの装甲も凄まじい勢いで腐食されていくが、重装甲こそが矜持の彼にはまだ痛手ではない。それでもブースターを噴かして直撃を避ける位置を取らねばならなかった。
 暴風の中をレガルタは駆けた。柱や彫刻の陰を進み、風向きによっては飛針で牽制を仕掛けながら接近、背後へ回り込む。
「遅い……!」
 ナイフが深く突き刺さり、外科手術の如き正確さで肝臓を抉りだした。更にもう一撃、切開するようなナイフさばきで傷口を抉る。
『おのれ、小癪な!』
 振り返りざまの攻撃は素早いバックステップで躱して距離をとる。その頭上、風を軽々と避けたフォートナムはスパイダーウェブを操り、鮮やかな軌道を描いて柱の上へ移動した。暗視が活かせるよう、見えない糸を操って幾つかの篝火を打ち壊し闇を広げていく。
 暗い方が有利なのはオンも同じだった。【マルチプルランチャー】を起動、再び兵装を展開すると機銃でもって嵐のような弾丸を浴びせていく。高速で制圧射撃を行うことで弾幕は仲間が距離をとるだけの時間を稼ぎだすことに成功した。
 レガルタとコノハ、二人を相手どり駆ける狂王を追って、フォートナムも自在に糸を操る。行く手をスパイダーウェブで不規則に動かされ、神経を逆撫でされた王が再び腐食の嵐を放った。食らいはしたが、フォートナムは素早く柱を蹴って高所へ逃れる。
 それ以上の追撃をやめさせるべく、コノハが【彩雨】を再び放った。今度は深い傷口に集中的に針を突き立ててやると、王の眦が吊り上がる。
『不敬の償いはさせるぞ……!』
 唸るように呟いた王だったが、ふと落ちた影を悟りのけぞるように身を撓らせた。全く同時、頭上から急降下してきたレガルタの刃が喉をかすめる。
「ち……!」
 フォートナムに倣い暗器のワイヤーを柱の上へひっかけ、不意打ちを狙ったのだ。にやりと笑った王だったが、その真上にウォードッグ001を振りかぶったフォートナムが迫っていたことには気づかなかったらしい。ブースター点火で一気に加速した巨大なハンマーは王を脳天から打ちのめし、一時とはいえ彼を自失させた。
「いいぞ、相手のペースに飲まれるな……!」
 再び柱の上へと戻るフォートナムへ叫んだレガルタへ、狂王が手を伸ばす。それが何を意味するかは誰もがもう知っていて、咄嗟に割りこめたのはコノハだけだった。
『其方の命では足らぬが、贖いとしようぞ』
 狂王の左腕がアーマーンの頭へ変じ、ぐわっと顎を開く。身動きならない、かに見えたコノハが物騒なほどの光を蒼い瞳に湛えたのは、凶悪な牙の並ぶ鰐に喰いつかれ鮮血に染まった時だった。
「ていうか、オレと攻撃被ってて嫌すぎデショ」
 コノハが狙ったのは捨て身の一撃。端正な顔めがけ至近距離から、百と二十もの水晶の針を放つ。
『ぎゃああああああ!』
 今度こそ身も蓋もない絶叫があがった。回復した分を帳消しにするほどのダメージ、それも顔面をずたずたにするほどの針を浴びた古の王の痛みはいかばかりか。残るわずかな篝火の光を撥ね、万色の針は不謹慎なほどに美しく輝いた。
「ほら、オレの色のがキレイだし」
 だらりと下がる左腕を押さえてにっと笑うコノハに応える余裕はなく、顔をしかめた王が大きくふらつく。
 その一瞬に近接距離まで持ち込んだオンのパイルドライバーが、したたか王の腹を貫いた。杭の突き立った王めがけ、野生の勘に衝き動かされたフォートナムが柱の頂上を蹴って跳び、見えない糸を引き絞る。まだ大鰐の状態を維持していた腕に、傷にまみれた体に、足に。容赦なく食い込み肉を抉った。
『あ、あ、あああ!』
 噴き出る血が花のように開いて、叫びも血に溺れるようにくぐもった時。狂王はレガルタのかすかな羽音と共に囁く声を聞いた。
「王ってのは暗殺されるものだろ? 遠慮せず逝け」
 無防備な背中に冷たい金属が突き立ち沈みこむ。暗殺者ゆえか、この一瞬の偶然なのか。【背面強襲】は正確に今度こそひと息に心臓を貫いた。
 まだ信じられないといった顔で一歩、二歩とたたらを踏んだ王は、自身の心臓を貫いた刃を握り、大きく喘いだ。口からこぼれたのは茫然とした、まさに譫言で。
『……我が、復活は目前であった、のに……我が、玉座……』
「アンタは過去の王。ザンネン、座る玉座ナンてナイの」
 冷然たるコノハの言葉は届いていただろうか。
 白銀の髪を振り乱し更に一歩よろけた狂王は、呼吸を止めた。そして地に崩れ落ちるを良しとせぬ矜持ゆえか、骸は黄金の炎となって燃え上がり、塵と化して散っていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『麺類食べたくなりました』

POW   :    火力に物を言わせた焼きそば食べよう!

SPD   :    細くてコシのあるちゅるちゅるのラーメンとか蕎麦とか素麺食べたい!

WIZ   :    科学の叡智!……インスタント麺おいしいよ?

👑5
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●そして美味なる麺類たち
 一仕事を終えた猟兵たちは邪神教団の拠点を出た。「木を隠すなら森の中」とはよく言うが、邪神教団もご丁寧に人の多い場所を選んで拠点を作っていたらしい。
 港街として栄えているこの街には蕎麦、うどん、素麺にラーメンはもちろん、中華街で色々な種類の焼きそばも楽しめるだろう。お店よりもご当地もののカップ麺やインスタントが気になるならそれもいい。
 ちょうどいい塩梅に昼さがり、飲食店に客が集中する時間はだいぶ過ぎて、どこの店でも席に空きがあるはずだ。
 オブリビオン討伐でほどよくお腹のすいた猟兵諸君。美味しいものを好きなだけ食べて貰いたい。
波狼・拓哉
ん、一応教団員が帰って来るかもとか思って上部に残ってたけど何もなかったか。……いやあのモフモフインコ使える手段ないかなとか探してたとかそんなんじゃ(目を反らす)

それじゃ、ラーメンでも頂きに行こうかな…おすすめの店とかあるのだろうか、んーヘンドリクスさんに話聞いとけばよかったな…
まあ、こういうのはフィーリングよ、フィーリング。適当に目についたお店でラーメンにありつこう。味の心配とかしなくてよさそうだしね。ガッツリ系がよそそうかなー。
折角来たんだし一軒だけってのもなーブラブラ適当に歩いてもう何軒か巡ってみようかな!
(アドリブ絡み歓迎です)


リズ・ルシーズ
全世界サイボーグ連盟と参加 アドリブ&絡み歓迎

【SPD】

ラーメン、うどん、そば、より取りみどりっと

下手な鼻歌を歌いつつ、【情報収集】して良さそうなお店を探すよ。

どこも目移りしちゃうな、気分だけでも全部食べたつもりになるために、【ルシーズ】を使って、全店制覇を目指すね

ボク自身はウィンディやクネウスと一緒にラーメン屋に行くよ

塩ラーメン、煮卵付き、全物普通でメンマ抜きでお願い!あ、小ライスはお願いするよ!家系で塩は邪道?食べたいもの食べるのが一番だよ

お腹を擦りながら、満足そうに笑みを浮かべ。あちこちで麺類を食べてるルシーズを見ながら

今更だけど、結局食べれたの1つだけだから、あんまり意味無かったかな?


ウィンディ・アストレイ
全世界サイボーグ連盟の皆と参加
アドリブ&絡み歓迎

【SPD】「方向性、決めてなかったので…ボクもラーメンでOKです」
家系ラーメンですと…アレをしないとですね。
え、家系で塩は邪道?その認識は無かったです…

とりあえずラーメンはスープを濃いめにして貰い、後は普通で。
麺を啜りつつ、スープはなるべく取って置いて…
具材も海苔・焼豚・味玉を半分残します。

麺を食べきったら、おもむろに追加注文したご飯を、丼に投入!
ご飯をスープでひたひたにして、残した具材で飾り。
雑炊的な物に整えて、〆の完成!

全員食べ終えたら、店を出て
「さて。ウォーミングアップ完了です。次は何処に参りましょうか?」
ニッコリ笑顔で、皆さんに尋ねます。


クネウス・ウィギンシティ
全世界サイボーグ連盟で参加
アドリブ&絡み歓迎

「郷に入れば郷に従えと言いますし、ラーメンを頂きましょうか」

【SPD】:UCなし

中華街にポツンと店を構える。
味にうるさい頑固オヤジの経営する家系ラーメン屋に奇襲をかけます。

家系といっても、そこまで堅苦しくない感じのイメージです。

「ラーメン、カラメ、野菜マシマシ、ニンニクマシマシで」(味濃いめ、野菜とニンニク多目)

(From:ホーラ)
「追加のネギですか、頂きましょう。寒い時はネギですね」

(To:リズ)
「ルシーズも大分酷使してますし、有給休暇ということです良いかと」

(To:ウィンディ)
「ナチュラルに二次会の流れですか。お付き合いしましょう」


ホーラ・アイアンアーム
【SPD使用】【全世界サイボーグ連盟で参加】【アドリブ、絡み歓迎】UCなし 【防具改造】で無限ラーメンモードに変形するのだ。 説明しよう!無限ラーメンモードとは、ラーメンを食べる事に最適化されたモードの事である……事である……。 ちゅうもりあじあわせかためうすめすくなめいったんめんちょっとおおめじゅっからなのだ。 自分のラーメンを【拠点防御】で守りつつ、ネギ部分はクネウスお兄ちゃんにプレゼントを試みるのだ。 多分、失敗すると思うけど……



 拠点の上層、倉庫で待機していた拓哉は、討伐を終えた猟兵たちが戻ってくるのを見て椅子から腰をあげた。
「ん、一応教団員が帰って来るかもとか思って残ってたけど、何もなかったか」
「警戒待機、お疲れさまでした」
「……いやあのモフモフインコ使える手段ないかなとか探してたとかそんなんじゃ」
 クネウスに真っ直ぐな目で返された拓哉が、うって顔で目を逸らした。遺憾ながら生の現物はお持ち帰り頂けないので諦めて貰って、お腹のすいたホーラが仲間を振り返る。
「それでどこへ行くのだ?」
「ラーメン、うどん、そば、より取りみどりっと……」
 ちょっぴり調子のずれた鼻歌を歌いながら、リズが良さそうな店の検索を始めた。サイボーグの身には情報収集などお手の物だ。
「どこも目移りしちゃうな……そうだ」
 迷うぐらいなら【ルシーズ】で複製体を召喚して全店制覇を目指せばいいではないか。気分だけでも全部食べたつもりになれそうだ、ということで【R-Series】展開、23体のルシーズがこの街の各所へ散っていった。
 厳密な条件検索をしていたクネウスが仲間に提起する。
「郷に入れば郷に従えと言いますし、ラーメンを頂きましょうか」
「方向性、決めてなかったので……ボクもラーメンでOKです」
「ボク自身は一緒にラーメン屋に行くよ」
 こくりとウィンディとリズが頷いた。もとよりホーラに否やはなし、ラーメン決定。
「んー、ヘンドリクスさんに話聞いとけばよかったな……」
 おすすめの店とかあるのだろうか。適当に目についたお店でと思っていた拓哉は、彼らの行き先が気になった。ちょうどガッツリ系がよさそうかな、とか考えていたところだ。このぶんだと味の心配とかしなくてよさそうだし。
「それじゃ俺も頂きにいこうかな……」
「来るといいのだ。クネウスお兄ちゃんのチョイスに外れはないのである」
 即答のホーラを始め、【全世界サイボーグ連盟】参加者は歓迎ということで、5人は外へ出ると中華街へ繰り出した。
 しばらく歩くと端にポツンとややくたびれた店がある。クネウスの調査によれば、味にうるさい頑固オヤジの経営する家系ラーメン屋とのこと。
「家系ラーメンですと……アレをしないとですね」
 きらりと目を光らせて何やら決意した様子のウィンディの隣、ホーラがキメポーズ。
「【無限ラーメンモード】に変形するのだ!」
 彼女の防具が突如変形した。今までの戦闘主体の形態ではなく、なんか緩めに。具体的に言うと身体の締めつけがないよう緩めに。
「説明しよう! 無限ラーメンモードとは、ラーメンを食べる事に最適化されたモードの事である……事である……」
「そういう機能あるんです?」
 拓哉の問いに頷くホーラ、自前エコー付き解説であった。
 いざ、奇襲である。がらりと引き戸を開けると、カウンターの向こうで気難しそうなオヤジが新聞を読んでいた。愛想もそっけもない顔で口を開く。
「らっしゃい」
「ラーメン、カラメ、野菜マシマシ、ニンニクマシマシで」
「ちゅうもりあじあわせかためうすめすくなめいったんめんちょっとおおめじゅっからなのだ」
 舌を噛みそうな注文を流れるように済ませたクネウスとホーラが奥から順に席につき、オヤジも顔色ひとつ変えずに受注表をつけて残る三人へ視線を向けた。
「塩ラーメン、煮卵付き、全物普通でメンマ抜きでお願い!」
 リズの注文にオヤジが苦虫噛み潰したように顔をしかめる。
「塩は邪道だよ」
「え、邪道? その認識は無かったです……」
 戸惑い顔のウィンディとは対照的に、リズは清々しいほどオヤジの反応を気にしない。
「食べたいもの食べるのが一番だよ。あ、小ライスはお願いするよ!」
「……あんたらは?」
 オヤジに水を向けられたウィンディがにこやかに答えた。
「スープは濃いめ、後は普通でお願いします」
「俺は全部普通で」
 拓哉としては重すぎず軽すぎずの家系を味わっておきたい。
 さて肝心の味だが、家系お家芸の豚骨醤油だけに、豚の甘く芳醇な出汁が出たまろやかなスープは醤油が少し強めで、太麺によく絡む。
「おお、結構ガツンときますね」
「うまうまなのだ」
 拠点防御でチャーシューが奪われないように美味しく食べているホーラだったが、ネギ部分はクネウスにプレゼントできないかとか検討中。隙をみて丼にインした瞬間、クネウスとまともに目が合って緊張が走る。
「追加のネギですか、頂きましょう。寒い時はネギですね」
 思いがけず成功だった。鷹揚にホーラのネギを引き受けたクネウスも黙々と味を楽しんでいる。辛めにニンニク多めでパンチは効かせたが、ほうれんそうともやし増量によって後味までしつこく感じない。
 マイルドでカドのない塩豚骨を選んだリズはというと、ラーメンと半熟煮卵と小ライスの行ったり来たりを楽しんでいた。スープを吸った海苔でライスもいけそうだ。
 ラーメンが美味しいのはもちろんだが、それで終わっては物足りない。スープはなるべく残し、チャーシュー、味玉、海苔も半分残して麺だけ完食したウィンディはおもむろに追加の注文をした。
「ライスをひとつ」
 ほかほかのご飯がすぐさま出てくるとそれを丼に投入。ご飯をスープでひたひたにすると残しておいた具材をきれいに整えて飾り、雑炊的な一品が出来上がった。
「〆の完成です」
「うわあ、美味しそうですね」
 折角この街まで来たのだし、何軒か巡ってみたいので満腹になるわけにはいかない拓哉、無念である。
 腰をあげたオヤジがウィンディにスプーンを出してくれた。スープを吸ってふわふわになったご飯が卵やチャーシューでぐいぐいいける。海苔で巻いて食べてもこれが美味しい。即席家系雑炊を堪能したウィンディが満足げだったのは言うまでもない。
「またどうぞ」
 ぶっきらぼうなオヤジにごちそうさまでした、で唱和した一行は店を後にした。表通りに出たウィンディがにっこりと笑って仲間に尋ねる。
「さて。ウォーミングアップ完了です。次は何処に参りましょうか?」
「今のウォーミングアップなんです……?」
「ナチュラルに二次会の流れですか。お付き合いしましょう」
 結構がっつりいってた気がした拓哉が動揺する一方、動じることなくクネウスが即答。お腹を擦りながら満足そうに店を出たリズは、目の前を横切るルシーズに気がついた。向かいの蕎麦屋からも幸せそうな顔のルシーズが出てくるのを見て、ふと呟く。
「……今更だけど、結局食べれたの1つだけだから、あんまり意味無かったかな?」
「ルシーズも大分酷使してますし、有給休暇ということで良いかと」
 我に返ってしまったリズへ即時フォローを忘れないクネウスである。ちなみに今、二次会の店を同時進行でピックアップ中。
「家系以外も気になるのだ。何ならラーメン以外も気になるのだ」
 当然【無限ラーメンモード】で余裕のあるホーラ、まさに今こそエンジン始動。
「じゃあ、次行きましょうか」
 美味しいお店を調べて行くのもいいが、まあ、こういうのはフィーリング。拓哉も彼らに続き、ぶらぶらと歩き始めた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

コノハ・ライゼ
たぬちゃん(f03797)と

いざ美味なる麺を食しに!(拳上げ)
いやあお腹空いた、喰われたぶん身ぃ減った気ぃするし……って
大丈夫ヨ誰かしら治してくれるし……まぁ、気をつけるわ
さ、それより何処へ行く?と首を巡らす
寒いからぁ、激辛ラーメンとかドウ?
濃厚旨味系激辛ラーメン選び、腹も心もほくほく
替え玉ちょーだい、と食欲は増し増し

あは、簡単に覚えれたら商売あがったりデショ
なんて返すも悪い気はせず
じゃあそうねぇ、まだお腹余裕ある?

にっと笑えばスマホに近隣の店舗情報を表示させ
食べたらこのお店とこのお店と……お持ち帰りのラーメンがあるのよ
あとお土産にご当地ラーメンも買っていきましょ
今日は一日ラーメンの日ね!


火狸・さつま
コノf03130と


コノ。お疲れ、さん
とたとた走り寄り、手当、要る?と救急箱。
コノちゃんは強い、けど。自分を大事にしないのは、メッ。
あまり無理も無茶もし過ぎるなという眼差しで応急手当


ごはん、沢山食べて。回復……麺。麺類、楽しみ
ぱすたそばうどんらーめんそーめんれーめんひやむぎきしめんやきそば…(以下略)
麺類、だいすき
わくわくと目を輝かせ
何処、行こう?と首傾げ
辛い、中華……向こう?
行こう行こうとゆるり隣歩く


一口食べ、ぼふっっと膨らむ尻尾
かっっら……!
けど、おい、し……か、からから…おみ、ず……
ぷるぷる震える尻尾
けれど旨い
俺も、替え玉…
コノちゃん、味覚えて、作って
なんて無茶振りする

行く。もっと食おう!



 拠点を出たコノハにとたとたと走り寄ってきたのは、上で待っていた火狸・さつま(タヌキツネ・f03797)だった。
「お待たせ、たぬちゃん。いざ美味なる麺を食しに!」
「コノ。お疲れ、さん」
「いやあお腹空いた、喰われたぶん身ぃ減った気ぃするし……」
 上機嫌で拳を突き上げたコノハの血まみれの腕を見て、さつまが小首を傾げた。
「手当、要る?」
「大丈夫ヨ誰かしら治してくれるし……」
 気楽なコノハだったが、さつまは持参した救急箱を開いて応急手当てをすることにした。誰かを待つより自分がした方が確実だ。
「コノちゃんは強い、けど。自分を大事にしないのは、メッ」
 『あまり無理も無茶もし過ぎるな』と語りかける眼差しを受けては、コノハが勝てるはずもない。拠点の隠れ蓑だった倉庫を出ながら頷いた。
「まぁ、気をつけるわ。さ、それより何処へ行く?」
「ごはん、沢山食べて。回復……麺。麺類、楽しみ。ぱすたそばうどんらーめんそーめんれーめんひやむぎきしめんやきそば……(以下略)麺類、だいすき」
 水を向けられたさつまが怒涛の麺類コールをスタート。中略が入る勢いでわくわくと目を輝かせて並べたものの、食べたいものが多すぎて絞り切れない。
「何処、行こう?」
 冷たい風で季節を思い出したコノハは、身を震わせて聞いてみた。
「んー。寒いからぁ、激辛ラーメンとかドウ?」
「辛い、中華……向こう?」
 コノハの提案のままに連れ立って、ゆるゆると観光客の多い道を歩き始める。ぱっと見はラーメン店に見えないようなおしゃれな構えの店に入ると、のぼりにもあったスープが真っ赤なラーメンを注文した。
「かっっら……!」
 一口食べた途端、さつまの尻尾が爆発したようにぼふっっと膨らんだ。
「けど、おい、し……か、からから…おみ、ず……」
 しっかり炒めた唐辛子や花椒たっぷりの辛味噌がパンチのきいた辛さで殴りかかってくるが、ベースのとろりと濃厚なスープがコクと旨味を連れてくる。しかも後でちりちりと痺れも襲ってくる三段攻撃。病みつきになるコンボなのだ。
「美味しいでショ?」
 トッピングのチャーシューや中太麺の食べ応えもあって、腹も心もほくほくに温まったコノハの食欲も増し増しに加速した。
「替え玉ちょーだい」
「はいよ!」
「俺も、替え玉……」
 尻尾はぷるぷる震えていたがさつまも続く。旨辛いという刺激にハマったようだ。
「コノちゃん、味覚えて、作って」
「あは、簡単に覚えれたらお店の人、商売あがったりデショ」
 そうは言ったが、自分のチョイスが気に入ってくれたからこその無茶振りだと思えば悪い気はしないというもので。
「じゃあそうねぇ、まだお腹余裕ある?」
 頷くさつまにスマホ画面を向けた。近隣の美味しいラーメン店の記事をずらりと並べて、情報をひとつひとつピックアップしてみせる。
「食べたらこのお店とこのお店と……お持ち帰りのラーメンがあるのよ。あとお土産にご当地ラーメンも買っていきましょ」
 表情を輝かせたさつまが逆立った尻尾をぱたぱたさせた。お持ち帰りにお土産。まだまだ麺が楽しめるとあって、もう尻尾が落ちつかない。
「行く。もっと食おう!」
「今日は一日ラーメンの日ね!」
 観光地でもあるこの街は、美味しいお店には事欠かない。今日は存分に楽しめそうだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

シェーラリト・ローズ
「お腹空いたー」
折角だから、しっかり食べようねー

んー、わたしはどのお店入ろうかなぁ
チューカガイって入ったことがないからそこにしよー
焼きそばって何か色々あるねー
何が美味しいんだろうー
んんんーすまちゃんで何かわかんないかなー
情報収集して、いい感じのお店さがすー
「なんか、この海鮮焼きそばおいしそー」
わたしの出身の世界ってああでしょ?
だから、海鮮って新鮮なんだよねー
よーし、このお店に決めたーってことで出発するー
お店一緒の人がいたらお声かけるけど、1人焼きそばでもダイジョーブ
大事なのはおいしーことー

お店に入って海鮮焼きそば注文
「えへへ、おいしそー」
楽しく美味しく味わって、ごちそうさま
いいお仕事だったー


ユーフィ・バウム
(絡み大歓迎です、よっ!)

戦いには間に合いませんでしたが、
故郷の森では絶対に食べられない
麺類と聞いては食べて帰らなければなりませんね!

ここは火力で鍛え上げられた焼きそばの食べ歩きを
メインに楽しみますよ!
卵が上に乗ったヨコテなんとか?
焼きそばが特に気に入ります。あぁ、ぶらぼー!
1玉食べたら続いてもう1玉……!これが文明で鍛えられた麺類の味!

そんな幸せな気持ちと共に店をでたら、
ラーメンの香ばしい匂いに誘われてふらふらー
なんという匂いと温かさ、抗いがたい魔力です

よい言葉に、「〆のラーメンは別腹」と聞いたことがあります
きっときっと、さらに食べてもよいものですよね
鍛錬して筋肉に変えればよいのですからね!



 いざ倉庫に来てみたら、バトルが終わっていたことに気がついてしまったユーフィ・バウム(セイヴァー・f14574)である。彼女の切り替えは早かった。
「戦いには間に合いませんでしたが、故郷の森では絶対に食べられない麺類と聞いては、食べて帰らなければなりませんね!」
「折角だから、しっかり食べようねー」
 おっとりと笑ってシェーラリトが頷く。せっかく別の世界、楽しまなければ損だもの。
「お腹空いたー。んー、わたしはどのお店入ろうかなぁ」
 二人揃って街のパンフレットを覗き込む。美味しい麺が色々あるらしいが、とりあえず行ったことのないところ。
「チューカガイって入ったことがないからそこにしよー。何が美味しいんだろうー」
 愛用のすまちゃんをぽちぽちして調べてみる。するとちょっと気になる料理の写真が現れた。肉とも違う具材がたくさん入ったそれは。
「焼きそばって何か色々あるねー。なんか、この『海鮮焼きそば』おいしそー」
「その横にある焼きそばも美味しそうですね。ヨコテなんとか?」
 店主は焼きそばに凝っていて、余所の土地の焼きそばも揃えているらしい。
「わたしの出身の世界、ダークセイヴァーって、ああでしょ? だから、海鮮って新鮮なんだよねー」
 割と普通の街とはいえダークセイヴァー世界で暮らしていたシェーラリトにとって、海のものはどれも見慣れなくて目新しい。ピンクに色づいた海老や真っ白いイカの、他の具材とのコントラストときたら。
「よーし、このお店に決めたーっ」
「行きましょうか!」
 連れ立って件の中華の店へ足を運ぶ。注文するとほどなく、二人のお皿が出てきた。
「えへへ、おいしそー」
 ぷりぷりの海老、餡と一緒にからむアサリや小柱。飾り切りされたイカの食感も、炒めた麺にからむ滋味深い味の餡の熱さも、シェーラリトにとっては初めてで。
「あぁ、ぶらぼー!」
 向かいでユーフィも歓声をあげた。出汁とウスターソースで味付けされた太めストレート麺は甘口で、豚のひき肉やざく切りキャベツと和えた感じが好みに合う。卵を割って、とろりと溢れてくる黄身を火力で鍛え上げられた麺とからめて食べると、また甘さとコクが増した。
「もう1玉……! これが文明で鍛えられた麺類の味!」
 瞬く間に平らげたユーフィの向かいで、シェーラリトはゆったり味わって食べていた。結局シェーラリトが一皿食べる間に、ユーフィは焼きそばを三皿完食。
「ごちそうさまー」
 会釈をする店員に見送られて二人は店の外へ出た。
「いいお仕事だったー」
 幸せそうに呟くシェーラリトの横を同じ気持ちで歩いていたユーフィは、ふと香ばしい匂いに気がついた。ふらふらと惹きつけられていった匂いの元にあった看板は。
「ラーメン……なんという匂いと温かさ、抗いがたい魔力です」
 ユーフィの鍛えあげられたボディは、さっきの焼きそば位で維持できるものではない。
「よい言葉に、『〆のラーメンは別腹』と聞いたことがあります。きっときっと、さらに食べてもよいものですよね」
 それを言ったのはだいぶ年齢が上の人と思われるが、一番大事なのは『美味しいこと』なのでシェーラリトは頷いた。
「いいんじゃないかなー」
「ですよね。鍛錬して筋肉に変えればよいのですからね!」
 いずれ鍛練でカロリー消費するからこれはゼロカロリーってことでOK、なのである。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

フォートナム・メイソン
レガルタ(f04534)と一緒に参加

■心情
わーい!ごはんごはん!
いっぱい頑張ったから沢山食べていいよね?

■行動
「お蕎麦!お蕎麦食べるよ!
鴨せいろとか美味しいよね!でも港らしいし魚介類の方が美味しいのかな?……インスマス天?

食べながら今回の冒険の話してます

「もこもこな鳥さんがいっぱい居てね。ボクがどっかーん!って穴の空いた壁ごと壊したんだよ!すごい、すごい?
 ……そういえば食べ忘れてた。美味しかったのかな?でね、地下の広いところに王様が居てね!レー君がズバーンってトドメ刺してたよ!

あんまり要領を得ない感じで食べながら喋りつつ、
お腹いっぱいになったら船漕ぎながら最終的には丸くなって寝てます


レガルタ・シャトーモーグ
フォム(f06179)と同行

まぁ、フォムもよくやってたし、好きなもの食えばいいさ
麺類…?
それくらいは知ってる
なんか、長い…、やつだろ…?

普段は食い物なんて腹に入れば皆同じとか思ってる貧しすぎる食生活のせいで、メニューが多すぎて混乱気味
ちなみに主食は干し肉と水

結局、今日のおすすめの海老天蕎麦をすする
箸の使い方に四苦八苦しながら、フォムの話にそうだな、とか、ああ、とか相槌
敵は食うなよ、とツッコミは入れる

食べ終わったら寝てるフォムを置いて帰る…わけにもいかず、背負って帰るしかないか…

蕎麦か、意外と悪くなかったな…


烏護・ハル
はー、たくさん動いて戦って、ようやく終わった……。
疲れたねー……何よりお腹減っちゃった。
私もこの辺で何か食べていこうかなぁ。

しっかし、UDCアースはすごいや。お店が、こんなに。
麺類がオススメって聞いてるけど、何にすればいいのか迷っちゃうね。

……よしっ、今日はうどんにしよう、うどん!
上に乗っけるのは何にしよっかなー……かき揚げあるかな?
それとも天ぷら……。
……迷ったら両方!
こういう時は両方頼めば間違いない、って偉い人が言ってた……様な気がする。
よし、海老天入れよ、海老天。

うどん食べて程よく温まったら、お土産様にカップ麺とかインスタントラーメン買いに行こう。
私の故郷にはなかった素晴らしい文明……!



 地上へ戻ってきたハルの第一声はというと、疲れ切ったため息だった。
「はー、たくさん動いて戦って、ようやく終わった……疲れたねー」
 しみじみと呟くハルの横で、フォートナムが元気いっぱいに跳びはねている。
「わーい! ごはんごはん! いっぱい頑張ったから沢山食べていいよね?」
「まぁ、フォムもよくやってたし、好きなもの食えばいいさ」
 8歳と思えない落ち着きでレガルタが頷いた。そう、食事だ。ハルが根性で立ち上がる。
「……何よりお腹減っちゃった。私もこの辺で何か食べていこうかなぁ」
 なにしろ麺類が美味しいという所だ。どこにしようか、何にしようか、悩みは尽きない。
「しっかし、UDCアースはすごいや。お店が、こんなに。麺類がオススメって聞いてるけど、何にすればいいのか迷っちゃうね」
「麺類……? それくらいは知ってる。なんか、長い……、やつだろ……?」
 パンフレットを眺めるハルに話を振られたものの、主食は干し肉と水、食い物なんて腹に入れば皆同じとか思っている貧しすぎる食生活が祟り、語彙が胡乱なレガルタである。
「お蕎麦! お蕎麦食べるよ!」
 フォートナムがびしっと明確な決定を下し、気分が似た方向だったハルも続いた。
「……よしっ、今日はうどんにしよう、うどん!」
 そうときまれば蕎麦屋へ直行。一緒に店に入ったものの、レガルタはメニューの内容が多すぎて盛大に混乱していた。
「鴨せいろとか美味しいよね! でも港らしいし魚介類の方が美味しいのかな? ……インスマス天?」
 それ揚げちゃいけないやつ、とツッコむ余裕もなく、ハルはトッピングを悩んでいる。
「乗っけるのは何にしよっかなー……かき揚げあるかな? それとも天ぷら……」
 否。決然と彼女は首を振った。
「こういう時は両方頼めば間違いない、って偉い人が言ってた……様な気がする。よし、海老天入れよ、海老天」
 二人のチョイスとメニューを眺めたレガルタは、結局『今日のおすすめ』の海老天蕎麦を注文した。座った途端にフォートナムが話し始めたのは、今回の戦いの感想だった。あまり要領を得ない感じなのは年齢故もあるだろう。
「もこもこな鳥さんがいっぱい居てね。ボクがどっかーん! って穴の空いた壁ごと壊したんだよ! すごい、すごい?」
「壁崩したのフォートナムちゃんだったのか……すごいねえ」
「……そういえば食べ忘れてた。美味しかったのかな?」
「敵は食うなよ」
 レガルタのツッコミをものともせず、鴨せいろを食べながらのフォートナムのお喋りは続く。うどん海老天乗せが届くとハルはしみじみと味わって食べ始めた。出汁のきいたかけつゆの沁みる味、コシのあるうどんの食感も嬉しいもので。
「はーあったまる……」
「でね、地下の広いところに王様が居てね! レー君がズバーンってトドメ刺してたよ!」
「ああ、まあそうだな」
 褒められた方は相槌をうちながら蕎麦をすする。二八の蕎麦は香りもよく美味しかったが、箸の扱いに四苦八苦してなかなか食事が進まない。
 話していたフォートナムは、食べ終わってお腹がいっぱいになると船を漕ぎ始め、レガルタが蕎麦を食べ終える頃には丸くなってすっかり眠っていた。こうなると置いて帰る……わけにもいかない。
「背負って帰るしかないか……」
 ハルの手を借りて丸くなってうにゃうにゃ言っているフォートナムを背負う。
「それじゃ、私は買い物に行くけど大丈夫?」
「大丈夫だ。問題ない」
 応えたレガルタは、帰還の為の集合場所へゆっくりと向かった。ふと、さっきの店での食事のことを思い出す。
(「蕎麦か、意外と悪くなかったな……」)
 フォートナムを背負って歩きながら、新たな食に目覚めたレガルタである。
 そしてその頃ハルは近くの店へ駆けこんでいた。お手軽かつ日持ちのするお土産。
「私の故郷にはなかった素晴らしい文明……!」
 うきうきと買い物籠に入れられていくのは、カップ麺やインスタント麺なのだった。

 街の人々の危機を未然に防いだ一行は、存分に食事を楽しんで疲れを癒した。人の生活に重要な食を楽しむことは、猟兵にとっても大切なことで。
 穏やかな充足するひと時を糧とした猟兵たちは、再び苦難に立ち向かうだろう。

 ――ただ今は、少しゆっくり、食休み。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年02月18日


挿絵イラスト