大祓百鬼夜行⑫〜喧嘩上等!青いミイラは鬼強い
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とある妖怪団地を占拠しているミイラの一団、彼女達は青鬼でありながらの骸魂に飲み込まれ木乃伊(ミイラ)と化してしまった者達だ。
だがそこは妖怪、それはそれで第二の生を受けたと生まれ変わった肉体を鍛え上げそして出来上がったのがこの団地に巣くう団地武装団なのだ。
「はっ、猟兵だか何だか知らないけど、アタイ達を止めれるもんなら止めてみな!」
そう言いながら腕を組み来たるべき強敵へと思いをはせ遠くを見る。
(早く来やがれ猟兵共! アタシらがアタシらでいれるうちに!)
●グリモアベース
「お待たせしましたー、ビビっと来ました毒電波! カクリヨファンタズムの妖怪団地に骸魂の気配を察知しました~」
並居る猟兵達を出迎えてグリモア猟兵の村雨・ベルはテンション高めで語り出した、それはこの戦争であえて身を捧げた者達の中でも強い意思で未だギリギリ踏みとどまっている者達。
他の者達に迷惑をかけないうちに自分達を早く倒せとわかりやすくメッセージを送ってきたらしい。
「まあ、団地の壁に“来るなら来やがれ猟兵共!”なんて書いてたらさすがにわかりやすいですよね」
ベルはそう言いながらそこに住んでいる妖怪達について写真を並べ始めた。
そこに写っているのは角があり青い肌のミイラ達、どうやらこれこそがここにいる妖怪であるのは誰の目にもあきらか。
「彼女達は“ミイラ青鬼”と言いまして見ての通りなのですが基本的に1対1を好むタイマン大好き妖怪です」
つまりは数がいたとしてもこちらの数と同数の者が対応に出てくるということだろう。
相手するのは一人につき一人、なので猟兵としては目の前の一人をいかに倒すかだけ考えればいいということだ。
「彼女達はこの団地内で有利に戦う術を身につけてますので、そうですねー油断しないでビシっとやっちゃってください! ぐらいしか私には言えないですね~」
能力そのものがシンプルなもののようなので後は猟兵達の知恵と勇気と力量次第、暴れ出さないように強い意思でこの団地に留まり続ける彼女達の献身を無駄にしないためにも一刻も早くの解決が望まれる。
「身に巻き付けた包帯にとにかく注意すれば後はどうにかなるのではないでしょうか?」
うーんと悩みつつベルは皆に微笑みかける、そのへん肉弾戦などに関しては各自の力量次第なのでアドバイスしようがないらしい。
「序盤で一気に押し込みたい所ですし皆さんのご活躍お祈りしていますね~」
手をポンと合わせ笑顔で見送るベル、果たして旅立った猟兵達の運命はどうなるのか……戦いはこの団地で始まろうとしていた。
轟天
これは1章完結の戦争シナリオです。
迷宮と化した妖怪団地で大騒ぎの大決戦、やっちゃいましょう。
大祓百鬼夜行に関するシナリオでは完結優先で最小人数を採用予定です。
先は長いと思いますので頑張りましょう。
●プレイングボーナス
迷宮のように改造された団地を利用して戦う。
第1章 集団戦
『ミイラ青鬼』
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POW : 必殺・埋葬落とし!
【手元に引き寄せる包帯】が命中した対象に対し、高威力高命中の【パイルドライバー】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD : あたしとタイマンで勝負しな!
【互いの腕を繋ぐ1mの包帯】が命中した対象にルールを宣告し、破ったらダメージを与える。簡単に守れるルールほど威力が高い。
WIZ : てめぇもミイラにしてやるぜ!
【頭部を封じる包帯】【腕と上半身を封じる包帯】【腰から下を封じる包帯】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
イラスト:すねいる
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎
■行動
確かに、早目に動いた方が良さそうですねぇ。
それでは、参りましょうかぁ。
『青鬼さん』の方が妖怪本体の様ですし、出来るだけ『包帯』を中心に叩いた方が良さそうでしょうかぁ?
『F●S』各種を展開し【万華】を使用、全身を『炎』に変換しますねぇ。
この状態でしたら、『包帯』が命中しても燃えることになりますし、物理的に捉えるのも難しいですぅ。
更に、何らかの能力で『捕まえる』ことが出来ても『隙間に入り込む能力』を使って抜け出してしまえば良いですので。
警戒して出て来ない様なら『FMS』のバリアを『傘替わり』に使った上で『炎』でスプリンクラーを作動させ、反応したところを狙い[砲撃]しますぅ。
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「まだまだ、ですぅ!」
「くっ、なんだってんだいこいつは!?」
ミイラ青鬼が放った包帯を次々に焼きながら夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)は間合いを詰めていく。
肉体そのものを女神の加護で炎に変換してしまったるこるを包帯で捕まえ技をかけるのはなかなかに骨が折れてしまう。
妖怪だけに気体だろうが無理やり具現化し技をかけることも可能とはいえ捕まえるために使う包帯自身の強度がまだ足りていないおかげで今は一方的にるこるのペース。
だがそれだけで諦めるミイラ青鬼ではない、包帯で捕まえれないならばと一気に全力ダッシュしるこるの浮遊兵器からの砲撃を掻い潜り一気に間合いの内へ。
「ちょこまか小手先の技を使いやがってえ!」
強烈な踏み込み、そして伸ばされた腕が炎と化したはずのるこるの腕を掴み無理やりに持っていく体勢は必殺のパイルドライバー。
「このチャンスを待ってましたぁ」
るこるは叫び関節技を決めたミイラ青鬼の手の内からするりと抜け出し背後へと跳ぶ。
技をかけ始めていたためによけれない青鬼の身体、そしてそこへと全ての浮遊兵器の銃口は向けられていて……。
「ざっけんなか!?」
「発射ぁっっっ!!」
ビシっとるこるの指が向けられ一斉に始まった強力な火力の集中、それらの直撃を受けミイラ青鬼は力無く階下へと落ちていくのだった。
あまりにも一方的なワンサイドゲーム、どうやら戦うべき相手との相性が上手くるこるに働いてくれたらしい。
大成功
🔵🔵🔵
岩永・勘十郎
迷宮と化した団地に転送されると、ほぼ同時だろう。
四方八方から触手のように包帯が飛んでくる。もちろん素直に受けるつもりはない。鍛え上げた【瞬間思考力】で全ての包帯を確認、そして数え切れないほどのパターンを予測、その中から入り組んだ団地を利用して錯乱させる最適解を選び出し【残像】が残る程のスピードで【見切り】回避していく。
「全く、油断も隙も無い……まぁ当たり前か」
そう呟き、敵を確認すると装備している火薬を周囲にばら撒き着火。包帯は火に弱い。故に火が包帯を伝って相手へ引火するだろう。
「おっと、お色気は勘弁だ」
そう言って敵の肌が露わになる前に【早業】を駆使しUCを纏った剣撃を放つ。
●
空間が歪む、迷宮と化した団地の中へと唐突に具現化した漆黒の残影。
遠き帝都の空気を身に纏い颯爽と姿を現した岩永・勘十郎(帝都の浪人剣士・f23816)、その鍛えられた身体が地についたかつかないかのタイミングでそれらは四方八方から唐突に襲い掛かった。
(これは何だ? 触手? ……いや違うこいつは“包帯”かっっっ!!)
視界に入る限りの情報をまるで時が止まったのかのような一瞬で思考し見極めそして軌道を先の先まで読み切ろうとする。
階段の手すりを蹴り一気に吹き抜けを落下していく頭上で幾重もの包帯が勘十郎のいた空間へと巻き付き空ぶったまま力なく引き戻されていった。
「全く、油断も隙もない……まぁ当たり前か!」
「なんだい、せっかくアタシが不意を打ってやったてのによぉ!」
踊り場から飛び出して後を追うように飛び降りて来たミイラ青鬼、しかも身に巻いた包帯を何本も一気に頭上から勘十郎へと解き放ちどんどんと身体を隠している部分が無くなっていく。
「おおっと、お色気は勘弁だ!」
マントの下からいくつもの地面に転がる球体、そしてそこにはすでに点火している導火線が。
「ちょっ、あんた正気!?」
すでに落下中のミイラ青鬼は完全に直撃コース、勘十郎は素早く地を蹴り後方へと跳躍、その眼前でさっそく爆発が連鎖し巻き起こった。
それにまともに巻き込まれガードするしかないミイラ青鬼が黒色火薬の煙に視界を奪われ敵を見失った直後、腹を何かが通過しそして気付いた。
身体は斬られてはいない、だがもっと大事な根本的な何かが“斬られた”。
「万有を返す……」
抜き放った刃を鞘に納め勘十郎は振り返る、爆発の中心地でミイラ青鬼が力なく崩れ落ちその生を終えた。
六道・龕灯返しの太刀、その根源のみを切り裂きオブリビオンとしてのミイラ青鬼はここに一撃で昇天してしまったのだった。
大成功
🔵🔵🔵
秋葉・亜依
「……えっと、私、ゲームと相性が悪いことが分かりました!
こうなったら妖怪団地に潜む妖怪を取り締まるお仕事にしましょう!」
団地内は迷宮のようになっているようです。
ならば、電脳魔術で迷宮の構造を予測して敵より優位に立ちましょう!
『予測演算ならお任せください』
サポートAIの入ったスマホを構え、探索開始です!
「って、どうして迷うんですかぁっ!?」
『私の情報処理能力より迷宮の複雑さの方が上だったようです、亜依』(キリッ
迷宮で迷ったところに青鬼が現れて……
「ええっ、戦いに負けたら、私もミイラのコスプレをするんですかっ!?
これは乙女としてまけられませ……
きゃああっ!」
『コスプレ、記念撮影しておきましょう』
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「……えっと、私、ゲームと相性が悪いことが分かりました! こうなったら妖怪団地に潜む妖怪を取り締まるお仕事にしましょう!」
根本的に大事な事を勘違いしたままで秋葉・亜依(電脳の天使・f33106)は戦場となる妖怪団地へと降り立った。
そう大事な勘違いとは至極簡単な事、それはつまり“自分で思っている以上にへっぽこである”ということだけだ。
……うん、致命的デスネ。
だがまずは目の前の団地迷宮を越えねばならない、それはとても迷いやすく何の準備もしないでこうやって足を踏み入れた亜依が迷うまでわずか1分のことだったのだ。
だが自信満々に少女は手にしたスマホを輝かせる、サポートAIの助力があればこんな迷宮なんのその。
『予測演算ならお任せください』
頼もしい音声が聞こえたので気楽に歩き始める亜依、平気で曲がり角や扉を進み続けすぐに本人も気付き始めた。
(あれ……これもしかして迷ってます?)
なんだかさっき自分でつけたチラシへの落書きの場所に戻ってきている、これはどう考えても迷って……。
「って、どうして迷うんですかぁっ!?」
『私の情報処理能力より迷宮の複雑さの方が上だったようです、亜依』
ドヤ顔してそうなスマホの画面相手に文句をギャーギャー言ってる亜依の肩がポンポンと叩かれた。
「えーあー、取り込み中のところあれなんだけど? そろそろアタシにも気付いてよね?」
「へっ?」『おや?』
AIと一緒に変な声を出してしまった、亜依の肩を叩いていたのはミイラ青鬼である、あまりに無防備すぎて罠にかけるのすら可哀そうに思われたというか最初からずっと後ろを歩いているのに気付いてくれないので我慢の限界がきたというべきか。
「あー、それでね? アタシに負けたらあんたとアタシの衣装を交換しような!」
「の、望む所ですよー私は負けませんっ!」
(中略)
「負けましたぁ~」
「いや、アタシまだデコピンしかしてない……って、気絶してんのかよ? おい、起きろ!?」
弱かった、亜依は本当に弱かった、包帯を巻きつけたデスマッチ、開幕のデコピン一発で昏倒するとか弱すぎる。
「約束だかんなー? 脱がすぞー?」
『あっ、申し訳ありませんレディ、着替えが終わったら私を使って記念撮影してもらってかまいませんか?』
スマホが急に話しかけるが“制服青鬼”は“ミイラ亜依”を抱き起して一緒にツーショット写真を撮りまくる。
ところでこのコスプレ写真どうするつもりなんだろうかこのサポートAI、っていうか亜依はそのまま部屋へと連れ込まれていくけど大丈夫なのこれ?
花弁がポトリと落ちるイメージ画像を映しながら、廊下に放置されたスマホだけが物悲しく光り続けていた……。
苦戦
🔵🔴🔴
オリヴィア・ローゼンタール
アドリブOK
見上げた心意気です
必ず助けるので、少しの間、我慢してくださいね
こちらも徒手にてお相手します
中華服の姿に変身
手足に雷を纏い(属性攻撃)吶喊
手摺りや配水管などを鉄棒のように活用し、【ジャンプ】や【スライディング】でアクロバティックに
稲妻を纏った蹴りや拳を駆使して、包帯を焼き切りながら格闘
住宅地ならゴミ箱や洗濯機などがある筈、【怪力】で【投擲】を試みる
上半身に包帯を巻き付けられれば、脚に絡めて逆に引き倒し、【体勢を崩し】たところへ【天霆雷砕蹴】で拘束を焼きながら蹴り飛ばす(吹き飛ばし)
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妖怪団地の前に凛々しく腕を組み建物を見上げるオリヴィア・ローゼンタール(聖槍のクルースニク・f04296)、その身を包むのは普段の聖職者の者ではない。
身を危険に晒しつつも世界の為に立ち上がった彼女達の献身に応えるべくその身を包むのは特製のチャイナ服。
中にレオタード着ているものの太ももや臀部、それに大きく開かれた胸元は健全な男性ならばきっと目を奪われ一撃KO間違いなしの大胆な衣装。
今回相手するのは女性ばかり、であれば多少は問題なかろうとオリヴィアは呼吸を整え戦場への一歩を踏み出す。
ここから先は恐ろしく危険な妖怪団地の内側なのだから。
「見上げた心意気ですね!」
「はっ、武器も持たずにアタシとやれんのかい!」
団地に入るなり襲い掛かってきたミイラ青鬼の蹴りを避けると水道管のパイプを支点にして上の階へと飛び上がるオリヴィア。
「逃がすかっ!」
ミイラの包帯がギュンと伸びて手を離したばかりのパイプにグルグルと巻き付く、あれに掴まれば動きを封じられるのは必至。
なので上の階の廊下をかけて一気に距離を取ろうとしてみる、すぐに階下から昇って来たミイラ青鬼が全身の包帯を一気に解きギュンと廊下の端に到達しそうなオリヴィアへと迫る。
「なんのっ!」
廊下に置いてあったゴミ箱を投げ飛ばし包帯の一つが弾き飛ばされた、だがその巻き散らかされたゴミの隙間を縫って別の包帯がオリヴィアの豊かな胸ごと上半身をグルグル巻きにして拘束してしまう。
あまりにも強烈な拘束で引き剥がすことが出来そうにない、ならばいっそ思い切って。
決断は早かった、数歩飛び出し巻き付いた包帯を踏み出した足で引っかけ逆に思い切り引っ張ってやる。
「捕まえたっ……って、きゃあっ!?」
「とったっ!」
包帯を解き放っていた青鬼がオリヴィアの怪力で逆に引き寄せられてしまう、互いに包帯で繋がっている以上はそのまままっすぐオリヴィアの間合いへと飛び込んでいってしまい。
「雄々しき天の雷霆よ! その威光で我を阻む敵手を粉砕せよーっ!」
雷光を纏った必殺の回し蹴り、それが青鬼の頭部へと叩きこまれそのまま団地の壁へと身体ごと叩きつけてしまった。
近くにあったヒューズボックスなどから火花が飛びそして力なく青鬼が廊下へと崩れ落ちた。
苦しめたくはない、だからこそオリヴィアは持てる最大の技を青鬼へと叩きこんだのだ。
こうして青鬼の一人は完全に無力化された、後は残る青鬼たちを皆が早く倒してきってくれることを祈るのみだとオリヴィアは天を見上げ静かに祈りの言葉を紡いでいた……。
大成功
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ミニョン・サフィール
【アドリブ歓迎】【ソロ希望】
「みなさんを早く解放しなくちゃ」
焦る気持ちで【怪盗捕縛劇】を使って婦警の魔法少女軍団を召喚して戦いますけど……
最初は団地の物陰を利用しながら乱戦を生かして戦いますけど……
【てめぇもミイラにしてやるぜ!】で婦警魔法少女軍団がミイラにされると、ミニョンも同じ掴まり大量の汗塗れになりながらミイラにされてさらには装飾をされて全員棺桶に入れられてどこかに封印されそうです
そして最後は手配書からお金がでてミイラ青鬼の手に渡りそうです
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「魔法怪盗サファイア……見参ですっっっって、きゃぁぁぁぁぁっ!?」
名乗りを上げている真っ最中にミニョン・サフィール(魔法怪盗サファイア・f32433)はポーズを決めた手足に巻き付いた包帯に足をとられあっさり尻餅をついてしまった。
周囲にはミニョンと共に立ち上がった魔法少女婦警軍団がいたのだが、そんな彼女達も包帯で拘束されずるずると建物の中へと引きずられていってしまう。
「大量♪ 大量っと」
「いやぁぁぁっ!?」
ミニョンの視線の先でコスチュームを剥ぎ取られ全裸にされていく婦警魔法少女達、そのまま包帯でグルグル巻きにされ巻き終わった頃には立派なミイラの出来上がり。
一人が二人になるとそれが連鎖しあっという間に呼び出したはずの心強い仲間達は皆そろって包帯ミイラに成り果ててしまっていた。
「サファイアも一緒にぃ」
「これっ気持ちいいよぉ♪」
足を取られ逃げれないミニョンに伸びる複数の手、全身をぺたぺたと触れられあまりにも恐ろしい。
四肢を縛られ大の字に広げられた手足、そして最後には視界までもが目隠しのように巻き付いた包帯で封じられ後は見えない恐怖と戦いながらミニョンは必死に屈辱に耐えようとする。
汗が出てきた、じわりと染み出していくのがわかってしまう、それ同時に脱がされてしまい外気に触れた肌に何やらべっとりと塗られていくのが気持ち悪い。
これは何なのか? ざらざらしていてベトベトしていて温かくてそれでいいて吐息が伝わり……吐息?
(いやっいやいやいやっ!?)
涙を零しつつも自分が何をされていたのか理解してしまったミニョン。
そして全身満遍なくミイラされてしまった身体の疼きを我慢つつも詰め込まれしまったどこか狭い場所。
これはきっと棺桶、そしていずこかへと売られててしまう……魔法怪盗サファイアが後日某オークションで高値で取引れてしまったことは誠に哀しい事件でした。
……なお高値で売れた要因はミニョンが実は男の娘だったってことでしょうか。
大成功
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マスクド・サンドリヨン
出たわね、ミイラ青鬼……絶対遅れは取らないんだからっ!
「地の利は相手にあります。気をつけて、姫華」
敢えて短い包帯を喰らって真っ向からタイマンを挑むわ。
これなら純粋な格闘戦、団地闘法を活かす余地はない、思ったんだけど、そもそも包帯で繋がれたタイマン自体が相手の土俵。回避が難しい状態ではパワーに劣る私は不利で。
果敢に戦うけど壁際に追い詰められてサンドバッグにされたりサブミッション喰らったり、挙げ句そのお尻でスティンクフェイスまで。
それでもギブアップを認めないでいると、私は埋葬落としで仕留めようと――でもこれまでの辱めをUCに繋げて、階下に落とす雪崩式フランケンシュタイナーを決めてあげるんだからっ!
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「出たわね、ミイラ青鬼……絶対に遅れは取らないんだから!」
『地の利は相手にありますから、気を付けてね姫華?』
妖怪団地の糸口で腕を組み来たるべき対決へと心躍らせるマスクド・サンドリヨン(仮面武闘会のシンデレラ・f19368)。
ここに潜んでいるのはミイラ青鬼、それは見知った相手でありいよいよここで出会う事となる強敵。
互いに肉弾戦を得意とするパワーファイターである、勝負が一方的にならない以上は肉体担当の姫華にも多大な負担をかけてしまうだろう。
ヒーローマスクたるピジョンはさすがに心配そうに声をかける、だがそれでも行かずにはいられない。
この対決は避けれない宿命の戦いなのだから……。
「ふぅん? 挑戦を受けてくれるんだ……?」
「望む所……よっ!!」
ミイラ青鬼と対峙し投げつけて来た包帯をあえて避けずに腕で受ける、互いの腕が繋がれ包帯デスマッチの準備はこれで整った。
これはつまりミイラ青鬼の出したルールに従い戦い合うという覚悟、そして双方共に肉弾戦主体となれば提示されるルールはわかりやすいものなのは明白だった。
「それじゃあ、飛び道具やくだらない技は無しの純粋なレスリングといきましょうか」
「地の利を捨ててまで余裕ですねミイラ青鬼!」
団地内という地の利を捨てて挑んでくる相手に姫華は気合をこめて身構える、それに対して余裕綽々のミイラ青鬼。
それもそうだ純粋なパワー勝負であれば青鬼たる彼女の方が大きく秀でているからだ。
「何それで踏ん張ってるつもり?」
「えっ何、嘘っ!?」
パワーは段違いだった、軽く腕を引っ張られたようにしか見えないのに姫華の肉体は振り回され団地の壁の角へと追い詰められてしまう。
そうなってしまうと逃げ場はない、回避しようにもこれでは身動きがとれず一方的なワンサイドゲーム。
ワンツーパンチから鳩尾への膝蹴り、さらには平手打ちまで一度に浴びててまい膝をつきそうになる、だがそれをどうにか耐えて踏ん張り直したのはさらなる苦痛への入り口でしかない。
ガードのために上げていた腕に足ごと飛び上がり絡められその場へと倒れてしまった、そしてがっちりと極められたその技は腕ひしぎ逆十字。
「あああああああああっ、痛っ痛いっっっ!!」
「ふふふ♪ ざまぁないわねマスクド・サンドリヨン……それともただ泣き叫ぶだけ?」
ミイラ青鬼の完璧なサブミッションに涙と鼻水そして涎まで垂らしてギブアップ寸前に追い込まれた姫華。
手足が動かないその朦朧とした顔の先に近づいてくる青い肌、それは大きな臀部でありそれはつまりこれは!
「うぷぷっ、やめっ、いやっ……んぐぐぐっ」
「あははは、本当にあんたヒーローやってんの? 弱っちぃ♥」
包帯の解けてしまったお尻でスティンクフェイスされてしまいまさに屈辱の極み、包帯がないことで色々と見せつけられ屈辱はさらに倍増。
(くやしい……くやしいっ)
身体が動かないが涙だけはポロポロといくらでも零れ出てしまう、それもなお姫華は諦めない。
最後の最後まで諦めないことこそヒーローの証なのだから。
髪を掴まれ屋上まで連れてこられた、そこで決着をつけようと技をかけてくるミイラ青鬼、だがそんな油断が姫華に最後の気力を振り絞るチャンスを与えたのだ。
「テェェェェイ!!」
「なっ、まだ動けるほど力が残って……っ」
しがみつき体勢を崩した二人は屋上の淵から外へと転がり落ちてしまう、空中に投げ出された二人。
これが最後のチャンス、残された力を振り絞り姫華は雪崩式フランケンシュタイナーを呆気にとられ反応が遅れたミイラ青鬼へと叩きこむ。
地上へと叩きつけられ投げ出された二人、大の字になって倒れた姫華と脱げてしまい傍に落ちているマスクのピジョン。
その真横でミイラ青鬼が色々とやりきった表情のまま身体が消滅を始める、起死回生の一撃でトドメを刺され青い肌の鬼はその命運をここで尽きさせた。
「か、勝った……っ!」
『よく頑張ったわえ姫華!』
倒れたまま右腕だけを天に翳した後、やりきった表情のまま姫華は意識を失ってしまった。
こうして妖怪団地の一つで事件は解決することとなった、この戦いがこれからの情勢にどう影響するかはこの時点ではまだ誰にもわからない。
大成功
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