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大祓百鬼夜行⑫~猫かパルクール、あるいはニンジャ?

#カクリヨファンタズム #大祓百鬼夜行

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#カクリヨファンタズム
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#大祓百鬼夜行


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●団地にて
 カクリヨファンタズムの果て、どちらかというとUDCアースに近い側。その一角に『妖怪団地』というものがあった。その名の通り、妖怪が住んでいる団地である。だがこの団地はただの団地ではない。ここは団地の地形を利用した『団地闘法』を操る妖怪集団、すなわち『団地武装団』の根城でもあったのだ。
 この団地を根城としているのは『三首猫ニャルベロス』という猫妖怪たち。ただし、好奇心旺盛な性格はしているものの、元は猫たちの魂が集まり生まれた妖怪。なので、のんびりもっふりと猫日和な日々を過ごしていた。

 しかし今、カクリヨファンタズムは『大祓百鬼夜行』で大わらわ。

 この団地も例外なく巻き込まれ、ニャルベロスたちも骸魂に飲み込まれてしまった。そのために無理やり沸き起こってくる凶暴性や破壊衝動。ニャルベロスたちはこたつの上で丸くなりながらそれらを必死に抑え込む。
「にゃーん……猟兵さんたち来ないにゃー……」
「頑張るにゃー! 負けちゃダメだにゃー!」
「……すやぁ」
「「この状況で寝れるの、なんでにゃ?!」」
 順に真ん中、右側、左側。3つの首がそれぞれの意志を持っているニャルベロスは三位一体で協力しながら、猟兵たちを待つ。

 そう、自分たちを倒してくれる猟兵を待ちわびているのだ。

●グリモアベースにて
「皆、集まってくれてありがとうね!」
 秦・美芳(萌葱色の降魔拳伝承者・f32771)が目の前の猟兵たちにお礼を告げる。そして続けるのは『大祓百鬼夜行』のことだ。
「カクリヨファンタズムで始まった戦い、めいふぁんも予知を見たから皆に伝えるね」

 そして伝えた内容が先ほどのニャルベロスたちの様子だ。
「骸魂の力を抑え込むには限界があるよ。早く行って、倒してきて欲しいよ」
 めいふぁんが心配そうな顔で物騒なことを言う。『助けに行くのではないのか?』という猟兵の視線にめいふぁんの表情は明るい。
「だいじょーぶ! にゃんこたちを飲み込んだ骸魂を倒せば、にゃんこたち戻ってくるよ!」
 ここまで骸魂の衝動を抑え込んでいたのだ。にゃんこたちの魂というか意志というかそういうのは強い。骸魂さえ除去できれば元のにゃんこに戻るだろう。元といっても三つ首だけど。
「どーすればいいかって言うと、全力で戦えばだいじょーぶ!」
 そうすることで骸魂の力が削がれていき、最終的にはにゃんこが残るのだ。
「あ、でも存在が消滅しちゃうような攻撃は避けてほしいかも?」
 さすがに存在ごと消滅させられては元に戻りようがないのです。

 肝心の戦闘だが。
 戦闘のダメージは全て骸魂のみに行くので手を抜く必要はない。
 ただし問題がひとつある。
「にゃんこたちの団地闘法を攻略する必要があるよ……!」
 説明しよう!
 団地闘法とは、迷宮のように改造された団地に特化した闘い方である!
 ニャルベロスの場合、ネコ特有の身軽さを活用して高低差やベランダを使っての奇襲・撤退。そして折り返し階段を使ってのかく乱と防御。加えて時速40km/hにも達する高速移動(走る)と団地の隙間をすり抜けるワープである。
「どうやって戦うかは皆に任せるけど、無策の真正面からでは捕まえるのは難しいよ」
 そのためには、自分のできる範囲で団地の地形を活用する必要があるだろう。あるいはにゃんこたちの団地利点を潰す必要があるのかもしれない。

●再び団地にて
 そして、その時はついに来た。
「にゃ!」
「この気配は……!」
「……ぐぅ」
「「起きろにゃ?!」」
 寝ている猫首にツッコミを入れてニャルベロスが立ち上がる。
「「「猟兵さんたちが来たにゃ!!!」」」
 そう、猟兵たちが団地に訪れたのだ。その気配を敏感に感じ取ったニャルベロスたちは一斉にお外へ駆け出す。
 それはまるで……飼い主に遊んでほしいにゃんこたちが殺到するようにも見える。

 が、にゃんこたちと遊ぶのは後にしよう。

 ニャルベロスたちがここまで耐えたのは、猟兵たちを信じてのこと。オブリビオン化しつつあるニャルベロスたちを倒せば、骸魂を倒すことが出来る。それは骸魂の元凶であり、今回の戦争の発端となった『大祓骸魂』の力を弱めることにも繋がる。さらにはその居場所を突き止める力にも。

 まずはニャルベロスたちを倒さねば。そして骸魂から解放しなければ。
 その意志で以て、猟兵たちはニャルベロスたちに向かうのであった。


るちる
 まいどお世話になってます、るちるです。
 美芳「えーとね。こんな感じのにゃんこがいるよ」(へたうまなニャルベロスを描き描き)
 そんな感じで『大祓百鬼夜行』のシナリオをお届けしまーす。

●全体
 1章構成の戦争シナリオです。
 リプレイはどシリアスにならない感じの真面目~コメディ全振りといった幅になるかと思います。オープニングでは漫才しているニャルベロスですが、戦闘ではそこそこ真面目に攻撃を仕掛けてきます。もふもふしている暇は無さそうです。

 以下のプレイングボーナスがあります。活用してください。
『プレイングボーナス』
 (1)迷宮のように改造された団地を利用して戦う。
 (2)猫の本能を刺激する(普通の猫と一緒のツボだと思ってください)

●1章
 集団戦『三首猫ニャルベロス』との戦闘になります。
 戦闘場所は、迷宮のように改造された団地です。迷宮の程度や構造については詳細決まっていませんので、皆さんの希望に沿います。
 戦闘のイメージ的にはパルクールしたり忍者したり罠仕掛けたりといった感じになるかと思います。
 ニャルベロスたちも自分たちを倒してほしいと思っているので、周辺の破壊含めてだいたいのことは許されます。つまり邪魔なら壊しちゃえばいいじゃない。
 ただし、ニャルベロスを消滅させる行動だけは避けてください。

●ニャルベロスについて
 猫です。
 3つの首ごとに意思を持って言葉も話します。体の主導権はその時々で3つの首のうちの1つが受け持つようです。ちなみに暇な時は、焼く、食べる、寝るの3つの行動をサイクルしているとのこと。魚より肉が好きらしいです。
 好奇心旺盛なにゃんこで意志疎通は可能ですが、戦闘時点では骸魂に支配されているため、説得による投降は不可能です。


 採用人数については最低限+1~2人といったところを予定。
 プレの受付開始はシナリオ公開されたら。改めて状況の説明を行う文章は追加ありません。

 それでは皆さんの参加をお待ちしておりまーす。
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第1章 集団戦 『三首猫ニャルベロス』

POW   :    猫炎殺(ニャルベロスファイア)
【3つ首の1つから吐き出された炎】が命中した対象を燃やす。放たれた【魚が美味しく焼ける程度の】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
SPD   :    猫接種(ニャルベロスフード)
戦闘中に食べた【よく焼けた何らかの肉】の量と質に応じて【ご機嫌に尻尾を揺らして】、戦闘力が増加する。戦闘終了後解除される。
WIZ   :    猫凍結(ニャルベロススリープ)
非戦闘行為に没頭している間、自身の【首の1つが】が【ぐっすりと眠り】、外部からの攻撃を遮断し、生命維持も不要になる。

イラスト:瓜瓜の狭間

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

八重咲・科戸
心なしかネズミを狩ろうとしているような目つきで見られているような気がする
私の姿は奴らの好奇心きたてるもののようだな
というか私はイタチなんだが!?失礼なにゃんこどもだな!!


先ずは風の「属性攻撃」で空気の流れから大まかな地形を把握する
「地形の利用」による鎖の「ロープワーク」と「悪路走破」「逃げ足」で立体機動的に飛び回って逃げ回ろう

死角を曲がったところで「早業」で【烈風鎖】を脚に引っ掛けて「体勢を崩す」

隙ありだ!UCを発動、三位一体は其方だけの専売特許ではないということを教えてやろう!



●妖怪対決?
 妖怪団地に足を踏み入れた八重咲・科戸(一人一組の鎌鼬・f28254)は刺すような視線を感じた。これが『三首猫ニャルベロス』の視線なのだろうか。
 というか。
(心なしかネズミを狩ろうとしているような目つきで見られているような気がする)
 なんか狩られそうな雰囲気だった。
 え? もしかして猫が遊び半分でネズミを狩るあの感覚ですか?
 どうにも科戸の姿がにゃんこたちの好奇心を全力でかきたてているらしい。
「というか私はイタチなんだが!? 失礼なにゃんこどもだな!!」
「にゃんですと!?」
 東方妖怪はとある鎌鼬一族の末裔たる科戸の叫びに、ニャルベロスも思わず声をあげてしまったという。
 あ、戦闘開始です。

●かまいたちvsにゃんこ!
 声をあげてしまったので奇襲失敗したニャルベロスが一斉に団地内へ撤退していく。しかし科戸は深追いしない。
(ここは奴らのホームグラウンド……)
 まずはその地の利を潰さねば。
 科戸が腕を振るう。そこから放たれるのは風。鎌鼬の能力を応用した風の刃を団地内に放って、測るのは団地の大まかな地形。それを把握したならば、次は科戸本人が風のように駆け出す。
(猫が潜んでそうなところ……)
 それは先ほどの風の走査でなんとなくアタリがついている。そこまで一直線に科戸が駆ければ、そこにいたのはご機嫌に尻尾を振りながら良く焼けたお肉をあぐあぐしているニャルベロスたちだった。
「にゃ!? 見つかったにゃ!?」
 しゅばっと逃げ出す……と見せかけて。ニャルベロスたちがジャンプ&壁蹴りして方向転換。纏めて頭上から科戸目掛けて飛び掛かってくる! その動きは先ほどよりパワーアップしていて速い!
 しかし科戸の反応はもっと速い。素早く『烈風鎖』を風に乗せて後方に伸ばして柱を掴む。そしてそこから急速巻き取りで体を後方へ浮かせて、ニャルベロスたちの爪を回避!
「にゃんとー!?」
「私についてこれるかな?」
 びっくりしているニャルベロスたちをよそに、今度は科戸が方向転換。団地の主たるニャルベロスたちを相手に鬼ごっこしようとすれば。
「にゃんだとー!!」
 ニャルベロスたちも一斉に科戸を追いかける。
 ガラスが割れていたり、瓦礫が落ちていたりと足元が悪い中、風のように団地の中を駆け抜ける科戸。
「よっ!」
 と小さく息を吐きながら烈風鎖を頭上に伸ばせばそこにあったのは折り返し階段。その手すりに鎖を巻きつけて、くんっと引けば今度はどこかで見た立体機動的な動きで風を切って2階へ飛び上がる。
「にゃー!? それは卑怯にゃー!?」
 いくら身軽でもにゃんこのジャンプ力じゃ2階までは上がれない。結果、ニャルベロスたちが折り返し階段を猛ダッシュしている間に、科戸はさらに距離を引き離すのであった。

「み、見失ったにゃー……」
 そしてニャルベロスたちが科戸を見失う。うろうろとぼとぼ歩いていくニャルベロスたち。死角になっている角を曲がろうとしたその瞬間であった。
「ほいっ」
「に゛ゃーーーっ!?」
 トラップ発動! 科戸の烈風鎖がニャルベロスたちの足を絡めとって体勢を崩す。科戸はクノイチみたいに隠れていたのだ。
「隙ありだ!」
 そのままぐるんとニャルベロスたちを鎖で纏めて、放つは必殺の【漆式・連舞鎌風陣】!
「三位一体は其方だけの専売特許ではないということを教えてやろう!」
 科戸が3人に分身して攻撃を仕掛ける!
 最初の科戸が転倒の呪いを纏う無数の颯太刀で以てすり抜け様にニャルベロスたちを斬り裂き、次の科戸が治癒阻害の呪いを纏う塵旋鎌で纏めて薙ぎ払う。成す術もなく宙を舞うニャルベロスたちに、最後の科戸が風刃を放ち、九化玉を投げつけてその場の制圧!
「ふっ、呆れるほどに有効な戦術だな」
 と彼女が呟いた頃には、ニャルベロスたちは纏めてぐてーっと舌を出して倒れていた。
 というわけでまずは無事、ニャルベロスたち退治成功である。

大成功 🔵​🔵​🔵​

マイラ・シリウス
「大祓骸魂……カクリヨファンタズムとUDCアースを滅ぼさせないためにも、なんとしても妖怪の皆さんを解放し、その野望を阻止しなくてはなりません」(犬の姿でキリッと

わたくしも魔法の国の王女です。
呪いで犬の姿にされたとはいえ、世界の危機を黙ってみているわけにはまいりません。
犬の嗅覚を頼りに猫たちの居場所を探りつつ【智慧ある獣の牙】で不意打ちをいたしましょう。
一撃与えれば、猫の味と習性を覚えて有利に立ち回れるはずです。

「パピヨンとはいえ、犬が猫に負ける道理はありません。
さあ、どちらが最強の愛玩動物か、ここで決めるといたしましょう!」
(犬生活に慣れてきたせいで、人間としての尊厳が迷子になっている様子



●さうんどおんりー
 『三首猫ニャルベロス』が住む妖怪団地。彼らを倒すべく、マイラ・シリウス(犬にされた王女・f33108)は団地に足を踏み入れた。見つめる先にニャルベロスたちの姿は無く、されどマイラの視線に落胆はない。
「わたくしも魔法の国の王女です。世界の危機を黙ってみているわけにはまいりません」
 そう、ここに来たのはニャルベロスたちの気持ちを感じ取ってのこと。『大祓百鬼夜行』、その元凶たる『大祓骸魂』を逃すわけにはいかないのだ。
「カクリヨファンタズムとUDCアースを滅ぼさせないためにも、なんとしても妖怪の皆さんを解放し、その野望を阻止しなくてはなりません」
 キリッとした表情でマイラが告げたのである。

●カメラON
 ここでカメラの映像を確認してみよう。
 とてとてとてーっとパピヨン(犬)が団地の方へ走っていく。そして団地の前でぴたっと止まって、そびえたつ団地を見上げている。そして喋っている。そう、賢い動物だった。
 そしてキリッとした表情と言葉で決意を新たにしているわんこ。
 このわんこが先ほどのマイラである。そう、彼女はパピヨン(わんこ)だったのだ。

 どうして犬の姿でキリッとしたの?

●というわけで
 妖怪団地の中を1匹のパピヨンが走っていく。この団地はニャルベロスたちに合わせて改造されている。つまり人よりは犬の方が団地適応できるというわけだ!
(犬の嗅覚を頼りに猫たちの居場所を探りましょう)
 ベスト適応は猫だけど、犬だって負けてない。そう、嗅覚は犬の方が上なのだ!

 そんなわけでマイラがニャルベロスたちを発見する。
「にゃー、焼いたお肉おいしいにゃー♪」
「やめられないにゃー」
「最高だにゃー」
 めっちゃよく焼けた何らかの肉を食べてた。ご機嫌で尻尾を揺れてた。そしてパワーアップしてた。
 でも食事中は食べることに集中しがちだ。まだマイラの存在に気づいていない!
(チャンスです!)
 たたたたーっ、がぶっ。
「に゛ゃーーーーっ!?」
 マイラの【智慧ある獣の牙】炸裂。痛かったのかニャルベロス絶叫。一撃与えたことで、マイラがニャルベロスの味を覚える、間違えた習性を覚える。これで有利に運べるはず。
「パピヨンとはいえ、犬が猫に負ける道理はありません。さあ、どちらが最強の愛玩動物か、ここで決めるといたしましょう!」
「にゃんだとー!? ぷるぷる震えるのが愛らしいだけのわんこが、もふ3倍のニャルベロスに勝てると思ってるのかにゃー!」
「それ、チワワ! よく似ているけど違う犬種です!」
「ばかにゃ……今まで間違ってたというのかにゃ……」
 真正面から激突(?)する犬と猫。ところでマイラさん、犬生活に慣れてきたせいで、人間としての尊厳が迷子になっていませんかね?

 そんな感じで、お互いの存在意義をかけた戦いが始まろうとしていたのだ!! マイラの戦いは続く!(たぶん勝ちました)

大成功 🔵​🔵​🔵​

岩倉・鈴音
にゃんとも可愛い番人でございますね。
ですか心を鬼にして対処しましょ。

団地戦については隠れたら興味を持つ物で引っ張りだし、逃げたらアイヤーアクション、滑空、足場習熟などでニャルベロスを追跡します。
攻撃に対してはオーラ防御、盾受けや見切りにより、ナンかじゃれてる感をだしていきます。
攻めるときは斬撃破で攻撃。天候操作の突風や落雷によりニャルベロスの動きを遅くしたい!

どうやらこれが必要なようですね。
禁断の魔筆をとりだし猫じゃらしのように動かして興味をひきます。
この筆の毛先で撫でたらキモチいいよ~ンッフッフ♪



●本能覚醒!(?)
 カクリヨファンタズムの妖怪団地。ここに住まう『三首猫ニャルベロス』のことを考える岩倉・鈴音(JKハングマン・f09514)。
「にゃんとも可愛い番人でございますね。ですか心を鬼にして対処しましょ」
 どっちかというと自分の思いだった。『ンッフッフ』を笑みを浮かべながら思わず独り言が零れる鈴音。しかたない、実際可愛いし。こんな事態になってなかったら間違いなく遊んでた。
 だが、残念ながら今は戦争中。この場で出来ることはニャルベロスたちを倒すこと。
 その決意を新たに、鈴音は団地に突入したのであった。

 団地の中を進む鈴音。どうやらニャルベロスたちは隠れて鈴音を奇襲するつもりのようだ。
(なるほど……手強い)
 隠れているならば……ここはもう、猫の本能を刺激するしかない。具体的には高速で動くとか、ひらひらするとか。
 というわけで【アイヤーアクション】発動。鈴音の体重が10分の1になり、天女のごとくふわりと空に舞う。空を飛ぶというよりは風に舞うような動きは、どちらかというと凧のようだろうか。
「「「にゃーーーっ!!!」」」
 それを見て猫の本能に逆らえず、団地の中から飛び出してくるニャルベロスたち。ベランダの端から空に向かってダーイブっ! 鈴音に飛び掛かるも、鈴音はひらひらっとニャルベロスたちの爪を回避していく。回避されたニャルベロスたちが次々と地面に着地して、そこで気付く。
「しまったにゃー!? みつかってしまったにゃー!!」
 正確にはそっちから飛び出してきたという。
「……うーん」
 ニャルベロスたちを捕捉するにはもっとこう大変(逃げたのを追うとか、どうにか引っ張り出すとか)だと思っていた鈴音は思わず額を手を当てる。
(ま、いいか)
 下から『フシャー!』と威嚇しているニャルベロスたちを見て深く考えないことにした鈴音。なのでさくっと次の手を打つ。

「どうやらこれが必要なようですね」
「「「!!!!!!!」」」

 鈴音が取り出した『禁断の魔筆』を見て、一瞬ビクっとするニャルベロスたち。見た目普通の筆なのでそんなに警戒する必要も無さそうなのだが、ニャルベロスたちの本能が何かを告げている。これはヤバい、と。
「に、にげ……」
「ほーら、こんなのはどうですか?」
 ニャルベロスたちが反転する前に、魔筆を猫じゃらしのように動かす鈴音。
「「「にゃーーーっ!!!」」」
 そんな動きされたら反応しないなんて無理です。ニャルベロスたちが一斉に魔筆に飛び掛かる。ナンかじゃれてる感がすごい。
 だがこれで終わりではない。さらに追い打ちをかける鈴音。
「この筆の毛先で撫でたらキモチいいよ~ンッフッフ♪」
「にゃ、にゃんですと……」
 そんなこと言われたら近づいちゃうよ。とてとて鈴音の足元まで歩いてきたニャルベロスたちの背中を魔筆の毛先で撫でるようにぐーりぐりぐーりぐり。
「にゃ……眠くなってきにゃー……」
「お昼寝の時間にゃー……」
 あまりにも気持ちよくて寝そうになってきた、というか、猫凍結(ニャルベロススリープ)が発動仕掛けているようだ。
「おっと。その前に」
 素早く『勝虎巣』でざっくざくと斬り付けていく鈴音。猫凍結が発動しちゃうと攻撃通らないからね。
「に゛ゃーーーっ!!」
「油断したにゃーっ!!」
「お、お昼寝したかった……にゃ。ぱたっ」
 こんな感じで鈴音はニャルベロスたちは無事撃破。ニャルベロスを飲み込んでいた骸魂だけを退治することに成功したのである。

大成功 🔵​🔵​🔵​

菫宮・奏莉
猫さんですね!
もふもふですね!

え? 違う? もふもふは終わってからなのですか?
それでは全力で戦いにいかせていただきますのです!

まずはお会いしないといけないですから、
こちらにきてもらわないとですね。

ここはこれの出番です!

てれれてってれー!
液状生タイプおやつ(肉ベース)とかつおぶしー!

猫さんの大好物のコラボですよ。
これはわたしに注目せざるを得ないですよね。
(もふりながらあげようと思っていたのは内緒です)

姿を見せてくれましたら、ちょっと可哀想ですけど、
【Devil's luck Sharing】で不幸をお裾分けなのです。

エサと猫さんの一撃はあえて受けますが、
パルクールで逃げると、あぶないのですよー?



●もふもふは魅惑
「猫さんですね! もふもふですね!」
 カクリヨファンタズムに着地した瞬間、菫宮・奏莉(血まみれ勇者・f32133)はぐっ、と拳を握って叫んだのです。猫大好き奏莉ちゃん。
 そう、目の前には『三首猫ニャルベロス』が住む妖怪団地がある。後はここに飛び込んで手あたり次第、にゃんこたちをもふもふ……。
「え? 違う? もふもふは終わってからなのですか?」
 はい、終わってからですね。
「そんな~~」
 全力でがっかりする奏莉ちゃんかわいい。違うそうじゃない。これは2つの世界の危機たる『大祓百鬼夜行』の戦いなのだ。
 気を取り直して前を向く奏莉。
「それでは全力で戦いにいかせていただきますのです!」
 そんな感じで団地の中へ突撃するのであった。

●にゃんこと天性ドジっ子が出会ったなら?
 団地の中を捜索する奏莉。しかし、姿も息も潜めているせいか、ニャルベロスたちの気配を感じない。
(まずはお会いしないといけないですから、こちらにきてもらわないとですね)
 立ち止まり、周囲の状況をきょろきょろ確認しながら、そう思い立った奏莉は背中に背負っているバックパックを降ろして、中身をがさごそ。
「ここはこれの出番です!」

 てれれてってれー!(効果音)

「液状生タイプおやつ(肉ベース)とかつおぶしー!」
 奏莉の声に、周囲の空気がザワッとした気がした。しかし奏莉は気にせず、きらきらとした目で空に掲げたおやつを見上げている。
「猫さんの大好物のコラボですよ。これはわたしに注目せざるを得ないですよね」
 わたしにっていうか、大好物にっていうか。ちなみに『もふりながらあげよう』と思っていたのは内緒です。

 そんなわけで餌用トレイ(ニャンか持ち歩いていました)2つにおやつonかつおぶしをセット! とっても美味しそうな雰囲気。これで準備はバッチリである。
 それを見せびらかすようにてくてく歩いていく奏莉。だがまだニャルベロスたちは姿を見せない。本能に逆らっているというのか?
「あぅ、っとと」
 その時、奏莉がふらつく。両手にトレイを持ったことでバランスが取れたと思いきや、ちょっと不安定になっているのだ。
 普通ならここで態勢を立て直すものだが、しかし彼女は天性の不幸呼び寄せ体質のドジッ子だった。
 つまづいてコケる奏莉。そして宙に舞う猫用おやつ。
「あーーーっ!!」
「もったいないにゃーーーっ!!」
「こっちはまかせろにゃー!!」
 奏莉が叫ぶのと、ニャルベロスたちが飛び出してくるのが同時だった。そして奏莉がずべっと地面に突っ込むのとニャルベロスたちが空中でおやつを食べきるのも同時だった。
「猫さん!」
 がばっと起きた奏莉の声に、ニャルベロスたちがはっとする。
「しまったにゃー!?」
「お、思わず飛び出てしまったにゃー……」
「美味しかったにゃー♪」
「「く、悔しいけど美味しかったにゃ!!」」
 とかいう漫才を繰り広げつつ、じりじり迫ってくる奏莉(のオーラ?)に逃げることが出来ないニャルベロスたち。
「捕まえないと、なのです!」
 だだだーっと駆けていく奏莉。しかし、またコケた。そして【Devil's luck Sharing】発動! これは奏莉のドジが炸裂した相手に極まった不運(ドジ)をお裾分けする! ちなみに不幸は連鎖する!

 そんなわけで奏莉がコケてニャルベロスたちにボディプレス! ついでにコケた奏莉のバックパックから飛び出していった物がニャルベロスたちの頭上から大量に落ちてくる。さらにはニャルベロスたちがピンボールみたいに弾け飛ぶ。
「に゛ゃー!!?!」
 だが程よい攻撃加減だったらしくて、ニャルベロスたちにとってもマッサージ感覚で気持ちよかったらしい。
「こ、これは……」
「ね、眠いにゃー……」
「このままではすやぁ……」
「寝たのですー?!」
 順に真ん中、右、左、奏莉。そしてまさかの敵前睡眠である。
 猫凍結(ニャルベロススリープ)状態になってしまうとあらゆる攻撃が通らなくなる。このままでは奏莉は何もできなくなって……。
「こらぁぁぁ! 体の主導権持ったまま寝るにゃー?!」
「動けなくなるにゃー! 起きろにゃー!!」
 そこら中の起きている猫首から巻き起こる悲痛な悲鳴。そういえば3つの首がそれぞれ意識を持っているけど、体を動かしているのはひとつだった。それが寝ちゃったのだね。
 しかしぐっすり寝ているものだから、残りの首がどんだけ叫んでも起きない。全然起きない。
「……はっ!? 閃いたのです!」
 ぽむっと手を叩いた奏莉さん。
「な、何をする気にゃー?」
「い、痛いのはいやにゃー!!」
 身動きが取れないニャルベロスたちは迫りくる奏莉にがくぶるするのでした。

 で、どうなったかというと。
 奏莉は近くのお部屋に動けなくなったニャルベロスたちを運搬。狭い一室にニャルベロスたちを敷き詰めたのである。そう、軟禁(という名の捕獲)だ。
 後は寝ている首が起きた時に攻撃して倒せばオッケーという作戦だ。
 しかし、今現在、ニャルベロスたちはあらゆる攻撃が効かない、動かないもふもふと化している。
「これは……仕方ないのです」
 そういって奏莉は猫の絨毯にダイブ。三ッ首でもふもふ度も3倍になったニャルベロスたちに埋まりながらふるもっふを堪能したのである。

 後で起きた時にきっちり倒しました。

大成功 🔵​🔵​🔵​

未不二・蛟羽
全力で応えなきゃヒーローじゃないっすよね
絶対助けるから、待ってて欲しいっす

UCの子虎の姿と、普段の姿を使い分けながら団地を駆け巡って対抗するっす!
死角はNo.40≒chiot(以下シオ)に注意して貰いながら敵の姿を探し
普段の姿では笹鉄の掻き爪を引っ掛けてロープワークで跳び移り
ついでに笹鉄を揺らせば猫じゃらしっぽくなるっすかね
子虎の姿で狭いところに潜んで不意打ちからの虎パンチ&噛み付きっす!

こっちも尻尾の蛇ちゃんと、ついでにシオにも手伝って貰ってこれで頭三つ分っす!だから負けないっすよ!

炎はシオに受けて貰って防御。少しなら激痛耐性で我慢っす!
その炎は、あとで一緒にお魚食べる時のものっすー!



●ヒーローは最後にやってくる
 『三首猫ニャルベロス』が住む妖怪団地を前にして、未不二・蛟羽(花散らで・f04322)は一度立ち止まる。臆してのことではない、むしろ逆。
(全力で応えなきゃヒーローじゃないっすよね)
 その視線は力強く、団地の中にいるであろうニャルベロスたちを見据える。
「絶対助けるから、待ってて欲しいっす」
 小さく、しかししっかりと言葉を紡いで。蛟羽は団地へと足を踏み入れる。

 団地は聞いていた通り、ニャルベロスたちが住みやすいように改造されているようだ。つまり、猫の体高がベスト。
 ならば、と蛟羽は自身の内から沸き起こる力を解放する。
「ひゃくじゅーの王っす! がうー!」
 ユーベルコード【ひなたぼっこ】。蛟羽の姿が蛇の尾と小さな翼を持つ子虎に変化する。名前と詠唱に乖離がありすぎるとか、虎は百獣の王ではないとかはツッコんではいけない。
 行動のチョイスとしては最適と言えよう。ON(子虎)とOFF(普段の姿)を使い分けることが出来れば団地内をかなり効率的に攻略できる。
 そんなわけで子虎状態でダッシュする蛟羽。移動に気を取られている最中、死角となる背後は子虎の姿になっても残っている犬耳パーカー『No.40≒chiot』ことシオが蛟羽の頭の上で影の仔犬となって注意を巡らす。ついでに索敵も。

 人の身では通れないような幅の隙間を子虎の姿で通り抜け、普段の姿に戻っては団地の高低差を変化自在のワイヤー&鉤爪である『笹鉄』を階上の階段の壁に引っ掛けてロープワークで飛び上がる。
(あ、笹鉄を揺らせば猫じゃらしっぽくなるっすかね)
 そんなことを考えて階段の踊り場に着地すれば、待ち受けていたのか階段の上に並んでいるニャルベロスたち。
「燃えちゃえにゃー!」
 とニャルベロスたちが猫炎殺(ニャルベロスファイア)を吐く。
 数瞬、階段の上を炎が支配して……それが消えた後。
「あれ? いないにゃ?」
「どこいったにゃー?」
「燃え尽きたかにゃ?」
 蛟羽がいたであろう場所までとてとて歩いてくるニャルベロスたち。だが蛟羽の姿は確認できず……否。
「もらったっす!」
「にゃんとー?!」
 階段の脇、消防用のホースがいれてある壁のボックスの……下の空間。ここに子虎になって潜んでいた蛟羽は素早く飛び出して虎パンチ!
 回避できなかったニャルベロスが別のニャルベロスに激突した瞬間に、さらに肉薄してがぶっと噛みつく。
「いたいにゃー!?」
「ひとつ首のくせに生意気にゃー!」
「こっちも尻尾の蛇ちゃんと、ついでにシオにも手伝って貰ってこれで頭三つ分っす!」
「にゃんですと!?」
「だから負けないっすよ!」
「望むところにゃー!!」
 そんな感じで始まるもふもふ大決戦。再度の猫炎殺を蛟羽はシオに受けてもらって防御。それでも突き抜けてくるダメージは激痛耐性で我慢!
「その炎は、あとで一緒にお魚食べる時のものっすー!」
「「「……!!」」」
 蛟羽の心から出たその言葉に、ニャルベロスたちの動きが一瞬止まる。否、中にいる『妖怪』であるニャルベロスたちが体の動きを必死に止めたのだろう。その隙を逃す蛟羽ではない。
「これで決めるっす!!」
「に゛ゃーーーっ!?」
 疾風のごとくニャルベロスたちの間を駆け抜けた蛟羽の虎パンチがその場にいたニャルベロスたちを完全にノックアウトしていく。
 蛟羽の攻撃のダメージで骸魂が消えていき、後に残るのはすやぁしているニャルベロスたちの体のみ。
「終わったらいっぱいもふもふしてあげるっすよ」
 そう言って蛟羽は次のニャルベロスたちを探しに行くのであった。

●終わってみれば圧勝でした
 こうして、『三首猫ニャルベロス』を倒しきった猟兵たち。
 この妖怪団地は元のニャルベロスたちの住処に戻ったのである。
「猟兵さんたち、戦いが終わったら遊びに来てほしいにゃー」
「待ってるにゃー」
「……すやぁ」
「「だから起きろにゃ!?」」
 そんな漫才をしているニャルベロスたちに見送られて、猟兵たちは次の戦場へ赴くのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年05月07日


挿絵イラスト