5
帝国戦艦迎撃指令⑤~帝国戦艦デスギガス破壊作戦

#スペースシップワールド #戦争 #銀河帝国攻略戦

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#スペースシップワールド
🔒
#戦争
🔒
#銀河帝国攻略戦


0






 猟兵たちの拠点グリモアベースは、今日も様々な世界から集められた猟兵たちが行き来し、ごった返している。現在、最も多くの猟兵が送り込まれているのは言うまでもなくスペースシップワールドだ。
 スペースシップワールドで先日行われた『ヘロドトスの戦い』の結果、ミディア・スターゲイザーとの協力関係を築くことに成功した猟兵は、彼女の殺害を企てるオブリビオンフォーミュラ、銀河皇帝を打倒すべく、『銀河帝国攻略戦』を開始した。
 集まった猟兵たちの前に、グリモア猟兵のガーネット・グレイローズがテレポートで姿を現した。
「よく来てくれた。スペースシップワールドで始まった銀河帝国攻略戦について、作戦実行段階に突入したので、話を聞いてほしい」
 ガーネットは手の中に光の物質グリモアを発生させ、語りだした。
「ミディア・スターゲイザーとの協力関係を結んだことで、私達は銀河帝国との全面戦争を行うことが可能となった。だが、我ら猟兵だけの力で帝国に打ち勝つことは不可能だ。スペースシップワールドに生きる、すべての人々が団結しなければなるまい。幸い、我々とミディアさんが呼びかけたことによって、宇宙船の人々の間にも開戦の気運が高まりつつある。これまでの猟兵の活躍もあって、『解放軍』の再来が噂されているのも原因のひとつだろう」
 だが、とガーネットは続ける。
「このまま帝国が手をこまねいている筈もない。既に帝国はスペースシップ団が解放軍に合流するのを阻止するべく、各地に戦艦をワープアウトさせているんだ」
 ワープドライブの技術を独占していた銀河帝国の優位性が崩れると、帝国の支配基盤が足元から揺らぐことになる。今はまだ微かな綻びでも、後々重大な影響を及ぼすことになるかもしれない。その前に、反撃の芽を摘もうというのだ。
「諸君には、ある商業スペースシップに襲撃をかけようとする帝国戦艦『デスギガス』の内部に侵入してもらいたい。私が敵の艦内に直接転送するから、内部を探索して敵を殲滅してほしいんだ。基本はいつも通りサーチアンドデストロイ、向かってくる奴は全て敵だ。ユーベルコードを駆使し、完膚なきまでに破壊し尽くしてもらいたい」
「了解しました。で、どんな敵を叩けばよろしいんで?」
 戦いを前に闘志を燃え上がらせる猟兵が、ガーネットに問う。ガーネットはグリモアを操作し、データを検索する。
「敵は戦闘機型のマシンだ。制式番号を【De 108】、通称デルタ・ファイターという。無重力空間を高速で飛行し、編隊を組んで攻撃を仕掛けてくるぞ。そんなに極端に強い方ではないだろうが、数が多い」
 それ故に、猟兵同士のコンビネーションが作戦の成否を左右するだろう。
「内部の敵を殲滅後は、戦艦デスギガスの破壊も頼む。脱出時に爆弾を仕掛けてもいいし、ミディアの宇宙船に乗り移ってからユーベルコードや砲撃で破壊してもいい。なんにせよ、帝国の船だから我々に扱いきれる代物ではないだろう」
 そこまで話すと、ガーネットは一息ついた。軍帽を直し、猟兵たちを真っ直ぐに見つめる。
「この作戦を成功させれば、スペースシップは解放軍に合流することができるだろう。戦争は始まったばかりだが、小さな積み重ねがやがて勝利につながると私は信じている。スペースシップワールドに住む者の一人として、君たちの力を貸して欲しい。宇宙に平穏をもたらすために」
 そう言ってガーネットは踵を返し、猟兵たちをテレポートの準備地点へと案内しはじめた。


弥句
=============================
 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「銀河帝国攻略戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
=============================

 弥句です。スペースシップワールドの戦争シナリオをお届けします。今回のシナリオフレームは、『集団戦』一章のみの構成となっております。敵を殲滅後、敵戦艦を脱出し、最後に戦艦を破壊することで任務終了となります。方法は問いません。
 皆様の力をフル活用し、帝国軍をフルボッコにしてやってくださいませ。それでは、皆様のプレイングをお待ちしております!
62




第1章 集団戦 『デルタ・ファイター』

POW   :    増援要請
自身が戦闘で瀕死になると【増援飛行隊 】が召喚される。それは高い戦闘力を持ち、自身と同じ攻撃手段で戦う。
SPD   :    帝国軍の栄光のために!
【制御不能の高速航行モード 】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
WIZ   :    対宙銃撃
レベル×5本の【貫通 】属性の【機銃弾】を放つ。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

シャレム・アルカード
フハハハ!我、降臨!
ふん、我としても偉そうな金ぴかが幅を利かせているのはいささか目障りでもある。
良かろう!手を貸してやる!
決して民を助けるためとかではないからな!

サーチアンドデストロイ?任せよ!
デスギガスもデルタファイターも我のヘカトンケイルにかかれば一捻りよ!

全武装オールグリーン!フハハハ!塵と化せい!【百手千撃(ヘカトンケイル・オーバーロード)】
フ、フフハハ、フハハハハハハ!


アスティリア・モノノフィシー
SPD
解放軍の方のためにも、このデスギガスは落としておかなければいけませんね。
…ところで、デスギガスってかなり、その、えっと、アレなお名前ですね。相手がマシンじゃなかったらこんなこと言ったら怒られちゃうところでしたか。

私はユーベルコードを使用して射撃攻撃に徹します。相手が制御不能の高速航行モードになったら即対応していきます。無差別攻撃で自滅してもらえたら嬉しいですが、こっちへの被害がでたら堪りませんから。
どんなに高速で動いても私の視力とスナイパーで撃ち抜いてみせましょう。バランスが崩れて鈍くなったところをみんなに攻撃してもらえるように意思疎通は図りたいですね。


エン・ジャッカル
宇宙も初めて見ますし、戦艦も初めてですのでテンションが上がりますね。気のせいかアヌビス号も喜んでいるように感じられます。

早速戦艦に直接転送するということなので、早速アヌビス号と合体することにして乗り込むことにしましょう。

さて、デルタ・ファイターは無重力空間を高速で飛行するとことでしたね。高速で飛行するのは厄介ですが、それはこっちも同じ条件。
アヌビス号は重力下ではブースターで短距離を高速移動するのが精一杯でしたが、無重力空間でなら長距離を高速飛行し続けれます。どっちが上か勝負してみるのもいいかもしれませんね。

殲滅後の戦艦破壊については、アヌビス号に破壊力は無いので他の仲間に任せたいと思います。


ノイン・フィーバー
心情:数はだけは多いですネ。まぁそれなら殲滅するだけです。

行動:
一応事前に爆弾ガジェットは用意しておきます。
「レッツ・フィーバータイム! 撃ちたい放題でございます」
一斉射撃の技能をフル活用して2つのアームドフォートで戦闘機達を撃ち落す。
主に遠距離ですので、他の猟兵の姿も視野に入れておき、必要なら援護射撃します。

敵が増援要請を発動して数が増えたならフルバースト・マキシマムを発動。
「増援を呼び、包囲殲滅。なるほど、正しい判断です。ただし、私たちの戦力を把握する前に行動を起こしたのは早計でしたネ?」
他のメンバーに爆破手段がなければ爆弾ガジェットを仕掛けて帰ります。あればそちらに任せる方針で。





 猟兵たちはテレポートによって帝国戦艦デスギガスの内部に転送された。無機質な機械の駆動音のみが微かに響く、薄暗い区画に猟兵たちが次々に降り立つ。
「フハハハ! 我、降臨! ふん、我としても偉そうな金ぴかが幅を利かせているのはいささか目障りでもある。良かろう! 手を貸してやる! 決して民を助けるためとかではないからな!」
 登場するなり、わかりやすいツンデレぶりをアピールするのは、ダンピールのガジェッティア、シャレム・アルカード。アルダワ魔法学園の技術で魔改造を施した巨大な武装棺桶、『ヘカトンケイル』を携え、大きな声で自信をみなぎらせる。
「解放軍の方のためにも、このデスギガスは落としておかなければいけませんね」
 シャレムの傍らに着地し、琥珀色の髪をふわりと揺らしたのは、そのアルダワ魔法学園出身のマジックナイト、アスティリア・モノノフィシー。愛用の拳銃を抜き、油断なく周囲の様子を窺っている。
「……ところで、デスギガスってかなり、その、えっと、アレなお名前ですね。相手がマシンじゃなかったらこんなこと言ったら怒られちゃうところでしたか」
 帝国戦艦のネーミングセンスに、軽くツッコミを入れるアスティリア。
「宇宙も初めて見ますし、戦艦も初めてですのでテンションが上がりますね。気のせいかアヌビス号も喜んでいるように感じられます」
 続いて現れたのは、ユーベルコード【モードチェンジ・アーマー】で宇宙バイク・アヌビス号とドッキングしたエン・ジャッカル。彼にとっては、愛機アヌビス号は共に放浪する大切な相棒だ。
 そして最後に、ブラウン管テレビ頭のヒーローマスク、ノイン・フィーバーが到着した。彼もまた、魔術機械ガジェットの優れた使い手だ。
「すみません、遅れました。少々武器を準備しておりまして」
「フハハハハ! では、行こうか! 帝国軍に目にもの見せてくれる!」
 シャレムの威勢のいい号令の下、猟兵達は次の区画へと侵攻を開始した。

 猟兵が足を踏み入れた区画は、先ほどよりも広い空間だった。艦内CPUの指令を受け、猟兵達を捕捉したデルタ・ファイターの編隊が前方から迫り来る。
「エマージェンシー! 侵入者を迎撃せよ」
「来ましたね!」
 アスティリアが銃を構え、ユーベルコードを厳かに唱える。Huge Blood Red Moon(ヒュージ・ブラッド・レッド・ムーン)を発動、手にした銃に炎の魔力が宿る。
「まずは、私が囮になって敵を引き寄せましょう」
 エンはアヌビス号の両側面に装備したシールドガンから光波を噴射。力強い推力を得て勢いよく飛び出した。デルタ・ファイターの眼前で急旋回しつつ、まずは牽制射撃。敵部隊は素早く散開してやり過ごし、反撃の機銃を撃ち返してくる。
「フン、効かんな! その程度か?」
 地上への流れ弾を、シャレムは吸収型スチームシールド『アイギス』を展開。特殊合金製の装甲『アトラス』との相乗効果もあって、攻撃を完全にガードする。
「数はだけは多いですネ。まぁそれなら殲滅するだけです」
 ノインは背部のアームドフォートを起動させ、高火力モードに設定する。今回は砲撃を主眼に置き、ガジェットは補助だ。エンを追跡するうちの一機に照準を合わせ、ビームライフルで敵の背後を狙う。機関部を撃ち抜かれた一機が黒煙を噴き上げ、見る間に炎塊へと変わる。
「お見事……! さて、デルタ・ファイターは無重力空間を高速で飛行するとのことでしたね」
 ブースターを吹かし、エンはさらに動きを加速させていく。
「アヌビス号は重力下ではブースターで短距離を高速移動するのが精一杯でしたが、無重力空間でなら長距離を高速飛行し続けられます。さあ、どっちが上か勝負ですよ!」
 三人の頭上では、エンとデルタ・ファイターが熾烈なドッグファイトを展開している。そこへ、先ほどノインに撃墜された機体の信号を受信した増援が、暗い通路の奥から到着した。
「ノインさんは、そちらの増援に対処してください! 私とシャレムさんは、エンさんを援護します!」
「承知しました、フロイライン」
 狙いをつけてデルタ・ファイターに炎弾を放つアスティリアに、ノインは恭しくお辞儀を返した。
「フハハハ、我に任せよ! サーチアンドデストロイ、デスギガスもデルタファイターも我のヘカトンケイルにかかれば一捻りよ!」
 ようやく手番が来たと、否応なしにテンションが上がるシャレム。武装収容棺『ヘカトンケイル』の全武装を開放。禁断の幕が上がる――。
「全武装オールグリーン!フハハハ! 塵と化せい!【百手千撃(ヘカトンケイル・オーバーロード)】! フ、フフハハ、フハハハハハハ!」
 哄笑と共に、棺の中から暴力の奔流が解き放たれた。その内訳はこうだ。蒸気式ガトリングガン、多連装ミサイル、88mm内蔵砲、11cm連装砲、そしてパイルバンカー! それらはみな脳波による精密なコントロールがなされており、猛スピードで飛行するデルタ・ファイターの編隊へと次々に叩き込まれていく。
「これより高速航行モードに移行する! 標的の排除を最優先とせよ」
 残存のデルタ・ファイターはプログラムを書き換え、超攻撃力と超耐久力の高速航行モードによる戦法に移行した。想像を上回るスピードで、猟兵たちを翻弄する。
「ここからが本気の見せ所ですね!」
 戦闘区域内を高速で飛行し、エンは敵の習性を逆手にとって陽動を行う。エンを追尾する敵機を狙って、アスティリアとシャレムがユーベルコードによる砲撃を次々に叩き込んだ。特にアスティリアの銃撃は、針の穴を通すように緻密だった。彼女のユーベルコードは炎の属性攻撃だけでなく、最大射程距離441メートルまでの狙撃を可能とする。
「赤き弾丸をお見舞いします!」
愛用の拳銃、Silver Reckless Princess。通称『SRP』が炎の魔力を帯び、アスティリアは大きな反動もものともせず紅蓮の弾丸を立て続けに放つ。弾丸は主翼部分へ命中し、デルタ・ファイターは大きくバランスを崩す。そこへ、エンのシールド内蔵銃が火を噴いた。
「捕らえましたよ!」
 熱線が装甲を溶断し、また一機の撃墜に成功。エンは高速で飛行しながら、地上のアスティリアへサムズアップをした。
「フ、フフハハ、フハハハハハハ!」
「イッツショウターーイム!! ハーハハハハァー!!」
 シャレムの高笑いに呼応するように、増援の対処にあたっていたノインも絶叫。アームドフォートをぶっ放し、火力にものを言わせて敵を蹂躙していった。
「もう! 何なのこの人達……」
 ユーベルコードによる大破壊の後、残っていたのは帝国軍の残骸のみだった。もはやこのフロアーに敵戦力は存在しないだろう。猟兵達は、次の区画を目指す。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

ミルフィ・クロックラヴィット
アドリブや連携も歓迎

集団砲撃戦ならば…
わたくしも
多少は得手がございますわ…
(自身のアームドフォートをジェットパックとして背に着装)

味方と連携し
デスギガス内部にて
自身のアームドフォート
『アームドクロックワークス』
を駆使して
包囲されない様に注意し
敵機集団と戦闘
アームドフォートで【技能】を
使い
『2回攻撃』で時間差的に砲撃したり、
『一斉発射』や『範囲攻撃』で
弾幕を張る等し
敵機が自由に動けない様
範囲を制限したり
纏めて攻撃等致しますわ

『自由に飛行など…させませんわよ!』

敵殲滅後
ミディア様の宇宙船に
乗り移った後
フルバースト・マキシマムで
デスギガスを破壊

『帝国の企みなど…そのガラクタもろとも撃ち砕きますわ!』


雪生・霜逝
※絡み・アドリブ歓迎
群れる敵ならば纏めて叩くだけのこと。他の猟兵と連携を取りつつ、デルタ・ファイターにユーベルコード:【銀世界】を放ちます。凍結させられれば、近接系の方も戦いやすくなるはず。敵を撃滅しきるまで、氷夷弾による【範囲攻撃】【属性攻撃】も継続いたします。素早そうな敵ですが、【空中戦】のアシストモジュールが機能すれば落とせずとも当てる程度は可能でございましょう。
船の破壊の方は……爆破などの工作活動は得手ではないので、【ハッキング】で配線や基盤の位置の大雑把なあたりをつけて、【踏みつけ】で破壊いたします。


パーム・アンテルシオ
ふふ、相手の戦艦まで送ってくれるなら、宇宙でどう動けば…なんていうのは、心配いらないね。
透明の宇宙服とやらは一応着込んで。それじゃあひとつ、頑張っちゃおうかな。

相手は数が多いみたいだから…ユーベルコード、極楽鳥火。
ふふふ、数には数を。炎の翼も、炎の爪も。最後には自爆特攻する、なんて動きも。
そして何より、100を超えるその数も。中々侮れない戦力になると思うよ。
カラスの群れに襲われる生き物みたいに。数の恐ろしさを、思い知るといいよ。

戦艦の破壊の仕方は…うーん、燃やしちゃうとか?
なんて。きっと、もっと派手に思いっきり壊しちゃう人がいるよね。
そっちはお任せして、私はこのロボットの相手に集中しようかな。


アララギ・イチイ
普通の方法に帝国軍を相手するのは飽きたわぁ
なので、面白い方法で相手しましょうぉ

【UC:召喚・自己幻影】で分身を追加ぁ
足漕ぎ式スワンボート(2人乗り)で出撃するわぁ
【怪力】を活かして2人で足漕ぎ、【ダッシュ】で加速しつつ、【フェイント・残像】を交え、敵の攻撃範囲を【見切り】、【念動力】で慣性モーメントを相殺して回避行動よぉ
防御はシールドビットで【盾受け】だわぁ

分身と本体を疑似神経ナノ~で繋いで思考を共有、互いの技能タイミングを合わせるわぁ

嘴の光線砲を【2回攻撃・スナイパー】の技能で連続発砲して攻撃ぃ
戦艦も艦橋とかを上記の方法で攻撃、破壊よぉ

で、スワンを相手にする帝国軍はどんな心境なのかしらねぇ


オリヴィア・ローゼンタール
事は上手く運んでいるようですね
この戦争を勝って終わるためにも、手を尽くしましょう

【第六感】【情報収集】【追跡】【視力】を駆使して敵を探す
発見したら先手を取って攻撃を仕掛ける
あれが「でるた・ふぁいたー」とやらですか……不思議な形ですね

神速で駆け寄り(【ダッシュ】)、擦れ違いざまに
【属性攻撃】で炎の魔力を纏った聖槍を【怪力】を以って【なぎ払う】

高速モードは強化された【視力】で【見切り】、聖槍で迎撃する(【武器受け】)
堅牢な装甲を誇ろうと、高熱の刃で斬り裂く(【鎧砕き】)
どれだけ速くとも、暴走した単調な動きなら!

対戦艦に【紅炎灼滅砲】を【全力魔法】で放つ
魔力充填、出力最大――撃ちます!





 場面は変わって、こちらは先ほどのチームとは別の区画。転移した猟兵は全部で五人だ。
「事は上手く運んでいるようですね。この戦争を勝って終わるためにも、手を尽くしましょう」
 ダンピールの魔法騎士、オリヴィア・ローゼンタールが絹糸のごとき銀髪を揺らし、愛用の『破邪の聖槍』を取り出す。
「へー、ここが銀河帝国の戦艦の中かぁ」
 沢山の尻尾を持つ妖狐の少女、パーム・アンテルシオは戦艦デスギガスの奇妙な内装に、興味津々の様子だ。とはいえ、ここは戦場。新たに授かった『透明の宇宙服』を着込んで準備は万端だ。
「それじゃあひとつ、頑張っちゃおうかな!」

「エマージェンシー! 侵入者を排除せよ」
 通路を進む猟兵たちを察知し、帝国の戦闘機デルタ・ファイターの編隊がすぐさま飛来してきた。
「早速、来ましたね」
 分厚いコートにベレー帽姿の、3メートル近い巨体の青年が身構える。雪生・霜逝、雪中行軍護衛機として設計された寒冷地仕様のウォーマシンである。
「先手必勝といきましょう。ハイロゥ・ワールド……わたくしだけの世界です」
 霜逝はユーベルコード『銀世界』を発動。"記憶"の名を冠する内蔵砲台が起動し、デルタ・ファイターの一団に向けて無数の冷凍氷夷弾が発射される。
「よし、私もいくよ! 陽の下、火の下、燃える羽音を響かせよう……極楽鳥火!」
 霜逝の『銀世界』に合わせるように、パームが『極楽鳥火』を発動させる。氷と炎。吹雪のごとく吹き荒れる白銀の弾丸と、100を超える紅蓮の炎鳥が混じり合い、デルタ・ファイター部隊に襲いかかる。あるものは着弾と同時に機体を凍りつかせて壊れたガラス細工のように砕け、またあるものは四方八方から灼熱の嘴に啄まれ無残な炎塊へと変わる。生き延びたデルタファイターは連携をとり、機銃の弾丸を大量にばらまいて応戦してくる。
「あれが『でるた・ふぁいたー』とやらですか……不思議な形ですね」
 オリヴィアはダンピールの身体能力をもって敵の機銃掃射を躱し、ガントレットで巧みに弾いていく。聖槍を構え、敵陣めがけ一直線に突撃。そのオリヴィアを支援するのもまた、ダンピールのミルフィ・クロックラヴィットだ。ミルフィは背部に装備した砲撃兵装『アームドクロックワークス』を起動させ、分離・展開させて攻撃準備を整える。
「集団砲撃戦ならば……わたくしも多少は得手がございますわ……」
 フルバースト・マキシマムの発動により、特徴的な懐中時計を備えた砲撃武装群からおびただしい砲弾が撃ち出される。
「決めてくださいませ、オリヴィア様!」
「もちろんです。邪悪を狩るには、いい夜ですからね……!」
 弾幕による援護を受けて、オリヴィアが聖なる炎を帯びた槍を一機の敵に繰り出した。すれ違いざまに一閃した槍の穂先が、鋼鉄の装甲をいとも容易く焼き斬る。鍛え抜かれたオリヴィアの剛力を以てすれば、遠未来世界の戦闘機を長槍一本で撃墜することも可能だ。
「普通の方法に帝国軍を相手するのは飽きたわぁ。なので、面白い方法で相手しましょうぉ」
 戦闘の初動を静観しながら、アララギ・イチイは自身の戦闘法を思案していた。
「何が出るかなぁ、何が出るかなぁ~」
 今回はこれでいこう、と決めたアララギは、ユーベルコード【召喚・自己幻影】を発動させた。程なくして、戦場に一台の宇宙バイクが降り立った。
 UDCアース出身の方、よくレジャー場の湖や大きな公園の池にある、二人乗りのスワンボートを思い浮かべていただきたい。アレが何故か、宇宙要塞にやって来たのだ。その運転席には、ユーベルコードで生み出した『もう一人のアララギ』が座り、不敵な笑みを浮かべている。
「さぁて、いくわよぉ♪」
 アララギは素早くスワンボートに乗り込み、自身と分身体をナノフィラメントで神経接続した。そのまま二人がかりで力強くペダルを漕ぎだすと凄まじい勢いで加速発進し、前線へと飛び出していった。
「これより高速航行モードに移行する! 標的の排除を最優先とせよ」
 アララギが駆る高速スワンボートにデルタファイターが反応し、高速航行モードによる迎撃プログラムを作動させる。
「あ、あれは……!?」
 猛スピードで頭上を通過していったスワンボートを呆然と見送るオリヴィア。スワンボートは二人のアララギの念動力をもって姿勢制御されており、最適化された思考で慣性モーメントを相殺しながら敵の砲撃を巧みに回避。反撃に、嘴に備えられたビームキャノンをお見舞いしていく。
「アララギさんを援護しましょう!」
「オッケー! カラスの群れに襲われる生き物みたいに。数の恐ろしさを、思い知るといいよ!」
 霜逝が雪の如く舞う氷夷弾を撃ち出し、戦場を一面の銀世界へと変える。その中を、光線を放つスワンボートとパームの火の鳥の群れが羽ばたき、乱舞する。
「自由に飛行など…させませんわよ!」
 ミルフィもまた、時間差を生かして断続的に砲撃を撃ち分けたり、一斉攻撃で弾幕を張るなどして敵の動きを抑制し、前衛を援護する。
「どれだけ速くとも、暴走した単調な動きなら!」
 オリヴィアはデルタファイターの飛行する軌道を見切り、壁を蹴って勢いよく跳躍。三角飛びから、操縦席目掛けて輝く槍を力いっぱいに投げつけた。金属甲冑をもぶち抜く渾身の一投に機体装甲は耐えきれず、閃光とともに残骸を撒き散らして爆散した。

 デスギガス内部に搭載されていたデルタファイター部隊の殲滅に成功した猟兵たちは、速やかに艦内を脱出してミディア・スターゲイザーの船へと移動した。船のデッキから、初めてデスギガスの外観を目の当たりにする。紫がかった黒の船体には、嗤う道化師の顔のような不気味なペイントが施されていた。
「しっかし、気持ち悪いデザインねぇ……。サッサと破壊しちゃいましょ」
 アララギの意見に他のメンバーも同意し、ユーベルコードによる破壊作業が行われた。
「帝国の企みなど…そのガラクタもろとも撃ち砕きますわ!」
「猛き炎よ、我が掌中に集い、万象を灰燼と化す破壊の奔流となれ――!」
 ミルフィのフルバーストマキシマムによる無数の砲弾が、オリヴィアの紅炎灼滅砲による極大破壊光線が、そしてアララギのスワンボートから発射されるビームキャノンがデスギガスの巨体を容赦なく貫き、粉砕し、完膚なきまでに焼き滅ぼした。人々の悪夢の象徴たる漆黒の亡霊は、猟兵たちの手によって今ここに葬り去られたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年02月06日


挿絵イラスト