「皆様、お集まりいただきありがとうございます」
君達にそう言って頭を下げたミュリエル・フォルクエイン(オラトリオのアーチャー・f01452)は、皆様にはグリードオーシャンの世界に赴いていただきたいのですと言葉を続ける。
「『グリモアベース侵略』を目論むレディ・オーシャンに助勢すべく幹部『メリー・バーミリオン』が行動を開始した様なのです」
なんでも件のメリー・バーミリオンは伝説の宝島を発見し、島の財宝を根こそぎ持ち去ろうと画策しているのだとか。
「その中にはグリモアベース侵略の手掛かりになりうるアイテムも含まれているのかもしれません」
もしかするとレベルであり可能性の域を出ないが、万が一があるかもしれないなら座視している訳にもいかないだろう。
「加えて件の島には変わった生き物が存在するようなのです」
モフモフした毛皮を持ち、シャーと威嚇する様な鳴き声をしたかの生き物は島を訪れる者にとって癒し的な存在だったのだそうだ。
「ですが、この生き物も財宝の範疇とメリー・バーミリオンは見ているようなのです」
結果、メリー・バーミリオンは雇った無法者にまず島の不思議生物を捕らえさせようとするらしい。
「皆様はまずこれを阻止し、囚われそうになっている生き物を救出つつ島内を探索してください」
根こそぎ持ち帰るのが目的なら、少なくとも狙われた生き物が確保できていなければ、最悪メリー・バーミリオンに島の財宝を先に確保されてもメリー・バーミリオンは島を去ろうとしないだろう。
「おそらく財宝の有る辺りでメリー・バーミリオンとは合間見えることになるかと」
加えて、この島の探索において命知らずの冒険商人がお宝争奪戦に協力すると名乗りを上げてくれているのだそうだ。
「冒険商人の方は直接戦闘でこそオブリビオンに勝てませんが、あらゆる危険を越えて財を得るお宝探しの専門家なのだそうです」
例えば猟兵が件の生き物の救出に向かっている間、財宝の方を探しておいてもらうなど協力することでこの争奪戦の状況を優位に運ぶこともできるかもしれない。
「島に住む生き物の為にも」
豊かな胸を弾ませ、グリモア猟兵の少女はどうかよろしくお願いいたしますと頭を下げたのであった。
聖山 葵
財宝はロマンですね。
と言う訳で、今回はそんな財宝とモフモフ生き物を狙うメリー・バーミリオンの野望を阻止しつつやっつけるお話となっております。
また、このシナリオフレームには下記の特別な「プレイングボーナス」があり、これにのっとった行動をすることで、戦いに有利になります。
=============================
プレイングボーナス(全章共通)……冒険商人と協力する。
=============================
では、ご参加お待ちしております。
第1章 冒険
『シャー!くな島』
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POW : シャー!なモフモフを体力勝負で安全な場所に誘導する。
SPD : とにかくスピーディーに捕獲し安全な場所に連れて行く。
WIZ : 頭脳戦だ。罠を使いモフモフを捕獲する。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
数宮・多喜
【アドリブ改変・連携大歓迎】
……もふもふでしゃーっ?
まさかこのサメぐるみっぽい動物、な訳ないか。
まあいいさ、万に一つこれに似てるなら仲間だと思ってくれるかもしれないしこのまま『変装』していくよ。
……本当に『変装』だからね?
さて、そして冒険商人さんにも同行してもらって、その動物を探し回りますかねぇ……
島の状況を『情報収集』し、生き物がいそうな場所を絞り込み、
安全なルートを慎重に進むよ。
そうして生き物が見える場所まで移動できれば、後はアタシの出番さ。
島の規模くらいなら、生き物が見える位置まで動ければ【縁手繰る掌】で生き物を転移させられるはず!
ほら、こいつがお宝?なんだろ?
しっかり持ってておくれ!
緋神・美麗
絡み・アドリブ歓迎
メリー、また懲りずに出てきたのねぇ。また身ぐるみ剥いで退治しないと。
まずはモフモフを確保しないとね。
冒険商人達には無法者の対処と財宝の探索をお願いするわね。
モフモフを捜索して発見したらモフモフの動きを観察・学習し、野生の勘・第六感も駆使した超高速演算モードで動きを先読みして速やかに捕獲する
「ふふっ、捕まえたわよ」
モフモフしたいのを我慢してメリーを倒すための気合いを入れなおす
「……もふもふでしゃーっ?」
グリモア猟兵の説明を思い出し、数宮・多喜(撃走サイキックライダー・f03004)は首を傾げていた。
「まさかこのサメぐるみっぽい動物、な訳ないか」
説明にあった実際の生き物を目にしていないからか、脳裏に鮫のぬいぐるみのようなナニカを一瞬想像した多喜は頭を振り。
「まあいいさ、万に一つこれに似てるなら仲間だと思ってくれるかもしれないし」
このまま変装してゆくよ、とサメぐるみ姿のまま鉄甲船から件の宝島に降り立ち。
「……本当に『変装』だからね?」
振り返って念を押したのは、その場にいたのが多喜一人ではなかったからだろう。
「メリー、また懲りずに出てきたのねぇ。また身ぐるみ剥いで退治しないと」
若干呆れを含んだ声で独り言ちた緋神・美麗(白翼極光砲・f01866)もまた、まずはモフモフを確保しないとねと当初の目的の為動き出そうとし。
「冒険商人達には無法者の対処と財宝の探索をお願いするわね」
「あ、じゃあアタシの方は一緒についてきて貰えますかねぇ?」
「おう、任せとけ」
協力を名乗り出て鉄甲船に同乗していた冒険商人は二人から出された要請に頷いた。
「さて、探し回りますかねぇ……」
冒険商人を引き連れ、サメぐるみ姿でぽてぽて歩き始めたのは、多喜。割とシュールな絵面に見えるのは気のせいだろうか。
「まぁ、見つけないことにはどうしようもないものね」
どちらかと言えば捕まえる方に思考の大半を傾けた形の美麗は冒険商人の後ろを歩きだし。
「シャー!」
「ああ、想定した通りの場所に居たね。あれで間違いなさそうだねぇ」
安全な道を進みつつ得た情報を元に探した結果、謎の毛玉のようなナニカを発見した多喜はその鳴き声に件の生き物だと確信し。
「ああも見える場所まで移動できたなら、後はアタシの出番さ……捕まえた、そこっ!」
「シャ、シャ?!」
「ほら、こいつがお宝? なんだろ? しっかり持ってておくれ!」
テレポートによってあっさり転移させられ、驚いて周囲を見回す生き物を抱えた多喜は同行していた冒険商人へモフモフな生物を差し出す。
「おんどりゃ、おとなしく捕まりやがれぇぇ!」
「シャー!」
その一方、美麗の向かった先では辺りに怒声を響かせ、明らかにガラの悪そうな男がモフモフ生物を追いかけ間合わしていた。
「それじゃ、無法者の方は任せたわよ」
先の方針通り追いかけてくる方を冒険商人に任せて、美麗は逃げるモフモフ生物を観察し。
「シャー?」
「この辺でいいかしら……アクセラレーション!」
超高速演算モードへ突入しつつ、追手が冒険商人に足止めされ絶えたことを訝しむモフモフ生物へと肉薄する
「ふふっ、捕まえたわよ」
「シャ」
「……まだ終わらないのよね」
どちらかと言うと野生の勘で足の止まったタイミングを察知して、モフモフ生物を確保した美麗は腕の中に向けたい視線を堪え、顔をあげるとこの先に舞っているであろう戦いのため、気合いを入れなおすのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
手折・伊夜
【冥土隊】参加
⚫ご時世は大変な状況じゃん。
悪い奴等から可愛い生き物を守る為に頑張るじゃん。
「とにかくスピーディーに捕獲し安全な場所に連れて行く。(SPD)」に挑戦。
ユーベルコード「シーブズ・ギャンビット」を使い服を脱ぎながら加速度を上げ。
シャーと鳴く生き物を捕獲するじゃん。
華上・ユーディ
◼️些細な材料でもグリモアベース侵攻を止めるのです!
【冥土隊】所属
みんなで平和になったグリードオーシャンの癒しの生物を守るのですぅ。
しかし、威嚇して鳴く生き物が
癒しの存在…ですよ(苦笑)
方法
冥土隊の仲間と他の猟兵さんたちで協力し合い。
シャー!なモフモフを野生の勘と動物使いを使いながら体力勝負で安全な場所に誘導します。
⚫冒険商人と協力する
「まったく、まいっちゃうね。ご時世は大変な状況じゃん」
だが、何はどうあれ、手折・伊夜(人狼のUDCメカニック・f11282)がすべきことは決まっていた。
「些細な材料でもグリモアベース侵攻を止めるのです!」
と檄を飛ばす華上・ユーディ(は隠居生活中・f02310)に従うことでもあるが、可愛い生き物が居てそれを狙う悪い奴等が居るのだ。
「みんなで平和になったグリードオーシャンの癒しの生物を守るのですぅ」
「まぁ、確かにほっとくわけにもいかないし……悪い奴等から可愛い生き物を守る為に頑張るじゃん」
自身を含む【冥土隊】を率いているユーディの言に従う理由としても充分で。
「しかし、威嚇して鳴く生き物が癒しの存在……ですよ」
かの生き物が癒しとされることに思うところでもあるのか、島の内部に視線をやりつつ苦笑したユーディは、冒険商人に向き直り協力よろしくお願いしますねと挨拶し。
「では、行動開始……ですよ」
「そうね。さっさと始めちまうじゃん」
ユーディの宣言に同意した伊夜は駆け出した。
「行ったようです」
あっという間に伊夜の背しか見えなくなるが、ユーディは動じず。ただ、周囲を見回すと野生の勘に従ってこちらも動き出す。
「冒険商人の人はあちらに向かいましたから」
伊夜が速度を優先し捕獲を試みるなら、ユーディが狙うのは、伊夜に反応したモフモフ生物を安全な場所に誘導することだった。
「シャー」
「……あちらですね」
姿は見えねど鳴き声さえ聞こえれば充分とでもいうかの如く。体力任せに倒木などの障害物を乗り越え、ユーディは宝島を進む。
「やった、モフモフゲットじゃん」
そんなさなか、生き物を確保したのか、嬉しそうな伊夜の声が聞こえ。ユーディは地面に落ちていた伊夜の服を苦笑しつつ拾い上げる。おそらくは加速するために脱いだのであろうソレを。
「うまくいきました」
そして開けた場所に出れば、モフモフ生き物の向こうに海岸と停泊した鉄甲船が見え。メリー・バーミリオンが雇った無法者とて流石に他所の船の目と鼻の先で何かをすることはないだろう。
「あとは――」
メリー・バーミリオンと決着をつけるのみ。生き物の保護に成功した【冥土隊】の二人は島の奥へと向かうのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第2章 ボス戦
『メリー・バーミリオン』
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POW : 野郎共、仕事の時間だ!
レベル×1体の【海賊船団員】を召喚する。[海賊船団員]は【したっぱ】属性の戦闘能力を持ち、十分な時間があれば城や街を築く。
SPD : お宝発見アイ〜伝説の海賊を添えて〜
対象のユーベルコードの弱点を指摘し、実際に実証してみせると、【大海賊の霊】が出現してそれを180秒封じる。
WIZ : 大逆転! 元の木阿弥大津波
自身の【サーベル】から、戦場の仲間が受けた【屈辱の数】に比例した威力と攻撃範囲の【津波】を放つ。
イラスト:和狸56
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「十六夜・巴」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
「本当に使えない野郎どもだ」
宝島を進みつつメリー・バーミリオンが悪態をついたのは、島の生き物を確保するのに失敗した旨の報告を受けたからに他ならない。
「この島のお宝を――っ」
どこかで鳴く鳥の声や風に揺れる木々の騒めきに囲まれながら、やぶを踏み分け、あるいは急な傾斜を登ってどんどんと進んでいたメリー・バーミリオンは更に何か言おうとした口をつぐみ手にしたサーベルを鳴らし、構える。
「くそっ、こんなところで邪魔者に出くわすたぁね」
苦虫をかみつぶしたような表情でメリー・バーミリオンは猟兵へサーベルの切っ先を向ける。戦いの始まりであった。
火土金水・明
「あなたにこの島の宝物を略奪させる訳にはいきません。もちろん、不思議な生き物さんもです。邪魔をさせてもらいます。」
【POW】で攻撃です。
攻撃は、【継続ダメージ】と【鎧無視攻撃】と【貫通攻撃】を付け【フェイント】を絡めた【銀色の一撃】で、『メリー・バーミリオン』を攻撃します。相手の攻撃には【残像】【オーラ防御】【見切り】で、ダメージの軽減を試みます。
「(攻撃を回避したら)残念、それは残像です。」「少しでもダメージを与えて次の方に。」
アドリブや他の方との絡み等は、お任せします。
「あなたにこの島の宝物を略奪させる訳にはいきません。もちろん、不思議な生き物さんもです。邪魔をさせてもらいます」
刃を向けられても火土金水・明(夜闇のウィザード・f01561)に動じた様子はなく。ただ、堂々と宣言すると地を蹴っていた。
「一筋の一撃を」
「なっ」
宣言とは裏腹に手にした銀の剣は、正々堂々ではなかった。すぐさま襲い掛かって来るかと思えば途中で軌道の止まる剣の動きで遅まきながらフェイントに気が付いたメリー・バーミリオンが回避行動に移ろうとするも、遅く。
「ちぃっ、野郎共、仕事の時間だ! 可愛がってやるんだよ!」
斬撃が当たったことで留め具が破壊されたのか、ずり落ちるマントに顔をしかめたメリー・バーミリオンは大量の手下、海賊船団員を喚びだしてサーベルで明を示し。
「承知しやした、げへへっ」
「お頭の命令だ、俺らと遊ぼうやぁっ!」
海賊船団員たちは棒立ちの明へ飛び掛かってゆくが、明の身体に触れることは能わず。
「残念、それは残像です」
海賊船団員たちがすり抜けた残像を残したままで明は再度メリー・バーミリオンへ斬りかかってゆく。
「少しでもダメージを与えて次の方に」
「舐めるんじゃないよ!」
当たれば破壊されるとマントを失ったことで理解したのだろう、剣を打ち合わせることすらなく、メリー・バーミリオンは再撃を躱して見せるのだった。
成功
🔵🔵🔴
緋神・美麗
さて、もう何度目かしらねぇ。まぁ、出会った以上いつも通りさっさと倒して身ぐるみ剝がさせてもらうわよ。
「海賊の時間の始まりね。」
「雑魚に用は無いの。さっさと退場しなさいな」
メリーさんの召喚した海賊船団員をUC:拡散極光砲で一掃し、メリーさんに指定UCを撃ちこんで身動きが取れなくし
「ねぇねぇ、毎回毎回略奪しに来て返り討ちにあって身ぐるみ剥がされるのってどんな気持ち?どんな気持ち?」
と煽るだけ煽って復活する前に打ち倒し、メリーさんの海賊船を探し出して略奪してきただろう財宝を略奪していく
「これだから海賊業はやめられないわねぇ」
「さて、もう何度目かしらねぇ」
と実際に声にしたわけではない。出会った以上いつも通りさっさと倒して身ぐるみ剝がすと言うのが緋神・美麗(白翼極光砲・f01866)の確定事項であり。
「海賊の時間の始まりね」
「っ、新手か……野郎共、仕事の時間だ!」
「雑魚に用は無いの。さっさと退場しなさいな」
先の攻防から息をつく暇もなく美麗と戦う羽目になったメリー・バーミリオンが顔を歪めて再び大量の手下を呼ぶも、美麗は頭上に掲げた手に光を収束させるや周囲に光線を放ち。
「な……に?」
「ちょっとビリッとするわよ」
喚んだばかりの手下達を失ったメリー・バーミリオンが動きを止めたのを狙いすますかのように美麗の指先から紫電が迸る。
「しまっ」
虚を突かれたコンキスタドールに躱す術はなく、紫電に打たれたメリー・バーミリオンの動きは止まり。
「ねぇねぇ、毎回毎回略奪しに来て返り討ちにあって身ぐるみ剥がされるのってどんな気持ち? どんな気持ち?」
「ぐ、うぐぐ」
煽るだけ煽る美麗を前にメリー・バーミリオンは屈辱でプルプル震えるだけ。
「じゃあ、さっさと」
ならばトドメをと美麗が次の行動に出ようとした時だった。
「舐めるなぁッ!」
「っ」
美麗が身体を傾ければ今まで居た場所をサーベルが通過し、空を斬る。
「流石にトドメには早かったかしらね?」
「ぐうっ」
抵抗することで無理やり紫電の影響を振り払ったメリー・バーミリオンは、無茶の代償に顔を歪め呻くのだった。
成功
🔵🔵🔴
鏡神・りた
悪い事はさせませんよ〜!という感じ、
【冥土隊】猟兵として参加しますぅ。
●POW専攻
戦闘中、攻撃役に徹します。
【空中戦】を狙い【グラップル】【攻夫】の白兵戦で
ユーディお姉様と連携を狙います。
「正義は負けない!?」
ユーベルコード「疾風旋刃脚(シップウセンジンキャク)」を使い
短期戦を狙います。
最大の目的は、戦闘を有利に進め、勝利に導きます!
華上・ユーディ
「話が通じる相手ではありません。では邪魔をさせて頂きますぅ。」
【冥土隊】で参加
⚫冒険商人と協力する。
戦闘中、味方の攻撃をさせる為に囮になります。
攻撃は基本手数を多く狙う戦法で。
相手に隙が出来たら【吹き飛ばし】での【念動力】で束縛し。
「インスピレーションきたのです‼️」
メリー・バーミリオンの「大逆転! 元の木阿弥大津波(WIZ)」に対し、ユーベルコード「四季彩祭(シキサイサイ)」で津波攻撃に対抗致します。
「はぁ、はぁ……次から次へと」
息を荒くしつつもメリー・バーミリオンは歪めたままの顔を上げた。猟兵達の攻撃がここで終わるなどとは思っていなかったのだろう。現にその視界の中には、華上・ユーディと鏡神・りた(美獣・f27665)、【冥土隊】の二人の姿があり。
「話が通じる相手ではありません」
そもそも会話する気があるかも怪しい。メリー・バーミリオンから敵意のこもった視線を向けられながら、ユーディは告げる。
「では邪魔をさせて頂きますぅ」
と。だがそれも、すべては自身に敵の注意を集めるためのもの。この場には同じ【冥土隊】のりたが居たし、細かい指示こそしていないものの協力するつもりの冒険商人も居る。二人が何かする一助になればとユーディは地を蹴って。
「っ」
鋼で出来た格闘用の籠手に包まれた手を握り締め、繰り出したユーディの拳がメリー・バーミリオンの頬を掠め。
「もっちぃぃぃ!」
「うあっ?!」
「まだっ」
ユーディの攻撃はそれで終わらなかった。引き戻した拳を再度繰り出し、仰け反り躱されても拳を手刀に変えて横に薙ぐ。一撃の威力より手数を優先しての攻勢は自身にコンキスタドールの注意を引き付ける意味合いもあるのだろう。
「っ、だが――」
「あ」
ユーベルコードを用いたわけでもないただの格闘攻撃、まして一撃一撃の威力がそれほどでもないとなれば、メリー・バーミリオンを圧倒し続けることは能わず。サーベルを持たぬ方の手でメリー・バーミリオンはユーディの手首を捕まえ。
「させませんよ~!」
「へぶっ?!」
宙を舞ったりたの一撃が顔面に炸裂し地に伏した。先ほどのユーディの攻勢にりたが連携して襲い掛かってきていたことに気づかなかったのが、メリー・バーミリオンの失敗か。
「く、う……こんな単純な、手に」
「お宝はいただきだぜ!」
「は? 待」
よろよろと身を起こしたメリー・バーミリオンは、戦闘そっちのけでどこかへ走り出すユーディでもりたでもない人物の声に聞き捨てならないと振り返ろうとするも、これも悪手だった。
「正義は負けない!?」
「がっ、しまっ、だっ?!」
冒険商人戦闘には加わらずどこかに去ろうとした冒険商人に注意を傾けてしまったメリー・バーミリオンは鉄をも引裂くりたの蹴りをまともに喰らい、ミスに気づいたところで足払いを受けひっくり返る。地面に背を打って息の漏れたところに待っているのは、りたの向けた銃口だった。
「隙ありです!」
「ぐはっ」
「まだまだですよ!」
銃声が響き渡る中、撃たれたメリー・バーミリオンを吹き飛ばしたユーディは、念動力で転がるメリー・バーミリオンの動きを封じようと試み。
「このまま畳みかけるのですぅ」
ユーディお姉様が敵の動きを阻害しているうちにとりたも追撃に出る。短期戦狙いなのだろう、ただ。
「させるかぁっ!」
上半身を起こしたメリー・バーミリオンは立ち上がることすら後に回してサーベルを【冥土隊】の二人に向ける。するとサーベルの切っ先から膨大な量の海水が津波と化して放たれ。
「これで大逆転さ!」
「インスピレーションきたのです!!」
向かってくる津波へとユーディは塗料をぶちまける。もちろんただの塗料ではない。塗料は津波を塗りつぶして打ち消し。
「そんなバカな」
「お返しですぅ」
「はがべっ?!」
銀色に輝く足具をつけたりたの踵が上半身を起こしたまま呆然とするメリー・バーミリオンの顔面に叩き込まれたのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
愛久山・清綱
現われたな、メリー・バーミリオン。俺は懸賞金5400の……
むむ、『興味ない』?……おかしいな。
確か其方、賞金稼ぎと聞いていたのだが(←遅すぎ)
■闘
何か勘違いしているような気がするが戦闘へ。
『空薙・剛』を担ぎ、大将首の元まで全力【ダッシュ】。
部下の手で築かれた城はパルクールのような【軽業】的動作で
スイスイと進んでいこう。途中、部下で襲われたら攻撃の軌道を
【見切り】つつ、【衝撃波】を伴う【カウンター】の太刀で
振り払うのだ。
奴の元に辿り着いたら【牛鬼・猛】で其の身体を深々と突き刺し
【怪力】全開で持ち上げ、遠く彼方の海まで投げ飛ばす!
其方の『在るべき海』は此処ではない……分かるな?
※アドリブ・連携歓迎
「現われたな、メリー・バーミリオン」
ひっくり返っている当人が聞いたなら、現れたのはそっちだと言っただろうか。
「俺は懸賞金5400の……」
「ぐ、う……なことはどうでもいいんだよ!」
「むむ、『どうでもいい』?……おかしいな。確か其方、賞金稼ぎと聞いていたのだが」
名乗りをあげたところで呻きつつ身を起こしたメリー・バーミリオンの言に愛久山・清綱(鬼獣の巫・f16956)は訝しむが、それは前の話。
「一体いつの話をしてるんだ!」
などとコンキスタドールは言ってこなかったが、だからこそか。
「むぅ、何か話がかみ合わぬが、まぁいい」
どこかに引っ掛かりを覚えつつも、やることは決まっているのだ。空薙・剛を肩に担いで清綱は駆け出し。
「っ、野郎共、仕事の時間だ!」
仕掛けてくると踏んだメリー・バーミリオンは海賊船団員を喚び、これに当たらせようとするも。
「ぬんっ!」
「がっ」
召喚されたばかりの海賊船団員にはゆく手を塞ぐような建造物を作る時間など存在しなかった。
「このっ」
「ふむ」
海賊船団員が塀か壁にするつもりでどこからか持ち出してきた板を足場に軽業師のごとく飛び上がった清綱はサーベルを振りかぶって襲い掛かってきた海賊船団員の斬撃を見切って身体を傾け、同時に手にした太刀を振るう。
「がはっ」
衝撃波を伴う一撃がカウンター気味に決まれば、海賊船団員は吹き飛び、空いた隙間に自身の身体をねじ込んだ清綱は一気にメリー・バーミリオンとの距離を詰める。
「力業で行かせて貰おう」
「ぐ、くそっ」
清綱が突きを繰り出してくることは構えを見れば明らかで、メリー・バーミリオンは迫りくる刀の切っ先を避けることも可能だったのかもしれない、万全の状態なら。だが、傷の痛みに動きの鈍った身体では躱すことも能わず。
「ぐ、あ」
「其方の『在るべき海』は此処ではない……分かるな?」
自ら貫いた相手に語り掛け。
「ぬおおおっ!」
清綱はその身体を持ち上げると、遠くの海を見据えた。
「でやあっ!」
宣言通りの力技でコンキスタドールの身体を投げ飛ばせば、満身創痍のところ刀で貫かれたメリー・バーミリオンにはおそらく、着水の衝撃に耐える力すら残っていなかったのだろう。水柱をあげて沈み込みながら骸の海へと還り始め。こうして島の財宝がメリー・バーミリオンの手に渡ることは防がれ、島のモフモフ生き物たちも無事守りおおせたのだった。
成功
🔵🔵🔴