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市場にうごめく腐敗を追え

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●闇貿易を突き止めろ!
 ここは封神武侠界の人界にあるとある港町。この町の市場は多くの人で賑わっていた。海の外には出られないものの、沿岸や内陸の運河を通じた品物がこの市場に集まってきているのである。
 香料商人の李某は珍しい香木、白檀を仕入れにこの町にやってきたのだが、なかなかお目当てのものは見当たらないようで、市場の隅から隅までしらみつぶしに探そうとしていた。
「うーん、最近はお目当ての白檀が出ていないようだ……また明日来てみるか」
 そんなとき、李某は怪しい身なりの商人から声をかけられたのだった。
「そこの若いの、お探しの品はこれかな?」
 そういって怪しい身なりの商人が差し出したのは、李某の探している白檀。李某は香りを嗅ぐと、確かによい香りがする。だが、その値を見て、李某は仰天した。その値は、李某が持っている銭全てを上回る額が提示されていたからだ。
「確かにこれだが、この値は高いな。ちょっとまけてくれないか?」
 その言葉を聞くや、怪しい商人は李某に耳打ちした。
「これは新しい産地の白檀でとある筋から仕入れたのだが、どこから仕入れたとは言えないな」
 まさか、これはコンキスタドールからもたらされた禁制の品では。そう李某が思った瞬間だった。
「……買ってくれなきゃ、困るんだよ。さあ、有り金全部よこしな」
 商人は急に態度を荒げる。それと共に、隠れていた役人らしき者たちが李某の身柄を捕らえて言ったのだった。
「禁止されているコンキスタドールとの取引をした罪により、この者を捕らえる」
 そして、その役人たちも李某にこっそりと耳打ちしてきたのだった。
「運が悪かったようだね。助けてほしければ、有り金全部置いてきな……」
 この言葉を聞くや、李某は闇商人と役人がグルだったことを知ったのだった。もはや李某には、帰りの路銭を含めた有り金全てを役人に渡すほかなかったのだ。

●グリモアベースにて
「とある香料商の李某という者が、闇商人と繋がっていた役人に捕らえられる事件が起こった」
 封神武侠界の衣服に身を包んだアメリア・ツァオ(心はいつも十七歳・f09854)は猟兵たちに事件を説明していた。
「どうやらコンキスタドールと取引しているとみられる闇商人と役人どもが結託していて、李某という商人を捕らえてしまったようなんだ」
 この役人たちは捕らえた李某に賄賂を要求し全ての有り金を巻き上げてしまったのだが、この市場ではこのような闇取引を理由に捕らえられる者が続出しているという。
「もしかすると、裏に役人と結託した誰かがいるおそれがある。尻尾を出すとは限らないが、大きな権力を持つものが背後にいるおそれもある。道中気をつけてな」
 そう忠告を述べながら、アメリアは猟兵たちを送り出すのであった。


ヨーシャ
 お久しぶりです、ヨーシャです。
 どうやらカクリヨファンタズムでは戦争が始まってしまいましたが、私はまずは封神武侠界のシナリオを出してみます。

 情報はオープニングに書いた通りで、まずは港町の市場を調べ、コンキスタドールと取引をする闇商人と役人の結託を暴いてください。ただ、背後にはより大きな力を持つものの影がうごめいていると思われます。慎重に行動し、彼らの陰謀を止めてください。

 基本的に、各章の受付は随時になっていますが、断章が投下されてからのプレイング提出をお願いいたします。なるべく全員の描写を目指しますが、あまりにもキャパシティをオーバーしてしまった場合は流したり却下したりすることになってしまうかもしれません。

 では、皆様の胸躍るプレイングをお待ちしております。
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第1章 冒険 『「コンキスタドール」との闇交易』

POW   :    怪しい動きをする者を探す

SPD   :    交易を行いながら情報収集

WIZ   :    喧騒に紛れて隠密行動する

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 問題の市場には毎日多くの人が訪れていた。また、大きな商店から露天商まで多くの商人がいるが、問題の商人を探すのは大変そうだ。
 だが、問題の商人の足をつかんだら、その背後にいる者たちの情報が得られるかもしれない。そう信じ、猟兵たちは市場へと赴くのだった。
素皇・花飾
文官向きの仕事だな。悪党に加担する腐敗した役人はこの機会に、しょっ引いておきたいものだ。

金銭や待遇に関する不満は尽きないのかもしれないが、組織への不満を弱者に向けるのはただの悪党だ。

事件のあった市場で、商人の被害者を探そうか。

UCで、合法(ちなみだ)幼女様に来ていただいて、市場にてぼったくられた人を慰めて回るぞ。そのうち『あいつよりはマシだった』とか言う情報が舞い込んでくるはずだ。
情報を辿っていけば件の商人の実情も見えてくるだろう。

急げば回れだ、迅速な行動で数をこなすぞ。捜査は足だ。

幼女様お疲れになられたら私に何なりと!(はあはあ)

幼女様が拐われるようなことがあったら地の果てまで追いかけます。



●捜査はしらみつぶしで
 海風がやさしく吹く港町――その一角に市場はあった。この市場はUDCアースの建物で例えるなら有明の展示場ほどの広さがあるが、一人が一日で回るのは骨が折れるだろう。
 その市場の一角に素皇・花飾(花の龍・f31538)は立っていた。
「これは文官向きの仕事だな。それにしても、この市場はあまりにも広いな……」
 病弱な所に心労がたたって四十年間の「眠り」を強いられていた彼女だが、さすがにこの市場は広く、どう探せばよいものか悩みあぐねていた。だが、聞き込みを行わないことには情報は得られないだろう。行き交う商人たちの波に押されながら、花飾は闇商人の被害者を捜すことにしたのだった。
 そんな花飾は被害を受けた人を癒やすべく幼女様を呼び出す。この幼女様、不思議な癒やしの力を持っているのだが、一応合法幼女である。
「急がば回れだ、迅速な行動で数をこなすぞ。捜査は足だ!」
 花飾は市場をしらみつぶしに探し始める。だが、広い市場ではそう簡単に手がかりが見つかるものではない。花飾の顔に疲れが浮かびはじめていた。だが、それを隠すかのように彼女は幼女様に優しい言葉をかける。
「幼女様、お疲れになられたら私に何なりと!」
 回りの視線が花飾に突き刺さる。それも気にせず彼女はいろいろ聞き込みを続けているのだが、そんな彼女の前に話を聞きたいという老人が現れた。
「……私はまっとうな商売をしているつもりなのじゃが、最近禁制の舶来品らしきものを扱う闇商人が現れての。で、彼らが暴利をむさぼっていて、無理な値段をふっかけてくるのじゃ。で、断れば役人らしき者に即座につかまってしまうのじゃ。その役人が本物かは知らんが、決まって賄賂を要求してきおってな。それで買いに来る者が警戒してしまって、商売あがったりなんじゃよ……」
 落ち込んだ老人を見るに見かねて花飾は幼女様と共に慰めの言葉をかける。
「これは……災難だな。にしても、賄賂を要求する役人とは……悪党に加担する腐敗した役人はこの機会にしょっ引いておきたいものだ」
 老人は幼女様の顔を見つめると、肩の荷を降ろしたように言葉を続ける。
「……そういえば、最近税金も高くなってな。で、納税に行ったらお偉いさんらしき者がもっと税を集めぬかと叱咤されていたんじゃ。もしかすると、この腐敗は相当厄介かもしれんの。危険な目に遭わないように、気をつけてな」
 貴重な情報を得た花飾は老人に一礼し、その場をあとにする。その後に残された老人は、彼女の様子を眺めながら彼女の無事を祈るのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

蘇・燎
SPD“交易を行いながら情報収集”

先ずは胡服姿で流浪の行商人を装うことにする。
……まあ、装うというか育ちの関係から言えば、
「昔とった杵柄」といった風情もあるな。

香辛料、装飾品、嗜好品辺りを取引の品として話題に出しながら、
ある程度袖の下を掴ませて件の商人についての話を聞こうとするか。

荒事にならない程度に恫喝やハッタリなどの駆け引きも使わせてもらうぞ。

「……なんでも、ここにはちょっと大っぴらに出来ない様な物を取り扱ってるやり手がいると聞いたんだが?」



●胡商、汚吏の噂を得る
 この広い市場に潜む悪徳官吏の謎に、胡服に身を包んだ一人の商人らしき青年が挑もうとしていた。この商人、名を蘇・燎(星火、曠原を燎く・f32797)といい、元は遊牧民の出で部族を出てからは剣侠として流浪の旅を続けているという。
 ふと見れば行き交う人々は多く、広大な市場のどこに問題の悪徳官吏が潜んでいるかは一見するとわからないだろう。そんな彼は、香辛料や装飾品、嗜好品の取引を持ちかけながら件の商人を探していたのだった。燎は市場で玉璧という玉の装飾品を見つけると、それを売っている商人に値を尋ねたのだった。
「この玉璧だが、いくらの値で売っているんだ?」
 値を尋ねられた商人は即座に値を答える。高値ではなかったのだが、それゆえに問題の商人ではなさそうだ。
「……お若いの、この値段でどうだい? 最近は異様な高値をふっかけて来る商人もいるから、気をつけてな!」
 その言葉に、燎はすぐさま反応した。
「……異様な高値? なんでも、この市場にはちょっと大っぴらにできないような物を取り扱っているやり手がいると聞いたんだが。何、ただで教えてくれとは言わないぞ。これで教えてくれないか?」
 燎は取引相手に袖の下をつかませ、件の商人の噂を聞き出そうとしていた。その商人は真っ青になって、声を潜めて燎にこっそりと耳打ちした。
「……お気持ちだけでよいがね。近頃禁じられているコンキスタドールとの密貿易品らしき物を扱うガラの悪い商人が現れてな。しかも彼らは役人と繋がっていて、商人との取引を断ろうとすると、カモとなった者を捕まえて賄賂をせびっているのじゃよ。この噂が市場に広がっていて、我々の商売にも影響が出ていてな。少しでも高い値をつけるとあわてて逃げてしまうんじゃよ……」
 燎はこの情報を、他の猟兵から得た情報と突き合わせた。どうやら、悪徳官吏が賄賂をせびっていることは確かなようだが、これだけでは目新しい情報が得られたわけではなかったようだ。
「……コンキスタドールとの密貿易か。それも、官吏と繋がっているとは……相当厄介な話だな。貴重な情報をありがとう。ま、とりあえずこの玉璧は言い値で買おう!」
 燎は商人に玉璧の銭を支払うと品を受け取り、一礼してその場をあとにするのだった。
「もうちょっと強めに押せばこれ以上の情報は得られたかもしれないが、目をつけられると危ないからな……ひとまずは、他の商人にも話を聞いてみよう」
 と、燎はこの広大な市場の中に潜む闇を見つける難しさを悟るのであった。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

アウレリア・ウィスタリア
こういう場所で吟遊詩人のように
歌で稼ごうとすれば場所代とか許可証だとかで
問題の商人か役人が出てきたりしませんか?

【幻想ノ歌姫】を発動し市場の一角で歌を奏でましょう

それで足がつかめるなら
一旦捕まったふりをして
周囲から人気が減ったら鞭剣を突き付け
逆に問い詰めましょう

誰の指示で動いているのかと
背後にいるものは誰かと
血糸で縛り上げて拷問するふりをするのも良いかもしれませんね

対象が現れないようなら
集まった人たちから捕まった人と捕まえた人の情報を得ましょう

それを元にそれらしい人物を見張って
動きがあれば対応すれば良いだけ

ボクは商売はできませんが
できる手段で頑張りましょう

アドリブOK



●歌声を市場に響かせて
 広大な市場に潜む闇の謎を探るべく、一人のオラトリオ、アウレリア・ウィスタリア(憂愛ラピス・ラズリ・f00068)は舶来品を扱う悪徳商人と結託する悪徳官吏を探すべく足を踏み入れたのだった。商売に疎い彼女が思いついたのは、吟遊詩人を装い歌で稼ぐふりをし、悪徳商人や悪徳官吏をおびき寄せることを思いついたのだった。こうして商売をしていれば、場所代や許可証を求めて件の悪徳商人や悪徳官吏がやってくるであろうと踏んだのである。
「みなさん、足を止めてボクの歌を聴いてみませんか?」
 そんなアウレリアが歌う曲は故郷の悲しい歌。その美声が市場に響き渡るや、行き交う人々は足を止めて彼女の歌声に聞き惚れるのだった。優しげな曲に陽気な曲。彼女の歌に合わせて手拍子や歓声も鳴り響く。
 そんなアウレリアが歌い終わる頃には多くの人だかりができていたのだが、この市場には同じような歌や踊りを生業にする者もいるようで、件の商人や官吏に目をつけられている様子は感じられなかった。歌の終わりと共に人だかりははけていったが、何人かの若者が彼女に話を聞きたいと近づいてきたのだった。彼女は警戒して鞭剣を構えるも、そんな心配はなかったようである。
「お姉ちゃん、なかなかいい歌声だったよ。また聞かせてくれないか?」
 若者の一人がアウレリアに声をかける。そんな彼女が再び歌を歌おうとしたその時だった。
「この者をコンキスタドールとの取引をした罪で逮捕する!!」
 彼女は、悪徳官吏らしき者がコンキスタドールとの取引をした罪で無実の若者を捕まえている現場を目にしてしまったのだ。問題の官吏は若者を引き連れ、市場の外にある官衙に向かっていた。こっそりとその後をついていくが、官衙の門は彼女の眼前でぴしゃりと閉じられてしまったのだ。ほどなくして、賄賂を絞られた若者が官衙から青い顔をして出てきたのだが、そんな若者にアウレリアは事情を聞こうと話しかけたのだった。
「もしよければ、ボクが力になりますよ。この、役人の話を聞かせてください!」
 そんな若者は官吏の目の届かない場所に隠れると、事情を話し出した。
「こんな悪徳官吏が横行するのはここ最近なのですが、彼らはこの地方のお偉方から上納金をせびられているのです。近々、この国を脅かす災魔との戦いのためには多額の税金がいるのだと言っていました。ですが、彼らの羽振りがよさそうなことを察すると、問題の商人と彼ら役人はおそらく繋がっているのでしょう。禁制品を市中で堂々と売るなんて、役人のお目こぼしがなければできませんよ……」
 どうやら、この官衙には大きな闇が渦巻いている。アウレリアは若者の路銀の足しにといくらかの金貨を分けると、一礼をしてその場をあとにするのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

キング・ノーライフ
ふむ、悪意しかない者に出会ったのは運が悪いとしか言えん。だがそのまま肥え太らせるのは気に食わんな。

という訳で金がある【演技】と【威厳】で大物の商人か貴族として市場の商品を見ながら悪党が掛かるのを待つか。大抵のは【読心術】で悪意位は読み取れるしな。

小悪党でも引っ掛かればしめた物。
【催眠術】を併用した【王の誘惑】で相手を完全に我の信徒になる位に心酔させてやろう。そこから悪の道は悪、芋づる式に格上の悪党を教わりながら篭絡して行って大元を辿っていくか。

こうやって悪党を我が信徒に変えて改心させていけばやがて町もマシになっていく。ついでに我の信徒も増えていく。どっちにも良い事ではないか。



●我を信じよ
 猟兵たちの調査の甲斐あって、黒幕は官衙の中に潜んでいることがわかった。
 だが、現状確固たる証拠がないまま官衙の中に突入するのは危険なのだ。そんな官衙の中に潜む黒幕を探るには罪人として捕らわれて潜入調査をするか、悪徳商人と悪徳官吏らを買収して情報を聞き出すかの二通りの作戦が考えられるわけである。
「ふむ、仙丹の原料を扱う商人はいないものか……」
 不老不死の妙薬である仙丹を探す若き天竺の豪商を装いながら、キング・ノーライフ(不死なる物の神・f18503)は市場に潜む悪徳商人を探していた。そんな彼をターゲットと見込んだのか、件の怪しそうな商人がにやり顔で声をかける。
「お若いの、煉丹術に興味がおありですかな? ちょうど上質の丹砂が手に入りましてね……。これほどまでに上質な丹砂ですので、ちょっと値はありますがね」
 案の定高値をふっかけてきた悪徳商人の心をキングは読心術で読みはじめる。どうやら、言い値で買おうが断ろうが市場の役人に身柄を引き渡す魂胆のようだ。もちろん、その魂胆を彼は見抜いていて、それを逆手に催眠術を併用した誘惑術で悪徳商人を逆らわせまいとしているのだ。悪徳商人に指を突きつけながら、キングは命令を下す。
「さあ、背後に誰がいるのか吐くのだ。王たる我の命に従うのだ!」
 そうキングが悪徳商人に命じた直後、悪徳官吏が彼を背後から取り押さえたのだ。
「今、コンキスタドールの禁制品を買おうとしたであろう。これは捕まえて、取り調べねばならんな……下手したら極刑だぞ。もし……」
 だが、そう簡単に捕まるキングではない。悪徳商人に使った誘惑術を官吏にも使ったのだ。いとも簡単に洗脳され、さっき縛ったばかりの縄をとく官吏たち。
「上の役人に上納するために賄賂がほしかったのであろう。そんなのくれてやるわ。だが、簡単に生きては返さぬぞ……。黒幕は誰だ?」
 一瞬で官吏の表情が凍り付く。全てはこの地方を治める地方領主が、古の武将や妖獣らとの戦いを口実に他の地方領主との戦争を起こすつもりなのだという。それで、まずは軍資金稼ぎとして目をつけたのがコンキスタドールとの闇取引だったのだ。もし、買い手がためらえば役人が買い手を捕まえ賄賂を手に入れるというもくろみだったのだ。その軍資金集めは、地方領主の臣下が行っているのである。しかもたちの悪いことに、この臣下はちゃっかり自分たちの私服も肥やしているというのだ。
「……このような者がいるとは許しておけぬな。お前たちの命は改心し、不死の王たる我の信徒となれば許してやろう」
 頭を下げる悪徳商人と悪徳官吏。改心した彼らを後に、キングは佞臣蠢く官衙に潜入を試みるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『私服を肥やす奸臣達』

POW   :    御馳走を食わせるから…み、見逃してくれぇ…!
【今までに口にしてきた豪勢な食事】を給仕している間、戦場にいる今までに口にしてきた豪勢な食事を楽しんでいない対象全ての行動速度を5分の1にする。
SPD   :    金なら幾らでもやる!だから頼む命だけは!
あらゆる行動に成功する。ただし、自身の【不正により懐に蓄えてきた財産】を困難さに応じた量だけ代償にできなければ失敗する。
WIZ   :    協力すればどんな願いも叶える!儂の命だけでも…!
【自身を助けたくなるような魅力的な条件】が命中した生命体・無機物・自然現象は、レベル秒間、無意識に友好的な行動を行う(抵抗は可能)。
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「とうとう、闇取引の件が猟兵どもに捕まれたようですな……」
 お偉方と見られる悪徳官吏は官衙にて善後策を練っていた。企みが明るみに出た以上、己の立場も危ういと判断した悪徳官吏たちは、浮き足立ってしまっていた。
「こうなったら戦うしかあるまい。だが、いくらかの戦費は送っている以上、これが時間稼ぎにはなるだろう……」
 どうやら悪徳官吏は戦う覚悟を決めたようだ。それと時を同じくして、官衙の門が勢いよく開かれる。ここに、猟兵たちと悪徳官吏の戦いが幕を開けようとしているのだった。
キング・ノーライフ
戦闘向けでないUCで我等に挑むか…裏はあるとは思うが面白い。

まずは主だったのを探すかと【王の天兵】の加護無し状態で呼んで探し回る。無論ただの役人も居るだろう、それは殺さない方向でな。

命乞いUCを使ってきたら「生かしてやらん事はない、我の信徒になればな」と一章の悪徳役人に王の天兵の加護の美貌を与え、翼を生やさせる。本来肉体変化による痛みはないが今回はアリにしてじっくり変える。

これで誰も貴様とは分からなくなる、美貌と今までの知恵、身を立て直せるだろう。ただ信徒としての信仰と真っ当な生き方をせんかったら我が地の果てに逃げても殺す。それでもやるか?と哂う。変わらんかったら口だけだから倒すとするか。



●生かしてやらん事はない、我の信徒になればな……
「失礼、入らせてもらうぞ!」
 勢いよく開かれた官衙の門を開けて入ってきたのは、キング・ノーライフ(不死なる物の神・f18503)だった。だが、彼の目に入ったものはきちんと整列した地方官たちだった。その中心にこの地域を牛耳る奸臣が陣取っているのである。官吏たちは奸臣の合図で拱手一礼すると、奸臣の一人がキングの元に進み出てきたのだ。
「……うむ、相手の身なりを察するに、戦闘向きではないユーベルコードで我等に挑むか……。裏はあると思うが、面白い」
 キングは奸臣たちの振る舞いに違和感を覚えていた。信徒となった官吏を呼びだし官衙の中で主だったものを探させるつもりであったが、その主立ったものと思われる奸臣がいきなり表に出てきた、というわけだ。その一挙一動に潜む裏の意味をキングは考えつつも、鋭い視線で釘を刺すのであった。奸臣たちは皆平然としているが、キングは睨みを聞かせながらお互いの次の一手を読み合っていたのだ。その沈黙は、一人の小太り気味の奸臣の恭しい言葉によって破れたのだった。
「……見逃して頂ければどんな願いも叶えて見せましょう。私の命をお助け頂ければ……」
 命乞いをする奸臣の姿に、ただキングはあきれることしかできなかった。民草から散々吸い上げておいて、女々しくも逃げようとするとは……。
 キングは辺りを見回すと、先ほど信徒にした元悪徳官吏がいるではないか。キングはその元悪徳官吏に目配せすると、奸臣の顔を見つめて返答した。
「……生かしてやらん事はない、我の信徒になればな」
 キングはにやりとほくそ笑むと、奸臣一同は信徒となった官吏の様子に驚愕するのだった。冴えない顔であった官吏の顔は絶世の美男に、そして背中には金属の翼。普段であれば痛みなく瞬時に変化するのだが、今回はわざわざ罰を与えるかのようにじっくりと、しかも痛みを与えて変化させたのだった。せっかくの麗しき顔が絶え間なき苦痛に歪む様子を目にした小太りの奸臣は手が震え、目からは光が消え失せていた。そんなキングは変化した官吏に罰を言い放つ。
「これで誰も貴様とは分からなくなる、美貌と今までの知恵、身を立て直せるだろう……」
 その場にいた一同は顔面蒼白になった。これほどまでの罰を受けなければいけないのかと。その様子に、さらにキングは言葉を続けた。
「ただ信徒としての信仰と真っ当な生き方をせんかったら我が地の果てに逃げても殺す。それでもやるか?」
 こんな事はできんとばかりに小太りの奸臣がくるりと背を向けて逃げ出そうとする。そんな奸臣をキングは手にした銃で撃ち抜くと、したり顔でつぶやくのだった。
「……口ほどにも無い奴め。骸の海に帰すとしよう」

大成功 🔵​🔵​🔵​

素皇・花飾
戦の良し悪しは、この世界の出身者に任せよう。私は奸臣の無力化でもしようか。

「御用改である!まかり通るぞ!」

「法律の裁きを受けろ!と言いたいが、この家臣、人間ではないな。オブリビオンは地方領主の身中にまで忍び込んでいたのか」

オブリビオンは、骸の海に帰す事にしてるのでな。

【行動】UC竜神飛翔を使用、花の龍の姿で斃すぞ。
食事を振る舞いだしたら、飛翔中でも地上すれすれまで近づいて、食事を少々横取りさせてもらうぞ。良い味だ。

龍の姿の時は、いくらでも入るな。

近くに居たら奸臣も、食っとくか?
畜生には、善も悪も無いと聞くしな?

ここぞとばかりに、猟兵を呼ぶきっかけと成った、己の今までの悪行三昧を後悔させてやる。



●龍神、桜花を舞わせて佞臣を喰らう
 官衙の役人たちは、悪人に対する無慈悲な仕打ちを目の当たりにして皆怯えるしか無かった。このままでは、我々の企みが全て無に帰してしまうと奸臣たちは思ったが、平然とした顔で猟兵をもてなせば少しぐらいの時間稼ぎはできようと考えたのだった。沈黙を破ったのは、ガリガリに痩せた一人の奸臣。
「このままではよくありませんね……私に策があります」
 ほどなくして、二人目の猟兵が官衙に足を踏み入れたのだった。
「御用改である! まかり通るぞ!」
 彼女の名は、素皇・花飾(花の龍・f31538)。市場をくまなく歩き回って探していた悪徳官吏が一同勢揃いしている様子に警戒していたが、その次の痩せた奸臣の一言に花飾は面食らうしか無かったのだ。
「長旅、お疲れ様でしょう。この度は山海の珍味を集めました宴席を設けてあります」
 まさか、毒でも盛られているのかと花飾はいぶかしんだ。だが、宴席は大皿料理であるが故に同じ皿のものを奸臣たちも食べているのだ。それを見た花飾りはようやく料理に口をつける。毒こそ入っていなかったが、ただひたすらに量が多い。
「法律の裁きを受けろ、と言いたいが、この家臣……人間ではないな。オブリビオンは地方領主の身中にまで忍び込んでいたのか……」
 花飾は周りの様子に警戒しているが、奸臣たちはそれこそ高級料理を振る舞う事しかしていない。ただ量の多い宴席料理は少し食べただけでも満腹になりそうな感じなのだが、これこそが奸臣たちの策なのだろうと看破した花飾はひとつの策で趣旨を返すことにしたのだ。竜神飛翔の力により花の龍に変化すると、飛翔しながら地面すれすれまで近づいて出てきた料理を平らげはじめたのだ。
「龍の姿の時は、いくらでも入るな……」
 龍神の食欲の前に奸臣たちも料理を給仕する速度を緩めなかったのだが、奸臣の側にも限界が訪れる。そんな花飾は料理を出せなくなった痩せた奸臣を睨み付けながらいうのであった。
「……まだまだ足らぬな。次は貴様を喰らうとしよう!」
 怯える奸臣を花飾は一呑みする。その肉はあまりにも固く美味と言えるものでは決してないが。
「オブリビオンは、骸の海に帰す事にしてるのでな。畜生には、善も悪も無いと聞くしな?」
 目の前で龍神に一呑みされるところを目の当たりにした奸臣たちは一目散に逃げ出すしか無かったのだ。
「ここぞとばかりに、猟兵を呼ぶきっかけと成った、己の今までの悪行三昧を後悔させてやる!」
 花飾は雷と桜の花びらを舞わせながら、逃げ惑う奸臣たちを胃袋におさめていくのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

土御門・泰花
(アドリブ・連携OK)
(義侠達の世界で良からぬことを働く者がいると風の噂に聞いて訪ねてみれば……何とまあ。)
ふらりと現れて、奸臣たちに声をかける。
「……さて、御用改ですよ。ふふ。」
逃げ惑い、平常な状態には無さそうな奸臣たちに、柔和な微笑みを湛えつつ宣言します。
「あなた方には、骸の海へお帰り願いましょう。」
敵がUCを使ってきたら、高いWIZ値で対抗、同時に黒揚羽の式神で【威嚇射撃】し、【恐怖を与える】ことでかわしましょう。
「私の願いは、この義侠達の世界からあなた方のような不逞の輩が消え失せることでございます。」
微笑み宣言して、即座にUCを放ちます。奸臣が1人でも倒れるなら願ったり叶ったりですね。



●陰陽師、貪官汚吏を懲らしめる
 官衙にいる悪徳官吏たちは真っ青になっていた。それもそのはず、懐柔して生き残りの道を探すという作戦が成り立たなかったからである。だが、悪徳官吏たちはその作戦を変える気はないようでもてなしの準備をしているようだ。そもそも、彼らには戦う力はないに等しいのだから。
 そんな中、一人の女性が官衙にふらりと現れた。彼女はサムライエンパイアの陰陽師で、名を土御門・泰花(風待月の菫・f10833)という。封神武侠界で良からぬことを働く者がいると風の噂に聞いて訪ねて見たところ、このような事件にたどり着いてしまったのだ。
「これはこれはよくいらっしゃいました。さて、心ばかりのおもてなしをさせていただきましょうか……」
 官衙の悪徳官吏たちが入ってきた泰花に恭しい態度で語りかける。だが、泰花は気にもとめず、悪徳官吏に向かって柔和な微笑みを湛えつつこう告げたのだった。
「——さて、御用改ですよ。ふふ……」
 悪徳官吏はあっさり自分の作戦が通じなかったことを悟ると、明らかに逃げようと浮き足立っていた。それでも真っ青になりながら生き残りの道を探る奸臣たち。
「見逃してくれれば、どんな願いも叶えましょうぞ……」
 下手に出たつもりだったが、泰花はその願いに耳を傾けるつもりなどもなく、笑顔で宣言したのだった。
「……あなた方には、骸の海へお帰り願いましょう!」
 もはやパニック状態で真っ青になっている奸臣たちに、泰花は霊符を掲げ、黒揚羽の式神を放ったのだ。奸臣たちはその式神の一撃によって企みが破綻したことを識ったのだった。弱気になり、またしても命乞いをする奸臣たち。
「……も、もう悪事は働きませぬ……。願いを叶えますから、お……お助けください……」
 だが、奸臣たちのその言葉は偽りであると判断した泰花は微笑みつつ最後通牒を用意する。
「……私の願いは、この義侠達の世界からあなた方のような不逞の輩が消え失せることでございます!」
 その願いは、奸臣たちに対する死刑宣告も同様であった。直ちに放たれた黒揚羽の式神は奸臣たちを痺れさせ動けないようにした上で、その生気を奪っていったのだった。もはや、奸臣たちに命乞いをする余裕など残されていなかった。苦悶の表情を浮かべながら、数人の奸臣たちが倒れ、骸の海へと還っていったのだ。一人でも倒せればよいと踏んでいた泰花にとっては願ったり叶ったりであった。残る奸臣たちも逃げることしか頭になく、もはや烏合の衆である。
「これに懲りたら、骸の海へとお帰りくださいませ……」
 泰花の表情の裏に眠る感情を理解できないまま、奸臣たちは我を忘れて逃げ惑うのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

蘇・燎
<アドリブ・連携歓迎>
周りの味方と積極的に協力して行動する。

「ようやく見つけたぞ、悪党ども」

どんな金を積まれても、我が【義侠心】には通用しない。

奸臣どもが次にどのように行動するのかを蓄えてきた【戦闘知識】で
推測しながら、【第六感】も駆使し先んじて相手の動きを封じるように動く。
官衙内という柱や壁などの【地形の利用】を行いながら、
【軽業】で【フェイント】をかけて翻弄し、
UC[天眼神足撃]を使用。
脚や腕を宿星剣で【なぎ払って】【体勢を崩し】、
更に剣による追撃を加える。

「人であれば法で裁かれるのが筋だろうが……。オブリビオンならば我らが始末するが理の外の理、疾く消え失せろ」



●どんな金を積まれても……
 猟兵に悪事を嗅ぎつけられてしまった貪官汚吏たちだが、己に戦う力がないことだけはわかっていた。だからこそ、ありったけの財を贈って見逃してもらうことを考えていた。そのための財が官衙の門内に堆く積まれていく。これらの財は如何にして集められたのかは知らないが、並みの人では目がくらんでしまうほどの財である。おそらく、商人などから巻き上げた財なのであろうが、生き残りのためにはなんでもするつもりなのであろう。
 だが、そこに現れたのは一人の剣侠だった。名を蘇・燎(星火、曠原を燎く・f32797)というその剣侠は、胡人の生まれである事がはっきりとわかるように胡服を纏っていた。その口から発せられた怒りの言葉は、奸臣たちを絶望の淵にたたき落とすには十分であった。
「……ようやく見つけたぞ、悪党ども!!」
 財を残して逃げ惑う奸臣たち。だが、その動きを燎は己の戦闘知識を以て深読みし、第六感で先んじて相手の動きを封じるように動いていた。
「ひ、ひぃぃぃぃっ……!」
 命乞いの言葉を忘れてただ逃げ惑う奸臣たちには、もはや燎が自分たちの言葉を聞く耳を持たない事を悟っていた。しかも、相手には己の動きを先読みされている。それ故にただ斬られていくしかなかったのだ。柱の陰に隠れようにも、その柱の陰に潜んでいた燎にあっさり斬られる始末。かと思うと軽業を使って裏をかくような動きをしてくる。もはや助かる気のしない奸臣たちは身がすくんで動くこともままならないようである。縮地の術を応用し、死角に潜んで切りつける天眼神足撃という剣技に、もとから戦う力を持たない奸臣たちは一方的に斬られるしかなかったのだ。
「財ならいくらでもございますが故、命ばかりは……」
 もはや奸臣たちは助かるためにはなんだってするつもりなのだろうが、かえって義侠心に燃える燎の心を動かすことはできなかった。どんなに財を積んでも、義侠心に満ちあふれた燎にとっては心を動かすものではなかったのだ。
「人であれば法で裁かれるのが筋だろうが……。オブリビオンならば我らが始末するが理の外の理、疾く消え失せろ!!」
 恐怖のあまり動けなくなっている奸臣たちは、最後の一人を残して悉く剣の餌食になっていたのだ。さらなる巨悪の存在を臭わせながら命乞いをする奸臣。
「全ては、この地の豪族、高洋様のご意向でございます。どんな手段を使ってでも財を集めよとの命を受けまして……」
 その言葉を聞いた燎は最後の奸臣を一振りで斬り捨てたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『文宣高洋』

POW   :    戦慄のトリプル・ギロチン
装備中のアイテム「【空飛ぶギロチン】」の効果・威力・射程を3倍に増幅する。
SPD   :    寵妃の頭蓋酒
敵より【酒に酔っている】場合、敵に対する命中率・回避率・ダメージが3倍になる。
WIZ   :    快刀乱麻
【自らの行うあらゆる攻撃行動】が命中した対象を切断する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は野良・わんこです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●酒浸りの豪族、天下を狙う
「……ヤツらが嗅ぎつけられたか。ということは……余の所に来るのも時間の問題か……」
 特上の酒を飲みながら、高洋は己の屋敷で財を集めていた奸臣たちが猟兵たちに斬り捨てられたことを知ったのだ。
「こうして、酒浸りのふりをしているのも全ては天下を狙うためよ……」
 高洋は酒浸りのふりをして天下を狙っているようだ。もっとも、かつては本当に酒に溺れていたらしいが、酒浸りということもあって監視の目は緩む一方だった。その間に財貨を以て兵を集め、晋朝に反乱を起こす手はずだったらしい。
「……まあ、覚悟はできている。まずは、猟兵共を斬らねばならんな……」
 空飛ぶギロチンを手に、高洋は猟兵を迎え撃つ気満々である。己の野望のためにも、ここで負けるわけにはいかないのだ。そんな高洋は景気付けと称して杯の酒を飲み干したのだった。
キング・ノーライフ
前章で痛みを伴う加護を与えた官吏の信徒にちゃんと詫びを入れ、抱きしめながら労い、我一人で向かうか。流石に折角できた信徒を我の盾にする訳にはいかんからな。

さて、何でもかんでも切る攻撃か。
つまり狙うは数による遠距離攻撃かとミニ戦闘機型【エレクトロレギオン】の475体大編成【弾幕】を仕掛ける。手を振り回すだけでも切れるとしても動き回る一体一体潰すのは骨が折れるぞ。

本体狙いで我に来たら【制圧射撃】をしつつ手足を狙い【時間稼ぎ】をする事で攻めきれなくさせてやるか。昼行燈を気取って本当に酒に溺れて機を逃した貴様に我一人撃つことは叶わぬぞ。

終わったら悪い金は返すだけ返すに限る。
信徒の官吏にやらせるとしよう。



●ただ行くは独り
「すまない、痛みを与えてしまってな……」
 キング・ノーライフ(不死なる物の神・f18503)は先の戦いで痛みを伴う加護を与えた官吏に詫びを入れていた。
「痛かっただろう……いや、これからは真面目に生きてくれ」
 キングは官吏を抱きしめると、精一杯抱きしめて労うのであった。
「いや、気遣いは不要だ。高洋の所には我一人で行く……」
 折角出来た信徒を盾にするのは忍びないと、信徒となった官吏から高洋の居場所を聞き出してキングは独り高洋の元に向かうのであった。
 その一方、高洋の屋敷では彼は相変わらず酒らしきものを飲んでいた。
「酒……だ。酒を!」
 高洋が手にする杯の酒は既にない。だが、その表情は素面なのかと思われるほど、酔ったようには見えなかったのだ。もしかすると、酔ったふりを演出するために水を飲んでいたのかもしれない。それとも、ただ単に酒に強いだけなのか。少なくとも言えることは、酒を飲んでもなお戦う力を失っていない事である。
 そのような中で、屋敷の門は勢いよく開かれた。入ってきたキングは目の前の光景に驚くしかなかった。なぜなら、片手には杯、もう片手には空飛ぶギロチンを手に高洋が立っていたからである。その顔にも、手にも酔ったような様子は見受けられない。これは難敵だぞと思ったキングは少し緊張したような顔でエレクトロレギオンを呼び出す。五百台近くの呼び出された戦闘機械は屋敷の中に散らばると高洋を標的に射撃を始めたのだった。
「こ、小癪な!!!」
 高洋は激昂して空飛ぶギロチンを振り回すが、多勢に無勢だ。高洋は屋敷の片隅に追い詰められていく。一方、レギオンも全てを切断する高洋の一撃に多くが失われていく。だが、そのおかげでキングは無傷だ。
「……この小さきものを倒しても埒が明かぬな。将を切らねば……」
 空飛ぶギロチンを片手にキングとの間を詰める高洋。だが、キングはその意を見破ったのか、レギオンに高洋の手足を狙うように制圧射撃を命じつつ自らも手にしたタルワールで剣舞のごとく舞っていたのだ。
「昼行燈を気取って本当に酒に溺れて機を逃した貴様に我一人撃つことは叶わぬぞ!!」
 キングの声が屋敷中に響き渡る。そんな彼は高洋のギロチンを躱してタルワールを以て高洋に一筋の傷をつけたのだった。激昂する高洋。
「金ならいくらでもくれてやる。だが、お前だけは討つ!」
 高洋は叫びながらギロチンを闇雲に振り回すが、なかなか当たることはなく。
「ほほう、財に目がくらむと思うか……まあ、その悪財、汝が傷つけた者に返させてもらうぞ!」
 キングの真剣な目に圧される高洋であった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

蘇・燎
【華胥】
<アドリブOK>

「成程、おまえが黒幕か」

酒乱の気があり、残虐な気質を持ちながら妙に賢明でもある様、
かつてUDCアースの文献で見た同名の男を思わせるな。
……まあ。それは兎も角、この時、この場においては
打ち倒されるべき“敵”に過ぎんのだが。

「その悪逆、我が宿星の武を以って断ち斬ろう」

【軽業】【早業】を駆使し、周囲の壁や天井など【地形を利用】しながら、
高洋に肉薄する。接近までに空飛ぶギロチンを使用された場合は【視力】【第六感】も併用して回避を試みる。
宿星剣の届く間合いに入ったら、剣で高洋を突きUCを発動、
命ずべき規則(ルール)は「空飛ぶギロチンを使用しない」こと。

「凶刃、不要なり」


土御門・泰花
※アドリブ歓迎
【華胥】

(成程、この方が黒幕と。)

現れた首領を前に納得。心は外見に表れると申しますが、まさにですね。

そんな事を考えつつ、燎さんと私へ【早業】で瞬時に【結界術】と【オーラ防御】を。それぞれの防御を固めましょう。

敵がUCを放ったら【早業】【軽業】で回避。
それでも防ぎきれぬなら薙刀による【武器受け】でいなした後【カウンター】攻撃を一閃。

「ええ……これは流石に、易々と許す訳には参りませんね。」

敵がこれ迄に行った卑劣なやり口に対し、そして自身の想い人である燎さんへの容赦ない攻撃へ、【義侠心】から湧いた義憤を微笑みの裏に隠し、UC発動。

「私を本気で怒らせるとどうなるか……存分に体験なさい。」



●賢明な酒乱
「……成程、おまえが黒幕か!」
 屋敷に駆け込むなり、蘇・燎(星火、曠原を燎く・f32797)は高洋を見据えて一言述べた。燎はUDCアースに見た文献に書かれていた酒乱の気があり、残虐な気質を持ちながら妙に賢明でもある同名の男を思い浮かべていた。だが、今は高洋は打ち倒される「敵」に過ぎないのだ。私情は無用とばかり、燎は剣を抜き、構えたのだった。
「……その悪逆、我が宿星の武を以って断ち斬ろう!」
 その燎の後ろから土御門・泰花(風待月の菫・f10833)があとに続いていた。お互い同じ事件を追っている中、想い人の燎がこの屋敷に入っていくのを見たのだろうか、想い人を危険な目に遭わせるわけにはいかないと思ったのであろう。そんな泰花も燎と同じ思いを高洋に対して抱いていた。
「……成程、この方が黒幕と」
 心は外見に現れるという言葉に泰花は納得していたのだった。
 その一方、高洋の側もこの二人を見つけると、落ち着きながらもなお冷たい視線で二人を圧倒するのだった。
「……酔っ払いの演技はここまでだな。真剣に行かせてもらうことにしよう!!」
 そんな高洋は空飛ぶギロチンを手に、酔っているそぶりを見せずに燎に近寄ってきたのだった。軽業早業を駆使し壁や天井、家具などを使いながら近づく手はずではあったが、まさかいきなり向かってくるとは思いもよらなかっただろう。そんな燎を泰花は結界術とオーラ防御で守りを固める。二人は軽業早業、さらには第六感を駆使して高洋の振り回す空飛ぶギロチンを躱していく。高洋はまず燎に狙いを定めると、ひたひたと近づきながら空飛ぶギロチンで仕留めるようだ。その間合いは燎の宿星剣がぎりぎり届かないよう絶妙な間隔を保っている。
 燎は空飛ぶギロチンを躱すので精一杯であった。思い人の様子を見ている泰花もまた空飛ぶギロチンを躱しながら一撃を与えるタイミングを見計らっていたが、燎に高洋の攻撃が集中しているのを見ると、なんとかしてでも想い人を助けたい思いがつのるのであった。
「ええ……これは流石に、易々と許す訳には参りませんね……」
 泰花は憤っていた。高洋らが行った卑劣なやり口と、想い人である燎を何が何でも助けたいという気持ちだ。表情は微笑みを絶やさなくとも、その心の中は修羅のごとし義憤であった。なんとしてでも、燎を助けなければ……。
「私を本気で怒らせるとどうなるか……存分に体験なさい!!」
 泰花の呼びだした黒揚羽の式神が一斉に高洋に向かう。
「……くっ、鬼神を使役するとはなかなかやるではないか。だが、そんなことでは倒れる私ではないッ!」
 高洋は黒揚羽の式神の攻撃に耐えつつ、狙いを泰花の方に変えたのだった。早業軽業を以てギロチンを躱す泰花だが、燎はそんな高洋の一瞬の隙を見逃さなかった。
「汝に給うは空飛ぶギロチンを使わざる事。以て命を告げる。汝、破る勿れ!」
 燎は高洋の一瞬の隙を突いて接近し、そのまま宿星剣で右腕を貫くのであった。この一撃に高洋はギロチンを地面に落としてしまったのだった。
「凶刃、不要なり!!」
 高洋は剣を抜いて体勢を立て直そうとするが、あまりの痛みに剣先が定まらない。その間に泰花は持っていた薙刀で高洋の剣を弾き飛ばしたのだった。
「……悪は滅びなければなりません。これまでの罪を悔いなさい!!」
 泰花の薙刀に、再び追い込まれる高洋であった。その表情からは余裕は失われ、冷静さを失っていることが見て取れる。
「骸の海に、帰れ……」
 燎は宿星剣の剣先を高洋に向けると、冷静さを装いながらも怒りに満ちた声で高洋に向かって言い放つのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

クロード・ロラン(サポート)
●心情
「俺は咎狩り!オブリビオンは皆狩ってやるよ!」
オブリビオンを倒すことこそ自分の存在意義と思っています
心情的に敵に同情することもありますが、
最終的にオブリビオンは狩るもので、それが救いにもなると思っています
助けるべき人がいれば、全力で助けに行きます
言動が素で中二病まっさかりな感じです

●戦闘
小柄さ・身の軽さを活かした、スピードやアクロバティックな動きで戦うタイプ
ダッシュ、ジャンプを多用し、敵の死角に潜り込んでUCを使います
武器は大鋏。斬ったり、叩いたり、お好きに使わせてください

その他、連携やアドリブお任せします



●咎を裁つ鋏
 深傷を受けながらも、高洋は酒を浴びるように飲んでいた。
「……傷は癒えぬが、痛みを忘れるには酔うのがちょうどよい」
 彼は杯を空にしては、そこに酒を注いでいる。負傷時の飲酒は傷の治りを遅くしてしまうのだが、そんな事など知らないかのようであった。その目は据わっていたが、そこに新たなる猟兵が現れたことだけは察知できたようだ。
「うっ……余を倒しに来たか。よかろう、相手してしんぜよう!」
 現れたのは、銀色の大きな裁ち鋏を手にしたクロード・ロラン(黒狼の狩人・f00390)。咎狩人の彼は高洋を見定めて大声で叫んだのだった。
「俺はクロード・ロラン、咎人たるお前を狩りに来たんだ!!」
 その鋏をクロードは高洋に向けつつ大喝すると、高洋も立ち上がって空飛ぶギロチンを振り回し始めた。酒に酔っているほど力を増す高洋だが、一瞬クロードの大鋏の方が前に出るのが早かったようだ。だが、高洋は高洋で相手より酒に酔っていれば己の身体能力が三倍になってしまうのである。向かってきたギロチンを躱し自らも裁ち鋏を以て突撃を仕掛けるが、両者はともになかなか攻撃を当てることが出来ない。クロードの鋏を躱す高洋が空飛ぶギロチンを投げ、そしてクロードが躱すという一進一退の戦いが続いていた。
 だが、両者ともに疲れが見え始める。
「なかなか、やるじゃねぇか! だが、だいぶ隙が出てきたようだな……」
 高洋にブラフを仕掛けるクロード。隙を気にしだしたのか、高洋の中に気の乱れらしき物が浮かんできたのだった。
「お前なんかに、何がわかる……帝王になりさえすれば……こんなことぐらい……」
 高洋の声に弱気らしき物が見える。その隙を見逃さなかったクロードは大鋏で以て高洋の喉を切り裂いたのだった。
「無辜の民から金を巻き上げ、私利私欲のために戦争を始めようとし、そして今こうして人を傷つけようとしている……みんな咎だ!」
 その咎から解放しようとしたクロードの怒りの前に、高洋の目は閉じられたのだった。クロードはもはや高洋が息をしていないことを確かめると、自らの大鋏についた血を拭いながら物思いにふけっていた。人狼病にかかったことによって故郷で座敷牢に閉じ込められるも、彼を閉じ込めた村人たちはもういないのだ。そんなことを考えながら、高洋の遺骸に花を添えるクロード。彼は、その祈りが天に届くよう願うのだった。
 こうして、市場にうごめく腐敗からこの街は解放されたのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2021年06月28日


挿絵イラスト