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お屋敷でお待ちしてまーす?

#キマイラフューチャー #猟書家の侵攻 #猟書家 #マレーネ・ヴァルハイト #スクラップビルダー

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#キマイラフューチャー
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#スクラップビルダー


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 キマイラフューチャーの立派なお屋敷……だった場所。
 そこにマレーネ・ヴァルハイトはアジトを築いた。
「こう、ダイナミックなことをしないといけないのよ。その前に、このお屋敷を綺麗にするのも忘れずにいたいわね」
「はい、マレーネ様!!」
 マレーネの側には、メイド服や執事服を着た召使い達が甲斐甲斐しく、マレーネの世話をしているようだ。
「そのためにも、スプラップビルダーって人だったかしら? 彼らを手に入れることが必要なの。ねえ、そいつらを好きにしていいから、連れてきてくれるわよね? そいつを殺して、仲間にして、素敵な祭壇を作りたいのよね。だから、頑張って連れてきてくれる?」
「イエス、マム!」
 あれ? ここ軍部だったっけ?
 とにかく、マレーネの願いは、すぐに叶いそうだ。
 実は、このお屋敷……ならぬ、マレーネのアジトは。

「えー、今日はこの廃墟を探索して、このモニュメントを置きに行きたいと思います!」
 動画実況しながら、マレーネのアジトに向かう、少年スクラップビルダーの姿があったのだった……。

「というわけでして……皆様には、そのスクラップビルダーのゾータ様を救って頂きたいのです」
 そう説明するのは、響納・リズ(オルテンシアの貴婦人・f13175)。
 守るのは、廃墟兼マレーネのアジトに入っていく、実況中のゾータだ。幸いにもライブ配信ではないので、そこら辺は気にしなくていいらしい。
 ゾータが廃墟の地下にあるアジトに近づけさせないよう、攫われないようにするのが、今回の目的だ。
「ゾータ様の実況最中に、敵がやってきます。その、メイド服と執事服の男女なんですが……どうやら、相手にも自分たちの来ているものを着せたくなるようですね……」
 思わず、リズは苦笑を浮かべる。
「とにかく、倒したりして敵をブルースターの花びらとなって消えるように仕向けてください。ですが、彼らを倒した後は、猟書家のマレーネが現れます」
 手ごわい相手なので、戦う際は注意して欲しいとリズは付け加える。
「何も知らぬキマイラフューチャーの方が、大変なことにならないよう、皆様で守ってあげてくださいね。皆様の朗報をお待ちしておりますわ」
 そういって、リズは猟兵達を現地へと送るのであった。


柚葵チハヤ
 どうも、柚葵チハヤです。猟書家シナリオ、今回も全2章となります。
 よろしくお願いしますね。

 また、今回はスピード重視で進めていきたいと思います。いつもよりも早く進んでいきますので、参加したい方はお早めにご参加くださいませ。

 今回のプレイングボーナスはこちらとなります。
 プレイングボーナス(全章共通)……スクラップビルダーに応援される(戦いに使える地形などを作ってもらえばそこそこ役立ちます)。スクラップビルダーを守る。
 となります。応援してもらったり、守ろうとする立ち回りをすると、ボーナスが入りますので、ぜひ狙ってみて下さい。

 それでは、皆様のプレイング、お待ちしています!
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第1章 集団戦 『フロガステリ家の召使い』

POW   :    「おかえりなさいませ!ご主人さ、あっ···」
【メイドがすっ転ぶと、怒った執事の頭部が羊】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
SPD   :    「おかえり、坊ちゃん。」「おかえりなさいませ!」
【可愛く声援を送ってくれる銀髪の少年】が現れ、協力してくれる。それは、自身からレベルの二乗m半径の範囲を移動できる。
WIZ   :    「フロガステリ嬢の御心のままに。」
【お盆の上】から【男はメイド服、女は執事服になるミートパイ】を放ち、【どうしてこうなったのかという疑問】により対象の動きを一時的に封じる。

イラスト:灰ノ瀬のん

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「……さてっと。いっつも入るとき、緊張するんだよな」
 カメラを回しながら、ゾータは廃墟の門を押し開き、ゆっくりと中へと入っていく。
「外には……誰もいないようです。まあ当たり前なんですが」
 夜の廃墟はかなり不気味だ。しかし、その中に入り、その一室を綺麗にしたうえで、自分のモニュメントを置く。それが楽しくて仕方ないのだ。たまに怪現象とかあって、それもまた人気のひとつになっている。
「じゃあ、中に入りますよ……お邪魔しまーす」
 ぎぎぎと軋んだ音を立てながら、ゾータはいよいよ、廃墟の入り口のドアを開いたのだった。


※マスターより
 現時点、まだ敵と遭遇していません。ですが、出会うのは時間の問題です。
 まもなく遭遇して、大変なことになります。
 その前にゾータと合流するか、ゾータが敵と遭遇する前になんとかするのかは、皆様にお任せします。
 皆様のプレイングで、ゾータの運命を変えてくださいませ!
隣・人(サポート)
『隣人ちゃんは隣人ちゃんですよ隣人ちゃんと呼んでくd』
バーチャルキャラクターの殺人鬼 × 四天王
年齢 20歳 女
外見 158.4cm 赤い瞳 茶色の髪 色白の肌
特徴 囚われていた 実は奴隷だった ハイテンション! いつも笑顔 刺激に敏感
口調 隣人【ジコ担当】(自分の名前+ちゃん、あなた、~さん、ね、よ、なの、かしら?)
恋人には 収容違反(私、アンタ、ね、よ、なの、かしら?)
人型のオブリビオンが相手だと三半規管を狙います
それはもう執拗に狙います
相手が『見せられなく』なるまで

真の姿の際は『殺人』特化
普段とは違い、シリアスな感じでお願い致します



「えっと、今日の隣人ちゃんのお仕事は、スクラップビルダーの子を助ける……ですよね? でもでも、そんな子見当たらな……あ、いた」
 最初に駆けつけたのは、隣・人(🌈・f13161)だ。しかも。
「わわわ、人がいたーー!! ごめんなさい、出ますーっ!!」
 スクラップビルダーのゾータは、突然現れたメイドと執事達にびっくりして、少々パニックになっている。
「出なくてもいいですよ。相手は敵ですからねー」
 そんなの、隣人ちゃんの敵じゃありませんしーと続けながら、さっそく、六六六番外・隣人置暗流活殺自在悪魔的耳いし生過剰(ロクロクロク・バンガイ・デビルマイマイ)を敵へと放った。
「え? 敵って……?」
 楽しそうに隣人は続ける。
「あなたはそこにいてくださいね。後は隣人ちゃんがちょちょいのちょいってしますから」
 隣人は敵の三半規管に働きかけ。
「う、うえええええ……」
「な、なにこれ……うううええええ」
 隣人の力により、敵達は一斉に気持ち悪くなって嘔吐し始めた。
「……な、なにこれ……うう、気持ち悪くなってきた……」
 そんな戦い方を見て、ゾータが気分悪くなっているのに気付いた隣人。
「ああ、すっかり忘れてましたよ。今のうちに向こうに行ってるといいですよ。ここは隣人ちゃんにお任せですよー!」
「お任せします、はい」
 隣人ちゃんに背を押され、ゾータは別の部屋へと避難したのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

編堵・希亜(サポート)
「……なに?」
「そうなんだ。」
「私は、私だよ。」

囚人服のようなものを着て、いつも黒猫のぬいぐるみを抱えた女の子。口数は少なく、人見知りで猜疑心は強いものの、猟兵としての仕事をこなすためなら、それなりに人と付き合っていける。
甘い物が大好きで、食べればすぐに機嫌がよくなる。嫌いなモノは、かつて自分のいたアリスラビリンスの世界と、それを連想させるもの。

戦闘では、自分ではあまり戦わず、自身に宿るオウガの『カイ』を戦わせたり、ぬいぐるみをバロックレギオンとして相手を押しつぶしたりする。

『カイ』は上等なドレスを着たラミアで、少し高飛車な話し方。宿主の身は守り、敵には容赦がない。『さぁ、敵はどこかしら!?』



 しかし、ゾータの受難は続く。
「あ、あれ……? こ、ここにもメイドさん達がいる?」
 そう、メイドや執事はあの部屋だけではなかったのだ。
「さあ、私達と一緒にこの服を着て」
「一緒に地下室へ行きましょう!」
 迫り来る彼らにゾータは。
「そ、それは嫌だーー!!」
 大声を叫んだ、そのときだった。
「ゾータ、見つけた」
 ばりんと、部屋の窓を突き破って、可愛らしい黒猫のぬいぐるみを抱えた編堵・希亜(蛇に囚われた少女・f19313)が現れた。
「こ、今度は囚人!?」
 困惑するゾータの前に立ち、希亜は。
「カイ、お願い」
 自身の二の腕の肉の一部を代償に、自身に憑依するオウガ、ラミアの『カイ』を召喚した。
『ふふ……私を呼び出したからには、楽しませなさいよ!』
「……保証はしないよ」
 不満げな表情で希亜はそう答える。呼び出されたカイは、楽しげに青き炎を放ち、敵へと牽制を仕掛け、狼狽えるところを自身の蛇の身体を使って、巻き付き締め付けていく。
「うぐおおお」
「熱い、熱いわ……」
 敵は次々と倒されていき。
「今のうちに逃げて」
「わ、わかった!」
 カメラを持ったゾータは、ぬいぐるみを持つ希亜に導かれるように、その部屋を後にしたのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

天宮院・雪斗(サポート)
『なせば大抵なんとかなる』
 妖狐の陰陽師×ビーストマスター、8歳の男の子です。
 普段の口調は「子供(ぼく、相手の名前+ちゃん、年上名前+お兄(姉)ちゃん、、おじ(ば)ちゃん等。だね、だよ、だよね、なのかな? )」、怒った時は「子供(ぼく、呼び捨て、だね、だよ、だよね、なのかな? )」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。甘えん坊で、頭撫でられるの好き、お姉ちゃんたちに甘えるのも好き。あとはおまかせ(アドリブ・行動OK)です。おねがいします!



「お兄ちゃん、大丈夫?」
 次の部屋に入った先にいたのは、可愛らしい狐耳を揺らした幼い少年、天宮院・雪斗(妖狐の陰陽師・f00482)だった。
「あ、だ、大丈夫だけど……キミは?」
「ぼく、天宮院雪斗だよ。もしかして、お兄ちゃんは、ゾータお兄ちゃん? ぼく、ゾータお兄ちゃんを助けに来たんだ」
「そ、そうなんだ……さっきから変な人達に絡まれて、驚いて……」
 ……言われてみれば、少々癖のある猟兵ばかりに当たっていたような。
「だいじょうぶ、ぼくが来たからには、お兄ちゃんをしっかり守るね!」
「ありがとう、えっと……雪斗くん、だっけ?」
「うん! お兄ちゃんに名前覚えて貰って、嬉しいよ!」
 雪斗の笑顔にゾータもほんわかと笑顔を見せる。と、そのときだった。
 ばたんと大きな音を立てて、部屋のドアが開き、先ほど出会ったメイドと執事達が入ってきたのだ。
「今度こそ逃がしはしませんよ」
「メイド服を着せたら、きっと可愛いはず……」
 なにやら、鬼気迫った様子。
「ひっ!!」
 怯えるゾータの前に勇敢な雪斗が立ちはだかる。
「ここはぼくに任せて! ……青龍・白虎・朱雀・玄武・勾陳・帝台・文王・三台・玉女!!」
 トリプルこんこんチェンジを発動させ、雪斗は戦闘力が増加する玉藻の前に変身すると。
「ゾータお兄ちゃんは、ぼくが守るんだ!!」
 その力でもって、一気に押し返すように、敵を蹴散らしていく。
「今のうちだよ、お兄ちゃん!」
「あ、ありがとう!!」
 そして、ゾータは雪斗が作ってくれた逃げ道へと駆け出したのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

仇死原・アンナ(サポート)
鉄塊剣『錆色の乙女』,妖刀『アサエモン・サーベル』、戦闘用処刑道具『赤錆びた拷問器具』、『鎖の鞭』等を使います

UCは指定した物をどれでも使用

普段の口調は(私、あなた、呼び捨て、ね、よ、なの、なの?)
戦闘中は(ワタシ、お前、呼び捨て、言い捨て)

処刑人として敵と戦います
同行者がいれば協力
メインは鉄塊剣等大剣で敵を攻撃
鉄塊剣の使用が不向きな相手・場所では刀剣をメインにし敵を攻撃
拷問具や鞭を使い敵の行動を阻害、鉄塊剣や刀剣で敵群を倒す
守護対象がいれば武器受けでかばい、敵をおびき寄せ注意を惹いたりします
キャバリアを操縦したり生身でも戦います



「う、うわあ……誰か、誰か助けてーっ!!」
 思わず助けを呼ぶゾータの前に、ゆらりぼんやりと現れたのは、仇死原・アンナ(炎獄の執行人あるいは焔の魔女・f09978)だ。
「……ゾータか?」
「は、はいっ!! ももも、もしかして……」
「ワタシはお前を助け、向こうにいる敵に刑を執行する者……早く行くが良い」
「あ、あああ、ありがとうございますっ!!」
 迫力あるアンナに尻込みしながらも、ゾータは彼女の横を通り抜け、先へと向かっていった。
「行けませんね、彼は我々が見つけた獲物」
「そうよ、まだメイド服を着せていないわ」
 苛つくメイド達を前にアンナは静かに動く。
「血肉に飢えた赤錆びた獣達よ、存分に喰らうがいい……」
 赤錆びた鉄の爪牙(ラスティ・ネイル・ファング)を発動。無数の敵を追尾する拷問具達がメイド達を襲った。
「ぐあああああ」
「いやああああ」
 次々と彼らはアンナの攻撃を受け、ブルースターの花びらとなって消え去って行く。
「まだ……奥にいるな」
 ここでの戦いを終えても、まだ猟兵達の戦いは終わらない。
 まだ屋敷の奥に潜む敵を倒すまでは。

成功 🔵​🔵​🔴​

雛里・かすみ(サポート)
 バーチャルキャラクターの戦巫女×UDCメカニックの女性です。
 普段の口調は「明るく朗らか(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」
寝起きは「元気ない時もある(私、あなた、~さん、ね、わ、~よ、~の?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

明るく朗らかな性格の為、
男女分け隔てなくフレンドリーに会話を楽しみます。
どんな状況でも、真面目に取り組み
逆境にも屈しない前向きな性格です。

 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



「もしかして、あなたがゾータさん?」
 そう逃げているゾータに声をかけたのは、雛里・かすみ(幻想の案内人・f24096)。
「そ、そうですが……もしかして、あなたは……」
「ゾータさんを助けに来た猟兵よ。他にも仲間が来てるみたいだけど……」
 遠くで戦っている音を聞き取って、かすみはにっこりとゾータに微笑みかける。
「でもよかった。あなたが無事で。狙われているって聞いたから、助けに来たのよ」
「そ、そうだったんですか……」
 ほっと一息つくゾータに、休息の時間はなかった。
「いた、あそこにいます!」
「今度こそ、この服を着せる!」
 敵のメイドや執事達が押し寄せてくる。
「う、うわああ!!」
 仰け反るゾータの前で守るようにかすみが立ちはだかり。
「ゾータさんには指一本触れさせないわ! この地に眠る霊達よ、私に力を貸して!」
 自然界の霊兵(エレメンタル・ゴースト)を発動させ、この地に眠る騎士や魔術師のような霊達が、炎や雷といった力を使って、攻撃を始めた。
「さあ、こっちよ!」
 その間にかすみはゾータを連れて、敵が来る廊下を駆け抜ける。
「こっちに行けば大丈夫。さあ、行って!」
「はいっ!!」
 かすみの声に元気よくゾータは頷くと、逃げ道だと思われる扉へと飛び込んでいった。

成功 🔵​🔵​🔴​

カミンスキー・テレサ(サポート)
 多重人格者の學徒兵×力持ち、14歳の女です
口調は設定を参照して下さい

 普段(テレサ)は軍人口調で、生真面目な性格の優等生
規律を重んじ従順に従い行動しますが、世間知らずで割と天然です
馬鹿なので力と勢いで解決します
自己犠牲心が強く、他人を優先して行動します

別人格のゾフィアは余裕のあるクールな成人男性の人格
テレサよりは融通が利き、大人っぽいです。
ドジな所はあまり変わりません

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



 ゾータが勢いよく開いた、その扉は……。
「う、うわあああ!?」
「お待ちしておりました!」
「さあ、どうぞ奥へ……」
 なんと、あのメイドや執事達がやってきたあの地下室への扉だったのだ。
 目の前には、先ほど逃げたはずのメイド達がいる。
「だ、誰か……助けてっ!!」
 祈るような声が、カミンスキー・テレサ(貫き通す意思・f23215)へと届いた。
「今、行くでありますっ!!」
 扉をぶち破り、そのままゾータと敵の間に入るように滑り込むと。
「うおおおおおおっ!!!」
 清水と神鋼で鍛え上げられた大きな退魔刀でもって、なぎ払う。
「ゾータ様! ここから離れるのであります!」
 腰を抜かしたゾータをぐいっと立ち上がらせ、テレサはそのまま外へと向かって、地下室を出て行く。
「で、でも……また敵が……」
「心配ご無用。自分にはこれがあります」
 オルタナティブ・ダブルを発動させ、もう一人のテレサが追って来る敵の前に立ちはだかった。
「ここは僕が食い止めよう。なに、そっちには誰一人行かせないよ」
「頼んだであります!」
 もう一人のテレサに頼み、二人は屋敷の外へと扉を開いた。

「……え? 外では……ない?」
 出口だと思われたその扉の先は、残念ながら、屋敷の中庭。
「……残念ね、外にはいかせないわ」
 そこに現れたのは、地下室にいるはずの猟書家、マレーネだった。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 ボス戦 『マレーネ・ヴァルハイト』

POW   :    来なさい帝竜達。存分に暴れ狂えるがいい!
召喚したレベル×1体の【スライム】に【相手に適した帝竜の首】を生やす事で、あらゆる環境での飛翔能力と戦闘能力を与える。
SPD   :    温かいのは返り血ぐらい、貴方もそう思うでしょ?
【瞬時に間合いを詰めての腸を抉る一撃】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。
WIZ   :    私は貴方の言葉が聞きたいの。精々囀るがいい
【視認不可能になったスライム】が命中した対象の【体内】から棘を生やし、対象がこれまで話した【自身に向けた負の感情・仲間を守る意思】に応じた追加ダメージを与える。

イラスト:たけ姫

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠白石・明日香です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「困るのよね……せっかくおびき寄せた子を奪われるのは」
 ふうっとため息を零しながら、ゆっくりとゾータと猟兵達の方へと近づいてくる。
「だから、追いかけっこはもう終わり」
 マレーネは自身の側にいるスライム達を呼び寄せ。
「さあ、戦いましょうか。あなたが勝つか、それともあなた方が負けるか」
 そういって、マレーネはくすりと笑みを浮かべた。


※マスターより
 これより、マレーネとの戦いとなります。
 場所は屋敷の中庭。広さは充分ありますので、思い切り戦って大丈夫です。
 ただし、この場にはゾータの存在がいることをお忘れなく。
 皆様のプレイング、お待ちしています!
フィロメーラ・アステール
「見えないスライムとは厄介な!」
それって光が通じないってコトだし?
光の妖精の天敵では!?

でも、星の光の妖精は星の妖精でもあるわけでー?
星の力を使えば問題ないね!
というわけで色々な星のマネをして戦うぞ!

まず【対流圏・乱舞の形】発動!
暴風吹き荒れる嵐の星の気流で敵やスライムの【体勢を崩す】上に【吹き飛ばし】攻撃!
これなら見えなくても関係ない!

ゾータは飛ばないよう【オーラ防御】で守る?
あ、一緒に【空中浮遊】するのも楽しいかな?
特等席で見せてやる的な!

吹き飛ばした敵達には『星装《ふれあ》』から炎の【焼却】【属性攻撃】をドーン!
気流に乗せたプロミネンス的軌道は派手!
動画にも映える【パフォーマンス】だぞ!



「見えないスライムとは厄介な!」
 厄介な攻撃を仕掛けてくるマレーネに、フィロメーラ・アステール(SSR妖精:流れ星フィロ・f07828)は驚きの声をあげる。
「それって光が通じないってコトだし? 光の妖精の天敵では!?」
「ふふふ……それは残念だったわね」
 マレーネは楽しげに嗤うが。
「でも、星の光の妖精は星の妖精でもあるわけでー? 星の力を使えば問題ないね! 大空に描く星の意志で!」
「な、なんですって!?」
 フィロメーラは、対流圏・乱舞ノ形(ブルータルスフィア)を発動させ、暴風吹き荒れる嵐の星の気流で敵やスライムの体勢を崩した上で吹き飛ばしていく。
「きゃああああ!!!」
 マレーネが吹き飛ばされている間に、フィロメーラはふと、ゾータのことを思い出した。決して忘れていたわけではない。たぶん。
「ゾータは飛ばないよう、オーラで守る? あ、一緒に空中浮遊するのも楽しいかな? 特等席で見せてやる的な!」
 残念ながら(?)ゾータにはそんなフィロメーラの呟きが届かなかった。
「え? なんかいった……うわあああ!!」
「ゾータはそこで見ていてね♪」
「こ、こんなところでって……うおおおお!?」
 フィロメーラの言う特等席に飛ばされたゾータも、一応、敵の攻撃範囲から遠ざけられ。
「さてっと、もう一仕事やるかな!」
 吹き飛ばされたマレーネ達に、フィロメーラの纏う星装《ふれあ》から燃えさかる炎をどーんとお見舞い。気流に乗せたプロミネンス的軌道はいつにも増して、派手というか、激しいというか……。
「動画にも映えるパフォーマンスだぞ!」
 ゾータのカメラにどう写ったかわからないが、その自慢げなフィロメーラの声はしっかりと収められたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

鳳凰院・ひりょ
アドリブ歓迎
WIZ

マレーネ、ゾータさんには手出しさせないぞ!
ゾータさんの周囲へ【結界術】で結界を生成、さらに【オーラ防御】も纏わせて防御力をアップ
その中にいればゾータさんへの被害はまずないだろう

その上でゾータさんにはマレーネと俺との間に壁を作ってもらおう
その壁は防御の為のものじゃなくマレーネにこちらの行動を悟らせない為のもの
攻撃を受ければ壁は破壊されてしまうかもしれないが一瞬の隙が欲しい

その隙を突いて携帯した飴を媒体に固有結界・黄昏の間を発動
【高速詠唱】+【多重詠唱】で風と火の疑似精霊を召喚
風の力で自身の周りに風の防御結界を形成、目視不能なスライムの命中阻止
火の力で火球生成し【全力魔法】で放つ



 少々手荒な(?)守りを受けているゾータに、新たな守りがかけられる。
「マレーネ、ゾータさんには手出しさせないぞ!」
 そこに現れたのは、細身の刀身に破魔の文字が刻まれた破魔刀を引き抜く鳳凰院・ひりょ(天然系精霊術使いの腹ぺこ聖者・f27864)だった。
 ゾータの周囲には結界術の守護に、オーラ防御が重ねられてある。これならば、誤って敵の攻撃が当たっても平気だろう。
「ゾータさん、お願いがあるんですが……」
 小声でひりょがゾータに頼むと。
「わ、わかりました! すぐやってみます」
 ゾータはひりょの指示通り、ひりょとマレーネの間に大きな壁を作り出した。
「な、なんなのこれ!」
 壁の向こうでマレーネの狼狽える声が聞こえた。
「今だ」
 ひりょは携帯していた仙桃飴を二つ取り出し、媒体にして、固有結界・黄昏の間(コユウケッカイ・タソガレノマ)を発動。
「場よ、変われ!」
 高速かつ、多重詠唱でもって、風と火の疑似精霊を召喚した。
 とたんに、壁を破壊して出てきたマレーネと目が合う。
「さっさと消えなさい!」
「させるか!」
 風の力で自身の周りに風の防御結界を形成し、目視不能なスライムの命中阻止すると。
「これでも……喰らえ!」
 自分の限界ギリギリの力を込めて、火の力で作った火球をマレーネへと放ったのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

火土金水・明
「穏やかなキマイラフューチャー世界には、無粋な猟書家の存在は必要ありませんよ。」(ゾータさんが狙われたら【かばう】行動をとります。)
【SPD】で攻撃です。
攻撃は、【継続ダメージ】と【鎧無視攻撃】と【貫通攻撃】を付け【フェイント】を絡め【限界突破】した【銀の流れ星】で、『マレーネ・ヴァルハイト』を【2回攻撃】します。相手の攻撃に関しては【残像】【オーラ防御】【見切り】で、ダメージの軽減を試みます。
「(攻撃を回避したら)残念、それは残像です。」「少しでもダメージを与えて次の方に。」
アドリブや他の方との絡み等は、お任せします。



「よくも……よくもやってくれたわね……」
 顔に火傷を負いながらも、マレーネはなおも立ち上がる。
「それもこれも、あんたが大人しく、私の所に来ないからよ!!」
 マレーネの恨みは、ゾータへと向かい。
「ねえ、聞いてるの!?」
 帝竜の首に変わったスライムを放って、攻撃を仕掛けてくる。
「う、うわああ!!」
 最後の防壁が崩れる、そのときだった。
「危ないっ!!」
 誰かがゾータとマレーネの間に入り、盾となってくれた。
 黒衣のウィザード、火土金水・明(夜闇のウィザード・f01561)だ。
「大丈夫ですか?」
 背に敵の攻撃を受けながらも、明はゾータに笑顔を向ける。ゾータに怪我が無いことを確認すると明も笑みを深めつつ。
「穏やかなキマイラフューチャー世界には、無粋な猟書家の存在は必要ありませんよ」
 その明の背には、先ほどの竜に噛みつかれた跡が見えた。
「あ……」
「大丈夫です、これくらいの傷なら」
 そういって、明は。
「流れる星に、魔を断つ力を!」
 銀の流れ星(ギンノナガレボシ)を発動させ、目にも止まらぬ銀の剣の一撃でもって、反撃を開始する。
「少しでも他の方の助けになれば……」
 背の痛みなんて、苦にはならないのだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

隣・人
そうですか。不可視スライム。まずいですねぇ。こう、中身虐められたら意識朦朧としてきます。ブラックアウトですよ――ので。レインボー照らしましょうそうしましょう。ゲロインの皆さん頑張ってくださいね
UC使用、シャークトルネードならぬレインボートルネード。名状し難いアレを撒き散らしながらオブリビオンにも「もらって」もらいましょう
あ。ゾータさんにはかからないよう動いてもらいますね。そりゃ守るべき者を汚すなんて可哀想ですから

混乱に生じて隣人ちゃん突っ込みましょうか。目標はアイツの脳味噌!!! え? 棘がひどく貫いてるですって? まあバーチャルキャラクターに不可能はありません、なんとかなります
撲殺だおらぁ!



 今、隣人ちゃんは多大なるピンチを迎えていた。
 あれ、さっき猟兵の方が優勢だったよね?
「そうですか。不可視スライム……まずいですねぇ。こう、中身虐められたら意識朦朧と……ブラックアウトですよ」
 隣人ちゃん、敵を侮ってたので、不可視スライムに手こずってしまったのだ。
「ふふ、ざまあないわね……」
 逆転できた状況にマレーネもご満悦。しかし、彼女は知らない。

 ――隣人こそ、敵にしてはいけない相手だとは。

「ので。レインボー照らしましょうそうしましょう。ゲロインの皆さん頑張ってくださいね」
「え? レインボー? なんのこと……えっ」
 隣人が六六六番外・隣人致案流殺人発生・虹竜巻大SAN事(ロクロクロクバンガイ・レインボー・トルネード)を発動させた。
「今日の天気は雨のちゲロイン、レインボー塗れにご注意ください!!!」
 現れたのは、ちょっと青白い女性陣。うぷっと口元を抑えて。
「あ。ゾータさんにはかからないようお願いしますね。守るべき者を汚すなんて可哀想ですから」
 そう隣人が声をかけると。
「…………うわあ」
 ゾータは思わず、視線を変えた。隣人が呼んだ女性陣は全て、ゲロイン、つまり、吐く方々なのだ。ちなみに視覚的にヤバいものはレインボーなモザイクが隠してくれている。
「ぎゃあああああ!!」
 それだけでは収まらない。隣人はどこからか取り出した回転椅子を手に、マレーネへと迫る。
「目標はアイツの脳味噌!!! え? 棘がひどく貫いてるですって? まあバーチャルキャラクターに不可能はありません、なんとかなります」
 どすんと椅子を下ろし、いやああと泣き叫ぶマレーネをむんずと掴み、椅子に座らせると。
「撲殺だおらぁ!」
 稀に見せる高速回転でもって、マレーネの脳みそをぐるぐるさせたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

コトト・スターチス
むくろの月を押しかえすためにがんばります!

今日は同じ配信者のゾーダさんとオフコラボということにして『おうたわく』の配信スタート!
「ゾーダさん、そして配信を観ているお兄ちゃんたちも、コメントや手拍子でもりあげてくださいっ!」
ゾーダさんの手をひいて守りながら、このごろUDCアースではやりの動物レースなおうたをぴょんぴょんうたいます!
スライムが見えなくても、ぼくの近くに来たらダメージを与えられて何かの反応があるはず!
敵のうごきを【情報収集】しながら行動パターンを【見切り】、サビを歌いながら一気に近づいて、メイスでがつんとフルスイング!
お空へ【吹き飛ばし】ますっ
「ごせいちょうありがとうございましたっ」



「むくろの月を押しかえすためにがんばります!」
 最後に現れたのは、コトト・スターチス(バーチャルネット辻ヒーラー・f04869)だ。可愛らしい幼女の登場に、マレーネはちょっとホッとした……ようだった。
 先ほどのレインボー攻撃(?)で、水の帝竜を呼び出し、なんとかさっぱりしたが、心のダメージはまだ残っている。頭のクラクラも。
 いや、それだけではない。これまでの攻撃全て、蓄積されているはず。
「今日は同じ配信者のゾーダさんとオフコラボということで、今回の『おうたわく』の配信スタート!」
「あ、嬉しいです。ぜひ!」
 ゾータも思わずカメラを回して。
 コトトの攻撃は、いや、歌が始まる。
「ゾーダさん、そして配信を観ているお兄ちゃんたちも、コメントや手拍子でもりあげてくださいっ!」
 ゾータの手を引きながら、コトトはアップテンポの、聞いた者をぴょんぴょんした気分にさせるポップな歌を歌い出した。確かこれ、最近人気の動物レースな歌だ。
「わくわくレインボー! 勝利の女神も喜んじゃう♪ あにまるみんな、ハナマルだよ~♪」
 ばしんばしんと見えないスライムに攻撃しながらも、ゾータが危ないときはちゃんと回復でもって守っている。攻撃も守りも完璧だ。
 そして、歌はサビへと入った。
「ここで終わらせないわ!!」
 怒りにまかせて迫ってくるマレーネへと。
「ハナマル元気いっぱい! みんな一緒に~声合わせ!」
「は? それ、どこから……」
 コトトもメイス片手に迫りつつ。
「ウイニング、ハローーー!!」
 ばちこーーーんと、見事なフルスイングを豪快に決めた。
 あわれ、マレーネは遠くの空へと吹っ飛んで消えた。
「ごせいちょうありがとうございましたっ」

 こうして、ゾータとコトトの実況は終わりを告げた。
 かなりの収入……じゃなかった、かなりの閲覧数をはじき出し、ある意味バズったのだが、それはまた別の話。
 猟兵達の活躍により、マレーネの企みを阻止できたことを喜ぶとしよう。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年04月25日
宿敵 『マレーネ・ヴァルハイト』 を撃破!


挿絵イラスト