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銀河帝国攻略戦④~潜む者

#スペースシップワールド #戦争 #銀河帝国攻略戦

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 銀河皇帝によって封印されていた遺失技術『ワープドライブ』。『ヘロドトスの戦い』がもたらしたそれは、フォースナイト・ミディアのユーベルコードによってコアマシンに『ワープドライブ』を装着。スペースシップワールド内でのワープを、何より銀河帝国に対抗することを可能にした。
 まさに銀河帝国に対抗する伝説の『解放軍』の再来だと、人々は解放軍に合流すべく戦いの準備を始めている。

 まだワープドライブが装着されていない宇宙船の休憩ルームでは、男が小刻みに体を揺らしていた。
「これから解放軍と合流か……楽しみなような、緊張するような、落ち着かない気分だぜ……」
「なーに、間もなくだろうよ。それよりも、合流した先に可愛い子いるかな?」
 冗談めかして応える男も実は落ち着かないようで、腕を組み替えたり足を組み替えたりと忙しい。
「おいおい、そんな余裕ないだろ? ……ん? お前、どこ行くんだ?」
「あたしもちょっと落ち着かなくてね。船内を軽く散歩してくるわ」
 女はひらり手を振って、居室を後にした。
 そうして口角を上げ、歩みを早める。やがて彼女が足を止めた場所は、コアマシンルームの前であった。
 女がさらに笑みを深めると、彼女の頭部に獣のような耳が現れた。次いで腕も毛並みを宿し、さらには蠍のような尾も伸びてくる。
「『楽しみなような、緊張するような、落ち着かない気分』ね。コアマシンを破壊すればあたしもただじゃすまないけれど、最終的に銀河帝国が勝利できれば問題ないわ」
 舌なめずりをした女は、コアマシンルームの扉に爪を突き立てた。

●グリモアベースにて
「解放軍に合流しようとしてくれている宇宙船のコアマシンが危ないんだよ!」
 両の拳を握りしめ、佐伯・キリカ(陽気な吸血魔法使い・f00963)が熱弁する。
「銀河帝国との戦いの準備は着々と進んでいるんだけど……当然、黙って見ている銀河帝国じゃないんだよね。宇宙船に潜入させていた工作員にテロを強行させようとしているらしいんだよ」
 どうやら、宇宙船の動力機械「コアマシン」を工作員に破壊させ、解放軍の戦力増加を阻止するのが銀河帝国の目的のようだ。
「まずはわたしが君たちをミディアさんの乗る宇宙船に転移するよ。その後、ミディアさんと共に宇宙船でワープして現場に駆けつけることになる。そしたら、すぐにコアマシンルームに向かって欲しいんだ」
 テロを阻止できたら、ミディアとともにコアマシンに『ワープドライブ』を装着。これによりワープできる宇宙船が増え、解放軍の戦力増強に繋がる見込みだ。
「……っと、何はともあれ、まずはコアマシンを守らないとね。敵の撃破、頼んだよ!」
 キリカは意気込み、ミディアが乗る宇宙船に猟兵たちを転移させ始めた。


雨音瑛
 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「銀河帝国攻略戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。

●補足情報
 敵は1体。
 コアマシンを破壊しようとコアマシンルームに押し入ろうとする人造生命体『マンティコア』との戦闘となります。
 彼女がドアを破壊する直前に現場に駆けつけたところから始まりますので、移動についてのプレイングは不要です。
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第1章 ボス戦 『人造生命体『マンティコア』』

POW   :    不可視の牙
【真空刃】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
SPD   :    獣の雄叫び
【凄まじい大音量の咆哮 】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ   :    猛毒の棘
【蠍の尾 】を向けた対象に、【蠍の尾から放たれる針と猛毒】でダメージを与える。命中率が高い。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はフルーネ・フローライトです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

リコリス・シュピーゲル
残念ですが、最後に勝つのは彼らですわ
あなたは先に逝って将軍を出迎える準備をしたらどうかしら?

【死を謳う氷雨】を「2回攻撃」ですわ
「属性攻撃」による冷気で尻尾の稼働部分を凍らせて、毒針を飛ばせる方向を限定して守りを固めつつ、足元も凍らせて確実に当てに行きましょう

飛んできた針は氷の弾丸で「スナイパー」の狙撃力で撃ち落とすか、「オーラ防御」でガードしますの

絡みアドリブ等大歓迎


月凪・ハルマ
―はい、そこまで!(言いながら手裏剣を投げつける)

やれやれ、狡い手を使ってくる。でもそこは通せないな

という訳で、まずはユーベルコードを使用
召喚したゴーレムは全機合体させた後、扉の前に移動させ
その後は徹底して扉を防御させ続ける

俺は自身のSPDを活かした戦い方でいく
とにかく足と手数で勝負だ

敵とはある程度距離を取りつつ手裏剣+【投擲】
隙を見せたら接近して魔導蒸気式旋棍を叩きつけ
再び距離を取るヒット&アウェイ戦法

向こうの攻撃は【見切り】【武器受け】【残像】で回避を試みる
足は止めない、常に動き回る

人型だし【医術】【暗殺】、機械でもあるなら
【メカニック】の知識で弱点でも探れないかな……

※アドリブ・連携歓迎


ヴァーリャ・スネシュコヴァ
まずは扉を破壊しようとしている隙をつき、素早くご挨拶代わりの、氷の力を使った先制攻撃を打ち込むぞ!

そこのお前、持ち場に戻ってくれないと困るな?
戻らないというなら……ここで俺たちと戦ってもらおうか!

【残像】を残すほどに素早く【ダッシュ】をして懐に潜り込んだ後、【2回攻撃】+氷の【属性攻撃】で、手数を増やした攻撃で氷の状態異常を狙う。凍らせて動きを鈍らせることが目的だな!
動きが鈍ってきたと判断できたら、【ジャンプ】で高く飛び上がり、スピンの応用で敵の頭に『亡き花嫁の嘆き』を当ててやろう!

猟兵が味方についている限り、船は絶対に沈まない。骸の海に還ったときに覚えておくといいぞ!

(アドリブ、絡み大歓迎)



「――はい、そこまで!」
 手裏剣が、人造生命体『マンティコア』の目の前を過ぎてゆく。
 月凪・ハルマをはじめとした猟兵の到着に、マンティコアは舌打ちをした。
「そこのお前、持ち場に戻ってくれないと困るな? 戻らないというなら……ここで俺たちと戦ってもらおうか!」
 言うが早いか、ヴァーリャ・スネシュコヴァヴァーリャはマンティコアの懐に潜り込んだ。
 身を翻そうとしたマンティコアの動きは、わずかにヴァーリャより劣っている。その結果が、マンティコアの腕に纏わり付く氷だ。
「……邪魔しないでくれるかしら?」
「って言われて退くと思ってるのか? いくら狡い手を使おうと、そこは通せないな。さあ皆、出番だ!」
 ハルマが呼びかけると、20体もの魔導機械式ゴーレムが出現した。その全てを合体させ、扉の警護に当たらせる。
「まあ、お楽しみは後にとっておいたほうが良いものね」
 マンティコアは舌なめずりをし、ハルマへと蠍の尾を向けた。
「針と猛毒の攻撃か……でもな、」
 帽子のつばをくいと上げ、ハルマは床を蹴った。
「見えてるんだよ、その攻撃はな!」
 見切り、手裏剣で針を受ける。衝撃を受け流した後は残像を残し、マンティコアと距離を取った。
 ハルマがそのまま手裏剣を投擲すれば、リコリス・シュピーゲルの詠唱が穏やかに満ちる。
「此れが奪うは生の温もり。降り注げ、悲しみの雨よ」
 出現した魔法の弾丸の数は、100以上。そのどれもが、凍気を放っている。
「はっ、その程度……!」
 強がるマンティコアの顔には、実際のところ焦りが浮かんでいた。手裏剣と弾丸全てを回避するには、余りにも無謀だ。
 ならば攻め手受けるダメージを軽減しようと、顔の前で腕を交差させて耐えている。
 加えて、露出の高い格好も裏目に出ていたようだ。肩、腕、足、肌が露わになったところに無数の傷が刻まれてゆく。
 ようやく攻撃が止んだところで、マンティコアは蠍の尾をリコリスへと向けた。
「どこを狙っているんですの?」
「――え?」
 首を傾げるリコリスに、マンティコアは振り返って自身の尾を見遣った。死を謳う氷雨により、蠍の尾の可動範囲が狭まっていたのだ。マンティコアは手で尾を制御し、無理矢理毒針を放った。
 だが、遅れた挙動から放たれる攻撃など、どうとでもできるというものだ。
 無理矢理放たれた毒針は、リコリスのオーラ防御によって弾かれた。
「今ですわ、ハルマさん」
「ありがとう、リコリスさん!」
 ハルマは一気に接近して、魔導蒸気式旋棍を叩き込んだ。当てた直後、立ち止まる時間すら惜しい。ハルマはすぐにマンティコアから離れ、彼女の様子を観察する。
「おいおい、動きが鈍ってきたんじゃないか?」
「それじゃ、俺の出番だな!」
 ヴァーリャは可能な限り高く跳び、マンティコアを紫の瞳で見据えた。
 マンティコアはヴァーリャの攻撃に備えようとする。しかしハルマとリコリスにも注意を払わなければならないこの状況で、全方位を警戒するのは流石に無理というもの。マンティコアがヴァーリャから視線を外したその時、ヴァーリャは狙いを定めた。
「よそ見してたら、足元を掬われるぞ?」
 着地地点は、マンティコアの頭上。靴裏に精製された氷のブレードがダイアモンドダストのような冷気を放ち、急速にマンティコアの体力を下げゆく。
「ちっ……! なら、これはどうかしら!」
 鈍る体を一度だけ見て、マンティコアは真空の刃を放った。
 猟兵たちは目配せし、それぞれの行動を取る。
 難なく回避するハルマ、第六感を働かせて見極めるヴァーリャ、オーラ防御で受け止めるリコリス。
「猟兵が味方についている限り、船は絶対に沈まない。骸の海に還ったときに覚えておくといいぞ!」
 ヴァーリャの言葉に、そのとおり、とリコリスは髪を払ってうなずいた。
「残念ですが、最後に勝つのは彼らですわ。あなたは先に逝って将軍を出迎える準備をしたらどうかしら?」
「……それはできない相談ね」
 腕から流れる血を舐め、マンティコアは笑みを深めた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

ヒビキ・イーンヴァル
宇宙船のコアを破壊しようなんて、ふてぇ野郎だ
……いや、女か?
まあいい、その企みは阻止させて貰おう

対象を確認次第、撃破
『蒼き焔よ躍れ、嵐の如く』で攻撃
『先制攻撃』からの『全力魔法』で有無を言わさず
炎は個別に色々な角度から攻める
これで隙ができれば、次の攻撃に繋げられるな

敵からの攻撃は『見切り』で回避
痛そうだからあまり当たりたくねぇな
避け切れなかったら、剣を使って受け流す

しっかし、宇宙船の中なんて初めてだ
聞いたことはあれど、こんな機会でもなければ乗らないし
ちょっとくらい見学して行っても……駄目ですね、わかってる


ジロー・フォルスター
じゃ、微力を尽くすとするか
この世界が猟兵が取り返す、最初の世界になるよう【祈って】な

・戦法
猛毒の棘は【見切り】や【武器受け】で避けたいが、無理そうなら【毒耐性・激痛耐性】を頼みに堪えるぜ
誰かが狙われてんなら【かばう】のもアリだな

棘を発射する攻撃動作で向けられた蠍の尾に『思念の鎖』を絡めてUCを封じる
【ロープワーク】で尾と鎖を鞭のように操り、マンティコアを【地形の利用】で壁に叩きつけるぜ

敵が衝撃に動きが止まっている内に【カウンター】
【医術】で敵の関節構造的に弱い所を狙って、【鎧砕き】で尾を切断
これ以上棘を撃てないようにする

「悪いな。こいつは大事なもんだからよ」

後は聖痕で味方を癒して支援するかね


テラ・ウィンディア
おいおい
此処は船の生命線だ
そんなところで遊んでたらとっても危ないぞ?

おれの故郷でも船底で穴が空いて大参事なんて事もざらにあるしな

軽口を叩きながらも戦闘知識で敵の動きと立ち方を分析

まぁ…覚悟を以て挑む戦士の歩みを止めさせるわけにはいかないからな?

そして空中戦で飛び回りながらの猛攻
属性攻撃で炎を剣と槍と脚に宿して
攻撃に関しては見切り、戦闘知識、第六感を駆使して回避を試みる

槍で串刺し
そして上空から見下ろして
メテオブラストで粉砕する

つくづく思うんだがお前は何でそうも命を懸けて…違うな
命を捨ててまでこんな真似をするんだ
お前だって無事ではすまないだろうに
帝国って皆そうなのか?
そうまでして護るもんなのか?



「宇宙船のコアを破壊しようなんて、ふてぇ野郎だ」
 いや、女か?と首を傾げつつ、ヒビキ・イーンヴァルはマンティコアを見定めた。
 先制攻撃は有無を言わさず、それも全力で。
「其は荒れ狂う蒼き焔、我が意により燃え尽くせ」
 およそ20もの炎が、ヒビキの周囲から放たれる。ひとつひとつが意思を持っているかのような炎はどれもが恒星の如き蒼色で、マンティコアの正面、側面、背面、頭上――彼女の周囲、ありとあらゆる箇所から攻め、燃え上がらせる。
 燃えさかる炎をかき消そうとするマンティコアを横目に、ヒビキはぐるりと初めての宇宙船、その船内を見渡す。
 宇宙船の存在を聞いたことはあった。だが、こんな機会でもなければ乗るようなことはない。
(「ちょっとくらい見学して行っても……」)
 なんて考えがヒビキの頭をよぎるが、マンティコアが尾を向けたのを見てすぐに肩をすくめる。
「……駄目ですね、わかってる」
「何を、ぶつぶつと――!」
 マンティコアの尾から射出された毒針の動きは想定以上に単純で、ヒビキは最低限の動きで回避した。
「うわ、滅茶苦茶針先が尖ってるじゃないか、当たったら痛そうだな……」
 余裕を見せるのは、念のためにと剣を手にしているからか。通路の向こうへと消えて行った毒針をちらりと見遣り、次いでマンティコアを見た。
 彼女の撃破がそう遠くないことは、無数の火傷が示している。

 『微力』を尽くすべく、ジロー・フォルスターは銀の鎖を解き放った。
「この世界が猟兵が取り返す、最初の世界になるよう【祈って】な」
 うねりながら伸びる鎖が、マンティコアの尾に絡みつく。
「拘束しろ」
 銀鎖ごしに感じた手応えだけを頼りに、ジローはマンティコアをたぐり寄せた。
「な、何を……!」
 さてね、とだけ応えてジローは鎖を握る手に力を込めた。抵抗するマンティコアの動きは微弱なもので、いっそ抵抗とは呼べない可愛らしいものだ。
 一方で、ジローのロープワークは力強く、手慣れたもの。鎖は鞭のようにしなり、マンティコアはただただ空中で翻弄される。
 やがて宙に浮いたマンティコアが叩きつけられた先は、壁。
 打撃を受け、解けた鎖から落ちるマンティコアに、ジローはすかさず駆け寄った。
 マンティコアがうつ伏せか状態ら起き上がろうとするより早く、尾と体の接合部に一撃を加える。すると、きれいにマンティコアの尾が外れた。
「医術はそれなりに会得していてね。とはいえ麻酔なしだ、痛みはご愛敬」
 ジローの声に、マンティコアは応えない。当然だ。
「――――!」
 響き渡る、マンティコアの悲鳴。体の一部である尾を切断されたのだ、その痛みに耐えられるわけがない。
「悪いな。こいつは大事なもんだからよ」
 顎でコアマシンルームの扉を示し、ジローは小さく笑った。

 テラ・ウィンディアの故郷では、船底で穴が空いて大参事……なんてことはざらだ。
「此処は船の生命線だ。そんなところで遊んでたらとっても危ないぞ?」
 軽口を叩きながら、テラは呻くマンティコアの正面に躍り出、空中へと誘う。
「まぁ……覚悟を以て挑む戦士の歩みを止めさせるわけにはいかないからな?」
「いいわ。こうなったら、どこまでも付き合ってやろうじゃない!」
 壁を蹴り、時には剣と槍と脚へ炎を宿してマンティコアを蹴る。マンティコアが壁に激突したところで槍をくるりと持ち替え、突き刺す。槍の先に重しがついただけと、テラは槍を引き寄せてマンティコアごと床へと突き刺した。
「星よ…世界よ…流星の力を我が身に宿せ…!今こそ我が身、一筋の流星とならん…メテオ・ブラスト…受けろぉ!!!」
 テラの足に、超重力が集ってゆく。それはまるで、宇宙の遠くから飛来した隕石。
 マンティコアを含む床の一帯は、まさに隕石が落ちた場所であるかのようにひしゃげた。
 もはや、マンティコアに戦う力は残っていない。
「つくづく思うんだがお前は何でそうも命を懸けて……違うな。命を捨ててまでこんな真似をするんだ。お前だって無事ではすまないだろうに……帝国って皆そうなのか?」
 そうまでして、護るもんなのか?
 重ねられた質問に、マンティコアは口元から血を流しながら微笑むだけだった。

 銀河帝国の工作員、マンティコアは猟兵たちによって撃破された。
 だが、仕事を終えるまであと少し。
 猟兵たちは急ぎコアマシンルームのドアを開け、ミディアとともにコアマシンに『ワープドライブ』を装着した。猟兵たちの顔に、ひとまずの安堵の表情が浮かぶ。
 この宇宙船が、ワープ可能となったことに。
 そして、銀河帝国に対抗する勢力がまたひとつ解放軍へと加わったことに。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年02月05日


挿絵イラスト