PAYDEVI(作者 唐揚げ
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#デビルキングワールド 


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#デビルキングワールド


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「銀行強盗をな、してほしいのだ」
 グリモア猟兵ムルヘルベル・アーキロギアの言葉に、猟兵たちの白い眼差しが集まる。
「いや、待て、違う。別にワガハイが本物のアウトローになったとかではなく、だな。
 というか一部の者は察しているであろうが、デビルキングワールドの話なのだ」
 デビルキングワールド。
 それはつい先ごろ発見された、新たな世界。
 猟兵と同レベルの強さを持つ「悪魔」たちが住まう、ザ・魔界って感じの世界だ。
 この「悪魔」たちがなんとも奇妙で……というのも、彼らはめちゃくちゃいい人。
 けど悪いことをしないと絶滅しちゃうので、頑張って悪いことをしているのである。
 いい子だから、悪いことを奨励する「デビルキング法」も全力で遵守する。
 なのでこの世界では、悪いことがいいことという、頭のおかしい世界だった。

 で、ムルヘルベルの話曰く。
「デビルキングワールドでは、銀行という機関の役割がまったく違っていてな。
 この世界での預金とは、暴力を伴う行為で無理やり金を巻き上げることを指すのだ。
 当然、引き出しも出来ん。そもそも勝手にギャンブルに使われてしまうのである。
 で、その銀行を襲う強盗も悪者だということで、どちらもあこがれの職業なのだ」
 言ってて頭が痛くなってきたのか、ムルヘルベルは眉間を揉む。そして嘆息。
「問題は、この銀行の支店長が実はオブリビオンだ、というところでな。
 このまま放っておくと、集めたD(デビル)でカタストロフを起こされてしまう。
 そこでオヌシらは銀行強盗となり、銀行を襲撃してDを奪い取ってほしいのである。
 ……当然銀行員が立ちはだかるが、まあ殺さない程度であれば痛めつけて構わん」
 むしろそれが「なんてワルだ、すげー!」と喜ばれるのだから恐ろしい世界だ。
「ちなみにこの銀行がある街は、例のギャンブル……「デビル株」とやらの名所でな。
 そもそも株がギャンブルってわけがわからんのであるが、まあとにかく……。
 まずは街で時間を過ごしながら、どのように銀行を襲うか計画を立ててほしい」
 特定の人物でなければ実行出来ないものよりも、汎用性の高い計画のほうが、
 実際に行動に移る時に役立つはずだ……と、ムルヘルベルは語る。
 まあ別に、決まった相手と「こうやって強盗しようぜ!」とワイワイしてもいい。
 だってほら、ねえ? もうわかってると思うけどネタシナリオですもの!
「計画を立て、銀行員を蹴散らし、支店長のオブリビオンは確実に仕留めてくれ。
 集めたDは……うーんまあ散財なり貯蓄なり自由にしてよいのではないか?」
 めちゃくちゃ適当であった。ムルヘルベルは、ぱたんと本を閉じる。
「金は天下の回りもの、というが……ほとほとこの世界、狂っておるなあ」
 しみじみとした言葉が、転移の合図となった。


唐揚げ
 お漬物です。一体どんなギャンブルなんでしょうね、デビル株。
 他にもトランプを使ったやつとか、ウマが競争するやつもあります。
 いま流行ってますからね、ウマ。そんな感じのネタシナリオです。

 あ、プレイング締め切りはだいたい【03/14(日)17:59前後】です。
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第1章 日常 『デビル株でぼろ儲け!?』

POW一攫千金狙い。限界までレバレッジをかけて、勘を頼りにした一点勝負
SPD情報屋から買った特別な情報を信じて、無名の株を大量買い
WIZデビル株で大成功したという悪魔の発行した書籍を読んで挑戦
👑5 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 ここはデビルキングワールドでもギャンブルで有名な街、ヴォール街。
 ウォール街ではない、ヴォール街である。株やってるけど。
 そしてこの街ではデビル株以外にも、様々な賭け事が流行っているのだ!
「デビぴょい! デビぴょい!」
 あ! あそこでライブをしているのは今人気のギャンブル「デビ娘」の出場悪魔たち!
 あっちには軒を連ねるカジノ!
 もちろんデビ物取引市場も大賑わいだ! 殴り合いの喧嘩も起きている!

 ……この世界、大丈夫なんだろうか? 色んな意味で。
朱酉・逢真
心情)わりィことしにきましたァ。銀行強盗かァ。やっぱこォいうのンは計画が大事よな。しィっかり計画立てて、念入りに準備してサ。情報は大事だよ。
行動)つゥわけだ、情報盗むために放火しよう。この世界は住民が強くってありがてェやな。無茶しても減らねェしな。タル坊ザイ坊、街に仔をしげらしとくれ。ただし密集はさせンようにだ。たっぷり毒をまいたら着火。街のいろンなとこで爆発が起きりゃ、銀行の中も注意散漫だろ。眷属どもにマップだ書類だ盗ませよう。俺と眷属は結界で(*火から)守って…猟兵・悪魔らァは守らンでもよかろ。


●情報収集と放火の因果関係って何?
「よし、放火しよう」
 やってくるなり、とんでもなく物騒な第一声を放った朱酉・逢真。
 何? 神様は時々放火したくなるとか、なんかそういう癖(へき)があるの???
 どこぞのギリシャ神話の主神がすぐ手を出すのと同じアレなのかな?
「情報盗むためにゃ火ィつけるのがセオリーだからなァ、ひひ」
 どうやらかみさま的に考えがあった上でのことらしかった。
 ……ん? 放火して情報を盗むってなんだ? 火事場泥棒的な???
 まあたしかに、火事は一大事だ。刑法でもかなりの重罪である。
 あちこちに火をつければ、銀行の中も手薄になる……間違ってはいない。
 ついでに言うと、この世界の悪魔なら、火着けてもまあなんとかなる。
 別に逢真がファイアスターターというわけではない。ほんとだってば!
「つゥわけだ、タル坊ザイ坊、仔をよこしとくれ」
 拝火教に名を残す悪神も、逢真にかかればぼうやである。
 ……あっ拝火教ってそういうこと!? いやそんなわけねえよ!

 ともあれ逢真が声をかけると、どこからともなくおぞましい植物が蔓延る。
 それは欲にまみれた悪の街をあっという間に覆い、毒素を染み出させる。
「ん? なんだこの変な植物、こんなとこに植林したっけ?」
「つまり誰かが勝手に植えたってことじゃん、ワルすぎる! かっけー!」
 そして、悪魔たちは大して気にしていなかった。そういうとこだぞ。
「ところでこの重油っぽいどろどろした液体は何グワーッ!?」
「ウワーッいきなり燃え出したグワーッ!?」
 そしてBOW!! 毒液が燃え上がり、迂闊に触れた悪魔も火だるまだ!
 まるで格闘ゲームで手足が伸びるインド人の必殺技を喰らったファイターめいて、燃えながら転げ回る! 転げ回るので火の手がどんどん広がる!
「ウワーッ放火だー!」
「やべえワルすぎるグワーッ!?」
「おい待て燃えながらこっち来るなグワーッ!?」
 炎はどんどん燃え広がる。まるで山火事だよ!
「やっぱ、この世界の悪魔らァ守らねェでもよさそうだな。便利なこった」
 結界の中から悠々高みの見物をする逢真。わあ、こいつが一番悪魔っぽい!!
成功 🔵🔵🔴

廻屋・たろ
銀行強盗すればワルでカッコいいのか、すごいね

俺あれやりたいな、立て篭もって人質にバリケード作らせて
外にいる警察に言うこと聞かないと10分毎に人質を始末していくぞーって言うやつ
そうと決まれば大勢を黙らせる方法と言うことを聞かせる方法を考えておかないとね

まあそれは追々考えておけばいいや、今は目の前のカジノで遊びたい
勝ったらデビル蕪が貰えるって聞いたよ。いっぱい貰えたら漬物にして食べよう
難しいのはわからないからルーレットとババ抜きに挑戦するよ

(しかし全くの無計画なのですぐ一文無しに)

……

……蕪なんてどこにもないじゃん!嘘つき!(徐にディーラー悪魔さんに掴みかかり)蕪だせ!蕪出せおらっ!(揺さぶる)


●うんとこしょ、どっこいしょ、それでもカブは抜けません(存在しないから)
 ジャラジャラジャラジャラ……カコーン!
「赤の16です。当てたお客様は……いらっしゃらないようですね。では没収です」
「あっ……」
 廻屋・たろの賭けたチップが、無情にもディーラーに没収される。
 ここは名だたるカジノのひとつ……ルーレットコーナーだ。
 たろは銀行強盗の計画立案もそこそこに、さっそくカジノに遊びに来たのだが、
 ご覧の通り完全にボウズであった。ディーラーはにこりと微笑む。
「どういたしますかお客様、ここで切り上げるのも手かと思われますが」
「いいややるね。続行だね」
 そして、たろはあんまりギャンブルがうまくなかった!
 なんせ「ギャンブルと言えばトランプだよね、ところでババ抜きの席はどこ?」みたいなことを言い出すレベルなわけで、完全なカモである。
 イカサマだって上等、むしろイカサマをする奴が讃えられるこのデビルキングワールドの、しかも名門たるカジノで勝てるわけもなかったのだ!

 ……そう、イカサマ。
 実はこのルーレット、当然のようにイカサマが仕掛けられている。
 というのもディーラーが、ユーベルコードでルーレットの玉を制御しているのだ。
 冷静に考えればこの世界に来た時点でその可能性を考慮すべきなのだが、
 議会の話し合いにじゃんけんを持ち出すような16歳に勝負事は荷が重かった。
「これで勝てばデビル蕪がもらえる……そしたら漬物にして食べるんだ……」
 難しいのはよくわからないし、そもそもなんか勘違いしている。
 たろは自腹で換金したチップを、ありったけ一点賭けした。勝負の時だ!
「俺が賭けるのは黒の13。13って不吉だしワルいから絶対来るでしょ」
「赤の49でございます」
「なんで…………!?」
 マジで愕然としていた。ダウナーな表情がちょっと崩れるぐらいの驚きである。
 ああっ、たろの賭けたチップが持っていかれる……!
「お、俺の蕪が……」
「お客様、申し上げておきますと、ここで得られるのは株であり野菜の蕪では」
「え、違うの? …………」
 しばし沈黙が流れる。
「俺を騙してたんだね」
「えっ」
「デビル蕪が欲しかったのに! 嘘つき!!」
「えっいやイカサマとかの話じゃなくそっち!?」
「蕪出せ! 蕪出せおらっ!!」
「グエーッ!!」
 暴れだすたろ! 駆けつけるSP! グーパンで吹っ飛ぶSP!
「グワーッ!!」
「蕪を出せオラーッ!!」
 無表情で暴れまわるたろ。あーもうめちゃくちゃだよ!
「蕪を出さないとこのディーラーを始末するぞ。その次はSPだ!」
「「「アイエエエワルすぎる! カッコいい!!」」」
 そして、さりげなく銀行強盗の予習(???)にもなった。よかったね!
成功 🔵🔵🔴

スピカ・ネビュラスター
銀行強盗って、一回やってみたかったんだよね

えっと……まずは派手に壁をぶっ壊して突撃かな
やっぱり折角だから、盛大にいきたいよね
それから……人質をとって、金を出せ! ってやるのが良いかな?

銀行の内部構造とか、金庫の場所とかも把握しておきたいね
ヴォール街なら、情報屋とかその辺に歩いてないかな?

ねえねえ、ちょっと教えて欲しいことがあるんだけど
代金代わりに……絶対上がるデビル株の銘柄を教えてあげるよ

……まあ、デビル株のことなんてよく知らないし
絶対上がるなんて、真っ赤な嘘なんだけどね
これで全財産つぎ込んで破産してくれるかな?
ふふふっ。ワルいことするのは気持ちが良いね♪

●デビルキングワールド出身です


●デビル株で有り金全部溶かした人の顔が見た~い!
 ヴォール街……ここは、デビルキングワールド有数のギャンブルの都。
 名前は金融街っぽいのに、やることは融かすんじゃなく溶かすほうの遊びだ。
 それが、このデビルキングワールドなのである。
「銀行の内部構造を調べるなら、やはり情報屋を当たるのがよさそうだね……」
 そしてこのデビルキングワールド出身のスピカ・ネビュラスターは、
 ヴォール街の特性と、何処にどんな悪魔が居るのかをよく心得ていた。
 なにせ彼女は、ラスボスである。しかし、その見た目は実に可憐な少女だ。
 ラスボスは、心が優しいほど怪物じみた恐ろしい概念を持つもの。
 おっと? ということは、この見目麗しい少女、実は超やべぇのでは?
 いくら依頼だからって、こういう街に入れちゃいけねえのを入れちゃったのでは?
 でも大丈夫、だって悪魔は強いから、そう簡単には死にゃあしないのだ!!
 ……これで箔を押せる世界って、ほんとどうなんでしょうね。

 とまあ、それはさておき。
「ねえねえ、そこのキミ。ひょっとしなくても情報屋でしょ?」
「へへっ、お目が高いねお嬢ちゃん! この俺をひと目で見抜くとはね」
 一見すると、ギャンブルですってんてんになったおっさん悪魔がニヤリと笑う。
 ホームレスじみた襤褸は、世を忍ぶ仮の姿。
 実は彼は、このヴォール街の裏事情に通じた、凄腕の情報屋なのだ。
「まあこれでも、いろんな修羅場をくぐり抜けてるもの。もちろんわかるよ」
「へえ、それでそのベテランのお嬢ちゃんが、一体俺になんの用だい?」
「この街で一番大きな銀行の、内部構造や金庫の場所なんかを教えてほしいんだ。
 あとは、警備の見回りの巡回経路だとか、交代時間とかも教えてくれる?」
「なんだって? あんたまさか、あの銀行を……!」
「そう、襲うんだ!」
「!!」
 ニヤリと笑うスピカの邪悪な表情に、情報屋は震え上がった。
「な、なんてワルいお嬢ちゃんだ! カッコよすぎるぜ!」
「ふふっ、それほどでもないよ!」
「しかし、俺なんかにそれを教えちまってよかったのかい? 俺は情報屋だぜ?」 たしかに、情報屋は情報を売るもの。つまり、今のスピカの台詞は失言と言える。
 銀行側に強盗の計画をチクれば、情報屋は間違いなく得をするからだ。
 しかしスピカは、そんな情報屋の言葉にふふんと髪をかきあげた。
「心配ないよ。だって、ボクの代金には、口止め料も含まれてるからね」
「ほう……一体どれだけのD(デビル)を支払ってくれんだい?」
「いいや、ボクが支払うのは……情報だよ。それも、デビル株のね」
 い、インサイダー取引だ! けっこうガチめの犯罪だ!
 しかしこの世界では、むしろそれが奨励されている! 株取引の概念への挑戦!
「これから売れるデビル株の銘柄を教えてあげるよ。それと交換でどう?」
「いいねぇ! 乗った!」
 と、情報屋はノリノリで食いついた。しかし、スピカは心の中でほくそ笑む。
(まあボク、デビル株のことなんてよく知らないんだけどね!)
 なんということだ。スピカは、真っ赤な嘘を教えるつもりなのだ。
 むしろ、それで情報屋が破産したら面白えなぐらいのことを考えている!
 これがデビルキングワールドガチ勢の恐ろしさなのか! わ、ワルすぎるぜ!!
成功 🔵🔵🔴

月凪・ハルマ
(この世界のノリに耐えようと必死なツッコミ気質)
(【狂気耐性】必要なんじゃね?などとも思ったり

……これも仕事。これも仕事(自己暗示)

まぁ、とはいえ流石に時間を置けば頭も冷える
ひとまずこの世界に馴染むためにギャンブルするか

――お、スロットマシン発見。コレ別に年齢制限ないよな?
仮にあっても無視するのがデビキン流なんだろうけど

普通にプレイ……するように見せかけ【闇に紛れる】形で
超小型のハッキングツールを【目立たない】様に召喚
【早業】でマシンに組み込み、後は超多目的スマートフォンで
出目を操作しまくり

儲けは周囲の悪魔に配ったりして、周辺にある銀行の場所や
警備状況などを調べ(【情報収集】して)回ろっか


●これがデビルキングワールドなんだよなあ……
「おい見ろよ! 俺の買った銘柄、急反発したぜ!」
「こっちの銘柄なんて超高騰さ、なにせライバル企業に殴り込みかけてきたからな!」
「お前たち、まだまだ甘いな。オレなんて株式市場を襲撃してきたばかりだぜ?」
「「ワル~い!!」」
(いやおかしいだろ! 株取引ナメてんのかよっ!!)
 道行く悪魔たちの会話に、思わず心のなかでツッコミを入れる月凪・ハルマ。
 天性のツッコミ気質なハルマにとって、この世界は色んな意味でストレスフルだ。
「いや、落ち着け俺、こんなところで厄介事は起こしてられないぞ……。
 このあとの銀行強盗が楽になるように、きちんと情報を集めて……あつ、め……。
 って、そもそも銀行強盗をする仕事ってなんだよ!? ……ハッ!」
 思わずセルフツッコミを入れたところで我に返り、こほんと咳払いした。
(これも仕事、これも仕事……! 狂気耐性を強く持って耐えるんだ……!)
 おかしい。この世界はUDCアースのような邪神が居るわけじゃないのに!!

 さて、そんなハルマがやってきたのは、ヴォール街にあるカジノのひとつ。
 一見すると、どのスロットマシンを選ぶか物色しているように思えるが……?
「……よし、これでハッキングツール取り付け完了だ」
 なんとハルマは、密かにマシンにイカサマを仕込んでいたのである。
 そして彼がレバーを動かすと、一回目からスリーセブン! ジャックポット!
「「「うおー、すげー!!」」」
「あ、これあんたたちにあげるよ」
「「「マジで!?」」」
 強運(イカサマである)に驚く悪魔たちは、あっけらかんとしたハルマの申し出に二度ビックリした。
「いいっていいって。その代わりにさ、教えてほしいことがあるんだ」
「なんでも答えちゃうぜ!」
「このヴォール街で一番大きな銀行の、警備状況とか知ってたら教えてほしいんだ」
「あ、俺実はあそこで警備やってるぜ! シフト表見る!?」
「(いや、そんなあっさり渡していいものじゃないだろ!!)お、おう! ありがとうな!」
 ギリギリまでせりあがってくるツッコミを我慢しつつ、情報収集するハルマ。
 その後ろでは、スロットマシンが狂ったようにチップを排出し続けていた……。
成功 🔵🔵🔴

モーラン・ヴァッカ
金!金!金!研究者として何ら恥ずかしくないのである!
ハイそういうわけで今回はデビキンの株でボロ儲けして研究費のタシにしてやろうって魂胆である
小生のような狂気の大天才科学者が確率勝負で負けるところなんぞ想像すらできんのである!これは勝ったも同然であるなワハハ!
ニューチューブで生放送をご覧の貴様らはそこで指をチュパチュパしながら見ているがいいであーる!

確率を計算し!期待値を算出!しかしここで安牌を打つのは三流天才!
ここであえて確率を無視して一番儲かりそうな株に一点全ツッパ!研究費をシューッ!超エキサイティンッ!
これこそ一流の天才、一流のエンターテイナーであーる!
ワハハハハあっれなんか株価が暴落!?


●金! マネー! TAX!
「ハローブンブンニューチューブ!! 狂気の天才科学者モーラン・ヴァッカである!!」
 なにやら撮影ドローンを前に、なぜかグラサンをかけて挨拶するモーラン。
 世界を隔てた通信がリアルタイムで届いているのかははなはだ疑問であるが、
 多分動画編集とかしてアップロードしてるだろうから問題ないと思う。
「ハイそういうわけで、今回はこのデビルキングワールドにやってきたのである!
 なんとこのヴォール街は、デビル株なるギャンブルのメッカだというのだ。
 金! 金!! 金!!! 研究者としてなんら恥ずかしくないのである!!」
 たしかに、研究はなにかとお金がかかるもの。
 まあ、モーランの研究が世のため人のためになるかはさておいて。
「そしてギャンブルとは、つまるところ確率を競うシンプルな勝負である。
 小生は狂気の大! 天! 才! 科学者であるからして、確率勝負に負けるところなんて想像すら出来んのである! これは勝ったも同然であるなワハハ!」
 そして自分から丁寧にフラグを立てていく。ど、動画配信者の鑑だ!
「ここはいっちょボロ儲けして、研究費のダシにしてやるのである!
 動画をご覧の貴様らはそこで指をチュパチュパしながら見ているがいいのであーる!」
 なお、モーランはデビル株も普通の株取引のこともなんらわかっていない。
 経済学は確率なんかではないのである。オイオイオイあいつ死んだわ。

 で、モーランは早速、有り金を全ツッパしてデビル株を買い漁った。
「小生の計算によれば、この銘柄が急上昇するのであーる……おおっ!?
 さあ見るがよい貴様ら! 株価が!! ぐんぐん! 上がってくのであーる!
 はいここで一気に売り抜け! ウヒョータネ銭が一気に二倍になったのである!」
 しかしビギナーズラックというべきか、はたまた本当に計算の成果か。
 銘柄はまたたく間に二倍の資金に早変わり。これは素晴らしい結果だ。
 普通ならここでストップする。だがモーランは狂気の天才科学者!
「そしてこの膨れ上がったタネ銭を一点全ツッパでドーン!!」
 超! エキサイティン!! 自腹なのに躊躇しない思い切りの良さはまさしくストリーマーの鑑!
「これこそ一流の天才、一流のエンターティナー……さすが小生!
 まあここで超高騰して小生の研究費が大盛り上がりあれー暴落してるー!?」
 そして案の定、デビル株で金全部溶かした人の顔になるモーランであった。
成功 🔵🔵🔴

スキアファール・イリャルギ
【モノクロフレンズ】

えぇほんと……ヤバイヤバイマジヤバーイですねトーさん
腹が減っては戦はできぬと言いますしね、食べましょう
大食いチャレンジって成功したら大体タダにしてくれますよね
片っ端から制覇するなんてワルっぽいですよね
よーし、やってやりましょうトーさん(ぐっ)
(※この影人間、痩せの大食いなのである!)

ドカッ!!!っていいましたねぇ大迫力です
えぇ美味しいですよー(もぐもぐばくばく)
トーさんもどうですか美味しいですか?(ばくばくもぐもぐ)

ふむ、「職員だと思ったら実は強盗仲間でしたー!」はいかにもワルで良さそうですねぇ
私はガスマスク被って銃でも構えて堂々と行ってみます?
ご馳走様でした、よーし次です


茜崎・トヲル
【モノクロフレンズ】
(あーさん、スーさんで交互呼び!)

やーっぱこの世界やばばヤベーイだよねえ、あーさん
とりあーえずっ!ごはん食べながらかんがえよー!
この世界大食いチャレンジぜってーあるよね。ごはん食べまくりレースってワルだし
よーし、せーはだ、スーさん!めざせ、大食いさつきしょー!(ぐっ)
(※おれの胃ぶくろはうちゅーだよ!)

わー置くときにドカッ!!!ていった!あーさんおいしいー?こっちもうめーぜ!( '༥' )ŧ‹”ŧ‹”
さーくせん。おれが職員のひとに化けてしんにゅーしよっか?
あーいいね!じゃあせっかくだしおれ人質になるー!( '༥' )ŧ‹”ŧ‹”
ごちそーさまでーした!次いこうー!


●モノクロフレンズ、飯を喰う
 このデビルキングワールドでは、だいたいなんでもギャンブルになる。
 賭け事はワルい。なので、なんでも賭け事にするのはとってもワルいことなのだ。
 そんなわけで、大食いチャレンジの是非を競うのもまたギャンブルである。
 スキアファール・イリャルギと茜崎・トヲルは、その大食いレースのひとつに参加していた!
「大食いチャレンジって、だいたいタダにしてくれるか賞金を出してくれるかですが、まさか大食いそのものがギャンブルになっているとは……」
「やーっぱこの世界やばばヤベーイだよねえ、あーさん!」
「そうですね。ヤバイヤバイマジヤバーイです」
 などとのんきな会話をするふたり。
 だが彼らの周囲の大食いチャレンジャーたちは、目をぎらつかせて殺気立っていた。
 勝者には掛け金の配当の一部が支払われる……というのももちろんだが、
 チャレンジャーのほとんどは今日に備えてすさまじい減量や断食を続けてきた猛者ばかりである。
 つまり、餓えていた。比喩とかでなく、普通にお腹ペコペコな悪魔たちなのだ。
「今回の大食いチャレンジ種目は……ずばり! こちらだァ!!」
 ズシン! と、チャレンジャーたちの前に置かれる、超巨大どんぶり!
 そして山かな? ってぐらいにそびえ立つほどよそわれた、野菜! あとアブラ!
「そう、ラーメンです! はたして誰が最初にこの町ギガ盛りニンニクヤサイアブラマシマシラーメンを食べきるのかッ!? さあ観客の皆さん、張った張ったー!」
 司会の悪魔が煽ると、観客たちは次々にDを払ってデビ券を買い漁る。
 スキアファールもトヲルも、新顔ということもあって大穴枠だ。オッズだけは高い。
「今回も「ブラックホールの烈」が勝つだろうなあ」
「いや、ラーメンなら「啜り屋のゲン」もやってくれるだろうぜ!」
「お前たち、大食い悪魔アイドルのパクモグ・ザララちゃんを忘れるなよ!」
 なんか有力ファイターもいるらしい。奥深いな、大食いレース。
「よーし、じゃあ腹ごしらえしようぜスーさん!」
「ええ、腹が減っては戦は出来ぬ、と言いますからね」
 ふたりはリラックスしていた。まさに、王者の風格である。
「それでは……大食いレース、スタートぉ!!」
 そしてアツい決戦の火蓋が、切って落とされた……!

 ……3分後。
「な、なんということでしょう……!」
 司会の悪魔は、マイクを持つ手を震わせていた。
「は、疾い! 疾すぎます! 一体このふたりは何者なんだァーッ!?」
 そう! 悠々とレースの首位を争うのは、トヲルとスキアファール!
 他のファイターがまだ麺にも到達していないのに、ふたりは半分以上喰い終わっている!
 痩せの大食いっつったって限度がないか! 恐ろしいぞ怪奇人間ども!
「いやーうめーなーこのラーメン! あーさんはどう? んまい?」
「(ずるずる)麺が絶品ですよトーさん、スープも濃厚で素晴らしいです」
「ヤサイもシャキシャキだもんなー! うめー!!」
 ずるずるぱくぱく。ごくごく。なんならスープまで飲み干しそうな勢いだ。
 ふたりにとっては、これは単なる腹ごしらえでしかないのである。
 大食いレースで鳴らしたファイターたちも、唖然とするほかない!
「ところでさー、ぎんこーごーとーの計画どーするー?」
「そうですね……「職員かと思ったら実は強盗仲間でしたー!」とかは、いかにもワルで良さそうじゃないですか?」
「おー! じゃーおれが職員のひとに化けてしんにゅーしよう!(ずるずる)」
(スープぐびぐび)なら私はガスマスクを被って銃でも構えましょうか」
「ならおれが人質になるってのはどーかなー?(ヤサイぱくぱく)」
「(チャーシューむしゃり)……いいですね。ところでおかわりあります?」
「「「おかわり!?」」」
 当然のように二杯目を要求するふたりに、悪魔たちはひっくり返った。
 どうやら戦いの前の腹ごしらえも、具体的な計画立案も、うまい具合に進んでいるようだ……!
 ラーメンだけに、うまい具合に。
 ラーメンだけに! ラーメンだけに!!
成功 🔵🔵🔵🔵🔴🔴

ワルルーナ・ティアーメル
……グリモア猟兵よ、貴様も金に困って……え違う?依頼?そなの?
とにかく銀行を襲ってDを奪ってくればよいの?

ふーむ、
やはり誰かが銀行員を足止めして、その隙に別の誰かが頂いてしまうか
もしくは人質を取るなどして銀行員たちの心を屈服させて金を持ってこさせるか、であろうか
全員ボコボコにしてというのはありきたり過ぎると聞いたしな

それにしても……なかなか増えぬな。お金。
さっきから我が配下がうだつの上がらぬ悪魔どもから巻き上げた金(※UCで呼び出したスライムメイドさんが道行く疲れた悪魔に癒しの安眠を提供して得た代金)で本のアドバイス通りいろいろやっておるが、増える気配がさっぱりないぞ?

※アドリブ他歓迎です


●お金がそう簡単に増えたら苦労しないんですよ
「うーむ、てっきりグリモア猟兵も金に困っているのかと思ったのだが……」
 ここはデビル株取引場。
「悪魔でもわかる! かんたんデビル株取引」というあきらかに怪しいハウツー本を読みつつ、ワルルーナ・ティアーメルはデビル株の真っ最中であった。
 しかし、増えない。そもそも買った株の銘柄がさっぱり上がりゃしねえ。
「おかしい……この本によれば、今はデビル小豆の先物取引が穴場だと書いてあるのだが……」
 なお、タネ銭は配下の皆さんが安眠サービスで頑張って稼いだ金を突っ込んでいる。
 そう、湯水の如く消えている。だがワルルーナは気付かない。ラスボスだから!
 ラスボスとは何事も大きくそして悠然と構えているべきもの。
 器も身体も大きくあってこそのラスボス。ついでにおおらかであるとなおよし。
 つまり、細かいことは気にしないのである。これぞ魔王!

 ……え? ただのポンなのではって?
 貴様! ワルルーナ様になんて口を利く! いや誰かは知らんけど!
 たしかにワルルーナが読んでいる本は、悪魔が悪魔を騙すために書かれたワルい本だし、デビル小豆取引はデビル株の熟練者でさえDを溶かすことでおなじみの魔境として知られているが! それはそれとしてワルルーナはポンではない!
 ただちょっと色々スケールが違うのである。ヤバいぜ、魔王!
「そろそろタネ銭消えるなこれ……こうなれば銀行強盗を確実に成功せねば。
 心を屈服させるには、やはり人質か……いや、足止めして他の誰かに任せるという手もあるか?
 しかしなー、任せた奴らがこちらを出し抜いてこないとも限らないしなー」
 疑心暗鬼は出来るくせに、ハウツー本は疑っていないワルルーナであった。
 なお、問題なく5分後に素寒貧になったそうです。こわいね、先物取引!
成功 🔵🔵🔴

ヴィクティム・ウィンターミュート
…この世界で真面目に銀行強盗やるの、変な感覚だよなぁ
いやまぁやるけど……警戒のレベルがあまり高くなさそうなんだよな
とりあえずは……陽動を主軸に考えてみるか
どうせ動く奴はいるだろうしな

派手に動く連中を隠れ蓑に、俺はステルスといこう
非番の銀行員が誰なのかを調べて、そいつの皮を被ろう
声も外見もパーソナルデータも、服装の傾向すら──『VAP』で模倣できる
さらに【ハッキング】で監視カメラを伝い、メインシステムを特定
バックドアを設置しおいて、本番に備える
これでまぁセキュリティ方面は大体潰せるか…
おっと、個人所有端末からの通報も出来ねえように、ジャマーを用意しとこうか
後は出入り口を洗って、フィニッシュかな


●みんな真面目だろ! いい加減にしろ!
「…………違和感が半端ねえ」
 着々と準備を進めるヴィクティム・ウィンターミュートは、なんとも言えない表情で首をかしげた。
 プランは上々だ。そのための準備も、滞りなく進んでいる。
 なにせヴィクティムにとって、この手のレイドミッションは朝飯前。
 正面切って敵とどんぱちやるより、ずっと慣れているタイプの仕事だ。
 非番の銀行員も一瞬で見つけ出したし、そいつの皮――つまり声・外見・パーソナルデータ・服装の傾向・果ては喋り方の癖や交友関係さえも、V.A.Pを使えば簡単に洗い出せるし、そしてコピー出来る。
 監視カメラの類も、ハッカーにとっては覗き穴も同然だ。
 警報システムにバックドアを設置しておいたし、セキュリティも掌握した。
 もちろん実際に立ちはだかる悪魔の強さは話が別。これはあくまで小細工だ。
 やれることはなんのストレスもなく進む。ランナーをナメてはいけないのだ。
「銀行本体の出入り口も洗っただろ。万が一のジャマーも組んである。
 あとは……まあねえだろうけど火器系をロックするためのプログラムと、
 決戦に備えて支店長とやらの情報も洗い出しておきたいところだな……」
 まるでハイキングの計画でも立てるかのように、準備は着々と進む。
 ……進んでいる。だからヴィクティムは逆に違和感が拭えなかった。
「なんで俺、こんなふざけた世界で真面目に銀行強盗やってんだ???」
 あっいけない! そこに疑問を持ってはいけない!
 いまのところいい感じにアウトローでダーティに演出出来てたのに、
 ご自身が疑問を抱いてしまったらこちらの雰囲気作りが台無しでございます!
 ほらもう文体もちゃらんぽらんだよ! セルフツッコミ止まらねえもん!
 アニメで言うとさっきまではシャープでエッジな感じの絵柄だったのに、
 今もうラノベとか萌え4コマなんかの5分ぐらいのSDゆるふわアニメみてえな感じになってるもの!
「俺ははたして、これからミッション終了までシリアスを保てるのか???」
 もうだいぶメッキが剥がれてる感がありますけど、頑張りましょう、ね!
 悪魔の皆さんは真面目ですから! 真面目に悪事やってるんですから!
「なんかこう……ホント締まらねえなあ、この世界!!」
 本物のアウトローにとって、この世界は色々辛かった。気持ちはわかるよ!!!
成功 🔵🔵🔴

新海・真琴
【炎桜】
(パンツスーツにメガネ、デキる女のコスプレ……のはずが就活生にしか見えない)
なんかボクがやると仕事できそうには見えないかも
早く銀行強盗したーい!!
(婦人物のビジネストートをブンブンする。恋人の鳩尾に当たった)

はいはーい!ボクら新規参入のデビ物取引業者だよー
え、二人とも大学生に見える?インターンお断り?
やだなぁ童顔なだけだよハハハ

そうだねぇ、この虹色の花を咲かせるゲーミングチューリップとかどうかな?
今は安いけど、これから植えれば5月には見頃だろうねえ
さーて、どうする?
(ちなみに球根はそれぞれ紫~赤のお花が「一つ一つそれぞれ」咲く。嘘はついてない)

喧嘩?やんのかコラ!(桜の拳鍔を装着し)


ベルンハルト・マッケンゼン
【炎桜】
トレンチコートにスーツ、ボルサリーノでハードボイルドを気取る。

「昨日? そんな昔のことは覚えていない、な。明日? そんな先のことは分からない、さ。戦術的に…ぐふっ」
(恋人が振り回したバッグが鳩尾に直撃して呻いた)

どうやら、彼女が偽装工作を行うようだ。
……ということは、間違いなく荒事になる。
確率の問題ではない、時間の問題だ。
嗚呼、哀れな敵に乾杯!
(彼女の奮闘を微笑ましく眺め、スキットルでウィスキーを呷る)

「真琴、喧嘩は良くないな。もっと話し合おう。丁度、我がシュネルフォイヤーも喋りたがっているようだ。戦術的に…フッ。」
(マシンピストルを構えてニヤリと笑い、おもむろにスカルマスクを被った)


●馬子にも衣装、アウトローにもスーツ
 カッ、コッ、カッ、コッ……。
「お、おい見ろよあのふたり!」
「すげえ……めちゃくちゃワルそうでカッコいいぜ!」
 大通りを威風堂々歩くふたりの姿に、悪魔たちがざわざわと騒いだ。
 それもそのはず、ふたりの放つオーラはそこらの悪魔とは比較にならない。
 いやコスプレが堂に入ってるとかそういう話じゃなくてですね?
 なにせ新海・真琴とベルンハルト・マッケンゼンは、本物のアウトロー。
 正しい日向の世界じゃどうにも座りの悪い、社会のはみ出しものたちだからだ。
 え? とりあえず敵をぶっとばしたいだけの脳筋? まあそういう説もある。
「……なんだか、注目されているみたいだね」
「フッ、それも仕方ないだろう。私たちのこのハードボイルドさは街で浮くものさ。
 それに……キミの姿はよく似合っている。美しさは隠しきれないものだからな」
「そう? 自分で言うのもなんだけど、これ就活生にしか見えなくない?」
「そういうのはわかっていても黙っておくものだぞ……!!」
 口を開くとこの通りなんですけどね。うーん沈黙は金。
「ていうからさー、早く銀行強盗したーい! ねえまだダメなのー?」
 あげく、真琴はビジネストートをブンブン振り回し始めた。下校中の小学生かなにか?
「フッ……たしかなのは今日という今だけなのさ」
「え、なにそれ?」
「昨日、そんな昔のことは覚えていない。
 明日……そんな先のことは、わからない」
「え、何? なんかモード入ってる???」
「難しいことじゃないのさ、つまりは戦術的に……ぐふっ」
「あ、ごめん」
 ハードボイルドに浸るベルンハルトの鳩尾に、ビジネストートがクリーンヒット!
 くの字に折れて悶えるベルンハルトは、とてもハードボイルドには見えなかった。
 その格好……トレンチコートにスーツは実にカッコいいのだが……。
「やべー、あのふたりワルすぎるぜ!」
「お、オレもあの格好してみよっかな!」
 形から入るアホ(またの名を悪魔ども)には大好評であった。ちょろすぎるなこいつら!

 それからしばらくあと。
「はいはーい! こんにちは~」
 にこやかに笑みを浮かべて、真琴がやってきたのはヴォール街の取引場。
 ここには、デビル株を求めて多くの金持ち悪魔がやってくるのである。
「んん? なんだねチミタチは、ここのスタッフかね?」
「いいえ~、ボクらは新規参入のデビ物取引業者でして~」
「デビ物取引業者ぁ……?」
 どこぞのスターな戦争に出てくるジャバなんとかみてえな太った悪魔が、じろじろと真琴とベルンハルトを眺めた。
「ただの大学生に見えるんだが? インターンはお断りだぞ、フン!」
「いやだなあ、童顔なだけだよ。ねえ?」
「真琴はともかく、私までそんな風に見えるだと……!?」
「ねえいまなんか聞き捨てならないこと言った???」
「オホン、ウオッホン! あー、説明を続けてくれ真琴。さ、早く、な」
 ごまかすベルンハルトをジト目でにらみつつ、眼鏡の位置を直す真琴。
「というわけで皆さんにおすすめしたいのはこちらのゲーミングチューリップ!
 なんと虹色の花を咲かせるすごい品種なんだよ。これは絶対売れること間違いなしだよ」
 奮闘する真琴を眺め、ベルンハルトはスキットルを取り出した。
(ああ、じきに暴れだすだろうなあ真琴。フッ、哀れな悪魔どもに、乾杯だ……!)
 そしてぐいっとウィスキーを呷る。うんまあハードボイルドですね。ここ取引場だけど。
「そんなものはどうでもいい、帰った帰った!」
「あぁ!?」
「って待て真琴、荒事になるだろうとは思ってたが速すぎないか!?」
 思わずウォッカを戻しかけてえづくベルンハルト。真琴は聞いていない!
「喧嘩か? やんのかコラ!! オォン!?」
「「「アイエエエ!」」」
 コワイ! 真琴のガンつけに震え上がる悪魔の皆さん!
 そんな迫力のおかげで、ゲーミングチューリップはたいへん売りさばけたそうです。
「いやー案外楽だねセールスって、この調子で銀行も行ってみようか!」
「真琴、こういうのもなんだが他の世界であれは絶対通用しないと思うぞ……?」
 スカルマスクを被りつつ、呆れた顔になるベルンハルトだった。
成功 🔵🔵🔵🔵🔴🔴

天城原・陽
【特務一課】
(はぢめてのデビキンと出身世界の世界観の違いに温度差で風邪を引きそうになる。主に脳が)
何この世界。果てしなくIQが下がってくのを感じるんだけど

(街のどっかのカフェだかなんだかで作戦会議)
なんだっけ。銀行強盗?私、都市でキヨくタダしく生きて来たから勝手が分からないんだけど最終目標はその『D』とかいう通貨なんでしょ?だったらそれが一番貯蔵されている場所を目指すべきよ。金庫とか

作戦は…強盗ってぐらいだから派手にやればいいんじゃない?なんかテキトーに乗り物調達して正面から突っ込むとか
どうせ私たち以外にも猟兵いるんだし陽動にもなるわ

教育っていうか…戦術指南?シンプルでいいじゃない、正面突破


キリジ・グッドウィン
【特務一課】

ギバ(天城原)、手前ェ箱入りのお嬢様か?所変われば品変わる。悪事こそ誉れであるってとこ以外は割とシンプルな世界じゃね
オレはまぁ仕事ならなんでもやるぜ?それが強奪だろうがな

あ、オレ水で。
セオリー通りなら表から堂々と入店してDを引っ張り出させるか、裏から回り込んで侵入して金庫を直接狙うか。
乗り込んでいざとなったら威嚇射撃程度なら脅しで使っていいんだろ?

出たな、雪丸鳳花!(常にフルネーム。台風のような、超常現象かの様な)
手前ェは覆面を推したいのかデビ娘とやらを推したいのかどっちかにしろ!!

……なんだかんだお前ら蛮族の素養十分じゃねぇか。どんな教育してきてんだ第三極東都市。


雪丸・鳳花
【特務一課】
悪事を働く事が法律で奨励されているだと!?
ならば!郷に入っては郷に従え!
これも役者としての成長に繋がるに違いない!
銀行強盗は初体験だが、必ず成功させてみせよう!

(作戦会議をする2人の前に覆面を被ってUCで登場)
ギバ子(天城原)くん、キリジくん!待たせたね!デビぴょい!
銀行強盗の映画を見て勉強していたら遅れてしまってね!
やはり強盗の正装といえば、覆面!デビぴょい!
ところで、キミたちはデビ娘を知っているかい?
ボクも先ほど知ったのだが!実に素晴らしいステージなんだ!
え、作戦会議?
正面突破で金庫を狙う?
派手に行くなら任せたまえ!
道中で優しい市民に車を借りよう!後で返すと言えばいいだろう!


●キミの愛デビが!
 ここはヴォール街にある、とあるカフェ。
 ただのコーヒーが500000Dぐらいするとんでもないボッタクリカフェだ。
 なのでこの店では、支払い時に店員をボコって無銭飲食することが推奨されている。
「お会計は1兆Dになります!」
「うるせえタダ飯食わせろオラァ!!」
「グワーッ!! ありがとうございましたー」
 ほら、ちょうどいまレジ前で乱闘が繰り広げられたところだ。
 狂ってる? それ、デビルキングワールドでは褒め言葉ね(いにしえの悪魔しぐさ)
「……なにこの世界、果てしなくIQが下がってくのを感じるんだけど」
 天城原・陽は、そんな狂った光景を横目に眺め、天を仰ぐと額に手を置いた。
 はじめてのデビルキングワールド、それはいわばカルチャーショック。
 クロムキャバリアの小国で生まれ育ったアンサーヒューマンにとって、
 この何もかもがゆるふわでしかしバイオレンスな世界は刺激が強すぎた。
 平たく言うと、あっちとこっちの温度差で風邪引きそうだぞオイ!
「おいおいギバ、手前ェ箱入りのお嬢様か? あ?」
 そんな陽に、皮肉げな笑みを向けるキリジ・グッドウィン。
 彼も一応クロムキャバリア出身のレプリカントのはずなのだが、
 自身の肉体のサイバネ化も躊躇しないほどの、刹那主義かつ享楽主義な男だ。
 つまり、このデビルキングワールドにはめちゃくちゃ合っているタイプの輩である。
「ところ変われば品変わるっつーだろ? 悪事が誉れであるってとこ以外は、
 割とシンプルな世界じゃねェか。むしろオレは早くも気に入ったぜ、この世界!」
「そりゃまあ、あんたはそうでしょうよ。でも私は違うの」
「ほォ~? そりゃまた一体どうしてだ? ええ?」
「私はあの都市で、キヨくタダしく生きてきたから勝手がわからないのよ。
 ……っていうか、悪いことは悪いことだけど、この世界ベクトル違くない?」
「なんだそりゃ、わかるようでわかんねェな! 悪事にベクトルも何もねェだろ!」
「いやこう、シリアスとコミカルっていうか……」
 陽の台詞は色々危険だが、キリジは大して気にせずゲラゲラ笑っている。
 このちゃらんぽらんな世界の空気に、さっそく慣れているらしい。
「……ま、あんたに力説してもしょうがないか。あ、私コーヒーで」
「オレ水で」
「悪事どうこう言ってる割にケチね、あんた」
「うるせェな!!」
 そして凸凹であった。早くも先行き不安である。

「ハーッハッハッハッハ!!」
 とその時、突如として店内に響き渡る非常に迷惑な高笑い!
「あー、ようやく来やがったか……っつーかうるせェな! 普通に入店してこいよ!?」
「おっと、そいつは出来ない相談だ! なにせボクは、そう! この醜くも美しい世界に咲き誇る一輪の花……その輝きと鮮やかさは、隠しきれないッ!!」
「自分から騒いでるだけでしょ……」
「ノンノン! これはいわば、ボクの美しさがそうさせていることなのだよ! つまりは、不可抗力ッ!!」
 長ったらしい口上、するといきなり虚空から大量の花びらが舞い踊る!
「「「なんだなんだ!? よくわかんないけどワルくてカッコいいぜ!」」」
「え、これがワルに当たるの? どうなってるのこの世界の判断基準」
「箸が転んでも盛り上がりそうだなこいつら」
 呆れる陽とキリジをよそに、花びらとともに降り立ったのは、そう!
「ギバ子くん! キリジくん! 待たせたね!!! 美しき怪盗、ここに見参さ!」
 と、そんなふたりの席にやってきたのは……え、何? 覆面女?
 バラクラバ帽を被りながら、ミュージカルなポーズを決める……え、誰???
「出たな、雪丸・鳳花! つーかもう覆面被ってんのかよ色々早ェだろ!」
「まだ計画立案中なんだけど?」
「ふっ、これもボクなりのマインドセットなのさ、ギバ子くん。デビぴょい!」
「「は??」」
 かと思えば、風花はなんかアイドルっぽいポージングをした。
「おや? 知らないのかねふたりとも。デビぴょい伝説、すなわちデビ娘を!」
「「デビ娘……???」」
「ボクも先ほど知ったのだがね、この世界で流行しているレースらしいんだ。
 そのレースに出場する悪魔たちのことを、デビ娘と読んでいるんだよ!」
「いやに説明口調だなオイ」
「なんとレースに勝利したデビ娘は、ウィナーズライブで歌い踊るのさ!
 そこで歌われるのが、この大ヒットナンバー「デビぴょい伝説」なのだよッ!」
「いつも以上にテンション高いわねあんた」
 完全に置いてけぼりのキリジと陽である。
「まあそうだろうね、実際に見てみないとあのステージの素晴らしさはわかるまい。
 ターフに命を賭けるデビ娘たちの手に汗握る、熱くも壮絶なあのレース!
 そしてそのあとに繰り広げられる、勝ち負けを越えたライブステージの一体感!」
「ターフ? それ競馬じゃなくて?」
「デ・ビ・む・す・め!!」
 なぜか力説する風花であった。覆面なので血走った目が非常に怖い。
「いやつーかよ、覆面推すかデビ娘とやらダイマするかどっちかにしろや!」
「あ、じゃあデビ娘の話をしようじゃないか」
「そっち選ぶのかよ!? 作戦会議してんだよ作戦会議ィ!!」
 あまりのテンションの高さに、キリジがツッコミ役になる始末である。
「って言ってもねえ、目的はお金……えーと、デビルだっけ? を集めることでしょ?
 なら、一番それが集まってる場所……つまり、金庫を狙うのがセオリーじゃない?」
「ギバ、お前思った以上に蛮族の素養十分じゃねえか。キヨくタダしくはどうした」
「いや、シンプルなほうがやりやすいし……派手に動けば陽動にもなるでしょ」
「いいね、素晴らしいッ! ならこのボクが歌い踊りながら目立つのはどうかなッ!?」
「手前ェはただ単にデビ娘のマネしてーだけだろ!?」
 作戦会議は、グダグダで進むのであった。
成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴

森乃宮・小鹿
【SN8】
やー、さすが我らの故郷って感じの荒れ具合っすね
とりあえずどうします?
その辺のカフェで作戦会議しながらデビ娘に金賭けておきましょうか?

銀行強盗って事っすけど、予告状出します?
ならこれはリーダーに任せるっす
変装ならボクにお任せを
全員別人に早変わりっす
あ、りこっちー、監視カメラの映像盗めそうっすか?
みんなの変装用に容姿と服装の拡大図が欲しいっす
おっ、気が利くー!流石っすね!
らんちゃんは目眩まし用の薬って持ってきてた?
ははーんそれっすか、いいっすね

それじゃ……早速現地入り!
とその前に、ボク5番人気のこの子に注ぎ込んどくっすわ

……らーんーちゃーん?
もー、そういうコト言う子はぎゅー♪っすよ!


比由井辺・りこ
【SN8】
いやー、皆さんの故郷すごいところですね。
UDCアース生まれの私、ワルの本場にドキドキです。
あ、今は小鹿さんのスマホハッキングして液晶画面からお邪魔するのです。
私、あくまで裏方ですので。

ほいほい、オーダー承りですよー。
ネットワークに侵入して監視カメラの映像お借りするくらい朝飯前なのです。
制服のデータとー、通りかかった人たちの容姿データ、ついでに地図情報も抜いて、逃走ルートをいくつか選定しておくのです。
偽装の準備も了解なのですよー、本番でもお任せあれ!

あとほしい情報何かありますかー?
……おすすめのデビ券?
そうですねー、ざっと過去のデータ洗って統計してみると1-6-8の三連複あたりが……。


暁無・蘭七
【SN8】

不思議ですよね。住んでいた頃はそういうものだって認識していたのに、別の世界を知ると故郷が一気におかしく思えるの
世界が世界ならこれが既にカタストロフって感じです
ひとまず、作戦会議にしましょうか

強盗とはいえ盗みは盗みですし、私も予告状には賛成です
お任せしますね、リーダー
りこ様、作戦決行時に監視カメラにダミーの映像を流すのもお願いできますか?
薬はいくつか持ってきてるよばんびちゃん。目眩ましなら…これかな

デビ券買うんですか?じゃあ、私も予想するんで、そのデビ娘をまず外して考えると当たりやすいですよ
……あ
いえあのちょっと。口が滑っt待ってばんびちゃんハグの圧が強い!
く、くるしっ…ごめんなさい!


鴇巣・或羽
【SN8】
俺はもともと、善悪とは違う事を優先してたからアレだけど。
……この辺り、昔よりヤバいところになってる気がするな。

まずは作戦会議だ。
やることは強盗でも、俺たちは怪盗だ。ド派手に華麗に!
てなわけで、やっぱり予告状は必須でしょ。
決行直前に俺が置いてくるよ。

全員、決行前には銀行に潜入しておきたいね。
となると変装が必要だ。職員とか、出入りしてる連中の参考映像があると助かるな。
それと"D"が入ってる金庫までの最短ルート。
サンキューりこちゃん。それだけ揃えば、あとは観客を魅せるだけだ。
陽動と実行、ね。

じゃ、俺はその三連複と……もうひとつ、直感だけでこの悪魔に賭けよう。
勝負を諦めてない目が気に入った!


●自分よりヤバい人を見て冷静になるってこと、あるよね
 デビルキングワールドの悪魔たちが、積極的にワルになる理由。
 それは、デビルキング法という法律があるからこそである。
 それがないと、彼らはいい子なのでむしろ品行方正になってしまう。
 0か100かしかねえのかなこいつら。ロケットペンシルで撃ち出すスーパーカーかなんか?

 まあともあれ、悪魔たちにとってはこれこそが日常なのである。
 しかし……猟兵となった悪魔は、文字通りに外の世界を知ることになる。
 強盗ということで駆けつけた魔界盗賊チーム『Sein N8(ザインナハト)』の面々が、まさにそれであった。
「いやー、皆さんの故郷すごいところですね」
 同じ悪魔だが、UDCアースで生まれた比由井辺・りこは、呆れ半分驚き半分の非常に複雑な面持ちで言った。
「ワルの本場にドキドキですよ。ちょっと温度差で風邪引きかけてます」
「やー、なんか懐かしいっていうか、逆に落ち着かない感じっすよねえ」
 りこの映る液晶を手に、森乃宮・小鹿がなぜか照れくさそうに笑った。
「不思議ですよね、住んでいた頃はそういうものだって認識していたのに」
「俺はもともと、善悪とは違うことを優先してたから、元からそんな感じだったってとこもあるけど……このあたり、昔よりヤバいところになってない?
 暁無・蘭七の言葉に、鴇巣・或羽が続けた。
 彼の記憶にあるヴォール街は、もうちょっとマシなところだったはずである。
 ん? マシってどっちの意味で? 悪魔的に? 常識的に?
 まあ細かいことはいいか! だってこの街が現在進行形で狂ってんのは変わんねーもんな!!(暴論)
「世界が世界なら、これがすでにカタストロフですよ……」
「っていうかこの世界でカタストロフが起きたら、一体どうなるんでしょうね?」
 蘭七の言葉に、りこがなんとなく疑問提起した。
「うーん、そもそもまだカタストロフが起きた例はないそうっすからねえ。
 でもものすごい大破壊が起きるんだとすると、ええと法律がなくなるわけだから」
「……逆にいい子ばっかりになるのかもな。うん、それはそれで破滅だ」
 みんながいい子に戻った故郷を想像して、得も言われぬ表情になる或羽。
「あーまあとにかく、まずは作戦会議といこうじゃないか。な!」
「「「はい!」」」
 気を取り直し、四人は適当なカフェで作戦会議をすることになるのだった。

「――まず、第一に前提としておきたいのは、だ」
 コーヒーカップを置くと、或羽はキリッとした表情で言った。
「やることは強盗でも、俺たちは怪盗だ。つまり……」
「ド派手に華麗に、っすね!」
 小鹿が笑顔で言うと、或羽は「そうそう」と不敵に笑った。
「てなわけで、まず予告状が必要だよな。これは結構直前に俺が置いてくるよ」
「私も賛成です。おまかせしますね、リーダー」
 蘭七は頼もしげな様子の或羽に言うと、りこの映る液晶画面を覗き込んだ。
「りこ様、作戦決行時に監視カメラをハッキングするのをお願いできますか?
 ダミーの映像を流しておけば、おそらく警備員もすぐには気付かないはずです」
「ほいほい、オーダー承りですよー。そのぐらい朝飯前なのです。
 あとは変装用に、制服とかそこらの悪魔さんたちの服装データも抜いておきましょうか」
「なら、変装はボクにおまかせを! 全員別人に早変わりっすよ!」
「さすがなのです、小鹿さん。じゃああとは地図情報と逃走ルートの策定ぐらいですかね?」
「頼りになるチームメンバーが居てくれると、話が早いな」
 さくさくと計画を進める三人を眺めて、或羽はうんうんと頷いた。
「多分だけど、派手に動くのは他の猟兵がいくらでもやってくれると思う。
 俺たちは怪盗なんだし、事前に変装して銀行に入り込んでおくとしようか」
「じゃあ、猟兵さんの陽動が始まった段階で、ダミー映像を流すのです」
 りこはさっそく銀行のセキュリティにハッキングをしつつ、にこりと笑った。
 電子の悪魔である彼女にかかれば、銀行のシステムなど開けっ放しのドアのようなもの。
 しかもすでにシステムに潜入した猟兵がいるようで、ご丁寧にガイドまで残されていた。
「ほー、他にもハッカーがいるみたいなのです、これは楽しくなってきたのですよ」
「あとは警備員の目をくらますために……らんちゃん、なにかいい薬はないっすか?」
「もちろん準備してありますよばんびちゃん。これとかどうです?」
「……ははーん、いいね。さっすがらんちゃん!」
「事前準備はほぼ完璧、か。じゃ、今のうちに余暇を楽しむとしようか」
「「「余暇?」」」
「このヴォール街に来たなら、アレをやらないとね!」
 そう言って或羽が一同を連れ出したのは……。

『あーっと、ここでスーパーウィークが抜け出した! ものすごいスピードだ!
 だが先頭のサイレンスベルもものすごい勢いで後続集団を突き放す、速い速い!
 そしてスーパーウィークに続いて、クイーンヘイローとグラスヴンダーが追い上げるーッ!』
「いいぞ、スーパーウィーク! あとちょっとで追い抜ける!」
「クイーンヘイロー、あなたならいけます! 女王の風格を見せてください!」
「いやいや、ここでプラチナシップが……ほら追い上げてきたっす! やっぱり!」
 湧き上がる観衆、ターフを疾走するデビ娘たち!
 デビ券を手に盛り上がる仲間たち。これが、大人気ギャンブルデビ娘なのだ!
「いまのところ私の分析した通りに進んでますねー、これならやはり1-6-8の三連複がくるのです!」
「ああっ、クイーンヘイローが下がっていきます……やっぱり私なんかが賭けたから……」
「らーんーちゃーん! 頑張ってるデビ娘にしつれーっすよー! ぎゅー♪」
「ひゃあああ!? ばんびちゃん!?」
『先頭はスーパーウィークとサイレンスベルだ! 並ぶ並ぶ! そしていよいよ直線だ!』
「勝負を諦めるな、スーパーウィーク……!!」
 或羽も悪魔だけあって、けっこう熱が入るタイプらしかった。
成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴


第2章 集団戦 『デビルセキュリティ』

POW ●叩き出す
【直線的な】突進によって与えたダメージに応じ、対象を後退させる。【仲間】の協力があれば威力が倍増する。
SPD ●作戦タイム
予め【今後の行動について仲間と相談しておく】事で、その時間に応じて戦闘力を増強する。ただし動きが見破られやすくなる為当てにくい。
WIZ ●凶悪な仲間
【敵味方の区別なく暴れまわる仲間】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●作戦開始!
 ここはデビル銀行ヴォール街支店。
 今日も今日とて、悪魔をボコって得たDが強制的に「預金」されていく。
「あ、あのうすいません、預金の引き出しに来たんですが……」
「あぁ!? 引き出しなんざさせるわけねーだろ! ほしいなら俺の鉄拳をくれてやる!」
「グワーッ!? な、なんてワルさだ! かっこいい!!」
 窓口ではかなり狂った光景が繰り広げられていた。まあデビルキングワールドだからね。

「……おい、これを見ろ!」
 するとその時、とあるデビルセキュリティが何かを手に叫んだ。
 それは、ある猟兵たちが密かに仕込んでいた……予告状である!

『本日、貴店に預けられているすべてのDを頂きに参上いたします。強盗一同より』

「「「ぎ、銀行強盗の予告状だ!!」」」
 人々はざわめく。なぜなら……!
「すげー、銀行強盗が来るんだ! かっこいー!!」
「やべえみんなに知らせないと! こいつは派手なショーになるぞ!」
「デビ娘のみんなも呼んでライブ開催だー!!」
 沸き立つ悪魔たち! 銀行強盗VS銀行員は悪魔が大好きなショーなのだ!
 うん? うん、狂ってますね。でもまあデビルキングワールドだからね。
「おのれ銀行強盗どもめ、俺たちが不正に集めたDをくれてやるものか!」
「そうだそうだ、この金で美味しいもの食べたりデビル株で大散財するんだ!」
「強盗なんてワルいやつらめ! ワルさじゃ負けないぞ!」
 迎え撃つ警備の方も狂っていた。でもまあデビルキングワールドだからね。

 そしてある猟兵は密かに、ある猟兵は真正面から。
 ある猟兵は変装し、ある猟兵は電子の世界から強盗に挑む!
 とりあえず悪魔どもはぶっ飛ばして、派手にDを頂きだぁ!!

●プレイング受付期間
 3/19(金)23:59前後まで。
月凪・ハルマ
(既にストレスマッハなツッコミ気質ヤドリガミ)
(果たして心が折れる前にこの世界に馴染めるか?)

……やべ、なんかよく分からん幻聴まで聞こえてきた
早いとこ終わらせよ……

◆SPD

ま、俺の場合はこっそりいくのが最善手だろ
シフト表も見せてもらったし、警備が手薄になるタイミングで
【目立たない】様に銀行内に潜入……してみたら

あそこで警備してるの、俺にシフト表見せてくれた
悪魔さんじゃん、どうもどうも

ここでなにしてるって?あー……銀行強盗?
いやその、なんかゴメンね。ただこっちも仕事なもんで

という訳で【心身解放蒸気】発動!

ちなみに眠らせた後は認証カードとかないか身体検査
使えそうな物は拝借して、銀行のDを盗み出そう


●なんてワルいヤツなんだ!
 なぜか、銀行強盗予告でテンションの上がる悪魔たち。
 そして我欲たっぷりのセキュリティの皆さん。何もかもが狂っていた。
(落ち着け、落ち着け俺……まだ耐えるんだ……!!)
 そんな騒ぎのなか、密かに忍び込んでいた月凪・ハルマ。
 彼は苦しんでいた。セキュリティの攻撃で? いえ、ストレスで。
(なんかよくわからん幻聴まで聞こえてくるし、早く終わらせないと……!)
 生粋のツッコミ体質なハルマにとって、この状況はあまりにもキツい。
『いやなんで銀行強盗でテンション上がるんだよおかしいだろ!!』と、
 叫びたくて仕方がない。しかし、そんなことをしたらバレてしまう。
 あとついでに言うと、ツッコミ入れてもこいつらきょとんとしてそうである。
 もはや常識が通用しない。下手なユーベルコードよりダメージであった。
(シフト表も見せてもらったし、この騒ぎなら手薄になってるだろ……)
 ハルマはこっそりと銀行の内部に潜入し、金庫を探して店内をうろつく。
「おい、銀行強盗は来たか?」
「まだだ! くそっ、うずうずするぜ!」
 と、セキュリティたちの会話が聞こえてきた。
(腐っても悪魔だな、向こうはやる気か)
 好戦的な悪魔の会話に、ハルマは警戒を新たにする。
「どうしよっかなー、サインとかもらっちゃおうかなー!」
「この支店に銀行強盗来るの久々だもんな! ワクワクする~!」
(ってお前らまでミーハーみたいなこと言ってんのかよ!?!?!?)
 ズビシッ! と虚空にツッコミを入れるハルマ。危ない危ない漏れてる漏れてる!
 自分の口に手を当てて、血反吐を吐きそうな欲求を必死でこらえるハルマだ。
(いかんいかん、ていうかおかしいのは俺じゃなくてこの世界……ん?)
 そんなハルマが見つけたのは、なんと彼にシフト表を見せてくれた悪魔である。
「あっ、あんたはカジノでチップをくれたいい……いやワルい人!」
「あ、どうもどうも」
 なんか普通に挨拶された。いや警備中なんだが?
「あんた、一体ここで何してるんだ? もしかして銀行強盗を見に来たのか?」
「あー……いや、俺が銀行強盗なんだよね」
「え、マジ!? やべー、サインもらえるかな!?」
「あげるわけないだろ銀行強盗だぞ!? ああもう俺が耐えきれない!!」
「え? グワーッ!?」
 リラックス効果のある蒸気を浴びた悪魔は、そのままスヤァした。
「頼む、どうかおとなしくしていてくれ……俺の精神的安定のために……!!」
 祈りながら、IDカードなどのアイテムを物色し始めるハルマだった。
成功 🔵🔵🔴

ワルルーナ・ティアーメル
……今、誰か欲望っぽい事を言ったか?言ったな?
なら我が出ない訳に行かぬな!(ふんす)

銀行へ正面から入り、UCで我が魔王軍配下の淫魔たちによる「まにあっくなオトナの店」から「いたって健全なこすぷれ喫茶」まで色んなお店が迷路の如く連なる歓楽街へと変え、警備員も野次馬も引っぱり込むぞ!

え?強盗?

……

べ、別に我が直接奪わずともよいのでは?
例えば……お店にハマった警備員が思わず「近くにある沢山の金」に手をつけたり…とか

まあ誘惑に失敗しても歓楽街の出口には我が陣取る。
それに今日の配下達はどうも仕事(とお金)に飢えておるから丁度よい
逃がさず警備員共には散財させてやろうではないか!

※アドリブ歓迎であるぞー!


●まあお祭りには出店がつきものだからね
「あっ! おい見ろ、銀行強盗っぽい悪魔が出てきたぞ!」
 ざわざわ! ある悪魔の声に、聴衆の視線が銀行の正面玄関に集中した。
「ふっ……どこかで聞こえたぞ、誰かの欲望が!」
 数多の視線を浴びて、自作のカッコいいポーズをキメるワルルーナ・ティアーメル。
「欲望あるところ我があり! さあ来たれ、我が魔王軍の配下どもよ!」
「「「ウワーッ!?」」」
 ユーベルコード『わるるん領紀行7:色の歓楽街(セブンスナイトシティ)』が発動し、迷路空間が聴衆とセキュリティたちを包み込んだ。
 しかもこの空間には、ワルルーナの配下たちが経営する色んなお店が並んでいるのだ!
「あらお兄さん、ウチに寄ってって~」
「おかえりなさいまでご主人さま!」
 色んな属性も取り揃えている! すごいぜ!
「あ、すいませんいま仕事中なんでそういうのはちょっと」
「ってそこは真面目に仕事するのか!? なんなのだ貴様ら!?」
 だが、セキュリティたちは妙なところで真面目だった!
「俺たち、銀行強盗見に来たんだしな~」
「そういうお店はちょっとな~」
「野次馬どももか!? ええい、こうなれば……ハッ、待てよ!」
 そこでワルルーナはひらめいた。主に、過去のアルバイト経験によるひらめきだ。
「配下たちよ、いますぐ出店を出すのだ! 焼きそばとか売ったりせよ!
 店に引きずり込めないなら店を出せばいい! そして祭りと言えば出店である!!」
「えっいや、私たち淫魔……」
「わかっとるけど! こいつら思った以上に健全すぎるのだよ思考が!!」
「あ、はい」
 セクシーな格好をしていた淫魔たちは、「銀行強盗VS銀行祭、開催!」と書かれたハッピを羽織り、焼きそばとかりんご飴とか、あと唐揚げ棒とかそういう出店を用意し始めた。
 いろんなお店が連なる歓楽街なら、そんな容易だって当然あるのだ。そういうことになった。
「「「うわー美味しそー!!」」」
「ってこいつらホントにそれで落ちるのか!? チョロすぎではないか!?」
 しかも作戦は功を奏した。これにはワルルーナ、別の意味でドン引きである。
「うふふご主人さま、こちらのメイド喫茶では金魚すくいもやっておりますよ」
「やべーたのしそー!」
「あらそこのカッコいいお兄さん、ウチで型抜きやっていかなぁい?」
「うおー絶対成功させるぞー!」
 集客も成功だ! ……成功って言っていいのかなこれ?
「まあ……とにかくこれで、ヨシ! 配下どもも仕事に餓えとるようだしな!」
 色々湧き上がってきた感情を、無理やりごまかしにかかるワルルーナであった。
成功 🔵🔵🔴

茜崎・トヲル
【モノクロフレンズ】
(あーさん、スーさんで交互呼び!)

いっぱい食べました!(ほかもせーはしたし!)
きゅーけーもはさんでえ、じゅんびおっけー!げんきいっぱい!
がんばろーね、あーさん!

まずおれが行くよ!そんでけーびのひとは外にいるよね?声かけます!
「なんかやべー感じのケースみつけた」とかで。ほら、爆発物てきな。一人だけねらいたいなー。
来てくれたらそのまま取り込み!データもらったらちゃーんと出したげるから安心してね!
あっでも服はもらうね。ごめんね。

あとは記憶と姿こぴーして職員のフリ!スーさんがきたらウインク!
人質です!金庫までごあんなーい!いえーい、とってもすまーと!
よーし、らんでぶーだぜー!


スキアファール・イリャルギ
【モノクロフレンズ】

たらふく食べました(満足!)
さぁ行きましょうかトーさん

私はガスマスク被っうわ自分の息ニンニクくっっさ
事前にガム噛んだのに……まぁ少しの間我慢です
堂々と入り口から入って銃(UC製)を天上に向け連続で威嚇射撃
横の壁にも撃つしなんだったら躰中からUCで銃生やします?
さぁさぁ強盗のお出ましだ、その場に伏せて手を上げなぁ!
……あれ、強盗の言葉遣いがわからない……

気を取り直して先に潜入して職員のフリをしたトーさんは……居た居た
頭に銃を突き付けトーさんを人質にするフリです
手荒ですみませんが案内お願いしますね、いえーいスマート
私は用意した鞄に出来るだけDを詰めて――さぁ逃避行ですよ


●ニンニクたっぷりのラーメン食べるともう一日中破滅するよね
「ねーねー、けーびのひと!」
「え? なんですあんた」
 厳戒態勢(ほぼ浮ついてるけど)を敷く銀行の正面口に現れた茜崎・トヲル。
 屈託なく声をかけられた悪魔は、あまりの毒気のなさにきょとんとしていた。
 まさか、こんな風に堂々と声をかけてくるのが強盗なわけがないし。
 いや強盗なんだけど。
「実はさ、さっきそこでやべー感じのケースみつけたんだ!」
「なんですって!」
「きっとばくはつぶつだよ! やべーって!」
「なにそれテンション上がる! 見に行きましょう!」
 すげーきれいな小石見つけた小学生みたいなノリでほいほいついてくるセキュリティ。
 そして人気がない物陰に移動すると……トヲルがめきめき変形した! コワイ!
「アイエエエ!?」
「ちゃんとデータもらったら出したげるからあんしんしてね!」
「アイエエエ!!」
 そして全身に飲み込まれる悪魔! コワイ!!
 しばらく肉の塊はうごうごしていたが、やがてプッと悪魔を吐き出した。
 ただし、悪魔はステテコパンツ一丁になっている。ワァーオ。
「うーん……よし、こんなかんじかなー!」
 ぐにぐにと肉の塊がトヲルの形を取り戻す。奪い取ったセキュリティの制服もぴったりフィットしていた。
「どうやら準備は万端のようですね、トーさん」
 影から様子を見守っていたスキアファール・イリャルギがにゅっと生えた。
 影から、というのは別に「物陰から」という比喩ではない。マジで影である。
「あっ、スーさん! かんぺきだぜー! そっちはどう?」
「はい、ガスマスクを用意しました。ただひとつだけ問題がありまして」
「えっもんだい!? なんかあったの!?」
「……私、めちゃくちゃニンニクを食べてしまったじゃないですか……!!」
 ガスマスクを手に、プルプルと手を震わせるスキアファール。
「私たちの体臭今かなり破滅してますよ。アポカリプスナウだと思います」
「やべー! あ、じゃあおれが持ってきたガム食べる?」
「さすがトーさんですね、ありがとうございます」
 口臭予防のガムをもぐもぐするスキアファール。これでバッチリだ!
「ではさっそくマスクを……うわニンニクくっっっさ!!」
「えっダメだった!? おかしいなー、あんまり食べてないのになー!」
「不思議ですね、全然食べてないのに……」
 大食い行脚しておいてどの口が言うのか。その口か!!

 ウィーン(自動ドアが開く音)
「「「いらっしゃいませー」」」
 BLAMN!! 銃声!
「「「アイエエエ!?」」」
「強盗のお出ましだ! 全員その場に伏せて手を上げなぁ!」
 スキアファールはぎこちない口調で威嚇射撃をする。BLAMBLAMBLAM!!
「ご、強盗だ!」
「すげー、本物の銀行強盗だ!」
「サインください!」
「え、あ、はい」
 サインを求めてくる野次馬。思わず素のノリで応対してしまうスキアファール。
 サインを書いている最中に我に返ったスキアファールは再び銃を撃ちまくった!
 もちろん、サイン入りの色紙は悪魔にお返しした上で。
「おらおら! おとなしくしねえと撃っちまうぞ!」
「くっ強盗め! 不正な手段で手に入れた俺たちのDを奪うつもりか!」
「そうだぞ! おとなしくしないと、俺様の全身から銃を生やすぜ~!」
「「「全身から!?」」」
「具体的に言うとこうやってなあ~!(ニュッと全身に生えてくる銃)」
「「「ウワーッ怖い!!」」」
 セキュリティたちはビビリまくっていた。威嚇効果は大成功(?)だ!
「……おい、そこの職員!」
「はい! なんですかあーさん!」
「お前を人質に……(ってトーさん普通に素のノリで反応しちゃダメですよ!?)」
 演技がまったく出来てないトヲルに必死でジェスチャーするスキアファール。
(もっと怯えてる演技して! 演技!)
(あっそーだった! ありがとねスーさん!)
「ねえなんであの強盗とセキュリティはジェスチャーゲームしてるの?」
「さあ? やりたいんじゃない? ジェスチャーゲーム」
「やりたいならしょうがないな!」
 グダグダであった。だが悪魔どもはそれ以上にアホであった。
「とにかく、金庫まで案内しろ! いいな!」
「はい! わかりました!! 金庫までごあんなーい!」
 そしてるんるんと金庫に向かう人質と強盗(概念)
「なんであのセキュリティノリノリなの?」
「だってテンション上がるだろ強盗に人質にされたら」
「わかる~!」
 何もかもグダグダだが、悪魔どもはもっとアホであった。
成功 🔵🔵🔵🔵🔴🔴

朱酉・逢真
心情)たのしそうだねェ。悪魔は強ェからな。強いとあたおかでも元気に生きていける。これが強者の余裕よ。つまり強い奴はみィんなあたおかよ。ああ、俺ァ弱いンでまともだよ。(本日の胡乱、風評被害を添えて)
行動)俺は弱いンで真っ向勝負なンざァとてもとても。さっき手に入れた資料で外側(*ハコ)の形はわかってっから、それをていねいに何重にも結界で覆う。そンで中を《毒》で満たす。悪魔相手だ、ニンゲン即死くらいでちょうどよかろ。で、資料でみた金庫に"道"つなげて入って眷属どもに運び出してもらうさ。毒満たした理由? 邪魔はいったら困るだろ。こっちゃ弱いンだ、金庫の扉も閉めたままさ。終わりゃア毒も回収するさ。


●強者と狂者は表裏一体とかそういう話?
「「「グエー!!」」」
 ここは銀行店内……ってなんか悪魔の皆さんぶっ倒れてるんですが!?
「おーおー、やっぱこのぐらいじゃ死なねェよなァ」
 どこの悪役だよみたいな台詞を吐く朱酉・逢真が、悪魔の中を平然と歩く。
 実は現在、この銀行内は恐ろしいほどの毒気によって満たされている。
 常人ならば……いや、魔物や勇者であっても即死しそうなレベルの毒素である。
 だが、悪魔たちは苦しむだけで済んでいる。だってほら、悪魔だから!
「ど、毒ガス攻撃とは、卑劣な……!」
「そうだそうだ、卑劣だぞ……!」
「卑劣って、カッコいい……!」
 呻いてるんだか罵ってるんだか称賛してんだかもうこれわかんねえな。
「お、俺たちまで巻き込まれるなんて~!」
「野次馬も容赦なく巻き込む、ワルすぎるぜ……!」
「やっぱ銀行強盗ってすごいなあ……!」
 見物人の皆さんもしっかり巻き込まれていた。で、喜んでいた。大丈夫かこいつら。
「強いとあたおかでも元気に生きていける、これが強者の余裕ってやつだなァ」
 さも私はあたおかではございませんみたいなツラの逢真。なんてワルなんだ!
「いやあ俺はこうは楽しく生きられねえなァ、俺は弱いからなァ」
 100人が聞いたら100人が「どの口が言うのか」とツッコみたくなる台詞である。
 ともあれ逢真がのんびり煙管を吸っていると、わっせわっせと眷属の皆さんがDを運んできた。
「おう、お前さんたちもご苦労サン。この金で宴してもいいかもなァ」
「ひ、人の金でパーティなんて、ワルすぎるぜ……!!」
「いやまあウチで預かってる金全部もともと他人のお金なんだけど……!!」
 毒のダメージで倒れながら、悔しがるセキュリティの皆さん。
「ひひひ。こっちゃ弱いモンでよ、卑怯な真似しちまって悪いなァ」
「「「おのれ銀行強盗……カッコいい……!!」」」
「心底あたおかだなァこの世界の悪魔どもはよ。楽しそうでいいこった」
 何もよくないのだが、悪魔たちが疑問を感じてないのでもうどうしようもねえ。
 本日の胡乱、風評被害を添えて。訂正する人は特に誰も居ない。みんな狂ってるから!!
成功 🔵🔵🔴

フォー・トラン
銀行強盗の予告状を本当に送ったの? 送った人は最高にセンスあるね!
こうなったら思いっきり派手にやってやる。
銀行に到着したら【変身魔法】を使い、巨大フォー・トランに化け(化術)て銀行をバックに空撮ヘリに悪い顔を見せる。ちゃんと撮ってる?
あとセキュリティに雷の魔法で攻撃したり、銀行の壁を手や足で押してグラグラさせるぞ。
「よう、きょうだい!」


廻屋・たろ
銀行の前にいた無関係の悪魔さんに
【鉄箱】を突きつけて人質にしながら突入

[恐怖を与える]名乗りを上げて威圧
悪魔ども、俺はダークヒーローだぞ
ダーク=ワル
ヒーロー→デビキン法違反=ワル
つまり存在自体がワルなんだよ
お前達のワルとは次元が違うんだ分かったら大人しくお金とバリケードを用意するんだね

作戦通り10分毎に人質を…
あれ、思った以上に手際がいいな
なんかもう終わりそうじゃない?

……


オラッ!!(徐に人質を[焼却])

この世界かどうか知らねーが!
ヒーローズアースでは10分を1分で数えるんだよ!!
そう言って1分毎に人質を焼却(手心加えつつ)

お金の用意ができたら退散
誰?入り口の前に物積み上げたの!邪魔だオラッ!


スピカ・ネビュラスター
裏情報(同背後のフラグメント採用メール)によると
支店長のオブリビオンの能力的に
ここでいっぱいワルい事をしておけば有利に戦えそうだね
(メタ情報を活用する大悪事)
そういうわけだし、盛大にやっちゃおうか!

『フォーリングスター』で銀行の壁をぶち破って突撃するよ
なるべく金庫に近い場所からいくね(1章で聞いた内部情報)
そのまま金庫も隕石で破壊してDを強奪だね

邪魔な警備は隕石でぶっ飛ばしても良いし
そいつの家族の情報を呟いて(これも情報屋から得た)
いつでも子供を誘拐出来るよ? とか脅しちゃおうかな

『凶悪な味方』は無差別みたいだから
単純に躱しても同士討ちしてくれそうだね

じゃあ、このDは貰っていくね (・ω<)♪


●あーもう滅茶苦茶だよ
「ちょっとすいません、そこの銀行とは無関係の悪魔さん」
「あ、はいなんでしょう! いま銀行強盗が来るのを待ってるところなんですよ!」
「俺がその銀行強盗です」
「えっ」
「人質になってください」
「えっ!?」

 ……という一幕があり。
「オラオラ! 悪魔ども、ダークヒーロー様のご登場だぞ!!」
 人質になってくれた悪魔の皆さん(みんなノリノリであった)に火炎放射器を突きつけつつ、出来るだけ悪い感じの歩き方で登場した廻屋・たろ。
「「「ダークヒーロー!? ヴィランじゃないの!?」」」
「わかってないな……ダークとはワル。ヒーローはこの世界的にワルだろ!
 つまり存在自体がワルなんだよ。お前たちのワルとは次元が違うんだわかったか!」
「「「なんてこった、納得しかしないぜ!!」」」
 セキュリティどもも頭がポンコツだった。まあこいつらも所詮悪魔だしね!
「というわけでお金とバリケードを用意しろ! 10分ごとに人質を燃やすぞ!」
「「「ウワーワルすぎるー!!」」」
 たろのあまりのワルさに感動しつつ、言う通りに働く悪魔の皆さんである。
 え? セキュリティなんだからもっと死物狂いで戦えって?
 でもほら、ワルいやつに屈するとか、手を貸すとかも……ワルいじゃん!!
「早くしないと人質を燃やしちまうぞ~!」
「「「急いでます!!」」」
「あれっ本当に手際いいな、これじゃ人質燃やさないで済むかも」
「えっ!?」
「やだやだ! 火だるまになりたいよ~!(たろは悪魔の顔を二度見した)」
「銀行強盗さんの悪いところ見てみたい!」
「そこまで言うなら仕方ないな! オラッもっと働けセキュリティども!(ゴバー)」
「「「ギャーッ!!!」」」
 火炎放射器オン! 燃える悪魔の皆さん! 喜んでんだか苦しんでんだかわからない悲鳴!
「ちょっとちょっと! 店内での火炎放射器のご利用はおやめください!」
「銀行強盗にマナー説いてんじゃねー!! オラッお前も燃えろ!!」
「ギャー!! ありがとうございます!!」
 セキュリティも燃える! 大惨事だ!
「なんてこった大惨事だ、急いでDを運び出(KRAAAAAAAAAASH!!)」
「「「ギャーッ!?」」」
 その時である。金庫前の壁が、外側からぶち抜かれて悪魔は吹き飛んだ!
 一体何が起きたのか? それは、空から降ってきた隕石による破壊だったのだ!
「よーし、突撃完了……ってあれ? なんでこんなに悪魔がいるの?」
 その隕石を降らせた犯人であるスピカ・ネビュラスターは、死屍累々の有様をきょろきょろと見渡した。
「まあいっか! 邪魔者がいなくなってくれるならそれで問題ないよね!」
 そしてけろっと気持ちを切り替えるスピカ。こ、こいつ狂って……!
「おいまた別の銀行強盗が出てきたぞ!?」
「止まれ! セキュリティだー!!」
「おやおや、ボクに歯向かうのかい? ボクは知ってるよ、キミの家族構成とかをね」
「エッ!?」
「いつでも子供を誘拐出来ちゃうんだよ? それでもいいのかなぁ?」
「ひ、卑怯者! この悪魔ーッ!!」
「キミたちだって悪魔じゃん!? いや褒め言葉だけど! ありがとう!」
 ノリノリで金庫をぶち破るスピカ。ツッコミ不在の空間はここまで恐ろしいものなのか!

 ところで同じ頃、銀行の外では。
「おい、急いでバリケードを作るんだ! でないと燃やされるぞ!」
「でも俺、ちょっと燃やされてみたいかも……」
「バカ! 俺もそうだけど仕事はちゃんとやらないとダメだろ!」
 とかかなり狂った会話をしながら、セキュリティの皆さんがバリケードを構築していた。
「よう、きょうだい!」
「「「えっどなたですかギャーッ!?」」」
 そこに現れたのは、身の丈が天をつくほどに巨大なフォー・トランであった!
 変身魔法によって、誰もが驚く巨大サイズに変身しているのである!
 なぜかバラバラと空撮ヘリも飛んでいた。映画の撮影かなんかかな?
「ふっふっふ、いまからこの銀行をめちゃくちゃにしてやるぜ~!」
 フォートランはいい感じにカッコよく見える角度でニヤッと悪い笑みを(空撮ヘリのカメラに)見せつつ、その巨大さを生かしてバリケードをKRAAAAAASH!!
「「「ウワーッ!!」」」
「おらおら、攻撃もしちゃうぜ~!」
「「「ギャーッ!!」」」
 ZZZZZTTTTT!! 雷魔法が掌から炸裂! まるで怪獣映画だ!
 あっという間にバリケードも、あとついでにバリケードを準備していたセキュリティの皆さんも蹴散らされた!
「うおーすげー! あんなデカい銀行強盗見たことねえ~!」
「撮影しようぜ撮影!」
「デビッターにアップロードしなきゃ!」
「いえーい、カッコよく撮ってね~!」
 ノリノリで撮影されるフォーであった。うーんこの貫禄のなさよ。
「セキュリティども! 動きが遅すぎるぞ!!」
「そんなこと言ってもまだ一分しか経ってないですよ!」
「うるせえ! この世界がどうか知らねーがヒーローズアースでは10分を1分と数えるんだよ!」
「「「ギャーッ!!」」」
 そこへ、Dを積み込ませたたろが(火炎放射器を雑に撃ちまくりながら)出てきた。
 そして、見物人の撮影リクエストにノリノリで応えていた巨大フォーを目撃する。
「なんだあれ、デカっ!?」
「喰らえ隕石! ダイレクト退店って何あれデカっ!?」
 さらに、壁を隕石魔法でブチぬいたスピカも出てきて、ビビった。
「くっ、巨大になって物理的に銀行を襲うなんて発想のスケールで負けた……!
 こうなったらボクももっとでっかい隕石落としてやる! おりゃーっ!!」
「「「お金渡したんだからもういいじゃないですかギャーッ!?」」」
 八つ当たりめいたスピカの追い打ち隕石で吹き飛ぶセキュリティの皆さん!
「バリケードがめちゃくちゃじゃねーかオラッ!」
「「「あんな巨大な銀行強盗がいたら仕方ないじゃないですかグワーッ!?」」」
 完全に八つ当たりなたろの火炎放射で黒焦げになる悪魔の皆さん!
 人質というか見物客も巻き込まれているが、むしろノリノリだし喜んでいる。
 ついでに言うと割とみんな生きていた。この世界、もしかして狂ってんのかな?
成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴

比由井辺・りこ
【SN8】
さて、と。
皆さんいい感じに入り込めましたかね。
それじゃあ、逃走ルートのナビゲート開始しますよー。

予定通り、監視カメラにダミー映像を流しつつ皆さんの位置をネットワークから追跡、逃げ場を塞がれないようなルートをスマホに表示。
出入り口付近はどうしても包囲網が厚くなりがちです、屋上に誘導するのですよ。

良いですか、リテイク無しですからね。皆さんつかみ損ねないように。
タイミングは任せて、そのまま走ってー。
タッチダウンまであと5……4……3……縄梯子投下!ステルス解除!
上空から突入した本体で皆さん拾ってお空へエスケープ!!

ふっふっふー、これが怪盗の逃げ方なのですよ!
あーばよー!とっつぁーーーん!!


鴇巣・或羽
【SN8】
皆準備はOK?
――始めるぞ。

計画通り、警備員に変装して潜入しておく
事が始まったら、悪魔の誰か1人にこう囁く
「今のうちにこっそり、"D"を移しちまおうぜ!」
中々ワルい提案だろう?
そいつに目的地まで先導させ、金庫を開錠させる。
心配するな"アルミラージ"、仕事に手は抜かないさ。

だが、他の猟兵も似た思惑だろう。俺達はスピード勝負だ。
例のあれを頼む、"バンビ"。

事が済んだら脱出だ。怪盗服で走り抜けるぞ。

「予告通り、Dは頂いた!」
ルート上に敵がいればそう宣言しQueen's Trickを使用
皆が脱出するまで【乱れ撃ち】で足止め

俺はフックショットをヘリに使って、空中で合流する
――いい仕事だ、諸君。


暁無・蘭七
【SN8】

おかしいですね。この世界確かに故郷のはずなんですけど
…おかしいですね(色々と)
ひとまず、仕事といきましょうか

変装はやっぱりばんびちゃんに任せると早いね
あとはアルハ様のアイデアに連中が上手く乗ってくれれば、一気に動いてしまいましょう
りこ様が予め手調べておいてくれたルートをチェックしながら、怪盗らしく逃走開始
ルート上の敵には囲い満たす無食子での威嚇攻撃、まあ多少本気でぶつける位が皆さん喜んでくれますし
アルハ様、今日は遅刻は厳禁ですからね

りこ様が縄梯子を落とすタイミングに合わせて、掴み損ねの無いように
やりましたね!ひとまずはお疲れさまです、皆さん
私達がいれば、盗めないものなんてありませんよ


森乃宮・小鹿
【SN8】
事前に得た情報を元に、皆さんの容姿と服装をレッツMak!ng
ふふーん!ボクが施す【変装】は完璧っすから!

いざ潜入!
リーダーの意見に賛同して周りを煽っていくっすよ
「金庫に来てもすっからかんとか!ひゅー!ワルーい!」
そして金庫に移動するまでに小声で魔術の詠唱
合図があったら変装を解き、最後のまじないを唱え
Dを黄金の蝶へと変えて金庫から連れ出すっすよ!

指定のルートを全速力の【逃げ足】で駆け抜ける
蝶の操作に集中力かなり使うんで攻撃には参加せず
悪いけどアルミラージ、ボクの事護ってくださいな

屋上まで来たらヘリ子が下ろしてくれた縄ばしごへと飛び移るっす!
あーばよー!とっつぁーーーん!!


●アクション、スタート!
「ウワーッ! Dが奪われてる!」
「くそっ銀行強盗どもめ! 俺たちをワクワクさせやがって!」
「でもワルすぎて思わず憧れちゃうぜ~!」
 これホントに厳戒態勢なのかな? みたいなノリのセキュリティの皆さん。
 しかし悪魔は強い。忍び込もうとしても、素人では即見つかるだろう。
 このノリで能力自体は高いというのが、デビルキングワールドのあれなところだ。
「……おかしいですね。この世界、たしかに故郷のはずなんですけど」
「あんまり気にするなよ、呑まれるぞ(トンチキなノリに)」
 遠い目をしている暁無・蘭七の肩を叩き、ふるふると首を振る鴇巣・或羽。
「それに、こんな連中でも目は確かだ。"バンビ"の変装がなきゃバレてるな」
「まあ、それは間違いないっすね。そこを騙し切るからさすがボクっす!」
 ふふん、と、ふたりと同じく警備の姿に変装した森乃宮・小鹿が胸を張る。
 彼らの会話は様々な何気ない仕草に擬態して行なわれているため、
 他の悪魔がそれを見咎めることはない。
 此処ではわかりやすく文字として起こしているが、実際は身振り手振りや読唇術など、仲間同士の符牒を複雑に組み合わせた独自の言語でやりとりしているのだ。
「皆さんいい感じに入り込めてるみたいですね。では、そろそろ始めますか?」
 液晶に比由井辺・りこの顔が映ると、或羽――否、"トリガー"はこくりと頷いた。
「ああ、――始めるぞ、みんな」
 蘭七……あらため"アルミラージ"と、小鹿あらため"バンビ"の雰囲気が変わる。
 ここからが、ザイン・ナハトのショータイムなのだ……!

「おい、第2金庫は無事か!?」
「はい、こっちはまだ破られてません!」
「支店長のアドバイスで、金庫を複数に分けておいて正解だったな……!」
 誰も手を付けていない第2金庫の前で、セキュリティたちは額の汗を拭う。
 思わずテンションの上がっている彼らだが、仕事は仕事だ。
 支店長……これが今回のターゲットでありオブリビオンである……は勤務態度に非常に厳しく、失敗すれば最悪命で贖うことになるだろう。
 その情け容赦ないワルさこそが、セキュリティたちの心を鷲掴みにしていた。
「でももしかしたら、ここも破られちゃうかもしれないよなあ……」
 と呟いたセキュリティの耳元で、誰かが囁く。
「なら今のうちにこっそり、"D"を移しちまおうぜ!」
「えっ?」
 セキュリティは驚いた表情で振り返り、"同僚"の顔をまじまじと見た。
「おいおい、何言ってるんだよ。そんなことしたら支店長が……」
「でも、"D"は俺たちのものになるぜ。他の連中の給料も根こそぎいただきさ」
「…………」
「――それに、ワルくてカッコいいだろ?」
 にやりと笑う"同僚"……正しくは、同僚に変装した"トリガー"。
 セキュリティはその魅力的な提案に、思わず心震わされてしまう!
「そ、そうだな……! 仲間さえも出し抜いちゃうなんて、めちゃくちゃワルいぜ……!」
「さあ、今のうちに第3金庫へ行こうぜ。案内してくれよ」
「あ、ああ! 俺たちで一攫千金だ!」
 ソワソワと先を急ぐセキュリティの目を盗み、"トリガー"は"アルミラージ"と"バンビ"に目配せした。
「さすがはアルハ様……いえ、リーダーですね。あっさり懐柔してしまいました」
「ボクの変装も忘れちゃダメっすよ~? それじゃあ作戦第二段階っす!」
 三人はりこの支援(彼らを見咎める防犯カメラはりこのハッキングでダミー映像を流し込まれている)を受けつつ、セキュリティとともに金庫へ向かった。
「よし、ここだ……! 解除パスワードは、666666。だぜ!」
「まあ、実にワルいパスワードですね。ではお眠りください」
「エッ?」
 振り返ったセキュリティの首筋に、"アルミラージ"の手刀が突き刺さった。
 セキュリティは「わ、ワルすぎる……」という断末魔(?)を残し、気絶!
 倉庫の中には、金塊やDの札束が大量に収められている!
「さあ、ここからはスピード勝負だ。例のアレを頼む、"バンビ"」
「はいっす!」
 "バンビ"が詠唱を終えると、大量の"D"は黄金の蝶に変わり、ひらひらと外へ飛んでいく。
 大量の"D"も、こうして変身させてしまえば運ぶ手間すら省けてしまうのだ!
「おっと、さすがにセキュリティもこちらに気付いたようなのです。皆さん、急いで」
「了解だ!」
 "トリガー"は"アルミラージ"と"バンビ"を先導する形で、りこの示す逃走ルートを切り開く。
「見つけたぞ、あいつらだ!」
「くそっ、こんな時に抜け駆けとは! ワルいやつらだぜ!」
 その行く手を塞ぐセキュリティたち!
「予告通り、Dは戴いた! ……"アルミラージ"!」
「はいっ!」
 "トリガー"がその大胆は宣言で敵の注意を惹いた瞬間、"アルミラージ"の投げた刃物が空中で分裂、横殴りの雨のようにセキュリティに降り注ぐ!
「「「グワーッ!」」」
「さすがに集中が必要だから、攻撃には参加できなさそうっす……!」
「問題ないさ、そのぶんは"アルミラージ"がやってくれる」
「アルハ様も、今日は遅刻は厳禁ですからね?」
「もちろん、俺だって働くさ。ショウ・タイムだ!」
 "トリガー"は自ら先陣を切って、敵の群れをくぐり抜けセキュリティを浮足立たせる。
 その直後に"アルミラージ"が範囲攻撃を仕掛け、脱出経路を切り開くのである!
「皆さん、そろそろですよ! リテイクなしですから、掴みそこねないように!」
「「「了解!」」」
 りこの通信を受けた三人は、黄金の蝶の群れとともに銀行の屋上を目指す。
「「「バカめ! 追い詰めたぞ!」」」
 しかしそこには、セキュリティの大軍が待ち伏せしていた!
「――さて、そいつはどうかな?」
「「「何っ!?」」」
 不敵に笑う"トリガー"。すると背後のふたりが、屋上のフチへ駆け出した!?
 通りに飛び降りるというのか? だがしかし銀行の高さはかなりのものだ!
 セキュリティたちは思わずあっけに取られる……するとその時!
「3、2、1……今です! 縄はしご投下!」
 ステルスを解除したヘリコプターから、縄はしごが降りてきた。
「よっと!」
「えいっ!」
 "バンビ"と"アルミラージ"は、見事に縄はしごを掴む。タッチダウン!
「くそっ、脱出用の乗り物を準備していたのか!」
「だがお前は逃げられまい、ここまでだ!」
 セキュリティに取り囲まれる"トリガー"。しかし、口元の笑みは不敵なままだ。
「残念だけど、あんたたちじゃ俺を捕らえることはできないさ」
 飛びかかってきたセキュリティを躱し、"トリガー"はフックショットを射出!
 ヘリのスキッドにフックが噛みつき、"トリガー"を空中へといざなう!
「な、なんて華麗な脱出なんだ……!」
「待てよ、もしかしてあの盗みの腕前。まさか、伝説の大怪盗の!?」
 鮮やかな犯行に、セキュリティたちは呆然と見上げるほかない。
 そしてヘリコプターに乗り込んだ"トリガー"……或羽は、仲間たちに微笑みかけた。
「いい仕事だ、諸君だ。さあ、仕上げといこうか」
「もちろんっす!」
「今度は威嚇ではなく、本気で、ですね」
「そのデータも集めてるところなのです、ご安心を」
 残る仕事は、ただひとつ。
 それは怪盗ではなく、猟兵としてオブリビオンと戦うことだ!
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵

ヴィクティム・ウィンターミュート
………浮足立ってるなんてレベルじゃねーなこれ
厳戒態勢どころかお祭り騒ぎたぁ、どういうことだよ
まぁいい…プランに沿いつつ、アドリブ利かせるのが妥当なところかな
で、殺しは無しのがいいだろ?オーケー
元々俺はそういうのが一番やりやすいんだ

プラン通りに変装して、堂々と入りに行こう
「忘れ物をした」なんて言えば…馬鹿だから信じそうだ
仕掛けておいたバックドアを通じて【ハッキング】し、セキュリティを根こそぎダウン。通報も監視もシャットダウンさ
さて──暴れてもらうわけにはいかねえ
『Nightt night』……おやすみ
拘束具持ってんじゃない?はい、無力化っと
……こいつらマージで緊張感の欠片もありゃしねえな…。


●シリアスなデビルキングワールドって需要あるんですか?
「第2金庫も第3金庫も破られたぞー!」
「くそっ、銀行強盗め! ワルすぎるぜ……なんてかっこいいんだ!」
「お、俺も銀行のセキュリティやめて銀行強盗になろっかな!」
(いや仕事やめるのはさすがにおかしいだろ)
 変装中のヴィクティム・ウィンターミュートは、心のなかでツッコミを入れた。
 どうもこの世界で銀行強盗が憧れのワルというのは、マジな話らしい。
 猟兵たちの鮮やかな手並みは、敵であるセキュリティさえ捕まえてしまったようだ。
(これ、俺が変装する必要あるのか? いやでもさすがにそれはな……)
 なんかもう正々堂々「ちわー銀行強盗ですー」って酒屋さんみたいに挨拶しても通してくれそうなノリだが、多分そんなことはない。
 あくまでワルとしてスマートで、そしてブルタルなことが大事なんだろう。
 なのでヴィクティムは、プラン通り変装しつつ忍び込むことにした。
「おい、そこのお前!」
「(おっと。さっそく気付かれたか……?)……なんでしょう」
「もしかして忘れ物した? いま強盗中で危ないから、気をつけてね!」
 思わずずっこけるヴィクティム。
「えっどうしたの? もしかしてバナナの皮とかあった!?」
「……………………いや、忘れ物であってます。ありがとうございます」
「そっかーよかったー、足元気をつけてね!」
 ニコニコ笑顔でヴィクティムをスルーしてくれる悪魔。
「……いややっぱりおかしいだろ!? せめて疑えよ!!!!!!」
 スパーン! と偽造IDカードを床に叩きつけるヴィクティムであった。
 マジの犯罪者してると、こういうとき温度の違いで大変そうだね! 風邪とか!!

 まあそんな感じで、バックドアを仕込んでいたおかげもあり侵入は軽々と済む。
「あれで俺たちと同じぐらいに強いっつーのが理不尽だよなあ……ったく」
 パチン。ヴィクティムが指を鳴らすと、その瞬間銀行は停電を起こした!
「ウワーッ暗い!」
「怖い!」
「ママーッ!」
 慌てふためくセキュリティ……慌てふためくっていうかただの子供だこれ!
「あーもううるせえな、寝てろ寝てろ!」
「「「スヤァ……」」」
 お昼寝タイムの保育園児みたいな穏やかさで寝こける悪魔たち。
「こいつらマージで緊張感の欠片もありゃしねえなあ……」
 嘆息しつつ、きちんと手錠で拘束はしておくヴィクティムだった。マジメー!
成功 🔵🔵🔴

ベルンハルト・マッケンゼン
【炎桜】
スカルマスクにトレンチコート、手にはマシンピストル。
我ながら、完璧な悪党スタイルだな。
彼女と並んで堂々と銀行に入り、天井へ向けて銃撃を一発。
「Feeeze! Hands up! Down on your knees……Get on the ground!」

突進にはカウンターでスタングレネードを投擲、コートを広げ背を向けて衝撃から彼女を護る。
「真琴、貴女の盾だ!」
UCを発動し、マシンピストルの封印を解く。
「この銃の前では、誰も滅びを免れ得ない。そう、神々でさえも…」

施錠装置にC4を取り付け爆破。シリンダーを銃撃し、バッテリングラムを叩き付けて破壊。
「A-OK, 後はターゲットを待つ、か」


新海・真琴
【炎桜】
(全力物理ブッパの基本装備、はなきよら、拳鍔、脇差。そして被るは鬼の面)
ボクも桜學府ではある程度裏任務の基礎教育は受けたけど、ようやく実践だね!ワクワクするね!

ごきげんよう、ボクらは強盗だ
大人しく有り金ぜーんぶ寄越してもらおうか!

直線で真っ直ぐ来るだとぉー!?じゃあこれだ!
(迎え撃つようにはなきよらをフルスイング)

せーの、チェストォォォォ!!
(金庫のドア目掛けてはなきよらを上段から振り下ろした)
ベルンハルト、あの鍵のトコ撃って壊して!

担任の甘粕先生、副担の川島先生。先生たちの教えはきちんと受け継ぎましたよ……草葉の陰で見守っていてくださいね(涙ぐむ)



※担任も副担も死んでません生きてます


●桜學府でも銀行強盗やる仕事あるんだ……(そんなものはない)
 ――BLAMN!!
「「「なんだ!?」」」
「Freeze!! Hands up!!」
 天井に向けて発砲したスカルマスクの男――ベルンハルト・マッケンゼン――が、野卑な訛りで叫んだ。
 もちろん本来の彼の英語は、ここまで特徴的な訛りは出ていない。
 喋りで身元を探られないよう、ベルンハルトはあえて口調を変えているのだ。
「Down on your knees……Get on the ground!!」
「「「…………」」」
 だが降伏勧告を受けた悪魔たちは、微動だにしない。
 ベルンハルトは数秒様子を伺ったあと、再びトリガーを引く。BLAMN!!
「Get on the ground!! hurry up!!」
「「「…………」」」
 だが、セキュリティたちはやはり従わない。なんたる精神力!
 ベルンハルトが三度目の威嚇射撃をすべきか迷っていると、隣りにいる鬼の面を被った女……新海・真琴が、ちょいちょいと肘でベルンハルトを小突いた。
(ねえねえベルンハルト、もしかしてなんだけどさ)
(なんだ真琴、いま大事なところ……)
(英語、伝わってないんじゃない?)
(えっ)
 ベルンハルト、悪魔たちを二度見する。
 猟兵は他世界で言語による不都合を受けないはずなのだが……?
 そんな頭の悪い理由もありそうなのが、この世界の恐ろしいところである。
「ねえ、聞いたいまの」
「すごいね……本場だよ本場。超ワルそう」
「やべー、カッコよすぎて足震えてるわ俺……!」
 あっわかってないとかそれ以前の問題だった! ミーハーなアイドルファンかこいつら!
「Get! on!! the!!! ground!!!!」
「「「ワルーい!! カッコいいー!!」」」
 ダメ押しの3度目で、ようやく従うセキュリティの皆さんだった。

「あー、てすてす。ごきげんよう、ボクらは強盗だ!」
 あたりが静まり返ったところで、今度は真琴が口を開いた。
「おとなしく有り金ぜーんぶよこしてもらおうか! さもなければ……」
「「「うおおおおお負けるかぁあああ!!」」」
「ってせめて最後まで言わせてくれないの!?」
 セキュリティの皆さん、スクラムを組んでラグビー選手めいて突撃!
 そして真琴を叩き出そうと……したらKBAM!! スタングレネード爆発!
「「「グワーッ!?」」」
「真琴、貴女の盾だ!」
「ありがとう! けどそんな大声で名前呼んだらまずくない?」
「……問題ない!!」
 BRATATATATATATATAT!! 咳払い代わりにベルンハルトはマシンピストルを撃ちまくる。
「「「ギャーッ!!」」」
 セキュリティの皆さん、吹き飛ぶ! これで死なないのが悪魔の恐ろしさだ。
「怯むな、怯むなーッ! 強盗を押し返せー!」
「「「ウオオオオーッ!」」」
 店の奥からさらに飛び出してくるセキュリティの皆さん!
「「「ワーカッコイー!」」」
 声援をあげる見物客たち!(人質とも言う)
「なんか試合みたいで落ち着かないねこの声援!? ええい!」
 SMAAAAAASH!! 真琴は飛び込んできたセキュリティの皆さんをフルスイング!
「「「グワーッ!」」」
 吹き飛ぶセキュリティの皆さん! 地下の金庫までの経路がKRAAAAAASH!!
「よし、急ごう。これ以上相手をしていると(頭がおかしくなるので)まずい」
「それには同意だね。行こう!」
 ふたりはぶち抜かれた壁から隠し階段を降りて地下の金庫に挑む。
 分厚い金属扉は、ベルンハルトが持ち込んだC4で……KA-BOOOOM!!
 そして第二の扉出現! さすがに一筋縄ではいかないようだ。
「せーの、チェストォオオオオ!!」
「この銃の前では、誰も滅びを免れ得ない。そう、神々でさえも――鍵もだ!」
 BLAMN!! 真琴と同時に銃撃を叩き込むと、第2扉破壊!
 ギラギラと輝く金塊と大量の札束の山がふたりを出迎える。宝の山だ!
「Okay、これで目標物は確保だ真琴……真琴?」
「担任の甘粕先生、副担の川島先生、先生たちの教えはきちんと受け継ぎましたよ……草葉の陰で見守っていてくださいね……!」
「Wait.誰のことだそれは」
「え? 学府で裏任務の基礎教育してくれた先生たちのこと」
「亡くなっていたのか……」
「生きてるよ」
「生きてるのか!?!?」
 やべえ真琴がもう頭おかしくなってる! 震え上がるベルンハルトだった。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵

キリジ・グッドウィン
【特務一課】覆面着用
テキトーなデビルに「派手に暴れてやるからさァ……寄越しな!」って物理で囁いたら快く車を貸し出してくれたぜ。現地へ運転まで?助かる

借りた車はステージトラック。デビル銀行へ正面から突っ込んでドリフト、一番目立つ所で派手にウイングを開いてもらう

はいはい雪丸鳳花オンステージオンステージ
(アサルトライフルとカラゴズによる威嚇射撃、制圧射撃、とりあえず撃てる物は撃っとく)
おいギバァ!排莢こっちにまで飛んできてんぞ!

おいそこの銀行員共呆けてんじゃねぇぞ、さっさとそこのDの入った袋車に載せな!投げ銭代わりにでもよ

……って手前ェ等が正装だとか言ったんじゃねぇのかよ!!(覆面を地面に叩きつけて


雪丸・鳳花
【特務一課】※途中まで覆面着用
ステージトラックで乗り込むのだね!わかった!
ギバ子くんとキリジくんが上手く強盗ができるようにサポートしよう!
というわけで!
ボクは今日は一日デビ娘となろう!皆の注目の的になるのさ!(囮役)
なに?本物のデビ娘もライブをしているだと?
ハッハッハ!対バンというヤツだね!負けないよ!(覆面を脱ぐ)
ボクはデビ娘!(UCで後光が光る)
ターフから銀行に場所を変え、強盗レースに必ず勝つ!
そして!ギバ子くんとキリジくんとウィナーズライブをするんだ!
デビぴょい!デビぴょい!
キミの預金が!
ズドン!バッキューンと襲われ♪
どっかーんばっかーんと奪われていくよ♪
こんな強盗は初めてー♪


天城原・陽
【特務一課】セーラー服と突撃銃と覆面
(クロムキャバリアで鳴らした私達特務一課は、デビキンの世界観に圧倒されIQが下がった。しかしこのままでくすぶってるような私達じゃあない。筋さえ通りゃ命令次第でなんでもやってのける命知らず。不可能を可能にし、巨大な悪を粉砕する、私達、特攻野郎特務一課!※とてもあたまのわるそうなナレーションステージトラックで特攻して銃撃戦を展開する)

この覆面クソ暑苦しいんだけど。脱ぐわよ?いいわね?あーもう脱ぐわ邪魔これ(覆面ポイってして突撃銃を構えて、ずきゅんどきゅん撃ちまくり フッフー そしてステージに上がって戦術的優位な高所にて銃撃。ばきゅんぶきゅん)
こんな戦場初めてだわ


●これまでのあらすじ(プレイングのコピペとも言う)
(いい感じのBGM)
 クロムキャバリアで鳴らした私達特務一課は、デビキンの世界観に圧倒されIQが下がった。
 しかし、このままでくすぶってるような私たちじゃあない。
 筋さえ通りゃ、命令次第でなんでもやってのける命知らず。
 不可能を可能にし、巨大な悪を粉砕する。私たち、特攻野郎特務一課!!
(ここでBGMがクライマックス、そして爆発。ロケ地は採石場)

●Take devil!
 ――KRAAAAAAAAAAAAASH!!
「「「グワーッ!?」」」
 銀行の壁をぶち抜き突撃するステージトラック! そして爆発!
 これは番組のオープニング映像(???)ではない! 現実の光景だ!
「この覆面クソ暑苦しいんだけど、脱ぐわよ? いいわね?」
「いや待て脱ぐの疾すぎだろっつーかなんだよさっき手前ェがブツブツ言ってた独り言は!?」
「何って、番組オープニングおなじみのナレーションよ」
「手前ェ何見えてんの!?」
「ところで覆面脱いでいいわよね」
「だから早ぇって!!」
 キリジ・グッドウィンのツッコミを完全スルーして覆面を脱ぎ捨てる天城原・陽。
 なお、ステージトラックを運転していたのはキリジが脅は……説得した悪魔である。
「す、すみませんこれで助けてくれますよね!」
「ああオレは助けてやるぜ。だがこいつが許すかな!!(BRATATATATATA!!)」
「ギャーカッコいい!!(断末魔)」
 アサルトライフルを叩き込まれた悪魔さんだが、まあ多分生きてるでしょ(適当)
「ハッハッハ! これは派手だね、ようしボクはふたりをサポートするよ!」
 そんなふたりをさておいて、最初にトラックから降りたのは雪丸・鳳花だ。
 なお、覆面は着けたままである。そんな風花が見たものは……!
「「「ドンストップザドーンストップザビート!」」」
「あ……あれは!! 本物のデビ娘!?!?!」
 そう! 銀行強盗VS銀行員のお祭り騒ぎを聞きつけ駆けつけたデビ娘たちだ!
 勝負服を身にまとい、大ヒットナンバー「デビルズ・レジェンド・ユー」を歌っている!
「「「ようやくみんな会えたね~♪」」」
「これはつまり、対バンというやつだね……負けないよ! ボクもデビ娘だ!!」
「おい囮はどうした雪丸風花ァ!?」
「そんなことはどうでもいい! これはつまり強盗レースなんだよキリジくん!」
「強盗レースってなんだよ!? おいセキュリティの奴らもう出てきたぞ!」
「撃てばいいでしょ撃てば。ずきゅんどきゅん撃ちまくりよ!(BRATATATATAT!」
「いやだから手前ェ覆面は!? 手前ェらが正装とか言ったんだが!?」
「あっそうか覆面か! こんなものは世界最強のデビ娘には不要デース!」
「手前ェまで外すのかよ雪丸風花ーッ!?」
 もはやキリジのツッコミも追いつかない。いやそもそも彼がツッコミ役にならざるを得ねえこの状況どういうことだよ!
「とにかく! 強盗レースに勝利して、ボクたちでウィナーズライブをするんだ!」
「目的変わりすぎだろ!?」
「さあ行くよみんな! デビぴょい伝説ッッ!!」
「話を聞けよ! それかせめて囮になれや!!!!(BRATATATATATATAT!!)」
「デビぴょいデビぴょい(BRATATATATAT!!)」
「ギバ子手前ェも乗るの!?」
 銃撃しながら踊る陽。アイドルかなんかかな?
「キミの預金が!(ズドン! バキューン!!)と襲われー♪」
「「「フッフー!!」」」
「悪魔の奴らもなんで普通にコール打ってんだよ!?」
「どっかーんばっかーんと奪われていくーよー♪」
 BRATATATATAT! BRATATATATATAT!! 演奏の代わりに鳴り響く銃声!
「今日の強盗の女神だけは私たちだけにキスするってわけね」
「強盗の女神ってなんだよ!? ああもうおいそこの銀行員どもさっさとDを車に載せな!」
「「「わかりました! 代わりにサインもらえますか!?」」」
「やるかボケェ鉛玉食らっとけェ!!(BRATATATATATATAT!!)」
「「「ギャーッありがとうございます!!」」」
 キリジが頑張ってる間も、踊る風花。踊りながら銃撃する陽。
「「こんな戦場、はーじめてー(ハモり)」」
「強盗するのかライブすんのかどっちかにしろやぁああああ!?」
 キリジの悲鳴は、盛り上がる悪魔の皆さんのコールにかき消された。
 まあでも、Dは奪えたしいいんじゃない? デビぴょいデビぴょい!(やけくそ)
成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴


第3章 ボス戦 『魔界大帝グレートデンジャラスロード』

POW ●君臨せし魔界大帝
【自身が支配する国の住民】が自身の元へ多く集まるほど、自身と[自身が支配する国の住民]の能力が強化される。さらに意思を統一するほど強化。
SPD ●虐殺斧槍『ジェノサイドキラー』
装備中のアイテム「【ジェノサイドキラー】」の効果・威力・射程を3倍に増幅する。
WIZ ●我こそは最凶のデビルキングなり!
敵より【デビルキング法に従った行動をしている】場合、敵に対する命中率・回避率・ダメージが3倍になる。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠夢幻・天魔です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●トンチキやっててもボス戦はやってくる
「貴様らァあああああああ!!」
 KRAAAAASH!! 崩落しかけの銀行が内側から吹っ飛んだ!
 たんまりDを奪い逃走する猟兵たちを追いかけてくるのは、巨大なオブリビオンだ!
「よくもこの我! 魔界大帝グレートデンジャラスロード様が集めたDを盗み出してくれたなあ!!
 もはやセキュリティどもは使えぬ! 我自身が打って出て奪い返してくれるわあああ!!」
 ずしんずしんずしん! グレ以下略は巨体で猟兵たちを追いかける!
「支店長の登場だ!」
「頑張れ銀行強盗! 逃げ切れー!」
「あんな奴らのDなんて奪っちまえー!」
「それもともと俺たちの金だけどワルいからまあいいやー!!」
 道に並んだヴォール街の人々も、サイリウムを振りながら応援してくれる! 駅伝かなんかかな?
「Dを返せぇえええええ!!」
 泥田坊みたいな声をあげながら追いかけてくるグ以下略! あいつが今回の標的だ!
 悪魔たちの声援(?)を受けつつ、追撃してくるg以下略をぶちのめせ!
●プレイング受付期間
 2021/03/24(水)23:59前後まで。
スピカ・ネビュラスター
無様にDを奪い尽くされたキミが『最凶のデビルキング』なんて笑っちゃうね
観客の悪魔達に聞いてみようか?
ねえ! 銀行員をボコボコにしたり脅迫してDを奪った極悪な銀行強盗のボクたちと、この奪われたものを取り戻そうなんて正しい事をしているぐれーとなんちゃら、どっちの方がワルいかな?
(コレで多分敵のWIZユーベルコードは発動しないはず)

あはははは♪
というわけで、キミの時代ももう終わりさ
ここで退場して貰おうか…『トリニティグラビティ』!

観客への問いかけの間に貯めた魔力で(魔力溜め、エネルギー充填)
必殺の魔女術を発動するよ(全力魔法、属性攻撃、蹂躙)

防御は守護衛星『Aegis』にお任せ
(盾受け、オーラ防御)


ベイメリア・ミハイロフ(サポート)
メイン参加者さまのお邪魔にならぬようにしつつ
状況を見て行動を行おうと思います

日常では、まったりのんびり楽しみたいと思います
探索が必要であれば、情報収集・聞き耳を活用し
さりげなく目立ちすぎない程度に行動を

戦闘での行動は、絶望の福音又は第六感・見切りにて相手の攻撃を予見し回避又はオーラ防御・武器受けからのカウンターを狙いつつ
広範囲に敵がいます場合にはRed typhoonを
1体に対してはジャッジメント・クルセイドにて攻撃をいたします
チャンスがあれば早業・高速詠唱からの2回攻撃を
回復が必要なら、この身を削ることになろうとも、生まれながらの光を使用いたします

呼び方ファーストネーム+さま
一人称:わたくし


杉崎・まなみ(サポート)
まなみは正当派後衛職のヒロインタイプです
聖職者教育を受講中の学生ですが、特に依頼に縛りは無く、どのような依頼も受けられます
但し人並みに気持ち悪いモノ、怖いもの等は苦手で遭遇した際は多少なりとも嫌がる仕草が欲しいです
甘いモノ、可愛いモノが好きで少し天然な所があります
初対面の人でもあまり物怖じせず、状況を理解して連携を取る動きが出来ます
シリアス2~3:ギャグ7~8割くらいのノリが好みです
ただシリアスもやれますよー

UCは状況に応じて、MS様が好きなのを使ってください

その他、細かい部分はMS様にお任せします


弥久・銀花(サポート)
これはもう一番私の得意とする所です

基本的には愛刀の白嵐玉椿で接近戦を挑みます

相手が遠距離を得手としているのなら、石を投げたりして距離を詰めてユーベルコードの鋭刃線閃で斬り掛かります

特に強大な敵の場合はオルタナティブ・エネミーを使って戦います
これはどんな相手にでも勝てる様にと作ったユーベルコードですので大体の相手には優位に立てるでしょう



エッチな感じで拘束され責められてる場合は、一人で切り抜けられないと分かるまで頑張ってみて、駄目なら名誉はあんまりない撤退と使って、相手を私と同じ様に拘束(この時、拘束具などで顔や全身が隠れてたら味方にも判別し難くなります)して、味方の前に逃げますね


●最凶のデビルキング、魔界大帝グレートデンジャラスロード!
「待ぁぁぁぁてぇぇえええええ!!」
 デビルキングワールドはギャンブルの一大メッカ『ヴォール街』のメインストリート。
 その大通りをずしんずしんと闊歩するのは、漆黒の鎧を纏う巨大な悪魔だ。
 そう、デカい。明らかにキャバリアよりデカい。
 別に闘気で大きく見えているとかそんなんじゃなく、マジでデカい。
 なぜデカいのかというと、デカいほうがダメージ描写が捗るからである。
「この我の金庫からDを盗む不届き者どもめ! 成敗してくれるわぁああ!!」
 奴の名は魔界大帝・グレートデンジャラスロード!
 もう名前からして「そうだねデビルキングワールドだね」って感じのストロングスタイルだ。そして、実際強い。
 かつては自国の領民を大切にする(悪魔的な意味でなく)いい王様だったらしい。
 それがオブリビオン化したら銀行の支店長やってるってんだから恐ろしいな!
 まあ、そうやってDを溜め込むことでカタストロフ起こそうとしてたんだけどね!
「ほらほら、Dを返してほしければ捕まえてごらんよ~!」
 と、グレートデンジャラスロードを挑発するスピカ・ネビュラスター。
 彼女をはじめとする猟兵は、銀行強盗に扮して(というか銀行強盗になって)グレートデンジャラス以下略の銀行を強襲、大量のDを強奪した。
 そして逃げ出した猟兵を追って、グレートデン以下略が出てきたのである。
 ……名前長いなこのオブリビオン! 魔界大帝でいいですかねもう!
「おのれ猟兵どもめ!! この我に歯向かったことを後悔させてやる!!!」
 魔界大帝は顔を真っ赤にし、プシュー! と頭から蒸気を噴き出した。汽車かな?

「あ、あの……!」
「え、何? どうしたの?」
 ところで、スピカにおずおずと話しかける猟兵が居た。
「わたくし今しがた駆けつけたのでございますが、この状況は一体どういう……?」
 彼女の名は、ベイメリア・ミハイロフ。
 わけのわからないままに助太刀にやってきた(またの名をサポート参加という)面倒見のいいお姉さんだ。
 それで駆けつけた事件がこんな頭のおかしい案件だってんだから可哀想ですね(他人事)
「とりあえず、あのオブリビオンを倒せば問題はないと思います!」
「そうですね! 大抵の面倒事は大元をぶった斬れば解決しますから!」
 同じ境遇の杉崎・まなみと弥久・銀花は、なんかもう吹っ切れていた。
「そ、それはそうですけれども、せめてもう少し経緯とかを把握しておいたほうがよいのではございませんか!? こう、戦術的にヒントになるかもしれませんし……」
 そんなふたりに対し、比較的真面目なベイメリアは正論で主張した。
 おお、ベイメリア。ツッコミ役を押し付けられてしまった可哀想な人。
 彼女も彼女で場合によっては割と頭のネジが飛ぶのだが、それは別の話。
「近づいて斬ります。これで解決では?」
「それは戦術とは言えないと思うのでございます!」
 えーうそだー、みたいな顔をする銀花。こええなこの剣豪。

「作戦ね……それならボクにいいアイデアがあるから、任せておいて!」
「いいアイデア、ですか? それは一体……?」
 訝しげに問いかけるまなみに、スピカはにやりと笑った。
 顔の上半分に影がかかって、左目がキュピーンと不穏に光る。コワイ!
「あのオブリビオンは、『敵よりデビルキング法に従った行動をしている』時にものすごくパワーアップするんだ」
「デビルキング法に……ああ、つまり敵よりワルだと強くなる、と!」
 銀花がぽん、と手を打った。
「そうだよ。つまり……おーい、どっちがワルかをアピールすればいいのさ!」
 スピカはそう言うと、通りに並んで観戦中(補足しておくと、銀行強盗と銀行員のバトルはデビルキングワールドでは大盛り上がり必至の見世物なのである。狂ってんなこの世界)の悪魔たちに呼びかけた。
「銀行員をボコボコにしたり脅迫してDを奪った極悪な銀行強盗のボクたちと!
 奪われたものを取り戻そうだなんて正しいことをしているあのぐれーとなんちゃら!
 デビルキング法的に考えたら、ボクらとあいつのどっちのほうがワルいかな!」
「「「えっ!? そりゃあ……」」」
 悪魔たちがざわつく。魔界大帝は嫌な気配を感じて冷や汗を垂らした。
「ま、待て貴様ら! 我は最凶のデビルキング、魔界大帝グレーとデンジャラスロードなるぞ!
 貴様ら市民から、無理やり金をふんだくっては銀行に溜め込んできた支店長である!
 つまりは、我のほうがワルいだろう! なんせ貴様らに迷惑かけているんだからな!」
「「「うーん、たしかに……」」」
 魔界大帝はニヤリとドヤ顔を浮かべ、猟兵たちを横目に見た。
「むむ。てっきり一瞬でかたがつくかと思ったけど、意外と粘るなあいつ」
 敵の意外な機転に、スピカはうーむと顎に手をやって唸った。
「これは、わたくしどもでどうにかワルっぽさをアピールせねば、でございますね!」
「なるほど、そういうことでしたらお任せください!」
 ベイメリアの提案に、銀花はものすごく自信げに胸を張った。
 さっき駆けつけたばかりの立場で、どのようにアピールするのだろうか?
「そこのなんとなく善良そうな顔をした悪魔のかた、ちょっとこちらへ」
「あ、はいなんですか? いやー銀行強盗さんに声かけられるなんて光栄」
「イヤーッ!」
「グワーッ!?」
 ALAS! 銀花、のこのこ近づいてきた悪魔をばっさり斬り捨てた!
「ええーっ!?」
 ベイメリア、思わず声をあげる。そりゃそうである。
「なるほど! 不意打ちとはたしかにワルですね!」
 銀花の意図に気付いたまなみは、ニッコニコの笑顔で快哉を上げた。
「そうでしょう? 悪魔はそう簡単に死なないから心配なしですよ」
 ふふーん、とドヤ顔になる銀花。こええなこの剣豪(2回目)
「その屈託のなさも相まってワルさアップだね!」
「褒めるところなのでございましょうかそこは……」
 ぐっとサムズアップするスピカに、ベイメリアはあははと苦笑いする。
 まあ常識人みてえな顔してるこの金髪美女も遊園地爆破しようとしたことあるんですけどね! 怖いねこの世界!
「そうと決まれば、とりあえず手近な悪魔さんたちをボコりましょうか!」
「「「えっ!?」」」
「大丈夫です、痛くはしませんよ。地の神よ、慈愛のお導きを!」
 まなみが呪文を唱えると、周囲の建物がむすのピコピコハンマーに変身した!
「ああ、なんだ、これならあまり痛くなさそうではございませんね」
 何をしでかすのかと心配していたベイメリアは、ほっと胸をなでおろした。
 だが……KRAAAAAAAASH!!
「「「グワーッ!?」」」
「ってピコピコハンマーとは思えぬ打撃音なのでございますがー!?」
「うふふ、今回は特別に超硬質ピコピコハンマーに仕上げてみました!」
「それはもはやピコピコハンマーである必要がないのではございませんか!?」
「か、神の思し召しですのでそこは……」
 目をそらすまなみ。ウソだろそんな神いるわけあっ笑いの神ってこと!?

「いきなり攻撃しだすとか、やべー!」
「もはや強盗ですらないじゃん! ワルすぎるぜ!」
「目的のためなら見物人も犠牲にするとか、カッコよすぎる!」
 で、悪魔たちはアホなので案の定こういう反応になった。
「ば、バカな……!? わ、我の力が!」
 魔界大帝の身体から、シュワシュワとオーラ的なものが消えていく。
 別に縮んだりはしません。だってデカいのはもともとだから。
「待てよ? ならば我もここで悪魔どもを攻撃すれば」
「……そうはさせません! 隙だらけでございますよ!」
 不穏な気配を察したベイメリアは、きっと表情を変えて敵を指差した。
 すると空から光の柱が突き立つ。ジャッジメント・クルセイドだ!
「グワーッ!?」
「猟兵の皆様の悪事は……ま、まあ必要なことなのでさておくとして」
「そこはさておくのか!? いいのか貴様聖職者だろう見た目的に!」
「とにかくオブリビオンには問答無用でございますッ!」
「グワーーーーーーッ!!」
 光の柱が魔界大帝を灼く。聖属性は大ダメージだ!(そんなルールはない)
「あなたも神の慈愛を受けたいのですね? では存分に」
「ギャーッ!?」
 SMAAASH!! ピコピコハンマーの山が魔界大帝に振り下ろされる! 轟音!
「もともとあなたを斬りに来たんですから、攻撃しない理由がありませんよね?
 魔界大帝とやらが聞いて呆れますね! 白嵐玉椿の錆にしてくれるわーッ!!」
「せめてもっとかっこよく斬ってくれアバーッ!?」
 斬撃! たとえネタシナリオでも、銀花の剣の腕は冴え冴えとしている!
 黒く分厚い鎧が逆袈裟に斬られ、魔界大帝はたまらず膝を突いた!
「あはははは♪ 残念だねぐれーとなんちゃら、キミの時代ももう終わりだよ」
「こ、この我が、こうもたやすく……」
「さあダメ押しだ! トリニティグラビティッ!!」
 さりげなーくこのトンチキの中で溜め込まれたスピカの魔力が、解き放たれる。
 三重星の重力が、空高くから魔界大帝に降り注ぎ、その巨躯を圧し潰す!
「グワーーーーーーーッ!!」
「あははははは! そのままミンチみたいに潰れちゃえーっ!!」
「……あの方が一番ワルでございますね」
「アドレナリンの影響は恐ろしいですね~」
「まあ、悪魔からDを巻き上げてたオブリビオンに慈悲はありませんね!」
 高笑いするスピカの傍若無人な攻撃ぶりを、遠巻きに眺める三人だった。
成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴

スキアファール・イリャルギ
【モノクロフレンズ】

可笑しいな、すごく既視感が……ここはキマイラフューチャーだった……?
(増えていくファンクラブ会員にぐいーっと首傾げ)
まぁあとはあの……名前長いのでグッさんでいいや、グッさんを倒すだけですね
そう、私たちは大食いと強盗で稼いだDで豪遊するんですよ
グリードオーシャンで掛けられた賞金が手に入らなかった分、派手に遊ぶのです……!(グッ)

では私はトーさんの影に入って潜みますね
Oh,さすが馬は足が速い……えぇ、攻撃はお任せを
斧槍が空ぶった瞬間を狙ってUC産の銃と属性攻撃の炎と雷をぶっ放しておきましょう
いやぁ、これだけ一仕事するとコメくいてーってなりますねぇ
また腹ごしらえに行きましょうか


茜崎・トヲル
【モノクロフレンズ】
(あーさん、スーさんで交互呼び!)

悪魔のひとたちが入って、あーさんのファンクラブ会員も増えた!
よーしあとはあの……あれ……グレーモンジャラ?グレイモン?を倒すだけだぜ!
へっへーんだ!こっちはなー、大食い連覇で稼いだDだってあるし!
仕事終わったらスーさんと高級ホテルとかでめーっちゃ遊ぶんだから邪魔させねーぜ、グッチ!

あーさん!おれの影に入って!おれは肉体改造(UCね)で馬に変形!骨折よぼーに骨密度もめちゃアゲ!
重くて速くて頑丈だ!大食いでたくわえたカロリーもぜーんぶ消費!
おれが足になるから、あーさんは隙見て攻撃よろしくねえ!あんたが騎手だー!3、2、1、ファイッ!


●デビルキングワールドもキマイラフューチャーも実質同じ(暴論)
「うおーモノクロフレンズー!」
「応援してるぞー!!」
「プリティかはさておきキュアキュアなひとたち、がんばえー」
 なんか、大通りに出てきた悪魔の中にペンライト振ってる連中が居た。
 どうやら、大食い大会で活躍したスキアファール・イリャルギと茜崎・トヲルに、
 なんか勝手にファンクラブみたいなものが出来上がっていたらしい。
「おかしいなこの光景、なんかすごい既視感が……」
 スキアファールは手を振って応えつつ、苦笑いした。
「ねー! すげーキマイラフューチャーっぽいよな、あーさん!」
「そうなんですよねえ、ここはデビルキングワールドのはずなんですが……」
「でもいーじゃん、たのしーほうがいいよ!」
 トヲルはあっけらかんとしていた。こういうとき頭が空っぽだと実に得だ。
 まあでもどっちの世界の住民も頭空っぽだし同じようなもんだよね!

「貴様らぁあああ!! この我以外の者を応援するとは何事かぁあああ!!」
 そんなふたりの人気ぶりに、魔界大帝グレートデンジャラスロードはブチギレた。
 なにせこんな名前を名乗るぐらいだ、魔界大帝の自己顕示欲はハンパない。
 しかもそれが、ちまちま貯めてきたDを奪った強盗ともなればなおさらだろう。
「おー、もしかしてジェラってる? ジェラっちゃってるのでっけーひと!」
「黙れ小僧ッ!! 嫉妬などしておらんわ!!」
 魔界大帝は、からかうトヲルをギロリと睨みつけた。
「この魔界大帝グレートデンジャラスロード様が、最凶のデビルキングたる我が!
 貴様らのような胡乱な猟兵どもに嫉妬を抱くなど、あるわけがなかろうが!!」
「それは妬んでる人の物言いだと思いますが……」
 スキアファールは呆れ顔で肩をすくめた。
「ところでさー、なんか名前ながくね? グレー……グレーモンジャラジャラ?」
「トーさん、その名前は間違ってますしなんかヤバい気がします」
「あ、じゃあグレイモ」
「それもヤバい気がしますからやめましょうトーさん」
「そっかー」
 よくわからないけど、スキアファールの真顔が怖いのでやめておくことにしたトヲル。
「まあ、あれだ! あの……グレなんとかを倒すだけだよなっ、スーさん!」
「そうですね。名前が長くてややこしいので、グッさんでいいでしょう」
「フレンドリーすぎるあだ名をつけるんじゃあないッ、この愚か者どもめ!!」
 完全にナメられているので、魔界大帝はさらにブチギレた!

 で、そのブチギレた魔界大帝は、やおら片手を天に掲げた。
「来い、虐殺斧槍ジェノサイドキラーよッ!!」
 すると……KRAAAAAAAAAASH!!
「「「ウワーッ!!」」」
 空から落ちてきたのは、その巨体に見合う巨大なハルバード!
 地面に突き刺さったときの衝撃波で、周りの悪魔たちが吹っ飛ぶほどだ!
「この我が愛槍を以て、貴様らをまとめて消し飛ばしてくれるわァ!!」
「そうはいきませんよグッさん、私たちには大きな野望があるんです」
「野望だとォう……?」
 スキアファールはこくりと頷き、自信満々の面持ちで言い放った。
「私たちは大食いと強盗で稼いだこのDで、豪遊するという野望があります!
 グリードオーシャンでかけられた賞金が手に入らなかったぶん、派手に遊ぶのですッ!!」
「そうだそうだー! 高級ホテルとかでめーっちゃ遊ぶんだからなー!」
「って野望でもなんでもない、ただの仕事のあとの予定ではないかァ!!!」
 もう付き合ってられん! と、魔界大帝はジェノサイドキラーを振り回した!
「そのふざけた戯言もこれまでだ! 死ねェい!!」
「やっべー、なんだかんだ喰らったらやばそーだ! あーさん、おれの影に!」
「了解です、トーさん!」
 トヲルはめきめきと肉体を改造し、巨大な馬の形に変化した。
 そして地面に伸びた影にスキアファールが触れると、その身体が溶け崩れる。
「大食いでたくわえたカロリー、ぜーんぶ消費しちゃうぜー!」
 トヲルはアスファルトを砕くほどの脚力で、斧槍の横薙ぎ斬撃を回避!
 見た目以上の密度を持つ肉体は、いわば全身がエンジンといっていいだろう。
「ぬうっ!? なんという素早さだ、しかァし!!」
 負けじと魔界大帝も斧槍を振り回し、すさまじい速度の連撃を叩き込む。
「す、すごい勝負だ!」
「俺たちの推し……いや、俺たちの愛馬が!!」
「ズキュンズキュンと胸が高鳴っちまうぜー!」
 ファンクラブの会員たちも、手に汗を握り勝負を見守る!
「いまだスーさん、攻撃よろしくっ!」
「了解です、いきますよ……!」
 敵の攻撃が空振った瞬間、スキアファールは影から実体化。
 トヲルの背に捕まり、影から創り出した銃で炎と雷の魔弾を撃ち出した!
「グワーッ!?」
 BLAMBLAMBLAMN!! 魔弾は着弾と同時に炸裂し、魔界大帝の巨体をも飲み込む。
 ダイナマイトじみた爆炎と轟雷を受け、さしもの魔界大帝も大きく吹っ飛ぶ!
「いえーい、ナイスヒット!」
「トーさんの末脚があらばこそです。しかし……」
 一汗拭うスキアファール、するとそのお腹がぐぅ~と鳴った。
「これだけ激しく動くと、コメくいてーとなりますね」
「仕事おわったらたべまくろーぜ! こめぴょいこめぴょい!」
 こんな派手な戦闘、初めて……と、あっけに取られる悪魔たちだった。
成功 🔵🔵🔵🔵🔴🔴

月凪・ハルマ
(無言でDの入った袋を持って逃走中、だったのだが)

(周囲の様子を見て)いやもう、コイツらマジでもう……

◆SPD
…………(何かがキレる音)

やってられるかぁぁあああああ!!!(真の姿解放)

こんなとこで真の姿晒すなって?それは無理な話である
なぜならこのヤドリガミ、フラストレーション限界だから!
いい加減発散しないと精神衛生上ホントよろしくないから!

でもって更に【天津太刀風】も発動
空を飛んで逃走しつつ、襲ってくる支店長は風の刃で迎撃
回避が無理そうなら、D入り袋を盾にして攻撃を防ごう
仮にそれでDがばら撒かれたとしても、不可抗力不可抗力

いやホントこの世界、俺とは相性悪すぎる………!

※アドリブ・連携歓迎


ワルルーナ・ティアーメル
むむむ……軍団の増強が急務である……
だが、二度目以降の魔王は一味違うのだ、と誰か言ってた気がする!

ん?誰だ貴様?貴様の金?
ここにあるのは(一部)我の(部下の淫魔たちが稼いだ)金だぞ!

……そんなにDが欲しいのか?
なら土下座して「ワルルーナ様Dを恵んでください」と言ってみるか?
まあやらんけどな!やってしまえ我が親衛兵団よ!
奴を倒せば今晩の夕食をちょっと“ごうか”にしてやろう!

……多分勝てないが。運よく足止めできたら
「よくやった。褒美である。ちょっと“業火な”夕食をやろう!」
と、ドラゴンブレスでまとめて吹き飛ばすぞ

くくく……我が親衛兵団をどう扱おうが我が自由!
どうせアレみんな我が分裂体だしな!


廻屋・たろ
通りすがりの車に道を聞きがてら武器を突きつけて無理やり助手席に乗り込み逃走
このお金で今度こそデビル蕪を勝ち取るんだ、オブリビオンなんかに1Dもやらないんだからね!
そんなに欲しいならこれでも拾え大貧民!
白紙に「おかね」と書いた偽装札をグレートデンなんとかに向かってばら撒いて足止め
グレートが拾わなくても見てる悪魔さんが拾うでしょ多分
偽装札と悪魔さんとグryでわちゃわちゃしてる所にすかさず【鉄箱】で火を放ち[焼却]!
どうだ明るくなつたろう。
ついでにUC【相棒】でカトラリーを投げつけ追い討ち

お金で命は買えない。
目先の欲や賭け事に躍起になると大変なことになるんだなあ(寂しげに遠くを見つめながら)


●はたしてデビキン的にどっちが正しいんだろうか
「…………」
 相変わらずトンチキなことをやらかしている、猟兵たちとオブリビオン。
 どう見ても真面目に戦っているとは思えないノリをよそに、
 天性のツッコミ気質であり、そして常識人でもある月凪・ハルマは無言だった。
 彼はDの入った袋を背負い、なぜか歓声駆け抜ける街を真面目に逃げていたのである。
 だが見ろよこれまでのリプレイを、そもそも逃げてねえ猟兵までいますよ!!
「……………………」
 ハルマはにこやかな笑顔のまま、口の端からつーっと血を垂らしている。
 ツッコミを我慢しすぎて、唇を噛み締めてたら切っちゃったのである。痛そう。
 ハルマは耐えていた。この狂った世界でほぼ唯一といっていいほど耐えていた。
 仮にもオブリビオン相手の仕事なんだから、戦闘はちゃんとやろうと。
 しかしもう、袋持ってる手がプルプルしてるし、色々限界であった。

 で、そんなハルマの前で、また新たなトンチキが繰り広げられている。
「おのれ猟兵ども!! Dを返せ!!!」
 巨体を揺らし地団駄を踏み、魔界大帝グレートデンジャラスロードはブチギレた。
「んん? 誰だ貴様は???」
 そんな魔界大帝に、お前マジかって感じのことを言い放つラスボス魔王。
「なっ!? 何ぃ!? しらばっくれるとかでなくマジで我を認識しておらぬのか!?
 貴様ら、この我をなんとかするためにやってきたのではないのか!? え!?」
「は? 知らぬが? 我は忙しいのだ、邪魔をするな三流魔王めが!」
「な、な……!!!」
 がくり。魔界大帝はあまりの言いっぷりに、膝を突いてうなだれた。
 彼だってオブリビオンである以前に、このデビルキングワールドの魔王なのだ。
 満を持して登場したボスとして、ちょっと、いやかなりプライドがある。
 それをバキバキにへし折られたので、なんかもうずーんとうなだれていた。
「まったく……そもそもだ、返すも何もここにあるのは我の金ぞ!」
 あまつさえ、ラスボス魔王……ワルルーナ・ティアーメルはとんでもねえことを言い出した。
 ……まあたしかに、言っていることはちょっとは間違っていない。
 そもそもワルルーナは、銀行強盗をしてねえからである。
 え? じゃあなんでこれだけのDを稼いだのかって?
 配下の淫魔の皆さんを呼び出して、いかがわしいお店とかメイド喫茶を出店して悪魔たちから金を巻き上げたのである!! うん、狂ってるね!
「やはり軍団の増強が急務であるか……いやそれ以前に店の広報か……?
 そうだ! 様々な店を悪魔にレビューさせてみるというのはどうであろうか!」
 それどっかで見たことあるからやめません???

「く、くそぉ……!! 御託はいい! とにかく我のDを返せ!!」
「なんだ、そんなにDがほしいのか。なら土下座して「ワルルーナ様Dを恵んでください」とでも言ってみるか? ん?」
「なんだと貴様!!!」
「まあやらんけどなぁ! ガッハハハ!!」
「貴様ァー!!」
 さすがにとさかに来た(死語)魔界大帝グレートデンジャラスロード!
「そんなにDが欲しいなら、これでも拾え大貧民!!!!!!!!」
「グワーッ!?」
 そこに投げつけられたDの山! ……いやよく見ろこれDじゃねえぞ!?
 なんか全部白紙に「おかね」ってだけ書いてある! 偽札にしても雑!!!
「さっきからごちゃごちゃうるさいんだよ、このグレート……グレートデーンなんとか!!」
「誰がジャーマン・マスティフだ誰がぁ!!!!」
 偽札の山から起き上がる魔界大帝を、廻屋・たろは不機嫌そうに睨みつけた。
 なお、彼は一応、ちゃんと乗り物を奪って逃走中だったらしい。
 奪ったっつーか、ちょうどそこを通り過ぎた車に押し入り強……もといヒッチハイクして、脅はk……もとい、武器を突きつけてお願いしたんだが。いやごまかしようがないけど???
「こんな雑な偽札に我が騙されると思っているのか貴様!?
 いやそもそも、こんなもんに騙される奴がこの魔界に居ると思うのか!!」
「そうであるそうである、さすがにこのワルルーナ様でも騙されんぞこんなの」
 なぜか同意するワルルーナ。なんで意気投合してんの?
「ん」
 そんなツッコミに、たろはなにやら通りの方を指差した。
「わーおかねだー! すげー!!」
「これで億万長者だぜー!」
「おい、それは俺のお金だぞ! よこせ!!」
「「めっちゃ奪い合ってるーーーーーーーーーーー!?」」
 奪い合ってた。悪魔の皆さん、超奪い合ってた。だめだもうこいつら!
「ウソ……我の部下、頭弱すぎ……!?」
 魔界大帝は両手で顔を覆った。オブリビオンからしたら地獄だよなこんなの。
「ウソ……我の運気、強すぎ……!? 我が親衛軍団よ、早速回収である!
 きちんと回収すれば、今晩の夕食をちょっとだけ"ごうか"にしてやろう!」
「って貴様も拾いに行くのか!? よく見ろ偽札であろうが!!!」
 と思ってたらワルルーナの部下まで拾い始めたよ! えっなんで!?
「うるせえ! 燃やそう!!!!!(ドンッ!)」
 そこにたろが火炎放射器をドーン! ありったけの偽札を焼き尽くして!
「ギャーーーーーーーーー!?」
 別に拾いにいったわけでもないのに燃える魔界大帝!
「「「ギャーーーーーー!!」」」
 拾いに行ってたからついでとばかりに燃やされる悪魔の皆さん!
「そこに我のドラゴンブレスもドーン! そうら業火な夕食である!!」
 ワルルーナのドラゴンブレスが炸裂! 燃える燃える偽札の山!
「「「「ギャーーーーーー!!」」」」
 そして燃える魔界大帝と悪魔の皆さん! ……悪魔完全に巻き込まれ損じゃね!?
「俺たちまで燃やすなんてワルすぎるぜ~!」
「見境ない攻撃とかカッコいいぜ~!」
「まだまだ肌寒さが残ってるもんね、ありがとうございます!」
 なんか喜んでた。もうやだこの世界。
「「「ってワルルーナ様なんで私たちまでー!?」」」
 ついでにワルルーナ親衛隊の皆さんも燃やされていた。かわいそう。
「我が分裂体をどうしようが勝手であろうが!」
「「「さ、さすがワルルーナ様! カッコいい!!」」」
 そしてこいつらも頭がおかしかった。

 ……という完全に狂った光景を、ハルマは無言の笑顔で眺めていた。
「………………………………」
 肩を震わせるハルマ。なんだかとてもつらそうだ。
「あの、どうしたんですかそこの強盗さん! もしかして混ざりたいんです?」
 心優しい悪魔(※銀行とは一切無関係の観客)が優しく声をかける。
 ハルマはぎぎぎぎ……と、錆びついたブリキ人形みたいにぎこちなく振り返った。
「…………や」
「や???」
「やってられるかぁああああああああ!!!!!!!!!」
「ギャーーーーッ!?」
 DOOOOOOOOOOOM!! ハルマは真の姿を解放、悪魔さん吹っ飛ぶ!
 銀髪をたなびかせる大人の姿を現したハルマ! 実にカッコいい!
 カッコいいんだけど、こんなとこで真の姿晒しちゃっていいんです!?
「もうフラストレーション限界だよ! おかしいだろ何もかも!!!!」
「「「えっ」」」
 絶賛トンチキ真っ最中だった三人が思わず振り返るレベルの"圧"だ。
「もう限界なんだよ! ツッコミ入れたくて入れたくて入れたくて無理なの!
 でも俺我慢してきたの! だって銀行強盗するっつーからさ! 頑張ってさ!!」
「う、うむ。よくわからんが大変であるな……?」
「あんたたちのボケのせいだよ!? なんで味方にまで苦しめられてんだよ!!!」
「……このワルルーナ様がいつボケたというのだ!?」
「そういうとこだよ!!!!!!!」
 怒涛のツッコミであった。ダムが決壊するがごときの勢いである。
「まあまあ、気持ちはわかるけど落ち着こうよ」
「なんでボケてる側が俺を落ち着かせようとするの!?」
「まあまあまあまあ」
 なぜか常識人みてえなツラのたろである。いや無表情なんだけど。
「つまり……お金で命は買えない、目先の欲や賭け事に躍起になると大変なことになる……そう言いたいんだよね?」
「教訓のあるいい話風にまとめようとしてるけどまとまんないよ!?」
「うるさいなあ! 俺にはこのDでデビル蕪(※株ではない。たろはいまだに勘違いしている)を勝ち取るっていう大事な仕事があるんだよ!!!」
「しかもめちゃくちゃ賭け事しようとしてんじゃん!! だめじゃん!!!」
 もう何も心に響かないよ! せめていい話っぽく装おうよ!
「……おい貴様ら、この我を差し置いて話を……」
「だいだいだ!!」
「えっ」
 ずびしぃ! と、ハルマにトンファーを突きつけられビビる魔界大帝。
「敵であるべきお前がその体たらくだから何もかも締まらないんだよわかる!?」
「いや我完全に被害者……」
「ボスならもっとボスっぽくしろよ! 倒しに来た俺たちが甲斐ないだろ!」
「そうだそうだー(背景からヤジを入れる種族ラスボスのワルルーナ)」
「き、貴様何故そっち側に回っている!? どちらかというと我と同じ枠だろ!?」
 魔界大帝は愕然とした。本場のラスボスは変わり身も速い。
「いいから聞けよ! オブリビオンならオブリビオンらしくしろ!!」
「ええ……? いや我はそれでいいけど貴様らはどうなのだ……?」
「よくない。倒す」
「えっ」
「吹き祓え風刃ーーーーーッ!!」
「ギャーーーーーーーーーーーーー!!」
 油断してたところを風の刃でずたずたに切り裂かれる魔界大帝! 理不尽!!
「この世界、俺とは相性悪すぎる……!!」
「わかる。我もちょっとシリアスすぎて困っておるのだよな」
「賭け事とかやらない俺にとってもね……」
「あんたたちマジで言ってんの??????」
 したり顔で頷くふたりに、脱力するハルマであった。
成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴

新海・真琴
【炎桜】
よーし、今のうちに金塊と札束をごっそりと頂いちゃおう!!
(怪力で金塊を一度に十数個ひょいっと)

支店長……え、あれ支店長なんだ
よし!!ぶっ飛ばそう!目には目を、ハルバードにはハルバード!
こちとらのは退魔の力が籠ったワンオフ品だもんね

そんじゃボクは前衛で暴れるんで!ベルンハルト、後衛よろしくゥ!
はなきよらに浄化と破魔の力を込め、上段で振りかぶって先制で斬りかかる
うーん、やっぱ固ってえな……
ベルンハルトが銃火器で攻撃して胴体がガラ空きになったところへ、UCによる蹴りを叩きこむ
グレ(略)支店長の隙と癖を覚えて、2回攻撃でもう一発!

ガッポリごっそりネコソギ頂きだー!
みっしょんこんぷりーと!


ベルンハルト・マッケンゼン
【炎桜】
(恋人が上機嫌で金塊やDをかき集めるのを、呆気にとられて眺める)
……その、逃走の邪魔にならん程度に、な。真琴。

(敵が現れて更にハイテンションになる恋人の姿に、思わず天を仰いで目を閉じる)
もしかすると、これは悪い夢なんじゃないだろうか。
目を開ければ、いつもの馴染んだ世界に戻る――

(開けた瞳に映るのは、脳筋っぽい敵に真正面から挑むやはり脳筋っぽい恋人の勇姿、いや蛮姿。キレる。UC発動)
……ジーザスファッキンジャンピンジョーカークライスト! 全て撃ち殺せ、愛してるぜタレットーッ!

(片手にマシンピストル、もう片手にマガジンを持ちリロードを続けながら乱射を続ける)
もう、早く帰りたいよ、俺は……。


●目には目を、暴力には暴力を
 時間軸は、三章の開始から少々遡る。
「ふんふんふ~ん、ふんふんふふ~ん♪」
「……あー、真琴? いやに上機嫌なところ悪いが……」
「ん? どうしたのベルンハルト」
 新海・真琴は金塊をバッグに放り込む手を止め、ベルンハルト・マッケンゼンの顔をきょとんとした顔で眺めた。
「……その、なんだ。逃走の邪魔にならん程度に、な?」
 ベルンハルトはあっけにとられたというか、苦笑しながらバッグを指差す。
 ……真琴が金塊を詰め込んでいるのは、実は8個目のバッグであった。
 こ、こいつ……自重というものを知らねえ!!
「あっははは、何言ってるのさベルンハルト、心配ないよ!」
 真琴はにこりと笑みを浮かべた。可憐だ、とキュンとするベルンハルト。
「このぐらいの数なら、ボクの力で軽々背負えるしね!」
「持てるかどうかの話をしているんじゃないんだが???」
「えっ!? それ以外に何が!?」
「容量の話をしているんだ真琴……!!」
「……あ! バッグが破けないように余裕を持てって話!?
 それも大丈夫だよ、こんなこともあろうかとバッグはあと50個ぐらい」
「そうじゃない真琴、そうじゃない! そうじゃない……!!」
 ベルンハルトは頭を抱えた。おかしい、なんでこんなことになったんだ。

 そして時間軸は現在に戻る。ふたりは逃走中であった。
「来たね、オブリビオン! ……ってあれ、支店長なんだ?」
「ど、どうやらそのようだな。いや待て真琴、敵の前にまず君がだな」
「うおおおおお、Dを返せええええ……って待て待て待て待て!!」
 どっしどっしと追っかけてきていた魔界大帝グレートデンジャラスロードが思わず立ち止まった。
「え? 何? ベルンハルトもオブリビオンも、急にかしこまって」
「「いくらなんでも盗みすぎだ(であろうが)!!」」
「……えっ???」
 真琴は金塊や札束を山ほど詰めたバッグ……を、さらに大きな袋に放り込んでいた。
 彼女の身の丈をはるかに超える袋を背負うさまは、昭和の泥棒かさもなければサンタクロースみたいな勢いである。
「止めようかどうしようか迷っていたが! やっぱり多すぎるぞ真琴!!」
「そ、そんな……! これでも我慢したほうなのに!!」
「それでなのか!? というかよくここまで運んでこれたな!?」
 恋人ながら、真琴の恐るべき怪力と強欲さに言葉を失うベルンハルト。
「敵ながらあっぱれ……なんて言うと思うか愚か者! 返せ我のD!!」
「いや、我のも何ももう私のだし」
「盗人猛々しいどころの話ではないな!? 悪魔か貴様!!」
「桜の精だけど……?」
「何いってんだこいつみたいな顔で我を見るなァ!!!」
 あーもーうるせーなーみてえな顔で荷物を降ろす真琴。
「うーん……よしわかった、ぶっ飛ばそうベルンハルト!!」
「ワッツ?」
「目には目を、ハルバードにはハルバード、そして暴力には暴力だもんね!
 だってあいつオブリビオンなんだし、ごちゃごちゃうるさいからぶっ飛ばそう!」
「お、おう……」
 なぜかハイテンションな真琴の笑顔に、ベルンハルトは天を仰いだ。
 もしかすると、これは悪い夢か何かなんじゃなかろうか?
 可憐な我が愛が……いや可憐なのはいつものことなんだけど、
 こんな輪をかけてトンチキな空気に染まってしまうわけがない。
 そうだ、コレは夢なんだ。目を開ければ多分銀行突入からまた始まるはずだ。
 それかもう、この頭のおかしい世界なんて存在しない現実に戻れるはずだ!

「真琴……私を許してくれ、私ともあろうものがキミの正気を疑ってしまった……」
「じゃあベルンハルト、後衛よろしくっ! おりゃー!!」
「ちょっと待てせめてもうちょっと決戦っぽい口上をグワーッ!?」
「しかし私の気持ちも少しはわかってほしいんだ。この世界は少し、いやだいぶおかしい。
 私が言うのもなんだが、こう、少々頭をホットにしすぎるきらいがあるというか」
「うーん、やっぱ固ってえな……。でも気にせず二撃目せいやーっ!!」
「せめてもう少し戦術っぽいものを使ってグワーッ!?」
「……………………」
 ベルンハルト、恐る恐る目を開く。
「壁は高いほど盛り上がる! 鎧も堅いほどテンション上がるよねえっ!!!」
「グワーッ! グワーッ!? グワーーーーッ!!」
「……ジーザスファッキンジャンピンジョーカークライスト!!!!!」
 挑んでいた。真琴は脳筋っぽい敵に真正面から武器がっつんがっつん当てていた。
 もうなるようになれ。ベルンハルト、キレた!
「すべて撃ち殺せ! 愛してるぜタレットー!!」
 BRATATATATATAT! BRATATATATATATATAT!!
 ベルンハルトはマシンピストルとタレットで一気に総攻撃を仕掛ける!
 完全な八つ当たりだ! 魔界大帝何も悪くないのに!(悪いことしかしてないけど)
「グワーッ!? き、貴様! 比較的まともそうな貴様までだめになるのか!?」
「ナイス、ベルンハルト! そのがら空きの胴体、もらったぁ!!」
 ツッコミで敵のボディが空いた瞬間、真琴は強烈な上段蹴りを繰り出した!
 ハルバードを支えに突き出された蹴り足が、黒い鎧をあっさりと砕いてしまう!
「グワーーーーーッ!?」
「もういっぱーつ!!」
 そして勢いを乗せて真上からの振り下ろし! KRAAAAAAASH!!
「真琴……楽しそうだな……」
「うん、すっごい楽しいよ! この調子でガッポリごっそりネコソギ戴きだよ!!」
「もう、早く帰りたいよ、俺は……」
 遠い目をするベルンハルト。魔界の夕日は今日も血のように赤かった。
成功 🔵🔵🔵🔵🔴🔴

朱酉・逢真
心情)オヤここに来て徒競走。そンなら俺ァ勝てやせんでな、ここは妨害しかねェや。体が弱くってねェ、50mも走れンのさ。でっけェ猫喚んで背に乗ろう。
行動)植物どもに声かけて。あのGの足元に根っこはやして、おォっとGすっ転んだァ。顔からいったァ。鎧が重いから痛そうだァ。起き上がる前に足ぐる巻いて空中吊りだ。そのすきに俺ァ目の前で、パクったDを腐らせちまおう。ぜェんぶな。俺が持っててもしゃアねェし。Gがショック受けてっすきに、そのまま吊ってる根っこでブン回して遠くに投げちゃろう。砲丸投げだァ、ひ・ひ。


●ボスの名前アルファベット一文字に略すプレイング初めて見た
「何故だ! 我、完全にナメられすぎではないか!?」
 魔界大帝グレートデンジャラスロード、いまさらながら気付いた。
「どいつもこいつも我のこと見下しおって……おいそこの貴様ァ!!」
 怒り心頭の魔界大帝が新たに狙いに定めたのは、猫の背に乗る朱酉・逢真だ。
「おうおう、どうしたィ坊や。ずいぶん怒髪天を衝いてるなァ」
「どうしたもこうしたもない! 貴様の盗んだDを返せグワーッ!?」
 スッテーン! いやそんな可愛い擬音ではない、KRAAAAAAAASH!!
 超巨体が前のめりにすっ転ぶ! 巻き上がる瓦礫! 巻き込まれる悪魔!
 よく見れば、魔界大帝の足元には強靭な植物がはびこっていた!
「鎧が重いから痛そうだねェ、ひひ」
「き、貴様……!!」
 魔界大帝の顔は真っ赤である。鼻血と、あと怒りで。
 逢真のニタニタとした陰気な笑みのせいで、なおさらムカついているのだ!
「覚悟しろよ貴様、この我の力で捻り潰しウオオオオオ!?」
「そンなこたされたくねェなぁ。されたくねェから宙吊りにしちゃうぜ」
 植物はものすごい速度で成長し、天をつくほどの大樹となった。
 足に絡みついた蔓がそのまま引っ張り上げられ、魔界大帝は逆さ吊りだ。
「き、貴様ァ!! 正々堂々戦え!!」
「この世界でなァに言ってンだィ、ところで……」
 逢真は、眷属たちに運ばせたDの山を顎でしゃくった。
「お前さんが返してほしいっつってのはこいつかィ?」
「そ、そうだ! 我のDだぞ、我の!!」
「そうかィそうかィ……じゃ、腐らせちまうか」
「なァーッ!?」
 しゅわわわ……腐蝕毒のパワーで、金塊も札束も全部腐っていく!
「な、な、ななななな……!! き、ききき貴様ァーッ!?」
「ひひ! 俺にゃ必要ねェのさこォいうのは、つゥわけで……」
 逢真が煙管をくるくる回すと、大樹がぐるんぐるんとねじれる。
 当然遠心力でぶん回される魔界大帝! なにげに地上の被害がすさまじい!
「アババババババーーーーッ!?」
「そォら、砲丸投げだ。ひ、ひ!」
 SMAAAAAAAAAAAASH!! 魔界大帝の巨体が天に舞った!
「だからせめて我とボスらしく勝負しろぉおおおおお……!!」
「するわけねェだろィ、俺ぁ見ての通りひ弱だからなァ。ひひひ」
 最後までマイペースを崩さない逢真であった。これが神の余裕……!!
成功 🔵🔵🔴

ヴィクティム・ウィンターミュート
なんだこのオッサン!?あ、ボスだったわすまん
えーとなんだっけ?グニャグニャドロドロロンリネスだっけ?違う?
まぁいいや、とりあえずもうウィニングランしたい気分だし、死ね

ほーん、デビルキング法ねぇ
つまり悪さが重要ってわけだ……そういうことなら
ほいじゃあまず『Obsession』
そして───急接近、猫だまし
顔面を殴る!!殴る!!殴る!!ゴリゴリドスドスレジェンドだか何だか知らねえ木偶の坊の口上なんて聞く必要無し!!
口開いた瞬間に鋼の拳をドン!ドン!オラァッ!!
俺が今から法律を追加しといてやるよ!
気に食わねえ奴は殴って黙らせろ!!ってな!

……俺は何でこんなことをしちまったんだろ
クレバーな俺を返して…


●デビルキングワールド、それはIQが低下する世界
「なんだこのオッサン!?」
 ヴィクティム・ウィンターミュートは開口一番とんでもねえことを言い出した。
「オッサンとはなんだ貴様!? 我を誰だか知らんで銀行強盗してたのか!?!?」
「いや知らんわ。情報出てねえし」
「ぐぬぬ……ならば教えてやる!! 我は最凶のデビルキング、魔界大帝グレ」
「あーボスか、なるほどな。悪い悪い」
「おいせめて自己紹介は最後までさせろ!!!!!」
 0か10かしかねえ勢いに、魔界大帝以下略はたいへんご立腹であった。
「ああ安心しな、名前はちゃんと把握してる。ハッキングで見たんだよ」
「じゃあなんでいま忘れていたのだ……!?」
「あれだろ、グ……グニャグニャドロドロロンリネス!!」
「せめてグレートぐらいは合わせんかボケがァー!!」
 魔界大帝、怒りのハルバード攻撃! KRAAAAAAAASH!!
「おいおい……不意打ちとはワルじゃねえか」
 しかしヴィクティムの反射神経とスピードなら、この程度は回避容易だ。
 そして今の一撃で、ヴィクティムの中で何かがプッツンした。
「こっちはさっさとウィニングランしてぇ気分なんだよ、死ね!!」
「な、なんだとォ!?」
「見せてやるよ、この俺の必殺の一撃をな……!」
 そしてなんだか必殺技っぽいポーズを取るヴィクティム!
 魔界大帝はただならぬプレッシャーを感じ、ごくりと唾を飲み込んだ。
 腰を落として深く身構える。と同時に、ヴィクティムが猛スピードで接近!
(――来るか! だが何が来ようと……!!)
「オラァ喰らえゼロ距離スタングレネード!」
 KBAM!!
「グワーッ!?」
「これがハッカー流猫だましだオラァ! そしてェ!!」
 ヴィクティムは仰向けに斃れた魔界大帝の上にのしかかり、顔面にSMAAASH!!
「グワーッ!」
「殴る!」
 SMAAAAASH!!
「グワーッ!」
「殴る!」
 SMAAAAASH!!
「殴る殴る殴る殴る殴る殴るオラオラオラオラオラァ!!」
「グワグワグワグワグワーーーーッ!?」
 ものすごいパワーだ! これが勝利への執着が生み出すPOWER……!
「ゴリゴリドスドスレジェンドだかなんだか知らねえが、鬱陶しいんだよ!」
「ま、待て、我はグレ」
「オラァアアッ!!」
 SMAAAAASH!!
「グワーッ!!」
「俺がいまからデビルキング法に新しい法律を追加してやるよ……。
 気に食わねぇ奴は黙って殴らせろ、ってな!! 死に晒せゴラァアア!!」
「アバババババーッ!!」

 ……数分後。
「俺は、なんでこんなことをしちまったんだ……」
 我に返ったヴィクティム、血の海で頭を抱える。
 血の海で頭を抱えるって文だけ見るとすげーかっこよく見えますけど、
 これボスをしこたまグーパンでぶん殴って流れた血なんだよね。ギャグだね!
「クレバーな俺を返して……!!」
 残念ながら、その願いは誰にも届かなさそうであった。かわいそう。
成功 🔵🔵🔴

天城原・陽
【特務一課】
うわでっか何あれ。この世界ってキャバリアクラスの奴も出てくるとか聞いてないんだけど。どーしよキリジ、私達キャバリア持ってきてないわよ…あ、そっか。いるじゃない、先輩が。呼べば応えるなんとやらね。

(降臨するサチコ。揺れたり震えたりするオーディエンス。デビキンよ、これがクロムキャバリアだ)…出たわね、特務一課が誇るトンチキマシン。この時だけは頼もしく見えるわね。ま、流石に何もしないわけにもいかないしそこはかとない嫌がらせといきますか(サチコに気を取られて此方に気付いていないだろうから目を狙って銃撃&レーザー照射)

まさか生身でキャバリアクラスと戦うとは思ってなかったけど、存外いけるものね


キリジ・グッドウィン
【特務一課】
全身鎧じゃなきゃ爪の間とか狙うんだけどな。粘膜狙って行けば結構いけんじゃね?ギバ、肉弾戦の訓練もそれなりなんだろ
…って呼ぶのかアイツ。雪丸鳳花に加えてあのキャバリアまで呼んじまうのか?!(前振り)

(サイキックキャバリアの摩訶不思議っぷりはまだ理解の範疇だが、アレ「サチコ」はなんかちげぇんだよなァ…)
ア゛ア゛ア゛ァ!脳のキャパ越えて三叉神経一次ニューロンによる神経原性炎症がとにかく頭割れる!ツッコミ放棄してぇけどオレ以外のツッコミ!

制圧射撃、バズーカによる銀テなんかの配布は付き物だからな、突然の飛来物が客席に来ても文句言うんじゃねぇぞ!
後は嫌がらせにグryに対してナイフで傷口抉っとけ


雪丸・鳳花
【特務一課】
魔界大帝グレートデンジャラスロード!
キミも対バン相手か!ならば、受けて立とう!
巨大オブリビオンが相手なら、ボクもそれ相応の大きさのキャバリアを呼んでも構わないね?
来てくれ、サチコ!(UCと共にキャバリア召喚)

(説明しよう!サチコはママみのあるサイキックキャバリアだ!
鳳花の呼ぶ声に応え、割と臨機応変に何でもやるタイプだぞ!)

さあ、サチコ!ボクたちのデビ娘を見せよう!
ファン(街の人々)のサイリウムがボクらに力をくれる!
(曲の振り付けで物理で殴る)
サチコウイングで空を飛び、サチコセイバーで踊りながら攻撃だ!
ギバ子くん、キリジくん!
この対バンに必ず勝つぞ!
ボクが、ボクたちが真デビ娘だ!


●クロムキャバリアが風評被害を受けている!!
「ぬおおおおお!! Dを返せぇえええ!!」
「うわでっか……何あれ」
 ステージ型トレーラー(前面ボコボコ)で逃走中の特務一課の面々。
 そのうちのひとり、天城原・陽は追ってくるデカブツを振り返り、顔を顰めた。
「この世界って、キャバリアクラスのやつも出てくるの? 聞いてないわよ」
「こいつ(トレーラー)で体当たり……いや駄目だなサイズ差がありすぎる」
 キリジ・グッドウィンは運転席の悪魔に銃を突きつけつつ思考する。
「全身鎧じゃなきゃ爪の間とか狙うんだけどな。粘膜狙っていけば案外いけるか?」
「そもそも届く気がしないわ。どーしよキリジ、私たちキャバリアないわよね」
「ギバなら肉弾戦の訓練もそれなり……いや、待てよ」
 キリジ、何かに思い当たり、深刻な表情で考え込んだ。
「……思い当たるフシがないわけじゃないが、オレ的には勘弁願いてェ」
「何言って……ああ、そっか。先輩のアレね?」
 どうやら、陽もピンときたらしい。しかし、キリジはイヤそうな顔だ。
「待て待て待て、呼ぶのか? 雪丸・鳳花に加えてあのキャバリアまで!?
 そんなことになったら手前ェ……マズいぞ! いや戦力的にアリだが!」
「一体何を気にしてるのよ、IQなんてもうとっくに0になってるじゃない!」
「手前ェはそうかもしれねーけどオレはまだツッコミ役やってんだよ!?
 これ以上オレに負荷がかかったらもうなんか心が壊れる! 無理無理無理!!」
「つまり大丈夫ってことね」
「ヒトの話聞けや手前ェーーーーーー!!」
 しかし残念! キリジの懇願は届かない!
 なんでかって? だってもう本人がスタンバってるからね!

「――ハァーッハッハッハッハッハ!!」
「「「!?」」」
 突如として街中に響き渡る、実にIQの低そうな高笑い。
 トレーラーも、悪魔たちも、そして魔界大帝も思わず動きを止めた。
「何者だッ!?」
「魔界大帝グレートデンジャラスロード! キミを倒す者さッ!!」
 カカカカッ! と、なんかいい感じに高いビルの屋上にライトが集まった。
 いい感じにビル風が吹いて、鳳花のステージ衣装をなびかせる。
 ……ん? ステージ衣装!?
「そうッ、デビ娘として! キミを対バンバトルで倒してみせるッ!!」
「……………………はっ?」
 魔界大帝、思わず素の声を出した。きょとんとしている。
「いや、いやいやいやいや! 待て、貴様何を言って」
「みなまで言わずともいいさ! だってボクにはすべてわかっているんだ!」
 鳳花、話を聞かない! どこの世紀末覇王だ!
「キミのその身体……DRA(デビル・レディ・アライアンス)ファイナルを勝ち抜くために鍛え上げたんだろう!? ライバルながら見事なものさ!」
「初めて聞いたぞその組織名!?」
「だからボクも全力で戦おう――さあ来てくれ、サチコッッ!!」
 パチーン! 指を鳴らすと、空からガシャーンと降りてくるキャバリア!
 雄々しくそそり立つその姿は、割烹着にパンチパーマだ!
 ……ん? なんかおかしくね???
 そもそもなんでサイキックキャバリアに髪の毛生えてるんですかね!?
「オカン気質どころじゃなくなってるじゃねーかーッ!?」
 我慢できなくなったキリジが、思わずトレーラーによじ登って叫んだ。
「やっぱり頼りになるわね、特務一課が誇るトンチキマシン、サチコ……!」
「なんでちょっと不敵な笑み浮かべてんだよギバァ!?」
 残念! 陽のIQはとっくに0である! だってデビルキングワールドだから!
 なお、そのサチコはふつーにカツラを外していた。もうわかんねえよこれ。
「さあ、サチコ! ボクたちのデビ娘を、見せつけようッ!!」
 サチコはコクリと頷き、ばっさー! と割烹着を脱ぎ捨てた。
 するとなぜかステージ衣装に変身だ! サイキックキャバリアなんでもありだな。
「ミュージック、スッタートゥッ!!」
 どこからか鳴り響くいい感じのライブサウンド!
「「「ワー!!」」」
 悪魔たちはサイリウムを突き上げ準備万端だ! 魔界大帝、頭を抱える!
「悪魔どもの親和性おかしすぎだろォ!?」
「一応この世界出身のはずのオブリビオンでもあの反応なんだなァ」
 キリジは味わい深い表情になっていた。なんかこうシンパシー的な。
「轟けファンファーレ! 届け、ATMまで~~~~♪」
 デッデッテテッテーレー、テーレテレー(アゲアゲなBGM)
「輝くD(デビル)をキミと山分けしたいから~~~! ヒァウィゴッ!」
 そして踊る。鳳花、ノリノリで踊る!
 なお、本家デビ娘の皆さんはバックダンサーとして参加中だ。
 なぜなら鳳花こそ、デビ娘ライブバトルを征したデビ娘の中のデビ娘。
 まさしく、デビルキング! 何もかもおかしいが今だけはそうなのだ!!
「さあギバ子くん、キリジくん! キミたちも踊りたまえッ!」
「こっちにまで振るなよ雪丸鳳花ァ!! ニューロン壊れそうなんだけど!?」
「わかったわ! じゃあ私、ステルスデビ娘ってことで」
「なんだよそれ!? 身を隠して攻撃するって言えばいいじゃんよ!?」
「いいからキリジ、あんたはバズーカデビ娘よ!」
「バズーカデビ娘ってなんだよ!? つまり制圧射撃すりゃいいんだなもう!!」
 キリジはキレ気味に状況を受け入れた。もうなるようになれ、である。
 なおその頃ステージでは、サチコがウィングを展開し空を飛んでいた。
「地獄の女神も夢中にさせる! ヴァイオレンスな明日へ繋がる~Take Devil~♪」
「グワーッ!?」
 サチコセイバー展開! リズムに合わせてずたずたに切り裂かれる魔界大帝!
「ああ、感じる……! ファンのみんなの応援が、ボクらに力をくれるんだ!」
「何もかもおかし(ZAAAAAAAAAAAP!!)グワーッ目がーッ!?」
「これがクロムキャバリア魂よ! 喰らいなさい!!」
「ライブと言えば銀テだよなァ? だったら砲弾も実質同じだろオラァ!!」
「(KA-BOOOM!!)グワーッ!? いや待てライブに大砲は(DOOOM!!)アバーッ!?」
 陽とキリジのライブ演出(物理)を喰らい、魔界大帝はタジタジだ!
 高まるテンション! 悪魔たちのコール! なぜか光り始めるサチコ!
「な、なんだ!? あのロボットが光……」
「喰らえ、ボクらのリビドーを! サチコ・デビル・ビーーーーームッ!!」
 ZAAAAAAAAAAAAAAP!! サチコの全身から放たれるレーザー! なんだこれ!?
「グワーーーーーーーーーーーーーーーッ!?」
 魔界大帝の巨体は、光の奔流に呑まれて消えていく……!

「…………オレよォ、この世界に慣れたつもりだったんだよ」
 盛り上がるライブステージを遠巻きに眺めつつ、キリジは言った。
「でも手前ェらのほうが百枚上手だわ、もうオレ限界だわマジで……」
「バカねキリジ、これからステージは続くのよ」
「続けンなよ!? 目的間違えすぎだろ!!!」
「デビ娘としての自覚はないの!?」
「ねーよ!! デビルでも! 娘でも!! ねーーーーーーよッ!!」
 キリジのツッコミは、夕日にむなしくこだました……。
成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴

比由井辺・りこ
【SN8】
戦利品は本体に収めつつ、皆さんと一緒にアバター姿で地上にエントリー!
なんだか、こっちの姿でこういう荒事の場にいるのって新鮮なのです。

とはいえ、直接戦闘はからっきし。
戦うのは皆さんにお任せなのですよ。大丈夫、どうせ今ここにいるのただの立体映像なので。

しかし!私はできるナビゲーター。バックアップはお任せなのです!
相手の本領はデビルキングの法、領民あってのもの。
こちらがよりワルとチヤホヤされている現状、その真価を発揮することはできません!
手駒がいなければ死角だらけ、鎧の隙間も脆い所も狙い放題!
行けそうなポイントはマーカー出します、さぁ皆さん!存分にやーっておしまい、なのですよ!


森乃宮・小鹿
【SN8】
へーん!返せと言われて素直に返すほどボクらはいい子じゃないっすよ!!
さ、お仕事も街中もクライマックス!
がっつり目立ってしっかり倒してやりましょう!

とりあえずDはヘリ子本体へ積んでた大きめの袋へ詰め込んで避難
今度はボクも戦闘に参加するっすよ!

さあ、ニール・ウォシップ・マモーナス!
跪け、天へと祈るが如く!
黄金の柱をそこかしこに打ち立てましょう
四方八方から呪詛浴びて、何をすべきかわからなくなって来たのでは?

おっ、ヘリ子なーいす!これで狙いはつけやすいっすね
グレロ陛下も弱ってきたし、幕を下ろすは今!
リーダー!アルミラージ!
カッコよく決めてちゃってくださいっす!


鴇巣・或羽
【SN8】
オブリビオンだから戦う? 違うな。
一度盗むと決めたものは、盗み遂せるのが怪盗だ。
あんたに返すものなど無いな。邪魔をするなら、倒すまで!

Take the trigger! さあ、パーティの総仕上げだ!

屋外での【空中戦】が俺の持ち味だ。
フックショットを使い、【空中機動】で翻弄しながら縦横無尽に飛び回る。
ヘリ子のマーカーギリギリ、奴の鼻先腕先すれすれを狙って、だ。
少しでも掠れば墜落は必至。だがこの【パフォーマンス】、見応えはあるだろう?

これがQueen's trickさ。楽しんでくれたかな?
では失礼するよ、魔界大帝殿。
アルミラージの言葉通り、その強面を鎧うべきだったな。
【零距離射撃】だ。


暁無・蘭七
【SN8】

魔界大帝を名乗るのなら、我が主に相応しいか試してもよかったのですけど
どのみち我々に出し抜かれているようじゃ不合格ですね
最後の仕事といきますか

前に出れなくとも、バックアップが厚いと頼もしいものですよ、ヘリ子
マーキング位置は…分かりました
バンビが敵の勢いを削いでくれた所で、影で足元を押し上げ走力をブースト
どんなに恐ろしい武器でも、当たらなければ棒ですね

そのまま巨体に取り付いて、今度は上方向へ跳ね上がり。下からマーカーポイントを切りつけつつ更に上へ
体はしっかり鎧に包まれてますが、ほら。ご立派なお顔が剥き出しなのはいけませんね
トリガー!メインディッシュはお任せするので、らしく決めてください!


●PAYDEVI
 ……大惨事であった。
 なぜかステージが始まり、火事が起こり、大樹が生えて、隕石が落ちる。
 ユーベルコード、なんでもあり。その極致とでもいうべき地獄絵図だった。
「ま、まだだ……まだ我は、諦めんぞ……!!」
 しかし、魔界大帝グレートデンジャラスロードはまだ諦めていなかった。
 はたしてそのど根性は、Dへの執着心が見せた奇跡の耐久力か。
 はたまた、(自称)最凶のデビルキングとしてのプライドがなせるわざか。
 もしくは、せめて最後はかっこよく斃れたいという悲しい望みがゆえか……。
「うーん、何もかも狂ってるっすね! でも盛り上がりはクライマックスっす!」
 そんな惨状を、比由井辺・りこ(本体)から見下ろす森乃宮・小鹿。
 どうやら本場の悪魔から見ても狂ってるらしい。まあそりゃそうだよね。
「おかしいですよね、故郷のはずなんですが、なんでこんな頭が痛いんでしょう」
 暁無・蘭七はなぜか遠い目をしていた。さもありなん。
「まあまあ、あと少しなんだ。ここから一層気合を入れていこうじゃないか」
 鴇巣・或羽が、そんな面々に苦笑を浮かべつつなだめた。
「そうですそうです、Dの輸送は私の本体にお任せなのですよ」
「ああ。そのぶん、俺たちは怪盗らしく、フィニッシュを決めるとしよう」
 怪盗の流儀――それは、一度盗むと決めたものは盗みきるということ。
 そのためには、邪魔する相手はどんな奴でも返り討ちにする。
 オブリビオンだから倒すのではない、猟兵だから戦うのでもない。
 怪盗団ザインナハトは、自分たちのスタイルを貫くために戦うのだ!
「さあ――Take the trigger! ここからが、パーティの総仕上げだ!」
「「「了解(です/なのです/っす)!!」」」
 四人の怪盗たちは頷きあい、ヘリコプターから軽やかに飛び降りた!

「貴様ら……!!」
 目の前に着地した4つの影を、魔界大帝は忌々しげに見下ろした。
「逃げずにわざわざこの我の前に出てきた、その度胸は褒めてやろう。
 しかし我は怒り心頭である……そう、もう色々ストレスがマッハなのだ!!」
 ズビシ! 魔界大帝は顔を真っ赤にして四人を指差した。
「つまり! 貴様らは絶対に見逃さん、この我の力で叩き潰してやる!!!!」
「多少同情するよ、支店長。けど、その台詞は敵わないさ」
 "トリガー"はきざな笑みを浮かべ、肩をすくめてみせた。
「このパーティは、あんたがド派手にやられて幕を下ろすんだから」
「貴様ァ……うだつのあがらぬ盗賊風情がよくぞ吠えた!!」
 魔界大帝は巨大なハルバードをぶんぶんを頭上で振り回し、地面に突き立てた。
「我が全力を振るって、殺し尽くしてくれる!!」
「乱暴ですね……魔界大帝を名乗るなら、我が主に相応しいか試してもよかったのですけど」
 そんな巨体の気迫にもなんら動じない"アルミラージ"、はあ、とため息をつく。
「まあ、どのみち我々に出し抜かれているようじゃ不合格ですね。残念です」
「威張ってばっかりのオブリビオンじゃ、お眼鏡に叶うわけもないっすね~」
 うんうんと"バンビ"が同意する。
「ま、ボクたちに倒される栄誉をたっぷりと感じるといいっすよ? へ・い・か!」
「舐め腐りおって……!!」
「認めたくない気持ちはわかりますけど、周りを見ればどちらが正しいかは一目瞭然なのですよ?」
 と、ヘリ子が挑発してみせた。
 彼女の立体映像の周りに、いくつものARウィンドウが投影される。
 それはすべて、この乱痴気騒ぎに盛り上がる悪魔たちの姿を映していた。
「いけいけー! やっちまえー!」
「頑張れ銀行強盗ー!」
「ワルすぎてカッコいいぜー!!」
 悪魔たちの声援は、もはや完全に猟兵……いや、怪盗団に向いている。
 このヴォール街すべてが、どちらがワルくてカッコいいかを認めていたのだ!
「魔界大帝だの、最凶のデビルキングだの、自称ばかり立派で可哀想なのです!」
「お……お、お、おのれぇ~~~~!!」
 魔界大帝! キレた! いよいよ痺れを切らし、ハルバードを振り上げる!
「死ねェエエエいッ!!」
 ユーベルコードの効果は発動していないとはいえ、その威力は実際強力だ!
「来るぞ、散開だ!」
「「「オーケー!」」」
 トリガーの指示に従い、四人はそれぞれ別方向にジャンプし、攻撃を躱す。
 KRAAAAAAAAAAASH!! アスファルトが砕け、破片が盛大に巻き上がった!

「さあ、、跪け、天へと祈るが如く(ニール・ウォシップ・マモーナス)ッ!
 逃げ場なんて作ってあげないっす、この黄金の光で狂わせてあげるっすよ!」
 まず最初に仕掛けたのはバンビだ。その周囲に突き立つ黄金の柱!
 いくつもの柱は出現と同時に黄金の光を放ち、戦場をまばゆく照らす。
「ぬうっ!? なんだ、この光は……!」
 魔界大帝はその光を見ないように、顔を腕で覆った。
 つまり、敵の攻撃が途切れたのである。その隙を仲間たちは逃さない!
「鎧の隙間も脆いところも、この私のナビゲートなら狙い放題なのです!
 敵の装備と構造は分析完了、ウィークポイントをマーカーで教るですよ!」
 ヘリ子の演算能力が、巨大な魔界大帝の戦闘力と弱点を一瞬で弾き出す。
 そしてデータから導き出された弱点に、ARマーカーがポポポッと浮かび上がった。
 もちろんこれは、仲間である三人だけが視認できる特殊な電脳映像だ。
 さらにヘリ子の演算能力は、敵の予測攻撃範囲まで導き出せる。
 ハルバードによる破壊予測地点がオレンジ色のマーカーで塗り潰されていく!
「さあ皆さん、存分にやーっておしまい、なのです!」
「ナイスだ、ヘリ子!」
「マーキング位置はわかりました、これなら……!」
 トリガーはフックショットで空中を、アルミラージは地上を走る。
 影で足元を押し上げることでブーストされた移動速度は、まさに韋駄天だ!
「何ッ!? は、速い……!」
「どんなに恐ろしい武器でも、当たらなければただの棒です!」
 アルミラージは赤い直線上のマーカーを直角ターンで回避し、さらに前進。
 ハルバードでは攻撃できない敵の懐に入ると、鎧の出っ張りを利用して駆け上がる!
「私のコードネームの所以、教えてあげましょう!」
 魔爪『gale claw』が煌めくたびに、弱点を切り裂かれ血が吹き出す!
「グワーッ!!」
「まだまだです! がら空きのそのご立派なお顔をずたずたにしますよ!」
 イナズマのようなジグザグ軌道で巨体を駆け上がったアルミラージ。
 最後のジャンプで魔界大帝の眼前に飛び出すと、一気に乱撃を叩き込む!
「ぐおおおおお!!」
「トリガー!」
「ああ!」
 あまりの痛みにのけぞる魔界大帝に、入れ替わりにトリガーが猛追した。
「そら、ダメ押しだ!」
 流星のような飛び蹴りが、魔界大帝の脳天を直撃!
「がは……ッ!!」
 巨体が仰向けに斃れ、その衝撃でアスファルトが砕け粉塵を起こした。
 トリガーはビルの壁面にフックショットを打ち込み、斜めに飛翔する。
「お、おのれぇ!! ちょこまかとッ!!」
 魔界大帝は血を拭って立ち上がり、ハルバードを振り回した。
 しかしトリガーの動きは、あと少しで当たりそうなのに尽く攻撃を避ける!
「どうした魔界大帝殿、血が目に入って狙いがつけられないのか?」
「貴様ァアアアア!!」
 魔界大帝はさらなる力を引き出そうとした……その時、再び輝く黄金の柱!
「ぬぅう!? こ、この光……よもや、呪詛か!」
「いまさら気付いても遅いっすよ? もうたっぷり浴びたあとっすからね!」
 魔界大帝は力を込めようとするが、もはや拳を握るのもままならない。
 頭は甘い毒にしびれたかのように判然とせず、ただ翻弄されるばかりだ。
 これが、バンビの力。光はなんら傷を与えることはないが、ある意味でどんな武器よりも恐ろしい呪詛を浴びせるのだ!
「そろそろ幕を下ろす時っすかね、リーダー! アルミラージ!」
「ああ、Queen's trickの真骨頂を見せてやろうか!」
「メインディッシュは……お任せ! しますよッ!」
 アルミラージが仕掛ける! 地対空ミサイルめいた強烈な斬撃!
 ウィークポイントを的確に狙った一撃が、ついに魔界大帝の膝を破壊!
「あ、足が……!!」
 ヘリ子のマーカーが、魔界大帝の眉間に絞られる。
 縦横無尽に飛び回ったトリガーの着地点が、マーカーと重なった……!
「では失礼するよ、魔界大帝殿――その強面、なにより鎧うべきだったな」
 魔界大帝が最期に見たのは、大怪盗の不敵な笑み。
 そして、眉間に突きつけられる銃口――BLAMN!!
「バ、バカな……貴様らは、一体……」
「もうご存知のはずだろう? だって――予告状は、届けたあとなんだから」
 ずずん……と、今度こそ倒れ伏し、完全に息絶えるオブリビオン。
 その脳天には巨大な風穴と、もうひとつ。
 怪盗団のトレードマークである予告状が、墓標めいて突き刺さっていた。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵

最終結果:成功

完成日2021年03月27日
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