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一生の愛を誓い合った代償

#ダークセイヴァー #同族殺し

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#ダークセイヴァー
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#同族殺し


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 暗き世界、ダークセイヴァー。
 焼き払われた村らしき場所に、村人達の姿は無く、みな、悲惨な死を遂げたのだろう。
 愛していた女性も、優しくしてくれた村人達も、もう居ない。
 異形の自分を、愛してくれたから。彼女が暮らす村を、護ろうと決めていたのに。
『いつもの、花畑に、行こう……君が、笑ってくれる、それは私の、幸せ……行こう、行こう……居ない、君が。どこ?』
 異形がふらふらと、焼け跡の中を彷徨い、呟く。
『そうか……攫われたんだね? 君も、村の皆も、取り戻そう。大丈夫、大丈夫だよ、助け出したらまた、あの笑顔、見せて……笑顔、君の優しい笑顔……』
 異形が向かうのは、オブリビオン領主の館。
 厳重に警備された館には、警備のオブリビオンが大勢居るだろう。
 自分自身も、無傷では済まない筈だ。
 だが異形は止まらない。
 戦い、消滅する――そんな結末しか残っていなくても。
 狂える同族殺しと化した異形には、もう誰の言葉も届かない。

「ダークセイヴァーに、同族殺しが発生しました。同族殺しとは、その名の通り、同族を殺す狂えるオブリビオンです。ダークセイヴァーのオブリビオンに、最も忌み嫌われている存在と言えます」
 同族殺しが、何故狂ったのか。何故、他のオブリビオンを殺すのか。
 それらは一切不明だが、オブリビオン同士の戦いを利用して、強大なオブリビオン領主を討ち取れるので、これは好機だ。
「同族殺しは狂っているので、まともな会話は行なえません。皆さんは先ず、領主館を警備するオブリビオン達を蹴散らしてください。この同族殺しは、皆さんを気にせずに、警備のオブリビオン達だけを攻撃し続けます。つまり、同族殺しを利用しないと、館の警備を破れないので……同族殺しを攻撃しないように気を付けてください」
 注意点をしっかり伝え終えた後、柴山・アキト(人間のブレイズキャリバー・f30350)は少しの間、思案して。
「最終的には、同族殺しを倒さなければなりません。オブリビオンですからね。言葉が通じない程、狂っていますが……仮に説得を望む方が居ても、問題は無いと思います」
 転送先は、同族殺しが強襲する、領主館。
 同族殺しに警備を破らせる為にも、混乱に乗じて、警備のオブリビオン達を倒すのが、最初の目的だ。


芦原クロ
 閲覧ありがとうございます。
 世界観や設定などに問題が無い範囲であれば、自由に動いて頂いて大丈夫です。

 第1章は【集団戦】です。
 同族殺しを攻撃すると、館の警備を破れないので、気を付けてください。
 同族殺しは、独り言を喋り続けていますが、まともな会話は出来ません。

 第2章は【ボス戦】です。
 猟兵、同族殺し、オブリビオン領主、が揃います。
 2章での、猟兵達の目的は、オブリビオン領主の撃破です。
 同族殺しを攻撃すると、オブリビオン領主の撃破が困難になる確率が高いので、気を付けてください。

 第3章も【ボス戦】です。
 ボスは、同族殺しです。
 強大なオブリビオンですが、ここまでの戦いで消耗しています。
 戦闘をしない説得オンリーのプレイングでも、何とかなるかも知れません。

 【今回の同族殺し設定】です。
 人間の村娘と愛し合ってしまった為、オブリビオン領主の座を奪われ、村を焼かれました。
 村人が全員殺されて発狂したので、正気に戻る事は有りません。
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第1章 集団戦 『女騎士の躯』

POW   :    おぞましき呪い
【凄まじき苦痛を伴う呪いを流し込まれ狂戦士】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
SPD   :    死して尚衰えぬ技の冴え
【錆びて穢れた騎士剣による渾身の斬撃】が命中した対象を切断する。
WIZ   :    不撓不屈の闘志の顕現
自身に【死して尚潰えぬ闘志が可視化したオーラ】をまとい、高速移動と【斬撃による衝撃波】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

花咲・翁
「・・・どんな事情があろうが、僕にはどうでもいいけど・・・罪人は僕自身が裁定し、捕縛してやる・・・」
 この事件に対してこう感じ、猟兵として参加します。

 戦闘中、敵に必殺の一撃を浴びせるべく突撃します。
「・・・顕現せよ・・・魔天牢・・・」
 女騎士の躯の「不撓不屈の闘志の顕現(WIZ)」に対し、ユーベルコード「魔天牢(タルタロス)」を使うことで、女騎士の躯全てを束縛し、生命力が尽きるまで動きを封じます。
 今回、彼女たちはあくまで被害者であるため収監することはせず、彼女たちに無言で祈りを捧げ、その場を後にします。


マホルニア・ストブルフ
アドリブ連携OK

同族殺しは初めて見たな。確かにこちらには見向きもせずに、警備のオブリビオンを攻撃しているようだ。
なんだ、屋敷に入ろうとしているのかね。柴山からは理由は不明だと聞いていたが、目的でもあるのか?

知覚端子を展開し、興味の対象の同族殺しを【情報収集】しつつ、遠巻きに屋敷前の動向をうかがってみよう。
何か言っているのか、よく聴き取れないが――と、こちらにも向かってくる敵がいるな。
数が多いね。同族殺しの邪魔に入られないようにしよう。レヴィアスクを武器に変えて、【怪力】【鎧砕き】で攻撃、必要なら【零距離射撃】。
同族殺しが警備を突破するまで耐えようかね。警備に隙があれば屋敷に忍び込むのだが。




 現場に到着した頃には、既に同族殺しと、館を警備する大量のオブリビオン達とが、戦闘を繰り広げていた。
 オブリビオン同士が戦い合うという、特殊な光景。
(「同族殺しは初めて見たな。確かにこちらには見向きもせずに、警備のオブリビオンを攻撃しているようだ」)
 同族殺しである異形を、興味深げに観察する、マホルニア・ストブルフ(構造色の青・f29723)。
 マホルニアが思案した通り、同族殺しの異形は、猟兵達の存在を全くと言って良いほど、意識していない様子。
 花咲・翁(デッドマンの地獄の獄卒・f33065)が接近し、同族殺しの後ろ側に居た女騎士を攻撃しても、同族殺しは助けられた、とも。邪魔をされた、とも感じていないようで。
 翁やマホルニアには目もくれず、ただひたすらに大量のオブリビオン達だけを攻撃し続けている。
(「……どんな事情があろうが、僕にはどうでもいいけど……」)
 基本的に、ドライな性格の翁は、同族殺しを一瞬だけ見て。
(「……罪人は僕自身が裁定し、捕縛してやる……」)
 強い想いと共に、敵群へ突撃してゆく、翁。
「なんだ、屋敷に入ろうとしているのかね。理由は不明だと聞いていたが、目的でもあるのか?」
 マホルニアは戦況が見渡せる場に位置取り、情報収集を用いて、遠巻きに様子を探る。
『返せ……返せ……』
 同族殺しの異形は、その言葉だけを、小声で繰り返しており。その小さな呟きは、マホルニアの耳にまで届かない。
(「何を言っているのか、よく聴き取れないが……」)
 五感が得る情報を収集出来る知覚端子を、展開していたマホルニアは、接近して来る敵にいち早く気付き。
「――と、こちらにも向かってくる敵がいるな。数が多いね」
 同族殺しとは違い、警備のオブリビオン達は館に近づく者、すべてを排除の対象と認識しているようで。
 マホルニアも当然、標的となる。
「同族殺しの邪魔にならず、攻撃範囲内には入らないようにしよう」
 弓成りの両刃剣、レヴィアスクを構えて。
 マホルニアは怪力と鎧砕きを充分に発揮し、警備のオブリビオン達を次々と斬り裂いてゆく。
 距離が近い敵に対しては、自ら一気に距離を縮め、零距離射撃で銃弾を浴びせる。
「……顕現せよ……魔天牢……」
 高速移動をしながら、斬撃と衝撃波の二重攻撃を繰り出す敵に対し、翁はタルタロスを展開。
 幾つかは掴み損ねたものの、召喚した監獄へ幽閉し、敵の動きを封じる。
 後は、毎秒寿命を削り続けている敵の消滅を、待つだけだ。
 今回の、警備のオブリビオン達はあくまで被害者である、と認識している翁は、無言で祈りを捧げていた。
 幽閉したオブリビオン達が、消滅したのを確認後、次なる敵群へと向かう、翁。
「同族殺しが警備を突破するまで耐えようかね。……警備に隙があれば忍び込むのだが」
 マホルニアは警備のオブリビオン達を蹴散らし、長く美しい青髪を風に揺らせて。
 警備が手薄な場所は無いかどうか、探りつつ、敵を撃破してゆく。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ヴォルフガング・エアレーザー
愛する女性を、故郷を滅ぼされたが故に狂ってしまった悲しき存在、か……
異形とはいえ、なんと哀れな……
もし俺も「彼と同じ立場」に立たされたとしたら……
やめよう。そんな昏い未来は想像したくもない

【獄狼の軍団】を召喚
女騎士の骸の周囲に囮として展開し、敵が狼犬の素早い動きに注意を奪われたところを、鉄塊剣による「鎧砕き」の一撃で各個撃破してゆく

同族殺しの狙いは、自分から愛する者を奪った仇敵だろうか
或いはこの女騎士たちも、今の領主の犠牲者なのかもしれない
たとえ彼らが、最終的に死によってしか救われないとしても
とにかく今は奥に控える領主を倒すべく進むのみだ
無辜の人々の、そして「彼」の無念を晴らすためにも……




 勇気と覚悟を用いて、同族殺しに接近する、ヴォルフガング・エアレーザー(蒼き狼騎士・f05120)。
『彼女を、取り戻す……村の皆を、取り戻す……』
 同族殺しの呟きをハッキリと聞き取り、後退しつつ少し思案したのちに、ヴォルフガングは勘づく。
(「愛する女性を、村人を滅ぼされたが故に狂ってしまった悲しき存在、か……オブリビオンとはいえ、なんと哀れな……」)
 襲い掛かる警備のオブリビオンを巨大な剣で薙ぎ払う、ヴォルフガングの脳裏に、一人の少女の姿が浮かんで。
(「もし俺も、“彼と同じ立場”に立たされたとしたら……やめよう。そんな昏い未来は想像したくもない」)
 愛する彼女と共に、生きてゆくと誓ったのだから。
 昏い未来など、訪れさせてなるものか、と。
 少女の優しげな笑顔を思い浮かべ、沈みそうな心を奮い立たせて。
「何者も地獄の番犬の顎門から逃れる術は無いと知れ!」
 ヴォルフガングは獄狼の軍団を展開し、警備オブリビオンの周囲へ、地獄の炎を纏った狼犬の群れを放つ。
 呪いで狂戦士に変化し、速く動く物を無差別に攻撃し続ける存在と化した、女騎士の躯。
 狼犬の群れは素早い動きで駆け回り、警備のオブリビオン達の攻撃対象となることを担って。
 警備のオブリビオンが、狼犬を攻撃しようとした瞬間に、ヴォルフガングは鉄塊剣を振り下ろす。
 鎧砕きの技能により、無骨な鉄塊の如き巨大剣は威力を増して。
(「同族殺しの狙いは、自分から愛する者を奪った仇敵だろうか? 或いはこの女騎士たちも、今の領主の犠牲者なのかもしれない」)
 ヴォルフガングは確実に、一体ずつ倒し、消滅してゆく女騎士達を視線だけで見送る。
「たとえ彼らが、最終的に死によってしか救われないとしても、とにかく今は奥に控える領主を倒すべく進むのみだ」
 警備のオブリビオンに斬撃を浴びせる、ヴォルフガングの鋭い瞳には決意の色が宿り。
(「無辜の人々の、そして“彼”の無念を晴らすためにも……」)
 過去に、特別な少女のお陰で人を愛する心を知ったヴォルフガングは、異形に対して優しい気持ちを抱えていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

風雷堂・顕吉(サポート)
アドリブ連携歓迎

約100年前、ダークセイヴァーの人類敗北以来、ヴァンパイアとの死闘を細々と繰り広げてきたダンピール、それが俺だ。
ダークセイヴァー世界の大抵のヴァンパイア相手ならそれがどのような血族かは知っているし、知らなくとも調べる伝手はある。
それ以外の世界については物珍しそうに振る舞うことになる。すぐに慣れるだろう。
ダークセイヴァーとスペースシップワールド以外の世界は日差しが強すぎるので、サングラスを着用する。

戦闘は剣士の動きだ。
フェイントを多用する。相手が格上や多数の場合は挑発をして隙を作ることもある。
次に参加する猟兵が戦いやすい状況を作ることも多い。


アト・タウィル(サポート)
『どうも、アトです。』
『ふふ、それはどうも。』
『私にできることなら、なんなりと。』

ねじくれた魔笛≪Guardian of the Gate≫を携え、ふらっと現れる女性。性質は大人しく、いつも笑顔を浮かべているが、その眼は深く開いた穴のように光を写さない。大体平常心で、驚くということがあまりない。その代わり、空気は読むので、必要に応じて驚いたふりなどはする。

戦闘では、魔笛を用いてUCを使う。音楽系はもちろん演奏で、サモニングガイストもそれに合わせて現れる形。ミレナリオ・リフレクションでは、相手のUCが剣などを使う場合は必要に応じて武器としても使う。

後はお任せします、自由に使ってください


シビラ・レーヴェンス
これが話に聞いていた同族殺しか。話に違わず強力だな。
彼の呟きを聞いて察するに『何か』があったんだろう。
……何か…か。彼も…救われた者なのだろうか…。
私も…奪われたら彼のようになるのだろう…かな。
…ふむ。…似たようなことになりそうで怖い…。

まあそれはこの際置いて館の警備をする者達を片付けよう。
数が多い。【禍の魔杖】を行使し倒していこうか。
封印を解いてから限界突破と全力魔法で数を底上げしよう。
範囲攻撃に鎧無視攻撃と貫通攻撃を付与した紅の剣だ。

同族殺しの挙動には十分注意し攻撃をしないように注意する。
状況によって連携や協力じみたこともしておこう。


久瀬・了介(サポート)
「オブリビオンは殺す。必ず殺す」

オブリビオンへの復讐の為に甦った不死の怪物。そこにオブリビオンがいるならただ殺すのみ。

生前は職業軍人。デッドマンとして強化された身体能力と、軍隊で身に付けた戦闘術を基本に戦う。

軍人としての矜恃は失われていない為、敵の撃破より民間人の安全と平和を最優先として行動する。復讐鬼ではあるが狂戦士ではない。非戦闘時や交渉時は実直で礼儀正しく他人に接する。

基本戦術は「ハンドキャノン」での射撃。敵の数が多い場合はフルオート射撃での範囲攻撃。
敵の能力に応じて【死点撃ち】【犬神】【連鎖する呪い】で射撃を強化する。
その他、状況に最適なUCを選択して使用。


朝霞・蓮(サポート)
●キャラ
人間の竜騎士 × 探索者 18歳 男
口調:(僕、呼び捨て、だ、だね、だろう、だよね?)

●戦い方
至近:アイテム『百膳』を使用して切り結んだり、竜言語で身体強化して格闘したり
近中:槍投げしたり銃で射撃。その時に機動力を求められるなら竜に騎乗
遠:攻撃手段がないので接近

●その他できること
錬金術でいろいろ

●長所
探索者として狂気に免疫があるので逆境に強く、恐怖と威圧に動じない

●短所
詰めが甘く、天然

ユーベルコードは指定した物をどれでも使用
多少の怪我は厭わず積極的に行動
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません
例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!




「オブリビオンは全て殺す。必ず殺す」
 そこにオブリビオンが居れば、絶対に殺す、と。
 復讐鬼と化している久瀬・了介(デッドマンの悪霊・f29396)は、躊躇無く敵群の中へ身を投じて。
 警備のオブリビオンが1体、了介に襲い掛かる。
 ぎりぎりで攻撃を躱し、大型拳銃で呪殺弾を撃ち込む、了介。
 2回攻撃をし終えた頃には、警備のオブリビオンが数を増し、了介を囲んでいて。
 だが了介に焦りの色は無く、赤い瞳に浮かぶのは、オブリビオンに対する復讐の色。
 ハンドキャノンの銃把に弾帯を繋ぐと、フルオート射撃での範囲攻撃に素早く切り替える。
「来い」
 フルオート射撃で敵群を撃ち続けながら、了介は墓場の主を展開し、悪霊の群れを顕現させた。
 斬撃を浴びせようと、警備のオブリビオンが、錆びて穢れた騎士剣を振るう。
 しかし、騎士剣が動かない。
 了介が顕現させた悪霊の群れが、騎士剣に憑りついて操っているからだ。
 同族殺しに攻撃が命中しても構わない、というように、了介は範囲攻撃で敵群を蹴散らしてゆく。

「ダークセイヴァー世界でヴァンパイアを狩っている者だ。よろしく頼む」
「どうも、アトです。私にできることなら、なんなりと」
 お互い背を向けながら、言葉を交わし合う、風雷堂・顕吉(ヴァンパイアハンター・f03119)とアト・タウィル(廃墟に響く音・f00114)。
 顕吉とアトは、警備のオブリビオン達に囲まれている為、そのような挨拶の仕方になっている。
「ダークセイヴァー世界の、大抵のヴァンパイア相手ならそれがどのような血族かは知っているし、知らなくとも調べる伝手はある。だが……」
 顕吉の視線の先には、警備のオブリビオン達を次々と消滅させている、同族殺しの姿。
(「同族殺しだと? ヴァンパイアでは無いのか」)
 隙は見せず、警備オブリビオン達の攻撃を避けながら、思案する顕吉。
「人を操るのは狂気、私の見たものをあなたに……」
 アトが、狂気の操り人形を展開し、警備オブリビオンそっくりの人形を操って。
 警備オブリビオンはアトに対して、反撃を繰り出す。
 高速で移動しながら、アトを攻撃し、斬撃による衝撃波で人形を吹き飛ばした。
 アトは笑顔を消さずに、驚いたり戸惑ったりなどの反応もせず、奇妙に捻れたフルートを吹く。
 呪詛の音色で警備オブリビオンの動きを一瞬止め、その僅かな隙を逃さず、顕吉が鎧砕きを発揮しながら刀を振るい、一刀両断。
『返せ……彼女を……村の皆を』
 同族殺しは、より多くの警備オブリビオンを相手にし、次々と葬っている。
「これが話に聞いていた同族殺しか。話に違わず強力だな。彼の呟きを聞いて察するに“何か”があったんだろう」
 シビラ・レーヴェンス(ちんちくりんダンピール・f14377)は、同族殺しの呟きを聞き逃さず。
 そこから勘を働かせて、闇に紛れながら推察する。
(「……何か……か。彼も……救われた者なのだろうか……」)
 シビラは、同族殺しの観察を続け、推理と情報の整理を繰り返して。
「警備の数も、大分減って来たね。猟兵のみんなが、頑張っているお陰だ」
 半分以上は同族殺しが、その名の通り、同族であるオブリビオンを圧倒的な力で消滅させている。
 同族殺しについては、あまり触れないほうが良いのだろうか、と悩みつつも、朝霞・蓮(凌駕の先・f18369)は百膳を構え、抜刀。
 属性を付与した攻撃を2回繰り返し、蓮は警備オブリビオンを的確に斬り捨てて。
「おやすみ」
 蓮が、極めて強力な竜星弾の一撃を叩きつければ、それは直撃地点の周辺地形が破壊されるほどの、高威力。
 土煙が立ちのぼり、見えづらい視界の中、警備オブリビオンが反撃に出る。
 おぞましき呪いを発動させ、高い攻撃力と耐久力を得るも、その代償からか、理性を失い。
 速く動く物を無差別に、攻撃し続けるだけの存在と化した、数人の警備オブリビオン。
 剣による攻撃を受けるが、蓮は多少の怪我は厭わず、積極的に行動する。
 恐怖や威圧にも動じず、ゆっくりと後退しながら、蓮は白銀の魔動機銃を構え。
 弾丸を装填し、警備オブリビオンの身を確実に撃ち抜いて。
 竜騎士の剣槍に持ち替えれば、ランスチャージと串刺しの、合わせ技を繰り出す、蓮。
(「私も……奪われたら彼のようになるのだろう……かな。……ふむ。……似たようなことになりそうで怖い……」)
 シビラの胸中で、恐怖が広がりそうになるが、それを何とか抑え込んで。
「まあそれはこの際置いて……館の警備をする者達を片付けよう」
 丁度、シビラに気付いた警備オブリビオンが、迫って来る。
 1体や2体では無く、大勢で。
「数が多い。禍の魔杖を行使し、倒していこうか」
 禍の魔杖を展開すると、幾何学模様を描きながら複雑に飛翔する、紅の剣が出現した。
 限界突破と全力魔法に範囲攻撃、そして鎧無視攻撃と貫通攻撃を付与した、強力な剣。
 触れた箇所が壊死する紅の剣は、警備オブリビオン達を斬り裂いて。
(「同族殺しの挙動には十分注意し、攻撃をしないように注意しよう」)
 同族殺しに注意を払っているシビラに、斬撃による衝撃波が襲い掛かった。
「蝙蝠の群れからは逃れられないぞ」
 衝撃波から庇うかのように、顕吉が召喚した蝙蝠の群れは、周囲に居る警備オブリビオンに噛みつき、ダメージを与えてゆく。
「同族殺しのほうも終わったようだ。館へ行こう」
 シビラは周囲を見回し、警備オブリビオンが全滅したのを確認。
 同族殺しは、あちこちに傷を負っているが、気にも留めず、オブリビオン領主の元へ。
 猟兵達も急いで後を追い駆けた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​




第2章 ボス戦 『アルド・スコティニャ』

POW   :    面白そうだね。さあ、行っておいで。
自身が【興味】を感じると、レベル×1体の【屍鬼に変じた失敗作の人形】が召喚される。屍鬼に変じた失敗作の人形は興味を与えた対象を追跡し、攻撃する。
SPD   :    彼女達は僕が美しく永遠にしてあげたんだ。綺麗だろ
【作成した人形への愛を語ること】によって、自身の装備する【死体人形たちを戦闘仕様に変化させ、それ】を遠隔操作(限界距離はレベルの二乗m)しながら、自身も行動できる。
WIZ   :    いい子だ、僕の元においで。
自身の【人形作りの素材をなるべく傷つけず得る目的】の為に敢えて不利な行動をすると、身体能力が増大する。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はディアナ・ロドクルーンです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


『誰かと思えば、嫌われ者の同族殺しじゃないか。執念深いね。……そう言えば僕、焼くのは慣れていなかったんだけどね。お前が愛した女も村人も、上手く焼けたと思うんだ。骨1つすら、残らなかっただろう?』
 訪れた同族殺しを見て、オブリビオン領主はクスクスと、楽しそうに笑っていた。
花咲・翁
「・・・生死を軽率に弄ぶクズが・・・貴様の所業は例外なく”有罪”だ・・・ゆえに我が閻魔王に代わって裁く・・・!!」

珍しく怒りを露わにし、UC【獄炎の十字軍】を発動し、死霊竜騎士たちが持つ槍で領主を【串刺し】、磔にする。

そして、領主が今まで作り出した被害者たる人形や屍鬼を蒼き獄炎による【浄化】を込めた【焼却】をし、【祈り】を捧げ、罪人たる領主には死霊蛇竜の【神罰】を込めた【ブレス攻撃】による火炙りの刑に処す。

「・・・罪無き亡者の魂達よ・・・安らかに眠れ・・・」

「・・・罪人よ、貴様が犯した罪を懺悔し、地獄の業火で永遠に苦しめ・・・!!」

アドリブ及び連携OKです。よろしくお願いします。


マホルニア・ストブルフ
引き続き知覚端子は展開して【情報収集】。
漸く屋敷に入れたな。同族殺しは脇目も振らずに――やはり目的があるのか?追いかけてみようか。

ふむ、あれは領主かね。何だ? 同族殺しがやたらと興奮して――あぁ、そういうことか。今まで見た領主も不愉快なものが多かったが、こいつは糞のような輩だな。――失礼。

戦う同族殺しの援護で【制圧射撃】。胸やけのしそうな言葉で変化した死体人形にはレヴィアスクを叩き込むよ。

――ああ、ちょこまかと。UCで奴の背後に制御した事象の地平線を生み出して引き擦り戻してやろうかね。あらあら、大事なお人形も甘い顔も見栄えが悪くなるけれど、ごめんなさいね。さて、これで嬲り易くなったかしら。


富井・亮平(サポート)
【解説】
オブリビオンと戦うという設定のヒーローマスク。
マスクを被るとボディの人格が変わるような感じ。

謎のオブリビオン文明の話とか、地球侵略を狙うオブリビオン星人の話とか、適当な事を言いながら頑張る。
関係なくてもオブリビオンのせいにして行動する。

行動そのものはマトモ。

【行動】
ヒーローっぽい行動であれば何でもします。
戦闘は主に魔法剣士スタイルですが、機械も扱えます。
ガジェット形状は固定していません、必要に応じ自由に変なメカを使わせて下さい。

UCを使うと「黒幕が出てきて敵を改造する」「謎のお助けキャラが登場する」などのヒーローっぽいイベントも発生させられます。

「このイェーガーレッドに任せておけッ!」


氷川・権兵衛(サポート)
名は氷川権兵衛。見た目通り人狼だ。職業はUDC組織に属する生物学者だ。主にUDC生物の解剖と解析を担当している。医術の心得もある為、事件現場で被害者の治療を任されることもある。調教した狼達による野外での諜報活動や集団戦闘も行える。必要に応じて私を賢く使いたまえ。

戦闘面での実力を知りたいのか?基本的にタンクとして動く。自慢に聞こえるかもしれないが、私は素早い。攻撃される味方の前へ躍り出て、ショットガンで敵を吹き飛ばす。牽制に毒を含ませたメスを投擲したりもする。捕縛用の鎖を武器にすることもある。そして、ドーピング薬を腕に刺せば、狂戦士に早変わりだ。燃える左腕を振り回し、敵に恐怖を植え付けてやろう。




(「漸く屋敷に入れたな。同族殺しは脇目も振らずに……やはり目的があるのか? 追いかけてみようか」)
マホルニア・ストブルフ(構造色の青・f29723)は、遠隔で五感が得る情報を収集する知覚端子を展開しつつ、情報収集を使用しながら異形を追って。
(「ふむ、あれは領主かね。何だ? 同族殺しがやたらと興奮して――あぁ、そういうことか」)
 同族殺しに話し掛けて、愉快気に笑っている、オブリビオン領主。
 その言葉の内容から、すべてが繋がり、異形が同族殺しとなった理由も、理解出来た。
『助ける、大丈夫、安心して……』
 オブリビオン領主に襲い掛かった、同族殺しの呟きに、オブリビオン領主は目を見開き、そして高笑いする。
『あははは! 助けるだって? 滑稽だね、お前が護りたかったモノは全て消えているのにね! 炎に焼かれて、もがき苦しむ人間達の悲痛な叫び……あの素晴らしいシーンを、忘れるなんて勿体ないなぁ』
『返せ……村の皆を、彼女を、解放しろ……』
 同族殺しからの攻撃を躱して、オブリビオン領主が同族殺しを嘲笑う。
 けれど、同族殺しは呟くだけで、会話にはならない。
『愚かだなぁ。骨1つすら残らないぐらい焼いたって、さっき言っただろう? この館どころか、世界中を捜しても見つからないよ。死んでるからね。ああ、でも焼かなければ良かったかも。死体が残っていれば、人形として使えるからね』
 呆れ果てた様子で、オブリビオン領主が溜め息交じりに言葉を発し。
 プツ、っと。花咲・翁(魔天牢の看守長・f33065)の中で、何かが切れる音がした。
「……生死を軽率に弄ぶクズが……貴様の所業は例外なく“有罪”だ……ゆえに我が閻魔王に代わって裁く……!!」
 ドライな性格の翁にしては珍しく、怒りを露わにして。
「今まで見た領主も不愉快なものが多かったが、こいつは糞のような輩だな。……失礼」
 マホルニアも嫌悪の色を浮かべ、思わず印象を言葉にしてから、短く付け足し。
「猟兵戦隊イェーガーレンジャーッ! このイェーガーレッドに任せておけッ!」
 富井・亮平(イェーガーレッド・f12712)が仲間の為に隙を作ろうと、1人でオブリビオン領主に攻撃を仕掛ける。
 ダッシュからの跳躍で、亮平はオブリビオン領主の頭上から、銃型のガジェットを構えて。激しい銃弾の雨が降り注ぐ。
『この上なく、綺麗だろ? 彼女達は僕が美しくしてあげたんだ』
 銃撃を浴びながらも、オブリビオン領主は戦闘用に変化させた死体人形達を操り、亮平に反撃。
「オブリビオンを倒すのが私の使命! 隙は作った……頼んだぞ、みんなッ!」
 死体人形達を数体捕え、亮平は力強く言い放つ。
「光栄に思え、お前の死は世界の礎と成るのだ」
 氷川・権兵衛(生物学者・f20923)は毒を含ませたメスを投擲し、オブリビオン領主に命中した瞬間に武器をショットガンに替え、敵を吹き飛ばす。
「生命を私に委ねろ」
 白い死神を展開する、権兵衛。
 権兵衛の肉体の一部が、毒性を含んだ不可視の霧となり、不可視の毒の霧がオブリビオン領主を包んで。
『さあ、行っておいで』
 オブリビオン領主は失敗作の人形を召喚し、権兵衛を追跡させて、攻撃。
 同族殺しが咆哮をあげながら、死体人形達を薙ぎ払い、オブリビオン領主に突撃して。
 マホルニアは同族殺しの援護をするべく、制圧射撃を開始。
「……看守権限……地獄から浄化の炎を掲げ、進軍せよ……!!」
 オブリビオン領主を、同族殺しが押さえ込む形で掴みかかっている、その隙を狙い、獄炎の十字軍を発動する、翁。
 蛇竜に騎乗した竜騎士の死霊達を召喚すると、死霊の竜騎士達はオブリビオン領主を槍で串刺しにし。
「……罪無き亡者の魂達よ……安らかに眠れ……」
 蒼の獄炎が広がり、オブリビオン領主の人形達を次々と浄化し、焼却してゆく。
 燃えて消えゆく人形達や屍鬼達に、翁は祈りを捧げ。
 それが終われば、罪人だと判断したオブリビオン領主を、鋭く見据え。
「……罪人よ、貴様が犯した罪を懺悔し、地獄の業火で永遠に苦しめ……!!」
 死霊の蛇竜達が一斉にブレス攻撃を行ない、それには神罰が含まれており、オブリビオン領主はやや苦痛の表情を見せ。
『罪? 僕には罪なんて無いよ。だから、懺悔する事も無いね』
「……自覚が無いのならば、そのまま、火炙りの刑で死んでゆけ……」
 浄化した時とは違い、蒼の獄炎は勢いを強め、オブリビオン領主を燃やし続ける。
 畳みかけるように、マホルニアが人形達を、弓成りの両刃剣で叩き斬り、砕き、切断する。
『僕が美しく永遠にしてあげた彼女達は、何よりも綺麗なんだ』
 オブリビオン領主は人形を更に召喚しようとするも、同族殺しが突撃して来た為、身動きが取れず。
 好機を逃さずに、マホルニアは、ニヴルヘイム・フヴェルゲルミルを展開。
「胸やけがしそうな言葉ね」
 嫌悪と不快感を表情に浮かべつつ、高速演算による電荷の付与や加速した素粒子から、事象の地平線を召喚。
 高密度の重力が、オブリビオン領主と人形に掛かり、オブリビオン領主と数体の人形は床に叩きつけられる状態になる。
「あらあら、大事なお人形も甘い顔も見栄えが悪くなるけれど、ごめんなさいね。さて、これで嬲り易くなったかしら」
 マホルニアはオブリビオン領主を見下ろし、口の端を上げて嘲笑した。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

シビラ・レーヴェンス
このオブリビオンは特に不快だ。吐き気がする。
そうそう簡単には滅ぼさん。苦しみぬいてから滅べ。
…腐れ縁のあの子がこの場に居なくてよかった。


パフォーマンスで身体機能を上げ限界突破し更に上昇する。
その上で全力魔法を用いた【禍の魔杖】を高速詠唱で行使。
剣には鎧無視攻撃と2回攻撃と範囲攻撃に貫通攻撃を付与。
領主の攻撃は見切りや第六感などで回避しよう。
同族殺しの挙動には十分注意しておこう。
彼に私の紅の剣が触れることのないようにしなければな。


ヴォルフガング・エアレーザー
貴様がこの惨劇を……!

同族殺しの気持ちがよく分かる
否、もし俺が彼の立場に立たされたとしても
きっと怒りに狂い貴様を縊り殺していただろう

貴様だけは必ず殺す
【怒れる狼王】となって、貴様を骨まで焼き尽くす!

付きまとう屍鬼人形には浄化の力持つ炎の属性魔法で焼き払い骸の海に還す
救えなくてすまない
安らかに眠ってくれ

そしてアルド、貴様には地獄すら生ぬるい憤怒を
貴様に惨殺され死後も遺体を冒涜された人々の苦痛と恐怖を
愛する者を、そして全てを奪われた同族殺しの
怒り、悲哀、絶望、狂気
その全てをこの炎と鉄塊剣に乗せ
貴様を抉り引き裂いてくれる

安らかに死なせてなどやるものか
彼らの計り知れぬ苦しみを思い知るがいい……!!


徳川・家光(サポート)
『将軍なんだから、戦わなきゃね』
『この家光、悪は決して許せぬ!』
『一か八か……嫌いな言葉じゃありません!』
 サムライエンパイアの将軍ですが、普通の猟兵として描写していただけるとありがたいです。ユーベルコードは指定した物をどれでも使いますが、全般的な特徴として「悪事を許せない」直情的な傾向と、「負傷を厭わない」捨て身の戦法を得意とします。
 嫁が何百人もいるので色仕掛けには反応しません。また、エンパイアの偉い人には会いません(話がややこしくなるので)。
よく使う武器は「大天狗正宗」「千子村正権現」「鎚曇斬剣」です。
普段の一人称は「僕」、真剣な時は「余」です。
あとはおまかせ。よろしくです!


春霞・遙(サポート)
UDC組織に所属して、UDC関連の一般病院に勤務している小児科医です。
行動の基本方針は困っている人が居るなら助けたい、人に害をなす存在があるなら退けたい。
戦う力はあまりないですけど、自分が傷を負うとしてもみなさんのお手伝いができれば嬉しいです。

基本的に補助に徹します。
「医術」「援護射撃」「情報収集」から、【仕掛け折り紙】【葬送花】での目くらましや演出、【生まれながらの光】【悪霊祓いのまじない】で照明や目印を付けるなども行えるかと思います。
攻撃は拳銃による射撃か杖術が基本で、その他はUCを使用します。
【悔恨の射手】【未来へ捧ぐ無償の愛】は基本的に使用しません。

シリアス以外ならいたずら好きの面も。


水心子・真峰(サポート)
水心子真峰、推参
さて、真剣勝負といこうか

太刀のヤドリガミだ
本体は佩いているが抜刀することはない
戦うときは錬成カミヤドリの一振りか
脇差静柄(抜かない/鞘が超硬質)や茶室刀を使うぞ

正面きっての勝負が好みだが、試合ではないからな
乱舞させた複製刀で撹乱、目や足を斬り付け隙ができたところを死角から貫く、束にしたものを周囲で高速回転させ近付いてきた者から殴りつける
相手の頭上や後ろに密かに回り込ませた複製刀で奇襲、残像やフェイントで目眩まし背後から斬る、なんて手を使う
まあ最後は大体直接斬るがな

それと外来語が苦手だ
氏名や猟兵用語以外は大体平仮名表記になってしまうらしい
なうでやんぐな最近の文化も勉強中だ




「このオブリビオンは特に不快だ。吐き気がする」
 抑揚のない単調な声音で、シビラ・レーヴェンス(ちんちくりんダンピール・f14377)が言葉を発して。
「貴様がこの惨劇を……! 同族殺しの気持ちがよく分かる。否、もし俺が彼の立場に立たされたとしても……きっと怒りに狂い、貴様を縊り殺していただろう」
 怒りの色を顔に浮かべ、ヴォルフガング・エアレーザー(蒼き狼騎士・f05120)は、オブリビオン領主を睨みつける。
 しかしオブリビオン領主は、シビラとヴォルフガングの声が聞こえていない様子で。
『僕が嗤われる側になるなんて、あってはならない事だ……僕を誰だと思っている? 領主アルド・スコティニャだ!』
 屈辱感からか、身を震わせている、オブリビオン領主。
 オブリビオン領主が主張した瞬間に、同族殺しが迫り、オブリビオン領主の首を掴む。
『返せ……解放しろ……』
『黙れよ、お前の大切なモノは全て焼却したんだ。ゴミを燃やして、なにが悪い?』
 オブリビオン領主は召喚した多くの人形を操り、同族殺しを四方八方から攻撃する。
 同族殺しの苦痛の雄叫びが、その場に響いて。
 床に倒れ込む、同族殺し。
 人形達が一斉に、同族殺しを傷つけ、その命を奪おうと襲い掛かる。
 形勢が逆転したと思ったのか、オブリビオン領主は高笑いし、服の汚れを手で払う。
 次は、一時的にでも自分に屈辱感を与えた猟兵達を始末しよう、と。猟兵達へ視線を移す。
(「困っている人が居るなら助けたい、人に害をなす存在があるなら退けたい」)
 春霞・遙(子供のお医者さん・f09880)は同族殺しを見て、一瞬躊躇する。同族殺しは人間では無く、オブリビオンだからだ。
 だが遙の中で、優しい気持ちのほうが勝り、援護射撃で人形達を退け、同族殺しに駆け寄る。
 情報収集を使いつつ、同族殺しの深手を、医術で和らげ。
『大丈夫、助けるから……無事に戻ったら……いつもの、花畑で、また笑って……そこに、私が、居なくても……』
 同族殺しは遙が治療してくれた事も理解出来ず、ふらふらと立ち上がれば、オブリビオン領主だけに意識を向けながら、呟いて。
 その呟きから、オブリビオン領主を倒して愛する者達を助け出せれば、もう未練は無い、と。
 同族殺しは命を賭して戦っているのだと、理解出来た。
『しつこいなぁ。それに、愚の骨頂だね。お前みたいな醜い異形を、本当に愛する奴なんか居るわけないだろ? 居たら、ここが飛んでる奴ぐらいだろうさ』
 オブリビオン領主は自分の頭を指差し、「ここ」と表現する。
『お前に言葉が通じないのは、残念だよ。通じていたら、もっと猜疑心と絶望の底に落としてやれたのにね。燃やし尽くしたの、今は少しだけ後悔しているよ。女の死体を人形にして、楽しむ方法も有っただろうからね』
 無邪気に笑う、オブリビオン領主の言葉に、ヴォルフガングの怒りは頂点に達していた。
「アルド、貴様だけは必ず殺す……怒れる狼王となって、貴様を骨まで焼き尽くす!」
 ヴォルフガングが敵と認識した対象だけを燃やす、地獄の業火。
 激しく燃え上がる炎は、ヴォルフガングの全身を覆い、オブリビオン領主に放たれる。
『僕の骨まで? 出来るのかな、面白そうだね』
 炎に焼かれながらも、オブリビオン領主は失敗作の人形を多数召喚し、ヴォルフガングを追跡させて。
「救えなくてすまない……安らかに眠ってくれ」
 屍鬼に変じた失敗作の人形が、ヴォルフガングの浄化を宿した炎属性の魔法によって、次々と焼き払われてゆく。
 その隙に、パフォーマンスで身体機能を上げ、限界突破して更に機能を上昇させる、シビラ。
「この家光、悪は決して許せぬ!」
 徳川・家光(江戸幕府将軍・f04430)が羅刹大伽藍を展開し、鎧砕きを宿して高威力の一撃をぶつける。
 家光の一撃で吹き飛び、壁に叩きつけられたオブリビオン領主。
「さて、真剣勝負といこうか。正面きっての勝負が好みだが、試合ではないからな」
 水心子・真峰(ヤドリガミの剣豪・f05970)が、錬成カミヤドリを発動。
 幾つもの刀を複製し、念力で乱舞させ、オブリビオン領主の手を斬りつける。
 それにより、死体人形達を遠隔操作していた、オブリビオン領主の手の動きが、一瞬だけ停まった。
 真峰は死体人形達を刀の束で貫き、破壊してゆく。
「死者を穿つ礫は天地に広く降り注げ」
 遙がバレットレインを発動し、銃弾を雨あられのように降り注いで。
 戦闘仕様に変化させられた死体人形達が、遙に迫ってゆき。
『悪だって? さっきの言葉は聞き捨てならないなぁ。僕が悪者だと言うのかい? そこの同族殺しのほうが、悪だよ。僕を殺そうとしているんだからね。君達も、そんな醜い異形の味方なんてしなくて良いのに』
「黙れ! 貴様には地獄すら生ぬるい憤怒を。貴様に惨殺され、死後も遺体を冒涜された人々の苦痛と恐怖を……」
 心外だとばかりに言葉を発するオブリビオン領主に、ヴォルフガングが怒りを発露する。
「愛する者を、そして全てを奪われた同族殺しの怒り、悲哀、絶望、狂気……その全てをこの炎と鉄塊剣に乗せ、貴様を抉り引き裂いてくれる!」
 ヴォルフガングの感情に呼応するかのように、その身を覆う業火が、更に勢いを増す。
「そうそう簡単には滅ぼさん。苦しみぬいてから滅べ」
 シビラが冷たく言い放ち、全力魔法と高速詠唱を使用し、禍の魔杖を展開。
 幾何学模様を描いて、紅の剣が複雑に飛翔する。
「ああ。安らかに死なせてなどやるものか。彼らの計り知れぬ苦しみを思い知るがいい……!!」
 シビラの発言に同意を示し、ヴォルフガングは無骨な鉄塊の如き巨大剣を、大きく振るう。
 鎧砕きと鎧無視攻撃を用いた、巨大剣の威力は凄まじく。
 オブリビオン領主の表情が、苦痛のものに変わる。
 真峰が密かに回り込ませていた刀は、不意打ちの如く、オブリビオン領主の背を斬った。
(「……腐れ縁のあの子が、この場に居なくてよかった」)
 シビラは思考を巡らせながら、紅の剣に鎧無視攻撃と2回攻撃、範囲攻撃や貫通攻撃を付与して。
「彼に私の紅の剣が触れることのないようにしなければな」
 同族殺しの挙動に、十分な注意を払いつつ、紅の剣がオブリビオン領主の身を斬り裂く。
『僕の手が、身体が……!?』
 触れるとその部分のみ壊死する紅の剣は、オブリビオン領主に、情けない悲鳴を上げさせた。
 かつてない恐怖に慄き、逃げ惑う、オブリビオン領主。
 人形を盾にして逃げ、畏怖し、表情は完全に、臆病の色で染まっている。
 ヴォルフガングがオブリビオン領主に剣を叩きつけて吹き飛ばせば、更なる恐怖がオブリビオン領主に迫る。
 消滅への、恐怖。
 自分の命が奪われる、恐怖と絶望。
 既に身体中のあちこちが壊死し、オブリビオン領主は立っていられず、尻もちをつく。
「想いを冒涜し踏みにじる者は、誰あろうと容赦はしない。地獄の炎に焼かれて消えろ!」
 地獄の炎でも溶けることの無い鉄塊剣が、何度も何度も、ヴォルフガングの手によって振るわれ、オブリビオン領主は心身共に、斬り刻まれる。
 猛攻を受け続け、オブリビオン領主はやがて完全に動かなくなり、消滅した。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​




第3章 ボス戦 『亜神』

POW   :    ライフレス・スクィーズ
【触れたものから生命力を吸い取る触手】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
SPD   :    ソウルレス・バーン
【肩口の無数の顔から大爆発】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ   :    フェイスレス・マイン
自身からレベルm半径内の無機物を【触れると大爆発を起こすデッサン人形】に変換し、操作する。解除すると無機物は元に戻る。
👑8
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠白神・杏華です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ミーヤ・ロロルド(サポート)
『ご飯をくれる人には、悪い人はいないのにゃ!』
楽しいお祭りやイベント、面白そうな所に野生の勘発動させてくるのにゃ!
UCは、ショータイムの方が使うのが多いのにゃ。でもおやつのUCも使ってみたいのにゃ。
戦いの時は得意のSPDで、ジャンプや早業で、相手を翻弄させる戦い方が好きなのにゃよ。

口調だけど、基本は文末に「にゃ」が多いのにゃ。たまににゃよとか、にゃんねとかを使うのにゃ。

食べるの大好きにゃ! 食べるシナリオなら、大食い使って、沢山食べたいのにゃ♪ でも、極端に辛すぎたり、見るからに虫とかゲテモノは……泣いちゃうのにゃ。
皆と楽しく参加できると嬉しいのにゃ☆

※アドリブ、絡み大歓迎♪ エッチはNGで。


大崎・玉恵(サポート)
『あまり、老狐に無理をさせるでないぞ』
 妖狐の戦巫女×陰陽師女です。
 普段の口調は「女性的(わし、おぬし、じゃ、のう、じゃろう、じゃろうか?)」、気にいったら「尊大(わらわ、おぬし、じゃ、のう、じゃろう、じゃろうか?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、公序良俗に反する行動はしません。
ユーベルコードを絡めた【誘惑】による認識操作や籠絡、【呪符】に【破魔】【焼却】等の【呪詛】を込め【呪殺弾】とする、薙刀による【薙ぎ払い】【2回攻撃】が得意です。
卑劣な手段をとる敵には【威厳】【存在感】を放ち神として振る舞います。


水心子・静柄(サポート)
本差の姉に劣等感を持っていてい、表面上は邪険にしているが姉妹仲は良い方、所謂ツンデレ。考え方は知的、でも面倒になってくると脳筋的な解決法に傾く。勘が鋭いが如何にも知的に導いたように振舞う。知的にユーベルコードを使いこなす。脳筋ぽいけど実は知的。武器は鞘に入ったままの脇差(本体)。高圧的、威圧的な話し方だが、本人は至って普通に話しているつもり。

基本は本差を召喚して無双したがるが欠点があるが、相手によっては居合の構えをとって後の先で対応する。面倒な時は知的に考えつつグラウンドクラッシャーでデストロイ。


藍原・蒼夜(サポート)
 人間の學徒兵×力持ち、18歳の女です。
 普段の口調は「おっとり系(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」
 偉い人には「敬語(私、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

のんびり、おっとりした性格で、多少天然ボケな面もあります。
武器は主に退魔刀を使用して戦います。
好きな物は、可愛いぬいぐるみ、綺麗な花、静かな場所。
趣味は小説等の読書。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


神代・セシル(サポート)
西洋妖怪のウィザード×寵姫です。
 
口調「普通(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)
先輩の前では 謙虚的(私、~先輩、です、ます、でしょう、でしょうか?)」

UCと技能は自由に使ってください。

他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


シビラ・レーヴェンス
せめて余り手荒なことをせずに全力で葬ろうと思う。
パフォーマンスと封印を解き身体機能を上昇を上げる。
その上で限界突破後に全力魔法で【氷凍蔦】を高速で行使。
範囲攻撃と属性攻撃に鎧無視攻撃を魔術に付与しておこう。

「…すまない…」
同族殺しの挙動に十分注意しつつ地に手を着いて魔術行使。
他の者のフォローを兼ね彼の身を氷で包み動きを封じよう。
同族殺しの間合いには極力接近せず距離を取るよう努める。
攻撃は見切って回避。野生の勘や第六感も用いよう。
手を翳す等の不可解な行動にはその直線状から離れる。

同族殺しを倒してから可能なら墓を作ろうと思う。
倒した場所に手頃な石を置く簡易なものだが…十分だろうか。


ヴォルフガング・エアレーザー
復讐は成った
愛する人と領民の仇は討った

だが……お前ももう気づいているのだろう
喪われた命は、奪われた幸せは、二度と戻らないことを

ああ、俺にも分かるさ
かつてのお前がそうだったように、俺にも愛する人がいる
そして、彼女が愛したこの世界を共に守ると誓った
きっとお前の大切な人も同じ願いを抱いていたはずだ
だから

全てを奪われた絶望が
やり場のない怒りが
荒れ狂う狂気の矛先が無辜の民へと向かい、更なる滅びと悲劇を生む前に
この手で骸の海へ――彼女の待つ場所へ送り届けよう

触手攻撃の激痛に気合と覚悟で耐え
この剣に破魔の力を籠め浄化の一撃

背負ってやるさ、お前の分まで
愛が理不尽な悪意に引き裂かれることのない世界を築くために


ナイツ・ディン(サポート)
「ディロ、行くぞ!」
『竜たる我が力を見るがいい!』

ナイツは「」、一人称俺、冷静でありつつ好奇心旺盛
ディロ(竜槍/紅竜)は『』、一人称我、不遜な暴れん坊
ローア(竜槍/蒼竜)も『』、一人称私、丁寧な保護者

小柄な妖精種を生かして飛びながら(空中戦)ヒットアンドアウェイ、回避(見切り、第六感、盾受け、武器受け)してから弱点(鎧無視攻撃)を竜槍で突いたり薙ぎ払ったりカウンターが基本。場合によっては弓の援護射撃も有り。

UCは適宜使っていくぞ。
「暴れ倒してやるぞ、ディロ!」

援護よりも押せ押せ、アタッカー気質。変身系UCを使った場合は激痛耐性、火炎耐性、、氷結耐性でゴリ押すことも多い。


花咲・翁
「・・・貴様の罪には情状酌量の余地はあるが・・・我がせめてもの一撃で終わらせよう・・・」

閻魔帳を開き、亜神の罪を読み解きながら、呟く。

触手によって生命力を吸われつつも、死人の身体である翁には効果が薄く、その触手から【魂喰らいのカンテラ】を用いて逆に【生命力吸収】を行う。

「・・・せめて安らかに眠れ・・・」

消滅直前に自身のUCを応用して、亜神の魂にかつて愛した女性や村人たちを召喚し、彼らに安らかな刹那の”死”を与えた・・・


マホルニア・ストブルフ
アドリブ・連携OK
UC詠唱省略でお願いします。

――さて、領主も動かなくなったし……どうしたものかね。勿論、かつて人間に友好的だったとしても、オブリビオンは排除するのだが。
同族殺しの様子を伺うよ。これまでの戦いと――愛しいものが既に居ないことを知ってか静まっているな。攻撃すれば多少は抵抗もあるのかもしれんが。

真の姿で高速演算を行い、UCの座標演算式の解を纏わせたレヴィアスクで【切断】するわ。
私も大切な人を亡くしたことがあるわ。ずっと一緒に居られると思っていたのだけれど、居なくなる時は呆気なくて、何も伝えられないままよね。
次は過去ではなく、未来を歩めるよう大切な人と生まれ変われるといいわね。




 オブリビオン領主が恐怖と絶望、心身の苦痛に苛まれながら消滅したのち、同族殺しは力無く、壁にもたれかかった。
 同族殺しは狂気をまとった、極めて強大なオブリビオンだが、今は、これまでの戦いによってかなり消耗している。
「さて、領主も葬ったし……どうしたものかね。勿論、かつて人間に友好的だったとしても、オブリビオンは排除するのだが――」
 マホルニア・ストブルフ(構造色の青・f29723)は慎重に、同族殺しの様子を窺う。
 同族殺しは力尽きたかのように、ぐったりとしてはいるが、消滅する素振りは無い。
「今は、静まっているな。攻撃すれば多少は抵抗もあるのかもしれんが」
 マホルニアの言葉を聞けば、猫耳をぴょこぴょこと動かす、ミーヤ・ロロルド(にゃんにゃん元気っ娘・f13185)。
「にゃにゃー! もし悪いコトするなら、こっちはこのお菓子で守っちゃうのにゃ!!」
 大量の美味しいお菓子を、ガジェットから放出する、ミーヤ。
「お菓子でガードなのにゃ! お菓子は美味しいのにゃ! 沢山のお菓子……沢山有るからちょっとぐらい食べても大丈夫にゃ♪ ……多分にゃ!」
 本来は、射撃武器を無力化する為の、ガード役を果たすお菓子だが、美味しい物を食べる事が大好きなミーヤは、食欲に負けてお菓子を食べ始める。
 その場に居る猟兵達にも、一つずつお菓子を配る、ミーヤ。
 同族殺しからの反撃は、無い。
「美味しそうなお菓子ね。ありがとう」
 のんびりとした口調で礼を言い、お菓子を受け取って食べている、藍原・蒼夜(蒼き宝刀・f23131)。
 食べ終えてから、蒼夜は同族殺しに視線を向けて。
「私の中に眠る力よ、進化せよ!」
 パワー・エヴォリューションを、展開。
 特製骨付き肉を食べて全身の細胞を一時的に増強し、全ての能力を飛躍的に上昇させる、蒼夜。
 退魔刀を用いて同族殺しに斬り掛かるが、浅い。
「……という事で、おやすみなさい」
 パワー・エヴォリューションを使用した後は、昏睡状態に陥る為、蒼夜は床に倒れ、すやすやと寝息を立てて。
「あまり、老狐に無理をさせるでないぞ」
 大崎・玉恵(白面金毛・艶美空狐・f18343)は、やれやれと云った様子で、眠っている蒼夜を安全な場所へと運び。
 誘惑がずば抜けて高い玉恵は、動かない同族殺しへと、視線を向ける。
『グオオオッ』
 玉恵の、理に触れし美が成功すると、同族殺しが苦しげに咆哮。
 無意識に友好的な行動を取る、という効果を持つ、理に触れし美は、正気には戻れない同族殺しにとって苦痛でしか無い。
 頭を抱え、身体を左右に振っている同族殺しは、抵抗しているかのようで。
 好機を逃さず、玉恵は、強い呪力や真言の籠められた、御札を取り出す。
 その霊符に、破魔、焼却、呪詛を込めて呪殺弾とし、同族殺しへと放つ。
 そして即、なぎなたを片手に、玉恵は素早く飛び出して。
 先端についた刃が鋭く光り、2回攻撃によるなぎ払いで、同族殺しに連続でダメージを与えた。
「ハッ!」
 水心子・静柄(剣の舞姫・f05492)は無表情で、畳みかけるように居合を発動。
 超高速かつ、高威力の一撃が、同族殺しに直撃。
「これは、グリモワールの最終章です!」
 最も近い敵にしか使えない為、神代・セシル(夜を日に继ぐ・f28562)が同族殺しに急接近し、大ダメージを与える。
 同族殺しはようやく反撃に出て、生命力を吸い取る触手を放ち、セシルを攻撃。
 その後、なにかを捜すかのように、周囲を見回して。
『皆……どこ? 君は……どこに?』
「暴れ倒してやるぞ、ディロ!」
 ナイツ・ディン(竜呼びの針・f00509)が妖精の不意打ちを、発動。
 魔力で作られた極小の槍を発射すれば、同族殺しの反撃、肩口の無数の顔から放たれる大爆発。
 闇に紛れつつ、見切りと第六感を駆使し、フェアリーの小さな体型と空中戦を活かして、素早く避けてゆく。
 ナイツを見失った同族殺しに対し、死角側から、鎧無視攻撃を用いて、ドラゴランスで同族殺しの身体を突く。
 同族殺しは叫び、黒い両目から涙を流した。
 大きな負傷からでは無く、求めていた者達の存在が見つけられないことで。
『どこだ、皆、どこに居るんだ……君が居ない、どこにも居ない……』
「復讐は成った。愛する人と領民の仇は討った。だが……お前ももう気づいているのだろう」
 ヴォルフガング・エアレーザー(蒼き狼騎士・f05120)が歩み寄り、同族殺しに語り掛ける。
「……喪われた命は、奪われた幸せは、二度と戻らないことを」
『どこ……君は、どこに……』
 例え言葉が通じなくても、届かなくても、ヴォルフガングは声を掛けずには居られなかった。
「ああ、俺にも分かるさ。かつてのお前がそうだったように、俺にも愛する人がいる。そして、彼女が愛したこの世界を共に守ると誓った……きっとお前の大切な人も同じ願いを抱いていたはずだ」
 だから、と。
 ヴォルフガングは決意のこもった瞳で、同族殺しを真っ直ぐに見据えた。
「全てを奪われた絶望が、やり場のない怒りが、荒れ狂う狂気の矛先が無辜の民へと向かい、更なる滅びと悲劇を生む前に……この手で骸の海へ――彼女の待つ場所へ送り届けよう」
 剣を構えたヴォルフガングが、守護騎士の誓いを発動させようとして。
(「せめて余り手荒なことをせずに、全力で葬ろう」)
 シビラ・レーヴェンス(ちんちくりんダンピール・f14377)は、基本的に冷淡だが、冷酷では無い。
 なるべく苦しませずにと、パフォーマンスを使用し、封印を解いて、身体機能の上昇を行なう。
「我は誓う。牙無き者の祈りに応え、この身を盾と成し、命を懸けて守り抜くと」
 ヴォルフガングが、自身の愛する者や無辜の民を守護するという、誓いを口にし、身体能力を増大させ。
 同族殺しから、生命力を吸い取る触手が、ヴォルフガングに向けて放たれた。
 ヴォルフガングは、歯を食いしばり、気合いと覚悟で激痛に耐えている。
『皆、皆、どこに居るの……君が居ない、居ない……!!』
 同族殺しは嘆きの声を上げ、涙を流し続ける。
「私も大切な人を亡くしたことがあるわ。ずっと一緒に居られると思っていたのだけれど、居なくなる時は呆気なくて、何も伝えられないままよね」
 真の姿になったマホルニアの表情は微かに、憂いを帯びて。
「……貴様の罪には情状酌量の余地はあるが……我がせめてもの一撃で終わらせよう……」
 対峙した対象の罪が自動書記される手帳、閻魔帳を開き、花咲・翁(魔天牢の看守長・f33065)は呟く。
 翁は大罪の縛鎖を絡ませた秤の楔を、同族殺しに命中させ、攻撃。
『花畑に、行くんだ……君が、笑ってくれるから……一緒に……行こう……』
 即座に反撃の触手が迫るが、翁は盾受けで防ぎ。
 罪人の魂から魔力を吸い出す、魂喰らいのカンテラを使って、逆に同族殺しの生命エネルギーを吸収する。
 その間、シビラは限界突破を使用し、全力魔法と高速詠唱を重ね。
 同族殺しから一定の距離を取り、床に手をつける。
「……すまない……」
 短い謝罪を紡ぐと同時に、シビラは氷凍蔦を発動。
 範囲攻撃、属性攻撃、鎧無視攻撃が付与された氷凍蔦は、直線的に地や壁を這い進み、同族殺しに触れて。
 触れると凍結する氷凍蔦に対し、氷で包まれた同族殺しは反撃出来ず。
 他の者のフォローを兼ね、凍結させて同族殺しの動きを封じる、シビラの作戦だ。
『私は……居なくても……いい……君が皆と、幸せに暮らして、笑っていてくれれば……幸せ、私の、幸せだ……』
 同族殺しは涙を零し続け、呟いている。
 座標演算式を纏ったマホルニアは、躯の海へ引き摺り込む、無数の腕を放射しながら、弓成りの両刃剣、レヴィアスクを高速で振るい。
「背負ってやるさ、お前の分まで。愛が理不尽な悪意に引き裂かれることのない世界を築くために」
 剣に破魔と浄化の力を込めたヴォルフガングは、マホルニアとほぼ同時に、強烈な一撃を叩き込んだ。
 同族殺しの身体が霧状となって消え始め、無数の腕によって、躯の海へ連行されようとしている。
「……せめて安らかに眠れ……」
 翁は降霊を使用し、同族殺しが愛した女性や村人達を可能な限り、呼び寄せた。
 それは、魂の救済にも等しいことで。
「次は過去ではなく、未来を歩めるように……大切な人と生まれ変われるといいわね」
 マホルニアが優しい声を掛けると、同族殺しは抵抗もせず、静かに消えていった。
(「可能なら墓を作ろう」)
 戦闘が終わると、シビラは石を探し、同族殺しが最期に消えた位置へ、石を置いた。
「簡易なものだが……十分だろうか」
「優しいわね」
 シビラが作ったものが、同族殺しの墓だということを、いち早く察したマホルニアが、優しく微笑む。
 照れているのか、シビラは何も言わないが、その頬はほんのりと赤くなっていた。


 ――ここは何処なのか。
 異形には理解出来なかった。
 ただ分かるのは、自分はもう、生きては居ない事。
 そして……大切な人達を護れなかった事を、思い出す。
 護れず、失い、深い悲しみと絶望から、狂気に走った。
『……ごめん、ごめんよ。護れなかった……』
 何処までも暗い空間を漂いながら、異形は涙を零した。
 不意に、涙を拭う優しい手が、触れる。
 その感触は、知っている。
 いつも、そっと優しく撫でてくれていた、愛する人の手。
 暗闇の中で、愛する人の姿が、ハッキリと見えた。
 瞬間、異形は彼女を抱き締めて。
『皆のことも、君のことも、護ると決めていたのに、護れなかった……ごめん、ごめん』
 彼女の両腕が、異形の背へと回り、抱き返してくれる。
「泣かないで、もう良いの。もう苦しまなくて、良いから。いつもの花畑は、無くなっちゃったけど……私ね、貴方と一緒に居れるだけで、笑顔になれるのよ」
 自然と彼女の表情が、より優しいものに変わる。
 大好きな彼女の、優しい笑顔。
 それが見れるだけで胸の奥が、幸せに満ちて、異形も笑う。
 傍から見れば、恐ろしくて、醜い顔かも知れない。
 だが彼女は、異形の頬を愛おしげに撫でた。
「いつもの優しい貴方が、戻って来てくれて、良かった。あの人達の、お陰ね」
『……うん。私が、あのままだったら……人間を殺してしまっていたかも知れない。その前に、止めてくれたんだ。……優しい人達、だったよ』
 猟兵達に感謝してから、異形と女性はもう離れまいと、手を取り、身を寄せ合った――。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2021年05月02日
宿敵 『アルド・スコティニャ』 を撃破!


挿絵イラスト