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鋼の獅子戦記〜ダルタリア攻防戦〜

#クロムキャバリア

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#クロムキャバリア


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●ダルタリオン王国内乱
「優れた血統、優れた才能、全ては我らの尊き遺伝子により決定されるものである!」
 戦乱続くクロムキャバリア界の中でも砂漠地帯でありながら原油が出るというただその一点において経済が回り自主独立を守り続けてきたダルタリオン王国。
 その政治を司る執政官ゴウム大公の演説が王国のあちらこちらで放送された。
 これを聞くことは国民の義務であり、その内容に同意しない者は非国民であり犯罪者であると定義付けられる恐るべき強権を発動させていた。
 ほんの少し前に国王以下王族は皆揃ってとある場所に幽閉されてしまっている。
 その真実は国民には伏せられ何故か急にこの民族主義を打ち出し始めたゴウム大公の行動は何のためなのか?
 ……その裏に暗躍するオブリビオンマシンの姿があるのを今はまだ誰もわかっていない。

 だが王族が幽閉されたという事実が密かに伝わり各地の基地でサボタージュが発生、それに対応が追われる中ついに決起する者達が現れた。
 第6遊撃機甲大隊、通称『鋼の獅子』がついに行動を起こし駐屯地を後にし一路王都ダルタニアへと向け進軍を始めた。
 所属する機体はクロムキャバリア20機、量産キャバリア120機、さらにその支援を行う兵員2000名。
 急変する政情の中でかき集めれた戦力はこれだけである、一方王都を守る親衛隊と首都防衛大隊が引いた防衛網は重厚。
 さらに防衛任務に特化した機体ファイア・リグオンが大量に配備されており信じれない事だが後の事などお構いなしに弾薬を消費してくるため革命軍は突入に関して二の足を踏むことになる。
 あまり長期間国境線をがら空きにすることは隣国の侵攻を招く避けたい事態、だがそれすらも気にはしないていのか鉄壁の守りを固める王都側は亀のように向こうからは攻め込んでこない。
 そんな決定打に欠ける革命軍に一筋の光明が差しこむ、恐るべき戦力を誇り一気呵成の戦闘力を持つ猛者たち。
 猟兵達がいよいよこの戦場に介入を始めたのだ。

●グリモアベース
「集まってもらい感謝に絶えない」
 ダイ・オウガ(勇者猟兵・f30091)は集まってくれた猟兵達に頭を下げると正面のパネルに映し出された何処かの戦場の航空写真のような物に指を差す。
 それはダルタリオン王国王都ダルタリア、そこに布陣する鉄壁の守りとその周囲に張り巡らされた地雷原やハリネズミのように用意された対空砲の数々。
 それに対し少数で侵攻しているらしい戦力の方はあまりにも数が足らずそして決定打に欠けている印象に見える。
「これは今行われている戦いの映像なのだが、見ての通り革命軍が攻めあぐねている状態だ」
 それはさすがにわかる、王都側の重厚な厚みに比べれば革命軍など物の数ではない。
 だが話の流れを聞いていればわかるがどうやらその革命軍を勝たせる必要があるらしいということはわかる。
「王国側を仕切っているのが執政官ゴウム大公、だがその影に見え隠れする真の敵を我々は打ち倒さねばならない」
 そういうとダイ・オウガはバンと王都を手で叩く。
「ここにいるオブリビオンマシン、これこそが今回の事件の黒幕だ! 奴はゴウム大公なる人物の思想を巧みに誘導し実質のクーデターをすでに成功させている。だがそれを見逃しておく必要などない……我々がやる事は一つだ」
 全員がそれを聞き頷いた、そう猟兵がやるべきことはオブリビオンを倒す事、そして今回の事件の黒幕がそうであるのならば戦場を駆けやるしかない。
「諸君にはまず王都周辺に張り巡らされた地雷原と対空砲を潜り抜け王都へと乗り込んでもらいたい。 本格的な戦いはそこからが本番だ」
 そう言うと全員に革命軍は左腕に緑色のスカーフを巻いているのでそれで見分けるようにと伝える。
 戦いはすでに始まっている、猟兵達ははたしてこの王国に吹き込んだ一陣の嵐となることができるのだろうか。


轟天
 クロムキャバリア世界に新たなオブリビオンの魔の手が伸びてきています。
 王都で守りを固める抵抗を突破して、見事敵オブリビオンマシンを撃破してください。

 革命軍が進軍しやすくなるよう数々の抵抗を排除してください。
 キャバリアをお持ちで無い人にもレンタルで機体は用意されますのでご安心を。
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第1章 冒険 『敵警戒線を突破せよ』

POW   :    対空砲火は覚悟の上、空中機動力と推進力を生かして強引に上空から突破する。

SPD   :    敵のレーダー施設や偵察型キャバリアを攻撃し、敵を混乱させてから突破する。

WIZ   :    隠密行動により、地雷原を巧妙に迂回して敵警戒線内へ浸透する。

👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

シル・ウィンディア
オブリビオンって、ほんとロクなことしないよね
さぁ、覚悟してもらうよ

ブルー・リーゼは、シル・ウィンディアで行きますっ!

●機動・回避
【推力移動】で加速して【空中戦】で敵陣上空に移動
高度に注意して
【高速詠唱】の《指定UC》で限界突破っ!
回避は【第六感】で感じて敵攻撃を【見切り】【瞬間思考力】で最適な回避と【オーラ防御】
回避時は【残像】も生み出して攪乱回避だね

●攻撃
上空から接近しつつ【魔力溜め】でビームランチャーをチャージ
【スナイパー】で敵を撃ち抜いていくよ
中距離になったら、連射モードに変えたランチャーとホーミングビームの
【一斉発射】で派手にだね!

近接はセイバーでコックピットを避けて【切断】!




「ブルー・リーゼは、シル・ウィンディアで行きますっ!」
 現地の革命軍陣地より発進していく可憐な機体、それがこれから巻き起こる戦いの中心となっていく。
 ダルタリアン王国の王都ダルタリアに空襲警報が鳴り響いた、航空機の発展していない世界といえど短距離ならば推力任せに跳んでくるタイプの敵もいるわけでありそのための対策は十分にとられているはずだった。
「対空迎撃なにやってんの! あのわけのわからない光の翼を早く何とかしろ!」
 現場の士官達が叫び指示を出すものの一向に効果はあがらない、何故なら戦線を一気に突っ切って突入してくる謎の光の翼を持つキャバリアであろう目標に一発たりとて命中していないからだ。

「オブリビオンって、ほんと、ロクなことしないよ……ねっ!」
 恐ろしいまでのGでシートに押し付けられながらシル・ウィンディア(光刃の精霊術士・f03964)は愛機ブルー・リーゼを巧みに操り対空砲の雨嵐を突っ切っていく。
 推力全開で一気に駆け上がった空中を自在に左右へと高速移動し残像まで繰り出しているあたり敵からすれば化物としか言いようがない。
 稀にかすることもあるのだが装甲を覆うオーラに弾かれこれもまた役にはたたずに終わってしまう。
「エネルギー充填98%、もう十分かな」
 シルは計器盤を確認し十分な魔力がチャージされた事を確認すると正面のターゲットに集中することにした。
 一発一発丁寧に撃ち出し砲台を潰していくがそれも中距離へと至るまでの我慢、もうすぐ防衛網最後の一角へと到達する。
「さぁ……派手にいっちゃうよ!」
 ランチャーとホーミングビームを全開にし撃って撃って撃ちまくる、たちまちのうちに一角に火の手が上がり市街地へと至るシル。
 一番乗りはこのブルー・リーゼがその名を歴史に刻むことにんったのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

カシム・ディーン
はぁ…こんな場所より美女がきゃっきゃしてる所がいいのに
「ブレないねーご主人サマったら♪気晴らしに暴れまわっちゃう?」
それも悪くはないが偶には盗賊らしくスマートにいくぞ

【属性攻撃・迷彩】
水光属性を機体に付与
光学迷彩の上に熱源感知も隠蔽

【情報収集・視力・戦闘知識】
敵の防衛網の状況把握
革命軍が安全に突破しやすいルートと其処の兵器
動力源を捕捉

【盗み攻撃・盗み】
わたぬきで対空兵器等の動力やシステムの一部を抜き取る
敵キャバリアもエンジン等を抜き取って無力化していく

「なんだか回りくどいねー?」
唯この国を亡ぼすならいいけど
この後は周囲の国から此処を護らねばならないだろ?
革命だってなんでも壊せばいいわけじゃない




 見渡す限りの砂漠地帯、インフラが整っている王都の周囲にあるのは風力発電用の大型のプロペラ塔のみ。
 そして砂塵に塗れた黄色い空が視界を埋め尽くしオアシス一つ見えやしない。
「あー、こんな場所より美女がきゃっきゃしてる所がいいのに」
『ブレないねーご主人様ったら♪ 気晴らしに暴れまくっちゃう?』
 愛機メルクリウスのコクピット内で腐っているカシム・ディーン(小さな竜眼・f12217)は機体そのものに宿るメルシーの声にようやく気を取り直し座り直した。
「まっ、それも悪くはないが……ここは盗賊らしくスマートにいくぞ」

 ガキン
 突如として何もない空間から伸びた手が対空ランチャーの機関部を引き抜き投げ捨てた。
「なんだ、急に砲台がって……なんだ景色がおかしい……」
「って、隊長、そこに何かいます!」
 首都防衛大隊の砲兵達は目の前で砲台を次々に無力化していく謎の光景が実は光学迷彩で見えにくくなっただけのキャバリアのものだと気付きさらに混乱した。
 この世界におけるキャバリアとは最強の兵器でありこのように対抗するキャバリアが無い状態では手も足も出ない。
 だが武器を乱射せず手刀で突き刺した兵器から心臓部のみを次々と引き抜き破壊して回るという手の込みよう。
 遠目には混乱はあれど煙すらあがらないので特定しにくく増援が来た頃には別の目標へと移動してしまうまるでこれでは音もなく忍び寄る暗殺者の手合い。
「な、何者なのだこれはっ!」
 力なくへたり込み兵士達の遠くで音だけがまだ鳴り響いていた。

『なんだか回りくどいねー?』
 一気に叩き潰せば早いのにとメルシーは言う、そうやろうと思えばこの機体のスペックならそれも可能だろうがカシムは首を横に振った。
「ただこの国を亡ぼせばいいわけじゃないからね、次は周囲の国ともやりあうのに首都を徹底的に潰せばいいわけじゃないしね」
 だからこそ革命軍は攻撃に二の足を踏んでいる部分もあるのだ、だがそれもこうして防御陣地を無力化していけば話は別。
 次々と後続が続き突入してくる部隊を見届けカシムは一路王都の市街地へと向かう、そこにこの敵キャバリア部隊が陣取っているからだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ジェムス・ゴールドシップ
【選択WIZ】
敵警戒線を突破しろと。こんな時に普通の猟兵やキャバリア乗りだったらまぁ正面突破で強引に突っ込んでいくんだろうが…

そこは普通の猟兵じゃない俺。頭を使って侵入するわけだ。
つまり『商人という立場を使い敵陣に紛れ込む』

要は相手であれ前線に行く以上補給ラインは確保しないといかんわけで…そのうえで現地から手に入れれる分には確保してしまおうって考えるのがこの手の場合定石である。

ならばこちらから商人として物資提供すると打診して敵陣に潜り込んでしまえばある程度の猟兵のアシストも可能という事

使えるものは立場であれ何であれ使えってな




「おい止まれ」
 王都ダルタリアへと続く検問に一台のトラックが衛兵に呼び止められ身分証の提示を求められる。
 大型トラック10数台にわたる大所帯の先頭車両から一人の男が降りてきて懐から複数の許可証を取り出し衛兵に近づいていった。
「お勤めごくろうさまだぜ」
 見るからに商人風の男が厳つい表情で衛兵へと身分証を提示する、そこに書かれている名前はジェムス・ゴールドシップ(経済界のラスボス(多分)・f32116)、この王都へと今まさに潜入しようとしている猟兵の一人だ。
 他の者と違い戦闘以外の方法で潜入することにしたジェムズ、戦いは前衛だけでしているわけではない、後方の支える者達あってこそだというのをよく理解している商人ゆえの行動だ。
「こいつは何だ」
「何だも何も王都へと搬入する各種物資の山だぜ」
 詰問してくる兵の脅しに屈せずマイペースに言い返しジェムズは積載している物資の一覧を提示した。
 そこに書かれているのは軍需物資以外にも民生用の各種資材や医薬品などあまりにも多岐にわたる商品の数々。
 しかもこれは王都へ運び込む物資のまだ第一弾でまだ後続が来る予定だという。
「ダメだダメだ、今この王都は戒厳令下にあり余所者の侵入を固く禁じている、引き返せ」
 無碍もなくそう宣言する衛兵にジェムズは声を荒げて睨みつけた。
「馬鹿言っちゃいけねえ、革命軍とやらがもう近くまでちかづいているんだろ? これから籠城するってぇ時に溜め込みだけ補給物資を用意しとかねえでどうするんだ? え? お前らが食べてる飯や煙草や酒を誰が運んできてると思ってやがるんでえ」
 普段上から目線でしか言葉を交わさない衛兵は顔を真っ赤にし銃を構えようとするがそれでもジェムズは引きはしない。
「ゴウム大公からの特注品まで積載してるんだぞ、お前……責任とれるんだな? 大公閣下への献上品をお前さんの一存で追い返しましたってなぁ?」
「い、いや……ちょっと待て、う、上に確認をとってみるから……。
「馬鹿言ってる暇があるか! あの音を聞いてみろ、もう革命軍とやらはそこまで来てるんだぞ、早く納入しねえと手遅れになっちまうだろうが!」
 恐ろしいまでの剣幕で言い寄られさらには爆音が確かに遠くから聞こえ始めている、さすがにもう選択の余地はないように思えた。
「わ、わかった……通ってよしっ」
「へいへい、お勤めご苦労様だぜ」
 そう言いながらジェムズは衛兵たちに煙草と年代物の酒瓶をケースで置いておき後続のトラックに先へ進むぞと指示を出す。
 騒々しくトラックの一団が門を越えた直後から周囲は一気に騒がしくなり始めた、戦いはどうやら本格攻勢のタイミングへと変わり始めたようだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ギルフォード・アトラクト
【アドリブ歓迎・連携OK】

…この世界は、随分鉄臭いな。だがまぁ、嫌いじゃねぇ…

なぁ?TOWER…んじゃ、成そうか
鉄人形(キャバリア)?要らねぇよ、TOWERがありゃ良い
主に地雷の対策しようか。…迂回なんかしねぇよ「破壊」し尽くすだけだぁ

UC発動!指定は、〈水〉!
地面に浸透する事が出来るからな。後は震動発生させて、誤作動なりさせて破壊すりゃ良い

それにTOWERを介して、震災の念を発動。地形破壊しつつ範囲攻撃、虱潰しに徹底的に破壊する
露出した地雷に関しては、震災の念使用の大気殴ってぇの衝撃波で纏めて破壊。…電気効きそうなら雷霆の念使っても良さそうだが…それは状況見てだな




「おい、あんた生身であんな所行くのは死にに行くようなもんだぞ」
 革命軍の陣地から出撃しようとする人影に兵士の一人が声をかけた。
 王都を攻めている部隊には量産型も含め多数のキャバリアが用意され猟兵達もそれをレンタルすることも可能なおんだがその男はフードに隠した口元を僅かに綻ばせ兵士に答えた。
「鉄人形か? 要らねえよ、俺にはTOWERがあれば良い」
 背を見せたまま手をひらひらと振りゆっくり歩き去る男、ギルフォード・アトラクト(塔の魔術師・f32324)にとってはそのような乗り物よりももっと頼りになる相棒が常日頃からすぐ傍にいるのだから。
「この世界は随分と鉄臭いな、だがまぁ……嫌いじゃねぇ……」
 ゆっくりと戦場を歩き辿りついたのは王都まであと少しの平原、だがそこは情報によれば一面が地雷地帯になっているらしく進軍を阻んでしまっている。
 普通であれば金属探知をしつつ爆破していくのが手っ取り早いのだが今回はとにかく数が多い。
 王都へと進軍を早期に実現させるならば少々小細工する事も今回は面倒だが仕方がないだろう。
「TOWER、出番だぜ」
 普段はその姿を隠している石造りの巨人がギルフォードのすぐ傍に現れその巨体を一歩一歩進めていく。
 この大地は砂漠、だがその砂の層の下には岩盤の層がもちろん存在する、そしてそこにもしも特定の力が加わったとしたらどうなるだろうか。
 ギルフォードは屈み地に手をつくと静かにそして強く命じた。
「進む」「行く」…飛べ…成せ…破壊しろ」
 乾燥した砂漠の湿度が急激に高まりそれが水となりさらには東洋の龍へと変貌していく、竜ではない龍だ。
 その龍がギルフォードと同じく地面に伏せそしてそれと同時に局地的な地震が巻き起こった、亀裂の入った地面から水が噴出しその影響か前方の平原のあちらこちらで地雷が一つ爆発しそれが次々と連鎖的に誘爆を繰り返していく。
「やれ、TOWER!」
 命じられた巨人が拳を振るう、空気が揺れそして恐ろしい衝撃波が地表に露出してしまった地雷を吹き飛ばしさらに爆発が続いていった。

 そんな信じれない規模の地雷撤去が終えた大地へと後方から革命軍の車両やキャバリア部隊が突入し敵の防衛網を突破していった。
 王都の一角に牙を突き立てることに成功したギルフォードはそれを見届け残った地雷撤去へと移動することにした。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ケイティ・ネクスト
 スニーキングミッションなら猫にお任せにゃー。どんな世界でもどんな相手でも忍び込んで情報も要人も引っこ抜いて来るにゃ。
 物理的に守りを固めていると、得てして諜報面での守りは弱くなるものだにゃ。猫一匹入り込む隙間なんて居いくらでもあるにゃ。
 敵の配置、指揮官機の位置、その他役に立ちそうな情報は全部頂くにゃ。ま、キャバリアなんてパイロット無力化すれば鉄屑だし。猫のキャバリアの出番はまだ先かにゃ。
 後は新技のUCを試し打つかにゃ。
「うにゃーん」
 見つかったらコレでごまかすにゃ。ただの猫だと思わせれば情報を抜いた事すら気付かれないにゃ。




 王都ダルタニアへと次々に雪崩れ込んでいく革命軍、そこには数々の猟兵達の働きが隠れているのだがそれは何もキャバリアで暴れるだけが能ではないのだ。
 防衛側の陣地の情報は何故か筒抜け、容易に手薄な部分を革命軍は突いていくのにももちろん理由がある。
「にゃぁ~ん」
「んっ、何だ?」
 歩哨の一人が物音に気付いて銃を向けた先にいるのは一匹の野良猫、それを見て少しばかり神経質になりすぎかとほっとして銃を下ろす。
(ん-、ケイティのことただの猫だと思ってるようにゃ~しめしめ♪)
 堂々とケイティ・ネクスト(蠱惑の仔猫・f26817)は歩哨達の近くを歩きわざとウィンクなどしてみたりする。
「あー、なんだあれ可愛いなあ」
「うにゃぁん♪」
 猫らしい可愛らしい仕草に思わず緊張感が欠けていく歩哨、これこそケイティの愛らしさを利用した催眠の一種。
 その愛くるしさを前にして人は好意的でしかありえないという恐るべき猫の魅惑。
 平気で配置や指揮官の居場所などを見て回りそれらは同時に革命軍側へと流されていた。
 情報という情報が筒抜けで、さすがにこれだけ情報を得ればどこをピンポイントで崩せるかどうかなど簡単すぎるというものだ。
(キャバリアなんてパイロット潰せば鉄くずだしにゃ~♪)
 何か所もの宿舎にいた兵士がまさか自分達の近くをうろついていた野良猫が敵などとはさすがに思うまい。
 外壁を打ち破り革命軍が押し寄せてきてなお未だに出撃しない部隊がいくつもあったのはこうして人知れず働いていた猫のおかげなのだ。

(さー、ここから先はもうちょっと厄介な連中相手にゃね)
 キャバリア部隊が待ち構える本陣はさらにこの奥だ、ケイティはそれを確認すると伸びをしてから脚を王都中心部へと向ける。
 激しい戦いはここからが本番、無事に味方を迎え入れる事に成功したケイティの誰にも知られる事のない戦いはここからが本番なのかもしれない……。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『ファイア・リグオン』

POW   :    戦術パターンA『火力制圧』
【全武装の一斉射撃による飽和攻撃】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
SPD   :    戦術パターンB『可変射撃』
【RS-Sショルダーキャノン】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
WIZ   :    戦術パターンC『牽制射撃』
【RSハイパーガトリングガン】【RS-S高誘導ミサイル】【RS-A左腕部ロケットバズーカ】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



 王都に侵攻した革命軍の前にいよいよ首都防衛大隊の重厚な陣地が待ち構えていた。
 市街地のあちらこちらの路地に半身を隠し砲撃体勢をとっているキャバリア部隊、それの中核を担っているのがこのファイア・リグオン部隊だ。
 市街地への被害すら厭わずに一斉射撃を繰り返す戦いぶりに革命軍もこのままいけば被害が大きくなるのは避けれないだろう。

 それを補佐する歩兵部隊の姿はなぜか無い、市民もまたシェルターへと避難し誤の心配がないこの戦場で猟兵達はいかに戦い抜くのか。
 戦い方が試されようとしていた。
ケイティ・ネクスト
 7割ヒト3割猫モードになって、空に手を掲げるにゃー。
「淫靡な空より来たりて、果てなき欲望を胸に、猫は邪なる手を結ぶ……契約を果せ、触装蹂躙機! アスモデウスマキナッ!」
 ぐちゅり、と無数の触手のみで構成されたアスモデウスを呼び出すにゃ。
 アスモデウスはパワーはそんなに無いし、装甲も弱い。けど、触手だから自由自在に形を変えて、狭い所も入り込めるにゃ。弾幕を掻い潜るとか朝飯前。脆い分再生能力は凄いしにゃー。
 例えば、キャバリアの通風孔からコクピットまで触手を入れるとか。
「にゃは、今すぐ降りないと滅茶苦茶酷い事しちゃうにゃんよ?」




 王都ダルタリアで陣取る首都防衛大隊は配備されたキャバリア『ファイア・リグオン』を的確に配置して蟲一匹入れないと豪語する重厚な守りを見せていた。
 その砲撃に特化した外見でもわかるように建物を盾にしてただただ弾幕を張るだけで革命軍を追い払えるという堅固な守り。
 ショルダーミサイルを随時発射しているだけでいい楽な戦場、コクピット内で待機するパイロット達は皆そのような雰囲気だったのだが……。
 そんな油断しきった彼らに恐るべきモノが近づいてきている事にまだ誰も気づいていない。
「淫靡な空より来たりて、果てなき欲望を胸に、猫は邪なる手を結ぶ……契約を果せ、触装蹂躙機! アスモデウスマキナッ!」
 半獣人モードでふらりと路地より現れたケイティ・ネクスト(蠱惑の仔猫・f26817)の恐るべき詠唱の声。
 それは呼び出してはいけない恐るべき悪魔を召喚するという邪法、だがすでに術は成ってしまった。
 怪しい塊が現世へとその姿を現し始めてしまう……。

「ん、なんだ? センサーに変な反応が」
「おい、なんだありゃ」
「隊長、前方より“何かが”近づいてきます」
 うねうねと動き回り這ってくる異形の物体、それに怖れを為しさっそくミサイルランチャーがそちらへと撃ち込まれ大爆発が起こった。
 だがそれでも止まらないモノ達、それもそのはず無数の触手のみで形成されらアスモデウスはあまりにも柔らかく当たれば一撃で吹き飛ばせるものでしかない。
 だが自由自在に動き回るそれらにミサイルランチャーは命中せずあっという間に纏わりつく不気味な触手達。
 何が恐ろしいかといえばこれらはどのような隙間でも入っていってしまう。
 それが気密性の高いはずのコクピットの中にまでその侵入を許してしまった、操縦桿やパネルの隙間からどんどん侵入していく触手に悲鳴があちらこちらから飛びまくった。
「なんだ、クソ」
「隊長、化物が化物がっっっ」
 一気に混乱し始めまともな連携がとれなくなっていく、そんな惨状を見ながらケラケラ笑う半獣人が一人。
「にゃは、今すぐ降りないと滅茶苦茶酷い事しちゃうにゃんよ?」
 ケイティの言う事は正しい、このままコクピット内にいるということは尻を狙われるということ。
 とてもではないが耐えれずハッチを開けて飛び出してくる兵士達。
 「でも逃がさないにゃぁ♪」
 巻き付く触手、コクピット内へと引き寄せられる兵士、そして悲痛な叫びが辺りに響き渡る。
 ここにもまた一人、悲しみの菊を散らす憐れな犠牲者、それを見届けケイティはスキップしながら他のキャバリアを捜しに街を駆けまわる事にした。
 戦いはこうして静かに始まりを告げたのである。

大成功 🔵​🔵​🔵​

シル・ウィンディア
市街地戦なら、大型砲撃系は使えないなぁ…
手持ちにいいものは…
よし、この作戦で行こうっ!

【推力移動】で背の高い建物の陰に隠れるように移動
敵部隊を狙える位置に場所取れたら
【スナイパー】モードのビームランチャーで敵オーバーフレーム部分を狙撃だね

一発撃ったらバレるから、そこからは高機動戦!
【推力移動】全開で【空中機動】を行っての【空中戦】
敵の砲撃は【第六感】で殺気を感じて
弾道・行動などを【見切り】【瞬間思考力】で最適な回避・【オーラ防御】

連射モードのビームランチャーとホーミングビームの【一斉発射】後
接近してはビームセイバーで武装等を【切断】!

移動するには遠い距離は
【高速詠唱】の《指定UC》で転移攻撃




 市街地戦に突入し一斉に首都の中からの砲撃が本格化し始めた。陣地を突破したとはいえ市街地に未だ入りきれない革命軍、やはりというか被害を抑えようと発砲を控え気味にしているのが戦力ダウンの一因になっているようだ。
 そんな中で愛機をビルの一つの影に隠れるように着地させシル・ウィンディア(青き閃光の精霊術士・f03964)の思考はさっそくフル回転を始める。
(市街地戦なら、大型砲撃系は使えないなぁ……)
 シルはさすがに大技の使用を躊躇ってしまう、キャバリアレベルでそれを使えばこの首都は一気に瓦礫の山に成り果てるだろうから。
 ならばどうすればいいのか? 結論はすぐに出る、コンソールを操作するとビームランチャーが変形しスコープが表示された。
 高所を陣取り望遠モードを最大にする、そこには物陰に隠れた敵キャバリア達が今まさに砲撃を始めようとしている真っ最中。
 迷っている時間は無い、風向き、重力補正、弾道計算もよし、シルは静かにそのトリガーを引いた。
「いって!」
 放たれた弾丸は一気に首都を駆け抜け敵キャバリアのオーバーフレーム部分へと見事命中、それと同時に装備満載のボディが誘爆し黒煙が巻き起こる。
 一気にビルから飛び降りフルスロットル、一路敵のど真ん中へと進路をとった。
 スナイパーは位置がバレればもう終わり、だがあくまで初撃だけに使い後は得意の高機動戦へと持ち込めばシルにも勝ち目はいくらでもある。
 右に左にと市街地を跳ねまわり間合いへと飛び込んだ、敵は砲戦仕様で近接戦闘は苦手なタイプ。
 それに対してシルはといえば……。
「モード連射、オートロック、セーフティ解除、これでもくらえだよっ!」
 スナイパーモードから近接用にモードチェンジしたビームランチャーとホーミングビームを一斉に発射、その混乱と爆風へと飛び込み一機目の頭部を踏みつぶして奥へと跳ぶ。
「お、俺を踏み台に!?」
「残念だったね!」
 すれ違い様にビームセイバーで砲身を斬り落とし空中へと躍り出た精霊機ブルー・リーゼ、それを取り囲むように敵の全ての砲身がそちらを向いていて絶体絶命。
「光の精霊よ…。我が身に宿りて、全てを斬り裂けっ!」
 シルの詠唱と共に光となって消えた空間を大量の弾丸が通り過ぎて行った、その直後砲撃をしていた敵機の背後にテレポートアウトしたブルー・リーゼの光刃が四肢を斬り落としまた急加速し跳んでいく。
 一撃離脱を繰り返すこの攻撃を前にして砲撃陣地は混乱の極み、戦いはいよいよ佳境へと向かっていく。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ジェムス・ゴールドシップ
さて、本格的に始まったようだからまぁ様子見しつつ
陰ながら『支援』と行こうか

…とはいえ堂々とやると嫌疑がかかるからな。それとなくしれっとやればここは大丈夫だろ。
最もUCで姿変えてからやるから格好も変えとけばバレんだろうけど。その辺は念の為って奴で
敵陣の真っただ中に潜り込んで敵の攻撃で誤射狙いで暴れれば相手も早々に攻撃できんだろう
射撃武装しかない以上懐に潜り込まれたら脆いというのは相場が決まっているからな




王都を死守せよと命じられている首都防衛大隊、とはいえ厚い守りの防壁越しに砲撃戦用に完全に調整されたキャバリア『ファイア・リグオン』が隊列を組んで砲撃をしている分にはまだまだ余裕ある戦いであるのは確かだ。
 観測に出ている斥侯(スカウト)からの報告は随時入り誤差修正をして散弾を撃ちだすだけで遠方の革命軍に甚大な被害が出続けているのは間違いない。
「よし命中、次弾装填……おい左翼どうした、リンクが切れてるぞ」
 小隊長が返答の無い左翼へと頭部を向けた瞬間、画面がブラックアウトし転倒してしまったのだと気付く。
 ギリギリと装甲板が軋みコクピット内に火花が飛んだ。
「ぐああああ、助けてくれえええ」
 それが断末魔となり機体は爆散し黒煙が巻き起こる……。

「へへ、俺の身体の一部を変質すれば楽勝なんだよこれが」
 裏路地へと駆け込みながらジェムス・ゴールドシップ(経済界のラスボス(多分)・f32116)はいくつかの戦果を誇り次の得物を求めて駆けていた。
 敵はほぼ遠距離仕様の砲撃機ばかり、そしていうなれば前衛のいない後衛は懐に入られると非常に脆くしかも誘爆しやすいときている。
(この調子なら革命軍が来るまでにあと20機は喰える、ぐらいだな)
 裏路地を走る商人にしか見えないジェムズだったがその身に帯びた暴力は恐ろしい物、キャバリアであろうとも油断をすればあっという間に。

「っと、おいでなすった」
 大通りに出ようとするとこちらに背中を向けたキャバリアが何体もが上空から放物線を描く砲撃をしている真っ最中。
 これはチャンスだとジェムズは駆けこんでいく、砲撃に集中し周囲の索敵が疎かになっているタイミングだからだ。
「さあ、やるぜ」
 ジェムズの身体が歪に歪み膨らんでいく、それは異形の化け物でありそして先ほどからキャバリアを破壊し続けている謎のバイオモンスターその人。
 砲撃の瞬間のキャバリアに足払いし転がった機体が放った一撃が横にいた機体に命中し爆発した。
 さらにそこで起こった混乱を気にせず爆炎に飛び込み頭部を破壊すると吹っ飛び叩きつけられるファイア・リグオン。
「な、なんだこの化物は!?」
 ショルダーキャノンを所かまわず連射すると大通りにその恐ろしい弾幕が飛び交い別のキャバリア達を巻き込み大爆発を起こした。
「危ない……ぜ?」
 それをジャンプして躱しそして今まさに自由落下でキャノンを乱射していた機体のコクピットを踏みつぶしトドメを刺す。

 砲撃が不自然にやみ革命軍は一気に市街地へと乱入した、戦いの流れは一気に攻撃側有利へと傾いていく。

大成功 🔵​🔵​🔵​

カシム・ディーン
さて…避けても街が壊れるか
是だから正気を失ってる連中ってのは面倒です

「でも逃げないんでしょ?」

おう
面倒だが手が無い訳じゃありません
引き続き隠れるぞ
【属性攻撃・迷彩】
光水属性を機体に付与
光学迷彩で存在を隠し水で熱源反応も封鎖

さて…あんまり壊しすぎてもダメですよね
だからここは天才魔術盗賊のカシムさんが芸術的に行きますよ

【情報収集・戦闘知識・視力】
敵の陣形と動きを観察し
その中で効率的かつ気づかれずに無力化していくにはどの順番で仕留めていくかを分析

後は静かに接近して
たまぬき発動
中のパイロットの精神を強奪して気絶させて無力化

特にオブビリオンマシンに与えられた狂気は確実に抜き取る

確実に無力化を続ける




 首都防衛大隊のキャバリア『ファイア・ダグオン』が各地で無力化されていく中、最も大変な被害を出している部隊が現れ始めた。
 それは音もなく姿なく忍び寄る謎の敵による奇襲、光学迷彩と熱源などの反応を極限まで隠した愛機メルクリウスを駆るカシム・ディーン(小さな竜眼・f12217)による見えざる攻撃が砲撃戦仕様の彼らを為す術もなく無力化しているのだ。
 そう、機体そのものは無傷……だというのにそれを操るパイロット達の反応だけが全て消え去るというおそるべき攻撃。
「これだから正気を失った連中の攻撃ってのは面倒です」
『とか言いながら逃げずに頑張ってる~』
 愛機の声を答えつつカシムが行っているのは常識を疑うような攻撃手段、それというのもステルス状態で懐へと入りこみ……パイロットの魂だけを抜き取るなどという常識外れの妙技たまぬきが次々と決まっていた。
 姿も見えず気付けばコクピットに直接攻撃を加えるシーフならではの技、それを受けてしまい動かなくなった機体はすでに2ケタを越えている。
 革命軍がその防御網の薄くなった部分から雪崩れ込み戦いはいよいよクライマックスが近づいてきているようだ。
「くっ、なんだ! 何が起こっている……ぐあああああ」
 敵パイロットも視界が揺らいだかと思った瞬間には意識が飛びコクピット内でぐったちと意識を失い崩れ落ちる。
「僕にかかればこの程度……余裕余裕!」
『きゃー♪ 街に被害も出ないしこのまま一気にラスボス戦だー♪』
 メルシーの声援を受けてカシムは機体のスロットルを全開にする。
 王都を駆け抜け一気に城門近くへと通り抜け見えてきた王城、そここそが今回の目的地でありオブリビオンマシンの潜む悪の元凶だ。
 最後の一機が崩れ落ち道は開かれた、いよいよ真なる敵との決戦の時……すぐ背後には侵攻してきた革命軍の鬨の声があがっていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『Fortress』

POW   :    要塞からの火力支援
【背部に背負った多連装ミサイル】が命中した対象に対し、高威力高命中の【同じく背部に背負った主砲】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD   :    要塞への接近阻止
【足の間】から【重機関銃の乱射】を放ち、【弾幕】により対象の動きを一時的に封じる。
WIZ   :    要塞による掃討
【両腕のグレネードランチャー】が命中した箇所を破壊する。敵が体勢を崩していれば、より致命的な箇所に命中する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠フォルティナ・シエロです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



 王城の城門へと迫る革命軍、だがその前に城門越しに放たれた重砲の爆裂音。
 建物が吹き飛び何機かのキャバリアが巻き込まれ行動不能に陥ってしまっていた。
 ズシンズシンと重厚な足音が聞こえ、そして姿を現す真なる敵……それはまさに歩く要塞。
 これこそが大公を唆し今回の事件を巻き起こした張本人『Fortress』なのだ。
『猪口才な者達が今頃になって押し寄せてくるとはな、まあいい……ここで全てを滅ぼし我はまた別の寄生木でも探すとしようか』
 大量のミサイルポッドから火花が弾け飛んでいくミサイルの嵐、さらにグレネードランチャーも次々と連射され厄介という他にはない。
 重機関銃の弾幕もまた近づく前衛を片っ端から穴だらけにし一歩も近づけない恐るべき破壊力。
 いよいよ最後の戦いが幕を開けようとしていた。
カシム・ディーン
うわぁ…ごっついのがきましたね
隠密メインのカシムさんは苦手です
「でもご主人サマ正面からの戦いも割とやるよね」
出来ねーわけじゃないって話です
つかあれ…完全にオブビリオンマシンが操ってねーか?
「酷いねー、キャバリアは人の為にあるのにあれじゃ人がキャバリアの為にあるみたいじゃん」

【情報収集・視力・戦闘知識】
機体の情報確認
更に強化された視力による構造解析
【属性攻撃・迷彩】
光属性を機体に付与
立体映像を複数展開

分身の術です!どれが本物が判るまい!

但し本体は光学迷彩で存在を隠し背後に回り

UC発動

【念動力・スナイパー】
念動光弾で砲塔を狙って猛攻

更に接近し
【二回攻撃・切断・盗み攻撃・盗み】
連続斬撃に弾丸強奪




 王城より姿を現したオブリビオンマシン、その砲撃は一区画を一気に吹き飛ばし戦場に恐ろしいまでの混乱が巻き起こっていた。
 先ほどの砲撃だけで革命軍の一方面軍が消し飛んでしまい戦闘続行不可能という事態に戦いの流れはまた流動的になりそうな気配が濃厚だ。
「うわぁ、ごっついのがきましたね。ううむ、見なかった事に……」
『とか言いつつご主人サマ、正面からの戦いも割とやるよね?』
 愛機メルシーからのツッコミにカシム・ディーン(小さな竜眼・f12217)は口を尖らせレバーを握る。
「出来ねーってわけじゃないって話です」
『おー、強がり強がり♪』
 タッチパネルを叩きいくつかのコマンドを入力、いくつかの装備をさっそく稼働させながら敵を見極めようとしたのだがそこに映ったのはあまりにも酷い敵の姿。
 オブリビオンマシンを操っているつもりの大公は逆に操られただのコクピットに乗る生体パーツのように成り果てていたからだ。
『酷いねー、キャバリアは人の為にあるのにあれじゃ人がキャバリアの為にあるみたいじゃん』
 メルシーの言うことに一理あると思いつつもカシムはこれで狙うべき場所を見切り一気に機体を加速させる。
 敵が砲撃戦仕様なのは確認した、ここまで回避に専念しその弾幕を潜り抜け接近戦武装が少ない事も把握した。
 であれば今こそが攻め時だとカシムは決断する。
機体が光り輝き分裂するとそこには何機もの姿に分身した愛機メルクリウスの雄姿、それを見たオブリビオンマシンの恐るべき弾幕。
 全て潰せば問題ないと思うだろうがその時点でカシムの策に乗ってしまっている。
「残念、こっちですよ!」
 歯を食いしばり超加速に絶えようとする、加速装置を使ったメルクリウスの急加速急旋回急制動という地獄の動きに耐え吐きそうになる口元を踏ん張り地表スレスレをバレルロールしながらすれ違いざまに弾丸をばら撒くがこれもまた囮。
 カシムの真の狙いは……。
「へへっ、お前の予備弾丸いただきですよ!」
 すれ違いつついつのまにやら砲弾を何発も抜き取り奪っていたのだ。
 砲撃戦機体が弾丸を失えばそれはただの鉄くずになったに等しい、一気に距離を取りカシムはそれらを投げ捨て次の攻撃の準備にかかる。
 戦いはこうして相手の長所を殺すように進められていくこととなったのだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ルイズ・ペレンナ(サポート)
『お代は結構ですわよ。けれど懐には注意なさいませね?』
ブラックタールのシーフ × スターライダー
特徴 金目の物が好き 錠前マニア グルメ 快楽主義者 実は恋をしていた
口調 貴婦人(わたくし、あなた、~さん、ですわ、ますの、ですわね、ですの?)
敵には 高慢(わたくし、あなた、呼び捨て、ですわ、ますの、ですわね、ですの?)

・金目の物をお宝と認識し獲得するのが行動理念
 直接の機会でなくても獲得出来るかも知れないと思えば動きます

・愛情や人助けのような金銭にならない価値は興味ないですが
 それを大事にする人を貶めもしません。趣味の相違

・利害が一致すれば他人との共闘やサポートはむしろ積極的です




 弾丸を盗むという砲撃戦機体にとって致命的な攻撃を受けオブリビオンマシンはその補給を行おうと弾薬庫へと急ぎ後退を始めた。
 だが扉を開けた所で驚愕し、まさかという想いに囚われてしまう。
 ここに備蓄してあったはずの十分な量の弾丸が全て忽然と消え失せていたからだ。
「あらあら、廃品回収のお代はけっこうですわよ?」
 倉庫の隙間からにゅるりと溶けだした黒い塊が人型へと変貌し可笑しそうに微笑んだ。
 ブラックタールのルイズ・ペレンナ(怪盗淑女・f06141)にとっては一仕事終えた後のちょっとした挑発のつもり。
 キャバリア用の弾丸ならば高く売れるだろうと補給倉庫へと忍び込み片っ端から盗み出してのけたのだ。
「あぁ♪ ここの鍵は中々凝ってましたがわたくしに掛かってはただの扉でしたわね」
 セキュリティを易々と潜り抜けルイズはオブリビオンマシンを笑い飛ばした。
 弾丸が補給できないということは王都で守りにく消耗を考えずに好き放題撃っている配下達もまたすぐに弾切れになるということ。
 革命軍の勢いはそれでは止まらない、そのうちに守り切れなくなるに違いないのだ。
「あぁ、そろそろお暇しないとお邪魔ですわね♪ あぁ検討を御祈りしますよ……それではこれで」
 一礼し隙間へと消えるルイズ、そのいた場所に撃ち込まれる弾丸、だがSの時点ですでに去ってしまったルイズにはノーダメージ、そして弾丸はさらに無駄使いしてしまったということ。
 見えない戦いはこうして密かに続けられ敵の力を削ぎ落していくのだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

シル・ウィンディア
うわぁ、またえらく硬そうな、そして超火力型機体だぁ…
勝てるのは、機動力だけか…
何とかするしかないっ!!

まずは、【スナイパー】モードのビームランチャーでご挨拶っ!
ま、まぁ、これで撃ち抜けるなら困らないけどね…

ここからは我慢勝負っ!!
【推力移動】で【空中機動】を行っての【空中戦】
【残像】を生み出しての攪乱機動で
敵の周囲をくるくる回るよっ!

攪乱機動をしつつ
敵の動きを【第六感】で感じて【見切り】
【瞬間思考力】で回避・【オーラ防御】
多少の被弾で止まるとは思わないでっ!

攪乱機動しつつ、ビームランチャーを連射して…
【魔力溜め】を行って…
隙を【見切り】一気に《指定UC》!

青き旋風となれ、ブルー・リーゼ!


ケイティ・ネクスト
いやぁ、今度はパイロットを直接狙うのはキツそうだにゃぁ。それなら、正面から戦ってやるにゃ。
「ヤれ」
 さっきアスモデウスで蹂躙したキャバリアを操って一斉射撃を喰らわせてやるにゃ。奪ったからには活用しないとにゃ。
「こいつも持ってくにゃー!」
 弾切れしたキャバリアはそのまま触手で投げ付けるにゃ。

 まあ、この辺の派手なのは陽動だけどね。大量の重火器を抱えてるって事は、そこに誘爆したら大変って事だにゃ。気付かれない様に猫本体でキャバリアの隙間に入り込んで弾倉に時限爆薬を仕掛けて脱出するにゃ。
「実弾系の武器を使う方が悪いにゃ」




『バ、バカな……なぜこうなる???』
 大公を騙しクーデターを密かに侵攻させていたオブリビオンマシン『Fortress』はただただ動揺するしかない。
 防衛大隊による消耗無視の砲撃で革命軍は確かに打撃を受けていた、だがそれを続行しようにも弾薬類が一気に枯渇してしまい攻め手に欠けているこの状況。
(これは……革命軍共だけではない?)
 ようやく気付いたのだ、この戦場に見え隠れする猟兵達の暗躍に。

「ヤれ♪」
 可愛い号令と共に弾切れに陥っていたオブリビオンマシンに周囲から砲撃が襲い掛かり始めていた。
 その威力その口径、そしてその破壊力はまさか?と思ってしまう。
 そうそれは配下として配置しておいたはずのキャバリア『ファイア・リグオン』達による一斉射撃。
 こちらからの無線には応じずただただ砲撃を叩きつけてくるのだ。
(ふっふっふ、上手くいってるにゃー♪)
 悪魔アスモデウスに鹵獲した機体達を操らせケイティ・ネクスト(蠱惑の仔猫・f26817)は思う存分悪さし放題。
 弾薬は残りを気にせず使うだけ使い切る、だってお代は相手持ち。
 景気よく撃ちまくり弾切れした片っ端からアスモデウスに投げつけさせるという戦法も何もあったもんじゃない。

「うわぁ、誰か派手にやってるなぁ~」
 ビルからビルを強力なスラスター全開で跳びシル・ウィンディア(青き閃光の精霊術士・f03964)がロックオンしているのはもちろん敵オブリビオンマシンの巨大なボディ。
 スナイパーモードに再び切り替えたランチャーを構えそして容赦なく引き金を引いた。
 チンッ
 傾斜した装甲表面を弾丸が角度をつけて弾かれ遥か後方の建物に土埃が上がる、『Fortress』の正面装甲は分厚くそして隙間を狙おうにもかなり防御が硬すぎ狙った所で今のように弾かれるのがオチ。
 だがそれでも攻撃の手を弛めはしない、弛めれば本命の砲撃が革命軍に襲い掛かってしまうのだから。
(勝ててるのは機動力だけかー、それでも、何とか……するしかないっ!!)
 機動力全開で前後左右を跳び回り照準をつけれなくし続ける、そこへ先ほどからケイティの画策する嫌がらせが重なり戦場は一気にカオスそのもの。
 城壁もその周辺だけは吹き飛びもはや地形的にはクリアに近くいよいよもって追い詰めれているといったところだ。
 両腕のグレネードランチャーが連射されシルの愛機ブルー・リーゼの通った直後の建物を火の海に変え続けた。
「ここが攻め時にゃーこれでも持っていくにゃー!」
 腕をブンブン振り回しケイティが指を突きつけた方向へと“宙を舞う”キャバリア達。
 弾切れした砲撃用キャバリアなど他に使い道がないとばかりに潰していくあたりが何とも小悪魔。
(ちょっとパイロットの貞操奪った分は証拠隠滅してあげるにゃあ)
 ……君は個々に来るまでナニしてたのかな?
 だがここまでの動きは全て陽動でしかない、その本命とは……。

「ふふっ♪ セット完了にゃ」
 オブリビオンマシンの腰パーツの隙間からひょこりと顔を出し飛び降りていく一匹の猫、いやこれこそが猫変身していたケイティ。
 そしてその直後に装甲の奥から火花があがり最初の爆発が巻き起こった、それは次々と誘爆し終いには背中の大型キャノンにまで飛び火してしまう。
「実弾系の武器を使う方が悪いにゃあ♪」
 仕掛けた爆弾の調子は良好、そして砲撃機体の弾薬が誘爆を始めたとなればもちろん消火に大忙しで周囲にいたブルー・リーゼに対する攻撃が疎かになるのも仕方がない。
 だがそれを見逃すほどシルも甘くはないのだ。
「誰かがやってくれた! よーし、今がチャンス、ブルー・リーゼ、全開で行くよ!」
 連射したビームランチャーの砲身を冷却開始し残った全ての武装のセーフティを解除、そして開口部やハッチを輩出し露出した数々の武装達。
 ロックオンし狙うは巨大な砲身のど真ん中、奥に装填されたばかりの至高の一発。
 フルファイア表示と共に残った武器を残らず撃ち続ける、それらは右に左にと交互に撃ちだされ次々と巨大キャバリアの砲身の中へと吸い込まれていき……。

ピカッ
 
 それは突然巻き起こった、ケイティが大急ぎで離れそして城壁の外の堀の中へと飛び降りる。
 その背景が真っ白に染まりそして巨大な大爆発が城壁部ごと王城の半分を巨大な火球の中へと吸い込んでいった。
 瓦礫が舞い革命軍の目前にあがるキノコ雲、これこそがこの地を混乱へと堕としていたオブリビオンマシン最後の悲鳴のようにも思えるかのようだ。

「やった、やったぞ!」
「革命万歳、ダルタリオン万歳!」
「ダルタリオンに栄光あれー!」
 革命軍兵士達が一斉に被っていたベレー帽を空中に投げ王都に響く勝利の凱歌。
 これからこの国は混乱に陥るだろう、だがそれでもオブリビオンマシンの暗躍を阻止できた以上は後はこの国民たちがどうこうする問題だ。
 猟兵たちは少数精鋭で戦い抜いた戦果を胸に自分達の世界へと帰還していく、戦いはこうして終わりを告げたのだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年04月04日


挿絵イラスト