羅針盤戦争〜将軍ピサロの黄金郷
●将軍ピサロ
「なんということだ! 逃げる準備も出来ず、猟兵達までやってくるとは!」
邪剣島のピサロ将軍は狼狽えながらも決戦の準備を整える。
もはや全ての島が発見されてしまった。残り時間もわずかながら、猟兵達の攻略速度はここにきて上がっている。
「ならば仕方がない!。『黄金太陽神』よ。私に協力せよ!」
ピサロはそう言い、邪剣島を激しく照らし始める。
●邪剣の島
「皆様、『邪剣』ピサロ将軍との対決ですわ!」
エリル・メアリアル(孤城の女王・f03064)が猟兵達に向かって言う。
羅針盤戦争は終盤戦。七大海嘯の拠点もいくつか制圧を完了した。この調子でいけば猟兵達の完全勝利も不可能ではないだろう。
「というわけで、皆様には引き続き、協力をお願いしますわね!」
そう言うと、エリルは邪剣の特徴について説明を開始した。
「今回注意しなくてはならない点は、3つ!」
指を3本立てて、エリルが続ける。
「一つ目は、ピサロ将軍の背中の『黄金太陽神』という存在から発せられる『めくらましの光』。ピサロは太陽の光を背に、皆様に襲い掛かりますわ。その光は島全体に届くほどの強い光のようですわ」
指を1本折り、エリルが続ける。
「2つ目は、高速移動ユーベルコード『八艘飛び』。それはどれだけ遠方にいても一気に間合いを詰められてしまいますわ」
戦場は全てピサロの間合い、と考えても良いだろう。
「3つ目は、この島そのもの。島には様々な世界の剣が無造作に生えていて、注意をしなければ剣によって傷付けられてしまう可能性もありますわ」
この3つ全てに対応する必要があるのだから、ピサロはかなりの強敵であることは間違いがないだろう。
さらに、七大海嘯は皆先制攻撃を仕掛けるだけの速度を持っている。まずは敵の攻撃に対処をしてから行動する必要がある。
「けれど、ここまで来れたのですわ! きっと皆様なら勝てますわよ!」
エリルはそう猟兵達を鼓舞すると、グリモアを輝かせ始めた。
「さぁ、七大海嘯をすべてやっつけてしまいましょう! 皆様、よろしくお願いしますわ!」
G.Y.
こんにちは。G.Y.です。
七大海嘯、将軍ピサロとの対決となります!
オープニングで説明した通り、ピサロとの戦いでは3つもの注意点があります。
それに加えて先制攻撃も行ってきますので、合計4つの対策をする必要があります。
プレイングボーナスは『敵の先制攻撃+八艘飛び+めくらましの光+地面から生える剣に対処する』ことになりますので、ぜひプレイングに盛り込んでください。
なお、ピサロ将軍の逃走計画は既に潰えています。
そんなピサロ相手に、猟兵達の力をわからせてあげましょう。
それでは、皆様のプレイングをお待ちしております!
第1章 ボス戦
『七大海嘯『邪剣』ピサロ将軍』
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POW : 太陽の征服者
全身を【黄金色のまばゆい光】で覆い、自身の【『八艘飛び』による加速度】に比例した戦闘力増強と、最大でレベル×100km/hに達する飛翔能力を得る。
SPD : 八艘九連飛び
自身の【背後の黄金太陽神】が輝く間、【「八艘飛び」による超高速斬撃】の攻撃回数が9倍になる。ただし、味方を1回も攻撃しないと寿命が減る。
WIZ : 三千邪剣世界
自身からレベルm半径内の無機物を【ピサロの意のままに宙を舞い、敵を襲う邪剣】に変換し、操作する。解除すると無機物は元に戻る。
イラスト:もりのえるこ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ヨナルデ・パズトーリ
太陽喰らいしは日食
沈めしは夜よ!
我等が権能以て貴様を屠ろうぞ下郎!
魔法は※高速詠唱※範囲攻撃前提
対策
※空中戦徹底
目を閉じ※聞き耳で敵の風切り音を感じ※野生の勘と※第六感で※見切る
同時に※天候操作
※マヒ※毒と※目潰しの※呪詛を織り交ぜた地吹雪と※全力魔法による※地形破壊級の大地震で島を※蹂躙
此れは視界悪化と地面の凍結と揺れで跳躍しにくくする狙いもあり
その中に※オーラ防御と※残像を纏い※存在感と※殺気を持たせた※式神をばらまき撹乱
※不意打ち
UC発動
白のテスカトリポカとめ呼ばれしケツァルコアトルを介し日食の悪鬼ツィツィミメの権能で、光を減衰
テスカトリポカの※神罰
闇※属性※全力魔法を※零距離でぶちこむ
邪剣島が眩しく輝く。
まるでもう一つの太陽がそこにあるかの如く、島に立つ『邪剣』ピサロ将軍の背後から発せられていた。
ヨナルデ・パズトーリ(テスカトリポカにしてケツァルペトラトル・f16451)はその光を空から見下ろし、眼を閉じながらピサロ将軍へと告げる。
「太陽喰らいしは日食、沈めしは夜よ! 我等が権能以て貴様を屠ろうぞ下郎!」
「ははは! ならば貴様も侵略してやろう!!」
ピサロが笑い全身を黄金色に輝かせると、大地を蹴り、一気に跳躍した。
「速いッ……!」
ヨナルデが呟くと同時に大地が鳴動する。彼女の魔法によって邪剣島に大地震を巻き起こし、ピサロのユーベルコードを封じる算段であった。
だがそれより速くピサロは八艘飛びを果たし、最大速度のまま飛翔する。
「私は太陽の征服者! 夜も征服すれば、空は私のものということだな!」
高笑いとともに剣がヨナルデへと振り上げられた。
ピサロの剣がその身を引き裂かんとした時、その像がブレた。
「不遜な輩よの」
「なぁにぃ~?」
切り裂いたのは、彼女の式神。ヨナルデはあらかじめ周囲に分身をバラまいていたのだ。
それが、ピサロの不意を突く形となった。反撃の時だ。
「幾多の名と側面、其の一部を見せてやろうぞ」
ヨナルデの姿が変わってゆく。それは白のテスカトリポカと呼ばれるケツァルコアトル。それを介し、日食の悪鬼ツィツィミメがピサロの光を闇で包む。
「おぉっ!? 光が食われる!」
「これが神罰である!」
ヨナルデがピサロへと肉薄し、掌を押し当てた。そして、闇の魔力を爆発させる!
「ぐはぁあっ!!」
闇の力を間近で受けたピサロは、全身に纏った光を失い邪剣島へと墜落してゆくのだった。
成功
🔵🔵🔴
バルタン・ノーヴェ
POW
派手な相手には、派手に対処するのが良いデスネー!
という訳で、バルタンズの作った船で揚陸しマース!
HAHAHA!(陽光対策にサングラスをかけてマース)
舳先から火器を展開して、地面に生えてる剣を端から爆散させて安全圏を構築しマショー!
来なければ地の利を制圧されるから、彼女はやってくるはずデース!
掃除中に八艘飛びが飛んできても、焦りマセーン。
前方が銃火に覆われているので、背後から来ると予測してミニ・バルタン(単体・アイテム枠・サングラス付き)に守ってもらいマース!
ミニ・ソードで一瞬受け持ってもらえればOK!
立ちどころ振り返ってUC《ヴァリアブル・ウェポン》!
命中重視の銃火を浴びてもらいマース!
輝く邪剣島を海から眺めて、バルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)が陽気に語る。
「派手な相手には、派手に対処するのが良いデスネー!」
彼女は自身の船を駆り、舳先に立つ。甲板には彼女の姿に似た二頭身のミニ・バルタンがあくせくと働いていた。
「HAHAHA!」
船が島に揚陸すると、バルタンはちゃきっとサングラスをかけて、身体に内蔵された重火器類を取り出す。
ガトリングガン、グレネードランチャー。それらを全て島へと向けて。
「Fire!!」
ド派手に火器をぶちかます! 陸地に生えた剣が銃火に見舞われ砕けてゆく。
「安全圏を構築しマショー!!」
どぉん! と派手な爆発が起こる。その爆音に『邪剣』ピサロ将軍が愕然とした様子で顔を向けた。
「ああっ! 何をする!」
全身を発光させて、ピサロが跳ぶ。八艘飛びにより超高速に達したピサロは突如甲板に降り立つ。
「貴様! よくもやったな!」
「ミニ・バルタン達、よろしくお願いしマース!」
ピサロの振り下ろした剣を、ミニ・バルタン達のミニ・ソードが受け止める。彼女達もサングラスをかけていたので対応は早かった。だがやはり身体が小さいのは不利か。力負けして吹き飛ばされてしまう。
「But、一瞬受け持ってもらえればOK!」
バルタンは振り向きざまに、銃器類をピサロへと向ける。
「ヴァリアブル・ウェポン展開デース!!」
バルタンの内蔵兵器全てが発射される。ガトリングの弾、グレネードの爆裂、そして火炎放射器がピサロを襲う。
「銃火を浴びてもらいマース!」
「ぐわあああぁぁーっ!!!」
ピサロの咄嗟の回避運動も、バルタンによる『当てること』を念頭に置いた射撃の前では無意味だった。砲火を全身で受けて、ピサロは大きな傷を負うのであった。
成功
🔵🔵🔴
セプテンバー・トリル
せっかくの神の権能をこんな無粋な光に変えるなんて…美しくありませんわね
【WIZ】連携・アドリブ歓迎
まずは【ガイドロッド】を振って【サーベイヤー】を島外の海上へ低空飛行で召喚しますわ
決して敵に位置を気取られないように隠密モードに徹しなさい
さあサーベイヤー、光以外の測量情報を私へ伝達して、敵の位置や攻撃の予兆を教えてくださる?
地面から生える剣は足元へ建築資材を召喚して、それをカタパルト代わりにジャンプして回避します
先制攻撃の後はUC【運命の再演】で敵の高速移動の先を読んで射撃
与える制約は「止まれ」ですわ
光とは希望を照らすもの
決して醜悪な己を隠す為のものではありませんわよ
「せっかくの神の権能をこんな無粋な光に変えるなんて…美しくありませんわね」
セプテンバー・トリル(ゼネコンのお姫様・f16535)は、黄金太陽神によって輝く邪剣島に立ち、やれやれと首を振った。
「サーベイヤー、いらっしゃい」
ガイドロッドを振り上げ、海へ向かってチカチカと点滅させると、海が細かく波打ち始めた。
その上には何もない。空が広がるばかりだが、確かに大型隠密ヘリ『サーベイヤー』がいた。
「さあサーベイヤー、光以外の測量情報を私へ伝達して、敵の位置や攻撃の予兆を教えてくださる?」
そう告げたセプテンバーの言葉に応じて、サーベイヤーはその場に留まり情報収集を開始した。
「さて、私は……」
セプテンバーは足元に建築資材を呼び出した。建築資材は組み合わさって、シーソーのような形を作る。セプテンバーはその上に乗ると、それをカタパルト代わりにして飛び出した。
「来たな猟兵! 空を飛んでもこの剣は届くぞ!」
光を発しながら『邪剣』ピサロ将軍は笑う。周囲の剣を引っ張り出して、宙に浮かせて自由に操ると、セプテンバーへと向けて弾丸のように発射した。
「サーベイヤー!!」
セプテンバーが叫ぶ。待機していたサーベイヤーが、収集した情報をもとに、セプテンバーの取るべき行動を伝達する。
「そっちですわね!」
「なんと!」
セプテンバーの回避にピサロが驚きの声を上げる。
「螺旋剣、第二解放……騎士の制約の力をここに再演せよ!」
セプテンバーが螺旋剣を抜き、構える。ピサロの移動先を予測し、白色光線を発する。
「むっ、何の光だ!」
「それは制約の光!……『止まれ』ですわ!」
その言葉と共に、ピサロの身体がピタリと止まる。
「な、何……!!」
「光とは希望を照らすもの、決して醜悪な己を隠す為のものではありませんわよ」
螺旋剣の切っ先を向けて、セプテンバーが言う。
「私は醜悪ではない!!」
そう叫ぶピサロに螺旋剣が突き立てられた。
「そういうところが無粋なんですのよ!」
「くぅうっ!!」
血を噴き出しながら、ピサロは落下してゆくのであった。
大成功
🔵🔵🔵
ペトニアロトゥシカ・ンゴゥワストード
アドリブ・連携OK
んー、あれこれ対応しなきゃいけないのは面倒だねえ。
まあ、逃がすつもりは無いし、何とかしてみようか。
相手が近寄って斬るしかしないなら、発電器官で全身に電撃を纏って、
斬りつけたら感電してマヒするようにしたらいいかな。
一回は斬られるけど、斬撃の一発の威力自体は上がらないなら、
黒金剛骨の強度で受け止められるだろうし。
その場から動かなきゃ剣は踏まないし、マヒさせれば動きが速くても捕まえられる。
流石に剣が体に刺さっていれば手探りで剣を持ってる腕を掴むくらいは出来るし、
【無影瞬撃】を発動してもう片方の手で思いっきりぶん殴るよ。
雪華・風月
八艘飛び…かの源義経のようですね…
はい、それだけの速度の相手、心が躍るというものです
では、雪華・風月参ります!
光は下を向き防ぎましょう、明鏡止水の心持ちで【落ち着き】影の動き、そして音、風…様々な要因を感じ取り敵の位置を感じます【情報収集・視力・見切り】それに『第六感』今までの戦闘の経験から敵の来る方向を予測
剣は砕き、ある程度の戦場を確保したら後は待ちの姿勢で…
鞘と雪解雫による二刀流で連撃を受け【武器受け・受け流し】
捉えました!
紅蓮刀の抜刀!『カウンター』の一太刀を【切断・焼却】
くふっ(吐血)はい、この戦もまた良い経験となりました
「猟兵め……なるほど七大海嘯を追い詰めただけのことはある! このままでは私も危ういか……」
猟兵達の攻撃を受けて負傷した『邪剣』ピサロ将軍は呟く。
だが、逃亡計画はとっくに潰えている。このまま戦場から逃げようとも猟兵達は追ってくるだろう。
「勿論私は強いが……おい『黄金太陽神』よ! もっと輝かせろ!」
その言葉に応じ、ピサロの背の光が輝きを増した。
決着は、近い。
「八艘飛び……かの源義経のようですね……」
輝きを増すピサロの姿を手で隠しながら、雪華・風月(若輩侍少女・f22820)は呟いた。
「んー、あれこれ対応しなきゃいけないのは面倒だねえ」
ペトニアロトゥシカ・ンゴゥワストード(混沌獣・f07620)も暢気な口調で返す。
背後からの発光、高速移動ユーベルコード、そして地から突き出た剣の数々。
「まあ、逃がすつもりは無いし、何とかしてみようか」
「はい、それだけの速度の相手、心が躍るというものです」
風月は足元を向き、柄に手をかけて声を上げる。
「では、雪華・風月……参ります!」
黄金太陽神の光を背に、ピサロが飛ぶ。
足元が悪く、地の利の悪い地形、そしてピサロの高速移動ユーベルコードは戦場全てを間合いとする以上、猟兵達は無理に動き回らない選択肢を選んでいた。
「周囲の剣は砕きました。いざ……!」
雪月が精神を集中させる。
「明鏡止水……」
一点の曇りもなく、澄んだ水のように。風、音、全てを感じ取る。
「……!!」
甲高い金属音が激しく鳴り響いた。
ピサロと雪月の身体がぶつかり合うように重なり、その間で幾度も白刃が煌めく。ピサロの恐るべき連撃を、雪月は雪解雫とその鞘で受け止め、受け流す。
「私の剣に追いつくのかっ!? だが!」
ピサロは連撃の手を緩めない。受け止め続けるには限界がある。それまで押し切るつもりだ。
だが当然、雪月もいつまでも攻撃を受け続ける気は毛頭ない。焦りを見せたピサロの連撃の一瞬の隙を見計らう。
「……捉えました!!」
雪月の身に炎が宿る。左の鞘を投げ、背負った剣に手をかけた。
手にした刃は紅蓮刀。使用者を蝕む妖刀の戒めが解かれ、抜刀の勢いのままピサロへと振り下ろされた。
「うぉおっ!!」
不意の一撃に、ピサロの身体が切り裂かれる。その傷は深いが、まだ完全には決まっていない。ピサロは雪月の間合いから距離を取り、裂かれ、焼かれた傷口を抑える。
「くふっ……」
紅蓮刀を用いた代償に、雪月は口から血を吐き出す。
「ははっ! ヒヤリとしたが、私に勝機はあったな!」
ピサロが再び駆ける。だがそこにペトが割って入った。
「こっちだよ」
「むぅっ!!?」
ピサロの刃がペトに触れた瞬間、ピサロに電撃が走った。ペトは発電器官によって全身に電撃を纏っていたのだ。
「近寄って斬るしかないなら、これでしょ」
だが無傷とはいかない。ピサロの刃は半ば強引に刃をペトへと抉り込ませるが、電撃を受けた腕では甘い。ペトの強靭な骨を断つまでには至らない。
「少し本気で動こうか」
「何っ……!!」
ペト本人で受け止められ、動きが止まってしまったピサロの腕を、ペトが掴んだ。
そしてペトのもう一方の腕は握りこぶしを作り、ピサロの顔面へ向けて、思い切り突き出される。
「ぶっ……!!」
あまりに重い一撃が、ピサロの全身に響かせる。邪剣から手が離れ、ピサロはペトの放った拳の勢いを一身に受け、吹き飛ばされる。
「お、おの……れ……!!」
吹き飛ばされながらも、体勢を立て直そうとピサロが猟兵達へ向く。だが吹き飛ばさたその先には、この地から生える剣の山が待ち構えていた。
「!!」
ピサロは、刃に串刺しとなった。
「ぐふっ……!」
力なく、だらりと腕が落ちる。そして間もなくその身体は骸の海へと還ってゆくのであた。
「この戦もまた良い経験となりました」
雪月が刃を鞘に納め、言う。口元の血を拭い、空を見上げる。
このまま攻略を続ければ、この島も制圧できるだろう。
戦争終結まではあとわずか。戦いはまだ終わらない。
大成功
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