羅針盤戦争〜金銀の波濤、虚無色の夢
漆黒の闇に光るその閃きは、三日月の如く鋭利な金と銀。
「終の王笏島にまで到達されるとはな」
それを手にし紡ぐカルロス・グリードの湛えるそのいろは――虚無。
此処はアリスラビリンスの力を具現化した『六の王笏島』。
そして『六の王笏島』にあるのは、ふたつの強大な力を秘めた古代の遺産。
「分身を作る「ヤヌスの鏡」と、死者の力を奪う「玉鋼の塗箱」こそ此処にあるが、他の主力メガリスは全てあの島にある。仮に「侵略形態大オーシャンボール」が間に合った所で、痛手は免れぬ事になりそうだ」
虚無と化したこの漆黒のカルロス・グリードも、わかっている。
終の王笏島は勿論、この『六の王笏島』にも、猟兵達が現れる事を。
それを迎え撃つべく、ふたつのメガリスを金と銀の鋏の得物に変えて。
カルロス・グリードは猟兵達を亡き者にせんと待ち受ける。
「「世界には、私だけが有ればいい」……妻も、昔は良くそう言っていたな」
そうふと、桜花の如く咲いては散り、また咲くその姿を想いながら。
●六の王笏
「戦争も終の王笏島にまで到達し、佳境を迎えつつあるが。確りと戦果を重ね、勝利を掴みにいこう」
筧・清史郎(ヤドリガミの剣豪・f00502)はそう皆に笑み向けながらも、予知を聞きに来てくれた皆に礼を告げてから。視えた予知を語り始める。
「今回は、敵拠点のひとつ『六の王笏島』で、カルロス・グリードの一形態の討伐をお願いする。六の王笏は「アリスラビリンス」の力を具現化しており、虚無と化した漆黒の体に全てを飲み込むのだという。また、ふたつのメガリス「分身を作るヤヌスの鏡」と「死者の力を奪う玉鋼の塗箱」が此処にはあるようだ」
ふたつのメガリス――「ヤヌスの鏡」と「玉鋼の塗箱」。
それはそれぞれ、分身を作り、死者の力を奪うものだというが。
「カルロス・グリードの一形態は、このふたつのメガリスをそれぞれ「自分を切り裂くと自分が増える『銀の鋏』」と「切り裂いた敵の能力をコピーする『金の鋏』」に変え、襲いかかってくるという。強敵ゆえに、必ず先制され、無策で臨めば何もできぬまま倒されてしまうだろう。だが、予知でどのような攻撃を仕掛けてくるかは予め把握できてる故に、対策を立てて臨めば勝機は十分にある」
相手は、対策を立てずして挑めば、一瞬で倒されてしまうほどの強敵。
敵の先制攻撃を『どの様に防いで、反撃に繋げるか』という作戦や行動が今回かなり重要となる。
対抗策を用意しても、それが不十分であれば、苦戦や敗北となる危険性が大いにある。
けれど正しい対策を立て、傷つくことを恐れず臨めば、勝機は十分にあるので。
対策を確りと立て、相応の覚悟をもって戦いに臨んで欲しい。
「敵はメガリスの力を有する強敵だが。これまで数多の敵を打ち倒してきた皆の力を、俺は信頼している」
清史郎は、戦場への転送は俺が担うと、皆を見回し、よろしく頼むと頭を下げてから。
武運を祈る――そう告げ、『六の王笏島』へと導く満開のグリモアを掌に咲かせる。
志稲愛海
志稲愛海です。
よろしくお願いいたします!
こちらは、1フラグメントで完結する「羅針盤戦争」のシナリオです。
プレイング受付は、2/21(日)20:00~2/22(月)23:59までです。
●プレイングボーナス
敵の先制攻撃ユーベルコードに対処する。
難易度が高めの内容となっておりますので、相応の判定をいたします。
技能名の羅列などだけでなく、どのような作戦で行動するのか。
以下をご確認の上、しっかりと対策を練ってご参加いただければと。
●この依頼に関して
『六の王笏島』にいるカルロス・グリードは、先制攻撃を行います。
これは、『猟兵が使うユーベルコードと同じ能力(POW・SPD・WIZ)のユーベルコード』による攻撃となります。
彼を攻撃する為には、この先制攻撃を『どうやって防いで、反撃に繋げるか』の作戦や行動が重要となります。
対抗策を用意せず、自分の攻撃だけを行おうとした場合は、先制攻撃で撃破され、敵にダメージを与える事はできないでしょう。
対抗策を用意した場合でも、不十分であれば何もできず倒されてしまいますが。
対策を立てて臨めば、勝機は十分ありますので。
確りとした対策と傷つくことを恐れぬ心で、臨んでいただければです。
戦闘行動のみや技能名の羅列ではなく、決戦に臨む心情あれば採用しやすいです。
●お願い
同行者がいる場合は【相手の名前(呼称可)と、fからはじまるID】又は【グループ名】のご記入をお忘れなくお願いします。
期間内に送信頂いた内容に問題のないプレイングは極力採用したい気持ちですが。
特に今回は決戦シナリオの為、短期間完結で書けるだけ採用と考えていますので。
内容等に問題がないプレイングであっても返金の可能性もあることご了承下さい。
尚、採用は先着順ではありません。
受付前に送信されたプレイングは、余力があればの採用となります。
締切までに成功度に達しない場合は、締切時間を延長致します。
その際は、マスター個別ページやタグ、Twitterでお知らせします。
それでは、プレイングお待ちしております!
第1章 ボス戦
『七大海嘯『六の王笏』カルロス・グリード』
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POW : メガリス『銀の鋏』
自身の【体をメガリス『銀の鋏』で切り裂くこと】を代償に、【新たな自分】を戦わせる。それは代償に比例した戦闘力を持ち、【全てを飲み込む『虚無と化した漆黒の体』】で戦う。
SPD : メガリス『金の鋏』
【メガリス『金の鋏』の刃】で受け止めたユーベルコードをコピーし、レベル秒後まで、メガリス『金の鋏』の刃から何度でも発動できる。
WIZ : 虚無なる起源
自身が【地面や床に足を付けて】いる間、レベルm半径内の対象全てに【全てを飲み込む『虚無と化した漆黒の体』】によるダメージか【飲み込んだ物体を分解吸収し力と為すこと】による治癒を与え続ける。
イラスト:hoi
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ヴィオレッタ・エーデルシュタイン
SPDだから先制攻撃はこちらをコピーするのね?
あら奇遇。私が選んだユーベルコード【因果応報の鏡】も。
「貴方のユーベルコードをコピーするのよ。つまりどちらも相手のユーベルコード攻撃がない限り何もできない千日手ね?」
あとは自力の勝負。
動き回ることで距離を取りつつ手にした弓【射貫き打ち抜く鋒矢】で攻撃。多少動いていてもスナイパー+誘導弾の矢は敵を逃さないわ。
世界には自分だけがあればいい、ですって?
例え負の感情を向けられるだけだとしても、自分以外に何もない世界なんて願い下げ。
「一つ教えてあげる。死に至る病の名はね。孤独というのよ」
猟兵達が叡智と冒険心を結集し戦果を上げ、そして遂に発見した『六の王笏島』。
六の王笏は、無数の不思議の国が奇妙に繋がった世界――アリスラビリンスの力を具現化しているというが。
まるで其の世界に在ったオウガ・オリジンの様に、この島に居るカルロス・グリードの身を包むのは、虚無のいろ。
そして両手に携えた金と銀の巨大な鋏は、ふたつの古代の遺産・メガリス。
けれど、そのメガリスがどのような効果を齎すものなのか。
それをヴィオレッタ・エーデルシュタイン(幸福証明・f03706)は知っている。
そしてそれこそが、強敵であるカルロス・グリードの一形態を討つ糸口であり、付け入る隙であるのだ。
『多世界侵略船団コンキスタドールが、逆に他者の侵略を許すとは』
そう『六の王笏島』へと足を踏み入れたヴィオレッタの姿を見遣るカルロスも、驚いた様子はない。
猟兵達が此処へと攻めてくるということは彼にとっても、想像に難くないというわけである。
しかし、彼は知らない。眼前の彼女がどの様なユーベルコードの使い手なのかを。
刹那閃くのは、メガリス『金の鋏』の刃。
それは相手のユーベルコードをコピーし放つ能力を有しているのだけれど。
ヴィオレッタは金の輝きにも怯む事なく、色の違うふたつの宝珠の瞳を細め紡ぐ。
――あら奇遇、と。
ヴィオレッタのユーベルコードは『因果応報の鏡』。そう、その効果とは。
「貴方のユーベルコードをコピーするのよ。つまりどちらも相手のユーベルコード攻撃がない限り何もできない千日手ね?」
『……!』
相手の技を複製し、一定時間内に何度でも発動できる効力も……同じ複製系のものに使用したところで、どうにもなりやしない。
そうなればあとは――自力の勝負。
けれど、ヴィオレッタとカルロスの決定的な違い。それは相手の技の効力を『知っている』かどうか。
知っているヴィオレッタは、攻撃をユーベルコードに端から頼る気はない。
動き回り距離を取りながらも手にするは、呪が刻まれし弓――射貫き打ち抜く鋒矢。
そして閃く刃に浅い鮮血がはしっても臆することなどなく、誘導弾の矢を狙いを定めつつもヴィオレッタは紡ぐ。
「世界には自分だけがあればいい、ですって?」
確かに在るのが己だけであれば、何も他者から向けられるものなどない。
沢山の悪意や理不尽だって、感じることなどないだろう。
でも、それでも。ヴィオレッタはカルロスへときっぱりと言い放つ。
――例え負の感情を向けられるだけだとしても、自分以外に何もない世界なんて願い下げ、と。
そして躊躇することなく、引き絞った弓から矢を射放って。
『! ……くっ』
鋭き一矢を受け、顔を顰める彼へとこう告げる。
「一つ教えてあげる。死に至る病の名はね。孤独というのよ」
自分だけが在る世界なんて――それこそ、虚無であることを。
大成功
🔵🔵🔵
硲・葎
三日月くん(f01960)と。
これが……カルロス・グリード……。
貴方の好きになんかさせない。全てを呑み込ませるなんて、許さないから!
「三日月くん。今回は傷ついても許してね」
格物致知の目潰しを使って、まずはどこから来るか分からないようにして、カルロスの懐まで飛び込んでみよう。ロープワークを使って三日月くんの暗器とは反対側の手を縛り付けて、できる限り妨害。
ギリギリまで粘ってから、敵が隙を見せるまで、見切りで攻撃を回避。
油断を少しでも見せたらUC発動。
「咲き誇れ!!彼岸花!!」
捨て身の一撃をぶちこんで、追撃出来るならばそのまま掴んで求漿得酒で零距離射撃。
「三日月くん!!今だよ!」
月隠・三日月
硲さん(f01013)と共に
今回“は”傷ついても、ね。それは今回“も”の間違いじゃないのかい、硲さん? ……けど、負傷を怖れて戦える程甘い相手でないのも確かだ。
敵の先制攻撃に対しては、鋏での自傷を妨害することで対処したい。UCの発動を完全には防げなくても、傷が浅ければ『新たな自分』は弱くなるのではないかな。
硲さんの目潰しに合わせてワイヤーを結わえた暗器を投擲、敵の自傷に合わせてワイヤーを引いてピンと張ることで動きを阻害したい(【罠使い】)
敵の『新たな自分』が出てきた場合は【紅椿一輪】で攻撃しよう。
硲さんの呼びかけに合わせて【紅椿一輪】で敵を攻撃。硲さんの【捨て身の一撃】、無駄にはできない……!
これまでの激しい戦いを経て見つけ出した、敵の拠点のひとつ『六の王笏島』。
そして辿り着いた其処に在るのは――全てのコンキスタドールの王たる者の一形態。
アリスラビリンスの力を具現化した、七大海嘯『六の王笏』カルロス・グリードの姿であった。
「これが……カルロス・グリード……」
硲・葎(流星の旋律・f01013)はその様を見て、思わず一瞬瞳を見開く。
彼の顔は……いや、その身全てが、虚無と化した漆黒のいろに染まっていたのだから。
けれど葎は、決して怯むことなどない。
「貴方の好きになんかさせない。全てを呑み込ませるなんて、許さないから!」
此処に赴くと決めた時点で、覚悟なんてとうに決まっているから。
そして葎は、ふとカルロスを映していた瞳を月隠・三日月(黄昏の猟兵・f01960)へと向け、告げる。
「三日月くん。今回は傷ついても許してね」
「今回“は”傷ついても、ね。それは今回“も”の間違いじゃないのかい、硲さん?」
三日月はそう葎へと言の葉と視線を返し、そっと微か息をつく。
勿論、彼女が傷つかないに越した事はない。
けれど戦場に立つ今、隣に在るひとりの少女は、共に強敵へと立ち向かう猟兵だ。
『終の王笏島にまで到達されるとはな。だが、分身を作る「ヤヌスの鏡」と、死者の力を奪う「玉鋼の塗箱」は此処にある』
三日月は、そう口にしてメガリス――金と銀の鋏を手にするカルロスを見遣りながらも、葎へと続ける。
「……けど、負傷を怖れて戦える程甘い相手でないのも確かだ」
眼前に在るのは、敵の王たる存在。しかも、古代の遺産であるメガリスを有する敵。
だが、決して攻撃の届かぬ相手ではない。彼の仕掛けて来る手は、把握済であるから。
瞬間、カルロスが振り上げるのは銀の鋏。
そしてその刃が切り裂かんとするのは、彼自身の身体。
全てを飲み込む、虚無と化した漆黒の体の新たな自分を生み出す為に。
けれど強敵ゆえに、先手を取る事は叶わぬけれど……手がわかっていれば、妨害は不可能ではないはず。
葎が駆使するのは格物致知の目潰し。そして懐に飛び込まんとする彼女の動きに合わせ三日月が投擲するは、その身に隠し持っていたワイヤーを結わえた暗器。
敵の自傷に合わせ、ワイヤーをぐっと引いて。ピンと張る罠を張ることで自傷する行為を阻害するべく仕掛ければ。
彼が狙う逆の手を縛り付けんと、ロープワークを使い、できる限り妨害するべく立ち回る葎。
『……く、この程度で、銀の鋏の効力が失せると思っているのか?』
そんなふたりの妨害を強引に断ち切り、振り払うカルロス。
けれど端から、完全に防ぐ気などない。
(「傷が浅ければ『新たな自分』は弱くなるのではないかな」)
そんな三日月の読み通り、メガリス『銀の鋏』で体を切り裂くことを代償に、新しい自分を生み出すカルロスのユーベルコード。
その代償を抑えられればその分、技の効力が落ちるのは当然であるだろう。
そして三日月が、現れた敵の『新たな自分』へと紅染の妖刀を振るう合間を縫って。
鋭利な鋏の刃をも恐れず、僅かみせた隙を逃さずに。
――咲き誇れ!! 彼岸花!!
一気にカルロスへと踏み込んだ葎がぶち込むのは、まさに捨て身の一撃――『血華磔刑』。
『……ッ!』
鋏の閃きが葎へと振り下ろされると同時に、敵の身を串刺しにしたのは彼岸花ノ葬の赤き刃。
そして傷を負っても尚そのまま掴んで離さず、求漿得酒で零距離射撃を試みんとしながらも。
「三日月くん!! 今だよ!」
今にも崩れ落ちそうな衝撃にぐっと耐えつつも葎は声を上げ、そして託す。
三日月の握る、紅染の妖刀の一撃に。
そして彼女の声に合わせ、刹那閃くは――『紅椿一輪』。
(「硲さんの捨て身の一撃、無駄にはできない……!」)
――落ちろ。
『!! ぐ……っ!』
彼岸花の斬撃咲いた戦場に、重ね振るわれし紅椿が一輪。
さらに深い紅の彩りを、虚無の漆黒に飛沫かせる。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
クロス・シュバルツ
アドリブ、連携可
カルロスの一形態。今回もまた面倒な相手ではありますが……
一人として逃すわけにもいきません、覚悟を以て相対しましょう
闇の『オーラ防御」で虚無に対する『環境耐性』を構成。『激痛耐性』を共にダメージ覚悟の『ダッシュ』で接近
『ロープワーク』の要領で敵に鎖を絡みつけ、『体勢を崩す』から『怪力』で空中へ投げ飛ばして「地に足をつける」という条件を強制的に解除
即座にUCを発動してカルロスの周辺に無数の武器を生成、空中を飛翔するそれらの連続攻撃で可能な限り空中に留めていく
自身も飛翔する武器を手に『投擲』での追撃、狙えるのなら足を『部位破壊』
地面に落とした時にUCを再度発動できないようにしておく
目の前に在るカルロス・グリードは『六の王笏』。
アリスラビリンスの力を具現化したという彼もまた、カルロス・グリードの一形態であるというが。
「カルロスの一形態。今回もまた面倒な相手ではありますが……」
クロス・シュバルツ(血と昏闇・f04034)がそう呟きを落とすのも、無理はない。
向けた黒き瞳に映るその姿は、深い闇の如き漆黒――虚無のいろ。
身体も顔さえも虚無と化したその姿は異様で。
全てを飲み込むというそれは零した通り、面倒極まりないのだが。
相手は、コンキスタドールを統べる王……クロスは覚悟を以て相対せんと、カルロスを改めて見遣る。
……一人として逃すわけにもいきません、と。
『この六の王笏島にまで到達されるとはな。だが、此処にはふたつのメガリスがある』
瞬間、先制して展開されるは――虚無なる起源。
カルロスの足元から漆黒の虚無が広がり、クロスを……いや、全てのものを呑み込まんと迫り、牙を剥く衝撃。
けれど相手は強敵といえど、どのような攻撃を仕掛けてくるかは事前にわかっているから。
クロスが対抗し構築するは、虚無に対する環境耐性を持つ、闇を孕む守りの気。
だが、それでも全てを防ぐことは決してできず、虚無の衝撃が襲いきて蝕むけれど。
元より、全て防ぎきれるとは思っていない。
クロスはその身にはしる激痛に耐えながらも、傷を負うことを厭わぬ覚悟で大きく地を蹴り、戦場を駆ければ。
『何……!?』
虚無と化した漆黒の身からの衝撃にも動じず向かってくるその姿に、一瞬隙をみせるカルロス。
そして刹那絡みつくのは、クロスの放った鎖。
同時に、敵の体勢を崩すべく怪力を駆使し、その身を空中へと投げ飛ばすクロス。
カルロスの技の発動条件――それは『地に足をつける』こと。
それを強制的に解除すれば、虚無なる起源は展開できないから。
そうなれば、戦場を染めるいろは虚無の漆黒ではなく。
――天を覆いて降り注げ、紅き雨。
決して地へとその足を付けぬようにと、カルロスの周辺に生成される無数の紅。
空中を飛翔する血から成された得物たちが、敵の身を可能な限り空中に留めんと飛び交って。
『……が、はっ!』
クロスは空翔けるそれを自身も手に取り、金と銀の閃きで紅を薙ぎ払うカルロスの足へと狙いを定め投擲する。
虚無と化した漆黒に、もう何も飲み込ませぬ様にと。
成功
🔵🔵🔴
スティーナ・フキハル
口調スティーナ
他の戦場でメロディア燃やしたアタシが言えたことじゃないけどさ……
こんな力あんなら嫁さん助けに行ってやれよなぁ!?
奴の足を浮かせて無理矢理解除させれば……!
広がる速度を見切って離れつつ結界を張って聖痕の回復も使い耐える!
その間に念動力でアイツの体に上に向かう力を与え衝撃波で宙に吹っ飛ばしてやる!
浮かせたらUC発動、捨て身の一撃で虚無になってる顔に結界張った左手ぶち込んで
内部から衝撃波をUC終了まで撃ち続けるぞ!
あのさ、アンタが大事かってメロディアに聞いたらめっちゃ戸惑ってたよ。
あの人苦しめた罰の痛み、アタシは今虚無に突っ込んだ手から受けてる。
一緒に受けようか、嫁さんの分の痛みを。
辿り着いた『六の王笏島』に在るは、コンキスタドールの王――カルロス・グリード。
そして同時に、彼は『桜花』竜王たる姫君の夫でもある。
そんな眼前のカルロスは、七大海嘯『六の王笏』。
アリスラビリンスの力を具現化し、虚無と化した漆黒の身となっている。
ふたつの古代の遺産、メガリスの力を有して。
『多世界侵略船団コンキスタドールが、逆に他者の侵略を許すとは』
そう口を開いたカルロスに、スティーナ・フキハル(羅刹の正義の味方・f30415)はふるりと首を振って。
「他の戦場でメロディア燃やしたアタシが言えたことじゃないけどさ……」
金と銀の鋏を手に立つ彼へと、こう言い放つ。
「こんな力あんなら嫁さん助けに行ってやれよなぁ!?」
『……妻は言っていた、飽くまでも此れは利害関係、だと』
スティーナの声に、そうぴくりと一瞬反応を示したものの。
それだけカルロスが告げた瞬間、放たれるのは、虚無なる起源――足元から迫る、全てを飲み込む虚無と化した漆黒の衝撃。
それは有無を言わさず、何ものをも虚無へと化さんとするけれど。
敵が仕掛けてくる手は、既に予めわかっているから。
(「奴の足を浮かせて無理矢理解除させれば……!」)
スティーナは漆黒のいろが広がる速度を見切るべく青の視線を巡らせて。
「……っ!」
可能な限り離れつつもすかさず結界を張り、受ける衝撃を少しでも減らすべく立ち回りつつも。
身を蝕み駆け巡る漆黒の虚無の衝撃を聖痕の回復も使って癒し、何とか持ち応えんと手を尽くす。
けれど……勿論、ただ攻撃に耐えるだけではない。
『……!?』
念動力でカルロスの体に与えるのは、上に向かわせる力。
その身を宙に吹っ飛ばしてやらんと衝撃波を放ち、浮かせんと試みるスティーナ。
カルロスのユーベルコードの発動条件は、地面や床に足を付けていることだから。
彼の足が地から離れた、瞬間。
――『アタシ』と『私』! 体も、心も! 今すべて一つに! あたし達に限界はない!!
羅刹と聖者、姉妹の魂が重なり、完全に同期して。
『な……っ!!』
結界を張った左手を、スティーナはぶち込んでやる。
全ての能力を増強させた捨て身の一撃をもって、虚無になっているその顔に、思いっきり全力で。
そして倒れるまでの間、内部から衝撃波を撃ち続けながらも続ける。
「あのさ、アンタが大事かってメロディアに聞いたらめっちゃ戸惑ってたよ」
――私は、大事だとは、嗚呼、嗚呼。
そう、彼の麗しの姫君……メロディアが紡いでいた声。
耳に届いたそれは、戸惑いのいろを帯びていた。
あの男を想っての事では無い、私の大事な相手などではと、そう言いながらも。
命を賭しても問題は無いと……炎に溶けていきながら。
そしてその声を、スティーナは聞いたから。
「あの人苦しめた罰の痛み、アタシは今虚無に突っ込んだ手から受けてる」
『……わが麗しの姫君、妻は……』
ぽつりと呟くように紡いだ、虚無の漆黒に身を染めた彼へと、叩きつけ続ける。
……一緒に受けようか、嫁さんの分の痛みを、って。
成功
🔵🔵🔴
枯井戸・マックス
「闇の鋏、シンパシー感じちゃうねぇ。
纏うは蟹座。来いイビルキャンサー!」
UCで厚い甲殻を模した蟹座の鎧を身に纏う
そして鋏型の魔道遺物―巨蟹宮イビルキャンサーを二振りの刃に分離させて増殖したカルロスを迎え撃つ
◇POW対抗
自慢の甲殻と【第六感、フェイント】を活かして攻撃をいなし【カウンター】
イビルキャンサーは魔人の鋏
闇すら切り裂き、傷ついた俺の力に出来るはず【生命力吸収、闇の属性攻撃】
「よっと! いつまで続くかは知らんが、我慢強いのが俺の良いところだ」
カルロスの息が上がったら攻めに転じる
再び鋏を合体させ溜めこんだ力を開放
【怪力、鎧無視攻撃】でカルロスをはさみ、
「イビルカッティング!」
アドリブ連携可
猟兵達のこれまでの戦果により、辿り着いた『六の王笏島』。
そして眼前に在るカルロス・グリードの身を染め上げているのは、アリスラビリンスの力の具現化――漆黒の虚無。
さらに彼が手にする鋭き閃きは、ふたつのメガリス――金と銀の鋏。
けれど、枯井戸・マックス(マスターピーベリー・f03382)は恐れるどころか、笑ってみせる。
「闇の鋏、シンパシー感じちゃうねぇ」
強大なるコンキスタドールの王を前にしても。
いや、相手は敵将の一形態、まともにぶつかれば力の差は歴然であるだろう。
だがマックスは知っている。
敵がどのような手で攻撃してくるのかを。
そして、自分よりも相手の方が先に仕掛けてくるということを。
『他の主力メガリスは全て終の王笏島にあるが……分身を作る「ヤヌスの鏡」と、死者の力を奪う「玉鋼の塗箱」は此処にある』
「……!」
瞬間、メガリス『銀の鋏』でカルロスが体を切り裂けば、現れるは数多の『新たな自分』。
その虚無と化した漆黒が、全てを飲み込まんと迫るけれど。
――星辰の導きに従い来たれ! サモンアーマー!
「纏うは蟹座。来いイビルキャンサー!」
マックスがその身に纏うは、厚い甲殻を模した蟹座の鎧。
そして増殖したカルロスを迎え撃つ。
鋏型の魔道遺物――巨蟹宮イビルキャンサーを、二振りの刃に分離させて。
銀の閃きは鋭く、迫り襲い来る虚無の漆黒は容赦なく、大きな衝撃を与えてくるけれど。
イビルキャンサーは魔人の鋏。
(「闇すら切り裂き、傷ついた俺の力に出来るはず」)
「よっと! いつまで続くかは知らんが、我慢強いのが俺の良いところだ」
マックスはひたすら歯を食いしばり、地を踏みしめ耐える。
相手の生命力を吸収し、闇の属性攻撃を駆使しながら、倒れまいと。
『く……何ものも全て、虚無に飲まれるがいい……!』
そして一瞬、カルロスの息が上がった隙を逃さずに。
刹那マックスが開放するのは、再び鋏を合体させ溜めこんだ、ありったけの力。
そして――怪力をもって纏う鎧をも無視するように、カルロスの虚無と化した身を。
『……!』
「イビルカッティング!」
漆黒を切断せんと容赦なく挟み、鋭利に閃くのは、まさに蟹の鋏の如き二振りの刃。
成功
🔵🔵🔴
フリル・インレアン
ふええ、自分で自分のことを切り裂いていますよ。
さすがアリスラビリンスの王笏さんです。
やることが狂気に満ちています。
それで新しい自分を呼び出すなんて、このユーベルコードは繰り返すごとにどんどん強くなっていきませんか?
とりあえずは虚無に飲み込まれないように距離を取りましょう。
あれ?すべてを飲み込むと言ってますけど、あれは飲み込んでませんよね。
サイコキネシスで銀の鋏を持ち上げて突き刺します。
切り裂いたら、また新しい自分が出てきますからね。
これまでの激しい戦いを経て、発見し辿り着いた『六の王笏島』。
そして、そこに在るのは、七大海嘯『六の王笏』カルロス・グリード。
『六の王笏』はアリスラビリンスの力を具現化していて。
眼前のカルロスは、その身も顔も虚無化してただ漆黒のいろに覆われている。
いや、それだけではない。
『来たか、猟兵。だが、分身を作る「ヤヌスの鏡」はこの手に在る』
その手に在るのは、ふたつのメガリス――金と銀の鋭利な鋏。
そしてそのうちの銀の鋏を、カルロスが振り上げた瞬間。
フリル・インレアン(大きな帽子の物語はまだ終わらない・f19557)は思わず大きなつばの帽子を押さえつつも、赤の瞳を見開いてしまう。
「ふええ、自分で自分のことを切り裂いていますよ」
その刃が切り裂いたのは、カルロス本人であったのだから。
でも――それが、代償。
全てを飲み込む虚無と化した漆黒の体の『新たな自分』を戦わせるための。
そんな様子に、フリルは思わず肩を竦める。
「さすがアリスラビリンスの王笏さんです。やることが狂気に満ちています」
それから首を傾け、思う。
――それで新しい自分を呼び出すなんて、このユーベルコードは繰り返すごとにどんどん強くなっていきませんか? って。
だが、敵のユーベルコードがどのようなものかは、事前に予知を聞いて把握済だから。
(「とりあえずは虚無に飲み込まれないように距離を取りましょう」)
フリルはそうカルロスから距離を取りつつも、彼を見つめて。
あることに気付くのだった。
「あれ? すべてを飲み込むと言ってますけど、あれは飲み込んでませんよね」
その瞳に映るのは――そう、彼の持っている銀の鋏。
そしてピンとひらめいたフリルが展開し放つのは、見えないサイキックエナジー。
『! 勝手に鋏が……!?』
ぐぐっと、サイコキネシスで銀の鋏を持ち上げた刹那。
カルロスの身に、フリルはそれを突き刺す。
『何……ぐぅっ!』
鋏だけど、その鋭利な刃は開かずに。
――切り裂いたら、また新しい自分が出てきますからね、って。
成功
🔵🔵🔴
メイスン・ドットハック
【WIZ】【絆】
相当に厄介な相手じゃのー
さすがはオウガ・オリジンの力を得ている、と賞賛するべきかのー
キャバリアKIYOMORIに搭乗し、オブリビオンマシン形態清盛に変形
ジェットパックによる推進飛行で、機動戦を展開しつつ、虚無に巻き込まれないようにミサイルや榴弾による爆撃で敵をけん制
必要とあらば、電脳魔術によるホログラムデコイをばら撒き、本体を捉えらないようにする
先制後はエィミーの呪詛の大海が出現した後は後方に下がり、UC「23の雷雲の無限竜を制し者の権能」を発動して帝竜ワーム培養体を召喚し、一体が噛み付きで拘束、もう一匹が雷ブレスを清盛と共に放出する
これで身動きが取れんじゃろー、駄目押しじゃ!
エィミー・ロストリンク
【WIZ】【絆】
何というか顔も真っ黒で全く表情が読めない!
オウガ・オリジンの方がまだ可愛げがあったよー!
キャバリア・アカハガネに搭乗して参戦
両腕のガトリングキャノンによる弾幕で、本体よりも足場を狙って虚無なる起源の発動条件を狙いつつ、こちらに近寄ってくるのを止めること注力
ラクチェの要石の鉄水のカーテンや、ロード・プラチナの宝冠による超硬走行の壁も活用する
先制後はUC「財宝の呪いの海を舞い踊る姫君」を発動させて、辺り一面をメガリス呪詛とセイレーンの海へと変え、地面から足を離すことによって虚無なる起源を解除する
海を泳ぐように機敏に動き、メイスンの雷撃と共にガトリング射撃を合わせる
これも持ってけー!
進撃を続け、遂に発見し辿り着いたのは『六の王笏島』。
いや、敵の拠点のひとつ、この『六の王笏島』だけではない。
『終の王笏島にまで到達されるとはな』
眼前のカルロス・グリードが紡ぐように、全ての拠点の位置が、既に猟兵達の手によって炙り出されている。
けれど、コンキスタドールの王たる彼は揺るがない。
『他の主力メガリスは全て終の王笏島にあるがゆえ、痛手は免れぬが……分身を作る「ヤヌスの鏡」と、死者の力を奪う「玉鋼の塗箱」は此処にある』
その手には、ふたつのメガリス――金と銀に閃く鋏があるのだから。
それだけではない、アリスラビリンスの力を具現化したというその身を染め上げているのは虚無のいろ。
そんなふたつの古代の遺産を手にした、漆黒に覆われし王を前にして。
「相当に厄介な相手じゃのー」
……さすがはオウガ・オリジンの力を得ている、と賞賛するべきかのー、と。
紫の瞳で虚無化したカルロスを見遣るのは、メイスン・ドットハック(ウィザード級ハッカー(引き籠り)・f03092)。
そんな彼女の隣で、ふるふると首を振って。
「何というか顔も真っ黒で全く表情が読めない! オウガ・オリジンの方がまだ可愛げがあったよー!」
同じ虚無化顔でも全然可愛らしくないカルロスに、思わず声を上げるエィミー・ロストリンク(再臨せし絆の乙女・f26184)。
けれど敵はコンキスタドールの王、間違いなく強敵であるから。
メイスンとエィミーはすかさずそれぞれ愛機に搭乗する。
O-Ⅸ型機動強襲用二足歩行戦車型キャバリア「KIYOMORI」とスーパーロボット型メガリス「アカハガネ」に。
だが、先手を取って動くのは、カルロス・グリード。
とはいえそれも、予知されていて既にわかっていること。
メイスンは、すかさずKIYOMORIをオブリビオンマシン形態清盛に変形させて。展開するは、ジェットパックによる推進飛行での機動戦。
全てを浸食せんと迫りくる虚無に巻き込まれぬよう、ミサイルや榴弾による爆撃で牽制して。
同時に張られるのは、アカハガネの両腕から放たれるガトリングキャノンによる弾幕。
だがその狙いは本体ではなく――足元。
接近されぬよう、その動きを止めることに注力するのは勿論であるけれど。
『……!』
事前に、把握しているから。
地面に足を付けていることが、敵のユーベルコードの発動条件であることを。
そして刹那、エィミーは戦場に降らせる。
――メガリスに認められていないとこの海は超えられないよー!
絆律鍵ロスト・リンクによる、全メガリスの呪いを。
それは辺り一面を、強烈なメガリス呪詛に満ちたセイレーンの海へと変えて。
地面から足を離すことによって、虚無なる起源を断ち切りにかかる。
『く、この程度で虚無なる起源を封じたつもりか……!』
けれど相手は強敵、それでも手にした閃く刃を鋭く振るい、薙ぎ払わんとするけれど。
本体を捉えられぬようにとメイスンがばら撒くのは、電脳魔術によるホログラムデコイ。
さらにエィミーも使える手は全て使い尽くすべく。海水を鉄の如き硬度の水に変えるラクチェの要石で成したカーテンや、帝竜プラチナの超硬装甲・粘液型毒煙結界を発動する宝冠による超硬走行の壁をも活用し、敵を翻弄するべく立ち回って。
――所謂ダブルドラゴンという奴じゃのー。
メイスンが展開するは、『23の雷雲の無限竜を制し者の権能』。
帝竜ワーム培養体を召喚し、一体が拘束せんち噛みつけば、清盛と共にもう一匹が放出するのは雷ブレス。
そして、すいっと海を泳ぐかように。機敏に動きをみせるエィミーがメイスンと動きを合わせ、絶妙な連携をみせて。
「これで身動きが取れんじゃろー、駄目押しじゃ!」
「これも持ってけー!」
『……なっ!? ぐ、ッ!!』
刹那、強烈な雷撃とガトリング射撃が、虚無化した漆黒のカルロスへと全力でぶっ放される。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ナイ・デス
オウガオリジンさん、猟書家にカルロスさんにと、大勢に力、奪われていますね……いえ、奪ったのでは、ないのかも、ですが
なんにせよ、倒します。これ以上、侵略はさせません
全てを飲み込む体……ですが、鋏で切り裂けています
それに、服を着ている……飲み込まないようにしている、ですよね
それなら……
【カウンター】で、本体まで一気に踏み込んでの一撃、狙います
【第六感】で【見切り】
【かばう】腕……半身以上飲み込まれるのも【覚悟】で……犠牲に、くぐり抜けて
【激痛耐性】怯まず【推力移動ダッシュ】一気に本体へ踏み込みながら
『リベレイション』
【継戦能力】再生、戦闘力増強
【怪力、鎧無視重量攻撃】服の上から、殴り飛ばします!
猟兵達が叡智と冒険心を結集して恐れず大海原を進み、発見した『六の王笏島』。
この島に在るカルロス・グリード――六の王笏は、アリスラビリンスの力を具現化しているというが。
『猟兵共に此処、第六の王笏島まで発見されるとはな』
ナイ・デス(本体不明のヤドリガミ・f05727)は眼前のコンキスタドールの王の姿を見て思う。
思い返すのは、以前目にしたはじまりの存在。
「オウガオリジンさん、猟書家にカルロスさんにと、大勢に力、奪われていますね……いえ、奪ったのでは、ないのかも、ですが」
虚無と化した全身、闇の様な漆黒しか窺えぬ顔。
それは先の戦争で相見えたオウガ・オリジンの姿。
彼女は嘗ても砕かれた書架牢獄にて、猟書家達に己のユーベルコードを奪い取られ憤っていたが。
虚無化した目の前の『六の王笏』カルロス・グリードにもその力を具現化されている。
オウガ・オリジンの力はそれほど、各勢力が奪い取りたいほどの価値があるのだろう。
けれど……色々と思う事はあれど。
ナイは眼前の七大海嘯『六の王笏』……カルロス・グリードを見遣って言い放つ。
「なんにせよ、倒します。これ以上、侵略はさせません」
だが、先手を取って動きを見せたのは、カルロス。
銀の鋭利な閃きが漆黒の虚無を切り裂けば、それを代償に現れるは『新たな自分』。
そして彼の成した『新たな自分』は全てを飲み込まんと襲い掛かる。虚無と化した漆黒のいろをもって。
しかし迫りくる漆黒の衝撃を前に、ナイは冷静に敵へと視線を向け思考を巡らせる。
先手を取られるということは、事前に分かり切っていたことであるし。
(「全てを飲み込む体……ですが、鋏で切り裂けています。それに、服を着ている……飲み込まないようにしている、ですよね」)
――それなら……、と。
『! 何……っ』
己を飲み込まんと迫る虚無に怯んで退くどころか、数多の『新たな自分』ではなくカルロス本体まで一気に踏み込むナイ。
研ぎ澄ました第六感で見切り、飲み込まんと牙を剥く漆黒から己の身を庇いながら、ひたすら前へ前へと。
けれど、相手は敵の王たる存在。
「……っ」
襲いくる虚無から庇ったナイの腕が……いや、その半身以上が、虚無に飲まれんと漆黒に覆われるけれど。
それでも、ナイの足は止まらない。
犠牲を恐れぬ覚悟を胸に、ぐっと地を踏みしめた一撃を、狙う為に。
そして気を抜けば意識が飛びそうな激痛にも耐性で持ち応え、継戦能力を駆使し、推力移動ダッシュで一気に本体の懐へと飛び込めば。
――リベレイション。
黒剣、ダイウルゴスの彫像と融合させた鎧が全身を覆い、破壊と再生を可能にして。
『……!!』
眼前のカルロス・グリードへと、ナイは全力で叩きつける――怪力を乗せた、敵の守りをももろともしない重い一撃を。
成功
🔵🔵🔴
館野・敬輔
【SPD】
アドリブ大歓迎
俺はカルロスとメロディアの関係には全く興味はない
共にこの世界を蹂躙するコンキスタドールである限り
等しくこの黒剣で斬り裂くのみ
…顔が黒いのは気になるのだが
金の鋏に斬り裂かれるわけにはいかない
俺の場合、この黒剣に宿る魂もコピーされかねないから
こんな奴に魂を複製され使われるわけにはいかない
…俺はこの魂たちと共に在ると決めたのだから
絶対斬られぬとの「覚悟」を持って鋏の動きを「見切り」
時に揺らめく「残像」を生み出し回避
回避したら指定UC発動
UC効果の高速移動で一気に懐に飛び込み
「2回攻撃」の初撃で金の鋏を持つ腕を「武器落とし」狙いで斬り
返す剣で一気に胴を両断
このまま骸の海へ還れ!
これまで激しい戦いを繰り広げ、戦果を上げ、そして見つけ出し辿り着いた『六の王笏島』。
そしてそこに在るのは、コンキスタドールの王・カルロス・グリード。
眼前の『六の王笏』である彼は、アリスラビリンスの力を具現化しているというが。
次々と退けてはまた現れる新手の猟兵達の攻撃を浴び続けている彼は、微か揺らぎながらも。
『世界には、私だけが有ればいい……妻も、昔は良くそう言っていたな』
その口からふと零すは『桜花』――竜王たる姫君のこと。
けれど、目の前にいるのは討つべき敵、ただそれだけ。
(「俺はカルロスとメロディアの関係には全く興味はない」)
館野・敬輔(人間の黒騎士・f14505)のその心に、躊躇など微塵もない。
「共にこの世界を蹂躙するコンキスタドールである限り、等しくこの黒剣で斬り裂くのみ」
ただ、少し思うとするならば。
(「……顔が黒いのは気になるのだが」)
虚無化させ漆黒に覆われた、ただ深い闇の様なその顔くらいか。
顔だけではない、今のカルロスのその身は全身が虚無のいろに覆われていて。
その手にあるふたつの鋭い煌めきは、メガリス――金と銀の大きな鋏。
けれどそのふたつの鋏からどの様な攻撃が繰り出されるか、それは予知によって把握している。
だからこそ、敬輔はその心に覚悟をもって臨むのだ。
(「金の鋏に斬り裂かれるわけにはいかない」)
強敵のカルロスに先手を取る事は不可能。
そして彼の持つ金の鋏は、相手の技を複製することが分かっているから。
(「俺の場合、この黒剣に宿る魂もコピーされかねないから。こんな奴に魂を複製され使われるわけにはいかない」)
敬輔はいろの異なる双眸で、金の閃きを見切るべく目を凝らす。
……俺はこの魂たちと共に在ると決めたのだから、と。
時に揺らめく残像を生み出し、見切った金の刃を回避すべく試みて。
その刃で己の技が受け止められ複製されぬよう、はしる鮮血は厭わずに機を見計らいながらも。
『……!』
――喰らった魂を、力に替えて。
刹那、敬輔の握る黒剣が纏うはかつて喰らった魂。
そして得た高速の動きで一気に懐に飛び込み、まず迷いなく狙うは金の鋏を持つその腕。
さらに、黒剣に宿る魂を複製させる隙など決して作らずに。
敬輔は刃を返し、全力をもって剣を振るう。
――このまま骸の海へ還れ!
敵をただ、両断し討ち倒すために。
成功
🔵🔵🔴
呉羽・伊織
【守】
…唯でさえ厄介な相手だってのに、更に厄介者の横槍かよ(狐に顔顰め)
其方こそ余所見してる場合か!
残像やフェイントで急所だけは眩まし
鋏閃く度に筋や癖の情報収集し見切りに繋ぐ
斬られても血に宿る呪詛で切先が錆び鈍るよう仕込む迄
業腹だが互いに似た手口――コピーされた技は嫌でも読める
狐の技にやられるなんざ御免とばかり、早業でいなし反撃へ
気付けば随分と思い出深くなったこの海の為――最善を
その意地を激痛耐性の支えに、UCで肉薄
私だけが有れば良いなんて豪語していた相手を、命賭けても厭わないと思わせる程の気持ちにさせるなんて、な
敵でもなけりゃ、どーぞ夫婦仲良くと見守りたいトコだったが――今ばかりは狐に同じく
佳月・清宵
【守】
折角一緒に戦ってやろうってのに、まーた随分な態度なこって
仲間に向かって憎まれ口を叩いてる場合か?ああ、敵の惚気に当てられたか(顰め面に笑い)
足並み揃えたり不規則に散らしたりしつつ、代わる代わる残像やフェイント仕掛け目眩ましと時間稼き
癖の観察も怠らず、受ける度に見切りの為の情報収集を
急所さえ捉えられなけりゃ良し
後の傷は厭わず、右に同じく血に重い呪詛乗せ自由奪うよう返礼
コピーは幸い手に取る様に解る技――何せ同類だ
早業で捌き、反撃の機を掴めば戯れる様にしてUCで肉薄
惚気るだけなら結構だがな――世界に牙剥くならば、水を差すしかあるまいて
てめぇの目論見も、奥方の夢や覚悟も、悉く砕き尽くす
大海原を征き、数多の冒険を乗り越え辿り着いた、『六の王笏島』。
『この六の王笏島にまで到達されるとはな。汝ら猟兵共の扱う秘儀は、わが麗しの姫君が恐れしグリモアに相違あるまい』
満開桜の導きによって島に降り立った猟兵達を見遣るのは、コンキスタドールの王たる存在。
其処に在るは、七大海嘯『六の王笏』カルロス・グリード――も、なのだけれど。
「……唯でさえ厄介な相手だってのに、更に厄介者の横槍かよ」
そう思わず顔を顰め溜息を落とす呉羽・伊織(翳・f03578)の瞳に映るその姿は、くわせ者の狐のもの。
そんないつもの様子に、くつりと。愉快気に笑むのは、狐……佳月・清宵(霞・f14015)。
「折角一緒に戦ってやろうってのに、まーた随分な態度なこって」
そしてちらり見遣るは、妻帯者であるカルロス・グリードの姿。
「仲間に向かって憎まれ口を叩いてる場合か? ああ、敵の惚気に当てられたか」
「其方こそ余所見してる場合か!」
眼前の敵は、何だかんだ言っていても何気にリア充。
相変わらず揶揄う様に笑う狐にその顔顰めつつも、華が無いのを嘆くのはまた後で。
眼前の敵を覆うそのいろは、虚無。アリスラビリンスの世界を具現化したという漆黒の体。
そしてその手に握られた金と銀の閃きは、ふたつのメガリス。
けれどふたりが特に注視するのは、ふたつのいろのうち、金を帯びた鋏の方。
強敵ゆえに先手は取れないが、相手が仕掛けて来る技は予知にて予め分かっているから。
敵将とはいえ、恐るるに足らず――『金の鋏』の刃が閃くと同時に、先程の憎まれ口は何処へやら。
――急所さえ捉えられなけりゃ良し。
足並み揃え、共に迫る虚無を攪乱するは、フェイントを入れつつも目晦ます残像。
鋭利な金が赤の飛沫をはしらせても、振るわれる軌道の癖や筋、型を見切るべく視線逸らさずに。
逆に血に宿る重い呪詛を返礼にと、金の切先を鈍らせ錆びつかせるべく、己の赤を仕込んで。
さらなる金の刃が振るわれれば、今度はふたり別の方向へと素早く散開する。
『小賢しく鬱陶しい……だがこの『金の鋏』の刃を前に技を放てば、汝らへとそのまま返るだろう』
その覚悟があればくるがいい、猟兵共よ……そう王たる彼は言うけれど。
そんなこと、言われずとも百も承知。いやむしろ、望むところ。
(「業腹だが互いに似た手口――」)
(「幸い手に取る様に解る技――何せ同類だ」)
そしてふたり、再び交わす憎まれ口も忘れない。
「狐の技にやられるなんざ御免」
「肝心なところで下手打ってくれるなよ?」
立ち回り方も奇しくも似ていれば、使う技も同じ類のもの。だからこそ、対応は可能。
互いに早業をもって捌き、傷を負っても動けぬものでは決してない。
そして訪れるは――反撃の機。
『……ッ、!』
カルロスが反応するよりも、速く。
身に宿す幽鬼や呪詛を、握る妖刀の怨念を、互いに纏って。
(「気付けば随分と思い出深くなったこの海の為――最善を」)
虚無の漆黒を切り裂かんと繰り出されるは、斬撃による衝撃波と冷ややかなる黒刀の閃き。
戦という航海の果て、目前にある勝利を掴むべく。大海原に蔓延る目論みを打破するべく。
鋭利な金と銀が、どれだけ赤に染まろうとも……その意地を支えに、後に託せる一撃を。
それに、簡単に倒れてやるのは癪というもの。
「私だけが有れば良いなんて豪語していた相手を、命賭けても厭わないと思わせる程の気持ちにさせるなんて、な」
「惚気るだけなら結構だがな――世界に牙剥くならば、水を差すしかあるまいて」
何せ相手はリア充、負けられない戦いが此処にはある……なんて気持ちも、あるとかないとか。
――てめぇの目論見も、奥方の夢や覚悟も、悉く砕き尽くす、と。
刃躍らせる清宵と息合わせ、伊織も虚無を斬り裂く閃きを重ねてゆく。
「敵でもなけりゃ、どーぞ夫婦仲良くと見守りたいトコだったが」
――今ばかりは狐に同じく、なんて。
そんな言葉は、絶対に口になんてしないけれど。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
月舘・夜彦
【華禱】
二つのメガリスを用いての攻撃
一筋縄ではいかないようです
倫太郎も、気を付けてください
先制攻撃は攻撃の手段から回避、防御を対処
視力による敵の動きを見切り、対処を判断
鋏による攻撃が回避できるものであれば残像
回避し切れないものには武器受けによる防御
または刃による武器落としと衝撃波にて攻撃を弾く
動きは最小限に抑え、負傷は激痛耐性と継戦能力にて反撃に備える
敵の攻撃に合間に発動できるなら幾重刃
または敵の攻撃が終わった瞬間に速やかに反撃
倫太郎が援護している間に2回攻撃で鋏を対処した後になぎ払い
倫太郎、任されました
相手が攻撃を模倣するのならば威力を増幅は同条件
後はどちらの攻撃が、私達の連携が勝るか
篝・倫太郎
【華禱】
やれる限りやるだけだ
往こうぜ、夜彦
先制対応
オーラ防御を常時展開
切り裂く範囲や規模を観察し、見切りと残像で回避
敵に接近しすぎないよう注意
回避不能時はオーラ防御で防いでジャストガード
倒れないという覚悟を持って直撃回避
負傷は激痛耐性で耐え
以降の攻撃に生命力吸収も乗せてく
拘束術使用
射程内なのを確認し鎖で攻撃と拘束
狙うのは鋏を持つ腕
金も銀も、自由にさせない
確実に拘束出来るなんて思ってねぇ
新たな分身を作り出させない
夜彦の攻撃を受け止めさせない
一瞬の隙を作れたらいい……それで充分
衝撃波と吹き飛ばしを乗せた華焔刀でなぎ払い
フェイント混ぜつつ刃先返して2回攻撃
必要なら念動力で敵の行動や攻撃の阻害
任せた!
虚無と化した漆黒が、大きく揺らいでいる。
アリスラビリンスの世界の力を具現化し、全てを飲み込まんとする王たる者が。
猟兵達の攻撃をその身に受け続け、限界を迎えつつある様子が窺えるのだけれど。
『……他の主力メガリスは終の王笏島にあるが……分身を作る「ヤヌスの鏡」と、死者の力を奪う「玉鋼の塗箱」は此処にある』
カルロス・グリードのその手に閃くは、金と銀――古代の遺産・メガリス。
月舘・夜彦(宵待ノ簪・f01521)はそんな鋭きふたつのいろを確りと見据えながらも。
「二つのメガリスを用いての攻撃、一筋縄ではいかないようです」
決して油断せずそう紡いだ後、すぐ傍に在る彼へと視線を移し、続ける。
「倫太郎も、気を付けてください」
「やれる限りやるだけだ」
そんな向けられた翡翠に、篝・倫太郎(災禍狩り・f07291)は己の琥珀のいろを重ねて。
いつも通り、共に並んで一歩を踏み出す。
――往こうぜ、夜彦、って。
けれど先に戦場に閃くは、カルロスの振り翳す金と銀。
だが、ふたりは既に知っている。その金と銀の遺産が齎す効力を。
敵の動きを確りと翡翠の瞳で見据え見切り、夜彦は冷静に対処を判断する。
向けられし金の鋏の刃が斬り裂いた夜彦は、煙の如く消え失せる残像。
全ての刃は躱せず、鋭利な金が赤を飛沫かせるけれど。刃をもって受け、深いものにはさせない。
繰り出す衝撃波にて攻撃を弾かんと試みつつも動きは最小限に抑え、夜彦はひたすら激痛に耐えつつも継戦を維持する。
来たるべき、反撃に備えるために。
そして倫太郎も、己の身を切り裂いた敵の銀の閃きと成された彼の『新たな自分』を見据える。
守りの気を常時纏いながら、切り裂く範囲や規模を観察し見切り、残像をもって己を捉えさせぬよう立ち回りつつも。
敵に接近しすぎないよう注意を払い、深手を負う様な直撃だけは何としても避けるべく戦場を駆ける。
斬られても痛みは耐性で持ち応え、歯を食いしばって。
倒れないという覚悟を、その心に確りと持って。
だって、倒れるわけにはいかない。共に在る刃が、存分に戦場に閃ける様に。
金の鋏から、己の刃の技を容易くなんて繰り出させない。
「金も銀も、自由にさせない」
――縛めをくれてやる。
全てを飲み込む虚無が襲い来る中、倫太郎がカルロス本体へと成すは、災いを縛る見えない鎖。
けれど銀の鋏の刃が、強引にそれを薙ぎ払う。
……いや、端から分かっているのだ。
「確実に拘束出来るなんて思ってねぇ」
敵が複製した刀の斬撃が緩む瞬間が、一瞬だけでもあればいいのだ。
――見極めるは……幾重の末。
刹那、複製された己の技の合間を縫って夜彦が繰り出すは――曇り無き刃から放たれる『幾重刃』。
金の鋏を鋭く弾き、さらに重ねる斬撃が薙ぎ払えば。
(「一瞬の隙を作れたらいい……それで充分」)
……新たな分身を作り出させない。
……夜彦の攻撃を受け止めさせない。
たとえこの身が漆黒に飲まれ蝕まれようとも、銀の月の如きその刃を曇らせるわけにはいかない。
それが、倫太郎の矜持。己が今此処に在る意味。
全てを飲み込まんとする虚無を、衝撃波と吹き飛ばしを乗せた華焔刀で薙ぎ、刃先返して振り払い。
念動力も使い、倫太郎は打てる手を全てもって敵の行動や攻撃の阻害する。
己は、彼の盾だから。彼は、己の刃だから。
「任せた!」
「倫太郎、任されました」
夜彦は再び戦場に藍色の髪を躍らせ、全力で閃きを生み出す。
(「相手が攻撃を模倣するのならば威力を増幅は同条件」)
……後はどちらの攻撃が、私達の連携が勝るか。
けれど、夜彦のその刃に迷いなどない。
いくら相手が強敵だとしても、敵将であるとしても、負けるわけがないから。
『何……ぐ、はぁっ!』
刹那、振るわれし連撃が虚無化した漆黒を全て斬り伏せ、躯の海へと還す。
任せ、任せられ――数多の戦場を、修羅場を、これまで共に潜り抜けてきたのだ。
そんな深く結ばれた盾と刃が、此処にはあるのだから。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵