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銀河帝国攻略戦⑤~矢は放たれた

#スペースシップワールド #戦争 #銀河帝国攻略戦

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「Hello、ハロー!ガラテアでございます!皆さん集まって頂きありがとうございます!」
 大声でそう言うのはあなた達を呼び集めたグリモア猟兵、ガラテア・オートマトン(アスタリスク・f12062)だ。
「では早速ですが説明を。今回は火急の作戦となっておりますので」
 言うやいなや、ガラテアは空中にホログラムディスプレイを投影する。


「先の『ヘロドトスの戦い』において、銀河皇帝によって封印されていた遺失技術『ワープドライブ』が復活しました。これによってスペースシップワールドの全戦力を糾合し、銀河帝国に対抗する事が可能になりました。ですが、銀河帝国も黙って見ているだけではありません。帝国軍はワープドライブ機能が施され、帝国軍と戦う力を持つ前に、艦隊を破壊しようと動き始めたのです」
 このままでは銀河帝国に対抗するのも夢のまた夢となる。
「その為、皆さんには艦隊を破壊しようとやってくる帝国軍の戦艦と戦い、艦隊を守ってほしいのです」
 帝国軍の戦艦を撃破し、艦隊を守ることが出来たのなら、彼らは解放軍として帝国軍との戦いに参加する事が出来る。戦える戦力が増えるという事は、勝利の為に非常に重要な要素である。

「作戦は、まず猟兵の皆さんを直接敵艦隊内へと転移し、その内部で敵と交戦、撃破を行い、その後は速やかに撤退する、という流れとなります。なので戦闘が終わり次第、すぐに私の元に戻ってきて下さい。戻ってきた人から速やかに転移を行いますので」
 敵陣に直接転移させるのは危険が伴うが、方法はこれしか無いとガラテアは話を続ける。
「続いて敵戦力の説明を行います。敵は通称『デルタ・ファイター』。帝国軍艦隊で制式採用されている無人戦闘機です。傑作と言われていまして、あらゆる場面に対応する幅広い性能を誇るようです。ですが、それは逆に言えば凡庸。猟兵の皆さんなら決して負けることは無いと、私は信じております」

「説明は以上となります。大事な攻略戦に関わる重要な作戦です。皆さん、頑張って下さい!」


赤黒い
 赤黒いです。戦争です。一ヶ月も続くとか予想できませんでした。

 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「銀河帝国攻略戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。

 今回は敵戦艦に直接乗り込み、そこの無人戦闘機を撃破する、というシナリオになっております。そもそも敵戦艦そのものがコンピューター制御の無人輸送艦なので敵集団を倒す事が出来れば、後は問題ありません。戦力を失った輸送艦は解放軍の艦に倒される事でしょう。
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第1章 集団戦 『デルタ・ファイター』

POW   :    増援要請
自身が戦闘で瀕死になると【増援飛行隊 】が召喚される。それは高い戦闘力を持ち、自身と同じ攻撃手段で戦う。
SPD   :    帝国軍の栄光のために!
【制御不能の高速航行モード 】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
WIZ   :    対宙銃撃
レベル×5本の【貫通 】属性の【機銃弾】を放つ。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

芦屋・晴久
【WIZ】アドリブ、連携歓迎

やれやれ、忙しない事です。
迅速な撃破が重要、しかし艦内で集団同士は乱戦になりやすいですねぇ。
ならば一人一人の戦闘力を上げて迅速に事を終わらせるとしましょうか。
【四神創奏】にて味方の速度と腕力を向上させます。
皆さんが打ち漏らした敵はジャッジメントクルセイドにて撃ち抜き多方面での乱戦を防ぐとしましょう。

戦闘終了次第先行して脱出への経路の確保をした方が良さそうですね。


オーガスト・メルト
無人戦闘機が飛び回れるなら、俺たちも全力で駆け回れるって事だな。
いくぞ、【デイズ】、【ナイツ】!
竜を飲み込めばどうなるか、戦艦を中から食い破って教えてやろう。
『うきゅっ!』『うにゃにゃ!』

【POW】他者との連携、アドリブ歓迎
万能バイク形態のナイツに乗騎しドラゴンランスのデイズを装備。
敵をかく乱しつつ戦う。
【見切り】【乗騎】【串刺し】使えるものは全て使うぞ。
【グランド・フレイム】を直撃させて倒してもいいし、爆炎に巻き込む【属性攻撃】も考慮する。

仲間は巻き込まないように注意しないとな。
だが、この艦ごと破壊してしまっていいんだろ?
派手にやらせてもらうぞ。


竹城・落葉
 成程、つまりは解放軍が倒しやすくなるよう、敵の戦力を無にしてしまえば良いのだな。いいだろう、元武将の我が協力しよう。グリモア猟兵の言うところによると、敵は幅広い性能を誇るが凡庸らしいな。なら、戦いは幅広く対応できる者が勝利するとは限らない事を教えてやろう。
 我は敵戦艦に乗り込んだ直後、敵を見かけ次第、攻撃を開始する。名物竹城を手に『支柱一閃』で次々に切り伏せていくぞ。素早く多くの敵を倒せるよう、【2回攻撃】と【早業】を駆使する。戦闘中は冷酷な雰囲気を醸し出し、無表情で攻撃を仕掛けていくぞ。夜叉のような気迫で、悪鬼のように突撃して行ってやろう!


在連寺・十未
無人戦闘機か、流石というかなんというか。なかなか厄介だ。人のからだというものの脆さがよく解ってしまう。

ユーベルコード起動。あれに有効な子を呼ぶよ。……おいで。

『戦闘知識』はあるから、どんなピーキーな武器だろうと使いこなす自信はある。が……さて、何が来るかな

※アドリブや連携など大歓迎です。ユーベルコードで呼び出す武器はご自由に、だいたい何でも使えます


響・夜姫
「敵戦艦の中に転移。無人機を破壊」
つまり、暴れ放題撃ち放題。
……なるほど?

「では、ふぁいやー」
おもむろに【一斉発射】。フルバーストマキシマム。
見敵必殺。
なんかもうそれっぽいのを見つけたらふぁいやー。
敵の攻撃は二丁拳銃の誘導弾で撃ち落とすか、【サバーニャの武器受け】で防御。
船ごと壊しても構わんのだろう?とばかりに撃ちまくる。
精神的には特に緊張も無くマイペース。
二丁拳銃とサバーニャで踊るように射撃戦するイメージで。

「あ。的が増えた」
【クイックドロウ】【誘導弾】【2回攻撃】【範囲攻撃】でずどん。
味方へはちゃんと【援護射撃】。




 帝国軍戦艦内部。侵入者の存在を呼びかける、けたたましいサイレンが艦内全体に鳴り響いている。
 無人の艦内、そのサイレンに応じるのは心持たない機械。
 赤いランプに照らされながら、低重力区画を戦闘機『デルタ・ファイター』が飛行する。狙いは侵入者の排除。組み込まれたプログラムになぞり、デルタ・ファイターは忠実に命令を実行する。
 侵入者がいる場所へ急行すべく、先行していた一部隊が通路を曲がる。
 その先に居る者を、機械のカメラレンズは確かに捉えていた。
 同時に、回避不能な位置にまで既に飛来している、槍の存在も。
 槍がデルタ・ファイターのカメラレンズを貫く。ソレだけでなく、槍を起点に爆焔が広がり、他のデルタ・ファイターを巻き込んで吹き飛ばす。【奥義・蹂焔(グランド・フレイム)】が炸裂する。
「良いぞデイズ、戻ってこい!」
 デイズと呼ばれたドラゴンランスが、名を呼んだ自身の持ち主の元へと戻っていく。
 ドラゴンランス『デイズ』を手に取ったオーガスト・メルト(竜喰らいの末裔・f03147)は、騎乗する宇宙バイク『ナイツ』のアクセルを再び全開にする。
 低重力空間をデルタ・ファイター達と同じ様に宙を跳び、翔け抜けていくナイツとオーガスト。
 先行して前を突き進むオーガストを、他の猟兵達も後から追い掛けていく。
「やれやれ、忙しない事です」
 被る帽子を押さえながら、芦屋・晴久(謎に包まれた怪しき医師・f00321)はニヤリと笑いながら呟く。
 オーガストの事でもあるが、今回の作戦についても同じ様に芦屋は考えていた。
 開放軍の艦を守る為にも、猟兵達は敵部隊の迅速な撃破が求められていた。
 その点で言えば、宇宙バイクを有し颯爽と翔ける事が出来るオーガストの機動力は、今最も役に立つ、重要な要素であった。
「さぁ、置いていかれませんよう、此方も迅速に参りましょう」
 芦屋の言葉に、残り三人の猟兵も首を頷き、答える。
 【三之式・四神創奏(シシンソウソウ)】。芦屋の詠唱が紡がれ、周囲の猟兵達の能力が強化される。
 強化された脚力で足場を蹴り、低重力空間を弾丸のように跳び翔けていく猟兵達。
 オーガストの速さにも負けない速度で、追従していく。


 デルタ・ファイター達は機銃弾を連射し、侵入者である猟兵達を迎撃する。
 銃弾の嵐の中を、お構いなしといった様子でオーガストは翔けてゆく。アクセルは全開のまま、一切スピードは緩めない。速さに慣れているオーガストには、機銃弾など止まっている様に見えていた。巧みにバイクを操り、銃弾を掻い潜り、ドラゴンランスを駆け抜けざまに突き刺し破壊していくオーガスト。
 ドンドン先へと侵入を許すデルタ・ファイター達。そんなオーガストの存在に気を取られすぎて、後続の猟兵の存在を疎かにしてしまう。
「――余所見とは感心しないな」
 迫ってきていた竹城・落葉(一般的な剣客……の筈だった・f00809)が、一体のデルタ・ファイターの背後を取る。
 デルタ・ファイターに縦に一筋の線が現れたと思えば、真っ二つに分かれ、爆発四散する。
 【支柱一閃(シチュウイッセン)】。名物竹城(バールのようなもの)により一閃された同個体に、他のデルタ・ファイターも気づき、銃口を竹城に向ける。
 竹城の様子に動揺はない。一切の感情を見せていない表情で名物竹城を腰に収め、構え直す。
 壁に足つける竹城。機銃の発射に動じず、壁を蹴り、デルタ・ファイターへと迫る。
 芦屋により施された強化により、機銃弾の全てを竹城はその目で捉えていた。居合の構えより抜いた名物竹城で、自らへ迫る銃弾を叩き落としながら、反撃とばかりに再びの【支柱一閃(シチュウイッセン)】。今度は一体を斬りつけるものではない。高速の早業による対複数用の斬撃。
 竹城へ機銃を向けていたデルタ・ファイター達は、全て両断され、爆発により完全に破壊される。


 奥へ、奥へと突き進んでいくオーガスト。釘付けとなるデルタ・ファイター達。
 その一体に突如として襲う途轍もない衝撃。巨大な質量を持つ物体が、デルタ・ファイターの金属の装甲を容易く砕き破り、爆発する。
 爆発の衝撃に体を吹き飛ばされ、しかし何事もなかったように体勢を立て直して足場へと在連寺・十未(アパレシオン・f01512)は着地する。
「どんな武器でも良いとは言ったけど…」
 その手に持つ物は自身のユーベルコード【arms bringer(アムズブリンガー)】により呼び出された、今この場に最も有効な近接武器。
 端的に言えば、『ブースター機能を持つ巨大ハンマー』であった。
「…まぁ来た以上は使いこなして見せるけど」
 ブースターを起動して、低重力の中を飛ぶ在連寺。
 デルタ・ファイターも機銃により攻撃するが、ハンマーの巨大な打突部が盾となり、在連寺には届かせない。
 射程にまで近づき、機銃の連射の切れ目の瞬間にハンマーを振り上げ、ブースターの勢いも乗せてデルタ・ファイターを叩き潰す在連寺。
 再びの機銃にも、細かくブースターを起動させ、器用に射線から逃れて躱し、低重力空間を器用に利用する。
 先の黒い白髪を棚引かせ、幽霊の様にフワリ、フワリと宙に浮く在連寺。
 しかし振るう武器は至極単純で強烈な暴力。噴出により強化された鉄塊の殴打が、デルタ・ファイターを無惨に砕いていく。
 無人戦闘機。人間の体の脆弱性。戦闘前に考えていた自分の懸念は何だったのかと思える程、戦闘は一方的であった。
「…意外と、扱えるものだね」
 目に見える範囲全てにいたデルタ・ファイターを片付けた後、在連寺はポツリとそうこぼした。


「では、ふぁいやー」
 一方、別の場所ではあまりにも粗雑な蹂躙が行われていた。
 響・夜姫(真冬の月の夢・f11389)の【フルバースト・マキシマム】。
 背部に浮遊する三対六門の十字架砲。両手に持つ二丁の自動拳銃。それら全てを用いての一斉掃射。
 見敵必殺。そう決めていた響の戦い方は、圧巻の一言であった。
 目についたデルタ・ファイターを、片っ端から砲撃が、銃弾が、蜂の巣にして風穴を開ける。
 戦場となっている敵戦艦など、どうなっても良いというマイペースな思考から先程から遠慮なしに撃ち続けている。
 実際、作戦終了後は反乱軍の艦隊の反撃により破壊される運びとはなってはいる。では今か最後かの、それだけの違いだと響きは考える。
 たった一人のガン・パレード。敵を、壁を、無差別に破壊して歩いていく響。
 そんな危険な彼女に、より強力な能力を持つ増援部隊が集中してやってくるのも道理ではあるが、
「あ。的が増えた」
 彼女にとっては、それだけである。
 二丁拳銃による、早業の射撃。弾丸は敵に吸い込まれるように誘導して行き、動きを止めた集団に、当たり前の様に砲撃が放たれた。


 戦艦最奥、コアマシンのある動力部。
 オーガストが宇宙バイクで宙を翔けて、デルタ・ファイターを翻弄する。
 そこへ芦屋の【ジャッジメントクルセイド】による光が放たれ、デルタ・ファイターを貫いていく。
 オーガストもまた、騎乗しながらドラゴンランスで薙ぎ、突き、払い、デルタ・ファイターを破壊していく。
 機銃の掃射も、オーガストには当たらず、芦屋には霊符により貼られた障壁により防がれる。
 奥の手の高速航行モードも、発動前に二人の連携により潰される。
 そうして、最後の一体にオーガストが突っ込んでいく。
 増援部隊ももういない。機銃弾も芦屋の援護により宇宙バイク全体に貼られた障壁により意味がない。
「お前で、最後だっ!」
 フルスロットルの宇宙バイクによる体当たり。吹き飛ばされたデルタ・ファイターは、そのまま後方へ吹き飛び、戦艦のコアマシンに突き刺さり動きを止める。
「竜を飲み込めばどうなるか、身を持って教えてやる」
 バチバチと、火花を散らす最後のデルタ・ファイター。爆発がもうすぐ近い。そしてコアマシンに突き刺さっている今なら、爆発はコアマシンも破壊するだろう。
「戦闘終了ですね、では急ぎましょう。後方の皆さんも拾いながら帰投地点に帰りますよ」
「ああ…もう少し頑張ってくれよ、ナイツ」
 宇宙バイクを優しく撫で、芦屋も乗せてここまで走ってきた通路を戻るオーガスト。
 他の猟兵達も合流し、約束の帰投地点へと無事に全員がたどり着き、作戦通りに転移される。

 宇宙空間にただ一隻残った、もう何も残っていない帝国軍戦艦は、コアマシンの大爆発により本当に跡形もなく破壊された。
 猟兵の活躍により、解放軍の艦がまた一つ守られ、その戦列に加わる。作戦は大成功に終わった!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年02月04日


挿絵イラスト