5
羅針盤戦争〜ヌギヌギン液と二の王笏

#グリードオーシャン #羅針盤戦争 #七大海嘯 #カルロス・グリード #オブリビオン・フォーミュラ #二の王笏島

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#グリードオーシャン
🔒
#羅針盤戦争
🔒
#七大海嘯
🔒
#カルロス・グリード
🔒
#オブリビオン・フォーミュラ
🔒
#二の王笏島


0




●みどりでぶにぶになもの
 ぐちゃっ、と天井から何かが垂れる。
 緑色で、ぶにぶにした液体だ。
 触れば何故か、武器を置かずにいられない。
 触れば何故か、脱がずにはいられない。

●悪夢の迷宮ふたたび。
「皆様。『王笏』カルロス・グリードの拠点、二の王笏へと攻撃をしかけますわよ!」
 エリル・メアリアル(孤城の女王・f03064)が猟兵達に告げる。
 羅針盤戦争も中盤。猟兵達は次々と発見される島を攻略しながら、冒険を進めていた。
 今回エリルが告げたのは『王笏』の拠点の一つ。二の王笏島だ。
「二の王笏島はアルダワ魔法学園の力を具現化していて、カルロス・グリードもその世界に関する能力で攻撃を行ってきますわ。それだけでもとても脅威なのだけれど、それに加えてもう一つ大きな問題があるんですのよ」
 エリルは指を立て、言葉を続けた。
「カルロスは魔法装置「ダンジョンメーカー」を使って、島全体を罠だらけの蒸気迷宮にしてしまったんですの」
 現在島は非常に入り組んだ迷宮と化しており、カルロスはその迷宮の奥に潜んでいる。戦闘を行うにはその罠を突破しなくてはならず、それだけでもかなり厄介な戦いとなるだろう。
「そして今回、カルロスへ至るルートを予知したのだけれど……」
 エリルは溜息をついてから、意を決したように語り出す。
「そこ、ヌギヌギン液の迷宮……なんですわ」

 かつてアルダワ魔法学園で大きな戦争が起こった。
 猟兵達は『ファーストダンジョン』と呼ばれるダンジョンを攻略し、オブリビオン・フォーミュラを撃破したわけだが、その道中の一エリアに、ヌギヌギン液という液体を主成分とするスライムが存在していた。
「ヌギヌギン液は……その、触ると装備を脱ぎたくなってしまうという精神汚染能力を持つ魔法生命体なんですの」
 その精神汚染能力はかなり強力であり、歴戦の猟兵であっても抗うのは難しい。
 脱ぎたくなくても身体が言うことを聞かずに脱いでしまうのだ。触れ続ければいずれすべての装備を脱ぎ捨ててしまうだろう。
 流石に羞恥心が勝るのか、下着類までは脱ごうとは思わないが、武器やアイテムの類が使えなくなってしまうのは色んな意味でとても危険である。
「今回のヌギヌギン液は少し効果が薄く、触れている時間や触れた回数に応じて効果が強まっていくようですわ」
 エリルは言う。一度触れれば衝動に抗うことは難しく、最低1個くらいは装備を脱いでしまうだろうが、早めに拭ったり、触れる回数を減らせばなんとか装備を完全に捨てることなく攻略できそうだという。
「とはいえ、完全な回避はかなり困難ですわ。武器や防具が使えなくなることを想定して作戦を立ててくださいまし」
 さらに、その迷宮の奥で待ち構えるカルロスは、先制攻撃まで仕掛けてくる。ふざけた罠のように見えて、結構危険でもあるのだ。
「カルロスのいる戦場に罠は無いみたいですわね。ヌギヌギン液をちゃんと拭っておけば、戦闘中にも精神汚染が回復できるかもしれませんわ」
 しかし、悠長に待つことも出来ないだろう、とエリルは言う。なんたって敵はまじめに攻撃してくるのだ。
「まぁ、皆様ならきっと突破できますわ! うん、きっと!」
 根拠のない励ましを送り、エリルのグリモアが輝き始めた。

 そして、迷宮の奥のカルロスを目指して、猟兵達の大冒険がはじまった!


G.Y.
 こんにちは。G.Y.です。
 罠です。

 今回のカルロス・グリードは、罠が張り巡らされたダンジョンの奥で皆さんを待ち構えています。
 そして張られているのは『ヌギヌギン液』の罠です。
 ダンジョン中に緑色のスライムが徘徊しており、これに触ると、自分の意志に反して装備を脱ぎたくなってしまいます。
 これを抗うのは非常に難しく、長時間触れてたり触れた回数が多いほど装備品が失われてしまいます。
 装備品が無い状態での戦闘対策や、あまり長時間ヌギヌギン液に触れないような工夫が必要です。
 ちなみに下着までは脱ぎません。

 今回のプレイングボーナスは『敵の先制攻撃ユーベルコード』と『蒸気迷宮』に対処することになります。

 なお、ヌギヌギン液は、拭えばじきに効果は薄まります。装備が失われることもありません。

 また、このシナリオを攻略すると1つ島を解放できます。戦争を攻略するにあたり、一石二鳥となりますので、是非ご参加ください。

 それでは、皆さんのプレイングをお待ちしております!
114




第1章 ボス戦 『『二の王笏』カルロス・グリード』

POW   :    黄金なる王者
【背部に装着された魔導砲】が命中した対象に対し、高威力高命中の【連鎖するダンジョントラップ】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD   :    ゴールデンレオ
いま戦っている対象に有効な【武装を生やした、機械仕掛けの黄金獅子】(形状は毎回変わる)が召喚される。使い方を理解できれば強い。
WIZ   :    スチームエンチャント
自身の装備武器に【罠と連動して威力を増す蒸気魔導装置】を搭載し、破壊力を増加する。

イラスト:hoi

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

神海・こころ
カルロスって実はむっつりスケベだったんだ、、、、
幻滅ー、、、
無いわぁ〜

そういうアタシも
どうせ脱ぎたくなるならと
黒いビキニ水着に黄金の錨だけというナイスバディを晒す攻めた格好

煽りまくって黄金獅子をけしかけて来たら
怪力と重量任せの黄金の錨でのフルスイングで迎撃
きっとぬるぬるで錨ぶん投げちゃうよね

うん、、、バカにしてる?
想定内想定内
ふふっ気を抜いたらダメだよ

黄金戦陣!!!
背後に無数に召喚される黄金の錨群その数94
数の暴力とか言いこなしね♪
アタシ達だけ恥ずかしい思いとか不平等だよね♪
さぁさぁヌギヌギン液がたっぷり付いた錨を避けきれるものなら避けてみてよ♪



 二の王笏島。
 アルダワ魔法学園由来のこの島は、『王笏』カルロス・グリードの手によって複雑な蒸気迷宮へと姿を変えていた。
 かつて猟兵達を苦しめた罠が再び……にしたって。
「カルロスって実はむっつりスケベだったんだ……」
 神海・こころ(心海に沈む・f31901)は心底引いたって顔をして、それを見つめている。
 目の前にいるのは、そう。かつて猟兵達を苦しめた『ヌギヌギン液』を分泌するスライム達なのだ。
 カルロス的には武器が失われる迷宮的なことを願ったのかもしれないが結果はこれである。カルロスは風評被害を訴えてもいい。
 ともあれこころはこんなダンジョンを攻略するにあたり、一番簡単な手段を選択した。
「どうせ脱ぎたくなるなら……ってね」
 そう。こころは黒いビキニ水着姿でダンジョンへと向かったのである。手にするのは黄金の錨。これならもう羞恥心のほうがが勝って、脱ぐに脱げないのだ!
 弾けんばかりのナイスバディを惜しげもなく晒しながら、こころは進む。身体に多少触れても、錨だけはなんとか落とさないように縛り付けて、ぬるっとしてひんやりして気持ち悪い空間を突き進む!

「ほぅ、大した胆力だ」
 カルロスは感心したというような表情を見せていた。
 戦場にあらわれたこころは、身体にまとわりついた粘液に顔を赤くして、脱ぎたい欲求と最後の1枚という心のタガとのせめぎあいに何とか耐え抜いていた。しかしなによりカルロスが感心したのは、これだけはなんとしても、と強く粘って持ち込んだ黄金の錨を携えていたからだ。
「だが、守りは薄い。ゴールデンレオ!」
 カルロスが機械仕掛けの獅子を召喚する。獅子は全身に刃物を携え、こころへと向かって唸りを上げる。ビキニ水着など下着も同然。晒された柔肌に鋭利な刃物はさぞ痛かろう。
「へー、そういうのが趣味なんだぁ。やっぱりド変態なんだね」
「何?」
 ひくっとカルロスの眉間に皺が寄る。
「こんなカッコの女の子に刃物突き付けるなんて、もう幻滅。ないわ~~~」
「貴様……!!」
 カルロスがゴールデンレオを差し向ける。待ってました、と言わんばかりにこころは黄金の鎖を思い切りゴールデンレオへと投げつける!
「なんだ……それは」
 カルロスがさらに眉間に皺を寄せる。ゴールデンレオへと投げつけられた黄金の錨には……たっぷりとヌギヌギン液が絡みついていたからである。
「ふふっ、気を抜いたらダメだよ……黄金戦陣!!!」
 こころの叫びと共に、ヌギヌギン液たっぷりの黄金の錨が、大量に呼び出された。
「数の暴力とか言いっこなしね♪」
 100にも届かんばかりの黄金の鎖がこころの念力によって縦横無尽に飛び回り始める。
 動けば動くほど、絡みついたヌギヌギン液が戦場に飛び散ってしまう。
「アタシ達だけ恥ずかしい思いとか不平等だよね♪」
「……ま、まさか!!」
 こころの狙いを察したカルロスが驚愕の表情を向けた。だが時すでに遅し!!
「さぁさぁ、ヌギヌギン液がたっぷり付いた錨を避けきれるものなら避けてみてよ♪」
 一気に差し向けられた錨の数々! そしてヌギヌギン液!!
「く、おのれぇっ!!」
 カルロスは付着したヌギヌギン液の影響でそのローブを脱ぎ捨ててしまい、そのまま錨に押し潰されてしまうのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

クネウス・ウィギンシティ
※アドリブ&絡み歓迎
「ヌギヌギン液ですか、後でサンプルを採取せねば」

【POW】

●ヌギヌギン液&UC対策
「全ての装備を置いていきますか」
身体中に装備した武器を事前に外します。種族:サイボーグであり、己の肉体という武器があるので問題ありません。装備が無いので、罠を無視して敵の元へ一目散に向かいます。

接敵後に受ける敵UCの魔導砲は機械化した両腕の【盾受け】でブロック、罠は既に脱いでいるので無視します。

●UC
機械化した両腕をパージしてUCを発動します(【肉体改造】)。
「GEAR:HECATONCHEIR。代替パーツ転送。目標設定完了、自動迎撃開始」
【リミッター解除】、カルロスを殴りに行きます。



 恐怖のヌギヌギン液は猟兵達を複雑な気持ちにさせていた。
 なにしろ装備を脱ぎたくなってしまうのだ。その上で『王笏』カルロス・グリードと対決しなくてはならないのだ。色々な意味で恐怖である。
 しかし、そんなヌギヌギン液にもまったく動じない者もいた。
「ヌギヌギン液ですか、後でサンプルを採取せねば」
 クネウス・ウィギンシティ(鋼鉄のエンジニア・f02209)は装備を外しながら興味深くそれを観察していた。
「全ての装備の解除完了」
 クネウスはこれで丸腰だ。ヌギヌギン液で装備が失われるのならば、最初から外しておけばいい。

「ふ……それでどう戦おうというのだ」
 蒸気迷宮の主、カルロスは、クネウスを笑う。一直線に進んだクネウスの身体には、ヌギヌギン液がべっとりと付着している。
「だがこちらは全力で行かせてもらうぞ」
 カルロスの背部に装備された魔導砲がクネウスに狙いを定め、放たれた。激しい魔力の奔流がクネウスを飲み込んでゆく。
「装備が無い? それは誤りです」
 クネウスは機械化された腕を盾にして魔導砲を受け止めると、損傷した腕を切り離す。
「……何ッ」
 クネウスにとってヌギヌギン液は何の障害にもならない。追撃の罠などお構いなしに、クネウスはずんずんとカルロスへ距離を詰めてゆく。
「GEAR:HECATONCHEIR。両義腕切除、代替パーツ転送」
 外れた両腕の代わりに、大型義腕が転送された。
「目標設定完了、自動迎撃開始」
 大型義腕を振るい、クネウスがカルロスへと殴り掛かる。
「私には己の肉体という武器があるので問題ありません」
「がっ……!!」
 ずしんと重い拳の一撃が、カルロスに沈み込んだ。
 サイボーグの鎧装騎兵、カルロス・ウィギンシティ。その力は、重火器を持たなくとも十分であった。

成功 🔵​🔵​🔴​

栗花落・澪
なるほど?
コスプレ祭りといいこの迷宮といい
カルロスさん、実は変態だな?(風評被害

【聞き耳】で状況判断
パーカーのフードを被りながら
【空中浮遊】でなるべくスライムから距離を取り進みます
たまに氷魔法で凍結させ安全に
ティッシュやハンカチは身嗜み
万一付いてもすぐに拭うように

でも最悪…服は脱いでいいや
武器も杖くらいなら
魔法は素手でも撃てるし
下着?
男なんだからパンツ以外着てるわけなくない?

カルロスの先制攻撃は破壊力増加まで
であれば回避時間くらいはある
【オーラ防御】と【空中戦】で回避したら
【高速詠唱】で氷魔法の【属性攻撃】
一時的でも凍結で足止めしたら
狙った場所を確実に追尾する【指定UC】攻撃

※最終露出度お任せ



 『王笏』カルロス・グリードは様々な世界の力を用いて猟兵達を待ち構えていた。
 ある島では機械鎧を、ある島では怪獣の着ぐるみみたいな奴を。
 そしてここでは、かつての魔王を彷彿とさせる衣装に身を包んでいた。
「なるほど?」
 栗花落・澪(泡沫の花・f03165)は首を捻る。
「コスプレ祭りといいこの迷宮といい……」
 チラリと澪は迷宮を見る。そこはヌギヌギン液を滴らせたスライムが、そこら中に蔓延っていた。
「カルロスさん……実は変態だな?」
 そう結論付けた澪は、パーカーのフードを深く被って、迷宮を進む。
 一方その頃、カルロスはくしゃみをしていた。

「うわぁ、沢山いるなぁ……」
 澪は翼を広げながら、眼下で蠢くスライム達を見下ろした。
 天井から滴ってくるスライムは氷魔法で凍結させ、なんとか安全に進んでゆく。
 ティッシュやハンカチも用意しているので、多少触れてもすぐに拭えるはずだ。
 しかし。
「わっ……!」
 羽根にぽたりと冷たい感覚。それと同時に、澪の中で服を脱ぎたい衝動が湧き上がってくる。
「最悪、服は脱いでもいいや……」
 澪はパーカーを脱ぎ、杖を下ろす。そしてその下の服に手をかけた。のだが。
 元々女の子のような顔つきなうえ、服装もどちらかといえば女の子寄り。いや実際別に脱いだところで問題は無いはずなんですけど、ワンピース的な服装を脱ぎ捨てる様子はですね、とても危ういといいますか。しかもその下から露わになった柔肌の、上半身には何も纏っておらず。
「男なんだからパンツ以外着てるわけなくない?」
 おっしゃる通り。ですがちょっと謎の光を部分的に増量してお送りします。

 そんなこんなで迷宮の奥へと辿り着いた澪を見たカルロスは、至極真面目に言い放つ。
「全てを脱ぎ捨ててきたか。ならばこの魔導武器の力を存分に発揮できよう」
 下着姿一枚の澪を前にして、カルロスの武器に搭載された蒸気魔導装置が唸りを上げた。だが、それがカルロスの油断であった。
(「先制攻撃はそこまで!」)
 澪はオーラの障壁を前面に出しながら翼を広げ宙に舞う。
 カルロスの一撃は空を切り、澪はカウンターのように上空から氷結魔法を放つ。
「しまった……!!」
「香り高く舞い遊べ」
 澪の指先がカルロスをさす。直後、無数の花が嵐のように舞い、カルロスを切り裂いた。
「やられた……!!」
 傷ついた身体を立て直し、カルロスは澪を睨みつける。
 杖が無くとも魔法の威力は十分。澪はそれを証明したのだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

地籠・凌牙
【黒竜と白猫】
エインセルに液を浴びせるワケにはいかねえ(決意)
『穢れを喰らう黒き竜性』で穢れを喰って「エインセルが液を浴びて脱ぐことになる"不運"」をなくして【おびき寄せ】て【かばう】!
ああ、拭かなくていいよ。
このまま行くぜ、ちょっと考えたことがあるんだ。

罠なんか大したことなかったぜ!(下着一丁液まみれ)
先制UCは【第六感・スライディング】で回避、ダメージはエインセルにリカバリーしてもらうぜ。
凌いだら【指定UC】、不運を引き寄せて【ダッシュ】して接敵からの【グラップル】【重量攻撃】!

何で俺が敢えて液を拭わなかったか……?
んなモンてめぇになすりつけて脱がすために決まってんだろうがァ!!!!


エインセル・ティアシュピス
【黒竜と白猫】
にゃーん。かばってくれてるおかげでぼくはおようふくぬがなくていいけど……
りょーが、すごくべたべたでたいへんそう。だいじょーぶ?
そっか、さくせんがあるんだね!じゃあべたべたふきふきしてあげたいけどがまんするね。
でもスライムさんとーせんぼばっかしてくるから、【属性攻撃(炎)】でぼくがみちをつくるよ!

てきさんのUCは【結界術】と【オーラ防御】の【全力魔法】!りょーががよけきれなかったらカバーするにゃーん!
そっか、てきさんになすりつけたらてきさんがおようふくぬいじゃうんだ!
だからりょーがはそのままにしてたんだね!
よーし、てきさんがふくをぬいだら【指定UC】で【レーザー射撃】にゃーん!



 ぬるぬる。どろどろ。ヌギヌギン。
 『王笏』カルロス・グリードの作り出した蒸気迷宮には、あろうことかヌギヌギン液を分泌するスライムの罠が待ち構えていた。
 触れば服を脱ぎたくなる、恐るべき精神汚染をもたらす恐怖のスライムの中を、猟兵達は慎重に歩く。
「にゃーん」
 エインセル・ティアシュピス(生命育む白羽の猫・f29333)は少し心配そうな面持ちで、前に立つ地籠・凌牙(黒き竜の報讐者・f26317)を見つめていた。
「りょーが、すごくべたべたでたいへんそう。だいじょーぶ?」
「あぁ、大丈夫だ」
 既に結構な軽装の凌牙は、そう強がって見せるも、直後、頭上からぼとりと落ちてきたスライムで全身が液まみれになり、また1枚服を脱ぐ。
(「……エインセルに液を浴びせるワケにはいかねえ」)
 そう凌牙は決意する。そう。純真無垢なエインセルにこんな役回りを指せてはいけないのだ。汚れ役は俺一人でいいのだと、服を一枚も脱がなくて済んでいるエインセルの姿を見ながら、足元で蠢いていたスライムを踏み、滑って転ぶ。
「たいへんだよ、べたべたふきふきしてあげる」
 転んだ凌牙にエインセルが駆けよるが、凌牙は服を1枚脱ぎながら手のひらをエインセルに向ける。
「ああ、拭かなくていいよ。このまま行くぜ、ちょっと考えがあるんだ」
「そっか、さくせんがあるんだね!」
 凌牙の言葉にぱぁぁっと顔が明るくなるエインセル。人の役に立ちたいお年頃の彼は、ならばと凌駕の後ろから炎を生み出した。
「スライムさんとーせんぼあっかしてくるから、ぼくがみちをつくるよ!」
 呼び出した炎でスライムを焼き払い、二人は迷宮を行く。
(「うまく突破できそうだ」)
 いまだにスライムの被害がないエインセルを眺め、凌牙は密かに微笑んだ。彼がエインセルの不運を引き受けたことで、スライムの標的は全て凌牙へと向かっていた。
 そうとも知らず、エインセルは「こっちだよー」と凌牙を手招きし、凌牙もそれを見ながらまたスライムを浴びるのであった。

「罠なんか大したことなかったぜ!」
「……その姿で言う言葉か?」
 カルロス・グリードは下着一丁で液まみれになっている凌牙の言葉に、不思議そうに聞き返す。だが実際、凌牙のおかげでエインセルは全ての装備を整えた状態で戦場へと臨むことが出来たのだ。
「なるほど、そういう作戦か」
 合点がいったという風にカルロスは言う。だが直後、ふんと鼻で笑うと、背部の砲台を向けて告げた。
「だが意味はなかったな」
 魔導砲が二人を狙う。これを受けてしまえば、罠の回避など無意味となる。
「受け取れ」
 カルロスが魔導砲を放つ。強力な魔力が凌牙を押し流すようにぶつけられる。
「カバーするにゃーん!」
 エインセルがオーラの障壁で魔導砲のエネルギーを受け止める。同時に凌牙は地面を滑り込むようにかわし、一気にカルロスへと間合いを詰める。
「何で俺が敢えて液を拭わなかったか……?」
 凌牙が黒竜を呼び出しながら、カルロスへと告げる。
「んなモンてめぇになすりつけて脱がすために決まってんだろうがァ!!!!」
「……っ!!?」
 凌牙がカルロスに肉薄し、べっとべとのヌギヌギン液ごとカルロスにぶつかってゆく。
「しまった……!!」
 カルロスが思わず魔導砲を脱ぐ。
「そっか、てきさんになすりつけたらてきさんがおようふくぬいじゃうんだ!」
 エインセルもようやく意図を理解したと満面の笑みを浮かべる。
「だからりょーがはそのままにしてたんだね! よーし!」
 隙が生まれたカルロスへと畳みかけるべく、エインセルは意識を集中させる。
「いくよ、にゃんげいざー!」
 その呼びかけに応じ、巨大ロボ『鋼鉄猫帝ニャンゲイザー』が降臨する。
「にゃんげいざー! ビーーーム!!」
 ニャンゲイザーから放たれた荷電粒子ビームが、カルロスへと放たれた!
「ぐわああああっ!!」
 カルロスはそれをまともに喰らい、魔導兵器の爆発に巻き込まれながら吹き飛ばされるのであった。 

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

久遠・翔
アドリブ絡みエロ歓迎
純潔死守


何でこの罠引っ張ってきた!?
他にもまともなのあるだろーが…って言ってもしょうがないっすね(汗)


ともかく急いで進まないと…なるべく安全なルートを選んで進みもしも液に触れたら急いで拭います
本当に服を脱ぎだしたい気分になるとは悪辣な…

ただ武器や手袋に靴などは脱いでしまい恥辱に耐えながら進み、ボス部屋に着いた途端ヌギヌギン液の塊を喰らい恥辱のストリップショーを相手に見せてしまいます
真っ赤な顔で脱ぎたくないのに体が勝手に…と上着にズボン、さらに胸当てと晒も脱ぎ捨てHカップサイズの胸がばるるんと

高笑いする相手に真っ赤な顔のまま選択UCを発動
この業は素手で使えるんだよ馬鹿ー!?



「何でこの罠引っ張ってきた!?」
 久遠・翔(性別迷子・f00042)は、『王笏』カルロス・グリードの待つ迷宮を見て叫んだ。
 ぬるぬる。ぬめぬめ。そして触ると服を脱ぎたくなる。そんな悪夢のヌギヌギン液を分泌するスライムが撒き散らされているのだ。ハプニングが起こらないことなどあるはずがないのだ。
「他にもまともなのあるだろーが……って言ってもしょうがないっすね……」
 翔は諦め半分で、迷宮を眺める。安全なルートを選び、触れたならすぐ拭う。そう翔は心掛け、急いで駆け抜けよう。そう決心した翔だが、既に嫌な予感しかしない。
「予感で終わればいいっすけど……」
 そして、翔はおっかなびっくり先を急ぐのであった。

 ――まぁ、そうなるよね。
「うぅう……」
 迷宮の出口ももうすぐだというのに、翔は既にいくつもの装備を脱ぎ捨てていた。
 手袋、武器、靴などは脱ぎ捨てられ、裸足がひんやり気持ち悪い。だが、十分注意をしたせいだろう、ここまで進んできたわりには、服を脱ぎ捨てていない方だと思う。
「あとちょっと……!!」
 あとちょっと。それが気の緩みに繋がった。
「来たか……む?」
 カルロスは翔の姿を確認し、装備を構える、が……カルロスは翔に襲い掛かる巨大なスライムの塊を見る。
「えっ……!?」
 翔が引くより先に、ヌギヌギン液は翔に頭から思い切り覆いかぶさっていた。
「あ、そ、そんなっ……!!」
 身体が勝手に動く。それも今までの日じゃない。早く脱がなくてはと、心を置き去りにして服を掴む。
「や、やめ……っ」
 どろりと滴るヌギヌギン液が肌を伝い、翔の頬が真っ赤に染まる。まずは上着、続けてズボンだ。
「だ、だめぇっっ!!」
 その懇願空しく、するりとズボンが脱げ落ちる。柔らかそうな太股と、パンツが露になってますます翔の顔が赤くなる。
「身体が、勝手に……っ!!」
 胸当てが外され翔の指はさらしを掴む。
「えっ、ダメダメだめっ……!!」
 さらしが緩められる、それと共に、抑えつけられていた大きな胸が弾む風船のように揺れて露わになってしまった。
「ははは、これは傑作だ! そのような状態では戦うことも出来まい!」
 カルロスは翔へ魔導砲を放つ。だが、翔はそれをあっさりとかわし、真っ赤な顔で、潤んだ瞳をたたえながら睨みつける。
「なにっ……!?」
 羞恥の力をエネルギーに! 紫電と強いオーラを纏った翔は、拳をカルロスへと突き出す。
「この業は素手で使えるんだよ馬鹿ー!?」
 ぽよよんと大きく胸を揺らしながら、翔はものすごい勢いでカルロスを殴りつけるのであった!

大成功 🔵​🔵​🔵​

リーヴァルディ・カーライル
…異世界のアレな代物には慣れてきたつもりだったけど……うわぁ

液体に触れないよう全身を"怪力の呪詛"のオーラで防御して覆い、
第六感を頼りに罠の存在感を見切り回避しつつ迷宮を攻略

…銃弾、銃、耳飾り、大鎌。この辺りね、無くても良いのは…

…絶対に、絶対に服を脱いだりしない…っ

過去の戦闘知識から敵の闘争心や殺気を暗視し、
"写し身の呪詛"の残像を囮に攻撃を受け流しUC発動

…妻がいる身でこのような不埒な悪行を…

オブリビオン・フォーミュラだとか王だとか関係ない
恥を知りなさい、カルロス・グリード…!

掌に限界突破した"闇の重力"の魔力を溜めて切り込み、
分子結合を切断する超重力球を怪力任せに叩き込む闇属性攻撃を行う



「うわぁ……」
 リーヴァルディ・カーライル(ダンピールの黒騎士・f01841)は、その光景に思わず言葉を失った。
(「…異世界のアレな代物には慣れてきたつもりだったけど……」)
 いくらなんでもこれは酷い。ヌギヌギン液ってそもそも名前からおかしい。
「とにかく、触れないようにしないと……」
 リーヴァルディは全身に“怪力の呪詛”を纏うと、慎重に迷宮を進む。

 べしょり。
「……銃弾」
 べちゃり。
「銃……」
 リーヴァルディの足元には、彼女の装備が転がっている。カルロスを倒した後で回収すれば良いだろう……が。
「耳飾り、大鎌……」
 どれだけ注意をしても、纏わりつくヌギヌギン液が呼び起こす衝動は、リーヴァルディを苦しめる。
 けど、それでも。
「……絶対に、絶対に服を脱いだりしない……っ!!」
 その強い意志が、彼女を真っ直ぐ突き動かした。

「良い精神力だ」
 カルロスが言う。目の前に立つリーヴァルディは、付着したヌギヌギン液を拭い去る。
 だいぶ軽装にはなっていたが、それでも服は脱げていない。
「だが、武器はあるまい。それに、その呪詛もいずれ剥がしてやろう」
 カルロスが武器に力を籠めると、周囲のンヌギヌギン液が集まってくる。そして、巨大な剣となると、それをリーヴァルディへと向かって振り下ろす!
「……!!」
 その剣はリーヴァルディを確かに捉えたはずであった。
 しかし、剣に手応えは無く、眼前のリーヴァルディの『像』が歪んでゆく。
「残像か……!」
 背後に気配を察知し、カルロスが振り返る。だが、それよりも早く、本物のリーヴァルディは反撃の準備を整えていた。
「妻がいる身でこのような不埒な悪行を……」
 リーヴァルディの周囲に“闇の重力”の魔力が集まってくる。それは黒い球のように収束し、掌の上に超重力球が形作られた。
「オブリビオン・フォーミュラだとか王だとか関係ない……恥を知りなさい、カルロス・グリード……!!」
 リーヴァルディが、掌の超重力球を怪力任せに叩き込む!
「ぐぅっ!!?」
 罠で形作った剣が弾け飛び、カルロスをも切り裂いた。分子結合そのものを切り裂くその闇の魔力は、カルロスの全身に数々の裂傷を生み出すのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

シノギ・リンダリンダリンダ
コスプレマニアなだけじゃなくてすけべなんですね、第二の王笏
ちょっと引きますね…

ヌギヌギ液。あぁなるほど、問題ないですね
液を気にせずに突き進む
武器を脱ごうが、服を脱ごうがおかまいなく進む
服も全て脱いだ所で、最後に脱ぐのはこのガワだ

王笏の元へ着いた時には、ドールのガワも脱ぎ捨て、
漆黒の呪詛の霧と、霧の中の黄金の星々、憤怒の意思のみの人型、【憤怒の海賊】が解放されている

召喚された黄金獅子も、その霧で弱らせ、腐食させ、再び黄金で固める
次こうなるのはお前です、王笏
霧を広げ、全てを腐食させながら王笏を拳で殴る。死ぬまで殴る

王笏、我が海を荒らすだけでなく、よく分からん迷宮まで作り
お前には心底呆れました
死ね



 ヌギヌギン液。触れれば着たものを全て脱ぎ捨ててしまいたい衝動にかられるとい、禁断の魔法生物。
 しかし、ことシノギ・リンダリンダリンダ(強欲の溟海・f03214)にとっては、大した問題ではないようであった。
「武器を脱ごうが、服を脱ごうが、問題ないですね」
 シノギはそう呟き、ヌギヌギン液の中を一切臆さず進む。
 武器を置き、海賊のコートを脱ぎ、するりと黒い水兵服も脱ぐ。
「全て脱いだところで、最後に脱ぐのはこの『ガワ』だ」
 涼しい顔をしながら、シノギは『王笏』カルロス・グリードの元へと向かうのであった。

「コスプレマニアなだけじゃなくてすけべなんですね、第二の王笏」
 シノギは下着姿のまま、静かに告げた。
「……ちょっと引きますね」
「罠はどんなものでも使う、なりふりよりも有効に使うことの方が重要だ」
 眉間に皺を寄せつつ、カルロスが返す。そして、刃を携えた黄金の獅子を呼び出すと、シノギへ向かうよう指示を飛ばす。
「……はぁ」
 シノギは襲い来る黄金獅子を前に、溜息を一つ。そして、ごとり、とミレナリィドールの身体が崩れ落ち、その上に恐るべき力を携えた、異形が立っていた。
「漆黒の呪詛の霧と、霧の中の黄金の星々、憤怒の意思のみの人型……憤怒の海賊です」
 憤怒の海賊と化したシノギの身体から、霧が生まれた。それは迫る黄金獅子を腐食させ、ドロドロに溶かして固めてしまう。
「次こうなるのは、お前です。王笏」
 霧が広がってゆく。周辺の全てが腐食し、黄金へと変わる。その中をシノギは悠然と歩き、カルロスへと肉薄した。
「王笏、我が海を荒らすだけでなく、よく分からん迷宮まで作るとは……お前には心底呆れました」
 霧が収束し、拳に変わる。その拳を向けて、シノギはカルロスへと告げた。
「死ね」
 両の拳から繰り出される殴打が、一発一発、カルロスへと沈み込む。
「ぐぅっ!!」
 腐食を促しながらの殴打がカルロスの肉体そのものをもボロボロに崩す。そしてその連撃は、カルロスが死ぬまで続くかのようであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

トリテレイア・ゼロナイン
武器や装甲は兎も角、内蔵センサーやスラスターは死守しなければ…
人より脱ぐパーツが多いのは救いですね

マルチセンサーでの●情報収集で温度分布からスライムと粘液を把握
天井や壁面に撃ち込んだワイヤーアンカーでの●ロープワークと脚部スラスターの●推力移動でのジャンプ移動で迷宮を跳び回り接触を最小限に


(超重装甲脱いで黒いフレーム剥き出しとなった状態)

二の王笏、騎士として折らせて頂きます、王よ
…格好はお気になさらず!

魔導砲の砲門の射角を●瞬間思考力で見切り回避

拳法家のようなUCの緩やかな動きで無駄な攻撃誘発
掻い潜って接近、怪力鉄拳で殴打

徒手空拳だとしても、騎士として戦いの備えを怠った事はありません!



 ヌギヌギン液はウォーマシンにも有効なのか?
 答えはYESである。
「人より脱ぐパーツが多いのは救いですね」
 トリテレイア・ゼロナイン(紛い物の機械騎士・f04141)は、ワイヤーアンカーを壁に打ち込み、脚部のスラスターを噴かせながら呟いた。
 巧みなロープワークはヌギヌギン液地帯を飛び越え、トリテレイアを迷宮の奥へと運ぶ。
「武器や装甲は兎も角、内蔵センサーやスラスターは死守しなければ」
 それでもヌギヌギン液が付着してしまうならば、外装の超重装甲を外してしまえば、かえって身軽になって液もかわしやすくなるというものだ。
「情報収集、温度分析……」
 ワイヤーを撃ち込みながら、トリテレイアは周囲を観察する。そうして得た温度分布を頼りに、トリテレイアは先を急ぐのであった。

「二の王笏、騎士として折らせて頂きます、王よ」
 そうして現れたトリテレイアの姿は、黒いフレームが剥き出しとなっていた。
「……格好はお気になさらずに!」
「我は服装だけで騎士を判断するほど愚かではない」
 ふっと笑ってカルロスが魔導砲を放つ。トリテレイアはその射角を読み、一瞬の思考で最適な回避角度を導き出した。
 まるでその動きは拳法家のようであった。彼はカルロスの攻撃をいなしながら、懐へと入り込む。
 敵を誘い、射線を外れる。
「理論は単純、実行は至難」
 そう考えつつも、トリテレイアは予測演算を続け、最適な行動をとる。それはまるで踊るかのようであり、カルロスを翻弄する。
「……!!」
 カルロスに隙が生まれた。それを逃さず、トリテレイアの拳が脇腹へと打ち付けられる。
「「ぐふぅっ……!!」
 カルロスが血を噴き出しながら距離を取る。だがトリテレイアはそれに追いすがり、追撃の鉄拳を叩き込んだ。
「徒手空拳だとしても、騎士として戦いの備えを怠った事はありません!」
 叫ぶその言葉を証明するかのように、重い、重い拳はカルロスを強かに痛めつけるのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

オリヴィア・ローゼンタール
他にも毒とか巨獣とかあったのに……いえ、確かに装備解除も強力ですが

下に水着を着込んでおけば、1回くらいなら液を受けても大丈夫ですかね
もちろん【第六感】で危機感知して接触は最低限に抑えますが
聖槍で壁に傷を付けて目印にして迷宮を探索突破

放たれる魔導砲へ聖槍を叩き付け斬り裂く(破魔)
追撃の粘液を受ければ、カルロスへ向けて聖槍を【怪力】で【投擲】することで装備解除を攻撃に転用

豪奢な衣装は動き難そうかつ、砲の向き的に近接格闘には対応していない
【ダッシュ】で懐に潜り込み、炎を纏った(属性攻撃)四肢で攻勢を仕掛け【体勢を崩す】
【熾天流星脚】で【吹き飛ばす】



 猟兵達の攻撃によって、蒸気迷宮の罠は力を失いつつあった。
 しかし、まだその脅威は終わっていない。『王笏』カルロス・グリードを倒すまで、ヌギヌギン液は溢れ出すのだ。
「他にも毒とか巨獣とかあったのに……いえ、確かに装備解除も強力ですが」
 オリヴィア・ローゼンタール(聖槍のクルースニク・f04296)は呆れたよう言う。
「下に水着を着込んでおけば、1回くらいなら液を受けても大丈夫ですかね」
 そんなわけで、今回オリヴィアは水着を着込んでの参戦だ。迷宮に足を踏み入れるやいなや、危機を察知して足を引く。
 べちゃりと天井からヌギヌギン液が落ち、オリヴィアは息をついた。
「接触は最低限にいきませんとね」
 聖なる槍で壁に傷をつけながら、迷宮の奥へと進んでゆく。

「来たか猟兵。その槍だけは残ったようだな」
 待ち構えていたカルロスが言う。
 戦場へ現れたオリヴィアは、水着と槍一本となっていた。
「これだけでも十分ですから」
 艶やかな肢体からヌギヌギン液を滴らせ、オリヴィアは返す。
「強がるな」
 カルロスがオリヴィアに向け、魔導砲を放つ。オリヴィアはそれを聖槍で叩きつけ切り裂くが、わずかに衝撃が走る。その隙を狙い、ヌギヌギン液が再びオリヴィアへと襲い掛かった。
「これでその槍も失われ……!」
 カルロスが言いかけ、驚愕した。その腹に聖槍が突き刺さっていたからである。
「……なに……!?」
「罠を転用させていただきました」
 オリヴィアは、ヌギヌギン液の衝動のままに、聖槍を投げつけていたのだ。
 その隙を突いて、オリヴィアが駆ける。
「その姿では近接格闘には対応していないでしょう?」
 カルロスの懐に飛び込んだオリヴィアの拳が炎を上げ、カルロスへと打ち付けられた。
「ぐっ……!!」
 その拳で体勢を崩したカルロスに、オリヴィアが上空へと跳び上がる。
「猛き炎よ、我が脚に集い、破邪の流星となれ――!」
 脚に聖なる炎を纏い、勢いをつけた蹴りが……炸裂した!
 激しい一撃に、カルロスは吹き飛ばされ、壁へと打ち付けられた。カルロスの身は聖なる炎に焼かれ続け、ずるりと崩れ落ちる。
「……やられた……な」
 カルロスはそう呟き、炎の中へと消えてゆくのであった。

 カルロスが死に、蒸気迷宮の力も失われた。
 こうして、忌まわしきヌギヌギン液も消え去ったのであった。
 そして、二の王笏島の攻略は進む。羅針盤戦争を勝ち抜くために、猟兵達の戦いは続く。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2021年02月22日


挿絵イラスト