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羅針盤戦争〜竜纏いの徒

#グリードオーシャン #羅針盤戦争 #七大海嘯 #カルロス・グリード #オブリビオン・フォーミュラ #五の王笏島


●竜纏いの徒
「五の王笏をも突き止めたか」
 そこにいたのは王笏持ちし『カルロス・グリード』。
 グリードオーシャンのオブリビオン・フォーミュラ。
 その分身体。
 今そこにある分身体は今、帝竜ベルセルクドラゴン、その竜鱗を用いた鎧を纏っていた。
 竜の力と叡智を与えたもうその鎧。
 そして、竜を従える力。
 その力に呼応したのか、島を鳴動させ、それは動き出す。
 最早死に絶えて久しく、その肉は失われ、完全に風化したに近いソレ。
 白骨化した古き竜が、声なき咆哮をあげる。
「ひれ伏すがいい。我こそが王であると知れ」
 五の王笏との戦いの火蓋が落とされる。

●五の王笏
「イエス、イェーガー、決戦です」
 アリシエル・フィフスガーディ(五天の守護機・f09139)は周囲の電脳機を起動させる。
 展開される無数のモニター、そこには五の王笏島、そしてそこに立つオブリビオン・フォーミュラの分身体。
 名、カルロス・グリード。
 そして、彼の従える名も無き白骨古竜であった。
「敵首魁、その分身体は帝竜の鎧を纏い、アックス&ウィザーズの力を有しています」
 その為に、竜の力と叡智、超戦闘能力と超思考能力を有する。
 つまり、オブリビオン・フォーミュラでありながら、その戦闘能力は増大しているのだ。
 さらには古竜の骨、エルダードラゴンの白骨体を従えている。
 白骨体ゆえにブレスなどの竜としての能力は失われているし、風化した骨であるが故にその身も脆い。
 しかし、オブリビオン・フォーミュラの分身体と同時に対応するには厳しい存在でもある。
「また、いつもの如く敵は我々よりも早く行動を行えることが確認されています」
 つまり、先手を撃たれた状態でかつ、古竜骨に対応しながら、敵の攻撃をしのぎ、敵性存在を撃破する必要がある。
 困難な状況であるのは事実だが、いつもの如く銀糸の少女はその紫のカメラアイを細めて猟兵たちをみた。
「いつも通りの状況です。イェーガーたちならば問題なく対応を行えるでしょう」
 グリモア、起動。
 ゲート構築を開始、空間術式起動。
 座標軸固定、ゲートオープン。
「ご武運をお祈りします」
 ミッション、スタート。


虎河豚天
 虎河豚の天ぷら、略して虎河豚天でございます。食べないで。
 戦争第四段、決戦ですよ決戦。
 五の王笏、アックス&ウィザーズの力をもったオブリビオン・フォーミュラの分身体。
 いつも通りの先制攻撃です。
 そして、骨ルトンエルダードラゴンのおまけ付き。
 UCでの先制攻撃は出来ないので先制攻撃をどうにかしのぎつつ骨ルトンドラゴンとカルロスを倒しましょう!!
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第1章 ボス戦 『七大海嘯『五の王笏』カルロス・グリード』

POW   :    アリエント・ドラゴーン
【鎧から放射される凶暴化ブレス】が命中した対象にルールを宣告し、破ったらダメージを与える。簡単に守れるルールほど威力が高い。
SPD   :    エスパーダ・ドラゴーン
【鎧の身体強化】による素早い一撃を放つ。また、【肉体をドラゴン化する】等で身軽になれば、更に加速する。
WIZ   :    イーラ・ドラゴーン
【自身または竜に対する敵意】を向けた対象に、【負傷の分だけ威力を増す狂える竜のオーラ】でダメージを与える。命中率が高い。
👑11
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死之宮・謡
アドリブ歓迎

ベルセルクか…中々面倒な選択ではあるが…所詮は滅んだ竜だ…何度でも骸の海に返してやろう…
我は唯戦火を拡げ、災禍を撒き散らし、総ての敵対者と逃げ遅れたその他諸々を破壊して征くまでだ…
さぁ、死ぬが良い

ふふ…そうか、敵意は向けちゃいけないか…仕方ないなぁ…
我が向けるのは敵意ではなく憐みの情だけだよ…ふふふ…我が前に立った不幸を噛み締めよ…
そのまま・呪詛の焔を放ちながらファルトレキアを持って【焔の堕ちる日】を発動
総てを焼き尽くして侵攻。無感情に、無感動に、灰へと、無へと還しながら死ぬまで攻撃



●只なる災禍
「……中々に面倒な選択ではある。……選択ではあったが……」
 死之宮・謡(存在悪:狂魔王・f13193)に敵意はない。
 その選択肢は面倒だと思うがそれだけだ。
 謡にあるのは憐憫の情、それは憐れみであった。
『我を憐れむか、猟兵』
「嗚呼、憐れむとも」
 謡とは只の破壊である。
 謡とは只の災厄である。
 謡とは只の災禍である。
 あるのは敵意でも殺意でもなく。
 如何に相手が自らを愉しませられるか。
 そして、自分のような存在の前に立った総てに対する憐憫。
 愉悦と憐憫、この二点でしかない。
「カルロス・グリード……君は私を興じさせられるかな?」
『ただ単なる天災とは厄介だな』
 それ故に敵意はない、故に繰り出される世界法則を穿つ法則理は謡を傷つけない。
 天災に感情はなく、災禍に区別はない。
 呪詛の炎を掲げれば、その炎が謡を飲み込んだ。
 摂氏数万度、存在するだけで周囲一体を一瞬で燃やし尽くす熱量。
 致死性の炎の呪詛と化したそれは、島の環境諸共骨と化した古竜とカルロスを飲み込んでいく。
 膨大に過ぎる熱量に燃やされ、周囲は一瞬にして焦土と化した。
 身を焦がす熱量に、表情を変えながらも古竜と竜鱗を纏った首魁は悠然と佇んでいた。
「初撃としては重かったな……」
 けれど、確かにその熱量は、分身体たるその身を燃やしていたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

クネウス・ウィギンシティ
※アドリブ&絡み歓迎
「アルゲス、起動」

【POW】

●戦闘
「突入開始!」
キャバリアに乗って出現。

●UC対策&骨ルトン
敵のUCのブレスを機体の装甲で【盾受け】し甘んじて受け凶暴化します。
「オブリビオンは倒す、慈悲はない」

古来より骨の処理は砕き、潰しすこと。
「ハンマーがないならコイツで良い」
ロングレンジライフルの銃身を横に握り振り回し骨を砕き、脚部のレッグパイルの【貫通攻撃】キックで骨をバラバラにしつつ進みます。

●UC
敵を射程に捉えれば周囲の骨ごとUCで狙います。
「カルロスゥゥゥッッ!! GEAR:POWDER MAGAZINE。全武装一斉発射!」
機体に付いている撃てるものは全て撃ち尽くします。



●硝煙の狂騒
「アルゲス、起動」
 ゲートをくぐると同時に起動するはキャバリア。
 動力が立ち上がり、各機能に精査が走る。
 全てのエネルギーライン・システムは正常。
 大地を踏みしめれば重々しい音と駆動音が響く。
 エネルギーパルスが流入する。
 クネウス・ウィギンシティ(鋼鉄のエンジニア・f02209)の愛機・アルゲス。
 鋼の機構が駆動する。
「突入開始ッ!!」
 同時、ブースト。
 スラスターに火が灯り、閃光を発しながら機体が加速する。
 カルロスの鎧より炎が放たれる。
「シールド、アクティヴッ!!」
 その炎は人ならば骨すらも滅する焼却の炎。
 されど、その身は巨躯、その身は鋼。
 そもそもの戦闘規模が大きく異なる。
 燃え盛る炎は、その鋼を焦がし、焼き付けていく。
 されど、鋼は燃えない、ブレスが収まると同時に赤熱して溶解しかけた楯を投げ捨てる。
「オブリビオンは倒す、慈悲はない――――ッ!!」
 オブリビオンスレイヤー誕生の時であった。ハッピーバースデー。
 巨躯なる鋼の機神、それを阻むように巨躯なるモノが現れた。
 古き、永遠の時を生きた偉大なるもの。
 古き竜、眠りしもの、その残骸。
 残骸たる骨は蠢き、今敵対者の前に白骨と化し、風化してもなお偉大なる威容を示す。
「ライフル、アクティヴッ!!」
 キャバリア・アルゲスの手に長大な銃身を持つライフルが装備される。
 されど、骨のみの古竜に点攻撃は非常に狙いにくい。
 故に銃撃の効果は低い――――が、今はどうでもいい。
 長大な銃身が骨に叩きつけられた。
 衝撃で古竜の体躯が揺れて、弾き飛ばされる。
「長い銃身にはこういう使い方もある」
 ※決して普通の使い方ではありません。用法・用量をお守りください。
 吹き飛んだ古竜の骨に見向きもせずアクセルをフルスロットル。
 バーニアが点火され、一気に推進力が増して距離を圧殺する。
「カルロォオオオオオオオオオオオオオオオオオスッ!!」
 咆哮と共に全てのウェポンパックが展開される。
 ギア・パウダーマガジン。
 中遠距離砲戦仕様のクロムキャバリア・アルゲス。
 それが持つ全ての武装が解き放たれ、一点に集中する。
 着弾、同時轟音。
 閃光が走り爆炎が立ち上り、爆風が吹き荒れる。
 もうもう、と硝煙の匂いが立ち込める中、撃ち尽くした武装をクネウスはパージした。

大成功 🔵​🔵​🔵​

名張・辿
竜の力か、なんとも壮大なモノだがね、群れる鼠だってそれなりの戦い方ができるもんだぜ?

忍び足や地形を利用して、察知されないように近づいてみようかね
敵意を向けないように気を付けとこうかい

気付かれちまったらその時点で【穴倉の監視所】を発動、間に合いはしないだろうが、激痛耐性で我慢して、とにかく発動は成功させる
発動したら砦を盾に敵を攻撃を防ぎ、機を見て鼠達と一斉に突撃するかね、その際は鼠達に追加攻撃から庇ってもらうようにしよう

ドラゴンには牽制程度の鼠を向かわせて残りでカルロスに飛び掛かってみようかい
鼠達に全方位から突っ込ませた上で、外側の鼠達ごと意図切糸(鋼糸)で縛って拘束・圧迫を試みたりするよ



●大山鳴動して
 燃え尽きた焦土にもくもくと立ち込める煙を見ながら名張・辿(鼠遣われ・f04894)はヒュゥ、と口笛を鳴らした。
 超熱量と飽和火力攻撃。
「これで終わってくれりゃおじさんは嬉しいんだけどねぇ」
 だが、相手は竜を纏いし者。
 爆煙を払い現れたその姿と付き従う古き骨に、辿はやれやれ、と肩をすくめた。
「そう簡単に上手い話はねぇか。ま……竜の力は壮大で壮絶だろうが……」
 群れるネズミは大山を揺らす。
 燃え盛る炎、立ち込めた爆煙。
 その身を覆い隠すには十二分。
 息を殺して気配を殺す。
 敵意に反応する? ハハ、馬鹿馬鹿しい。
 獣って奴はそういうものを押し殺し、それをひけらかすのは必殺の時のみ。
「さあ、山を揺らしにいこうかねぇ……」
 眠れる監視者たちが目覚める。
 無数の群れと化した覚醒者たちが大地を覆う。
 彼の世界においては一つの世界の8割を殺し尽くしたその元凶、それを体内に宿せしもの。
 その名はネズミ、世界一つを殺し尽くせるだけの群れ。
 大地を絨毯のように覆ったそれらが古龍の骨に食らいつきその身を阻害する。
「ネズミめが……ッ!!」
 カルロス・グリードが毒づいて、竜のオーラを発する。
 弾き飛ばされたネズミの霊たちは、そのオーラで霧散していく。
 しかし――――ねずみ算と言う言葉を知っていようか。
 その言葉の名の由来の通りの無数の数のネズミたちは一向に減った気配はなく。
「竜だろうが、虎だろうが、獅子だろうが、調子のってると足元すくわれるぜぇ」
 辿が、くい、と鋼糸を引けば、ネズミたちが呼応して。
 その鋼よりも硬き竜の鱗、その鎧を切り裂いた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

シン・ドレッドノート
アドリブ連携OK

フォーミュラに骨ゴンのおまけ付き。
なかなか豪華なセットですが、負けられませんね。

フォーミュラの素早い攻撃に速度で対抗するのは困難でしょうし、防御を固めて初撃を逸らすことに専念。
「式、制御任せた!」
『了解、任されました!』
閃光の魔盾のリミッターを解除、S.H.I.K.Iに制御を任せて紡錘状にビーム障壁を形成し、敵の攻撃を受け流します。

「舞え、ビット達!」
攻撃を逸らした瞬間に、カウンターで【紺青の剣劇】を発動。
速度に乗った敵を取り囲むようにビットを召喚、相対速度によって威力を増したソードの斬撃とライフルの一斉射撃をお見舞いしましょう。
「骸の海へと還れ、カルロス・グリード!」



●ダンシング・フルロンド
「なるほど、オブリビオン・フォーミュラ、そして骨ゴンのおまけ付きですか」
 骨ゴン。
 骨ルトンドラゴン。略して骨ゴンである。
 彼の古竜もひどい扱いである。
 シン・ドレッドノート(真紅の奇術師・f05130)は、閃光の魔盾を形成し、宇宙バイク、ノーブルスカーレットにまたがる。
「式、制御は任せたッ!!」
「了解、任されましたッ!!」
 アクセル・フルスロットル。
 真紅の機体が流星のように加速していく。
 水面を切り裂く真紅が、さらにスロットルをあげ、加速していく。
「リミッター解除、ブーストッ!!」
『真正面から来るはよし』
 カルロス・グリードは、その身を竜に変じさせる。
 パァン、と言う弾ける音が響いた。
 ただの一振り、無造作な拳一つ。
 それだけで音の壁を貫いたその拳。
 閃光を放つ魔盾がそれを受け止めて、ミシリ、と言う嫌な音をあげ、閃光に亀裂が走る。
「パージッ!!」
 同時、その一撃を受け流すように宇宙バイクより大小のパーツが落下すると同時、その身が大型の人型機体へと変じた。
 破壊の勢いをそのままに、その機体は虚空に放り出されたように舞い上がる。
 カルロスの頭上を通過した際に構えたライフルより閃光が放たれ、その身を穿った。
「式ッ!! ビット、全起動ッ!!」
「はいッ、ビット全稼動ッ!!」
 パージした大小の多くが大地より解き放たれ、その身を剣に、銃に再構築し、自律稼動を始める。
 それがカルロスを取り巻き、真紅の閃光がその身を穿つ。
 古竜がそれを取り押さえようとするも、無数のソードビットがそれを阻む。
 大地をその巨躯の足で切り裂きながら、体勢を取り直し、再ブースト。
「骸の海に還れ、カルロス・グリードォォオオオオオッ!!」
 超加速、それに反応しようとするカルロスをライフルビットたちの猛攻が襲いかかる。
 加速する中、シンはソードビットを一つをその手に握り、すれ違うようにその刃が竜鱗の鎧に亀裂を走らせた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ペトニアロトゥシカ・ンゴゥワストード
アドリブ・連携OK


ベルセルクドラゴンの鎧ねえ。
まあ、強かったけど前もどうにかしたんだし、今回も何とかしてみようか。

さて、身体強化による攻撃なら、こっちに近付く必要があるね。
丁度良くこっちに群がってくる古竜のスケルトンも居るし、
カルロスとあたしの間に来るようにスケルトンの攻撃を回避したら、
竜の肺腑から暴風と衝撃波のブレスを吐いて、
スケルトンをバラバラにしつつカルロスに向けて吹き飛ばして足止めにするよ。
それも突破してきたら、古竜の戦斧で攻撃を受け止めようか。

攻撃を凌いだら【三界巨怪】を発動、怪獣に変身して思いっきりぶん殴るよ。
単純な暴力は、もっと大きい暴力で押し潰すのが一番だからね。



●巨躯なる獣ペトニアロトゥシカ
「ベルセルクドラゴンの鎧、ねえ」
 ペトニアロトゥシカ・ンゴゥワストード(混沌獣・f07620)は、猟兵の攻撃により、亀裂が入りかけてなお、その威容を保つそれをみやった。
 カロルス・グリード、未だ健在なり。
「まあ、強かったけど……」
 前もどうにかしたんだし、今回もどうにか出来る。
 と言うか何とかするのが猟兵の仕事なのだし、とペトニアロトゥシカは歩き出す。
 彼の敵首魁はその身を竜に近づけ、飛躍的に身体能力を高めている。
 だが、どちらにせよそれは近接攻撃、つまり距離があれば無意味。
 声なき咆哮をあげ、古竜骨がペトニアロトゥシカに襲いかかった。
 とん、と言う足音一つ、それだけで古竜爪の一撃は大地に突き刺さるだけだった。
「まあ、骨だけならそんなものだよねえ」
 考えるべき脳も失っただけのそれはただの強力なだけの骨。
 その猛攻を一足で避けながら位置を調整する。
 カルロスは悠然と歩み寄るだけ。
 故にかくて、その目論見は成立する。
 直線上に整った。
「――――ととのった」
 ペトニアロトゥシカは大きく息を吸い込んだ。
 それに応じて肺が大きく膨らみ、その腹を大きく膨れさせる。
 限界まで吸い込まれたそれを、ただ吐き出すのみ。
 竜の肺腑を持つペトニアロトゥシカ、その吐息。
 それは即ちドラゴンブレスに等しい。
 吐き出された吐息は嵐のように荒れ狂いながら、大地をめくりあげ、強烈な衝撃波と化して圧力の暴力と為す。
 ただの衝撃それ一つ、古竜の骨は、その身体構成を維持できず吹き飛ばされる。
 そう、直線上にいたカルロスに質量弾として叩きつけられたのだ。
『我の歩みを阻むか猟兵――――ッ!!』
 竜鱗の守りを為して、カルロスは踏み込み、その拳を振るう。
 無造作な拳の一撃、されど音を抜く速さ。
 だが、それは無機質でかつ、硬質な音をあげて阻まれた。
 拳がめりこんだ先は、無骨な戦斧。
 古竜の骨によって鍛たれた巨躯なる戦斧。
「撃つ場所が見えてれば防ぐのは造作もないねぇ」
 同時、ペトニアロトゥシカの体躯が膨れ上がる。
 それは巨躯なる大怪獣。
 でかいは強い、質量は即ちそのまま破壊力に繋がる。
 振り上げた拳、それがカルロスの腹部に突き刺さり、余す事なく破壊力を伝えながらその身を強く打ち据えた。
 物理法則に従いながら、吹き飛ばされた身は轟音をあげ壁に激突して、崩れ落ちた土砂の中に消えた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

朱鷺透・小枝子
この島の王はお前だ。だが、私の国の王はお前じゃない!!
敵国の王は破壊する!戦え主よ!!
亡国の主に搭乗、操縦。

瞬間思考力と動体視力でカルロスの動きを捉え、
フレイムランチャーで巨体に範囲攻撃。液体燃料を吹きかけて焼却目潰し。
同時に後方へ向けてスラスターで推力移動。攻撃を避ける!
後方から攻め来る白骨古竜へ破壊の呪詛ブレス攻撃でなぎ払い、粉砕。

白骨古竜、主みたいだ…くだらない事を考えた。
カルロスへ向き直りながら『破壊翼』発動。亡国の主と融合。

壊す。尽くを、敵を…オブリビオンを!!
巨大翼を広げ、念動力誘導弾、崩壊霊物質を纏った翼の羽根の弾幕を放ち、カルロスを、前面から攻めよせる骨竜達を、纏めて破壊する。



●抗えきれない破壊衝動
「確かにこの島の王は、お前だ……」
『なればひれ伏せ。頭を垂れよ。王たる我に不敬である』
「だが……だがッ!!」
 朱鷺透・小枝子(亡国の戦塵・f29924)は国を失った兵である。
 そして、小枝子は国と共に滅び、死んだ――――そのことに気づかず動き続ける亡国の破壊意思である。
 無念あるいは怨念、そう言ったものの集合体。
 低コストで使い潰された想念の積み重ねである。
「だが、私の国の王は、お前じゃない……ッ!!」
 なれば、この王を騙る不遜者はなんだ。
 アンサー、敵対国家の元首、国家元首、即ちの所、敵である。
 低コストで量産性を重視された戦術頭脳にとって敵とは即ち破壊するものだ。
『哀れだな、使い捨ての兵とは』
「壊すッ!!」
 内側に破壊の意思を詰め込んで。
 その意思を白い鋼でコーティングして。
 鋼を纏った破壊の悪霊、『亡国の主』は動き出す。
 カルロスの竜化した拳が振り上げられた。
 亡国の主、その白き鋼を拳が打ち据える。
 衝撃が、主を通じて小枝子に伝わる。
 ――――関係ない。
 破壊衝動と言う悪霊そのものである小枝子がその程度の衝撃で止まるわけも、息絶えるわけもない。
 否、死んでいるソレが息絶えるなどと言う事はない。元より息絶えているのだから。
 即ち、この破壊衝動は消滅させぬ限り決して消える事はない。
 それ故に、その一撃とて消滅させられないのであるならば意味はなく。
 カルロスの身に液体燃料がぶちまけられ、同時、フレイムランチャーが炎を発した。
 爆発するような勢いで炎上を始めるカルロス。
 まるで主に献身するかのように、白骨化した古竜が小枝子に襲いかかる。
 されど、それも亡国の主が発した吐息によって薙ぎ払われ、ばらばらに弾け飛んだ。
 元の形に再構築するのもまた、時間がかかるだろう。
「壊す、壊す、壊す、ことごとく、全部、全部、全部、壊す、オブリビオン、全て、壊すッ!!」
 ユミルの子と融合し、亡国の主と融合し。
 そのもの一つとなった小枝子は最早破壊衝動と言う概念そのものと化す。
 亡国の主の背より生じた巨大な翼、それは翼と言うよりはその身に抑えきれなかった衝動が吹き出したかのような有様でもあった。
「壊れろ、壊れろ、壊れろ、壊れろ……壊れろぉおおおおッ!!」
 解き放たれた衝動概念は翼と言う形を帯びて、周囲に散って荒れ狂う。
 触れただけで消失すると言う崩壊の概念を纏ったそれが、カルロスと白骨した古竜に触れて、パン、と言う弾けた音をあげて。
 その目に映る小さな世界は崩壊の意思によって、白く染まった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

クロス・シュバルツ
アドリブ、連携可

様々な世界で竜は力の象徴とされてきた、という話ですが。その竜を支配する者が弱い筈もなく
ですが、人が竜を乗り越えてきたのもまた事実。今此処で、乗り越えていきましょう

初手は負傷していないので耐えきれない威力にはならないでしょうが、警戒するに越したことはない
『暗殺』時のコツは『殺気』を抑える事。狂える竜相手にソレをやるのは少々難しいですが、深呼吸して敵意を抑え、『目立たない』よう自然体で歩いて近付いていく

UCを発動。闇の回廊より取り出すは竜を殺す魔剣
古竜へ向けてこれを振るうは殺意でも敵意でもなく、死後も隷属させられる彼らへの慈悲と憐憫
そしてカルロスへも、あくまで自然に剣を突き立てる



●真っ向正面闇討ち
 はらはら、と白い光が雪のように舞い散る。
 その只中なお、カルロス・グリードは健在していた。
「――――様々な世界において竜は力の象徴とされてきました」
 その竜を支配する者が弱いわけもなく。
 なるほど、目の前に立つ男は支配者だ。
 それもとびきり強力な。
 クロス・シュバルツ(血と昏闇・f04034)は改めてそう認識した。
「ですが、それを超えてきたのもまた人であったのも事実……今此処でもう一度乗り越えていきましょう」
 相手が強力な竜であれど、相手が強力な王であれど。
 人々はその手をつなぎ、絆を紡ぎ、そして、それを超えてきた。
 ならば、今回とてまた同じ事である。
 カルロスが狂える竜の闘気を解き放つ。
 それは己への敵意に合わせて増幅する恐るべし力。
 強力でかつ、凶悪であればあるほどに、敵意と言うものは膨れ上がっていくもの。
 破壊の暴威が降り注ぐ戦場、その中をクロスは悠然と歩いていた。
 まるでひだまりの中を散歩するかのように。
 そこに敵意や害意は存在しない。
 深く、深く、整えられた呼気が、その害意を心の奥底に沈めていた。
 故に、狂う竜の闘気はクロスを打ち据えられない。
 降り注ぐ古き竜、その骨格の一撃もまた、その歩みを止められない。
 その距離があともう数歩と縮まった瞬間。
 クロスの手には闇の凶刃が握られていた。
 それを敵意と認識する前に、その剣は振るわれ、カルロスの肉体に深々と傷を負わせていた。
 その剣は竜を殺す魔剣、命を喰らい、奪う呪詛。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ナイ・デス
古竜の骨……
ユーベルコードを弱める効果は……なくなっている、でしょうか?
あるなら防御に利用など、したいところですが……!

【念動力】で白骨古竜を浮かせカルロスさんの攻撃に対して【敵を盾にする】

ダメ元でしたが……!

やっぱりダメか、効果があったか
ダメは【覚悟】
どんなルールを宣告されても、私は私のしたいことを
【激痛耐性】ダメージにも、耐えて

カルロスさんが、帝竜ベルセルクドラゴンなら……
私は、帝竜ダイウルゴスの力、です!
『リベレイション』!

融合変身【限界突破、継戦能力】スクラップアンドビルド
自己破壊と再生を繰り返し、戦闘力増強しながら
【怪力重量攻撃】拳で戦う!
再生し戦闘力増強、いつかは、上回ります!



●皇帝を冠する偉大なる竜
『王たる我にこれほどの手傷を負わせるとは……』
 無数の傷跡を抱えながら、竜鱗を纏ったカルロスは、忌々しそうに表情を歪めた。
 ナイ・デス(本体不明のヤドリガミ・f05727)は、そんな王の前に立つ。
 侍るようにカルロスを護るは古の竜骨。
 それが体躯の割には軽く、されど重々しい音をあげ、大地を砕きナイに迫る。
「……古竜の骨……」
 ユーベルコードを弱める効果は、なくなっている――――?
 ならば、とナイは手を突き出す。
 メキメキ、と言う音をあげ、竜の身体が不可視の力に縛られる。
 その力から逃れようと古竜骨は暴れ狂うが、ナイの念動力から逃れ得る手はなかった。
『ええい、役立たずめが……ッ!! 退けッ!!』
 カルロスが苛立ち紛れに竜鱗より得た竜の吐息を解き放つ。
 それは大地を焼き払い、焼失させながらナイに迫る。
「……ッ!!」
 ナイは念動力で縛った古竜骨をそこに激突させる。
 激しい轟音が響き、爆煙で大地が覆われる。
 もうもうと、視界を覆う煙。
 そこを切り裂き現れたのは、偉大なる威容を持つ巨竜であった。
「リベレイション……ッ!!」
 帝竜ダイウルゴス。
 かくて、帝竜ベルセルクドラゴンと帝竜ダイウルゴス。
 2つの帝竜の力がここに君臨する事となった。
 竜吐息が再び吐き出され、竜と化したナイの肉体を傷つける。
 しかし、自身の持つ黒剣、そしてダイウルゴス2つの力を再生力に傾けたその肉体は決して燃え尽きる事はなく、焼かれるそばから再生を続けていく。
 痛みは、ある。それでも、ここで膝をつくわけにはいかない。
 再生する度に増強していく力に任せて。
 ナイはその竜爪を振るえば、それは音を貫き切り裂く刃と化して、竜鱗の鎧を切り砕く。
 めきり、と言う音をあげ、竜鱗の下、その分身体の肉を切り裂き、鮮血が吹き上がった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

リーヴァルディ・カーライル
"写し身の呪詛"に火属性攻撃のカウンターを仕込み、
分身が破壊された瞬間に爆発するように武器改造を施し、
無数の存在感のある残像を乱れ撃ち囮にする早業で、
敵UCと古竜の攻撃を受け流し爆煙に紛れてUC発動

…聞け。この地に眠りし古き竜の魂達よ
狂竜に屠られ、今なお同じ力を持つ王に操られる…

それを恥辱と感じるならば。それを無念に思うならば…
いまだ鎮まらぬ魂達よ、我が声に応えよ!

左眼の聖痕に魔力を溜め全身を古竜のオーラで防御して、
限界突破した空中戦機動で古竜の群れをなぎ払い、
全ての竜魂を大鎌に降霊して敵の死角から切り込み切断する

…死者の尊厳を玩ぶ者に慈悲は不要ね
その鎧ごとお前の命運を断ち切ってくれるわ…!



●末路ろわぬ鎮魂歌
「……」
 リーヴァルディ・カーライル(ダンピールの黒騎士・f01841)は大鎌を取り回し、その身に呪詛を宿す。
 ぼう、と言う揺らぐような感覚と共に自身を覆う二重影。
 猟兵たちから手痛い反撃を受け、初めてその肉体に傷をつけられたカルロスは憤怒を纏う。
『おのれ、王たる我の玉体に傷をつけるとは……』
 許されざる不敬、許されざる不遜。
 憤怒と共に、カルロスの竜吐息が解き放たれる。
 それは最早、共にある古竜骨すらも巻き込む破壊。
 ――――そして、古竜も、それに何ら疑問を覚える事なく、焼かれながらリーヴァルディに殺到する。
「…………」
 その様子を見つめながら、リーヴァルディは言葉を紡ぐ。
 竜の吐息も、白骨古竜の竜爪も、彼女の身を捉える事は出来ない。
 彼らの殴りつけるそれは無数の残影にしか過ぎない。
 その残影は、切り裂けば燃え盛り、そして破裂して砂塵を打ち上げる。
 砂塵が晴れた所では至る所に彼女の残影があるばかり。
「――――聞け」
 激しい破壊音と戦闘音が響く最中、不思議にリーヴァルディの言葉はよく響いた。
 それは、この地に眠る古き竜の魂への問いかけ。
 狂える竜に屠られ、今なお同じ力を持つ王の傀儡と化した竜の王たちへの問いかけ。
「それを恥辱と感じ、無念と思うならば――――」
 取り回した大鎌が大地を突けば、そこより広がる魔法陣。
 白き雪のような光がそこから立ち上る。
「いまだ鎮まらぬ魂達よ、我が声に応えよッ!!」
 その左眼に刻まれし聖痕(スティグマ)が輝く。
 古竜の無念、古竜の想念、それらが答えて応じる。
 リーヴァルディの呼びかけに応じた無数の古竜たちが、彼女の力へと変じる。
 断罪の執行者、断末の代行者。
「……死者の尊厳を弄ぶ者に慈悲はいらず、その鎧ごと命運を断ち切る……ッ!!」
 踏み込んだ一歩、それは光を超えたかのように一瞬でカルロスとの間合いを圧殺した。
 振り下ろした大鎌の斬閃、まるで雷霆の如く。
 気づけば振り下ろされていたそれが、竜鱗諸共カルロスの身体を切り裂き、2つ目の傷を刻んだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

カシム・ディーン
カルロス…成程
その力を使いますか
ならば…僕は認めましょう
お前を「帝竜」だと(狂笑顔

対POW&竜
【情報収集・視力・戦闘知識・属性攻撃・念動力・迷彩・敵を盾にする・医術】
敵と竜の立ち位置と状況の把握
特にそれぞれの動きと癖
特に竜は何処を破壊すれば行動不能にしやすいかを冷徹に分析
光属性を付与して光学迷彩で存在を隠し

それでもオーラが来たら骨竜を盾にして且念動フィールド展開
武器で受け止めてダメージを軽減
致命だけは避け切る!

帝竜を娶り帝竜の力を使う
お前は確かに帝竜だ
だから…(壮絶笑顔
その目を…寄越せっ!(UC発動!

【二回攻撃・切断・捕食・盗み攻撃・盗み・生命力吸収】
切り裂き噛み付いて生命吸収
眼球強奪!!!



●帝竜の眼
『おのれ、おのれおのれ、おのれおのれおのれ……!! 一度までも二度までも、我が玉体を傷つけた不遜、決して許さぬ……ッ!!』
 ×の字に刻まれ、鮮血を吹き出すそれ。
 それすらも恥なのか、竜鱗の鎧を再生させ、その傷を覆い隠す。
 されど、極大のダメージを覆い隠すには、幾度とダメージを負ったカルロスにとて困難。
 竜鱗の絶対の守りとは程遠い薄い装甲にしかならなかった。
「……なるほど、その力を使いますか」
 カシム・ディーン(小さな竜眼・f12217)は、ただ無感情にその様を。
 否、その鎧を見つめていた。
 そして、顔を覆い隠して笑いを押し殺す。
 それでも、嗚呼、それでもどうしてもそれは漏れ出てしまう。
『何がおかしい』
「いいえ、何もおかしくはありません。僕は認めましょう、お前が帝竜だと」
 顔を覆った手を離せば、そこには狂ったような笑みがあった。
 カシムの片目が赤く輝いた。
『……ッ!! その眼はッ!!』
 カルロスは瞬時に気づき、古竜の骨を差し向ける。
 その爪がカシムを引き裂き、大地にそれが突き刺さり粉塵があがる。
 されど、その爪がカシムを捉えた気配はなかった。
「……帝竜を娶り、帝竜の力を使う」
 虚空よりカシムの声が響く。
 されど粉塵が晴れた先にはカシムはいない。
 竜骨が乱雑に尻尾で薙ぎ払い、また、戦塵が戦場を覆う。
「お前は確かに帝竜だ――――」
 そして、膨れ上がる敵意。
 呼応するように竜気が膨れ上がった敵意に襲いかかり、カシムの身を傷つける。
 だが、その"眼"は――――傷に応じてその力を増幅させる。
「だから――――」
 その男は、カシム・ディーンはカルロスに肉薄していた。
 狂ったような、壮絶な笑顔と共に、その手を突き出していた。
「その眼を……寄越せぇッ!!」
 抜き手がカルロスの顔面、その眼窩に突き出され、貫き、えぐる。
 生々しい音と、砕ける音が響き、その片目がえぐり出される。
『グ、ガ、ァアアアアアアアアアアアアアッ!?』
 その痛みにカルロスが苦悶と苦痛の声をあげ、その傷を負わせた少年は。
 ただ、ただ、狂ったように笑いながら"戦利品"を片手に掲げていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

カタリナ・エスペランサ
竜の力はいいけど、どうも見た目がインナーめいてるというか……
まぁファッション談義はさておき。五の王笏、しっかり叩き折るとしようか!

装備[驕傲]による《念動力+情報収集》の力場を《限界突破》強化、センサー機能に加え敵の攻撃を押し留める《時間稼ぎ+オーラ防御》としても活用するよ
コンマ一秒もあれば十分。《第六感+戦闘知識》で動きを《見切り》、《空中戦》の機動力で攻撃を回避だね

反撃は【暁と共に歌う者】
《歌唱+多重詠唱》で味方には《鼓舞+ドーピング》の強化、敵には《精神攻撃+催眠術+マヒ攻撃》の呪縛を付与。
アタシも《早業+怪力》で攻め立てつつ、仕上げは九十九の不死鳥を一つに束ね骨竜諸共に敵を焼き払おうか



●インナーめいている
「……」
 猟兵たちの猛攻、それに抗うカルロス・グリード。
 その様を観察しながら、カタリナ・エスペランサ(閃風の舞手(ナフティ・フェザー)・f21100)は思った。
「どうにも見た目がインナーじみている……」
 ぴっちりインナースーツ。
 どうにもああいう見た目の男には似合わない……もっとこう、こう。
 ろくろを回す仕草をしたカタリナ。
 オブリビオン・フォーミュラ、その分身体を前に何を言っているのだこいつは?
 ファッション談義については後に回そう。
 カタリナはそう思いながら念動力とオーラの力場を全身に張り巡らせる。
 どうあがいても一撃もらうと言うのならば、一撃は前提として考えればいいだけの事。
 一気に踏み込む。
 超高速化したカルロスの一撃を、その力場で受け止める。
 ただの硬質な、装甲で受け止める力場にはあらず。
 柔らかく包み込み、受け止め、衝撃を流す念動力と闘気の障壁。
 衝撃を拡散させながら、音速をも超えるその一撃を受け止め、流して、その身がくるん、と勢いで虚空に舞い上がる。
 受け止めたその力場には情報精査の魔力式を流し込んでいる。
 それ故に。
「――――読み取った」
 情報解析は完了した。
 限界を超えられないのならば、底は知れたとも言えよう。
 燃え盛る翼から散った羽たちが無数の不死鳥と化して舞う。
「行け、焔の祝福の子らよッ!!」
 九十九もの焔の子らが舞い上がり、カルロスに、そして白骨古竜にへと襲いかかる。
 その炎によってあぶられた骨は脆く、折れやすくなり、カタリナの蹴撃一撃でへし折れるほどになっていた。
 なれば古竜の骨は全て炙って砕いて粉にして。
 その一握の骨粉を掴めば、カルロスの顔面にばらまいた。
『おのれ、目潰しとは小癪な真似……を……!?』
「一瞬で十分なんだよね」
 刹那にしか過ぎない一瞬。 
 九十九の不死鳥は束ねられ、天覆う巨躯なる火の鳥と化して。
 それが歌うような声を響かせカルロスに突撃し、爆裂するように燃え盛った。
 後に残ったのは、不死鳥の歌声と燃え盛る炎。
 そして、炎に燃やされながらもなお、まだ立ち続ける首魁の姿であった。
 ホホホホホホ……と言う不死鳥の歌声を背景に、戦いはまだ続く。

大成功 🔵​🔵​🔵​

緋神・美麗
絡み・アドリブ歓迎

次のコスプレはドラゴンなのね。過去に倒してるんだから再利用されて出てきた所で楽勝よね。

先制ブレスの対策としてシールドビットにオーラ防御を纏わせて念動力で遠隔操作し、鎧の前に配置してブレスを防ぐ
自身もオーラ防御を纏ってブレスの余波も完全に遮断する
「直撃しなければどうということもないわね」
ブレスを凌ぎきったらそのまま指定UCでシールドビットを撃ちだし攻撃に転じ骨ルトンエルダードラゴンごとカルロスを撃ち抜く
「攻撃直後にこれは避けられないでしょ」



●コスチューム・プレイ
『猟兵どもめ……王たる我を……!!』
「結局のところ」
 燃え盛る炎の中、全身から血を、殴打の後を、斬痕を刻んだカルロス・グリード。
 その前に立つのは、緋神・美麗(白翼極光砲・f01866)が立つ。
「コスプレにしか過ぎないのよね」
 そう、確かにそうでしかないのだ。
 如何にカルロス・グリードがその力を利用し、立とうとも。
 本質的には、その力はただ過去に倒された遺物の再利用でしか過ぎない。
 征服者、と言えば聞こえはよいが、それがカルロス・グリード本人が征服したものではない。
 猟兵たちが倒した過去の残骸、それを拾い集めているだけにしか過ぎない。
『おのれ、不敬であるぞッ!!』
 狂える竜の吐息が解き放たれる。
 しかし、それは無数に張り巡らされたシールドビット、その物理的・魔術的・異能的・精神的防壁の前に遮られる。
 物魔異精に対する遮断防壁。
 ブレスの余波すらも余す事なく包み込んで受け止めて、遮断して。
 スケルトンエルダードラゴン諸共障壁に閉じ込めれば後は照準を定めるだけ。
「じゃあ、頑張って避けてね」
 電力供給、チャージ完了。
 内圧最大、照準絞り込み。
 その砲口が生じた電気エネルギーで青白く輝く。
 逃げる場所? シールドビットがすでに完全に包囲した隔離空間の中でどこにあると言うのか。
 かくて、破壊の意思は鉄槌となり、解き放たれる。
 瞬時に音の壁を貫き、周囲に爆発的な衝撃を刻み込んで。
 音を置き去りに、雷霆よりも速く、早く、疾く。
 その鉄塊はエルダースケルトンドラゴン諸共、カルロス・グリードを穿ち、その腹に風穴を開けた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

上野・修介
※連携、アドリブ歓迎

――為すべきを定め、心は水鏡に

「推して参る」

調息、脱力、戦場を観据える。
目付は広く、敵の数と配置、周囲の状況を把握。

立ち回りは基本ヒット&ウェイ
先ずは周りの雑魚から殲滅

左右への緩急と地形を利用した3次元的な動き、或いは地面を打撃することで急停止・急旋回による虚実を混ぜた動きを以て、持てる機動力の駆使、或いは近くの敵か周囲の遮蔽物を盾にする等で、包囲と被弾を極力回避しつつ攪乱。

敵UCを使用してきたら上着を脱ぎ、それを扇のようにして風を起こし道を作り、最速で懐に肉薄。
組み付いてUCによる投げ技を掛ける。

鎧が強固だろうと、中に臓腑と脳があるならそれごと揺らし叩きつければ問題ない。



●拳にて終端を物語る
『おのれ……ッ!! 不遜な、不敬な……ッ!!』
 カルロス・グリード、その分身体。
 帝竜の鱗を身に纏いし簒奪者、王と名乗る男。
 最早、その力の一端たる端末の一つは死に体である。
 だが、相手が誰であろうと。
 相手が何であろうと。
 相手がどのような状況であろうと。
 上野・修介(吾が拳に名は要らず・f13887)は変わらない。
 やるべきをやり、為すべきを為して、そして、愚直にそれしか出来ない。
 それ故にするべきは一つ。
 呼気を正して、力を抜いて、戦場を観据え、敵を捉え。
「――――推して参る」
 踏み込み。
 大地が踏み砕かれた。
 その一足にて修介の身は加速する。
 身体と踏み込みにて左右の緩急、吐き出される竜吐息で砕けた瓦礫を足場にして。
 脆く、儚い白骨の巨竜の体躯すらも踏み砕き、足場にしての三次元立体交差。
 持ちえる全ての技術と能力、その全てを用いた緩急と虚実による戦闘機動。
 吐息が途切れたならば、その刹那に一気に踏み込み、肉薄する。
 間合いはほぼ密着。
「――――この距離は」
 カルロスの拳が振り上げられる。
 されど、それよりも疾く、修介の腕が蛇のようにしなり打突した。
 衝撃が伝わり、その身体がくの字に曲がり、打ち上がる。
 されど、なおも振り下ろされた拳。
 強引な一撃で完全に崩れたその重心バランス。
 かすめるように拳を避けて、その腕を取り、背負うように大地に叩きつける。
 轟音が響き、大地が陥没し、蜘蛛の巣状のひびが走り、カルロスが吐血した。
「俺の間合いだ」
 呼気を正して、適切に力を抜いて。
 戦場、そして敵を観据えて。
 振り下ろすは拳一つ。
 さらなる轟音が響き、意地を徹す為の拳。
 それが竜鱗の鎧の上から、衝撃を徹して、臓腑を破壊し、心の臓をただの衝撃浸透一つで停止させ、破裂させて。
 カルロス・グリード、その分身体は息の根を止められた。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年02月19日


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#五の王笏島


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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト