羅針盤戦争~突然変異のもふもふ大決戦!?~
●大量生産されるという意味ではある意味フラスコチャイルドと似てる気がするなどと
「わおーん!」
「PUI――――!!」
「コケェェェェェッ!!」
犬が、モルモットが、鶏が、ありとあらゆる生き物が次々と飲み込まれていく。
……オブリビオン・ストームによって。
「――ふむ……?このような事象は今までに見たことがないな」
カルロス・グリードは不思議そうにオブリビオン・ストームを浴び、コンキスタドールと化した彼らを見る。
……なぁーんでさっきより大きくなったりとかモンスターサイズになったはまだしもめちゃくちゃ毛並みがもふもふなんですかねえ。
つい昨日までちゃんとしたコンキスタドールが生まれていたんですよ?
「……ふむ」
とりあえずそんなもふもふ――一応、コンキスタドールになった動物たちにカルロスはおいでおいでをしてみる。
てけてけやってくるもふもふコンキスタドール、一匹一匹ちゃんと丁寧におすわりしている。偉い。
「……ふむ……」
頭を撫でれば瞬く間に触覚を通じて全身に伝わる圧倒的もふもふ感、そしてそれからなる幸福感。
それに頬が若干ぽ、と染まってるのは決して気の所為ではない。絶対に気の所為じゃない。
「数匹程姫君に連れ帰ってやるか」
愛妻家なんでしょうかねカルロスさん。
それも本当だろうけど一番は自分がもふもふしたいからなのでは――?
そう訝しむ奴は残念ながらこの島には一人もいなかった。
●ほら、アポヘルって動物もたくさんいるじゃない?
「えー、『七の王笏島』が発見されたワケなんだが……」
地籠・凌牙(黒き竜の報讐者・f26317)は戸惑い気味の様子。
猟兵たちの蒼海羅針域開拓によりつい先日開いた『七の王笏島』、そこにもオブリビオン・フォーミュラであり七大海嘯の筆頭たる『カルロス・グリード』の分身体がいる。
アポカリプスヘルの力を具現化させ、オブリビオン・ストームを発生させては島中の生物をコンキスタドールへと変えている。
変えて、いるの、だが……。
「……いやあ、俺も正直困惑してんだよ。
アポカリプスヘルは賢い動物とか、そういった連中もいるのは確かだぜ?わかるんだよ?なのに何で突然オブリビオン・ストーム浴びてコンキスタドールになった奴らが軒並み全身で抱きしめて堪能できるサイズのもふもふした動物にしかなんねえの?おかしくね?ちゃんと前の日まで普通のコンキスタドールが出てたってのに俺らが発見した途端もふもふ動物だらけになるっておかしくねえ????」
そう、予知の内容にもあったがカルロス本人も異例に遭遇して首を傾げているようなのだ。
オブリビオン・ストームによってコンキスタドール化すると総じてもふもふの毛並みの可愛らしい、でもそれなりに大きい動物の姿になってしまうように何故か、どうしてかなってしまった!!
ハムスターも全長20cm程度になるのでどこかのピンクのアレみたいな感じで抱きかかえることができる。
ぶっちゃけ、想像するだけでかわいい。無限に愛せるしご飯がおいしい。
そんな恐るべきコンキスタドールを従えてカルロス・グリードの分身体は七の王笏で待ち構えているそうで。
「ホンットオブリビオンって奴は人の心の隙に付け入るのが上手い連中だぜ、畜生……!」
本当である。
もふもふとは可愛さだけでなく、それぐらいの魔性と中毒性を備えた恐るべきモノなのだ。
だがしかし、この七の王笏島を制圧するにはカルロスの先制ユーベルコードのみならず、そのもふもふでとても可愛らしいコンキスタドールたちにも対処をしなくてはならない。
これ程までに強力で恐ろしい敵は過去に存在していただろうか――してたわ。
そういやうちの兄貴がそんな感じの依頼に行ってたわと凌牙は思い返して遠い目をした。
「もふもふを倒さなきゃいけない苦しみは……わかる!だが、そこは涙を呑んでぶっ飛ばして欲しい!
一応前日まで生み出されていた全うな(?)コンキスタドールもうじゃうじゃいるから、とにかく巻き込んでぶっ飛ばしてくれ。
でもどうしてもそれができない奴は他のグリモア猟兵の依頼を手伝ってやってくれな。強制はしない。つかできねえ。だって俺も気持ちわかるもん……」
何分自分も子猫を育てている身故に、身を裂かれるような自責の念の炎に焼き尽くされるであろうと確信していたからこそ。
凌牙はこの依頼に猟兵たちを送り出すという行為がめちゃくちゃ心が痛くてしょうがなかのであった……。
御巫咲絢
注意:このシナリオはトンチキシナリオですが難易度は「やや難」です。
ほら、アポカリプスヘルって動物いますしもふもふがたくさんできたっておかしくないじゃないですか(?)。
こんにちはこんばんはあるいはおはようございます!はじめましての方は始めまして、御巫咲絢と申します。
当シナリオをご閲覧頂きましてありがとうございます!
前回大ポカをやらかしてしまったことから方針を見直し、今回より戦争シナリオの運営方針を変えております。
初めての方もそうでない方も今一度MSページの方もお目通し頂けますと幸いです。
羅針盤戦争も折り返し地点を過ぎました、戦争シナリオ4本目は七の王笏戦でお送り致します。
シリアスをやると反動的に次はギャグ気味にしたくなるんですね。
一応言及しておきますと、もふもふなコンキスタドール以外にもちゃんとした様々な由来のオブリビオンがたくさんいますので、涙を呑んでまとめて薙ぎ払ってください()。
コンキスタドールの種類やもふもふのタイプですがこういう種類もいるよってプレイングに書いて頂いたら反映できる限りで反映させて頂きます。
●シナリオについて
当シナリオは『戦争シナリオ』です。一章で完結する特殊なシナリオとなっています。
また、このシナリオには以下のプレイングボーナスが存在しています。
●プレイングボーナス
敵の先制攻撃ユーベルコードと、周囲に発生するコンキスタドール(集団敵)に対処する。
●プレイング受付について
受付開始は2/18日(木)8:31から、締め切りは「クリアに必要な🔵の数に達するまで」とさせて頂きます。
また執筆につきましてですが「NOT先着順」とさせて頂きます。
開始日以前にご投函頂いたプレイングは全てご返却致しますのであしからずご了承ください。
不採用になる場合もありますので、予めご了承の上プレイングをご投函頂きますようお願い致します。
それでは、皆様のもふもふ(と他コンキスタドールと先制UC)に抗うプレイングをお待ち致しております!
第1章 ボス戦
『七大海嘯『七の王笏』カルロス・グリード』
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POW : ティフォン・コンデンサシオン
自身の【制御下にあるオブリビオン・ストーム1つ】を代償に、【凝縮されたオブリビオン・ストーム】を籠めた一撃を放つ。自分にとって制御下にあるオブリビオン・ストーム1つを失う代償が大きい程、威力は上昇する。
SPD : ヴェルダデラ・トルメンタ
【オブリビオン・ストーム】を巨大化し、自身からレベルm半径内の敵全員を攻撃する。敵味方の区別をしないなら3回攻撃できる。
WIZ : プラン・デストルクシオン
【「『王笏』に仇為す者よ、砕け散れ」】という願いを【島内のコンキスタドール達】に呼びかけ、「賛同人数÷願いの荒唐無稽さ」の度合いに応じた範囲で実現する。
イラスト:hoi
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●カルロスさん何やってんですか
「きたか、猟兵共」
『七の王笏』カルロス・グリードは七の王笏島の最奥で待ち受けていた……の、だが。
何か、コンキスタドールになったことでサイズが従来の2,3倍ぐらいになったサモエドに悠々と背中を預けて座っていらっしゃるんですが。
サモエドは気持ちよさそうに笑顔でお座りしておられる。
「この島が開かれたなれば、攻め落としにくるのは当然であろう。我が汝らの立場であればそうすると断言できるぐらいにはな」
普段の堂々たる振る舞いは忘れないカルロス・グリード。
しかし彼の周りにはポメラニアンにチワワにマルチーズにシェットランドシープドッグにゴールデンレトリバーにアメリカンショートにマンチカンにペルシャにソマリにジャンガリアンハムスターやゴールデンハムスターやチャイニーズハムスターやモルモットや凡そ従来の10倍ぐらいでかいフレミッシュジャイアントやアメリカンウサギやミニロップやネザーランド・ドワーフやアナウサギやひよこにわとりインコオウムetc……
とにかくどえらい数のもふもふな動物たち(もちろん全員コンキスタドール化したことにより従来より相当大きくなっている)に囲まれているので全く威圧感がない。
むしろ違和感しかない。
わんわん、にゃーにゃー、ぴよぴよ、PUIPUI、動物たちがみんなして鳴くもんだから聞こえにくい。
「さあ、我を倒せるというのなら倒して見るがy「わん!「にゃー!」「ぴよ!」「PUI!」……」
遮られてしまった。構ってほしいみたいで動物たちがカルロスに集ってきている。
え、これで本当に戦闘開始するんですか?マジ??
ロート・カニーンヒェン
「もふもふに手は出せぬ!故に無力化させてもらうぞ!・・・もふもふで!!」
目には目を!歯には歯を!そしてもふもふにはもふもふを!!ユベコで「ギガント・モフィンクス」を呼んでマイナスイオンでもふもふ達を弱体化、無力化する!どれだけ責められようが攻撃を受けようが、私にはもふもふを傷つけることなどできぬ、できぬのだ!!(血涙)
(アドリブ歓迎です。)
●もふもふは希少価値
「くっ……」
ロート・カニーンヒェン(グリーディー・ファントム・f00141)は押されていた。
目の前には可愛らしい素敵なもふもふの動物たちと『七の王笏』。
もふもふの動物コンキスタドールたちはカルロスを主とし、「ごしゅじんさまにてをだすなー!!」とやったらめったら体当たりを仕掛けてくる。
ああ、体当たりされる度に彼女に襲いかかってくるそのもっふもふにしてふっかふかな毛並みの素晴らしさよ。
攻撃をしようと思えば、できる。
やろうと思えば、できる。
何故ならカルロスがユーベルコードを用いて願った『王笏』に仇為す者を砕け散らすという願いに呼応したコンキスタドールたちが攻撃を仕掛けてきているだけなのだから。
だが、だがしかし。
「……もふもふに、手は、出せぬ……ッッ!!」
攻撃の射線上にちょうど動物たちがいるもんだから攻撃ができないのであるッ!!
例えどれだけ攻められようが攻撃を受け続けようが、この素晴らしい毛並みを、一匹一匹全てが遺産として残しても許される素晴らしいもふもふを損なわせるなどという行為はロートにとってド畜生にも等しい行為であった……
「どうした猟兵。その程度ではなかろう」
「く……その通り、私はこの程度でやられる猟兵じゃない……だがもふもふには手を出せぬ!故にッ!!」
ロートの手が天高く翳される。
その手に握られしはハザードウォッチ。
「無力化させてもらうぞ……――もふもふでッ!!"おいでませ、大きなもふもふ"!ギガント・モフィンクス―――――――――ッッ!!!」
刹那、どし―――――――――ん!!!という大きな衝撃と共に王笏島に砂煙が吹き荒れるッ!!
「この衝撃は……!――ん?」
いったいどんな攻撃を繰り出すであろうか、カルロスは防御の構えを取ろうとして周りの変化に目を丸くした。
「くぅーん……」
「ふにゃ~ん」
「ぷぃ~ぷぃ~」
何と、カルロスを取り巻くもふもふな動物コンキスタドールたちが全員ふにゃふにゃんとした顔でその場に丸まり始めたではないか!
「何……まさか」
「そう!目には目を!歯には歯を!そしてもふもふにはもふもふをッ!!私は手札からユーベルコード【大召喚「ギガント・モフィンクス」】を発動したのさ!」
説明しようッ!!!
【大召喚「ギガント・モフィンクス」】とはロートの持つハザードウォッチからマイナスイオンを操る悪魔「ギガント・モフィンクス」を召喚するユーベルコードである。
このユーベルコードの効果により召喚されたギガント・モフィンクスが特殊能力で大気中のマイナスイオンが著しく増加させ、結果動物たちはマイナスイオンでふんにゃりふわふわリラックスモードへと変化したのだ!!
砂煙が晴れればロートの後ろにはそれは巨大でとても穏やかでとてもかわいい顔でとってもふっかふかもっふもふなギガント・モフィンクスが静かに佇んでいるのが見える。
「なる程……我がコンキスタドールの無力化を図るか。面白い」
「ああ無力化する!するともさ!どれだけ攻められようが!攻撃を受けようがッ……私には、私にはもふもふを傷つけることなど、できぬ……ッ!!!」
どれだけの葛藤であっただろう。
猟兵としての使命ともふもふへの愛を天秤にかけることはロートにとってどれだけ心にずっしりくる重いものであっただろうか。
「できぬのだ……ッッッ!!!!!!!!!」
唇を噛み締め、瞳から血の涙を流す程に葛藤した、今も血涙を流しながら泣く程に葛藤している!
だが終ぞ彼女は、もふもふへの愛情を捨て、非情になりきることができなかったのだ……!!
「ふん、甘いな。その甘さこそ命取りに他ならぬというの……に」
もふっ、とカルロスの上に20cmサイズのジャンガリアンハムスターがのっかってきた。
そう、まるで「ごしゅじんさまもふんにゃりしようよ~」と言わんばかりに。
「……」
カルロスの頭に伝わってくるこの動物の体温特有の暖かさに加えてのこの素晴らしいもふもふ。
戦闘中だというのにそれすら忘れさせる程の至上の毛並み。頭に乗っかるジャンガリアンハムスターをそっと抱き下ろして胸元へと持ってくる。
その顔は実に幸せそうなハムスタースマイル。
「…………」
手から伝わるもふもふの感触、ハムスターのふにゃふにゃで気持ちよさそうな笑顔。
控えめに言って、かわいい。
この可愛さは早々拝めるものであろうか、いや、ないだろう。
「…………興が削がれた」
ハムスターを抱いたまま、カルロスはそう言って玉座に戻るとハムスターの喉をくりくり撫で始めた。
幸せそうなハムスタースタイルがますます幸せそうになる。
「その猟兵は適当なとこへ追っ払ってこい」
と、さっきまで背を預けていたサモエドに指示を出し、ロートはサモエドの背に強制的に載せられて島からご退場することとなったのであった。
多分、めちゃくちゃもふもふででっかいサモエドの背中に乗れたので彼女としては大金星なんではないでしょうかね。
成功
🔵🔵🔴
パルピ・ペルポル
確かにこれは強敵ね。
もふもふはきちんともふり倒して来るわ…。
わたしはもふもふをもふりに来ただけで仇なすとか考えてないわね。このもふもふ達は願いに賛同とか理解できる知性があるの?なかったら賛同者かなり少なくない?
でももふタイムを邪魔されたくないからUC発動するわ。
各個撃破と参りましょ。
周囲に雨紡ぎの風糸を展開して盾にしておくわ。
もふ以外はさっくり風糸で切り裂いて。
もふもふはたっぷりもふもふしてから風糸でさっくりやるわ。
この子はポメラニアンかと思ったけど柴犬ね。はーもふもふ。
満足したらカルロスのこと思い出して倒しにいくわ。
気付かれぬよう風糸を巻き付けて切り裂いてやるわ。
●こういう時フェアリーの小ささって約得なのかもしれない
「確かにこれは強敵ね……」
わんわん、にゃーにゃー、ぴよぴよ。ぽんぽこ。
そのどれもこれもが通常サイズではない。両手で抱きしめて堪能できるもふもふな動物コンキスタドールを前にパルピ・ペルポル(見た目詐欺が否定できない・f06499)はごくりとつばを飲み込んだ。
だがしかし、もふもふはきちんともふり倒すが猟兵の使命――いやせやろか?そういうことにしときましょう、うん。
「次なる猟兵か」
カルロス・グリード、今度は頭にパルピと同じぐらいの大きさのひよこを乗せてのお出迎え。
その上で猫にまたたびをあげている……お前絶対満更でもねえだろ!!そうだろ!!!!
「だが、『王笏』たる我に仇為す全ては眼前にて砕け散るが運命。汝も我が手に握られし運命に従うがいい――!」
カルロスのユーベルコード【プラン・デストルクシオン】の下に、島中のコンキスタドールが同調する。
賛同人数を願いの荒唐無稽さで割った比率に応じた範囲で実現することのできるユーベルコードだ。
しかしユーベルコードは猟兵たちも操ることができるもの、このユーベルコードに似たユーベルコードをもちろんパルピは知っている。
なので、彼女はぶっちゃけた質問を口にした。
「このもふもふたちは願いに賛同とか理解できる知性があるの?」
「む!?」
「なかったら賛同者かなり少なくない?」
きっと今日びというか、本当につい前日のことなので今までツッコむ者がいなかっただけなのだがついにツッコミという名のナイフが突き立てられる――!
カルロスさん硬直。そういや確かに言われてみればそうだみたいなオーラが出てるけどそこは隠さないと王の威厳ゼロですよ?
「そもそも、わたしはもふもふをもふりに来ただけで仇なすとか考えてないわね」
「何、だと」
何てこったいそもそも倒しにきたんじゃなくてもふもふしにきただけだった。
その為カルロスのユーベルコードの願いの対象外なので、そもそも適応がされないということになってしまう。
しかし、その願いに呼応したもふもふじゃないコンキスタドールたちは既にぞろぞろと集まっておりパルピは四面楚歌も同然の状態となってしまうのもまた事実だ。
なのでこのままではパルピさんの大事なもふもふタイムに無粋な邪魔が入ってしまうことになる――それは大変困るので、パルピはユーベルコード【迷いの森へようこそ】により群竜大陸の迷いの森の一部を迷路として呼び寄せた!
カルロスが、コンキスタドールが、あらゆるもふもふが一様に樹海の迷宮に囚われる!!
「PUI?PUI??」
パルピの眼の前に残されたのは可愛いモルモットコンキスタドール――と、そうでない怪獣の姿をしたコンキスタドール。
しかしパルピさんは怪獣コンキスタドールには目もくれず、モルモットコンキスタドールに真正面から抱きついた!
もふもふ、もふもふ、もふもふ、もふもふ……至上の毛並みをその身でじっくりと堪能します!
「ああ……もふもふ……♪」
もふもふの前ではあらゆる種族、あらゆる猟兵、そしてオブリビオンでさえも笑顔になります(最後は多分がつくが)。
怪獣コンキスタドールからしたら無防備に背中を晒しているも同然の光景、当然今が好機を襲いかかるが刹那、身体を見えない糸に切り裂かれてあっという間に砂となって消え去った。
もふもふタイムを邪魔されない為に予めパルピが周囲に『雨紡ぎの凧糸』を展開して盾にしていたのである。
「PUI?」
もふもふして離れるとモルモットが「もーいーのー?」という顔をして首をこてんと傾げてくる。かわいい。
「ええ、もう大丈夫よ。ありがとう」
しかしコンキスタドールはコンキスタドールなので、パルピは容赦なく同じように凧糸で切り裂いた。
これぞ公私を分けるという奴である(?)
何でかぽふん!という特別エフェクトと共にモルモットコンキスタドールは消え失せた。
その後もパルピは次々ともふもふを堪能しては斬り伏せていく。
「この子はポメラニアンかと思ったけど柴犬ね」
「わん!」
「はーもふもふ……」
柴犬コンキスタドールをもふもふし。
「大きなウサギねえ……もふもふ……」
フレミッシュジャイアントコンキスタドールをもふもふし。
「サモエド、ただでさえ大きいのに倍になったらヤバいわね。あーもふもふ……」
サモエドコンキスタドールをもふもふし……
堪能する度に凧糸でさくっと切って骸の海に還していく。直前までもふもふしてくれる人だーと思っていた彼らの心境は如何許か。
まあコンキスタドールなんで倒すしかないし、仕方ないっすね!
しかしフェアリーにとってはまるでもふもふの海が永遠に続くかのような、まさに天国を味わう気分であったことは間違いない。
彼らのもふもふっぷりを胸に刻みながら、パルピは彼らを在るべき場所へと還していくだけなのである……
「……あ、そういやすっかり忘れてたわ」
おっと満足するまでもふもふしたからかカルロスのことを思い出したようです。というか忘れてたんかーい!!
奴を倒さなければここで永遠にコンキスタドールが生まれ続ける始末、思い出したなら倒す以外の選択肢はない。
自身のユーベルコードによる迷いの森の迷宮は庭も同然。あっという間にカルロスの下に辿り着けば、フェアリーの体躯を活かして死角を突いて凧糸を展開!
「くっ!?しまった……!」
思った以上にあっさりとカルロスは罠にかかり、その身を切り裂かれたのであった。
「……もふもふのあまりもしかして、反応鈍った?」
流石にこうもすぐ成功するとは思わなくてパルピさんも少しばかり目が丸くなったそうな。
成功
🔵🔵🔴
サンディ・ノックス
一番可愛いのはカルロスだと思う俺は変なのかな?
絶対の王として君臨している彼が、妙なコンキスタドールを愛でるなんて面白いと思う
でも彼らは全て骸の海に還すべき存在
遠慮はしないよ
UC解放・夜陰で敵を喰らい尽くすつもりだけど
その前にカルロスの攻撃を一発耐えなきゃね
敵は数だけは多いし激しい干渉をされそう
第二波以降は周りの敵も減るだろうし、とにかく最初の一発だ
…猟兵が簡単に砕け散るとは思わないことだね
その願いは結構荒唐無稽だよ
魔力を高めて全身をオーラで覆い攻撃に備え
走りつつ動物達を斬り捨ててできる限り数を減らす
そんな顔してもダメだよ
攻撃を凌いだらUC発動、全ての敵に水晶を突き刺し
以降ずっと攻撃の応酬を行う
●もふもふの魔性よりも強きモノ
「……いまいち調子が狂うな」
カルロス・グリード、やっと気づく。
そう、彼もまたもふもふの魅力に囚われつつあった――!
例えオブリビオン・フォーミュラであれどもふもふの前には無力であることがまさに証明されているとも言えようか、ひよこが玉座に座っている自分の上にちょんと座り寝息を立てているのを何故か邪魔する気にはなれない。
「猟兵の襲撃がくるであろうに寝ているとは、呑気なものよ。だが、中々に愛いのは事実だ」
妻にこうして乗っかってひよこやハムスターが寝ている図を思い浮かべると確かに可愛いという事実は認めざるを得ないところがあった。奥さん好きですね?
とかそんなことを言っていたら敵の気配を感じたのでカルロスはひよこを突っついて起こして玉座から立ち上がる。
「いつからそこにいた」
「さっきからいたけど、光景が面白かったから気づくまで待っていただけさ」
そう微笑んだのはサンディ・ノックス(調和する白と黒・f03274)だ。
絶対の王として君臨しているカルロス・グリードがもふもふででっかいひよこなる妙なコンキスタドールを愛でている図は個人的に面白かったらしく、むしろそんな光景を繰り広げているカルロスが一番可愛いのでは、と思ってすらいた。
多分自分が変なのかもしれない、と思いつつ――いやでもその気持ちわかる、わかりますよ。可愛いよね。
「ふん、余程の自信があると見える。その傲慢さこそ汝の過ちと知るも時間の問題よ」
「さあ、どうだろうね?自分の目で確かめてみるのが一番だと思うけど」
暗夜の剣を手にサンディは決して余裕を崩さない。敵に悪意を以て接する者として、敢えて顔を歪め欺くのも悪くはないが――この絶対の王に対してそれは通用しないだろう。
ならば、堂々と正面から奴の攻撃を凌ぎ切ることこそ最適と認識した。
「集え、我がコンキスタドールたちよ――我が願いに呼応し、仇為す者を砕くが良い」
カルロスのユーベルコードに呼応したコンキスタドールたちが次々に集う。8割ぐらいもふもふだがそうでない怪獣型や悪魔型のコンキスタドールも一応、そう一応いる。
「(さて、とにかく最初の一発だ)」
数だけで言うならカルロス側が圧倒的で、サンディはまさに四面楚歌とも言うべき状況に晒されてはいる。だが"数だけ"だ。
初撃こそ激しい干渉をされるだろうが、この初撃を凌いだ頃には敵の数も減っているだろう。
何故なら――
「きゃうんっ!?」
そのコンキスタドールのほとんどがサンディの手によって容赦なく斬り捨てられるからに他ならない。
魔力を高め全身をオーラの防御膜で包み、相手の攻撃を一度受け流してから容赦なくそのもふもふで愛らしい柴犬の背中に一撃!
ぽふん!と何故かファンシーな音を立てて消えていった後は、次に悪魔の姿をしたコンキスタドールが持っている槍を突き立てようとする。
サンディはそれをサイドステップで躱し、首に剣を一撃。こっちは抉った傷口から砂になって還っていく。
もふもふかそうでないかで骸の海へ還っていく時の光景が違うというのは中々妙だなと思うが、それはそれでこれはこれ。
可愛らしいまんまるひよこがくちばしでつっついてきたのでぷすっとひと刺し。
「ぴ、ぴよっ……」
「――そんな顔してもダメだよ」
だって君たちは骸の海へと還らなければいけないのだから――涙目でぽふんと消えていくひよこに対してそう微笑んだ。
可愛らしい動物であったろうことは確かだが、オブリビオン・ストームに呑まれ過去の存在となった以上は彼の"敵"でしかない。
可哀想だと全く思わなかったのかと言えば嘘ではあるが敵は敵。それ以上でも以下でもないのである。
「……猟兵が簡単に砕け散るとは思わないことだね」
いつしかサンディの周りを取り囲んでいたコンキスタドールはすっかりいなくなっていた。
歴戦の猟兵として研鑽を積み上げたバイタリティはこれぐらいで簡単に尽きるものではなく、サンディは呼吸も至って整ったままカルロスへと切っ先を突きつける。
「その願いは、結構荒唐無稽だよ?」
「……まだ所詮初手を凌いだに過ぎぬ。これしきで調子に乗るなよ、猟――」
瞬間、カルロスは一瞬だけ踏みとどまった。
ほんの僅か――そう、ほんの僅かだけ、目の前の猟兵から発せられた"ナニカ"に刺激されたのか、身震いするような感覚を覚えたからである。
それは例えるなら……文字通りの"悪意"だ。
「……ああ、見えちゃったんだ?」
にやり、サンディが笑う。
「――気づかず"俺"に染まっていれば、幸せだったのにねえ!」
サンディを取り巻く全ての敵が、百舌鳥の早贄にされるかのように漆黒の水晶にて貫かれる。
【解放・夜陰】――同化を渇望する悪意を根源とする闇の魔力が生み出したその水晶はまるでこの時を待ち侘びていたかと言うように次々に生み出されてはカルロス、そしてコンキスタドールたちの体を蝕むようにその身を突き立てた。
その渇望はまさしく底なしとも見紛うような強いもの。しかしこれも彼に秘められた悪意の"ほんの一部"に過ぎないことをカルロスは当然知らない。
故にされるがまま、サンディからの攻撃の応酬を受け続けることとなったのだ――
成功
🔵🔵🔴
栗花落・澪
こんなに酷い事するなんて
人間じゃねぇ、ってやつですかね
実際違ったわ
回避が無理でもせめて軽減狙いで
【高速詠唱】で【呪詛耐性】を乗せた【オーラ防御】
万一の場合も【激痛耐性】で耐える
このくらい平気だよ
動物は耳がいいから
【催眠術】を乗せた【歌唱】で足止めし【空中戦】
光魔法の【属性攻撃】でまとめて【浄化】攻撃と目晦まし
隙あらば地に降りて足元に【破魔】を宿した★花園を生成
ついでに寝てるもふもふちょっと抱きしめたり浚ってすぐに退避
破魔が効くなら動ける範囲は狭まる
味方が戦えなくなったらカルロス一人だね
【指定UC】発動
破魔の花弁による斬撃の【範囲攻撃】
周囲の敵諸共まとめて倒す
男だからもふもふにも命をかけるのです
●もふもふらわーがーでん
「こんなに酷い事するなんて人間じゃねぇ、ってやつですかね」
栗花落・澪(泡沫の花・f03165)はもふもふに囲まれているカルロス・グリード向けてそう言い放つ。
そう、もふもふのコンキスタドールを従えているということはつまりもふもふを盾として猟兵たちに突きつけているようなものだ、つまり人質を取るつもりも同然である。
流石に当てつけだって?いやいや、オブリビオンは過去に何度ももふもふで猟兵の心を揺さぶり続けてるんだから間違ったことは言ってませんよ!!
「実際違ったわ、オブリビオンだし」
「このような動物で動きが簡単に鈍るとは、猟兵も随分と甘いものy「わふ!」」
カッコよく決めようとしたカルロスの背後からジャイアントパンダコンキスタドールが構ってアピールでのしかかる!
コンキスタドールとなった動物たちは軒並み大きさが倍以上になっている為オブリビオン・フォーミュラでなければ耐えられない重量だ!
流石に噴き出しかけたがそこはシンフォニア、澪はぐっとこらえた。偉い――尚シンフォニアであることはそんなに関係しない――。
「ほれ、行ってこい」
カルロスは軽く首下をくりくり撫でてやった後にそのジャイアントパンダを澪目掛けてけしかけるッ!
その大きさと重量たるや、澪の少年としての体躯では中々厳しいダメージとなるだろう。
しかしその見た目もふもふもこもこなおっきい外見の割に結構スピーディな為回避は難しい、ならせめて軽減すべく澪は防呪とオーラ防御の術を高速詠唱して展開し備えた。
ずっし――――――――――ん!とくる重み、中々痛いがこれしきなら平気である。
「(ううーんもふもふ……!)」
何より襲いかかってきたパンダのもふもふ感が味わえるので痛みを入れてもwin-win、つまり役得!耐えられないワケがないッ!!
カルロスのユーベルコードにより次々集まってくるもふもふのコンキスタドールたちを目にした澪は何とかしてジャイアントパンダのもふもふ包囲網から離れ、息を吸うと……
「――♪ ―――♪」
優しい旋律を口にしながら、オラトリオの羽を拡げて空へと昇る。
最初は怒涛の勢いで押し寄せるもふもふコンキスタドールたちであったが次第に勢いが鈍くなり、ついにはその場ですやすや眠りこけていくではないか。
歌に乗せた催眠術の効果が耳の良い動物たちには覿面だったようでみんな幸せそうにすやすやり。
「く……動物故に微弱な音波も聞き取るのが仇となったか……!」
とか言ってるカルロスさん何か頬が染まってますね。多分寝てるもふもふの群れを可愛いと思ってるなコレ。
まあ気持ちはわかる、可愛いよね。
そんな感じでうっかり見とれているカルロスを澪の放った【浄化】の閃光がもふもふ共々まばゆく照らす!
文字通りの閃光は視界を覆い生半可なコンキスタドールを瞬く間に消し去り、カルロス自身も動くことがままならない。
そうして光が消えた後には、澪の破魔の力が籠もった清らかな花園がフィールドに広がっていた。
「もふもふ……♪」
「……」
しかも澪は丁度眠りこけているもふもふのコンキスタドールをそのうちにともふもふしていらっしゃった。
「おのれ、我がコンキスタドールを……!」
「何でそんな羨ましそうなの?いや気持ちはわかるけど」
ささっと距離を取りながら入れた指摘にカルロスは思わずはっとして顔を赤くする。
いい感じに猟兵側のペースに乗せることができていると考えよう。
「く……!」
このままでは終わらぬと攻撃しようと試みるカルロスであるが、澪の展開した破魔の花園の固有結界により力を著しく削がれてしまっていた。
ついでにもふもふコンキスタドールたちは幸せな顔ですやすや寝ているので目が覚めることはないだろう。
他にもコンキスタドールはいるのだが、全員が一様に破魔の力によって弱体化している……
「おのれ猟兵、もふもふ相手に何故そこまで全力を出す!」
いやカルロスさん、貴方が一番色々な意味で全力出しすぎて胡乱になってますがな。
「男だから、もふもふに命をかけるのです!」
その魂が乗った渾身の歌を喰らえ、と言わんばかりに澪のユーベルコード【誘幻の楽園(エデン・オブ・ネニア)】が発動!
旋律に乗せて舞い踊る花弁の刃がカルロスとコンキスタドールたちを切り裂く――!
「おの、れ……ぐあぁッ!!」
ポンポンポンポンポン!ともふもふコンキスタドールが還っていくファンシーな音が歌に合いの手を入れるかのように響く中、花弁の刃の吹雪と破魔の力に押し負けたカルロスは遥か後方へと吹き飛ばされていった。
が、一匹だけ運良く攻撃を外したもふもふコンキスタドールが一匹。
そのゴールデンハムスターなコンキスタドールは今も幸せそうに眠っているので、せっかくなので骸の海に返す前にもうひともふふたもふしていこうと思った澪は起こさないようにそーっと抱きしめる。
「ああ、もふもふ気持ちいいなあ……」
綺麗なお花畑の中、澪がグリモアベースに帰投するまでそんな感じの至福の一時を過ごしたそうです。よかったねつゆりん!
大成功
🔵🔵🔵
シエナ・リーレイ
●アドリブ絡み可
もふもふ動物さんが沢山いるよ!とシエナは感激します。
『お友達』を求め世紀末な島に上陸したシエナ、島内に溢れるもふもふ動物と仲良くなる為に島の主をそっちのけで遊び始めます
他界他界だよ!とシエナは動物さんを投げます。
動物達と遊び気分が高揚としたシエナは無意識の内に怪力で動物を愛で殺し『お友達』に迎え始めてしまいます
やがてシエナの存在に気付いた島の主がシエナに排除すべくシエナの周囲の動物に呼びかければ、シエナも島の主と仲良くなり『お友達』に迎える方法を相談する為に周囲にいるもふもふ動物な『お友達』に呼びかけ始めます
この子達はわたしの『お友達』だよ!とシエナは元気よく返答します。
●シエナともふもふ動物の世紀末島
「わあ……!もふもふ動物さんが沢山いるよ!とシエナは感激します!」
シエナ・リーレイ(取り扱い注意の年代物呪殺人形・f04107)はもふもふコンキスタドールの群れに、それはキラキラと目を輝かせていました。
彼女が求めているのは『お友達』。それをもとめて世紀末なこの七の王笏島にやってきました。
するとあちらこちらにたくさんのもふもふな動物コンキスタドールが悠々自適に暮らしているではありませんか!
こんなに可愛い動物たちなんだから、是非とも『お友達』になりたい!そう思ったシエナはさっそく島の主さんをそっちのけでもふもふ動物さんたちに話しかけました。
「こんにちわ!とシエナは元気に挨拶します!」
「ぷぃ?」
シエナの挨拶に答えてくれたのは可愛い可愛い、真っ白なうさぎさんでした。
「一緒に遊びませんか?とシエナは質問します」
「ぷぃ!」
「わあ……!ありがとうございます!とシエナは元気にお礼を言います!」
人懐こいうさぎさんはシエナが抱きつくと嬉しそうな顔をします。
ふかふかでもふもふな気持ちいい毛並みに思わす頬ずり。
追いかけっこをしたり、かくれんぼをしたりしていると他のもふもふ動物さんたちが混ぜてほしそうにこちらにやってきました。
「あなたたちも一緒に遊びませんか?とシエナはお誘いします!」
シエナが笑顔で答えると、動物さんたちは嬉しそうにその輪に入っていきます。
とてもとても楽しい時間でシエナは気分が段々高揚してきました。
「他界他界だよ!とシエナは動物さんを投げます!」
ぽ――――ん。
力持ちなシエナがにわとりさんを空高く放り上げると、きらーんとお星様になってから落ちてきました。
ぐしゃり、と骨と肉の砕ける音。
次にねこさんに抱きつけば、ばきぼき、と骨が砕ける音がしました。
楽しすぎて、知らないうちにシエナは次々とたくさんの動物さんたちと『お友達』になっていったのです。
『お友達』になった動物さんたちの骨が砕けたりしたのはほんの一瞬のことなので、もふもふふわふわで楽しそうな顔。
真っ赤な血を浴びながら、『お友達』と楽しい時間を過ごせてシエナは楽しそうに笑っていました。
でもどうしたんでしょうか。動物さんが次々と別の方に行ってしまいます。
「……汝のような危険極まりない猟兵もいるものだな」
もふもふ動物さんたちのご主人様、島の主カルロス・グリードがやってきたのです。
『お友達』のご主人様なら、彼とも『お友達』になるべきだとシエナは思いました。
「我がコンキスタドール共を籠絡させるとは、何が目的だ?」
「この子たちはわたしの『お友達』だよ!とシエナは元気よく返答します」
「『お友達』?汝に宿りしモノが見えぬ程我も鈍くはないのだがな……」
ですが、カルロスはシエナの話をちっとも聞いてくれません。
これは困りました。なので、シエナは『お友達』に相談することにしました。
「島の主さんと『お友達』になりたいんですけど、どうしたらいいんでしょう?とシエナは質問します」
『―――――』
どうしよう、困ったねー。と『お友達』のみんなは真剣に考えてくれています。
ご主人様が大好きなもふもふ動物の『お友達』のみんなは、二人に仲良くしてもらいたいのでみんなで首を傾げながら、一生懸命考えます。
「……最早言葉は不要か。我がコンキスタドールたちよ、我が願いの下に集え、暴れろ!」
ちっとも話を聞いてくれないどころか、カルロスはもふもふ動物さんたちにシエナと『お友達』を追い出すように命令します。
シエナは『お友達』との相談に夢中で気づいていません。
「みんなも『お友達』になって欲しいと思うよね?とシエナは『お友達』に尋ねます」
『――――――!』
ですがシエナの質問に『お友達』がこくりと頷いたその時、カルロスに命令されたもふもふ動物さんたちが急に次々と倒れ込んでしまいます。
「な……」
もふもふ動物さんたちはもふもふで愛らしい姿をしているとはいえコンキスタドール、何もなく突然倒れるなんてことはありません。
カルロスが予想だにしない事態に驚いていると、倒れていったもふもふ動物さんたちはむくりと起き上がってゆっくりとカルロスの方へと振り返ります。
その目は先程までの動物さんたちとは明らかに違いました。
『―――!』
鳴き声も、それは動物の鳴き声と言っていいのかわからないようなものでした。
「……何をした」
「『お友達』になってくれたんです!とシエナは元気よく返答します」
「もう一度言う。何をした」
「??この子たちはわたしの『お友達』だよ?とシエナは返答します」
「……」
――無知は罪と、誰が言っただろうか。
カルロスはこの時程"恐怖"という感情を覚えたことはなかっただろう。
もちろんそんなことを相手が思っているなんて気づかないシエナは、次々と動物さんと『お友達』になっていくのでした。
今日はたくさんの『お友達』ができて、さぞ楽しかったことでしょう。 次もまたたくさん『お友達』ができるといいですね。
成功
🔵🔵🔴
紫・藍
藍ちゃんくんでっすよー!
もふもふの皆様方、藍ちゃんくんとお話しようなのでっす!
遊ぼうなのでっす!
びかけるのでっす! 誘惑なのでっす!
それはもうカルロスのおにーさんの呼びかけを打ち消してしまう程に大声で!
砕け散れよりも遊ぶほうが楽しそうと誘惑言いくるめちゃうのでっすよー!
上手くダメージ軽減できましたら、おびき寄せたもふもふの皆様方とダンス&パフォーマンス!
手を繋いで踊っちゃうのでっす!
あや?
こうげっきでっすかー?
藍らしい藍ちゃんくんが藍らしいもふもふさんたちと楽しげに踊りながら、羨ましいでっしょ! と挑発することでおにーさん、悔しさのあまり憤死してくれたりしないでっしょうかー?
ヴィクトル・サリヴァン
なんでふかふかアイランドになってるのかなー。
海にだってトドとかラッコとか色々いるのに陸の生物ばかり…裏切者?
よく見たらいるのかもだけど、まあどっちにしても野性の厳しさを教えてあげよう。
向こうの攻撃に対し超常現象記録書の白紙ページを開いておく。
嵐には巨大モルモットに抱き着いてもふり倒しつつ人質に。
攻撃したらもふっと巻き込まれるよー。遠慮なくやってきても思いっきりしがみ付いて影響軽減。
あと高速詠唱の風属性魔法で周囲に気流を展開、流れに逆らわずマイルドにする感じで防御。
耐え切ったらUC発動して嵐をカルロスのみに向けて放ってお空の旅へご招待。
懐かれてたら受け止めて貰えるかもねー。
※アドリブ絡み等お任せ
●今日の天気は晴れ時々オブリビオン・ストームのちダンシング、時折オブリビオン・フォーミュラが降る模様
「なんでふかふかアイランドになってるのかなー」
ヴィクトル・サリヴァン(星見の術士・f06661)は首を傾げた。
せやな、何でやろな。
「……海にだってトドとかラッコとか、色々いるのに陸の生物ばかり……裏切り者?」
そう、島にいるもふもふコンキスタドールはみんなして陸上動物ばかりであった。グリードオーシャンなのに。
そう、グリードオーシャンなのに!!
シャチのキマイラとしてはちょっとしょんぼりである。そういう問題なのかと言われるとそういう問題なんです。
「我に言われても知らん」
「だろうね」
だってマジの突然変異でこうなったんだもんカルロスが知るワケないじゃん。
「まあ、どっちにしても野生の厳しさを教えてあげよう」
「いいだろう、我がコンキスタドールたちの力をとくと見るg「藍ちゃんくんでっすよ――――!!!」!?」
おおっと、これから戦闘が始まろうというところで新たな猟兵が参戦!
ハイテンションアッパーボーイ紫・藍(変革を歌い、終焉に笑え、愚か姫・f01052)ちゃんくんである!
もふもふ動物の皆さんに目を輝かせてうきうきわくわく気分のようだ!
「もふもふの皆様方!藍ちゃんくんとお話しようなのでっす!遊ぼうなのでっす!!」
何故だろう、彼の方にも耳としっぽがあってしっぽがぱたぱた振られているように幻視してしまいそうだ。
しかしもふもふ動物の皆さんは満更でもなさそうだ!柴犬コンキスタドールがわんわんとしっぽを振ってやってきた!
カルロスが戻れと命令するが、藍の大きな声にかき消されて全然聞こえていないぞ!
だんだんわんわんにゃーにゃーぷいぷいぽんぽこと藍くんちゃんの下にたくさんのもふもふ動物コンキスタドールたちが集まってきた。
「うーん、戦闘っていう空気じゃなくなってきたねえ」
と言いながらヴィクトルは近くにやってきたアメリカンショートコンキスタドールの喉元をくりくり撫でてやる。
にゃーん、と気持ちよさそうに鳴くのを可愛いなあと思いながら超常現象記録書の白紙ページを開く。
野生の厳しさを教えてあげようと思ったが猫はそもそもよくペットとして飼われる生き物だからいいかとかそんなことを思いながら。
「……猟兵というのは随分と気の抜けた奴らよな」
「サモエドに寝っ転がって言うことかな?それ」
指摘されて気づいたカルロス、慌ててサモエドから降りる。もちろん頭を撫でてやるのは忘れない。
完全に骨抜きにされてますね??
「……こほん。コンキスタドール共が無力化されたなれば我が手ずから制裁を与えるまでよ」
突如吹き荒れる風――カルロスがオブリビオン・ストームを呼び寄せたのだ。
何本ものオブリビオンストームが一体化した巨大な竜巻がヴィクトルと藍、そしてたくさんのもふもふコンキスタドールたちめがけて襲いかかる!」
「あやややや!これは大変なのでっすよ!?」
「大丈夫、考えはあるよ」
ヴィクトルは動じずに近くにいた巨大モルモット――彼の身長190.1cmすら簡単に包み込んでしまえるとにかくでかいモルモットに抱きついた!
もふもふを味わいながらかつ人質に取るという戦法である!可愛いながらもえげつない!
「めちゃくちゃおっきいのでっす!?藍ちゃんくんももふもふするのでっす!」
そんなでかいもふもふを見かけたら藍ちゃんくんも動かないワケがない!早速巨大モルモットに抱きつき、二人と一匹はまとめてオブリビオンストームに飲み込まれる!
「ぶぃ――――――――?!」
ダイレクトに浴びて悲鳴を上げるモルモットだが、ヴィクトルが自分たちを護る為に展開した高速詠唱による気流の障壁で段々と落ち着いてくる。
流れには決して逆らわずかつ受け流すように流れる気流が、オブリビオン・ストームによるダメージを軽減させる一助となったのだ。
そして巨大モルモットというクッションにより、ヴィクトルと藍は結果として大したダメージを受けることなくカルロスの攻撃をやり過ごすことができた上、心ゆくまでもふもふを堪能するという一石二鳥の結果を手にしたのである!
うーん、お見事な作戦です!
「く……もふもふと気流の力で受け流すとは。やはり甘く見てはならぬ強敵よ」
「さて、ではこちらからもお返しだ」
巨大モルモットから下りたヴィクトルは超常現象記録書の白紙ページからオブリビオン・ストームを呼び出した!
超常現象記録書の白紙ページを開いて受けたことによりユーベルコード【叡智の転写(プレイアデス・コピー)】の条件を満たし、カルロスのユーベルコードをコピーしたのである。
しまったとカルロスが防御に出るももう遅く――
「懐かれてたら受け止めてもらえるかもねー」
白紙のページから放たれた巨大なオブリビオン・ストームがカルロスを飲み込み、空高く舞い上げた!
あくまでコピーした擬似的なモノに過ぎぬ故にカルロスの能力による制御は通じず、お空の旅にご案内された後重力補正により猛スピードで落下を始める。
そしてその時、カルロスは見た。
「それでは皆様ご一緒に!レッツ・ダンシングなのでっすよー!!」
「わん!「にゃー!」「ぴよ!」「ぷぃ!」」
カルロスの従えていたもふもふコンキスタドール全員が、藍と一緒にきゃっきゃと踊って遊んで楽しんでいたのを……!
ユーベルコード【藍ちゃんくんと愉快な観客達!(リー・アー・アイチャンクーンッ)】でみんなで仲良くダンシングしているだけなのだが、何でかカルロスは胸にもんやりとしたものを感じずにはいられない!
「……むう、おのれ猟兵共……っ」
何でこんなにもやもやするのかカルロス自身もわからない。だがなぜか無性に悔しい。
もふもふ動物たちと手を繋いで藍がきゃっきゃとダンス&パフォーマンスしているのがひっじょ――――――――に悔しくてしょうがない!何なのだこの感情はとすら叫びたいまであるッ!!
「ふふーん。どうでっすかおにーさん!羨ましいでっしょー!」
「む、むう……っ、調子に乗るな猟h」
\ごっち――――――ん★/
という音を立ててカルロスは顔から派手に地面にダイブした。落下していることをすっかり忘れていた程に悔しかったらしいです。
いやどんだけもふもふ好きやねん!!!気持ちはわかるんだけどね!!!!
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
アリス・セカンドカラー
もふもふ☆肉体改造で私の身体を結界術そのものにしながら全力でもふもふを堪能してもふもふパワーをエネルギー充填♪分霊(式神使い/集団戦術)達も駆使してもふもふよ♡
ふははははもふもふパワーの前には凝縮されたオブリビオン・ストームとて私の糧でしかないわ☆エナジーとして捕食しエネルギー充填よ☆限界突破してリミッター解除した継戦能力の前では過剰摂取による自滅もないわよ。
残念だけどこれお仕事なのよね。化術肉体改造神罰でカルロスを男の娘化ナーフして、もふもふ達の星辰界を侵蝕し式神使いの支配下においてカルロスから支配権を略奪。
ああ、もふもふと戯れる男の娘最高よ♡このサイズのじゃれつきって普通に驚異だけどね。
●もふもふ×男の娘はシチュエーションにして最強
「お、おのれ猟兵共……もふもふを手玉に取ったぐらいで調子に乗るなよ……!」
肉体的にも精神的にもカルロスのダメージは大分蓄積してきていた。
すると意図的か無意識的かはさて置いて、自然と体がもふもふを求め始める。
先の猟兵が帰って行った後、近くにいる先程からずっと背や身体を預けているサモエドに自然と手が伸びる。
「くぅん?」
ああ、愛らしきサモエドスマイルの癒しパワーよ。
その笑顔を見てもふもふするだけであっという間に気力が湧いてくるではないか。
心ゆくまで堪能し終えた後、カルロスはサモエドに肉を渡してやった。
「……うむ。まだ倒れるワケにはいかぬのでな。くるが良い猟兵共、我が力と我がコンキスタドールの前に塵としてくれよ、う……?」
あれ、何かもふもふ動物コンキスタドールの皆さんがもふもふされて幸せそうな顔を浮かべていますね。
全員が見事なまでに骨抜きにされてしまっているぐらいにはもふもふふかふかされている!
「もふもふ、もふもふ☆」
動物全員をもふもふしていたのはアリス・セカンドカラー(不可思議な腐敗のケイオト魔少女・f05202)。
肉体改造を施して自らの身体を結界術そのものにし、さらには式神操術の応用で感覚を共有させた上でもふもふすることでその肉体、その精神全てでもふもふを堪能していたのだ!
何という高等なもふもふ堪能術であろうか!ここまで完璧に大量の動物を同時にもふもふする術は見たことがありません!
「うーんこのもふもふ具合素晴らしいわね♡ここまで見事なもふもふには早々巡り会えないわ♡」
「……何をしている猟兵」
「見ればわかるでしょ?もふもふしてるのよ♡」
完全にもふもふに骨抜きにされているアリス。
だが逆に考えれば今彼女は無防備にも近い状態だ。ならばオブリビオン・フォーミュラの特殊能力"先制ユーベルコード発動フィールド"を以てすれば倒すのは容易いのではないか?
ならば深くは考えずに先制攻撃を仕掛けるだけのことだと、カルロスはオブリビオン・ストームを凝縮させアリス目掛けて放つ!
制御下にあるオブリビオン・ストーム一つを失うことはコンキスタドールの生産という意味では大打撃であるが、その分猟兵一人は確実に葬ることができるハズ――
そう、思っていたのであったが。
「なっ、ん……だと……」
カルロスは呆然とする。
何と、自らの身体を置き換えたアリスの結界がオブリビオン・ストームを飲み込んでいくのだ!
「ふはははは!もふもふパワーの前には凝縮されたオブリビオン・ストームとて私の糧でしかないわ☆!!」
「ば、バカな……!?」
おそるべしもふもふパワー、一猟兵にアポカリプスヘルを壊滅に陥れた突然発生の災害でさえ糧とさせてしまう程の力を与えてしまうとは……
カルロスの最大の誤算、それはまさにもふもふを"ただの愛でる者"としての認識しかしていなかったことに他ならないのかもしれない。
そう、それこそかつて猟兵たちに立ちはだかり続けたもふもふオブリビオンたちのように猟兵たちのメンタルをダイレクトに攻撃する方法を取っていればもしかしたら、そう、もしかしたらワンチャンあっただろう。
もふもふパワーで限界を越えたアリスは濃厚凝縮されたオブリビオン・ストームを吸い込みエネルギーと変えても肉体が自壊することなくますます己の力を高めていく。
「こ、これが真に化け物と言わしめる力とでも言うのか……ん!?」
カルロスはふと違和感を感じ喉元に手を当てる。
――自身の声はこんな声だっただろうか?いや、そんなことはなかった気がするが、というか先程まで顔が随分と下の位置から見えていたハズのアリスの顔が大分近くなっているような……
「ん!?!?」
よく見たら服装も何かゴシックロリータみ溢れる可愛らしいモノに変わっているではないか。
「あら、よく似合っているわよ♪」
「き、貴様何をしたっ!?」
「男の娘化ナーフ☆」
「」
絶句。
そう、カルロスは今極限までパワーが高まったアリスの術によってそれはかわいい男の娘になってしまっていたのである!
元々顔立ちが良いので非常に似合っております!絶対可愛い奴だ!!
「(……妻にこのような姿を見られるワケにはいかぬ……っ!!)」
男の娘化ナーフされた第一感想がこれな辺り奥さんがホント好きですねカルロスさんや。
力を著しく弱体化させられてしまった今、オブリビオン・ストームを呼び寄せようにも力が足りず呼び寄せられない!
一方アリスの追撃は止まらない、ユーベルコード【真なる夜は静かに到来の刻を待つ(イーフィルニエフィルフィン)】にてもふもふ動物たちの星辰界を侵食する――!
「くぅーん♪」
「にゃーん♫」
星辰界が侵食されたことによりもふもふ動物たちの支配権をカルロスからアリスへと上書きされ、彼女にしっぽを寄って遊んで遊んでアピールし始めた!
そう、先程まで自分を癒してくれたサモエドさえも……!
「なっ、コンキスタドールの支配権を奪うだと……!?」
「残念だけどこれお仕事なのよね。さあみんな、あの男の娘が遊びたがってるから相手してあげなさい♡」
「えっ」
カルロスを変わらぬ愛らしい顔で見つめてくるもふもふ動物コンキスタドールの群れ。尚サイズはカルロスが男の娘化して小さくなったことによりより驚異的に感じられるようになっている。
そんなもふもふ動物たち、しっぽを振って「あそぼ!あそぼ!」と言わんばかりに一気に殺到ッ!!
「なっ、ちょ、ま、待て、もふもふがっ、もふもふの波がッ!!」
圧倒的なもふもふという津波に呑まれるカルロス。
ふかふか毛並みが気持ちいいがそれ以上にダメージがやばい奴を為す術なく受け続けるしかなく、力も弱まった今防ぐ手立てもない彼を、まさにオーバーキルと言わんばかりの質量が襲っていた。
「ああ、もふもふと戯れる男の娘最高よ♡このサイズのじゃれつきって普通に脅威だけどね」
といいながらアリスは満足げにカルロスがもふもふたちと戯れている図を眺め続ける。
カルロスが完全に戦闘不能になるまで……
「あ、ああ……も、もふ……もふもふ……」
最終的にもふもふ、としか言えなくなるぐらいにもふもふを堪能してカルロス・グリードは散った。
まあ……そうですね。多分他の王笏に比べると大分幸せな終わりを迎えられたんじゃなかろうか。もふもふだし。
そう、もふもふは全てを幸せにするのだ――!
成功
🔵🔵🔴