羅針盤戦争〜決戦、三つ目島!ふたたび
「皆様、『三つ目』バルバロス兄弟の攻略の第2陣を募らせていただきます。」
炎武・瑠美(天然系お嬢様…らしき者・f31245)は集まった猟兵達に説明を始める。
瑠美は先日集まってくれた第1陣の猟兵達に説明した内容を念のため、繰り返すように話をする。
今回はこのバルバロス兄弟の拠点である三つ目島へ乗り込み直接対決する事になる。バルバロス兄弟は身長5mの巨人のコンキスタドールである、今まで様々な敵から肉体の部位とメガリスを奪って来ている。その中でも要注意なのが・・・。
「オルキヌスの瞳、ですね・・・。これは生物を退化させる効果を持っています。島の中央にある「三つ目の石碑」から増幅して放つ事も出来、その生物退化ビームを受けると退化が進みますが、ある一定の量を超えると原始の魔物へと変貌してしまうようです。」
バルバロス兄弟との交戦だけでなく、このオルキヌスの瞳によって変貌した原始の魔物も猟兵達に襲い掛かって来るだろう、との事だ。バルバロス兄弟の方が圧倒的強者の為、本能的に原始の魔物達はバルバロス兄弟へは襲い掛からないようだ。
「このオルキヌスの瞳は、今後の羅針盤戦争の鍵となる可能性も秘めていると思います。」
確かにうまく使いこなせば相手を弱体化させる事も出来なくはないだろう。
その有効活用が出来るか否かはその時の状況次第だが、相手が持っているよりはこちら陣営が持っている方がいいのは間違いない。
「また、この戦いに勝てば前回に続きバルバロス兄弟の支配している島を一つ、解放する事が出来るようです。まだ探索が必要な地域もありますので、大事な足掛かりにもなるはずです。どうかバルバロス兄弟との決戦に打ち勝ってください。」
そういうと瑠美は猟兵達を現地まで転送する準備に入るのだった。
黄昏空
新人MSの黄昏空(たそがれ・そら)です。
このシナリオは戦争シナリオです。一話完結のシナリオになります。
バルバロス兄弟との決戦第2弾となります。第1弾で採用出来なかった皆さんのプレイングも全く問題はなく、それだけにただオーバーキルで済ませてしまうのは非常にもったいないな、と思いました。まだ三つ目の攻略には何回もシナリオが必要であり、それを一つでも微力ながらサポートしたい、と新人ながら思う限りであります。
普段は戦争シナリオは週末に短期決戦で、という形を取るのですが今回は平日も挟みながらのシナリオ進行となります。普段平日は執筆出来ても1、2人が限度。それでも少しずつ進行していこうと思っています。もう2月も中旬、戦争期間も折り返し地点を過ぎておりますしね。(2月は他の月より日数が少ないですし…)
『三つ目島』で、バルバロス兄弟と決戦します!
バルバロス兄弟は必ず先制攻撃を仕掛けてきます。これ自体は避けられない事ですが、その攻撃への対処は可能です。
当方のこのシナリオでは「ユーベルコードでの対処も可」とします。(ここ大事です)
また弟ハイレディンは眼窩の「オルキヌスの瞳」から放つ生物退化ビームを島の生物が浴びると、「原始の魔物」に変化します。ユーベルコード以外に、それらへの対応も必要です。
このシナリオではプレイングボーナスが存在します。
〇プレイングボーナス:敵の先制攻撃ユーベルコードと、「原始の魔物」に対処する。
また、このシナリオの進行に関してですが…。
「採用数は最小限とします。目安として6人前後を想定しています。」
「採用者は当方が執筆可能な時、その際にお受取していたプレイングの中からランダムで採用します」
「平日での執筆となる為、一日に執筆出来る方の数は限られてきます」
普段は判定かなり甘めで行っておりますが、幹部戦は通常のシナリオより『やや難』設定である為、普段よりは厳しめの判定を行う事とします。(それでも普段よりは、という感じになるかと思います)
第1弾で残念ながら不採用となってしまった皆さん、プレイング自体には一切問題はありませんでした。ですので、今回のシナリオでそのままの内容を送っていただければ問題なく採用となります。再送の皆さんは出来る限り優先で今回採用させていただこうと思っております。ご新規様も勿論大歓迎です。
第1章 ボス戦
『七大海嘯『三つ目』バルバロス兄弟』
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POW : フォーアームズ・ストーム
【四腕で振るった武器】が命中した箇所を破壊する。敵が体勢を崩していれば、より致命的な箇所に命中する。
SPD : 「オルキヌスの瞳」
【弟ハイレディン(左頭部)の凝視】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【肉体、精神の両面に及ぶ「退化」】で攻撃する。
WIZ : バルバロス・パワー
敵より【身体が大きい】場合、敵に対する命中率・回避率・ダメージが3倍になる。
イラスト:ちーせん
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ナイ・デス
魔物さん達は、オブリビオンでないなら……死なせたくない、ですね
全身から【生命力吸収】する光を放って【範囲攻撃】
魔物は殺さないよう、動けない程度にして
【念動力】で戦闘に巻き込まれないよう、はやくしないとなので乱暴ですが、耐久信じて遠くへ【吹き飛ばし】
【覚悟】そんなことしてれば、私は隙だらけ、ですよね
でも『いつか壊れるその日まで』私は、救うのです
【激痛耐性、継戦能力】本体(魂)が無事であるから、生きている
生きているから、再生して、戦う
例え、何度再生することとなっても、私は、諦めない!
【カウンター】を
再生の繰り返しで【リミッター解除】した、吸収する光
回避3倍でも【範囲攻撃レーザー射撃】で
逃がさない!
「魔物さん達は、オブリビオンでないなら……死なせたくない、ですね」
ナイ・デス(本体不明のヤドリガミ・f05727)にとってオブリビオンは倒さねばならない存在である。世界を救う事は猟兵としての使命であると同時に、ナイにとっては自分に名前をくれた人と共に歩んで行く為の道標。だが、原始の魔物はあくまでその地の生物が変化してしまった存在。そこまでの事はしたくない、というのがナイの気持ちだ。
無益な殺生をしなくて済むように…。ナイは全身より生命力吸収効果のある光を周囲に放った。
ナイとバルバロス兄弟を囲うように様子を伺っていた魔物達はその光を受けて次々とその場へ倒れ込む。ナイの狙い通り生命力を奪われて弱ってはいるが死んではいない。
動けなくなった魔物達を念動力で遠くへ放り投げる。一瞬「その反動で命を落とす魔物がいるのでは」という考えが頭を過るが、今は緊急事態。そう、目の前にバルバロス兄弟という脅威が迫っている以上急ぐ必要があるのだ。魔物達の耐久力を信じるしかない。祈りを込めて放り投げる。
だが、そんな行動を取って隙だらけのナイをみすみす見逃すバルバロス兄弟ではない!
「おい小僧。なめた真似してるじゃねぇか!」
「俺達を無視しやがる奴は後悔する事になるぜ!なぁ兄者?」
バルバロス兄弟の力が増幅したような錯覚に陥るナイ。巨人から放たれる攻撃が次々とナイの体に叩き付けられる。巨人の放った一撃はナイの命を奪うに十分な威力を持っていた。だが、すぐさまナイの体は再生する。
「私は、死なない。私は、死ねない。いつか壊れるその日まで、私は、救うのです」
本体が別の世界にある(と思われる)ナイにとって、今バルバロス兄弟に蹂躙されているこの肉体はあくまで仮初のもの。本体が無事なら何度でも再生する事が可能なのだ。それこそがナイの発動させたUC。激痛耐性と継続戦闘の能力を活かし、必死に耐え続ける。
(例え、何度再生することとなっても、私は、諦めない!)
魔物への対処が終わるまでは防戦一方だったナイだが、その対処も終わった今、反撃に転ずる!
再生するたびにナイの戦闘能力は増強されていっている。本来のナイの限界を超えた生命力吸収効果を持つ光をバルバロス兄弟へ放つ。
「っと、あぶねぇあぶねぇ。その光はさっきの魔物達が倒れ込んだやばい奴だろ?」
その巨体には似合わない恐るべき俊敏さでナイの放つ光を回避する。まるで野生の獣のような俊敏さだ。だが、それさえもナイの想定内の行動だ!
生命力吸収の光から、レーザー射撃へ切り替える。そしてそのままそのレーザーの射撃範囲を徐々に広げていく。
「逃がさない!」
ついにナイのレーザーがバルバロス兄弟をその範囲に捕える。確かにバルバロス兄弟はその巨体に似合わず俊敏だ。だが、その巨体が仇になった。自身の周囲にレーザーが迫る。逃げ場は、ない。
「な、なんだとぉぉっ!」
驚愕の表情を浮かべたバルバロス兄弟の巨体がナイの放ったレーザーの奔流に巻き込まれていった。
大成功
🔵🔵🔵
リーヴァルディ・カーライル
…確かに魔眼の力は厄介だけど、
あの手の攻略法は昔から決まっている
…さあ、覚悟は良い?この世界の未来の為にお前達を討ち果たす
事前に自身の存在感を強化する呪詛を付与し、
魔物の第六感に自身が圧倒的強者だと訴える
…決戦の邪魔はさせないわ。退きなさい
大鎌に魔剣の魂を降霊して武器改造を施し鏡の魔剣化し、
過去の戦闘知識から敵の視線を暗視して見切り魔剣で遮り、
敵UCを魔鏡のカウンターオーラで防御して反射を試みつつUC発動
"…お前の知っている範囲で良いわ
七大海嘯の能力とユーベルコードを全て教えて?"
敵と同じ能力を持つ偽物を召喚して限界を突破して闘わせて、
敵の死角から切り込み魔力を溜めた魔剣で敵を乱れ撃つ
(…確かに魔眼の力は厄介だけど、あの手の攻略法は昔から決まっている)
目の前に立つ巨人、バルバロス兄弟を睨みつけリーヴァルディ・カーライル(ダンピールの黒騎士・f01841)が言い放つ。
「…さあ、覚悟は良い?この世界の未来の為にお前達を討ち果たす」
「覚悟だぁ?!この俺達をお前が倒すってのか!笑わせる!」
この戦争が開始してからリーヴァルディはバルバロス兄弟と交戦している。
だが、リーヴァルディはまだ全ての手の内を見せているわけではない。リーヴァルディはヴァンパイアとの戦いを果てしなく繰り広げて来た歴戦の猟兵。勝利を掴む為、力だけでなく知略を駆使して戦うのだ。
そして今も事前に準備した手が功を奏している。
「兄者、そういや、周りにいるはずの魔物どもの気配がなくねぇか?」
「何やってやがる…使えねぇ奴らだ」
そう、リーヴァルディ達の周囲に原始の魔物の気配はない。
オルキヌスの瞳によって魔物と化した動物達が何故この周囲にいないのか…。それはリーヴァルディの打った策の結果である。
彼女は戦闘が開始する前から自身の存在感を強化する呪詛を付与し、その圧倒的な存在感によって魔物達にある感情を刻み付けていた。魔物達にとってリーヴァルディは圧倒的な力を持つ強者、近付けば自らの命が危ない、という恐怖感・威圧感である。
「…決戦の邪魔はさせないわ。退きなさい」
第六感で感じるのだろう、リーヴァルディと交戦する事は死につながる、と。
この手を打った結果、リーヴァルディは魔物に邪魔されず一対一でバルバロス兄弟と交戦できる状況を作り出した。
あとは、目の前の巨人を討つだけだ。
戦闘開始と共にリーヴァルディはオルキヌスの瞳への対抗策を取る。大鎌に魔剣の魂を降霊させる。そして、リーヴァルディが力を注ぎ込むと大鎌は鏡の魔剣へと姿を変えた。
ここで今までのバルバロス兄弟と交戦経験が活きて来る。
オルキヌスの瞳が自分を視認しようとする気配を感じ取ると素早く自分の前面に鏡の魔剣を掲げた。鏡を前方に掲げた瞬間から瞳の視線を感じなくなった。
鏡にはカウンターオーラも付与してある。相手の視線をそのまま相手に反射してやろうというのだ。
鏡の向こうから忌々し気な声が聞こえてくる。
「兄者、あいつ鏡なんか持ってやがる。これじゃあ、瞳が使えねぇ!」
「ちっ、味な真似をしやがってっ」
上手くオルキヌスの瞳を封じ込める事に成功したようだ。
続けてその状態からリーヴァルディはUCを発動する。鏡に映ったバルバロス兄弟に質問を投げかける。
「…お前の知っている範囲で良いわ。七大海嘯の能力とユーベルコードを全て教えて?」
「ふざけるな!誰がそんな事教えるかっ!」
バルバロス兄弟の返答に応えるように鏡を介してもう一人バルバロス兄弟が現れる。
「なんだ、こいつはっ!」
鏡より現れた偽物は本物のバルバロス兄弟に襲い掛かる。リーヴァルディは二体のバルバロス兄弟の激突に乗じ、本物のバルバロス兄弟の死角から切り込む。
「な、なにぃぃっ」
目の前の偽物への対処に手一杯なバルバロス兄弟、奇襲したリーヴァルディが繰り出す連続攻撃になす術もなく切り刻まれるのだった。
大成功
🔵🔵🔵
マチルダ・メイルストローム
あんたみたいなのは嫌いじゃない。
その目、メガリスなんだろう?
それを置いてくっていうなら見逃してやってもいいんだけどね?
オーケー、そんじゃ海賊らしく、ぶっ殺してもらってくよ!
「秘宝「ゴースト・フリート」」と船員たちを沖に待機させといて、戦闘が始まったら砲撃をさせるよ。
当たってダメージがあるほどのもんでもないが、音と衝撃でしばらくは原始の魔物も近寄らないだろ。
戦闘は【シーウェイ・レイジ】を使用。
精神の退行? んなもん効かないと思ってりゃ効かないんだよ!
肉体の退行は戦闘力強化と技の冴えの強化で補うよ、ずっと見られてりゃ補いきれなくなるだろうし、『早業』で速攻で叩っ切る!
バルバロス兄弟の前に1人の猟兵が立ち塞がる。海賊の身なりをした彼女はマチルダ・メイルストローム(渦潮のマチルダ・f26483)。
「あんたみたいなのは嫌いじゃない。その目、メガリスなんだろう?それを置いてくっていうなら見逃してやってもいいんだけどね?」
「ふざけるんじゃねぇ!これは俺のもんだ。誰がてめぇなんかに」
最初から交渉決裂は目に見えていたがマチルダはバルバロス兄弟にオルキヌスの瞳を差し出せと要求する。まぁ、想定通りの返答である。
「オーケー、そんじゃ海賊らしく、ぶっ殺してもらってくよ!」
「やれるもんならやってみやがれっ!」
今、海賊同士の戦いが開始された。
戦闘開始と同時におもむろにマチルダは持っていた銃を空に向けて一発発射する。
「…なんのつもりだ?」
怪訝な表情を浮かべるバルバロス兄弟だが、その答えは直ぐに判明した。
自分達のいる足元へ砲弾が次々と降り注いできたのだ。
「なんだぁ?!どこから撃って来やがる!」
「兄者、沖の方からだぜ。沖に船が止まってやがる。そこからだ!」
そう、先ほどのマチルダの発砲は合図だったのだ。
沖に停泊させている秘宝「ゴースト・フリート」、そしてその船上より船員たちが砲撃しているのだ。
「えぇぃ、うっとおしい!誰かあの船を黙らせろ!」
「兄者、あの砲撃のせいか魔物どもが怯えて出て来ねぇぞ!」
砲撃の目的はバルバロス兄弟へダメージを与える事ではない。無論、与える事が出来ればより良しであるが、そこまではマチルダも期待はしていない。相手は七大海嘯の一人なのだから。
それよりも原始の魔物を牽制する方こそが主目的である。
この砲撃音と衝撃で流石の原始の魔物も怯えて近づいて来ない。
「仕方ねぇ、使えねぇ魔物どもだ。だが、こっちにはオルキヌスの瞳があるんだぜ!?」
マチルダをオルキヌスの瞳が捕える。「これでこっちの勝ちだ!」と勝利を確信するバルバロス兄弟だが…。
「はっ、精神の退行? んなもん効かないと思ってりゃ効かないんだよ!」
マチルダは恐るべきことに自身の精神力で退行の効果をねじ伏せた。
流石に体の退行までは対処しきれない。そこでUCを発動する。UC【シーウェイ・レイジ】、戦闘力を大幅に増強すると共に精神への攻撃・干渉を跳ねのける効果があるのだ。
「このあたしに舐めた口を利く奴は、全員ぶっ殺す!」
肉体の退行はUCによる戦闘力強化と技の冴えの強化で補う。これでオルキヌスの瞳の効果を実質上相殺する形を取った。
とはいえ、この効果はあくまで一時凌ぎにしかならないだろう。時間を掛ければじり貧になる。そうなる前に速攻でケリをつける必要性がある。
「速攻で叩き切ってやるっ!」
「しゃらくせぇっ!」
魔物達に続きオルキヌスの瞳をも封じられたバルバロス兄弟、彼らに残されたのは四腕での接近戦のみだ。銃と剣をそれぞれ片手に持ったマチルダが接近するバルバロス兄弟を迎撃する。銃でバルバロス兄弟を牽制し、怯んだ隙に一気に切り込み剣で斬りつける。
ヒット&アウェイで巧みに攻撃を仕掛けるマチルダ、その巨体と手数で力押しで畳みかけるバルバロス兄弟。
海賊同士の戦いは、より熾烈を極めていくのだった。
成功
🔵🔵🔴
クロス・シュバルツ
アドリブ、連携可
巨人バルバロス兄弟……巨躯ではありますが、今まで更に大きい敵とも戦ってきました
侮る訳ではありませんが、大きさだけが全てではない。そうでしょう?
先制攻撃は四本の腕の内、片側の二本に鎖を放ち『ロープワーク』に『怪力』で拘束を試みる
残りの2本の内1本は黒剣で受け、最後は『オーラ防御』でダメージを軽減。本来の四分の一の威力なら充分に防ぎきれる
更に鎖を巻きつけた状態でUC【噛み砕く黒蛇の牙】を発動。触れた箇所を牙に变化し『串刺し』にする事でそのまま腕を封じた上で、そちら側の腕を主に狙って攻撃していく
原初の魔物に対しては『殺気』で『恐怖を与える』事で怯ませた隙に必要最低限だけ撃破
「巨人バルバロス兄弟……巨躯ではありますが、今まで更に大きい敵とも戦ってきました。」
クロス・シュバルツ(血と昏闇・f04034)は今までの戦いを振り返る。確かに目の前の巨人は大きい、だが…。自分はもっと巨大な敵、例えば竜達とも戦ってきたのだ。
「侮る訳ではありませんが、大きさだけが全てではない。そうでしょう?」
その巨体にも一切怯むことなく極薄の刃の黒剣を構える。
「面白れぇ、俺達がただ図体がデカいだけの奴らかどうか…」
「試してみやがれっその体でなっ!なぁ兄者!」
クロスに相対するように四腕に武器を構え臨戦態勢のバルバロス兄弟。
戦闘開始、である。
「まずはこいつでも食らいやがれっ!」
開始早々その巨体に似合わない俊敏さで突撃してくるバルバロス兄弟。
だが、対処出来ない速度ではない。クロスは冷静に鎖を放つ、狙うは相手の武器の中で一番リーチのある槍を持つ腕。
「っ!?ぬぅ!」
槍と剣を持つ左側の腕2本を鎖で雁字搦めにする。
「くそっ、は、外れねぇっ!」
忌々しそうに必死に鎖の拘束から逃れようとするがクロスのロープワークはそれを許さない。こちらを振り回して逃れようとも藻掻いたが、クロスは怪力の持ち主、びくともしない。
痺れを切らせたバルバロス兄弟は未だ自由な右腕2本で攻撃を仕掛ける。そう、まだ2本腕が使えるのだ!
斧での攻撃を黒剣で受け止め捌き切る。だが、フレイルを持つ腕だけは対処しきれない。にやり、不敵な笑みを浮かべるバルバロス兄弟。
棘の付いた鉄球がクロスの体に叩き付けられる!だが…。
「っ、本来の四分の一の威力なら充分に防ぎきれる」
鉄球が直撃する瞬間、自身にオーラの防御膜を形成しダメージを軽減させた。
「ちいっ、耐えきりやがったか。運のいい奴め」
いや、違うのだ。ここまで全てクロスの作戦通り。
バルバロス兄弟の初手の猛攻を凌ぎきったクロス、今度は反撃に転じる。
「蛇よ、喰らえ。噛み砕くまでは――離しません」
巨人の左腕を拘束した鎖に力を送り込む。
「っ、なんだ?鎖が…」
「蛇になりやがったっ!?」
左腕に絡みついていた鎖が黒蛇に姿を変えそのまま左腕に喰らい付いたっ!
「は、放しやがれっ!」
本能的なものから必死に逃れようと藻掻くが、藻掻けば藻掻くほど黒蛇の牙は深く突き刺さっていく!
「ちくしょうっ、離れやがらねぇ…。おぃ、何見てやがる!お前らさっさと奴に飛び掛かりやがれっ!」
自分だけでは振りほどけないと判断したバルバロス兄弟は周囲にいた原始の魔物達を追い立てる。クロスが魔物達に対処している間にその拘束から逃れようとしたのだ。
ぐるりとクロス達を包囲するように展開していた魔物達がじりじりと間合いを詰めて来た。
クロスはそこで殺気を放つ。歴戦の猛者の放つ殺気は本能的な恐怖を魔物達に与えたようだ。びくっ、と魔物の体が委縮しそれ以上の接近しなくなった。
「えぇぃ、役立たず共がっ!叩き殺すぞっ!」
その脅しに数体がやっとクロスに襲い掛かるが、もとより委縮した体で襲い掛かって来る魔物の対処などクロスには造作もない。寄って来る魔物のみ処理すると、自身が拘束した巨人の左腕に対し一気に攻撃を集中し始めるクロス。
反撃はここからだ!
大成功
🔵🔵🔵
神海・こころ
▲黄金一閃
超重量の黄金バットを肩に担いで対峙
力強い瞳で睨みつけて存在感でヘイトを集めながら
一気に距離を詰めます
理力、スピード、、、中距離、近距離(死地)
今、アタシに必要なのは、、、、
超近距離に踏み込む勇気!!!
死神の鎌を首筋に当てられたような
純粋に死を感じさせる襲いかかる攻撃を
死中に活路あり!!でぎりぎりで避けきり
地面が破壊されるのを想定して
振り降ろされた腕に飛び乗り
足場習熟とサーフィンの応用で
腕の上を一気に駆け上がり
顎に向け気絶攻撃を載せた強烈なフルスイングを叩き込み
背面に飛び降り距離を取ります
ふぅ紙一重って感じ?
ホントは純粋に力比べしたかったけど仕方無いよね戦争だもん
鋭い眼光でバルバロス兄弟を睨みつける神海・こころ(心海に沈む・f31901)。
その肩にあるのは黄金バット。
「へっ、まさかバットで俺達とやりあうつもりか?なめてんのか?」
こころの黄金バットを見て小馬鹿にしたように笑ったバルバロス兄弟だが、こころがバットを一度地面に突き立てると表情を引き締めた。すさまじい音と共に地面に亀裂が走ったからだ。こころが持っている黄金バットはただの金属バットではない。こころが怪力の持ち主だからこそ持つ事が出来るほどの超重量のバットなのだ。
小馬鹿にした笑いが消えたのを確認したこころは再度黄金バットを肩に担ぎ直す。その様子はとても自然で、超重量のバットを担いでいるようには決して見えない。
バルバロス兄弟も目の前にいるこころを見た目で判断するのは危険な存在だ、と認識したようだ。
そこまでの挙動で完全に周りのヘイトを一身に集める事になったこころ。戦闘開始と共に一気にバルバロス兄弟に向け切り込む!
立ち塞がるように周囲から現れた原始の魔物達がこころに襲い掛かる。
それを黄金バットを担いだまま、華麗な切り返しで回避し続けながらバルバロス兄弟へ肉薄する!
「理力、スピード…中距離、近距離(死地)。今、アタシに必要なのは…超近距離に踏み込む勇気!!!」
こころを迎撃しようと四腕を振りかざすバルバロス兄弟!
「―――――っ!!残念でした覚悟!!」
UC「死中に活路あり!!」を発動させ、四腕から繰り出される攻撃を紙一重で掻い潜っていく。それはまさに死神の鎌を首筋に当てられたような、純粋に死を感じさせるように襲い掛かって来る攻撃を綱渡りで回避するに等しい行為だった。
地面這うように回避しているこころに向け、振り下ろすようにバルバロス兄弟の一撃が迫る!地面を破壊しそうなその一撃を紙一重で避け、こころはその振り下ろされたバルバロス兄弟の腕に飛び乗る。そのまま波乗りのように不安定な腕を駆けあがっていくこころ。
目の前に驚愕したバルバロス兄弟の顔が迫る。そこでこころは担いだ黄金バットを振りかざした。強烈なフルスイングで振られた黄金バットはバルバロス兄弟の顎へクリーンヒットする。
激しい打撃音が辺りに響き渡った頃にはこころはバルバロス兄弟の背面を飛び降り相手から距離を取っていた。
「ふぅ紙一重って感じ? 」
バルバロス兄弟の攻撃を回避出来たのはUCがあってもギリギリのレベルであった。
「ホントは純粋に力比べしたかったけど仕方無いよね戦争だもん」
「…あぁ、そうだな。なかなかに面白い一撃だったぜ。」
「だなぁ、兄者。だがよぉ…、俺達を倒すにはもうちょっと足りなかったな。お前ら、やれっ」
返って来るとは思わなかった呟きへの返答にぎょっとするこころ。バルバロス兄弟を昏倒させるには至らなかった事を瞬時に把握した。
慌てて周囲から襲い来る原始の魔物達を黄金バットで迎撃し始めるこころ。
「なぁ、もうちょっと楽しもうぜ?これだけで終わらせるにはもったいないからな」
「そういう事なら受けて立つよ!」
今しばらく二人の激しい激突は続くのだった。
成功
🔵🔵🔴
バルタン・ノーヴェ
POW
ほほう。バルバロスブラザーズ……オルキヌスの瞳。
OK、略奪すればよいのデスネ?(※誤認してます)
参りマース!
接近しながらパイルバンカーを展開しマース!
先制攻撃とはいえ、そう易々と当てられると思わないことであります!
「六式武装展開、煙の番!」
煙幕の中に身を隠し、UCを回避しマース!
そしていつもより多めにスモークを焚きながら、『格納型メイド用キッチン』の中からアツアツの鴨肉のステーキを取り出して、置きマス。
原始の魔物と言うからには嗅覚は立派デショー?
視覚が効かない中、誘引する餌を置いて、近づいてきたところをズドン! という策デース!
魔物が片付いたら兄弟の番デスネ。その瞳、もらい受けマース!
バルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)は目の前に立つ巨人を見て呟いた。
「ほほう。あれがバルバロスブラザーズ……。そしてあれがオルキヌスの瞳。OK、略奪すればよいのデスネ?」
激しい誤認をしているようだが結果的には合っているともいう。
実際グリモアはオルキヌスの瞳を気にしていたのは確かなのだから。バルバロス兄弟を撃破出来れば手に入る、結果オーライ。
「この瞳が欲しいっていうのか?なら俺達を倒してぶんどるんだな!」
「まぁ、どだい無理な話だけどなぁ!」
不敵に笑うバルバロス兄弟に向け突貫するバルタン。
「参りマース!」
「へっ、自分から当たりに来やがったか!」
肉薄しようとするバルタンからもバルバロス兄弟が迎撃する為に四腕を振りかぶるのが見えた。
(先制攻撃とはいえ、そう易々と当てられると思わないことであります!)
接近しながらパイルバンカーを展開するバルタン。そして続けてUCを発動させる。
「六式武装展開、煙の番!」
バルタンに向け四腕を振り下ろさんとしていたバルバロス兄弟はバルタンの放ったUCの煙幕をもろに被ってしまう。
「くそっ、前が見えねぇっ!どこに行った」
出鱈目に四腕を振り回すバルバロス兄弟だったが、そんな攻撃がバルタンに当たるはずもない。そしてバルタンは普段よりも多めにスモークを焚きながら格納型のキッチンよりアツアツの鴨肉のステーキを取り出して、その場に置く。バルタンはいつでもどこでも料理が出来るよう台所を収納しているのである。恐るべきサイボーグメイドの格納能力である。
そして何故ここで鴨肉のステーキを取り出したかと言えば…。
「原始の魔物と言うからには嗅覚は立派デショー?」
そう、周囲に展開している魔物達を処理するためだ。煙幕により視界が効かない中、誘引する餌の匂いに釣られて魔物達がフラフラと近付いて来る。そこをズドン!とやっつける作戦だ。この煙幕の中でもバルタンの行動には支障は出ない。その辺りはサイボーグならではであろうか?
そしてバルタンの作戦通り、うかつにも匂いに釣られて近付いてきた敵を素早くサムライソードで処理していくバルタン。それはまるで家事代行をしている時のメイドのごとき鮮やかさであった。剣豪の域にある剣術も影響しているのかもしれないが、実際のところ、その辺りは今までの人生をほぼ戦場で過ごしてきた彼女の人生経験によるものなのかもしれない。
あっという間に周りにいる魔物達を沈黙させるバルタン、残るはバルバロス兄弟のみ。
「次は兄弟の番デスネ。その瞳、もらい受けマース!」
依頼主であるグリモアが所望するオルキヌスの瞳、それを持ち帰る事。
それは残念ながらバルタンの誤認であるわけだが、そうとは知らず。彼女はメイドとして依頼主から託された任務を果たす為、全力でバルバロス兄弟に立ち向かっていく。メイドの鏡である。ただ、惜しむらくは脳筋仕様に設定が傾いている事だろうか?
「任務はオルキヌスの瞳の略奪である」という勘違い。彼女がその勘違いに気が付くのは戦闘が終了した後の事であったのは、ここだけの話である。
猟兵達の尽力によりバルバロス兄弟を追い詰めるには至ったが、間一髪巨人は身を翻しその場を撤退していく。今回も討伐には残念ながら至らなかったがバルバロス兄弟が支配していたその島を奪還する事には成功する。
今回の第2陣も猟兵達の勝利で幕を下ろした。だが、まだ討伐には至らぬ。歯がゆい思いをしながらも猟兵達は一旦グリモアの元へ帰還するのだった。
大成功
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