羅針盤戦争〜電撃と竜巻、合わせれば最強じゃん!?
●私はチョコレートケーキ理論を提唱するぞー!
チョコレートは甘くておいしい。ケーキも甘くておいしい。
ならば、チョコレートケーキは甘くておいしいに決まっている。
「だから……電撃と竜巻を合わせれば、きっと強い!」
すきゅりんが到達した一つの真理(?)だった。メガリス「電光の羽衣」とは、そういうチョコレートケーキ理論(?)の元に成立した、素晴らしき力。
「電撃もばーっと出てさ! 竜巻もぶおーっと出てさ! そうしたらバリバリーのビューンで私、世界一☆」
きゃぴん、とピースにウインクを決めて。
「よーし、やっちゃうぞー! やっっちゃぁうぞー!!!」
すきゅりんの気合に当てられて、電光の羽衣がばちっと弾けた。
●プリン・ア・ラ・モードも美味しいですよ!
「何度だって倒してみせましょう! それが私達、猟兵なのですから!」
ロザリア・ムーンドロップ(薔薇十字と月夜の雫・f00270)はケーキも好きだが、プリンのほうが好きだった。だからこんなに力説しているわけではないが。
「そろそろ口が酸っぱくなってきた感じありますけど、また『すきゅりん』が現れました! 今回もまた海域封鎖に乗り出しているようです!」
すきゅりんが生じさせる電撃の竜巻は鉄甲船すら弾き返す。つまりその海域を通ろうと思うなら、電撃の竜巻を消滅させねばならぬのだ。
「電撃の竜巻はー! 電撃と、竜巻と、それからおまけの鋼鉄人喰ザメとかがいます! それらに対策しつつ竜巻の中心に向かっていくとすきゅりんがいますので、倒してください! そうすれば電撃の竜巻は綺麗さっぱり消えてなくなり、海域が通れるようになります!」
次の島への足掛かり。もう半数ほどの敵本拠地が見つかっているはずだが、逆に言えばまだ半数近い数が残っている。全て暴き、全て制圧するまで猟兵達の戦いは終わらない。
「すきゅりん自体は攻撃を一回当てれば倒れてしまうようなヨワヨワなコンキスタドールなので、電撃の竜巻対策をしっかりしておけば何とかなるはずです! もうここまで来たら我慢比べのような感じがしてきますね! すきゅりんが倒れるか、私達が倒れるか……勝負といきましょう!」
沙雪海都
沙雪海都(さゆきかいと)です。
チョコレートケーキはどちらかと言えば甘さ控えめかも? OPの異論は認めますがあまり突かないでほしかったり……。
●フラグメント詳細
第1章:冒険『電撃の竜巻で封鎖された海域を突破する』
もはや言うまでもない感もあるのですが一応。
電撃の竜巻に立ち向かうためには、電撃に対処する、竜巻に対処する、鋼鉄人喰ザメに対処する、などの方法が考えられます。
どれかに対処していれば大体何とかなるみたいです。
すきゅりんはワンパンKO可なので攻撃は何でもどうぞ。
●MSのキャパシティ
戦争ということもありますので、全てのプレイングを採用することが難しい場合も出てくるかもしれません。
その際はご容赦頂きたく、また戦争期間中はシナリオ運営を継続して参りますので、採用に繋がらなかった方については次の機会をお待ちいただければ幸いです。
合わせプレイングはお受けできません。申し訳ないです。
でも複数採用リプレイとかは気まぐれで書いたりするのでソロ希望の方は明記しておいてください。
それでは、皆様のプレイングをお待ちしております。
第1章 冒険
『電撃の竜巻で封鎖された海域を突破する』
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POW : 竜巻に巻き込まれた凶暴な「鋼鉄人食い鮫」の襲撃から身を守りつつ、すきゅりんのいる中心に向かいます
SPD : 絶え間なく発生する稲光をかわして、すきゅりんのいる中心に向かいます
WIZ : 竜巻の風に逆らわず、強風の流れを見切って、すきゅりんのいる中心に向かいます
👑7
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
黒鵺・瑞樹
アドリブ連携OK
右手に胡、左手に黒鵺の二刀流
WIZ
足せば純粋に二倍になると思える、若い子の考え方ってちょっとついてけないな…。
水上歩行、および地形耐性足場習熟で荒波の海面を進む。
竜巻と言えど風の流れだからやっぱり強弱が発生してると思うんだよな。台風だって同じ暴風圏内だって常に同じ強さで風が吹いてるわけじゃない。
だからその流れを読み見切り先に進んでいく。
多少の強風、踏ん張れるけど進むのは難しい程度の風なら、陸奥に頼んで周囲に限定的に逆風を起こして貰って威力を弱め、進めるようにする。
無事辿りついたらUC炎陽で攻撃。骸の海に帰って貰おう。
フカヒレ・フォルネウス
SPD アドリブや連携はお任せします。
なかなか時間が取れなかったのですが、ようやく勝負を挑むことができそうです。
すきゅりん、と言いましたか。私の鮫と貴女の鮫、どちらが上かを決めましょう!
水の上を歩き、大きく見栄を張りながら僕の鮫たちを呼び出しましょう。
「この場はすでに僕の領域。鮫に食われよ!」
この竜巻、そして電撃の迸る環境に適応した鮫を呼び出し、その背に乗って突破します。
この鮫がいる限り、風も雷も自在に操作することが可能です。
クールにくぐり抜けて、すきゅりんに戦いを挑みましょう!
朱鷺透・小枝子
また出てきたのですね…
いいでしょう、何度でも倒します!
ディスポーザブル03に搭乗、操縦。
スラスターで海上歩行中。
…ところで、チョコレートケーキ理論。
甘い物と甘い物を合わせ更なる甘い物をとは、なんと素敵な理論か…!
つまり、高火力と高火力を合わせれば、より強くなるのでは!?
『劫火業臨』巨大化!竜巻にすら比肩しうる巨体となり、
まずは誘導弾!巨大ミサイルの弾幕で竜巻を吹き飛ばし!
完全に晴らせなかったとしても、勢いは弱る!
武器生成用霊物質で、03に
BS-Bキャバリアビームと、
BS-Sハイペリオンランチャーを増設!
エネルギー充填は完了している!いけ、一斉発射ーー!
高火力広範囲レーザーで、範囲攻撃
当たれー!
泉・火華流
待ってなさい…私がぶっ飛ばしに行くから
行動
【ダッシュ+水上歩行】による水上ダッシュでエアシューズを使い駆け抜けていく
電撃は【第六感・野生の勘・逃げ足】で、電撃発生ポイント(仮称)を察知して迂回しながら移動(海に落ちると雷は拡散するらしい)しつつ、【オーラ防御・環境耐性】でダメージを抑える
人食い鮫は『ミニガン』『FBC』で射程範囲に入ってきた物のみ撃ち落としていく【範囲攻撃・乱れ撃ち・掃除・弾幕】
すきゅりんの姿を確認したら
行って…シャーク様っ!!
UC発動(機銃&翼下にミサイル装備)
シャーク様の攻撃と合わせて、ミニガン・FBC・アームドフォートで攻撃
【爆撃・砲撃・一斉発射・制圧射撃・掃除・弾幕】
●海を駆け抜けろ!
「また出てきたのですね……」
同じ顔をした違う奴。それを朱鷺透・小枝子(亡国の戦塵・f29924)は「また」と表現した。厳ついスーパーロボット「無限軌道ディスポーザブル03」に乗り込み見上げる電撃の竜巻は、多分以前とは違う顔なのだろうが違いはよくわからない。
「この世界はこんなに大変なことになっていたんですか……。なかなか時間が取れなかったのですが、僕もようやく皆さんのお役に立てる……勝負を挑むことができそうです」
フカヒレ・フォルネウス(鮫の悪魔の四天王・f31596)は電撃の竜巻に決意の眼差しを向けていた。羅針盤戦争については聞き知っていることもあるが、話に聞くのと自ら現地へ赴くのでは印象も異なる。想像以上に敵は巨大だ。
「電撃と、竜巻。足せば純粋に二倍になると思える、若い子の考え方ってちょっとついてけないな……」
ジェネレーションギャップ――しかしすきゅりんとは何歳なのだろうか。黒鵺・瑞樹(界渡・f17491)は胡と黒鵺という二刀を手にふと考える。
各所より報告されている外見では十代後半程度か……だが下半身はタコ足だ。そしてコンキスタドールという過去の事象は歳を取るのか取らぬのか。
この戦争が無事に集結した暁には、祝宴の席での話の種とするのもいいかもしれない。
(待ってなさい……私がぶっ飛ばしに行くから)
泉・火華流(人間のガジェッティア・f11305)はメラメラと闘志を燃やす。握られた拳は人一倍固く、全身にはオーラのようなものが漲っていた。
いざ、電撃の竜巻へ。その第一歩を踏み出したのは、
「この場はすでに僕の領域。鮫に食われよ!」
フカヒレだった。大きく見栄を切りながら海の中に鮫を呼び出す。それはありとあらゆる環境に耐える鮫だ。その背に乗ってフカヒレは海を走り出す。
それに並ぶように瑞樹と火華流、そしてスーパーロボットを操縦する小枝子も海を駆けていた。海域は竜巻で荒れる。盛んに上下する海面を瑞樹は熟達した足さばきで器用に乗りこなす。火華流の足元には渦巻く大気のホイールが。空力は火華流に翼を与え、飛ぶように波を越えていた。
4人はやがて暴風圏内へ侵入する。横殴りの風が全身を押し飛ばすように吹き荒れ、高波が進路を塞いでくる。
「風が……っ、強い……」
目に海水の飛沫が入らぬよう火華流は腕で顔の前に庇を作る。
「だが、風とて常に同じ強さではない……こっちだ」
並ぶ瑞樹だが、暴風圏内へ入ってから仲間を先行するように前に出た。風の強弱、流れを見切ることで暴風の中、進路を切り開く。少々迂回することになるが確実な道。その安全度を更に高めるため、小枝子のスーパーロボットが動いていた。
「甘い物と甘い物を合わせ更なる甘い物を生み出すチョコレートケーキ理論、なんと素敵な理論か……! つまり、高火力と高火力を合わせれば、より強くなるのでは!?」
「言うのは簡単だけど……大丈夫なの?」
「自分を信じるであります!」
小枝子はぐんと速度を上げて暴風の中を突き進むと、スーパーロボットを一気に巨大化させた。竜巻の暴風すら軽く耐えられるほどの巨体となったスーパーロボットはミサイルの弾幕を放ち起爆させ、暴風を引き起こすエネルギーそのものに攻撃を仕掛ける。爆風で晴らした一帯は風が弱まり、海の荒れも抑えられていた。
「僕の鮫もお手伝いします!」
海を更に鎮めていくのはフカヒレが連れる鮫だ。あらゆる環境に適応する鮫はその環境そのものを自在に操作する力を持つ。フカヒレが鮫の大群の指揮を執ると、海中を泳ぎ、儀式のように数々の陣形を織り成していく。その動きが波を穏やかに、進む者達の道を作り出すと、更には迫る雷の音さえ遠のかせた。
「電撃も竜巻も破った……。あとは、あのサメ達ね」
竜巻の中の空中遊泳を楽しんでいたのだろうか。しかし翼を持たぬ鋼鉄人喰ザメ達は竜巻の暴風が収まると、真っ逆さまに彼らの行く手に落ちてくる。
「近づいてきたやつから撃って!」
火華流の声に周囲を浮遊するビームキャノンが反応し、銀の光沢を放つサメを次々に撃ち落としていく。その中で火華流自身もハイスチームミニガンを手に乱れ撃ちの弾幕を張った。宙に広がる弾幕が鋼鉄人喰ザメを弾いて撃ち落とすと、アーチを描いて4人の視界から消えていく。
「見つけた……!」
電撃の竜巻を越えて辿り着く中心部。そこに佇むのはもちろん、良からぬメガリスを手にしたアイツだ。
「電撃と竜巻が全部消えたと思ったらぁー!」
すきゅりんもまた、猟兵達を視認する。
「見つけました……行ってください!」
「行って……シャーク様っ!!」
フカヒレはここまで連れてきた鮫達を、火華流は新たに召喚したガジェットシャークを海面に走らせすきゅりんに差し向けた。白波を立てる二本の魚雷と化した鮫達は齧りやすそうなタコ足をまずは一噛み食い千切る。
「ひぎぃっ!?」
ぶちんと千切れたタコ足の断面が白く現れる。そこへ火華流が弾丸を浴びせて動きを封じ、瑞樹と小枝子が更なる追撃の準備を整える。
『緋き炎よ!』
「エネルギー充填は完了している! いけ、一斉発射ーー!」
瑞樹が放つ金谷子神の錬鉄の炎が海上を染め、そのど真ん中を小枝子が放った高火力広範囲のレーザーが突き抜けていった。
「ひぎゃああぁぁ!!」
レーザーに焼かれたすきゅりんの体はさらに炎に包まれ灰すら残らない。シルエットがボロボロと炎の中で崩れていき、炎の消失と共に完全に消え去ってしまった。
静かな海が広がっている。猟兵達の活躍により、また一つ、海域が元の姿を取り戻すのだった。
大成功
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