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羅針盤戦争〜海藻乱舞

#グリードオーシャン #羅針盤戦争

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 うねる波。青でも黒でもなく、波が深い緑色をしているのは。
「うっわ、何この海。海藻ばっかじゃん?」
 竜巻の中心で嫌そうな顔で海を覗き込むギャル蛸。この海域はそもそも大きめの海藻が多く繁茂していたようで巻き上がった竜巻の中にも千切れた海藻がぐるぐると回っている。
「えー、何かキタなーい……超ガッカリじゃないココ」
 テンションの下がるすきゅりん。肩を落としながらも電光の羽衣を使い雷を起こしていく。
「まーイイやー。通さなきゃ良いんでしょ?」
 風の巻く上方を見上げ鮫に頑張れ、と手を振るすきゅりん。手を振られた当の鮫は。
「あ、海藻絡まってんじゃん」

「という事で、またしてもすきゅりんが通せんぼしてるのだそうじゃ」
 サーラ・ビアンコ(La fanciulla del gatto・f27059)は集まった猟兵と視線を合わせるため結構に高めの台に乗って肩を竦めた……ようだが毛皮に阻まれ見た目にはよくわからない。
「その海域は元々海藻が多くて余り船の通行は無かったらしいのぅ」
 だからと言って放っておくことは出来ない。メガリスの力を使い稲光を振らせている。万が一にでも誰かが巻き込まれたら大変だ。
「すきゅりん自体は弱いので問題は無いじゃろ。警戒せねばならんのは鮫と海藻なのじゃ」
 うっかり海藻に捕まり動きが止まれば鮫の良い標的となる。気を付けよう。
「あまり足場が良くないが皆なら抜けられると信じておるぞ」
 サーラはむい、と胸を張り猟兵達を見回す。のけぞり過ぎて台から落ちそうになる姿に和む者も居たとか居ないとか。
「とにかく、頼んだのじゃ」
 転移の光を呼び出すとサーラは大きく尻尾を振った。


真空。
 見て頂き有難う御座います、真空。(まそら)です。
 すきゅりん再び。今回は鮫と海藻がびちびちしてます。

 プレイングボーナスは【竜巻と電撃に対抗する】です。
 頑張って乗り越えて下さい。緩めに考えて頂いて大丈夫です。

 1章完結戦争シナリオのため、公開後即受付し、少数採用となるかと思われます。

 同行者がいる場合は【相手の名前(呼称も)とID】のご記入お願い致します。
 今回のシナリオの構成上、大人数は厳しいかと思います。

 皆様の参加、心よりお待ちしております。
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第1章 冒険 『電撃の竜巻で封鎖された海域を突破する』

POW   :    竜巻に巻き込まれた凶暴な「鋼鉄人食い鮫」の襲撃から身を守りつつ、すきゅりんのいる中心に向かいます

SPD   :    絶え間なく発生する稲光をかわして、すきゅりんのいる中心に向かいます

WIZ   :    竜巻の風に逆らわず、強風の流れを見切って、すきゅりんのいる中心に向かいます

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

リグ・アシュリーズ
ふっ、まっかせなさーい!
さらっと抜けて一撃お見舞いしちゃうんだから!
でんぷしーでんぷしー!

木の板をサーフボードにして荒波を強行突破!
同行の誰かに乗せてもらうのもアリね。
鮫が現れたら、行くわよ!と鋭く足場を蹴り……
ぴゃっ。わばば。海藻が絡まるー!

近づく鮫。なぜか迫る、単調で重厚な弦楽の音。
たーすけてー!と黒剣を振り回すうち、
超巨大昆布が鮫のお顔にクリーンヒット。
はっ。これは。使えるのではっ!

栄養過多の海で育ったピチピチ昆布を鮫に巻きつけ、機動力を奪うわ!
さらに黒い上昇気流を一気に吹かせ、上空へご案内!
それだけの巨体、海面に叩きつけられて平気かしら?
そのまますきゅりんにも昆布回転斬り、べちん!!


ゲニウス・サガレン
ここでは嵐の中を鮫と海藻が舞っているわけだね

まあ落ち着いていこう
アイテム「潜水作業服」
潜水服はゴムスーツに金属パーツをつけたものだ
雷撃にあえば金属部分はやられることもあるけど、全身ゴムで包まれるから感電することはないだろう

アイテム「C式ガジェット」
UC「ガジェットショータイム」

さあ、タコにはタコで対抗しよう
C式は動物の真似ごとが得意だ
タコになりきって鋼鉄人食い鮫の背中に張り付く
ここならサメの口が届かぬ死角だ
私はガジェットにつかまり、このままサメと竜巻の中を飛んでいこう

運よく、サメがすきゅりんの付近を通過したら
アイテム「フライングシュリンプ」で狙撃
エビアタックをくらいたまえ


月雅・輝糺
この嵐がなければ美しいところなのだろうね
……あれにも、一目見せてやりたいところだが(病床に伏せる妹を思い)

「早業」で足場を伝い通り抜けていこう
海藻は周囲をよく観察し「情報を収集」しておけば見抜けるはずさ
水面の色の濃淡や水の流れの違いなどをね
問題はサメだが無益な殺生はしたくないし
ある程度「マヒ」し、しびれる程度の「毒」を海の中に流させてもらおうか
どうしても襲ってくるというのなら
光と化して一瞬で通り抜けさせてもらうまでさ
凶暴なサメと言えど、光に噛みつくことはできないだろう? ふふふ

さて、すきゅりん嬢
お目にかかったばかりで申し訳ないがお別れだ
(帽子を飛ばして切り裂き、帰ってきた帽子を胸に当てて一礼)




 竜巻と鮫と海藻が荒れ狂う海。猟兵達を乗せた鉄甲船が影響を受けるぎりぎりまで近付いていた。
「ふっ、まっかせなさーい!さらっと抜けて一撃お見舞いしちゃうんだから!」
 でんぷしーでんぷしー!と鼻歌を歌いつつ船縁から身を乗り出して覗き込むのはリグ・アシュリーズ(風舞う道行き・f10093)。
 飛び乗れそうな木の板を見つけるやひらりと海面へ、板をサーフボード代わりにして荒波をすいすいと抜けていく。
 波を渡るうちに上から鮫が攻撃を仕掛けてくる。
「行くわよ!」
 鋭く足場を蹴り黒剣を抜こうとした……が。
「ぴゃっ!?海藻が絡まるー!」
辛うじて浮いてはいるが、前に進むことができない。じたばたと藻掻くうちに迫る鮫。頭の中で鳴り響く単調で重厚な弦楽の音。
「たーすけてー!」
 近寄るなと黒剣を振り回すうち、引っかかった超巨大昆布的な海藻が鮫のお顔にクリーンヒットし、視力を失った鮫は目測を誤り海に落ちる。
「……これだ!」
 栄養過多の海で育ったピチピチ昆布を剣で掬いあげると放り投げ、鮫に巻きつけて機動力を奪っていく。更にリグは黒風鎧装・嵐刃を使用する。剣を抜き、もふりとした尻尾や毛皮が身体に増やしたリグが大きく手を振ると自身の周りに上昇気流を吹かせ、鮫をはるか上空へと巻き上げてしまう。上がれば後は落ちるのみ、竜巻を外れ海面に叩きつけられた鮫は意識を失いそのまま沈んでいく。
「さあ、抜けたわ。これで終わり、ね」
 片手に昆布、片手に剣。そんな恰好で竜巻を抜けたリグはすきゅりんへと手にした昆布を投げつける。
「え、ちょ、ヤダ! 邪魔くさっ」
 攻撃しようとしたものの動きを妨害されたすきゅりんへと、黒剣を振りかぶるリグ。
「さよなら」
 ぶん、と音を立てて叩きつけられた鋼の塊のような剣、何もできないまますきゅりんは倒れ伏した。

● 
 ゲニウス・サガレン(探検家を気取る駆け出し学者・f30902)は鉄甲船の上で思案気な顔をして竜巻の様子を窺っていた。
「ここでは嵐の中を鮫と海藻が舞っているわけだね……まあ落ち着いていこう」
 ゲニウスは手早く潜水作業服を身に着けると、海に潜れば雷撃は防げるだろうと思い切って飛び込んでしまえば、海の中は風の影響が少なうようで海藻が多い以外は意外に静かだった。海藻を囮にして近くを泳いでいる鮫へと近付き、隠れながら自らの力……ガジェットショータイムを使用してC式ガジェットを召喚し、鮫の背中へと張り付いてしまう。
「タコにはタコで対抗しようか」
 C式ガジェットは動物の真似ごとが得意だ、タコになりきって張り付いてしまえば死角に入れるからサメに襲われることも無い。背中に何かが乗る事を嫌がった鮫がジャンプし、竜巻に飲み込まれたなら更にチャンス。巻き上げられるままに竜巻の中を進み、ゲニウスは掴まっているだけでじわじわとすきゅりんへと近付いていく。
「そろそろ頃合いだろうか……海には海で対抗、と」
 腰に付けたアイテム用の袋から片手で取り出したのは、羽根の生えたエビの大群。フライングシュリンプは持ち主の意思に従い、散らばらないよう編隊を組むとすきゅりんへと向かっていく。
「は?何?エビ!?」
「潔くエビアタックをくらいたまえ」
 そのままエビにたかられるすきゅりん。エビなんかに、と非常に納得のいかない顔で消滅していった。


「この嵐がなければ美しいところなのだろうね……あれにも、一目見せてやりたいところだが」
 月雅・輝糺(光と影は帝都の謎を映し出す・f22635)は海に目を向けながらも、遠く病床に伏せる妹を想う。来られないならせめて無事に切り抜け土産話の一つも持ち帰ってやろうか、小さく一つ頷くと手すりに手をかけるとふわりと海へと降りていく。
 海面に浮く板や瓦礫を足場に、軽い身のこなしで駆け抜けていく輝糺。素早い動きながらも辺りの観察は怠らず、足場に適した場所を見抜いている。
「水面の色の濃淡や水の流れの違い等を見れば、海藻も怖くは無いからね」
 水中から鮫の気配を感じれば、足場から飛びのくと麻痺毒の入った瓶の蓋を開けて海へ落とす。速攻せkの毒を鼻先に浴びた鮫は身体を硬直させ、海藻の間へと消えていった。
「上は……どうにもならないですね」
 一つため息を零し、力を開放する――光のロマン・影のデカダン。
「失敬、光と影は我が旧友でね」
 その身体を光へと変えて、輝糺は瞬く間に竜巻をすり抜ける。光を止める事など、誰にも……鮫などに何か出来るはずもない。実体に戻れば、目の前にはすきゅりんが。
「は?一寸アンタどっから来たのよー!?」
 慌てるすきゅりんに対し、板の上で立ち止まると優雅に手を差し伸べる。
「さて、すきゅりん嬢、お目にかかったばかりで申し訳ないがお別れだ」
 すい、と被っていた帽子を手に取ると鋭く投げつける。投擲武器ともなる鋭い鍔を持つ帽子はまっすぐにすきゅりんへと向かい、その身を切り裂くと手元へと戻っていった。
 輝糺は帽子を受け取ると被り直し、優雅に目を伏せながら頭を下げた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

パルピ・ペルポル
この藻食べられるのかしらねぇ。
食べられるなら少し持って帰ろうかしら。
ますはすきゅりん退治してからだけどね。

それはさておき。
雨紡ぎの風糸を己を包むように周囲に展開して藻と電撃避けにするわ。
で、風の流れに沿って翅を帆代わりに体勢整えつつ中心を目指すとしましょう。
電撃は糸でアースして耐性とオーラ防御で耐えて。
藻は糸で絡まらないサイズに切り分けて払い落として。
鮫は自由に動ける状況じゃないからこっちに飛んでくるのだけ見切って避けるか偶然の不運なる遭遇でふっとばすかするわ。

すきゅりんも視認できたら偶然の不運なる遭遇で攻撃しましょ。


泉・火華流
あのデカ乳蛸女…絶対にボコるんだからっ!!!!
…と、息巻いて参加

行動
【ダッシュ+水上歩行】による水上ダッシュでエアシューズを使い駆け抜けていく

電撃は【第六感・野生の勘・逃げ足】で、電撃発生ポイント(仮称)を察知して迂回しながら移動(海に落ちると雷は拡散するらしい)しつつ、【オーラ防御・環境耐性】でダメージを抑える
人食い鮫は『ミニガン』『FBC』で射程範囲に入ってきた物のみ撃ち落としていく【範囲攻撃・乱れ撃ち・掃除・弾幕】

すきゅりんの姿を確認したら

UC発動(機銃&翼下にミサイル装備)
シャーク様の攻撃と合わせて、ミニガン・FBC・アームドフォートで攻撃
【爆撃・砲撃・一斉発射・制圧射撃・掃除・弾幕】


マリア・ルート
海藻が多い、ねぇ……
下手に強行突破すると危なそうよね。視界がやられたり足止めされる危険性あるし。
よし、じゃあ……【指定UC】で私の近くの大気を掌握。
強風になってもらって竜巻の回転方向と逆向きになるようぶつけるわ!
風の流れはカオスになるけど、そうなることでどこかにゆがみができるはず、そこを見切って中心に向かうわ。海藻もこれなら風で食い止められるでしょ。それでも鮫や海藻が飛んで来たらとりあえず【血見猛猟・百器野行】で適当な武器を囮にさせておく。
●到着出来たら
さあすきゅりん、年貢の納め時よ。
この剣であんたの首をはねてやるわ!




 パルピ・ペルポル(見た目詐欺が否定できない・f06499)は透明な羽根を羽搏かせて海面すれすれを飛びながら、水中に揺れる海藻を見ていた。
「この藻食べられるのかしらねぇ。食べられるなら少し持って帰ろうかしら」
 この大きさなら食料としても、加工するにしても使い勝手が良さそうだ、と算段を始め……いや、と首を振る。全てはすきゅりんを退治してから。
「まずは、海藻と電撃をどうにかしないと」
 きらりと光る透明な雨紡ぎの風糸を己を包むように周囲に展開する。空間を開けて包む糸がぶつかる海藻を避け、雷撃を受け流してパルピまでは届かない。
「このまま維持、と。で……」
 風の流れに乗って、パルピはふわりと羽根を開く。自らの羽根を帆に見立てて、滑るように移動していく。時折同じように流れに乗った鮫がぱくりと口を開いて近付いてくるが。
「あ。」
 パルピが意味ありげに鮫に一度目を向けた後、ふっと上を見上げる。鮫もつられて上を見れば。
 ごん。
 巻き上げられていた瓦礫が何故か風の支えを失って鮫の頭へと直撃。そのまま沈む鮫。偶然ではなくこれもパルピの力、偶然の不運なる遭遇。彼女が目を向けた相手へと与えられる不運。
 そのままパルピはすんなりとすきゅりんの前へ。身体の小ささからか、まだ気付かれていないようだ。
「ねえ」
「は?声?どこから?……あ、いた!」
 きょろきょろと辺りを見回すすきゅりん、その目がパルピを捉えた……その瞬間。
「ぎゅ」
 ずしん、と落ちてきた鮫に圧し潰され、その姿は見えなくなった。
「……さて、海藻取って帰りましょ」
 パルピは竜巻の治まった海をゆっくり戻っていった。


「海藻が多い、ねぇ……」
 マリア・ルート(千年の王国から堕ちのびた姫・f15057)は気に入らない、と言いたげに眉を顰める。強行突破するにも視界を妨害されたり、絡み付かれて足止めを喰らえば鮫に襲われてしまう。ではどうすれば良いのか。マリアの出した答えは。
「たまには搦め手もってね。空も海も何もかも、今や全てはすきゅりん……あんたの敵よ」
 マリアの全身から立ち上る赤い霧、環境掌握する創世の力。そのまま周囲へと拡散すると、空気の質が変わる。マリアの周辺の大気は、彼女の支配下に置かれたのだ。
「じゃ、お願いね」
 マリアの意思のままに、強い風が巻き起こると逆回転の状態でぶつかり合い竜巻の流れを一時的に阻害、どちらに吹くとも言えない状態の中、辛うじてできた無風の隙間を瓦礫を伝ってするりとすり抜ける。突入する前に心配していた、巻き上がった海藻はぶつかり合う風に阻まれて海に落ち、三半規管を強い力で揺すぶられた鮫は思うように動けないのか襲ってくるどころではなさそうだ。
 そろそろ竜巻であった風の中を抜けようとするマリア、魔滅殲刀・ζを片手に構えるとすきゅりんの目の前へと躍り出る。
「さあすきゅりん、年貢の納め時よ。この剣であんたの首をはねてやるわ!」
赤い髪を靡かせ、足場を蹴って剣を振りかぶるマリア。
「早っ!?ちょ、ま、話くらい……」
「聞くわけないでしょ」
 待った、のポーズのまま上段から真っ二つに切り裂かれ、そのまま消滅するすきゅりん。
「年貢の納め時、って言ったじゃない」
 剣を収め、マリアは大きく肩を竦めた。


「あのデカ乳蛸女……絶対にボコるんだからっ!!!!」
 力一杯の叫び声をあげるのは泉・火華流(人間のガジェッティア・f11305)。ちなみに声を上げた本人はまだ11歳、これからいくらでも成長が見込めるだろうが……今現在面白くないものは面白くない。
 鉄甲船から飛び降りると水上歩行の力をエアシューズに宿し、一気に海上を駆ける。降り落ちる雷撃は第六感でぎりぎり見切り、軽く迂回して海へと流して分散させてしまう。軽減されてしまえば火華流の身を包むオーラの防御でダメージは防ぎ切れる。
「ちょっとぱちっとしたかな?」
 静電気に触れたくらいの痺れを覚えた手を軽く振って、バックパックから取り出したミニガンを構える。柘榴石の様に赤い瞳が僅かに細められると、射程内に入ってきた鮫を撃ち落とし、次いでFBCを自身の前に浮かせると見える範囲の鮫を範囲攻撃で一気に排除してしまう。
「よし、これでしばらくは大丈夫!」
 竜巻の中心部、すきゅりんの居場所へと真っ直ぐに突っ込めば。
「うわ、一寸いきなり来ないでってば!」
 慌てるすきゅりんへと目を向けると、火華流は力を開放する。
「装備換装後、次元格納庫よりカタパルトでスクランブルお願いね♪」
 背後の空間が大きく歪んだかと思うと、空間の穴より飛び出してくるシャークペイントの戦闘機型ガジェット。今回は機銃&翼下にミサイル装備という念の入れ様だ。
「え、ちょ。オーバーキルって言うかその」
「問答無用!撃て―!」
 シャーク様が機銃とミサイルを叩きこむのに合わせ、ミニガンとFBC、ついでにアームドフォートも展開すると一斉射撃。当然瞬時に跡形もなくなるすきゅりん。
「うん、正義は守られた♪」
 やり切った笑顔で額のの汗を拭う火華流。その笑顔はすきゅりんが消え凪いだ海面よりもきらきらと輝いていた。
 この海域に平和が戻った。落ち着いた後には大きな海藻は魚達の住処となって、周辺の島々に豊富な資源をもたらす事だろう。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年02月15日


挿絵イラスト